小鳩「あんちゃん」 樟葉「お兄ちゃん」 桐乃「!」ガタッ (1000)

小鷹「なんだ、今日は随分遅くまで学校にいたんだな」

小鳩「クックックッ……夜までまだ時間があるゆえ教師の出した課題に付き合ってやったまでよ」

小鷹「それは補習だろ。ちゃんと勉強しないと来年は小鳩も受験なんだぞ?」

小鳩「あぅ……」

勇太「樟葉も補習だったのか?」

樟葉「ううん、私は小鳩ちゃんの勉強を手伝ってあげてて」

小鷹「まぁ樟葉は見た目からして補習とは無関係そうだもんな。ってか、年下に勉強見てもらうって……」

小鳩「あ……あほやないもん!樟葉の頭が良すぎるんじゃ!」


桐乃「なんなのよあれ……頭があんまりよくない痛カワ美少女?」コッソリ…

桐乃「なんか喋りがなんかこの辺の子じゃないっぽいし……超萌えるんですけど!!」

桐乃「さらにその友達の黒髪ショートのおしとやかな清純派美少女!」

桐乃「ハアァァ……でもああいう子に限ってエロかったりするのよね。フヒヒ……」

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桐乃「それにしても女の子はともかく、あの二人が仲良さそうなのは不思議でしかたないって言うか……」

