幼馴染「男......大好きだ......こ、これでいいか?」 (106)


幼馴染「......」


男「......」

俺の名前は男、読書中だ。

そんで俺の背中にもたれながら読書をしているこの美少女は


俺の幼馴染だ。

彼女の特徴を一つ上げるなら......それは


非常にクールなところだろう



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幼はクールだ


学校でも、家でもどこででも、ほとんどしゃべらない。

しかし、これには理由がある


それは以前、俺が幼に

「もう少し反応に色をつけたら?」と言った時のことだ


その時、幼はこう答えた。


幼「言わぬが花だ」


男「なんだそれ?」


幼「言葉に出して言うより、黙っていたほうが
  価値があるということだ」


男「......は、はぁ」


幼「ふむ、分かってない顔をしているな」


実際に俺はその言葉の意味を噛み砕けないでいた。


男「言葉に出した方が良いじゃないか?」


幼「ん、男は何故そう思う?」


そして俺が意見を言うと、幼は必ずこのように聞き返してくる


男「だって会話って凄い大事だろ?
  人と人とが分かり合うコミュニケーションだ」


そして俺は自分の考えを言う、しかし
幼はその俺の言葉に不思議そうな顔を浮かべることで答えた。


男「俺、変なこと言った?」


幼「......いや、男の意見は最もだな」


幼「ただ、私達の考えている、お互いの解釈に少しズレがあった」


男「ズレ?」


幼「私はな男......君との関係を......恋人である関係を凄く大事にしている」


男「お、おう......いきなりどうしたよ......」


幼「それでだ私はこう考えている」


言いながら幼は俺の手を握り締め、俺の肩にもたれてきた。


男「お、幼?」


俺は幼の行動に少し胸の動悸が早くなる。


それを知ってかしらずか幼は少し口元を
悪戯を企てている子供のように歪めたあと......


俺の肩にすりすりと自分の頬を押し付けた。







幼「たしかに、ここで男に好き......と言えば簡単だろう」


幼は続ける。


幼「でも、なんだかなぁ......安くなるんだ」


男「安く......」


幼「この気持ちをな......言葉にするとそれだけで
  価値がなくなってしまうようで、嫌なんだ」


そして幼は次に、俺を強く抱きしめてきた。
絶対離すもんか、そのくらい強い力で


でも俺にとっては、とても心地良い抱擁だった。


幼「だ、だから......私は言葉ではなく、態度で表現したい」


男「幼......」


俺はこの時、やっと幼の言う


俺たちの解釈のズレというものに気づいた。


幼の考えは、俺に抱いている感情を軽々しく言いたくない。

俺の考えは、もっと周りの人たちと会話をしたらどうか。


つまり、幼は俺のことを考えていたと言うことだ


幼「なぁ男......」


俺がそう考えていると突然、幼が顔をこちらへと向けた


その表情は少しばかり不安を帯びていた。


そしてそのまま...... 


幼「こんな面倒くさい私でも......」


幼「男が良かったら......もらってくれないか?」


幼はクールだ


しかし、それは俺への


ささやかな愛情だった。


幼「お、男......?」


だったら俺も......


男「幼」


チュ


幼「ぁ......」


態度でしめしてみよう。


男「貰うも何も、幼はお持ち帰りだ」ギュウ


幼「ん......全部あげるよ......男」ギュウ


意外に悪くも......無さそうだしな。

キリがいいので休憩。



幼はクールだ


だが、それは生まれつき口数が少ない、ということ。


そして俺に対する
ちょっと変わった愛情表現だということ。


幼「男......ん」


例えばこのように両手を差し出してきたら


男「はいはい」


抱きしめてほしいというサインだ


幼「ん......」


そして抱きしめられている時に


幼「............」クイクイ


俺の服を引っ張ればそれは


頭を撫でてほしいという名の、おねだりだ


男「そっかそっか、よしよし」


しかし、ただ撫でるだけではいけない


男「櫛はないから手で我慢してくれな?」


幼「......うん」


俺と幼の中では、撫でるという行為は


撫でるのと、幼の髪を櫛でとかすことを言う。


男「おお、サラサラしてる」


俺は幼の頭を撫で、髪を手で優しくといてゆく


幼「すぅ......はぁ......ん」


すると、幼は大きくゆっくりと呼吸をし始める。


それは彼女が十分にリラックス
しているということ、と同時に


幼「すぅ......はぁ......」


俺の匂いを堪能している証拠でもある。


フェティシズム


からだの一部やらなんやらに
異常に惹きつけられることを言う


そう幼は匂いフェチだ。


それが発覚したのは数年ほど前だ


俺のTシャツに幼が幸せそうに顔を埋めていたのを
俺が見てしまった。以上だ。


男「(ふぅ......まぁ.......可愛いから許す)」


幼「ん......」クンクン


たしかに最初は俺もビックリしたが


その時に幼が言った......


