【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 4 (990)

前スレ


【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 3
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ディープ「調子はどうなんだよ」





ルドルフ「おかげさまでといったところだ」





ルドルフが入院している病院にディープはやって来ていた。今日はルドルフが呼び出したのではなく珍しくディープから彼女を訪ねていた





ディープが彼女の元を訪れたのはブルーのことで話しがあるので耳に入れて欲しいとのことだった





ルドルフ「ブルーは大人しいウマ娘ではなかったのか?」




ディープ「あれだけ狂った場所で大人しいんだぞ」




自分もそうだがあんな場所で狂わずいられる方がおかしいとディープは吐き捨てるように言う

ディープ「アイツは殺しはしたことないが「まだ」ないだけだ」




ルドルフ「殺すことに躊躇いはないと?」




ディープ「躊躇うどころか楽しんで殺すだろうな」




死体から内臓を引き摺り出していたとき他の子は吐き気を催したり泣きそうになっている中、ブルーだけが無表情でやっていた




それがどれだけ恐ろしいことなのかルドルフはピンときていないがディープの表情から深刻なのだと理解する




ルドルフ「私にどうしろというんだ?」




ディープ「トレーナーって奴に負担をかけるな」




ブルーはトレーナーを妄信し過ぎているので彼に何かあれば虐殺も考えられるとディープは警告する




このあと…
下3

もうここに用はないと病院から帰ろうとしたディープをあるウマ娘が呼び止める




ダイヤ「お久しぶりですね」




ディープ「なんだお前かよ」




二人は面識があったようでダイヤは少し話せないかと病院の中庭に向かって歩いていく




ダイヤ「会長さんのお見舞いですか?」




ディープ「それはついでだな」




ルドルフにはブルーに対する警告をしに来たのだと伝えるとダイヤは例の彼女だなと頷く





ダイヤ「協力できることがあれば言って下さい」




ディープ「プロジェクトなんたらでブルーを見張ってりゃそれでいい」




遠慮なく自分を頼れというダイヤに対しディープは素っ気なく答える

ダイヤ「世間では掃き溜めなどと言われていますがあんなに刺激的な場所はありません!」




ディープ「そう思ってるのはお前だけだ」




ダイヤは昔、ディープとブルーの地元に来ていたことがあったが彼女は遊びに来ていたのではなく拐われてしまった




身代金目的で拐われたダイヤだったが閉じ込められていた小屋を破壊し脱出に成功




サトノ家はダイヤを拐った人物を捕らえ小屋のことを聞き出すもそこに彼女の姿は無かった




一週間後、サトノ家がダイヤを見つけた時には既に彼女はその地元に対応しつつあったのだ




ダイヤ「今でもあの時のことは思い出します」




ディープ「忘れろってんだよ」




身体の売り方に死体の捌き方という令嬢では考えられない知識をダイヤは身につけている



このあと…
下3

心を乱してはいけないとトレーナーはお気に入りの動画を鑑賞し気分を落ち着かせていた




トレーナー「この揺れは芸術だよなぁ…」




褐色ウマ娘や奇乳化したウィズとの一夜は思い出に残るものであったがそれと動画はまた別もの




魅せる為に作られた動画は実体験にも勝る。行為をしている時には絶対に見れないアングルの動画がトレーナーのお気に入りである




トレーナー「……ん」




身体が元気になったことで心も多少元気になりいつもの調子を取り戻しつつあった




冷静になった頭で考えるものの答えは一つしか思いつかない。ならばそれしかないのだとトレーナーは頷く

トレーナー「僕はトレーナーでブルーはウマ娘。それ以上の関係にはならない」




自分は彼女の夢に向けトレーニングを考えブルーはそれに応え走る。その関係に戻るだけなのだと原点に戻る




ブルー「そうはいかない」




トレーナー「ブルー…!」




ブルー「二人だけの時はイダテンって呼んで」




刃物は持っていないが凶器を首筋に当てられているかのような冷たい視線に耐え切れずトレーナーは彼女の名前を呼ぶ




トレーナー「どうしたの…イダテン……」




イダテン「んふー大好きトレーナー!」




とびきりの笑顔で抱き着くブルー。いつもの彼女からは考えられない行動にトレーナーは少し戸惑ってしまう




「イダテンだって言ってるでしょ」

イダテン「あのね、トレーナーが幸せになる為だったら私はなんでもするの」




トレーナー「しなくていいんだ君は担当で僕はトレーナー。それだけの関係なんだよ」




イダテンは走ることだけに集中して欲しいとトレーナーが言っても彼女は聞く耳を一切持たない




イダテン「エルトレは脅してまた仕事を手伝うようにしておくね」




トレーナー「そんなことはしないで」




イダテン「トレーナーの為だからする!」




スキップしながらトレーナーの元を去ろうとするイダテンの手をトレーナーは掴む




トレーナー「じっとしてないと契約を解除するよ」




トレーナーにとって切り札である彼女との契約解除。ここしか使い所はないと彼女の目を見ながらトレーナーは伝える




このあと…
下3

契約解除という言葉を聞いた途端、ブルーは大人しくなり分かったととりあえず納得する




ブルー「でも仕事はどうするの」




トレーナー「エアトレさんは同じチームなんだから協力してくれる。君はレースの事だけ考えて欲しい」




ブルー「考えとく」




考えておくではなくちゃんと約束して欲しいとトレーナーは言うがブルーは無視してどこかに行ってしまう





トレーナー「一先ず納得してくれて良かったと思おう」




ブルーをレースに集中させることは自分にかできないのだとトレーナーは決意を行動で示す

定時に帰れるようになったところでプロジェクトL'Arcが忙しいことには変わりがない




カフェトレはいなくなりエルトレからはやる気を感じられずシリウスがトレーナーだと言い張っているのは子犬




このままではまた仕事に追われる日々になってしまうのでサトノトレに協力を要請することを決める





トレーナー「サトノトレさんか……」




サトノダイヤモンドとサトノクラウンを担当しているサトノトレ。プロジェクトL'Arcに参加しているのはダイヤだけということで全面協力は得られていない




だがそうも言ってられないとトレーナーはサトノトレの元に向かう

ウマレーターの開発に関わっているとも聞き狂信なセガ信者であるという噂を聞くサトノトレ





自身の仕事が忙しいこともありトレーナーはサトノトレと面識がほぼ無いに等しかった




プロジェクトL'Arcへの参加はダイヤの独断だったので挨拶もなく今まで過ごしてきてしまっていた





まだ挨拶ができていないサトノトレへの気まずさから今まで協力して欲しいと話ができなかった




トレーナー「僕が頭を下げればいいだけなんだ」




ブルーを大人しくさせたままにするには他人の協力が必要不可欠だとトレーナーはサトノトレに会いに行く




このあと…
下3

サトノトレのトレーナー室の前まで来てみるとドアが半開きになっていた。トレーナーは早く頭を下げた方がいいとノックせず扉を開けてしまう




サトノトレ「あ!!」




トレーナーの落ち度といえばノックせず扉を開けたことくらい。サトノトレはそれよりも大きなことをやらかしていた




彼女は右手でダイヤの下着を持ち匂いを嗅ぎつつ左手がズボンの中に。更にポケットからはクラウンの下着がハミ出ていた




イナリトレやクリトレとは違いサトノトレは女性なのでまさかこんな場面に遭遇するとはトレーナーは夢にも思わなかった




気まずい沈黙が流れたあとトレーナーはゆっくりと扉を閉めようとしたがサトノトレが扉を掴みそれを阻止する





サトノトレ「いいいいい今のみみみみみみ見」




トレーナー「とりあえず落ち着いて下さい!」




錯乱している彼女にとりあえずは落ち着いてもらおうとトレーナーはサトノトレをなだめた

サトノトレ「大変お見苦しいものを…」




トレーナー「いえ……」




落ち着きを取り戻したサトノトレだったが気まずい空気が流れたまま。少しの沈黙のあとトレーナーは例の話をする




トレーナー「プロジェクトL'Arcのことなんですけど……」




サトノトレ「喜んで手伝わせて頂きます…」




トレーナーは純粋に手伝ってもらえないかという相談だったのだが彼女からすれば口止め料として仕事を手伝えということなる




もちろん彼女は拒否できるはずもなく面倒な仕事や雑務を全てこなすことを約束する




トレーナー(こんなつもりじゃなかったんだけどな……)




過程がどうあれ結果的にサトノトレに協力してもらえることとなった




このあと…
下3

サトノトレがプロジェクトL'Arcに協力してくれるようになってから数日後、今度はゴルトレとゴルシがやって来る





ゴルトレ「私とゴルシもプロジェクトL'Arcに参加しようと思ってるのよ」





独自に凱旋門賞を目指していたチームシリウス。ここにきてプロジェクトL'Arcへ参加するということは何か意味がある





トレーナーはその意味を聞いてから参加してもらおうと考えていたがゴルシは詮索を許さないという





ゴルシ「そっちは人数が多ければ都合がいいんだろ?」




抱えているウマ娘は特別多くはないが人手は常に足りていない。ゴルトレが来てくれればトレーナーはかなり助かる





彼女らの事情は知れなくとも参加してもらうしか選択肢はなかった

ゴルトレとトレーナーによる洗練されたトレーニングと最新式のウマレーター




この二つが揃ったプロジェクトL'Arcは以前にも増して凱旋門賞という夢に近付いていた




トレーナー(メイさんに元気になって欲しい)




この状況を伝えるだけで彼女は喜ぶだろうがメイは入院中。面会が許されるようになれば真っ先に伝えに行こうと考えていた




プロジェクトL'Arcだけでなくキタルファのことを考えれば有マへの挑戦が待っている




決して無理はせず全ての栄冠を獲りにいくとトレーナーは意気込む




このあと…
下3

ある日、ゴルシがもう一人このプロジェクトに参加するか考えてるウマ娘がいると聞かされる




トレーナー「それって誰なのかな?」




ゴルシ「ナカヤマだな」




トレーナー「ナカヤマフェスタが考えてくれているんだね」




彼女にはトレーナーがいないがもし参加するならシリウスの一員として参加するとゴルシは言う




プロジェクトL'Arcに参加するのはほぼ確定であとはシリウスに入るかどうかなのだという




トレーナー「それじゃあそのつもりで考えておくね」




ゴルシ「頼んだぞ~」




ゴルトレの存在は有り難く彼女がいてくれるお陰でプロジェクトに一人や二人増えたところで何も問題はなかった

その日の夜、今日はウィズとは出掛けず一人でのんびりと部屋で過ごしていた所に突然ウララが訪れてくる




彼女が来るということは何かがあったのだと推察しつつトレーナーはウララを部屋に招き入れた




ウララ「これでプロジェクトL'Arcの全員が揃ったみたい」




相変わらず彼女の言っていることは理解できなかったがナカヤマフェスタの参加により物語は進むのだという




ウララ「あとはトレーナーさんに頑張ってもらうしかないんだけど、私から一つ提案があるの」




トレーナー「提案?」




ウララ「この力を返そうと思って」




全知全能となってしまったウララだがシナリオが確定した今なら力を返せるのだという

力を返せばウララの実力は元に戻り全知全能でもなくなる。トレーナーにとって彼女を失うことは大きい




ウララもそのことはわかっているのになぜ力を返すのか。それはブルーが関係しているのだという




ウララ「ブルーちゃんは私の力に気付きかけてる。私を殺して奪おうとしてるの」




全てを知るということは過去だけでなく未来にも干渉できる。ウララはその事実を隠していたがブルーが気付いてしまった




ウララを殺せば力が手に入ると決まっていないが否定もできない。僅かな可能性があるならブルーはやる





彼女が罪を犯す前にこの力を返すべきだとウララはトレーナーに事情を話した

ウララの話を聞き考え込むトレーナー。やがて答えを出し彼女に質問があると疑問を投げる





トレーナー「君は未来を見ることができるんだよね」





ウララ「見た通りの未来になるとは限らないよ」





トレーナー「君は未来を変える為にこの話をしてる?」





ウララ「うん」




トレーナー「ブルーは…君を殺したんだね」





ウララ「そこまでわかって欲しくなかったな……」




ウララが知った未来では彼女の力を知ったブルーがウララを殺してしまった。それを阻止できるタイミングは今しかない




今のウララを失うことは大きいが悲劇を回避するにはそれしか方法はない




このあと…
下3

悲劇を回避する為にウララが戻るのを受け入れるトレーナー。ウララはその選択を喜び帰っていった





翌日の早朝、力が無くなり元に戻ったウララが早朝トレーニングに参加し、キタルファメンバーも彼女が元に戻ったことを知る




力があった時の記憶はあるのかとネイチャが聞いてみると、覚えていないが覚えているという答えが返ってきてしまう




ネイチャ「えーっとつまりどゆこと?」




ウララ「私じゃないんだけど私が喋ってる覚えがある?」




ネイチャ「疑問で返されても~」




ウララ「だってー!」




勉強などした覚えはないかなぜか頭に入っている。プロジェクトL'Arcのことも知らないが知っているのだとウララは答える




本人は困惑しているようだったがいつものウララが戻ってきたとキタルファは喜んで彼女を受け入れた




ブルー「……」




ただ一人、ブルーだけが殺意を込めた視線でウララを見ていることを除けば何も問題なかった

タキオン「これを飲めば速く走れるようになるんだが試してみるかい?」




ウララ「うん!」




ネイチャ「はいそれは没収~~」




本来のウララとタキオンは初対面だった。タキオンが危ないという記憶はあってもウララの好奇心は止められない




いつかのブルーのようにゲーミング発光をしたり芋虫のようにしか動けなくなるウララが目撃され始める




エアグルーヴにチームメイトを実験台にするなと言われてもおかまいなしにタキオンはウララに怪しい薬を飲ませまくっていた




タキオン「残念ながらそれは空さ」




ウララ「ぴちぴち、私はお魚」




ネイチャ「あーもーー!」




ウララに薬を飲ませることができるのでタキオンはトレーニングに参加する日が増えていた




このあと…
下3

トレーナーだけがブルーの殺意に気付き、メンバーにはわからないよう彼女に耳打ちする





トレーナー「キタルファの皆に手を出したら許さないからね」





その言葉にブルーはピクリとだけ反応し肯定も否定もしなかった





彼女が何を考えていようが釘を刺しておいたので効果はあるはずだと思うしかなかった





トレーナー「ウララとプルメリアは同じトレーニングは無理だし…ううん」




ウララが元に戻ったことによりトレーニングを一部考え直す必要が出てきてしまった




これまでダートを走るのはブレーザーとウララだったので二人分のトレーニングを考えていた




しかし今はブレーザーは芝の適正を得たのでダートを走るのはウララしかいない

プルメリアとウララの実力はほぼ同じと考えてよかったが芝とダートでバ場が違う




ウララは凱旋門賞に興味が無いということでウマレーターを使い芝の適正を得ることはない





実質ウララ専用のトレーニングを考えるにあたりどうしても時間が足りない





ゴルトレに相談することも考えたが時間さえあればなんとかなると判断し、サトノトレに相談することとなった




サトノトレ「なんでしょうか…?」




弱味を握られている人間から相談となれば警戒と覚悟が必要になる。サトノトレは怯えながらトレーナーの元に現れた




このあと…
下3

トレーナーはサトノトレの弱味を握ったからといってなにかしようと思っていないと伝える




しかしそれを聞いても怯えたままの彼女を見たトレーナーは本題に入る前に一度ちゃんと話そうとサトノトレと向き合う




トレーナー「君が女の子を好きなことも黙っておいてあげるから心配しないで」




サトノトレ「違うんです…」




トレーナー「へ?」




普通なら絶対に他人にバラすことのない秘密だが弱味を握られているサトノトレは喋るしかない




彼女の恋愛対象が女性なのは間違っていないがそれだけでなく男性もイケるのだと衝撃の事実を話す




サトノトレ「い、いわゆるバイってやつです……」




なぜ自分がそうなってしまったのかをトレーナーが頼んでもいないのに彼女は恐怖から話し出してしまう

彼女は性欲が有り余っており酷い時には同じ日に男性と女性とを取っ替え引っ替えだったらしい




ダイヤ達の下着に手を出したのも誘惑に耐え切れなかったことが原因でそこまで好きな気持ちは無いと話す




サトノトレ「目の前にウマ娘の下着があって我慢できるはずないでしょう!?」




トレーナー「わかったから落ち着こう、ね?」




こんな状況では彼氏や彼女ができるはずもなくセフレもサトノトレの性欲の強さから逃げてしまうのだという





サトノトレ「私はトレーナー失格です…」




とうとう泣き出してしまったサトノトレをどうするかとトレーナーは頭を抱える




このあと…
下3

トレーナー「性欲に負けそうになるのは仕方ないことだよ。発散できなくて困ってるならエルトレはどうかな?」




サトノトレ「エルトレさんがどうしたんですか…」




トレーナー「彼はセフレを探してるって言ってたからきっと君を満足させてくれるよ」





サトノトレ「信じますからね…」




エルトレが駄目だった時はトレーナーに責任をとってもらうと言われてしまったが彼女に泣き止んでもらうことが先




とりあえず納得してもらって泣き止むのを待ち、トレーナーはやっと本題に入ることができた




トレーナー「ほんの数日間でいいんだけど僕の仕事を回していいかな?」




サトノトレ「はい…」




ウララのトレーニングを考える為に時間が欲しいとトレーナーは彼女に協力してもらう




主任なら何も言わずに部下に仕事を回しても問題ないのだがそこはトレーナーの性格が出てしまった

トレーナー「すっかり遅くなっちゃったな」




いつまでもサトノトレに仕事を回してばかりいられないとトレーナーは久しぶりに残業をしていた




そのおかげでウララのトレーニングも固まり明日からはまた自分が仕事をすると彼女に言える





そういえばエルトレとサトノトレはどうなったのかなどを考えながらトレーナー室の度はを開けるとそこにはブルーが立っていた




トレーナー「なーー」




ブルーは有無も言わさずトレーナーの口にペットボトルを突っ込み何かを飲ませる




ブルー「大人しく寝てて」




彼女が飲ませたのは速効性のあるものでトレーナーはすぐに意識を失う




ブルーは意識のないトレーナーを担ぐとどこかに向かっていく




このあと…
下3

トレーナー「ううん……?」




トレーナーが目を覚ますと真っ暗な場所で椅子に縛られていた。ここはどこかとあたりを見渡しても見当もつかない




ブルー「起きた?」




トレーナーの真後ろに立っていたブルーは彼が目を覚ましたことを知り明かりをつけにいく




ブルー「ここは私の地元の製鉄所」




周囲の音を意識して聞いてみるといつくかの機械はまだ動いているようで何かが動いている音がする




ブルー「ここで死体を処理してた」




かつて彼女が生きる為にやっていた行為の一つ、死体からの内臓を引き摺り出すこと




内臓を取り出したあとの死体はこの製鉄所で溶かしていたのだ

トレーナー「……僕を殺すの?」




ブルー「殺さない」




殺すことを否定するブルーだが彼女の手にはノコギリが握られていた




イダテン「あのね、何回言っても仕事ばっかりするトレーナーが悪いんだからね」




人格が変わったように彼女は笑顔で話しかけ、全てはトレーナーが悪いのだと話す




イダテン「ウィズが幸せにするならそれでよかったんだけど、もう無理になっちゃうからトレーナーは私がもらうね!」





イダテンが何を言っているか理解できずトレーナーは狼狽えることしかできない

イダテン「言っても無駄なら仕事できない体にするしかないよね?」




イダテン「仕事ばっかりする両手なんかいらないよね?」




イダテン「ずっと休めるように両足は切った方がいいよね?」




狂ったわけではなくイダテンは全力の良心でトレーナーの四肢を切断しようとしていた




切った両手足を処理する為に製鉄所に運び込んだのだとトレーナーも理解する




イダテン「大丈夫だよトレーナー。両手と両足がなくても愛してるから」




トレーナー「ダメだこんなこと…」




イダテン「ちょっとだけ我慢してね」




彼女は笑顔のままノコギリをトレーナーの腕にあてる




このあと…
下3

ディープ「そこまでだ」




「そいつは俺の男なんだよ」




褐色ばんえいウマ娘とディープがブルーを引き剥がし更にウィズとタキオンが来てトレーナーの元に駆け寄る




ブルー「どうしてここが?」




タキオン「モルモット君にはGPSを仕込んでいるからねぇ」




ウィズ「ブルー……」




全てを聞いていたウィズはショックでブルーには何も言えずその場で立ち尽くしていた




ディープ「お前はこっち見るんじゃねぇぞ」




褐色ウマ娘に抑えられたブルーはトレーナーの後ろに運ばれ、正座のような形で再び抑えられる




ディープ「これしかねぇんだよ」




首を差し出すような形となったブルーの首筋にディープはノコギリの刃を当てる

タキオン「殺すというのかい」




ディープ「こんなことしたくねぇけどブルーをやるなら俺しかない」




悲しそうな顔はするが涙は流さずディープは両手でノコギリを持つ。その光景を見たウィズは叫ぶようにブルーに問いかける





ウィズ「どうしてそんな顔できるの!?」




今にも殺されるというのにブルーはいつものように無表情で恐怖を全く感じていない




ブルー「次は私の番なだけだから」




ウィズ「は…?」




ディープ「ブルーは殺したことはねぇけど俺達は数十人はやってる。俺達にとって死は当たり前なんだよ」




殺し殺される環境で生きてきた彼女達にとって自分が殺されるとなっても恐怖は感じない




ただ殺される番が来てしまっただけなのだとブルーは現実を受け入れていた

「お前ら狂ってるな」




ディープ「当たり前だろ。こんな環境なら普通狂う」




親友を殺そうとしているディープこそ狂っていると褐色ウマ娘は言うがここ(掃き溜め)ではそれが当たり前




ディープ「ブルー。お前は狂えなかったんだな」




トレーナーの四肢を切断しようとしたのも善意から。力を持っていたウララを殺そうとしたものトレーナーへの善意




ディープ「お前を狂わせられなかった責任をとる」




ブルーは掃き溜めの希望だと彼女へのこれまでの対応がこの結果を生んでしまった




ディープは自分の手で殺しその責任をとるとノコギリの刃を進める




このあと…
下3

トレーナー「そんな事は駄目だ!」




トレーナーの叫び声を聞いたディープの手は止まったもののブルーの首からは血が流れている




トレーナー「ブルーと僕は会わない方が良かった…あの時声を掛けるべきじゃなかった…」




ブルーをチームに入れるべきではなくそれがお互いの為だったとトレーナーは涙を流しながら語る




ディープ「そんなことねぇよ」




トレーナーだからこそ今までやってこれたのだとディープは話す。もし別のトレーナーの担当になっていればそれこそ悲劇だった





ディープ「お前のせいじゃないから安心しろ」




これは自分達の問題でトレーナーは関係ないのだとディープにしては珍しく気遣ったことを言う

ウィズ「殺すしかないの!?」




他に方法はあるはずだというウィズに対しそんなものはないとディープは一蹴する




ディープ「理想が叶う世界で育った奴には理解できないだろうな」




「見た目に恵まれて環境に恵まれた奴らの集まりだからな」




例外は存在するがトレセン学園の生徒のほとんどが明日生きていくことに苦労した経験がない




そんな彼女らに自分達の環境や生き様は理解できないだろうとディープは吐き捨てる




ディープ「もういいだろ。ブルーは…苦しませずに死なせたい」




長引かせるのは彼女の為でないとディープは再びノコギリを握る




このあと…
下3

ゴトンッ




切っている最中の音は聞こえないようにとタキオンがトレーナーの耳を塞いでいた




しかしブルーの首が落ちる瞬間の音は聞こえてしまいその音を聞いたトレーナーは泣き崩れてしまう




トレーナー「うううぐっ……」




ディープは慣れた手つきでブルーの身体を鉄が溶けている溶鉱炉へと放り込む




ディープ「お前らは何も背負うな」




泣いているトレーナーとウィズ達に対しディープは罪も後悔もしなくていいと言い放つ




ディープ「悪いのは俺達でお前たちは被害者だ」




間違ってもブルーを傷付けたなど加害者ぶるなとディープは言う

ディープ「これは俺だけが知ってる場所に埋める」




ディープはブルーの頭をどこかに埋葬しその場所をトレーナーにだけ教えるという




ディープ「お前がしていいのはブルーを忘れないことだけだ」




罪悪感を感じることも後悔もする必要はなく、ただブルーが生きていたことを覚えていればいい




ディープにそう言われるもトレーナーは号泣し続けており彼女の話を聞けていない




ディープ「いつまでも泣いてんじゃねぇよ!」




自分の話を聞けとディープはトレーナーを殴り飛ばした

ディープ「来年になったら俺がお前のチームに入ってやる。それまで腑抜けんじゃねぇぞ」




来年度トレセン学園に入ることが決まっていたディープはキタルファに入ると宣言する




キタルファに参加し結果を出すことがブルーの罪を背負った自分がやるべき使命なのだとディープは言う




ディープ「凱旋門だがなんだか知らねぇが全部勝ってやるよ!!」




ギリギリと歯をくいしばりブルーの頭を大事そうに抱えながらディープは絶叫する




このあと…
下3

後悔するなと言われて受け入れられるはずもなくトレーナーの頭の中で目覚まし時計の音が鳴り響く




トレーナー「僕はこんな結末は望んでいないんだ……」




トレーナーの言葉は誰に宛てたものか分からなかったが気がつくとトレーナー室の中に居た




時間と日付を確認するとブルーに拐われる直前まで戻っていることがわかった




仕事はほぼ終わっているようでこのままトレーナー室の扉を開ければ先程と同じ運命を辿ってしまう





トレーナー「そこに居るんでしょブルー」




中に入ってきて二人で話そうとと扉に話すとブルーは外から扉を開け中に入ってくる

トレーナー「ブルー、これから君が何をしようとしてるのか知ってるんだ」




イダテン「二人だけの時はイダテンって呼んでるでしょ?」




ニコニコと話しかけてくる彼女の態度はお構いなしにトレーナーは話を続ける




トレーナー「僕の両手足を切り落とそうなんか考えないで」




イダテン「この方法が一番いいと思ったんだけどな~」




トレーナーが無理をしない為には仕事させないという選択肢しかないと彼女は意見を変えない





イダテン「いじわるしたいわけじゃないのに」




トレーナー「それはよくわかってるんだ」




君にはもっと色んなことを学んで欲しいのだとトレーナーは彼女に歩み寄る

イダテン「ごめんねトレーナー」




彼女はトレーナーに飲ませるはずの液体を口に含むと口移しで無理矢理トレーナーに飲ませる




イダテン「ディープが殺してくれるならそれでいいの」




トレーナー「君……は……?」




イダテン「私も覚えてるんだよトレーナー」




まさかという表情を浮かべながらトレーナーは気を失う。イダテンは自分が殺されるとわかっていてもその未来を変えようとはしなかった





イダテン「私が生きてたらトレーナーは不幸になっちゃうんだよね」




トレーナーの為なら彼女は手段を選ばない。自分が生きていることが彼の障害となるとなら喜んでその命を投げ出す




このあと…
下3

トレーナーが次に目を覚ますともう既に全てが終わっておりブルーはまた頭だけになっていた





その後トレーナーはブルーを救う為にまたトレーナー室へと時間が戻るがブルーを救うことができない





何度やってもトレーナー室より前に戻れずどんな方法をとってもブルーは必ず死んでしまう





数十回繰り返してもブルーは救えずどうすればいいのかとトレーナーは頭を抱え込む





トレーナー「……これしか無い」




やがてトレーナーは一つの答えに辿り着く。かなり危険な賭けであったが他に方法はなかった

トレーナー室の前で待っているブルーを呼び部屋の中に。なぜかわからないが彼女もループしていることを認識している




イダテン「私が死ぬしかないんだよ?」




自分が死ぬことがトレーナーの幸せの為には当たり前だと言う彼女にトレーナーはそれは違うと再度訂正する




トレーナー「僕なりに考えた結果、君は命の価値を軽視し過ぎてるんだ」




イダテン「?」




トレーナーが何を言っているのかわからず首を傾げるイダテン。そのリアクションも想定の内だと彼は続ける




トレーナー「君にはまず命の重さを知って欲しい」




トレーナーはハサミを自らのノドに躊躇いなく刺す。自分が死んでも目覚まし時計の効果があるか確証はない




しかし彼女に自分の死を見せることが一番説得力があるとトレーナーはこの手段を選んだ




このあと…
下3

トレーナーは痛みで藻掻き苦しみやがて動かなくなる。ブルーは目の前で彼が苦しんでいても何もできない





正確にはどうすればいいのかわからずブルーはその場で立ち尽くすことしかできなかった




ブルー「トレーナー?」




冷たくなり動かなくなったトレーナーに近付くと彼はブルーのよく知ってるいる「モノ」となっていた




死体は冷たく精気が感じられない。死んでいるので当然だがトレーナーがその死体となってしまった




彼の為に全てを捧げたはずなのにそのトレーナーが死んでいる。ブルーは頭はこの結果を処理できないでいた

その後トレーナーのGPSを見ていたタキオンがいつまで経ってもトレーナー室から動かないトレーナーを心配してやってくる





タキオン「モルモット君…………?」




首から血を流し動かなくなったトレーナーに近付きそれが死体であることを確認する




タキオン「そん……な…………」




殺したのは自分ではないがタキオンに何か言われると思っていたブルーはタキオンの行動に驚く




彼女は号泣しながらトレーナーを抱き寄せ嘘だ嘘だと泣きじゃくっている





ブルー「どうして泣いてるの?」




タキオン「見でわがらないのがいっ!!」




大粒の涙を流し彼女を睨み付けているタキオン。ブルーは彼女の涙の理由も睨み付けられている理由もわからない




このあと…
下3

ウィズ「トレーナーぁ………嘘でしょぉ………」




ブレーザー「……ひぐっ」




ウララ「トレーナーさん!どうして死んじゃったの!!」




プルメリア「ううう……」




タキオン「モルモット君…私には君が居ないと……ダメなのに……」




ブルー「……」





それから数日後にトレーナーの葬式が開かれキタルファやプロジェクトL'Arcのメンバーも悲しみに暮れる




ただその中でブルーだけは涙を見せずいつもの無表情でいる姿を見てウィズは彼女を殴り付ける





ウィズ「トレーナーが死んでも涙一つ流さないなんて!!お前にとってトレーナーはその程度だったんだ!!」




ブルーが来てから全てが変わったとウィズは怒り狂いながらブルーの胸ぐらを掴む

ウィズ「返せ!トレーナーを返してよ!!」




ブルーが来てからキタルファが変わってしまったことはプルメリアより前のメンバーはよく知っている




ネイチャ「やめなよウィズ」




ウィズ「うるさい!」




ネイチャ「こんな奴に当たっても意味ないから」




タンホイザ「あの頃に戻りたいよぉぉ~!」




勝てなくともトレーナーと楽しく過ごしていた毎日に戻りたいとタンホイザは号泣する




キタルファを常勝チームに変えトレーナーがこうなってしまったのは全て自分のせいなのだとブルーはここで初めて自覚する

ブルー「私のせい」




ブルー「私のせいで全部こうなった」




ブルー「私のせいで……」




トレーナーを幸せにするはずが彼を死なせただけでなく関わる人物全てを不幸にしてしまった




ブルー「何を間違えたの?こんなはずじゃなかったのに」




後悔しても遅すぎることにも気付けなかったブルー。キタルファ全員から睨まれてようやく理解する




これが命の価値であり重さなのだと生まれてから初めてブルーは知ることとなった




このあと…
下3

飛び降りる寸前になっても恐怖を一つも感じずブルーはさっさと終わらせてしまおうとフェンスをよじ登る




ウィズ「させない!」




ウィズがフェンスを登っているブルーの手を掴み自殺を阻止する。彼女はトレーナーを死に追い合ったブルーを誰よりも恨んでいた





ウィズ「逃げることは許さない!!」




彼が死んでも涙も流さないブルーが何の責任も取らず逃げるなとウィズは叫ぶ





トレーナーを幸せにする為には北海道に連れて行く事や仕事を減らそうとしても意味が無い




彼が喜ぶことは担当のウマ娘が『走る』事でありレースで勝つ事はトレーナーの幸せだった




ウィズ「私達がレースで走ってるのを見るのがトレーナーの幸せだったのに!!」




彼女にここまで言われてもブルーは表情を変えずウィズの顔を見ていた

ウィズ「お前は最後に凱旋門を走れ!」




トレーナーが最後にやろうとしていたこととなってしまったプロジェクトL'Arc




トレーナーの意志を継ぐことは自分がやるがブルーは責任を果たしてから死ねと言い捨てる




ブルー「凱旋門…」




トレーナーならできると思われていた凱旋門制覇は夢と消えてしまった。ウィズは諦めずその夢を追いかけているがほぼ不可能だろう




自分の死に場所は海の向こうなのかもしれないとブルーは凱旋門賞を走ることを決める




このあと…
下3

ブルー「……無理」




凱旋門を目指す為に一人でトレーニングをしていたブルーだったがすぐに無理だとわかる




トレーナーのトレーニングがあってこそブルー達の走りは輝いていた。ウィズ達はルドルフやディープのように才があるわけではない




このままでは凱旋門どころかG1でも勝てない。自分にとってどれだけトレーナーの存在が大きかったのかをブルーは知る





ブルー「一人で走ってもつまらない」




いつものトレーニングではトレーナーの顔を見ることがあり彼はいつも嬉しそうにしていた




メンバーが増えたことにより苦労は増したがその分嬉しさも増えていた




トレーニングが終わったあとやレースに勝ったあとの彼の笑顔はもう二度と見ることができないのだとブルーはようやく気付く

ブルー「もう…会えない……」




ブルー「死んだらもう会えないんだ……」




命の重さにトレーナーの本当の幸せをやっと理解出来たブルーだったがあまりにも遅過ぎた




ブルー「私がトレーナーを殺したんだ…………」





自らの罪を自覚し後悔すると共にブルーは涙を流す。彼女が生まれ育った環境では涙など流すことはなかった




トレーナーのことで泣いたことは以前にもあったがこの涙はそれとは違う。彼女はやっと人並みの感情を手に入れちゃんと泣くことができた





産声をあげるかのように泣きじゃくる彼女の頭の中に目覚まし時計が鳴り響き時が巻き戻る

トレーナー「……これしかない」




自分の首にハサミを突き刺さそうとするトレーナーの手をブルーが掴む





ブルー「いやだぁぁ!!じなないでぇ!!」




子供のように泣きじゃくりながらトレーナーに抱き着くブルー。彼女に抱き付かれながらトレーナーはホッとため息をつく




トレーナー「君も目覚まし時計を使えると思ってたよ」




自分が死ぬことにより生きることよりも大切なことをブルーに知ってもらうしかないとトレーナーは考えた




本当にそうなるかはわからなかったがブルーの反応を見る限りトレーナーの賭けは成功したようだった




このあと…
下3

トレーナー「命の重さを分かってくれてよかった……」




トレーナーはブルーを優しく抱き締め涙を流す




トレーナー「僕の為に色々してくれるの嬉しいけど走ることを蔑ろにしないでほしい」




ブルー「うん…うん………」




今の彼女なら自分の言っていることを理解してくれるとブルーの涙を感じながらトレーナーは頷く




トレーナー「わかってくれたイダテン?」





イダテン「わかった、わかってるよ……」




ブルーの本名を出しても対応が変わらなかったことを確認しトレーナーは心から安心する

翌日になりブルーはキタルファメンバーに自分の経験した未来を話すと言い出す




未来を見てきたといっても普通なら信じられないがウララのことがあったのでメンバーは受け入れる





ブルー「私のせいでトレーナーは死んだの……」





ブルーのせいでトレーナーが死んだと聞き動揺したのはプルメリアで残りのメンバーにそこまでの動揺はなかった




ウィズ「ハッキリ言ってやっぱりって感想になるよ」




ブルー「ごめんなさい……」




ウィズ達も思うところがあったようでその未来は確実にあり得たとブルーに冷たい視線を送る

このまま気まずい雰囲気になるかと思いきやブルーがトレーナーが死んだ時の状況を話すと空気が変わる




ブルー「ブレーザーは凄い泣いてて…タキオンはトレーナーが居ないとダメだって泣き崩れてた…」




ウィズ「ブレーザー?」




ブレーザー「はあ?意味わかんないし」




タキオン「そんなことは無いと思うんだけどねぇ」




ブルー「トレーナーの死体見つけた時…嫌だ嫌だって凄かった…」




ウィズ「タキオンも敵ってことね、ふーん」




タキオン「……」




思わぬメンバーの好感度の高さにウィズがタキオン達を睨みつけ、ブルーの話どころではなくなった




このあと…
下3

トレーナーを実験台にしているだけで好感度が上がるはずかないとウィズはブルーに詳細を話すよう言う




ブルー「トレーナーはタキオンのお弁当作ったり身の回りの世話をしてたみたいで…」




ウィズ「おい」




タキオン「ふぅん?」




どうやらタキオンは生活のほぼ全てをトレーナーに頼っているようで好感度はそれに比例しているようだ




ネイチャ「ひょっとしなくてもトレーナーさんへの負担増えてない?」




タンホイザ「絶対増えてるっ!」




ここにもトレーナーを追い込んだ原因の一人がいると視線はタキオンに集中していく

ブルー「タキオンはウィズと同じくらいトレーナーのこと好き…だって水着の勝負服を着るかもって言ってトレーナーに下の毛剃らせてたし……」




ウィズ「おらぁぁぁ!!」




人の彼氏でなにをしてくれているのだとウィズはタキオンに襲い掛かるものろ彼女はそれを正面から受け止める





タキオン「悪いが私の方が優勢だよ」




誰にも知られていない秘密をブルーに暴露されたタキオンは耳を真っ赤にしながら開き直る




タキオン「私はまだ君のように一晩中犯されていない。モルモット君と一夜を明かせば私の好感度は君を越える!」




ウィズ「させるわけないでしょうが!」




普段タキオンから力強さを感じることは無かったがウィズと組み合っている彼女はオーラさえ見える

ブレーザー「…………」




プルメリア「あの、ブレーザーさんが逃げちゃいました…」




ネイチャ「あーの逃げウマ娘は脚が速いこと」




トレーナーが死んだあとタキオンはブルーへどれだけ自分がトレーナーのこと好きだったのかをブルーを恨みながら語った




ブレーザーは早々にキタルファを離れたのでトレーナーとなにかあったのかはブルーは知らない




だがタキオンの暴露を聞いたブレーザーは自分の秘密も知られているのだと勘違いし逃げウマ娘らしく早々に逃げてしまった





タキオン「モルモット君は私のものだ」




ウィズ「渡すわけないでしょ!」




二人の取っ組み合いはまだまだ続いている




このあと…
下3

キタルファが揉めている頃トレーナーは主任の仕事を片付けていた




エアトレ「なあ今夜飲みに行かないか?」





トレーナー「いやあ…その……」





エアトレは腕に胸を押し付けらながらトレーナーを誘う。エアトレの大きさではトレーナーは満足できないはずだがその柔らかさに翻弄される





エアグルーヴ「最近その男に現を抜かしすぎじゃないか?」




エアトレの態度を見かねたエアグルーヴは彼女を注意するが放っておけと一蹴する




エアトレ「コイツは私がモノにする」




恋愛感情よりも尊敬できる相手と添い遂げたいエアトレは絶対にトレーナーを手に入れると息巻いている

ウララ「トレーナーさーーーん!」




ウララが突入してきてもお構いなしにエアトレはトレーナーの腕を胸から離そうとしない





ウララ「ウィズちゃんとタキオンちゃんがステゴロ始めちゃった!!」





エアトレのことが目に入っていないのかウララは二人の喧嘩を止めて欲しいとトレーナーを呼びにきた





トレーナーはエアトレから抜け出せる口実ができたと喜んで立ち上がり彼女から離れていく




エアトレ「逃がさないからな」




去り際にエアトレはトレーナーに言葉をかけ自分の覚悟を示す




このあと…
下3

トレーナー「二人ともやめて!」




ウィズ「こっち来い」




タキオンとウィズを止めに入るトレーナーだがウィズが事情を説明しろと詰め寄る




タキオンの弁当を作ったりしていたのは彼女がミキサー食といった不健全な生活をしていたからだとトレーナーは説明する





ウィズ「だからって弁当を作らなくてもいいのは誰でもわかるけど?」




トレーナーの説明で納得するはずもなくウィズはいい加減にしろとトレーナーに迫る




ウィズ「あの女の毛を剃ってたのは言い訳できないの知ってる?」




トレーナー「……ごめんなさい」




彼女をお風呂に入れるついでに頼まれたからと消え入るような声で話すトレーナーをウィズは睨み付ける

タキオン「私で興奮してくれて嬉しかったよ」




ウィズ「黙れ!!」




ウィズの怒りは再びタキオンに向けられトレーナーは解放される。その隙にウララがトレーナーを保護する




ネイチャ「トレーナーさんも男だもんね~」





タンホイザ「やっぱりスケベ!」





ブルー「そんなことない…」




スケベなのはトレーナーだけでないとブルーはタキオンの秘密を更に暴露していく




ブルー「トレーナーは覚えてないけどタキオンとシてるし…」





ウィズ「あ?」




タキオン「ひぇ」




ある日タキオンの薬を飲んだトレーナーは意識を無くし実験室で倒れる。暫く意識が戻らないのをいいことにタキオンはトレーナーで純血を散らした




一線超えを知ったウィズは鬼となりタキオンの前に立ちはだかる




このあと…
下3

ウィズ「どっちがトレーナーに相応しいか決めてやる」




決着をつけるにはこれしかないとウィズはタキオンに豊乳薬を用意しろと命令する




またこのパターンかとネイチャはため息をつくが完全にキレたウィズは想像の上を行く





ウィズ「トレーナーとこの場でヤるから」




ネイチャ「へっ!?」




トレーナーの女である自分はどこでも身体を許せるのだと服を脱ぎ出す




自分の真似などできるはずがないと思っているウィズだがタキオンれ彼女を見て笑い出した

タキオン「どちらが相応しいかは一目瞭然じゃないか!」




先程からそうだがウィズはトレーナーのことになるとムキになるというレベルを超えてしまう




今もこうやってトレーナーに迷惑をかけているのがわからないのかとタキオンはウィズを煽る




タキオン「モルモット君が私を選ぶ理由があるんだよ」




自分はウィズのように束縛せずトレーナーが何人と関係を持っていようが構わないと言い切る




最後に自分の所に帰ってきてくれればいいのだとタキオンはトレーナーの方を向き笑っている




タキオン「君がモルモット君を想う気持ちは一生そのままな訳がない」




今はトレーナーに想いが通じて舞い上がっている期間で熱が冷める時がくる。今でなくとも将来的に自分がトレーナーをものにするのだとタキオンは断言した




このあと…
下3

トレーナー「誰かに見られたらマズいからここではやめよう、ね?」




この場でヤることは不可能だとウィズを落ち着かせようとするが彼女は納得しない




ウィズ「アイツらはどうなの」




学園で赤ちゃんプレイをしているクリトレ、露出やアオカンなど変態プレイしてるイナリトレ達はどうなのかと反論する




その二人の名前を出させるとトレーナーは何も言い返せず俯いてしまう




タキオン「勝敗のわかっている勝負に興味はないよ」




ウィズはタキオンを言い負かすことができず彼女は自分の研究室へと帰ってしまった




ブルー「私……また……」




自分が余計なことを言ってしまったせいでトレーナーが不幸になるとブルーはまた泣き出してしまう

ネイチャ「前言撤回しとく?トレーナーさんもそこそこ悪いよね?」




プルメリア「タキオンさんばかり構うのは…」




さっきとは違いネイチャ達はブルーは悪くないと彼女を慰め出す。タンホイザはこの節操なしとトレーナーをポカポカ叩いている




タンホイザ「ウィズで満足できないなんてこの絶倫!」




ウララ「ぜつ…?」




タンホイザ「絶倫っていうのはねぇーー」




ブルーが変わってくれたのは嬉しいが彼女だけでなく自分も変わっていかなければいけないのだとトレーナーはこの惨状を体験し自覚する



このあと…
下3

変わる為にはウィズだけで満足する為に性欲を軽減させるべきだとトレーナーは考えつく





性欲が無くなっては困るが多過ぎるせいで今は困っているのでせめて人並みにできないかと悩む




トレーナー「病院かなあ」




タキオンの薬に頼ることも考えたが彼女ばかり頼っていられず自分でなんとかしたい




そう考えたトレーナーは色々と調べた結果、心療内科にかかることがベストだと答えを出す




仕事が終わる時間に空いている病院を探しトレーナーはその場で予約まで済ませてしまった

数日後、心療内科のある大きな病院に向かっていたトレーナーはあることに気付いた




トレーナー(ここはメイさんが入院している病院だ)




心を病んでしまった彼女は入院しており、一時期は拘束が必要なほどの状態だったと聞いている





現在では普通の病室で寝ているようで少しの時間なら面会も大丈夫らしい






自分の診療が終われば彼女に会いに行こうと決めトレーナーは病院に向かう




このあと…
下3

病院への移動中トレーナーは学園でのトレーナーとウマ娘の関係について考えていた





クリトレとイナリトレをはじめ最近学園でそういう行為をするトレーナーとウマ娘がかなり増えていてしまった




学生と行為をするなど言語道断であるが自分もウィズと一線を超えてしまっているので文句は言えない




トレーナー(ルールで縛ることは大切かもしれない)





担当と親密な仲になることをトレーナーとしては良いことだと考えているものの学園で行為に励むことは違う





敵を作るかも知れないが一度主任として注意し、学園内での行為に対して罰を与えるルールの必要性を感じていた




このルールを作ればホテルではなく学園内でコソコソしなければいけない関係のトレーナー達を一掃できるとの考えもあった




担当と行為をするのなら責任をとること。外出泊届けも出しちゃんとしたホテルでやること




ただルールと罰を作るだけでなく自分の考えをちゃんと伝えればみんな分かってくれるはずとトレーナーは信じていた

ルールについてはエアトレと相談したあと樫本理事長に提案する方向でいこうとトレーナーの中で固まった




頭の中での仕事は一旦ここまでだと区切りをつけトレーナーは病院の中に入っていく




トレーナー「ええっと予約してた……」




トレセンから一番近いとあってこの心療内科のある病院は大きく医師もきちんとしている




それでいて状態の悪かったメイをちゃんと管理できているので病院として悪くない




自分の診療が先だがトレーナーはメイのことも心配になっている




このあと…
下3

アルダントレ「主任?」




アルダン「こんなところで奇遇ですね」




病院からメジロアルダンとアルダントレが出てきて彼女達と遭遇する。そういえばとアルダンはタキオン同様脚が脆い事を思い出す




タキオンはトレーナーが担当するようになってから病院に行くようになり少しずつ改善が見られてきた





アルダンもまた経過を見ながらタキオンと同じように少しずつ脚に負荷を与えている




トレーナー「彼女の調子はどう?」




アルダントレ「悪くないと言われました」




決して無理をしなければ普通のトレーニングには耐えうるとお墨付きをもらったと嬉しそうに話す

トレーナーにそんなつもりはないがもしタキオンの脚が壊れてしまっても彼女にはその先がある




だからいいというわけではないがそれと比べるとアルダンの方が深刻といえる




彼女は走ることに取り憑かれていると言っても過言ではなくトレーニングを禁止されていても何度も走ろうとした




アルダンはアルダントレと何度も何度も真剣に話し合い、治療を優先すると決まってから状況は良くなっていった




アルダンはトレーナーを信用しアルダントレは担当を信用する。これこそトレーナーの役割だとトレーナーは感じていた





タキオンだけでなく彼女の脚に何事もないようにとトレーナーは心の中で祈っていた




このあと…
下3

診察の結果を伝える前にと医師はトレーナーの親はどうなっているこかと質問をする




最初は何を聞かれているか分からなかったがすぐに母親のことだと気付きトレーナーは母はウマ娘だと答える




医師「やっぱりそうでしたか」





ウマ娘ハーフの男性はホルモンバランスが崩れやすいと医師は説明する。これで原因が確定したと医師はカルテに書き込んでいく




医師「もし貴方がウマ娘のハーフで無ければ即入院でしたよ」




常軌を逸したホルモンの数値が出ており普通の人間なら即手術も考えられる状況だったらしい




だが母親がウマ娘ならトレーナーの数値はよくあるもので済むそうだ

診察が終わったトレーナーはメイのお見舞いに向かう。彼女は弱り果て気力を一切感じなかった




メイ「来てくれて嬉しい…ありがとう」




トレーナーの訪問によく来てくれたと喜び表情が明るくなる。そしてプロジェクトL'Arcにゴルシとナカヤマが加入したのを伝えると彼女は更に喜んだ




メイ「彼女達なら必ず悲願を成し遂げてくれる」




トレーナー「僕もそう信じています」




日本のウマ娘でも凱旋門賞で勝てることをプロジェクトL'Arcで証明するのだとメイはまだ諦めていない

メイ「プロジェクトL'Arcを任せた上で無礼なのを承知でもう一つ頼みたいことがある」




トレーナー「僕にできることならなんでも言って下さい」




メイ「君に……依存させて欲しい」




彼女の状態が悪化し檻付の病室に入れられた時、メイはそのまま一生出てこれない可能性があった




そうならなかったのはメイが薬で眠らされている間、彼女は夢の中でトレーナーと家庭を築いていた




夢の中で幸せな時を過ごした彼女は一気に快方に向かいこうやって一般病棟にまで戻ってこれた





メイ「私は二番目、三番目でいい……君の側に居させて欲しい」





彼女の心はトレーナーに依存するしか方法がないほど砕け散ってしまっていた




このあと…
下3

トレーナー「今は仕方ありませんが退院したら新しい人を見つけるべきです」




メイ「ありがとう……」




現在のメイにとって未来という未確定な事象よりもたった今この瞬間が誰よりも大事になる





もしトレーナーがメイの提案を拒絶でもしていれば彼女はそこで結末を迎えていただろう




トレーナーも母親に夢を阻止されそうになったからメイの気持ちがわかる。秋川理事長に夢を踏み躙られてしまった彼女の苦しみはとても言葉にできない




そんな彼女の為に少しでも協力したいとトレーナーはメイを拒絶せず歩み寄る選択肢をとった

トレーナーが病院にいる間ウィズは部屋でタキオンの言葉をぐっと噛み締めていた




彼のこととなると暴走し攻撃的になってしまう自分と全てを受け入れるタキオンでは勝ち目が見えてしまっている




タキオンの言葉で彼女の心に残ったのはもし、自分がトレーナーを少しでも嫌いになったらということだった




一年や二年でこの熱は冷めないと確信しているがそれより先のことは分からない




タキオンは数年後にでも自分の元に帰ってくると自信満々に言っていた姿がウィズの頭の中から消えない




ウィズ「どうやっても勝てない……!!」




もし自分がタキオンのように全てを受け入れると言ってしまえばそれこそタキオンの思う壺




隙を見て自分からトレーナーを奪うことに全力を尽くすことはわかりきっている




ウィズ「これが最後のチャンス!」




ここで自分が変わらなければトレーナーは絶対に盗られてしまう。その覚悟を持ちウィズは変わることを心に誓う




このあと…
下3

有マが迫るなかトレーナーはウィズとブルーの握手会を開くことを決める。ファン投票で出走が決まるのでファンと交流しておこうとの考えだった




ウィズは絶対に出たいと言っている有マだが投票数が微妙なラインだということでトレーナーはこの企画を思いつく




もしブルーだけが有マに出れることになってしまったらその枠をウィズに譲るという




ウィズが有マにかける気持ちを知ってのことなのでトレーナーはブルーの提案を受けることにした




理想を言えばウィズとブルーの二人が有マに出ることであり少しでも理想に近付けるよう二人は頑張る




トレーナー(今のところ順調かな)




握手会は問題なく進んでおりあとは二人でのライブが最後に待っている。トレーナーはライブで不備が出ないよう何度も段取りを確認する

ファン「頑張って下さい!」




ウィズ「応援ありがとうございます!」




ファン「でっかい!」




ブルー「うまぴょいぴょい」




ファン「ぶるんぶるんだぁ!」




ブルーのファンは圧倒的に男性が多くウィズは女性のファンもちゃんといる





必死に走るウィズの走りを応援したいというファンの心理があるもののそれは他のウマ娘も同じ




ブルーは感謝祭での過激な水着やその胸を活かしウィズに比べ圧倒的に男性ファンの数が多い




ウィズにしかない良さや個性を出さなければファン投票で負けてしまうとトレーナーは必死にアイデアを考える




このあと…
下3

ウィズ「こうなったらこれしかない!」




自分に特徴がないことはウィズも自覚しておりトレーナー同様なんとかしなければと思っていた





いずれファンが増えればいいということではなくファン投票が迫る中で新規のファンを獲得しなければいけない





残された手は一つしかないとウィズは唐突に服を脱ぎだし会場は騒然となった




ウィズ「これが私の新しい勝負服です!」




ファン「水着!?」




ファン「えっちだー!」




水着の新勝負服をお披露目し男性ファンとブルー側のファンも大喜びの様子

ファン「冬なのに水着の勝負服だなんて攻めてる」




ファン「まさか有マを水着で走るつもり!?」




露骨な男性ファン稼ぎをしてしまうと女性ファンは離れてしまうが今の季節は冬




この寒い中よく水着になったとウィズの根性が評価され女性ファンが離れることは無かった




ウィズ(さっっっっっむい!!)




ブルー(勝負服か…)




ウィズが寒さに耐えるなか自分も新しい勝負服、イダテンとしての勝負服を持っておくべきかと考えていた




ブルーとしての勝負服はトレーナーの気持ちを背負ったものでこれ以上ない大切なもの




それはそれとしてこういった会場やイベント用に持っていてもいいのではと悩む




ブルー(イベントだけならあの水着があるけど)




感謝祭で使用した際どい水着と衣装はあるがあれは勝負服ではないので走ることはできない




このあと…
下3

握手会の効果が出たようでウィズとブルーが見事にファン投票のトップ10に入る



上位陣はキタサンブラック、ゴールドシップ、サウンズオブアースなど強豪揃いであったのでこれ以上の順位は望めない




二人がトップ10に入ったことにより押し出されたウマ娘も何かしらのイベントをやることが予想される




そうなると有マは厳しくなってしまうとウィズも感じており不安になってしまう




トレーナー「絶対に大丈夫だよ」




そんなウィズにトレーナーは大丈夫だと声をかける。ウィズだけでなくブルーにも必ず結果は出ると言葉をかける




トレーナーは二人が変わろうとしている今、有マに出ることによって自信をつけて欲しいと思っていた




真剣に変わろうと思えば変われるのだと自分も含めて頑張っていこうと自分にも言い聞かせる

ネイチャ「ファン投票ぶっち切り一位からアドバイスしてあげたら?」




タンホイザ「実力で評価されたんじゃないもん!」




タンホイザはファン投票の中間発表で大差をつけて一位となっていたが早々に辞退を発表した




彼女が一位となった理由は夏に開催された感謝祭でのことがネットで拡散されてしまったからだ




水着イベントに出たタンホイザは白濁したペイント弾を下半身にくらい尻もちをついた




その時の画像はナカに出されたあとのものにしか見えずネットは大騒ぎとなってしまった




勝負服の僅かな隙間を致すことに使うことが多かったこれまでとは明らかに違うタンホイザの画像




今年最も男性に使われたという不名誉な記録を作ってしまったタンホイザは実力以外の所で人気を集めてしまった




このあと…
下3

ブルー「話しってなに?」




トレーナー「君に謝らないといけないと思ったんだ」




トレーナーの死を経験してから元気がないブルーを見たトレーナーはトレーナー室に彼女を呼び出す




自分が死ぬというブルーにとって辛い思いをさせて申し訳ないとトレーナーは謝る




トレーナー「命は軽いものじゃないって事をどうしても知ってもらいたかった」




ブルー「うん……」




トレーナー「僕は幼馴染だけじゃなくて父親父も亡くしているんだ」




そういえばとブルーはトレーナーが死んだ世界で彼の葬式で両親の姿を見ていなかった




母親はトレーナーを認めていないことは知っていたが父親とも何かあったのかとその時は考えていた




まさか父親を亡くしているとは思わずブルーは驚く

トレーナー「僕にとって死は悲しいことだし乗り越えるまでにかなりの時間がかかった」




トレーナー「死を何とも思ってなかった君に分かってもらうにはこれしか無かったんだ」




ブルー「わかってる…私が悪くて……おかしかったから…」




ブルーの生まれた地域のせいでもあるので必要以上に責めることはしないとトレーナーは言う




重さを知ってもらえたならそれでいいと言いたいところだが有マが迫っている現状でそんなことは言っていられない




まだファン投票の結果は出ていないがこのままいけばブルーは有マに出ることができる




今のブルーのメンタルではレースに出れるかどうかも危ういので彼女を元気付けられるのならそうやって、もしどうやっても無理なら辞退という選択肢もある





このあと…
下3

エルトレ「主任、助けて下さい……」




トレーナー「どうしたの!?」




突然訪ねてきたのはエルトレでサトノトレの件で助けが欲しいとよろよろとトレーナー室へと入ってきた




サトノトレとセフレになれはしたのだが彼女の性欲が強すぎるのでもう身体が持たないのだという





エルトレ「あの人テキーラをジョッキで飲むしもう無理です…」




彼からいつもの軽い調子は消え干からびる寸前のように見える。早くなんとかしなければ彼の命に関わってくるかもしれない

サトノトレも自分と同じだと仮定しトレーナーは彼女を説得する為に会いに行く




サトノトレのトレーナー室に入ると彼女は息が荒く今にでも襲いかかるような勢いだった




トレーナー「冷静に話したいんだけど大丈夫?」




サトノトレ「我慢します…!」




もはやダイヤとクラウンの担当以外なら誰でもよくなってしまっているサトノトレを宥めつつトレーナーは話を始める




トレーナー「実は僕も君と同じかもしれないんだ」




自覚は無かったが自分も性欲が強過ぎる。これはあることが原因なのだがサトノトレもそうかもしれないと話を切り出す

トレーナー「君の母親はウマ娘じゃないかな?」




サトノトレ「そうです…」




トレーナー「やっぱり。性欲の強さはそれが原因なんだ」




母親がウマ娘だとホルモンバランスが崩れ性欲が人並み以上になると彼女に説明する




ホルモンが原因なので適切な治療を受ければ人並みにまで性欲が戻ることもちゃんと伝える




トレーナー「一緒に病院に行ってみない?」




メイも入院していて自分もこれから通うことになる病院がいいとサトノトレに勧める




サトノトレは…

1 治療を受ける
2 治療は受けない
3 原因が分かったので満足
4 耐え切れず逆レ
5 自由安価


下3

サトノトレ「人並みにできるならそうしたいです…」




彼女はどうしようもない性欲の強さに悩んでいたので治る可能性があるのならとトレーナーの誘いを受ける




一人では行きにくいだろうとトレーナーが付き添うと言うと彼女の表情は少し明るくなる





自分の治療は月に一度だがメイの様子を見るのに月に一回だと少ないのでトレーナーが付き添う理由があった




トレーナー「仕事が定時に終わらなかったら言ってね」




サトノトレ「それは大丈夫です…」




仕事が終わったあとはトレーナー室で一人で発散していたので定時に仕事を終えることは難しくないと彼女は答える




ならばとトレーナーはお互いに予定の合う日を決めその日に病院に行こうと約束する

サトノトレと話し込んでしまったと彼女のトレーナー室から急いで自分のトレーナー室へと向かっていたトレーナー




タキオン「……」




トレーナー「ん!?」




その道中、廊下で倒れ込んでいるタキオンを発見したので事情を聞いてみたところなんと彼女は食事をとっていないという




タキオン「お腹…空いた……」




トレーナー「自分でなんとかできるでしょ!」




タキオン「もうミキサー食には戻れないんだよぉ……」




トレーナーの負担を減らす為にタキオンの為に弁当を作らなくてもいいとウィズ達からキツく言われていた




なのでここ数日間はタキオンに弁当を作っていなかったのだが彼女はその間何も食べていないらしい




タキオン「君の料理が食べたい……」




このまま放置するわけにはいかないとタキオンが倒れていた場所から近い彼女の実験室へと運んだ



このあと…
下3

実験に使うらしくキュウリなどの野菜があったのでトレーナーは簡単に野菜炒めを作った





タキオン「美味しいねぇ……」





弱々しくもちゃんと料理は食べられているようでとりあえずはとトレーナーは安心する





トレーナー「自炊なんかしなくても食堂があるでしょ?」





タキオン「そんな面倒なことするはずがない」




全ての時間を実験に捧げたいと考えているタキオはわざわざ食事をする為だけに食堂に行くという行為が許せなかった





弁当ならば実験をしながら食べられるのでタキオンはちゃんと食事をとっていた

トレーナー「食堂でも弁当は売ってるよ」




タキオン「だーかーらー弁当を買いに行くなんて無駄な時間は無いんだよ」




キタルファでのトレーニングも限られた時間しか行わないタキオンは実験と走ること以外何もできないようになってしまっていた




トレーナー「うわ!洗濯物がこんなに!」




タキオン「ああそうだそれは洗っておいてくれたまえ」




実験室の隅に集められていた布は何だろうと思って見てみるとそれはタキオンの脱いだもの




白衣の替えは使い切り下着も予備が尽きたので丁度よかったとタキオンは他人事のように言う




タキオン「そういえばシャワーも数日浴びていないねぇ。モルモット君よければ頼むよ」




いつものように風呂に入れてくれとタキオンはトレーナーに身体を預ける




このあと…
下3

トレーナー「そろそろ自分でなんとかしないとダメだよ?」





タキオン「君が居れば問題無いさ」





実験室に備えられている簡易シャワーでトレーナーはタキオンを洗っていた





自分でやれといいつつトレーナーは世話を焼いてしまうので状況は一切変わらない




トレーナー(ついやっちゃうんだよなあ)




彼女の世話をしてしまう理由は自分でもわかっていなかったのでトレーナーはモヤモヤしながらもタキオンの世話を続ける




タキオン「当然だがこっちも頼むよ」




数日シャワーを浴びていないということはムダ毛の処理もできていない。脇や脚の毛を剃るようにとタキオンはカミソリを渡す

トレーナー(こんな性癖は無いのに、どうしてなんだろ)




結局トレーナーは彼女の頭と身体を洗い毛の処理までしてしまった。こんなことはウィズにだってしたことはない




タキオンに好意があるはず無いのになぜここまでしてしまうのかとトレーナーは自分の性癖を疑っていた




タキオン「まだ処理は残っているよ?」




洗い終わってあとは着替えるだけのはずだったタキオンは自分の下半身を指差しまだ毛の処理があると言う




トレーナー「……そこは自分でやって」




タキオン「君にしか頼めないんだよ」




自分でやると肌を傷つけたり最悪は血が出るかもしれないとタキオンは大袈裟にアピールする




このあと…
下3

トレーナー「今回だけだからね」




タキオン「そこは脚や脇より大切にケアを頼むよ」




またも彼女の世話をしてしまうトレーナー。何故こんなにもタキオンのこのが放っておけないのかと考える




トレーナー(やっぱりこの脚が気になるのかな)




下の毛の処理をしながらタキオンの脚をじっくり観察する。彼女の脚は脆いがそれさえどうにか出来ればキタルファで最強になっていた




いやキタルファどころではなく学園で一番の走りをしていただろうとトレーナーは確信する




トレーナーのお陰で彼女の脚が壊れる危険性は無くなったがレースに出ることはまだ難しい




壊れる危険性を無くしただけでもトレーナーは凄いといえるがやはりレースに出てこそのウマ娘である

タキオン「これは私なりの感謝なんだよ」




トレーナーの視線に気付いたタキオンは脚を壊さず鍛えてもらったことに感謝していると伝える




食事は論外としてシャワーを浴びさせたりこうやって下半身のケアをさせているのはトレーナーの為なのだという




タキオン「自分の好き勝手に身体を自由にできるのは快感だろう?」




そうやって脚を舐めるように見ることもトレーナーだから許しているのだとタキオンは言う




「トレーナー」として魅力的な脚を好きなアングルで見れることは確かにご褒美ではあるとトレーナーは納得する




タキオン「モルモット君なら舐めてもいい」




舐めるのは脚ではなくこっちでもいいと股を指で広げながらタキオンはニヤニヤ笑っている



このあと…
下3

トレーナー「そんな事はしないよ」




タキオンの提案を拒絶しトレーナーはシャワーを終わらせる。これからはなるべく自分でやるようにと言い残し研究室から出て行った





タキオン「また明日待っているよ」




トレーナーには聞こえないはずだがタキオンは確信してそう呟く。ここ数日間弁当を作ってもらえなかったが明日からは必ず彼は来る





自分がトレーナー無しで生活できないことは証明され更に自分に魅力を感じていることも確認できた




タキオン「情やなさけではないんだよ」




トレーナーの情に訴えるよりも自分のことを好きになってもらうことが確実なのをタキオンは知っている




今は脚にしか興味が無いようだがいずれ自分自身を好きになってもらえるようタキオンは実験を続けていく

サトノトレ「一緒に来てもらってありがとうございます…」




トレーナー「一人じゃ心細かったよね、僕がいるから大丈夫」




サトノトレと予定を合わせたトレーナーは彼女と例の病院に来ていた。原因がわかっても一人では無理だったとサトノトレは感謝している




トレーナーのことがあったのでサトノトレは最初から泌尿器科を受けることになり彼女は診察室へと入っていった




トレーナー「よし…」




彼女を見届けたあと次はメイに会いに行く為に彼女の病室へと向かう




自分に依存することを退院までの間だけという限られた期間許可したが、それが彼女にどう影響を与えたのかが気になっていた




このあと…
下3

メイの病室に行くと誰かと話し込んでおり聞こえてきた話からその人物は学園に何かを提案するのだという




ライトハロー「初めまして主任さんメイさんから話は伺っています」




彼女はライトハローといいグランドライブを復活させる計画を立てているのだという




トレーナーはグランドライブについて昔に行われていたライブという認識しかなく詳しくは知らなかった




ウィズ達が勝てない時も常にレースのことを考えていたのでライブについては詳しくはなかった




ライトハロー「ファンへの感謝を伝えるグランドライブはウイニングライブとは別に必要なんです」




勝てなければセンターになれないウイニングライブとは考え方が全く違うグランドライブ




ファンへの感謝を伝える場は全てのウマ娘に必要なのだと熱弁する彼女の話にトレーナーは何度も頷く

ライトハローは現役の時に一度も勝利できずファンへ感謝を伝えられなかった。その悔しい気持ちは彼女だけでなく多くのウマ娘が持っている




ライトハロー「中央へのプレゼンを手伝ってもらえませんか?」




メイ「主任の協力があれば話は前向きに進むはずだ」




メイがライトハローに協力していたのは彼女もまた「夢」を持っていたから。自分のようになって欲しくないという気持ちもありトレーナーを紹介するという話になっていた




メイ「君ならば裏切ったりしないだろう?あの女の……よう…に……」




秋川やよいの存在を思い出してしまったメイは頭を抱え苦しみ出す。ライトハローが看護師を呼ぼうとするがメイは断る




メイ「トレーナーがいるから……助けてくれるから……」




トレーナーに依存することで正気を保っているメイ。そのことを承諾している彼は優しく彼女を抱き締める




このあと…
下3

メイを抱き締めているトレーナーはライトハローの提案は持ち帰って前向きに検討すると返事をする




ライトハローはこの場で自分にできることはなくトレーナーにグランドライブのことを伝えられたので病室から去って行った




メイ「ありがとう…ありがとう……」




やがてメイは落ち着きを取り戻しもう大丈夫だと伝えトレーナーは彼女から離れる





メイ「ライブといえば彼女じゃないか?」




ゲリラライブなどライブに意欲的なスマートファルコンなら協力してくれるだろうとメイはアドバイスをする




彼女以外にも逃げシスやライブに興味があるメンバーに協力できないか話してみるとトレーナーは具体的に考えている

メイ「トレーナー。また頼みがあるんだが聞いてもらえるか?」




前回は依存させて欲しいと言われ仕方なく受け入れた。それ以上の要求があるのかとトレーナーは警戒する




メイ「私を抱いて欲しい」




男女の関係になることは絶対に無理だとトレーナーは拒否するがメイは一度だけでいいからと引かない




メイ「退院したら君に依存できないんだろう……?そんなの耐えられるはずがない…」




トレーナーと一度でも結ばれればその思い出を糧に生きていけるとメイは力なく言う




たった一度でもウィズを裏切ることになるのでそれは無理だと再び言い切りたかったが褐色ウマ娘とのことが頭をよぎる




結局は自分次第なのではないかと気付きメイの要求を明確に断れないままトレーナーはサトノトレの所に戻る




このあと…
下3

診察が終わりトレーナーと合流したサトノトレだったが彼はメイのことで頭がいっぱいだった




トレーナーは一緒に治療を頑張ろうと声をかけるつもりだったがそれどころではない




全く喋らないトレーナーを見たサトノトレは考えごとをしているのだと解釈し話しかけることをしなかった





サトノトレ「付き添ってくれてありがとうございました…」




トレーナー「うん」




上の空のトレーナーとは病院で別れサトノトレは治療のスケジュールの確認と貰った薬の確認をしていた




薬は今日から飲むことを確認していると前から見慣れた二人が歩いてくるのが見えた

ダイヤ「こんな所でどうされましたか?」




クラウン「そこの病院から出てきたみたいだけど」




薬を確認しながら歩いていたので病院に行っていないとは言えずかといってどんな目的だったかも言えない




サトノトレ(ムラムラきちゃうぅ!)




昨日も二人の下着で楽しんだこともあり二人をそういう目でしか見れないサトノトレは適当に相槌を打ちこの場から離れようとする





クラウン「ひょっとして重い病気とかじゃないよね?」




そんなことはないとすぐに否定するとならちゃんとどんな目的だったか話せとクラウンは迫る




このあと…
下3

トレーナーとはもう別れているので再安価下2で

サトノトレ「た、ただの風邪だから心配しないで…それよりレースのこと話そう?」





変な病気ではなく風邪だと誤魔化し次こそG1で勝てるよう話し合おうと話しを逸らす




この誤魔化し方は何かあるとクラウンは感じたがダイヤは気にしていないようなので一旦は見逃すことに





クラウン(担当に黙るってことはロクなことじゃない)





本当に重い病気かそれとも言いづらい病気かの二択なのだろうとクラウンは予想していた




持っていた薬の量は多いとも少ないともいえず判断材料が無い。サトノ家にこのことを報告すれば彼女の病気の正体はすぐにわかる




しかしサトノ家を頼ってしまえば事態は大きくなる。できるなら自分たちで解決したいとクラウンはぐっと堪えた

ダイヤ「トレーナーさんのことについてですか?」




クラウン「気になったこととか何でもいいから教えて」




寮に戻ってきた二人はサトノトレのことについて話していた。クラウンは彼女に何か変化は無かったかと質問する





ダイヤ「クラちゃんは何も無いんですか?」




クラウン「思い当たるものは何も無くて。でもダイヤなら何か気付いてない?」




他人と違い視点を持つダイヤならサトノトレについて些細なことでも見たりしていないかと聞く




ダイヤはサトノトレについて…

1 何も見てない
2 視線がおかしい時がある
3 変な臭いがすることがある
4 自分の下着で変なことしてる
5 ド変態だと認識
6 自由安価


下3

ダイヤ「トレーナーさんから変な臭いがすることはありますね」




クラウン「どんな匂いなの?」




ダイヤ「生臭いというかそんな風な臭いです」




その臭いがする時サトノトレは物足りないというかガッカリしたような表情をしているとダイヤは付け加える





クラウン「なんとなく読めてきたわね」




重い病気でないことはほぼ間違いないと確信したが担当に黙ったままなのはどうなのかと不満を覚える




言いづらい病気だったとしてもきちんと言って欲しかった。所詮自分たちとはそんな関係だったのかとクラウンは思う

ダイヤ「それってジンクスじゃない!?クラちゃんとなら乗り越えられる!」





事情を説明されたダイヤはサトノトレと深い仲になる為のジンクスを破ろうとやる気になってしまう





自分一人で悩むよりダイヤを巻き込んだ方が良いと判断したがこれは間違っていないはず




そう考えながらクラウンは明日にでもサトノトレを問い詰めようとダイヤと結託する




クラウン「やるわよダイヤ!」




ダイヤ「やろうクラちゃん!」




自分たちの下着がサトノトレによって使われているとも知らず、二人は彼女への突撃を決定する




このあと…
下3

ダイヤ「たのもーー!」




サトノトレ「うわ!?」




クラウン「普通に仕事をしてたみたいね」




普段なら性欲を抑えることで必死だったサトノトレは薬を使用したことによりいつもより落ち着いていた




彼女は自分のトレーナー室でダイヤとクラウンのトレーニングについて考えつつトレーナーの仕事を手伝っていた




サトノトレ「いきなりどうしたの?」




ダイヤ「ジンクスを破りにきました!」




サトノトレ「人に迷惑をかけることだけはやめてね」




おどおどしているいつもと違いちゃんと目を見てハキハキ喋るサトノトレを見たクラウンはどういうことなのか首を捻る

クラウン(薬が効いたからだとしたらいつものも病気ってことになるけど…)




とりあえずわかることはサトノトレは風邪なんかではなく他の目的があって病院に行っていたこと





その病院でもらった薬が効いているので彼女はこんなに落ち着いている。この事実からわかることは何だとクラウンは必死に考える




サトノトレ「クラちゃんも危ないと思ったらダイヤちゃんを止めてね?」




クラウン「それより一つ聞きたいことがあるんだけど」




考えても何もわからなかったのでクラウンはあの病院には性病の治療で行ったのではないかと最初に考えた予想を話す




そういう病気になると臭いがキツくなると聞いたことがあったのでサトノトレもそうなのではないかとクラウンは予想していた




このあと…
下3

サトノトレ「実はね……」




エルトレ「治療受けてるって主任から聞きましたよ~早速ーー」




サトノトレが観念して全てを話そうとした所にエルトレがノックもせずにトレーナー室の扉を開ける




性欲が底無しの時の相手は無理だったが人並みになったらまた関係を続けようと訪ねてきたようだった




しかもエルトレはサトノトレが断らないだろうと勝手に決めつけておりご丁寧に避妊具を片手にやってきていた




クラウンはエルトレを見てコイツが原因なのかと感じてしまう。性病になるということは相手がいるということ




デリカシーの無さそうなこの男が自分のトレーナーを病気にしたのだと誤解したクラウンはエルトレを喉輪で締め上げる

エルトレ「うぐぐぐぐぐ」




クラウン「よくもトレーナーさんを!」




サトノトレはクラウンを止めようとしたが彼女が何に怒っているか判断できず反応が遅れる




エルトレとの不健全な関係に気付き怒っているのなら自分も責められるべきである




まさか自分が脅されて関係を持っていたと誤解しているのか。クラウンが怒っている原因がサトノトレは特定できない




クラウンは本気で首を絞めていなかったがエルトレの身体は浮き足が地面についていない




このままでは危ないとサトノトレがようやく動こうとした時、それより早くダイヤの一撃がエルトレの股間に突き刺さる




このあと…
下3

エルトレ(これだから女って……)




やはり女は面倒くさいと思いながらエルトレは落ちていく。彼の股間を撃ち抜いた轟音に何があったのかとトレーナー達がサトノトレのトレーナー室に入ってくる




トレーナー「これは…!?」




ウィズ「まさか襲おうとしてたの!?」




エルトレの近くに落ちていた避妊具を見たウィズはサトノトレ達を襲おうとしていたのではないかと彼を睨む




睨まれているエルトレは意識が遠くに行ってしまっており会話など到底無理である





サトノトレ「ごめんなさい~~!!」




自分のせいでこうなってしまったのだとサトノトレはこの場にいる全員に向けて頭を下げる

性欲が強すぎるあまりにエルトレとセフレの関係になっていたこと。性欲を抑える治療をトレーナーと共に受けていると全てを説明した




クラウンは勘違いでエルトレを責めてしまったと反省しかけたがやはり不健全な関係は許せないと自分の行為を正当化する




ウィズ「治療ってどういうこと?」




トレーナー「僕の親がウマ娘で……」




トレーナーも同じ治療を受けていると知ったウィズはトレーナーに説明しろとまた別の問題が発生していた




サトノトレ(もっと早くに言えばよかった…)




最初から担当に全てを話しておくべきだったと思っていた彼女にダイヤが話しかける





ダイヤ「本当にそれだけですか?」




もう隠していることはないのかとダイヤは彼女の目を見て話す




このあと…
下3

サトノトレ「もうなーー」




隠していることはもうないと言おうとしたが気絶してるエルトレが視界に入る




ダイヤ「答えてくださいトレーナーさん」





彼女は全て知っている。そう悟ったサトノトレはダイヤ達の下着を盗っていたと正直に白状する




クラウン「下着を盗むって…?一着も無くなってないけど?」




下着をトレーナー室に置きっぱなしにしていたことは何度もあるが無くなったことなんて一度もないとクラウンは不思議がる




ダイヤ「クラちゃんは知らなくてもいいから」




やはり全てを知っていたのかとサトノトレはダイヤに深々と頭を下げる

サトノトレ「いつから気付いてたの……?」




ダイヤ「確信はありませんでした」




サトノトレがいつも使っていたのは脱いだあとの下着だったのでダイヤが異変に気付くことは容易ではない




彼女が変だと思っていたのはトレーナー室に下着を放置しても何も注意されなかったこと




サトノトレは心が広いのだと認識していたが彼女のカミングアウトを聞きダイヤは下着を使われているのではと直感した




きちんと自分の口から罪を認めたのでダイヤは許すつもりだがサトノトレは気が気ではない




このあと…
下3

エルトレ「ぶえぇ……」




トレーナー「エルトレくんが泡吹いてる!?」




サトノトレはクラウン達と、トレーナーはウィズとそれぞれ話しておりエルトレの方を見ていなかった




放置されていたエルトレは段々と悪化していきトレーナーが気付いた時には泡を吹いていた




トレーナー「もしかしたら片方の玉が潰れたのかも……」




男のトレーナーが担当と喧嘩し下半身を蹴られ玉が潰れる。これはあるある話として新人トレーナーが聞かされる話である




実際に潰れることは何度かありそういった類の話をトレーナーも聞いたことがあった




エルトレのは潰れるまでいってないにしても泡を吹いて倒れるのは緊急時には間違いなくトレーナーはすぐに救急車を呼んだ

エルトレの付き添いにトレーナーが救急車に同乗しクラウン達はその場に残された




サトノトレ「ごめんなさい……」




ダイヤ「この件はまた今度にしましょう」




エルトレに危害を加えたのは自分もであり先程のダイヤとサトノトレの会話もよくわかっていないクラウン




ウィズはトレーナーが治療を黙って受けていたことを責めていたのでイマイチ状況が飲み込めていない




ウィズ「とりあえずトレーナー達が帰ってくるまで待機かな?」




ダイヤ「そうですね」




サトノトレ「私のせいで……」




ダイヤはサトノトレを責めなかったが彼女は自分のせいでこうなったと沈んでいる




このあと…
下3

エル「ナニがあったんデスかーー!?」




エルトレが病院に運ばれたと聞き急いで駆けつけて来たエルコンドルパサーは何があったかとトレーナーに事情を聞く





トレーナー「彼から全部を聞いたわけじゃないんだけど話すよ」




轟音を聞いて駆けつけた時には既にエルトレは倒れていたので彼から話を聞くことはできていない




しかし事件がサトノトレのトレーナー室で起こったこと、彼が避妊具を持っていたことから大体のことは推測できる




それにサトノトレにエルトレをあてがう形となった自分にも責任があるのだとトレーナーはエルに全てを説明した

エル「付き合ってないのに身体だけって……」




トレーナー「本当なら僕が強く注意しないといけないんだごめん」




エルトレに注意せず見逃していた自分に責任があるのトレーナーは彼を責めなかった




更に彼がエルの下着を盗んでいたことも話さずあくまで自分が悪いとトレーナーはエルトレを庇う




エル「様子はどうなんデスか」




トレーナーの話が耳に入っているか怪しい様子のエルはぼそっと彼の様子を尋ねてくる




トレーナー「その、下半身のことだから…」




エル「もういいです」




事故か何かなのかと心配して来てみれば自分のトレーナーのだらしなさが原因だと知ったエルは呆れ果て病院から出て行った




このあと…
下3

トレーナー「僕が悪いんだ…」





あの時サトノトレにエルトレを紹介しなければ良かったとトレーナーは後悔していた




何故いつも選択肢を間違えてしまうのだと頭を抱えるがその原因はまるでわからない




トレーナー「責任……」




全知全能だった頃のウララは大いなる力には責任があるとトレーナーに警告してくれていた




大いなる力というのは「閃き」のことでありそのお陰でウィズ達が伸びG1を穫れるまでに成長した




もはやこの力を使わないという選択肢はなく永遠について回る問題なのかとトレーナーはショックを受ける

トレーナー「もうウィズと別れるしかないのかな…」




サトノトレにエルトレを紹介せず自分が相手をしていれば彼が救急車で運ばれることはなかった




メイのことも受け入れていれば彼女が檻付の病院に入院することはなかったかもしれない




自分は一人の女性を選ぶことができないことが「責任」で済むのならそれを受け入れるしかないのかと本気で考える




トレーナー「今は誤魔化せていてもいつか限界はくる」




自分が幸せにならない程度で済むなら代償はそれでいいと思えるのだがこの選択はウィズも不幸にしてしまう




かといってこのまま現状維持では限界が来てしまうのでウィズとうまく別れらないかという方向で考えてしまう




このあと…
下3

ブルー「また一人で悩んでるの?」




トレーナーの元にブルーがやって来て一人で抱え込む必要はないと慰める




そしてトレーナーから事情を聞いたブルーはトレーナーは悪くないとハッキリと言う




ブルー「エルトレは遅かれ早かれああなってた」





自分が相手をしていた時、彼は今までシて来た女性達を軽率に扱っていたことを自慢のように話していた




そんな男はいつか恨みを買う。トレーナーがサトノトレの相手をしていなくても結果は変わらないとブルーは言う




ブルー「メイさんのことはウィズに相談すべきだと思う」




メイが入院する前はウィズからトレーナーを奪おうとしていた可能性があるが今はそうとは思えない




結果は変わらなくともウィズと話し合うということが大切なのだとトレーナーを諭す




ブルー「ウィズを呼んでくるから待ってて」




一人で悩むことは絶対にしないようにと再度念を押しブルーはウィズを呼びに行った

ブルーはウィズとトレーナーだけで話し合うと思っていたが一緒に居て欲しいとのことで三人で話し合うことに





ブルー「メイさんを拒否すれば多分あの人は死ぬ」





トレーナーから詳しい話を聞いたブルーはメイの中ではもう覚悟が決まっているのだろうと推測する




トレーナーと一度でも結ばれれば前向きになりもし断れればすぐにでも自死を選ぶ




その二択しか彼女には残されておらず他の選択肢を考えれば考えるほど状況は悪化するという





ブルー「夢を踏み躙られた苦しみは理解できないくらい大きい」




彼女に寄り添えるのは心を許したトレーナーのみだが説得は難しい状況にまで追い込まれてしまっている




トレーナー「かといって僕はウィズを裏切れない」




ブルー「ウィズの話を聞いてみるのが先」




結論ありきのトレーナーは一旦口を閉じてとブルーはウィズはどう思っているのかと発言を促す




このあと…
下3

ウィズ「嫌に決まってるけどトレーナーのせいで死んだことにされる方がもっと嫌」





トレーナーの風俗は許しているのでヤった後にメイに金を払えば許してやると条件を出す




ブルー「馬鹿正直に直接払わなくてもいい」




彼女の入院費の一部を支払うなどやり方は複数あるとブルーは助言しトレーナーは僅かに頷く




トレーナー「僕一人だったらどっちの選択をしても悩んでたよ…」




ブルー「話し合えば納得できたでしょ?」




一人で悩むのではなくこうやって話し合えば後悔もしないのだとブルーはトレーナーの肩に手を置く

ウィズ「この際だから聞いてもいい?」




トレーナー「なにを…?」




ウィズ「ブレーザーと何があったの」




トレーナーが死んだ世界の話をしていた時、タキオンは彼を薬で眠らせ襲っていたことが判明した




タキオンは開き直る態度を見せたがその場からブレーザーが逃げたことをウィズは見逃さなかった




ウィズ「タキオンみたいに知らない内に襲われたとは思えないんだけど」




ブレーザーはそんなことはしないだろうがトレーナーとやましいことがあったから逃げた




いまこの場で正直に話すのなら全て許すとウィズは怒りを抑えながら話している




ブレーザーとは…


1 身に覚えがない
2 自宅デート
3 軽いキスまで
4 キス
5 指で
6 ウィズと付き合う前に一度
7 自由安価


下3

トレーナー「ブレーザーとはキスまで……」




ウィズ「舌は?」





トレーナー「軽いキスだからそれは無い…です」





ウィズに気押されながらトレーナーは答える。どうやら嘘はないようだがウィズはまだ質問を続ける




ウィズ「いつ?」




トレーナー「彼女がG1を勝った時に……」




ウィズ「私と付き合ったあとってことね」





確認したいことは終わったというウィズにブルーはまずは落ち着くべきだと話す




ブルー「そんな状態で会いに行ったら絶対喧嘩になる」




顔には出していないが彼女は怒りに満ち溢れており対処を誤ればどうなるかわからない

トレーナー「やっとG1を穫れたって彼女凄く喜んでて。これはお礼だからって……断る暇もなかったんだ」





ウイニングライブが終わったあとブレーザーは軽く口に触れるキスをしてきたのだと釈明する





ウィズ「私に黙ってた理由は?」




断られる前にキスをされたのは仕方ないとしてなぜ自分に黙っていたのだと再びトレーナーを責める




トレーナー「ごめん……また君が荒れると思って…」





ウィズ「当然でしょ!?」




人の彼氏に手を出されて怒らないはずがないとウィズは感情を爆発させる





ブルー「落ち着いて。このままじゃずっと変わらない」




怒るのは当然だが感情を抑えなければトレーナーとの未来はないとブルーは説得する




ブルー「トレーナーも変わろうとしてる。ウィズも頑張って」




怒りに任せて暴れるのはできるだけやめるべきだと諭す




このあと…

1 ブレーザーに事情聴取
2 ウィズブチ切れ
3 ブレーザーは見逃すことに
4 トレーナーもウィズも悪いということに
5 自由安価


下3

なんとか怒りを抑え込めたウィズ。ブレーザーに話を聞こうということになりブルーが彼女を呼びに行った





ブレーザー「……」




ここに来るまでにブルーから説明を受けていたようで彼女はトレーナー達の前に来ても口を開かない





ブルーがウィズは大丈夫だからと何度か説得したことによりブレーザーはようやく話し出す





ブレーザー「トレーナーのことが好きとかそんなんじゃない」




ブルー「嫌いじゃないでしょ?」




ブレーザー「そんなの当たり前じゃん……」




中々勝てない時もゲート難が克服できない時でも決して自分を責めることなく支えてくれたのが嬉しかった




そんな中でやっと勝てたということを行動で表した結果そうなったのだとブレーザーはボソボソ喋る

ブルー「トレーナーとのキスがファーストキスでしょ?」




ブレーザー「……」




ブルー「私がトレーナーに処女をあげたかったのも同じだからわかる」




ウィズと付き合っていなければ自分と同じように処女を捧げていたはずだというブルーの指摘をブレーザーは否定しない




トレーナーは好きでもない相手に純潔を捧げる理由がわからないというがそれはトレーナーが男だからだとブルーは言う




ブルー「ネイチャもG1勝った時に同じ気持ちになってるはず。タンホイザももし勝ったら絶対キスくらいする」




いい機会だからネイチャも呼んでこようとブルーは彼女を呼びに行く




ネイチャは…

1 ぶっちゃけわかると肯定
2 それはないと否定
3 実は隙を狙ってた
4 もう既に
5 ウィズがいるから諦めていた
6 自由安価


下3

呼ばれて部屋に入ってきたネイチャはブルーの説明に嘘はなかったと状況を把握する




ネイチャ「ぶっちゃけウィズがいるから諦めてたって感じかな~」




ブレーザーと同じく恋愛感情はあまり無いが感謝の気持ちとしてキスはしたかったと正直に答える




ネイチャ「けどブルーとかみたいに処女はまた別の話じゃない?」




ブルー「ブレーザーは私と同じみたい」




ブレーザー「……」




もはや沈黙することしかできないブレーザー。一方のウィズは自分はそんなに迷惑をかけていたのかとショックを受ける

ネイチャ「怒るのはわかるけど怒りすぎって感じかな~」




ブルー「私もそう思う」




彼氏を寝取ろうとするなら問題外だがそうでないのなら多少はおおらかになってもいいのではないか




今のウィズは少し手を出したくらいで過剰に反応し過ぎなのだとネイチャとブルーは言う




ネイチャ「もちろん自分の彼氏が違う女とキスしてたら怒るのは当然だから」




ブルー「言いたいのは怒りすぎってこと」




タキオンのようにウィズから盗る気があるのは許せないが同じチーム内なら許すまでもいかず見逃すぐらいでいいのではないかと話す




ネイチャ「もちろん本番は論外で」




ブルー「だって」




ブレーザー「…………」





厳し過ぎるウィズはもう少し寛容になるべきだという結論が出る




このあと…

1 ウィズの前でならキスまで許可に
2 タキオンのことで責められるトレーナー
3 せっかくだからとネイチャとキス
4 酷く落ち込むウィズ
5 ウララもそうなのかと確認を
6 自由安価


下3

ウィズ「わかった……私の前でならいい」




トレーナーを奪うつもりが無いことが前提として自分が見ていることを条件にキスまでなら許すとウィズは言う




これならトレーナーがもしキスをせがまれた時にウィズの前でしか無理だと逃げることができる




ブルー「好きじゃないのなら彼女の前でキスできる」




ウィズの前で堂々とするということはトレーナーを奪う意思がないということになる




このルールに反することがあればトレーナーや相手に今まで通りブチ切れても問題ないだろうという判断になる

ブルー「じゃあトレーナーとキスしとく?」




ネイチャ「なんでそうなるの!?」




ブルー「ちょうどウィズも見てるし」




したかったのなら丁度いい機会だからとブルーに言われネイチャは頭を掻きむしりながら悶える




ネイチャ「見られながらキス!?トレーナーさんと初キス!?」




暫く自問自答した結果この機会を逃せば二度とチャンスは訪れないと判断したネイチャ




ネイチャ「ねねねネイチャさんからいくから…そのまま……」




軽く唇が触れるだけのキスだったがネイチャは顔を真っ赤にしつつもかなり嬉しそうな顔をしている




ネイチャ「これはヤバい……!!」




ブレーザーの件は黙っていたトレーナーも悪いしすぐに感情を爆発させるウィズも悪いということで落ち着いた



このあと…
下3

ウララ「トレーナーさんにチューしてるーー!」




一人ずつメンバーが減っていくことに疑問を感じたウララはネイチャのあとを付けトレーナー室までやってきていた





彼女はちょうどネイチャもトレーナーがキスをするところを見てしまい自分もトレーナーとすると騒ぎ出す




トレーナー「ウララはまだ中等部だしマズいよ」




ブルー「ウィズもいるしいいんじゃない」




ウララはまだG1を勝っていないからとトレーナーは渋るが仲間外れはよくないとブルーは譲らない




ウィズ「言いふらされても困るから一回だけね」




ウララ「やったー!」




ウララを見ると幼馴染の顔が浮かんでしまうトレーナーはできればしたくはなかったが仕方ないと諦める

ネイチャのように軽く唇が触れるだけで終わるとその場に居た全員がそう思っていた




しかしウララは予想を超えトレーナーと激しくキスをし始めてしまう




ウィズ「なーー」




ウィズが気付いた時にはもう遅くウララなされるがままとなってしまったトレーナー




トレーナー「わぁぁ……」




濃厚なキスが終わるとトレーナーはその場に崩れ落ちる。幼馴染のことを考えていた時にウララのキスは効いてしまった




ネイチャ「この子はなにをしてるの!?」




ブレーザー「ズルい!!」




倒れたトレーナーを見て徐々に冷静になってきたメンバーはウララにどうしたのだと責めよる




ウララは…

1 全知全能の後遺症(無自覚)
2 キスはこれしか知らない
3 キングとしてる
4 ファンから教えてもらった(案件)
5 トレーナーの幼馴染がやれと言ったから
6 自由安価


下3

ウララ「なにってどういうこと?」




なぜトレーナーは崩れ落ちネイチャ達が顔を赤らめているのかウララは理解できていない




決して嘘を言わないウララがキョトンとしている様子を見たネイチャらはまさか故意ではないのかと動揺する




ブルー「全知全能だった時の副作用…?」




原因といえばそれくらいしかないとブルーは言うがネイチャはそんなことがあるのかと驚く





ブルー「知識が疎らに残ってて無意識にやっちゃうとか」




全知全能ということは全ての事象についての知識があるということ。勿論性的なものを全て知っていることになる




力を返すというイレギュラーな行為をしてしまった為に中途半端に知識が残ったのではないかとブルーは推察する

ブルー「よりにもよって性的な知識だけ残ってる」




今のトレーナーとのキスが何よりの証拠だというブルーにネイチャ達は反論できない




ウィズ「どうすればいいわけ?」




ウララの激しいキスを見たウィズは爆発寸前となっておりなんとか理性を保てている




ブルー「トレーナーと二人きりにしなければ問題ない」




今までもそんなことは無かったはずだというブルーにウィズは確かにそうかもしれないと冷静さを取り戻す




それにウララはまだ中等部なので知識があってもうまく出来ないはずという考えもあった




しかし全ての知識があるということは寝取るなど過激な知識も残っているという可能性を忘れてしまっていた




このあと…
下3

ゴルトレ「盛り上がってるところ悪いけど業務連絡よ」




トレーナー「ふぇ……?」





カフェトレがトレセンを辞めエルトレは戻って来れるかわからないとのことでエルとカフェはチームシリウスが面倒をみるとゴルトレは伝えに来る




ゴルトレ「こっちのチームに入るかは決まってないけどそう簡単に渡さないわよ」




プロジェクトL'arcに参加しているエルとカフェだがキタルファに譲ることもしないとゴルトレは言う




トレーナー「はい……わかりました……」




ゴルトレが大事な話をしていることはわかっているのだがウララにやられたダメージが大き過ぎるトレーナーはそれどころではなかった

プルメリア「皆さんなにをしてるんでしょうか…」




エアグルーヴ「ロクでもないことだろう」




キタルファでトレーニングを続けていたのはプルメリアとエアグルーヴのみ。タキオンはいつも通り研究室にいるようだ




エアトレ「イダテンが一人ずつトレーナーの所に連れて行ったのが気になるわね」




プルメリア「様子を見に行きますか?」




エアトレ「なにかあったらSOSがくるから大丈夫よ」




エアグルーヴ「そういうことだ」




連れて行かれたメンバーは古参だけなのでそれが関係しているのではないかとエアトレは考えていた




ブルーが絡んでいたとしても最近の彼女なら問題ないだろうとエアトレからある程度の信頼も得ていた




このあと…
下3

プルメリア「一体なにをしてるんでしょうか……」




エアトレが問題ないと言っていてもやはり気になってしまうプルメリアは一人トレーナー室に向かっていた




トレーナー室に近付いても怒声が聞こえてこないので揉め事ではないのだとプルメリアは安心する




それならばなぜ一人ずつ呼ばれ誰も帰ってこないのかと彼女は心配よりも好奇心が勝りトレーナー室をそっと覗き込む




ブレーザー「次は私でしょ!?」




ウィズ「私のトレーナーなの!」




ブルー「落ち着いてウィズ」




ネイチャ「ブルーもキスしまくってるし!」




プルメリア「な…!?」




トレーナー室の中で繰り広げられていたのはトレーナー争奪戦。トレーナーそのものを奪うのではなく狙われているのは彼の唇

ウララ「ウララもちゅ~~」



トレーナー「うひぃ……」




トレーナーは全力で抵抗しようとするがウララのキスが挟まると無抵抗のまま動けなくなる




それをいいことにブレーザー達はトレーナーに群がりキスを繰り返していた




プルメリア(これはヤバいですよぉ!)




このままではキスを超えて本番まで繰り広げられてしまうとプルメリアは戦慄するが彼女らを止められる気がしない




タンホイザ「どったのプルメリアちゃん?」




トレーニング直前に鼻血を出してしまい保健室に行っていたタンホイザがもう大丈夫だからとちょうどトレーナー室に来た




プルメリアが口をパクパクさせながらトレーナー室を指差すので中を覗くとそこにはエサに群がる動物のようにウィズ達がトレーナーに襲いかかっていた




このあと…

1 タンホイザも参戦
2 プルメリアも参戦
3 タンホイザ鼻血(病院)
4 二人とも参戦
5 覗き続ける二人
6 自由安価


下3

タンホイザ「むんむんしてきた!これは突撃しかない!」




プルメリア「ええっ!?」




トレーナー室での光景を見たタンホイザは鼻血を垂らしながらトレーナーに向かっていく




タンホイザ「私の初キスを~~!」




トレーナー「あがっ!!」




キスというより頭突きに近いタンホイザの一撃がトレーナーに命中するものの確かに唇は当たっていた




ネイチャはタンホイザまで来たのかと驚きトレーナーはいい加減止めなければと立ち上がろうとするがまたウララの番がくる




ウララ「えへへ~~」




起き攻めをくらい続けているトレーナーはされるがままの状態が続いている

プルメリア「私も行かないと仲間はずれになっちゃう!?」




自分より先にキタルファに入っていたメンバー全員がトレーナーとキスをしている




これはチームてして一種の通過儀礼なのではないかと混乱してしまったプルメリアもやむを得ず突撃する




プルメリア「トレーナーひゃぁん」




トレーナー「だ、だめ…!」




直前にウララの激しいキスを見てしまったプルメリアは自分もそうしなければいけないのかとトレーナーを舌を絡ませる




他のメンバーとは違いキスの経験はそこそこあったプルメリアは迷うことなく深いキスをしたがこれがまたメンバーのスイッチを入れてしまった




このあと…

1 エアグルーヴが止めにくる
2 エアグルーヴ止めようとするも参戦させられる
3 エアトレ参戦
4 エアトレ参戦できず
5 みんなで「なかよく」
6 自由安価


下3

エアグルーヴ「貴様らなにをやっている!!」




プルメリアを追いかけてきたエアグルーヴはトレーナー室で起こっていた混沌を目の当たりにする





今すぐに不埒なことはやめろと怒りながらトレーナー室へと入ってくる




ブルー「貴女もどうぞ」




エアグルーヴ「ふざせるな!」




ブルー「これはキタルファの儀式だから」




なにを言っているのだと相変わらず怒ってはいるが確かにブルーの言う通り全員がトレーナーと順番にキスをしていた




ウララ「もっとちゅーしよー!」




エアグルーヴ「あれは!?」




ブルー「あれはウララだから」




激しいキスを至近距離で見てしまったエアグルーヴはまさかこんなことがあり得るのかと動揺してしまう

エアグルーヴ「……」




トレーナー「キスする儀式なんか無いから!」




ブルー「静かにして」




トレーナー「んっ」




エアグルーヴ「初めてをこのたわけに…」




今まで守り通してきたファーストキスをトレーナーに捧げるのかと葛藤していたエアグルーヴ




やがて決心できたようでゆっくりとトレーナーに唇を近づけていきついに距離が無くなった




エアグルーヴ「んん…っ」




初めてのキスを堪能している様子のエアグルーヴ。その様子を見ていたブルー達は一緒に次のステージに行こうと裸になっていた




このあと…

1 これ以上はおかしいとエアグルーヴ
2 エアグルーヴも仲間に
3 全員と仲良くしたあと頭を抱えるウィズ
4 終わったあとトレーナー泣いちゃう
5 ウララの技術に見入るメンバー
6 もう開き直るしかないトレーナー
7 自由安価


下3

ネイチャ「いやいやいや!?ノリでトレーナーさんに全部捧げちゃいましたけど!?」




エアグルーヴを含むこの場にいる全員と貫通式を済ませてしまったトレーナー




この前まで悩んでいたのは何だったのかと落ち込むところだが凹んでいても仕方ないと逆に開き直っていた




トレーナー「これが真のチーム一丸だ!」




ブルー「うんうん」




思わぬ形でトレーナーと二度目の行為に至れたブルーはかなり上機嫌でいる




ブレーザー「ありがとウィズ」



ウィズ「……」




トレーナーに感謝の気持ちを捧げられたとブレーザーは喜びウィズは納得していないが仕方ないといった表情をしている

タンホイザ「気持ち良かったぁ……」




ウララ「気持ちよかったね~!」




プルメリア「ウララちゃんの腰使い凄まじかったですね…」




エアグルーヴ「うううううう!!」




雰囲気に流されたとはいえトレーナーと最後までしてしまったとエアグルーヴは顔を赤くしてのたうち回っている




ブルー「この方が絶対によかった」




ウィズ「どうして」




ブルー「あのままならコソコソ隠れて結局メンバー全員とシてた」




ウィズ「……」




ウィズから隠れてシてしまえばそれが日常となってしまう。もしバレた時に流血沙汰以上のことが起こるとブルーは言う




こうやってウィズが見ている前でなら遺恨も残さないというブルーの意見にウィズは反論できなかった




このあと…
下3

キタルファの年内最後のレースは有マでありトレーナーもそこに向けてトレーニングを考えていた




そんな中、キタルファの古参で唯一G1での勝利が無かったタンホイザは年内最後のチャンスだとジャパンカップに出ることになっていた





ネイチャ達に先を越され新人のブルーにまで抜かれてしまったタンホイザはジャパンカップにかける思いが強かった




もちろんそれだけでも勝つ理由になったがトレーナーと絆を深めてしまったことも彼女が奮起する理由となった




タンホイザ「勝ちました~~!!」




早々に有マを辞退していたタンホイザにとって年内最後のG1を彼女は見事に勝ってみせた




タンホイザ「トレーナーさんご褒美ください!」




レースが終わり控え室に戻ってきたタンホイザのこの一言にメンバー間で衝撃が走った

ウィズ同席ならばトレーナーとの行為が解禁となっていたがその頻度が問題だった




毎週のようにするわけにはいかないのは分かっていてキッカケが欲しいとネイチャ達は考えていた




トレーナー「そ、そうだね…おめでとうタンホイザ」





タンホイザ「やったーー!」





このタンホイザの勝利によりレースに勝てばトレーナーと行為ができる。これがキタルファでのルールの礎となった




全知全能でなくなったウララは勝つことが難しいのでレースに「勝つ」だと不公平になる




プルメリアのようにまだG1が早いメンバーがいるので全員が公平になるルールがメンバー会議によって決められた




レースに出て実力を出せれば「行為」。G1やそれ相応のレースに勝てれば「ご褒美」




普段のトレーニングに加えこのルールが出来たキタルファはまた更に成長していくこととなる




このあと…
下3

タンホイザ「またキタルファの特集やってます!」




トレーナー「本当だね」




他人事のように雑誌の特集を見ている二人。今日はジャンプカップでの一着を受けご褒美の日となっていた




その中身はただの行為ではなく一日デートしてからの行為となっておりタンホイザはデートを満喫していた




ウィズとはホテルで合流することになっているので抜け駆けの対策もバッチリとなっている





タンホイザ「ウィズちゃんかブルーちゃんに勝ってほしいですね~」




トレーナー「僕も全力を尽くすよ」




タンホイザの勝利によって有マに向けていい風が吹いてきたとトレーナーは笑顔で彼女の頭を撫でる



このあと…
下3

クリトレ「あれ?」



クリーク「まあ」




タンホイザとのデート中にクリークとクリトレの二人と出会う。クリトレはウィズではなくタンホイザと二人でいることに疑問を持っていた




タンホイザ「ジャンプカップで勝ったご褒美です!むん!」




クリトレ「そういうことでしたか」




キタルファの事情など知るはずもないクリトレはまさか浮気現場に遭遇してしまったのかと実は心配していた




レースに勝ってのご褒美なら納得だとクリトレは頷きトレーナーは冷や汗をかいている




クリーク「ジャパンカップでは完敗でした」




タンホイザ「むん!」




ジャンプカップにはクリークも出バしており3番人気だったがタンホイザに負けてしまっていた

今回の敗北を受けクリトレはやはり主任は凄いトレーナーなのだと認識したと感服している様子




クリーク「次は負けません」




タンホイザ「次も勝ちます!」




G1を何度も勝っているのはクリークの方だがそんな彼女にタンホイザは勝ち切った




次に向けて頑張る為に今日は二人でデートをしているのだとクリークはクリトレの手を握る




クリーク「でも今日はデートまでですからね」




クリトレ「そうだね」




この悔しさを忘れない為にも今日は健全なデートで終わるのだという二人に対しトレーナー達はこの後にお楽しみが待っている




そんなトレーナーはクリトレに偉そうなことは言えずまた学園でとタンホイザと早足で去っていった




このあと…
下3

タンホイザ「お待たせしました!」




ウィズ「トレーナーとのデート楽しんできた?」




タンホイザ「むんむんでした!」




ウィズ「じゃあ行こっか」





待ち合わせ場所でウィズと合流し三人でホテルに入る。デート中に手を繋ぐ以上のことをしていないと確認できたウィズは納得している




ウィズ「ちゃんと約束守ってくれてるね」




タンホイザ「みんなで約束しました!むん!」




ルールを守るのなら心の底で納得していなくても怒ることはなくウィズは三人での行為に前向きな姿勢を崩さない

ウィズ「もっと、もっとぉ!」




タンホイザ「うひーー!」




タンホイザとの一回戦終了後、彼女は折角なのでウィズとの本気の行為を見てみたいとリクエストする




ウィズはもちろん断ることは無かったが奇乳でない自分にトレーナーが本気になってくれるか怪しかった




しかしキタルファ全員と行為を行い価値観が変わったお陰か、トレーナーは普通のウィズ相手でも本気になっていた




タンホイザ「むんむんし過ぎてる~!」




自分との行為中には出ていなかった鼻血はウィズとトレーナーの激しいものを見て出てきてしまった




トレーナーとウィズの本気の行為はそれほどまでに刺激の強いものとなっていた




このあと…

1 遠征からウララ帰る
2 東京大賞典に出るとブレーザー
3 ウィズと共にメイの元に
4 キタルファルールを聞いたエアトレ
5 キタルファルールを聞いたタキオン
6 自由安価


下3

メイ「ライブのことならライトハローに直接言った方が早いんじゃないか?」




トレーナー「今日はメイさんにお話しがあるんです」





ウィズを連れて来たトレーナーを見たメイはグランドライブについての話があるのだと勘違いする





トレーナーはメイに抱いて欲しいと言われたことについてウィズの目の前でなら受けると返事をする





メイ「君はそれでいいのか?」





ウィズ「この条件じゃないと認めません」




ウィズはキタルファルールがあることは勿論言わずトレーナーもそのことについては触れるつもりがない




このルールが知られてしまうと一度だけというメイの要求がまたエスカレートすると判断してのことだった

メイ「君がいいのなら……」




トレーナー「では決まりですね」




トレーナーと一度だけでも関係を持てれば良かったはずのメイはウィズも同席すると聞き表情が曇った





ウィズ(絶対なにか裏があった)




そんなメイの表情を見たウィズは彼女は何か企んでいたのだと確信し同席することを選んで正解だったと頷く




メイの方はまさかウィズが同席するとは考えてもおらず計画はほぼ不可能になったと落ち込む




メイ(彼とは関係を持てるんだ)




しかしトレーナーに抱いてもらえることに変わりない。メイは一時退院ならすぐに出来る状況なのでその時にホテルに行こうと約束をする




このあと…
1 メイと
2 ライトハローに会いに
3 エルトレのお見舞い
4 タキオンの世話をしに
5 レースに出るというブレーザー
6 自由安価



下3

有マに向け最終調整に入るなかブレーザーがいきなり東京大賞典に出たいと言い出した




トレーナーとのご褒美狙いであることは明らかだったものの前回のレースから期間は空いている




トレーナー「プロジェクトL'Arcの方は大丈夫?」




ブレーザー「問題ないから」




ウマレーターで得た芝の適正とコツがダートを走ることによっておかしくならないかとトレーナーは心配する




トレーニングでもダートを走っておりレースに出ることはなにも問題がないとブレーザーは出る気しかない




トレーナー「そこまで言うなら出ようか」




ブレーザー「よしっ!」




これによりキタルファの年内最後のレースはブレーザーの東京大賞典と決まりそれに向けての調整も始まった

タキオン「チームは盛り上がっているみたいだねぇ」




トレーナーの弁当を食べながらタキオンはブレーザーがレースに出ることになったという話を聞く




タキオンはウィズからトレーナーを奪うつもりでいるのでキタルファルールは採用されないと会議で決まった




なのでレースに絡むご褒美関連の話はタキオンは一切知らないのでタキオンは勘違いをしている




タキオン「タンホイザ君のジャンプカップも見事だったよ。流石はモルモット君だねぇ」




タキオンはチームの状態が良いのでブレーザー達はレースを求めていると思っておりトレーナーはそれに気付いていた




しかしウィズからタキオンにはキタルファルールを絶対に言うなと口止めされているのでタキオンの勘違いに気付いても訂正はしない




タキオン「私も来年こそはという所だねぇ」




少しずつ脚を鍛えられているタキオンは来年こそレースに出ると珍しくやる気になっていた




このあと…

1 クリスマスに指輪が欲しいとタキオン
2 タキオンの薬を飲んでしまうトレーナー
3 キタルファで何かあったと気付くタキオン
4 メイ
5 ライトハロー
6 自由安価


下3

グランドライブについての資料を何度も読んだトレーナーはライトハローの熱意を感じとっていた




ウイニングライブではなく全てのウマ娘が輝けるグランドライブはこれからのトレセンに必要だと思わせるような資料




主任の自分が協力するだけでなく学園と協力できないかとトレーナーは樫本理事長にまで相談していた




トレーナー「理事長は前向きに考えてくれるとのことでした」




ライトハロー「ありがとうございます!!」




トレーナーに協力してもらうだけでなくまさか理事長の支援も期待できるとは思わずライトハローは飛び上がって喜ぶ





前理事長のやり方で稼ぎを重ねていた学園はまだ貯金があるとはいえ数年後には赤字に陥る




まともに稼ぐ方法としてグランドライブというものを利用できそうだという判断があったとトレーナーは詳細を伝える

トレーナー「グランドライブはコンサートのようにチケット制にする方針だそうです」




ゲリラライブや突発的なイベントを除きグランドライブは基本有料のチケットが必須となる





本来のグランドライブの思想からは離れてしまうが復活することに意味があるはずだとトレーナーは言う





トレーナー「ライブを開催するにあたりグッズ等も販売します」





売り上げは学園の運営費に充てられるもののライブに参加するウマ娘に損は無い




ライブの様子を収めたディスクなども売り出せるとなれば双方にとってプラスになるとトレーナーはライトハローに提案する




ライトハローは…

1 賛成
2 反対
3 チケット制のみ反対
4 感激のあまり抱き着く
5 盛り上がってそのまま飲み屋へ
6 自由安価


下3

ライトハロー「凄すぎますトレーナーさん!!」





グランドライブ復活に協力するだけでなくこれだけ具体的な案を考えてくれているとは思わずライトハローは感激のあまりトレーナーに抱き着く





ライトハロー「トレーナーさんには感謝しかありません!」




トレーナー「んんんん」




彼女に強く抱きしめられてしまいトレーナーは返事ができない。ライトハローはそのことに気付かずトレーナーを抱き締め続ける




ライトハロー「はっ!?」




トレーナー「ふぅ……」




思わず力一杯抱きしめてしまったとライトハローは全力で頭を下げトレーナーは気にしなくていいと笑顔で応える

ライトハロー「大変失礼しました…」




トレーナー「気にしてませんから大丈夫ですよ」




ウィズより小さいが柔らかさはエアトレ以上だとトレーナーは感触を思い出していた




チケット制によるライブ復活は樫本理事長と話を詰めグッズも企業と調整することになる




その為長ければ来年の夏頃、早ければ春頃に初回のライブができそうだとトレーナーが言うと自分も手伝うとライトハローは声をあげる





ライトハロー「トレーナーさんだけに苦労をかけさせません!」




トレーナーでなければいけないもの以外、全ての仕事を受けもつとライトハローは目を輝かせていた




このあと…

1 報告も兼ねてメイに会いに
2 遠征から帰ってきたウララ
3 褐色ウマ娘あらわる
4 ディープがブルーに会いに
5 自由安価


下3

ウララ「トレーナーさんただいまーー!」





高知へ遠征に行っていたウララは元気よくトレーナーに帰ってきたと報告する




相変わらず勝てはしなかったようだがウララは走るだけで人気者なので本人は全然気にしていない





結果は出なくとも全力で走ったことには変わりない。なのでキタルファルールによりトレーナーとの行為が認められる





トレーナー(本当はウララとはしたくないんだけど…)





幼馴染の姿がウララと被るのと彼女のテクニックに何度も負けていることとはまた別の問題




それは彼女が中等部のウマ娘であるということでトレーナーはその点をかなり心配していた

中等部のウマ娘を連れてホテルに行けるはずもないのでウララとする時はトレーナー室しかない




ウララは余裕たっぷりで声を上げることはないのだが逆にトレーナーが情け無い声を出してしまう




トレーナー(僕のせいでバレるかもしれないのが怖くて怖くて)




全知全能の後遺症で得たウララの技術はウィズが嫉妬するほどで絶倫のトレーナーが一方的に敗北するレベル




気持ちよさだけを考えればウララがトップなのだが不安もそれなりに大きくなり心から楽しめていない





トレーナー(楽しむ必要はないってことかな)




本来はウィズが相手の時にだけ楽しむものなのだと反省し覚悟を決めトレーナーはウララとの行為に挑む




このあと…
下3

トレーナー「はひぃ……」




ウララ「気持ち良かったねトレーナーさん!」




結局ウララの技術に敗北してしまいこの日は再起不能となってしまう




ウィズはウララからなんとかテクニックを盗めないかと凝視していたが技術が高度過ぎた為なにも盗むことができなかった





このままでは引き下がれないとウィズはウララに自分とも仲良くしないかと持ちかける




ウララ「いいよー!ウィズちゃんともしよ~!」




実際に技術を受ければなにか掴めるかもしれないと考えての行動だったがそれは間違いだったとすぐに気付く




ウララからすればほんのジャブ程度でしかない深めのキスでウィズは腰砕けにされてしまった

ネイチャ「トレーナーさんは?」




ウララ「今日はお休みだって!」




ネイチャ「ウィズは?」




ウララ「保健室で寝てるよ!」




ネイチャ「肌ツヤツヤでまぁ……この子はほんと恐ろしい子になったこと」




今日のトレーニングにトレーナーとウィズが出てこれないと聞いたメンバーは何があったのかを察する




ウララによる悪気のない行為は相手を敗北させるまで続くのでタチは決してよくない




エアトレ「ぐ……」




トレーナーとウィズとの連戦を終えなおも元気に溢れているウララを見てエアトレは悔しそうな表情を浮かべる




キタルファルールによりトレーナーを狙っているエアトレも対象外になるとウィズから通告があった




一度でもトレーナーと行為に至れればチャンスはあったのにと彼女は悔しそうにしている




このあと…

1 エアトレとタキオン協力
2 メイの元へ
3 ライトハローからのお誘い
4 調子の戻らないブルー(イダテン)
5 自由安価


下3

エアグルーヴが近くに居ないことを確認したタキオンはエアトレのトレーナー室へと入っていく




エアトレ「今日もトレーニングに来てなかったわね」




タキオン「実験の方が大事だからねぇ。それより君に提案があるんだが」





現在キタルファルールに弾かれているのはタキオンとエアトレ。お互いに目的は同じなのだから協力しないかとタキオンは持ち掛ける





エアトレ「貴女も狙ってるなら無理ね」




タキオン「私は二番目の女で構わないんだ」




ウィズの立場をエアトレが奪い取ってくれれば自分にとってプラスなのだとタキオンは説得を続ける

エアトレ「どんな策があるか聞くだけ聞いてあげるわ」




タキオン「ふぅん、それはだねーー」




トレーナーはタキオンの為に弁当をほぼ毎日持ってくるのでその隙を狙うのだという




自分がトレーナーを襲った時のようにまずは彼を眠らせる。その後二人でトレーナーで好き放題楽しむのだという




タキオンの考えは策とはいえず問答無用だと却下するがこれは意味があることなのだとタキオンは引かない




タキオン「モルモット君の身体に君を覚え込ませるんだよ」




ウィズが彼女とはいえ毎日は夜を過ごせない。その隙を狙い自分達が毎日のようにトレーナーを襲えばいい




その最中にはトレーナーの潜在意識にエアトレの存在を焼き付けるのだと怪しい機械を持ちながらタキオンは笑う




このあと…
下3

ブルー「あの二人が変なこと考えてる」




ドア越しでタキオンとエアトレの企みを聞いたブルーはすぐにトレーナーに報告する




少し前からタキオンが怪しいと感じていたブルーは彼女を注視しており二人の企みに気付けた




トレーナー「知らせてくれたのは嬉しいけど大丈夫?」




ブルー「なにが?」




トレーナー「トレーニングに集中できてる?」




ブルー「……できてない」




トレーナー「レースでうまく走れそう?」




ブルー「絶対無理…」




トレーナーの死を経験してからブルーの調子は上がらず調整にも苦しんでいる




タキオンとエアトレのことは一旦置いておきまずはブルーの方が大事だとトレーナーは彼女と向き合う

トレーナー「今なら誰も居ないよイダテン」




イダテン「うええええぇぇ……」




彼女の本名を呼ぶといつもの無表情が崩れ泣き出す。自分が悪かったとトレーナーは彼女を抱き抱えるがそれだけが原因ではないという




イダテン「私……何人も殺したのに……何も思わなくて……」




ディープによると彼女が直接手を下したことは無いと言っていたがブルーは罪の意識に苦しんでいた




何体もの死体から腑を引き摺り出しただけでも十分重い罪になる。ブルーは今更この事実に苦しんでいた




イダテン「有マなんか絶対無理……」




このコンディションでは有マを走ることができないとトレーナーにだけ正直な気持ちを告白する




このあと…
下3

トレーナー「僕のせいだごめん」




トレーナーは優しくイダテンを抱きしめ頭を撫でそんな状態にしてしまったのは自分のせいだと言う




イダテンはトレーナーは悪くないと泣きながら話すがトレーナーは自分が悪いのだと譲らない




トレーナー「こんな状態で走るのは良くない。有マは辞退しよう」




イダテン「ごめんなさい……っ!」




有マまでに彼女のコンディションが戻るとは思えず上手くトレーニングも出来ていない




こんな状況でレースをさせる方がトレーナーとして失格だと有マの辞退を決める

トレーナーはキタルファのメンバーにブルーの有マ辞退を相談するもそれよりも先に片付ける問題があるという




ウィズ「タキオンとエアトレが先」




ブルーはトレーナーよりも前にウィズに報告しており二人の企みを知ったウィズはブチ切れた




ネイチャがなんとか宥めることに成功したのでこれ以上事態が大きくなる前に早く解決しようと焦っている




トレーナー「まだ未遂なんだからそんなに厳しい処分はできないよ?」




ウィズ「甘いことをーー!」




ネイチャ「だあーー落ち着いてウィズ!!」




トレーナーを襲おうと考えた時点で重罪だと騒ぐウィズを見たトレーナーは二人への処分をどうするかと頭を抱える




タキオンとエアトレの処分…
下3

エアトレ「アグネスタキオンの策に乗るくらいしか選択肢が無くなっているとは我ながら情けない」




エアトレは心から協力するつもりは無かったが現状を考えるとタキオンの策に乗るしかない




自分に魅力があることは自覚しているのでトレーナーにそれを分からせる為の作戦なのだと正当化していた




今日の弁当をそろそろ持ってくるはずだというタキオンの連絡を受けエアトレは彼女の実験室の扉を開ける




エアトレ「な……」




扉を開けてすぐに飛び込んできた光景は床に倒れているタキオン。緊急事態かと彼女を抱き上げるも違和感を感じる




タキオン「あへぇ……」




とても体調不良で倒れたとは思えない表情をしているタキオン。エアトレが事情を飲み込むよりも先にウララの手が彼女に迫っていた

エアトレ「あひっ、あへぇ……」




ウララ「エアトレさんもお漏らししちゃった~二人とも気持ち良かったんだね!」




ウィズの命令によりウララはタキオンとエアトレと「仲良く」一緒に遊んだ。これが二人への罰ということになる




ウララ「あっそうだ!写真を撮るんだったよね」




もう二度トレーナーを襲うなどということを考えさせない為にウィズはウララに仲良くしたあとの写真を撮るようにと命じていた




ウララに完全敗北し情け無い姿を晒したうえに写真まで撮られた二人。これで暫くは大人しくなるだろう




もしまた変な動きがあれば問答無用でウララを向かわせるとウィズは本気で考えている




このあと…
下3

トレーナー(これはちょっとやり過ぎじゃないかな…)




ウララから送られてきた写真を見たトレーナーは多少過剰なのではないかと感じるが二人にはいい薬なのだと納得する




トレーナー(う……改めて見るとこの画像…)




奇乳でない女性の裸を見てもなんとも思わなかったトレーナーだったがここ最近の出来事によりストライクゾーンが広がっていた




裸でアヘ顔を晒しみっともない姿の二人の画像を見たトレーナーには刺激が強かったようで悶々としてしまう





今日はウィズを誘ってみようかとトレーナーにしては珍しくそんなことを考えながら仕事に戻る

エアトレとタキオンへの制裁が終わったのでこれでようやくブルーのことを相談できる




前日はブルーから話を聞いたウィズがブチ切れてしまったのでまともに会議ができないことはわかっていた




一日経ったのと二人への罰が済んだということもあり今日のウィズはいつも通りに戻っていた





トレーナー「昨日言いかけたんだけど改めて言うね。ブルーの有マを回避しようと思うんだ」




彼女のコンディションが悪くトレーニングも集中できていない。トレーナーとしてこんな状態で走らせられないとトレーナーはメンバーに伝える




メンバーの反応は…
1 賛成
2 反対
3 強行出バ
4 ファンを裏切ることはできない
5 有マよりブルーが心配
6 自由安価


下3

ネイチャ「ネイチャさんはトレーナーさんに賛成かな~」




タンホイザ「私もです!」




ブルーの調子が悪いことはメンバーも知っているので有マを辞退することに賛成だという




選んでくれたファンに申し訳ないのは事実でも出バを強行することはファンも望まないだろう





ウィズ「私がブルーの分も頑張る!」




ブルー「ありがとう……」




ブルーの辞退によりキタルファから有マに出走するのはウィズ一人だけとなった




前評判は高くなくとも絶対に勝ってみせるとウィズは意気込んでいる

トレーナー「辞退が決まってところで次を考えたいんだ。ブルーは暫くライブの練習をするのはどう?」




ブルーのメンタルを改善させる手段としてライブの練習はどうかとトレーナーは提案した




ライブ関係でいえばグランドライブのことがある。いい気分転換にもなるはずだとトレーナーは言う





トレーナー「トレーニングはできたらでいいよ。今はまず元気になることが一番だからね」




ブルー「うん……」




今はなんとか「ブルー」という名前で感情を閉じ込めているが素(イダテン)になればすぐに彼女は落涙する




トレーナーはライブで気分転換をしてもらいたいのは本音だがその様子を見てブルーを医者に連れて行くかどうかを見極めるつもりでいる




このあと…
下3

ウィズ『この前したばっかりだけどちゃんと薬は飲んでるの?』




トレーナー「うう……」




トレーナーの異常な性欲とその治療をしていることを知っているウィズは彼を気遣うメールを返す




彼女として当然の返事であるものの今のトレーナーにとってそれは望んでいない答えだった




ここからまた催促するようなメールを送れるはずもなくトレーナーの悶々とした気持ちは晴れることは無かった




ただトレーナーが我慢すればいいだけの話ではあるのだがそれがとても辛く我慢も効かなくなってくる




気持ちを一旦落ち着かせようとトレーナーはトレーナー室へと早足で向かった

トレーナー「ウィズのがあった……」




トレーナー室には片付け忘れたであろうウィズの脱いだものが放置されていた




これがブルー達のものならまずいだろうが彼女であるウィズのものなら問題ないと判断してしまう





トレーナー「ウィズごめん」




彼女のものであっても無許可で使うのは良くないとわかっていたがこのままではどうしようもない




早く済ませてしまおうとトレーナーはウィズのを使い悶々とした気持ちを解消させた

トレーナー「このままじゃいけない」




スッキリして気持ちが落ち着いたトレーナーはこれからどうしていくべきかを真剣に悩んでいた




薬の効果があまり見込めないのであればホルモン注射の頻度を増やしてもらうしかない




その他に何かできることはないかと頭を捻ってもアイデアが思いつかない




何人もの女性にモテることを利用すればすぐに解決する悩みであるがそんなことは絶対にしないと意思は堅い




トレーナー(でもウィズのを使っちゃったんだよなぁ)




どれだけ意思が堅くとも誘惑に負けてしまうのが人間で、現にトレーナーは彼女のものを勝手に使ってしまった




メイのこともあるので早めに病院に行こうとトレーナーは決めるのだった




このあと…
下3

翌日、メイと決着をつけにウィズと共に病院に行こうとしていたトレーナーだったが突然ゴルトレがトレーナー室に飛び込んでくる





トレーナー「どうしたんですか?」




ゴルトレ「静かに!喋らないで!」




彼女がトレーナー室に飛び込んできた数秒後、何人かが部屋の前を走っていく音が聞こえた




ゴルトレ「ふう助かった。ちょうどいい所にトレーナー室があって助かったわ」




何があったか聞いてみると彼女はメジロのトレーナー達から逃げていることが判明した




メジロを担当しているトレーナーは週一で定例会議があるのだがそれに参加したくないと逃げ回っているようだ




トレーナー「逃げるとマズくないですか?」




ゴルトレ「知らないわよそんなこと」




メジロに睨まれたところでマックイーンを手放さないとゴルトレは権力に臆することはなさそうだ

ゴルトレ「意味もない堅苦しい定例会に出るより大事なことがあるのよ」




仮加入となっているエルコンドルパサーとマンハッタンカフェのトレーニングを考える方が定例会より優先される




なのでこの行動は合理的なのだと自分を正当化しているゴルトレに対しトレーナーは苦笑いを浮かべることしかできない




ゴルトレ「これから用事でもあるの?」




トレーナー「病院に行こうとしてたんですけど」




ゴルトレ「あらそうなの、ならいいわ」




なにも用事がなければトレーナーに頼み事があったと言い残しゴルトレは注意深くトレーナー室から出て行く




有名所のウマ娘の担当をしていると定例会に呼ばれることが多い。メジロの他にはサトノや華麗なる一族などが該当する




トレーナーの担当しているウマ娘に有名所のウマ娘は居ないので関係のない話だが、定例会の嫌さは何度も聞いている




結果が出ていないのはどういうことなのかとひたすら責められるだけの定例会は金を貰っても出たくない




有名所のウマ娘を担当していなくてよかったとトレーナーは改めて思うのだった



このあと…
下3

病院につくとまず最初はエルトレのお見舞いに行こうとトレーナーは彼の病室に向かう




サトノトレを紹介ばかりに玉が潰れかける事態となってしまったのでトレーナーはエルトレに恨まれていると思っていた




エルトレ「あ、どうもでーす」




トレーナーの予想は外れ彼はいつも通り軽い感じでトレーナーを迎え入れる。どうやらトレーナーのことは恨んではいないようだ




エルトレ「いまイイ所なんですよね~」




彼はばんえいレースを真剣な表情で見ているがどうやら入院中だというのにギャンブルをしているらしい




そこそこの金額を賭けているようだが負けても今回の件でサトノを訴えて負け金を回収するという




エルトレ「トレセンもばんえいと同じシステムにしたらどうです?」




ふざけたことを言うなといいたいが学園の運営資金は数年で尽きる為、新たな収入源が必要なことに違いはない

ウマ娘をギャンブルに使ってしまえば前理事長とやっていることは同じレベルになってしまう




グランドライブの有料化に成功したとしてもウイニングライブを有料にすることは難しいだろう




ばんえいレースのようにレースを対象としたギャンブルならば安定した運営資金を得ることはできる





エルトレ「あ~~…?本命が負けたけどこっちのが勝ったから…んん?」




エルトレは複数買っていたバ券のどれかが当たったようで大負けはしていないようだ




トレーナーはそれどころではなくトレセン学園の財政を救うにはギャンブルしかないのかと本気で悩んでいた




このあと…

1 ダイヤもお見舞いに
2 トレーナーはメイの所に
3 ルドルフから連絡
4 褐色ばんえいウマ娘から連絡
5 自由安価


下3

エルトレの病室を出た直後にルドルフから電話がありトレーナーはすぐに対応する




ルドルフは近日中に退院するということになったという報告のあと、学園の様子はどうなっているのかと質問する




トレーナー「グランドライブを復活させようとしてるんだ。ただ復活するだけじゃなくて色々考えてるよ」




グランドライブは有料チケットにする予定であると伝えるもルドルフの返事は明るくはない




ルドルフ『それだけで運営資金は賄えないだろう』




トレーナー「そうだね…」




なによりも学園が心配で残った命は全てトレセンの為に使いたいのだとルドルフは真剣に話す




トレーナーはばんえいレースのことを相談しようとしたが口に出すことを躊躇い沈黙してしまう

ルドルフ『私は地獄に堕ちようと思う』




いきなりなにを言い出すのかと言うトレーナーに対し本当に死ぬわけではないとルドルフは付け加える




ルドルフ『ばんえいレースのシステムをトレセンにも応用する』




それはウマ娘でギャンブルを行うという行為となるが学園を救うにはその手段しか残っていないという




ギャンブルは基本的に親が得するように出来ている。全てのレースを賭博の対象とすれば十分にトレセンは運営できる




そうでもしなければトレセンは生き残れないことを樫本理事長含む全ての職員は知っているだろう




問題なのは誰がそれを最初に口にするか。もしギャンブルが認められるようになれば発案者が責められるのは間違いない




ルドルフ『この私が全ての責任を負う』




シンボリルドルフがレースを対象としたギャンブルを発案した。この事実があれば樫本理事長やトレーナーが責められることは無いと彼女は言う

トレーナー「君だけが背負うことなんてない。僕もそのことを考えていたんだ」




ルドルフ『いいや君は私から話を聞いたんだ』




トレーナー「そんなの認められないよ」




ルドルフ『頼む。こうでもしなければ贖罪ができない』





ルドトレのことも自身のことも決して許されるはずがないとルドルフは考えていた




罪は無くなることはないが少しでも軽くすることはできる。その方法として賭博のことを自分のせいにして欲しい




ウマ娘でギャンブルなどファンは必ず怒る。その怒りの矛先を全て自分に向けて欲しいとルドルフは頼み込む




ルドルフ『このままでは死んでも死にきれない。全てを憎悪を抱いて私は死にたい』




ルドルフのいう「死」は社会的な死であり命を落とすものではない。彼女は二度と表を歩けなくなってもいいという覚悟があった





トレーナーは…

1 提案を拒否
2 嫌々納得する
3 返事は保留
4 ルドルフも救うとキタルファに
5 納得しないトレーナーを脅迫するルドルフ
6 自由安価



下3

トレーナー「死なせることはしないし君も救う。ルドルフはキタルファに入ってもらうからね」




ルドルフ『バカを言うな私を誰だと思っている』





ルドトレのことが公となると勿論ルドルフのことも明るみに出ることとなり彼女は既に多くのウマ娘のファンから嫌われている





そんな彼女をチームに所属させるだけでもマイナスとなるというのにトレーナーはルドルフの面倒をみるという





ルドルフ『登り詰めて得た栄光を手離すのか?』




トレーナー「栄光なんか欲しくないよ」




そんなものに拘りは無いと言われルドルフは衝撃を受けると共に自分自身に落胆する

ルドルフ『私はまだ分かっていないのか。過去の栄光にしがみつくことほど愚かなことはないというのに』





栄光に拘ることは悪くないがルドルフのようにそれしか見えなくなってしまうと話は別




ルドルフ『君は本気で私を救ってくれるのか』




トレーナー「そのつもりだよ」




ルドルフ『ありがとう。世話をかけると思うがその言葉に甘えさせて欲しい』




声には出ていないがルドルフは涙を流しトレーナーへ感謝していた。こんな自分に救いの手を差し伸べてくれる存在がいるとはルドルフは考えたこともなかった




ルドルフ(彼の為に全てを捧げよう)




自分を救ってくれるという恩人に感謝だけは足りないとルドルフは覚悟を持ってキタルファへと参加する




このあと…

1 ルドルフキタルファに合流
2 メイの元へ
3 トレーナーを心配したウィズと合流
4 自由安価



下3

ルドルフ「自己紹介はせずとも知っているたろうがさせて欲しい。今日から世話になるシンボリルドルフだ」




プルメリア「まさかルドルフさんがキタルファに来るなんて!」





ルドルフは退院したその足でキタルファに合流する。プルメリアはあのルドルフがチームメイトになるとはと衝撃を受けている





ウィズ「トレーナーから聞いたけど私個人としては反対だから」




ルドルフ「勿論だ」




受け入れられる方がおかしいのだとルドルフは嫌味ではなく本気で言っている





しかしトレーナーがルドルフを受け入れると言ったい以上、チームとしてそれに従うとウィズは付け加える




ルドルフ「さて、私はなにをすればいい?」




雑用でもマネージャーでもなんでもやるというルドルフに対しウィズはトレーニング表を彼女に渡す

ウィズ「退院明けだからまずはストレッチ中心だって」




ルドルフ「待ってくれ本気なのか?」




トレーナーの指示で用意していたトレーニング表を受け取ったルドルフはそんなはずはないと焦る




ルドルフ「この私をレースに出すつもりなのか?」




命を賭けた笹針によりルドルフはかつての実力を取り戻してはいたがレースに出るつもりは無かった




もしルドルフがレースに出るとなれば大騒ぎとなることが分かっているのにわざわざレースに出すバカなトレーナーはいない




それが普通の考えのはずだとルドルフは言うがウィズは当たり前のように答える




ウィズ「トレーナーが走れっていうならそれに従うのがウマ娘でしょ」




また走れるとは思わずトレーナーの懐の深さを改めて知ったルドルフは崩れ落ち号泣するのだった




このあと…
下3

女帝に続いて皇帝がキタルファに入り主任は凄いトレーナーなんだと生徒達は噂する




その噂はトレーナーの耳にも届いておりウマ娘達に誉められトレーナーはまた悶々としていた




トレーナー(今日は絶対に耐える!)




あの日トレーナーは病院で薬が効かないことを報告したものの治療方は変わらず




サトノトレのようにすぐに効果が現れる方が珍しいと言われてしまったので結局はトレーナーが耐えるしかない




しかし今日はメイの一時退院の日でありそこまで我慢すれば悶々とした気持ちも晴れる




もちろんメイとの行為が楽しみなわけではなく同席するウィズと楽しめることが目的である

メイに最終確認をとったところウィズが同席しても構わないという答えが返ってきた




一時退院が今日になるということで、このあとのことを考えれば十分耐えられる




トレーナー(強い気持ちを持とう!)




ウィズはトレーナーを心配しての行動だったがトレーナーはお預けをくらったような形となっていた





その溜まっていたものをウィズで解消できるのだからとトレーナーはいつになく己と闘っていた




その甲斐あってかメイと会う時間までトレーナーは耐えることができたのだった




このあと…
下3

ウィズ「ひぃ…ひぃ……」




メイ「…………」





トレーナーとの行為があまりに激し過ぎた結果ウィズとメイはダウンしてしまう




トレーナーはまだまだ余裕だったが二人がダウンしたことにより中断せざるを得ない状況となってしまった




トレーナー「立てそうウィズ?」




ウィズ「なんとか……」




ここはメイの部屋であり行為が済んだらさっさと帰るとウィズは言っていたので彼女はすぐにでも帰りたかった




腰が引けており歩くこともままならない状態だったがこんな所に長時間いられないとウィズ達は強引に帰っていく

メイ「…………やった…」




よろよろと立ち上がるとメイはゴミ箱からトレーナーが使い終えたモノを回収する




メイ「これが欲しかったんだ……」




最初の計画はトレーナーと二人きりで行為に及んだ際に避妊具に穴をあけるものだった




ウィズが同席することとなりこの作戦は使えなくなったのだがメイは次の作戦を思いつく




それはトレーナーとの行為を自分の部屋で行い使用済みのモノを回収するというもの




メイ「すまない……私にはこれしか残っていないんだ……」




ウィズからトレーナーを奪うことが不可能とわかったメイは彼の子供を孕むことを思い付いた




トレーナーは認知せずとも彼の子供には変わりない。これで自分は生きていけるとメイは彼の子を孕むため行動を起こした




このあと…
下3

トレーナー「そこの書類をとってくれる?」




ブルー「わかった」




現在走ることができないブルーはトレーナーの書類仕事を手伝っていた。そこにキタサンブラックがやって来てブルーが有マ出走回避したのは本当か聞いてくる




ブルー「いまの私は走れないから有マは出ない」




キタサン「そんなぁ……」




キタサンはドゥラメンテだけでなくブルーにもリベンジできないなんてと落ち込む




ブルーはコンディション不良、ドゥラメンテは故障により有マを回避するので仕方ない理由ではある




それでも二人に有マという舞台でリベンジがしたかったとキタサンは悔しそうにしている

ブルー「凱旋門は目指さないの?」




キタサン「ダイヤちゃんの目標の凱旋門賞…」




自分はいつ走れるようになるか分からないが来年の凱旋門賞は死んでも出るとブルーは言う




割とすぐに走れるようになるかもしれないがブルーと同じレースにキタサンが出るとは限らない





なので確実に対戦できるのは凱旋門賞になるという言葉をキタサンは噛み締める




キタサン「イダテンちゃんだけじゃなくダイヤちゃんとも走れる!」




ドゥラメンテが凱旋門を目指すかどうかは分からないがブルーとダイヤは走る




有マを勝って凱旋門賞を目指すのも悪くないとキタサンは一気にやる気になった




このあと…
下3

タキオン「酷いじゃないかモルモット君」




トレーナー「ウィズを怒らせた君が悪いんだよ」





タキオンはウララにわからされたことに対し文句を垂らしつつトレーナーの世話を受けていた




ゴルトレ「相変わらず世話を焼かれてるみたいね」




カフェ「タキオンさんは一人じゃ生活できませんから…」




実験室にゴルトレとカフェがやってくるとタキオンは二人を歓迎する




ゴルトレ「タキオンは走れそうなの?」




トレーナー「来年こそは走ってもらうつもりです」




ゴルトレは以前からタキオンの才能に気付いていたが彼女の脚がレースに耐えられないことも勿論知っていた




タキオンの脚のケアにかける時間が無いとゴルトレは彼女をシリウスに誘うことをしなかった

タキオン並みの実力を持つカフェを手に入れたゴルトレは早く勝負をしてみたいと話す




ゴルトレ「負けるつもりは無いけど単純にタキオンの走りが見たいのよ」




もしタキオンが走れるのなら七冠を取った時のルドルフに勝てるとさえ言われている




しかしその実力は実際に走ってみなければわからない。ゴルトレは一人のトレーナーとしてタキオンに興味がある





ゴルトレ「絶対に来年走れるのね?」




トレーナー「この調子なら間違いなく」




トレーナーは力強くそう言うが肝心のタキオンは彼から弁当を食べさせてもらっておりカフェはため息をついている




このあと…
下3

この場にはいないがタキオンとカフェのもう一人の同期ジャングルポケットとも走る事になるだろう




タキオン、カフェ、ポケットの三人の走りは想像しただけでも凄いその迫力はまるで映画のようだとトレーナーは考えていた




タキオン「ポッケ君はモルモット君が面倒をみるだろうねぇ」




カフェ「どういうことですか…?彼女はトレーナーなんか要らないと言っていましたが…」




タキオン「ポッケ君にはディープなんとかという友人がいるそうなんだが、その友人はブルー君の友人でもある」




タキオン「来年特待生で入ってくることが確定している上に私のチームに入るそうなんだ」




ブルーと同郷のディープの面倒は確かにトレーナーがみることになるだろうがジャングルポケットのことは聞いていないと驚く




タキオン「ポッケ君はディープなんとかと仲が良い。君が面倒みるしかないだろう?」




自分と同じレベルの才能を放ってはおかないはずだとタキオンは余裕の含んだ笑みを浮かべる

ゴルトレ「ディープは渡してもジャングルポケットは渡さないわよ」




タキオン「選ぶのはポッケ君さ」




ゴルトレはディープが手に入るなら欲しいと考えてはいたがブルーと同郷と聞き躊躇してしまった




そのためらいは正しくブルーがたまたま殺していないだけでディープは故郷で何十人も殺めていた




そんなディープをチームに所属させることがどれだけリスクがあるのかをゴルトレは痛いほど知っている




なのでディープは諦めたのだがポケットまで譲るわけにはいかないと強気になっている




ゴルトレ「これはキタルファへの宣戦布告だと思いなさい」




トレーナー「は、はい……」




タキオン「もう勝負はついていると思うけどねぇ」




来年以降の活躍に向けてやはり有マは負けられないのだとトレーナーは改めてやる気になる



このあと…
下3

トレーナー(本当にジャングルポケットが来るなら結構大変かもしれない)




サブトレーナーのエアトレがいるとはいえ現在ほキタルファは人数的に余裕がない




ディープは来年から加入する前提で考えていたがルドルフというイレギュラーがあった




この状況でポケットまで加入するとなると相当厳しいことになることは目に見えている




トレーナー(チーム移籍は一つの手段ではある)




かつてブルーがシリウスに仮加入した時のように現在のメンバーが他のチームに移動するという方法がある




現にブレーザーは以前キタルファに固執することはないと言っていたので有効な手かもしれない

トレーナー(聞くだけ聞いてみようかな)




面と向かって正直なことを言うのは難しいだろうとトレーナーは匿名で自分にメッセージを送れる方法を探す





トレーナー(これはいいね)




ネットを漁っているとあるサイトでトレーナーが望んでいるサービスがあると知り早速使ってみることに




トレーナー(よし、これで大丈夫なはず)




そのサイトでの準備が済んだところでトレーナーはキタルファの全体メッセージにメールを送る




トレーナー『これはアンケートみたいなもので全員が匿名で僕だけにメッセージを送れるサイトなんだ』




トレーナー『みんなにはあることを聞きたい。それはこのチームを移籍したいと思ってるかどうか』




トレーナー『過去に思ってたでもいいんだけど、今どう考えてるかを一番知りたいんだ』




トレーナー『回答できるのは一人一回だけで、期限は設けないから気が向いた時に答えておいてね』




このアンケートの結果によってはメンバーの移籍もあり得るがトレーナーはとりあえず結果を待つことに




下4まで
アンケートの回答内容とか書いてあったこと

トレーナーはネイチャと話し合いでG1に勝った事で満足してしまったのは事実だと話す




ネイチャ「心残りがあるとすればテイオーに勝てなかったことくらいかな~なんてね」




ネイチャはテイオーに勝つなんておこがましいと言っているが現在の実力でほ間違いなくネイチャが上




それはテイオーな度重なる怪我によりかつての走りがもう出来なくなってしまっているからである




奇跡の復活があったがそれはまさに「奇跡」でありあの時の走りはもう二度はできない




テイオーの復活を望めない現状では彼女に勝つというネイチャの目標は叶えられそうにない




それに加え違うチームにいるツインターボが心配なのも本当で彼女のチームにはサウンズオブアース、ロイスアンドロイスと濃いメンバーがいるのも気になるのだという

ネイチャ「キタルファでの経験をターボ達に活かしたいな~っていうのも本音かなぁ」




ターボのチームにはG1を勝ったメンバーがおらず自分が彼女達の助けになりたい気持ちもあるという




トレーナー「僕はまだネイチャが走れると思うけど決めるのは君だよ」




ネイチャ「その言葉は有り難いですけど~うーん…」




このままキタルファに居続けるのもターボのチームに移るのも決め手がないのだとネイチャは悩んでいる




トレーナー「僕でよければいつでも話は聞くよ」




ネイチャ「いや~ネイチャさんの為にありがとうございます」




自分のことを考えるならキタルファの人数が減る方がいいがそれを強制してはいけないとトレーナーは答えはネイチャに任せた




このあと…
下3

テイトレ「いま帰りか?」




トレーナー「やあテイトレ。さっき仕事が終わった所なんだ」




テイトレ「主任にしてはお早い帰りだな?」




トレーナー「皆んなが手伝ってくれるからね」




テイトレ「いいご身分になったものだ」




トレーナーは帰りに同期のテイトレに会いまさかトレーナーが主任になるなんてと話しかけられる




お互いの担当について話し合っているとテイオーの進退についてテイトレは悩んでいると知る




トレーナー「状態はどうなの?」




テイトレ「俺が見てるんだから悪いはずもないが特別良くもない」




レースに出れないことも無いがベストのパフォーマンスが出来るとは言えないらしい

トレーナー「テイオーはどう思ってるかは聞いてる?」




テイトレ「アイツは現役に拘ってやがる。その理由はルドルフだ」




テイオーの憧れであるルドルフがいまだに現役で走っていることがテイオーが引退しない理由なのだという




今回の不祥事がありルドルフがそのまま引退していればテイオーも引退していたのにとテイトレはトレーナーを睨む




トレーナー「ルドルフがまだ走れるのとテイオーの怪我はまた違う問題だよ」




テイトレ「ならそれをアイツに直接言え」




引き際を間違えてしまえば取り返しのつかない怪我をしてしまうと言うトレーナーにそんなことはわかっているとテイトレはイラつきながら返事をする





このあと…
下3

テイトレ(本当なら俺が主任だったかもしれないんだ)




テイトレはトレーナーに対し嫉妬していた。テイトレはトレーナーに対しレースで一度も負けた事はなかった




テイオーの奇跡のレースである有マでもトレーナーのネイチャ、ハヤヒデトレのハヤヒデを負かしての勝利だった




テイトレ(あの時輝いていたのは間違いなく俺達だった)




主任がルドトレのままだったらルドルフとテイオーの繋がりで自分が出世していたかもしれないが現実は違った




前理事長の死と不祥事が明るみに出たことによりルドトレは消え代わりにトレーナーという存在が主任となってしまった




なぜ自分ではなくトレーナーなのだとテイトレはこれまで何度も同じことを繰り返し考えていた

テイトレ(新しい担当を増やすしかないがそう上手くはいかない)




テイオーを使って新しい担当を手に入れようとしているのだが中々うまくいっていない




まずはウマ娘と適切な関係を築くことから始まるのでトレーナーのように次々と担当が増える方が特殊といえる




テイトレ(俺はまだ負けていない)




トレーナーなんかに負けるはずがないとテイトレは自分の実力を信じており自信にも満ち溢れている




しかし「閃き」を受け入れたトレーナーにテイトレが適うことはない




このあと…
下3

トレーナー(また前の関係に戻れたらいいな)




トレーナーはテイトレと別れた後も彼の事を考えていた。彼がテイオーを、自分はウィズを選んだ時はお互い頑張ろうと仲が良かった




しかしトレーナーが主任になってからは彼の態度が変わってしまい以前の関係に戻れたらと考えていた





「久しぶりだなおい」




トレーナー「ああ…久しぶりだね」




そんな時トレーナーの前に褐色ウマ娘が現れる。彼女は最近会いに来ないがどうしたと言い出す




トレーナー「今月の分はもう使っちゃったんだ」




褐色ウマ娘とは月に一度の約束だったがそれはウィズに許可された月一の浮気



今月はメイとシてしまったので無理なのだと彼女に事情を説明する

「ふざけるなよ……!!」




トレーナーにわからされた褐色ウマ娘は前回からトレーナーのことが忘れられないでいた




生活の為に他の男に抱かれてもトレーナーのことがよぎり身体が熱くなる一方




こんな状況で更にお預けをくらわせるのかと褐色ウマ娘は顔を赤くし震えている




トレーナー(そんなこと言われてもなあ)




ストライクゾーンの広がったトレーナーは絶対に彼女でいいということがなくなっていた 




なのでリスクを冒して彼女と関係を持つ必要のないトレーナーは来月まで待ってくれという姿勢を崩さない




このあと…
下3

「綺麗事を言ってるのはいいがこれは我慢出来るか?」




褐色ウマ娘は奇乳を揺らすとこの辺はまだ学園の近くで誰かに見られる可能性があるからと注意する




(反応してないだと?)




トレーナーは大人として注意をしただけで興奮している様子がない。これはどういうことだと褐色ウマ娘は焦る




押せばどうにかなると考えていた彼女だがこのままでは二ヶ月近くトレーナーがお預けとなってしまう





トレーナー「また来月になったらね」




そんなことになればどうにかなってしまうと褐色ウマ娘はどうにかしてトレーナーをやる気にしようとするが全くうまくいかない

頭を下げ泣きそうな顔をしている異性を突き放す事などトレーナーには出来ずその場でウィズに連絡をとる




幸いウィズはすぐに電話に出たのでスムーズに事情を説明することができた





ウィズ『ふーーん。あのばんえいウマ娘が頭を下げてるんだ』





自分に連絡するまでもなくちゃんと断れとブチ切れそうになるが相手があの褐色ウマ娘と知り考えが変わる




ウィズにとって一番の強敵はタキオンではなく褐色ウマ娘。その理由は彼女がばんえいウマ娘であるから




ばんえいウマ娘なら力すぐで自分を消すことは容易い。ウィズは近い内に彼女と決着をつけようと考えていた




そんな彼女が頭を下げてきたというこの機会を逃すことはしないとウィズはトレーナーに伝言を伝える

トレーナー「ウィズが見てる前ならいいって」




「やった…!」




ばんえいウマ娘が自分の出した条件を呑んだと聞きウィズはやはりそうなったかと納得する




ウィズは彼女をトレーナーに絶対服従させ逆らわせないように教育しようと企んだ




ウィズはトレーナーの彼女であるので当然褐色ウマ娘は自分には手を出さないうえに命令も聞くはず




予想通りにことが進めば一番大きな不安が減るとウィズは待ち合わせ場所のホテルに急ぐ




このあと…
下3

ウィズ「はぁ~……今日も凄い…」




「ぐううう……!!」




最初に自分達で愉しむ所を見せつけて彼女を焦らし、服従のおねだりをさせようとウィズは考えた




トレーナーはウィズ相手であっても褐色ウマ娘をわからせた時のような激しい行為ができるようになっていた




すぐにトレーナーとできると思っていた褐色ウマ娘は焦らされたうえに激しい行為を見せつけられた




彼女は既に限界を迎えており本来なら目の前にいるトレーナーを襲い欲求を満たしている




それができないのは彼女はトレーナーに敗北しているからであり褐色ウマ娘はトレーナーに服従する直前まできていた

ウィズ「トレーナーは私の彼氏なのは知ってる?」




「なんだよ、なにが言いたいんだよ…」




ウィズ「抱いて欲しいなら行動で示して」




やり過ぎなのではないかとトレーナーはウィズを止めようとしたが彼女はトレーナーを睨みつけ黙らせる




ウィズ「ブルーに紹介されたとかそんなの全部関係ないから。貴女は誰にどうされたいのかを自分の口で話して」




褐色ウマ娘からすれば人間の男は愚かな生物でとても尊敬できるものではない




そんな人間相手に頭を下げ自分の欲望を満たしてくれと言うことはプライドがあれば口にできない




しかし散々焦らされた彼女はプライドだけでなく理性も無くなっておりトレーナーに服従するしかなかった




「卑しいこの雌豚を…好き放題犯して下さい……」




服を脱ぎ裸で完全服従を態度で示す彼女を見てウィズは心から見下した笑みを浮かべた



このあと…
下3

ウィズ「愉しませてくれたらそのお礼が必要でしょ?」




「はい…ご主人様のを舐めて綺麗にします……」




再びわからされた褐色ウマ娘はトレーナーに完全服従することとなった。彼女はもうトレーナーでしか興奮できない体へとなった




これからも生きていく為に数多くの男性を相手にするがトレーナーへの服従は変わらない




「ご主人様気持ちいいですか?」




トレーナー「う、うん……」




まさかこうなるとは思っていなかったトレーナーはこの状況に戸惑うが受け入れるしかなかった

「私はご主人様の雌豚です。好きな時に好きな場所で犯して下さい」




褐色ウマ娘の変わり様に戸惑うトレーナーだったが彼女は既にメス堕ちしており危険は全くない




ウィズ「こっちから連絡するまで二度とトレーナーには近寄らないで」




「わかりました」




これでトレーナーと会わせるのは月に一度ではなく二、三ヶ月に一度程度で十分だとウィズは勝ち誇った顔をする




トレーナーに服従することとなった彼女は焦らされることに悦びを得るので放置しても構わない




褐色ウマ娘の完全服従により最大の危機は去ったとウィズは彼女を足蹴にする



このあと…
下3

翌日、トレーナーはルドルフのトレーニングを考えているとメジロラモーヌとそのトレーナーが話しかけてくる




ラモトレ「主任、本当にルドルフはまだ走れるんですか?」




トレーナー「退院してすぐだからすぐにレースは出ないけどちゃんと走れるよ」




ラモトレ「嘘じゃなかったんですか…」





ラモトレはキタルファにルドルフが加入したことは勿論知っていたがマネージャーの役割だと考えていた




しかし噂でルドルフがトレーニングをしていると聞きそんなはずはないだろうとトレーナーに確認に来たのだった




ラモトレ(主任は何がしたいんだろう)




ルドルフの悪事は学園に知れ渡っておりその理由も全て知られている。かつての実力がないルドルフにレースに出させてなにをさせたいのだとラモトレはトレーナーを疑う

ルドルフにぶっち切りの最下位を取らせて笑い物にしたいのか。哀れな姿を見せ同情を誘いたいのか





もう終わってしまったルドルフを走らせるという行為にどんな意味があるのかラモトレが考えている横でラモーヌはじっと話を聞いていた




ラモーヌ「面白いわね」




ラモトレ「ラモーヌ!?」




まさか自分の担当がトレーナーの行為を肯定するとは思わずラモトレは驚きの声をあげる




ラモーヌ「期待しているわよ」




トレーナー「退屈はさせないから安心して」




ラモーヌ「ええ」




では行きましょうとラモーヌはラモトレを置いて自分のトレーニングへと戻りラモトレは慌てて追いかける




ラモトレはルドルフが復活しているなどと思いもしなかったがラモーヌは全てを見抜いていた




このあと…
下3

目前に迫った有マに向けウィズの最終調整がありその次に東京大賞典に出るブレーザーの最終調整もある




東京大賞典にはコパノリッキー、ホッコータルマエが出バするのでこちらも油断はできない




それに加えプロジェクトL'Arcの来年度の予定も組まなければいけない状況となりトレーナーはパンク寸前だった




トレーナー(僕が三人居ても足りない!)




年末が迫っているのもあり主任としての仕事も日々増えていきとうとうトレーナーの睡眠時間は無くなった




これまでも徹夜をしたことがあるので大丈夫だと軽く考えていたトレーナーだったが彼の体は悲鳴をあげていた

普段のトレーニングをエアトレに任せていても最終調整はトレーナーがやるしかない




プロジェクトL'Arcもゴルトレという強い味方がいるものの全ての仕事を消化してくれるわけではない





グランドライブのことについて樫本理事長にアイデアの提案やブルーのケアのこともある





エアトレも副主任としての仕事が多数ありトレーナーは既に多くの人に助けてもらっている




そんな状況でもトレーナーが徹夜しなくてはならなかったのはタイミングが悪かったこともある




頼れる人物を最大限に頼っても仕事が終わらない日々だったがトレーナーの精神は安定していた




それはエアトレ達に助けてもらっているという自覚があったのとウィズの有マが楽しみだということ




この二つのお陰でトレーナーの心は落ち込むどころかむしろ元気になっていったがそれは精神だけ




ついに体の限界がきてしまったトレーナーは有マの前日の早朝トレーニングの最中に倒れてしまった




このあと…
下3

急いで倒れたトレーナーを保健室に運び込んだあとキタルファは緊急会議を行なう事に




ブルーがトレーナーの手帳を確認すると他人に頼っていないどころか全力で助けてもらっていた




ブルー「トレーナーへ負担がかり過ぎてる」




どうにか出来ないのかと話し合おうとするが結果は見えている。トレーナーの仕事を手伝ってくれる存在が必須




サブトレーナーまで居るというのにこの仕事量は学園のせいではないかとエアグルーヴに矛先が向く




エアグルーヴ「たわけが仕事をし過ぎているだけだ」




主任とキタルファのトレーナーだけなら決してこうはなっていなかったとエアグルーヴは否定する




プロジェクトL'Arcにグランドライブまで引き受けてしまったトレーナーに非があるとエアグルーヴは言う

ネイチャ「その辺は一旦置いといてウィズにはこのことは絶対秘密ね」




ウィズは有マを翌日に控えているということでこの日の早朝トレーニングはなかった




なのでトレーナーが倒れたという事実をウィズは知らない。こんなことを彼女が知ればレースに影響が出てしまう




ブルー「徹夜してたから寝かせたことにする?」




ネイチャ「とりあえずその案で行こっか」




トレーナーの意識はまだ戻っていないがとりあえずウィズには徹夜していた彼を無理矢理寝かせたと説明すると決める





トレーナーに関して嘘を言うと後で怖いがなんとか明日の有マまで誤魔化せればいいとメンバーの総意で決まる




このあと…
下3

トレーナーが寝ている間の仕事はエアトレ、ハヤヒデトレ、クリトレ達に手伝ってもらうことになった




もちろんエアトレ達にはトレーナーが倒れたということはウィズには黙っておいてくれと頼んである




ハヤヒデトレ「なんとかなりそうですか?」




イナリトレ「やってもやっても終わらない!」




エアトレ「片っ端から片付けていくぞ」





エアトレ達が苦労しながらトレーナーの仕事をしているとシリウスと彼女のトレーナー(子犬)がやってくる




シリウス「特別に私のパピーも貸してやる」




エアトレは子犬が来たところでどうしようもないと言いたかったがシンボリを敵に回したくはなく黙って受け入れる

パピー「わんっ」




クリトレ「え?あ…ここ間違ってる」




パピー「わんっ」




イナリトレ「ああ!エアトレさんここにハンコいります!」




エアトレ「なんだと…」




書類の間違っている箇所や判子押し忘れに気付きそれを指摘しシリウスの子犬は役に立っていた




まさかと思いエアトレはシリウスのデータを確認してみると子犬をトレーナーだと言い張ってから明らかにタイムが良くなっていた




猫が駅長をしたり犬が道案内をすることは聞いたことがある。この子犬もその一種だというのだろうか




パピー「わんっ」



エアトレの視線に応えるように子犬は返事をする




このあと…
下3

シリウス「呑気に寝てやがるな」




保健室で寝ているトレーナーの元にやって来たシリウスはまず彼が仮病でないことを確かめる




本当に倒れたのだとわかるとタフネス30なる栄養ドリンクを差し入れとして枕元に置く




シリウス「皇帝を引き受けた責任は取れよ」




ルドルフが復活するのならそれ以上嬉しいことはない。鍍金ではなく本物のレースをシリウスは待ち望んでいる




キタルファのトレーナーならその願いが叶うとシリウスはパピーを貸し出した




決して口には出さないがシリウスはルドルフの復活を誰よりも待ち望んでいた。その為にはこうして手を貸すことも惜しまない

トレーナー「うううん……」




トレーナーは一旦目覚めるが溜まった疲れで身体が動かせない。水分が欲しいと考えていると枕元にあるタフネス30に気付く




トレーナー「うう…ふう……」




それを飲むと疲労感が多少マシになりなんとか体を起こすことに成功する




トレーナー「仕事しないと…」




まだまだやらなければいけない仕事があるとトレーナーは無理矢理ベッドから立ち上がり保健室から出ていく




トレーナーはふらふらと歩きながらトレーナー室を目指して行きその最中も仕事のことしか考えていなかった

トレーナー「あれ……」




クリトレ「トレーナーさん!?」




イナリトレ「なんで起きてるんですか死にますよ!?」





クリトレ達はトレーナーがやって来たことに驚きすぐに保健室に戻るようにと説得する




エアトレ「仕事は全部こっちで片付けておく」




トレーナー「でも……」




エアトレ「いいから寝ておけ」




明日はウィズの有マがあると言われトレーナーは確かにそうだとレースのことを思い出す




保健室に戻ろうとしたトレーナーだったが足元がおぼつかなかったのでエアトレが保健室まで運んでいくこととなった




このあと…
下3

エアトレ(これは病院に連れて行くべきかもしれないな)




トレーナーを保健室に連れて行く最中にエアトレはこれはもしかしたら病院に連れて行かなくてはと考え出す




エアトレ「失礼するぞ」




安心沢「ワォ!」




エアトレ「1.1.0と」




安心沢「ちょっとちょっと!」




保健室にはなぜか不審者(安心沢)が居たのでエアトレはノータイムで通報しようとするがトレーナーが待ったをかける




トレーナー「疲労に効く鍼はありませんか…?」




安心沢「もーちろんあるわよぉ~!」




安心して鍼を受ければいいからとトレーナーをベッドに寝かせるようにエアトレに指示する

エアトレ「副作用はないのか?」




安心沢「ワ~オ!」




エアトレ「……チッ」




安心沢と会話にならないとエアトレは彼女とのコミュニケーションを諦めるがトレーナーは安心沢を信じている




トレーナー「とりあえず動けるようになればいいので……」




安心沢「ブスッといくわよ~~お覚悟!!」




ルドルフの脚を治した針師を紹介してもらったこともありトレーナーは安心沢を全面的に信頼している




しかし彼女の笹針治療はそこそこ失敗するということをトレーナーはよく知らなかった




このあと…

1 失敗
2 成功
3 大失敗
4 成功するも副作用でエアトレを襲う
5 自由安価


下3

安心沢「ブスッと大成功!」




どうやら鍼は成功したようでトレーナーの蓄積されていた疲労はほぼ回復した




トレーナー「ううううう…」




安心沢「あら…?ワォ!!」




鍼の副作用なのかトレーナーの下半身が元気になってしまい更に理性まで失いかけていた




安心沢「サヨナラ!!」




このままでは自分が襲われると直感した安心沢は誰よりも早く保健室から出て行く




エアトレ「ふふ……いいぞ」




トレーナーに襲われることはむしろプラスだとエアトレは服を脱ぎベッドに横たわる




理性を無くしているトレーナーはすぐにエアトレに襲いかかった

エアトレ「ふふふふふ……」




行為が終わったあと、保健室のベッドでエアトレはトレーナーと裸で寝ていた




彼女は満足そうに下腹部を撫でながら余韻に浸っている




エアトレ「これで孕めばトレーナーは私のものだ」




突然のことだったうえに理性を失っていたトレーナーが避妊などできるはずもなかった




本当に孕むかは運になるがこれで丁度いいともエアトレは考えていた




エアトレ「全ては運ということだ」




トレーナー「ううん…」




エアトレ「情け無い顔をしているな…ふふ」




まるで恋人同士かのように抱き着きトレーナーが未来の旦那になるかもしれないと笑みを浮かべる




このあと…
下3

トレーナー「体調は問題ない?」




ウィズ「もちろん!」




有マ当日となりレース場の控え室でトレーナーはウィズとレースの最終確認をしていた




どうやら昨日エアトレを抱いてしまったのはトレーナーは覚えていない様子で何も不自然なところがない




トレーナー「やっぱり強敵はこの三人だね」




有マの本命はキタサンブラック、ゴールドシップ、そしてブルーが辞退した事により出バする事になったシュヴァルグランだと話す




他にも強豪揃いのレースなので人気薄のウィズが勝つことは難しいというのが普通の考えになる

しかしトレーナーとウィズは自分達の勝利を信じており負ける気は全くない




トレーナー「キタサンブラックの逃げは脅威だけど自分のペースで走ることが大事だよ」




トレーナー「シュヴァルグランやゴールドシップが良い位置で追えないように内側はキープして」




トレーナー「あとは冷静にレースを走り切ろう!」




ウィズ「はい!!」




トレーナーと歩んできたキタルファというチームの集大成のつもりでウィズは有マを走る




負ければ今までの自分の全てを否定することになる。それくらい強い気持ちでウィズは有マに挑む




有マの結果…

1 ウィズ勝利
2 キタサン勝利
3 ゴルシ勝利
4 シュヴァ勝利
5 他勝利
6 自由安価

下3

レースの展開はキタサンブラックが逃げそれを先行集団が追うという予想通りの展開となった




ウィズ(速いけど最後は追い付く!)




快調に飛ばすキタサンを見て一瞬焦るがすぐに冷静さを取り戻しウィズは自分のペースをキープする




「誰も離されていない!」




「今年の有マは凄いレースだ!」




ウィズだけでなく他のウマ娘も掛かることなく冷静にレースを運び誰も脱落しないままレースは中盤を迎える





ゴルシ「そろそろ仕掛けるかぁ?」




差しや追い込みで走るウマ娘が徐々にペースを上げながらベストの位置を探り始める




ウィズはトレーナーの言うことを守り内側をキープしていたので仕掛けるなら外からしか選択肢は無くなった

シュヴァル(内が開かない……!)




内側から差すつもりだったシュヴァルは目論みがうまくいかず外から仕掛けるしかなくなる




ウィズ「ここだ!!」




最終コーナーを回った直後からウィズはスパートをかけそれに続くように他のウマ娘も加速する




ウィズ(負けない!絶対に負けない!!)




有名ウマ娘は時折脅威の粘りであったり驚くべき加速を見せる時がある。それは選ばれたウマ娘にのみ出現する力




ウィズはこれまでそういった力が出たことが無かったが何度もG1を勝っている




ウィズ(トレーナーと私なら勝てる!)




ウィズに力が無くともトレーナーという誰よりも信頼できるパートナーがいる




トレーナー「いけーウィズ!!」




パートナーを信じたウィズと担当を信じたトレーナー。二人は見事に有マを勝利することができた




このあと…
下3

キタサンやゴルシに比べ人気薄だったウィズの勝利にレース場は熱狂に包まれる




ウィズ「私は来年トレーナーと凱旋門賞に挑戦します!」




勝利者インタビューで凱旋門に挑戦することを宣言し更に歓声を浴びる。これまで一度も日本のウマ娘が勝てていない凱旋門賞だが彼女なら有り得ると会場は沸く




それほどまでに見事な勝利でウィズのこれからの活躍を会場にいる全員が楽しみになった




他の有名ウマ娘と比べるとかなりの遅咲きだったが彼女の実力を誰も疑うことはない




ウィズ「応援ありがとうございました!」




ファンへの感謝をとびきりの笑顔で語ったあとウィズはウイニングライブの為に一旦控え室に戻る

ウィズ「やったよトレーナー!!」




控え室のドアを勢いよく開けウィズはトレーナーに抱き着く。トレーナーはそれに応えるようにウィズを抱きしめキスをする




トレーナー「最高の景色を見せてくれてありがとう」




担当のウマ娘が有マを勝つというのは「トレーナー」にとって特別なことであり最高の名誉でもある




その高みに登れたとトレーナーは感謝を伝えウィズもまた彼に感謝の気持ちを返す




ウィズ「貴方を選んで良かった」




トレーナーとしてパートナーとして恋人としてやはり彼は最高だったとウィズは確信する




二人はライブまでの時間が許すまでキスをし続けお互いに気持ちを伝え続けていた




このあと…
下3

キタサン「トレーナーさん負けちゃいました……」




シュヴァル「僕…もっと頑張れたのに……」




負けたキタサンやシュヴァルは自身のトレーナー達に慰めてもらっているなかゴルシとゴルトレはいつも通りだった




ゴルトレ「タイムは悪くなかったわよ」




ゴルシ「だろぉ?」




ゴルトレ「凱旋門の前に有マは勝ちたかったけど本番は来年よ」




ゴルシ「そういうことだな」




ゴルトレ達は既に凱旋門賞に向けてトレーニングを積んでいるので有マに負けても大したことはない様子




それぞれの思惑がある中での有マだったが勝者はウィズでありキタルファの評判も最高のものとなった

ネイチャ「本当に勝っちゃいましたけど!?」




タンホイザ「むん!むん!」




ネイチャ達は控え室には向かわずレース場でウィズの応援をしていて彼女の勝利に驚きが隠せない




プルメリア「やっぱりトレーナーさんは凄いです!」




エアグルーヴ「たわけがまた働き過ぎないように注意する必要があるな」




エアトレ「ええ…」




ウィズの勝利によりキタルファへの取材やインタビューがこの時点で何件も舞い込んでおりその対応に追われることになる




エアトレはトレーナーの補佐をしなければいけないのだが彼女はまだ昨日の余韻が残っているようで心がまだ戻ってきていない

ブルー(私が走ってたらどうなってたんだろう)




本来の適正なら走ることのできない有マ記念だがウマレーターのお陰で仮の適正を得ることができている




スタミナに不安はあったものの有マの距離なら問題なく走れることはトレーニングで何度も確認している




適正に問題は無かったが今のブルーは心が壊れておりとても走れないが「もしも」はどうしても考えてしまう




今日のウィズのタイムはブルーのベストよりも遅く勝つチャンスはあった。ウィズが内側に入ることを予想して外側を走ることはできていた




もし自分なら最後の直前で差し切っていた。本当は自分が勝っていたのにとブルーは悔しいという気持ちを初めて抱く




ブルー「走りたい……!!」




命の重さを知ってから自分の犯した罪に何度も涙を流したが今日の涙の意味はこれまでとは違う




心から走りたいと思えるようになったブルーは一つのトラウマを克服することができた




このあと…
下3

トレーナー「その気持ちは忘れないで」




ブルー「とれーなぁ……」




泣いてるブルーにトレーナーは優しく寄り添う。そしてブルーに高松宮記念に挑んでみないかと提案する




トレーナー「君の本来の適正である短距離のG1。目指す価値はあると思うよ」




ブルー「うん……」




トレーナー「一緒に頑張っていこうね」




一緒にウィズのウイニングライブを見に行こうとブルーの手を取るトレーナー




ブルーは将来海外のレースに出たいと言っているがそれは賞金が出るからで他に理由はない




もし日本のレースでも賞金が出るのならブルーは海外へ行く必要はない




トレーナー(ブルーみたいな子はたくさんいる)




今すぐに環境は変わらずとも自分が力をつければ話は変わる。例えば凱旋門賞をキタルファが獲ったりすれば…?




トレーナーはばんえいレースのバ券のシステムを将来的にトレセンに導入しようと考えていた

トレーナー(有マは獲った。次はグランドライブでその次は凱旋門賞)




トレーナー(僕の理想を叶えるにはまだまだ力が足りない)




自分の理想を叶えるには前理事長のように力が無ければ無理だとトレーナーは知った




主任という地位では足りずもっと力が必要。力を得るには栄光が最低限必要となってくる




トレーナー(言い方は悪いけど僕はキタルファを利用する)




メンバー全員がG1を勝ち続けたり特別なことを成せば自分に力が集まってくる。これは前理事長から学んだこと




トレーナー(次はブレーザーだ)




力を得る為には休息など必要ないとトレーナーの頭の中は次の東京大賞典のことしかなかった




このあと…
下3

ウィズの勝利の余韻に浸る暇もなくトレーナーはブレーザーと共に東京大賞典に向けて視察をしていた





トレーナー「うまく調整できてるみたいだ」




様子を見ていたのはコパノリッキーとホッコータルマエ。この二人が強力なライバルになるとトレーナーは考えている




ブレーザーがうまく逃げることができなければ二人に捕まりあっという間に抜かされる




一つのミスも許されないレースになるがブレーザーに負ける気は全くない




ブレーザー「絶対勝つから」




トレーナー「期待してるよ」




ブレーザー「んっふ」




素直にトレーナーに応援してもらったのが嬉しかったブレーザーは思わず顔がニヤけるがトレーナーは気付いていない

トレーナー(ブレーザーの脚とスタミナじゃ大逃げはできない。ペースを間違えたら一位はない)




キタルファの評判を上げる為にも絶対勝って欲しいとトレーナーは自分の作戦に穴がないか何度も頭の中で確認する




ブレーザー「~~~~いい?」




トレーナー「え、うん」




ブレーザー「よしっ!!」




考え事をしている時にタイミング悪くブレーザーに話しかけられた上に返事を求められたトレーナー




思わず反射的に肯定してしまったがブレーザーの喜び方をみる限り「ご褒美」に関することだとわかる




トレーナー(僕がブレーザーのモチベーションになるなら喜んで受け入れるよ)




この時は軽く考えていたトレーナーだが内容のわからない約束を肯定するものではないと彼はのちに知ることになる




このあと…
下3

コパトレ「堂々と偵察とは流石は主任ですね」




トレーナー「コソコソする理由が無いから」





コパトレ「東京大賞典では負けませんよ」




ブレーザーと話しているとトレーナーはコパトレに声を掛けられる有マは見事だったが東京大賞典は負けないと宣戦布告をされる





それはそれとして主任として相談に乗ってくれないかと言われトレーナーはブレーザーから離れ二人で話し出す





コパトレ「これは全部リッキー宛に届いたファンレターです」




トレーナー「子供からが多いんだね」




全て子供から送られてきた物で微笑ましいとトレーナーは言うがコパトレは内容は全く微笑ましくないのだと厳しい表情になる

リッキーは初恋ハンターの異名を持つほど子供から大人気でファンレターで告白やリッキーで精通してしまったなどがあるという




コパトレ「どう対処すればいいのか分からなくて…」




トレーナー「うーん」




ウィズやブルー達にもファンレターは送られてきておりその内容はとても下品なものがある




そういったものはトレーナーが事前に破棄するのだがリッキーのファンレターは子供が送ってきているのでそうもいかない




いくら内容が不適切だからといって子供のファンレターを処分できないとコパトレは困っている




コパトレ「主任ならどうしますか?」




トレーナー「そうだな僕だったら…」




トレーナーの返事…

1 例外なく破棄
2 担当に渡す
3 むしろ褒める
4 返事を書く
5 破棄せず普通のファンレターに紛れ込ませる
6 自由安価


下3

コパトレ「問題のある君へのファンレターがこんなにあるんだ」




コパ「コパァ!?」




コパトレから不適切な内容のファンレターが届いたと聞きそれくらい気にすることでもないと彼女は思った




しかしその量と送ってきた相手が全て子供だと聞きコパノリッキーは驚きが隠せない




コパトレ「主任に相談したらちゃんと返事を書いた方がいいって言われたんだ」




コパ「まさか!?」




コパトレ「相手は子供だから傷付かないように優しく丁寧に注意してあげて」




コパ「あ……そっか、そうだよね!ちゃんと注意してあげなきゃいけないよね!」




ほんの一瞬残念そうに見えたコパノリッキーだったがコパトレの提案を受け入れ子供達に向けた文書を二人で考えた

コパトレ(最近の子供はマセてるなぁ)




コパノリッキーと共に考えた文章をパソコンに打ち込みながらコパトレは呆れていた




今回の返事で凝りてくれればいいと思いつつ文章を仕上げていくが彼は納得できていない




コパトレ(そもそもリッキーは自分の物なのに)




コパノリッキーとはまだ付き合う所までもいってないがコパトレは彼女が自分に好意があると確信していた




コパトレ(東京大賞典で勝ったら告白しておこうかな)




告白の結果はわかりきっているがトレーナーのキタルファに勝てばいいキッカケになると彼は考えている

ブレーザーとコパトレも東京大賞典にかける想いが強い中、もちろんホッコータルマエもレースへの想いがあった




タルマエ「負けたら苫小牧が滅びる」




呪文のように繰り返していることは実際に起こることではない。しかし彼女はそうやって自分を追い込むことで限界を越えようとしていた




タルマエ「負けたら苫小牧で大事件が起こる」




タルマエ「それを阻止するには絶対負けられない」




タルマエ「苫小牧を救うには勝つしかない!」





苫小牧を想う気持ちでは絶対に負けないと彼女もまた東京大賞典で負ける気は一切ない




このあと…
下3

ブレーザー「アドバイスがあれば欲しいんだけど」




東京大賞典で一着になったことのあるイナリワンにブレーザーはアドバイスを求めていた





イナリ「そんなこと言われても逃げと追込みじゃまるで違わねぇか?」





ブレーザー「なんでもいいから教えてって」




そんなことを言われても困るとイナリは腕を組み考え込む。イナリが去年東京大賞典を勝った時のレースは動画で見ることができてしまう




それにイナリは追込みで走るのでブレーザーが参考にできることはないと改めて彼女に伝える

ブレーザー「まだ何か足りない気がするから聞いてるんだけど」




イナリ「んなこと言われてもよ~」




ブレーザー「トレーナーとの××がかかってるんだから」




イナリ「ぶーーーっ!」




いきなり何を言い出すのかとイナリは吹き出し動揺する。そもそもトレーナーはウィズと付き合っていたはずだとイナリは叫ぶ




ブレーザー「勝ったらご褒美があるだけだけど?」




イナリ「当然のように言ってんじゃねぇ!」




キタルファはそんな廃れた関係なのかと騒ぐイナリにブレーザーはそれはそっちもだと反論する




ブレーザー「いい加減トレーナー室でうるさいんだけど」




イナリ「ああん?」




ブレーザー「奥が気持ちいいとかもっと激しくだとか」




イナリ「うおーーー!」




相変わらずイナリとイナリトレは学園のトレーナー室での行為が止められずその声は何人ものウマ娘が聞いている

イナリ「こっちは嫌だって言ってんのによぉ!」




ブレーザー「はあ?あんだけ感じてる声出してる癖に」




イナリ「ぐぉ!」




喋れば喋るほどボロが出てしまうイナリはもう言うことはないとそっぽを向いてしまう




しかしあることを思い出したようでイナリはブレーザーの方を向く




イナリ「大井で走ったことは?」




ブレーザー「あると思うけど」




イナリ「あそこのゲートは開く時に音が二回鳴るみたいな変なクセがあるんだよ」




追込みで走る自分は出遅れても問題ないので気にしたことはないとイナリは言うがブレーザーにとっては大問題




ゲート難を音を聞くことにより克服したブレーザーにとってこの情報はかなり有益なものとなった




このあと…
下3

イナリトレ「イナリの欲しがってた玩具手に入れた……よ……」




ブレーザー「ふーん」




ブレーザーがイナリ達のトレーナー室から出ようとしたまさにその瞬間にアダルトグッズを持ったイナリトレが入ってきてしまう




イナリ「お前ぇぇ…!」




イナリトレ「だって!!」




ブレーザー「いい趣味してるじゃん」




イナリ「変なフォローやめろってんだ!」




お尻に使うような玩具を見てしまったブレーザーは悪くないと褒めたつもりだったのだがイナリは顔を真っ赤にしていた

その日の夜、ブレーザーは自室で過去の東京大賞典のレースと大井で行われたレースをスマホで見ていた




繰り返し見ていたのはスタートの瞬間で同じレースをありとあらゆる角度から撮られた映像を確認する




ブレーザー(変なクセとか感じないけど)




何回動画を見てもイナリの言うゲートの違和感を確認できなかったブレーザー




しかし実際に自分が走るつもりで動画を見ているとほんの僅かにズレがあることに気付く




ブレーザー(いつもの調子で飛び出すとゲートにぶつかるかも)




そのズレは本当に僅かなものだが逃げで走るブレーザーにとって出遅れは許されない




東京大賞典の当日はいつもより半歩下がってスタートしようとブレーザーは決める




本来ならゲートは狭くウマ娘によっては半歩も下がれないのだが胸が小さいブレーザーなら確実に下がれる




初めて自分の胸に感謝するかもしれないとブレーザーは複雑な気持ちを抱えながら東京大賞典に挑む




このあと…
下3

レース当日。ブレーザーは昨夜決めた通りいつもより半歩下がりゲートが開くのを待った




ガ、ガチャン




言葉で現すのも微妙なタイミングで音が二回鳴りゲートが開く。イナリからこの話を聞いていなければ高確率でゲートにぶつかっていた




ブレーザー(マジで感謝しかないって)




レースが始まったばかりだというのにブレーザーはもうイナリへの感謝を抱いていた




レースに集中しなければ隙を突かれてもおかしくないがブレーザーに限ってはそうではない




彼女にとって最大の難所はスタートでありハナを取れさえすれば絶対に負けないという自信があった




その自信は嘘ではなくブレーザーは見事に逃げ切り東京大賞典を一着でゴールした

タルマエ「苫小牧が滅びちゃう!!」




コパ「……」




強力なライバルを寄せ付けずブレーザーの逃げ切っての一着にキタルファの評価がまた上がる





ウィズが目指すと言った凱旋門賞もキタルファならあり得るという雰囲気が増していく




ブレーザー(やっば。今から興奮してきたんだけど)




勝利者インタビューとウイニングライブがまだ控えているがブレーザーはトレーナーと約束したご褒美がある




インタビューとライブを乗り切ればご褒美が待っているとブレーザーは平常心でいる




ご褒美の内容やブレーザーがして欲しいこと
下3まで

インタビューとウイニングライブが終わり控え室に戻ってきたブレーザーはすぐにウィズとホテルに行くと言い出す





トレーナー(問題は内容だよね)




ブレーザーが自分を欲していることはわかっていたがそれにどんなオプションがついているのか




詳細を知らないまま返事をしてしまったトレーナーは全てを受け入れるしかない




ブレーザー「早く」




トレーナー「すぐに用意するから少し待ってて」




今回もレース場で応援していたウィズにトレーナーは連絡を送りいつものホテルで待ち合わせとなった

ブレーザーは以前にタキオンが作った胸が大きくなる薬を使用しウィズにするのと同じ行為を要求した





彼女が恋人同士がするような愛情たっぷりの行為を求めていると知りウィズはトレーナーに説明するよう求める




トレーナー「僕が彼女のモチベーションになるならいいかなって思ったんだ」




ウィズ「ふーん」




ブレーザーの希望は今聞いたばかりだがどんな内容でも断るつもりはなかったのでウィズに言い訳はしなかった




ブレーザー「トレーナーは今日は私の彼氏だから」




ウィズとの話を遮るようにブレーザーはトレーナーに襲い掛かり激しくキスを始める




このあと…
下3

ブレーザー「マジでヤバかった……」




トレーナー「もう朝だし学園に行こっか…」





ウィズ(ブレーザーも耐えるのは想定してなかった)





結局三人で朝まで楽しむ事になりブレーザーは意外にも性欲が強く絶倫のトレーナーに付いてこれてしまった





三人はそのまま学園に向かうとブレーザーと同じくスズカの名前を持つサイレンススズカと出会う




スズカ「もうトレーニングが終わったの?」




トレーナー「いや、まあ…ね」




スズカは早朝になると学園の周りを走っているのだがこの日は朝帰りのトレーナー達と偶然遭遇する




朝まで盛り上がっていたことなど知るはずもないスズカはやはりキタルファは違うのだなとトレーナー達を意識する

スズカ「ちょうど良かったわ貴女に話があるの。逃げ切りシスターズって知ってる?」




ブレーザー「知ってるけど」




逃げで走るウマ娘によって結成されたウマドルユニット逃げ切りシスターズ。積極的にライブをしているお陰かブレーザーも知っていた




スズカ「ファル子ちゃんが貴女をスカウトしたいって言ってたわ」




ブレーザー「それ人選間違えてるから」




お世辞にも愛想が良いといえない自分がウマドルなど無理に決まっているとブレーザーはすぐに断る




スズカ「私も走ること以外に興味は無いけどちゃんとできてるわよ」




ブレーザー「へぇ」




サイレンススズカにできるのなら自分にもできるのではないかとブレーザーは少し興味を持つ




このあと…
下3

ブレーザー「逃げシスの話を聞きにきたけど」




P「待っていたぞもう一人のスズカ!」




ブレーザーがスズカに教えてもらった場所であるファル子のトレーナー室に行くとそこにはサングラスを掛けた胡散臭そうな男がいた





彼はファル子のトレーナーであり逃げシスのプロデューサーだという





P「君が来れば逃げシスは完成するんだ!ブレーザー君には是非参加して欲しい!」





ブレーザーはウマドル活動に興味はないがスズカがちゃんと逃げシスをやれていることとトレーナーがグランドライブを復活させようとしていることが気になっていた




グランドライブは大人数でライブをすることになるがブレーザーは自分にはそれは向いていないと感じている




逃げシスのような人数なら丁度よくトレーナーの意思に反することもないので参加を考えていた

ブレーザー(トレーナーは好きだけどグランドライブは正直無理)




キタルファのメンバーはもれなくグランドライブに参加するはずとブレーザーは思っており逃げシスに参加すればグランドライブをしなくていい言い訳になる




ブレーザー(ライブ衣装でトレーナーとヤるとか熱いし)




勝負服でトレーナーと行為をすることを考えたがそれよりもライブ衣装の方が興奮する




想像しただけでも下腹部が熱くなってしまうので一度冷静になりファルPの話をじっくり聞いてみることに




ファルP「次の新曲はメインボーカルが二人必要だったんだ。ブレーザー君とスズカ君ならそれができる!」




ブレーザー「いきなりメインとか待遇いいじゃん」




ファルP「それくらい君が欲しいんだ!」




二人のスズカをメインとした楽曲とダンスが既に頭の中にあるのだとファルPは熱弁する




胸の無さを補いトレーナーにアピールする為にも逃げシスへの参加は有りだとブレーザーの気持ちは傾いた




このあと…
下3

ブルボン「まだ新メンバーは入ってきていませんが今日も新曲のトレーニングでしょうか」




アイネス「新人さんが来てくれるかもって話になの!」




マルゼン「あらちょうど来てくれてたみたいね」





逃げシスの中でも胸が大きい三人がミーティングをしにファルPの元にやって来る




走りでは負けなくとも胸の大きさでは絶対に勝てないとわかる。何をどうしてもブルボン達には勝てない




ブレーザー(タキオンの薬を使っても無理とか…)




タキオンの豊胸薬を使っても彼女達の大きさには届かない。これが持たざる者の屈辱かとブレーザーは唇を噛み締める

こんな巨乳に囲まれてライブをするなど正気を保てるとは思えないがスズカはちゃんとできている





まさか胸の大きさを気にしていないのだろうか。ブレーザーはスズカがどう思っているのか興味を示す




もし気にしていないのならそのコツを学べばよく案外気にしているのなら情報を共有できる





ブレーザー「一旦考えさせてもらうから」




ファルP「逃げシスはいつでも君を歓迎するぞぉ!」




生で見たブルボン達の胸に圧倒されたブレーザーはスズカと二人で話してかれでないと参加できないと判断した




スズカは…

1 全く気にしてない
2 気にしてた
3 実は彼氏持ち
4 走ること以外に興味無し
5 泣くほど気にしてる
6 自由安価


下3

トレーナーがおらず好き勝手に走り回っているスズカを捕まえることは本来なら困難なことである




しかし同じ「スズカ」の繋がりなのかブレーザーはあっさりとスズカを捕まえる





スズカ「ファルPの話は聞いてきたの?」




ブレーザー「聞いてきたけどそれとは別に一個聞きたいことがあるんだけど」




ブルボン達の胸は大きくあんなのに囲まれて正気を保てるのかとブレーザーは質問する





ブレーザーが加入すれば一人で無くなるがこれまではスズカがたった一人貧乳だった




巨乳に囲まれて平気なのは何か理由があるとブレーザーは本気でスズカに問いかける

スズカ「胸が小さいことなんて全く気にしてないわ」




ブレーザー「どうして?普通気にするでしょ」




スズカ「もし胸が大きかったら走るのに邪魔だからむしろ小さい方がいいわね」




そもそも走ること以外に興味も無いとスズカは言い切る。ブレーザーはまさか本当に気にしていないとは思わなかった





ウマ娘に生まれながら貧乳ということでブレーザーはこれまでずっと悩み続けていた




中々担当が決まらないのも胸が無いせいだと思い始めた頃にトレーナーが拾ってくれた




それだけで嬉しかったが「閃き」を得たトレーナーとゲート難を克服しG1で勝てたことが何よりも嬉しかった




トレーナーは既にウィズと付き合っているがもしそうでなければブレーザーが告白していた。それくらいにトレーナーに感謝している

ブレーザー(トレーナーは見た目で選ぶ奴じゃないし)




スズカ「大きいとか小さいとかで悩む必要なんかないわ」




貧乳が傷を舐め合っているのではなくスズカは本気で必要ないと思っていてブレーザーも納得する





スズカは同じ悩みを持っていると思っていたがそうではなく彼女にとっては悩みですらなかった




こんな存在が身近に居れば心も楽になるはずだとブレーザーは逃げシスへの加入を決める




ブレーザー「これから宜しく」




スズカ「二人でメインボーカル頑張りましょうね」




ダブルスズカによる新曲を得た逃げシスは更にパフォーマンスの幅を広げることになった




このあと…
下3

ブルー「お邪魔します」




トレーナー「どうぞどうぞ」




大晦日になりブルーはトレーナーの部屋を訪れる。以前にも来たことがあるがその時とは状況がまるで違う





ブルー「トレーナーと二人きりっていいの?」




トレーナー「ウィズにはちゃんと言ってあるから大丈夫だよ」




ウィズにはちゃんとブルーを呼ぶと言ってあるというトレーナーに対しブルーは大丈夫なのかと指摘する




ブルー「言ってあるだけで許可は出てないでしょ」




トレーナー「うん……」




やはりブルーを誤魔化すことは難しいかとトレーナーはウィズから許可は出ていないと正直に答える




ブルー「トレーナーが怒られるの嫌だから帰る」




トレーナー「大丈夫だから、大丈夫」




ブルーのメンタルケアが目的なので平気だからとトレーナーは強引に部屋に居るよう言う




このあと…
下3

ブルーは走る気持ちを取り戻してはいたが自分が犯した罪の重さに日々苦しんでいた




それが原因でメンタルが復調しないのだとトレーナーは知りどうしていくかをブルーと共に考える





ブルー「何人も殺したのに私は何とも思わなかった…」




トレーナー「命の重さを知れたのならそれでいい。それに君は誰も殺してない」




ブルー「違う……直接は殺してなくても私のせいで何人も死んでる」




ケシのせいでおかしくなった人物だけでなくその人物が誰かを殺してしまったこともあった




もし自分がケシを売っていなければ失われることのなかった命が確かにあったのだとブルーは語る




ドラッグは買ったり使ったりする方が悪いのだと説得してもブルーはまるで納得しない

ブルー「普通の家に生まれたかった」




ボソっと言ったその言葉にトレーナーは何も言えない。普通の家庭で育っていれば彼女はこうはならなかった




今の性格のお陰でレースに勝てていると言ったところで「普通」を望むブルーの慰めにはならない




ブルー「私はどうすればいいの?」




走ることが贖罪になると言い切ってしまっていいのか。他に彼女がやるべきことがあるのではないのか





彼女の問いにトレーナーはすぐに答えることはせずゆっくりと思考を巡らせブルーの心を癒そうと考える





このあと…
下3

トレーナー「君の罪は僕の罪でもある。ウマ娘とトレーナーは一心同体なんだ」




ブルーに対し一緒に償おうと言うトレーナー。しかし彼女はトレーナーは関係ないと首を横に振る





ブルー「私の昔のことだからトレーナーは…」




トレーナー「昔も今も関係ない。君は僕の担当なんだ」




これが証拠だとブルーにキスをしようとするが彼女はそれを拒否する





ブルー「嫌だ…トレーナーに背負って欲しくない」




トレーナー「一人で辛くても二人なら分け合える」




言葉だけでないことを示すとトレーナーはブルーを押し倒す

ブルー「ダメ!それだけはダメ!!」




トレーナーを信じ身体を預けようとしていたブルーだったが彼が避妊具を着けていないことに気付く 





トレーナー「これが僕の覚悟だから」





イダテン「ダメなのぉ!もしデキたりしたらトレーナーは全部失っちゃうんだよ!!」




ウィズに無許可でブルーとスること自体問題だというのにもし妊娠することがあればトレーナーは全てを失う




自分のせいでそんなことにはなって欲しくないと思わず素のイダテンでトレーナーを拒む




トレーナー「僕はそれでもいい。嬉しいことも君の犯した罪も全部分け合おう」




イダテン「嫌、嫌だよ……」




口では拒否しているがトレーナーも一緒に背負ってくれるのならこれ以上に幸せなことはないとイダテンの身体は彼を受け入れた




このあと…
下3

トレーナーの覚悟を受け取ったブルーはもうめげずにレースで罪を償うと決める




イダテン「私の中に全部出してぇ!」




トレーナー「イダテン……!」




ブルーの覚悟もまたトレーナーは受け止め彼女の中に全てを出す。ブルーとトレーナーはお互いの覚悟を確かめ合うよう身体を重ねたままだった





トレーナー「君を一人で苦しませたりなんかしない」




イダテン「トレーナーのこと信じるね」




いつものように二回戦へと進むのではなく二人は心を通わせるようじっと見つめ合っていた

二人はそのまま繋がり抱き合ったまま心を通わせていたがやがてトレーナーがあることを切り出す




トレーナー「僕は君たちを利用しようとしているんだ」




イダテン「どういうこと?」




キタルファのメンバーを勝ち続けさせ自分の地位を高めた後にトレセンにバ券のシステムを導入することをブルーに話す




それに先駆けグランドライブの有料化も実施するというトレーナーにイダテンは疑問に思う




イダテン「どうしてそんなことするの?そんなことしたらトレーナーが恨まれちゃうよ」





トレーナー「それが目的なんだ」




秋川理事長が好き放題できていたのは力を持っていたからであり自分もそれに匹敵する力があれば無理を通せると考えた




数年後に破綻することが目に見えているトレセン学園を救うには新たな収入源を探すしかない




バ券とライブの有料化は必須なのはわかり切っているが問題は「誰が」それを言い出すか

力もある上に憎まれ役になる「誰か」は自分がすべきことなのだとトレーナーは彼女に言う




イダテン「その役目は樫本理事長いいんじゃないの?」




トレーナー「樫本理事長は学園のトップに居なきゃいけない人なんだ」




自分は樫本理事長の代わりにはなれないが「誰か」にはなれる。これが最善なのだとトレーナーは言い切る




イダテン「トレーナーが悪者になるなんて嫌だよ」




トレーナー「君がいるから大丈夫」




イダテンの罪を自分も引き受けたようにイダテンが居れば頑張れるとトレーナーは彼女へキスをする




このあと…
下3

ブルー「はっ、はっ、はっ」




年明けからブルーは高松宮記念に向けてのトレーニングに勤しんでいた





モブ「年明けからいきなりハードなトレーニングをしてる」




モブ「キタルファだからなんだろうね」




去年はジャパンカップ、有マ記念、東京大賞典など立て続けに一着を取ったキタルファに注目が集まっていた





モブ「キタルファっていえば逃げシスの二人のスズカの一人が居たよね」





モブ「ダートのスズカが入ってダブルスズカだって」




逃げシスのダブルスズカの一人、ブレーザーのボーカルにも注目されているようで色んな場所でキタルファの話が聞かれるようになる

プルメリア「はひっ、はひっ、はひぃ」




トレーナー「頑張ってプルメリア」




プルメリア「はいいい~!」




新入生でG3を勝ったプルメリア。ブルーの影に隠れているが彼女の成績は新入生の中ではブルーに次ぐ二位




プルメリアは今年はG1を勝つだろうと言われているがそれはキタルファに所属しているからである




ブルーとプルメリア以外にもルドルフがレースに復帰するなどキタルファの話題は尽きない




トレーナーも所属しているメンバー全員を勝たせるつもりで全力でトレーニングを考えている




このあと…
下3

ファルP「失礼する!」




ブルボントレ「主任の前ではちゃんとして!」




トレーナー「三人共どうしたの?」




アイネストレ「グランドライブのことなんですけど私達にも手伝わせてくれませんか?」





逃げシスのファルPとアイネス、ブルボントレの三人はグランドライブの仕事を手伝うという




理由を聞くとグランドライブの前座で逃げシスは使えるとファルPが言い出したそうだ





ファルP「私には見える!グランドライブの場で誰よりも輝く逃げシスの姿が!」




理由はどうあれ手伝ってもらえるならこれ以上の戦力は無いと喜んで三人の支援をトレーナーは受け入れる

逃げシスの残りのメンバーはスズカとマルゼンだがスズカはシリウスを抜けても特に問題が無さそうにしているのでトレーナーが必須ではないらしい




マルゼンの方は現状スカウトが一番難しいウマ娘とまで言われているくらいトレーナーを選んでいるそうだ




アイネストレ「主任ならマルゼンスキーを担当にできると思いますよ」




トレーナー「彼女がトレーナーを欲しがっているなら考えるけど人数がなぁ……」




キタルファをこれ以上増やすのは難しいというトレーナーだがサブトレーナーの他に生徒会のメンバーも二人いる





やろうと思えばできるのではないかと言われトレーナーは答えに詰まるがそれはそれだと話を終わらせる




トレーナー「ライブの演出や衣装は任せていいよね?」




ファルP「もちろんだ!」




一番時間のかかる部分をファルPらに任せられるようになりトレーナーの負担は減った




このあと…
下3

タキオン「面白そうな話をしてるみたいだねぇ」




アイネストレ「アグネスタキオン?」




そこにタキオンがやって来てグランドライブに興味を示し手伝いをしてくれると言い出す




彼女への信頼は全くないトレーナーはなにを企んでいるのだとまず彼女を疑う




タキオン「私は善意で手伝うと言っているんだよ?」





トレーナー「今までのことがあるから信用できない」




グランドライブは多くのウマ娘やトレーナーと触れ合う機会があるのでそれを利用したいだけだとトレーナーは指摘する

タキオン「そう警戒しなくていい私には君が居れば十分なんだ」




モルモットはトレーナーで間に合っているのでなにも心配しなくていいというタキオン




トレーナーは全く信用できないもののグランドライブにはキタルファからブルーの参加しか決まっていない




主任のチームとして最低でももう一人は参加してもらわなければいけないと考えていたのでタキオンの参加は有り難い




結局アグネストレ達や逃げシス、グランドライブの参加者には絶対手を出さないようと釘を刺しタキオンの参加が決まった




このあと…

1 トレーナー病院へ
2 ブルーを呼ぶトレーナー
3 エアトレから話がある
4 ルドルフとディープ
5 キタルファで新年会
6 自由安価


下3

この日は性欲減退のホルモン治療を受ける為にトレーナーはいつもの病院へと来ていた




サトノトレはもう一人でも大丈夫だということで彼女と二人ではなくトレーナーだけで治療に来ていた





ホルモン治療と薬の効果はサトノトレと比べるとあまり効いていないが確実に効果は現れている





医者「このままいけば数年後には人並みには落ち着くでしょう」




トレーナー「ありがとうございます」




キタルファメンバーへの「ご褒美」を考えると人並みにまで下がってしまえば支障が出るかもしれない




しかし人並みにまで下がるのは年単位の話になるのでこのまま治療を続けていけばいいということになる

それにもしウィズと結婚するとなれば性欲が人並みでは足りないのである程度の所で治療を止める選択肢もあり得る





少なくとも一日に数十回も自慰をしていた日常からは解放されるのである種の清々しさをトレーナーは感じていた




治療が良い方向に進んでいると知り上機嫌になったトレーナーはメイのお見舞いもしておこうと彼女の病室に向かう





一時退院の時にトレーナーと身体を重ねたあとメイは再び病院に戻り治療を続けている





トレーナー(良くなっていたらいいな)




もし退院できるレベルまでメイの精神が安定していればプロジェクトL'Arcの負担が減る




そうなることを望みながらトレーナーは彼女の病室へ入っていく




メイは…

1 好調
2 体調が悪そう
3 不調
4 もうすぐ退院
5 看護師に呼び止められるトレーナー
6 自由安価


下3

メイ「君には迷惑ばかりかけてしまったがもうすぐ退院という所まで来れたれ




トレーナー「本当に良かったです」





一時退院を終え暫くしてから急にメイの精神面は安定し無事に退院できるまでになった




好調を超え絶好調ということなのだろう、トレーナーと話しているメイの表情は以前よりも明るい





メイ「退院したらプロジェクトL'Arcは私が引っ張っていこう」




プロジェクトL'Arcの責任者はトレーナーとゴルトレが代理ということになっているがメイが退院すれば責任者は彼女に戻る




そうなれば自分はキタルファに集中できる日々が戻ってくるとトレーナーは彼女の退院を喜ぶ

メイ「本当に楽しみだ……」




下腹部を大事そうにさするメイを見たトレーナーはそれが特に意味のある行動だとは思わなかった




思うにしても少し太ったのだろうかくらいにしか考えずトレーナーは彼女と会話を続ける




メイ「凱旋門賞は10月…ふふふ」




凱旋門賞の前座としてニエル賞があるがそれは9月。まるでサンタを待ち望むかのようにメイは10月を楽しみにしている





日本のウマ娘が凱旋門賞を勝つことを確信しているのかとトレーナーは改めてメイの気持ちの大きさを知った




メイ「10月楽しみだ……ふふふふふ」




このあと…
下3

主任の仕事はエアトレをはじめハヤヒデトレ、クリトレ、イナリトレが手伝ってくれている




プロジェクトL'Arcはメイが復帰間近なうえにサトノトレ、ゴルトレ、そして意外に有能なシリウスの子犬(パピー)もいる




グランドライブの方はファルトレ、ブルボントレ、アイネストレが手伝ってくれることになり以前と比べかなり余裕ができた




トレーナー(手伝ってくれるのも嬉しいけど味方が増えたのも嬉しい)




自分がいなければ物事が進まなかった時とは違い今では頼れる存在も多くいるのでこれならキタルファのトレーニングをじっくり考えられる




これまでよりも良い「閃き」が得られるのではとトレーナーは期待しながらキタルファのトレーニングに向かう

ウィズ「さあ今日も頑張っていこう!」




タンホイザ「むんむんん、んむむん、んん、んむ、んむんむむ!」




ネイチャ「気合い入ってますねぇ~」




ハルウララ「キタルファが全員集合だね!」




ルドルフ「脚は問題ないのか?」




タキオン「モルモット君のお陰だよ」




エアグルーヴ「逃げシスとやらのライブはどうした」




ブレーザー「今日はトレーニング優先だから」




ブルー「トレーナー今日も宜しく」




トレーナー「そうだね、今日も頑張ろう」




いつものメンバーに囲まれ「トレーナー」こそ自分がやるべきことなのだとトレーナーは笑みを浮かべる




このあと…
下2

トレーニング終了後、ハヤヒデトレ、クリトレ、イナリトレの三人から新年会に誘われるトレーナー




トレーナー「そういえば去年はあんまり飲みに行けなかったね」




ハヤヒデトレ「主任派の会合ってことで丁度いいですよね」





トレーナー「僕は派閥なんて作るつもりないよ」




クリトレ「じゃあ自分達が勝手に慕っているということで」




イナリトレ「いいお店知ってますからそこに行きましょう!」




連れて行かれたのはいつも行く飲み屋ではなくイナリトレに案内された店はなんとキャバクラだった

トレーナー「ここで新年会?本当に?」




イナリトレ「たまにはいいじゃないですか~」




ハヤヒデトレ「まあたまにはなら……」




四人の中で唯一担当と深い仲になれていないハヤヒデトレは乗り気でこの店をよく知っているというイナリトレはテンションが上がっている




普段散々クリークに甘やかされまくっているクリトレは興味を示していないがたまにはいいだろうとトレーナーは判断した




トレーナー「羽目を外し過ぎないでね」




イナリトレ「それはもうわかってますから」




イナリトレに押し切られる形で四人はキャバクラの中へと入っていく




店内では…


1 かなり良かった
2 ウマ娘のキャバクラだった
3 実は大人の店だった
4 ニューハーフの店だった
5 ディープが働いてた
6 自由安価


下3

ウマ娘達「「ようこそ~~」」




ハヤヒデトレ「わあ…」




トレーナー「成程ね」




イナリトレはイナリワンに対して並々ならぬ愛情を注いでいるが彼はそもそもウマ娘という人種が好きである




そもそもトレーナーという職に就いている人間はウマ娘が好きであることが大半である




そんな四人にとってこのキャバクラはまさにうってつけの場所。イナリトレはお得意のようで良い席を用意してくれるという




クリトレ「バブみが感じられない」




四人の中で唯一違う目線を持っているクリトレはクリークと比べるとこの店には物足りないウマ娘しか居ないようだ

ウマ娘「今日はどうしますか?」




イナリトレ「お任せで!あ、トレーナーさんは主任だから一番イイ子をお願いね」




ウマ娘「かしこまり~」




イナリトレ以外は初めてのキャバクラだが慣れているイナリトレから三人は説明を受ける




一人に対して一人のウマ娘が付き楽しくお酒が飲めると聞きハヤヒデトレは興奮しクリトレはどういう店なのかを理解した




ハヤヒデトレ「ハヤヒデと話す練習になる!」




クリトレ「バブみを感じる必要はないのか…」




トレーナーは特別にウマ娘が二人付くと聞きトレーナーは断ろうとしたが既にウマ娘嬢がスタンバイしていた




このあと…
下2

ウマ娘A「私達もトレセンで走ってたんです!」




トレーナー「二人ともそうなの?」




ウマ娘B「トレセンっていっても地方ですけど。中央で走るのが夢だったなあ~」




ウマ娘A「中央ってやっぱりトレーニングから違うんですか?」





トレーナー「僕のチームは毎日早朝トレーニングをしてるよ」




ウマ娘B「毎日!?やっぱり中央は違うな~」




トレーナーについたウマ娘嬢達が地方のトレセン学園出身で中央ではどんな事しているかを聞いてくる




今は夜の店で働いていても中央への憧れは残っていてトレーナーとの会話はかなり盛り上がっている

ウマ娘B「装備も施設も地方とは違い過ぎ。流石は中央か~」




ウマ娘A「もっとお話し聞かせてください」




トレーナーの話をもっと聞きたいとウマ娘嬢達が身体をトレーナーに密着してサービスを始める




ハヤヒデトレ(主任がモテるのは話の上手さがあるのか)




ハヤヒデトレは盛り上がっているトレーナーをじっと観察しハヤヒデと親密になる為のテクニックを盗もうとしていた




ウマ娘「おかわりはどうですか?」




クリトレ(バブみが足りない)




クリトレはというと自分についたウマ娘嬢とクリークを比べ、やはり自分にはクリークが一番だと確信していた




イナリトレ(主任を連れてきて良かった!)




イナリトレはトレーナーなら喜んでくれるはずだと思っていたのでこの結果に満足していた




このあと…

1 裏サービスを勧められるトレーナー
2 店から別のウマ娘嬢を紹介される
3 店の外でウィズと遭遇
4 店の外でブルーと遭遇
5 キタルファでも新年会をやろうと考えるトレーナー
6 自由安価


下3

トレーナー(キタルファでも新年会をやろうかな)




キャバクラでの新年会を終え自宅に帰ってきたトレーナーは今日あったことを思い出していた




普段行かない所で盛り上がることができたのも良かったがイナリトレ達と仲を深められたことが嬉しかった




ウィズと付き合っているのでどうしても彼女が優先してしまう時がありそれが溝を生まないか不安だった




ルドルフという想定外のメンバーも入ったこともありキタルファでの新年会を企画する




トレーナー(場所は広い所がいいよね)




トレーナー室に全員集まってしまうと狭過ぎるので手頃な場所をトレーナーは探す

トレーナー(ここなら良さそう)




トレーナーが見つけたのは十人程度の利用を推奨されている学園近くのカラオケルーム




二、三人用の個室とは別に貸し切りで利用できると知りトレーナーは早速その部屋の情報をチームで共有する




[キタルファで新年会をやろうと思うんだけどどうかな?]




場所の情報と共に新年会に参加したいメンバーはいるかとトレーナーは質問をする




費用はこちらが出すのでメンバーは心配いらないと付け加えておきトレーナーは返事を待つ




メンバーは…

1 全員参加
2 エアトレ来ず
3 タキオン来ず
4 ルドルフ来ず
5 新年会に乗り気ではない
6 自由安価


下3

トレーナー(みんな返事早かったな。それくらい楽しみにしてくれてるなら嬉しいな)




メンバー全員からの返信はかなり早く全員が参加するとのこと。それなら開催は早い方がいいとトレーナーはすぐに部屋を予約する





トレーナー(参加は人間が二人とウマ娘が九人っと)





部屋に対して人数は問題ないことを確認しトレーナーはカラオケルームの予約を完了する




トレーナー(みんな予定を合わせてくれたのも嬉しいな)




もし参加するのなら都合の良い日を教えて欲しいとも聞いていたのだが全員がトレーナーに合わせると返事をしていた




ウララの遠征はどうしてもズラせなかったので彼女が高知に行く前に新年会が開かれることとなった

ウララ「今日はみんなでパーティーだー!」




ブレーザー「凄い人数なんだけど」




ネイチャ「いやいや~ウィズ達と細々やっていた時が懐かしいですなぁ」




タンホイザ「むん、むむむんむ、むんむむ、んむんむむ!」




タキオン「モルモット君、本当に学園から近いのかい?」




トレーナー「電車で一駅だから十分近いと思うよ」




エアトレ「各自、買い出しも終わっているようだな」




エアグルーヴ「持ち込み可なのは有難い所だな」




部屋代だけでなく全ての費用をトレーナーが払うと最初は言っていたのだが流石にそれはとメンバーが止めた




部屋代はエアトレも出し飲み物やお菓子などはそれぞれメンバーが持ち寄っての新年会となる




このあと…

1 盛り上がる新年会
2 タキオンがキー君を紹介
3 ウララが酒を買っていた
4 トレーナー襲われる
5 エアトレ妊娠したかもと報告
6 全員タキオンの実験台に
7 自由安価



下3

「「あはははははは」」




トレーナーの思惑通り新年会は盛り上がりこれでチームの絆も強くなったと考えていた




「「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」」




しかしトレーナーが盛り上がり方に違和感を覚え始めた頃にエアトレがその原因を特定する




エアトレ「おいこれは酒じゃないか!」




トレーナー「えっ!?」




ウララが買ってきていた全ての飲料がアルコール入りでそれをウィズ達は全員飲んでしまっていた




未成年の飲酒は洒落にならないと飲むことを止めようとしたが時既に遅しだった

タキオン「モルモットくぅ~ん大好きだよぉ~」




ブレーザー「私の方が好きだし」




タキオンとブレーザーがトレーナーに抱きついたのを皮切りに全員が本能の赴くままに行動しだす




ネイチャ「キタルファ辞めたくないけどぉ~トレーナーさんに迷惑かけたくな~い」




タンホイザ「どうして!トレーナーさん!」




エアグルーヴ「怒ってる、怖い……」




タキオンとブレーザーに抱きつかれているトレーナーは身動きが取れずエアトレに助けを求める




エアトレ「お前たちいい加減にしろ!」




ウララ「エアトレさんもどーぞ!」




エアトレ「ぐぼっ!」




止めに入ろうとしたエアトレに高アルコール飲料を飲ませてしまったウララ。これによりエアトレも戦力外となってしまう




このあと…

1 みんなで盛り上がる(意味深)
2 ヤケクソでトレーナーも飲む
3 混沌
4 実は酔ってなかったプルメリア
5 酒が入ってヤバイブルー
6 自由安価



下3

ウララ「王様ゲーム!!」




「「いええええええぃ!!」」




トレーナー以外の全員が酔った状態となり場は混沌化。ウララを音頭に突如王様ゲームが始まってしまう





タキオン「私はもうモルモット君のことしか考えられない…」




ブレーザー「本当に好きってわかって」




トレーナーはタキオンとブレーザーに抱きつかれており身動きができず場を鎮静化することができない




ウララ「タキオンさんとブレーザーちゃんのは私が引くね!それじゃ~」




「「王様だーれだ!!」」

ウララ「一回目の王様は私~!」




印のついた割り箸を引き当てたのはウララ。トレーナー以外の全員は自分の番号を持っている




ウララ「やっぱりみんなトレーナーさんともっと仲良くしたいよね!」




トレーナー「ひい……」




自分が王様ゲームに参加していないのはそういう意味かとトレーナーは恐怖する




この場でこのままどうなってしまうのかという恐怖を抱いているのはトレーナーただ一人




他の全員は酒によりタガが外れ本能のまま行動する生物となっている




ウララの命令の内容
下3までの中からと参加者コンマ。指示が三人以下の場合はコンマの高い方から順に



ウィズ 1
ブレーザー 2
ネイチャ 3
タンホイザ 4
ウララ 5
プルメリア 6
ブルー 7
エアグルーヴ 8
タキオン 9
ルドルフ 10

ウララ「トレーナーさんと仲良しのキス!」




ネイチャ「アタシだ~!」




ウララが告げた番号はネイチャのもので命令はトレーナーとのキス。タキオンとブレーザーががっちりとトレーナーを抱えている




ネイチャ「こんなアタシを選んでくれて本当に嬉しいからねトレーナーさん」




トレーナー「う、うん」




ネイチャ「じゃあ失礼して……と」




ウララ「いぇーい!」



きちんと唇が触れているか確認したウララは盛り上がり他のメンバーは次は自分の番だとやる気になる

ウララ「もっと盛り上がっていこー!」




ウララは場を盛り上げる為にそう言っているのだが他のメンバーは次の王様はキス以上の命令を出すのだと解釈した




ウララ「さあ二回戦いくよ~!」




トレーナー「う……」




どうにか逃げられないかともがくトレーナーだったが酔っているとはいえウマ娘二人の拘束からは逃れられない




「「王様だーれだ!!」」



王様と命令の内容
下3までとコンマ

タンホイザ「裸でうまぴょい伝説を踊ること!」




ネイチャ「ぎゃーーー!またアタシじゃん!」




次の王様はタンホイザで命令は裸でのダンス。指定された番号は連続でネイチャとなった




ネイチャ「しかも裸って、もう~~!」




王様の命令は絶対ということでネイチャは大人しく裸になりダンスの準備をする




ウララ「カラオケなんだしみんなで歌おうよ!」




ネイチャは踊りに集中し他のメンバーがボーカルをすることとなりカラオケから音楽が再生される

「「今日の勝利の女神は~」」



ウララ「トレーナーさんにちゅーする!」




ネイチャ「へ!?」




ウララ「早く早くーー!」




歌詞の一部を変えたウララのアドリブに反応するネイチャ。ウララはもう一度トレーナーとキスするようにけしかける




ネイチャ「えーーいままよ!」




既に裸になり吹っ切れているネイチャは再びトレーナーとキス。しかも今度は舌を絡ませている




ウララ「いいねいいね!」




アドリブに応えたことと更に盛り上がったことにウララは大満足の様子




王様と命令の内容
下3までとコンマ

ネイチャ「トレーナーさんとポッキーゲーム!」




タンホイザ「んむ!?」




次の王様はネイチャで指示はポッキーゲーム。指定された番号を持っていたのはタンホイザとなった




既に出来上がっているタンホイザはトレーナーにポッキーを咥えさせるとすぐに殆どを食べ顔を離す




普通のポッキーゲームならこの時点でタンホイザの負けなのだが何か企みがあるようでトレーナーの方をじっと見ている




ウララ「なにするの~?」




ウララはタンホイザがどんな行動をとるのか想像できず注視している




タンホイザ「いきまふ」



ポッキーをわずかに咀嚼したタンホイザはトレーナーとキスをする

トレーナー「んんんん!!」




ネイチャとの舌を絡めたキスの時とは明らかに違う反応。一体なにをしているのかとメンバーは首を傾げながら様子を見ている




プルメリア「うわ、えっち過ぎますよ!」




やがてタンホイザがなにをしているのか気付いたプルメリア。残りのメンバーは彼女の説明でタンホイザの行為を知ることとなる




プルメリア「タンホイザさんは口移しで咀嚼したポッキー食べさせてます!」




まさかとタンホイザ達の方を見るとトレーナーは初めての体験に身体を跳ねさせていた




ポッキーを一本だけ食べたところでタンホイザの口内にあるのは殆どが唾液。僅かにチョコの味をする唾液をトレーナーは飲まされていた




ウララ「凄いよタンホイザちゃん!もっと盛り上がっていこうね!」




最後まであと二回戦だと宣言し王様ゲームは次のゲームに移る




王様と命令の内容
下3までとコンマ

ルドルフ「トレーナー君をマッサージしてあげて欲しい」




王様のルドルフはあくまでトレーナーに疲れを取って欲しいからマッサージを命令するが指名された番号はタンホイザ




もはや普通にマッサージするとは考えられず命令を変えようかとルドルフが迷っていると突然タンホイザが服を脱ぎ出す




ウララ「身体を使ってのマッサージだね!」




ウララの言葉に応えるように全裸となったタンホイザは寝かされているトレーナーに跨がる




この状態ではトレーナーは逃げようも無いということでタキオンとブレーザーは渋々トレーナーから離れる




タンホイザ「んふーーー」




タンホイザはトレーナーの服を捲り上げるとそのまま倒れ込みタンホイザの胸がトレーナーの身体に密着する

グリグリと胸を押さえ付けられているトレーナーはとっくに限界を超えており今にも爆発しそうであった




しかし自分から一線を越えることは絶対にしないと不屈の精神でタンホイザの攻撃を耐えている




タンホイザ「んふ、んっふ、んふふふ」




タンホイザの胸はトレーナーの上半身から段々と下がっていき下半身へと近付いていく




そんなことをされてはとても耐えることはできないとトレーナーはマッサージはもう終わりだと一方的に宣言する




ルドルフ「トレーナー君は満足したようだからここまでだ」




やや強引ではあったがなんとかタンホイザのマッサージを終わらせることができてホッとしたのも束の間




ウララ「じゃあ最後の一回行こっ!」




これで王様ゲームは最後だから気合いの入った命令をとウララはメンバーを煽るものの最後の一回という事実は変わらない




どうかこれ以上過激なものは来ないでくれとトレーナーはタンホイザに跨がられながら祈る




王様と命令の内容
下3までとコンマ

コンマ的にはタキオンとエアグルーヴだけどタキオンが王様なのでエアグルーヴとブルーが実行


あとゾロ目ボーナスでエアグルーヴに追加でオプションか何かを。特に無しでも可
下1

タキオン「では二人にはモルモット君の耳を舐めてもらおうか」




最後のゲームはタキオンが王様となるが命令はトレーナーが思っているよりマイルドなもので安堵する




酒が入っていてもほぼ素面のブルーは指示通りに大人しく耳を舐める




エアグルーヴ「舐め、舐めて、いいのか舐めて?」




酒の影響で正常からかけ離れているエアグルーヴは舐めるという単語に反応し震えていた




ブルー「なにしてるの?」




ブルーが右耳を舐めているのに対し早く左耳を舐めるよう催促するとエアグルーヴは耳ではなくトレーナーの顔を舐め出してしまう

エアグルーヴ「ふぇへれへへへへぇ」




幼少期ベロちゃんと呼ばれていたエアグルーヴは気に入ったものや好きな人を舐めまくる癖があった




成長するにつれその癖は見られなくなったがそれは本人が自重することを覚えたからであり癖は直っていない




今まで自制心が外れることがなかったので彼女の癖は表に出てくることは無かった




しかし酒で本能が剥き出しとなった今、エアグルーヴの舐め癖がトレーナーを襲う事態となっていた




ブルー「これじゃ舐めれない……」




エアグルーヴがトレーナーの顔を舐め出してしまったのでブルーはどうしたものかと腕を組んで考え出す

トレーナーの顔がエアグルーヴのヨダレでベトベトになった頃、ブルーは次にロシアンゲームをするのはどうかとメンバーに提案する




ロシアンたこ焼きやロシアンシュークリームといったゲームなら平和だと安堵したのも束の間。ブルーはいつも携帯している避妊具を懐から取り出す





ブルー「どれか一つは穴空き」




トレーナー「流石にそれはぁ!!」




エアグルーヴ「へえへへへへえへええ」





ちょうど人数分あるので一人一つずつとブルーはメンバーに避妊具を配っていく




それは洒落にならないとトレーナーは全力で止めようとするがエアグルーヴの舐めから脱出することができない




このあと…
下2

トレーナー「ここでシちゃったらお店に迷惑がかかる、うっ!」





エアグルーヴ「れるれるれる」




なんとかメンバーを説得しようとするトレーナーだがエアグルーヴが顔を舐めてきて邪魔になる




ルドルフ「トレーナー君との子供か、悪くない」




あれだけのことをしておきながら走ることを赦されたルドルフはトレーナーへの感謝は言葉にできないほど感じていた




トレーナーには恋人が既にいるので親密な仲にはなれない。慰め者として尽くすことも考えたがトレーナーはそれを望まない




この感謝の気持ちを形で表す方法としてトレーナーの子を孕むことは悪い手ではないとルドルフはブルーから避妊具を受け取る

トレーナー「君はまだ走れる!」





ルドルフ「君のお陰でな」





もし孕んでしまえば走ることなどできないとトレーナーは必死に説得するもルドルフはそれでも構わないと止まらない




ルドルフ「君に赦された私は君に全てを捧げる意味がある」




トレーナー「ダメだ…!!」




トレーナーの必死の抵抗も虚しくルドルフは易々とトレーナーの下半身に跨る




このあと…
下2

トレーナーの頭の中で目覚まし時計の音が響きブルーがロシアンをやろうと言い出す前に時間が戻る




トレーナー「これで新年会は終わり!明日の為にも今日はもう帰ろう!」




まだ遊び足りないというウララに対しトレーナーは強引に新年会を終わらせようとする





騒いだお陰もあったのかメンバーの酔いも覚めてきていたので今ならまだ飲酒は誤魔化せる




トレーナー「危なかった……」




目覚まし時計のお陰で飲酒のことやルドルフを妊娠させてしまうことを無かったことにできて良かったとトレーナーは心から安堵していた





ブルー(違う。ルドルフが選んだのは外れだった)




トレーナーが安堵する一方、彼が目覚まし時計を使ったことをわかるブルーは目覚まし時計のルールを一人確信していた




ざっくり言うとトレーナーは自分にとってマイナスなことが起きた場合発動すると考えているようだがそれは違う




目覚まし時計が発動する条件はトレーナーがその事実を自覚すること。なにかが起こるその時、トレーナーが拒否すれば目覚まし時計は使われる

今回の場合ルドルフが孕む確率は10パーセントよりも低い。トレーナーはそれを引き当てたと考えているがそれは間違い




ブルーの勘違いでルドルフに穴空きの物を渡したという事実も今回は存在しない




ブルー(そもそも穴なんて開けてない)




それなのに時間が戻ったということは実際に物事が起こる事実は必要なく、大事なのはトレーナーが「自覚」するということ





イダテン(この事実をトレーナーは知らなくて私は知った)




まるで玩具を見つけたかのようにイダテンは満面の笑みを浮かべる。メンバーはトレーナーの方を見ていて誰も彼女を見ていない




イダテン(トレーナーが知らなければ何をしても問題ない!トレーナーに知られなければいいんだ!!)




新年会をどうにか終わらせようとしているトレーナーは目覚まし時計のことを知るイダテンのことが頭から抜けてしまっていた




このあと…
下2

翌日、なんとか新年会を乗り切りどんな時も油断できないとぶつぶつ考え事をしているトレーナーにある人物が近付いてくる





彼は名家ウマ娘の関係者であり許可をもらってトレーナーに会いにきたのだと丁寧に説明する





執事「お嬢様にとって貴方が最後の望みなんです」





トレセンに入れたのはいいものの思ったような成績が出せず家から退学を迫られている





悪い言い方をすればそんなことはトレセンでは「よくある話」でありトレーナーは丁寧に断りをいれる




執事「お嬢様はここ以外に居場所がないんです!」




家や親との関係が悪いウマ娘もここには何十人も存在しており彼の言うお嬢様もその一人に過ぎない




本音は出さなかったがトレーナーは自分のチームでいっぱいいっぱいだからとありきたりな言い訳をした

執事からトレーナーに全く相手にされなかったと聞かされたお嬢様は学園の屋上へと来ていた




やっと掴んだ自分の居場所を手放すくらいならここで死にたい。執事は彼女を気持ちを汲んだのか止めることはしなかった




死体の処理など大好きだった学園に迷惑がかかるが仕方ないとお嬢様はフェンスを掴む




イダテン「だーめ」




お嬢様「!!」




いつのまにか背後に居たイダテンがお嬢様の手を掴み自殺を止める。当然お嬢様は抵抗するが彼女は冷静に語る




イダテン「大丈夫、貴女はちゃんと死なせてあげるから」




どういう意味かと考える暇もなくお嬢様は麻袋に入れられそのままどこかへこ運ばれていく

イダテン(ここで彼女が死んだらトレーナーは自分が断ったからだって傷付いちゃう)




イダテン(トレーナーの知らないところで殺しちゃえば問題ない)




お嬢様は死を望んでいてトレーナーも傷付かないこの方法がベストだとイダテンは考えた




お嬢様「わわわ私は一体!?」




イダテン「喋らないで」




誰にも見つからないようにしているのだから静かにするようにとイダテンは麻袋を壁に打ち付ける





痛みによる呻き声が聞こえてくるが絶対に喋らないようにと念を押しイダテンはお嬢様をどこかに運んでいく




このあと…
1 執事もろとも処分
2 死にたくないとお嬢様
3 お嬢様を処分
4 トレーナーから電話
5 運悪く見つかるイダテン
6 突然倒れるイダテン
7 自由安価


下3

掃き溜め(地元)でやっていたようにお嬢様を処分しようとしていたイダテンにトレーナーから連絡が来てしまう




まさか気付いているはずもなく何か連絡事項があるのだろうと怪しむことなく彼女は電話に出る





トレーナー「いま何処でなにをしてるか教えて」




いつものトレーナーからは考えられない冷たい声。しかし自分の行動を知るはずないとブルーはいつもの調子で応える




ブルー「モフモフを探して街にいる」





トレーナー「その答えでいいの?」





トレーナーの冷たさは変わらずまるで全てを見透かしているようだった。ブルーは何かミスをしたかを自分の行動を振り返る




ブルー(絶対にミスはしてない)




お嬢様が屋上に向かうまで後をつけていたが周りに誰もおらず誰にも見つかっていない確信があった

トレーナーと自分では潜ってきた修羅場が違いブラフは通用しないとブルーは嘘を突き通そうとした




ブルー(違う!トレーナーなら絶対に気付く!)




自分にブラフは通用しないことをトレーナーなら絶対に知っているとすんでの所でブルーは気付くことができた




しかし正直にお嬢様を殺そうとしたなどと言えるはずもなくブルーは沈黙することしかできない




トレーナー「どうしたら僕が許すか考えてみて」




沈黙が答えだと受け取ったトレーナーはブルーに自分で考えて行動するよう諭し電話を切る




ブルー「なんで、どうして……絶対に見られてないのに…」




トレーナーに知られなければいいというブルーの考えは正にその通りだった。しかし心の重さをブルーは計算にいれていなかった




お嬢様が死のうとしている土壇場で執事がトレーナーを頼ったなどと想像できるはずもなくブルーは頭を抱えその場に崩れ落ちる



このあと…
下2

お嬢様「怖かった!まだ死にたくないのお!」




執事「お嬢様!!」




お嬢様はブルーのせいで頭に怪我を負っていたが軽傷で執事と感動の再会を果たしていた




その頃トレーナーはブルーをトレーナー室に呼び出し二人だけで話しをしようということになった




トレーナー「この前のことで分かってくれたと思っていたんだよ」




落ち込むトレーナーとは違いブルーは未だにどうしてバレたのかとぶつぶつ独り言を言っている




ブルー「誰にも見られてないのに……」




以前のことがあるのでこの時点でブルーと契約を切っても良かった。しかし彼女は事情が違うのだと考え直す

ある行動を親に怒られた三歳児は次からはその行動をしないのではなくいかに親を誤魔化すかを考える




幼稚な考えであるがブルーはまともに親から教育を受けていないのでそんなこともわからないのだ




トレーナー「どうしてあんなことをしたのか教えてくれる?」




ブルー「トレーナーが……傷付くと思ったから……」




ブルーのトレーナーとして彼女を教育する責任と義務があるとトレーナーは彼女と向き合う




自分に見つからなければ何でもしてもいいなどと二度と考えないように。相手が死にたいと言っていてもその手伝いをしてはいけない




トレーナー「僕のせいで誰かが死ぬのは悲しい。けどブルーが誰かを殺すだなんて僕が死にたくなる」




ブルー「ごめんなさい……」




言葉と意味は彼女に届いたようでブルーは心から反省しまた一つ常識を学ぶことができた



このあと…
下2

お嬢様「お世話になりました……」




ヒシアマゾン「本当にいいのかい?」




お嬢様「もうここに希望はありません……」




お嬢様が家に言われていた期間は今年度まででありあと2、3ヶ月の時間は残されていた




しかし最後の頼みであったトレーナーに断られてしまってはもうトレセンに希望はない




お嬢様と執事は学園のほぼ全員のトレーナーに声をかけたが最後まで契約に辿り着くことはできなかった





たった一人でレースを勝てるはずもなく万策尽きたとお嬢様はトレセンを去るしかなかった

ヒシアマゾン「実家に帰っても頑張るんだよ」




お嬢様「……」




彼女は家に帰るとすぐに家業を継がされお嬢様としての役割を果たす毎日が待っている




学園での生活がせめて彼女の心の癒しとなれば良いがそうならないことはヒシアマゾンはよく知っている





お嬢様だけではないがトレセンに全てを賭けその結果散ったウマ娘は誰一人として幸せになっていない




地獄の底で苦しみ続ける日々をお嬢様も味わうこととなるがそれも仕方のないこと




努力をすれば報われるという言葉は嘘でしかない。夢半ばでトレセンを去っていくウマ娘達は全員そのことを自覚することになる




せめて未来へ向けて希望を持って欲しかったとヒシアマゾンはお嬢様の小さな背中を見ながらそう思うことしかできなかった




このあと…

1 キタルファでブルー説教
2 話しを聞きつけたディープ来る
3 次のレースに向けての話し合い
4 執事がトレーナーに挨拶
5 グランドライブの打ち合わせ
6 プロジェクトL'Arcの打ち合わせ
7 自由安価


下3

ディープ「またブルーがやらかしたんだってな」




トレーナー「未遂だったけどもう少しで手遅れになる所だったよ」




ブルーがお嬢様を殺そうとしたという話を聞いたディープはトレーナーに会いに来ていた




生ぬるいことを言うようならトレーナーを再起不能にするつもりだったがトレーナーはちゃんと考えていたようだ




トレーナー「彼女が命を奪う行為を楽しいと思ってしまっていたら全て終わっていた」




トレーナー「僕の言葉は無駄じゃなかった。命は大事なものなんだって知ってもらってたからあの子をすぐに殺さなかった」




ブルーはお嬢様を殺すチャンスは何度もあった。今回は死体を処理しようとしたので拐うという選択をしたが殺すだけならすぐにでもできていた




お嬢様を殺し死体も消そうとしたことは大問題だが自分が居たからブルーを止めることができたのだとディープにありのままを話す

ディープ「ブルーを責任とって育てるって言ったのはお前だ。もしブルーが誰かを殺したらお前の責任だ」




トレーナー「その通りだから否定しない。ブルーは僕が責任を持つ」




ディープ「わかっんてんならそれでいい」




ブルーの罪はトレーナーの罪であると理解しているのならそれでいいとディープは一通り納得する




しかしそれとは別の話があるディープはトレーナーの胸ぐらを掴み上げる




ディープ「俺はブルーと比べ物にならねぇのは知ってんな?」




トレーナー「君は頼まれたら楽しんで殺すしまともな道を歩いていない」




ディープ「殺しに抵抗はねぇしクスリもやる売女だ。それでも責任とるってんだよな?」




ディープは来年度に特待生としての入学が内定しているが彼女が抱えている問題はブルーの比ではない




トレーナー「君の責任もとる」




トレーナーは臆することなくディープの面倒を見ると言い切り彼女の目をじっと見つめる



このあと…
下2

トレーニングの為にトレーナー室へと向かっている最中のブルーをテイトレは呼び止めた




ブルー「こんにちは」




トレーナー以外の人物にはそれとなく挨拶を返しているブルー。この時も挨拶が済むとすぐにトレーナー室へ向かう




テイトレ「また主任に迷惑をかけたみたいですね」




チーム内で収めたはずのお嬢様のことなど彼が知るはずないとブルーは無視しようとする




しかし彼の口から事件の詳細が語られたことによりブルーはテイトレを無視できなくなってしまった





テイトレ「主任にとって疫病神であるという自覚はありますか?」




ブルー「違う……」




トレーナーは責任を持って自分を育ててくれると言った。だがそれはトレーナーに甘えているだけだということに気付く

テイトレ「主任やチームメイトに迷惑しか掛けていない。お前のせいでゴルトレさんのシリウスが解散したのを忘れたのか」




ブルー「ウグ…………!!」




学園に来るまでトラウマというものに縁の無い生活を送っていたブルー。そんな彼女だがシリウスでのことは深い傷として残ってしまっていた




シリウスのことはブルーの知らないうちにトラウマとなってしまっておりこの時点で彼女は冷静でなくなってしまった





テイトレ「お前は主任にとって必要ない。そのことを自覚しろ」




お嬢様のこともシリウスのことも全てブルーのせいでトレーナーが苦しんでいるのだとテイトレは彼女を責める




このあと…

1 おかしくなるブルー
2 その場から逃げ出すブルー
3 テイトレに説得(洗脳)されるブルー
4 ディープが助けに入る
5 トレーナーがやってくる
6 自由安価


下3

ブルー「ウウウウウウ……!!」





トラウマを刺激されたこととテイトレの言葉が突き刺さったことによりブルーはその場から逃げ出す





テイトレ「上手くいったな」




ブルーはトレーナーに依存している為まずは二人を引き離すことが優先であった




彼女への精神攻撃は成功しブルーはトレーナーから離れていきテイトレの企みは成功した




常識が欠如し錯乱している彼女が街へ出れば最低でも事件になるとテイトレは考えた




暴れるブルーを自分が無効化すれば英雄となるがそんなものは欲しくない。ただトレーナーを落とす為にテイトレはブルーを利用した

ブルー「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」




トレーナーに嫌われてしまったら全てが終わってしまう。そんなことは絶対に嫌だとブルーは無我夢中で走っていた




学園を飛び出し街へ。彼女は自分でもどこに向かっているのかわかっていない




ブルー「トレーナーが居ないと私は……」




やがて走り疲れその場に倒れ込むブルー。息も荒く精神もまともな状態ではない




辛いことがあれば信頼できる人物を頼ることが普通だがそんな常識を彼女は待ち合わせはいない




ブルーは…

1 偶然お嬢様を見つける
2 気付くと地元(掃き溜め)
3 ライトハローがブルーを見つける
4 メイを見つけるブルー
5 秋川理事長の亡霊が呪う
6 気付くと血塗れに
7 自由安価


下3

お嬢様「え、えええ?」




ブルー「お前は……」




ブルーが辿り着いた先に居たのはあのお嬢様。彼女はどうしてここにブルーがいるのかと混乱している




ブルー「お前を殺さないと……」




お嬢様「ひっ!?」




錯乱しているブルーはお嬢様を殺せば全てが解決すると思い込んでしまいまた彼女に手をかけようとする




お嬢様「なんで!助けて執事!!」




ブルー「うるさい……」




不快な声を出すなとブルーはお嬢様の首を掴む。手加減なく掴んでしまっているのでお嬢様は息ができていない

ブルー「お前はトレーナーを傷付けた……」




お嬢様「ぐ、ぎ」




ブルー「お前さえ消えればトレーナーは!」




お嬢様「ぎぎぎぎ」




理性なくブルーは衝動的に行動を続ける。そうしたく無くても彼女はその行動をとってしまう




ブルー「トレーナーは不幸にさせない!」




ブルーは誰よりも純粋な気持ちで目の前の障害を排除しトレーナーを助けようとしている




このあと…

1 我に帰ると学園近くに居たブルー
2 泣きながらお嬢様の死体を処理するブルー
3 ディープ間に合う
4 トレーナー駆けつける
5 全てうまくいき笑みを浮かべるテイトレ
6 自由安価


下3

トレーナー「ブルーーーー!!!」




ブルー「ひっ!?」




トレーナーの叫び声に反応しブルーはお嬢様から両手を離す。お嬢様はその場に倒れ込み激しく咳き込むものの無事であった




ブルー「嫌だ、違うの、これは、全部」




後退りしながらトレーナーから離れようとするブルーにトレーナーは抱きつきもう大丈夫だと言い聞かせる




トレーナー「なにも心配しなくていい」




ブルー「わ、わた、わたし。トレーナーの」




トレーナー「大丈夫だから安心して」




彼の言葉がブルーの感情の栓を抜いたように彼女はトレーナーに抱きしめられながら号泣する




悪戯を怒られた子供のような光景だがトレーナーはブルーを一切責めずただ優しく抱き続けた

テイトレ「これで全て終わり……と」




慌てて校舎を飛び出していったトレーナーを見ていたテイトレは笑みを浮かべていた




ブルーが何か問題を起こしたことは確実で最低でも殺人は行っているだろうと確信していた




テイトレ「あんなのを担当した主任が悪い」




あくまで自分はブルーという爆弾の導火線に火を付けただけであり爆弾を担当した主任に落ち度がある




ブルーが犯した罪によりトレーナーは解雇となる。自分が主任になれなくともトレーナーが消えればとりあえずはそれで良かった




テイトレ「次はエアトレか…」




彼の予想では次の主任はエアトレになるが彼女は自分にとってまだ敵と決まったわけではない




じっくり様子を観察しようとテイトレはトレーナーの失脚に満足しながら次の展開を考えていた




このあと…

1 ブルー警察に
2 今回のことは大きく報じられる
3 何事もなく驚くテイトレ
4 ブルー入院
5 暴行を許す代わりにお嬢様が加入
6 執事とトレーナーの話し合い
7 自由安価


下3

テイトレ(一体どうなってる?なぜいつも通りトレーニングをしているんだ?)




翌日の朝にトレーナーとキタルファは何事もなかったかのように早朝トレーニングを行なっていた





ブルーが事件を起こしたはずなのにどうしてなのだとテイトレは困惑している





テイトレはトレーナーの解雇について話があるはずと早朝から学園に来ていたのだがその思惑は無駄となった





テイトレ(まさかイダテンの事件を学園が揉み消したのか?)




秋川理事長のように樫本理事長も不正に手を染めているのなら彼女も消さなければとテイトレはその場を離れる

ディープ「よお、はじめましてだな」




テイトレ「なんだお前は」




テイトレの前に立ちはだかったのはディープ。学園の制服を着ていないのを見て部外者は立ち去れと言い放つ




ディープ「よくもブルーに手を出したな」




なにを言っているのだと否定する前にディープの蹴りがテイトレの腹部に刺さる。手加減無しの一撃にテイトレはその場に崩れ落ち悶絶する





テイトレ「お前……よくも…………!」




警察を呼ぶと弱々しく言う彼に対しディープは高らかに笑う




ディープ「死体がどうやってサツに頼るってんだよ?」




テイトレ「な……に……!」




ディープはテイトレのスマホを奪うとその場で踏み潰す。念の為録音機器などもないかを確認する

ディープ「安心しろ殺しはしねぇよ」




テイトレを麻袋に入れディープはどこかに向かおうとしている





ディープ「殺しはしねぇが死ぬより酷い目に遭わせてやる」




拷問はお手のものだとディープはテイトレに生き地獄を見せるつもりでいるようだ




ディープ(うっかり殺しても責任取るんだよなぁ「トレーナー」?)




テイトレに対し加減はするが手を止めるつもりのないディープ。もし殺してしまっても責任はトレーナーが取るといっていた




ブルーを傷付けたことを許せないのは自分も同じだがその処理をトレーナーに任されたことが彼女の中で大きかった




これを機にディープはトレーナーを自分の「トレーナー」であることを認めるようになっていく



このあと…
下2

一応再安価で
直下

トレーナー「ブルーは高松宮記念の後は宝塚記念に出る。それで次が海外だ)




ブルーのこれからを考えていたトレーナー。国内で二つのレースに出たあとフォア賞に出る流れになると計画を立てる





フォア賞の次はいよいよ凱旋門に挑戦することになる。このレースはプロジェクトL'Arcの集大成にもなる




海外で結果を出すにはまず高松宮記念と宝塚記念の勝利が絶対条件だと考えながら歩いているとシュヴァルグランのトレーナー室から話し声が聞こえてくる




シュヴァトレ「次は宝塚記念を目指そう」




シュヴァル「でも僕なんて、そんな……」




シュヴァトレ「シュヴァルなら絶対に勝てるよ」




シュヴァルと自身のトレーナーでこれからのことについて話し合っているようだ

シュヴァルは今のところ大きな活躍をしているわけではないが持っているものは一級品である




中、長距離がメインのシュヴァルはキタサンブラックやサトノダイヤモンドといいライバルになるだろう





トレーナー(宝塚で対決になるなら気を付けないと)




ウマレーターにより中距離の適正を得たブルーと元から中距離が適正距離のシュヴァル




改良されたサトノ製のウマレーターに問題はなく適正もきちんと得られることはブレーザーが証明している




シュヴァルにブルーが勝てれば何も心配なく海外に行くことができる。これでブルーの目標が決まった




今のところ高松宮記念にバクシンオーが出るという情報は無いがもし出てくるのなら倒すいい機会だとトレーナーは考える





トレーナー(誰にも文句を言わせない)




自身が力をつける為にも負けられるレースなど一つもない





このあと…

1 ブルー病院へ
2 ディープから連絡
3 ライトハローと会う
4 メイと会う
5 自由安価


下3

トレーナーの死を経験してから調子が悪かったところにトラウマを刺激されてしまったブルー




一度病院で診てもらうべきだと判断したトレーナーは自分も通っているいつもの病院へとブルーを連れてきていた




この病院なら間違いないという信頼もあったのでトレーナーはじっとブルーの結果を待っていた





トレーナー(入院にはならないと思うけど…)




もしブルーが入院となった場合その期間によっては高松宮記念を諦めざるを得ない




そうはならないで欲しいが彼女に無理はさせられない。ブルーの体調が第一だとトレーナーは考えていた




看護師「イダテンさんのトレーナーさんこちらにお願いします」




まだブルーが診察室から出てきていなかったがトレーナーは看護師に案内されある部屋へと入っていく

医者「よく今まで彼女をコントロールできていましたね。あんなのは久しぶりに診ました」




心の治療の為には彼女の過去を掘り下げていく必要があるのだがブルーの抱えているものは大きすぎた




ブルーの心では到底受け入れられない過去が今になって彼女の精神を攻撃しているのだという




トレーナー「彼女は入院しなければいけませんか?」




医者「入院どころか普通なら隔離しているレベルですよ」




トレーナーの担当ということで医者は大事にするつもりはないが幼少期から死体を解体していたなどの事実は重過ぎると医者は言う




本来なら完治の為に数年をかけるくらいにブルーの心は傷付いてしまっているのだという

医者「カウンセリングで何度も貴方の名前が出てきました。彼女にとって貴方の存在がかなり大きいのが事実です」




彼女が暴走しお嬢様を殺しかけた時もトレーナーでなければ止まることは無かっただろうと医者は断言する





トレーナーに依存しているブルーを入院させ引き離してしまえばそれこそ最悪の事態が起きる。よってブルーは入院させたいができないのが現実だと医者は話す





医者「彼女一人でカウンセリングを受けることも危険です。できるだけ側に居てあげて下さい」





ブルーのカウンセリングは中止しベッドに寝てもらっているという





トレーナー「わかりました。僕が彼女の全ての責任を取ります」




自分と居ることで彼女の助けになるのなら喜んでその役目を果たすとトレーナーは答える




このあと…
下2

トレーナー「病院から近いから僕の家に寄っていこうか」





ブルー「トレーナーの家……」




トレーナーは帰りに病院から近い自宅に彼女を連れて行き自分が支え続けるから高松宮記念を頑張ろうとブルーを励ます





やはりトレーナーの言葉ならすぐに届くようでブルーはトレーナーが居るなら頑張れるとやる気になる




ブルー「なんか増えてる」




トレーナー「いやあこれはその…」




少し元気になったブルーは以前来た時よりトレーナーの部屋に成人本やDVDが増えていることに気付く




性癖が増えてからは我慢できなくつい買ってしまうのだとトレーナーは言い訳をしている

ブルー「ウィズでも興奮できるようになったの?」




トレーナー「うん……」




ブルー「なら良かった」




それなら褐色ウマ娘ももう必要ないかとブルーが彼女の名前を口にするとトレーナーは存在を忘れていたことを思い出す




ブルーに褐色ウマ娘とは主従関係になったのだと説明するとそれはあまりよくないと返される




ブルー「ご主人様になると簡単に関係が切れない」




待ての命令を聞いているうちはいいが我慢できなるなると問答無用で襲われる恐れがある




主従関係は長い付き合いになるのなら結んでいいが、そうでなければオススメはできないとブルーは言う




ブルー「ご主人様はご褒美をあげるのも仕事」




一ヶ月どころではなく会える時は呼んであげた方が褐色ウマ娘も喜ぶとブルーはアドバイスを送る



このあと…
下2

ブルー「これ…写真?」




ブルーはトレーナーの部屋から一枚の写真、トレーナーの家族写真を見つける




写真立てに飾られていたのではなく本棚の本と本の間に挟まっていたその写真にはトレーナーの母親と姉が写っていた





ブルー(二人とも大きい。これはばんえいウマ娘並み)





女性二人の胸はばんえいウマ娘並に胸が大きくこれがトレーナーの性癖の元になっていると推測できる




ブルー(今が幸せそうならいいか)




「イキましゅご主人ぁ!!」




トレーナー「ふうう…凄い……気持ちいい……」




子供のように褐色ウマ娘の胸の楽しんでいるトレーナーを見てブルーは幸せそうな顔を浮かべている

幸せそうなトレーナーを見てブルーは少し気持ちが上向く。トレーナーは延長戦に入りそうだったのでブルーは一人で学園へと帰っていた




目の前で他人が身体を重ねることは地元で何度も見てきているのでブルーはトレーナーの行為を見て興奮するということはなかった




ブルー(やっぱり気持ちをスッキリさせたい)




トレーナーのお陰でマシにはなったが憂鬱な気分は完全には晴れずモヤモヤしたものが残っている





ブルー(ディープに頼ろう)




ディープに会い彼女のクスリを分けてもらおうとブルーは連絡を取る




このあと…

1 ディープと合流
2 ディープと連絡がつかない
3 土左衛門ディープ
4 クスリは有料だとディープ
5 偶然ウィズと会う
6 自由安価


下3

ちょうどディープは学園近くに居るとのことでブルーは彼女と合流することに




ブルー「どうしたのそれ」




ディープ「ちょうどその話をトレーナーにしようとしてたんだよ。だから中央の近くに居たんだ」




ディープは大金が入ったアタッシュケースを持っておりそれはルドトレ側が渡してきたのだという





テイトレを殺すつもりで拷問しようとしたディープの前にルドトレがSPを連れ現れテイトレを回収すると言い出した




ディープ「これをやる代わりにあのクズを貰っていくってよ」




金は命より重いということをよく知っているディープはルドトレ側が用意した額に納得しテイトレを渡した




ディープ「アイツら俺達のこと知ってやがった」




ルドトレが差し出した金はまさに相場の金額。少し知っているだけではないことがよく分かる




深追いすればこちらの命が危ないという警告にもなるのでディープは取り引きを受けたのだという

ディープはテイトレを殺せなくて申し訳ないと謝るがブルーはそれでいいと気にしていない様子





ブルー「ディープが私の為に行動してくれたのが嬉しかった」




ディープ「当たり前だろ?」




困った時はお互い様のはずだとディープはブルーを小突き、そういえばとブルーの方を向き直す




ディープ「お前の用事ってなんだよ」




ブルー「ディープがいつも吸ってるクスリ分けて欲しい」




ディープはいつもタバコのようなものを吸っているがそれは彼女が独自にブレンドした葉っぱを巻いたもの




ぱっと見では市販のタバコにしか見えないが幼い頃からディープが吸っているのを知っているのでそれを自分にもくれないかとブルーは言う




ディープは…

1 クスリを渡す
2 クスリは渡さない
3 有料でよければとクスリを渡す
4 理由を聞き二人でホテルへ
5 自由安価


下3

ディープ「こんなもんでいいだろ?」




ブルー「ありがとう…」




ブルーからなぜクスリが欲しいのかを聞いたディープはクスリを渡す代わりにと二人でホテルにやってきた




ディープが愛用しているクスリは依存症は少ないものの脳に影響があるものなのでブルーには渡しなくなかった




彼女は自分を買う客に合わせて「キャラ」を演じているのでそれに合わせて複数のカツラを所持している




手持ちのカツラの中で一番モフモフなものを付けディープはブルーに身体を預けている




ディープ「本物に負けるのは我慢しろよ」




ブルー「うん……」




ブルーはディープの背中側から抱き着き彼女の後頭部に顔を埋めている

ディープ「別に激しくしてもいいからな」




二人が地元に居た時に客からの要望で同性同士での絡みあいをしたことは何度か経験がある




ブルーとディープがスる時は決まってブルーが攻めでディープは客によって反応を変えていた




素のディープは同性同士だろうが男と寝ても何も感じることはない。初心だった頃のことなどもう覚えてはいなかった




ブルーは自分と比べると控えめなディープの胸を後ろから揉んでいたがやがてその手は下半身へと移動する




ディープ「……ッ」




客にされると痛いと文句を言うくらいに激しいブルーの指の動き。ディープは文句も言わず彼女の鬱憤を受け止めていた



このあと…

下2

その頃学園ではテイオーがルドルフに自身のトレーナーが居ないと詰め寄っていた




テイオー「連絡も無いのにトレーナーはどこ行ったんだろうね」




ルドルフ「心当たりはないのか?」




テイオー「会長はどう思う?」




なぜ自分に問い返すのかルドルフはわからなかったがテイオーは確信を持っていることだけはわかった




ルドルフ(ディープが拷問しているなどと言えるはずもない)




ブルーの心を傷付けたこととそれに対して報いを受けさせるとディープはテイトレの元に向かった




その後どうなったかは知らないがルドルフはディープが口だけでなく本当に拷問するウマ娘であることを知っている




しかしテイオーにそのことを言えるはずもなくルドルフはどうしたものかと表情を崩さないまま考えている

ルドルフ「私に聞くということは何か理由があるのか?」




テイオー「質問に質問で返すな」




ルドルフ「……ふむ」




いつもの元気は消え殺意のみをルドルフにぶつけるテイオー。しかしルドルフは一歩も引く気配がない




ルドルフ「知っていたとしても教えられないな」




その答えを聞くや否やテイオーはルドルフの目に当たるギリギリに鉛筆を近付ける




テイオー「言え」




もはや正気ではないテイオーはルドルフに対して攻撃する姿勢を見せる




ルドルフは…

1 喋る
2 喋らない
3 脅しにならないと笑う
4 目を刺される
5 自由安価

下3

ルドルフ「ふっ」




テイオー「なにがおかしい!?」




あと数mmでも近づけられれば目に刺さるという状況にも関わらずルドルフは笑う





ルドルフ「そんなもので脅しになると思っているのか」




テイオー「う……っ!」




命を賭け鍼を打っただけでなくキャンプ場での自殺未遂。ルドルフはこれまで二度も命を捨てかけている




そんな彼女にとって目の一つや二つ安いもの。むしろ目で済むのならそれでいいとさえ考えている




そんな事情など知るはずもないテイオーはルドルフの圧に圧倒されてしまう

ルドルフ「彼が失踪したのなら学園としても探さなければいけない。しかし今回は事情が違う」




テイトレから休職したいという旨の書類が届き樫本理事長がそれを承認したという




テイオー「トレーナーが僕を放っておいてどこかに行ったっていうの?」




まさかそんなはずはないとテイオーはぶつぶつ独り言を話すものの状況は変わらない




ルドルフ「彼が休職している間に新しいトレーナーを見つけるのはどうだ?」





テイオー「ふざけるな!」





自分にとってトレーナーはテイトレしかいないのだとテイオーは頭を抱えながら叫ぶ




このあと…
下2

ルドルフからテイオーの件を伝えられたトレーナーは悩む。テイオーの骨折にいち早く気づいたのはテイトレでありあの奇跡のレースを制したのも彼の力が大きい




そんなテイトレにテイオーは心酔し彼でないといけないと拘る気持ちはよくわかる




トレーナー(僕とブルーみたいなものだ)




もしブルーがテイオーと同じ状況になればどうなるか想像すれば早い。テイオーはルドルフを脅して終わったがブルーなら最後までやる




そんな彼女を放っておけるわけもないが真実を話すこともできないとトレーナーは悩む





ドゥラメンテ「すまない取り込み中か」




トレーナー「いいや…大丈夫だよ。今日もアドバイスを聞きにきたのかな?」




そこにドゥラメンテがやってきてトレーニングのアドバイスをもらえないかと話してくる

彼女は最近ちょくちょくトレーナーの元に来るようになった。エアグルーヴの繋がりがあるので担当ではないがトレーナーは快く接していた




ドゥラメンテ「こんなにわかりやすい解説はない。流石は主任になるだけの実力がある」




トレーナー「お役に立てたのなら嬉しいよ」




ドゥラメンテは他のウマ娘のようにチームに入れてくれと頼み込むことはなくただアドバイスをトレーナーに求める




助けが必要ならば主任として助けるのは当然であるとトレーナーも喜んで彼女に協力する




他のウマ娘が見ればズルいと言われる状況だがトレーナーは贔屓をしていることは決してない




ただ強くなりたいからトレーナーを求めるウマ娘とドゥラメンテとでは明確な差がそこにはあった




このあと…
1 ディープ合流
2 ディープとブルー相談
3 ライトハローと話す
4 樫本理事長からの呼び出し
5 メイと話す
6 テイオーと話す
7 自由安価


下3

ドゥラメンテが去ってから暫く経った頃、アタッシュケースを持ったディープがトレーナーの元にやって来る




ドゥラメンテ「アイツはコレと交換したからな」




トレーナー「そっか……彼は生きているんだね。それがわかっただけでも良かったよ」





ルドルフからテイトレの休職届けが学園に送られてきたことは聞いていたがそれはディープがやったことだと考えていた




トレーナーはディープはテイトレを「うっかり」殺してしまうものだとばかり思っていた




ひとまず彼が生きていて安心するがルドトレが連れて行ったことは不安要素となる

ディープ「これだけありゃ中央で困らねぇな」




アタッシュケースを開け中身を確認しているディープ。特待生で学費は免除されるものの食堂費や雑費は自己負担




学園にきても引き続き身体を売ることを考えていたディープだがその必要はないと判断する




ディープ「そういやブルーの金はどうすんだよ。去年は散々苦労したって聞いたぞ」




トレーナー「一応お金は貯めたけど多分足りないんだ…」




ブルーの今年の分の学費と食堂費をどうするか。その問題は解決していないとトレーナーは答える




チームには黙って金を借りることを考えているがもしバレた時が怖いとトレーナーは悩んでいる

ディープ「俺の金をブルーの為になら使ってもいいぞ」



トレーナー室の換気扇の真下に立ちタバコにしか見えないクスリに火をつけ吸い始める




吸いはじめてからここには灰皿が無いことに気付くがなにも気にすることなくそのままクスリを楽しむ




トレーナー「僕はどうすればいい?」




ディープ「おっ、ちゃんとわかってんな。もし礼でも言ってたらブチ殺してたぞ」




トレーナー「君のことは分かってきたつもりだからね」





ディープ「はっ、そうかよ」





タダで自分から金を貰おうなどどする存在は容赦なく殺すとディープは煙を換気扇に向け吹く




ディープがやって欲しいこと…

下2

ディープ「俺専用のトレーニングを考えろ。そしたらブルーの金は出してやる」




キタルファのトレーニングは全員で行うものもあるがそれぞれ個人の良さを伸ばすトレーニングも行っている




しかしディープはそんなレベルではなく全て自分専用のトレーニングを考えろという条件を出した




トレーナー「それなら僕にできるけどチームのトレーニングも参加してもらうよ」




ディープ「あんな雑魚共とトレーニングする意味なんてないだろうが」




ディープはウィズ達のレースを映像で見たがキタルファ全員は雑魚だと吐き捨てる




トレーナー「強い弱いはチームだから関係ない。それとブルーの為でもあるんだ」




ブルーの高松宮記念に向け心を安定させる為にもディープの存在は大きいのだとトレーナーは説明する

ディープ「ブルーの名前を出せばいいってもんじゃねぇぞ」




タバコの火の点いている方をトレーナーに向けるディープ。トレーナーはそんなことはわかっていると臆することはない




トレーナー「チームに入ってもらうなら全員でのトレーニングは必要なんだ。ブルーのことは勿論大切だけどね」




ディープ「仕方ねぇから折れてやるよ」




機嫌が悪そうにディープはタバコを床に落とし靴で踏み火を消す。床が少し焦げてしまったがディープは全く気にしない




ディープ「俺を退屈させてみろブルーの目の前だろうがお前を殺してやる」




誰かの指示を仰ぎ誰かの下につくことをこれまでの経験からディープは最大の侮辱だと考えている



そんな自分がチームに入ってやるのだからその代わりに満足させろと言い残しディープはトレーナー室から出ていく




このあと…
1 ディープはキタルファの元へ
2 ルドルフと会うディープ
3 ホテルで寝ていたブルー
4 お得意様(客)の元へ向かうディープ
5 逃げシスのライブ
6 テイオーがトレーナーの元に
7 自由安価


下3

ディープ「探したぞクソアマ勝手にウロウロしてんじゃねぇよ」




ルドルフ「これでも一応やることが多くてね。トレーナー君とはもう会ってきたようだね」




一度勝負に勝った相手には敬意など必要ないとディープはルドルフに酷い口調で話しかける




ルドルフにもテイトレがルドトレに連れて行ったと事情を説明するディープ





ディープ「なにを企んでるかしらねぇが俺の知ったことじゃねえ」




こっちは大金が手に入ったのだからそれでいいとディープは言うがルドルフは暗い表情をしている




ルドルフ「彼はきっとロクでもないことを考えている……」




ルドトレはもうまともな道に戻ることはないとわかってはいたがそれでもルドルフはショックを受ける

ディープ「もう学園に来てもいいんだったよなクソアマ?」




ルドルフ「ああ…所属チームが決まっているのなら問題ない」




特待生としての入学が内定しているディープは正式にトレーニングを行っても問題ない




去年の暮れにはディープの特待生は内定していたが年が明けてからトレーニングに参加することが恒例となっていた




ディープほどの才能が新たに現れるとは考えにくく樫本理事長もキタルファに参加するのならと許可を出した




ルドルフ「まだ内定が決まっているだけで問題を起こせば特待生は取り消される」




ディープ「偉そうに言ってんじゃねぇよクソ」




ルドルフの態度が気に入らなかったのかディープは彼女の腹部に蹴りをいれる




このあと…
下2

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