桐乃「どう考えても超不良と真面目そうな感じだけど……」

桐乃「もしかして類は友を呼ぶみたいな感じで、美少女の妹をもつ兄は知らない間に引き寄せられるっての!?」

桐乃「ああもう……っ!こっからじゃ顔が良く見えないし……」

京介「桐乃?お前こんな所でなにやってんだ?」

桐乃「げっ……あ、あんたこそこんな所でなにやってんのよ」

京介「いや、なにやってるも何もうちの学校の前なんだけど」

桐乃「あっそ。じゃあもう向こう行って。私は今忙しいの」

京介「おお!もしかして俺に会いたくて迎えに来」

桐乃「きもっ……死ねば?」

京介「じゃあ何しに来た……つーか、何コソコソ見てんだよ?」

桐乃「あんたには関係ないでしょ!ちょっと、あっち行けっての!」

京介「どれどれ」ソーッ

桐乃「あんた、帰ったらマジ殺すから」

京介「ん?あれって……」

桐乃「?」

京介「おーい」スタスタ

桐乃「ばっ……!何やってんのよあのバカ……」

小鷹「ん、京介達も今帰りか?」

京介「まーな。小鳩ちゃんもこんにちは」

小鳩「クックックッ、約250年振りではないか。京介よ」

京介「ははっ……相変わらず中二病こじらせてんな」

小鳩「今日はうちにくるのか?またゲームに興じようではないか」

京介「そーだなー、別に今日は用事も無いし……小鷹、おじゃましても良いか?」

小鷹「ああ、うちは全然大丈夫だ。お前が来れば小鳩も喜ぶし。勇太と樟葉ちゃんも良かったら来ないか?」

勇太「すみません、今日はこのあと買い物行って夕飯作らないといけないんで」

樟葉「また今度おじゃまします」

小鳩「えぇー、勇太と樟葉も来んとつまらん……」

小鷹「こーら、無理言うなよ。勇太の家はうちと似て大変なんだから」

小鳩「じゃあ勇太、樟葉、ばいばい」

樟葉「小鳩ちゃん、また明日ねー」

勇太「さようならー」

小鷹「じゃあ行くか」

小鳩「クックックッ、今日も100戦100勝してやるぞ。覚悟するのだな京介」

京介「望むところだ。今日こそは一回くらい勝つぜ!……って、なーんか忘れてるような」

桐乃「ち、ちょっと待って!これどーいう事なのよ!!」

京介「あっ……」

桐乃「あんたにこんな知り合いがいるなんて聞いて無いんだけど!」

京介「なんで俺の交友関係をいちいちお前に教えにゃいかんのだ」

桐乃「別にそんなのはどーでも良いの!私が怒ってるのはこんなに可愛い妹を紹介しない事!!」

小鳩「ひっ……あ、あんちゃん……」

京介「大声出すなよ。小鳩ちゃんが怖がってんだろ」

桐乃「あっ、えっと……ごめんね、フヒヒ」

京介「その顔と笑い方もやめ」

桐乃「……フンッ!」グシャッ

京介「いってええぇぇ!!足、足!踏んでる!!」

桐乃「で?どうやってこんな可愛い子と知り合いになれたのよ?」

京介「いってぇ……」

桐乃「さっさと質問に答えないとまた踏むわよ?」

小鳩「うぅー……」タッ

桐乃「あっ、えっ?なに?か……かわいぃー……!」

小鳩「こ、これ以上京介をいじめる事は……我が許さぬ!」

桐乃「!!」

京介「ありがとう小鳩ちゃん。もう大丈夫だから」

小鳩「でも……」

京介「あいつならあそこで悶え狂ってるから……」

桐乃「ハアァァ……ー!超かわいぃ!超守られたい!!小鳩ちゃんマジらぶりー!!死ねるー!!」ゴロゴロ

京介「おい、道端で転がりまくるな!あといつの間に名前までちゃっかり覚えてんだよ」

桐乃「はぁ?美少女妹の名前なんて一発で覚えるの常識だし」

京介「どこの常識だよそれ」

桐乃「……ってか、あんたからも私を紹介してよ」

京介「ああ、こいつは桐乃。俺の妹」

桐乃「よろしくね♪小鳩ちゃん♪」

小鳩「……やっ!」

桐乃「超拒否られてる!超かわいぃ!!」

桐乃「でもさ、一つどうしても気になる事があるんだけど」

京介「なんだよ?」

桐乃「あんた、どうやってこんな怖そうな人と友達になったの?」

京介「ああ、小鷹は最近来た転入生でさ。見た目が怖いからかクラスで浮いてたらしいんだよ」

桐乃「こんな次期に転入?」

小鷹「うちの父さんが理事長と知り合いで無理矢理入れてもらったんだ」

京介「そしたらそれ見てた麻奈美が心配して俺の所に連れてきたんだよ。で、中身は良い奴だったし友達になった」

桐乃「あー、地味子なら勝手に世話やきそうだわ……」

小鳩「あんちゃん、地味子ってなに?」

桐乃「地味子はね、メガネかけた暗くて地味ーな奴って意味よ♪小鳩ちゃん♪」

小鳩「うぅー……」

京介「あーあ……」

桐乃「? な、なに?」

小鳩「うちのお姉ちゃんの悪口を言う奴はぜーったい許さへんもん!!」

