春香「やよいより小さいっていうのは、どうなんだろう」

千早「個人差ってやつよ、きっと」

春香「でもね、やよいより小さいっていうのは正直どうかなーって」

千早「しょうがないじゃない、どうしようもないわ」

春香「原因は７２かな？」

千早「……」ﾎﾟｶｯ

春香「痛いよ千早ちゃん……」ｽﾘｽﾘ

千早「春香が悪いのよ。私の胸の内をえぐるようなマネはやめてちょうだい」

春香「……えぐる胸なんかないのに」ﾎﾞｿｯ

千早「……」ｸﾞｯ

春香「わわわ、ごめん！許して千早ちゃん！」

春香「ちがうの千早ちゃん、私、千早ちゃんの力になりたいの！」

千早「だったら、これ以上私の胸の話題はやめてもらえるかしら」

春香「えー」

千早「『えー』じゃないわよ」

春香「でも、千早ちゃんだっておっぱい欲しいんでしょ？」

千早「そ、そんなこと、ないわよ」

春香「へぇー……」

春香「じゃあ、この飲むだけでおっぱいが大きくなるお薬はいらないよね」

千早「えっ……？」

春香「それじゃ、クッキーに混ぜてあずささんに食べてもらおうかな」ｽｯ

千早「ま、待って春香！

春香「……」ﾆﾔｯ

春香「やっぱりこれが欲しいんだね、千早ちゃん」ﾌﾟﾗﾌﾟﾗ

千早「……」

春香「あー、こんなところに私の手作りクッキーが」

千早「欲しい、欲しいわ、そのお薬が！だからお願い、私にそれをください！」

春香「よく言えました、えらいよ千早ちゃん！」

千早「くっ……」

千早「これで、私にも胸が……」ｺﾞｸﾘ

春香「さぁ、グイッといっちゃってよ！」

千早「ゴクッ……ゴクッ……ぷはっ！」

千早「の、飲んだわよ、春香」

春香「お疲れ様、千早ちゃん！」

千早「……」

春香「……」

千早「……ねぇ、春香？これって効果はいつ出るのかしら」

春香「……」

千早「ねぇ、春香ってば」

春香「……」

千早「春香っ！！」

春香「今だっ！両手をあげて『いっぱいおっぱいが欲しい』って叫んで！」

千早「えっ？え、えと、ふぇ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

春香「早く言わないと、薬の効果で胸がしぼんじゃう！」

千早「そ、そんな、いっぱいおっ……」

春香「７２恥ずかしがってるの！早くしないとヘコチクどころかヘコチチだよ！」

千早「いっぱい、お、おっ……」

千早「いっぱいおっぱいが欲しいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！」

『いっぱいおっぱいが欲しいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！』


Ｐ「な、なんだ、７２が起こってるんだ！？」

小鳥「（うまくやったみたいね、春香ちゃん。録画は任せておいて！）」

小鳥「プロデェユーサーさん、今はそっとしておいてあげましょう」

Ｐ「そ、そうですね……千早、かわいそうにな」

千早「はぁ……はぁ……言えた、言えたわ！」ﾍﾅﾍﾅ

千早「これで、私も、やっと胸が大きくなるのね……」

春香「おめでとう！こっちだよ千早ちゃん、鏡ですよ、鏡！」

千早「えぇ！私の胸、どうなってるのかし」ﾁﾗ


『ドッキリ大成功☆』


千早「……んあ？」

春香「いえぇーい、ドッキリ大成功！」

春香「あはは、千早ちゃん素直すぎぃ、こんなに簡単にドッキリにはまってくれるなんて最高だよ〜」

春香「だいたい、おっぱいの大きくなるお薬なんてあるわけ……えっ」

千早「うぐ……ひぐっ……んあああぁぁぁぁぁぁぁん！」

春香「あ、あれぇ！？」

春香「ごめん、まさか泣いちゃうなんて思わなくって……」ｱｾｱｾ

千早「ばかばか、春香のばか！だますなんて……ばかぁ！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

春香「ご、ごめんってば千早ちゃん……このドッキリ、別に撮影とかされてないし、私しか知らないから！(大嘘)」

千早「んあああああぁぁぁぁぁぁぁぁん、んああああぁぁぁぁぁぁぁん！」

春香「ど、どうしたら……そうだ！」

春香「千早ちゃん、おっぱい大きくする方法、もう一つあるよ！」

千早「んあ？」

春香「それはね……『おっぱいを揉む』だよ、千早ちゃん！」

千早「それで、ホントに大きくなるの……？」

春香「ほ、ホントだよ千早ちゃん（し、知らねー……）」

千早「じゃ、じゃあ……揉んで、春香が責任もって」

春香「えっあぁ、うん、それじゃ、失礼して……」ｽｯ

千早「……」

春香「……」ｻﾜｻﾜ

千早「ねぇ、早くしてよ春香……」

春香「ごめん、私には揉めないよ、千早ちゃん」

千早「どうして……？」

春香「だって、だってね……」

春香「千早ちゃんの胸、揉むほどないんだもん」

千早「……」


ドゴォ！！


-----------------------------------------------------------------------------おわり-----------------------------------