幼「き、嫌いにならないで......男ぉ......」


自分のシャツに顔を半分埋めて
涙目でそんな風に言われたら
許すのが男性というものだろう。


幼「ん......」クイクイ


と、昔のことを思い出している内に

幼から満足したよ、というお知らせがきた


男「よしよし」


そして幼は俺からゆっくりと離れる。


幼「はぁ......」


男「すっきりした顔してるな」


幼「うん......」


男「あ、やばいもうこんな時間だ。晩御飯つくらないと」


幼「いいよ、私が作る」


幼「男は座ってて」


俺の幼はクールだ


男「え、でも」


幼「ううん......これはお礼だから」


男「......じゃあ、俺もお礼ということで手伝う」


匂いフェチで少し甘えん坊で
髪をイジられるのが大好きな......


幼「ふふ、分かった」


幼「男は味見係り......ね?」


ちょっと変わった幼馴染

今日はあともう一個書いたら寝ます。
あと誤字が多いのは、思いつくままに
書いているからなので、いや本当に申し訳ない。


幼はクールだ。がしかし......


幼「男、私の読みかけの本知らない?」


男「ん、すぐそこにあるだろ?」


幼「あ、本当だ......」タタタタタ


ちょっと抜けているところがある。

ガッ!!


幼「きゃ!?」


バタン!!


男「うぉ!?」


この幼のプチ天然なところは


今に始まったことではない。


ある時は......


男「あまーい!!」


幼「......ふむ、甘い」


甘さ全開のおにぎりを作り


幼「男ぉ......」クイクイ


男「ん......どした?」


幼「私のめ、眼鏡が消えた......」


男「お、そうか......ほれ」スチャ


幼「.......あ、あれ!?」


幼が自分の額にかけてた眼鏡を忘れているので
俺がかけてやったりと


幼はちょっと天然な一面もある。


だが俺はその度に


幼の普段はお目にかかれない、一面が見れるので


特に気にしてはいない。


しかし当の本人は......