桐乃「お、お姉ちゃん!?地味子が?でもあいつに妹なんて……」

小鳩「お姉ちゃんを地味子とかあいつとか言うなー!!」

桐乃「ひっ……」

京介「麻奈美はさ、小鷹の為にいろいろしてくれてるから小鳩ちゃんも感謝してんだよ」

桐乃「そんな、地味……あの和菓子屋はあんたを紹介しただけじゃん」

京介「他にもいろいろやってんだよ。お前の言う通りあいつって世話やきだから」

桐乃「他?ってからあんた今『あいつ』って言ったわよね?やーいやーい、小鳩ちゃんに嫌われてやんのー」

小鳩「?」

桐乃「」

京介「他って言うのは小鷹や小鳩ちゃんが早く友達作って学校に馴染めるようにって、部活作ったんだよ」

桐乃「なにそれ?」

京介「隣人部って言って、まぁ活動内容は……主に遊ぶだけだな」

桐乃「でもあんたはゲームがどうこうって部活に入ってんでしょ?」

京介「掛け持ちだよ。俺も黒猫も」

桐乃「じゃああんたと黒猫と、小鳩ちゃんと小鷹さんと、地味……和菓子屋の5人でやってるの?」

京介「いや、それが――」

六花「隣人部では無い。正確には極東魔術隣・人・部!……黒猫、早く決めポーズを」

黒猫「す、する訳無いでしょ。そんなバカみたいなポーズ」

小鳩「クックックッ、よく来たな我が眷属共よ」

六花「闇の力に引き寄せられたのだが、やはり小鳩だったか」

黒猫「今日は隣人部の活動は無いの?先輩」

桐乃「まさに類は友を呼ぶってやつね……」

京介「俺が黒猫を誘ったら六花が、六花が勇太を誘って、そしたら妹の樟葉も時々……って、芋づる式にな……」

桐乃「でも黒猫達は分かるけど、小鳩ちゃんは部活に入れるの?さすがに小学生は」

小鳩「しょ……小学生ちゃうもん!うちは中学生じゃ!ばかたれー!!」

京介「お前、いったいどこまで好感度下げるつもりだよ……」

桐乃「うぇーん、小鳩ちゃーん。ごめんなさーい」

小鳩「しらんっ!」

黒猫「フフッ……そんなに仲良くなりたいのならメルルなんてやめてクロネクかマスケラに乗り換えたら?」

桐乃「うー……!じゃあ私もその隣人部に入る!!」

京介「お前は学校違うだろ」

桐乃「うっさい!入るって言ったら入るの!!」

小鷹「まぁ……小鳩も俺の妹って事で一緒にいる訳だし、部活動って外でするから一緒に活動するくらい大丈夫だろ」

京介「小鷹がそういうなら……じゃあ部員登録は出来ないけど一緒に」

桐乃「って事でよろしくね、小鳩ちゃーん♪」

小鳩「うぅー……やっ!!」

桐乃「小鳩ちゃんマジかわいぃ、小鳩ちゃんマジ天使!!小鳩ちゃーん♪」

またかくま

黒猫「それで結局部活動はするのかしら」

京介「今日は麻奈実も勇太達も忙しいみたいだからなー。俺は今から小鷹の家へ行くけど」

黒猫「あなたはどうするの?」

六花「あちらから強い魔力を感じる。勇太が危ないので援護へ向かう」

黒猫「そう。だったら私も渡すもの渡して今日は帰るとしましょうか」

小鷹「渡すもの?」

桐乃「ちょ、ちょっと!」

黒猫「あら、なにかしら?」

桐乃「このメンバーであんたが来なかったら困るんだけど」ヒソヒソ

黒猫「意味がよくわからないわ」

桐乃「だからぁ……あんたは小鳩ちゃんと気も合ってそうじゃん?……おねがい!小鳩ちゃん攻略の手伝いしてよ!」

黒猫「……でもそれ以前にあなたはその集会に呼ばれているのかしら?」

桐乃「は?」

京介「じゃあ俺はちょっと寄り道して帰るから。三人とも気をつけて帰れよ」

六花「了解。また明日、ランデブーポイントBで会おう」タタタッ

桐乃「ちょ……ちょっと!」

京介「ん?どうした?」

桐乃「あ……あのさ、えっと…………」

黒猫「……はぁ。本当に手のかかる女ね」

黒猫「小鷹先輩、やっぱり私も行っていいかしら」

小鷹「ああ、小鳩も喜ぶし大歓迎だぞ」

小鳩「クックックッ、今日こそ返り討ちにしてくれるわ」

黒猫「それと、ついでにこの女の歓迎会もしたいんですけど」

小鷹「歓迎会か……全員揃ってないけど良いのか?」

桐乃「はい!小鳩ちゃんさえいれば!(本当は黒髪ショートの子も気になるけど……)」

小鳩「ひっ……」

小鷹「これから時間大丈夫か?もし良かったらうちで」

桐乃「いきます!!」

小鷹「そっか。じゃあ俺はちょっと食べ物とか買って帰るから……小鳩、先にみんなを案内しといてくれ」

小鳩「えぇ……うちもあんちゃんと一緒に……」

小鷹「わがまま言わない。ちゃんとお茶くらい出すんだぞ?」

小鳩「でも……」

京介「よし!んじゃ小鷹が帰ってくるまで俺が小鳩ちゃんのあんちゃん代役だぜ!」

小鳩「京介があんちゃん……?」

