カイジ「倍返しだ!」半沢「いいえ…十倍返しです!」(17)

帝愛地下帝国

大槻「はっはっは…悪いなぁカイジくん、またワシの勝ちだ」

カイジ「くそ…」

カイジ「次こそは勝ってやる!勝って倍返しだ!」

半沢「いいえ…十倍返しです!」

…ざわ…ざわ…

カイジ「…!?…あんた、なにもんだ?」

半沢「しがない元銀行員ですよ」

…ざわ…ざわ…

期待するなと言う方が無理!

カイジ「は…?銀行員ってあんた…無いだろ…!ここに落ちる…借金する要素……!安泰…安定…安全そのもの…!」

半沢「背負わされましてね…借金…120億…!」

カイジ「な…!?120…って無理だろ…もう…!おわり…!終了だろうが……」

半沢「いえ…まだチャンスはある」

カイジ「狙っているのか…お前も…!一日外出券…!」

半沢「はい…!」

半沢「カイジさん、耳を貸してください」

カイジ「な、なんだ…?」

大槻(なんだ……?もしや勘付かれたか…?魔力の正体…シゴロ賽…!)

半沢「カイジさん…あの班長…大槻はイカサマをしている…!」

カイジ「それは…勘付いてはいた…!だがその種……正体はまだ…」

半沢「私は気付いています…!」

ざわ…ざわ…

期待

カイジ「な、なんだ…その正体…って…!教えてくれ…!それさえ分かれば……」

半沢「まだ…まだですよカイジさん……今…大槻は疑っている…!タネ…魔力の正体がバレたのではないか…と…!だからまずは今日…今日は見…見に徹する…!少額だけ賭けてワザと負ける…!」

カイジ「な……だけど……」

半沢「大丈夫です……!それと…大槻が魔力を使うとき…賽の目に注目していてください…!」

カイジ「賽の目……?わかった…」

半沢「班長、終わりました!続きを始めましょう!」

大槻「作戦会議は終わったかな…?じゃあ続きといこうじゃないか……!熱が入った4回戦…!」

大槻(奴らは気付いているかもしれない……まずは魔力を込めるふり…シゴロ賽を振るふりをして通常の賽を振って様子を見るか…!」

大槻「親はワシだな…!じゃあ…ドーン…!といこう…!2000ペリカだ…!」

おおおおおお…!

カイジ「俺は…10ペリカ…」

大槻「……おいおい…カイジくん…!興を削ぐようなことをしてくれるなよ……ここはいくところだ…!ドーンと…!」

カイジ「うるせぇ…!勝手だろうが…!いくらかけようが……!」

大槻「…まぁいいよ…それじゃあいくぞ…!」

大槻「うーん……!」

カイジ(きた…!」

半沢(くるか…?魔力…シゴロ賽…!)

カラ…カラ…

賽の目は1、2、5…!役なし…!

大槻「あちゃ…っ!やっちまった…!」

二投目も魔力を込めるも役なし…!

大槻「これは……離れてしまったかもしれない…!勝利の女神…!軍神…!カイジくんに負けてしまうかも…そういうこともありうる流れ…!」

ざわ・・・ざわ・・・

ざわ…ざわ…はんざわ…

半沢が沼やったらどうなるだろうか・・・

ってか半沢なら高層ビルの鉄筋綱渡りで仲間以外あっさりと突き落としそうで恐い…

脳内再生余裕ww

ざわ…ざわ…

カイジ(無かったじゃねえか…変な動き…!至って普通……普通のサイコロ…!)

カイジ(この分だとあの半沢も信用ならねぇ…!ありうる……敵……!大槻の味方の可能性…!)

カイジ「……まぁ、明日だ……明日…!全部分かる……」

カイジ「……寝よ」

大槻「半沢くん……ちょっと…」

半沢「…なんですか?大槻班長…!私は明日に備えたいのですが…」

大槻「まぁそういうな…!なぁに、少し相談……というか…交渉…!悪いようにはしないさ……」

半沢「……聞きましょう」

こうして夜は更けていく……

翌日……!
半沢「カイジ…実は昨日、大槻から言われたんだ…!協力しろ…と!」

カイジ「な…きたねぇ…!で、でも…お前は裏切らなかったんだよな…!?」

半沢「ああ、もちろん…!俺はああいう人間が大嫌いだからな…!」

カイジ「そうか…!」

半沢「で…作戦なんだが…」

カイジ「さぁ…大槻…!勝負だ…!」

大槻「まあまあ…そう急かすんじゃない…!時間はある……まだまだ…たっぷり…!」

大槻「さぁ、始めよう…!……そういえば…半沢…といったか…?どうだ君も…!」

半沢「お断りします!」

班長「…ふん。まあいい……!じゃあ始めようか…!」

4回戦目……!ついに班長が魔力…シゴロ賽を構える…!

大槻「んーーーーー!!!!!」

半沢「くるぞ…カイジ…!」ボソッ

カラカラ…カラカラ

カイジ(ん…なんか…動き…賽の動きがおかしいような…」

出た目はシゴロ…!

大槻「いやぁ…悪いね…!」チャラ

カイジ「ちょっとまて…!班長…ちょっとそのサイコロ…見せてくれないか…」

大槻「……はぁ?」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom