日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」 (1000)

このスレに関しての注意

・うぷぷ! タイトル通り、安価とコンマを多用するスレだよ!!

・前々スレ『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1691056866/)
 前スレ日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1693921074/)の続きだよぉ!!

>>1が履修しているのは1・2・V3だけ……。だったんだが、最近は小手先の技術で色んな情報を集めてるんだとよ。

・設定及びキャラ崩壊の可能性が高いみたいだね。

・僕達V3勢が79期生として希望ヶ峰学園に入学した世界線みたいだね……ククク……!

・日向さんや他のお仲間を操作して皆さんの依頼を達成していくスレみたいです!

・安価の連取りは一人二回まで。……じゃないと○すから。

・酷いエログロやあまりにも鬼畜な安価はオレがぶっ飛ばすぞアアン!?

・すでに相談内容が決まっているキャラも何名かいるらしいですね!!

・グダグダになっても許してあげてね? >>1くんはダンガンロンパ初心者なんだ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1696427020

主人公・日向創が始めた「超高校級の相談窓口」

次から次へと困難で難解な依頼がやって来る……筈なのだが、今は夏休みを満喫(?)中。残りあと一週間にまで差し迫った高校生活最後の夏休みを、主人公「日向創」はどう過ごすのか!!

前スレ>>979の判定結果の続きから。

49 ごく普通の白いビキニ。

七海が着てきたのは、ごく普通の白いビキニだった。それは罪木に勝るとも劣らない巨乳である七海にとてもよく似合っていて、何と言うかこう……魅力がいつもよりも数段UPしているように見える。


七海「? どうしたの日向くん。早く遊ぼうよ! ……と言っても他の人の迷惑にならないようにお風呂の中を散歩したり、お湯に浸かったりするだけだけどね」

日向「お、おう! そうだな、うん!!」

俺は七海から差し出された手を取り、この広大な露天風呂を歩いて行く。……いや想像以上に広いな!? 水着露天風呂が計16ヶ所もある(繋がっている)事は知ってたけどここまで広いとは……。


日向「……景観も良いし、この辺りで良いか。七海、温泉に浸かろう」

七海「うん。……ふぅ。気持ちいいね~……」

露天風呂に肩まで浸かり、思いっきり伸びをする。……そう言えば罪木と澪田も銭湯で似たような事をやってたような……。って違う違う!!俺は一体何を考えようとしてるんだ!!?


七海「? 本当にどうしたの日向くん。さっきから様子が変だけど……」

日向「べ、別に!? そんなことは全然ないぞ! はは、はははははは……」

???「あれ? この声って……」

???「やっぱり! 日向先輩!! 七海先輩も!!」(↓1高コンマほどセクシーな水着)

何とか笑って誤魔化した俺の声を聞きつけたのか、誰かがこちらへとやって来る。あれは……最原と赤松か?

06 学校指定のスクール水着。

赤松が着ているのは、学校指定のスクール水着だ。他に持ち前の物が無かったのか、それとも単に恥ずかしかったのかは分からないが、七海同様赤松みたいなスタイルの良い娘が着ると、やはりその魅力がより引き立っている。


赤松「こんな所で会うなんて奇遇ですね!!」

日向「まさかお前らも来てたなんてな。……あー、もしかしてデート中だったか?」

最原「ええっ!? いや、その……」↓1(コンマ70以上で本当にもう付きあっている)

赤松「そ、そそそ、そういう先輩達はどうなんですか!? 温泉デート中じゃあないんですか!?」

日向「えっ!? いや、俺達はその「違うよー。日向くんが「一緒に遊ぼう」って連れて来てくれただけ~……はー、極楽極楽~」……ま、まぁそういう事だ、うん」

そんなこんなで最原と赤松と合流した俺達は「折角だから一緒に遊ぼう」という事になったのだった。

67 恋人目前なのだが……

「大滝の湯」「竹林の湯」「青の洞窟」など男女混合の水着で入れる温泉に四人でタップリ浸かった後、男女に分かれてからは「コラーゲンの湯」「海香温泉」「吉祥の湯」フ「釜の湯」「海香温泉(天然温泉)」「気泡の湯」「四季の湯」「蘭引きの湯(漢方薬湯)」……数え切れない程の温泉に浸かりまくった。

俺達は別に「温泉大好き!!」という訳では無いのだが、そんな若者でも十分過ぎるぐらい楽しめるような施設だった……。うん、それは間違いないんだが……。


────


七海「…………」

日向(ああ、やっぱりこうなったか……)

しっかり温泉を満喫して女子更衣室から出てきた七海は「それじゃあ早速」と言わんばかりに、ゲームコーナーに置いてあるゲームで遊び始めたのだ。
「温泉といったら卓球かこれだよね!!」と言わんばかりに目を輝かせる七海に俺は何も言えず、仕方がないから七海の気が済むまで漫画コーナーで適当な漫画を読んでいた。(最原達はそれを見て「相変わらずですね……」と苦笑していたが)……俺としては「ドクターフィッシュ」とか「岩盤リラク」って奴にも興味があったんだが……。


七海「~♪」

日向(……ま、七海が楽しそうならそれで良いか)

結局、俺は彼女(七海)がやりたい事を優先してしまう。そんな男なのだった。


最原・赤松との絆値が上がりました!! 最原の絆値がMAXになりました、絆クエストを開始……できません。「ある条件」を充たしてください。

~~夏休み26日目~~

昨日温泉にタップリ浸かったからか、身体の調子がいつもより良い気がする。今日は何か身体を動かすような事でもしてみようかな!!

↓2 何をする?


といった所で今回はここまで。新スレでもよろしくお願いします。また明日、8:30~9時頃にお会いしましょう。

白銀山田真宮寺でギリギリR18ではないエッチなアニメ(例:聖痕のクェイサー等、スレ主が知ってるやつで大丈夫です)を全話鑑賞
日向は普通のアニメを鑑賞すると勘違いしていたが雰囲気に流されて全部見てしまう

こういうのならいいすか

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

>>10 おkですよー。(ただし、問題は>>1の「ギリギリR18ではないエッチなアニメ」の知識がTo L○VEるぐらいしか無い事ですが(滝汗))



日向「……身体じゃなくて頭を働かせるような事になっちゃたかぁ……」

アンジー「? 創ってば何言ってるの? ほらほら~、次のカード引いてよー!!」

俺はその日夜長に呼び出され、東京都某所にあるレンタルオフィスに来ていた。広さはそこまで無いが、高そうなソファーにハンモックにPCにと、会議に必要そうかつ気を休められるような物は沢山揃っている。
……だがそんなオフィスにいても、俺の気は全く休まることは全く無かった。何故か。夜長、西園寺、小泉という女子三人に「女子会」の進行役を任されていたからである。最初は三人で駄弁るつもりだったらしいのだがなんでも夜長が


アンジー『創なら前に79期生の女子会の司会をやって貰った事があるし「今回の進行役にもバッチリだ」って神様も言ってるよー!!』


と二人に進言し、急遽俺を呼び出す事態になったらしい。……夜長の奴、余計な事を……。つーか同期二人が居る分、ある意味あの時より緊張感とやり辛さと気まずさがあるんだけど!!? あと何度も言うけど俺は「超高校級の相談窓口」であって「何でも屋」じゃないからな!?

西園寺は一応の納得はしてくれた物の、先のソニアの件があったからか俺をずっと警戒したような眼で見ているし、小泉は小泉で西園寺と俺に何があったのか分からず、取りあえず俺の事を怪訝な眼で見ていた。……ほんと今すぐにでも帰りたい……。


小泉「……アンジーちゃん。もう時間も時間だし、次のお題で最後にしておきましょう。いくら夏だからって私達はまだ高校生なんだから、帰りがあまり遅くなるような事があっちゃダメだからね」

日向「!! そ、そうだな!! 門限は守らないとな、うん!!」

西園寺「えー? ……まぁ小泉おねぇが言うならそうしよっかー」

小泉の提案に即座に賛成した俺に夜長が不満そうな顔をするが、西園寺まで賛成組に加わったことで折れてくれたらしく「ちぇー」と言いながらも頷いてくれた。


日向「えっと、じゃあ最後のお題は……『あなたは略奪愛についてどう思いますか』……だって」

おい、誰だこんな気まずくなること間違いなしのお題入れたの。


アンジー「はいはーい! それアンジーが入れたお題だよー!!」

やっぱりお前か! と俺は夜長の方を睨み付ける。『略奪愛について』なんて普通高校生の女子会で話すようなテーマじゃねぇだろ!? 俺も『本命と別れさせることで自分にだけ愛情を注がせるように仕向け、欲求を満たそうとする行為』ぐらいしか知らないぞ!?


小泉「りゃ、略奪愛かぁ……」

西園寺「だ、ダメ! そんなの絶対にダメだよ!! 愛する二人を横から誘惑してかすめ取るなんて行為、許されるもんじゃないって!!」

西園寺が慌てたように常識的な反対意見を述べるが、どうやら夜長は考え方が違うようで──


アンジー「えー? でもでもー? アンジーだったら自分がずっと前から「お婿さんにする」って決めてた人がパッと出の女に取られたら、どんな手段を使っても取り返そうとするよー? 「欲しければ奪い取れ、恋はそれが許される戦争なんだ」って神様も言ってるよー?」

西園寺「うぐっ……。い、言いたいことは分かるけど……」

小泉「うーん、私も大体ひよ子ちゃんの意見に賛成派なんだけど、その時の状況や場合や人間関係に心理状態にもよるからなぁ……。一概に「ダメな事」って言う事は出来ないかもってぐらい?」

西園寺「こ、小泉おねぇ……」

小泉は一歩引いた立場で、冷静に「略奪愛について」を考察している。「不倫」でも「浮気」でもなく「略奪愛」。文字通り「愛を奪い取る行為」だが、そもそも「愛」の定義とは何なんだろう。気になってウィキペデ○ア先生で調べてみたが、なんだかややこしい説明文が大量に出て来たので、俺は冷静にスッ──と画面を閉じた。まぁ簡単に言うと

・親兄弟のいつくしみあう心。ひろく、人間や生物への思いやり。
・男女間の愛情。恋愛。
・大切にすること。かわいがること。めでること。

らしいのだが──


アンジー「ほらほらー、ひよ子の立場で考えてみてご覧よー」

西園寺「……えっ?」

夜長が西園寺の立場を更に弱めるため、連続攻撃を仕掛けに掛かる。


アンジー「もし自分のだーい好きな人……恋人で良いかなー。が、ある日突然現われた可愛くて素敵で、自分より良いところが幾つもあるような女の子に惚れちゃったらどうする? 自分よりその娘の事を取っちゃったらどうする? 『大切な人を……愛を奪われた!!』『どんな手を使ってでも奪い返す!!』ってならない? 絶対にそうならないって言える?」

西園寺「う、ううううううううう……!」

低コンマほど大人で希望に溢れた対応。高コンマで……? ↓1(補正値+30)

補正入れる必要全く無かったですね……。

92+30=122


西園寺は最初、頭を抱えてプルプルと唸ったいただけだったが、数分後には「び、びぇえええええええええええええええん!!」とまるで子供のように大声で泣き出した。……なんだろう、前にやった女子会(強制参加)でも似たような事になったような気がするんだが……。


小泉「ひ、ひよ子ちゃん!? どうしたの!!?」

西園寺「ひっく……! い、嫌だよぉ……。お兄ぃ……私を、私を捨てていかないでよぉ……。私の事だけを見ててよぉ……!! もう我が儘言わないからぁ……! 悪口も意地悪もしないからぁ……!!」

多分だが西園寺はアンジーに言われて「もしそうなった場合」の未来を想像し、今までの自分の行いを悔いて、幻想の左右田に泣きながら謝っているんだろう。


アンジー「ほーら、ひよ子だってそうでしょー? 大切な人が取られそうになったら例えどんな手を使ってでも──「夜長」んん?」

流石に今の西園寺を見ていられなくなった俺が、夜長にマジトーンで忠告する。


日向「……それ以上西園寺を追い詰めようってんなら俺はお前の「敵」になるぞ」

アンジー「……ふーん」

あいつと西園寺の間に「略奪愛」なんて物が入る余地は無い。それに、何があったのか知らないが今の夜長は──


小泉「……そうね。アンジーちゃん、今のはちょっとやり過ぎだからこっち(別の部屋)でお説教。……日向、ひよ子ちゃんの事、頼める?」

俺は「おう」とだけ返事すると、小泉の手で隣の部屋に引きずられていく夜長を見送りながら、再び「ひっくひっく」よと泣きじゃくっている西園寺の方を向いた。さて、どんな言葉で西園寺を慰めてやるべきだろうか……。

日向「↓3」

↓3までの意見を、>>1が良い具合に纏めます。

日向「……西園寺」

俺はそれから更に数分間、西園寺が落ち着くのを待った。暫く経ってようやく落ち着いたのか、泣きじゃくりが止まった辺りで俺は話しかける。


西園寺「ひっく……。日向おにぃ……」

日向「……今のあいつには、左右田の眼には、お前の事しか見えていない。少なくともそれだけは、俺が保証するよ」

西園寺「…………」

日向「お前だって知ってるだろ? 前に言ってたじゃないか。弐大に頼み込んで身体を積極的に鍛えて貰ってるし、勉強も今までと比べてより熱が入ってるって」

俺だってよーく知ってる。だってあのクソ熱い砂浜を、九頭龍と一緒にタイヤ引きさせられたからな。今のあいつが「何を悩んでいるか」も「どうしてここまで頑張っているのか」もちゃんと知ってる。(あとついでに惚気られたし)


日向「全部お前の為にやってるんだぞ? お前はそんなあいつを信じられないっていうのか?」

西園寺「…………」

西園寺は何も喋らない。ただ下を向いて俯いているだけだ。


日向「……そんなに不安だってんならもっと積極的にアタックしろ。デートに行け。キスは……まだ恋人になる前だから早いかもしれないが「手を繋いで一緒に歩きたい」ぐらいなら……「だもん」──え?」

ここで西園寺から出た言葉に俺は一瞬焦ったし、心がぐらついた。


西園寺「わ、私、小泉おねぇだってお兄のことが好きだったの、ちゃんと知ってるもん……!」

日向「……!!?」

西園寺「お、おねぇをデートに誘ってたお兄から……小泉お姉からお兄を「略奪愛」しちゃったの、私だもん……!!」

……そうか、西園寺はちゃんと気づいてたのか。小泉も左右田の事を──。俺は霧切からその情報を聞くまで気がつきもしなかったってのに。


日向「…………」

西園寺「……あの時のデートに私が割り込まなかったら、きっとお兄とお姉は幸せでお似合いなカップルになってたよ。私なんかより、ずっと……。だから──」

日向「──西園寺」



そ れ は 違 う ぞ ! !



西園寺「!!?」

日向「思い出せ。あの時の左右田は、まだ誰の事も好きじゃなかった。ソニアに振られた直後だったしな。傷心状態って奴だ」

西園寺「…………」

日向「誰でも良いから女の子とデートがしたい、癒やされたい……。そんな精神状態だったあいつに、真っ先にアタックを仕掛けに行ったのはお前だろ! 小泉とのデートに割り込んだ? それの何が悪いってんだ。お前の目にはあの時の左右田が、小泉を愛してるように見えたのか? そうじゃないって思ったから、チャンスだとみて割り込みに行ったんじゃないのか?」

夜長の言っていた事とは違うが「恋は何でもありの戦争」だ。小泉と左右田の仲が進展しないよう、自分の事を見てくれるようになるよう、その邪魔をしに行って何が悪いっていうんだ。


西園寺「……でも」

日向「……小泉にだって、ちゃんとチャンスはあった。……最後の最後にお前にその機会を譲ったのは、お前への同情でも優しさでもなく、もっと別の「何か」だった筈だ」

じゃなきゃあんな絶好のチャンスを逃す物か。例え西園寺が目の前にいたって、羞恥心を抑えれば告白する事は出来ただろうに。


日向「例え経過がどんな物だろうが、例え左右田の事を好きな奴が他にいようが、あいつが好きになったのはお前だ。お前が勇気を振り絞って告白したから……自分の想いを精一杯伝えたからだ」

西園寺「…………」

日向「……だから、そんな自分を卑下するな。あいつと両思いに慣れた事を怖がるな。……お前はあいつを「信じて待ってる」んだろ?」

俺がそう言ってから数分後。西園寺はゴシゴシと服の袖で涙を拭き取り


西園寺「……ふん。日向お兄の癖に生意気だよ」

と、俺を詰った。……やれやれ。どうやらいつもの西園寺に戻ったみたいだ。


西園寺「……私、信じるよ。お兄が今よりずっと、もっともっと格好良くなって、私の所に告白に来てくれるって!」

日向「……ああ」



これにて一軒解決……な、筈だったのだが──


西園寺「……ところで日向お兄はなんでそこまで詳細にあの日の事を知ってるの?」

日向「い、いやそれはその……。お、俺はあいつのソウルフレンドだからな!! 「こんな事があってよー」みたいによく相談を受けるんだよ!! はは、はははははは……」

西園寺「……ふーん?」

最後の最後で特大の地雷を踏みそうになった、日向創だった。


西園寺・小泉・アンジーとの絆値が上がりました!!

~~夏休み27日目~~

ふぅ……昨日は本当に大変だった……。女子会の司会進行役なんてもう二度とゴメンだ……。……今の独り言、フラグになったりしてないよな? 大丈夫だよな??

↓2 今日はなにをする?

ダメ元で安価する

日向がランニング後に銭湯に立ち寄りうっかり混浴に入る、アンジー最原が全裸で背中を流しあって(例の媚薬接種のせい)、王馬がニヤニヤ見て笑って入浴していた
三人の言動から彼らが正気でないと日向は判断
柔軟体操(意味深)に発展しないよう日向は風呂の中で離れた位置から王馬と一緒にアンジー達を監視し世間話に参加する(日向はこんらんしている)
アンジー達が風呂から出た後、日向は王馬に無理矢理媚薬を盛られて正気を失い翌日直行

>>25 ウゴゴゴゴ……! 多少改変しても良いのなら「有り」としましょう。(ですが最原とはもう絆値がMAXになっていますがそれでもよろしいですか?)

俺はその日、この夏休みの中でも過去最大に気を張る日になったと言っても過言ではなかった。……それもこれも、あの79期生史上最悪の悪戯小僧のせいだ……!!


日向「ふぅ……。やっぱり今日もあっついなぁ……」

俺は夏休みの日課となったランニングをするため、専用のシューズを履いて街の中を走り回っていた。……そうこうしている内に「例の」住宅街への曲がり角へと辿り着く。
……あの日の事が、もう図分昔のように思える。忘れてしまいたいが、どうしても脳内に残ってしまっている澪田と罪木、二人のとても綺麗な……。


日向(いやいやダメだダメだ! 煩悩退散煩悩退散!!)

俺は首をブンブンと横に振ると、一心不乱に街を駆けずり回り──


日向「……どこだ、ここ?(滝汗)」

最終的に迷子になってしまっていた。地図アプリが入っているスマフォの電源を入れようとするが、こんな時に限って充電は切れてしまっているし、街の風景も全く見覚えの無い場所だ。……ヤバイ。高校三年にもなって街中で迷子とかシャレにならないぞ……!?
俺が大まじめに焦りだしたその時。上空に見覚えのある「煙突」が見えた。


日向(!! あの銭湯だ、あの混浴銭湯の煙突だ!!)

見覚えがあるそれを見つけ、俺の精神は一気に安定する。結構遠く離れてしまっているが、大まかな場所さえ分かれば問題無い。俺はあの銭湯がある場所目掛けて全力で突っ走り始めた。

~~~~

日向「ふぅ……。ふぅ……。つ、ついたぁ……!」

何十分か掛けて、俺はようやく「例の銭湯」に到着する。もう全身汗びっしょりで、正直このまま風呂に入って行きたい気分なのだが、もし万が一あの時みたいな事があったらいけないし、ここはとっとと家に帰ってシャワーをあび──そんな事を考えていたとき、銭湯の中から大きな声が響いてくる。


──おー! 終一のおち○ちんアンジーの想像以上におっきいねー!! 触ってもいーいー?

──だ、ダメだよアンジーさん。僕達はただお風呂に入りに来ただけなんだから……

──えー! 最原ちゃんってやっぱりムッツリだねぇ。ただアンジーちゃんに「身体を洗って貰う」だけじゃない。なにをそんなに焦ってるの-?

──うぅ……でもぉ……


その響き声を聞いた瞬間、俺は全力で銭湯の中に入り、(入浴料は「お釣りはいりません!」と言って千円札をお婆ちゃんに叩き付けた)急いで服を全て脱ぐと、タオルを腰にシッカリと巻いて入浴場への扉を開ける。


最原「あ、あれ? 日向先輩……?」

アンジー「おー! 創じゃない!! 最近よく会うねー!!」

そこには俺の想像通り、素っ裸の最原と夜長がいて──


王馬「あれー? 日向ちゃんもお風呂? もしかしてこの間の「アレ」で味を占めちゃったとK「うぉらああああああ!!」ってあっぶな!? な、なんでいきなり風呂桶を投げつけられてるの!? 俺、なにか悪いコトした!!?」

悪い事しかしてねぇだろうがこの野郎!! と言わんばかりに、俺は歯をむき出しにして王馬を睨み付ける。……前の混浴事件の元凶犯はお前だって当たりは付いてるんだよ!! 霧切にも「絶対他言は無用」と言って詳細を話して経緯を調べて貰ったからな!! お前と入間だけは絶対許さない!!


王馬「あ、あれれ? 日向ちゃんもしかしてガチギレしてる? ちょーっとあめ玉をなめて貰っただけjy「どらぁあああああああ!!」──っと、今度は肉弾戦できたかー。日向ちゃんってば最近真面目にトレーニングしてるらしいし、こりゃあ分が悪そうだねぇ。というわけで俺はこれにて失礼させて貰うよ!!」

俺は王馬に跳び蹴りを放つがあっさりと交わされ、脱衣場の方へと逃げられる。「逃がすかこの野郎!!」と言わんばかりに全力で後を追うが、王馬は「自分(の小学生に見える体格)ならトランクス一丁で構わない」と判断したのか、トランクスだけを履き、他の服は両手に抱えて銭湯を飛び出して行った。

ええいクソッ!! 王馬に対する報復はいつか必ずするとして、今はあの時の俺達と同じ状態になってしまっているであろう最原と夜長を止めなくては!!

俺は急いで浴場内に戻る。そこには……↓1高コンマほど「ヤバイ」状態。


アンジー「おー、終一のお○んちん。触ってる内にもっと大きくなってきてるねー! このまま触り続けたら一体どうなっちゃうんだろー?」

最原「や、やめてよアンジーさん。……いくら混浴だからって、これはセクハラだよ……」

いやセクハラどころの騒ぎじゃねぇよ!! R-17.9ばりのことしちゃってるよ!! ……冷静に考えるとあの時の俺達三人も「こう」なってしまっていた可能性があるのかと、俺は心の中でゾッとした。


日向「ちょっと待ったぁあああああああああああああああああああ!!」

アンジー「あれ? 創お帰りー! 小吉はどうしたの? もしかして帰っちゃった?? ついでだから小吉のも触ってみたかったんだけどなー」

最原「ひ、日向先輩! その、アンジーさんを自重させてください!! 幾ら身体を洗うって言ったってその……だ、男○器だけを触り続けるのは、その……」

夜長は勿論、やはり最原も媚薬で狂ってしまっている。この程度の事が「セクハラ」で片づけられると思ってしまっているのだから。元々貞操戒念がユルい夜長は尚更だ。このままだと、それこそ「最後」まで行ってしまうかもしれない!!


日向「よ、夜長! 暫く最原を貸してくれないか!? あれだ! 男の付き合いって奴をやってみたいんだよ!!」

最原「え? でもそれならこの間大江戸温泉で散ざn「いやー! 男同士の裸の付き合いってのは何度やっても良いもんだからなー!! 最原とはなんかこう、魂の中の外の世界ですっごく長い「縁」があるように感じてるし、もっと色々話したい事もあるからなー!!」……僕は構いませんけど、その、アンジーさんが……」

アンジー「アンジーも一緒に入るなら良いよー! 三人で「裸の付き合い」しちゃおー!!」

俺はこの時点で「はぁあああああああああああ」と大きな溜息を付いた。あ、危なかった。本当に危なかった……! 危うく二人に「越えてはいけない壁」を越えさせるところだった……!!
その後、俺、最原、夜長の三人は浴槽の中に浸かって暫くの間話をした。(身体を洗う事に関しては「もう十分綺麗になってると思うぞ!!」でゴリ押した)

……決して夜長の方を見ないよう努力し続けた俺だったが、風呂から上がるときになって「……一番最初に見ちゃってるんだから意味無いじゃん……」と気づいた。アンジーの褐色で日焼け跡のある華奢な裸が、俺の脳内に嫌でもインプットされてしまったのだった。


夜長・王馬との絆値が深まりました!!

~~夏休み28日目~~

もうやだ……。昨日と良い一昨日といい、何で俺がこんな目に……。夏休み初期の頃の「全体的に大人しかった」思い出の数々が懐かしい……。夏休みももう僅かだ。せめて今日ぐらい安らかな一日を過ごさせてくれ神様……。

↓2 何をする?

大工A「おーい嬢ちゃん! 次はその前にある柱を持って来てくれ!!」

茶柱「了解です! 最初はただのお手伝いのつもりでしたが……。これも修行の一つとして考えます。この転子が、お祭りの準備のお手伝いを完璧に為し遂げてみせましょうとも!!」

大工A「ハッハ、頼もしいぜ!! 流石は超高校級の合気道家だな!!」


大工B「お、おい坊ちゃんよ。幾ら何でも危なくねぇか? とび職でもねえってのに、そんな高いところに命綱も無しで……」

狛枝「ハハッ。心配して下さってありがとうございます。……でも大丈夫。僕みたいな幸運しか取り柄の無いゴミクズに手伝える事があるとすれば、こうやって一歩間違えれば危険な仕事を引き受ける事ぐらいですから」

大工B「……何だかよく分かんねぇがよ、もっと自分って奴を大切にしとけよ?」


大工C「おいコラ坊主! なに一人だけサボってやがんだ!! バイト代くれてやんねぇぞ!!」

葉隠「ち、違うんだって! 俺っちは休んでた訳じゃなくてその……ま、祭り当日に「良い場所」で「占い屋」が出来る様に下見を……」

大工C「なーにゴチャゴチャ言ってやがんだ!! とっとと残りの木材を取ってきやがれ!!」

葉隠「は、はい! ただいまー!!」


日向(あいつら(役一名除いて)頑張ってるなぁ……)と、俺は神社の掃除を手伝いながら思う。この日俺達は「8月31日」に開催される神社の例大祭(要するにお祭り)の準備のアルバイトをしに来ていた。

メンバーは俺・狛枝・葉隠・茶柱だ。俺と狛枝以外は接点が少ないメンバーだが、希望ヶ峰学園に通う生徒が四人もアルバイトに集まったのも、きっと何かの「縁」だろう。(俺は葉隠に「割の良いバイトがある」と呼び出されただけだが)


……もう少しで神社の掃除も、櫓の下準備も終わりそうだし……折角だからバイトが終わった後、三人を遊びにでも誘ってみるかな!! ↓2 何で遊ぶ?


と、いう訳で今回はここまで。また明日、8:30~9時頃にお会いしましょう。(……このスレ>>32のせいで消されたりしませんよね? 大丈夫ですよね???)

もしかして最終日はその祭りで固定なの?

狛枝がへりくだってる大工さん達は元超高校級の建築士さん?

お昼休みのゲリラ投下。
>>39 Yes!Yes!Yes!! (なので夏祭り系の安価は取らないようお願いします(今までは(もし取られたらどうしよう)と戦々恐々でした)
>>42 そういう設定はなかったんですが、まぁその「頭領」が「元超高校級の建築士」ということで一つ。



──「探しても他に良い場所(施設)が無さそう」と、いう訳で、俺達四人は祭り会場にほど近いテニスコートに来ていた。狛枝と葉隠は案外すぐに遊ぶ事にOKを出してくれたのだが……。


茶柱「…………」

日向「……意外だな、茶柱。「男死」嫌いなお前が、仕事やらなんやらの建前も無しに男三人と遊んでくれるなんて思わなかったよ」

茶柱転子は希望ヶ峰学園でも随一の、所謂「男子嫌い」で有名だ。「男子」を「男死」と呼び、一緒に遊ぶ事は愚か、仮にその手を握ろう物なら問答無用で投げ飛ばされて気絶させられる──そんな女の子だったのだが……。


茶柱「……たんです」

日向「は?」

茶柱「ですから! 夏休み前に夢野さんに言われたんです!!」


夢野『ウチもお主の言う通り、苦手を克服しようと頑張っとるんじゃからお主も少しは「男死」嫌いを克服できるよう頑張れ。そうじゃのぅ……もしこの夏休みに一定の成果をだせたのなら五分間の間、ウチを好きに愛でる権利をくれてやるぞ』


茶柱「──って! ですからこれは仕方が無い事なんです!! 『あの』夢野さんを好き放題に出来る権利が手に入るというのならこの転子、例え火の中水の中であっても渡りきってみせましょうとも!!」

ああ、なるほど……。要するにこいつにはこいつなりのシッカリとした理由があった訳か。それにテニスなら互いに近寄る事も無い訳だから、男死と触れあう機会も限り無く少ないと。


狛枝「ああ……。自分の希望を求めて絶望に挑むその姿……。素晴らしいよ!! その希望がどれほどの物か……この眼で見られるのが今から楽しみで仕方がないよ!!

葉隠「なんだか分かんねぇけどよぉ……。貸し切り時間も決まってる事だし、取りあえずさっさと始めるべ。じゃねーと折角日向っちの奢りで出して貰った金が勿体ねー!!」

日向「そうだな……。それじゃ、始めるとするか!!」

茶柱「ふっふっふっ! この転子あまりやった事のないスポーツでもそんじょそこらの男死には負けたりしませんよ!! さぁ、掛かってきて下さい!!」


テニスの実力

↓1 日向(補正値+10)
↓2 狛枝(幸運補正値+20)
↓3 葉隠(補正値無し)
↓4 茶柱(運動系の才能+20+星の試合を間近で見た事がある+10)

こんばんわ。それでは今夜も開始していきます。



試合結果

日向 89
狛枝 93
葉隠 84
茶柱 34


それは、俺達「男子」だけで見れば相当白熱した大接戦だった。


葉隠「──サーブの先制攻撃だべ!!」 ズバァアアン!

日向「それは違うぞ!!」 ズドォオオオン!


狛枝「……さぁ、日向くん。ボクと勝負してくれるよね?」スパァアアアアアン!!

日向「そのスライス……切らせてもらう!!」パキュゥウウウウウウン!!

俺達三人の調子が相当よかったのか、或いはテニスの神様って奴の気まぐれか、テニス部所属の学生にだって負けないくらいの大激戦を繰り広げられたのだ。……そう。俺達男子三人「は」



茶柱「○ね! 男死ぃいいいいいいいいい!!」ズバァアアアアアアアアアアアン!!

日向「あっっぶな!!? ちゃ、茶柱お前ルールちゃんと分かってるか!?」

──そう、やはりどんな理由があろうとも、俺達三人は茶柱からすれば大嫌いな「男死」だったらしく……。


茶柱「──ふん!!」ズドォオオオオオオオオオオオン!!

狛枝「おっと危ない……。はぁ……茶柱さん。幾ら何でも七回連続サーブミスは希望じゃないよ……」

隙さえあれば俺達に当たるようなサーブやショットを繰り返し……。


茶柱「──ッツ! 見えた! そこです!!」バキュゥウウウウウウウウウウウウン!!

葉隠「あべしッ!!?」

葉隠にいたっては茶柱の剛速球を顔面にまともに食らい、その場に倒れてしまった。「これでこの試合は転子の勝ちですよね!!」と何か誇ったような眼で茶柱が俺を見つめてくるが、当然そんな訳はなく──全試合(総当たり戦)結果として、一位が狛枝、二位が俺。三位が葉隠で、四位が点差を大きく離されて茶柱というなんとも言えない結果になってしまった。


茶柱「ぐ、ぐぅうううううううう!! 相手が男死じゃなければ、男死じゃなければこんな無様は晒さなかったのにいいいいいい!!」

ゲーム終了後。ダンダンダンと地面を叩いて悔しがる茶柱に、俺達三人は呆れていた。あの狛枝でさえ「やれやれ、茶柱さんの男死嫌いにも困ったものだね……」という台詞を吐いていたのだ。
なぁ茶柱よ。お前、その男死嫌いを……せめて卒業までに直さなきゃ世の中で生きていけないぞ? なんたって世の中の半分の人間はお前の嫌いな「男死」なんだからな。


狛枝・葉隠・茶柱との絆値が上がりました!!

~~夏休み29日目~~

夏休みも今日を含めてあと三日か……。長かったような短かったような……。夏の終りってのはどうしてこう「センチメンタル」な気分になるんだろうなぁ。
……まぁ良いや。今日は「まだ」夏休みなんだ。出来る事を思いっきりやるとするか!!

↓2 何をする?

罪木と温泉プールに行く・最原×アンジー途中追加でダブルデート・混浴事件を語り合う
最原罪木MAXは承知の上

>>53 了解しましたが、あの媚薬の性質的に最原とアンジーが混浴した事を覚えているかどうかの安価から始めます。

高コンマほど混浴した時のことを覚えている。

↓1 最原
↓2 アンジー

07 最原・全く覚えていない。
54 夜長・一緒にお風呂に入ったことは覚えている。(それ以外の事は曖昧)


日向(……まさかこの短期間で二度も温水プールに行く事になるとは思わなかったなぁ……)

俺は心の中でそう思うが、思った事は決して口には出さない。──何故なら。


罪木「ふ、ふゆぅ。……お待たせしてすみません日向さぁん……。せ、折角私から誘ったのにこんなに時間を取ってしまってぇ……」↓1高コンマほどセクシーな水着(補正値+20)

日向「いや、全然そんなことは無いぞ。……今日は楽しもうな、罪木」

罪木「は、はいぃいいい! 私、日向さんに楽しんでいただけるよう精一杯頑張りますぅ!!」

罪木が折角勇気を振り絞って「デート」に誘ってくれたからだ。

6+20=26

罪木が着てきたのは、所謂「オールインワンタイプ」の水着だった。

ワンピースタイプと同じ上下一体のスイムウェアだが、その違いは、下半身部分がスパッツのような形をしているところにある。体にフィットするため、水の抵抗を受けにくく、泳ぎやすいのが特徴だ。本格的に泳ぎたいけれどワンピースタイプが苦手──という人は、露出を抑えて泳ぎやすいオールインワンタイプを選んで着る傾向がある。

……あるんだがこう、やっぱり罪木が着ると出るところが思いっきり出ていて、逆にとても……って違うだろ日向創!! いつからお前は女の身体を観察するのが趣味になったんだ!!? ……座禅の時間をもっと増やした方が良いのだろうか……。


罪木「? あ、あの……日向さん?」

日向「ああいやその……。と、とても良く似合ってるぞ罪木!! いつもより数段、こう……魅力が増して見えると言うか、って一体何を言ってるんだろうな俺はあ、アハハハハハハハハ……」

罪木「ふ、ふゆぅ///……は、恥ずかしいですよぉ……。で、でも日向さんが似合ってるって言ってくれて、私、私、とっても嬉しいですぅ!」

罪木が可愛らしく俺に微笑む。……ヤバイ。ソニアもそうだが、この前告白されてから罪木のことも滅茶苦茶可愛く見えてきたぞ……。こ、これが左右田の味わった「告白されてから~」現象って奴なのか!?


日向「さ、さぁ! 時間は決まってるんだし、早く遊ぼうぜ!!」

そう言って罪木の手を取る。罪木は最初「ふえぇえ!?」と顔を真っ赤にして驚いていたが、次第に何も言わなくなった。ただ俺に手を引かれてトコトコ付いてくるだけである。


俺達が今日来たのは「東京サ○ーランド」……関東県民なら、どっかで聞いた事がある人も多いんじゃないだろうか。


アドベンチャードーム(屋内プール)・アドベンチャーラグーン(屋外プール)・スリルマウンテン(遊園地)が一つになった三位一体のアドベンチャーパークで、数え切れない位多くのアトラクションやプールが有り、子供から大人まで楽しむことが出来る。

さて、まずはどこで遊ぼうか……

↓1 最原達との合流タイミング。(コンマが低ければ低いほど早く合流する)

やっべ書き忘れた……。東京サ○ーランドのどのレジャーで遊びますか?

↓3まで。

98 デート終了寸前


俺達が最初に向かったのは、アドベンチャードームにある「ロックビーチ」だ。とても一言では表現しきれない奇妙な形をした(気になった奴は是非調べてみてくれ)その遊具達は、俺の中にまだ眠っていた子供心って奴を大いに刺激した。


日向「おーい罪木ー! 早く上がって来いよー!!」

罪木「は、はいぃ! 今行きましゅぅううううう!!」

俺達は水上に設置された建物のようなそこから、ミニスライダーで一気に下へと滑り落ちる。ソニアの時のようにスライダーが長くは無かったから抱きしめて滑ってやる事は出来なかったが、それでも十分楽しかった。(いきなり頭上から600ℓの水が降ってきた時はビックリしたけどな!)



罪木「ふゆぅ……。あったかくて気持ちいいですね~……最高ですぅ……」

日向「ああ。いっぱい遊んで身体も冷たくなってきてたし、丁度良いな……。あー、気持ちいい……」

アドベンチャードーム(屋内プール)・アドベンチャーラグーン(屋外プール)で思う存分遊んだ俺達がやって来たのは「スプリングハウス」という温水プールだ。岩がごつごつした秘境の温泉を想わせる世界観をしていて、遊び疲れた体を優しく癒してくれる。
前にソニアと行った『グリーンパーク アクア○ラダイス パティオ』や、七海と行った『大江戸温泉○語』も楽しかったが、ここは「アドベンチャーパーク」色が特に強い施設だな。まさに「何でもござれ」って感じだ。


日向「な、なぁ罪木。これ、本当に乗るのか? その……名前からして恥ずかしい雰囲気がバリバリするんだが……」

罪木「ふ、ふゆぅ///……で、でも私! 日向さんとこれに乗ってみたいです!!」

プール施設から上がり、スリルマウンテン(遊園地)エリアへとやって来た俺達。時間はもうデート終了寸前だが、そのタイミングで罪木が「あるアトラクション」に乗ってみたい。と言いだした。……それがこの「ラブエクスプレス」だ。
前に後ろに高速回転するカップルシートの回転コースターで、それ自体は問題無いのだがその、仕掛けが……。


罪木(『世にも不思議な体験に、2人の恋もノンストップで急進展?!(説明文)』……こ、こんなチャンスを逃す手はありませぇん!! ゆ、勇気を振り絞ってください私ぃ!!)

罪木「はい! どうしてもです!!」

日向「そ、そうか……。そこまで言うなら……うん、乗るか!」

罪木「!! は、はい!」

俺達は係員の指示に従い、二人乗りのコースターに乗る。……そして、アトラクション開始直後。すぐに回転が始まった。最初はゆっくりとした物だったが、次第に早くなっていき、最後には──


日向「う、うぉおおお!?

罪木「ふ、ふゆぅうう!?」

いつしか周りは暗闇にすっぽり覆われてしまったのだ。真っ暗で、罪木が本当に横に座っているのかも分からない。ええいクソッ! ↓1高コンマほどHなハプニング

日向「罪木! いるか!?」

そうやって俺が思わず取り乱し、腕を振り回してしまった時だった。「むにゅん」という柔らかい感触が、手の平に優しく当たる。


罪木「ふ、ふゅううううう!? ひ、日向さん、それ私のお腹ですぅうううううう!!」

日向「え、あ、わ、悪い!!」

すぐにバッ! と手を引っ込めたが、俺の手には罪木の柔らかく触り心地の良いお腹の感触が、完全に残ってしまっていた──。(アトラクション終了後、罪木にはすぐに土下座して謝った)


日向「…………」

罪木「…………」

なんとも言えない気まずい雰囲気が、場を支配している。罪木の顔は俯いているし真っ赤で、こちらと眼を合わせてくれようともしない。参ったな──俺がそんなことを考えていた時だった。


アンジー「あー今日は楽しかったー! すっごくすっごく神ってた『デート』だったね終一!!」

最原「そ、そうだね……。ハハ、ハハハハハ……」

俺達と同じく、施設の出口に向かう「あの二人」を発見した。


日向「最原? 夜長?」

最原「え? え?? ひ、日向先輩? 罪木先輩も……」

アンジー「およよー、こんな所で奇遇だねー。創達もデートしてたの?」

日向「あ、ああいやその「そ、そそそそうですぅ! 二人っきりで思いっきりデートしてましたぁ!!」つ、罪木!!?」

いや確かに罪木から告白はされたし、デートと言えばデート何だろうが、夜長の言うデートの定義で言うと多分その……。ほ、本当に「付きあってる」状態でする行為の事を言うんじゃ……。


最原「……日向先輩って、やっぱり苗木先輩並みにモテるんですね……。ついこのあいだ七海先輩とデートしてたのに……」

罪木「……」ピクッ

日向「そ、そういう最原だって赤松とデートしてたじゃないか!!」

アンジー「……」ピクピクッ

最原「あ、あれはそういう訳じゃあ……」



アンジー「へー、そうなんだー。……まぁ終一は後でタップリ尋問するとしてー、創までそんな男の子だっていうならもう『一緒にお風呂に入ってあげないよー?』」



ビシィイイイイイイイイッ──!! と、その場の空気が完全に凍り付く。最原は「え? え?? せ、先輩も???」と言いながら戸惑っているだけだったが、罪木が……。


罪木「あれ? あれあれあれ??? おかしいですねぇ……。私と澪田さんはまだ兎も角、夜長さんとまでそんなことしてたんですか??? 日向さん、少し節操って奴がなさ過ぎじゃありませんか???」

日向「い、いやいやいやいやいや!! ま、待ってくれ罪木。まずちょっと状況を整理させてくれ!!」

罪木「そうですねぇ……。まずはお話を聞かせて貰わないと診察も出来ませんしねぇ……」

そうして罪木を一旦落ち着かせ……。落ち着かせられたのか?? 兎に角俺は最原の元に駆け寄り、緊急の相談をし始めた。


日向「なぁ最原。これは完全に俺の予想なんだが、お前もしかしなくても「夜長に脅されて」デートしてたんじゃないか?」ヒソヒソ

最原「な、なんで先輩がそれを!? は、はい。『デートしてくれないと一緒にお風呂に入った事をバラす』って言われて……。そう言われてもボク、何の覚えもなくって……」ヒソヒソ

やっぱりだ。最原は「あの日の事」をまるで覚えていない。澪田が「あの日あった事」を全く覚えていなかったように。


日向「な、なぁ夜長。お前はあの日の事をどこまで覚えてるんだ?」

俺はある種自滅覚悟で夜長に話しを促させる事にした。すると──


アンジー「んっとねー。終一と小吉と「どこかの」お風呂に入ってたら、急に創が入って来て小吉を追いかけ回してー……。それからえーっと……えーっと……。どうしてたんだっけ? でもまぁ兎に角三人で一緒のお風呂に入ったのは間違いないよー!!」


──「どこかの」──そこだ!! この言葉(嘘)を真実に!!

日向「なーんだ、その事か!」

アッハッハ! と俺は全力で笑う(フリをする)。全神経を集中させろ。言葉(嘘)を真実に変えて見せろ、日向創!! それが出来なきゃ俺は節操なしのクズ男認定待った無しだ!!


アンジー「? 何笑ってるの創ー?」

日向「なぁ夜長。そこって男女が一緒には入れる「温水プール」だったんじゃないか?」

最原「お、温水プール……ですか?」

日向「そう! ほら、今日の施設にもあっただろ!! ああいう「水着で入れるタイプの風呂」だったんじゃないか?」

罪木「……そうなんですか? 夜長さん」

アンジー「うーん。でもそれじゃあ終一のおちn「そ、それにほら! 俺はずっと水着(タオル)を履いてただろ!? それが何よりの証拠だ!! 違うか!?」……うーん。言われてみれば確かにそうだった気もするって神様も言ってるなー……」

俺の吐いた言霊(嘘)に、最原は普段の冷静さと聡明さを失っているのか「な、なーんだ……。そういう事だったんだ……」と安心しきっているし、罪木も「ふゆぅ……。ま、まぁそういう事なら……」と納得してくれたようだ。


最原「もう! 夜長さん、あんまり人を勘違いさせるようなことを言っちゃダメだよ!!」

罪木「そ、そうですよぉ! 私、もう少しで日向さんを診察(意味深)してしまう所だったんですからぁ!!」

夜長「うーん……。まぁごめんねー?」

あ、危なかった……。この夏最大級のピンチだった……。もう少しで大変な事になるところだった……!! と、俺はこれ以上なく大きな溜息を吐いたのだった。


夜長アンジーとの絆値がMAXになりました!! ──絆クエスト・夜長アンジー を 開始します──

……と言いたい所なのですが、今までの絆クエストで分かるとおり、絆クエストは通常のそれよりも長く時間が掛かるので、「今日は」先に夏休み編をやります。

~~夏休み30日目~~

き、昨日は本当に危なかった……!! 危うく罪木からの印象が最低値になるところだった……。王馬の奴、あいつ本当に次に会った時は覚えてろよ……!!

それはそうと、いよいよ今日と明日で夏休みも終わりだ。明日はもう「予定」が決まっているから、実質これが最後の自由に遊べる日になるだろう。


↓2 さて、それじゃあ何をしようか……。

その絶望(姉妹)は、俺が「今日ぐらい家でゆっくり過ごすかぁ」と明日に備えて休むことに決めた時に襲来した。
ピンポーン! と玄関のチャイムが鳴り、両親もちょうど出掛けてて家に居なかった為、仕方なく俺はベッドから降りて玄関へと赴く。


日向「はーい、どちら様で──」

江ノ島「おいっす! 夏休み満喫してますかーパイセーン!!」

戦刃「こ、こんにちは。日向くん……」

俺は一瞬、このままドアと鍵を閉めてしまおうか迷ったが、そうしたが最後もっとエラいことになる予感がしたからだ。そのままズカズカと家に入ってくる江ノ島と、申し訳なさそうに江ノ島の後を付いていく戦刃を死んだ魚のような眼で見つめながら、俺は仕方なく二人を持てなす事にした。


~~~~


日向「ほら、取りあえず麦茶しかないけど飲むか?」

江ノ島「えー? 今の私ぃ、ダルボの「エルダーフラワーシロップ」を炭酸水で割った奴しか喉が受け付けないんですけどー?」

日向「そんな高尚なもんはウチには無い。飲まないなら飲まなくて良いぞ」

戦刃「え、えっと。外が暑かったし私はのm「あ、お姉ちゃん確か麦茶苦手だったよね? 仕方がないから私が二つとも飲んであげるー♪」……うう」

麦茶が入ったグラスを、二つ一気に煽る江ノ島。戦刃が「ジー……ッ」と捨てられた子犬のような眼で俺を見る。……心配するな、お前の分も後でちゃんと持って来てやるから。


日向「つーかお前ら一体何しに来たんだよ……」

江ノ島「なにってそりゃあ↓2?」

× 俺は一瞬、このままドアと鍵を閉めてしまおうか迷ったが、そうしたが最後もっとエラいことになる予感がしたからだ。
○ 俺は一瞬、このままドアと鍵を閉めてしまおうかと迷ったが、止めた。そうしたが最後もっとエラいことになる予感がしたからだ。


江ノ島「宿題写しに?」

日向「帰れ。つーか77期生と78期生じゃあ出てる宿題が違うだろ。本当の目的を言え本当の目的を」

江ノ島「はーい! ↓2」

お前に私様の新しい下着写真集を撮ってもらいたくて
断ったらお前が罪木澪田、アンジー最原と風呂入った時の盗撮写真学校にばらまく(部屋に写真ばらまきなら)

>>85 ウゴゴゴゴゴゴゴゴ!(また難しそうなのが……)

……今後の展開を考えつつ、アンジーの絆クエストを書く必要があるので、今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。(ゲリラ投稿を除く)

お昼なのでゲリラ投稿。



江ノ島「うぷぷ、これなーんだっ!?」

唐突に立ち上がった江ノ島が、手元から紙切れを──否、写真の束を空中にバラ撒く。なんだなんだとバラ撒かれた写真を見て──


日向「──ん、なっ……。んなっ!!?」

俺は、絶望した。そこに写っていたのは例の混浴銭湯で罪木澪田、夜長最原と風呂入っている時の写真であり、それが合成なんかじゃないことは、素人目で見ても一発で分かった。


日向「お前、これ、何でっ、どうやって……!!」

江ノ島「うぷぷ! さぁ、何ででしょうねー? 私達があの銭湯のオーナーだった? 王馬くんと共謀してた?? それとも単に盗撮カメラを仕掛けてた??? もちろん、答える義務は無いけどねー」

江ノ島は心底愉快そうに顔を歪めて笑う。彼女は言った。「これから私様の言う事を聞かなきゃ、これを学校中にバラ撒く」と。……俺に選択肢など、残されてはいなかった。俺だけならまだ兎も角、罪木や澪田、夜長に最原まで巻き込むわけにはいかなかった。


日向「……俺に、一体何をさせようってんだ」

江ノ島「何ってそりゃあ……私様の写真撮影?」


~~~~~~~~


日向「…………」

俺は二人によって、都内某所の撮影スタジオに連行されていた。スタジオに入った直後「あ、これ撮影用のカメラだからあとよろしくー」と江ノ島に如何にも高そうな一眼レフカメラを押しつけられ、それから待つこと数十分。


江ノ島「おっまたせー♪」↓1(コンマが高いほどエロい下着。補正値+50)

日向「んなっ……!!」

現われた江ノ島は、これ以上なくセクシーな下着姿をしていた。

22(ゾロ目効果)+50=72 もの凄くエロい下着。


エロい──。それが、俺の第一印象だった。っていうか年頃の男子なら誰だってそういう感想を抱かずにはいられないだろう。

江ノ島が着てきたのは、所謂アダルトグッズ──通称「エロ下着」と呼ばれる物で、胸が殆ど隠れていない──ブラジャーとすら呼べない紐のようなそれで、江ノ島の大きな胸をこれ以上なく際立たせていた。
ショーツも同じくだ。薄く、薄く、そして薄い。もう「それ着てる意味あるのか?」と問いかけたくなるほど薄手のショーツで、その「中身」が殆ど透けて見えてしまっている。


戦刃「…………」

妹のそんな姿を見ても、戦刃は何も言わない。男に妹のこれ以上なく恥ずかしい痴態を見られているというのに、俺の眼を隠そうともしなければ、妹に「じゅ、盾子ちゃんそれはやり過ぎだよ!!」と声を掛けるような事もしなかった。


江ノ島「ささっ! 日向先輩♪ 写真撮影を始めましょ? ほらほら遠慮しないでー。先輩ってば一国の王女様の下着姿を撮ったことすらあるのに今更でしょ~?」

日向「……そんなことまで知ってるんだな」

ボソリと呟いて、俺は虚無感に心が支配されたまま、江ノ島の写真撮影を始めた。


~~~~~~


江ノ島「んじゃ、次はこのポーズでお願いねー♪」

日向「……おう」

江ノ島は実に色んな写真を撮らせてきた。胸を強調するポーズ。寝転んで上目遣いでこちらを見つめてくるポーズ。後ろ向きで、こちらを振り返る様なポーズ。四つん這いになって尻をこちらに突き出すようなポーズ。
「写真撮影」と江ノ島は言っていたが、こんなの写真撮影でも何でも無い。ただ只管にエロい行為をしているだけだ。……なんでだろう。下半身はギンギンに反応しているのに、頭と心が全く興奮しない。江ノ島の姿は確かにエロいがただそれだけで、なんていうかこう……凄く大切な何かが欠けているような気がしてならなかった。


江ノ島「んじゃ、次で最後の撮影にしよっか♪」

ようやく、ようやくこの地獄のような時間が終わるのか……。と、俺がホッと溜息を付いた時だった。江ノ島は何を考えているのか俺を突き飛ばして馬乗りになると、丁度俺の息子がある位置に自らの股間を置いて座る。


日向「んなっ、お前──それはっ!!」

江ノ島「うぷぷ。さぁさぁどうぞ「最後の」写真撮影をしちゃってー。それとも何? この「写真撮影」が終わるのが名残惜しい? イヤーン、先輩のえ・っ・ち♡」

んな訳あるか馬鹿!! と言わんばかりに、俺は即座にシャッターを切った。「ちぇー、ツマンナイのー」とだけ言って、江ノ島はスタスタと更衣室の方へ戻って行く。……ホント、一体何なんだアイツは……。
俺が仰向けに寝転んだまま動けないでいると、今まで見ているだけだった戦刃が近づいてきて


戦刃「あの……。本当にごめんね日向くん。盾子ちゃんは多分「好きでも何でもない人に自分の凄まじい痴態を撮られてる」って絶望を味わいたかっただけだと思うから……」

……それだけのためにこんな回りくどい真似をして、俺をここに呼び出したってのか。その「絶望」とやらを自分が味わいたいだけの為に。


江ノ島「あ、そうそう」

更衣室からヒョッコリ顔だけを出した江ノ島が言う。


江ノ島「約束通り、ちゃんとあの写真とネガは処分しておくけどー。先輩は「卒業式の日」まで今撮った写真は捨てちゃダメね? そうしないともっともーっと絶望的な事になっちゃうかもよ? うぷぷぷぷぷ!」

──悪魔だ。コイツは人として一番大切な何かを喪失してしまっている。俺は江ノ島盾子にそんな感想しか抱けなかった。


江ノ島・戦刃との絆値が深まりました!!

ゲリラ投稿です。(つーかそうしないと今日で夏休みの終りまで行かねぇ!)

では改めて……


夜長アンジーとの絆値がMAXになりました!! ──絆クエスト・夜長アンジー を 開始します──



日向「……ここは、どこだ?」

気がつくと、俺は見覚えの無い海辺の砂浜に立っていた。……とても綺麗な砂浜と海だ。海水浴場のようなそれとも違う、ジャバオック島のようなリゾート地でも無い。──とすると……。
クルリと後ろを振り返ってみる。そこにあったのはジャングルと呼んで差し支えないレベルの大きな森で、この場所が熱帯地方のどこかである事を理解させる。……俺は、一体いつの間にこんな所に……?

そんな疑問を抱いた時だった。後ろからドサッと誰かに勢いよく覆い被さられる。


アンジー「ようこそ! アンジーの島一日体験ツアーへー!!」

日向「…………は?」

夜長のその言葉を皮切りに、森の中から木製の太鼓やら笛やらを持った男女が演奏しながら現われて、俺の事を歓迎するかのように周りを囲んで踊り始める。……なんだ? 俺は一体どんな怪奇現象に巻き込まれたっていうんだ???


アンジー「今日はいーっぱい楽しんでいってね、創♪」

夜長が俺の頬にチュッ♪ とキスをして、その「アンジーの島一日体験ツアー」は幕を上げたのだった。──一方で俺は「ああ、これ夢だ」と頭の中で片を付けた。


~~~~~~~~


アンジー「取りあえず、腹ごしらえも兼ねてまずは食べ物からだよねー! アンジーの島にはお肉に野菜にフルーツに……一年中、食べるのに困らない楽園なんだよー!!」

如何にも「南国の小屋」という風な場所に案内された俺は、数人の美女を侍らせながら(正確には侍らせられながら)、出された鳥の丸焼きや、南国特有の珍しいフルーツをほおばっていた。……美味い。流石に花村のそれには及ばないが、どれもこれも一級品と言える品々ばかりだ。こんな物が毎日食べられるっていうなら確かにここは「楽園」の定義を一つ充たしているだろう。


~~~~~~~~


アンジー「次ぎに次ぎにー。アンジーの島はとーっても綺麗なんだよ!! 海岸にはゴミなんて一つも落ちてないし、海の中も綺麗で素敵なお魚がたっくさん泳いでるのだー!!」

俺は夜長と一緒に浜辺を散歩したり、シュノーケルを装着させられて海の中を泳いだりした。……確かに綺麗だ。今まで見てきたどんな海よりも水が透き通っていて、何十種類もの綺麗な色をした魚が沢山泳いでいる。夜長の言う通り、ゴミなんて一つも落ちていない。……こんな場所で一夏を過ごせるというのなら、そいつは間違いなく幸せ者だろう。


~~~~~~~~


アンジー「アンジーの島は美男美女しか生まれてこないんだよー!! それにほら! 創はやっぱり女の子達から大人気!! みんな創と「柔軟体操(意味深)」がしたいって言ってるよー!!

食事の時も思ったが、確かに見渡す限り「美女」「美少女」と呼べるような、可愛くて綺麗な女性しか見当たらない(全員褐色ではあったが)。そんな女の子達が自分と……その……素敵な事をしたいと言ってくれている。俺の中にあるありとあらゆる言葉の限りを尽くしてそれは断わったが、代わりに全員からギューッと抱きしめられたり、頬にキスされてしまった。……俺の中の貞操戒念が、グラグラと揺らいでいるのが分かった。


~~~~~~~~


そして夕方。俺と夜長は再び二人っきりで浜辺を歩いていた。


アンジー「どうだった創? アンジーの島は正に地上の楽園! 天国みたいな場所だったでしょー?」

日向「……ああ、そうだな」

それは素直にそう思う。この島は綺麗で、素晴らしくて、良い人がいっぱい居て……。だから夜長はこの島を誇りに思っていて、なんとかして大切な人達をここに移住させたいと思っている。


アンジー「でしょでしょー? だから創も卒業した後はここに移住しちゃいなよー。みんなでずっと一緒に幸せな──」

日向「夜長」

アンジー「?」

日向「↓3」

↓3までの意見を統合して、>>1が良い感じにまとめます。(移住を断わる系の台詞だとありがたいです)

日向「……悪いけど、それは出来ない」

アンジー「…………」

俺は、夜長の誘いを断わった。それはきっと、この島に招待される前から……。夜長の依頼を解決して「島に移住してよ!」と言われた時から決めていた事だったんだ。


アンジー「なんで? どうして?? 創はアンジーの島の何が嫌だって言うの???」

日向「『天国』って奴は、生きている間には行けない物さ。それに、ずっとここに居たら堕落しちまう」

そうだ。ここは正に楽園……天国みたいな場所だ。だから生まれてからずっとここで過ごして来た島の住人達ならまだしも「外」の世界からやって来た人間は、きっと堕落する。考える事を止め、ただ只管悦楽を貪るだけの存在になる……。人として大切な物を失ってしまうだろう。


アンジー「『堕落』? そんなの神様の言う通りにしてればどうにでもなるよー!! 創は神様を信じられないの? 背信者にはバチが当たるんだよ?」

日向「俺の進む道は、俺を信じて俺が選ぶよ。今はまだ分からないけど……。でも、絶対にそうする。神様を信じる信じないは別の話としてな」

アンジー「……その先に、何があるか全然分からなくても?」

日向「だから面白いんじゃないか。それに俺は一つの場所にずっと居続けるより、風になってどこへともなく飛んでいけるような……。そんな自由な人間でありたい」

そうだ。例えどんなにこの島が素晴らしくても、俺の『未来』はこの島には無い。俺の『希望』もこの島には無い。


日向「だから、どうしてもお前が「この島に来て欲しい」って言うなら、たまーに遊びに来るよ。思いっきり遊んで、この島を満喫して、次の機会を楽しみにしながら『自分の居場所』に帰るんだ」

アンジー「……そっか」

夜長はホンの少しだけ寂しそうな顔をすると


アンジー「じゃあアンジーの島一日体験ツアーはこれでお終いだねー!!」


そう言った。するとその途端、俺は自分の意識を保てなくなり、後ろに倒れて────気がつくと、いつもの家のベットで寝ていた。「ああ、やっぱり夢だったんだな」と俺が思った時、スマフォに着信があった。……夜長からだ。



アンジー『約束だよ、創。アンジー、創が遊びに来てくれるの楽しみに待ってるからねー!!』



たった一言。そうとだけ言われて通話を着られた。俺がこの夏で体験した中でも、とびっきり不思議な出来事だった。



絆クエストクリア! 「アンジーに助けを求める」の難易度が更に下がりました! アンジーのパンツを手に入れました!!

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます……。と、言いたい所なのですが、肝心の書き溜めが終わっていないので、もう少々お待ちください。

~~夏休み31日目~~

いよいよ今日が、夏休み最後の日だ。宿題は全部終わらせた。夏休みを思う存分満喫した。後は今日の──夏休み最後のイベント「夏祭り」を楽しむだけだ!!
誘う相手は……。うん、今の俺が「最高に仲が良いと言える仲間達」にしよう!!



──夕方・夏祭り会場──


日向「おお……。やっぱ賑わってるなー」

俺は神社の境内やその外に騒然と立ち並ぶ屋台の数々と、それに群がる沢山の人達を見て、思わずそう言う。


左右田「お、いたいた! おーい日向ー!!」

日向「左右田! 久しぶりだな!!」

左右田「だな! あの時のトレーニング以来だぜ」

俺が一番最初に合流出来たのは、この夏で一回りも二回りも大きく成長したと言える俺のソウルフレンド──左右田和一だった。聞いた話しによると、彼はこの夏をただ只管トレーニングと勉強に使い倒していたらしい。一緒に遊ぶ機会は一度もなかったが、コイツと一緒に浜辺でトレーニングをした思い出は、今も色濃く記憶の中に残っている。

……コイツのためを思って西園寺にも当然電話を掛けたのだが「家の事情がある」と言われて断わられてしまった。……俺は一㎜も悪くないはずなのに、なんだか左右田に申し訳無いような気分になってくるな。……もっと西園寺と仲良くしておけば、こんな事態は防げたんだろうか……。


苗木「あ、いた!! 日向せんぱーい!!」

舞園「ふふっ。今夜はお誘いいただき、ありがとうございます(ニコッ)」

日向「こちらこそ、お前らが来てくれて嬉しいよ」

霧切「……明日から2学期なのだけれど……。まぁ偶には最後の最後にハメを外すような夏休みがあっても良いでしょう」

朝日奈「不二咲ちゃんだけが来れなかったのが残念だよねー。まぁ不二咲ちゃんには不二咲ちゃんの事情があるし、仕方ないけどさー」

続いて現われたのが、苗木を中心としたいつものメンバーだ。苗木以外の3人……。つまり舞園、霧切、朝日奈は浴衣を着ていた。舞園はピンク。霧切が薄い蒼。そして朝日奈が朱色の、それぞれのイメージカラーにあった浴衣だ。当然、三人とも美人で可愛い女の子なので、三人を侍らせている苗木に周囲の男共の視線が集まっている。……苗木も大変だな。
……それにしても、こいつらとも色々あったよなぁ……。苗木とはセレスの賭け麻雀と餃子巡りに付き合い、花村の料理教室に一緒に参加して、舞園には歌のトレーニングに付きあってもらって、(結果は散々だったけど)同じくセレスの餃子巡り。朝日奈とはプールで水泳勝負をしたし、霧切と最原と一緒に世界最難関の脱出ゲームに参加したりもした。
……でも「こいつら」で言うなら(一人少ないが)一番印象に残っているのは夏休み直前の「サバゲー大会」だ。あれは本当に楽しかったなぁ……。まさしく「青春してる」って感じがした。


七海「おー、いたいた。こっちにいたんだ、日向くん達」

ソニア「誘っていただき、感謝感激です日向さん! このソニア・ネヴァーマインド、浴衣姿に華麗に転身! です!!」

罪木「ふ、ふゆぅ……。え、えっと……今夜はその……。夏祭りに誘っていただいてえっと……。ふゆゆぅ……き、緊張しすぎて何て言えば良いのか分かりませぇん!!」

澪田「たっはー! 蜜柑ちゃんは相変わらず初心でシャイっすねー! こういう時はいつも通りにしてれば良いんすよ! あ、創ちゃん。夏祭りライブに誘ってくれてありがとうございマム!」

日向「ああ、良かった。お前らとも無事合流出来たな。あと澪田? 流石にこの場で即興のライブを始めるのは止めてくれな? 一応言っておくけど」

その次に四人で一緒に来たのが、七海、ソニア、罪木、澪田の四人だ。舞園達と同じく、それぞれのイメージに合った色の浴衣を着ていて、全員とても良く似合っている。
……この四人とは、本当に色んな思い出がある。七海とは観光都市K市を夕方まで練り歩き、某有名なリラクゼーション施設にも行った。澪田と一緒にダンス勝負もしたっけ。(ボロ負けだったけど)ソニアとは遊園地に(拉致され)田中や終里と一緒にオリジナルの迷宮攻略ゲームで遊び、レジャープールにも行って、宿題の手伝いまでしてもらった。……そして、告白された。
罪木とは澪田と一緒に王馬の奴の所為でその……。こ、混浴銭湯に一緒に入ってしまったし、保健室で西園寺と澪田と駄弁ったり、アドベンチャー施設にデートにも行った。……そして、ソニア同様告白された。澪田とは自分が主役のフェスに連れていかれ、宿題の手伝いまでさせられた。……本当に、色々あったもんだ。


最原「あ、やっぱりこっちにいたんですね先輩達」

アンジー「おー! 終一の推理通りだったねー!!」

日向「最原、夜長。来てくれてありがとな」

最後にやって来たのが、夜長に腕を絡ませられて困ったような表情をしている最原だ。……思えば最原とは、この夏で一番仲良くなれた人材だと思う。例の盗難下着事件に、百田&辺古山とのトレーニング。花村の料理教室に、途中で偶然会ったリラクゼーション施設に、脱出ゲーム。……ついこの間はアドベンチャーランドで修羅場になりかけたりもしたっけ。
夜長の奴とも本当に色々あった。宿題の手伝いをさせられ、女子会の司会を任され、(またも王馬の所為で)最原と一緒に混浴風呂に入る羽目になったし、アドベンチャーランドでは罪木の前でその事をバラされかけてエラい目に合いかけた。

……その他の奴らとも本当に色んな思い出がある。……本当に、濃い夏休みだったなぁ……。



澪田「なーに感傷に浸ってるんすか創ちゃん! 夏休みはまだ終わっていないっすよ!! そう、今日という日が終わるまで!!」

と、澪田がノリノリで俺の右手を握ってくる。


ソニア「!? そ、そうですよ! この夏休み最後の思い出を、今から作るんですから!!」

それを見たソニアが、慌てたように俺の左腕に腕を絡ませ。


罪木「ふ、ふゆゆぅ……。えっと、ええっと……。え、えいっ! 失礼しますぅ!!」

それを見た罪木が何を錯乱したのか、突然後ろから抱きついてきた。あ、あの。その……胸が、胸の感触がダイレクトに背中に……。


左右田「ひ、日向……。お前……」

苗木「ぼ、僕が言えた義理じゃありませんけど、日向先輩って……」

七海「モテモテだねー。ギャルゲーなら攻略対象かつ好感度MAXの女の子×4って感じかな?」

ほぼ全員が、俺を一歩引いた様な眼で見てくる。頼む、頼むから止めてくれ! 俺はそんな節操なしな男なんかじゃない!! これには本当に色んな事情がだな──!!


澪田「それでは最初の出店へ~! 出発おしんこーっす!!」

日向「お、おわっ!!」

澪田が突如として、俺の手を握ったまま走り出し、残りのメンバーも放されないように付いてくる。……やれやれ。どうやら今日が一番、騒がしい夏休みになりそうだ。


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2~4 参加メンバーを一人一つずつ。

~~射的の屋台~~


澪田「ふっふっふー。この「ショットガンの澪田」と言われた唯吹の実力を見せつけるチャンスっすねー!」

日向(……いやそれ「狙った場所に当たらない」っていう暗喩じゃないか……?)

澪田に連れられて俺達がやって来たのは、祭りの屋台の代表格である「射的」の屋台だ。ヤル気満々な澪田は勿論──


ソニア「祖国で培ったキツネ狩りの腕前を見せる時が来たようですね! レッツハンティングです!!」

左右田「ソニアさん、多分ですけどキツネ狩りと射的は似てるようで大分違うもんだと思うっすよ……」

ソニアと左右田も参加するらしい。俺もそこまで自信がある訳じゃあ無いが……。折角のお祭りだしな。俺もやってみるか!!

それぞれの成果

↓1 日向
↓2 澪田
↓3 ソニア
↓4 左右田

高コンマほど良い物が取れる。

……結論から行って、結果はなんとも言えない有様だった。俺と澪田は大物を狙わず小さなお菓子を執拗に狙い続けた結果、戦果が当然しょぼくなり、左右田は某人気ゲームの脇役のぬいぐるみを倒したが、興味が無かったのかなんとも言えない微妙な表情をしていて、ソニアに至っては大物の据え置きゲーム機本体を狙い続けた結果、戦果が0となってしまった


ソニア「うう……。とんでもない無様を晒してしまいました……。実際のハンティングを経験した事のある身として恥ずかしい限りです……」

日向「い、いやいや! 射的なんてそんなもんだから! なっ!!」

左右田「そ、そうっすよソニアさん! 言ったじゃないっすか『キツネ狩りと射的は似てるようで大分違うもんだ』って!!」

澪田「そうそう。(モゴモゴ)気にする事なんてないっす! 次ぎ行くっすよ次ー!!(景品のお菓子を頬張りながら)


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2~4 参加メンバーを一人一つずつ。

先に箱の中身の物を募集(お祭りの屋台の常識の範疇でお願いします) 安価↓2

破壊神暗黒四天王

>>129 田中が破壊神暗黒四天王をこんな事の為に貸し出すとは思えないので「普通のハムスター」なら許可しましょう。(尚現実で許されるかどうかは不明)

澪田「次は次はー……じゃん! この屋台にするっす!! むっきゃー! 滅茶苦茶楽しそうっすよコレ!!」

日向「澪田お前ぇぇええー!!」

澪田が立ち止まった屋台とその内容を見て、俺は思わず叫んでいた。澪田が選んだ屋台でやっていたのは所謂「箱の中身はなんじゃろな?」と言う奴で、箱の中のものを触って感触で正体を当てるゲームだ。それ自体は問題無い。全くもって問題無いのだが、出している屋台が……。


最原「ら、ランジェリーショップって……///」

左右田「いやおかしいだろ! なんでこんな一歩間違えれば風叙良俗に反するような店が祭りに屋台を出店できるんだよ!!?」

そう、出店の出店元は「女性専用下着専門店」……所謂「ランジェリーショップ」という奴で、商品は全て女性専用の「下着」だったのだ。それも、俺でも知っているような超高級ブランド物の。「さぁさぁ誰が挑戦するっすかー!?」と澪田が騒ぎ立てているが、こんなもん誰も参加したがる訳が……。


七海「うーん……。誰もやらないっていうなら私がやっちゃおうかな」

日向「七海!!?」

七海「だってそうしないと澪田さん次に行かせてくれそうにないし……」

それは最もなのだが、別に七海がやらなくても……。いや男性陣がやるわけにはいかないけど……


霧切「はぁ……。仕方がないわね、私もやるわ」

苗木「霧切さん!?」

霧切「苗木くん、これは仕方がない事なの。「緊急避難」って奴と同じよ」

苗木「それは大分違うと思うよ……」

霧切もやると言いだし、コレで参加者は二名。そしてソニアまで「先ほどの雪辱……ここで晴らして見せます!!」とやる気を見せる始末だ。……まぁ三人もやれば澪田も十分満足……


澪田「あ、ちなみに創ちゃんは皆をお祭りに誘ったリーダーとして強制参加っすから」

日向「は? …………は?」


↓1 日向
↓2 七海
↓3 霧切
↓4 ソニア(よく四天王と触れあってる補正+20)

コンマ70以上で商品ゲット。

結果。霧切以外全員不正解(霧切に超高校級の探偵補正+20あげるの忘れてたんですがいらなかったですね……)


日向「うわわっ! おいちょっと待てなんだよこれ!? 動く、なんかめっちゃ動くんだけど!!? これ絶対箱の中に入れちゃいけないモンだろ!!」

七海「うーん。何かが動いてるのは分かるんだけど、何かは私にも分からないなぁ……? なんなんだろ、これ」

ソニア「うーんうーん……。確か、確かにどこかでこれと似たような物を触った記憶があるのですが……えーっと……」

と、俺達三人はあえなく時間切れ。さて、最後の参加者である霧切だが──


霧切「……なるほどね。分かったわ(コショコショ(定員さんに答えを告げている)」

店員「大正解でーす!(カランカラーン!!)さぁさぁ、お好きな下着をどうぞ選んでいってください!!」

流石は「超高校級の探偵」と言ったところか。あの箱の中に入っている謎の何か(多分生物)をこんな僅かな時間で当ててしまうとは。


霧切「……そうね。私、こういうのに今まで興味が無かったから……。苗木くん、代わりに選んでくれる?」

苗木「え、ええええええええっ!?  な、何で僕が!!?」

舞園(さては霧切さん……!)

朝日奈(『彼氏に下着を選んで貰う彼女』っていうシュチュエーションで優越感を得るつもりだね……!!」

霧切「ねぇ、お願いよ苗木くん」

苗木「えっと、えっと……じゃあ↓1で!!」(高コンマほどエロい下着

すげぇ……。流石は超高校級の幸運……。


苗木「じゃ、じゃあこれで!!」

霧切「……なるほどね。(あまり派手な下着は好きじゃないのかしら……? いえ「この場だから」ワザと健全な下着を選んだ可能性もあるわね)」

苗木が顔を真っ赤にしながら選んだのは、いたってごく普通の薄紫色をしらブラジャーとショーツだった。……流石は苗木だな。常識的で模範的で、尚且つ誰も不機嫌にならない最高の選択だ。


澪田「ではでは誠ちゃんの性癖も分かったところで次行くっすよー!!」

苗木「ちょっ!? い、今選んだ下着は別に僕の性癖って訳じゃあ……!!」

諦めろ、苗木。ああなった澪田は一種の暴走機関車と一緒だ。「何か」があるまで決して止まらない。


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2~4 参加メンバーを一人一つずつ。

夢野

>>146 夢野はいないので、安価を下に一つずつズラして採用。そしてコンマ00なので……?


澪田「おっ! これなんかどうっすか!! 丁度お腹も減ってきたし、丁度良いんじゃないっすか!?」

続いて澪田が連れて来たのは、チョコバナナの屋台だ。チョコバナナか……確かにお祭りの定番屋台ではあるんだが、実際に食ったことはあまりないなぁ。良い機会だし、俺も一本……。


澪田「それに面白そうな事もやってるっすよ! ほら!!」

日向「……ん?」

澪田に言われて、店の出先に出ている看板を見てみる。すると……。


『水鉄砲ロシアンルーレット開催中! 濡れた人はチョコバナナ一本無料!!』


──と、書かれた看板があった。いy


左右田「いや何だよ水鉄砲ロシアンルーレットって!? それ薄着の女性にやらせたらヤベー奴だろ! つーか『濡れた人はチョコバナナ一本無料』って書いてある時点で悪意しか感じねぇんだけど!!?」

おお……! 久々に会ったが流石は左右田だ!! その潜在的ツッコミ能力を駆使して俺の代わりに店と店員に的確にツッコんでくれている……!! くそっ! こんな事ならもっと左右田と遊ぶ機会を作っておくんだった!!


朝日奈「わ、私やりたい! チョコバナナ普通に好きだし!!」

罪木「わ、私もやってみたいですぅ!!」

日向・苗木「「罪木!?(朝日奈さん!?)」」

どういう訳だかやるのを避けるべき女性陣二人が真っ先に「やりたい!」と言いだした。一体どういう事なんだ……!?


朝日奈(も、もし水鉄砲に当たっちゃったら……)

罪木(ひ、日向さんにお顔を拭いて貰えるチャンスですぅ!!)

アンジー「ねぇねぇ終一ー。アンジーの為にもやって来てよー!!」

最原「ええっ!? で、でも……」

アンジー「むぅ……。終一はアンジーが濡れ濡れになっちゃっても良いっていうのー? それともそんなアンジーを見たいの?」

最原「い、いやそういう訳じゃ……。分かったよ。やってくる……」

日向「あ、最原がやるなら俺は遠慮し「創ちゃん?」……やれば良いんだろやれば! クソッ!!」

こうして俺達四人は『水鉄砲ロシアンルーレット』とかいうふざけたチョコバナナ店の企画に参加することになった。まぁ言っても一本無料にするだけでも店としては損害が出るだろうし、確率もそう高くはな──



日向「──うわぷっ!?」

朝日奈「──きゃぁっ!」

罪木「ひゃぁああん!!」

最原「──うわわっ!!」



まさかの四連続ヒットだった。それを見た左右田が「いや流石におかしいだろこれは!?」と店主に物言いして水鉄砲を調べようとするが、店主はなんのこっちゃやらと知らんぷりで、俺と(何故か)苗木にタオルを渡してくる。(あとチョコバナナ四本も)


日向「……(フキフキ)」

「あ、あのぉ……。日向さぁん。その、わ、私のお顔も拭いていただけないでしょうかぁ……」と、罪木が言って来たため、俺は仕方なく罪木の顔面に付着した水を拭き取っていく。苗木も朝日奈に頼まれて、似たような事をやっているみたいだ。
……なんだろう。こう、眼を閉じて上目遣いをしてもらっているとまるでその……。き、キスをする直前のようd


ソニア「ああっと! 何か向こうに面白そうな出店があります!! 早速向かってみましょう!!」

今度はソニアに手を引っ張られ、俺達はその(かなり胡散臭い)チョコバナナ屋を後にした。


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2~4 参加メンバーを一人一つずつ。


という訳で今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。(クッソ! 今日中に夏休み編を〆たかったのになー!!)

お昼のゲリラ投稿です。



ソニアに手を引かれて暫く行くと、正しく「大行列」といって良いほど人が集まっている屋台があった。香ばしい肉の焼ける香りが、辺り一面に立ちこめている。


朝日奈「なにあの屋台? なんだか凄い人集りが出来てるけど……」

苗木「凄く良い匂いがするね。……けどなんだろう。どこかで嗅いだことのある匂いなんだけど……」

左右田「……なぁ、日向よ。なんかずっと前にもこんな事があった気がするんだが……」

日向「ああ……俺もだ。多分……」

折角だからと、皆で行列に並んで待つこと数十分。


花村「ウェルダーン! はい、次のお嬢さんご注文を……ってあれ? みんな! もしかしてとは思ったけど、やっぱりお祭りに来てたんだね!!」

日向「やっぱりお前だったか……」

澪田「むっちゃー!! お久しぶりっす輝々ちゃん!!」

今年の夏は本当に「デジャヴ」って奴によく遭遇するなぁ。と我ながら感心する。屋台には超高校級の料理人である花村がでっかい肉の塊を、鉄串に刺して炭火で焼いていた。一体何なんだこの美味そうな料理は……。


花村「『シュラスコ』だよ!!」

日向「しゅ、シュラスコ?」

花村「日本にはまだ馴染みがないかな? ブラジルの伝統的料理で、一言で言ってしまえば「ブラジル風バーベキュー」だね。バーベキューと言っても日本のバーベキューとはスケールが違う豪快な一品で、牛をメインに、豚、鶏などのブロック肉やソーセージなんかを1メートルほどの長い串に刺して、炭火でじっくりと焼きあげるんだ!!」

花村「時間をかけて焼きあげることで余分な脂が落ちて、お肉の旨みもギュギュッと凝縮! くどくないけれど濃厚で、ジューシーな味わいを楽しむことが出来る一品だよ!! 僕特製の「モーリョ」ソースを付けて食べてみて!!」

花村の実力はよーく知っているが、そんな知識がなくとも見ているだけでとっても美味そうな料理だということが分かる。肉から滴り落ちる油が「早く食ってみろ!」と俺達を誘惑しているかのようだ。それじゃあ早速一人一本……。


花村「……と、言いたい所なんだけど……」

ソニア「どうしたのですか?」

花村「いやぁ、この僕がやっているから当然と言えば当然なんだけど、沢山用意した在庫がもう切れちゃってね……。あと四人分しか残ってないんだよ、ゴメンね?」

最原「あ、あと四人分……」

霧切「私達の人数は全員で十二人だから、確率は1/3……」

日向「……ああ、ここは恨みっこ無しの真剣勝負だ。みんな、覚悟は良いな!」



「「「「「「「「「「「「最初はグー! ジャンケンポン!!!」」」」」」」」」」」」



日向「よっし! いよっし!!(グッ!)」

舞園「えへへ! やりました!!」

アンジー「主は言いました……『ぐうかわなアンジーにこそこの料理を食べる資格がある』と……」

澪田「むっきゃー! 今日の唯吹はツイてるっすねー!! それじゃあ早速……いただきマム!(あむっ)」

う、美味い!! 串に刺された肉の塊に豪快に齧りつくと、ジューシーな肉汁がこれでもかというほど滴り落ちてくる。岩塩のみのシンプルな味付けが、肉本来の美味さをより引き出させている感じがした。あとは花村が用意したというこの「モーリョ(?)」ソースなんだが……。

!!? す、凄いなこれ! 味が一気にスパイシーなそれに変わったぞ!! みじん切りにしたトマトや玉ねぎ、ピーマンといった野菜に、オリーブオイルやワインビネガーが合わさったその「モーリョ」ソースは正しく絶品で、岩塩のみとはまた違う方向で肉の美味さを引き立たせてくれてい──。(クイクイッ)ん?



ソニア「あ、あの、日向さん……」

ソニアか。一体どうし……。


ソニア「あ、あーん///」

全員「「「!!!?」」」

あのソニアがまるで餌を求めるひな鳥のように俺に対して口を開けているという事実に、仲間達全員が驚いていた。(花村だけは「おやおや、大胆だねぇ」とニヤニヤした顔をしていたが)……えっと、これはあれか? 例の「あれ」をやらなくちゃいけないのか? 少なくともソニアはそれを期待して待っているようだが……。


日向「あ、あーん///」

ソニア「あむっ。……えへへ、ありがとうございます日向さん」

ソニアは顔をほんのり赤らめながらも、満足そうな眼で俺を見ている。……いやあの、俺だって十分過ぎるぐらい恥ずかしいんだけど。皆の目の前だし、周囲の人達の注目まで集まってるし……。


罪木「ひ、日向さん! わ、私にm「んあ? 蜜柑ちゃんもそんなに食べたかったんすか? だったら唯吹のを分けてあげるっす! はい! あーん!!」…………あ、あーん……。お、美味しいですねぇ……(ショボーン)」

舞園「苗木くん。苗木くんも食べてみたいですよね? そうですよね?? はい、どうぞ。あーん♪」

苗木「え!? ぼ、僕もやるのそれ!!? え、えんry「さぁさぁ、遠慮しないでどうぞ! あーん♪」……あ、あーん///」

霧切(くっ!)キリギリッ!!

朝日奈(わ、私もやってみたかったなぁ……!)

アンジー「終一ー♪ ほらほらアンジーが手ずから食べさせてあげるんだよ? きっともっと美味しくなってるよ!! 口を開けてよー(グイグイ)」

最原「い、いたたたた! わ、分かった。分かったから串の先でほっぺをツンツンするのは止めてよアンジーさん! 地味に痛いよそれ!!」

左右田「……なぁ七海。一体何なんだよ、この状況は……」

七海「一言で言うなら「カオス」……じゃないかな?」

ああもう、こんな恥ずかしい空気のままこの場所で立ち往生してられるか!! 次ぎ行くぞ次!!


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2~4 参加メンバーを一人一つずつ。

(時間的に最後の判定となります)」

こんばんわ。それでは今晩も始めて行きます。



苗木「? なんだろう、あの人集り」

アンジー「輝々の時と同じ位凄いねー! きっと凄く楽しい事をやってるんだよー!!」

花村と別れて暫く経った後、何やら先ほどと同じ、いや、それ以上の人集りが出来いている。老若男女多くの人々が一つのステージに注目し、ワァアッッ!! と歓声を上げていた。一体何が──


子供「凄い凄ーい! ねぇねぇお姉ちゃん!! もっと、もっと凄い手品見せてー!!」

夢野「んあー! じゃから手品ではなく『魔法』じゃと何度も言っとろうが!! これだけ見せてもまだ分からんのか!!」

最原「ゆ、夢野さん!?」

そのミニステージの上にいたのは、超高校級のマジシャンである夢野だった。そうか、あいつも(学校の課題か自主的にかは知らないが)祭りに出し物をしに来てたのか。だがやはり「魔法」である事に拘っているのか、大看板のタイトルが『超高校級の魔法使い・夢野秘密子のマジックショー』になっている。


夢野「んあ? ……おお! 誰かと思えば最原を始め見覚えのある顔ぶれが揃っておるではないか!! 丁度よい、これも何かの縁じゃ。我の魔法を味あわせてやるからステージに上がれ。そうじゃのう……、最原達では見慣れておろうし、ここは苗木先輩、霧切先輩、罪木先輩に協力して貰おうかの!」

苗木「え、えええええええっ!?」

罪木「わ、私達が参加するんですか!? 私、ドジだからショーを台無しにしてしまうかもしれませんよ!?」

霧切「落ち着いて罪木さん。彼女は仮にも超高級のまじ「魔法使い、じゃ!」……よ。恐らく私達が何もせずともショーは成功するでしょう」

そう言った霧切を先頭に、指名された三人がステージへと上がる。……夢野のマジックショーは俺や左右田あと七海も見たことがあるが、小手先の物からとびっきり派手な物まで、本当に色々な手品を使える。今日はどんなマジックが見られるのかと思うと、ちょっとワクワクしてきたな。


夢野「ふっふっふ……。今からやるのは禁断の魔法が一つ。「人体切断&接着」ショーじゃ!!」

左右田「あー、あれかぁ……」

と、左右田がどこかツマラナさそうな顔をする。ソニアや舞園も意外そうな顔だ。まぁ仕方が無いのかもしれない。俺だって『人体切断マジック』の種(トリック)は知っている。箱の中に入った人間を剣でぶった切って上半身と下半身を泣き別れにさせ、その後再び箱をくっつけて元通りにする……という奴だ。あれは実は箱の中に人間が二人入っていて──


最原「……先輩方、あまり夢野さんの実力を舐めない方が良いですよ」

日向「へ?」

今の今まで押し黙っていた最原が、ボソリと俺達に告げる。


アンジー「にゃははー! 秘密子のマジックは神ってるからねー! 本当に魔法だとしか思えないような事をやってのけちゃうのだー!!」

アンジーも同期として夢野の実力を思い知っているのか、一体何が起こるのかワクワクした表情をしている。……なんだ? 普通の人体切断マジックじゃないのか?? 俺がそう疑問に思っていると、夢野はステージの裏から一本の剣を取りだしてくる。……かなり大ぶりで、鋭そうな剣だ。試しにと夢野が台の上に置いてあったリンゴを剣で切ってみると、スパッ! という音と共にリンゴが真っ二つに切れて台から落ちる。


夢野「では行くぞ? 狂気の魔法、思い知るが良い!!」

日向「…………へ?」

夢野は横和ぎに剣を構えると、そのまま霧切の腰目掛けて剣を振るい……。そのまま真っ二つにしてしまった。ウワァアアアアアアアッ! という歓声とも悲鳴とも取れる声が観客席から上がる。だが夢野はそんな事はお構いなしに、苗木、最後に罪木へも剣を振るい、上半身と下半身を泣き別れにした。


朝日奈「ちょ、ちょっと!? い、一体どうなってるの!!? な、苗木達本当に真っ二つにされてないよね!!?」

左右田「おおお落ち着け! きっと人形かなんかにすり替わって……は、はぁ!!?」

と左右田が言うが、なんと上半身だけになった霧切が「ふふっ」と微笑みこちらに手を振ってくるのを見て、今度こそ愕然とした。勿論俺や七海、舞園に他のメンバーもだ。霧切同様、苗木も罪木もまるで何事も無かったかのようにこちらへ向かって手を振ってくる。い、一体何が起こってるって言うんだ!!? 箱や怪しい装置なんか何処にも見当たらない。あるのはただ一本の剣だけなんだぞ!? それでどうやってこのマジックを成立させてるっていうんだ!!?


夢野「ふっふっふ……。安心せい。我が魔法を使って命を繋いでいるため、死ぬ事はない。さて、じゃがそろそろマナが切れそうじゃしの。元に戻してやるとするか」

そう言って夢野はぶった切った三人の上半身を下半身の上に載せ──


夢野「3・2・1……ほい!」

と手に持った杖を振るう。すると三人はまるで何事も無かったかのように、普通にステージの上で動き出したのだ。ワァアアアアアアアアアアアアアッ!! という大歓声と拍手が場外から巻き起こる。無論、俺達も拍手喝采で夢野のことを称えていた。一体どんなトリックを使ったのかサッパリ分からない。これが超高校級のマジシャン。夢野秘密子の本当の実力って訳か……!!



……その後もショーに終了まで夢野のマジックを堪能した俺達は、それぞれ別行動をしていた。

左右田はソニアを呼び出し、人気のない場所へと去って行く。左右田曰く『今までのことにちゃんとケリを付けたい。謝りたいんだ』と言うことらしい。……前までの左右田ならいざしれず、今の左右田なら何の心配も要らない。ソニアの性格からして、二人はきっと良い「友達」になれるだろう。

苗木を中心としたいつものメンバー&澪田と罪木は、大櫓周辺で開催される盆踊りに参加していた。苗木lovesは「苗木と一緒に踊れるチャンス!!」という思考だろうが、澪田は完全にノリノリで、罪木を(強引に)連れ回して盆踊りの中心部へとツッコんで行った。

……そう言えば最原の奴も見当たらないな。あと夜長も……。大丈夫だよな? あの二人を二人っきりにしておいても大丈夫だよな?? 神社の裏手の林でエ○漫画みたいな展開になってたりしないよな??? ……俺が言えた義理じゃ無いが、混浴という前例があるだけ余計に心配なんだが……。


七海「……ねぇ、日向くん」

二人を探しに行こうか悩んでいた俺に、唯一俺の近くに残ってくれていた七海が声を掛けてくる。





七海「……ちょっとね、君と話したいことがあるんだ。……二人っきりで」



七海千秋の絆クエスト条件を達成しました!! 絆クエスト七海千秋編 を開始します。



七海「ふぅ……。ここは静かだね」

日向「……ああ、そうだな」

皆と別れて七海と一緒にやって来たのは、神社の裏山の山道だった。なんでも、これからやる花火が綺麗に見える、秘蔵の絶景スポットがあるらしい。……本当に静かだ。あれだけ騒がしかった祭り囃子の音が、もうずっと遠くに聞こえる。皆ではしゃいだお祭りの喧噪も、今や何も聞えてこない。

……そんな中、七海と二人っきりで、整備された夜の山道を二人で歩いて行く。暫くそうやって歩いて行くと、木製のベンチが見えてきた。「あ、ここだよ。……座ろっか」と七海が言い、俺達はゆっくりとベンチに腰掛ける。


七海「……」

日向「……」

暫くの間、俺達の間に会話はなかった。……いや、違うな。俺が何を話したら良いのか分からなかったんだ。七海とはいつも俺の研究教室で二人っきりで遊ぶ仲なのに、場所や雰囲気が違うとこうも緊張する物なのかと改めて思わされる。


七海「……ねぇ、日向くん」

日向「な、何だ。七海」

七海「……日向くんはこの夏休み、楽しかった?」

そんな事を聞いてきた七海に対し、俺は「うーん」と頭を捻らせて考える。……ホント、今年の夏休みはなんと表現したら良いのやら……。


日向「まぁ、そうだな。少なくとも退屈はしなかったよ」

獄原と虫取りに行き、朝日奈とプールで勝負をした。澪田にフェスに連れていかれ、幼稚園で春川の手伝いをさせられた。終里と大食いバトルに挑戦し、葉隠の商売のサクラになった。七海とはK市に観光に行ったし、左右田、九頭龍、と一緒に弐大のトレーニングに付きあった。

最原と一緒に盗難下着100枚を女性に返却するアルバイトに付きあわされたし、キーボと一緒に歌のレッスンもした(結果は散々だったが)セレスの麻雀修行に付きあったし、遊園地ではソニアと田中の茶番に、終里と一緒に参可させられた。ソニアとプールで遊んで(胸を揉んでしまった)し、大和田・王馬・終里とバイクレース(ゲーム)で競争もした。

百田のリハビリに付き合い、花村の料理教室に参加した。王馬のせいで罪木・澪田と混浴風呂に入る羽目になったし、セレスと一緒に餃子店巡りもした。澪田と一緒に七海にダンスゲームを挑んでボコボコにされ、アンジーと澪田の宿題の手伝いもさせられた。キーボのメンテナンスの手伝い(雑用だったけど)もしたし、九頭龍組と十神財閥の会合の立会人にもなった。

辺古山に修行を付けて貰う事もしたし、最原・霧切の探偵タッグと一緒に脱出ゲームもやった。七海と行ったリラクゼーション施設では偶然最原と赤松と出会ったし、女子会で泣き出してしまった西園寺を慰めた。(またも)王馬のせいでR-18展開になる寸前だった最原と夜長を止め、狛枝・葉隠・茶柱と夏祭りの準備手伝いをした後、4人でテニスもやった。罪木とレジャーランドに遊びに行ったし、最後には絶望姉妹から下着写真の撮影を強要された。


……そして、ソニアと罪木に「告白」された。


二人の想いにどう答えるべきなのか。自分は彼女達の事をどう思っているのかまだ判断は付かないが、この夏一番の衝撃的かつ印象に残っている一幕と言えばこの二つだろう。(この二つの事だけは七海には言わなかったが)


七海「そっか。とても大変で……でも、それ以上に楽しい夏休みだったんだね」

日向「……ああ、そうだな。高校生活最後の夏休みとしちゃ上出来だったんじゃないか?」

「ふふふっ──」と七海が微笑む。……何故だろう。その姿がいつもよりも色っぽく見えて、俺は──


七海「──日向くん?」

日向「あっ、いや、その……!!」

俺は自然と、七海との距離を詰めていた。慌てて言い訳をしようとするが、七海は何がおかしかったのかクスクスと笑うと「コテン」と俺の肩にその頭を預けてくる。……ほのかに甘く、とても良い香りが俺の鼻腔をくすぐった。


日向「あ、あの……! な、七海!?」

七海「……ごめんね。少しの間だけ、こうしてても良いかな?」

上目遣いでそう言ってくる七海に、俺は「嫌」とは言えず、七海に肩を貸し続ける事にした。心臓が五月蠅いぐらいバクンバクンと跳ね上がっている。ああもうっ! 一体何だってんだたっく──


七海「……ねぇ。日向くん」

日向「……な、なんだ?」

俺がそう尋ねた時だった。ヒュルルルルルルルルルル~! と遠くから花火が打ち上げられる音が聞こえ──






七海「────私ね、君の事が好きだよ」






バン!バババババババババババババン!!──花火の強烈な破裂音に紛れても、その告白は俺の耳にシッカリと届いた。


日向「……七海」

七海「ずっと前から……。ううん。きっと、初めて君と出会った時から、君のことが好きだったんだよね」

──「あの日の事」を思い出す。まだ俺が才能って奴に固執して、腐っていた頃。公園のベンチで一人座っていた俺に「一緒にやらない?」とゲーム機を押しつけてきた七海との出会いを。


七海「放っておけなかったし、護ってあげたかった。世界には、才能なんかよりも大切で、尊くて、面白いことがいっぱいあるんだよって教えてあげたかった。……君と過ごしていく内に、それがドンドンドンドン大きくなって……それはすぐに「恋」って奴に変わっちゃった」

「えへへ」と七海が微笑む。……今すぐにでも彼女を抱きしめたい。そんな欲求が、自分の中でムクムクと湧き出してくるのが分かった。


七海「毎日を必死に生きようとする君が好き。自分を信じて未来に進めるようになった君が好き。皆を助けるために一生懸命頑張ろうとする君が好き。……大好き」

ソニアや罪木と同じように、七海は今まで必死になって隠していたんだろう思いの丈を俺に全力でぶつけてくる。……心の底から暖かくなるような、全身に幸せって奴が満ちていくような……。そんな言霊だった。


七海「……でもね。君が私の他にも気になる……。好きな女の子が居るっていうのも知ってるんだ」

ドキリ、と今度は別の意味で心臓が跳ね上がる。……そうだ。俺はソニアや罪木の事だって、まだ…………。まだ全然「答え」って奴が出せていない。


日向「七海、俺は……」

七海「だからね。私も皆と一緒にする」

七海はそう言って、俺の眼を見た。


七海「卒業式の日に、私を……。いつもの場所まで……。『日向くんの研究教室』まで迎えに来てくれないかな? ……私、待ってるから。日向くんのことを想って、待ってるから」


その言葉を最後に、俺達の間に言葉は無くなった。バン!バババババン!! という綺麗な花火の破裂音だけが、辺り一面に響き渡っていた。



絆クエスト 七海千秋 を クリアしました!! 七海のパンツを手に入れました!! 七海と大切な「約束」をしました!! ED・七海千秋が解放されました!!

※ちなみに七海の絆クエストの発生条件は絆値をMAXにした上で「8月31日」か「12月25日」を迎えること。でした。



~~9月1日~~

夏休みが終わり、始業式当日。俺は久々に(いや宿題の手伝いをさせられたから正確には久々って程でも無いのだが)希望ヶ峰学園に登校しにきていた。昨日のお祭りで疲れてグッスリ眠ってしまったせいか、いつもよりかなり早くに。


~~77期生の教室~~


日向「おはよう。……って、やっぱまだ誰もいないか」

独り言を呟いて、俺は自分の席に座る。……今日から二学期か。なんだろう、良い意味で実感がまだ無い。まだあの夏休みの最中にいるようで、俺は……。


左右田「ういーっす!」

日向「おう、おはよう左右田」

そんな中、俺と同じく早めに登校してきたのが左右田だ。……左右田はこの夏休みの間、殆どをトレーニングと勉強に費やしていたとは聞いたけど、実際どの程度成長したんだろう。


左右田「ふっふっふ……。日向、これを見ろ↓1」左右田の特訓の成果(弐大の特別メニュー補正+30前スレ>>634でコンマ100を越えた補正+10恋の力+10)

30+10+10+95=145 左右田の筋力ステータスが更に増加しました!!


左右田「この腹筋を見てくれ。こいつをどう思う?」

日向「凄く……カチコチです……」

に、弐大のトレーニングが凄いのか、それに耐えた左右田が凄いのか、或いはその両方か。兎に角左右田の身体は以前とは比べ物にならないぐらい逞しくなっていた。……なんだこの腹筋と背筋……それと全身の筋肉は!!? もう完全に所謂『細マッチョ』って奴になってるじゃないか!!?

こいつ、超高校級のメカニックだったはずだよな? 体育会系の才能で希望ヶ峰学園に入学したわけじゃなかった筈だよな!!?


田中「ふはは! 久しいな、我が同盟主達よ!! む、特異点と雑種しかいないではないか。一体何を騒いで……ぬぉおおおおおおお!? ざ、雑種貴様何があった!? アスラ神と契約でもしたか!!?」

日向「おう、田中。あー、左右田に関しては本人の努力だから素直に褒めてやってくれ、うん」

その次にやって来たのは田中だ。田中とはソニアと終里と一緒に遊園地で遊んだっきりだが、コイツは一体どんな夏休みを過ごしていたんだろうか……。


田中「俺様がこの太陽による灼熱地獄の中どうしていたかだと? ふはははは! 主に↓2だ!!」(田中の夏休みの思い出を書いてください)

田中「ふふふ……。氷の覇王として、現在(いま)を生きる魔女との会合を楽しんでいたぞ。実に興味深く、そして有意義な時間だった……。奴の魔法の腕は本物だと、この田中眼蛇夢自ら認めてやった程にな!!」

あー……なるほど? 要約すると夢野と厨二病的友情を築いていたと。確かに二人の相性はそこまで悪くなさそうだよな。想像してみると、田中の優しさと夢野の面倒臭さが相まって、年の近い兄妹にも思える。


田中「……それにしても雑種よ、貴様一体どんな地獄を渡り歩いた? 並大抵の魔界ではその肉体に至ることは出来まい」

左右田「いやー、聞きたいか? 聞きたいか? 話すと長くなるんだけどよぉ……」

左右田は左右田で田中に夏休みの思い出を語り始めている。あの二人、以前からソニアを巡って(左右田が一方的に)対立してたけど、相性自体は77期生の中でも抜群に良いと思うんだがなぁ……。


狛枝「やぁみんな、おはよう。久しぶりだね」

日向「……狛枝か」

コイツもコイツで、お祭りの手伝いを一緒にやったぐらいしか思い出がない。……一体どんな夏休みを過ごしていたんだろう。


狛枝「ボクかい? ボクなら↓2」

狛枝「ボクは自分の家で「元・超高校級の映画監督」が作成したっていう映画を鑑賞し続けてたよ。ああ……今思いだしてもゾクゾクするよ、あのホラー映画の数々!! 色々な恐怖という希望が、ボクの中で今も残っているんだ!!」

狛枝は映画三昧か。確かに夏を涼しく過ごせるし「超高校級」にこだわりがあるコイツには至福の一時だったに違いない。


弐大「おう! まだ早いのにみんな揃っとるのぉ!! 久しぶりじゃあ!!」

豚神「ふん。早くも騒がしいことだが、まぁ二学期早々遅刻してくるよりマシか」

日向「弐大に豚神。久しぶり」

こいつらとも夏休みを一緒に過ごした記憶が薄い……。弐大とは左右田のトレーニングに付きあった時に会ったっきりだし、豚神に関しては一度も会っていない。


弐大「おう! ワシなら↓2」

豚神「俺は↓4をして過ごしていたな」

弐大「左右田のトレーニング以外だと、主に桑田のマネージャーをしておったのぉ!!」

豚神「俺は九頭龍組の商売を手伝っていた……「今後」の為の予行演習という奴だ」

に、弐大はまだ兎も角豚神は結構危ない事してるな。(俺が言えた義理じゃないかもしれないが)九頭龍組と商売って……多分、将来のことを考えて、の事なんだろうが……契約主が九頭龍組で大丈夫なのか? まぁ九頭龍が頭領をしている間はそこまで心配無いかもしれないが……。

……考えてみれば弐大も意外だな。いや意外なのは弐大の行動じゃなくて桑田が「マネージャーをして欲しい」って弐大に頼んだことか。あいつ「野球は止めてミュージシャンデビューするんすよ!!」とかなんとか言って無かったか?


小泉「おはよう。……ってまだ男子しかいないの? いや別に時間ギリギリじゃなければ良いんだけどさ」

日向「小泉、久しぶり」

続いてやって来たのは小泉だ。……コイツとも例の女子会に参加した時ぐらいしか思い出がない。……一体どんな夏休みを過ごしていたんだろう。


小泉「私? 私は↓3よ」

小泉「山田とつむぎちゃんに「お金は出すから資料写真を提供して欲しい!!」って頼み込まれて色んな写真を撮ってたわね……。私自身のスキルUPに繋がったのは良いんだけど……」

日向「けどなんだよ」

小泉「……所謂あれよ。「コミックマーケット」って奴に誘われて、じ、自分でも訳が分からないんだけど気がついたら↓2のコスプレをしてつむぎちゃんと一緒に山田のサークルの売り子をすることに……」

エヴァンゲリオンのヒロイン(具体的に誰?)↓1

小泉「『洞木ヒカリ』ちゃん……っていうんだったかしら。『あたしとキャラが似てる』って理由でその子のコスプレをさせられて、サークルの売り子をすることになっちゃってさ……」

日向「そ、そうか。それは大変だったな……」

小泉「ええ、ホント。暑いし人は山のように来場するしもう沢山!! ……って言いたい所なんだけど、コスプレ自体はその、そこまで悪くなかったっていうか、け、結構楽しかったっていうか……(モゴモゴ)

日向「? どうした?」

小泉「な、なんでもない! 男子なんだから女子の繊細な部分には踏み込んでこないの!!」

……なんだか久々に理不尽な理由で怒られた気がする……。でも、なんだかんだクラス全員が「楽しい夏休み」ってやつを過ごせたようだ。


さて、それじゃあ二学期も気合入れて頑張るか!!

以上、夏休み登場回数1回以下のクラスメイト達の「夏休みの詳細」でした。それでは久々に……行ってみましょう「相談窓口」!!


日向「なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「夏休みと言えば何だけどさ「○の夏休み」ってゲームがあるじゃんか。あれって子供達が「実際に体験する」夏休みとはまるでかけ離れてるように思うんだが、そこんとこどう思う?」

七海「うーん。「子供の頃の懐かしい思い出」というより「子供の頃に過ごしてみたかった夏休み」をコンセプトに作られてるからじゃないかな? 実際、海だ山だキャンプだ虫取りだってそんな忙しない夏休み、過ごせるわけないしね」

日向「今の大人達が見てみたかった「子供の頃の夢」って奴か」


コンコンコン!


七海「ん、依頼人さんかな?」

日向「今学期初の依頼人だな。はーい! どうぞ!!」

???「失礼します」↓2

茶柱「失礼いたします! 日向さんが七海さんを連れ込んで毎日のようにいかがわしい行為をしているという教室はこちらでしょうか!!」

日向「おいコラ。俺を何だと思ってるんだよお前は!?」

七海「そうだよー。ちょっとイケないこと(ゲーム)をしてるだけだってば」

日向「七海!!?」

茶柱「イケない事!? やはり何かされていたのですね! 素直に白状しなさい日向さん!! そうすれば投げる回数を少しは減らして差し上げますよ!!」

日向「誤解だ!! つーか何か相談があってここに来たんじゃないのかよお前!?」


二学期初となる依頼人は茶柱転子。79期生の『超高校級の合気道家』だ。

師匠と一緒になんとなく合気道を想像して作り上げた武術 “ネオ合気道” の使い手で、明るくてリアクションが大きく、喜怒哀楽のはっきりした少女。

夏休みにも経験したが、こいつは男子を「男死」と呼ぶほど重度の男嫌いで、女子に容姿を褒められると面白おかしく謙遜するのに対し、男子に褒められると一瞬で表情が死ぬ。男性が苦手なのを通り越し、触れられそうになると条件反射でぶん投げてしまうという、希望ヶ峰学園きっての「危ない女」だ。

夢野曰く「大きな声を出して脳のリミッターを外し、気合いを入れる習慣があるため非常にうるさい」という特徴もあるらしい。


七海「それじゃあ日向くん。私はいつも通り部屋の外に行ってるね」

いや、頼む。待ってくれ七海。こいつはいつもの依頼人とは(主に俺の)危険度が段違いなんだって!! 今日は俺の傍にいてくれ七海!!

そんな俺の心の声など届く筈もなく、七海は教室を去って行った。「ガルルルルルル」と唸る茶柱を刺激しないように、気をつけてソファーに座るよう誘導すると、俺は早々とこの教室の説明を始める。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

茶柱「くっ……! 男死の力を借りなければいけないのはひっっっっっじょうに不甲斐ないですが仕方がありません。実は↓2」

ここでゾロ目……だと!?


茶柱「……私には、越えなくてはならない。克服しなくてはならない「壁」があるのです!」

越えなくてはならない「壁」……?


茶柱「それが転子の「男死嫌い」!! 転子は見てきました。79期生の皆さん。そして先輩方の「前へ進もう」「成長しよう」という黄金の意思を!! ……それが今の転子にはありません。今の転子は苦手を苦手のままにしておくか弱い女子です!! そんなの、そんなの転子自身が許せません!!」

おお……! いや驚いた。あの茶柱が「男嫌いを克服したい」なんて依頼を出してくるとは。……やっぱりこいつも成長しようと頑張ってるんだなぁ……。


茶柱「そこで、転子は思い付いたのです!! まずは「男死」という存在の理解から始めようと!!」

うんうん、とても良いことだと思うぞ。第一歩としては素晴らしいんじゃないか?


茶柱「その為には何が必要か。そう! 一日中男死の傍にいて、その行動を観察すれば良いのではないかと!!」

うんうん……。うん? なんだか嫌な予感がしてきたぞ???


茶柱「そこでです! 以前転子が犯した間違いを夢野さんと共に阻止してくれた日向さん!! 男死のなかでも比較的マシな貴方となら一日中一緒にいても大丈夫なのではないかと!!」

日向「えっと……つまり?」

頼む、頼むから俺の予想と違う言葉を言ってくれ!! と心の中で願うが、無情にもその予想は的中してしまった。


茶柱「今度の日曜日! 朝から晩まで一緒に行動させてください!! 二人っきりで!!」

日向「えぇええええええ……?」

二学期早々、とんでもない依頼が舞い込んできたもんだ。「朝から晩まで一日一緒に行動させろ」と来たか……。それ、傍から見たら普通に「デート」だと誤解される奴じゃ……。俺一応、今告白されてる女子が三人もいるんだけどなぁ……。万が一三人と出会っちまったらどう言い訳しよう……。


茶柱「? 何を悩んでいるのです? ただ一緒に行動するだけですよ? 「普通に」休日を過ごしてくださっていれば結構です。あ! でもイヤらしい場所に行こうとしたりしたらぶん投げますからね!!」

日向「まぁうん、はい……」

──そんなこんなで、俺は次の日曜日。茶柱と出掛ける羽目になってしまった。↓2 何処に行く?

あっぶねぇ! 完全に思い込みで「バッティングセンター」で書くところだった!!(途中で気がついて急遽直した)


~~そんなこんなで日曜日~~


転子「お待たせしました日向さん。うんうん、女子より先に来て待っているとは男死にしては礼節がなっていますね!!」

日向「まぁうん……。そうだな」

転子「さて、今日はどちらにお出かけする予定なのですか?」

……俺は以来を受けた日から、何処に行くか散々迷っていた。大人しく一日中家で過ごす? 否だ。何かの拍子に手と手が触れあってしまって、そのまま投げ飛ばされたら敵わない。ではゲーセンか? 有りか否かで言ったら有りだが、ここには七海がいる可能性がある。前もって七海に確かめておけばよかったのだが「どうしてそんなこと聞くの?」と返された時に上手い返事が思い付かなかった。

身体を動かせるレジャー施設? これは真っ先に思い付いたが、茶柱と俺じゃあ(体力差的に)まるで勝負にならない気がしたし「この程度なんですか男死って奴は」と茶柱に悪印象を与えてしまう危険性がある。プールなんて論外だ。茶柱が実はカナヅチだという情報は、既に夢野から入手している。──となると条件は「ある程度距離を取ることが出来て」「スポーツ」に関連することで、「茶柱も楽しめる物」……つまり「アレ」だ。


~~~~~~


茶柱「……あの、ここは?」

日向「来た事ないか? 「野球場」だよ。今日はプロの「デイゲーム」がある日なんだ。久々に「スポーツ観戦」って奴をしようと思ってな」

茶柱「……テレビで見たことはありますが、野球って普通夜にやる物なのでは?」

日向「それは「ナイター」だな。テレビ中継は殆どがナイターだから知らないって人は知らないかもしれないが、昼間にやる試合もあるんだよ。それが「デイゲームだ」

茶柱「ほーん……。転子、あまり野球に興味は無いのですが……。この際ですから行ってみましょうか」

その気になってくれた茶柱を見て、俺はホッと胸をなで下ろす。よかった……取りあえず納得はしてくれたみたいだ。プロレスリングやボクシングの試合観戦なんかも考えたが、試合を見ていてヒートアップした茶柱が勝手にリングに上がり込む可能性を考えると、野球みたいに離れて見られるスポーツが一番だと判断したんだ。

さて、今日の盛り上がり様はどうだ……? ↓1高コンマほど盛り上がっている(補正+10)

76+10=86 かなり盛り上がっている!!(実際の野球の時間軸でどうなっているかとか、細かいことは気にしないでください)


俺達が野球場に入った途端「ウワァアアアアアアアアア!!」という歓声が野球場のあちらこちらで響き渡っているのが分かった。下調べをしている俺は当然理由を知っているが、茶柱は目を見開いて驚いている。


茶柱「なな、なんなんですかこの歓声は!? 野球ってこんなに人気のあるスポーツなんですか!?」

日向「ああ、野球は国民的スポーツって言っても過言じゃないぐらい人気だぞ。……流石に本場アメリカのそれには負けるけどな。特に今回は○・リーグの優勝争いに関わる大事な一戦だから観客も大盛り上がりって訳さ」

そう、俺は「折角なら白熱した試合を見せよう」と徹底的に調べて、この日にやる「確実に盛り上がるであろう」デイゲームを発見したのだ。これだけ観客達が白熱していれば、茶柱のテンションも自然と上がり気味になるだろう。


日向「取りあえず飲み物を買って指定された席に座ろう。野球の試合は長いからな、腰を据えて観戦しようじゃないか」

茶柱「は、はい……」

未だ困惑している茶柱を連れて、俺は適当な飲み物を買うと指定の席に着いた。さて、ゲームの内容は……?

↓1 前半戦 50に近いほど拮抗した良い試合。


──と言うわけで今日はここまで。いよいよ始まった二学期編……はたしてどうなっていくのでしょうか。ではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。

狛枝セレスの麻雀の時合ってるよね乙

すみません。ゾロ目出しちゃいました。しかも縁起が良い

祝日なのでゲリラ投下。6時までやります。

>>213 やっべすっかり忘れてました(滝汗)ま、まぁ狛枝ですししょうがないですよね!!(謎の言い訳)
>>214 いえいえ全然良いですよ! ……それより貴方、超高校級の幸運だったりしません?(ダブルゾロ目二連発)

コンマ4477のダブルゾロ目。もの凄く接戦した試合だ!! 投手戦にも打撃戦にもなっている!!+茶柱のテンションゲージに+のボーナス。


──大白熱……! 一言で言えばそんな感じの試合だった。互いに「絶対に負けられない」という思いが籠もっているからか、投手陣も打手陣も負けじと投げては討ち取られ、投げては討ち取りといった超大激戦になっている。ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! と、互いのファン(観客)達も一瞬も目が離せないと言った具合の大盛り上がりだ。

さて、肝心の茶柱の様子は……?


茶柱「2アウト2、3塁……これは一打逆転のチャンスですよ! 頑張りなさい!! 気合を入れるのです!!」

よっし! 良かった……試合の内容が内容だった事も相まってか、野球には殆ど興味が無かったという茶柱も大いに盛り上がっている。どちらを応援しているというわけでは無さそうだが、寧ろ球団のことすら曖昧な知識だろう茶柱にはそれぐらいで良いか。……そうして俺達は最後まで、互いに楽しんで野球観戦をしたのだった──。


~~~~~~~~


茶柱「ふぅー……。男死のスポーツとはいえ、やはりスポーツ観戦とは良い物ですね!! この転子、久々に魅せられてしまいました!!」

日向「それなら良かったよ。さて、次に行くところは↓2」

入間と小泉の働いてる萌え萌え系メイド喫茶

>>218 入間と小泉が『働かせられている』なら許可しましょう。


日向「……友達を、助けに行こうと思うんだ」

茶柱「? ご友人を、ですか?」

日向「ああ。「何から?」とか「何の為に」とか色々言いたいこと、聞きたい事はあるだろうけどもうホント色々と面倒臭いから黙って付いてきてくれないか?」

茶柱「は、はぁ……。まぁ、日向さんがそう言うのなら……」

そうして俺達は東京都内某所にある「ある場所」へと向かった。──そこは──


~~~メイド喫茶・萌え萌えキュン♡~~~(現実に同じ名前のお店があったら申し訳ありません)


日向「あったあった、ここだ。さぁ一緒に「ふんっ!」ってあっぶな!!? い、いきなり何すんだ!!」

茶柱「……日向さん。転子は言った筈ですよね? 『イヤらしい場所に行こうとしたりしたらぶん投げますからね!!』と……! こ、ここは間違いなくその「イヤらしい場所」そのものじゃないですか!!」

日向「……お前、東条の前でその言葉言えるか?」

茶柱「あの人は例外です!! め、めめめめめ「メイド喫茶」なんてイヤらしい場所に行くなんて……! やっぱり日向さんも男死だったんですね!!」

「メイド喫茶」という物に対して茶柱が何か多大な誤解をしている様なので、まずはその誤解を解くことから始める事にした。


日向「なぁ茶柱。お前「メイド喫茶」ってどういう物か知ってるか?」

茶柱「な、なななななな何て事を聞くんですかこの破廉恥男死!! で、ですがちょっとぐらいは知っていますよ! あれでしょう!? 来店した男死に女性が「お帰りなさいませ、ご主人様♪」という定型文で店内に迎え入れて、そのままお店の中で……い、イヤらしい行為の数々を……!!」

んな訳ねぇだろ!? いや一番最初の部分だけは合ってるけどそれ以外が全部間違ってるよ! それじゃあメイド喫茶じゃなくて風俗店だよ!!


日向「はぁ……。取りあえずお前が思っているような場所じゃないから黙って付いてきてくれ。言っただろ? 『友達を助けに行くんだ』ってさ」

茶柱「……分かりました。一応、本当に一応! 日向さんの言うことを信じてみましょう。ですが、もし転子の想像が当たっていたら……!!」

日向「その時は思う存分俺をぶん投げりゃあ良いさ。──さぁ行くぞ!」

そうして俺達はそのメイド喫茶の店内へと入った。そこには──


小泉・入間「「お帰りなさいませ♪ ご主人様♡」」↓1高コンマほどエッチなメイド服。


事前情報通り、そこで働いている小泉と入間がいた。

ちょっと待てそもそもこいつら無理やり働かせるなんてどうやったらできるんだ?

70 そこそこ過激なミニスカメイド(胸元もちょっと見える) >>220 大丈夫、フラグは既に建っています。


日向「……よう」

小泉「……………………」

あ、小泉の方はダメだ。ニコッとした笑顔で固まったままだ。俺(知り合い)が来たことで完全に思考回路がショートしているらしい。


茶柱「い、入間さん!? は、まだしも小泉先輩まで!!? い、一体どうしてしまったというんですか!? なぜ二人がこんないかがわしいお店で働いているんですか!?」

入間「ってああん? なんだよ草餅男と暴力女じゃねぇか。こんな場所に二人っきりでデートか? 先に言っとくけどここはそういうことをおっぱじめられるような店じゃ──」

上司らしきメイド「美兎ちゃん?(ニッコリ)」

入間「い、今すぐお席までご案内させていただきましゅううううううううう!!」

小泉「……ご案内させていただきます……」

そうして俺達は店内の一番奥のテーブル席へと案内された。席に座ってから即座に小泉が話しかけてくる。


小泉「あ、あああアンタこんな所になにしに来たのよ!? アンタって山田や紬ちゃんみたいな趣味持ちだったっけ!!?」ヒソヒソ

日向「んな訳あるか!(いや興味が全然無かったって訳でもないんだが) 茶柱にはもう説明したけど「お前を助けに来た」んだよ!!」ヒソヒソ

茶柱「……い、一体どういう事なんです? 確かに「友達を助けに行く」とは説明されましたが、それ以外の詳細が伝えられていないんですが……」ヒソヒソ

俺はポケットの中からスッ──と一枚の写真を取り出す。そこには──


小泉「!!!??? ──あ、ああああああアンタこれって!!?」ヒソヒソ

茶柱「な、何なんですかこの際どいセーラー服衣装を着た小泉さんは!?」ヒソヒソ

そう、俺が撮りだしたのは小泉が行ったという例のコミックマーケットで、小泉がコスプレしたという『洞木ヒカリ』のコスプレ写真だ。……彼女は脅されている。そう、この写真を撮った↓1によって……

01~50 王馬
51~90 妹様
91~00 白銀


あ、ちなみに入間は↓2

01~50 王馬とのゲームに負けた罰ゲーム
51~90 妹様とのゲームに負けた罰ゲーム
91~00 白銀とのゲームに負けた罰ゲーム

今回の更新はここまで。ではまた、今日の8:30から9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

日向「お前、江ノ島に脅されてるんだろ? このパン○ラの写真と「こういう趣味に目覚めてる」ってことを大切な人達にバラされたくなかったらここのメイド喫茶で一週間働けって」ヒソヒソ

小泉「──ッツ!? な、なんでアンタが知って……!!」ヒソヒソ

なんでってそりゃあ、俺も「脅された」側だからな……。


~~~~~~


話しは少し前に遡る。江ノ島にあいつの研究教室に呼び出された俺は、今度は「ソニアの下着写真を撮影したことをバラされたくなければこのメイド喫茶にいけ」と命令を下してきた。この時点で俺には選択肢など無いも同然だったのだが、江ノ島は

江ノ島『もしここの「スペシャルコースH」ってのを注文できたら、小泉先輩に出してる命令も取り下げてあげるー♪』と何故か小泉も脅していることを俺にバラしてきたのだ。江ノ島自身に何のメリットがあり、どういう思惑があるのかはサッパリ分からないが、兎に角俺は「小泉を助けるため」に小泉がここで働くことになったという初日に、彼女を助けるためにここへとやって来たのだ。

日にちが茶柱との約束の日と被ってしまったのは最悪だったが、まぁこういう事があったんだと説明すれば男死嫌いの彼女も納得してくれるだろう。……それは良いのだが……


入間「はぁい♡ お待たせしましたご主人様ぁ♪」

日向(なんでアイツまでここで働いてるんだ……? しかもかなりノリノリだし……)

入間(み、見られてる……! クソ凡人以下のキモオタ共に俺様の痴態を見られちゃってるよぉおおおおおおお!! 地味眼鏡の奴、なんてことさせやがるんだ……お、俺様がそっちの道にハマっちまったらどうしてくれるんだ……♡)

……事情は分からないが触れない方が良さそうだな、うん。そっとしておこう……。(コンマ00なので、入間がメイド趣味(意味深)に目覚めました)


~~~~~~


日向「……兎に角、俺は小泉を俺の事情で助けに来た。それは分かってくれただろ?」ヒソヒソ

茶柱「……な、なるほど。まぁそういう事なら仕方がな……小泉さん?」ヒソヒソ

小泉「あ、あのね日向。……き、気持ちは凄く嬉しいんだけどその、このお店の「スペシャルH」コースっていうのはね……」ヒソヒソ

? ……何やら小泉の様子がおかしいな。でもまぁ頼まなければ事は始まらない。俺はソニアとの撮影会(国際問題待った無し)をバラされてしまうし。小泉は暫くの間この店で働かされる羽目になってしまう。時間が経って事が大事になる前に──


日向「店員さーん。この「スペシャルHコース」っていうのを一つお願いします! あ、マヒルちゃん指名で!!」

小泉「ちょっ! ひ、日向ってば!!」ヒソヒソ

メイド長らしき人「はーい♪ 畏まりましたぁ。じゃあマヒルちゃん、お ね が い ね ♡」

小泉「うぅ……。は、はい……」

そうして小泉がやってくれた「スペシャルHコース」というのはなんと──↓1 高コンマほどHな行為。(最低保障70)

運ばれてきたのは比較的大きなグラスに入った、ピンク色のジュースだった。何故かストローが二本付いていて……。あれ、これどこかで見たことあるぞ? た、確かカップル同士限定で出されるとか言うあの……!!


小泉「じゃあその……し、失礼します。ご主人様///」

日向「…………へ?」

小泉は一言そう言うと、椅子に座っている俺の膝に、対になるようにストンと座ってきた。所謂その……た、対面○位とか言う奴じゃないのかこれ!? おいちょっと待てこの店本当に「メイド喫茶」として経営してるんだろうな!!?

焦る俺を余所に、小泉は二つあるストローの内一つを「あむっ」と口に咥えると、上目遣いで俺に「何か」を促す。……いや、何をやれば良いのかは分かるんだが、その……も、もの凄く恥ずかしいんだけどこれ!? 俺で「これ」なのだから実際にやっている小泉はきっとそれ以上の羞恥心を感じているに違いない。


小泉「////////////は、はやくぅ//////」

日向「あ、あーん……//////」

パクリ、と俺ももう一本のストローを口に咥えると、二人でジュースをストローでゴクゴクと飲み始める。飲み始めるんだが……。


日向(む、胸の谷間が! 膝と二の足の感覚が!!)

小泉の柔らかい肉付きの感覚や、胸の谷間に目が行ってしまって、もはやジュースを飲むどころでは無い。なんなんだこれは? 一種の羞恥心を煽る拷問か??? ……バカップルって奴はよくこんな恥ずかしい真似が何の気も無く出来るな……。俺は今にでも羞恥心で死んでしまいそうなんだが……。

顔を真っ赤っかにしている小泉の為にも一刻も早この行為を終わらせようと、俺は急いでジュースを飲もうとするが、脚と脚がこすれる感覚がどうしてもそれを邪魔する。結局飲み干すのに何分掛かったのかも分からないまま、俺と小泉はそのジュースを無事に(?)飲み終えたのだった。


……未だ顔を赤くしながら厨房へと去って行く小泉を傍目に、俺は茶柱の様子を見る。彼女は自分の眼を両手でギュギュッと塞ぎ、決して俺達の行為を見ないようにしてくれていた。それはきっと、俺達の為ではなくて──


茶柱「ご安心を! 転子は何も見ていません!! 然もなくばこの店の中で日向さんを投げ飛ばし続けて皆さんに大迷惑を掛けてしまいそうなので!!」

日向「……お前がそういう気遣いが出来る女の子で本当に良かったよ……」

多分これが江ノ島とかだったら喜々として写真を撮っていたぞ。あと王馬も。


~~~~~~

小泉・入間「「行ってらっしゃいませ♪ ご主人様、お嬢様♡」」

数分後、俺と茶柱はスペシャルHコースの代金を払い、(1万円(クソ高ぇ!!))もの凄く疲れたような表情で店を出ていた。……これで小泉は明日からはこのヤバイ店で働かなくて良くなるだろう……。(入間は知らないが)


茶柱「……事情があったとは言えひっっじょうに大変な思いをした訳ですが……。最後は何処に行くつもりなんです? もう夕時も近いですが」

そうだな……最後は↓2

なんだろう。ヤバイ店を出てホッとしたら急に……。


日向「腹が……減った」

茶柱「へ? ……まぁ転子も結構お腹は空いていますが……食事にでも行くんです?」

なんかこう、ガッツリとした奴が食べたい! そう、肉々しくてワイルドな………ハンバーグかハンバーガーだ! ハンバーグかハンバーガーが良い!!


日向「……店を探そう」

茶柱「え? ちょ、ちょっと日向さん!!?」

俺は茶柱と行動を共にしている事も忘れ、店を探し始める。どこかに無いのか……! 今の俺の腹を充たしてくれるような肉料理を出してくれる店は……!! ↓1 高コンマほど豪華なお店(空腹補正+30)

12+30=42 ごく普通のチェーン店。


日向「……まぁそんな都合良く「良い店」なんて見つかるわけないよな。ドラマじゃあるまいし……」

茶柱「さっきから独り言が多いですね……。男死というのは皆こういう物なのでしょうか……?」

散々歩き回ったが、結局「良さそうな店」が見つからず、俺と茶柱は某有名ハンバーガーチェーン店に入る事にした。……こういう店も決して悪くはないんだが、こういう店はなんていうかこう、放課後に男子だけで馬鹿騒ぎをする時に入るようなイメージが……。

↓1 「お、日向じゃねぇか」
↓2 「お前らも食事か?」

(男性キャラでお願いします)

俺達に話しかけて来たのは……田中に……不二咲? 何というか、珍しい組み合わせだな。


日向「よう。お前達も晩飯か?」

田中「ふはははは! 妙な事を言うな特異点。この俺様がこのようなチェーン店で満足いく晩餐を取れるなどとおm「あ、あの! ボクが迷子になった田中先輩のあ、あんこくしんはかいしてんのう? さんを探知機で探してあげたらお礼に食事に誘われて……。でも良いお店がどこも開いてなくて……」……ええい! 裏世界での出来事を容易く話すな電子の支配者よ!! 世界の修正力に消されてしまうぞ!!」

茶柱「??? い、言っている事はよく分かりませんが、要約すると田中さんが不二咲さんに食事をご馳走することになったと?」

田中「……貴様らにも分かる言葉で説明するならばそうなるだろうな……」

日向「田中はこう見えて面倒見も良ければ恩義も必ず返すタイプだからな。お礼なのに普通のチェーン店にしか連れて行けなくて申し訳なく思ってるんじゃないか?」

田中「特異点貴様ぁ!!」

不二咲「だ、大丈夫です! ボク、田中先輩が食事に誘ってくれたってだけでとっても嬉しいですから!!」ギュッ

茶柱「……前々から思っていましたが不二咲さんは本当に男死なのですか? 女子のフリをした男死のフリをしている女子ではなく???」

こうしてなんやかんやあって、一緒に食事を摂る事になった俺達だが……。



日向「おい田中! お前俺のナゲットのソースを勝手に自分のポテトに付けるなよ!!」

田中「ふはははははは! 覇王の食事とはつまり略奪!! より美味い物を求めて相手の陣地に侵略するは覇王の常よ!!」

茶柱「同じ男死とはいえ、人の食事に勝手に手を付けない!! 覇王云々より当然のマナーで──」

田中「んなっ!? 特異点貴様!! 当然の報復とは言え俺様の月を司る魔獣の肉のパン挟みを喰らったな!? 万死に値するぞ!!」

日向「ハハッ! 悔しかったらお前も俺のバーガーに手を付ければ良いだろ? 俺の頼んだハンバーガーはもう全部俺の胃の中にあるけどなぁ!!」

田中「ぐ、グヌヌヌヌヌヌヌヌ!」

不二咲「あ、でしたらボクの分のハンバーガーをどうぞ(ニコッ)」

田中「……で、電子の支配者の頼んだ魔獣の肉のパン挟みは残念ながら俺様の好みでは無いのでな……。代わりにそのパンケーキを一枚頂こうか……」

日向「あ、俺もそれ欲しいな。不二咲、俺のナゲット一つと交換しないか?」

不二咲「はい! 勿論どうぞ!!」

茶柱(……先ほどまで喧嘩しあっていたのにギスギスした雰囲気がまるで無い……? これが男死同士の会話なのですか……?)


~~~~~~


日向「それじゃあな、田中。不二咲」

田中「ふはははは! 再びユガが始まる明日、貴様と再び過ごす五日間の始まりを楽しみにしているぞ特異点よ!!」

不二咲「日向先輩も茶柱さんもさようなら! また明日、会えたら学校で会おう!!」

茶柱「…………」

そうやって、俺達四人は再び二手に分かれた。……先ほどから、茶柱の言葉が無い。……何か不満に思った事でもあるのだろうか。


日向「……なぁ茶柱」

茶柱「!? は、はいなんでしょう日向さん」

日向「……どうだ。この一日を観察して、お前は男死のことが少しは分かったか?」

茶柱「……↓1」(高コンマほど理解出来た)


茶柱「……そうですね、転子の主観ですが「日向さんの」人柄と行動理念は7割方分かったような気がします」

日向「へぇ……? それはどういう物か、聞かせてくれないか?」

俺がそう言うと茶柱は困ったような表情をしながら、呟くように言葉を言う。


茶柱「……お人好しで、頼み事をされたら断れなくて、女子のことをエッチな眼で見てるのかと思いきや、それにはちゃんとした理由があって……。友人や後輩とも気兼ねなく喧嘩も仲直りも出来る……。そんな人ですかね」

日向「喧嘩? ……もしかして田中とのじゃれ合いの事か? 自分で言うのもあれだけどあんなの喧嘩の内に入らないよ。ただのスキンシップみたいなもんさ」

茶柱「スキンシップ……?」

日向「友達とならあれぐらいのじゃれ合いは当然だろ? だから仲直りなんてする必要も無いさ」

茶柱「……なるほど」

と、茶柱は一旦納得したような顔で頷くが──


茶柱「……ですが、やはり「男死」の事は今一つ分かりませんでした……」

日向「…………」

茶柱「……もしやこれは転子の観察眼が──「そんなの、当り前だろ」──へ?」

俺は最初っから分りきっていた「答え」を茶柱に告げる。


日向「たった一日で異性の……。相手の人間の事なんて分かるもんか。今の地球の人口総数を知ってるか? 79億人近くいるんだぞ? その内の半分……約40億人がお前の言う「男死」なんだ。一人一人性格も違えば考え方も違う。趣味嗜好や信仰対象や行動理念だって違う」

茶柱「…………」

日向「『相手のことを理解しよう』って思いは確かに凄く大切な物だけど、だからって俺一人の、それもたった一日の行動を見ただけで男子の事何て分かる訳ないだろ? そんなの当然の事じゃないか」

茶柱は何かを考えるように暫く俯いて、そしてスッと顔を上げた。


茶柱「……そうですね、転子の考えが浅はかでした。修行は一日にしてならず!! ならば苦手の克服にはもっともっと時間をかけなくてはいけませんよね!!」

日向「ああ。……でもお前のその「苦手を克服したい」って思いがある限り、いつかきっと、少し位は「男子」って奴のことを理解して受け入れられる日が来るさ。きっとな」

茶柱「はい!!」

俺の方を見て、自信満々の笑みで頷く茶柱。……これにて、茶柱の「依頼」は終わった。……終わったのだが……。


~~~後日・超高校級の相談窓口にて~~~


ガララララッ!


最原「せ、先輩! その、茶柱さんを止めてください!!」

日向「……茶柱を?」

なんだなんだ、一体何があったって言うんだ──


茶柱「こんな所にいたんですね、最原さん! さぁ、今週は貴方の番です!! ミッチリキッチリ行動を観察させて貰いますからね!!」

最原「ちょっ、まっ、せ、せんぱぁああああああああい!!」ズルズル

日向「あー……。もしかして……?」

あとから聞いた話しなのだが、どうやら茶柱は「男死を理解するにはサンプリングが足りない」という結論に達したらしく、休みの日になるとクラスの男子の誰かと行動を(強引に)共にし始めたのだという。……79期生の皆には悪いことをしちまったかな? ま、茶柱が前より大人しくなっただけ良いか。


茶柱転子の依頼をクリアしました!! 「転子に助けを求める」の難易度が下がりました!!

知っての通り、転子は超高校級の合気道家です。護衛役は勿論、女子のことについても詳しいので、そっちの面でも頼る事があるでしょう。


──小泉真昼との絆値がMAXになりました。絆クエスト 小泉真昼編──を開始します。

……と言いたい所なのですが、知っての通り絆クエストは通常よりも長くなるため書き溜めが必要です。
なので本日は次のクエスト内容に進み、そのクエストが終わり次第、小泉との絆クエストを投稿しようと思います。

日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「所謂「クソゲー」ってあるだろ? 俺も幾つか知ってるけど、超高校級のゲーマーであるお前の眼から見て、クソゲーの基準って何だと思う?」

七海「うーん。「クソゲー」にも色んな種類があるからなぁ……。私は「そんなゲーム世の中に一つも無いよ」って言いたい人間なんだけど……。日向くん達、と言うか世の中の人達の気持ちも分かるんだよね。難易度が馬鹿みたいに高かったり、話しの展開が滅茶苦茶だったり、消費者が求めているのと違うやり方でストーリーを進めてきたり……。でもまぁゲームを作ってるのは人間だからね。名作って呼ばれるようなゲームもあればクソゲーだってあるよね。単純な話しだよ」

日向「そっか。よくよく考えてみりゃそうだよな」


コンコンコン!!


日向「おっと、今日も依頼者が来たか? はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」

朝日奈「えへへ……。お、お邪魔しまーす」ソロ~

七海「朝日奈さんだ。ヤッホー」

今回の依頼者は朝日奈か。またどんな依頼を持ってくるか分からない奴が来たもんだな……。


78期生 朝日奈葵 才能は『超高校級のスイマー』

褐色の肌と豊満なバスト、ポニーテールが特徴。スポーツが大好きで中学では七つの運動部を掛け持ちしており、特に水泳部では高校記録を数々塗り替えている。オリンピック候補生にも選ばれた、とんでもないスーパーアスリートだ。常に明るいムードメーカーだが、行動原理が食欲や運動といった生理的欲求に基づいているため物事を深く考えずかなり天然。朝食にドーナツを食べる程のドーナツ好きとしても知られている。

うぶな性格で、下ネタなどを聞くとリアクションに困って真っ赤になる。他人の恋愛には興味津々で積極的に応援する反面、自身の恋愛偏差値は低い……筈だったのだが、今ではすっかり苗木lovesの一員で、隙あらば苗木と良い雰囲気になろうと日々奮闘中だと聞く、


朝日奈「こ、この教室は生徒の悩みを何でも聞いて、解決のお手伝いをしてくれるって聞いたんだけど……本当?」

七海「うん、本当だよ。じゃあ日向くん、私はいつも通り、外に行ってるね」

七海がいつも通りに教室を出て行き、俺は俺でいつも通り、朝日奈に客席用のソファーに着席を促す。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

朝日奈「う、うん! 実は↓3」

葉隠狛枝アンジーに騙されて、4人で透視魔術の本(葉隠が真宮寺からこっそり借りた)を使ってしまった
何故かみんな寝てしまい、起きたら全員が下着レベルの透視能力(男女無差別常時発動、水着着用は下着と判定されず全裸に見える)を得た
説明書によると、儀式中アクシデントが起きた場合一生そうなる。慌てて近くに来ていた腐川にこの事を話したら腐川まで同じ透視能力を得た、事情を話すと聞いた人も呪われる(つまり日向も)
呪い解く方法わからないし、腐川と葉隠は逃げて、狛枝アンジーは傍観するらしく頼れない、どうしよ?

>>247 前にも書きましたが、学校中を巻き込むような大騒動に発展する依頼安価はお止めください。(というか「事情を話すと聞いた人も呪われる」って分かった時点で朝日奈の性格上他人を巻き込もうとしないと思います)安価↓1

終里にカラダをたくさん殴られた(あざだらけ

>>250 流石にそのまま採用するわけにはいきませんが、こちらの判断で内容を極限までユルくするのであれば許可しましょう。


朝日奈「……実は終里先輩とガチ喧嘩しちゃってさ。なんとか仲直りしたいんだけど、先輩も私も自分の主張を譲る気は無いし、どうしたもんかなーって……」

日向「終里と? ……っておい、お前その二の腕!」

朝日奈「ああこれ? 言ったじゃないですか、ガチ喧嘩って。……当然、殴り合いの喧嘩だよ。私も先輩のこと殴っちゃったし……」

日向「お、お前もか!!?」

一体どういう事だ? まずどうして二人がガチ喧嘩にまで発展したのかを調べなければ……!!


日向「……なぁ、一体お前らに何があったんだ?」

朝日奈「……↓2」


ということで今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。

>>249
それって大神とゴン太が暴れて学校を破壊する安価は無理って事?

悪質ないじめ染みた安価はダメっぽい
朝比奈の好感度マックスだし解決後は朝比奈の絆イベントやると思うが小泉とセットでやるの?

学校中を巻き込む大騒動に発展するのはアウト

じゃあ石丸と天海が女子更衣室に裸で気絶しているのを発見され女子から変態扱いされてる助けてー

こんな感じならOK?

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

>>256 はい、無理ですね(と言うかその二人が暴れて学校を破壊するって一体何があったんだ……)
>>257 ちょっと悩んですんですよね。朝日奈の依頼がどう解決するか、によって決めようと思います。
>>258 それならOKです。

朝日奈「……いつもみたいに放課後プールで泳いでたらね? いつもの苗木loves(みんな)が来てくれてさ。今日は練習は止めにして皆でプールで遊ぼう!! って事になったんだ。 ……その後、皆が帰ったで「さぁ、じゃあ少しだけでも練習やるぞ!!」ってプールで泳ごうとした時に、一部始終を見てた終里先輩が来て……」



終里『はっきりともせず、愛人をいくつも抱えてる苗木はいつかクズになるぜ』



朝日奈「──って言われちゃって……。私、思わずカッとなって『そんなこと無いです! 苗木の事をよく知らないのにそんなこと言わないで下さい!!』って大声で反論したんだけど、終里先輩は」



終里『じゃあ何で誰か一人を選ばねぇ、選んでやんねぇんだ。そういう男はな、なんだかんだ理由を付けて愛人の間を自分に都合良く行き来して回るようになるんだよ、無責任にな』



朝日奈「……それでもう、お互い後に引けなくなっちゃって……。最初はば、ばりぞうごん? の嵐ですんでたんですけどドンドンヒートアップしちゃって……」

日向「最終的には殴り合いになっちまった──って訳か」

朝日奈「うん。……終里先輩には部活の時や体育の授業なんかでいつもお世話になってるし、よく一緒にドーナッツも食べに行くしで結構仲がよくて……。だ、だから仲直りはしたいんだけど、苗木のことを悪く言われるのだけはどうしても我慢出来なくて……」

これはまた面倒臭いかつややこしい事になること間違いなしの依頼が来たもんだなぁ……。(いや今までで面倒臭くない依頼があったかと言えば無かった方が圧倒的に多いんだが)要は俺は終里と朝日奈の喧嘩を仲裁しないといけない訳か。……朝日奈の主張はとても良く理解出来る。出来るんだがなぁ……。


日向(終里の過去を知っちまってる身としては、アイツの言いたいことも分からなくも無いんだよなぁ……)

終里は死体が転がっているのも珍しくないような、荒んだ環境に育った。その理由が、父親の不倫による離婚……。終里はその父親の愛人「達」(娼婦)の子で、全員の関係が滅茶苦茶になってからはスラム街に捨てられたらしい。その為「食べること」と「戦うこと」しか学園入学当初は頭になく、弐大を中心にクラスメイトの皆が苦労に苦労を重ねて今の「まぁまぁ落ち着いた状態」を保てるようになったという。

……アイツの過去を知っちまってる身から考えれば、終里としては「ちょっとした忠告」のつもりだったんだろうなぁ……。というのがイヤでも分かる。けど朝日奈にこの事実を伝えても相応の罪悪感は抱くだろうが「苗木がクズだ」って主張は頑として認めようとしないだろう。俺だってそう思う。

さて、どうするか……。↓2

①苗木lovesの誰か(指定して下さい)に相談しに行く
②終里に会いに行く
③苗木に会に行く
④その他安価

朝日奈に「分かった、取りあえず動いてみる」と告げた俺は「よろしくお願いします!」と頭を下げる朝日奈を教室に残して「まずは」と事件の中心人物になり得る苗木に会に行くことにした。

~~78期生の教室~~

日向「苗木、いるかー?」

↓1

01~30 教室にはいない
31~60 普通に教室にいた
61~90 (事件の詳細を知っている)苗木がいた 
91~00 何故だか知らないが、苗木が一人で泣いていた。

……どうやら78期生の教室には苗木はいないようだ。代わりに↓3(一人一人ずつ)の生徒が屯していた。

日向「よう、みんな」

十神「む……。誰かと思えば日向か。何のよう……か、は既に見当が付いているがな。クックックッ……」

セレス「まぁ、当然と言えば当然と言いますか。今までこのような事が起きなかった方が不自然だったと言いますか……」

? こいつらは一体何の話をしてるんだ? 俺にはサッパリ──


舞園「……朝日奈さんと終里先輩の事ですよね」


三人の中心にいた舞園が「ズバリ」と切り込んできた。舞園お前、もう事情を把握してたのか……(ゾロ目効果)


舞園「朝日奈さんの様子がいつもよりずっとおかしかったので……。失礼とは思いつつもエスパーで何があったのかを聴かせて貰ったんです。そうしたら……」

十神「高校生にもなって男の名誉を巡って殴り合いの喧嘩とは、朝日奈も終里も幼稚な真似をするものだ。まぁ苗木自身にそういった「女性を惹き付ける魅力」が全く無いかと言えば否だろうが」

セレス「ですが、事態は割と深刻です。このままでは殴り合いをした二人は勿論、いつもの5人にも学園からの処罰というとばっちりがあるやも分かりません」

舞園「と、いう訳でして、事態を俯瞰的に見れるであろうお二人に相談をしてたんです。「どうすれば良いか」って」

そういう事だったのか……流石は舞園。よもや朝日奈から直接相談を受けた俺よりも早く動いているとは。


日向「で、どうだ? 良い案はあったか?」

舞園「↓2」

舞園「……一夫多妻制を法律にするしかないかt「待った。誰だその案を出した奴は」」

十神「俺だ」

十神(お前)かよ!? いや確かに十神財閥の権力と資産があれば『絶対に不可能』って言えないのが怖いんだけど!!


日向「お、俺はさ、俺らの事情だけでこう……。日本の法律をあれこれ弄るのは良くないと思うぞ?」

舞園「ですよね……。それに時間が掛かりすぎますし……」

十神「だから本気にするな。ちょっとしたジョークだと言っただろう」

セレス(あなたの言うジョークはシャレにならない物が殆どなのですが……まぁここは無視しておきましょうか)

日向「それでさ、事件の中心人物になり得る苗木に会に行きたいんだけど、どこにいるか知らないか?」

舞園「↓2」

舞園「……苗木くんでしたら不二咲さんと入間さんが共同開発した「プログラム世界」にいます。具体的には入間さんの研究教室ですね」

日向「ぷ、プログラム世界!?」

十神「なんでも最新のVRシステムを遙かに上回る「リアルバーチャリティシステム」らしいな。完成した暁には十神財閥で権利を買い取ろうと検討中だ」

舞園「まぁ何故その世界にいるのかは分からないんですが……。お二人の実験にでも付きあってるんでしょうか?」

意外すぎる所にいた苗木だが、場所さえ分かればこちらの物だ。俺は「良い案が出ないかもうちょっと考えてみます」という三人がいる教室をあとにし、入間の研究教室へと向かった。


~~入間の研究教室~~


日向「おい入間! 苗木はいるか!?」

入間「う、うおっ!? なんだ誰かと思えば草餅男じゃねぇか。なんだなんだ、テメェも俺様達の実験に付き合いたくなったのか?」

不二咲「ひ、日向先輩? 苗木くんなら確かに居ますけど……。心……精神は僕達が作った「プログラム世界」って所にいて──」

日向「ああ、事情は知ってる。悪いんだけど今すぐ叩き起せないか? 緊急の用事があるんだ」

入間「ああ? 緊急の用事ぃ? オナ○ィッシュが無くなったとかか?」

不二咲「えっと……↓1」コンマ50以下で起こせる。

不二咲「ごめんなさい……。苗木くんには今プログラムの「最終調整」に付きあって貰ってて……」

入間「最低でも三時間はこのままでいてくんなきゃ俺様達が困るんだよ!! つーか今装置を緊急停止すんのはアイツの脳にダメージが残る可能性があっから絶対NOだ!!」

クソッ……! そういう事情なら仕方がないかもしれないが……どうする? ↓2

①一旦苗木を放置して、終里の所に行く。
②一旦苗木を放置して、苗木lovesの誰か(要は霧切)に相談しに行く。
③自分もプログラム世界の中に入れてくれないか頼む。
④その他安価

ん? ちょっと待てよ? 苗木をプログラム世界から出すことが不可能だって言うなら……!!


日向「なぁ。だったら俺もそのプログラム世界って奴に入る事は出来ないか?」

不二咲「え、えええっ!?」

入間「んだよ、やっぱテメェも俺様達特製の超リアルS○Xが出来る(可能性がある)機械を試してみたかったのか。良いぜ、そこのカプセルの中に入りな。ただし、さっきも言った通り三時間は外には出せねぇからな」

日向「……ああ、分かった」

一刻も早く苗木に朝日奈の現状を伝えなければと、俺は酸素カプセルのような機械の中に入り、後のことを不二咲と入間に任せた。……そして。


~~~~


日向「──ここが、プログラム世界……?」↓2 具体的にどんな世界?

ハーレム結婚生活シミュレート
日向が行くと七海・ソニア・罪木のハーレム状態

苗木は夢だと思ってハーレムメンバーに現実世界では絶対やらない振る舞い(キス等)をしていた

>>285 ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!! ……採用しますが文章がかなり長くなると思われますので少々お待ちください。 

気がつくと、俺はどこかの家のリビングにある大きなソファーに座っていた。……一見しても凄く大きい家だということが分かる。。一体何人で暮らす事を想定しているんだろう……。まぁ所詮はプログラム世界だし、何があっても……。


千秋「ふにゃあ……。あ、おはよう創くん」

日向「!!!? な、なななな七海!?」

突如として家のドアからリビングに入って来た七海に、俺は心底驚いた。何故か。あの七海がかなり際どい、その……え、エロ下着を着ていたからだ。


千秋「七海? ……ふふっ、随分懐かしい呼び方をするんだね」

蜜柑「お、おはようございますぅ……。あ、創さんに千秋さん」

ソニア「Oh! もう起きてらしたのですね!! 昨日の夜あれだけ激しくしていただいたというのに、創さんは今日も元気ですね!!」

日向「罪木!? ソニア!!!?」

七海同様、エロ下着を着けて現われた二人に、俺は思わずその場から飛び退くほど動揺する。い、一体何だ? ここはどういう設定のプログラムになってるっていうんだ!!? それに創くんって……。その……ぜ、全員が名前呼びになってる理由は何なんだ!?


千秋「? 創くん、本当にどうしたの?」

蜜柑「ふゆぅ……。もしかして寝ぼけていらっしゃるのでしょうかぁ……?」

ソニア「そうなのですか? なら今日の『ハーレム結婚記念日・三年目』の式典は時間を遅らせて貰った方が良いでしょうか……」

日向「は、ハーレム結婚記念日!!?」

ま、まさかとは思うけどこの世界は『男の重婚が許されている』世界なのか!? そして三人が俺の事を名前呼びしてるってことはつまりその……お、俺は三人と──。


日向千秋「だったら折角だし、もうちょっと寝室で寝てようよー」ネミー

日向蜜柑「ふゆぅ……。た、確かに私もまだ腰に少し違和感がありますし……もうちょっとぐらいならお休みしてても……い、良いですよね!」

ソニア・日向・ネヴァーマインド「良いですね! 早速寝室へGOです!!」

俺は俺の方に寄ってくる三人を全力で振り払い「わ、悪い! ちょっと眠気覚ましに運動してくる!!」と大声で叫んで玄関からその家を出て行く。……クッソ入間の奴!! なんて世界を構成しやがるんだアイツは!! しかもこんな時に──ん?

……何か向こうの……俺が転送されてきた家の傍にある家から聞き覚えのある声が聞こえてくる……。もしかして──


日向「…………」コソコソ


苗木「ん……。もう、千尋は甘えん坊だなぁ」

千尋「えへへ……。ごめんなさい」

さやか「誠くん、私にも! 私にもくださ──んっ♪」チュッ

葵「次! 次は私ね!!」

響子「誠くん。誰かを忘れていやしないかしら?」

苗木「安心してよ。僕はちゃんと全員にキスするつもりだからさ」

苗木loves「「「「誠くん……♡」」」」


日向「」

なんだ、この状況は……。苗木お前、幾らプログラム世界だとはいえ、お前はこんなハーレムENDなんて認めないような男だと思ってたのに……!! 俺は一息置いて一旦落ち着くと、思いっきり助走を付けて──


日向「眼ぇ覚ませゴラァアアアアアアアアアア!!」ガラスバリーン!! ナエギバキッ!!

苗木「へ? ──ひでぶっ!!?」

苗木loves「「「「ま、誠くん!!?」」」」

ガラスをぶち割った勢いのまま苗木に跳び蹴りをかますと、苗木lovesが何か動き始める前に俺は苗木を抱きかかえると


日向「悪い! 苗木と前々からしてた約束があるんだ!! ちょっとの間苗木を譲って貰うぞ!!」

と大声で叫びながら、粉々に割れた大きなガラス窓から急いで逃げ出した──


~~~暫くして・どこかの公園~~~


苗木「うーん……。い、痛てててて……」

日向「……目は覚めたか、ハーレムゲームの主人公くん?」

俺はある種の侮蔑の視線を苗木に向けて放つ。……いくらプログラムの世界だからってやって良い事と悪い事ってもんが──


苗木「あ、あれ? 日向先輩? 何で日向先輩まで僕の夢の中に?」

日向「……は? 夢の中?」

何かどうも話しに食い違いがあるようで、俺はまず自分の中の感情を沈め、苗木の話しを聞くことにした。


苗木「はい。入間さんが『自分にとって最も都合が良い夢が見られる機会だ』って……。僕が優柔不断な情けない男なのが原因っていうのは分かってるんですけど、だから『今の』僕が最高に好きな人達全員と結婚したっていう夢が見られてた筈じゃ……」

……入間の野郎! なーにが『実験に協力して貰ってる』だ!! こんなもん一種の詐欺じゃないか!! ……まぁアイツのことは後でタップリと説教するとして……。


日向「苗木、これは『夢』なんかじゃない。入間と不二咲が協力して作った「プログラム世界」だ」

苗木「ぷ、プログラム世界!? 夢の中じゃなかったんだ……」

日向「そうだ。そして今外の世界ではお前にとって大変な事が起こってる。お前の大事な人の一人が、お前が原因で窮地に立たされようとしてるんだ……!!」

苗木「──!! く、詳しく話しを聞かせて下さい!!」

すぐに目の色を変えた苗木を見てホッとしつつ、俺は朝日奈と終里の間で起きた出来事を話した……。


~~~~


日向「……って訳なんだ。どうだ? 少しは自分の置かれてる状況が分かったか?」

苗木「そ、そんな……!!」苗木の絶望度↓1(主人公補正-20)

すげぇ……。流石初代主人公……。 09-20=11


俺から詳しい話しを聞いて、苗木の眼が、表情が、覇気が、俺の知っている「苗木誠」の物へと戻る。……さっきまでの堕落しきっていた表情と声が嘘のようだ。……それでこそ、苗木だよな。


苗木「……こんな世界で遊んでいる場合じゃない……!! 早くこの世界から出て朝日奈さんと終里先輩の所に行かないと……!!」

日向「ああ。……だが入間曰く、三時間は外の世界には出られないらしいんだ。なんでも俺らの脳に障害が残る危険性があるんだとさ」

苗木「……!? そ、そんな……!!↓1 30以下で超高校級の幸運発動。(主人公補正×2-40)

さっきから苗木くんが本気出して来てますねぇ!! まさか素で成功するとは。 23-40=-17


その時だった。空に巨大なスクリーンが映ったかと思うと、不二咲の顔がそこに映される。


不二咲『あ、あーあー! 聞こえてる!? 苗木くん、日向先輩!!』

日向・苗木「「不二咲(さん)!!」」

不二咲『事情は舞園さんから聞いたよ! 終里先輩と朝日奈さんが大変な事になってるって!!』

そうだ。俺達は一刻も早く朝日奈と終里の所にいかなくちゃならない。でも時間が──


不二咲『だからね!『プログラムの方を』一旦破壊して、二人の意識と精神を強引に現実世界に戻そうと思うんだ!! 『強制シャットダウン』っていうんだけど──』

おお! そんなもんがあったのか!! 確かにそれなら……。いやでも折角二人が苦労して作りあげたプログラムが……。


不二咲『プログラム世界の事なら別に良いよ! バックアップは取ってあるし、破損したところはまた作り直せば良いんだから!! 入間さんもそれで納得してくれたし!! ね! 大神さん!!』

入間『もごごー! もごごごごごごー!!』

大神『──うむ。全く構わぬ。どうぞ壊してくれと言っておるな』

そうか! 入間がそう言ってくれているなら構わないな!! うん!!


日向「行くぞ! 苗木!!」

苗木「はい! 現実世界へ……、二人の元へ──!!」



~~~現実世界~~~

気がつくと、俺はあの時入った酸素カプセルのような装置の中にいた。


日向「う、うーん……」

苗木「こ、ここは……?」

不二咲・舞園「「苗木くん! 日向先輩!!」」

不二咲と舞園が心配そうな顔で俺達のことを見つめてくる。そうか、俺達、現実世界に戻ってきたのか……。


日向「……ッツ!? 舞園! 朝日奈と終里の状況は!!?」

苗木「ふ、二人は今どこにいるの!? 一体どうなっちゃってるの!?」

不二咲「二人が要る場所は↓1で……」安価

舞園「状況は↓2です!!」高コンマほど状況が悪い。

体育館

>>300 33-4ネタを入れようかと一瞬思いましたが、今年の阪神はリーグ優勝してますし無かった事にしましょう。


不二咲「それが、朝日奈さんの研究教室で『じっくり話し合おう』って事になったみたいで……」

舞園「大神さんを立会人に「お話」をしているみたいです。……あ、勿論後ろに(肉体言語)とかは付きませんよ!?」

当り前だ。というか立会人に大神がいる限り、そんな事は大神自身が許さないだろう。それなら一安心、と言った所か。……だが気は緩められない。


日向「苗木! 朝日奈の研究教室に行くぞ!!」

苗木「はい!!」

舞園「私も行きます!!」

不二咲「ぼ、ボクも行くよぉ!!」

俺達四人は脚を揃えて、入間の研究教室を飛び出して行った──







入間「……だ、誰か俺様に構えよぉ……グスッ……」

~~朝日奈の研究教室~~

朝日奈の研究教室には舞園と不二咲の言った通り、朝日奈と終里。大神に……何故か王馬と↓3(一人一人まで)が立会人として二人の会話を見守っていた。

朝日奈「だから! 苗木はそんなふしだらでしょうもない男なんかじゃないんだってば!!」

終里「はっ! どうだかな!! 良い面、良い雰囲気ってのを纏いつつ近づいてくる男って奴の中にはいるもんだぜ? どうしようもねぇ野郎ってのが。ウチの狛枝みたいになぁ!!」

イマジナリー狛枝「ハハッ酷いなぁ……。ボクは皆の輝く希望が見たいだけなのに……」

大神「……二人とも、落ち着け。気を昂ぶらせるな」

霧切「ええ、そうよ。でないと折角設けた──」

ソニア「話し合いの場の意味が無くなってしまいます!!」

西園寺「折角私まで来てあげたんだから、ちょっとは落ち着いてよねー!」

王馬「そうそう。西園寺ちゃんの言う通り落ち着いてよ二人ともー。もうすぐ張本人がやって来る筈だからさ──ほら来た」ニヤァ

何か一瞬幻覚が見えた気がするが、俺達はそんな事に構わず部屋の中に入る。


苗木「朝日奈さん……。終里先輩……」

朝日奈「苗木……」

朝日奈から受けたこの依頼も、いよいよ終盤に入る──と、俺は思ってたんだ。後はこの二人の仲裁をするだけだと……そう、この時までは。

と、いうわけで今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは今夜も始めていきます。

~~前回までのあらすじ~~~


朝日奈の『終里先輩と和解したい』という依頼を受け、事件解決の為にいつものように学校中を駆けずり回る日向。なんやかんや事の元凶の一人である苗木を見つけ、舞園、不二咲と共に朝日奈の研究教室へとやって来た俺達は、そこで対立する朝日奈と終里を見つける。

だが、事件は二人の仲を取り持って解決──とはならなそうだった。

日向「大神……。それだけじゃなくて霧切にソニア、西園寺まで……」

王馬「あ、あれ? 日向ちゃーん? 意図的に誰か無視してない?? おーい! 俺はここに居るよー!!」

日向「……………………………あとついでに王馬も」

前述した三人は兎も角、王馬までここにいるのが嫌な予感しかしない。コイツの事だ、面白がって事態をとんでもない方に転がそうとするに決まってる……。妙な真似をしないよう、シッカリ見張っていなければ。


大神「うむ、安心しろ日向よ。朝日奈にも終里にも、互いに一切手出しはさせておらぬ」

霧切「気にしないで、日向先輩。……終里先輩の誤解を解きたい。苗木くんがそんな男じゃないと証明したいっていうのは、私も一緒だもの」

ソニア「事情は大凡把握しています。私も苗木さんを知る一人として! 苗木さんがそんな人ではないと終里さんもに知って欲しいのです!!」

西園寺「私は何も関係無い、事態を平等に見られる第三者としてソニアに引っ張ってこられただけだけどさー。面倒臭いなーってのが正直な感想なんだけど」

王馬「俺も同じだよ! こんなおもしr……学校の風紀に関わるような大事を見逃す訳にはいかないからね!!」

やっぱ絶対面白がって来ただけだろコイツ!! お前にはあとで夏休み分の借りを全部シッカリ纏めて返すから覚悟しておけよ──!


苗木「朝日奈さん……。終里先輩……」

朝日奈「苗木…………」

終里「……ちっ。件のハーレム野郎が来やがったか」

終里は苗木をジロリと睨み付けるが、苗木はそれに怯む事無く二人に頭を下げた。


苗木「二人とも……本当にごめん。僕が優柔不断なせいで、二人に大喧嘩させちゃったみたいだ……」

朝日奈「そ、そんな事ないよ苗木!! だって……」

霧切「……私達は全員納得して「今の関係」を……「友達以上恋人未満」の関係を続けてるんだもの。苗木くん一人の責任じゃないわ」

舞園「そうですよ! それに「最後にはちゃんとケリを付けるから」って苗木くん、前に言ってくれたじゃないですか!!」

不二咲「そうだよぉ! それがどんな未来であっても、ボク達は「絶対に後悔しない」って覚悟を決めてるんだから!!」

苗木「……みんな……」

終里「……っけ! 男は勿論、女どもも優柔不断なハーレム許容共と来たかよ。……いつかケリを付ける? 友達以上恋人未満の関係?? はっ! んなもんただの逃げだろ逃げ!! なんだかんだ言い訳付けて問題を先延ばしにしてるにすぎねぇよ!!」

ソニア「……それの何が悪いのです? 苗木さんは勿論、女子の皆さんもまだ高校二年生なのですよ? 「恋」と言う物をキチンと学び、理解し、自分の気持ちと向き合って「答え」を出すにはどうしても「時間」が必要です。……私達はまだ、大人への階段を登っている最中の「子供」なのですから」

終里「…………それで「いつか一人以外全員捨てる」ってのか。今までずっとテメェを想い続けてきてくれた女共を──!」

大神「「捨てる」のではない。「選ぶ」のだろう。……人生には必ず「取捨選択」をせねばならぬ時が来る。……人は、人を愛さずには生きられぬように、人を傷つけず生き続ける事もまた、出来ぬ生き物だ」

日向「そうだ、終里。苗木は絶対にお前の思っているようなクズ男にはならない。こいつはどんな絶望だって乗り越えて、希望をもって生きていけるだけの──!!」






王馬「はーい、ちょーっと待ったー!!」





ここで初めて王馬が会話に割り込んで来た。ニヤニヤと笑みを浮かべているその表情はこれ以上なくイヤらしく、何かトンでもない事を企んでいるというのが有り有りと分かる。


西園寺「どうしたの王馬? 折角話しが良い方向に纏まりそうだったのにー。正直もう付き合うの飽きて来ちゃったんですけどー?」

王馬「いやいやもうちょっとだけ待っててよ西園寺ちゃん! ここからが面白いところ何だからさ!!」

……なんだ? さっきから猛烈に嫌な予感がする。王馬は一体何を企んで──。そう思っていると、王馬は懐から何かを取りだして、天高く掲げた。


王馬「ジャジャーン! これなーんだ!?」

大神「……なんだ? ただの「あいぱっど」とか言う物の類種ではないのか?」

王馬「まぁ似たようなもんだね。……今までの皆の主張はさ「苗木ちゃんの性根が悪人じゃない、常識もモラルもある善人だ」って前提がある訳でしょ? ならさ……。その「前提」ってのが無くなっちゃったら一体どうなっちゃうんだろうね?」

朝日奈「……どういう事? さっきから話しが見えないんだけど──」

王馬「今から皆に見せてあげようと思ってさ! 「苗木ちゃんの本当の性根」って奴を!」

そうして王馬はアイパッドに似た薄手のデバイスの電源を入れ、あるファイルを起動させてそこに納められていた映像を皆に見せる。そこには──



ソニア「……なっ!?」

大神「これは……!?」

西園寺「……ど、どどどどういう事!? 苗木お兄ってばいつの間にこんな……!!」


~~~~~~~~


苗木「ん……。もう、千尋は甘えん坊だなぁ」

千尋「えへへ……。ごめんなさい」

さやか「誠くん、私にも! 私にもくださ──んっ♪」チュッ

葵「次! 次は私ね!!」

響子「誠くん。誰かを忘れていやしないかしら?」

苗木「安心してよ。僕はちゃんと全員にキスするつもりだからさ」

苗木loves「「「「誠くん……♡」」」」


~~~~~~~~


朝日奈「!? こ、これって何なの!? 一体どういう事!?」

霧切「……………………」

不二咲「え、ええっと。これは、その……」

舞園「な、苗木くん……」

王馬「──ね? 苗木ちゃんの本性って奴が分かったでしょ? 特にそれを実際に見た日向ちゃんにはさ!!」

苗木「あ、あ、あああああああああああああ!!」

日向「王馬、お前……!!」

あの映像──入間と不二咲の作ったプログラム世界で幸せなハーレム世界を築いている、堕落した苗木の姿があった──


──続く──



CM

王馬「ダンガンロンパV3!! 六年経った今でも大好評発売中だよ! 嘘じゃないよ!!」

──続き──


苗木「あ、あ、あああああああああああああ!!」

日向「王馬、お前……!!」

王馬の持っていたアイパッドにはあの映像──入間と不二咲の作ったプログラム世界で幸せなハーレム世界を築いている、堕落した苗木の姿があった──


大神「苗木、お主よもや皆とこのような事を……!?」

ソニア「ち、地球上にはハーレム制の国も確かに存在しますが……。が、学生の身分で流石にこれは……」

西園寺「……さいってー」

大神とソニアから大きな動揺が見える。西園寺など完全な傍観者の立場だったのに、今や苗木を女の敵を見るような眼で見ていた。


不二咲「ま、待って待って! 違うんだよぉ!! これはボクと入間さんが作ったプログラム世界での出来事で──!」

霧切「……プログラム世界? どういう事か説明してくれる王馬く……んじゃあ話しを余計にややこしくされる可能性があるから、日向先輩」

王馬「えちょ、問答無用で俺の証言価値否定? ヴェエェエン!! 酷i「ああ、実は──」……ねぇ、自覚も自負もあるけどさ。俺皆に無視されすぎじゃない? ねぇってば」

俺は事情を知らない皆に詳しく説明した。この映像は(なぜ王馬が持っているアイパッドにそれが納められているかは知らないが)入間と不二咲が作ったプログラム世界での出来事だという事。そのプログラム世界では男子によるハーレム制度が法律で許されていて、苗木はただそのプログラムに振り回されていただけだという事を──


大神「……なるほどな、事情は把握した。だが……」

ソニア「げ、現実世界の出来事では無かったのですか! ま、まぁそれなら──」

終里「……はっ! 現実って言う枷から外されて、ようやく苗木の本性って奴が現われたわけだ。なぁ?」

終里がニヤァと歯茎を剥き出しにして苗木のことを睨み付ける。


終里「現実じゃねぇから何やっても良い? ハッ! 確かにそうかもなぁ!! でもよ、これでコイツの性根って奴が明らかになったわけだ!!」

苗木「…………」

王馬「そう! 苗木ちゃんは本心では「誰も捨てたくない!!」「全員自分の女にしたい!!」「むしろもっと大勢の女達に囲まれてハーレム生活を送りたい!!」って考えてる正真正銘のクズ男だったって訳!! 「これは異常だ」って忌避感を感じて、すぐさまその場から逃げ出した日向ちゃんとは大違いだよねぇ!!」

苗木「…………」

あれだけ希望に満ちていた苗木の瞳から、急速に光が、希望が失われていく。……ええいダメだダメだ!! 苗木の「正しさ」は「希望」は、まだ捨てられちゃいない!! こんな所で折れて良いもんなんかじゃない!!



日向「──それは違うぞ!!」



俺は王馬の意見を論破すべく、全力で言葉を放つ。


苗木「ひ、日向先輩……?」

王馬「へぇ……? 何が違うって言うのさ日向ちゃん」

日向「王馬。お前はこう言ったよな? 苗木が「むしろもっと大勢の女達に囲まれてハーレム生活を送りたい」って考えてるって。ならなんで出て来たのが「いつもの四人」だけなんだ? 「いい女」「美少女」って呼べる奴なんてそれこそ学校中……世界中にいるだろうに」

王馬「…………」

日向「それに「キス」までしか行為が及んでないのも変だよな? 自分の欲望を全部解放できる世界なら、それこそやりたい放題に四人の身体をもてあそべるだろうに」

王馬「へぇ……? なるほどなるほど? あくまで日向ちゃんは苗木ちゃんを庇うんだ。ほんほん、まぁ一部とはいえ頷ける部分もあったよ──だからさ」

王馬はニヤリと笑みを更に深くすると、両手を広げ



王馬「……だったらさ、希望ヶ峰学園らしく「あの」制度で白黒付けようよ。希望ヶ峰学園名物……「学級裁判」……今回の場合は「議論スクラム」かな? でさ!! お題はズバリ……苗木誠は「クズか」「クズじゃないか」にしようじゃないか!!」


──システムメッセージ──

これより学級裁判──「議論スクラム」の前準備を開始します。議論スクラムは8対8に別れ一つのお題に対して議論する、ダンガンロンパV3のシステムを模した物です。相手が出してくる言霊に対し、正しい言霊(安価)をぶつけられれば相手の発言を>>Break<<出来ます。それを続けて相手陣営を論破し、苗木の無実を勝ち取りましょう。


日向(まずは「こちら側」の味方を見つけなくちゃいけない……。俺・朝日奈・霧切・舞園・不二咲の五人は確保出来ているとして、残り二人か……。誰に協力して貰おうか……↓2)

※注意 今から学園にいるメンバーの中で「苗木誠はクズじゃない!」と反論できるメンバーを探すわけですが、学生の中には「中立(俯瞰)」を保つ生徒。逆に「絶対に敵対する生徒」などもいます。ここまでの話し(朝日奈の依頼開始から)をよく読んで「ヒント」を見つけ出し、上手く「苗木に味方してくれそうな生徒」を探し出しましょう。

ゾロ目来ましたねぇ!


事情を聞いた左右田「……すまねぇ日向。前までの俺だったら「ハーレム? んなもん全ての男の夢だろ!!」って言えたかもしれねぇが……」

日向「そうか……。お前はもう……。いやこっちこそ悪かったな」

左右田「おう、まぁお前の味方にはなってやれねぇが頑張ってくれ。……ああ、そういや79期生に「人の生態? の事をよく観察してる奴」がいたよな。そいつなら味方になってくれるんじゃねぇか?(ゾロ目補正)」

日向「そうか……。ありがとう、探してみるよ」↓2 誰に協力して貰う?

>>318 すみません「議論スクラムは8対8に別れ」の所を「7対7に別れ」に脳内保管しておいて下さい(汗) それはそうと誰一人も「真宮寺」と書いてなくて草。


事情を聞いた真宮寺「別に構わないヨ」

日向「ほ、本当か!?」

真宮寺「実は以前から彼……。苗木先輩には興味があってね……。これで貸しを一つ作れると思えば安い物サ。「プログラム世界での苗木先輩の行動」と「現実とにおける苗木先輩の行動」の「差」を比べれば彼は理性が極めて高い人間である事を証明するのは簡単だからネ……」

「真宮寺是清」が仲間になった!! あと一人だ!! ↓2


事情を聞いた天海「え? 俺がっすか?」

日向「ああ。……ダメか?」

天海「うーん。苗木先輩の人柄は俺も知ってるっすし、協力したい気持ちはあるんすけど……。すみません、俺、今回は傍観者に回らせて貰います」

日向「そうか……。押しかけてすまなかった」

天海「いえいえ! 先輩の事、影ながら応援してるっすから、頑張ってくださいっす!!」

くそっ! ダメだったか……。あと一人なのに……!! ↓2


事情を聞いた七海「うん。もちろん良いよ」

日向「七海……!!」

七海「苗木くんが酷い人じゃ無いって事は私もよーく知ってるからね。一緒に無実を勝ち取ろう、日向くん!!」

日向「──ああ!!」

七海千秋が仲間になった!! メンバーが全員揃ったぞ!!(ちなみに「七海」「真宮寺」以外にも味方になってくれるキャラはそこそこいました)



~~学級裁判会場~~


苗木の無罪を主張する俺達7人が学級裁判場に付くと、そこには既に苗木は有罪であると主張する七人のメンバーが揃っていた。


王馬「やぁやぁ日向ちゃん、俺の想像よりは早かったね。追加メンバーは……真宮寺ちゃんと七海ちゃんか。うーん、こーれは手強そうだなぁ!」ニヤニヤ

日向「ああ。そっちは──」

七海「王馬くんに茶柱さん。腐川さんに山田くんに石丸くん。終里さんに九頭龍くん……だね」

こりゃまたそうそうたる面子が揃ったモンだ。中心人物の王馬と終里は勿論、根っからの男死嫌いの茶柱。リア充が過ぎる苗木が許せないんだろう山田。風紀委員として当然と言わんばかりの石丸に、義理人情を重んじる九頭龍と来たか……。


茶柱「男死にも色々いると言う事はこの前の日向さんの一件で更に理解出来ましたが……。その中でも苗木さん! 貴方は今すぐにでも○すべき男死です! この裁判が終わり次第、転子が自ら地球の果てまで放り投げて差し上げましょうとも!!」

霧切「茶柱さん……」

石丸「苗木くん……。僕は、僕は今とても悲しい!! 君がそんな人だったと知ってしまった事が!! 君が女性を……愛すべきクラスメイトの女子の皆を……うう……!」

不二咲「い、石丸くん……」

腐川「ふ、ふん! 前から思ってたのよ。毎日毎日自分の周りに女子を侍らしたりして……。どうせ甘いマスクと言葉で近づいて、女を全員自分の者にしてしまおうって魂胆だったんでしょ!!」

山田「ええ、ええ! こんな二次元でしか許されない行為を日常的にヤリまくってる苗木誠どのは今すぐオシオキされるべきですぞ!!」

舞園「腐川さん……。山田くん……」

九頭龍「……俺はよ、苗木の信条がどうだとか、周りにいる女達がどう思ってるなんざ正直どうでも良いと思ってる。……だがなぁ! 女の気持ちを利用して、自分好みに操ろうっつー魂胆があんならそんな男は許しちゃおけねぇなぁ!!」

七海「九頭龍くん……」

終里「……俺は自分の意見を変えるつもりはねぇ。このままじゃきっと、苗木いつかクズになる。……その前に止めてやるよ! ぶっ飛ばしてでもなあ!!」

朝日奈「終里、先輩……」

王馬「ほーら。みーんな苗木ちゃんのことを「クズだ」あるいは「クズになる」って言ってるよ? もし違うって言うならさぁ……。勝てる筈だよね日向ちゃん。この議論スクラムに!!」

日向「……ああ、必ず勝ってみせるさ!!」

苗木は何も言わない。ただ表情を歪ませてそこに突っ立っているだけだ。……今の苗木が何を考えているのかは分からないが、兎に角この議論スクラムを勝たなくちゃ話しは始まらない……行くぞ!!




──学級裁判場・モードチェンジ・議論スクラム──開始!!


苗木はクズだ!!

王馬
終里
九頭龍
腐川
山田
石丸
茶柱


苗木はクズじゃない!!

日向
七海
舞園
霧切
朝日奈
不二咲
真宮寺

山田「苗木殿は「四又をしている」クズですぞ!!」

──舞園!!

舞園「↓3」

↓3までに正解に近い、もしくは山田の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。

苗木は現在誰とも付き合ってはいない

>>344 大正解&スパクリにより、次の>>Break<<は自動成功。


舞園「苗木くんは現在誰とも付きあってはいません!」

>>Break<<


腐川「苗木は「自分の意思で女を侍らしてる」クズよ!!」

──不二咲!

不二咲「苗木くんに近づいて行ってるのは「ボクらの意思」だよぉ!!」

>>Break<<


九頭龍「苗木は女の気持ちを利用して「自分の思い通り」にしようとしてるクズだ!!」

──霧切!

霧切「↓3」

↓3までに正解に近い、もしくは九頭龍の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。

むしろ自分たちが苗木に色々やってる

>>349 が自分の想定していた答えに一番近いのでこれを正解とします。


霧切「むしろ苗木くんを自分達の思い通りにしようとしてるのは「私達の方よ」」

>>Break<<


石丸「苗木くんは四六時中女性を侍らすという「風紀を乱す」行動をしている!!」

──七海!!

七海「↓3」

↓3までに正解に近い、もしくは石丸の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。

石丸も知ってるでしょ?私達は四六時中一緒に居るわけでは無いわ。それにどっちかと言えば苗木はみんなに振り回されてることが多い。

>>356 を正解とします


七海「むしろ苗木くんは「皆に振り回されている」側じゃないのかなぁ?」

>>Break<<


茶柱「苗木さんは「プログラム世界で」淫ら極まりない行為をしていたクズです!!」

──真宮寺!

真宮寺「↓3」

↓3までに正解に近い、もしくは茶柱の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。

淫ら?茶柱さんはtoloveるを読もうか

淫らなら最後までしてるよ。だけど最後までしてないし、現実の事を知った時はリスク承知ですぐに出ようとしていた。

ぐ、ぐぐぐぐぐぐ! 凄く惜しい(特に>>359)&>>358がダブルゾロ目を出しているので「ヒント」

「プログラム世界で」と言うことはあくまで○○世界では……? ↓3まで。

現実ではやってない問題ない

>>363 を正解とします。

真宮寺「つまりプログラム世界で発露した自分の欲望を「現実世界では押さえ込めるだけの理性がある」って事だよネ?」

>>Break<<


王馬「苗木ちゃんは「ハーレムEND」を望んでるどうしようもない男なんだよ!!」

──俺が!

日向「↓3」

↓3までに正解に近い、もしくは王馬の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。

苗木は一人を選ぶと言っていた

>>369 大正解&スパクリなので次の>>Break<<は自動成功(正直〆なのでここでスパクリが出て欲しくはなかった……!!)


日向「苗木はちゃんと「誰か一人を選ぶ」ってみんなと約束してるぞ!!」

>>Break<<


終里「苗木の野郎はいつか「朝日奈を悲しませる」クズになるんだよ!!」

──朝日奈!

朝日奈「例えどんな未来が待っていようと「そこに苗木がいないと」私は悲しいよ!!」

>>Break<<


──ALL Break!!──



──COMPLETE!!──

……議論スクラムは終わった。俺達は相手チームの言霊を全て論破した。……なのに……


霧切「……どう? これでもまだ反論があるかしら?」

九頭龍「……ちっ」

茶柱「ぬぐぐぐ、こ、こしゃくなぁ……!!」

真宮寺「やると言うならやったみたら? 幾らでも相手になるヨ。負ける気は全くしないけどネ。クックックッ……!」

石丸「む、むぅ……!」

実際、殆どの相手チームの奴らは戦意を喪失している。用意していた言霊を全てBreakされ、これ以上言葉が出てこないのだ。……なのに。


王馬「あーあ、負けちゃったかぁ。なら「しょうがない」苗木ちゃんのハーレム生活については目を瞑るかぁ」ニヤァ

日向(苗木、何でお前は黙ったままなんだ……!?)

苗木「…………」

終里「……まだだ」

終里が最後の力を振り絞って立ち上がり、最後の言霊を解き放つ。


朝日奈「終里先輩……」

終里「オレはまだこいつの……苗木の言葉を聞いてねぇ! コイツの「答え」を聞いてねぇ!!」

それは、誰のためでもない──


終里「答えろ苗木!! テメェはどんな未来が待っていようと、どんな選択をしようと女共を……。朝日奈を不幸にしねぇって言えんのか!!?」

苗木「…………」

きっと、大切な友達(朝日奈)の為の言霊だ。……ならば苗木には答える義務がある。終里の魂の叫びに、問いかけに答える義務が……!!


日向「苗木!!」

苗木「……↓3」

↓3まで、苗木が言いそうな台詞を書いてください。それを>>1が良い感じに纏めます。

子供は三人作るって決めてる
どんな結末だってその子達を朝比奈さんに見せて希望を示すって決めたんだ

どんなことが起ころうとも、ぼくは彼女たちを絶対に絶望させない!

ちょっとすみませんが>>375だけちょっと言いそうにないので、解釈を歪めて採用&>>378も採用とします。


苗木「……僕は皆の中から誰を選ぼうと、未来にどんな選択をしようと、後悔だけはしたくない……」

終里「………それで?」

苗木「──だから! 本当に僕が皆を悲しませる事があるとしたら、それは僕が皆から逃げ出した時だよ!! 皆の想いから逃げた時だよ!! 僕はそんな事は絶対にしない!!」

朝日奈「苗木……」

……ああ、良かった。ようやく……ようやく……。



苗木「……例え未来でどんな事が起ころうとも! 僕は絶対に彼女達を絶望させない!! どんな結末が待っていようと、皆に希望を示してみせる!!」



……俺達の知ってる「苗木誠」が戻って来たようだ。

終里はやっぱり半ば不満そうに「ちっ……」とだけ言うと、さっさと学級裁判場から出て行こうとする。


朝日奈「あの! 終里先輩!! 私──私──!!」

終里「……朝日奈」





終里「……精々苗木の「一番」って奴になれるように頑張れよ」





大切な友達に、そんなエールを残して。

~~後日談・超高校級の相談窓口の研究教室にて~~


日向「はぁああああああ……」

つ、疲れた。今回は本当に疲れた……。朝日奈と苗木達の為に色々と駆けずり回った所まではまだ良いが、学級裁判場を使っての議論スクラム。アレはやっぱり本当に精神を使う……。ゲームで言う所のMPをガリガリ削られた気分だ。

それに「報告書」も纏めて提出しないといけないし……。一体俺はいつ休めるんだろう……。そんな事を考えていた時だった。コンコンコン! と扉がノックされ、朝日奈が研究教室へと入ってくる。


朝日奈「えへへ……。やっぱりちゃんと日向先輩にお礼を言いたくて、来ちゃいました」

日向「別に礼なんて良いって。これが俺の才能で、俺のやりがいで、俺の仕事なんだから」

そうだ、朝日奈が気にする事なんてもう何も無い。終里も苗木の事をある程度は認めたようだし、事件は見事な大団円を迎えられた。俺への報酬なんて、それで十分だ。


朝日奈「……あのね、昨日終里先輩と久々にドーナッツを食べに行ったんです」

日向「そうか。……どうだった」

朝日奈は「ふふっ」とおかしそうに笑うと


朝日奈「それがね? もうホンットいつも通り!! ドーナッツは食べたいだけ食べるし、食べた後は「腹ごなしに丁度良い」って私の水泳に付きあってくれたし……!!」

日向「……そっか、そりゃあ良かったな」

「はい!」と朝日奈はとびっきりの笑顔を浮かべる。──ああ、そうか。やっぱり終里は朝日奈を、この娘の笑顔を護りたかっただけだったんだなぁ。


朝日奈「……日向先輩。今回は本当に本当にほんっっとうにありがとうございました!! 今度先輩が困ってたら、私が助ける番ですからね! 何でも言って下さい!!」

日向「……そうだな。「その時」が来たら、期待させてもらうよ」


朝日奈葵のクエストをクリアしました!! 朝日奈葵との絆値がMAXになりました!! 「朝日奈に助けを求める」の難易度が下がりました!!

知っての通り、朝日奈は超高校級のスイマーです。ですがその身体能力は他のスポーツでも十分通用するぐらい凄まじいので、様々な用事(雑用)を手伝ってくれるでしょう。

……さて、現在絆値がMAXで絆クエストが解放されているのが「小泉」「朝日奈」「セレス」なんですが、完成している物から順次あげていきます。まずはセレスから。



セレスティア・ルーデンベルグ との絆値がMAXになりました。 絆クエスト セレスティア・ルーデンベルグ編 を開始します。



~~超高校級のギャンブラーの研究教室~~


セレス「……来ましたわね」

日向「ああ。……お前とこうしてこの教室で会うのも久しぶりだな……。元気だったか?」

放課後。俺はセレスに呼び出され、彼女の研究教室へとやって来ていた。セレスの「依頼」を受けてから、度々こうしてギャンブルやちょっとした小話をしに教室に呼び出されるようになっていた俺だが、ここのところ何の反応も無かった為、内心少しだけ心配していたのだ。


セレス「あら。私を心配なさってくださるのですか? 度々私を「このギャンブル狂が……!」と心の中で罵っていた貴方が」

日向「人の心を勝手に論破しようとするんじゃねぇ!(いや確かにそれに近い事は思ってたけど!!) そもそもお前がヤバイギャンブル大会のマネージャーやパートナーとして勝手に俺を指名してるのが原因だろうが!!」

セレス「どうやら貴方とはギャンブルだけではなく色んな意味で「相性」が良いらしいので。(ニコッ)それに獲得した賞金はマネージャーの時は2割。パートナーとして出場していただいているときは5割をキッチリお渡しになっているではありませんか。何がご不満なので?」

ああ……。お前のおかげで今や俺は学生が持ってて良い金額じゃない資金の持ち主になっちまったよ。どうするべきかW十神に相談しにいくぐらいにな!!


セレス「……まぁまぁ落ち着きなさいな。今日は私が手ずからロイヤルミルクティーを入れて差し上げたのですよ? 少しはお喜びになったら如何です?」

日向「……は? お前がか??」

いつもは山田に淹れさせているか、然もなくば呼び出した俺に淹れさせているか、どちらでもないならそもそも用意していないかの三択だったセレスが、自分の手でロイヤルミルクティーを淹れただって……? 何かあるんじゃないかと、この時の俺は少なからず警戒していた。


セレス「ご安心を。別段、あなたが危惧するような危ない薬物などは入っておりませんわ。どうぞ、冷めない内にお飲みになってくださいな」

日向「……じゃあ」

俺はセレスとテーブルを挟んで対になる椅子に座り。目の前にあるロイヤルミルクティーにゆっくりと口を付ける。……美味い。茶葉の渋みが、丁度良い具合にミルクで上品に、かつまろやかになっている。


日向「……それで、今日は何の用なんだ? またギャンブル大会へのお誘いか?」

セレス「そうお慌てにならないでください。まずはいつも通り、ギャンブルから始めましょう。今日はそうですね……。BJなど如何です?」

BJか……懐かしいな。そういえばこいつの「依頼」で初めて「裏」ギャンブル大会に参加したときのギャンブルもBJだったっけ。そんな事を考えながら、セレスと俺はゲームを進めていく。当然、超高校級のギャンブラーであるセレスの方が勝率は良いのだが、俺も中々良いところまで食い込めるぐらいには「ギャンブル」って奴が強くなっていた。


セレス「……ねぇ、日向先輩」

日向「……どうしたよ、改まって」




セレス「……貴方、私の生涯のパートナーになる気はありませんか?」




そんな事を、言ってきた。俺のカードを引く手が「ピタリ」と止まる。


日向「…………どういう意味だ?」

セレス「色々な意味がありますが、ほぼそのままの意味です。私が希望ヶ峰学園を卒業したら婚約し、これからも私と一緒に「ギャンブル」をし続けて欲しいという──告白です」

セレスの表情は一切変わらない。その顔はいつものポーカーフェイスその物だが、その手が、その肩が、少しだけ震えていた。


日向「……まさかお前からそんな「告白」をされるとは思ってなかったな」

セレス「でしょうね。私もまさかS級どころかA級でもない貴方の事をここまで気に入るとは思ってもみませんでしたから」

セレスのAとKによるBJが完成し、このゲームはセレスの勝利で終わる。


セレス「ふふっ……。先輩は私の他にも気になる女が何人もいらっしゃるのでしょう? 果たしてその中から私が選ばれる確率は果たしてどれほどでしょうか。1/100? それとも1/1000ですか? ですが──」

日向「『そういう分の悪いギャンブルこそ、私の性分』……そう言うんだろ、お前は」

セレス「ええ。ふふっ……こんなに胸が高鳴るギャンブルは、本当に何時ぶりでしょうね……。皆さんと同じく「貴方の卒業式の日」に「私の研究教室」でお待ちしていますわ」

それ以降、俺らの間に会話は無かった。ただただカードを捲る音だけが、教室に響いていた。



セレスティア・ルーデンベルグ の キャラクエストをクリアしました!! セレスと大事な「約束」をしました!! 「セレスに助けを求める」の難易度が更に下がりました!! セレスのパンツを手に入れました!!

続いて小泉……と、行きたい所なのですが安価を使う為ちょっと時間が掛かる&安価後に書く事を考えるとどうしても就寝時間に食い込む。
……なので、明日に投稿します。その後は続けて朝日奈の絆クエストをやり、それが終わり次第「次の依頼」に取りかかります。

それでは今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。

葉隠の寮部屋が放火されたみたいな安価はアリですか?

このスレでは日向のハーレムENDは見られないの?

こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。

>>390 有りですが、放火は重罪なので少なくとも『希望ヶ峰学園の誰かが起こした』という可能性は消させていただく&自動的に外部犯の犯行になるので、トリックやらそういうのを考えなくてはならないです(要は勘弁して下さい(土下座))

>>391 ハーレムEND「は」見られません。ただし……(これ以上はネタバレなので話せません)



小泉真昼との絆値が一定値に達しました。 絆クエスト 小泉真昼 を 開始します。



日向「……小泉の様子がおかしい?」

俺が左右田からそう相談を受けたのは、二学期が始まってから暫く経った日の事だった。


左右田「おう。なんかやたら俺と西園寺に頼み事を……「二人で」一緒にこれを買ってきて、とか。急用で行けなくなったレジャーランドのチケットが二枚分あるから「二人で」遊びに行ってきたらどう? とか……なんかその、俺と西園寺の距離を詰めさせようって思惑が見えるんだよ」

それはまぁ……当然の事じゃないのか? 小泉は左右田と西園寺の二人をくっつけた恋のQPだ。左右田がまだ西園寺に告白していない以上、その機会を作ってやろうと考えても……。


左右田「……そうかもしんねぇけどさ。なんつーか俺と西園寺との付き合いも悪くなったっつーか……。一緒に出掛けよう! とか、これ手伝って! って西園寺が誘ってもやんわりと断わられてるらしいんだよ。俺も何度か頼み事をしてみたけど、殆ど断わられちまったし……」

日向「それは……」

……それも、当然の事だと思う。だって小泉はきっとまだ──


左右田「……あいつには今まで散々世話になったからさ。俺らがなにかしちまったってんなら素直に謝りてぇんだ。俺は兎も角、西園寺にまで寂しい思いをさせるのはその……。俺が耐えられねぇんだよ」

左右田はきっと「あのことを」知らない。知らなくて良いし、知る必要も無い。……少なくとも、俺の口からは。

取りあえず俺は「分かった、ちょっと調べてみる」と左右田に告げ、小泉から本心を聞き出すために動き始めたのだった──



~~~某総合アミューズメント施設~~~



小泉「はあっ、はあっ……。ご、ゴメンね日向! 遅くなっちゃって……!!」

日向「いや、これぐらい全然良いさ。時間はタップリあるんだし、俺はお前に「付きあって貰う側」だからな。幾らでも待つさ」

○月某日。俺は小泉を「あの」総合アミューズメント施設に呼び出していた。左右田が、小泉と西園寺と初デートをしたあの施設だ。


小泉「それにしても意外だったわ。アンタが「今度女の子と遊びに出かける予定だから服とプレゼントを見繕う手伝いをしてくれ」だなんて……。噂では聞いてたけどアンタ、やっぱりモテるのね」

日向「あ、ああまぁ……。うん、そうかもな」

まさか「クラスメイトの女子三人+後輩の女子一人、計四人に告白されてます」とは言えないよなぁ……。言ったが最後、小泉に大いに呆れられて説教されること間違いなしだし。


小泉「なに気まずそうな表情してんのよ? ほら、さっさと行くわよ!」

日向「ああ、うん」

そうして、俺と小泉の「買い物」はスタートしたのだった。



~~~~


小泉「服選びも確かに大切だけど、女の子っていうのは基本キッチリしてる男子を「清潔感がある」って好印象づける物よ。ただ、だからっていっちょ前にスーツなんかは着てかない方が良いわね。アンタは、っていうか私達はまだ学生なんだし……。そもそもデートにスーツって大人の、それも夜間のデート位しか着ていくタイミングなんて無いだろうし」

日向「要は「どういう服を着ていくか」よりも「身だしなみをキッチリ整えろ」って事か」

小泉「有り体に言えばそんな感じかしら。……私から見て、の話しだけど学生の間はどうしても金欠な子が多いんだし、そっちに気を使った方が良いと思うわね」

やはりというか何というか、小泉はシッカリと「女の子の目線」でアドバイスをしてくれていた。几帳面で真面目で面倒見が良い──小泉真昼という少女の根幹は、きっと何も変わっていない。変わっていないのだ、何も。


~~~~


小泉「プレゼントの話しだけど、これは安物は当然としてあまり高級感がある物でもダメよ? 服の時も言ったけど、私達はまだ学生なんだから。それ相応の物を、デートの最後にプレゼントするのが良いわね」

日向「具体的には?」

小泉「予算は大凡5000円以下。レディース用のポーチ、コスメグッズや花。それと、リラックスグッズや安眠グッズは安価で買える物も多いって聞くわ。でも結局「人を選ぶ」ものだから、その娘の好みに合うような、喜んで貰えるような物をシッカリと自分で選ぶこと! この辺りは私じゃ付き合えないから、アンタがシッカリ選ぶのよ!!」

日向「お、おう。分かったよ」

大まじめに俺のデート(偽)プロデュースしてくれる小泉に、俺は「どういうタイミング」で話を切り出そうか迷っていた。参ったな……俺達にある共通の話題なんて──。


日向「……あ」

小泉「? どうしたの?」

日向「いやその……。ちょっと小腹が空いたなと思ってさ。付きあってくれたお礼に奢るから、何か食べにでもいかないか?」

小泉は「別に良いけど……。良いの?」と遠慮がちに聞いてくる。「良いんだよ」と俺は半ば強引に押し切ると、小泉を連れて「ある場所」を目指した。


~~~~


小泉「……」

日向「……懐かしいよな。あの時もこうやって、四人で花村が奢ってくれたゼリーを食ったっけ」

小泉「……ええ、そうね」

俺達二人はあの時と同じ場所で、洒落た出店で買ったカクテル風ゼリーを食べていた。……あの時の事は、今でも鮮明に思い出せる。俺の受けた初めての依頼。俺がやらかした数々の失敗。……そして、霧切から告げられた衝撃の事実。……『他人の事情に首を突っ込む』というのはこういう事なのだと、あの時、俺は思い知らされたのだ。


小泉「……そう言えば、アンタあの時千秋ちゃんとデートしてたわよね? その後は上手く行ったの?」

日向「いやだからあれはデートって訳じゃ(いや本当にデートじゃ無かったし)……。ま、まぁ上手くは行ったと自分では思うよ」

小泉は「……そう、良かったわね」とだけ告げると、再びカクテルゼリーを食べ始める。……気まずい雰囲気が、自然と俺達の間を支配していた。……恐らくだが、小泉もこの時点で──


日向「そ、そう言えば俺も、左右田に西園寺が告白したって事は西園寺本人から聞いたけど、あの時お前らと別れたあとそっちが具体的に何をしてたかは知らないんだよな。この際だから教えてくれないか?」

小泉「…………」

小泉は暫くの間大分迷った様な表情をしていたが、最終的には詳細を話してくれた。



小泉「……そうね。この施設の中にあるレジャープールで三人で遊んで、夢野ちゃんのマジックショーを三人で見て……。で、そのあと私がちょっとした用事を思いだして先に帰ったわ。……ひよ子ちゃんが左右田に告白したとしたらその時でしょうね。っていうかその時以外タイミングなんて無かったし」

日向「……そっか」

既に知っている事を、何も知らない本人の口から聞かされるというのは、なんとも居心地が悪いもんだ。罪悪感にも近いズーンとした重さと痛みが俺の胸の内を支配する。……ああ、それでも俺は言わなくてはいけない「あの考え」を。……きっとこれは、あの時の霧切の忠告を無視して、三人の後を追った俺への罰だ。


日向「……なぁ小泉」

小泉「……なに?」

小泉は、まるで俺が何を聞くかを悟っているかのような表情をしていた。


日向「俺は今からお前にぶん殴られて、散々罵倒されても仕方がない事を言うぞ」

小泉「……だから何よ」

日向「──西園寺だけじゃない。お前「も」左右田のことが好きだったんだろ?」

小泉「────────────────」

小泉は暫くの間シン──と眼を閉じて、それからあっさりとその眼と口を開いた。


小泉「……ええ、そうね。私も、ひよ子ちゃんと同じように左右田(アイツ)の事が好きだった」

そうしてあっさりと、自分が左右田に恋をしていたことを俺に告白した。


日向「…………」

小泉「機械整備の汚れでドロ塗れになって、それでも眼を輝かせて機材の整備をするアイツの眼と姿勢が好きだった。怖がりで臆病だけど、それでもクラスの皆の和と平を保とうと頑張る(主にツッコミ)あいつの質も嫌いじゃ無かった。貞操観念がシッカリしていて、「それはダメだ」って最後の最後には自分を御せるあいつの性根も好きだった……好きだったわよ」

日向「……なら「でもね」」

と、俺の言葉を遮って、小泉は話を続ける。



小泉「私ね、ずっとずっと前から知ってたんだ。ひよ子ちゃんがアイツに恋してるって事。私よりも前に、アイツの事を好きになってたんだって事」

日向「…………」

小泉「それでね、思っちゃったの。『ああ、この二人が結婚して、幸せな笑顔で並んで立っている写真が撮りたいなぁ……』って」

……そうか。だから小泉は──


小泉「そうしたら、なんか自分の恋心って奴が自然と一歩引いちゃってた。……変だよね。悲しくなることも、空しくなることも「どうして「好きだ」って告白しなかったんだろう」って後悔する事も分かってたってのにさ」

日向「小泉……」

俺の胸がズキズキと痛む。もし、もしも俺が余計な事をしなければ──。いや、それはあまりに傲慢な考えだ。と、俺は自分で自分の考えを恥じた。だってそれは、西園寺の勇気を否定する思考だ。小泉の想いを踏みにじるような考えだ。きっと、俺が何もしなくとも西園寺は小泉よりも先に自分の思いを左右田に伝えていただろう。……そして、きっと二人は結ばれていたはずだ。


小泉「だからさ、私とアイツが結ばれないのは当然の事だったって訳! だって、私自身が告白する気が無かったんだから」

小泉の思いは分かった。痛すぎるほど理解出来た。──でも。


日向「……だからって、遠ざけるのか」

小泉「……日向?」

日向「西園寺と左右田が心配してたぞ。「お前の様子がおかしい」「付き合いが悪くなった」「何かしてしまったのなら謝りたい」って」

小泉は「あー、やっぱりそういう事だったんだ」と納得したような顔をした。……やっぱり、俺が「あの時と同じ」ゼリーっぽいものを食べようって言った瞬間から、小泉には察されてたんだ。


小泉「なるほどね。ひよ子ちゃんか左右田から「相談」を受けたってわけ?」

日向「……誤魔化すような真似をして、本当にすまない」

俺は椅子から立ち上がり、頭を深く下げて謝った。そのまま顔をぶん殴られても仕方がない──そう思っていた。


小泉「別に良いわよ。私も「あー、ちょっとやりすぎかな?」って最近思ってた所だったしね」

日向「…………」

小泉「今度から「気遣い」ももっと上手くやるわ。二人になるべく違和感を抱かせないように──」

日向「小泉」

小泉「?」

日向「↓3」

↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。

左右田と別れのキスをしよう

>>398 だけちょっと言うとは思えないので少し改変&解釈をこちらで変えさせて頂きます。


日向「……左右田に、告白しよう。ちゃんと」

小泉「…………は?」

小泉は俺の言った事が理解出来なかったのか一瞬驚いたような顔をしていたが、すぐに怒りの表情へと変わった。


小泉「……日向アンタ私の言ったこと聞いてたの? 私はね──「二人の事が大切なら!!」!!」

今の小泉は「嘘」を付いている。自分の気持ちに。今の小泉は整理が出来ていない。心と頭の。それだったら──


日向「二人の事が大切なら、なんで真正面からぶつからない? 何で二人の事を避ける? 本当に大事なら傷付く事を恐れちゃダメだ!!」

小泉「わ、私は別に……。二人の事を避けてる訳じゃあ…………」

気まずそうな、分が悪そうな、それでいてどこか苦しそうな顔を、小泉はした。……その辛そうな表情が、もう答えじゃないか。


日向「自分の気持ちに嘘をつき続けることは絶対に無理だ。だからやらない後悔よりやってから後悔したほうが気持ちに整理がつくだろ」

小泉「……………………」

日向「だから、左右田にちゃんと告白しよう。……告白して、フラれて、自分の恋心って奴とキチンと「別れ」るんだ」

そうじゃないと、いつか必ず三人の関係は破綻する。二人にとってとても大事な友達の小泉が、たった一人で苦しみ続ける事になり──きっと二人は死ぬほど後悔する事になるだろう。

……小泉は眼を閉じて暫く黙っていたが、最終的に(どこか自傷気味にではあるが)「ふふっ」と笑って


小泉「……そうね。二人に気を使っているフリをして、自分の気持ちからも二人からも逃げて……。そんなの、きっとダメなことだよね!」

日向「……ああ」

小泉はそう言って笑ってくれるが、俺はとても辛かった。でも「辛い」と思っちゃダメだ。と自分に言い聞かせ続けた。だってこれは、必要な事なんだから。三人でケリを付けなくちゃいけないことで、俺がこれ以上関わるべき事じゃないんだから……。


────


それから三日後。小泉が俺の研究教室へとやって来た。……「アンタには背中を押して貰ったからさ」と、ワザワザ事後詳細を伝えに来てくれたらしい。


小泉「学校の屋上に左右田を呼び出して告白したんだけどね。いやもうこれがバッサリフラれちゃってさ!! 『悪い、今の俺には世界一大切にしてやりたい……そんな女の子がいるんだ』なーんてお熱いこと言ってくれちゃって全くもう……。少なくとも今回の件で左右田の奴が浮気や不貞を働く可能性が無くなったって知れたのは収穫だったわ」

日向「……そうか」

小泉「うん! ……結局、アンタの言う通りだった。私、自分の気持ちからも二人に関わるのも怖くて逃げてただけだったんだよね。でも今は違うわよ? 「あー、スッキリした!!」って感じ。気分爽快……とまではいかないけどさ」

これで、三人の関係は元の……いや、今まで以上にもっと良好な物になるだろう。例え何が起ころうとも、三人の絆が破綻することは無いだろう。……だから。


日向「……ほら」

俺は、自分のポケットからハンカチを取り出して小泉に渡した。


小泉「? 何よ、このハンカチ」

日向「……目元、汚れてるぞ」

小泉「あ、あれ? お、おかしいな。どうしてだろう……。気分はサッパリしてるのに……こ、心の整理もつ、ついたのに……!!」


ウワァアアアアアアアアアアアン!! という、一人の女の子の泣き声が、俺の研究教室に響く。俺は小泉が泣き止むまで何の声も掛けず、ただただ傍にいてやることしか出来なかった。



絆クエスト 小泉真昼編 を クリアしました!! 「小泉に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「小泉のパンツ」を手に入れました!!

──システムメッセージ──

スペシャルクエスト①開始まであと(特定の)一人です。



朝日奈葵 との絆値がMAXになりました。 絆クエスト 朝日奈葵編 を開始します。



日向「ふぅ……はぁ……! ふぅ……はぁ……!」

『あの事件』から数日後。俺は朝日奈に「別の相談がある」と誘われて、学園のプールに来ていた。……否、正確には学園のプールで「泳がされていた」


朝日奈「日向先輩良いよ良いよー! 夏休みの時よりズッとフォームもタイムも良くなってる!!」

朝日奈がプール際から声援を送ってくれるが、一体どうしてこんな事になったのだろう。『取りあえず何も聞かないで練習に付きあって欲しい』とは言われたが、水泳の練習するだけなら無事仲直りした終里とか弐大とか……。その辺りを呼べば良いんじゃないのか?


日向「──ぷはっ! はぁっ……はあっ……!」

朝日奈「うんうん! 自己ベスト更新だね!! やっぱり先輩も体育会系の才能あるって! 今からでも目指してみない? 『超高校級の相談窓口』兼『超高校級の運動部』!!」

全力で遠慮させて貰おう。そういうのは最近弐大に鍛えられて(今も「トレーニング」は続けているらしい)ムキムキの細マッチョになった左右田の役目だ。(本人も俺同様、頑として遠慮するだろうけど)


朝日奈「じゃあ次は「見る」練習! ……私の泳ぎ、よく見ててくださいね?」

そう言うと、朝日奈は飛び込み台から一瞬でプールへ飛び込む。……まるでイルカかシャチを思わせるような、華麗でスマートで無駄のない泳ぎだ。夏休みの時の手加減状態とは訳が違う。……これが超高校級のスイマーの真の実力か……!!俺が朝日奈の泳ぎに見とれていると、気づいたら朝日奈はプールを折り返してこちらへと戻って来ていた。


朝日奈「ふぅ……。どうだった? 日向先輩」

日向「どうって言われても「凄い」「綺麗だった」以外に言葉が出てこないよ。流石は超高校級のスイマーだな」

朝日奈は俺の言葉に照れたのか「えへへ……、もう先輩ったら。そういう事ばっかり言ってると女の子に誤解されちゃいますよー?」と可愛らしく忠告してきた。


日向「……で、いい加減聞かせてくれないか? お前は一体なんの相談があって俺をここに呼び出したんだ?」

朝日奈は俺の言葉に困ったような沈んだような表情を浮かべると、ボソボソと喋り始めた。



朝日奈「……丁度この前、あんな事があったじゃないですか。あれから考えてみたんです。『私って皆に比べて勝ってる部分』『苗木に何か与えられる物』ってあるのかなぁって……」

日向「…………なるほど?」

「この前」とは間違いなく、終里との殴り合い事件の事だろう。あの事件は見事円満に解決したが、朝日奈はあの事件を得て「これから先の未来のこと」「苗木と自分達のこと」を真剣に考え始めたようだ。


朝日奈「……霧切ちゃんは超高校級の探偵で、卒業後は探偵事務所を設立するか、世界有数の探偵が集まる組織? だかに所属出来るぐらい頭が良くて、舞園ちゃんは超人気アイドルグループのセンターで、これからも厳しい芸能界で生き残っていく気満々で、不二咲ちゃんはプログラマーとして誰でも知ってる有名企業や、十神の財閥からも眼を掛けられているぐらい凄い子で……」

朝日奈「……そうして考えてみた時に、こう思っちゃったんです。『あ、私。苗木にあげられる物何にもないな』って」

朝日奈は表情を更に暗くさせるとプール際に座り、バッシャバッシャと脚で水を掻き始めた。


朝日奈「私に出来る事、得意な事と言ったら運動ぐらいで、それだって「極めてる」って自信を持って言えるのは水泳だけで、その水泳だってまだまだ世界トップの選手には手が届かなくて……」

日向「…………」

朝日奈「そう考えたときに思ったんです。『私、苗木になにをしてあげられるんだろう』『どうやって苗木に自分をアピールすれば良いんだろう』……他にみんなに「勝ってる」って言えるのだってむ、胸の大きさぐらいだし?」

俺は『それ(胸)を言えるならまだ結構余裕があるんじゃないか?』とこの時ツッコもうとしたが、流石に無粋なので止めておいた。


朝日奈「……あの時話した様に、みんなとのこの関係だってずっと続くわけじゃない。いつかきっと「終わり」が来て、その時苗木は私達の仲から誰か一人を選ばなくちゃいけなくて……。その時、その時私は苗木に選んで貰えるのかな? 選んで貰えるだけの価値がある人間なのかなって──そんなことを考えるようになっちゃって……」

日向「朝日奈」

朝日奈「は、はい」

日向「↓3」

↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。



日向「……例え苗木が誰を選んでも、例えどんな結末でも、受け入れるしかない。それは分かってるよな?」

俺の言葉に、朝日奈は俯いたままコクリと頷いた。その自分に自信なさげな表情がどうしても「あの頃」の俺と被って、俺は自然と喋り出す。


日向「俺も予備学科にいた時に『自分には価値が無い』って思ったけど、七海に『才能だけが全てじゃ無いよ」って言ってくれたんだ。だから──」

朝日奈「……だから?」

日向「だから、苗木も何もしてあげられなくても、あいつはお前が「そばにいるだけで良い」って思ってると思う。だから、どこまでも自分を信じて前へ進めば良いんだよ」

そうだ。「何かしてやれる事がある」だけが全てじゃない。例え何も出来なくとも、他の競争相手が持っている輝かしい物を自分が持っていなくても、出来る事はきっとある筈だ。


朝日奈「日向先輩……」

日向「それでも「何かしたい」っていうなら、まずは苗木をもっと知ることだ。お前には胸があるんだろ? まずはそれで思いっきり苗木の奴を甘やかせさせてやれ」

さっきまでの真剣な表情とはうって変わってふざけた調子で朝日奈に(当然ジョークで)そう話しかけると、朝日奈は若干顔を赤くして自分の胸を「ギュッ」と両手で隠した。


朝日奈「……日向先輩も、やっぱり男なんですね。エッチ」

日向「ハハッ! エロくない思考を少しも持っていない男子学生なんて俺は数えるほどしか知らないな!!」

朝日奈「……もう」

アハハッ! と俺達は笑い合う。……きっと、今の朝日奈なら大丈夫だ。苗木があの時言ったように、どんな結末が待っていようと、皆に希望を示す──そんな輝かしい未来が待っているだろう。



絆クエスト 朝日奈葵 編 を クリアしました!! 「朝日奈に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「朝日奈のパンツ」を手に入れました!!

よ、ようやく終わったぁ……。これでやっと普通の依頼に戻れる……。

日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「お前はビ○ンカとフ○ーラとデ○ラ問題って「日向くん」はい」

七海「それを言ったら戦争になる……。ゲーム業界にだってそういうタブーはあるんだよ……」

日向「終わりの見えないき○こた○のこ戦争みたいなのと一緒かぁ……」


コンコンコン!


日向「おっと、今日も依頼人が来たみたいだな」

七海「突然の花嫁候補かもしれないよ?」

日向「男だったらどうするつもりだよ……。はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」

十神ダメじゃなかったか

>>414 十神は既に「特定の条件」(十神の場合は依頼達成五回以上)をクリアしてるので問題無く出せますよー。


澪田「イヤッホーゥ! こんちらー!! 澪田唯吹! 創ちゃんにご相談がありまして華麗に参上っす!!」

七海「おー! イヤッホーゥ」

……そんな無理して澪田のテンションに合せる必要は無いんだぞ、七海。


二学期三人目の依頼者は、俺達の同期である超高校級の軽音楽部「澪田唯吹」だ。

角のように突き出させた髪型、二色に染めた前髪や裂いた靴下、脚には縫い痕のようなタトゥー、さらにピアスなどのアクセサリー類と、装飾の多い恰好をしている。

超人気ガールズバンドでギターを担当していたが、他のメンバーとの方向性の違いから脱退し、現在はソロ活動中らしい。ただし、そのセンスは常軌を逸しており、彼女の演奏を聴いた奴らの殆どが、軒並み難色を示したほどだ。

つねにハイテンションかつマイペースで、不安や恐怖を感じても次の瞬間にはほとんど忘れ去っていて、自他共に認める頭の悪さを誇るが、その常に明るい性格の為か、皆のムードメーカーにもなっている。


日向「……珍しいな。(勉強以外に)悩みなんて何も無さそうなお前が俺の研究教室に来るなんて」

澪田「えへへ……。ん? なんか唯吹いま地味に失礼な事を言われたような……?」

日向「そんな事は無いぞ。それじゃあ七海」

七海「はーい! 日向くん、後はよろしくね」

七海がいつも通りに教室を出て行き、俺は俺でいつも通り、澪田へ客席用のソファーに着席を促す。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

澪田「はいっす! 実は↓3」

レイプ目の赤松が屋上で飛び降り自殺寸前、説得オネシャス

>>419 ウ、ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! ええい! 恐れるな>>1!! お前がこのスレを通して磨いた安価捌きを今こそ見せてやれ!!(無理)


澪田「実は実はー。レイプ目をした楓ちゃんが屋上で飛び降り自殺寸前なんすよ。唯吹じゃどう足掻いても止められなかったんで説得オネシャス♪」

日向「なっ! おまっ!!?」

ふっざけんな!! 何でそうなってるのかは知らないが、そういう時は俺の研究教室なんかに寄らないで大神とか戦刃とか茶柱とか「無理矢理止められる」奴に協力を仰ぎに行けこの馬鹿!!


日向「澪田!! お前は「体育会系の」才能を持ってる奴に事情を話して屋上に来て貰え今すぐに!!」

澪田「了解したっす!!」

俺は全速力で自分の研究教室を飛び出すと、そのままの勢いで屋上へと向かった──


~~屋上~~


赤松「…………(レイプ目)」

日向「赤松!!」トビラバァン!!

赤松「……日向先輩……」

確かにそこには澪田の言う通り、絶望のどん底にいるような瞳をした超高校級のピアニスト 赤松楓がフェンスの外側に立っていた。


赤松「……何しに来たんですか」

日向「お前を止めに決まってんだろ!! ↓3」

↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。

日向(何だ……? あの手の大量の傷は……?)

遠目からでも分かる、赤松の両手に付けられた大量の傷跡。あれは一体……。いや、今はそんな事を考えてる場合じゃない!!


日向「最原関係で何かあったのか、それとも王馬に何か吹き込まれたのか、じゃなければ入間がまた何かやらかしたのかは知らないがとりあえずこっちに戻ってこい!!」

赤松「…………」

↓1

00~30 で戻ってくる。
31~60 で日向の救出が間に合う。
61~90 で澪田が呼んできた救援が間に合う。
91~00 で最原が救出に間に合う。

>>419 がスパクリなので「本当に屋上から飛び降りてしまった!!」選択肢はありません。

本当に飛び降りてしまったらどうなったの?死なないとは思うけど

>>404
>>1さんレインコードやったのかな

>>426 最低でも「意識不明」で病院送りで、死なせる気は全くありませんでした。

コンマ79 澪田は誰を救援に呼んできた?(体育会系の才能持ちでお願いします)↓2

狂言でも赤松がそんなものに協力するのは違和感ある
澪田も赤松もおかしい。どうしてしまったんだ?

>>427 「レインコード?」とグー○ル先生に教えて貰いましたがそんなのがあったんですか……!! ほ、欲しい!!(当然未プレイ)そして何気に桑田。超久しぶりの登場。


赤松「……」フラァ……

日向「──ッツ! 赤松!!」

俺の声に耳も貸さず、赤松が屋上から飛び降りようとした──その時だった。


桑田「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」ガシィッ!!

突如として屋上に現われた超高校級の野球選手・桑田怜恩が飛び降りた赤松の手をギリギリで掴む事に成功する。


澪田「ぜぇ……。ぜぇ……。は、創ちゃん! とりあえずちゃんと救援を呼んできたっすよ!!」

日向「な、ナイス澪田!! これで──「お、おい先輩達!! この状態俺でも結構キツいんでとっとと手伝って欲しいんすけど!?」わ、悪い! 今行く!!」

澪田「唯吹も勿論手伝うっす!!」

赤松「…………」

こうして俺達三人は赤松を無事、フェンスの内側へと引き戻す事に成功した。……さて、この後はどうしようか……。↓2

①赤松から何があったのかを聞き出す。
②赤松が何も喋ろうとしないので、二人に赤松を見張っててもらい、一人で調査に乗り出す。
③澪田から赤松発見当時の詳しい話しを聞く。
④その他安価

桑田「あ、赤松ちゃん……。いくら何があったとしても自殺なんてダセー真似したらダメっしょ……」ゼェハァゼェハァ

日向「…………なぁ赤松、お前に何があったっていうんだ?」

赤松「…………」

……赤松は何も喋ろうとしない。仕方がないので俺は(恐らく)第一発見者である澪田から当時の詳しい状況を聞き出す事にした。


日向「なぁ澪田。お前はいつ屋上に来たんだ? その時赤松はもう既にいたのか? あと、当時の状況とか……。ああもう! 兎に角お前が知っている事をなるべく詳細に全部教えてくれ今すぐに!!」

澪田「↓3」

澪田「いやー……。さっき屋上で歌おうとしたら楓ちゃんが既にフェンスを越えてたんすよ。唯吹もうパニックで訳わかんなくて、楽しい歌を歌いながら「創ちゃんなら……それでも創ちゃんなら何とかしてくれる!!」ってことで相談しに行ったんす。……今思えばあの時の唯吹は完全に狂ってたっすね……。千秋ちゃん曰くCOCでいう「一時的狂気状態」だったっす」

日向「……俺をそこまで買ってくれてるのは嬉しいが、そういう時はまず「力尽くで止めてくれそうな奴」に相談しに行こう? な?」

つまり澪田が来た時には既に赤松はすでにフェンスの外にいたと……。……よ、よく考えなくとも何も進展がねぇ……!! やっぱ赤松から直接話しを聞き出すか、赤松を安全な場所に連れていって別口で捜査を続行しないと……!!

どうする? ↓2

ええいクソッ! やっぱ赤松に直接聞くしかないか……!


赤松「…………」

日向「なぁ赤松、無理しなくて良い。どんなに時間が掛かっても良い。お前に「何があったのか」を話してくれないか?」

赤松「……↓1」

○○○○○の解除判定、難易度80(超高校級の相談窓口補正+10)

59+10=69 判定失敗。


赤松「…………」

それから30分は待ったが、赤松は何も喋ろうとしない。俺は勿論、桑田や澪田の言葉にも何の反応も示さない。それどころか時々ふらっ──とまたフェンスの向こう側に行こうとするので三人で慌てて止めた。

……こりゃ赤松から話しを聞くのは当分無理だな……。保健室の先生に事情を話して縄か何かでベッドに括り付けて……俺達三人で独自に調査を開始するしかない。


──こうして赤松を保健室のベッドに縛り付けた俺・澪田・桑田は「赤松に何があったのか」を調べるため学園中を捜索しに行った……。

↓2 何処へ行く?

最原のところ

……こういう時に頼りになるのは、やっぱり「それ相応の洞察力、推理力が合って」尚且つ「赤松本人のことを大切に思っている奴」が良いだろう。つまり──


~~超高校級の探偵(79期生)の研究教室~~


日向「──って訳なんだ。力を貸してくれないか」

最原「そ、そんな……! 信じられません……。赤松さんが自殺未遂なんて真似をするなんて……!!」

澪田「しかし夢じゃない……! 現実……! これが現実……ッ! って奴でしてー……」

桑田「おめー霧切レベルに頭良いんだろ? 最近赤松ちゃんに何があったとか知らねー?」

最原「↓1」

コンマ80以上で心当たりがある。(超高校級の探偵補正+10>>449がゾロ目なので更に+10)


今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。 >>433 一応この話の「根幹」は>>1の中で決まりました。

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

85+10+10=105 詳しい心当たりがある。


最原「……そう言えば、最近よくアンジーさんが赤松さんの研究教室に寄っているって聞きました」

日向「……夜長が?」

最原「ええ。何でも──


アンジー『今二人で協力して、とーっても素敵な『作品』を作りあげてるんだ~! 出来たら終一にも見せてあげるね!!』


──って話しで。最近は赤松さんを誘って勉強や雑談をしようとしても『夜長さんとの約束があるから』って断わられて続けてしまっていて……」

……あ、怪しい。夜長が関わっているっていうのもそうだが、あの赤松が最原の誘いを──幾ら先約があるからって断り続けているだなんて……。


澪田「むむむっ! 今、唯吹のレーダーにビビビッと来たっす!! 取りあえず唯吹達は楓ちゃんの研究教室を調べに行くべきだと!!」

桑田「いや、今の話し聞いたら誰でもそう思うんじゃね? って思うんすけど澪田パイセン」

最原「ぼ、僕も行きます! 二人の身に何かあったっていうなら、僕だって力になりたいです!!」

日向「……分かった。一緒に赤松の研究教室に行こう」

そうして俺達は最原の研究教室を飛び出し、赤松の研究教室へと向かうことにした。




~~超高校級のピアニストの研究教室前~~



無事に赤松の研究教室に辿り着いた俺達は、早速扉を開けて中に入ろうとしたのだが……。


日向「あ、あれ……?」

唯吹「どうしたんすか創ちゃん」

日向「あ、開かない……。ビクともしないんだ。内側から鍵でも掛かってるのか?」

最原「ちょ、ちょっとどいてください。(耳ピトッ)……中から何か物音が聞こえる……。これは、ピアノの伴奏と……夜長さんの声?」

桑田「アンジーちゃんが鍵掛けて居座ってるっつーのか? ……そんじゃ、ちょっと強引に……。うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!」

日向「お、俺も手伝うぞ! ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」

俺と桑田の全筋力と体重を掛けて窓を開こうとするが、やはり扉はビクともしない。……ええい! 今は非常事態だ、仕方がない!!


日向「最原! お前確か『鍵開け』も出来た筈だよな? 頼む。研究教室の扉を開けてくれ!!」

最原「は、はい!! えっと……」カチャカチャ

最原が服の内側から取りだした、ピンセットだか針金だかのような細いそれを使い、研究教室の鍵穴に差し込んでから数分後。カチャン! と鍵の外れる音が辺りに響いた。


最原「で、出来ました! これで扉は開いたはずです!!」

桑田「いよっし! んじゃ改めて…………あ、あれ? う。うがががががががががががが!! はぁ……はぁ……。ひ、開いてねーじゃねーかよこのアホー!!」

最原「ええっ!? そ、そんな筈は……! な、中からつっかえ棒みたいな物をされてるとかでしょうか……?」

日向「いや、それでも扉がビクともしないのはおかしいだろ」

澪田「そうっすよねー。ちょっとぐらい軋んだりしてもおかしくない筈っす」


くそっ……! 今は一刻を争う事態だっていうのに……。!! そうだ、あいつの力を借りてみよう! ↓2

……俺達の中で一番足が速いのは……やっぱ桑田だよな!!


日向「桑田! 獄原を呼んできてくれ!! あいつの怪力ならなんとかなるかもしれない!!」

桑田「オーケー。了海しやしたパイセン!!」

そうして待つこと数分後。桑田が超高校級の昆虫博士 獄原ゴン太を呼んできてくれた。


獄原「く、桑田先輩から『緊急事態だからテメーの怪力を貸せ!』って言われてきたけど……。赤松さんの研究教室の扉を開ければ良いの?」

日向「ああ。……頼めるか?」

獄原「ゴン太に出来る事ならお安い御用だよ!! みんな、下がってて──」

そうして獄原は俺達を全員後ろに下がらせると──



獄原「──ふんっ!!!」



ドゴォオオオオン!! と言う激しい衝撃と共に、扉を開こうとする音が炸裂する──だが。



日向「うそ、だろ……!?」

それでも扉は開かない。どういう事だ!? 獄原の怪力でもどうしようもないって言うのか!!?


最原「ご、ゴン太くん……」

獄原「う、うーん……。ごめんね日向先輩。最原くん。この扉『力業じゃあ絶対に(ゾロ目ボーナス)』開かないみたいだ……」

澪田「んな! それなら唯吹達は一体どうすれば良いっていうんすか!?」

いや待て『力業じゃ絶対開かない』……? そうか! つまり──↓2 誰を呼ぶ?

キーボぶん投げて窓破壊すればいい

>>461 違う……。この言霊じゃない……!! 多分『物理的』な『科学的』な方法じゃあ窓破壊出来ないし、扉も絶対開かないんだ。そう、つまり──↓2

葉隠

>>465 日向(違う! そいつでもない!! もっとこう、誰かがいた筈だ。こんな意味不明な「怪奇現象」に詳しい奴が……!)

最原「あ、あの。日向先輩……!」

澪田「な、なんかやばそうな雰囲気っす! ピアノの旋律がさっきからどんどんどんどん激しくなってるし、アンジーちゃんの声も……!!」

アハハ……アハはははハハハはハハハハハハハは!!

桑田「おいおいおい。マジでヤベー奴なんじゃねーかこれ!?」

日向(そう! あいつだ、あいつを呼ぶしかない!!)注・この安価に失敗すると、状況が更に悪化します。↓2

──そう! そいつだ!!


日向「桑田と澪田は何かあった時の為にここに待機!! 最原、俺と一緒に「アイツ」の研究教室まで付きあえ!!」

最原「わ、分かりました!!」

俺達は全速力で「アイツ」の研究教室目掛けて一直線に駆けてゆく。そう「アイツ」とは──



~~超高校級の民俗学者の研究教室~~



真宮寺「うーん、これは本格的に困ったネ……。どうしようか姉さん」

ガラララッ! バンッ!!


日向「真宮寺!」

最原「し、真宮寺くん!!」

真宮寺「おや、日向先輩に最原くんじゃないか。一体どうし──」

日向「詳しく説明したいところだけどすぐに一緒に来てくれ! 緊急事態なんだ!!」

真宮寺「……緊急事態?」

最原「あ、赤松さんの研究教室が開かないんだ! それに中からアンジーさんの狂ったような笑い声にピアノの旋律まで聞こえてきて……!!」

真宮寺「!!? ……なるほどネ。どっちが「元凶」かは分からないけどそういう事なのかナ……?」

日向「おい真宮寺! 早く!!」

真宮寺「そうしたいのは山々だけど、ちょっと色々と準備しなくちゃいけない物があるんだヨ。少しの間だけ待っててくれないかな。『何が起きてるか』僕には大体の予想が付いたからさ……」

日向「ほ、本当か!?」

最原「そ、それなら僕達も手伝うよ!! 何をすれば良いの!?」

真宮寺「えっとまず……↓1」低コンマほど早く準備が終わる。

コンマ95 もの凄く時間が掛かってしまった!! 事態の悪化度+1


真宮寺「……と、まぁこれだけあれば十分かな」

な、なにが「少しの間だけ」だ! 俺達二人が一緒に手伝っても思いっきし時間が掛かっちまったじゃねぇか!!


真宮寺「この事件を安全に、穏便に片付けるにはどうしても色々必要なんだヨ。……なにせ今から僕達が対峙しなくちゃならないのは……」

最原「そ、そんなことはもういいから早く行こう! 桑田先輩と澪田先輩、ゴン太くんも待ってるよ!!」

真宮寺「おや、ゴン太くんがいるのかい? それは心強いネ……」

日向「ああもう! いいから早く!!」

俺達は準備が出来た真宮寺の手を引っ張ると、無理矢理赤松の研究教室の前まで連れていった。そこには──



~~超高校級のピアニストの研究教室前~~



日向「澪田! 桑田! 獄原!!」

澪田「は、は、創ちゃん……!!」

あの澪田がらしくもなく恐怖でブルブルと震えている。──その原因は、俺にもすぐに分かった。


最原「な、なんなの……! これ!!?」

赤松の研究教室の扉が、バラの茨のような物で覆われていた。中から聞こえてくるピアノの旋律は真宮寺を呼びに行く前よりも更に悪化し、アンジーの「アッハハハハハハハハハハハハハハハ!!」という狂った笑い声も止まること無く聞こえてくる。


獄原「真宮寺くん! 君なら何とか出来るの!?」

真宮寺「随分と待たせてしまったネ。ごめんヨ。今この教室の扉を開けるから……」

真宮寺は何か魔導書のような本を開くと、自分の手を噛んで血を出し、それを扉に塗りつけて意味不明な呪文を唱え始める。……聞き慣れない言語だ。というかこんな言葉、今までで一度も聞いた事ないぞ……?

俺のそんな疑問を吹き飛ばすかのように、バンッ!! という何かが弾けるような音が炸裂すると──


真宮寺「……さぁ、これで中に入る準備は整ったヨ。……みんな、覚悟はいいネ?」

真宮寺を除く俺達五人はコクリと頷くと、真宮寺に続いて教室の中へと入る。




──そこは、正しく「異界」だった。



教室の窓と床、天上は全てバラとそのツタで覆われ、足の踏み場も殆ど無い。そして教室の中心では夜長が狂ったように笑い続けながら、巨大なキャンバスに「何か」の絵を描いている。

……植物の絵だ。一目でそう分かるのに、何故だろう。何か見ているだけで心の奥底からゾクゾクするような不快感が身体中に立ち籠めてくる。教室の奥に置いてあるピアノだけが、唯一バラに覆われずに……。誰も奏者がいないのに、旋律を奏で続けていた。


桑田「な、ななななななななな……!?」

澪田「ブクブクブクブクブク……」気絶寸前

獄原「な、なんなのコレ……! 一体何が起こってるの!? アンジーさんは何をしてるの!?」

最原が「アンジーさん!!」と大声で彼女に呼びかけても全く反応が無い。最原を自分のお婿さんにすると、普段あれだけベタベタしている筈の夜長が、最原のことを見向きもしない。

コレは一体……!!


この無気味すぎる惨状に、探索者達はSANチェック(ただし、真宮寺を除く)

日向↓1 SAN80
澪田↓2 SAN45
桑田↓3 SAN45
最原↓4 SAN75
獄原↓5 SAN75

基準がどうなんだ?

最原以外SAN-1 最原のSANがどれだけ減ったか。1D100を1D10に代用して判定(四捨五入)↓1

今日は人少ないな

>>476 基準は「こいつは大体こんな具合じゃね?」って>>1が勝手に決めました。 >>481 >>1の実力不足を痛感します。 最原のSAN値のみ-2。


……何が起こっているのかなんて、俺にだって分からない。……けど! 「やらなくちゃいけないこと」分かる!!


日向「真宮寺! 夜長を止めるぞ!! それでこの事態は……「解決しないヨ」……は!?」

そんな。この惨状は夜長が書いているあの「絵」が原因の筈じゃ……!! そうか!!


日向「みんな! 絵だ!! 夜長を止めて、あの絵を破るなり燃やすなりなんなりするんだ!!」

真宮寺「そうさ。……それで正解だヨ。日向先輩……ただし、必要な物があるし、妨害だって……。ほら来た」

俺達が目標を夜長の絵に定めた次の瞬間。まるで夜長を護るかのように五体の茨の騎兵が現われる。クソッ! まずはあいつらを何とかしないとダメって事か……!!


これより「ローズ・トークン」五体との戦闘を行ないます。

それぞれのSPD

桑田 15
獄原 15
ローズ・トークン 12
日向 11
澪田 10
真宮寺 9
最原 7

まずは桑田と獄原のターン。何をする? 桑田 ↓1 獄原↓2

桑田がバットを持っているかどうかの幸運判定……をしようかと思ったんですが、グダると不味いので省略。

桑田 バッドの威力 命中判定を省略し、1D100を1D10に代用して判定(四捨五入)ダメボ+1↓1
獄原 STR17×5=85 同じく命中をすっ飛ばして威力判定 1D100を1D10に代用して判定(四捨五入)+ダメボ3 ↓2

桑田 威力10+1=11 ローズトークン一体を撃破。
獄原 ゾロ目効果で威力最大。10+3=13 ローズトークン一体を撃破。


桑田「お、おおおおおおおおりゃああああああああああ!!」ビシィッバキイッボカアッ!!

獄原「──ふんっ!!(グシャリ)……この変な人達は僕達に任せて、最原くん達はアンジーさんと絵を!!」

日向「すまない……。恩に着る!!」

ローズトークン×3のターン。それぞれの攻撃対象。

01~20 日向
21~40 最原
41~60 澪田
61~80 桑田
81~00 獄原

(なお「何故か」真宮寺には攻撃しようとしません)

↓3まで。

初参加でこんなことに巻き込まれて桑田くん可哀想

>>490 それは本当にそう。

日向・最原・桑田の回避判定。それぞれのSPD×5=

↓1 桑田 75
↓2 日向 55
↓3 最原 35

桑田=回避成功。
日向=ゾロ目効果。次の判定に+の補正。
最原=回避失敗。1D100を1D10に代用して判定(四捨五入)↓1

11……ゾロ目ですがこれは「相手の」ゾロ目なので……。最大値10確定。最原、自動気絶。


桑田が危なげなく、そして俺はヒラリと上手い事相手の攻撃を躱せた……と、思った次の瞬間。


最原「が……ッ!? ふっ……!!?」

日向「さ、最原ぁあああああああ!!」

獄原「最原くぅううううううううん!!」

俺の隣にいた最原が茨騎兵に腹を思いっきりぶん殴られ、壁際まで吹っ飛んでいく様を、俺達は目にした。……クソッ! 今すぐにでも駆け寄ってやりたいが今はそうするべきじゃない……!! 隙が出来た今がチャンスだ!! 早いとこ「絵」を何とかしないと……!!

日向のターン。何をする? ↓2

真宮寺「……あらら。最原くんがやられちゃったか……。状況も、そして時間もそこそこ不味いし、まずは相手を弱らせる事から始めようか。──日向先輩!」ブンッ!

日向「──! 真宮寺、コレは……!!」

真宮寺「それで絵を切り裂くんだ。夜長さんは無視していいヨ!!」

日向「わ、分かった! どけ! 夜長!! うぉおおおおおおおおおおお!!」

技能・日本刀 対象が「動かない物」なので命中判定省略。1D100を1D10に代用して判定(四捨五入)ダメボ+4 ↓1

9+4=13


俺が力一杯振るった刀は、ズンバラリンと夜長が描いていた「絵」を切り裂いた。すると、どこからともなくこの世の物とは思えないような悲鳴が上がり、部屋中を這っていた茨達が、まるで絵と連動するように切り裂かれていく。


日向「お、おおおおおおお!!(歓喜)」

澪田「い、いやっほぉおおおおう! 正直何が何だかよく分からないけど、さっすが創ちゃんっす!!」

真宮寺「……さて、ここまで弱らせればもう十分かな。澪田先輩。最原くんの手当に向かっていいヨ。後はボク達に任せて」

澪田「Yes! 了解しマム!!」

真宮寺は澪田を最原の救出へと向かわせる。それは良いが、あいつはどうするつもりなんだ……?

真宮寺の行動判定に対し、ローズトークン×1の妨害。成功確率30。↓1


>>508 (一発で成功するとは)やりますねぇ!!



真宮寺は茨騎兵の攻撃を「おっと危ない危ない」と言いながら危なげなく避けると後は桑田と獄原に対処を任せ、自分は絵の傍へと近寄り──その背に背負ったリュックから「ランプのような物」を取りだした。

なんだろう……、見ているだけで心が温かくなるような……。身体中に活気が満ちていくような……そんな灯火だ。


真宮寺「決して絶えることの無い「旧神の陽」サ。あとはこの陽を……」

真宮寺は、ランプの炎を注意深く絵へと近づける。チリチリッ! という音と共に絵に火が移り──そこから先は早かった。まるで絵に油でも布いてあったかのように、火は一瞬で『絵』全体に燃え移り、さっきから聞こえていた悲鳴のような物がより大きくなる。

俺が絵を刀で切り裂いた時と同じように、教室全体を支配していた茨達はあっという間に燃尽きて──。そして、跡形もなくなった。残ったのは『絵』の灰と、気絶している夜長。ひとりでに旋律を奏でていたピアノの伴奏も、いつの間にか止まっていた。


真宮寺「やれやれ……。夜長さんか赤松さんかは分からないけど、僕の研究教室から『深淵の魔導書・緑』を盗み出してこんな事をするなんて……。二人にはあとでタップリとお話を聞かなきゃネ……クックックッ……!」

他全員が精神と体力を多大に消耗した中、一人だけ余裕綽々な真宮寺の言葉だけが、教室に響いていた。

後日談に入る前に、赤松&アンジーの「不定の狂気」解除判定。元凶が消えたことにより、目標値50

↓1 赤松
↓2 夜長

あ、それと最原の重傷判定。↓3 コンマ値が高ければ高いほどヤバイ。

何これ?下手したら次の依頼の時も狂ったままなの?

>>512 狂ったままと言うか、百田の時と同じように暫くの間病院送りですね。


……そうして、澪田から受けた「依頼」は……。否、事件は終幕を迎えた。真宮寺曰く、最初の澪田のおかしな行動も「赤松さんの「狂気」に当てられちゃったのかもネ」ということらしい。

保健室で(強引に)寝かされていた赤松も無事に正気を取り戻していた。赤松曰く「なんであんな事をしていたのか分からない。自殺なんて、これっぽっちも考えたことも無かったのに……」という証言をされた。

そして夜長も無事に目を覚まし、正気も取り戻していた。曰く「神様が「友達が欲しい」」って言ってたから外から「喚んで」あげようとしたんだー!! ……でもアンジーの失敗で傍迷惑な神様を喚んじゃったみたい。ゴメンね?」と俺達に謝った。真宮寺に「今度同じ事をしようとしたら神経を抜き取るヨ……!」と本気で脅されていたので、もう二度と同じ事は繰り返さないだろう。

最原も、救急搬送された病院で無事意識を取り戻した。怪我の状態も思ったほどではなく、一週間もあれば退院出来るだろうという事らしい。

……そして、ある意味全ての元凶とも言える真宮寺だが「魔導書」と喚ばれる類いの物をもっと厳重に保管することを決めたらしい。(「いやそんな危ない本なら最初から厳重に保管しておけこの馬鹿!!」 と俺は罵ってやった)

……真宮寺は「知らない方が良いヨ」と言っていたのでこれ以上の詮索はしなかったが、結局あの『絵』は一体何だったんだろう……。あの『教室』で何が起きていたんだろう……。そんな疑問を残しはしたが、俺は今日も元気に──





澪田「いやっほーう! 楓ちゃん・アンジーちゃん・そして終一ちゃんの快復祝いっす!! 今日は盛り上がって行くっすよー!!」

あの事件に関わった全員「「「「「おー!!!!!」」」」」

……澪田の持って来た「依頼」。快復祝いを行なう為の場所『創ちゃんの研究教室~貸してくーださい♪』というふざけた依頼に付きあっていた。……いや快復祝いをするのは良いけど俺の研究教室を使う必要無いよな!? あと絶対に後片付けは全部して行けよお前ら!!?


澪田唯吹 の「依頼」をクリアしました!! 「澪田に助けを求める」の難易度が下がりました!!

澪田は知っての通り、超高校級の「軽音部」です。「気分を盛り上げたい!」「この場をもっと明るくしたい!!」といった時に、非常に役立ってくれるでしょう。

ぜぇはぁ……。ぜぇはぁ……。な、なんとか>>419の安価を捌ききったぞ……!!(満身創痍)

というか赤松の不可解な行動に理由を付けるのに「「狂気に犯されている」以外に理由の付けようがない!!」と>>1が判断したからですが……。なんとか無事、終着点に辿り付けたのでは無いでしょうか。

それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。

普通に赤松が江ノ島やアンジーにいじめられて自殺教唆されましたじゃいけなかったのかな?
おつ

澪田クエストは無さそう?
キャラが妊娠する安価は無理ですかね?

ゲリラ投稿です。(つーかそうしないと今日の予定の場所まで終わりそうにねぇ!!)

>>517 妹様は兎も角アンジーちゃんがそんな事する訳ないでしょ!!(過激派) ……あと妹様だったら「絶対に証拠を残さないと思う」ってのと、最初の澪田の不可解な行動にも「理由」を付けたかったので。

>>518 ご安心を。澪田のキャラクエもちゃんと有りますよ。優先度的に、まずは真宮寺からですが。キャラが妊娠する安価は……(入間がいる以上「出来ない」って言えないのがなぁ……)じ、自重していただけると助かります(震え声)




真宮寺是清 との絆値がMAXになりました。絆クエスト 真宮寺是清編 を開始します。




真宮寺「……やぁ、日向先輩。よくきてくれたネ」

日向「おう」

俺はその日、79期生の超高校級の民俗学者・真宮寺是清に呼び出され、こいつの研究教室へとやって来ていた。……用件は聞いてない。ただ「少しゆっくり「お話」でもしようヨ」と言われただけだ。


日向「で、今回は何の用なんだ? またどこぞの村か恐山か、そうでなければ呪われた屋敷の探索にでも付きあってくれってか?」

真宮寺「……先輩は僕のことをなんだと思っているのかナ? 言ったでしょ? 少し「お話」でもしようって。……お茶とお菓子も用意したんだ。少しの間、僕の民俗学講座モドキにでも付きあってヨ」

そう言って、真宮寺は俺へ丸机への着席を促す。……特に断わる理由も無かった為、俺は真宮寺の言う通りに丸机に座った。


真宮寺「そうだネ。ちょっとややこしくなるけど、今回は『黄泉』についての話しでもしようか。まず『あの世』という概念が人間の世界に生まれたとされる学術的時期なんだけど──」

日向「…………」

真宮寺の「話し」は、相変わらず面白かった。人を惹き付けるというか、好奇心が支配されるというか……。例の女装メイドカフェで一定数の客を話しの虜にしていただけはある。俺も気がつけば真宮寺の民俗学……『黄泉』の話しに夢中になっていた。

──そして、ふと気がついた時には、もう夕刻になってしまっていた。


真宮寺「ふぅ……。おや? もうこんな時間かい? ちょっとのお喋りのつもりが、つい長く話しすぎてしまったネ。日向先輩は聞き上手だから、僕もついつい調子に乗ってしまったヨ」

聞き上手なのは……。まぁ確かにそうかもしれない。俺は超高校級の「相談窓口」だからな。相手の話をよーく聞くのが仕事みたいなもんだ。


真宮寺「……それでどうだった? 今回の『黄泉』の話しについての感想は……」

日向「そうだな……」

俺は頭の中で軽く意見を纏めると、少しずつ言葉にしていく。


日向「……面白かったよ。特に『黄泉の門』と『黄泉封じ』の伝承が、個人的には興味をそそったかな。あと、山岳信仰が昔から『山には異界が……あの世とこの世を結ぶ不思議な世界ある』って信じられていたってのも興味深かった」

真宮寺は「おや、そっちかい」と言った表情をする。だ、だって七海がオススメしてるホラーゲームの内容にそっくりだったんだもん、仕方ないだろ? ……まぁその『ゲームの元ネタ』って奴なんだろうけど……。


真宮寺「……じゃあコレはどうだった? 『死者との婚約の儀』の話しは……」

日向「……ああ、それか」

確か、東北地方に伝わる民間伝承だったっけ。なんでも、死者と死者を結婚させるっていう……。無気味だとは思ったけど、まぁあの世でずっと独りっきりっていうのも寂しいだろうからな。別に構わないんじゃないか? (死んだ)当人達が納得するかは兎も角。

真宮寺は俺の解答を聞くと、ニヤリと笑みを深くして


真宮寺「そうだよネ! 死んでからも誰も友達がいない、誰も恋人がいないなんて寂しいものネ!!」

日向「真宮寺……?」

突如としてテンションが高くなった真宮寺を見て、俺は驚愕と共にある種の無気味さを感じた。……何だろう、「嫌な空気」って奴が場を支配し始めている……。そんな気さえする。


真宮寺「……ねェ先輩。先輩はもし『黄泉の世界』にとっても綺麗で可愛くて素敵な女性がいたとして、その娘と結婚してあげられるかい? 先輩ならピッタリだヨ!! 他人のために一生懸命に日々駆けずり回り、その根幹が真っ当で正義感のある善人な先輩こそ姉さんの──!!」

日向「真宮寺」

真宮寺「?」

日向「↓3」

↓3までの安価を、>>1が上手い具合に纏めます。(真宮寺の考えを否定せず、尚且つ結婚を断わる系の安価だと嬉しいです)尚、この「返し」は難しいと>>1でも思っているので、>>1も既に緊急時用の言霊を作ってあります。

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。



日向「……俺には、生きている人間で結婚したいと思っている奴らがいる。誰と結婚するかは、まだ分からないけど……。それでも、その中の誰かと結婚したいんだ」

真宮寺「ふうん……(それなら彼女達ごと……いや、それじゃあ黄泉の世界(むこう)で結ばれるだけだから意味無いか)」

日向「それにさ。そうして出来た子供を、クラスの皆や仲間達にも見せたいんだ。死人と子供を作ることが仮に出来たとしても、皆が死ぬまで見せられないのは嫌だな」

真宮寺「むぅ……(確かにそれは一理あるかもしれないネ……。弱ったナ……)」

日向「それにさ、真宮寺」

真宮寺「?」

日向「仮に俺が死んでその人と結婚してもさ。この世に残してきた大切な人達をいつまでも想い続けるような、そんな浮気性の男になっちまう。お前のいう「女性」が誰だかはしらないが、そんなに素敵な人なら俺なんかじゃ相応しくないんじゃないか?」

真宮寺「…………」

真宮寺は俺の返答を聞いて暫く黙っていたが、急に「クックックッ……!」といつもの調子で笑い出して──


真宮寺「そうかそうか! そういう事なら「仕方がない」ネ。……どうやら僕の「最終目標」を為し遂げるにはあまりにも条件が厳しそうだって事が分かっただけでも収穫だヨ。ありがとう、日向先輩」

日向「おう。そういう事だ」

真宮寺がどこまで「本気」で言っていたのかは今では分からない。けど、俺に対する執拗な執着心は無くなったように見えた。


真宮寺「先輩が物事を深ーくまで考えられる人で本当に良かったヨ。……これからも「僕の」友達として色々と話しを聞いてくれると嬉しいな」

日向「おう。それぐらいならドンと来いだ」





真宮寺是清との絆クエストをクリアしました!! 「真宮寺に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「真宮寺のパンツ」を手に入れました!!




澪田唯吹 との絆値がMAXになりました。絆クエスト 澪田唯吹編 を開始します。



澪田「はー、じめちゃーん!!」

俺はその日、あの夏休みの時と同じように、澪田に(寮の外から)大声でたたき起こされた。半ばキレ気味に「はーあーいー!!」と叫び返してやる。……ったく、こんな朝っぱらからなんの用だって言うんだ……。

あの時と同じく嫌な予感がしながらも、俺は身支度を調えてから寮の自室を出て、澪田の野郎の元へ向かう。……また自演フェスなんかに連れていかれるんじゃないだろうな? と思っていたが、どうにも澪田の様子が変だ。

俺が現われてから、モジモジと身体を揺らし、その顔はらしくもなくほんのりと赤くなっている。……なんだ? 一体何の用事があるんだ? 澪田に何があったって言うんだ? 澪田は「すぅ……はぁ……」と深呼吸を一度してから


澪田「唯吹唯吹ー。これから創ちゃんを「脅し」ちゃうっす!」

日向「……は? 脅す?」

澪田「ふっふっふー。そうっすよー! 「あの」とっても恥ずかしい秘密をバラされたくなければ今日一日、唯吹のお気楽観光ツアー(要はその時の気分)に付きあって貰うっす!!」

ドキリ、と心臓が大きく跳ねる。なんだ、澪田は何の事を言っているんだ。何の秘密を知ってるって言うんだ!!? こ、心当たりがあまりに多すぎてまるで見当が付かないぞ!? 

ソニアの下着写真を撮影したことか? それともソニアの胸を揉んじまった事か!? 罪木のお腹も触っちまったし、セレスとは「裏」世界の麻雀大会に学園に内緒で出ちまったし、小泉とはあのメイドカフェで対面○位モドキをやっちまったし、江ノ島のとんでもなくエロい下着写真を何枚も(強制的に)持っちまってるし……!!


澪田「ふっふっふー。『覚悟』は出来てるっすか創ちゃん!!」

日向「……何が望みだ」

この時点で、俺は澪田の言うことに逆らえなくなった事が確定した。澪田は「もう言ったっすよー」と笑いながら


澪田「今日は一日、朝から晩まで唯吹にトコトン付きあって貰うっす!!」

日向「……それで「あの」事は永久に黙っていて貰えるんだな?」

澪田「モチのロンっす! さぁ、気合入れて行くっすよー!!」

そう言う澪田に手を取られ、俺は憂鬱な気分で澪田の後をついていった。



~~~東京都・浅草周辺~~~



澪田「ふっふっふー。まず、唯吹達が訪れたのは平日も休日も大勢の人で賑わっている雷門周辺っす!! いやー、この辺りはやっぱいつ来ても混んでるっすねー!」

日向「……なんだ? 浅草の名物食い倒れツアーでもやるつもりか?」

確かにこの周辺にはネットニュースに何度も載るほど有名なメンチカツ屋や、きびだんご屋、饅頭にフルーツ飴に抹茶ソフト専門店にと、多くの名店が軒並み揃っている。一日使い倒すにはもってこいの──


澪田「バッカモーン!! 何を言ってるんすか創ちゃん! この辺りに来たらやる事と言えばまず……!」

日向「……まず?」

澪田「こ○亀の両さん像の全制覇っすよ! さぁ、まずは一番近いこの像目指して出発おシンコーっす!!」

そうして澪田は、再び俺の手を取って走り出す。……いやそれなら最初から亀有駅周辺で降りろよ亀有駅周辺で!!?



~~約一時間半後~~



澪田「『パシャリん♪』──うんうん! これで両さん像(中川・麗子・本田含む)コンプリートっす!! ムッキャー! これ夏休み中にやってみたかったんすけどタイミングが無かったんすよねー!!」

日向「……そうか」

俺と澪田は計十五体あるこ○亀の銅像とのツーショット写真を撮り終えていた。それにしても澪田お前、そんなにこ○亀が好きだったんだな。まぁ俺も好きな漫画の一つではあるけど──


澪田「? いや正直そこまで?」

日向「違うのかよ!?」

澪田「いやー、両さんの人柄は正直メッチャ好きなんすけど、見てるだけなら凄く面白いけどじゃあ近くにいて欲しいかっていうと……。それにあの漫画、時事ネタをタップリ取り入れる癖して唯吹達のバンドや希望ヶ峰学園の事に触れもしなかったっすし……。コラボのチャンス、十分合ったと思うんすけどねー」

日向「……じゃあなんでワザワザこんな真似したんだよ?」

澪田「だから言ったじゃないっすか! ノリっすよノリ!! それに仮にも日本が誇る『伝説の漫画』の一つであるこ○亀っすよ? 一生に一度は触れておきたいじゃないっすか!!」

……まぁ確かに気持ちは少し分かる。なんだかんだ俺もちょっとテンション上がったし、普通に楽しかったしな。


澪田「ではでは次の場所を目指して……。何処に行けば良いんすかね?」

いやそこは決めておけよ最初から!!? 左右田……助けてくれ左右田……。今こそお前のツッコミ力(ぢから)が必要な時だ……。

うわぁあああああああああああああああああ!!最悪だぁああああああああああああああ!!(書いてあった書き置きが消えた)
……30分ほどお待ちください(土下座)




~~~東京スカイツリ~~~



澪田「……ということで澪田達は次なる目標地点として東京スカイツリーに狙いを定めたっす……ショボボン」

日向「いや、何でそこまで落ち込んでるんだお前は」

澪田「だってだってー!! スカイツリーなんて皆が知ってる様な場所なんて唯吹が求めてる『探索』っぽくないっすよ!! もっとこう……『ええっ!? こんな場所にこんな名所が!!?』みたいな所で遊ぶなり食べるなりしてみたかったっす!!」

澪田はそう言うが、ネットは勿論、SNSも大手含め大量に普及しているこの世の中で、東京のど真ん中に『隠れ名所』なんて早々あるのだろうか……。そんな事を思いながら、俺達は専用の高速エレベーターに乗る。目指すは東京スカイツリーの最上階──『天望回廊』だ。



~~~東京スカイツリー・天望回廊~~~



澪田「イヤッホォオオオオオオイ!! 創ちゃん見て! っていうか観て!! 富士山は勿論、東京のあんなところやこんな所まで丸見えっすよ!! いやー、とんだ覗きスポットがあったもんすね!!」

さっきまでのテンションの低さは何処へやら。澪田は東京スカイツリーの天望回廊を満喫していた。地上450m地点に造られたその回廊は正に絶景スポットで、東京は勿論、遠い地方の方や海まで見渡す事が出来る。テンションが上がっても全然おかしくないのだが──。


日向「澪田」

澪田「はい」

日向「展望デッキで両手を広げて走るな。周りのお客さん達に普通に迷惑だぞ」

澪田「すみませんでした」ペコリン

澪田が回廊到着早々、目を輝かせてバビューン! と勢いよく回廊を走り始めた物だから、俺は大いに慌てた。周りのお客さん達に「すみませんすみません!!」と頭を下げながら必死になって走り回る澪田をとっ捕まえて、正座をさせて説教をしている。


日向(……まぁ気持ちは分からないでもないけどさ)

本当に、凄く良い眺めだ。ワクワクするような回廊だ。東京スカイツリーに来るのはコレが初めてだが、こんなに素敵な場所ならもっと早く来れば良かった。そう、例えば「あいつ」と──


澪田「むぅ……。創ちゃんが唯吹とのデート中に他の女の子のこと考えてるっす……」

日向「は? い、いや別にそんなことを考えてた訳じゃ──」

澪田「ふーんだ。そーんな浮気性の創ちゃんにはこうしてやるっす!」

そう言うと、澪田は俺の左腕に自分の右腕をギュッ! と絡ませてきた。「んなっ!?」と驚いた俺は何とかして澪田の腕を振り払おうとするが、どこにそんな力があるのか全然解いてくれない。他のお客さん達の「このバカップルが……」という視線がザクザクと突き刺さる。……こ、これ以上この場所に居たくない!!


日向「な、なぁ澪田! 天望回廊はもう十分楽しんだだろ!? そろそろ行こうぜ! 水族館の時間もあるわけだしさ!!」

澪田「むぅ……。しょうがないっすねー……」

渋々納得してくれた澪田に俺はホッとして、次なる目的地である「水族館」へと向かった──




~~~某水族館~~~



日向「なぁ澪田」

澪田「なんすか創ちゃん」

日向「お前、ここをどこだと思ってる?」

澪田「嫌だなー創ちゃんってば。水族館に決まってるじゃないっすか!!」

ああそうだよ。確かに水族館だよ、間違いなくな。……でもな。


日向「なんで『サンシャインシティ水族館』なんだよ!? スカイツリーのついでに行く水族館っつったら付属してる『すみだ水族館』に決まってんだろ!!?」

澪田「チッチッチ。……甘いっすね-、創ちゃん。海の家で売っているかき氷のシロップより甘いっす。『付属しているから』とか『ついでに』とか、そんなちゃっちい気分で水族館に行くなんて、天が許してもこの唯吹が許さねーっす!!」

日向「お前は水族館にどんな思いを馳せてるんだよ……」

そう。俺達は東京スカイツリー駅から「わざわざ」池袋まで移動してきて、サンシャインシティの中にある水族館へとやって来ていたのだ。いや本当に何でだよ……。幾ら東京都内とはいえ時間の無駄だろ……。


澪田「あとアシカちゃんのショーを間近で見られるのはこっちだったんで」

お前それだけの為にこっちまで移動したの!!?



~~~数時間後~~~



澪田「いやー、今日は楽しかったっすねー、創ちゃん!!」

日向「……おう」

それからも澪田にあちらこちらに振り回され、俺の体力と精神力は限界間近を迎えていた。こ、こいつの遊び力(ぢから)は一体何なんだ!? 子供か? 遊び盛りの小学生の子供なのかお前は!!?


澪田「それじゃあ今日最後のスポットに~……レッツゴーっす!!」

み、澪田の奴まだどこか行く気なのか!? こっちはもう色々と疲れ果ててるんだが……。


澪田「大丈夫大丈夫。最後に行く施設は何というか~……。リラクゼーション施設? みたいなもんでしてー……。心も身体もリフレッシュできる場所っすから」

リラクゼーション施設? サウナとかスパとかか? そう思いながら、俺は澪田の後をついていく。


日向(……ってあれ?)

なんだろう。何か見慣れている景色がドンドン増えてきたような気がするんだが……。澪田が「着いたっすよー」と言ったのは、なんと例の『混浴先頭』の前だった。な、なんでよりにもよってここなんだ!?


澪田「……創ちゃん。唯吹が今日最初に言ったこと、覚えてるっすか?」

あの時と同じく、ほんのりと顔を赤くした澪田が小声で言う。勿論覚えている。確か『「あの」とっても恥ずかしい秘密をバラされたくなければ今日一日、唯吹のお気楽観光ツアー(要はその時の気分)に付きあって貰うっす!!』……ってちょっと待てまさか……!!


澪田「いやー、唯吹。あの日の事を……。蜜柑ちゃんと一緒にここの銭湯に入って、裸を見られちゃった事を完全に思い出してしまいまして~……」

澪田が言葉を言い終ったその瞬間、俺は瞬時に土下座していた。


日向「ほんっっっとうに申し訳ない!! いや諸悪の根源はちゃんと他にいるんだが、お前らのその……す、素の姿を見ちまって、へ、変な事まで言っちまって……本当にすまない!!」

俺は罪木の時同様、そうやって頭を下げることしか出来なかった。王馬に対する怒りが、改めて心の底から湧いてくる。あの野郎、いつかこの報いを必ず……!!


澪田「……っすよ」

日向「……へ?」

澪田が蚊の鳴くような声で言ったその言葉が全然聞き取れなくて、俺は呆けた返事を返す。


澪田「だからその……。は、創ちゃんになら構わないっすよ? なんど唯吹の裸を見られちゃっても……」

澪田はらしくもなく、顔を真っ赤っかにしてそう言った。どういう意味か、などその先の言葉を聞かなくても分かった。


澪田「それにそのー。……創ちゃんあの時唯吹達の身体を見て『最高だった』『福眼だった』って言ってくれたじゃないっすか。……お、思い出すだけで恥ずかしいんすけど、どうじにその……。う、嬉しくもあったんす。『好きな男の子』が唯吹のことを、裸を見てそう言ってくれて……」

──トクン、と。改めて俺の心臓が高鳴る。


澪田「今日の「これ」も素の唯吹を見せても引かれないかどうか、着いてきてくれるかどうかのテストみたいなもんでしてー……。要はそのー……。は、創ちゃんと付きあうにあたって支障がないかどうか確かめたかったんす」

日向「澪田、お前……」

澪田は最初の時と同じく「すぅ……はぁ……」と深呼吸を一度してから──







澪田「唯吹! 創ちゃんの事がだーーーーい好きっす!! 唯吹と付きあってください!!」







頭を下げ、手を差し出してそう言った。恐らく、その手を取って貰えればOKという事なんだろうが……。


日向「あ、あのな。澪田。その、気持ちは取っても嬉しいし、ありがたいんだけど……。そのぉ……ひっじょうに言いにくいんだけどな……?」

澪田「……?」


──事情説明中──


澪田「ち、千秋ちゃんは兎も角ソニアちゃんに蜜柑ちゃん、セレスちゃんまで!? は、創ちゃん誠ちゃんに負けず劣らずの超プレイボーイじゃないっすか!!? 一体どうやってそんなに多くの女の子のハートを射止め続けてるんすか!!?」

そんなのこっちが聞きたい。俺なんかが──っていう思考は彼女達に失礼か。兎に角俺は今現在四人もの女の子に「待って貰っている」状態だ。そんな状況で誰かと付きあう何て事はできな──。

そんな事を考えていると、澪田はスカイツリーの時と同じように俺の右手をガシッと掴み。


澪田「こうしちゃいられねえっす……。恋のレースはもう始まってて、唯吹は現在出遅れもいい所!! ここはもう一回創ちゃんと「二人っきりで」銭湯に入って一気にみんなとの距離を縮めるしかねぇっす!! あ、唯吹もみんなと同様『卒業式の日』に『唯吹の研究教室』で創ちゃんの事を待ってるっすから!!」グイグイ!!

日向「──は!? いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやちょっと待て! 落ち着け澪田!! い、幾ら混浴とは言え年頃の男女が何も身に纏わず同じ風呂に入るってのは良くな……。って力強っ!? あの時も思ったけどどこにそんなパワーが眠ってるんだお前は!!?」

その後、暴走する澪田を全力で宥めた俺は『タオルを巻いた状態なら……』と許容案を提案。結局二人で「また」この混浴先頭に入ったわけだが、例えタオルを巻いている状態でも、澪田の身体はとても綺麗で色っぽいと言うことが分かってしまった俺だった。




澪田唯吹のキャラクエストをクリアしました! 『澪田に助けを求める』の難易度が更に下がりました!! 澪田と大切な『約束』をしました!! 澪田のパンツを手に入れました!!

ここまで書けてたんだ……。本当ならここまで書けてたんですよ皆さん……。(ガチ泣き)書いたら保存! 書いたら保存!! 書いたら保存!!(戒め)



日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「シューティングゲームって言っても色々種類があるだろ? 初代イ○ベイダー(2D)にス○ーフォックス(3D)に東○(弾幕)に……。お前はどれが好きとかあるか?」

七海「もちろん全部好きだよ? 初代イ○ベイダーは永遠に語り継がれるべき伝説のゲームだし、ス○ーフォックスは3Dシューティングを世に広めた大名作だし、東○はシューティングの要素は勿論、物語や外伝や二次創作なんかもとっても面白いよね!!」

日向「……まぁお前ならそう言うと思ってたけどさ」


コンコンコン


日向「おっと、今日もお客さんか?」

七海「敵だったときのボムの用意は既に出来てますたいちょー!」

日向「そうか、じゃあ安心だな。はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」

白銀「ええっと。今地味に学校で話題になってる『相談窓口』っていうのはここで合ってるかな……?」

七海「うん、合ってるよ。ようこそいらっしゃいませー」

七海が俺の秘書のように対応するが、お前はそんなことをしなくても良いんだぞ七海。


79期生 白銀つむぎ。才能は、超高校級の『コスプレイヤー』だ。

企業スポンサーがつくほどの人気を誇るコスプレイヤーで、実際は衣装を着るよりも衣装を作ることを好むクリエイターだが、作品への愛よりも自分が目立つことを重視しているコスプレイヤーたちに利用されることを嫌い、自らコスプレイヤーとして活動している。

おとなしく優しい口調で話す優等生タイプの少女だが、好きな作品やコスプレに関しては熱く語る面もある。……そう言えば前に七海と某ゲームについて熱く語りあっていたのを、俺も見たことがあるっけ。


七海「それじゃあ日向くん」

日向「おう。いつも通り、だな」

俺はいつも通りに教室を出て行く七海を見送ると、白銀に来客用のソファーに着席を促す。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

白銀「うん、地味に知ってるよ。実は↓2」

わたし妊娠しました。相手は学園の男子

う、うごごごごご!(毎回言ってる気がする) >>540が当たらなかっただけ(狂言にするという手段も取れますが)マシと考えるべきか……!


白銀「あのね? 今ちょっと学園内で以前あった「男子生徒による女子風呂覗き事件」に匹敵する大事件が起きていて……」

……それを聞いた時点でもう既に嫌な予感しかしないんだが、一体何があったって言うんだ……?


白銀「実はね? 77期生の女子更衣室に裸の石丸くん不二咲さん天海くんのトリオが、77期女子sの衣類に埋もれて熟睡してたんだ」

日向「よし。そいつらを警察に着きだして説教して貰って事件解決だな」

白銀「ちょっと地味に投げやりすぎない!? いや気持ちは凄く分るけど!! ……でもね。私、天海くんは勿論、風紀委員の石丸くんや、天使に最も近い人類である不二咲さんがこんな事をするとはとても思えないんだよね。……西園寺さん達に吊し上げられた三人を助けてあげてくれないかな?」

……そりゃまぁ気持ちは分かる。石丸も不二咲も、そして交流は少ないが天海も。そんな事をするとは俺にもとても思えない。……助けてやりたいのは山々だが、こんな時に頼りになる霧切と最原は絶海の孤島の屋敷で難事件を解決中だしなぁ……。


日向「はぁ……仕方がない。動けるだけ動いてみるよ」

白銀「ホント!? ありがとうございます!! 流石は超高校級の相談窓口だね!!」

……ああ、そうだよ。俺は相談窓口だよ。……最近は「何でも屋」って名乗った方が良いぐらい厄介な依頼ばっか迷い込んでくるけどな!!


~~~77期生の女子更衣室~~~


俺はコンコンコン! と(一応)三回ノックをし、女子更衣室の扉を開ける。そこには──↓3 どんな惨状が広がっていた?(安価内容的に、三人と西園寺がいるのは確定)


そこには、惨状と呼んでいいであろう光景が広がっていた。件の石丸、不二咲、天海はバスタオル一枚で正座させられていて、ハリセンを持った西園寺と竹刀を持った辺古山がもの凄い眼で三人の事を見ている。

三人も、ただバスタオルを着させていられているだけでは無かった。不二咲は乳首に洗濯挟みを挟まれ、(何故だか痛みに悶える不二咲が普通にエロく見えてしまった)石丸は頭を丸刈りにさせられ、天海は身体中が「変態」だの「むっつりスケベ」だの落書きだらけだ。

……三人が「本当に」この「事件の元凶」ならばまぁ相応しい罰と言えるだろうが……。


西園寺「……で? どうなの変態共。そろそろ自分達のクズ具合を認める気になった?」

不二咲「う、うぅぅ……。エッグ、ヒッグ……。ぼ、ボク達は……」

石丸「な、何も知らない! 本当なんだ!! 気がついたら、その……」

天海「……この更衣室で全裸で眠ってたっす。なぜか先輩方の衣類や下着に埋もれた状態で……」

辺古山「ほう……? まだ拷問が足りなかったか? ……私の拷問技術はまだまだあるぞ。その程度で済むと思わない事だ」

三人「「「ヒ、ヒィイイイイイイ!!」」」

日向「あー。……ちょっと良いか?」

西園寺「? 誰かと思えば日向お兄じゃん。何の用?」

辺古山「……いや、お前なら既に事情を把握していてもおかしくないか。我々は既にこの変態共に『仕置き』をしている最中だ。……お前の事だ。何か物言いがあるのだろう?」

日向「……ああ。俺は三人がこんな事をするとは思えない。仕置きも処分も、もうちょっとだけ待ってやってくれないか? 俺が全力で『何があったのか』を調べてみるからさ」

西園寺「むぅ……。本当は断わりたいけど日向お兄の言い分だしなぁ……」

辺古山「……良いだろう。一日……いや、二日時間をやろう。ただし、その間に事件を解決出来なければ……」

日向「お前らの好きにすれば良いさ。『もし本当に』こいつらがお前らの言う「変態」だったらな」


西園寺と辺古山は、それで納得してくれたのか一旦更衣室を出て行く。後に残った三人が、まるで救世主か何かを見る様な眼で俺を見ていた。……さて、まずはどうするべきだろうか……。

①三人に詳しい話しを聞く。
②取りあえず三人の衣服を持って来てあげる。
③その他安価

↓2



このままでは話しを聞くどころではないと思った俺は、まずはと三人の服を持って来てやろうとしたのだが──。


白銀「その必要は無いよ日向先輩!」

日向「……白銀? お前一体なんの──」

白銀「私が三人に似合う衣装を見繕ってきたから!!」

日向「そうか、そりゃあ助かっt「はいこれ!!」……は?」


↓1 不二咲のコスプレ衣装。
↓2 石丸のコスプレ衣装。
↓3 天海のコスプレ衣装。


日向「えーっと……。白銀?」

白銀「なんですか? 日向先輩」

いや「なんですか?」じゃねぇよ。石丸の空手着は百歩譲ってまだ良いとして……。


日向「何で不二咲に「ターザン」天海に「ミニスカセーラー服」の衣装を着させようとしてるんだよ!!? お前これ大丈夫なのか!!? 天海は1000歩譲ってまぁ良いとして、不二咲にターザンの衣装って色んな意味で大丈夫なのか!!? いや、さっきまでの乳首洗濯挟みと比べたらまだマシかもしれないけれど!!」

白銀「何を言ってるんですか日向先輩!! 不二咲先輩だからこそ、ターザンなんですよ!! 先輩は「ターザン2」って見たことあります? あれは成長したターザンじゃなくて子供時代のショタターザンが主役のアニメで──」

↓1 白銀の押し。 40以上で日向含め三人が折れる。

コンマ61 日向+三人が折れる、


白銀「それでですね──」

日向「わ、分かった! もう分かったから!! 三人には罰則(仮)の続きって事で納得して来て貰うから!!」

これ以上白銀に喋らせていたら日が暮れる──。そう思った俺は、三人に白銀が持って来たコスプレ衣装を(取りあえず)来て貰う事にした。


石丸「む、むぅ……。僕などはまだ全然マシだな……」

天海「……あの、マジで何で俺にミニスカセーラー服なんすか……? 白銀さんの性癖ってこういうんでしたっけ……?」

不二咲「うぅ……。は、はずかしぃよぉ//////」

何か見ちゃいけない物を見ている様な気がして、俺はターザンのコスプレをした不二咲から目を逸らす。

その……さっきまで乳首洗濯挟みをやっていたからか、乳首がその……ま、まるで本当の女子みたいn──って違う!! そうじゃないだろ日向創!! お前は白銀と一緒にこの事件を解決するんだろ!! 全く何を考えてるんださっきから!!


不二咲「あの……。ひ、日向先輩……?」

日向「あ、あー。……そうだな。取りあえずお前らが覚えていることを詳しく教えてくれないか? 「記憶が無い」っつっても「最後に何をしていたか」の記憶ぐらいはあるだろ?」

不二咲 ↓1
石丸 ↓2
天海 ↓3



不二咲「ぼ、ボクは入間さんと前のプログラム世界の最終確認をしていました……」

石丸「僕は澪田先輩の短すぎるスカートが校則違反だ! と注意させて貰っていたな」

天海「俺は先生の依頼で山田先輩と桑田先輩を補修部屋に連行するところだったんすけど、二人とも逃げられちゃったんすよね……」

きょ、共通項が何も無い……。だと!? 何か一つでも同じ記憶があればそれを取っ掛かりに出来たかもしれないのに……!! ええい! ならまず調べに行くべきは↓2だ!!


……そうだ! まずは事件現場の探索から始めないとな。探偵の基本だって霧切と最原も言ってたし。


日向「取りあえず、お前ら三人は外に出ててくれ。一応ではあるけれど、お前らは女子更衣室で好き放題していた可能性がある容疑者候補なんだからな」

石丸「む、むぅ……。僕は構わないが……」

天海「マジっすか……。この恰好で外に出てかなくちゃいけないんすか……。それ益々変態扱いされるだけじゃないっすか……?」

不二咲「うぅ……。苗木くんに何て言い訳しよう……。こんな恥ずかしい恰好をしちゃった僕でも受け入れてくれるかなぁ……?」

いや、お前は前にメイド服+女性物のパンツっていうとんでもなく恥ずかしい恰好を苗木本人と一緒にしてただろうが……。

俺と白銀は三人を更衣室から追い出すと、早速とばかりに部屋の探索を始めた。そして──

↓1

01~30 何も見つからなかった。
31~60 手がかり①を発見した。
61~90 手がかり①と②を発見した。
91~00 手がかり①②③を発見した。


今回ここまで。また明日、8:30から9時頃に……お会いする前にゲリラ投稿じゃあ(タイミングは不確定です)! 今日の(>>1のミス)遅れをなんとしてでも取り戻さなければ……!!

ゲリラ投稿です。6時までやります。(昨日の遅れは絶対取り戻す……!!)……誰も人がいなかったらホントどうしましょうね。(震え声)

コンマ90 手がかり①と②を見つけた!!


日向「うーん……」ゴソゴソ

白銀「何か地味に手がかりになる物……。ないかなー……」ガサガサ

日向「!? こ、これは↓1じゃないか!!」

白銀「!! 日向先輩! こっちには↓2があったよ!!」


日向「……なんで左右田のパンツがこんな所にあるんだ?(いやあいつから渡されたのを俺も持ってるけど)」

白銀「こ、こっちには不二咲さん達が全裸で女子の下着まみれになった時の証拠写真が……//////」

日向(? 辺古山か西園寺が動かぬ証拠として撮ったのか? いやそれにしちゃここに忘れていくのは変だよな……)

……ダメだ。どう考えても情報が少なすぎる。やっぱり誰かに話しを聞きにいかないと……。

↓1

①左右田の所に行く。
②77期生(女子の誰か)の所に行く。
③辺古山と西園寺の所に行く。
④その他安価


日向「……まぁこういうのは第一発見者(多分)に話しを聞くのが……」

白銀「探偵の基本、だね! 今日は七海さんの代わりに私が日向先輩の助手になるよ! 探偵に助手or相棒は付き物だもん!」

なんか白銀が妙にテンションが高い状態で俺に付いてくる……。そういや以前霧切と最原からも『貴方(先輩)って何故か探偵っぽい雰囲気があるんですよね』って言われた事があるけど……。俺そんなに探偵っぽく見えるかなぁ?


~~~77期生の教室~~~


日向「……ここにいたか。いつもの場所で助かったぞ、辺古山、西園寺」

西園寺「日向お兄じゃん。なになに? 何かあの変態共の起こした事件に進展でもあったの?」

辺古山「落ち着け西園寺。大方、第一発見者である私達に話しを聞きに来た──とでも言ったところだろうさ」

白銀「うーん地味に大正解なんだよね……。それで先輩達。三人を発見した当時の状況っていうのを詳しく教えてくれないかな?」

辺古山「別に構わんぞ。……と、言うか私達が丁度次の授業の為に着替えようと更衣室の扉を開けた時には既に──」

西園寺「あの変態共が女子の下着まみれで! それも全裸で眠ってたんだよ!! もうホンット信じられない!!」

日向「うーん、そうか。じゃあその時変わった物とか、気付いた事は無かったか?」

↓1

01~30 で無い。
31~60 で一つある。
61~90 で二つある。
91~00 で三つある。

コンマ03 全く無い。


辺古山「……すまんが、よーく思い返してもお前達の力になれそうな……。気付いた事、思った事は何も無いな」

西園寺「私も右に同じー。っていうか衝撃的すぎてビックリしちゃった事以外覚えてないよー」

……まぁそうか。そりゃあ二人が本当にこの事件と無関係なら、何かに気づく云々以前にまずビックリするよな。


日向「……じゃあその……。これが女子更衣室に落ちてたんだが、お前らは何か知らないか?」

辺古山「これは……? 男物のトランクスだということだけは分かるが……」

西園寺「……↓1」 西園寺の反応。(高コンマほど動揺する)

コンマ49 注意深く見ると挙動不審なのが分かる。


西園寺「…………」

それ(左右田のパンツ)を見た瞬間、西園寺の様子が……。一見すると普段と何も変わらないが、寡黙になり。更に顔の筋肉が少しばかり硬直しているのが見て取れる。

どうも怪しいな……。どうする? 問い詰めてみるか?

↓1

①問い詰めてみる。
②止めておく。
③その他安価。

ゾロ目来ましたねぇ!! (ですが、話しがややこしくなりそうなので一旦別々に分けます)


日向「……なぁ西園寺。お前このパンツについて何か知ってるんじゃないのか?」

辺古山「? そうなのか、西園寺」

西園寺「な、何言ってるの日向おにぃ! わ、私は左右田お兄のパンツの事なんて何も知らないよ!?」

白銀「!? ──その言葉、切らせてもらうよ!!(決め顔)」

いや白銀。べ、別に文句が有るわけじゃ無いんだがそれ俺の決め台詞……。


白銀「ねぇ西園寺先輩。なんでこのパンツが「左右田先輩のパンツだ」って知ってるの? 私、左右田先輩の親友の日向先輩に教えて貰うまで誰のか見当も付かなかったんだけど?」

西園寺「!!? そ、それはその……」

辺古山「……言われてみれば確かに妙だな。西園寺、何故お前がそんな事を知っているんだ?」

西園寺「う、うぅううううううううう! ↓1」

↓1

01~30 しらばっくれる。
31~60 左右田の更衣室から盗んだ(日向にだけ告げる)
61~90 左右田から(日向同様友情の証として)手渡された。(日向にだけ告げる)
91~00 それ私が左右田お兄に貰ったor盗んだものだから!! と、開き直る。

西園寺が変態にならなくて何よりです(チッ


西園寺はクイクイッと俺の服の袖を引っ張ると、半ば強引に教室の隅まで連れていって──


西園寺「あ、あのね日向お兄。あのパンツはその……。そ、左右田お兄から私が貰った物なの……」ヒソヒソ

日向「は、はぁ!?」ヒソヒソ

西園寺「何でも『日向曰く『親友を越えた親友』だって認めた奴には自分のパンツを渡すのが最近のトレンドらしいぞ』って言われたんだって……」ヒソヒソ

左右田あの野郎!!(いや左右田だけじゃないけど!)どいつもこいつも人の事をパンツハンターだと思いやがって!! つーかパンツを渡すのがトレンドって何だよ!? いつからこの世の中はパンツ至上主義になったんだよ!!?


西園寺「べ、別にただ手渡されたから仕方なく持ってたってだけで、ににに、匂いを嗅いだりとかはしてなからね!!」ヒソヒソ

ぜっっったい嘘だ。多分日常的に匂い嗅いでるぞコイツ……。はぁ……仕方がない。こいつらの名誉の為にも二人には黙っておいてやるか。(あと俺にも飛び火しそうだし)



白銀「あっ! 戻って来たね!!」

辺古山「それでどうだった? 西園寺が何か──」

日向「いや、前に左右田が男子更衣室に行くのを面倒くさがって『教室で』着替えてたのを目撃しちまったんだとさ。だよな? 西園寺」

西園寺「!! う、うんそう! まったく左右田お兄ってばズボラな所あるよねー!! 全く、小学生男子かっての!!」

辺古山「……そうか。そういう事なら不自然な点は無いが……。何故左右田のパンツが女子更衣室に置いてあったのかは気になるな」

白銀「も、もしかして全ての黒幕は左右田せんp「無い!! それだけは絶対に無いから!!」じ、地味にそんなに否定しなくても……」

ガルルルルル! と言わんばかりの眼光と口元で、西園寺が白銀を睨み付ける。なぁ西園寺よ。事情は分かったが事件現場にそんな物を落して事態をややこしくしたお前もお前なんだからな?


日向「さてと、じゃあ次はこっちについて聞いてみるか……」

白銀「あ、そうそう! 地味に更衣室にあったのは左右田先輩のパンツだけじゃなくってさ。この……さ、三人の全裸写真もあったんだけど二人は何か知らない?」

↓1

01~90 で「心当たりが無い」
91~00 で「あ、それ私達が証拠として撮った物だ」


辺古山「? なんだそれは。私にはまるで覚えが無いが……。西園寺、お前はどうだ?」

西園寺「私も知らないよー。って言うか幾ら証拠写真になるとはいえお、男の裸を撮るなんて恥ずかしい真似するわけないでしょ!!」

だよなぁ……。仮に二人が撮った物だとすれば更衣室に置き忘れるのはやっぱり不自然だ。──となると。


日向(二人よりも先に事件現場にいた『第三者』がいるのか……?)

仮にそいつがそんな事をした黒幕だとして、どうやって三人を裸にひん剥いて女子更衣室まで運んだんだ……? あ、いや逆か! 三人を女子更衣室に運んで、それから裸にひん剥いたんだ!! そっちの方が楽だし確実だしな!!

だとすると、三人は眠らされていたか、気絶させられていたか……。うーん、まだまだ情報が足りないな……。もっと目撃者や証言を集めないと……。

↓2 どこへ行く?

①78期生の教室
②79期生の教室
③誰かの研究教室(指名してください)
④その他安価


クソッ! こいつにだけはなるべく頼りたくない&関わりたく無かったんだが……!! 最原と霧切が今学校にいない以上、既に事件の詳細を把握している奴がいるとすれば「コイツ」以外いなさそうなんだよなぁ……。ああ、本当に憂鬱だ……。



~~超高校級のギャルの研究教室~~



江ノ島「いやっほー! 日向先輩に白銀ちゅあん!! ようこそ、私様の研究教室へ~。いやー、いつにも増して難解&訳の分からない事件の解決を押しつけられてますねぇパ・イ・先♡ それも一番頼りになりそうな霧切や最原は出張中と来た! 自動的に~、全ての真相を知っていそうなのは~? そう、超高校級のギャル兼超高校級の絶望である私様しかいないと来た! ねぇねぇ今どんな気持ち? 私様に頭を下げて頼るしか無い事態になっちゃって今どんな気持ち?」

こ、こんの野郎! やっぱりある程度の情報を掴んでた&俺達が困っている状況を見て楽しんでやがるなコイツ!! つーか白銀は白銀で「は、はい江ノ島さまぁ♡」とかなんとか言ってよだれをダラダラ流して崇拝するような眼で江ノ島を見てるし──ってあー、そうだ。白銀(こいつ)って江ノ島の熱狂的なファンでもあったんだっけ……。


江ノ島「無論、世の中はトレードが基本。情報をただで渡すなんてそんなこと無い無いありえなーい♪ で、先輩は私様が渡す情報の代わりに何をしてくれるの?」

日向「……↓2」(あまり過激な物だと後で>>1が頭を抱える事態に成りかねないのでどうかお許しください(土下座)) コンマが高ければ高いほど江ノ島が納得して情報をくれる。

おっぱいプリン作ってあげる

>>592 助かりました(大真面目)


クソッ! こいつ相手に隙なんて見せたら何をどういう事態に転がされるか分かったもんじゃない!! ……金か? いや、金でも情報は買えるだろうけど平均以下な気がするし……。そうだ!!


日向「……今度お前に手作り料理をご馳走してやるよ」

江ノ島「夏休みに花村パイセンに習ったおっぱいプリンでっか? いや~ん♪ 日向先輩ってばそれはセクハラだぞ♡」

日向「なんでそんな事まで知ってるんだよ!? つーかセクハラ云々に関してはお前にだけは言われたくない!!!」

夏休みの最後の最後にあんな……! く、口にするのも憚られるようなエロい写真を撮りまくらせてきたお前にだけは!!


江ノ島「……ま、54点って所かな~。じゃあそれに相応しいヒントをあげましょう」

ヒント①↓1
ヒント②↓2


※えー。ここで>>1から緊急連絡です。この事件ですが、>>1の頭をフル回転させても全く真相が思い付かない&どうしたら良いか分からないので、皆さんの意見をお聞かせください。安価もそれっぽい物だと嬉しいです。
……なんだよ!? 女子更衣室で男子三人が裸で、それも女子の下着塗れで寝てたって!! どういう解決をすれば良いんだよ!!!

恋心を現像化するデジカメってあったよね
あれ使ったんじゃないの?

>>595 ?????(ヤベぇ。とりあえずスパクリだから何かボーナスをあげる事は確定なんですが、どうしたら良いか分からない&確かに恋心を具現化するデジカメは入間が造ってましたがそれがどう事件に絡んでくるんだ……? ……細かい事は後で考えるか)


江ノ島「ではではヒントその①~。犯人は一人とは限りませーん!!」

……? ま、まぁそりゃあ男子三人を女子更衣室に運ぶんだからな。複数犯じゃないととても無理……。


江ノ島「そこで発想が『複数人の思惑と行動が重なって事件が複雑化してるんだ』ってとこに辿り着かない辺り、やっぱパイセンは探偵の才能があるようで無いよね~」

白銀「複数人の思惑と行動が重なってる……?」

日向「つまりこうか? 誰かが「女子更衣室に男子三人を運んで」別の誰かが「そいつらを裸にひん剥いて」また別の誰かが「女子の下着や制服を辺りに散らかした」って訳か?」

江ノ島「さぁ? そこまでは答えられませーん。自分で考えてくーださいっ♪」

こ、こいつ……。次に繋がりそうで微妙に繋がらないヒントを……!!


江ノ島「……もー、しょうがないなぁ。先輩ってばそんな虐め捨てられた子犬みたいな眼をしちゃってー。──んじゃ、スペシャルヒントでもあげますかぁ!」

日向「スペシャルヒント?」

江ノ島「前に入間が『恋心を現像化するデジカメ』を造りましたよね? あれが今回の事件に深ーく絡んでいます」

あの色んな意味で傍迷惑な(入間の自爆に終わったけど)デジカメがか? あれがどう絡んでくるっていうんだ? 人の恋心を現像化するってだけだよな、あのデジカメの機能って。


江ノ島「これでも分からないってんなら取りあえず入間ちゃんのところか、三人に眠らされたり殴られた痕跡が無いか調べにでも行ったら~? んじゃ、報酬のおっぱいプリン、楽しみにしてますからねぱ・い・先♡」

……江ノ島はこれ以上ヒントをくれる気は無いみたいだ。さて、どうしようか……。

↓2

①三人の元へ行く。
②入間の研究教室に行く。
③その他安価

ま た か (ゾロ目)


白銀「……うーん。どうしようか、日向先輩」

日向「三人に眠らされたり殴られた痕跡が無いかも気になるけど……。江ノ島が『恋心を具現化するデジカメ』が事件に関わってるって言ってるんだ。まずはそっちを先に調べよう」



~~入間の研究教室~~



入間「ねぇ! ねぇねぇねぇねぇどこにもねぇ!! くっそ一体どこに行きやがった……! 折角この俺様がもっともーっとパーフェクトな改造をしてやったってのに……!!」

入間の研究教室を訪ねると、そこには錯乱したかのように自分の研究教室を荒らし回る入間の姿があった。……い、一体何があったっていうんだ?


入間「ん? ……おお! 草餅男と地味眼鏡! 丁度良いところに!! なぁ、お前ら学園のどこかで見なかったか? 俺様の「LoveMe写○ンです・改」を!!」

白銀「あの、入間ちゃん。それ地味に訴えられたら負ける名前だからね? せめて後半を変えよう? 後半を」

日向「あー……。それってもしかして前にお前が小泉に使おうとして返り討ちに遭った「あのデジカメ」で合ってるか?」

入間「そう! そのデジカメだ!! それがねぇんだよ! 俺様が新たに↓2の改造を加えて更にパワーアップしたってのに!!」

2スレ目の入間編読み返してみればあのカメラ元から強制睡眠の機能ありましたね

安価なら恋心の映像を外部ソフトで編集すると、夢を通じて対象の寝相を操る

>>603 >>1「へ? そんな効果あったっけ?……(スレを見返す)……マジだ! 安価にそう書いてあるじゃん!! ……よし、行ける!!(オチが>>1の中で思い付いた)」 本当にありがとうございます!!(それとすみませんがやりやすいように少し安価の解釈を変えさせて頂きます)」


入間「新たに『夢を通じて対象の寝相を操る』っつー素晴らしい機能を──って痛ったぁ!! な、なにすんだこのアンテナ草餅男!! 呼び名をパンツマスターに変えてやろうか!?」

日向「うるせぇ黙れこの迷惑女!!」

だが7割方見当が付いたぞ……! あの三人が女子更衣室で眠ってたのは入間が改造したそのデジカメの所為だ!! 俺も今思いだしたけどそういやあのカメラって強制催眠効果があったな……!! 

江ノ島が言ってたのは多分『三人を写真で撮った人物』と『三人を女子更衣室に運んだ』人物が別にいるって事だ……。こんな事をしでかしそうな奴は、この学園じゃあ江ノ島以外に一人しかいない!!

怪しい人物を指名せよ!! ↓2 


今回はここまで。また今日の8:30から9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。


違う! そいつじゃな……。いや待てよ? もし金やら利権やらが絡んでればあいつもこの事件に関わっている可能性が有るな。……先にそっちから問い詰めるか。



~~~超高校級の占い師の研究教室~~~



日向「失礼するぞ、葉隠」

白銀「お邪魔しまーす」

葉隠「んあ? 誰かと思えば日向っちにつむぎっちでねぇか。俺に何か用か?」

日向「ああ。実はな~~事件の詳細を話す~~って事なんだがお前、何か知らないか?」

葉隠「↓1」高コンマほど動揺する。

コンマ19 どうやら事件とは無関係のようだ……。


葉隠「へーぇ、今学園でんなトンでもねぇ事が起きてたんか。全然知らなかったべ……。面倒事に巻き込まれねぇよう、今日は研究教室で大人しくしとく事にするべ……」

うーん。この反応じゃ多分事件とは無関係だな。やっぱり本命は「アイツ」だ!! ↓2 怪しい人物を指名しろ!!


そう、そいつだ……! 希望ヶ峰学園一の悪戯小僧で79期生きってのトリックスター。俺を何度も何度も窮地に追いやった超高校級の『悪の総統』……!!



~~~超高校級の悪の総統の研究教室~~~



日向「おらァ! 神妙にしろ王馬ぁ!!」ダァン!!

王馬「うおわぁっ! あー、ビックリした。なんだ日向ちゃんか。なーに? 俺に何か用かな?」

白銀「あのね、王馬くん。もう地味に私も君が一番「やりそう」だと思ってるからストレートに聞いちゃうけど……」

日向「答えろ王馬! 不二咲達に入間の造ったデジカメを使ったのはお前だな!!?」

王馬「えー? なんのことー? 俺日向ちゃんが何を言ってるのかさっぱり分かんないよー」ニヤニヤ

この野郎「決定的な証拠」が出るまでは完全にスッとボケる気だな……。そうはいくか!!


日向「……王馬。これ、何だと思う?」

王馬「なぁに? そのデジカメっぽいの。それが入間ちゃんが造ったっていうデジカメじゃあないの?」

白銀「うん、そうだよ。事情を話しても「問題無い」「こいつは確実に白だ」って日向先輩が判断したみんなに地味に……ううん。大いに手伝って貰って、学校中を調べたんだ」

日向「そしたら、職員室のゴミ箱の奥の奥に捨ててあった「コレ」を見つけた。……心苦しいけど、証拠としてこの「中身」を見させて貰ったんだ。そしたら案の定入ってたよ。不二咲、石丸、天海の『恋心を具現化した映像』がな!!」

王馬「へーえ? それがどうしたって言うのさ。今学園で起きてる事件の詳細は俺もある程度掴んでるけど、犯人がそのデジカメを使って不二咲ちゃん達を眠らせたってだけの話しじゃないの? それがどうして「俺が犯人だ」って証拠に繋がるのさ」ニヤニヤ

日向「…………」

王馬「それと、俺みたいな小柄な体格じゃあ不二咲ちゃんはまだ兎も角、石丸ちゃんや天海ちゃんを女子更衣室にまで運ぶのはちょーっと厳しいんじゃないの?」

白銀「うん、そうだよね。……だから君は『協力者』にお願いして、三人を女子更衣室まで運んで貰ったんだ。……ゴン太くんっていう協力者を得て! そうだよね、ゴン太くん!!」


ガラガラガラ──


獄原「王馬くん……。僕は……!!」

王馬「嘘でしょ!? 二人はゴン太が犯人だって言うの!!? 酷いよ!! 幾らバカなゴン太でも女子更衣室に三人を運ぶなんてことはしn」

日向「ああ、そうだろうさ。獄原が本当に「女子更衣室だと思っている場所に」ならな」

王馬「…………」

白銀「ネームプレートのすり替え、をやったんだよね王馬くん。男子更衣室と女子更衣室は隣り合った場所にあるから、すり替えられてても気づかない可能性は高いし」

さぁ行くぞ……。今回の事件のあらましは──こうだ!! クライマックス推理 開始!!


今回の女子更衣室での男子三人全裸睡眠事件……。それは『ある人物』が入間が造りだした『人の恋心を映像化するデジカメ・改』を盗んだ事から始まったんだ。

まずその『犯人』は『こんな事をする筈何てない』ような男子三人をターゲットに選んだ。……その方が事件が『面白く』なるからな。

そして不意を突いて三人をカメラで撮影。睡眠状態にして昏倒させると、力持ちの獄原にこう頼んだ。

『──不二咲ちゃん、石丸ちゃん、天海ちゃんの三人が突然倒れちゃったんだ! 77期生の男子更衣室に俺とっておきの「着付け覚まし」が隠してあるから三人を運んで!!』と言って、三人を77期生の男子更衣室に運ばせた。

……でも、実際はそうじゃなかった。三人が運ばれたのはネームプレートをすり替えられた『女子更衣室』だったんだ。ロッカーを開けさえしなければ、男子更衣室も女子更衣室も全く変わらない造りだし、その時の獄原は違和感すら抱かなかっただろう。

そして次に獄原を『うーん、やっぱり専門のお医者さんに見て貰った方が良いよね! ゴン太! 保健室の先生を呼びに行こう!!』と言って、獄原と一緒に保健室に行く──フリをして、保健室がある廊下の前で『獄原の事も』デジカメを使って眠らせた。

あとは保健室の先生に『ゴン太が急に廊下で倒れちゃったよー!!』とかなんとか言って、獄原を保健室のベッドへ運び込んで『誰かに起こされない
限り』起きないようにした。……このデジカメの強制催眠機能は、それだけ強力な物にパワーアップしてたからな。入間の話しじゃあ『使われたら丸一日は起きない』って話しだった。

あとは簡単だ。三人を全裸にして女子更衣室に大量にあった衣類や下着を辺りにバラ撒いて、最後にネームプレートを元に戻す。……そんな悪質極まりない悪戯をするのは、この希望ヶ峰学園でも数えるほどしかいない──協力者として気軽に獄原を選択できるなら尚更だ!!



そうだろう? 超高校級の悪の総統──『王馬小吉!!』




王馬「…………ゴン太の証言以外の証拠は?」

日向「まだ足掻くか。じゃあこのデジカメにお前の指紋が残ってないかどうか調べて貰うか? もしくはそうだな……このデジカメの使用履歴時間に『どこで何をしていたか』詳しく説明して貰おうか」

王馬「78期生の教室で舞園ちゃん、霧切ちゃん、朝日奈ちゃんと話してたよ! 嘘じゃな──」

白銀「……王馬くんにしてはらしくないミスだね。それとも内心はもう地味に開き直ってるのかな?」

日向「不二咲以外のいつものメンバーは霧切と最原の手伝いで出張中だよ。今この学園にはいない」

獄原「王馬くん! 僕も一緒に謝るから、君もみんなにあやm」

王馬「…………」ダッ!! ガラッ!!



扉の外に待ち構えていた77期生女子軍&例の男子三人『…………』



不二咲・石丸・天海「「「王馬くん……!」」」」


王馬「…………あ、あれ? みんなどうしたの? そんなガチで怖い顔しちゃって……。俺は悪の総統だよ? 今回はすこーし悪戯が過ぎただけjy──」

↓3まで。この後王馬に下される処分。

丸1日入間に好きにされる

入間と一週間無人島

風呂入れ
入間とすっぽんぽんで洗いあえや東条が監視

田中協力のサメ釣りの餌の刑 苗木は笑顔で率先

>>619>>620は了解しましたが、流石に>>621を学園の皆が率先するとはとても思えないので>>622に安価下。


その後、王馬に下された判決は(彼にとって)非常に残酷な物だった。

まず、同じくこんな傍迷惑な発明品を世に生み出した罪として、元凶の一人である入間と一週間無人島生活を強制させられた。それも、生活中は入間の言いなりになる事(性的な事以外)というかなり嫌な(俺だったら冗談じゃない)制約のおまけ付きでだ。

それだけでも王馬にとっては十分な罰則だったかもしれないが、今回は不二咲が関わっていた(しかも全裸を王馬+西園寺と辺古山に見られた)ことでか、珍しくあの苗木がキレて……。



~~~某熱帯の海域にて~~~



田中「ふはははははは! 希望ヶ峰学園を混沌に陥れた悪の総統よ!! 海の怪物達の供物となるが良い!!」

王馬「いやいやいやいやいや! 流石にコレはシャレになってないってば!! 俺知ってるよ!! ここにいるのイタチザメだよね!!? ホオジロザメと同等か、それ以上に危険な『人も積極的に襲う』ヤバイサメだよね!!?」ロープデグルグルマキ

田中「……と、最後の命乞いをしているがどうだ? 将来電子の支配者と結ばれる可能性がある希望の子よ。俺様は貴様にこいつの処遇を委ねるが?」

苗木「(笑顔でグッと親指を下に降ろす)」

田中「ふはははははははは!! では行くぞ!! 残虐極まりないショーの始まりだ!!」

王馬「え、嘘でしょマジで!? 冗談じゃnぶくぶくぶくぶくぶく!!」

田中「(……まぁ実際は俺様が直々に手なずけた怪物共だから、本当に悪の総統を喰らったりはせんのだが……。まぁ軽い甘噛み程度で簡便してやろう)」


~~~~~~~~~~~~


日向「ふぅ……。今回の依頼は本当に謎だらけだったな……」

白銀「ですね……。地味に依頼をした私が言うのもなんだけど、江ノ島様の協力が無かったら本気で迷宮入りしてたかも……。あ、それは無いか。ゴン太くんが最悪一日で起きるんだし。事情を聞き出せば彼が犯人だってすぐに分かるから、王馬くん本人としては『ちょっと過激な悪戯』程度の認識だったのかも」

あれで『ちょっと過激』か……。一度王馬の奴には倫理って物を直接頭の中に叩き込んでやった方が良いかもな……。でも……


日向「うーん……」

白銀「どうしたんですか? 日向先輩」

日向「いや、王馬が最後まで言ってた事が気になってさ──


王馬『俺は確かにカメラを使ったけど、アレは俺の机の中に勝手にしまわれてた物で俺は盗んでないよ! これは本当に嘘じゃないよ!!!』


日向「って言ってただろ?」

白銀「そんなの、いつも通り彼のついた『嘘』じゃないんですか?」

日向「そうだと思うんだけど、最後の最後まであんな意味の無い嘘を付くのかな……ってさ。本当に他の誰かが王馬の机の中にカメラを仕込んだんじゃないかって……」

白銀「具体的には?」

日向「それが分かれば苦労しないさ。……まぁ実行犯&愉快犯は王馬で間違いないんだし、今回はこれで事件解決とするかぁ(面倒臭いしな)」

白銀「ですね。あ、そうだ! 所で私、地味に先輩にしてもらいたいコスプレがあってですね──」





???「うぷぷぷぷ♪」


白銀つむぎの依頼をクリアしました! 「白銀に助けを求める」の難易度が下がりました!!

ご存じの通り、白銀は超高校級のコスプレイヤーです。彼女の「性質」上、影武者になって貰ったりは出来ませんが、衣装が欲しかったり、場を盛り上げたい時に大いに役立ってくれるでしょう。


日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「世の中には本当に色んなゲームがあるけどさ。七海が「一番最初にやったゲーム」ってなんだった? 俺はポ○モンだった」

七海「うーん……。私、確か小さい頃からゲームに夢中であれこれ手を出してたから、正確な事は覚えてないけど……。多分、落ち物系のパズルゲームだった気がする。テ○リスとか」

日向「七海はそっちか。俺は落ち物パズルならぷよ○よが先だったな」


コンコンコン!


日向「おっと、依頼者の登場か?」

七海「次に降ってくるブロックを教えに来てくれたのかも知れないよ?」

日向「それはわざわざご苦労な事だな。はーい! どうぞ!!」

↓3「失礼します」


大神「……失礼する。最近評判の『超高校級の相談窓口』とやらは、この教室で間違っていなかっただろうか」

七海「パズルかと思ったら格闘ゲームだったかぁ……。うん、間違ってないよ。ようこそ大神さん」

やって来たのは大神さくら。才能は、超高校級の「格闘家」だ。

「オーガ」とあだ名されている、霊長類ヒト科において最も最強に近い女子高生。男の様な顔立ちと筋肉質の外見だが歴とした「女子高生」で、ちゃんとセーラー服を着用している。

武道家の父の影響で武道を会得し、乳母車に乗るよりも前に戦いを始めたという武勇伝を持ち、総合格闘技を極めることを人生の目的としているらしい。

既に肉体そのものが凶器であり、その気になりさえすれば一撃必殺の高い実力を誇る。だが強面に反し性格は極めて穏やかな人格者で、協調性が高く素行も実直かつ真面目そのもの。自分が傷つくことは全く厭わないが、仲間が傷つけられた際には激昂する面もある。前に相談しに来てくれた「朝日奈葵」の親友でもあるって話しだ。


七海「それじゃあ日向くん。今回は史上最大の強敵だけど頑張って!!」

七海が眼をキラキラさせながら教室を出て行く。いや七海? 俺は相談を受けるだけで別に戦うわけじゃないからな? つーか大神とまともに戦える奴なんて希望ヶ峰学園でも数える程しかいないからな???

俺は大神に客席用のソファーに着席を促すと、早速用件を尋ねる。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

大神「……感謝する。実は↓3」

夜長が最原にフラれた
ヤケになって手当たり次第に男子に告白し桑田と明日デート監視を頼む

1つ提案なんだけど誰来たと依頼の牽制と取り合いがえぐいから
した3までで1番コンマが高い人とかにしたらどうだろうか

>>635 なるほど、「依頼人」と「その内容」の安価を取る時に採用させて頂きます。(単純)


大神「……先輩は夜長アンジーという少女を知っているか?」

日向「? ああ、よく知ってるぞ」

夜長の奴とは最原絡みで色々関わってるからな。ついこの間は『神様の友達』を喚ぶとかなんとか言ってシャレにならない大事件を起こす所だったし……。なんだろう、今回も何か厄介事の予感しかしないんだが……。


大神「悲しき事に、その心に秘めたる恋心が……。最原に対するそれが敗れてしまった……。ようは最原にフラれてしまったらしくてな……。ヤケになって手当たり次第に男子に告白し、桑田と明日デートをする事になったらしいのだが……嫌な予感しかしないのでな。共に監視を頼めないだろうか」

日向「お、おおう……」

なんだろう、この流れ。最初の左右田の依頼の時と全く同じ匂いがする。それでいて、左右田の時と違って丸く収まる気配が全くしない。左右田……。振り返ってみればお前のデートは安寧その物だったぞ……。


日向「……分かった。で? 二人はどこに行くつもりなんだ?」

大神「うむ。↓2らしい」


大神「……なんでも「曰く付き」の美術館らしい」

日向「い、曰く付きの美術館?」

美術館自体はまぁ分かる、オサレなデートには丁度良いかもしれない。夜長は超高校級の美術部だしな、勉強になる事も多くあるだろう。(桑田は退屈かもしれないが)


大神「うむ。なんでも美術館に来場した者がその後何人か『行方不明』になったり『飾られている絵画が動くのを見た』とか『絵から人の泣き声が聞こえた』などという噂が絶えぬような場所らしくてな……。我の本能も『そこは危険だ』と告げている。……どうにかしてデートを止めさせたかったのだが、あれだけ喜んでいる桑田を前にそんな事はとても言えなくてな……。ならばせめて「監視を強化しよう」と思った訳だ」

……や、やっぱり嫌な予感しかしねぇ!? そもそもその美術館が『曰く付き』だって事を桑田は知ってるのか? 夜長に騙されちゃいないか??? つーか俺そんな所に行かなくちゃいけないのか?? 他人のデートの監視のために???


日向「……分かった、引き受ける。引き受けるがその『曰く付きの美術館』について先んじて調べさせてくれ」

大神「うむ。出来る事は少ないかもしれんが、我も強力しよう。それで、まず何をするつもりなのだ?」

日向「↓1」

ゾロ目ですねぇ!!


こういうオカルト絡みの依頼の時は「アイツ」に協力を仰ぐのが一番だ。妖怪あやかし困った~時はドーマンセーマンドーマンセーマン、すぐに呼びましょ真宮寺!! ってな!!



~~超高校級の民族学者の研究教室~~


日向「……って訳なんだ。お前、何かその美術館について知っていることはないか?」

真宮寺は俺から話しを聞くと「ああ、あそこね」と呟く。やっぱこういう時はホント頼りになるなぁ!! ……これで本人がそういうオカルトに自分はおろか他人を巻き込もうとする性分じゃなければなぁ……。


大神「仔細を知っている……。という発言で構わんか?」

真宮寺「うん。僕も噂を聞いて何度か行った事があるけど……クックックッ……! どうやらボクは「気に入られなかった」みたいでネ。何度行ってみても何をやってみても何の効果もなしサ。桑田先輩もそういうのと「無縁」なら何の心配も要らないかもネ。……でも」

日向「……でも?」

真宮寺「夜長さんが関わっているならちょっと話しが別かなァ? ……今の彼女、最原くんにフラれてヤケになってるんでしょ? ぶっちゃけそんな状態の彼女があの美術館に行けば何が起こるか正直ボクにも分からないヨ。クックックッ……!」」

大神「……やはり無理矢理にでもデートを……。否、行き先を変えてやった方が良いか?」

真宮寺「うーん……。それもあまりオススメ出来ないんだよネ。彼女の言う「神様」って奴が関わっているなら……の話しだけど」

あれもダメならコレもダメ、か。……じゃあどうすりゃ良いんだ……。


真宮寺「……決めた。そのデートの監視、ボクも一緒にさせてもらうヨ」

日向「!! 良いのか!?」

真宮寺「言ったでしょ? 前から興味があったって。もしもの時の為の準備は入念にしておくから。先輩達も覚悟だけはしておいてネ?」

大神「……承知した。未知なる強敵が待ち受けている……。そのつもりでいよう」


こうして俺達三人は、桑田と夜長の美術館デートを見守る事になったんだ。そして、当日の朝──

↓1

01~30 流石に寝坊しない桑田
31~60 気合を入れてデートの準備をしてきた桑田。(時折判定に+)
61~90 初デートで浮かれまくっている桑田。(時折判定に-)
91~00 桑田の奴遅刻しやがった!!




~~~曰く付きの美術館前~~~



桑田「いやー、アンジーちゃんオススメの美術館に連れていって貰えるなんてツイてるなぁ! あ、安心してくれアンジーちゃん! ダ最原のヤローなんざ今日でサッパリ忘れられるぐらい素敵なデートにしてやるからさ!!」

夜長「……ありがとう玲音ー! ……期待、してるからね?」

桑田「おう! 任せといてくれよ!!」


~~物陰~~


日向「どうだ? 今の所夜長達の様子は……」

大神「……特に変わった様子は無いな。夜長から出ている覇気が少し暗く、無気味に感じる位だ」

真宮寺「……なぁに、まだまださ。彼らはまだ美術館に足を踏み入れてすらいないんだヨ? ……さぁて、何が起こるのか、起きてくれるのか見物だねェ。クックックッ……!」

真宮寺は実に楽しそうだが、俺は全く楽しくない。……せめてデートの場所がこんな場所じゃなかったらもっと安心感があったろうになぁ……。



~~~曰く付きの美術館内~~~



その後、入り口でチケットを購入する二人を遠くから見届けてから、急いで俺達もチケットを三人分購入し、美術館の中へと入る。……二階建ての、美術館としては比較的小さなそこは、外観としてはレトロな雰囲気が漂っていたが、内装は大型の美術館に負けず劣らず綺麗で整っていて、床には赤いカーペットまで敷いてある。


日向「……俺には割と普通の美術館に見えるが。……大神?」ボソボソ

大神「……視線を感じる。どこからともなく、な」ボソボソ

真宮寺「おや、やはり超高校級の格闘家だけあって第七感が鋭いねえ大神先輩。……ボクも気配だけなら感じるんだけど「どの子」も一度も姿を現わしてくれなくてさァ……」

……やっぱ今すぐにでも帰りたい…………。

↓1 高コンマほど大きいハプニング


今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。(それにしても二回連続で怪奇現象に巻き込まれそうな桑田ほんと桑田)

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

コンマ68 そこそこヤバイハプニング。


そうして俺達が早速夜長と桑田を追おうと、美術館の奥へと足を踏み入れようとした時だった。



──バタン!!



日向「……? なんだ、今の音……」

真宮寺「……入り口のドアの方から聞こえたネ。まぁ「もしかしなくても」って奴じゃないのかな? クックックッ……!」

俺は嫌な予感に顔を大きく歪めつつ、急いで入り口のドアの方へと駆け寄る。……やっぱり開かない。どんなに力を入れてもビクともしなくなっている!! 大神に「下がっていてくれ」と言われて彼女に任せてみたが──


大神「ふんっ──!!」ドォォオン──!!


……やっぱり、人類最強と言われている大神の力でもダメだったか……。


真宮寺「ああ、嬉しいヨ……。ようやくこの美術館の『真髄』が拝めそうだ……!!」

日向「何喜んでんだ! 要はこの美術館の中に閉じ込められちまったって事だろうが!!」

大神「……日向よ。言いたい事は分かるが、早く二人を探した方が良いのではないか? もう既にシャレにならない事態になってるやもしれん」

そうだった……! こうして訳の分からない怪奇現象が起こった以上、もうデートの監視云々どころの騒ぎじゃない!! 一刻も早く二人を見つけてこの美術館から脱出しないと……!! 幸い、この美術館はそこまで広くないんだから二人もすぐに見つかる筈だ!!

……ああ、そう思ってたよ。この時の俺はな。 



~~数十分後~~~



日向「どういう事だよ……これ……!!」

俺は冷や汗をダラダラ掻きながら、美術館の中を探索し続ける。……おかしい。あの小さかった美術館内部が、まるで『超巨大迷宮』の様に入り組んだ物になっている!! あまりにおかしい現象が起きているからか、流石の大神も「むぅ……!」と珍しく困惑したような表情を浮かべていた。


真宮寺「おや? 日向先輩はこれで見るのは二回目でしょ? そこまで驚くような事じゃないと思うんだけどなぁ」

見るのが二回目……? ……まさか!!


真宮寺「『異界化』だヨ。それも今回は前回とは比べ物にならない規模の……。この美術館全体が『この世とは違う世界』と繋がってしまっているみたいだネ……。クックックッ……!」

冗談じゃないぞ……! あの時だけでもそうとうヤバイ事態になりかけてたってのに、それ以上だって……!? クソッ! ならますます早く二人を見つけ出さなくちゃならない……!!


↓2 どうする?


①喋る絵に話しかけてみる。
②ひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
③深い海の様な絵の中にダイブしてみる。
④その他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)

ib懐かしい


日向(……なんだ? この絵……?)

俺は地面に置くように飾られてあった一枚の「絵」に注目する。壁に飾られていたり、キチンとその場に設置されている作品達とは違い、この絵は何というか……「ここに置くために」飾られてある様に感じた。

……深い深い海の底の様な絵だ。深海の絵だ。暗くて薄黒くて無気味さを感じるのに、何故だか心が惹かれるような……そんな絵だった。


真宮寺「……深海の「絵」みたいだネ。どうする日向先輩「潜って」みるかい?」

日向「は、はぁ!? お前何言って……」

真宮寺「言葉通りの意味だけど? ほら──」

真宮寺はなんとなんの躊躇いもなく「絵」の中にその手を突っ込んだ。するとどうしたことだろう。まるですり抜けるかのように絵の中に真宮寺の腕が吸い込まれていくじゃないか──!


大神「む……。何か奥に光る物が見えるな」

真宮寺「何かのアイテムかもしれないヨ? もしかしたら脱出に必要不可欠なアイテムだったりしてネ……。クックックッ……!」

……俺は暫くの間迷っていたが最終的に真宮寺の案を飲んで、この絵の中に飛び込む事を覚悟する。……行くぞ!!

↓1

01~30 何の成果も……得られませんでした!!
31~60 ある程度潜れたけど「光る物」は手に入れられなかった。
60~90 絵の中にあった「光る物」を手に入れた!!
91~00 絵の中にあった「光る物」を手に入れた!! 更に日向は怪画(誤字にあらず)耐性Eを手に入れた!!

>>650 最初はそれの丸パ○リにしようか悩みましたが、流石に止めておきました。


日向(な、なんだよコレ──!?)

絵に飛び込んでまず感じたのがとんでもない肌寒さ。「冷たい」はなく「寒い」……まるで本当に深海の中にいるかのようだ。次に「暗い」絵の外からは分からなかったが、辺りが真っ暗で、上も下も分からない……! 

ダメだ! これ以上潜ってたら──!! 俺は大真面目に命の危機を感じて、必至に絵の中から這い上がる。


日向「ぶはぁっ! ハアッ……、ハアッ……。だ、ダメだ。寒くて暗くてとても「潜る」どころの騒ぎじゃないぞ……!!」

真宮寺「おや。予想はしていたけど本当に深海の中なのか。うーん、これは参ったね……「なにか別のアイテム」でもないとあの「光る物」を手に入れるのは難しそうだ」

大神「……我も挑戦してみたいのだが、ダメか?」

真宮寺「止めはしないけど、非推奨しておくヨ。多分、この深海がボク達から奪い取るのは「体力」だけじゃないからネ……」

……さっそく行き詰まりか。どうする……?

↓1

①大神に再挑戦して貰う。
②喋る絵に話しかけてみる。
③ひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
④その他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)


あの「深海の絵」があった場所から暫く進むと、今度はケタケタと笑う、口がある花の絵が目についた。……なんというか、何も感じられない笑い方だ。「喜怒哀楽」という奴が、この花の「笑い」からは感じられない。


笑う花「ケタケタケタケタケタケタ……」

日向「……なぁ、何をそんなに笑ってるんだ?」

気になってその花の絵に話しかけてみたところ、なんと返事が返ってきた。


笑う花「『本屋さんで売ってない本のジャンルってなーんだ?』」

……は?

真宮寺「……なぞかけかな? こういうタイプの怪異は謎かけに正解出来ないとエラい目に合うって言うのが定番だけど……」

大神「む、むぅ……。すまんが、我にはさっぱり見当がつかん……」

日向(本屋さんで売ってない本のジャンル……?)


↓3 までに正解があればクリア。

占い本

一発で正解を出された&>>657のレスを見た時点で分からない人達も「あっ(察し)」状態だと思うので↓3を待たずに続き書きますね……。


日向(……ああ、そういう事か)

俺は割とすぐに「正解」って奴が分かった。なにせ、そのジャンルの超高校級の生徒が今の希望ヶ峰学園には居るからな。


日向「答えは『占い本(売らない本)』だ。──違うか?」

笑う花「だ~いせ~いか~い!!」

笑う花はケタケタと再び笑い出すと、その口からペッ! と何かを吐き出した。……これは、「水晶玉」か?


真宮寺「ふむ……。今の所使い道が分からないけど、まぁこの分だと後々使う機会があるんだろうネ。さぁ、張り切って探索の続きと行こうじゃないか。クックックッ……!」」

↓2

①兎に角「ヒント」になりそうな絵を探してみる。(コンマ判定で、高コンマほど『善い絵』が見つけられます)
②廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
③ひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
④その他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)


日向(……さて、いい加減「あいつ」の事を無視できなくなってきたな……)

俺は半ば覚悟を決めて広く開けた場所でひとりでに踊る、首から上がないその人体模型に話しかけてみる。


日向「……なぁ、どうしてそんなに踊ってるんだ?」

模型「………………」

笑う花の時と違って、答えは無かった。……って、ああそうか。口がないから喋れないのか──ってうおっ!?

その人体模型はいきなり踊るのを止めてしゃがみ込むと、俺に手を差し出してくる。……一緒に踊れってか? なんかもうそう言ってる気しかしなくなってきたな……。

↓2

①一緒に踊ってあげる。
②無視してみる。
③大神か真宮寺(選んでください)に頼んでみる。

ゾロ目ですねぇ!!


……ええい! 男は度胸だ!! 踊れって言うなら踊ってやろうじゃないか!!

俺は人体模型の手を取り、リードするようにワルツを踊り始める。……何故だろう。自然と身体が「こう動くべきだ」って行動に移っている気がする。まるで自分の意思じゃないみたいに──。

……そうして三分間ほど踊り続けていただろうか。人体模型が急にピタッと止まったかと思ったら、俺の手を放して丁寧に一礼すると──


日向「おわっ!!?」

いきなりガラガラという音を立てながら、その人体模型が崩れ始めた。……後に残ったのはバラバラになった人体模型と、その中にあったと思われる一本の「鍵」だ。


真宮寺「ふむ……。どこかで使うんだろうけど、果たして「どこの鍵」なんだろうねぇ……。果たして「開けて良い扉」なのかナ? クックックッ……!」」

……まるで「やっと満足出来た」と言わんばかりに崩れたその人体模型に、俺はなぜだか心のどこかでホッとしていた。──さて、次だ次!

↓2

①兎に角「ヒント」になりそうな絵を探してみる。(コンマ判定で、高コンマほど『善い絵』が見つけられます)
②廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
③美術館の「奥」へと向かってみる。
④その他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)

80代かぁ……。ならば「彼」に登場して貰いましょうか。


その「男」は、俺達が何か他にヒントになる絵は無いかと、美術館の中を探索していた時に現われた。


蒼い服を着た男「あら? 珍しいお客さんね。学生さんが三人も一緒にこんな所へやってくるなんて」

日向(……また「喋る絵」か。でもそれにしては……)

真宮寺「……他の絵や作品と違って「理性」があるように見えるネ。……もしかして貴方はここは「長い」のかい?」

真宮寺が何とも意味深な質問をぶつける。それに対して蒼い服を着た男は「ふふっ」と笑うと


蒼い服を着た男「そうねぇ……。もう「私達」が生まれてから十一年になるかしら。最近では「新しくなった私達」がいる世界もあるみたいだけど……。この世界の私はずっとここにいるわよ」

……? 何を言っているのかさっぱり理解出来ない。生まれて十一年? 新しい私達……? どういう意味だ?


蒼い服を着た男「ああごめんなさい、未来ある少年くん。あまり深く考えない方が良いわ。「異世界の知識」っていうのは見たり聞いたりするだけで世界にとっての「毒」なんだもの……余計な事を話しちゃって、申し訳ないわね」

大神「……貴方が「善性の者」と判断したからだが、いくつか質問をさせて貰っても良いだろうか?」

蒼い服を着た男「ええ、久しぶりの。それもこの美術館を変えてくれるかもしれないお客様ですもの。私が知っている事なら何でも教えてあげるわ」

日向「そ、そうですか……。じゃあ↓3」

↓3までの質問を「蒼い服を着た男」が答えてくれます。ただし、男が知らない物や、答える事が出来ない質問もあります。

赤毛の男と白髪の女の子を知らないか?

美術館の脱出方法

貴方にも友はいるのか

>>669

蒼い服を着た男「ええ、あの子たちの事でしょう? 勿論知ってるわ。……いま彼女達は──いいえ『彼女』は『彼』を使って自分の世界をこの美術館の中に造ろうとしてるの。色々と傍迷惑だし、もし成功してしまったらどんな影響があるか私にも分からないから、是非止めてあげてちょうだい。……『彼女』の為にもね。彼女達はこの美術館の「最奥」にいる筈よ」


>>670

蒼い服を着た男「簡単よ。あなた達のお友達である『彼女』を止めてあげれば良いの。今この美術館の「支配権」は彼女にあるから、それを彼女から奪い取るか、支配権を亡き者にすれば「あなた達の世界」に帰れるわ」


>>671

蒼い服を着た男「……ええ、いるわよ。「この世界」ではもう二度と会える事は無いでしょうけれど、とても小さくて、可愛らしくて、大切なお友達が……。あなた達はそんな事になっちゃダメよ? ちゃんと迷い込んだお友達二人と、全員で一緒に「あなた達の世界」に帰る事。良いわね?」


日向「……ありがとう、参考になったよ」

何故だろう、その蒼い服を着た男と話しているだけで心がとても落ち着く。……彼特有の優しそうで和やかな雰囲気とオネェ言葉がそうさせるのだろうか。


蒼い服を着た男「それは良かった。……ああ、そうだ。これ、良かったら使って頂戴」

そう言って、男は絵の中から「釣り竿」をこちらに投げて寄越した。……! これさえあれば「アレ」を取れるかもしれない!!


大神「誠、感謝する。……せめて貴方の名前を聞いておきたいのだが、教えて貰っても良いだろうか」

蒼い服を着た男「ええ、私の名は──」



……さて、次は何をする? ↓1


①先ほどの「深海の絵」の所に戻る。
②廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
③美術館の「奥」へと向かってみる。
④その他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)


日向「真宮寺! この釣り竿があれば……!!」

真宮寺「うん。ボクも同じ事を考えていたヨ、日向先輩」

大神「ふむ……。では早速、あの絵があった場所へ戻るとするか」


~~深海の絵がある床~~


日向「……よし、釣り竿と糸の強度も十分。針も問題無しだな」

じゃあ行くぞ……。せーのっ!! ──と、俺は勇んで釣り針を深海の絵の中に落したのだが──。


日向「あ、あれ?」

大神「どうした、日向よ」

日向「なんか……。釣り針が全然あの「光る物」がある場所まで届いてくれない……」

何でだ? 糸の長さは十分足りてるはずなのに……!


真宮寺「……日向先輩。「アレ」を糸の途中に括り付けてみたら?」

アレ……? あ、そうか!! 「重り」が足りないんだ!! だったら──!

↓2 どうする?


そう! あの笑う花が持っていた水晶玉!! あれを糸の途中に括り付けて……!


日向(……今度こそ! おりゃっ!!)

真宮寺の見立て通り「重り」がついた糸はスルスルと深海のそこまで辿り着いて……。そして『光る何か』が針に引っかかったような音がした。──よし! 完璧だ!!

俺がスルスルと身長に糸をたぐり寄せて、深海からその「光る何か」を吊り上げる。すると──。


大神「これは……。所謂「宝箱」という奴か?」

真宮寺「……どうやら鍵が掛かっているみたいだネ。でも具合の良い事に今のボク達には──」

そう、あの踊る人体模型が落した「鍵」がある! 期待を込めて鍵を差し込むと、案の定その宝箱はギィイイイイイッ! という音を立てて開いた。中に入っていたこれは……また別の鍵、か? それにしても大きいな。さっきの鍵の三倍以上はあるぞ。……なんかどす黒い七色に輝いてるし……いったい何処の鍵なんだ?

……考えていても時間の無駄、か。今は兎に角探索を続けるしかない。

↓2

①廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
②美術館の「奥」へと向かってみる。
③その他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)


大神「……新たな鍵を手に入れたのは大きな進展だと思うが、確か──の証言では、夜長と桑田は美術館の「最奥」にいるのだろう? そろそろ向かってみたらどうだ?」

真宮寺「うーん……。まだ解けてない謎があると思うんだけど……。まぁ先に「最奥」って奴を探してみるのも良いかもネ」

日向「……要するに、二人がいる「具体的な場所」を把握しておこうって訳か。良いな、俺もそれに賛成だ」

こうして意見が一致した俺達は、一旦夜長と桑田がいるという美術館の「最奥」を目指す事になった……の、だが──


↓1のコンマだけ「無駄に」時間を消費する。

あ、これちょっと不味いかもしれません(滝汗)今後ある「ある判定」の難易度が+1されました。


──俺の感覚で言って、丁度一時間半も経過しただろうか。それだけ探索を続けているのに、この美術館の「最奥」って奴が……!!


日向「──全っ然見つからねぇ!! どんだけ広くなってんだよこの美術館!!?」

真宮寺「……「広くなっている」と言うより、空間が「ねじ曲げられている」の方が正しいかもネ。多分「正式な手順、あるいは道順」って奴を進まないと絶対に「最奥」には辿り着けないんだと思うヨ?}

大神「……すまぬ。真宮寺の警告を重視し、もっと探索を優先するべきだった……」

さて、困った事になったぞ……。どうする?

↓2

①廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
②──にヒントを貰いに言ってみる。(コンマ判定次第でいません)
③その他安価


と、いったところで今回はここまで。(今日は人少なかったですね……)また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。


……しょうがない。今まで意図的に避けて来たけど「ここを通らなくちゃ次に進めない」っていうなら通るしかない。

俺は美術館の廊下にポツンと佇んでいた一枚の扉のドアノブに手を掛ける。……どうやら鍵などは掛かっていなかったらしく、ギィィイイイッ! という音を立ててそのまま扉は内側へと開いた。


日向「──んなっ!?」

大神「むうっ!? これは……!!?」

部屋の中にあったそれを見て、俺と大神は驚愕の声を上げる。広い部屋の中には合計五人もの「王馬小吉」がいたからだ。(何故か全員に小さな「角」が二本生えていたが)真宮寺だけが「……ああ、もしかしてあれ?」と一人で王馬達に近づいていく。


真宮寺「……やっぱりネ。これ「蝋人形」だヨ。当然だけど、本物の王馬くんじゃないネ」

日向「ろ、蝋人形?」

真宮寺「多分、現在のこの美術館の「支配者」だっていう夜長さんが無意識に造った部屋なんじゃないかナ? 彼女の造る「蝋人形」は本当に本物そっくりだからネ……。言われなければ気づかない程に」

言われてよく観察してみれば、確かに蝋人形だ……。でも何で王馬の蝋人形がが五体も居るんだ……?


大神「……それも確かに気になるが、日向よ。あっちはどうだ?」

大神が指差した方向を見てみる。そこには巨大な油絵……。巨大な大釜に、幾つもの本の山。箒に毒々しいろをしたキノコに薬草やらが書かれた、如何にも「魔女の小屋」という風な絵が描いてあって、しかもその絵には一枚の扉がついていた。

……意を決して、その絵画に付属している扉の中へと入ってみる。──すると。

──そこは俺の予想通りそこは「絵の中」だったらしく、中には絵の中に書いてあった通りの光景が……「魔女の小屋」があった。部屋の奥から「うーん。面倒いのぉ……。困ったのぉ……」という、どこかで聞いた事があるような声が聞こえてくる。……もしかして──


日向「……やっぱりか」

そこには79期生の「夢野秘密子」がいた。……だがやはり俺達が知っている「夢野秘密子」ではなさそうだ。着ている衣装はそのままだが、身長は大きく伸びて百六十㎝はありそうだし、髪もおかっぱからロングヘアーへと変わっている。……夜長が思い描いた、大人になった「夢野秘密子」の想像図……なのか?

夢野は「んあ?」とこちらを振り向くと、俺達三人に気づいて「丁度良かった」とばかりに頼み事をしてくる。


夢野?「おお! 丁度良いところに来てくれたの迷い人達よ!! 突然じゃが、ちょいとばかり頼みがあるんじゃ。どうか聞いてはくれんか?」

俺は今までの経験上、受けた方が良いと判断して即座に「まぁ、俺達に出来そうな事なら」と依頼を承諾する。


夢野?「助かる。この部屋の外に「嘘つきゴブリン」が五体おったじゃろ? 四体は我の必死の努力で「更正」に成功したんじゃが、残りの一体がどうしようもないひねくれ者かつ悪戯好きでの……。ワシの小屋からとっときの「魔法石」を奪って行ってしまったんじゃよ」

嘘つきゴブリン……? ああ、外にいた角の生えた王馬達の事か。


夢野?「どうにかして取り返してはくれんか? ほれ、この「魔法のライター」で嘘つきを『魔法石を返さなければ、このままお前を溶かすぞ』脅せば素直に返すじゃろ。もし魔法石を取り返してくれたなら「迷い子」のお前達にとって「良い物」をワシがプレゼントしてやろう。では、よろしく頼んだぞ」

そう言うと、夢野(?)は大量にある書物の整理に戻ってしまった。……仕方が無い。これも依頼の一つ、謎解きの一つと考えてやり遂げるしかないか……。

俺達は部屋を出ると、早速五体の王馬像(嘘つきゴブリン)に話しかける。



王馬A「俺とCちゃんはずっと一緒にいたから俺もCちゃんも犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬B「犯人はAちゃん、Cちゃん、Dちゃんの中にいるはずだよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬C「少なくともEちゃんは犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬D「俺はずっとAちゃん、Cちゃん、Eちゃんを監視してたからその三人は犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬E「AちゃんかBちゃんのどちらかが犯人だよ! 嘘じゃないよ!!」



大神「む、むぅ……。またコレは……」

真宮寺「論理パズルの一種……なんだろうけれど、やれやれ。また解くのが面倒臭そうな問題が来た物だネ……」

日向「だけど「論理パズル」である以上、冷静に考えれば必ず答え……犯人にたどり着ける筈だ。ゆっくりじっくり考えよう」


↓3までに「正解」と「その論理的証明」が書かれていれば正解とします。(なお、難易度が今までの謎解きとは比べ物にならないぐらい高いので「ヒントが欲しい」場合は「ヒント」とお書きください。その数に応じたヒントを与えます。ただし……?)

まさか30分経過してもレス0とは思わなかった……。今日は人、マジでいないんですかね? それとも問題が難しすぎましたか?
安価なら↓

それぞれ飲み込んだ王馬の主張を?整理すると

王馬Aが嘘つき BとCの主張が食い違う。

王馬Bが嘘つき 矛盾点無し

王馬Cが嘘つき Eの主張が食い違うし犯人が二人になる。

王馬Dが嘘つき AとBの主張が食い違う

王馬Eが嘘つき AとBの主張が食い違う

したがって嘘つきは王馬B

これ以上待っても来そうに無い&>>690が大正解しているので、これで進めます。


──そう、正解は……否、夢野の部屋から魔法石をぬすんだ王馬は……!!


日向「お前だな! 王馬B!!(ライターに火を付けて近づける)」

王馬B「──にししっ! 正解だよっ!!」

王馬Bはそういうと、ポケットの中から夢野の部屋から盗っていったと思われる「魔法石」をこちらに投げて寄越した。……ふぅ、後はコレを絵の中にいる夢野(?)に返せば依頼達成だな。


~~夢野?の小屋の絵の中~~


夢野?「……ん? おお! 本当に取り返してくれたのか!! いやー、ありがたいありがたい」

夢野は俺から魔法石を受け取ると、大事そうに小さな棚の中へと仕舞う。そして部屋の奥の方からゴソゴソと「何か」を取りだして──


夢野?「ほれ、今のお前達にとって一番必要な物なのではないか? この「魔法の羅針盤」は」

大神「魔法の羅針盤……?」

夢野?「うむ。これさえあればどんな大迷宮だろうが帰らずの森だろうが心配無しじゃ。「お主達の行きたい所に」案内してくれる筈じゃぞい」

俺達の行きたい所……!? って事はコレを使えば──!!


日向「大神! 真宮寺!!」

真宮寺「うん。行こうか」

大神「夢野(?)も世話になったな。例を言う」

夢野(?)「なぁに、お互い様……ん? 夢野とは誰の事じゃ? ワシは「名も無き魔法使い」じゃが……」

↓1

①美術館の奥へ進む。
②──に会いに行く。(コンマ値次第でいません)
③その他安価。

しかし、さっきの問題は整理が大変で疲れました。

コンマ判定↓1 コンマ値70以上でいる。

居るのか?

>>693 本当にお疲れ様です(土下座)次にこういうパズルを出すときはもっと分かりやすいのにしますね……。
>>695 いますねぇ!!


蒼い服の男「あら、貴方たちじゃない。なぁに? まだなにか私に用があるの?」

日向「ああ。……これから俺達は美術館の「最奥」に友達二人を迎えに行こうと思ってるんだが……」

真宮寺「ここが長いというあなたに聞いておきたくてネ。なにかアドバイスのような物は貰えないかナ?」

蒼い服の男「アドバイス? そうねぇ……↓1」(高コンマほど有力なアドバイスが貰える。


蒼い服の男「……ごめんなさい。私でも「今の」この美術館の詳細な情報は分からないわ……」

日向「そうか。いや、こちらこそすまなか「ただ」……ただ?」

蒼い服の男「……急いだ方が良いのは間違いないわ。このままだともし二人を助ける事に成功してもどちらかに「後遺症」が残る可能性があるの。兎に角、急ぎなさいな」

大神「……そうか。度々すまないな」

二人のどちらかに後遺症が残るだって……!? クソッ! そんな未来、認めてたまるか!! 今すぐ羅針盤を使って美術館の最奥に向かおう!!


それから俺達は「魔法の羅針盤」が示す方向へ向かって、ただ只管に走り続けた。時に真っ直ぐ。時に左右に。時に上に、時に下に。(上? 下? と思うかもしれないが、実際に上にも下にも道が出来たし、道に足がついてちゃんと走れた)──そして


~~美術館・最奥~~


大神「……どうやらここで行き止まりのようだが……。ここが美術館の「最奥」と考えて問題ないのか? それと、この巨大な「絵」は……?」

行き止まりの先にあったのは、直径数メートルはあるかという巨大な絵画。描かれているのは、綺麗な南国の海と浜辺で──ってあれ? 俺、前にこれと同じ風景をどこかで見たような……?


真宮寺「……ご丁寧にも「扉」がついてるネ。……日向先輩。ここが最後の分岐地点だ。何かやっておく事、しておきたい事はあるかナ?」

↓3 まで、やりたい事。しておきたい事を書いてください。(ただし、今日は人が少なさそうなので最大20分で締め切りとします)

青い服の男に友達に伝えたいことがないか聞く

今まで起きたことをメモ帳に記録しておこう。

何ができるかよく分からないからとりあえず近くに武器になりそなものないか探すとか

>>700 真宮寺「……それはこの美術館を脱出するときで良いんじゃないかナ? ──さんも言ってたよネ? 「時間がない」って」

>>701 真宮寺「それは良いかもネ。なにかのヒントになるかもしれないし、仮にボク達がここでくたばっても次の探索者達へのメッセージに……。冗談だヨ。クックックッ……!」

>>702 真宮寺「ああ、それなら心配ないヨ。前にも言ったでしょ? 『色々準備はしてくる』ってサ」


真宮寺「さてと……。じゃあそろそろ行こうか」

真宮寺の言葉に頷き、俺は絵についているドアノブに手を掛け……ってあれ? 開かな──ああそうか! ここであの「大きな鍵」を使うのか!!

俺が鍵穴にあの奇妙な色をした鍵を差し込んでぐるりと回すと、確かに「カチャリ」という音が響いた。……本当にこの先に、夜長と桑田がいるのだろうか……。妙な不安感を覚えながら、俺はゆっくりとドアを開けて、絵の中へと入る。


──???の島──


大神「……やはり「外」から見た時の通り、ここは「南国の島」のようだな……」

真宮寺「……南国の島ねェ……?」

南国の島……南国の島……。!! ああ、そうだ! 思いだした!! 


日向「ここ、夜長が言ってた「彼女の島」だ! 意味不明かもしれないけど、俺、夏休みに夢で見た事がある!!」

大神「なに……!?」

真宮寺「……根拠が「夢」っていうのがちょっとアレだけど、まぁ「だろうネ」とは思ったヨ。ここが夜長さんの心象風景を現わした絵画の中だっていうならだけど」

ならやっぱり夜長と桑田はこの近くに──!!?


……近くに居た、どころの話しじゃ無かった。二人は俺達三人の真ん前のビーチで、仲良く隣り合って座っていた。夜長に変わった部分は無いが、桑田の方には色々と「異変」が見られる。

まず、その服装が「最原」のそれへと変わっていた。髪色もオレンジじゃなくて黒くなって要るし、体つきも弱々しそうなそれになっている。……なんだ? 一体桑田に何が起きてるって言うんだ!!?


日向「夜長! 桑田!!」

俺は二人の方へと駆け寄るが、夜長はチラリと俺の方を一瞥しただけで、桑田は俺の方を見向きもしない。


夜長「……なーんか五月蠅いのがやって来ちゃったねー「終一」」

日向「……………………は?」

俺はまさかと思いながら、桑田の方をじっくりと見てみる。顔つきはまだその原形を保っていたが、眼が、鼻が、口が、徐々に「最原」に似たそれへと変わってきていた。……な、なんだよこれ? 一体夜長は桑田に何をしようとしてるんだ!!?


真宮寺「……世界の強制力を使った人格と人体の『書き換え』かナ? ……希望ヶ峰学園出身で、男で、自分とデートをしてくれるような男性、だったら誰でも良い──そんな感じの儀式だと思うヨ」

大神「……すまぬ。状況が切迫してることは分かるが、我にも分かる言葉で説明してはくれぬか真宮寺」

真宮寺は「簡単な事サ」と呟くと呆れかえった様に



真宮寺「夜長さんはネ? 「桑田」先輩を「最原」くんにしようとしてるんだヨ。恋心も過ぎれば狂気のそれだよねェ……。クックックッ……!」



日向「────」

俺は、声すら上げられずに絶句していた。桑田を最原にする? ……言っている意味が分からない。人格と人体の書き換え? そんな魔術めいた儀式まであるっていうのか!? 夜長はそんな禁忌と呼んで差し支えない術を使えるってのか!!?


真宮寺「ここが「曰く付きの美術館」……絵画に込められた思念なんかを『具現化しやすい場所』なのと、彼女が『超高校級の美術部員』だっていうのが災いしたネ。この場所……。正確にはこの美術館の、この島の絵の中にいる今の彼女なら容易い事さ。……彼女の言う「神様」って奴も味方しているようだしネ」

大神「それ、は…………!!」

……冗談じゃあない。いくら最原に振られたからって、やって良い事と悪い事ってもんがある! 人間的にも道徳的にも倫理的にも、そして勿論俺的にも絶対にしちゃあダメな行為だろそれは!!


日向「夜長! 今すぐこの儀式を止めろ!! 桑田を元にもど──」

俺がそう叫んで、代永の腕を掴んだときだった。ブゥオン──!! という凄まじい勢いで、俺は夜長に後ろへと投げ飛ばされる。幸い大神が即座に反応して俺をキャッチしてくれたから傷などは無いが……。なんだって言うんだ、あの信じられない怪力は!? あれがあの華奢な夜長だって言うのか!?


夜長「……邪魔しないでよ創。ここは私と終一、二人だけの島なんだよ? 終一もずっとずっとずっと「ここで私と一緒に暮らしたい」って言ってるよ? そうだよねー? 終一?」

桑田?「………(コクン)」

夜長「だよねー! ……だからさぁ……」


ズズズズズズズズズ──!! という凄まじい振動が、辺りに響き渡る。なんだなんだ! 今度は地震か!? と、必死に身構えようとした俺達の前に「それ」は現われた。

それは、その震動の原因は、夜長を中心に周囲の砂が集まってきた事によるものだった。全て──全て──全て──砂という砂が、夜長の元へと集まっていき、最後には──



夜長『それを邪魔するっていうなら、みーんな『イケニエ』にしちゃうね?』



巨大な砂の天使が、そこには居た。推定数十メートルはあるだろうか。手も足も翼もあるが、肝心の眼からはドス黒い色をした涙がドロドロとあふれ出ている。……あ、あんな大きな腕で殴られたら一溜りも──!

俺がそんな想像をした時だった。俺の想定通りブォン──!! と凄まじい勢いで天使の腕が俺達三人に振るわれる。あ、これ……死──





大神「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア──!!!」

夜長『──ッツ!!?』

その天使の巨大な腕を、大神が両方の腕を使って全力で迎撃する。……いや、ちょっと待ておかしいだろ!! いくら大神でもあれだけの質量をぶつけられたら──


真宮寺「……言ったでしょ? 「色々と準備はしてきた」って」

日向「真宮寺──!」

大神が巨大な天使の腕を縦横無尽に殴り続けている隙を突いて、真宮寺は俺を連れて戦闘圏外まで逃げる。


真宮寺「……今彼女が持っているのは『武神のお守り』……それも、ただの武神のお守りじゃないヨ? この僕がとある国の遺跡探索で見つけたアスラ族の神……『アスラエルの羽』が入っている、究極の武神のお守りさ。この「神秘や想いの具現化」がしやすい世界限定の性能ではあるけれど、正しく「天使」に近い戦闘能力を得られるんだ。「超高校級の武道家」である大神さんなら加護は倍増さ。……彼女の背後をよーく見てご覧?」

真宮寺に言われ、天使と戦っている大神の背後をよく見てみると、まるで鬼のような形相をした、正しく鬼神と呼ぶに相応しいオーラが出ている。あ、あれが「アスラエル」って奴なのか……?


大神「オォーガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガ!!」ドガガガガガガガガガ!!

夜長『むぅ……。面倒臭いなぁ……。だったら、こんなのはどう?』

そういって、夜長は砂で出来た羽……一本一本が巨大な刃物のようになったそれを、俺と真宮寺の方へ飛ばしてくる。あ、危な──!!



ジャギィイイイイイン──!!



と、今度は真宮寺がどこからか取りだした日本刀を使って、羽をはじき飛ばしていた。


夜長『……!?』

日向「し、真宮寺……。お前……!」

真宮寺「……とまぁこんな風に、元から付いている『加護』がこの世界では何倍にもなるって訳。僕は別に剣の達人じゃないけれど、この刀に纏わり付いている「曰く」が、僕の身体を勝手に動かしてくれているって訳さ。……それと、知っているかい夜長さん。この島国出身の君には馴染みが無いかもしれないけど、この国には棒っきれ一本で『神にも等しい力を持った化生を殺した』っていう逸話が幾らでもあるんだヨ。……僕の『用意』を甘く見たネ」


夜長が「むむぅ……」と不満げな顔をする。……もしかして真宮寺達はこのまま夜長を倒そうっていうのか? 確かに今の大神と真宮寺なら……!!


真宮寺「無理だヨ」

俺が抱いた淡い期待を、真宮寺はバッサリと切り捨てた。


真宮寺「──さんも言ってたでしょ? 今この美術館を……この絵画の世界を支配しているのは夜長さんだ。僕らに出来るのは精々時間稼ぎ……。だからこのままじゃジリ貧もいいとこサ」

日向「そんな……! じゃあどうすれば──!!」

真宮寺「簡単だヨ。彼女の心の支えを……この世界の核である『彼』を元に戻してあげれば良いんだ。先輩の言霊でネ」

彼……? まさか!!


真宮寺「……頼んだヨ、日向先輩。もうかなり「汚染」が進んでる。シッカリとした想いを込めた言霊じゃないと、彼には届かないだろうからネ……!!」ジャギィイイイイイン!!

再びこちらに「羽」を飛ばしてくる夜長の攻撃を真宮寺が切り裂く。俺は「分かった!!」とだけ言って、彼……桑田玲音の元へと走り出した。



桑田?「…………」

日向「おい桑田! 俺が分かるか!!」

桑田「…………」

相変わらず返事が無い。それどころか、顔つきもドンドン最原に近づいていっている気がする。……集中しろ、日向創。想いを乗せた言霊で、桑田の心を、身体を、取り戻すんだ!!


日向「桑田!! ↓3」

↓3までの台詞安価を、>>1が良い具合に纏めます。


今日は誰一人として来てくれないのかな……と、かなり焦り&寂しくなりましたが、ホッとしました。みなさま、いつもこのスレをご覧になって頂き、本当にありがとうございます。

ではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。

こんな昼時に申し訳ありません、>>1です。現在>>707の時点で出した↓3が埋まっておらず、書き溜めが出来ない状態にあります。
それどころか、今日の更新開始時には「安価が来るまで待つ」という所から始めなくてはならなくなります。

なので、皆さん、どうかレスを……皆さんのお力をお貸し下さい。安価なら下

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。……と、その前に。

みなさん、レスを本当にありがとうございます!! みなさんのご協力で、このスレは成り立っているんだなぁ、と改めて実感しました。(時間内までにレスが無かったらどうしようかと本当に怖かった)

拙い文章で、誤字脱字だらけのそれしか書けないまだまだ未熟な>>1ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!


日向「桑田! おい桑田!!」

桑田?「…………」

俺は桑田の胸ぐらを掴んで、必死に叫ぶ。その心と身体が、完全に最原のそれに変わってしまわないように、全力で。


日向「お前はこんな島で夜長と一緒に、永延に暮らすのが夢だったってのか!? お前の本当の願望だったってのか!!?」

桑田?「………」

日向「そうじゃ無いだろう! お前はもっと女好きで、毛嫌いしてる風に見えて野球が大好きで、ノリが良くて……実は熱い心を秘めた男だろう!! お前の心は他人に好き勝手される程やわじゃないはずだぞ!!」

桑田?「う……、あ……?」

……! 少しだが反応があった!! もう少しだ!!


日向「このまま別の誰かに……最原になってみろ!? それはもう本来の自分自身じゃ無いだろう! 今まで生きてきた事が全部無駄になるんだ!!」

そんなの、今の俺には到底耐えられない。……だって悲しいだけじゃないか。自分が自分で無くなってまで「何か」を手に入れたところで、それはただ空しいだけじゃないか!!


日向「正気に戻れ!『桑田玲音』!! お前は希望ヶ峰学園に所属する『超高校級の野球選手』だ! それ以外の何者でもない!!」

桑田?「あ、ああ…………!」

↓1 コンマ80以上で正気に戻る。(日向の熱い言霊+30レスが来て本当に嬉しい>>1補正+20)

コンマ合計73 失敗。だがあともう一息だ!!


桑田?「うあ、僕、いや俺……は、最原……いや桑田………?」

クソッ! あともう一歩……、あともう一歩なのだがダメだ、何かが足りない!! どうする……どうすれば良い!!

↓1 どうする?

①もう一度言葉をかけ直してみる。
②水晶玉を野球ボールよろしくお腹目掛けてぶん投げてみる。
③その他安価。


──そうだ! この水晶玉を野球ボールに見立てて……!!

俺は桑田を立ち上がらせると、ある程度距離を取り、そして──!


日向「正気に戻れ桑田ぁああああああああああああああ!!」ビュン!!

桑田?「──!!!?」

↓1

01~30 桑田の腹に直撃してしまった!(気絶判定)
31~60 桑田の腹に直撃してしまったが、桑田は正気に戻った!!
61~90 桑田は水晶玉を当然の様にキャッチし、正気に戻った!!
91~00 桑田は水晶玉を当然の様にキャッチし、完全に正気に戻った!!

左右田並みに雑な扱い

>>720 違うんです! 作者は雑な扱いをするつもりなんて無いんです!! 全部コンマ神さまが悪いんです!!(大真面目)


桑田?「グボフォあぁ!!?」

日向「………あ」

やっべぇ、まんま腹に直撃しちまったぞ!!? おい、大丈夫か桑田!!

↓1

01~30 自動気絶(ただし……?)
31~60 気絶はしていないが、正気には戻っていない。
61~90 気絶はしていないし、正気に戻った!!
91~00 気絶はしていないし、完全に正気に戻った!!

桑田へのダメージ判定↓2 コンマ値が大きいほどダメージがデカイ。

なんでこうコンマ神さまは桑田が嫌いなんですか!!(31~61以外だったら話が進む予定だった)


桑田?「ぐふうっ……。僕……いや俺? いや僕は何で……」

……クソッ! ダメだ、衝撃でも正気に戻らない……本当にあと少しだっていうのに……!! 大神と真宮寺が必死に時間を稼いでくれているが、それもあと僅かだろう……。どうする……! どうすれば良いんだ!!

↓1

①もう一度言葉をかけ直してみる。
②今度は桑田に水晶玉を投げさせてみる。
③その他安価。

ゾロ目なのに数字が凄く不吉何だが。

>>727 数字が不吉? そんなの(このスレでは)関係ねぇ!!


……! そうだ、今度は逆に……!!


日向「桑田! これを持ってろ!!」

そう言って俺は桑田に水晶玉を持たせると、さっきと同じ位置に陣取る。


桑田?「これ、は……」

日向「さぁ桑田! お前はピッチャーで俺はキャッチャーだ!! 俺にお前自慢の剛速球を見せてくれ!!」

桑田?「僕、僕? ……いや違う。俺は──!!」




桑田「超高校級の野球選手!! 桑田、玲音だぁああああああああああああああああああ!!」ズバビュン!!(ゾロ目効果。自動的に正気に戻る)




桑田が全力で投げたその水晶玉は、ものの見事に俺の腹目掛けて全力で飛来し──↓1 日向の負ったダメージ(+20)

これで90代とか出たらどうしようかと思ってました(滝汗)(少なくとも日向は気絶するので自動的に視点が日向視点ではなくなる)

17+20=37 桑田の全力には程遠いが、そこそこのダメージ。


日向「ぐふっ……! い、いい投球だったぜ、桑田……!!」

桑田「はぁっ……。はぁっ……。ってあれ? 日向パイセン? 俺、なんで……? いやつーかどこだよここ!!?」

……良かった、完全にまでとは行かないが、正気に……いつもの「桑田玲音」に戻ってくれたみたいだ。やっぱりコイツを元に戻すには野球が一番って事だったのかな。さて──


日向(……あとは任せたぞ、大神、真宮寺……!!)




────


夜長?『アッハハハハハハハハハハハハハハハ!!』ドガガガガガガガガ!!

大神「む、むぅうううううううううううううう!!』ドガガガガガガガ!!

真宮寺「ふっ!(ジャキン!) はっ!!(ズバンッ!) ……はぁ、はぁ……。(やれやれ、そろそろ「限界」って奴が近いネ……このままだと本当に──!!)」

夜長?『この島でのアンジーは無敵なんだよ!! 終一が居てくれる限り、誰にも止められないんだよ!! だから────!!?」

大神、真宮寺のコンビが、砂の天使と化した夜長を前に苦戦している最中の時だった。突如として大神に殴られた部分の砂の修復が大きく遅れだし、真宮寺に放つ羽の刃も再生する事が出来なくなる。


夜長?『え──? え、え!? な、なんで!? どうして!!? 終一は、終一はこの島に──!!』

大神「……どうやら日向が上手くやってくれた様だな……」

真宮寺「……残念だけど夜長さん。君の言う『最原終一』くんはこの島にはいないヨ。それも初めからネ」

……砂の天使がドンドンと形を崩していく。その美しい原型を、保てなくなっていく。


真宮寺「大神先輩!!」

大神「うむ! 我が身に残った力……。その全てを振り絞り、出し切ろう!! 大いなる武神よ──我にその加護を与へ賜へ!!」

夜長?『いやっ! やめてっ!! やめてよっ!! アンジーは……! アンジーは……っ!』



大神「オォォオオオオオオオオ!! オガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオオガオガオガオガオガァ──!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!



大神の、それこそ武神のような拳の乱舞が砂の天使を跡形も無く壊していく。身体も、顔も、脚も、翼も……そして、最後には全身砂だらけになったアンジーだけが残った。



アンジー「……どうし、て……。わた、しは……」ガクッ

大神「……気絶したか。……まぁ夜長も桑田も無事なようだし、何より──む!?」

大神がアンジーを抱きかかえた時、今度は先ほどのそれとは比べ物にならないほどの地震が起こる。空が、海が、島が、どんどんと形を無くして崩れ去っていく。


真宮寺「──ッツ!?(術者が居なくなった事で世界の崩壊が始まったのか!!) ──大神先輩! そのまま夜長さんを抱えて扉の向こうへ!! 日向先輩! 桑田先輩は動けそうかい!!?」

日向「あ、ああ! 俺は大丈夫だ!! ほら行くぞ桑田! ここにいたらヤバイってのは今のお前でも分かるだろ!!」

桑田「あ、お、おう! ういっす!! 訳が分かんねーけど分かりやした!!」

こうして俺達は、全員無事に扉の向こう……。絵画の外へと脱出する事に成功した。

扉の向こうに出ると、そこは異界化から解けたただの美術館の中で、俺達は無事に「元の世界」って奴に戻って来れた事を確信する。……気絶した代永を連れて美術館を出る前に、俺にはこんな幻聴が聞こえた。


──もしも……。もしも貴方がこの先の人生で、未来で「赤い薔薇のハンカチを持った小さな女の子」に出会えたら、伝えてくれるかしら。……「どうか、幸せになって欲しい」──って。


それは、俺達に最後まで協力してくれた、あの蒼い服を着た男の言葉だった。


──さて、それじゃあ「その先」の話をしよう。俺達があの美術館を出た、その後の話だ。まず桑田は──

↓1

01~30 何があったのかサッパリ覚えていない。
31~60 アンジーとデートをする約束をしたのは覚えている。
61~90 美術館の奥へと連れられ、アンジーにに何かをされた事は覚えている。
91~00 今回合った事は全て覚えている。

「金髪の女の子」はここではどうなってるのかな

>>732 ただでさえややこしいのにそこまで考えさせないで下さい!(大泣き)(まぁ外の世界で「赤いスカートを着た小さな女の子」と友達をやってるんじゃないですかね?)


……結論から言って、桑田は今回合った事を何一つとして覚えていなかった。それどころか、朝からあの時までの記憶が全て無いらしい。


桑田「気づいたらあの島にいて、日向先輩に水晶玉を思いっきしなげてました」──という感じだった。まぁ「自分が別の人間になりかけてた」なんて事、思い出さない方が……忘れたた方が良いのかもな。

そして今回の事件の首謀者。最原にフラれた事でヤケになった夜長の事だが……。桑田は兎も角、事情を知っている俺達三人としては、当然許しておける物じゃあない。

人の人格を勝手に塗り替えて、その身体まで弄くり回し、完全に別人にしようとしたのだ。それも、本人の同意も無しに。……だけど夜長のした事は、人の法律じゃあ決して裁けない。……だから

↓3 までの安価で、>>1が「最も妥当だ」と思った安価を全て採用します。

取りあえず全部採用します。(一部内容を変更させては頂きますが)


──まず、大神の家が経営する道場に通わせて「心」の特訓をさせる事にした。大神曰く「心の弱さが……ホンの僅かな闇が、人を外道に堕とす事もある。今回はそれが顕著に現われてしまった良い例だろう」──と、言う事らしい。

まぁ大神の道場の特訓だからな。前に九頭龍家で最原とやった座禅の特訓なんざ目じゃない位に厳しいそれが待っているだろう。

次に、春川に事情を(話せる部分だけ)話して、幼稚園児達の……それも、厄介な悪戯小僧共の世話をさせる事にした。……相手がまだ小さな子供だからこそ、夜長も大切な事を思い出せたり、学べたりする機会もあるだろうとの事だ。

同じく七海に「とあるゲーム」を用意してもらい、毎日のようにプレイさせる事にした。……人と関わり、成長する事の大切さや、倫理や感情、世の中を上手に、かつ正しく生きていこうと希望を持って毎日を生きる少年少女達のノベルゲームで、七海曰く『とても大切な事を沢山学べるオススメのノベルゲーム』らしい。

……ただ、七海? 完全クリア(全CG&隠しルート解放)するのに約~~~時間掛かるってお前それはやりすぎだと思うぞ……?


こうして、夜長に「相応しい」罰則を与えた俺達は、いつも通りの日常へと戻っていった──



──後日・超高校級の相談窓口の研究教室──



「失礼する」と一言言って、大神が俺の研究教室へと入ってきた。──なんでも、事後報告とやらをしたいそうだ。


日向「……どうだ? 夜長の様子は」

大神「うむ。まずあやつの成長具合だが↓1」

振られても一夫多妻のでもいいやって開き直って相変わらず最原にアタックしている。赤松を巻き添えに。

>>739 すみません、これコンマ判定なんですよ……。書くの忘れた>>1が悪いので、どっちも採用。


大神「……肉体的修行はまだまだだが「心」の方は随分強くなったぞ。(ゾロ目効果)我を忘れて暴走し、桑田をイケニエにしようとしていた頃とは大違いだ。もうあのような事件を起こす事はあるまい。……ただ」

日向「……ただ?」

大神「……ただ、妙な方向にまで強くなってしまったというか──。『一夫多妻、側室でもいいや』って開き直って相変わらず最原にアタックしているらしい。赤松を巻き添えに……な」

日向「よし分かった。大神、お前の道場でそういった部分も叩き直してやってくれ」

大神「む、むぅ……。で、出来る限り頑張ってみよう……。ところで春川と七海の方はどんな具合だ?」

日向「ああ、あいつらの修行なら↓1(春川)↓2七海」(コンマ判定です)


日向「春川の方はそこそこ順調(悪ガキ共に弄ばれてはいるけれど)らしいんだが、七海の方がな……。夜長の「世界の捉え方」っていうのが一般的なそれと変わっている物だからだろうけど、ノベルゲームの方が「つまんないつまんなーい!!」の繰り返しでな……。まずは「標準的な世界の捉え方」って奴をアイツに教えた方が早いって結論に達した」

大神「……どうやらそちらも一筋縄ではいかなさそうだな……」

俺達は同時に「はぁ……」と溜息をつく。……人としてやってはいけない禁忌のそれに触れてしまった夜長。その切っ掛けは、最原への失恋で間違いないんだろうが……。やっぱり夜長アンジーという人物を構成している基礎の基礎から叩き直してやった方が丁度良いのかもしれない。その為には一番効果があった、大神の道場へ今後も通い続けて貰うのが一番だろう。


大神「……日向よ。否、日向先輩よ。真宮寺同様、今回の件では本当に世話になった。我一人では本当に何も出来ずに、大切なクラスメイトを……友を一人失ってしまう所だっただろう」

日向「そんなの気にするなって。俺だって、お前から相談を受けただけじゃあ今回の件を解決出来なかったんだしさ。そういうのは色々と準備をしてくれた真宮寺にでも言ってくれ」

大神「……だが、あの土壇場で桑田の心を、魂を呼び戻したのは日向先輩だ。……せめてその事にだけでも、感謝の意を示したい。……本当に、ありがとう」

大神はスッ──と立ち上がると、俺に対して大きく頭を下げる。……やっぱコイツ(大神)はとっても良い奴だよなぁ。朝日奈が「天使みたいに優しいんだよ」って言うのも頷けるってもんだ。


大神「……これからも我の力が必要な時が来たら、躊躇無く呼んで欲しい。先輩のためならば喜んで力になると約束しよう」

日向「そうだな、その時が来たら期待させて貰うよ」

俺は願う。この優しい娘の大きな力が、いつか理不尽な出来事に巻き込まれてしまわない事を──心の底から。



大神さくらのクエストをクリアしました! 『大神に助けを求める』の難易度が下がりました!!

大神は、知っての通り『超高校級の格闘家』です。護衛としては勿論、その圧倒的な力が必要な時は誰よりも頼りになるでしょう。


日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「フリーゲームの全盛期? って奴は今から約8~9年ぐらい前だって言われてるけどさ。お前はその時期のゲームは幾つやった事ある?」

七海「勿論全部……。とはいかないけど、有名な物は全部やったつもりだよ。「魔○の家」に「青○」に「怪○症候群」に「ゆめ○っき」に「物○世界」に「霧○が降る森」に「殺○の天使」に「洞○物語」に……ほんと「え!? これただで遊んで良いの!?」ってぐらい面白いゲームが多いよね!! あ、でも全盛期は過ぎちゃったとはいえ、今でもとっても面白いフリーゲームを作っている人は沢山──」

日向「オーケー、軽率にこんな事を聞いた俺が悪かった。とりあえず落ち着いてくれ七海」


コンコンコン!!


日向「ほ、ほら! 依頼人も来た事だしな!! はーい! どうぞ!!」

↓3「失礼します」


↓3までで一番コンマが高かった人の安価を採用します。


桑田「失礼しゃーっす! 日向パイセンがやってるっつー相談室ってここでおk?」

七海「おkだよー。ようこそ桑田くん」

日向「……(何というか、タイムリーな奴が来たなぁ)」

今回の依頼人は「桑田玲音」才能は、超高校級の『野球選手』

出身は高校野球全国大会の常連校で、エースの4番打者としてチームを優勝に導いた。しかし、真面目に努力することは嫌っており、一度も野球の練習をしないまま高校野球の頂点に到達した野球の才能の塊……ぶっちゃけ野球の事に関してだけ言えば「大」が付くほどの天才だ。

規則で仕方なく坊主頭にしたこともあったが、現在は髪の毛と顎鬚を伸ばし耳にもピアスを並べており、服装も態度もチャラチャラしている。

かなりの女好きで、希望ヶ峰学園に来てからは舞園がお気に入りの様子。(苗木に舞園を含むクラスの可愛い娘ちゃん達をみんな盗られたと感じているため、苗木に対してはジェラシー全開らしい)モテるために、野球を踏み台にして“超高校級のミュージシャン”となってパンクで世界の天辺を獲るのが夢だと、本人は語っている。

……コイツとはついこの間、夜長の巻き起こした大事件で関わって以来なのだが、本人があの時の事を欠片も覚えていないのが何というかなぁ……。


七海「それじゃあ日向くん、私はいつも通り、部屋の外で待ってるね」

七海がそう言っていつも通りに部屋を出て行き、俺もまた、いつも通りに依頼者──桑田に来客用のソファーへ着席を促した。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。
そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

桑田「うっす! 実は↓3」


↓3までで一番コンマが「低かった」人の安価を採用します。


桑田「……ひっじょうに胸くそ悪いんだけどよ。パイ先は『苗木loves』って呼ばれてる連中の事知ってます?」

日向「あいつらの事か。ああ、よく知ってるぞ」

特に舞園、霧切、朝日奈からなんて友情の証としてパンツを(決して俺から欲したわけでは無い)渡されたぐらいだからな。一緒にサバゲーもやったし、学校で起こった事件も解決したし、夏休みも何度も一緒に過ごした。

……ぶっちゃけ78期生の中ではそいつらと一番仲が良いんじゃないか、俺?


桑田「知ってるなら話しが早ぇや。……なんとかしてその女の子達と一緒にカラオケに行きたいんだけどよ。協力してくんね?」

日向「んなもん自分で誘えば──」

桑田「だーかーら! ああもうホント自分で言うの胸くそ悪ぃな!! 苗木が好きだって公言してる女の子達を、苗木抜きでカラオケになんて誘えるわけねーだろ!? だからなんとか大勢でカラオケ大会みたいなのを開いて、そこで苗木に眼を掛けられてねぇ女の子を上手く誘導して、なんとか俺の美声に酔わせて、目を覚まさせてやりたいんすよ!! なんとかしてくださいおなしゃーす!!」

……要は苗木lovesの中に好きな女の子(十中八九舞園)がいて、そいつと良い雰囲気になりたいと。それも自分が得意(だと思っている)音楽のジャンルで。


日向「……つまり、カラオケ大会みたいなののセッティングをすりゃあ良いのか?」

桑田「なんだよ! 分かってるじゃないっすか!! つー事で任せたぜパイ先!!」

そう言うと、桑田は「もう問題は解決した」とばかりに部屋を出て行ってしまった。……カラオケ大会のセッティングかぁ……。苗木と苗木lovesは俺が誘えば来てくれる可能性は高いから問題無しとして、他のメンバーがなぁ……。うーん……。

↓2

①前みたいに77期生から日向含めた6人を誘って77期生VS78期生にする。
②(安価で)適当に五人誘う。
③あえて79期生から5人誘ってみる。
④その他安価


今回はここまで。今夜の始めにも言いましたが、皆さんいつもレス&乙コメント本当にありがとうございます!!

4
77 78 79からできる限り誘う

こんにちは。こんな時間に失礼します>>1です。

>>757 安価は了解しましたが、このスレの「絆値」の性質上、依頼主は勿論、一度大きく依頼に関わったキャラは「全て絆値を1上げる」という裁定を執っているんですよ。

で、ですね。今の日向のみんなとの絆値からして、全期生から募集したらそらもう大勢が参加するとんでもないカラオケ大会になる=描写が凄く大変+参加したキャラが全て絆値が上がるという超ボーナスイベントになってしまうんですよ。

Q 要するに? A 勘弁してください(土下座) なので77期からは日向を含めた3名。78期からは苗木+苗木loves+桑田 79期から3名の、計12名でカラオケ大会を行なう事にします。(描写も多分それが限界)

と、言うことで安価↓1に、カラオケ大会に参加する77期生2名。 ↓2に79期生3名。

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

桑田から依頼を受けてから、俺はカラオケ屋の大部屋でも丁度良い人数……苗木+苗木loves+桑田+俺を含めた計12名を、カラオケに誘う事にした。


一人目は「食い物があるなら行くぜ! あれだろ? 時間内だったらジュースが飲み放題とかそういうシステムもあんだろ!?」と食いついてきた「終里」。そして二人目はなんと「九頭龍」だ。

意外に思われるかもしれないが、あいつは俺からの誘いにあっさりとOKを出してくれた……。珍しいな、こういう皆で騒ぐ系のイベントはあまり好きなタイプじゃ……そういやサバゲーの時も案外簡単にOKを出してくれてたな。もしかして気分が良かったり、ノリが良い時はこいつにもあるのか?

残り三人は、79期生からこういうイベントが大好きな「赤松」 最原が用事で来られないのを残念がっては居たが、かなりあっさりと誘いに乗ってくれた。それどころか、俺と一緒に進行役をやることまで引き受けてくれたのだ。……流石は79期生の中心的存在だなと、俺は心の中で深く赤松に感謝する。

二人目は赤松を誘った時に偶然その場にいた「東条」 彼女は「……手作りの食べ物を持ち込んではいけないのが残念だけれど、それもまた、依頼の一つなら」と了承。そして、その東条が最後のメンバーとして引っ張ってきたのが「星」だった。当人は当初普通に嫌がっていたらしいのだが、東条に『今度ロシアンブルーの可愛い子ちゃんを紹介するわ』と言われて、なし崩し的に参加することになったらしい。……やっぱりあいつ、猫が好きなんだな。



──そして、カラオケ大会当日──



赤松『──と、いう訳でさぁ始まりました日向先輩主催全期混合カラオケ大会! 司会は私、79期生きってのムードメーカーこと赤松楓と!!」

日向『77期生代表、日向創でお送りするぞ。みんな、今日は思いっきり楽しんでいってくれ!』

ワァアアアアアアアアアアアアアアアッ──!! と、その場で声を上げて場を盛り上げてくれるのが、依頼者である桑田に朝日奈、それから(恐らく空気を読んだ)苗木と舞園。他の皆もそこまで盛り上がってはくれないが、まぁパチパチといった拍手はしてくれた。

さて、ここまでは桑田の依頼通りだ。あとは桑田に少しでも女の子達の感心が向くように仕向ければ良いんだが……。いやこれ難易度高いな!? 苗木lovesは当然として、他に参加している女子が最原に惚れている赤松と、食事の方に夢中になること間違い無しの終里と、皆への奉仕を信条としている東条って……。ま、まぁなんとかやれるだけのことはやってみるけど……。なぁ桑田。この依頼が成功するかどうかは、お前の歌唱力にも掛かってるって事、忘れるなよ……?


赤松『さぁさぁ日向先輩! まずは肝心の一番手に歌う人をどうぞ! 指名しちゃってください!!」

は、はぁ!? そんなとこまで俺が選ぶのか!!?


赤松『だって前の女子会とは違って、そんな都合の良いアイテムBOX今日は作って来てないですし……』

にしても常に俺が選ぶってのは……いや、待てよ? 俺が歌う奴を選び続ける事で桑田に「丁度良いタイミング」で歌わせて『こいつ……歌が上手んだ。へぇ……』って皆を感心させる事ぐらいは出来るかもしれないな。(桑田が歌が上手い事前提だが)……よし。


日向『そうだな……。じゃあ最初は↓1に歌って貰うか』

↓1『分かりました。じゃあ歌う曲は↓2で』

(中の人の持ち歌や、歌ったことがある歌ならそう書いてください。+の補正を加えます)

ゾロ目+持ち歌(?)ですねぇ!


舞園「えへへ……。では一番手を担当させていただきますね。曲は……『カービィ★マーチ』でお願いします♪」

あっ、こいつなんの躊躇も無く持ち歌で番宣しに行きやがったな。……流石と感心するべきか、そこまでやるかと呆れるべきか大いに迷うな……。

桑田の奴は大本命が一番手とあって多いに盛り上がっていたし、苗木からも「頑張ってね舞園さん!」というコールがあったし、本人もやる気十分だろう。


赤松『では歌っていただきましょう! 舞園さやか先輩で『カービィ★マーチ』です!!』

舞園『↓1』(高コンマほど高得点。ゾロ目効果+持ち歌+超高校級のアイドルなので最低保障90)

素で高い目出てますねぇ……。あ、歌詞は一部分しか乗せません(と言うか全部乗せたら規約に引っかかるはず)


舞園『いつでもグースカピー 星のカービィ♪ けど本当は強いよ ホントかな~?』

……流石は舞園だな。こんな小さなカラオケ大会でも彼女は色々と『本気(ガチ)』だ。カービィの宣伝も兼ねているかもしれないが、それ以上に「この歌では絶対にコケられない!」という強い意志を感じる……。


舞園『不思議な力をもつ 伝説のヒーロー 強い星の戦士~ やるもんだカービィ!』

ところで自分のキャラ(声優的な意味で)の歌だから歌うのは分かるけど、なんで舞園はカービィ役に選ばれたんだろうか。「ポ」と「ヨ」しか主立った台詞がないのに……。あとで理由でも聞いてみるか。


赤松『はい、ありがとうございました! 肝心の特典は~~~~~? なんと90点! 流石は超高校級のアイドルですね! 舞園先輩!!』

桑田「舞園ちゃーん! めっっっちゃ可愛かったぞー!!」

苗木「うん。何というか、歌詞? 作品に対する熱意? みたいなのが感じられたよね。僕も毎週見てるけど、生で聞けるなんて思わなかったなぁ……」

舞園『えへへ……。ありがとうございます!! みなさん、星のカービィをこれからもどうかよろしくお願いしますね!』

周囲からも舞園を称える拍手と声援が聞こえる。場を暖めると言う意味では最高の一番手だったな(別に自画自賛をしているわけじゃないぞ?)……さてと


赤松『さぁさぁ日向先輩! 二番手は誰に歌って貰いますか!?』

日向『そうだな……。じゃあ↓1で』

↓1『分かった。歌う曲は↓2で頼む』

「け○おん」は詳しくないのですが、ちょっと調べて「あっ(察し)」しました。


霧切「……彼女の次に歌うのは、かなりプレッシャーがかかるのだけれど……」

……すまん、霧切。だがお前なら、お前なら何とかしてくれるんじゃないかと俺は思ってるんだ!! そう、何かお前『別の世界では軽音部に所属してたような、そんな気がビンビンするんすよ!!』って前に澪田が言ってたしな!!


霧切「……仕方がない。得意な曲で行くしかないわね。Don't_say_“lazy”で」

Don't_say_“lazy”……? どこかで聞いた事があるような……! 思いだした!! それって澪田がまだバンドを組んでた頃の──!!


赤松『それでは歌っていただきましょう! 霧切響子先輩でDon't_say_“lazy”です!!』

霧切『↓1』(高コンマほど高得点。持ち歌なので+30)

補正を大きめに付けておいて本当に良かった(震え声)


霧切『Please don't say“You are lazy”だって本当はcrazy 白鳥たちはそう 見えないとこでバタ足するんです』

う、うーん……。下手ではない。決して下手ではなく、寧ろ上手い部分には入るんだろうが、何て言うんだろう……。『普段全然カラオケに行ったり歌ったりはしないけど、声は綺麗な人』って感じがこう……。


霧切『本能に従順 忠実 翻弄も重々承知前途洋々だし──』

彼女もそんな微妙な空気を感じ取っているんだろう。「だから嫌だったのに……」という表情で俺を睨み付けているような気がする。──でも


苗木「霧切さーん! 頑張れー!!」アイノテ

……そんな彼女が途中で投げ出さず、ヤケにならないのも、一生懸命応援してくれる大切な人がいるからなんだろうな。


赤松『はい、ありがとうございました! 肝心の特典は~~~~~? 68点!! ちょ、ちょっと緊張してましたか?』

霧切『……そうね。こう、皆の前で歌を披露するっていうのは本当に経験がなかったし……。その部分もちょっとあるかもしれないわね』

苗木「そんな事ないよ! 十分上手だったよ霧切さん!!」

霧切『……苗木くんの癖に生意気よ(プイッ)』

あ、こいつ今照れた。流石に俺でも分かる。……これ、本当に桑田の思い通りの展開になるんだろうか……。益々心配になって来たんだが……。


赤松『まだまだこれからです! 張り切って行きましょう!! 三番手は誰に歌って貰います?』

日向『……。じゃあ↓1で』

↓1「了解したわ。曲は↓2でお願い」

九頭龍の中の人って「魁!ミッドナイト」歌ってましたっけ……? もし歌ってたら本当にすみません。


九頭龍「ちっ……、俺の番か。なら「魁!ミッドナイト」だ」

九頭龍は渋々といった具合に、俺の手からマイクを手に取る。それにしても渋いと言うか何というか……ある意味九頭龍らしい曲を選んだもんだな。……ああ、九頭龍が竹○さんのファンって可能性もあったか。


赤松『それでは歌っていただきましょう! 九頭龍冬彦先輩で「魁!ミッドナイト」です!!』

九頭龍『↓1』(高コンマほど高得点。一応中の人のノリの良さと歌の上手さ(いやそんな事言ったらダンロンに出てる人達全員歌が上手いんですが)は知ってるので補正+10)

あっ(察し)


九頭龍『世間の波に揉まれて 沈み掛ける 怒野され扱き下ろされてきた~♪』

う、うぐっ──!? 九頭龍が歌い出したのとほぼ同時、みんなが「これは……!?」という顔をする。……悲しいことに、嫌な意味で、だ。……九頭龍、俺が言えた事じゃないんだがお前、なんでこのカラオケ大会に参加してくれたんだ……?


九頭龍『どんなに砕け散っても そんな時には いつも バイト 合コン 躁(はしゃ)ぎ疲れた 〆は文無し~♪』

……もう一言で言ってしまおう。九頭龍。お前、俺とキーボと同じ側の存在(音痴)だったんだな……。


九頭龍『ふぅ……。ま、こんなもんだろ。んで、得点はどのぐらいだ?』

赤松『(ひっじょうに言い辛そうに)……27点です……』

九頭龍『…………』

↓1 九頭龍はこの事(自分の音痴)を高コンマほど自覚している。低コンマほど自覚してなかった。

最悪だぁ……。


九頭龍『嘘……だろ!?』

赤松『…………すみません、事実です……」

赤松を含め、九頭龍の反応を見た全員が全力で空気になろうとする。……いやそりゃそうだって……。

九頭龍が自慢げかつ自信ありげに歌を歌ってた時から察してはいたけど、お前自分が音痴だって事を知らなかったんだな……。だから俺が誘った時もOKしてくれたのか……。


九頭龍『じゃ、じゃああれは……! ペコや組の連中が拍手喝采で褒めてくれて、尚且つカラオケのマシーンの点数が高かったのは……!!?』

日向『……ヨイショだろうな、ほぼ間違いなく……。そのカラオケマシーンにも何かしらの細工がしてあったんじゃないか?』

俺の言葉がトドメになったのか、九頭龍はその場にガックリと崩れ落ちてしまった。すぐさま全員がフォローにかかるも、九頭龍のテンションはだだ下がったままだ。次にやる奴が凄く気の毒に思えてきた……。あ、選ぶのは俺か……胃が痛い……。


赤松『そ、それでは日向先輩!! この状況を何とかしてくれそうな人をどうぞお願いします!!』

日向『……任せたぞ! ↓1』

↓1「……分かった。曲名は↓2でいく」


あ、言い忘れてましたが日向も赤松も当然選べます。

苗木なんとかしろ

最原は居ないので>>787を採用&曲名を安価↓1


苗木「え? え!!? こ、この状況で僕が行くの!!?」

勘弁してくださいよ日向先輩!! という苗木の心の叫びが聞こえてくるようだが、俺はお前を信じる!! そう、超高校級の幸運でありながらその他の全ての実力が平均的というある種俺よりも特異点らしいお前の声力を……!!


朝日奈「ひ、日向先輩! 私、そろそろ歌いたいなーなんて……」

不二咲「ぼ、僕も! 僕もそろそろ、その……!」

朝日奈と不二咲が苗木に行かすまいと手を上げるが、その二人が挙手をした瞬間、苗木が即座に前に出てくる。


苗木(……ここで僕が逃げたら、二人はこの最悪な空気の中で歌わなくちゃならなくなる……!! それだけは絶対にダメだ!!)

赤松『あ、あの。苗木先輩……?』

苗木(逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……!!)

苗木「僕が……僕が歌います!! 曲名は「残酷な天使のテーゼ」で!!」

おお! 来たな、アニソンの中でもトップクラスの人気曲!! 良いぞ、それでこそ苗木だ!! さぁ苗木、俺達にお前の希望を見せてくれ……!!


赤松『そ、それでは歌っていただきましょう! 苗木誠先輩で「残酷な天使のテーゼ」です!!』

苗木『↓1』(高コンマほど高得点。苗木の中の人は声優業界でもトッツプクラスに歌が上手い+持ち歌なので補正値+40)

(苗木が)勝ったな。ああ……。


それは、苗木が息を「すうっ──」と、吸い込んだその瞬間に変わった。……何が変わったって? 『場の空気』だよ。


苗木『残酷な天使のように 少年よ神話になれ──!!』

全員『──!!!?』

苗木『蒼い風がいま 胸のドアを叩いても私だけをただ見つめて微笑んでるあなた』

どんな奴だろうが一発でその実力が分かる。苗木お前……こんなに歌が上手かったのか……!!


苗木『残酷な天使のテーゼ 窓辺からやがて飛び立つ』

凄い……。まるで苗木が、苗木誠という魂そのものが歌っているかのようにすら錯覚する。それだけの『力』が、この歌には込められていた。


苗木『この宇宙(そら)を抱いて輝く 少年よ 神話になれ──!!』

シン──と、辺りが静まり返る。苗木本人はとても不安そうに「ど、どうだったかな……?」と聞いてくるが、そんなの聞かれるまでもない。


赤松『ひゃ、100点です! 文句無しの100点!! 苗木先輩ってとっても歌がお上手だったんですね!!』

苗木「え、ええっ!? そ、そんな……。た、たまたまだよ……。それに、僕がカラオケで自信を持って皆の前で歌える歌って言ったら、これ位しか──」

舞園「凄い! 本当に凄いですよ苗木くん!! あ、声優業界とか歌の世界とか、そういうのに興味はありませんか!?」

霧切「……ええ、苗木くん。その……。と、とっても恰好良かったわよ//////」

朝日奈「//////(ポーッと頬を赤らめて苗木の事を見つめている)」

不二咲「うん! 凄いよ苗木くん!! 良かったら僕にもカラオケで上手に歌うコツとか教えてくれないかな!!」

苗木「ちょ、ちょっと皆落ち着いてってば……!!」

予想通りというか何というか、苗木lovesのみんなに詰め寄られて揉みくちゃにされている。この場の空気を一変させてくれた苗木に皆感謝していたが、唯一歯をギリギリと食いしばって悔しそうな表情をしている男が一人──


桑田「…………」ギリギリッ!!

そう、今回の依頼主である桑田だ。そりゃあ苗木が文句無しの100点を叩き出して、女性陣からべた褒めされているって状況は、こいつにとっちゃあ非常に居心地が悪いだろう。

……だが桑田よ。苗木がいつ歌ったとしても、これだけの実力があるならいずれこうなってたと思うぞ?


赤松『さぁ! 空気が最高に暖まった所で、次の人、どうぞ!!』

日向『……出番だ! ↓1!!』

↓1「これはこれでやり辛いな……。なら歌うのは↓2だ」

星くんの中の人って昭和ブルースを歌ってた記憶があるんですがあってますか? 合ってますよね??


星「やれやれ……、苗木みたいに期待はすんなよ? ……『昭和ブルース』で行く」

しょ、昭和ブルース!? 俺も一応Yo○Tubeで聞いた事あるけど、確かそれって今から二十二年以上前の曲じゃなかったか!!? とんでもなく渋い選曲をするな……。でも何故だろう。凄く星に合っている気がする……。


赤松『それじゃあ歌っていただきましょう! 星竜馬くんで「昭和ブルース」です!!』

星『↓1』(高コンマほど得点が高い+持ち歌+CV大塚明夫なので(?)補正値+40)……個人的に格好悪い大塚さんキャラなんて見たくないんです……。

ゾロ目かぁ……。しかしカラオケの点数自体は変えたくないんでこういう処理にしましょうか。


星『うまれた時が 悪いのか それとも俺が 悪いのか──』

う、うぉおおおおおおおっ!!? なんだこの……渋い、渋カッコ良いこの声量は!! ……凄いな。普段からハスキーボイスの星が「自分に合った曲」を選択するとこんなにも上手く聞こえるのか!!


星『なんにもせずに 死んでゆく 俺にはそれが 辛いのさ──』

皆も同じ事を感じているのか、驚愕の表情を浮かべているか、もしくはただただ星の歌声に聞き惚れている。やっぱカッコいいなぁ……。高校一年でこの渋さカッコ良さって、あと二十年位したらどうなっちまうんだ??


星『俺は求めてひとりゆく 俺は求めてひとりゆく──』

歌が終わった後は当然拍手喝采。みんなそれだけ星の歌を「上手い」と認めている証拠だろう。


赤松『さ、さぁさぁ肝心の点数は~……。!? え、嘘!? 62点ってそんな馬鹿な!!?』

朝日奈「えっ!? えっ!? 機械の故障とかじゃなくて!!?」

東条「……聞いた事があるわ。『カラオケで』高得点を叩き出すのと『人を魅了する』歌声はまた別の物だって……そうよね、舞園さん」

舞園「ええ、そうです。例え機械に評価されなくても、星くんの歌声とその格好良さは、ここにいる全員が分かっていますよ!(ニッコリ)」

星「……ふん」

と、どこか気恥ずかしそうにニット帽を深く被る星。……こんな星を見るのは、俺は初めてかもしれないなぁ。


赤松『さぁさぁ折り返しの六人目! 歌っていただくのはこの方です!!』

日向『頼む↓1』

↓1「ここで? じゃあ↓2で」

みんな本当に「ガチ」感が凄いですねぇ!!


朝日奈「えへへ……。苗木や舞園ちゃん、星みたいに上手く歌えないかもしれないけど、精一杯頑張るよ!!」

うんうん、やっぱり朝日奈はいつも元気で良い子だなぁ……。……でも俺staple stableなんて歌聞いた事ないけど……どんな曲なんだろう。


朝日奈「あれ、日向先輩知らない? 『物語シリーズ』っていう作品がアニメ化された時のOPなんだけど……」

日向「ああ、それか。俺、物語シリーズ読んだこと無いんだよなぁ……」

朝日奈「ええっ!? 絶対見た方が良いって!! 私も山田に勧められて嫌々読み始めたんだけど、もう凄くハマっちゃうぐらいおもしろ──『あのー、朝日奈先輩。布教はあとにして頂けると……』あっとそうだった! ゴメンね赤松ちゃん! じゃあ朝日奈葵、いっくよー!!」

↓1 (持ち歌効果+30)


ということで今日はここまで。明日は朝日奈の判定結果と、折り返し地点を過ぎたことで始まる12人のトークから開始します。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。

こんにちは。こんな時間ですが、時間が取れたので六時まで更新します。


朝日奈『今ならまだ間に合うから撤退した方がいいよもっと 勘違い してしまう前に』

お、おおおおおおおおお!!? す、凄い歌唱力だ!! 

苗木の時はなんというか「得意な曲だから」あれだけの力量が出せていたって感じがしたけど、朝日奈の場合は舞園の時と同じく「基礎基本がシッカリできている」って感じがする!!(元のコンマ値が高かったので)


朝日奈『どこまででも続く この空のような 終わりのない永遠を誓って』

それに何というか……。この曲、朝日奈にピッタリマッチしているって感じがする。いつもの朝日奈とは違う、クールな声量もギャップがあって良い!! 苗木もマラカスを持って全力で応援してる。


朝日奈『重さじゃ量れない こんな想い 君だけに 今 伝えるから──』

朝日奈……お前、ちゃんとあるじゃないか。水泳意外にも、運動意外にも、他人に誇れる立派な特技が──


赤松『はい! ありがとうございました!! 結果は~~~? 皆さんの予想通り100点! 二人目の100点です!! これは凄い!!』

ウォオオオオオオオオオオオ!!(パチパチパチパチパチ) と会場が再び盛り上がる。当の朝日奈は


朝日奈「え、えへへぇ……。私、カラオケも結構好きだからよく歌いに行くんだけど……。今日はうん、とっても調子が良かったみたい!!」

苗木「そんなこと無いよ! 朝日奈さんの素の実力だって!!」

舞園「ええ。基礎基本がシッカリできていないと、曲にピッタリ合わせてビブラートを掛ける事なんて出来ません。朝日奈さん、凄かったですよ!!」

朝日奈「そ、そうかなぁ(デレデレ)……そう言ってくれると……うん! やっぱり嬉しいな!!」


赤松『さて、これで折り返しとなる六人目を過ぎたわけですが~~~? ここで休憩時間&トークショーターイム!! みなさんお題に沿って好きにお喋りしたり、ご飯を注文したり、オトイレ休憩なんかも済ませちゃって下さいねー!!』

それを聞いた終里が「待ってました!!」とばかりに付属しているタッチパネルを使って、次々に料理を注文していく。それはまぁ分かってたんだが……まさか……


赤松『はい! では日向先輩!! トークショーのお題をどうぞ!!』

……やっぱりここも俺が決めるのかぁ……。なぁ赤松? 偶にはお前が決めても良いんだぞ? つーかこれじゃあ俺『司会進行』の『進行』の部分しかやってない気がするんだが……


日向『……じゃあトークのお題は↓1で』

それに大きく乗ってきたのは↓2 ↓3 ↓4だった。


日向『じゃ、じゃあ「ガンダム」で──』

イマジナリー田中眼蛇夢「ふはははははは! 呼ばれた気がし──」

お前じゃねぇ! 俺の頭の中から消えろ!!


桑田「ガンダム、ガンダムかぁ……」↓1

不二咲「ぼ、僕よりは左右田先輩とかの方が乗ってきそうだけど……」↓2 補正値+20

舞園「ですよねぇ……。私も時々声を掛けられますけど」↓3

三人のガンオタ度、高コンマほどガンダムオタク。ゾロ目で「田中」の事だと勘違いして話を始める。

6時になったので今回はここまで。ではまた、今日の8:30から9時頃にお会いしましょう。安価なら↓

こんばんわ。>>1です。今夜は少し早く始め……ようかと思ったんですが、肝心の安価が来ない(泣)ので、30分になっても安価が来なかった場合。>>816を安価を取った物(要はコンマ66)として話しを進めます。

ほれ

>>818 ありがとうございます!

桑田 46 まぁ一般人が持っている知識程度
不二咲 87+20=107 歴としたガンオタ。オタクらしく喋る速度が早くなる。
舞園 07 ガンダム? 田中先輩の事じゃないんですか?


桑田「んー……。俺が知ってるガンダムの知識って言っても、相当昔から一部のロボットオタクに大人気のアニメでアムロとシャアが地球にコロニー? を落すかどうかで戦う……ってぐらいしか……」

舞園「すみません。……私、そっち方向の知識は全く無くて……不二咲さんはどうですか?」

不二咲「ガンダムシリーズ一覧は、バンダイナムコグループが保有するIP『機動戦士ガンダム』を題材にした一連のメディアミックス作品群の事である。各作品はいくつかの世界設定を共有している。例外もあるが、正式な作品にはサンライズの共同筆名である矢立肇と、シリーズ第1作を手掛けた富野由悠季の名義を入れることが慣習となっている」

桑田「ふ、不二咲?」

舞園「ふ、不二咲さん?」

不二咲「本作のヒットは新たなアニメブームをもたらし、これに影響されたアニメも玉石混淆で無数に製作されることになる。特にロボットアニメは本作同様に、登場人物や世界観の描写に力を注ぐことで高年齢層も意識した作品作りがなされるようになり、数多くの作品を生み出した──」

日向『お、落ち着け不二咲! お前がガンダムが大好きだって事はよーく分かったから!!』

不二咲「え? でもまだ続編やシリーズ作品の魅力なんかがまだまだ……」

赤松『大丈夫です! 今ので十分過ぎるほど伝わりましたから!!』

苗木(こ、こんなに饒舌になってる不二咲さん初めて見た……。そんなにガンダムが好きだったんだ……知らなかったなぁ……)

お、俺達の中にとんでもないガンオタが紛れてたもんだ……。不二咲はどっちかというと戦隊ものだとか、そっち系のが好きなんじゃないかと個人的には思ってたんだけどなぁ……。

まぁ良いや。さて、どうするか……。

↓2

①お題トークを続ける
②カラオケ大会(後半)へ移る。
③その他安価。


赤松『で、ではそろそろカラオケ大会後半へと移りましょう!! 日向先輩! 大事な後半戦、一人目の使命をどうぞ!!』

日向『……じゃあ>>1で』

>>1「……しょうがない。じゃあ↓2を」

残りのメンバー

日向
赤松
不二咲
桑田
東条
終里


九頭龍「……おい、ちょっと待てよ」

ここで、意外な人物……。九頭龍から物言いが入った。……なんだか嫌な予感がするんだが……。


九頭龍「大事な後半戦の一発目なんだろ? なら日向、責任持ってお前が行け!!」

日向『お、俺がか!?』

九頭龍「決まってんだろ!!(……知ってるぜ? コイツは超が付くほどの音痴だって事を……!! これで俺以下の点数をだしゃあ少しは俺の評価もマシに……!!)」

……とでも思っているのかもしれないが──ふっふっふっ! 甘いぞ九頭龍!! 俺はこの日のために舞園・澪田・そして赤松の音楽系才能トリオに頼んで徹底的に歌の練習をしてきたんだ!! その効果は↓1(音痴補正-30)

25-30=-5 何故かもっと音痴になるという事態に!!

……ああ、そりゃあ悲惨なもんだったよ。なにしろ三人が首を揃って横に振り、なんとも言えない悲しそうな表情で俺を全力で励まして来たんだから……。ほら、事情を知っている赤松と舞園が耳栓の準備をしてる……。

──ええい! こうなりゃヤケだ!! 俺とっておきの秘蔵の曲でやれるだけやってやる!!


日向『行くぞ! 日向創で「恋はスリルショックサスペンス」だ!!』

↓1(高コンマほど点数が高い。補正-35)

何……だと!?(77ゾロ目)えー、どういう効果にするか考えるので暫くお待ち下さい。

あ。77ゾロ目どころじゃねぇや777ゾロ目じゃん。……仕方がない、カッコいいところを見させてあげますか。

スーパーラッキーセブン(777)により-デバフ帳消し。更に──


日向『恋は thrillshocksuspense 見えない力 頼りに… 心の扉 閉ざさずに強く…強く…』

赤松&舞園「「!!!?」」

不二咲「わぁっ! 日向先輩って歌スッゴく上手いんですね!!」

東条「ええ。なんというか、今までの人達と同じようにとっても日向先輩に合っている気がするわ」


日向『柔らかすぎる愛に抱かれていたよ きっと失くして気がついたよ小さなぬくもり』

桑田「なんだよ、日向パイ先まで歌ウマ勢かよ……。ってん? どした、舞園ちゃん赤松ちゃん。何か信じられねーようなもんを見る様な眼で日向パイ先を見てっけど……」

赤松「(無言で自分の頬を引っぱたく)」

舞園「(無言で自分の脚の脛を思いっきり抓る)」

苗木「!!? ど、どうしたの二人とも! 急に自傷行為なんて始めたりして!?」

赤松・舞園『そんな馬鹿な……!!?』


日向『たとえ涙を流したとしても 私も何も壊れないと知ったから──』

はぁっ……。はあっ……。ど、どうだ!? 俺が持ちうる全ての声量、全ての情熱、全ての魂を注ぎ込んで歌った俺の十八番(だと自分では思っている)なんだが──


赤松『な、77点! 77点です!!! 信じられません!! 私は今夢でも見ているんでしょうか『あの』日向先輩がここまで上手な歌があったなんて!!!』

朝日奈「え? ちょっと日向先輩に失礼じゃない? 最初から最後まですっごく上手く聞こえたけど」

九頭龍「」

舞園「……歌と魂の共鳴……? いえ、それだけじゃない。日向先輩の奥底にある無限の可能性が、今この瞬間だけ花開いた……?」ブツブツ

星「……俺が言えた義理じゃねぇが、77点ってのが信じらんねぇな。もっと上手く聞こえたんだが……」

霧切「貴方の時と同じ「機械による採点」と「人の心に響くかどうか」は別の話って事でしょうね。……凄かったわよ。日向先輩」

お、おおおおおおおおお!!? すげぇ! すげぇぞ俺!! こんな高得点を出せたのは生まれて初めてだ!! しかもなんか点数の割にはみんなの反応もメッチャ良いし!!

ただその……。


九頭龍「」


約一名が完全に灰になっちまってる気がするんだが……。あとで辺古山にフォロー入れるよう頼んどくか。


赤松『そ、それでは奇跡の一端を垣間見たところで、改めて日向先輩! ご指名をお願いします!!』

日向『そうだな……。じゃあ↓1頼めるか』

>>1「分かった。曲は↓2で」

Let it go

>>837 了解しましたが、原作の「イディナ・メンゼル」版ではなく「松たか子」版でもよろしいですか? ダメというなら頑張ります。


赤松『えへへ、とうとう私ですか……。まぁそろそろかなぁ、とは思ってましたよ』

赤松……超高校級の「ピアニスト」……。音楽系の才能であることは間違い無いんだが、その「歌の」実力は一体……?


東条「頑張って、赤松さん」

星「毎度毎度大勢の観客が見守るステージの上でピアノを弾いてるお前さんには釈迦に説法かもしれねぇが……ま、肩の力を抜くこったな」

赤松『うん! 頑張っちゃうよ!! 曲は「Let it go」で!!』

おお、これは俺でも知ってるぞ。アナ雪のメインテーマ曲だよな。一時期スゲー流行ってたもんなぁ……。


日向『それじゃあ歌って貰おう。赤松楓で「Let it go」どうぞ!!』

赤松『↓1』(高コンマほど点数が高い。音楽系の才能補正+30)

補正を付けていてマジで良かった……!! 本当に良かった……!!

これは日向ショックがデカいな。

>>846 日向と言うより赤松本人と、最原のが(赤松の音痴を(多分)知らないので)問題だと思います……。


赤松『降り始めた雪は 足跡消して 真っ白な世界に 一人の私──』

う、うぐっ!? お、おい、嘘だろ赤松……!! お前もしかして……!?


赤松『とまどい 傷つき 誰にも 打ち明けられずに 悩んでた それももうやめよう──』

(役一名を除き)皆が皆苦々しい表情をしている。歌う直前の赤松にエールを掛けていた東条と星の二人なんかある種の罪悪感を感じているのか、全力で俯いて完全に空気になろうとしていた。

……その表情からは「赤松(さん)……」という哀れみと憐憫のそれが見える。まぁそれも仕方が無いだろう。同期の、それも音楽系の才能を持っている奴が音痴だなんて知らなかっただろうしな……。


赤松『光をあびながら 歩きだそう 少しも寒くないわ──』

日向『…………』

赤松『え、えへへ。どうでしたか? さぁ日向先輩! 肝心の点数をどうぞ!!』

日向『……31点だ』

↓1 赤松は自分の音痴を……?(高コンマほど自覚している。低コンマほど自覚していない)

49 今まで誰にも指摘されなかっったが、察してはいた。


赤松『……察してました……。察してたんですよ……。私が音楽系の才能を持っている癖にキーボくんのことを言えないぐらい音痴なんだって事は……』

誰も、何も言えない。言える空気じゃない。赤松が音楽系の才能の持ち主+女子だからか、ある意味九頭龍の時よりも悲惨な空気になっている。


赤松『今までみんなでカラオケで遊ぶ時なんかはずっと専用のキーボードを持ち込んで、それで伴奏や盛り上げ役に徹してましたから、誰も私が音痴だって事を知らなくて……。ううん、違いますね。ずっと、ずっと隠してて……。あはは……格好悪いですよね……。みんなに知られたくなかったからって、苦手な事から逃げて……キーボくんや日向先輩と違って、自分の欠点を直そうともしなくて……』

お、重い……。あまりにも重すぎる……!! 「まぁまぁ元気出せよ赤松。俺よか点数が良いんだからまだまだマシだろ?」と励まそうとしていたであろう九頭龍さえあまりの重さに動けずにいる……。ええい! こんな時は↓1だ!!

①赤松を慰める言霊を放つ。
②九頭龍+同期の二人に任せる。
③あえて気にせず進行を進める。
④その他安価


──ええい! こんな時に後輩を励ませなくて何が先輩だ!! というか俺だって今回のが奇跡みたいなもんで、本当なら赤松や九頭龍以下の点数を叩き出していた可能性すらあるんだ!!


日向「赤松」

赤松「……?」

日向「↓3」

↓3までの言霊を>>1が良い具合に纏めます。(ただし、赤松さんが立ち直りそうにもない言霊は一部を改変、もしくは除外させて頂きます)

えー、>>1です。これ以上待っても誰も来そうに無いので>>1が残りの言霊を考えてそれでなんとかしよう……かとも思ったんですが、ちょっとやってみたい事がありまして……。

実は明日明後日と、完全に>>1がフリーの日なんですね? そこで朝(多分7時)から一日中板に張り付いて「どの時間帯にどれだけ人がいるのか」を調べようと思います。(要は24時間いつでも更新します)

正直今の進行速度(というかこのSSを見てくれている人の数)だと、進行やそういうのにも時間が掛かるので各種システムの見直しや、安価に関する制約もどうするか考える一日にしたいと思っています。(皆さんも意見がありましたら是非一言お願いします)

と、言うことで明日は7時から更新。安価は↓1続行で。

おはようございます。>>1です(まさか一晩中待っても安価が無いとは思わなかった人)

公言通り、今日は板に張り付いてみます。安価なら↓1続行


日向「赤松だって俺の歌が酷いことは知ってるだろ。今回のが奇跡みたいなもんで、練習の時なんて-35点っていうふざけてるとしか思えない点数を叩き出したんだぞ? ……だから」

赤松「……だから?」

日向「だから、これからでも遅くないからお前も練習していこう。そももそも、こんな機械でお前の全てが決まるわけじゃないだろ。誰にでも得意な事、苦手な事がある訳だしな」

……そうだ。苦手な事があるなら、そしてそれを克服したいと思える心があるならあとは簡単だ。練習すれば良い。特訓すれば良いんだ。……俺やキーボが音痴を何とかしようと奮闘したように。


東条「……ええ、そうね。私だって「こんにゃく」っていう苦手な物があるし──」

星「……俺にだって苦手な物、不得意な物はある。お前さんがそれを「何とかしたい」って気持ちがあるなら、これからなんとでもなるだろうさ」

九頭龍「……けっ! そもそも俺なんてピアノは弾けねぇは歌は酷いわでそっち(音楽)方面は苦手な事しかねぇんだぜ? その点、テメェは恵まれてる方だろうがよ」

赤松「東条さん……星くん……九頭龍先輩……!(ジワッ)」

赤松は目に涙を浮かべると、それをゴシゴシと服の裾で擦り始めた。他の皆も「そうだよ!」とか「頑張れ赤松さん!!」という精一杯のエールを送っている。


赤松「……私、頑張るよ! 次皆でカラオケをするときには絶対に高得点を叩き出してみせる!!」

日向「……ああ、それでこそ赤松だ」

赤松『……さ、さぁ! しんみりした空気はこれでお終い!! 次の人に空気を変えて貰いましょう!!』

日向『だな。じゃあ↓1 頼めるか?』

↓1「まかせて。曲は↓2で行くわ」

えー、ちょっと調べたんですが、井上さんって夢であるように歌ってましたっけ? 歌ってないですよね?

ああ、なるほど!(そこまでは調べていなかった) じゃあ+補正は付けますね(赤松さんの時の恐怖があるので)

いや別に本人が歌ってない曲でも全然良いんですが! (というか一人や二人くらいは本人と全く関係無い曲を出してくると思ってた)


東条「そうね……。「夢であるように」をお願い出来るかしら」

夢であるように? 俺も(七海の影響で)知ってるけど某大名作RPGゲームシリーズの一作品のOP曲だった筈だよな? ちょっと意外っちゃ意外だ。


東条「ふふっ……。この歌……いいえ、ゲームにはちょっとした思い入れがあってね。実際に歌うのはこれが初めてだから自身は無いのだけれど、精一杯頑張らせて貰うわ」

赤松『(私のような空気になりませんように!!)それでは歌って頂きましょう! 東条斬美さんで「夢であるように」です! どうぞ!!』

東条『↓1』(超高校級のメイド補正最低値70)

+補正じゃなくて本当に良かった……!! 希望ヶ峰学園が歌ウマ勢と音痴勢に完全に別れてしまうところだった……。


東条『答えが見つからない もどかしさで いつからか空回りしていた 違う誰かの 所に行く 君を責められるはずもない なんとなく気づいていた 君の迷い』

──お、おお! 流石東条だ! 歌もそつなくこなすな……。上手いっ! て訳じゃないけど「普通のカラオケならこれで十分」ってぐらいの実力はあるような気がする!!


東条『夢であるように 瞳を閉じて あの日を想う 風に抱かれて笑ってた二人』

と、言うか……ん? 東条のこの声……。今更ながら(七海に)やらされた某ゲームのとある女の子の声にそっくりなような……。えっと、確か名前は……。うーん、思い出せない。今度七海とゲーム談義をするときに聞いてみようかな。


東条『きっとふたりの出逢いも 遠い日の奇跡だったから──』

赤松『はいっ! ありがとうございました!! 得点は~~~? 70点です!! 流石は東条さん、歌も上手いですね!!』

東条『ふふっ、ありがとう。本格的にカラオケや歌を歌っている人達ほどでは無いけれど……。私もこの位だったら頑張れるわ』

みんなパチパチと東条に向かって拍手を送っているが……。鋭い奴は気づいているだろう。『初めての曲でこれだけ上手いのなら、得意な曲はどれだけ上手いんだ?』という素朴かつ当然の疑問に。


赤松『さぁさぁいよいよ残り3人です!! 大トリを務めるのは誰になるのか、そろそろ気になって参りました!! 日向先輩、お願いします!!』

日向『うーん。ここは↓1で決めよう』

↓1『分かった。曲名は↓2でいこう』


……そろそろ「コイツ」に頑張って貰わなくちゃな……! 任せたぞ、桑田!!


桑田「うっし! 俺の美声を披露する時がようやく来たか!!」

桑田は張り切ってマイクを俺の手から奪い取り、自信たっぷりの表情で壇上へと上がる。……本当に頼んだぞ? お前の依頼が達成出来るかどうかは「ここ」に掛かってるんだからな……!!


桑田「曲は「レッツゴー!!ムッツゴー6色の虹」で行くぜ!!」

おっと、流行り物で来たか……。確かに「若者のカラオケ」ってのはその時流行ってる曲なんかが入れられやすいっていう風潮がある。桑田もその線を狙ったんだろうが、果たして……。


赤松『それでは歌って貰いましょう! 桑田玲音先輩で「レッツゴー!!ムッツゴー6色の虹」です! どうぞ!!」

桑田『↓1』(櫻井さん本人が出演&歌ってるので+補正30)


桑田『えっ俺達の出番!? いよいよ来たな。 ちゃんとしようよ! あ、猫、いる… ボゥエ!! 今度一緒にライブ行く?』

お、おおお! かなり上手いんじゃないかこれは!! 最低でも80点は超えてるとみたぞ……! 伊達に「野球辞めてミュージシャン目指すんすよ!!」とか言ってる訳じゃあ無さそうだな。ただ……。


桑田『レッツゴー! デキソコナイの ムッツゴー! 6色の虹 NO フューチャーだよ 全員集GO! レッツゴー! ムッツゴー!』

霧切「ねぇ、苗木くん。ここの部分なのだけれど……」

苗木「うーん……。僕も詳しいって訳じゃないから、舞園さんや澪田先輩に聞いた方が良いんじゃ……。それか朝日奈さんなんてどう? 舞園さん並みに基礎基本が出来てたし……」

朝日奈「ええっ!? わ、私が教えられる事なんて何も無いよぉ! ただ自分が気持ちよくなれるように歌ってただけだもん!!」

舞園「それであの歌唱力と基礎ですか……。運動能力も抜群ですし、朝日奈さんがアイドルの道に目覚めていたら相当な強敵になっていたかもしれませんね……」

か、肝心の苗木lovesが誰も桑田の歌を聞いてねぇ!! いや確かに苗木や朝日奈、舞園レベルの歌唱力じゃないから当然っちゃ当然かもしれないけど!! 桑田もそれを見て「あ、アポ?」って顔してるし!!


桑田『レッツゴー! ムッツゴー! レッツゴー! ムッツゴー!(ゴー!)』

赤松『はい! ありがとうございました!! 肝心の点数は~~~? じゃじゃん!84点です! これまた高得点が出ましたね!!』

日向『あ、ああ。そうだな、上手かったぞ桑田!』

桑田「…………あ、あの舞園ちゃん。俺の歌はどうだったとか……」

舞園「え? そうですね……まぁ男子高校生にしてはかなり良い線行ってるんじゃないですか?」

桑田「!? じゃ、じゃあ将来ミュージシャンを目指せるとかは「それは無いです(ニコッ)」……アポ」

桑田えぇ……。まぁ「こうなるんじゃないか」とは思ってたけどさぁ。よっぽど歌が上手くない限り、苗木lovesから誰かを魅了するなんて事無理だって……。だって今のとこ霧切を除いて歌ウマ集団しかいないし……。


赤松『さぁ、いよいよ大詰めです! 大トリを回避出来るのは一体どちらなのか!! 日向先輩、お願いします!!』

日向『……それじゃあ↓1で』

↓1「(大トリじゃなくて)よかったぁ……。曲は↓2にするよ」

爆竜戦隊アバレンジャー(歌ってないけど中の人がトリケラトプス役で出演)

>>873 いや、確か歌ってた筈です(某動画サイトで見たことがある)

終里がトリって事はそれまでの食費はかなりいってしまってるはず、誰が払うの?


不二咲「えへへ……。じゃあ「爆竜戦隊アバレンジャー」でお願いします!!」

あっ、やっぱり噂(不二咲が戦隊物好き)は本当みたいだな。ガンオタでもあり、戦隊物スキーでもあるのか……。こりゃ確かに山田や、白銀とも話が合いそうだな。今度白銀に紹介……。いやダメだ。そういや白銀の奴は不二咲(と苗木に)メイド服&女物のショーツを着させた張本人だった……。

これ以上引き合わせたら不二咲が益々「そっちの道」にハマっちまいかねない。(苗木を本気で好きになってる辺りもう手遅れ感あるけど)


苗木「応援してるよ! 不二咲さん!!」

舞園「頑張って下さいね!!」

朝日奈「上手でも下手でも関係無いよ!! ただ自分が気持ちよくなれるように歌っちゃって!!」

不二咲「ありがとう! 僕頑張るよ!!」

赤松『それでは歌って頂きましょう! 不二咲千尋さんで「爆竜戦隊アバレンジャー」です! どうぞ!!』

不二咲『↓1』(出演+歌ってたことがある>>1の贔屓で最低保障70)

>>875 最下位の人に払って貰おうかと思いましたがそれじゃあ九頭龍があまりにも可哀想すぎるので割り勘にしましょう、割り勘に。それはそうとやっぱ最低保障は正義ですねぇ!(でもやり過ぎると落差が無くてツマラナくなるんだよなぁ……調整が難しい)


不二咲『アバレアバレアバレまくれ Getup! アバレアバレ突き進め 正義の名を今 汚すのは誰だ? 裂けた空からやって来る心をかき立てるダイノガッツ熱い夢が牙をむく』

お、これも上手いんじゃないか? 少なくとも50点以下って事は無さそうだ。それに、何というか……。


不二咲『アバレた数だけ 強くなれる アバレた数だけ 優しさを知る』(照れながら)

苗木(可愛い)

舞園(可愛い)

朝日奈(可愛い)

霧切(可愛い)

桑田(可愛い)

赤松(可愛い)

……大勢の奴らが不二咲のことを「天使」と(裏で)呼ぶように、その可愛らしさが照れながら歌う仕草にそりゃもう目一杯に現われている。……これだけ可愛いならそりゃ初見は誰でも女の子だと思うよなぁ……。(俺も最初勘違いしたし)


不二咲『アバレ アバレ アバレまくれ アバレ アバレ アバレ続けろ 爆竜戦隊アバレンジャー アバレンジャー──』

赤松『はい! とっても可愛らし(ゲフンゲフン)とっても素敵な歌をありがとうございました!! 得点は~~~!じゃん!! 70点です!!』

70点かぁ……。なら不二咲の可愛らしさを+すれば低く見積もっても90点は行くな(確信)


苗木「上手だったよ! 不二咲さん!!」

不二咲「えへへ……。な、苗木くん。あのね(モジモジ)」

苗木「……?(ピーン!) はい、よく出来ました(ナデナデ)」

不二咲「えへへ……。ちょっとくすぐったいなぁ//////」

おい、不二咲以外の苗木loves。『!!!!? その手があったか!!!』って思考が見え見えなんだが? あと「これ」は多分「不二咲だからこそ」やって貰えてるんだと思うぞ?


赤松「さてさていよいよ大トリです。終里先輩! 準備をお願いします!!」

終里「んあ? ほうほれほへはんは?(んあ? もう俺の出番か?)」モグモグ

……そう、俺が終里を大トリに回したのはちゃんと意図がある。こいつが食い物に夢中になってバンバン料理を頼んでは食いやがるから指名する暇が無かったんだ!! お前これ割り勘なんだからな? 俺達もお前が食った分の1/12を払わなくちゃいけないんだからな???


終里「(ゴクン)しゃーねーな。腹ごなしにはならなさそうだが歌ってやるよ。曲は↓1だ」



終里「……お前ら同様、この曲にはちょっと思い入れがあってな……。「ターンAターン」で行かせて貰う」

ターンAターン? ……確かどこかで聞いた覚えg


不二咲「∀ガンダムのOP曲だね! 曲はあの西城秀樹さんが担当していて、『機動戦士ガンダム』誕生20周年記念作品として製作されたTVアニメシリーズであり、『機動戦士Vガンダム』以来5年ぶりにガンダムシリーズの生みの親である富野由悠季さんが総監督を務めた作品で、企画の時点でのタイトルは、『リング・オブ・ガンダム』でだったんだけど──」

苗木「ふ、不二咲さん! その話はまた後で、あとでじっくり聞かせて欲しいな!!」

不二咲「そう? 苗木くんがそういうなら、僕張り切って教えちゃうよ!!」フンス!!

……苗木。お前やっぱ毎日大変そうだな……。俺も人の事を言えない立場なんだが、俺の場合はみんなに「待って貰ってる」からなぁ……。あれ? どっちかと言うと大勢の女の子をずっと待たせている俺の方がクズなのでは?


赤松『それでは歌って頂きましょう! 終里赤音先輩で「ターンAターン」です!! どうぞ!!』

終里『↓1』(中の人補正+出演作品+終里は歌が上手いイメージがある補正+30)

宣言しておくよ日向。終里もそのうちお前に落ちる。

>>881 それちょっと迷ってるんですよねぇ……。どういう事なのかは、今日の終わりに詳しく話します。


終里『ターンAターン ターンAターン ターンA 刻が未来にすすむと 誰がきめたんだ烙印をけす命が 歴史をかきなおす』

お、これもかなり上手いな。80点近くはあると見たぞ! 終里も終里で良い声してるからなぁ……。『腹から声を出す』って歌うコツで良く言われるけど、それも完璧に出来てる気がする。

……なんか不二咲が今にも語りだしたそうにウズウズしてるのだけが気に掛かるが。


終里『刻は巡りもどると 誰も信じてた 黒くくすんだ暦を 新たに書き直す』

それはそうと、これでこのカラオケ大会も無事終了だな。あとは閉会式をやって──(クイクイッ)──ん?


終里『あなたとの間に 命ある形を この星に捧げる 愛というしるしで ターンAターン ターンAターン ターンA ターンAターン ターンAターン ターンA』

赤松『はい! ありがとうございました!! 肝心の得点は~~~じゃじゃん! 78点です! いやぁ、終里先輩も歌が上手いんですねぇ!!』

終里「あ? んなんじゃねぇよ。ただ時々腹の底から何かを叫びたくなる……。歌いたくなる時があるってだけだ」

星「ああ、分かる気がするぜ。人間誰しも空って奴に向かって何かを叫びてぇ時があるもんだ」

朝日奈「「衝動的に」って奴だね! うんうん! 私もよーくわかるよ先輩!!」

苗木「……さてと、名残惜しいけどこのカラオケ大会もそろそろお開き──『とはならないんですねぇ!!』!!?」

東条「? どういう事かしら。まだ何かあるの?」

赤松『はい! 今から日向先輩が選ぶ『カラオケ歌ウマ大賞』に選ばれた人には~~~? ↓1が贈られます!!』


赤松『私と日向先輩で割り勘して出した『某遊園地のペアチケット』が贈られます!!』

日向『……ら、しいですはい(白目)』

苗木loves&桑田『!!!?』

星「……まぁ大会に景品が付き物なのは間違いねぇが……」

東条「流石に悪いわよ。そういう事なら優勝者以外全員で資金を平等に払うって事にすれば──」

赤松『いいえ、良いんです!! だって今まで同様、このペアチケットを誰に渡すかは日向先輩の独断で決められるんですから!!』

霧切「なんですって……!!(日向チラッ)」

舞園「で、でも『カラオケ歌ウマ大賞』なんですよね? 必然的に、点数が高かった人が有利ですよね!?」

朝日奈「そ、そうだよ!! そうじゃなくちゃ意味無いもんね!!(苗木とデート苗木とデート苗木とデート……!!)」

九頭龍「だけどよ。星の奴も、そして日向も「これ機械の点数あんま当てになんねぇだろ」って奴もいたぜ。点数が全てとは限らねぇんじゃねぇか?(まぁ流石に俺と赤松だけはねぇだろうが……)」

桑田「(日向パイ先! 分かってるよな? な!??)」

苗木「ひ、日向くん……」

全員の視線が俺に集まる。赤松の奴……! こういう景品を用意してたから俺に指名役を任せ続けてたのか!! こいつ結構腹黒いところあるな!!? ……良いぜ。分かったよ、俺も覚悟を決める。


日向『発表するぞ。……優勝者は↓1だ!!』



日向『……まず最初に、この中にいる「ある人物」に一言謝っておく、ゴメンな』

でも無理だ。いくらこれが依頼だからって優勝者はコイツ意外に有り得ない。一筋の希望を持って、勇気を振り絞って壇上に立ち、この場の仄暗い空気を変えた「コイツ」こそ──!!


日向『優勝者は──苗木だ! おめでとう!!』

苗木「ええっ!? た、確かに100点は取りましたけど、あれは偶然みたいな物で……」

……俺の決定に、異を唱える者は誰もいなかった。それどころか、殆ど全員が……桑田でさえ「あー……。まぁしゃあねぇかぁ」という顔をしていたのだ。


朝日奈「えへへ……。ちょっとだけ悔しいけど、うん。苗木なら納得かな」

霧切「……点数が微妙も微妙だった私に、あれこれ言う権利は無いわ。おめでとう、苗木くん」

朝日奈「ええ。苗木くんの歌には……何というか、勇気と希望が満ちていましたから!!」

不二咲「おめでとぉ! えへへ……。なんだか僕まで嬉しくなっちゃうなぁ……」

星「まぁ、当然の奴に当然の物が収まって感じだろう」

東条「ええ。異論を唱える人はこの場に誰もいないと思うわ」

桑田「クッソー! 次こそもっともっと上手くなって俺が優勝してやるからな!! 見てろよ苗木!!」

九頭龍「……優勝云々は兎も角。俺ももっと歌を練習しねぇとな……。あとは今までヨイショをしてきた組の連中に『今後一切余計な事はすんな』って一言言っとかねぇと……」


はぁ……。これでこのカラオケ大会……桑田からの依頼も、無事終了……だと思っていたのだが──


終里「俺も全然構わねぇけどよ。それで苗木は誰と遊園地にデートに行くんだ?」

日向「なっ!? ちょっ!!? 終里おまっ!!!?」



ビシィイイイイイイイイイイン──!! と場の空気が変わる。重苦しく、冷たく、それでいて威圧感のあるそれへと変わってしまう。バッと東条と星の方を見ると、彼らは既にカラオケ部屋のドアに手を掛けていて、座っていた場所には『釣りは要らねぇ』と書かれた紙と、一万円札が二枚置いてあった。九頭龍も同じくだ。……あいつら逃げやがったな!!?



朝日奈「……ねぇ苗木。私は苗木と同じ100点を出したんだよ? 準優勝者として一緒に遊園地に行くには相応しい人選だと思わない?」

苗木「あ、朝日奈さん……」

舞園「いいえ! このカラオケ大会の優秀基準に点数はそこまで関係無いはずです! それに私は一番手を務めたんですよ? 相応のプレッシャーが掛かっていたと思いませんか?」

霧切「いいえ、よく考えて舞園さん。あなたが苗木くんと二人っきりで遊園地デートなんかしているところをパパラッチに撮られてご覧なさい。大スキャンダルになるわよ。ここは苗木くんに歌を教えてもらう約束をしている私が相応しいんじゃあないかしら?」

不二咲「そ、それなら僕だってガンダムの事について色々と教えてあげる約束してるもん!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ──!! という四人から放たれる覇気に「お、バトルか? 今から四人でバトルすんのか!? なら俺も混ぜてくれよ!!」と終里まで反応しだした。もう嫌だ。


日向「なぁ桑田……。今の惨状を見て、苗木があの四人から誰か一人を選ぶまで、お前が横から入る余地は本当にあると思うか?」ヒソヒソ

桑田「…………お、俺が在学中に超高校級のミュージシャンになれば…………」ヒソヒソ

色んな意味で無理だと思うぞ。それにあの四人は「その時」が来るまで、ずっと苗木一人を想い続けるだろう。


赤松『それでは第二回! 超高校級のカラオケ大会でお会いしましょう!! さようなら~!!』トビラバタン!!

あ、赤松の奴まで逃げやがった!! あいつ……! 今度最原にあったらそこはかとなくお前が腹黒だって事をバラしてやるからな!!?


桑田玲音のクエストをクリアしました! 『桑田に助けを求める』の難易度が下がりました!!

桑田は知っての通り、超高校級の野球選手です。頼る機会は少ないかもしれませんが「彼が出来る事(投げる、打つ、走る)」はよーく覚えておきましょう。


日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「この間のカラオケ大会で思ったんだけどさ。お前はテ○ルズシリーズでどれが一番好きだ?」

七海「全部!! ……っていうのはまぁ本音なんだけど、どれか一つを選べって言われたらグレ○セスかなぁ? バトルを含めた色んなシステムも、物語も、そしてヒロインの女の子の声も!! 全部とっても良い作品作品だよね!!」

日向「……なんでだろうな。俺にはお前が今自画自賛しているように聞こえたよ」



コンコンコン!



日向「おっと、依頼者か?」

七海「敵とのエンカウントだったら先制攻撃は任せてね!(シュッシュッと拳を振りながら)」

日向「それは頼もしいな。はーい! どうぞ!!」

↓3までで一番「高い」コンマ「失礼します」(ちなみに江ノ島と狛枝、そして王馬はまだ条件を満たしていないので選択できません……この条件って開示した方が良いのでしょうか?)

十神
条件が難しいならヒントは欲しいかも

>>890 ではまずヒント。狛枝は自分以外の「77期生全員に希望を示した」ら。 江ノ島はそれの「78期生バージョン」王馬は「自分の最大のライバル」の依頼の達成です。


田中「ふはははははははは! 甘いぞ遊戯の覇者よ!! テ○ルズシリーズで一番面白い作品と言えばエ○シリアかエ○シリア2に決まっている!!」

七海「むむっ! これは手強い対抗者が現われたね……。日向くん、彼が使う大型銃剣には気をつけて!!」

日向「とりあえずお前らはゲームの世界から現実に戻ってこい。それと、深いタイプのゲーム談義ならあとで二人でやってくれ」


今日俺の研究教室に現われたのは、俺達の同期で77期生の『田中眼蛇夢』才能は超高校級の「飼育委員」だ。

自他共に認める動物マニア。ブリーダーでもあり、多くの弟子がいる(自称)らしい。どんな動物でも手懐けることができ、動物と会話が出来ると言われるほど。絶滅危惧種の繁殖にも成功した実績がある。

忍者のような格好をしており、ことあるごとに不敵な笑みを浮かべる。マフラーには彼が率いる破壊神暗黒四天王(四匹のハムスター)が潜んでいて、このハムスターはなんと人間並の知能レベルを有し、田中の命令を完璧に遂行する。(研究機関に「是非預からせてくれ!!」という依頼が何度も来たようだが、全て断わったらしい)

妙に自信満々で、自らを毒手の持ち主だと嘯くなど、いわゆる中二病的な言動が多い。根は真面目で思いやりがあり、会話に入れて貰えない時などは寂しそうにハムスターと戯れる一面もある。

……左右田が大きく成長した今となっては、田中、ソニア、左右田の三人でつるんでいたあの頃が懐かしいぐらいだ。……どんな物でも変わっていくのが世の常とはいえ、寂しいもんだよな。


田中「……? どうした特異点よ。黄昏の時はまだ早いぞ? そう、今日は貴様にこの俺様が特別任務を与えにやって来たのだからな!!」

七海「ようは依頼があるって事だよね。じゃあ日向くん、今回も無事にクエストをクリアして帰ってきてね」

そう言うと、七海はいつものように教室から出て行き、俺もいつものように田中に来客用のソファーに着席を促す。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

田中「ふむ。よかろう、その契約を受けよう。実は↓3」↓3までで一番「低い」コンマを採用します。

このスレを進める度に思う事。「真宮寺がドンドン謎の強化をされていっている……!!」これもう民俗学者じゃねぇよ、魔術師とかそういう類いだよ……。


田中「実は79期生の民を知る黒魔術師の強力で、この世ならざる物……。貴様達の言葉で言う所の「ドラゴン」を四匹召喚してもらったのだが全員逃げてしまってな……。特異点の頭の上にいるそれを除き、あと3匹を共に探せ」

……俺は割かし本気で「こいつ……とうとう頭が完全におかしくなっちまったのか……?」と思った。そりゃあ真宮寺には夜長の起こした異界関連で二度も「不思議な術」って奴を見せて貰ってるけど、そんな伝説上の存在まで喚べる訳が──なんか頭の上が重いな? 一体何が乗って……


小さなドラゴンin日向の頭の上「クルルー♪」

日向「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!??」


~~~数分後~~~


日向「……で? こいつ以外にも三匹のドラゴンが学園に放たれたって?」

田中(正座中)「う、うむ。みな個性豊かな竜ばかりだ。大人しくしていれば害は無いぞ。……大人しくしていれば」

「大人しくしていれば」を二回言った時点で嫌な予感しかしねぇ!! つーか田中もそうだが真宮寺、お前は一体何なんだ! 魔術師なのか? 夢野が憧れてる本物の魔術師なのか!!?

……幸いにもこの白い色をした謎の存在(まぁドラゴンなんだろうが)は大人しく俺の腕の中で撫でられているし、これぐらいの奴ならまぁ害があることも……。


田中(正座中)「ふはははは、甘いぞ特異点! 個性豊かな竜だと言っただろう!! そう、その危険度は↓1(日向が持っている竜)↓2↓3↓4だ!!」

日向「!!?」

(高コンマほど危険な竜)

んー、みなさんは「ドラゴンの」危険度って大体どれぐらいだと思います? 自分は小さな物でもライオンや熊じゃ相手にならないレベルだと思ってるんですが……(つーかこの時点でクソヤバイ竜(90越えとゾロ目)がいるんだよなぁ……)。

……仕方が無い、日向くん達にはモンハンNOWの世界へレッツゴーしてもらいますか。


田中(正座中)「特異点よ! 貴様が持つその白き竜は『ありとあらゆる竜の始祖』と呼ばれる存在の幼体だ! この時点で戦車の装甲を一撃で解かし尽くす聖なる炎を吐くことが出来る!!」

日向「は、はぁ!!?」

こいつがか!!? 今の所俺に撫でられて気持ち良さそうにしているだけなんだが……。


田中(正座中)「竜種を舐めるな特異点! 奴らは幻想種の中の最上位に位置する伝説の存在だぞ!! 人の身で挑むなど命知らずの狩人達ぐらいなものだ!!」

日向「つまりお前と真宮寺はそんな危険な存在を希望ヶ峰学園に四体も解き放っちまったと……ほぉう……?」

田中(正座中)「……この氷の覇王の力があれば御せると慢心に塗れていたことは海よりも深く反省している……。故にどうか頼む!! 竜達が本気で「暴れる」前に見つけ出し、元の世界へと送り返す手伝いをしてくれぬか!!」

田中はらしくもなく土下座して俺に頼み込んでいる。……はぁ、仕方が無い。


日向「……分かったよ。探索を手伝えば良いんだろ?」

田中「──! 助かる!! いやぁ、残る三匹の内一匹はまだ良いんだが、残る二匹がとんでもなくヤバイ存在でな……。向こうの世界では『一夜にして国一つを滅ぼした』とかいうとんでもない──グボホォ!!(日向に殴られた)」

日向「こんの大馬鹿野郎!! 大急ぎでそのドラゴンを探すぞ! 何かの拍子でキレて暴れ出す前に!!」

↓1 どこに行く? もしくは何をする?

↓2 竜はいた?(何をする? を選択した場合、この判定は無効となります)

00~50 いなかった。
51~70 脅威度41のドラゴンを見つけた!!
71~90 脅威度ゾロ目(特殊裁定)のドラゴンを見つけた!!
91~00 脅威度94のドラゴンを見つけてしまった!!


日向「まずは屋上に行くぞ! 屋上から校庭を見渡して外にいないかどうか確かめるんだ!!」

田中「承知した!! ふははははは! では行くぞ。大いなるドラゴンハントの始まりだ!!」

……ようやくいつもの余裕(覇王)が出来てきたことにホッとするべきか、それとももう一発コイツを殴るべきか判断に迷うな……。兎に角、そんな危険な奴らだっていうなら、一刻も早く見つけ出さなければ……!!


~~~屋上~~~


日向「よし、取りあえずここから──!」

そうやって俺が屋上から外を渡す前に、聞き慣れた声と悲鳴が屋上の奥から聞こえてきた。


オレサマ オマエ マルガジリ
イ、イテテテテテテテテ!! オネガイダカラヤメテッテバ!!


……なんだろう。凄く嫌な予感ととてもラッキーな予感が同時にする。俺は意を決して屋上の奥を覗いてみた。すると──


ドラゴン33「」ガジガジガジガジ

苗木「痛いって! 僕は食べても美味しくないよ!!」

案の定、苗木とその頭に乗っている小さなドラゴンがいた。否、正確にはそのドラゴンに頭を囓られていた。……一体なんていうコメントをすれば良いんだ? この場合……。


苗木「うぅ……! あ、日向先輩に田中先輩!! この不思議な……ドラゴン? で良いのかな? を止めて下さい!!」

日向「あ、ああ……。おい、苗木の頭から離れ──「待て、特異点!!」!!?」

苗木に近づこうとした俺に、田中が大声で警告してくる。


田中「そいつは今回の危険度№2のヤバイ竜種だ! まだ幼体だが、その吐息(ブレス)は村一つを焼き尽くしてあまりあるぞ!!」

日向「は、はぁ!!?」

いやいや、んなもんが苗木の頭に噛み付いてるっていうなら尚更早く止めるべきじゃ……!!


田中「落ち着け、そいつは特殊な竜種でもあってな……。人の言葉を解す事が出来るのだ。希望の子の頭が噛み砕かれていないのも、本人的にはちょっとしたじゃれ合いのつもりなのだろう」

そ、そうなのか? 確かに甘噛みしているように見えなくもないけど……。


田中「人の言葉を解すならば、会話でケリを付けるのが一番だ。特異点よ。どうしたら希望の子の頭から離れ、俺達と共に来るのか聞いてみろ」

日向「わ、分かった。あ、あー……。こんにちは、俺は日向創だ。お前の名前は?」

ドラゴン33「……33(ミミ)」

日向「「ミミ」だな? 俺はお前達を元の世界って奴に送り返してやりたいんだが……。どうすれば俺達に付いてきてくれるんだ? 何か頼み事でもあるなら言ってくれ。出来る限り力になるからさ」

ミミ「……↓1」

ああ……予想してたよ、予想してましたよ畜生!!


ミミ「……私、コイツ、気に入った。 だから、つがいにする」

日向「は、はぁ!!?」

苗木「ちょっ!?」

つ「つがい」っておいおい……。苗木と結婚したいってのか!? そんなの認められるわけが──


田中「……向こうの世界ではかなり珍しいが、無い事ではないらしい。竜の中でも得に優れた頭脳を持つ者が人と愛を育み、結ばれるというのはな」

日向「いや、理屈は分かるけどさ……」

ミミ「……ダメ?」クビカシゲ

苗木「ご、ごめんね! 僕、好きな人が今四人もいてさ!! だからこれ以上は──」

ミミ「雌を四人も……! 益々気に入った。 絶対つがいにする(ヒシッ)」

苗木「なんで!?」

田中「……そいつにとって何人もの雌を抱えるだけの強さが、希望の子にあると判断したのだろう……。しかし弱ったな。このままでは希望の子ごと元の世界に強制送還しなくてはならなくなる……」

おいおい、色々とシャレにならなくなってきたぞ……。


苗木「! あ、そうだ!! 僕は同じ人間にしか欲情しないんだよ! だから君とは──」

ミミ「人間になれれば良い? なら簡単」

そう言うと、ミミは苗木からふわっと離れ──とても目映い光りがミミの全身を包んだと思ったら、そこには年齢3歳ぐらいの赤髪碧眼の女の子が素っ裸で立っていた。


日向「な……!?」

ミミ「これで良いでしょ?」

苗木「う、嘘でしょ……!?」

田中「……竜種を甘く見るなと言っただろう。知能があり魔術を行使できる竜種にとって、人間に化けるなど簡単な事だ」

日向「いやそれは分かったんだが……!!」

ヤバイ、本格的にヤバイ。何がヤバイってこんな所を苗木lovesに見られたら……。つーか俺らも十分ヤバイな!? 傍から見たら3歳の女の子を裸にひん向いてる男子高校生三人って構図になる!!


日向「な、苗木! 暫くここで待ってろ!! 今その子……ミミの服やらなんやら見繕ってくるから!! 田中! お前は別行動だ!! 他のドラゴン達を探せ!!」

苗木「え、ええっ!? 僕一人でですか!?(ミミに抱きつかれながら)」

田中「……すまぬ、希望の子よ。せめてここに誰も来ないように祈っておくぞ!!


クソッ! やることが……やることが雪だるま式に増えていってる気がする!! まずはミミの服を調達しなければ……!!

↓2 どこへ行く?

①東条の研究教室
②白銀の研究教室
③西園寺の研究教室(小さかった頃の服がまだある可能性がある為)
④その他


>>1は夕食休憩にいってきます。8時には戻ります。

すみません、夕食のあとに布団に入ってたら普通に寝過ごしました。今から投下します。


こういう時、つーかこういう場合に「幼女が着ても違和感の無い服」を即座に作れるのは……!! やっぱり「あいつ」しかいない!!



~~~超高校級のコスプレイヤーの研究教室~~~



日向「失礼するぞ白銀!」ガラララッ

白銀「キャッ!? ──ってなーんだ日向先輩かぁ……。地味に驚いちゃったよ……」

日向「すまん、だが緊急の用事なんだ!!」

白銀「緊急の用事……?」

日向「ああ、その……。お、俺の親戚で3歳ぐらいの女の子が「「プ○キュア」みたいな可愛い服を着てみたい!!」って言いだしてさ。お前なら小さい子が着ても違和感の無いコスプレを持ってるんじゃないかなって……」

白銀「3歳の女の子が? うーん……」

↓1

00~30 すみませんが、そういう事なら今から作るしかないですね。
31~60 プリキュアじゃありませんが、小さな子が着れそうな服ならありますよ。
61~90 勿論ありますよ! 超高校級のコスプレイヤーを甘く見ないで下さいね!!
91~00 勿論ありますよ。でもこれ、ちょっと過激なんですよね……(コンマ判定に移ります)


白銀「うーん。プ○キュアじゃないですけど、小さな女の子が着られる可愛い服なら──」

日向「それで構わない! 今すぐ貸してくれないか!?」

白銀「な、なんか日向先輩地味に焦ってません? まぁ良いですけど……。ええっと、確かこの辺に──(ゴソゴソ)あ、あったあった! 日向先輩、どうぞ!!」

日向は 幼女の服 を手に入れた!!


日向「ありがとう白銀!! この礼は必ずするから! 主に苗木が!!」

白銀「??? 日向先輩の親戚の子なのに何で苗木先輩が……?」

俺は白銀に貰った服を手に、急いで屋上へと戻る。そこには──↓1高コンマほど状況悪化


ミミ「ねぇねぇ誠~。交尾、交尾しようよー」

苗木「お、お願いだから落ち着いてミミちゃん!! あのね、僕達の世界では18歳未満の年齢の子とこういうのをするのはダメなことになっていて──」

ミミ「なら問題無いね。ミミ、ことしで33さいだもん」

苗木「うそぉ!? で、でもええっと。そう! まずは友達として仲を深めて、恋人になって、それからじゃないとそういう事はしちゃダメな事にもなってるんだ!!」

ミミ「むぅ……。随分「お堅い」世界なんだね……」

そこにはミミに馬乗りにされている苗木の姿があった──つーか本当に危なかった……! この光景を誰かに目撃でもされよう物なら第二回『苗木はクズかクズじゃないか裁判』が始まる所だった……。


日向「苗木! 服を持って来たぞ!!」

苗木「──!! ひ、日向先輩!!」

苗木が救世主でも見るかのような目で俺を見つめる。苗木から引っぺがされて、慣れない「服」を着せさせられてミミは随分と不満げだったが、こうしないと俺達の尊厳と人間としての権利が粉々に砕け散っちまうんだ。許してくれ……。


ミミ「……(むっすー)」

苗木「あの……。ゴメンねミミちゃん。ほら、手を繋いでお散歩。お散歩しようよ。目的地はそうだな……僕の研究教室なんてどう?」

ミミ「!? うん、良いよ!!」

そう言って苗木はミミと手を繋ぐと、屋上の扉を開いて自分の研究教室へと急ぐ。さて、俺も次の行動をしないと……。どうしようか。

↓2

①一旦田中と合流する。
②田中とは別系統で竜を単作する。
③誰かの力を借りてみる。
④その他安価


そうだ……こういう緊急事態にこそ、仲間の力を頼って然るべきじゃないか!! 一人で解決しようとするな、日向創!!

誰を頼る? ↓2


そうだ、こういう時に一番頼りになりそうなのは「実際のドラゴンの生態」に詳しそうな奴だ! つまり──!!



~~~超高校級のゲーマーの研究教室



七海「なるほどなるほど、それで私の部屋に来たんだね日向くん」

日向「ああ。お前がやってるゲームなら「ドラゴン」なんてどんな作品でも幾らでも出てくるだろ? なにか心当たりは無いか?」

七海「地味に……ううん。今の状況って大いに学園のピンチだよね。勿論強力させてもらうよ。んっとね──↓1」超高校級のゲーマー補正+20

28+20=48 ↓1が48以下でアドバイスを貰える。

判定成功。


七海「んっとねー。作品によっても解釈が違ったり、性質が違うんだけど……。「元ネタ」とされる現実の「ドラゴン」にはみんな共通点があってね。「宝を自分の住処の奥に隠す」「洞窟を寝床にしている」っていう奴なんだけど、聞いた事ないかな?」

言われてみれば聞いた事がある気がするぞ……。確かに西洋に伝わる「ドラゴン」って皆「地に堕ちた堕天使」の化身だとか、宝を護る守人って役割をやらされてる事が多いよな。


七海「うん。だからね、その「脅威度が小さい方のドラゴン」は多分、どこかの教室に隠れてるんじゃないのかな? 『一夜で国を滅ぼした』ってドラゴンの方だけど……。ゴメンね、流石にそっちまでは知らないや。……そこまで強いドラゴンとなると「神格」クラスだから、どこで何をしていても不思議じゃないからなぁ……」

日向「いや、凄く参考になったよ。ありがとう七海」

七海「どういたしまして。……あ、私も探索手伝うね? 人数は多い方が良いでしょ?」

当然の様に七海は言うが、俺としては皆と一緒に一刻も早く学園から避難して欲しいんだけどなぁ……。そんなヤバイドラゴンがいるなら、ちょっと息を吹いただけでも希望ヶ峰学園が滅んじまいそうだし……。

さて、どの部屋を探そうか……↓1

①使われていない教室
②誰かの研究教室
③倉庫
④その他安価


そこで、俺は傍と気がついた。七海の言った「共通点」という言葉からだ。

……そうだ。一番初めに俺の頭に乗っていた「コイツ」も、苗木をガジガジ囓っていたミミも、両方とも「人の傍にいた」……もしかして今回の竜達は「人の傍を好む」っていう共通点があるんじゃないか?

だったら空き教室よりも研究教室だ! みんなにも出来うる限り事情を話して、ドラゴンを探索するんだ!!


誰の研究教室を訪ねる? ↓1

まず最初に判定。夢野の傍にドラゴンはいる? いない?

↓1

01~30 で、いない。
30~60 で、それらしき物を○○の研究教室で見た。(夢野の証言)
61~90 で、夢野の研究教室にいた!
91~00 で、ヤバイ方のドラゴンが夢野の研究教室にいた!!




~~~超高校級のマジシャンの研究教室~~~



日向「突然だが失礼するぞ!」

七海「夢野さん、いるー?」

夢野「んあ? おお、丁度良い!! 日向先輩に七海先輩よ。伝説の竜を……ドラゴンを捕獲するため、お主らの力を貸しては貰えぬか!?」

日向「!!? ゆ、夢野お前ドラゴンがどこにいるか知ってるのか!!」

夢野「うむ! ○○↓2の研究教室で親しげに話しているのをみたぞい!!」

七海「へぇ……。やっぱり今回のドラゴンさん達はみんな人間に友好的な種族なのかな?」

もし仮にそうだったらこの上なくありがたい(求婚されてる苗木はたまったもんじゃないだろうが)んだが……。なんだろう、このそこはかとない「嫌な予感」は……。


七海「最原くんの? うーん……(ジーッと日向の方を見る)」

日向「? 何だよ七海。急に人の顔をジーッと見つめたりして……」

51のドラゴン「クルルゥ?」

七海「ううん。もしかして「第二の共通点」って奴が分かったかもしれないってだけ」

日向「なんだよ、それなら勿体ぶらずに教えてくれよ。お前は何が分かったんだ?」

七海「それは私の予想が合ってたら説明するよ。取りあえず最原くんの研究教室に急ごうか」

夢野「勿論、ウチも同行するぞい! 超希少な素材を手に入れるまたとないチャンスじゃ!! これを逃してなるものか!!」

そうして、俺と七海は夢野という新たなメンバーを加えて、最原の研究教室へと向かうことになった。そこには──↓1

01~30 普通に楽しげに喋る最原とドラゴン(脅威度41)がいた。
31~60 お茶を嗜む最原と、机の上で気持ちよさそうに眠るドラゴン(脅威度41)がいた。
61~90 慌てふためく最原と、素っ裸の4歳ぐらいの女の子がいた。
91~00 最原が素っ裸の4歳ぐらいの女の子に馬乗りにされていた。




~~~超高校級の探偵(79期)の研究教室~~~



41のドラゴン「スー、ピー……。スー、ピー……」

最原「ふぅ……。最初は本当に驚いたけど、以外と大人しいし人懐っこいんだな……。ずっと撫でてあげてたら猫みたいに寝ちゃったし……」

最原「それにしてもどこから入って来たんだろう……。また入間さん絡み? でも彼女って生物に関しての研究はまだしてなかった筈だし……。真宮寺くん? いやいや、いくら不思議塗れの真宮寺くんでも異世界からドラゴンを召喚するなんてまさかそんな……」

日向「残念だが、その推理は半分当たってるぞ最原」

最原「!!? ひ、日向先輩!? 七海先輩に夢野さんも!!」

七海「突然ゴメンね。そのドラゴンの事なんだけど──」

夢野「やっぱりいおったか!! 伝説の竜よ。我が魔法を次なるステージへ導く礎として、お主のその貴重な素材を頂く!!」

夢野がバッと飛び出し、机の上で眠るドラゴンの鱗を頂戴しようとしたときだった──


七海「──ッツ!! 危ない! 避けて!!」

夢野「……へ?」

最原「──夢野さん!!」

脅威度41のドラゴン「フワァアアア」カパッ ↓1

01~30 偶然にも、ドラゴンが吐いたブレスは外れた。
31~60 最原の救出が間に合った。
61~90 ブレスが夢野の腕を掠った! 夢野にダメージ。
91~00 ブレスをまともに食らってしまった!! 夢野焼け焦げで緊急病院送り。


……その吐息は、そのドラゴンにしてみれば、ただの寝息のような物だったのかもしれない。不用意にドラゴンに近づいた夢野にも悪い所はあっただろう。……だけど。


ブォワアアアアアアアアアアアアッ──!!


そんな、思わず絶句してしまうような激しい炎が夢野を襲う。……俺達は、何も出来なかった。一瞬で全身丸焦げになる夢野の姿を、ただ見ていることしか出来なかった。


夢野「……け、ほっ……!」

日向「夢野ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

最原・七海「「夢野さぁあああああああああああああああん!!!」」

俺は、俺達はあまりにも軽く見過ぎていたんだ。幻想種最強の存在「ドラゴン」……それがどれだけ危険で、例え人と分かり合える存在だとしても、隣り合える存在ではないのだという事を──。


~~~数十分後~~~


……俺達は、夢野を乗せた救急車を見守りながら、自分達の無力さを噛みしめていた。この場の誰もが「自分の所為だ」と自分を責める。

俺は「もっと田中の忠告をよく聞いてれば──と」

七海は「もっと夢野さんにあまり不用意に近づくのは辞めるよう言っておくべきだった──と」

最原は「僕が不用意にドラゴンを自分の教室に置いておこうとしたからだ──と」

……だが、そんな物はあとで良い。俺の頭の上にずっといる「コイツ」最原の教室で今も眠っている「アイツ」苗木の研究教室にいるであろう「ミミ」そして未だ発見されていない脅威度94というとんでもないドラゴン……。一刻も早く全員「元の世界」って奴に帰ってもらわなければ──!!

↓1 どうする?

①田中と合流し、戦果を聞く。
②日向と最原のドラゴンを、真宮寺に見せて事情と、脅威度94のドラゴンの話しを聞く。
③その他安価


ここで俺達は最原に事情を詳しく話し、元凶の一人である真宮寺の話しを詳しく聞く事にした。



~~~超高校級の民俗学者の研究教室~~~



真宮寺「……やぁ。そろそろ来る頃だと思ってたよ、日向先ぱ……どうやら軽口をたたけるような状況じゃないみたいだネ。何があったのか、詳しく教えて貰えるかナ?」

俺達は真宮寺になるべく詳細に情報を伝えた。脅威度94以外のドラゴンは、全て発見したという事。そのウチ二匹は俺の頭の上と最原の腕の中にいて、残りの一匹は人間に変化して苗木の傍にいるということ。……そして、夢野が全身丸焦げで病院に緊急搬送されたという事。


真宮寺「ああ……。元凶の一人であるボクが言える事じゃないけれど、被害者が出てしまっていたんだネ……。実に悲しい事だヨ……。夢野さん、無事だと良いんだけれど……」

日向「……真宮寺、お前には色々聞きたい事がある」

七海「まず一つ目。最後の脅威度94のドラゴンはどこにいると思う? 二つ目。苗木くんに恋しちゃったドラゴン──ミミちゃんだったっけ? をなんとかする方法は無いかな?」

最原「そして三つ目……。これが一番重要なんだけど、ドラゴン達を元の世界に送り返す儀式の準備は整ってるの?」

真宮寺「そうだね……。まず脅威度94のドラゴンに関しては↓1 苗木くんの所にいるドラゴンに関しては↓2 返還の儀式については↓3ってところかナ」

↓1

01~30 サッパリ分からない。
31~60 大凡の当たりは付いている。
61~90 もう判明している。
91~00 それならもう送り返しておいたヨ。

↓2

01~30 サッパリ分からない。
31~60 まずはドラゴンを催眠に掛けなくちゃね。
61~90 そのまま送り返せば良いんだヨ。納得してくれるかは兎も角。
91~00 もし「契約のキス」をされてしまっていたら、送り返しても苗木くんの呼び声に反応して召喚されてしまうだろうネ。

↓3

01~30 まだまだ時間が掛かるヨ。良かったら手伝って貰えないかナ?
31~60 あともう少しだヨ。
61~90 もう完成したヨ。
91~00 もう完成してるし、あとはこれを起動すれば学園内にいる全てのドラゴンは異世界に強制送還されるはずだヨ。


真宮寺「そうだネ、まず一番重要な質問からいこうか。……最原くんのいう「返還の儀式」だけど完成にはもう少し時間がかかるんだ」

最原「そうか……。じゃあ一先ず先にこの子達を送り返すっていう手段は取れないんだね」

真宮寺「うん。取れないし、止めておいた方が良いヨ。ドラゴン同士、コミュニケーションが取れるから、脅威度94のドラゴンにも話しが通じるかもしれないからネ」

七海「……じゃあその脅威度94のドラゴンはどこにいるか分かる?」

真宮寺「それならもう判明してるよ。↓2さ」

日向「……苗木に恋しちまったミミを何とかする手段は?」

真宮寺「対ドラゴン用の「催眠」に掛けるしかないネ(……まぁもし「契約のキス」をされてしまっていたら、送り返しても苗木くんの呼び声に反応して召喚されてしまうだろうけど)」

そうして俺達は田中と合流し、真宮寺の言った脅威度94のドラゴンに会に行った。その場所とは──↓2


今回の更新はここまで。朝も昼も結構人がいることが分かったので、今後は休日の日に上手く休めたら、朝から投稿を開始することにします。ではまた、明日の朝7時にお会いしましょう。

おはようございます。では早速本日も始めて行きましょう。


──最悪だ。俺は真宮寺から脅威度94のドラゴンが居る場所を聞いて、思わず目眩がした。なんでよりにもよってアイツの悪戯部屋なんかにいるんだ!? つーか江ノ島の奴学園の中にそんな場所作ってやがったのか!!



~~~江ノ島の秘密の部屋~~~



江ノ島「ジャジャーン! ようこそ日向パイ先、七海パイ先、そして最原きゅん♡ 私様の秘密のお部屋へ~!!」

日向「こ、ここが……」

七海「江ノ島さんの、秘密の部屋……」

い、一体何なんだ「ここ」は。何台もの監視カメラの映像に、訳の分からない機械群に、意味不明な装置の数々に……!! ここが江ノ島の「悪戯部屋」だってのか!? なるほど、こんな部屋があるなら学園中で起きたありとあらゆる出来事を監視できていてもおかしくないな……。


江ノ島「いやー、私様としたことが今回はマジで焦ったわー。なにせ本物の「神格」級のドラゴンが私様の部屋に居着くんだもん。夢野ちゃんが丸焦げにされたシーンを目の当たりにしたパイ先達なら「コイツら」がどれだけヤベー存在かもう分かるっしょ? もう私様のMP全部使って「緊急手段」を取るしかなくってさー」

緊急手段……?


江ノ島「そう! なんとその脅威度94のドラゴンは~~~? ジャジャーン!! このモノクマボールの中に封印されてまーす♪」

日向「…………」

最原「…………」

七海「……ねぇ、それってどう見てもモンスターボー「それ以上言うと私様より数百倍ヤベー奴らに存在ごと抹消されるぞ」……うん」

ま、まぁ何だ。兎に角難易度94のドラゴンがその中に封印されてるっていうなら後は送り返すだけで事件解決……。


江ノ島「──なんて事になると思った?」

日向「へ?」

江ノ島「私様の悪戯部屋に侵入しておいて、ただで帰す訳ないじゃーん♪ このモノクマボールを渡す代わりに~。三人+真宮寺にはこの薬を飲んで貰いまーす♪」

七海「……これは?」

江ノ島「私様の秘密の部屋の場所、進入経路。その他諸々の私様にとって都合の悪い記憶を無くす薬でーす♪ ああ、副作用は一切ありませんのでご安心を。……おっとそこの陰キャ探偵くん。そのさっきから秘密裏に作動させてるボイスレコーダーも渡して貰おうか。ついでに「だったらメモか何かを取っておいて……」って考えも潔く捨てな」

最原が「くっ……!」と苦々しそうな顔をする。……諦めろ、最原。こいつの頭脳は希望ヶ峰学園でもトップのとんでもない大天才だ。なにせ訳の分からないことを訳が分からないままやり遂げちまう……。そんな無茶苦茶な存在なんだから。


日向「……分かった、その条件を呑むよ。竜達を全部元の世界に送り返したら、必ず全員薬を飲む。余計な事も一切しないと誓う」

江ノ島「素直でとっても助かります。……はいこれ。ドラゴンを大事に育ててあげてね♪」


ハジメ は ドラゴン の 入った モノクマボール を 手に入れた!!


……本当に大丈夫なのか? 「コレ」?



~~~超高校級の民俗学者の研究教室~~~



真宮寺「……信じられないネ、本当に「神格」級のドラゴンが封印されてる。しかもこっちの命令をある程度聞くようにもなってるみたいだ……。どんな技術なのか、とっても興味があるヨ。入間さんなら垂涎物だろうネ」

ああ……。気持ちは分かるが、余計な事はしない方が良いと思うぞ真宮寺。それを探求したが最後、深淵よりもヤバイ存在を見る事になるだろうって俺の中の本能も言ってる。


七海「さてと……。じゃあ後は苗木くんの研究教室からミミちゃんをここに連れてくれば一件落着かな?」

真宮寺「うん。その頃には強制送還の儀式も準備が終わるだろうから、迎えに行ってあげてきてくれないかナ?」

日向「分かった、すぐに迎えに行ってくる」

苗木の奴……無事だと良いんだが……。

↓1

01~30 普通に苗木がミミの面倒を見ていた。
31~60 苗木がミミの遊び相手(一方的)になっていた。
61~90 なんかまた苗木が押し倒されてるんだが……。
91~00 なんか苗木がミミにキスされてるんですが。

あ(察し)




~~~超高校級の幸運の研究教室~~~



……それは、傍から見ればそりゃあ「可愛らしい光景」で済んだのかもしれない。だって、見た目は3歳の幼女だ。幾ら苗木でも王馬や江ノ島に騒ぎ立てられない限り『ロリペド変態野郎』の称号を授けられる事は無いだろう。


苗木「んむー! んむー!!」

ミミ「んー♡ えへへ♪ 結婚の約束、しちゃったね誠♪」

ただ、問題は相手が人間以上の知能と不思議な魔術の数々を使う、幻想種最強の存在である『ドラゴン』だと言うことだ。……なんだろう、とっても嫌な予感がする。具体的にはこれからのあいつの学園生活……否、苗木の人生に関わるとんでもない分岐点を目撃してしまったような……。そんな感じだ。


日向「な、苗木お前……」

最原「わ、わぁ……」

七海「お熱いねぇ……。って、冗談を言える場合じゃないよね。大丈夫? 苗木くん」

苗木「ぷはっ! はぁっ……はぁっ……!! ひ、日向先輩達……。これは、その……」

日向「何も言うな、分かってるって。──おいこらミミ! 勝手に人の唇を奪ったりなんかしたらダメだろ!?」

ミミ「むぅ……。ミミの世界では「強い雄の唇を奪えたらそれは結婚の約束をしたも同然」って言われてるもん。簡単に唇を奪われる誠が悪いんだよ」ムスー

日向「異世界の常識なのか、それともドラゴン達の中での常識なのかは分からないが『郷に入っては郷に従え』だ。少なくともこっちの世界にいる間はこっちのルールを守って貰うぞ」

ミミがほっぺたを膨らませて「むむむぅ」と不満を露わにする。……これ以上不満を溜まらせても不味いか。夢野みたいに焼け焦げにされるのはゴメンだしな。


日向「……ほら、元の世界へ帰ろう。友達もお母さんもきっと待ってるぞ」

ミミ「……しょーがないなぁ。うん、分かった」

苗木「い、良いの!!? こんなにあっさり!?」

ミミ「うん! だって「約束(契約)」したからね!! 取りあえずはお母さんに報告しに行かないと!!」

ミミはヤケに素直に苗木の腹から降りて、トコトコとこちらに歩いてくる。……思えばこの時点で「違和感」を感じるべきだったんだ、俺達は。もしくは真宮寺に事情を話すべきだったんだ……。(今更言っても後の祭りなんだが)



~~~超高校級の民俗学者の研究教室~~~



真宮寺「おや、早かったネ。事情を聞いた辺り、もうちょっとグズるか、さもなくば学園の一部が消滅する事態になるかもと思ってたんだけど……」

日向「お前なぁ……! ホントお前なぁ……!!」

コイツは頭が相当切れるし、いざという時は本当に頼りになるが、肝心のコイツが諸悪の根源なパターンも多いってのが本当になぁ……。つーか学園の一部が消滅する可能性があるような……。国を一夜で滅ぼすようなヤベー存在をホイホイ召喚するな!! 冗談じゃなく世界の危機だったぞ今回!!


真宮寺「それじゃあ、このボールと……。ドラゴン達をこの陣の中心に置いてくれるかナ?」

俺は最初っから頭にへばり付いてたドラゴンを引っぺがし、最原は腕の中で未だにグースカ眠っているドラゴンをそっと魔方陣の中心に置く。「クルルゥ……」という寂しげな声を出すが、後ろ髪を引かせてくれるなよ。……なんだかんだ伝説の……「ドラゴン」って存在を見れて、俺は楽しかったよ──元気でな。


苗木「えっと、じゃあミミちゃんも──」

ミミ「はーい♪ 「またね」誠♡」

ミミはあっさりと苗木の言葉に従った。……本当に、ヤケに素直だな……? 真宮寺が「……もしかして……」と呟くが、こいつも違和感って奴を感じてるんだろうか。

そうして真宮寺の唱えた呪文で魔方陣は起動し──計四体のドラゴンは無事、異世界へと送り返されていった。

江ノ島絶対に記憶を忘れる事を良いことに日向と最原に付いてた竜を二人共契約させてそう




──それから数日後。超高校級の相談窓口の研究教室にて──



田中「……今回の事件、否、この氷の覇王の不祥事。世界がラグナロクを迎える前に納めてもらい、誠に感謝するぞ、特異点よ」

田中は深々と俺に頭を下げながら、真摯に謝罪をしていた。暗黒神破壊四天王も一緒になって頭を下げている。……まぁ俺は大した被害を受けてないから、個人的にはそこまでして貰わなくても構わないんだが……。


日向「頼むから、今後は好奇心だけで異世界からヤバイ生物を喚んだりしないでくれよ? お前でも御せない存在がいるってのは今回の件でよーく分かっただろ?」

田中「……うむ、俺様の圧倒的力不足と慢心の恐怖をこれでもかと思い知った。……深淵に手を伸ばすのは、まだまだ先の未来……。俺様が真の姿を取り戻した上で、入念な準備を重ねて為し遂げなくてはな」

いや、そもそも「深淵」に手を伸ばそうとするな。夜長が起こした大事件の詳細を伝えてやろうか……いやダメだな。余計に好奇心を擽られる結果になることが目に見えている。


田中「……現在(いま)を生きる魔術師の所にも、頭を下げにいかねばなるまい」

日向「ああ、そうだな。不用意にドラゴンに近づいたあいつにも非はあるとはいえ、あれだけの大怪我を負って良い訳が無いんだ。俺もドラゴンが「どれだけヤバイ存在か」って一番最初に説明しなかったことを、夢野に謝りに行かないとな」

こうして、今回の依頼は──事件は幕を閉じた。……あれ? そう言えば一番ヤバイドラゴンってどうやって捕まえたんだっけ? という一つの疑問を残して。



田中のクエストをクリアしました!! 『田中に助けを求める』の難易度が下がりました!!

田中は知っての通り、超高校級の飼育員です。その動物を操る能力は、きっと様々な面で役に立ってくれるでしょう。

>>969 いえ、それはありません。二人が(正確には四人が)薬を飲んだのは、竜達を異世界に返した後のことなので。



田中眼蛇夢 との絆値がMAXになりました。 絆クエスト 田中眼蛇夢編 を開始します。



田中「ふはははははははは! 小さき可能性達よ、見るが良い!! コレがこの氷の覇王が使役する暗黒神破壊四天王の真なる驚異だ!!」

ある日のこと。田中はいつも通りのテンションで暗黒神破壊四天王をマフラーから飛び出させ、その姿を「小さき可能性達」に見せる。……まぁ何だ。要するに──


園児A「うわぁ! ハムスターだぁ!!」

園児B「可愛い! ねぇねぇお兄ちゃん、触っても良い?」

田中「ふはははははは! 構わんぞ、暗黒神破壊四天王から許可を貰えたらの話しだがなぁ!!」

園児C「ええっと、ええっと……。さ、触っても良いですか!!」

暗黒神破壊四天王「「「「チューチュー!!」」」」

田中「ふっ、貴様らの「可能性」をコイツらも感じたらしい。よかろう! 各々好きにスキンシップを取って……。おい待て! もう俺様の漆黒の闇(マフラー)の中には何もいない! ただ虚無が存在するだけだ! 一目見ただけで目を潰されてしまうぞ!!」

園児D「お兄ちゃんは何で手に包帯を巻いてるの? 怪我してるの?」

田中「ふっ……。目ざとい「可能性」がいたものよ……。これはそう、かの邪竜バハムートと死闘を繰り広げた時に──」

春川「……子供達に変な影響を与えかねないからその厨二病は抑えて。……殺されたいの?」

春川に頼まれて、とある幼稚園が主催する「ミニ動物園」の手伝いをしているのだった。……所でなんで俺まで駆り出されてるんだ? 春川の奴、俺を本格的に「便利屋」か何かと勘違いしちゃいないだろうな???


春川「そんなことは思ってないよ。……あいつら同様「お人好し」の先輩だとは思ってるけど」

日向「それ褒めてるのか?」

春川「さぁ? 自分でもよく分かんない。兎に角、先生にはちゃんと「手伝って貰った」って伝えておくし、後でジュースとオヤツも配るから頑張って」

いやそれ園児達にも配る奴だろ……。余ったのを丁度良いからって押しつけられるだけだろ……。


田中「ふははははは! 祭りの屋台で売られていることがある金魚や緑ガメだが、それが早死にしてしまうのは貴様らの実力不足のせいだ! 俺様なら10年20年は軽く──おい待て、泣くな! 「死」という概念は生きとし生けるもの、全てに平等に訪れる。それは、今を必死に生きている証でもあり、その時が来ても悲しむ事などない。それを少しでも遠ざけようと懸命に生きること。それこそが人間に秘められたエゴという名の可能性という奴よ」

園児E「お、お兄ちゃんが何を言っているか分からないよぉ……。ずっとずっと生き続けて欲しいって思うのはダメな事なの?」ヒッグエッグ

春川「田中……何子供を簡単に泣かせてるの?(ギロッ)」

田中「ええい! 人の身、それも小さき可能性では俺様の言葉は通じんか……! ならば特異点よ!! 貴様が代わりに小さき可能性達に俺様の言葉を代弁するのだ!!」

日向「は、はぁ!?」

この野郎! いつも思ってるが俺はお前の通訳者じゃないぞ!? あと子供の前でまで覇王モードを維持するな!! 素の「田中眼蛇夢」でいろ!!


園児E「お兄ちゃん……?」

日向「え、ええっとな。つまりあのお兄ちゃんは↓3」

↓3までに、田中の言葉を通訳して下さい。それを>>1が上手い具合に纏めます。

えー「当分(約一時間)は来ないだろう」と思って布団に入ったのが全ての間違いでした。(土下座)今すぐ書き上げます。


──ええい! もう知るか!! どんな解釈を子供達がしてもそれは俺じゃなくてお前の自己責任だからな!!


日向「動物が好きすぎてああなっちゃったんだ」

園児A「……好きすぎて?」

日向「ああ、ああ言葉が難しいからよく誤解されがちなんだけど、悪い奴じゃ無い。むしろ凄い兄ちゃんなんだぞ? 色んな動物と友達になれるし、動物とお喋りだって出来るんだ」

園児B「!! 動物さんとお話しできるの!? 凄い!!」

おっ、園児達の興味がかきたてられたようだ。あともう一息だな。


日向「そんな凄いに兄ちゃんがな。『どんな動物でも世話の仕方が悪ければ早く死ぬけど、正しい知識と愛情を持って世話をすれば長く一緒に居ることが出来る』って言ってくれてるんだよ」

園児E「……ずっとずっと……?」

……その子の言葉に、俺はどう返したら良いか暫く迷った。「生と死」かぁ……。まだ幼稚園に通う年齢の子に学ばせる概念じゃないよなぁ……? でもそう、あえて言葉にするなら──


日向「それは無理だな。誰だって、なんだって、いつかは死ぬ。でも「思い出」は残るだろ? それを出来るだけ「楽しかったなぁ」って生きてる側も死ぬ側も思えるように頑張るんだよ。それが「懸命に生きる」って事なんだ」

園児E「……思い出は、残る……」

日向「そうだ。あの兄ちゃんは友達が沢山いる分、色んな友達が懸命に生きる姿と、それでも死ぬ姿を何度も何度も見てきたんだ。……だからあんな風になっちまってるんだよ。だから許してやってくれ、な?」

……どうだ? 出来る限り田中の思いを俺なりに解釈して発言してみたが……。そういう事で合ってるんだよな、田中? ……あ、今俺の方を見て満足げに頷きやがった。どうやら「それで良い」と言ってくれているらしい。子供達も再び田中の元に集まって


園児B「ねぇねぇはおーのお兄ちゃん!! 幼稚園でうさぎとかめを飼ってるんだけど、その子達は何て言ってるか分かる!?」

園児C「今までどんな冒険をしてきたの? どんな「友達」がいるの!!?」

園児E「ど、どうしたら「友達」に「楽しかったなぁ」って思って貰えると思う!?」

教えて教えてー!! と、再び園児達の注目の的だ。田中は「ふはははははははは!!」と、やはり覇王スタイルを崩さず


田中「よかろう! 小さな可能性である貴様らにこの氷の覇王、田中眼蛇夢が魔獣共の声と想い、そして俺様が今までどんな冒険を繰り広げ、己が覇道としてきたか教えてやろう!! ついてくるがいい!!」

園児達『おー!!!!!』

そう言って、田中は園児達と共に、幼稚園に設置されているうさぎ小屋へと向かう。……やれやれ。また通訳が必要な事態になって俺に泣きついてこなきゃ良いんだが……。そんな俺の心配を余所に、今回開催された「ミニ動物園」は無事終了した。田中は最後まで園児達に大人気で『はおーのお兄ちゃん、また来てねー!!』と皆揃って言われていたほどだ。

……幼稚園からの帰り道、俺は田中に呼び止められ、軽く頭を下げられた。


田中「あー……。なんだ、特異点よ。今回も俺様の魔界訛りの言葉を通訳してくれて助かった。礼を言うぞ」

日向「気にするなって、いつもの事……。に、するのはちょっと勘弁して貰いたいが……。お前はお前で、生きていく上で、動物と関わっていく上で大切な事を子供達に教えたかったんだろ? その気概を俺が無駄にしたくなかった──ただそれだけさ」

田中は「ふっ」と少しだけ笑って。


田中「やはり貴様は『特異点』だな。この氷の覇王を前にして一歩も引かず、躊躇無く手を貸そうとする人間など、今まで数える程しかいなかった。貴様やメス猫のように積極的に近づこうとしてくる者は尚更だ」

いやそりゃそうだろうよ。だってお前、見た目だけなら完全に不審者その物だもん。しかも独自の言語と厨二めいた台詞を連発するから、そりゃあ色々と誤解もされるだろう。……ホント、根はとても良い奴なんだけどなぁ……。


田中「この氷の覇王の数少ない盟主として、これからもよろしく頼むぞ、特異点よ!!」

暗黒神破壊四天王「「「「チューチュー!!」」」」

日向「それは良いが、取りあえずお前も誤解されるような台詞は控えるように努力してくれ。頼むから、な?」



田中との絆クエストをクリアしました!! 「田中に助けを求める」難易度が更に下がりました!! 田中のパンツ(?)を手に入れました!!

日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「「牧場○語」や「ルーンファ○トリー」系の生産業と田舎生活をテーマにしたゲームって幾つかあるだろ? あれ現実の農産業や畜生業を見てると(ゲームの方が)難易度が低すぎやしないかと思うんだが、お前はどう思う?」

七海「うーん、答えるのに難しいのが来たなぁ……。簡単に言うと、前に言った「○の夏休み」と同じで「こんな田舎生活をしてみたい!!」っていう「夢」が題材になってるから、そういったリアルな部分……。特に「現実ならとても苦労する部分」は極力カットしてるんだと思うよ?」

日向「……ゲームの世界にまで風害や虫害、馬や牛の世話で大変な部分なんかを持ち出す必要は無いって事か」


コンコンコン!


日向「おっと、依頼者かな?」

七海「今度はどんなクエストなんだろうね」

日向「お前はお前で、なんでもゲーム用語に置き換えようとする癖を止めような? はーい! どうぞ!!」

↓3「失礼します」

↓3までで一番「高かったコンマ」なお、依頼者が誰かが決まった後は次スレでやります。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2023年10月28日 (土) 09:35:04   ID: S:Cvl94k

面白いから、続けて欲しい!こういう平和なのっていいよね
イッチがんばれ〜!

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