幼「............」


かなり落ち込む。


幼「............私は何だ?」


幼「私は何になろうとしているんだ?」


ご覧のありさまである。


俺はそんな体育座りで膝に顔を埋めて


自分の中で葛藤を続けるこの丸っこい幼馴染を
もうしばらく見ていたいと思う気持ちをしまい込み


幼を元気づけることにした。


男「ふぅ、まったくなぁ......」


しかし、この丸くなってしまった奴を
元気づけるのには少しコツがいる。


俺は最初ため息をつきながら
幼へと近づく、足音は少し音をたてるくらいが良し


男「本は忘れるし、おにぎりには砂糖いれるし」


幼「......」ピク


男「眼鏡を忘れる、何もないところで転ぶし
  幼はなんか.......抜けてるよな」


幼「......!!」


さて、誤解しないでほしいこれは幼を元気づけるために
こなさなければいけない、そう過程だ。


そして幼が俺の言葉に強い反応を示したので
次に移る。


男「でも......」  


次は幼の頭を撫でてやる
いつもより少しだけ乱暴に撫でるのが大事だ。


そして幼の耳元になるべく優しい声で

男「俺はそんな幼の抜けたところも......いいと思うよ」


俺の素直な気持ちをさらけ出す。


すると幼は、顔はあげずに返事をする。

幼「......ほ、本当か?」


男「うん、どんな幼も俺は受け入れる」


男「だから幼は落ち込まなくていいんだよ」


男「だって俺は幼の全部が......」


幼「............?」


男「そういえば、態度で示さないと駄目だったっけな」


幼「え......」


と、俺は大事なことを思いだしたので
急遽、路線を変更。


男「よしよし、幼~」


彼女を愛でる、という魅力的な選択肢を選んだ。


俺は丸っこい彼女を抱きしめる。


幼「お、男!!?」


男「あ......幼は温かいな......すぅ......はぁ」


そして俺は幼のぬっくい体温やら、いい匂いやらを楽しむ


幼「な......ちょ!! 男......はぁぁ......ぁぅ......」


俺のちょっかいから幼は逃げようと
俺の腕の中で身体を、もそもそ、とさせるが

男「はっはっは~抜けだせるもんなら、抜けだしてみろ~」


逃がさないようにしっかり抱きしめて
いるので逃げられない。


それがしばらく続く。


すると幼は諦めて、俺の背中に
手を回してきて、俺の真似をし始めた。


幼「すぅ......はぁ......男ぉ......」


そして俺の首のあたりから幼のうっとりとした
声が聞こえてきた。どうやら元気になったようだ。


男「よしよし、元気になったか」


役目は果たしたので俺は一度幼から離れようとする


が、しかし......離れられなかった。


男「あ、あのさ......一回離して......」


幼「うぅ......ダメだ......離れちゃ......許さないぞ、許すまじだ」


幼はすこし抜けている


しかし、そういう幼の一面も
俺にとっては魅力的だ。


男「いやホントに......」


幼「男が......悪い......責任......とってもらうからな」ギュウ


そして解放されたのは、それから二時間たった後だった。

今日はこれで、おつ


幼はクールだ


だがそれは感情が外に表れにくいだけで


幼が冷たい人間だ、ということではない


実際、他人から見れば
俺と幼の関係は物凄く冷えているように見える。


いつ分かれるのかと、言われてしまうほどだ。


幼「男ぉ......おはよう」


男「おう、おはよう幼」


幼「......ん、きて」



男「櫛持ってないぞ」


幼「ううん......手でされるほうが......良い」


男「そっか、いいよおいで」


だが、それは間違いだ。


俺と幼は二人は絶賛


愛を育み中である。


幼「ふぅ......ぬっくい」


男「ぬっくいなぁ」ナデナデ


見せつければ


良いってものではない


これが幼と俺と恋愛観だ。


互いが燃え上がるような恋愛も、いいかもしれない......でも 


男「......」ナデナデ


幼「すぅ......はぁ......ん」


こうやって静かに、ゆっくりと


このぬっくい存在と


同じ時間を過ごしてゆく方が


幼「......」クイクイ


男「お、よしよし」ポンポン


俺にとっては心地良いことこの上ない


それに

幼「お、男......」スリスリ


この俺の肩に擦りよってくる幼も


男「ん、物足りない?」


自分と同じ気持ちを抱いているようなので


幼「うん、やっぱりもう少し......構ってくれ」


男「......ん、無理」


幼「......い、意地悪しないでくれ......」ポス


男「適度がいいの、普通が一番、中道だよ、中道」



幼「............むぅ」


だが、俺は幼と短距離走をするつもりはない。


男「分かった分かった、これで我慢してくれ」


俺はその距離を


幼「ぁ......ん......う......ふむ......」


みんなが余りにも甘ったるくて


幼「......男ぉ......ちゅ......んん」


読めばそっ閉じするくらいに


深く、ゆっくりとした足取りで


このクールで甘えん坊で変わった
愛情表現をする幼馴染と......


男「なぁ......たまには口に出すのも......いいんじゃないか?」


幼「ぅ......でも......」


男「幼、大好きだ」


幼「ぁ......」


男「なぁ、悪くないだろ?」


手をつないで、同じ歩幅で......


幼「うん......良かった......な」 


幼「たまになら、いいかもしれないな......よし」


歩いていきたい


幼「男......大好きだ......」


幼「こ、これで......いいかな?」



休憩
丁度いいけどもう少し続ける。

正直、丁度いいってだけでツントロちゃん
終わらしたけど、まだ続き書いてもよかったんだ
だから、またその内立てる


ギャップ萌え、なんて言葉があるが


それは多分、俺の幼も該当していると思う。


幼「.......」ジー


幼はチョコレートが好きだ。特に......


幼「エンゼル」バカ


チョコボールが大好きだ。


幼「え、エンゼル......」シュン

~数年前~


ある日の休日、幼が突然こんなことを言った。



幼「キョロちゃんがほしいんだ」


男「え、どして?」


幼「アイツは私の心を奪っていったんだ」


男「言葉が小説チックだな」


幼「だから男、君も協力してくれ」

 
キョロちゃん、チョコボールという
お菓子の人気キャラクターだ


コイツを知らない人はいないだろう


しかし、意外にしられてないのは


キョロ缶、ではないだろうか?


男「キョロ缶?」


幼「そうだ、では説明しよう......チョコボール箱の
  このくちばしの黄色い部分からチョコを食べる」バカ


幼「ここにエンゼルがいたら......私の勝ちだ」ウキウキ


男「ごめん、もう一回」


俺はなんだかいつもより興奮している幼を
そのチョコボールを食べさせて落ち着かせ
ながら幼の言葉を整理していた。


このチョコボールには
(幼が手に入れた)銀のエンゼルというものを
五枚集めると、キョロ缶という


キョロちゃんの形をした缶が貰える
というチョコボール愛好家には
胸アツなプレゼントがある、と


幼は熱く語る。


幼「......だから男......食べて?」ポリポリ


男「そんなに欲しいのか......」


男「まぁ、いいけど......」


幼「おお......!! よしじゃあ食べるぞ!!」タタタタタ


ーーーーーー


ドサッ


男「......え」


すると幼は、家からチョコボールを沢山持ってきた


幼「600箱買ったぞ」


男「え......」


幼「今日の夕食はこれに決定だ」


男「え......!?」


幼「いただきます」 バカ ポリポリ


男「え!!?」


こうして、俺と幼の甘い戦いが始まった。


が、事態は予想もしなかった方向へ......


それはちょうど、俺が20箱目の
チョコボールを開けたときだった。


男「!! エンゼル出た~」


幼「ふむ、男もやっと出たか。あと3枚だな......」


男「でも俺のチョコボールのエンゼル、銀色じゃないな......金だ」


幼「!!?」


幼「き、金だと......!!」


男「ほれ、金のエンゼル」


そして幼は俺の持つ金のエンゼルを
まじまじと見つめ......


幼「お、おとこ~!!」


思いっきり抱き締められた。


幼「ああ、さすがだよ......もう言葉もでない......」


そして、これでもかと胸に頬を擦り付けてくる。


男「おおぅ......嬉しいのは分かったから説明してくれ」


幼いわく、さっき説明したキョロ缶の入手方法は
銀のエンゼルを五枚集める。だったが。


幼「ふふ、驚け男。これ一枚で
  銀のエンゼル五枚分だ!」


金のエンゼル一枚はキョロ缶と同じ価値

つまり......



男「え、ホントに?」


幼「これでキョロ缶が手にはいるぞ.....」


男「おお~やった~!!」


幼「勝ったぞ!! 私達の勝利だ!!」


開始早々に俺達の勝ちが決定した。


そして俺と幼はお互いに、この喜びを
分かち合うように抱き締めあった。


しかし......世の中はそこまで甘くはなかった。


男「なぁ......幼」


幼「ん?」


男「これで目的は果たしたよな?」


幼「ふむ......そうだな、やったな男」


男「でだ、この残りのチョコボールどうすんの?」


そう俺が懸念していたのは


この残り580箱のチョコボールを
どう処理するのかだ。


幼「ん? これか」


男「どうすんの?」


幼「たしかに......こんなに余るとは......ふふ」


だが彼女は笑った。


俺がそんな幼を不思議そうに見ていると
ふと幼と目があった。


すると幼は頬を淡く染め、俺に一つ微笑を浮かべる。


そしてゆっくりと話し始めた。




幼「実はな、私は最初のほうでコレを食べるのに飽きた」


男「おい、言い出しっぺ」


幼「はは、悪い悪い。でだ......私は考えた」


幼「どうしたら飽きないで食べられるか......」 


男「ほぅ......で、思いついたの?」


幼「......聞きたいか?」


男「いや、正直に言うと俺も飽きてきてた......」


幼「ふふ、分かった......じゃあ教えよう」


そう言うと幼は、手に持っていた
チョコボールの箱から、一個の丸いチョコを


幼「たくさん......あるから......な?」


少々すぼめた唇に嵌めて......


幼「......ん、ふぉとこ......」


俺に口移ししてきた。


男「......」


幼「......どうだ?」


男「.......甘いです」ポリ


幼「ふふ、そうか良かった......」


幼「でも私はくわえただけだから.....」チラ


男「やっぱり俺もするの?」


幼「うーん、そうだな。男は金のエンゼルを
  当ててくれたからな......」


幼「よし、今回は私からのお礼ということで.....な?」


男「お、おう......」


幼「たくさん......食べてくれ......」


ギャップ萌えって言葉がある。


それは幼の魅力を表現するには。


実にピッタリな言葉だ。


~ 幼ちゃんて冷たくない? ~


~ なんで付き合ったの? ~


俺達への周りからの風当たりは強い。

だか、そんな風はどうでもいい


幼「男ぉ......ん......」チュ


男「......ん」


だってこれが、俺達の形なのだから.....


男「でも全部は無理じゃない?」

幼「......全部食べるぞ」


男「え......まじ......」









最終結果

銀のエンゼル 30枚

金のエンゼル 一枚

休憩。

訂正

>>42

分かれる→別れる に訂正


幼はクールだ。だがこれは


単に感情が外に出ないというだけで


実は内心、荒ぶっていることがある。


女「あの.......男君」


女「つ、付き合ってくれない?」


男「......え」



女「あ、えっと付き合うっていうのは」


女「私彼氏がいるんだけど、まだデートもしたことなくて......」


女「ほら、最初が肝心てよく言うし......」


男「つまり俺で予行練習したいと?」


女「う、うん」


女「駄目かな?」


男「いや、大丈夫だ。協力するよ」


女「あ、ありがとう!!」


ーーーーーーーーーーーー

~男の部屋~


男「ということだ」


幼「どいうことだ?」


男「今度の休日、女と出かけてくる」


幼「............」


男「幼そう、泣きそうな顔をされると......」


幼「わ、私はお払い箱か?」


男「今言ったじゃん」


幼「そ、そうだっな......」


男「俺も正直、幼とデートしたいよ?
  ただ女とは委員会一緒のせいか仲いいからな
  協力したい気持ちがある」


幼「むぅ......うん」


男「今回の埋め合わせはキチンとするからさ。な?」


幼「......分かった」


男「おう、ありがとな」


~休日~


女「男く~ん」


男「お、女じゃん」


女「ごめん、遅れた」ハァハァ


男「いいよいいよ、気にすんな」

男「落ち着いたら行こうか」


女「ふぅ、ありがとう男君」


男「さて、予行練習ってことだけど」


男「俺ってどんな感じに動けばいい?」


女「ううん、普通でいいよ。男君らしくしてくれれば」


男「おう、分かった」


ーーーーーーーーーーーー


こうして女との予行練習というなの
デートが始まった。


俺は女と仲がいいこともあって
デートは何の滞りもなく進んだ。


夢中になっていると時間があっという間に過ぎていく


まさしくそう言えるくらい女とのデートは
あっという間に過ぎていった。



女「今日はありがとう」


男「いやいや、俺も楽しませてもらったし」


男「おあいこだな」


女「ホント? 男君にそう言ってもらえると......嬉しいよ」


男「彼氏と、上手くいくといいな」


女「......あ、あのさそれなんだけど」


男「ん?」


女「私、彼氏いないんだ......」


男「............」


女「男君......」


女「私、男君のこと好き......」


女「だから......付き合ってください」


男「............」


男「......ごめんな、無理だ」


女「っ......どうして?」



男「俺には、幼がいる」


女「でも幼ちゃん、男君に冷たいじゃない
  みんなに素っ気ないし、男君への態度も」


女「本当に付き合ってるのか......疑うくらい」


男「......」


女「だから私は......」


男「女」


女「?」


男「幼はたしかに、冷たいような印象はある」


男「でもそれは上辺だけの話しだ」


男「俺の知る幼は、ちょっと面倒で
  甘えん坊で少し天然な、キョロ缶が大好きな女の子なんだ」


男「そんで俺はそんな幼が大好きだ」


女「............」


女「......そっか」


男「だからごめんな」


女「ううん、いいの」


女「私は男が笑顔なら......それで満足だから」


女「でも、ちょっと悔しいかな......」


男「......俺は幼しか見てないよ」


女「うん、顔に書いてる」


男「そうか」


女「今日は......ありがとうね」


男「ああ」


女「それじゃあ......」


男「ああ、またな」


タッタッタッタッタ


男「......」


男「幼」


男「いるんだろ? 出てこいよ」


.......ガサ


幼「............男」



男「......幼、俺はお前のことが好きだ」


幼「......ぇ」


男「誰が何て言っても.......俺は幼のこと好きだよ」


男「だから......泣くな」


幼「......おとこぉ!!」


ギュッ


男「よしよし」


幼「うぅ......怖かっだ......怖かっだ......」

幼「おとごが......どこかにいきそうで......」


男「うんうん」


幼「男が告白されたとき......怖がっだ......ヒック」


男「ごめんな、心配かけたな......」

女の手口がそこらへんのデュエリストより汚い


俺の幼は


クールで面倒な女の子だ。


でも、それは外側を見ている人からの印象。


本当の幼は、泣き虫で甘えん坊
ちょっと天然で、キョロ缶が大好きな。


可愛い女の子だ。


終わり。

これでこのSSは終わります!!
ありがとうございました!!
>>96 そういう子もいるから気をつけて

誤字脱字は申し訳ない。

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