桐乃「ハァ!?なに言ってんの?きもっ!バッカじゃないの!?」

小鳩「うん、京介があんちゃんになってくれるなら頑張る」

桐乃「小鳩ちゃん!?」

京介「小鳩ちゃん、あんまり急いだら転ぶぞー」

小鳩「ちがう、あんちゃんは小鳩ちゃんなんて呼ばへんもん。ちゃんと小鳩って呼んでくれんと」

京介「あー……じゃあ小鳩、転ぶと危ないからこっちこい」

小鳩「うん♪」


桐乃「ム・カ・ツ・ク~!!」

黒猫「それは小鳩を独り占めされて?それとも先輩を独り占めされてかしら?」

桐乃「はぁ?そんなの小鳩を取られてに決まってんじゃん」

黒猫「そっ」

桐乃「しかも自分の事あんちゃんとか呼ばせて……まじロリコンきもすぎ!うらやましいー!!」

黒猫「落ち着きなさい。本音が漏れてるわよ」


京介「あっ、あんまり道の真ん中に出たら危ないぞ」

小鳩「クックックッ、我が魔力をもってすれば車など片手で――」

京介「危ない!」

小鳩「はうっ……」

京介「あの車、全然前見てなかったな……ってか、小鳩も危ないだろ!」

小鳩「ごめんなさい……」

桐乃「ちょっと!あんた調子のりすぎ!小鳩を怒鳴りつ」

京介「怪我なんてさせたら小鷹に何言われるかわかんねーからな……よし、手つないで帰るか」

小鳩「手……うん、つないで帰る♪」


桐乃「殺す殺す殺す殺す……私の小鳩ちゃんに、絶対殺す!!……けど、そんなことしたら小鳩ちゃんに嫌われちゃうし……」

桐乃「どうしたら良いのよー!!」

小鳩「クックックッ、ここが我が拠点なのだ」

桐乃「うはぁ♪小鳩ちゃんの家キタァー!!」

黒猫「立ち直りが早いわね」

小鳩「これよりセキュリティを解除する。少し待っているがよい」ピピピ

桐乃「……ねぇ、なんで玄関に電卓がはっつけてるの?」

黒猫「六花のバカが取り付けたらしいわ。まぁ本人は気に入ってるみたいだし良いんじゃない?」

小鳩「クックックッ、セキュリティは解除した。中に案内しようではないか」


桐乃「キター!ちょー良いにおい!小鳩ちゃんの匂い!!くんかくんか!」

黒猫「あなた、本当に変態ね……さすがの私もドン引きだわ……」

桐乃「うそっ!なにこれ、小鳩ちゃんアニメになってたの!?」

黒猫「私はあなたの頭の中身の無さに驚いたわ」

桐乃「だってほら!このDVD!!」

黒猫「それはクロネク……そのキャラはレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌。小鳩が真似をしているだに決まってるでしょ」

桐乃「でもさ、あんたのその……クリンオブメアナイトだっけ?全然クオリティがちがうんだけど」

黒猫「私は夜魔の女王、クイーン・オブ・ナイトメアよ。次間違えたら呪い殺すわよ」

桐乃「やっぱコスプレも元が可愛くないと限界があるもんね」

黒猫「フ……フフッ……良い度胸してるじゃない」プルプル

京介「お茶入れてきたぞー」

桐乃「はあ?なんであんたが小鳩ちゃんの家でお茶いれてんのよ」

京介「なんでって言われても……」

小鳩「クックックッ。京介、手伝ってくれてありがとうなのだ♪」ぎゅっ

桐乃「なっ……!」

黒猫「フフフ……あなたがバカみたいにはしゃいでる間に、先輩はきっちり小鳩の好感度をあげていたようね」

桐乃「むっ……きいぃっ!」

小鳩「クックックッ、我が半身が戻るまで余興を楽しむとするか」カチャッ

桐乃「ゲーム?なになに、小鳩ちゃんもゲーマーだったの!?」

黒猫「あなたみたいな汚れたゲーマーと同じにしないでちょうだい」

京介「確かに」

桐乃「うっさい!ねぇねぇ、私もゲーム大好きなの!一緒にしよっ!」

小鳩「う……別にええけど……」


桐乃「へぇー、格闘ゲームなんだ。あっ、これって確かレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……だっけ?」

小鳩「しっとるん!?」

桐乃「えっ……あー、うん……少しだけ」

小鳩「クックックッ、では貴様から血祭りにあげてやるのだ」

桐乃「上等!私だって負けな……」

桐乃(あれ?この場合、わざと負けた方が好感度アップなのかな……)

桐乃(でもそういうの見抜く子もいるし……黒猫!黒猫!)チラッ

黒猫「このお茶、美味しいわね」

京介「あれ?黒猫……お前、ちょっと前髪切った?」

黒猫「え、ええ……ほんの少しだけ。よく気付いたわね」

京介「まぁ毎日見てるからな。いいじゃんか、可愛くなったと思うよ」

黒猫「そ、そう……」カァァァ…


桐乃(あの発情野良猫ー!!)

桐乃(こうなったら全力で行く!全力で……負けに行く!!)


桐乃「うわぁー、やられた。小鳩ちゃん強いねー!」

小鳩「……」

桐乃「……」

小鳩「ふん……ッ。この程度でゲーマーを名乗るとは、貴様にはがっかりさせられたわ」

桐乃「小鳩ちゃーん……!!」

小鳩「ねぇねぇ、次は京介のばん!」

桐乃「ハアァ……また嫌われた。私もそうやっておねだりしてもらいたい……」

黒猫「真剣勝負で手を抜いたりするからよ」

桐乃「うっさい!発情野良猫!!」

黒猫「なっ……!聞き捨てならないわね。誰が発情野良猫なのよ」

京介「どりゃあぁぁぁ!くそっ!こっちか!だあぁぁ!!」

桐乃「うわ、ダッサ。必死にやってパーフェクト負けしてやんの」

京介「はーあ、相変わらずつえーなぁ」

小鳩「クックックッ、京介が弱すぎるのだ」

京介「っかしいなぁ、上手くなってると思ったのに」

小鳩「では次は少し手加減してやるからもう一度チャンスをやろうではないか♪」

京介「おう!手加減頼むぜ!……ってなんか格好悪いな」


桐乃「ちがーう!なんか私が負けた時と違うんだけど!!」

黒猫「先輩の必死さが伝わったんでしょ。どっかの誰かさんと違って」

京介「ダメだー!勝てねぇー!!」

小鳩「クックックッ、まだまだ修業が足りぬようだのう」

京介「フッ……こうなったら奥の手だ。黒猫先生ー!!」

黒猫「やれやれ、仕方ないわね」

小鳩「ようやく現れたか……我が眷属にして最大の好敵手、夜魔の女王!」

黒猫「吸血鬼の真祖の力、見せてもらおうかしら」


京介「やれやれ……」

桐乃「ねぇ、あの二人ってライバルなの?」

京介「ああ、あれは小鳩が勝手に言ってるだけで実際は……」


小鳩「うぅ……、また負けた…………もう一度勝負ばい!」

黒猫「フフッ……言っとくけど私は手加減なんてしないわよ?何度でも捻り潰してあげるわ」

小鳩「クックックッ……それでこそ好敵手よ!」


京介「ってな感じで黒猫に勝ったことは一度も無いな」

桐乃「あのバカ、子供相手に何本気になってんのよ……!」

京介「でもさ、小鳩は悔しくてもゲームの強い黒猫を尊敬してんだよ。子供ってそんなもんだろ?」

桐乃「ええー……だったら私も本気でやればよかった」

京介「いや、桐乃が本気でやっても勝てないと思うぞ。黒猫が異常なだけで小鳩も普通に強いからな……」

桐乃「だったら本気で負ければよかった!そしたら手加減してもらえたのに……」

京介(めんどくさいし方っておこう……)

また夜に書

小鷹「ただいまー」

小鳩「!! あんちゃん、おかえり!」ダッ

小鷹「言われた通りちゃんといい子にしてたかー?」

桐乃「ハアァ……いいなぁ……私もあんな可愛い妹に出迎えてもらいたい……」

小鳩「あんちゃん、あんちゃん!何を買ってきたんじゃ?」

小鷹「適当にスナック菓子と煎餅とクッキーとジュース」

小鳩「……うぅ」

小鷹「と、あとは小鳩の好きなあの店のプリンだ」ガサッ

小鳩「わはぁ……♪さすがはうちのあんちゃんじゃ!」ダキッ

小鷹「こーら、あんまり引っ付くなよ」

桐乃「う、うらやましい……うらやまし過ぎて死ぬー……!」

京介「じゃあ麻奈実がいないし代理部長の小鷹様より乾杯の挨拶をいただくとするか」

小鷹「お、おお。コホン……えーっと、それでは新しい仲」

小鳩「いただきまーす♪」

黒猫「あら、このクッキーなかなか美味しいわね」

桐乃「ねぇねぇ小鳩ちゃん、私が食べさせてあげよっか♪」

小鳩「……やっ!」

桐乃「くぅ……♪だんだん拒否られるのが快感になってきたかも」

小鳩「ひっ……、あんちゃん」

小鷹「とりあえず落ち着いてくれ。えーっと……京介の妹」

桐乃「あっ、桐乃でいいですよ。小鳩ちゃんはお姉ちゃんって呼んでもいいんだよぉ♪」

小鳩「ぃやっ!うちのお姉ちゃんは麻奈実お姉ちゃんだけじゃ!」

桐乃「ぐうぅ……地味子のやつめ……」

京介「しっかしまだ6月なのに熱いなー」

小鷹「悪い。エアコンつけるか?」

黒猫「平気よ。今からエアコンなんて使用してたら夏場に体が持たないわよ?」

京介「ああ、俺達は夏服だから大丈夫なんだけどさ……小鳩ちゃんは大丈夫か?」

小鳩「クックックッ……そこまで言うなら仕方あるまい。我が真の姿を見せてやろう」

桐乃「真の姿?」

黒猫「まさか……」

小鳩「こ、こうそ……く、じゅちゅ……しき、解除!魔力解放ー!!……ちょっと待っとってよー!」ダッ

桐乃「?」


小鳩「クックックッ、待たせたな我が眷属共よ……これが我の真の姿よ」

桐乃「は……わ……わ、き……子供服小鳩ちゃんキタコレー!!撮影したい、保存したい、お持ち帰りしーたーいー!」

小鳩「こ、子供やないもん!!」

小鳩「あんちゃん、うち……」

小鷹「あー……いや、ちゃんと真の姿に」

黒猫「なってないわね。この女の言う通り、ハッキリ言ってただの子供服だわ」

小鳩「ちゃうもん……」

京介「黒猫、少しは……」

黒猫「そんな格好で私を『我が眷属』と言われても困るのだけれど」

桐乃「ちょっとあんた!いい加減に――」

黒猫「だからコレを着なさい」ポスッ

小鳩「?」

黒猫「たまたま布と裁縫道具と時間が余っていたから作ってみただけ。趣味よ趣味」

小鳩「これ……!」

小鷹「うおっ、マジかよ……これ黒猫が作ったのか?」

黒猫「安心なさい。アニメの物より若干露出は抑える様にしておいたから」

小鷹「いやいや、これってもう趣味のレベルじゃないだろ……」

黒猫「わ、私の眷属ともあろう者が、そんな子供服を着ていては困るのよ……」

小鳩「すぐに着替えてくるー!」ダッ

京介「しっかし相変わらずすげーな。服なんてそんなホイホイ作れないだろ?」

小鷹「ああ。俺も家事はそれなりに出来るけど服なんて作れないぞ。凄いな」

黒猫「べ、別に普通よ、普通……」

桐乃(何このアウェー感……来るんじゃ無かっ)

小鳩「クックックッ、待たせたな我が眷」

桐乃「うっひょー!真の姿の小鳩ちゃんキター!!可愛いぃ!生きてて良かったぁ!!」

黒猫「サイズはきつくない?」

小鳩「うん、ピッタリじゃ♪」

黒猫「そう、なら良いけど。やっぱりあなたには子供服よりその格好がよく似合うわ」

小鳩「あ、あの……」

黒猫「お礼なんて別に言わなくて良いわよ。ただの暇つぶしなのだから」

小鳩「……これ!」バッ

黒猫「これは……髪留め?」

小鳩「うん。うちが1番気にいっちょるやつ……あげる」

黒猫「そんな大事な物もらえる訳無いじゃない。何度も言うけれど、服のお返しなんていらないわ」

小鳩「そうやなくて……これは友情の証やもん!」

小鷹「ゆう……じょう……」ゾワワッ

黒猫「そう……だったら貰わない訳にもいかないわね。有り難くいただいておくわ」

小鳩「うん♪うちも……ありがとう、黒猫♪大好きじゃ」

黒猫「や、闇の……夜の眷属がそんな天使みたいな笑顔、するんじゃないわよ……」

桐乃「」

桐乃「……ほしい」

京介「は?」

桐乃「私も小鳩ちゃんから友情の証をもらいたいの!!」

京介「いや、普通に無理だろ。お前の貢献度0だし」

桐乃「うっさい!」キッ

京介「うぅっ……ま、まぁ確かに友情の証とか羨ましいよな!あはは……」

小鳩「京介もうちの友情の証が欲しいと?」

京介「え?あっ、いやいや!俺なんて何もしてないし、そもそも貰う資格なんて」

小鳩「お姉ちゃんと京介にはいっぱいお世話になっちょるもん」

京介「そんな大袈裟な……」

小鳩「クックックッ、では京介にも友情の証をやろうではないか。……はい」

京介「はいって……プリン……?」

桐乃「やーいやーい、あんたへの友情なんてプリン一口分なのよ」

小鷹「へぇー……凄いな京介。小鳩が大好物を誰かに分けるなんて初めてみたぞ」

京介「そ、そうなの?」

小鳩「うむ、京介は特別の特別だから特別なのだ。はよ口!あーんして」

桐乃「あーん……!?」

京介「じゃあ遠慮なく。あーん」パクッ

小鳩「クックックッ、どうだ我の友情入りプリンの味は?」

京介「ああ、すっげー美味い!こんな美味いプリン初めて食ったぜ!!」

桐乃「」

わいわいがやがや

京介「おっと……もうこんな時間か」

黒猫「そろそろ帰らないといけないわね」

小鳩「えー……まだ遊びたりんと……」

桐乃「そうよ、まだ小鳩ちゃんとの交流が……」

小鷹「小鳩、あんまりワガママ言って困らせちゃ駄目だろ」

小鳩「うん……さらばなのだ。またすぐに来るのだぞ……」

京介「おまえもワガママ言ってないで帰るぞ」

桐乃「保護者気取りうざっ……」

京介「ひどい差だ……」

桐乃「小鳩ちゃん、今日はあんまり仲良くなれなかったけど次はいーっぱいお話しようね!」

小鳩「……」

黒猫「とうとう拒否すらされなくなったわね」

桐乃「うぇーん……!」

小鳩「ち、ちがっ……今のは……」

京介「じゃあまた明日学校で」

小鷹「また明日な」

黒猫「さようなら」

桐乃「ずびずび……ばいばい、マイスイートエンジェル小鳩ちゃん」

京介「お前、本当に気持ちが強いな……」

数日後……

桐乃「やっほー♪小鳩ちゃん♪」

小鳩「げっ……」

黒猫「門の前で待ち伏せだなんて……いよいよストーカーね」

桐乃「私も、クロネク全部見たよ♪超面白いね!クロネク!」

黒猫「あら、珍しいわね。あなたはこの手のアニメ見ないと思っていたけれど」

桐乃「マスケラとかと一緒にすんなっての!だってクロネクには小鳩ちゃんそっくりのレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌ちゃんも出てくるし♪」

黒猫「はぁ……」

桐乃「やっぱり2期の第8話が最高だったよね!」

小鳩「2期第8話……?なるほど、いかにも素人が好きそうなあのシーンか」

桐乃「あっ、うん。もちろんそこも超良かったけど、私が好きだったのはそのちょっと前のあのシーンかな……」

小鳩「……ふ、ふんっ。確かにあのシーンは我も2期で1番とは思うが、真の1番は1期の4話の――」

桐乃「1期4話と言えばもちろんあのシーン!さっすが小鳩ちゃん、わかってるぅ♪」

小鳩「じゃ……じゃあ1期8話の……」

桐乃「8話と言えば最初のレイシスとの本格的な戦い……だけど私は8話ならあのシーンかなー」

小鳩「!! うちも同じじゃ!」

小鷹「驚いたな……小鳩は相当なクロネクオタクなのに、話が噛み合うなんて」

黒猫「この女もまたとんでもないオタクと言う事よ。もちろん興味をもったアニメ限定だけどもね……」


桐乃「あっ!そうだ、今日はこれを小鳩ちゃんにあげようと思って来たんだった!」

小鳩「うちに?」

桐乃「えっと……あったあった。ジャーン♪」

小鳩「な、なんじゃこれ……!」

桐乃「いやー、よく行く秋葉原の店でクロネクのアニメBD全巻と単行本、小説全部買ったらサービスで付けてくれたの」

小鳩「こんなんうちも見たことない……」

小鷹「小鳩が存在すらしらないなんて……」

桐乃「なんか、超レアな非売品らしいよ?店の展示用とか言ってたけど」

小鳩「でもこんな凄いの……」

桐乃「良いから良いから♪それは私から小鳩ちゃんへの友情の証って事で!」

小鳩「……あんちゃん」

小鷹「友情の証って言ってくれてるんだから貰っとけ。でもちゃんとお返しはしないとダメだぞ」

小鳩「おかえし……でもうちは何をあげたらええんじゃ……?」

桐乃「そ、それなら小鳩自身を私に!キスとかちょっと匂い嗅いだり触ったりするだけだから!フヒヒ」

小鳩「い……いやあぁぁぁ!!」

桐乃「えぇ!?まって……こ、小鳩ちゃーん!友情の証をー!」

小鷹「なんて言うか……あほだな」

黒猫「ええ、アホね」

また書くまー

>>75


>京介「お前、本当に気持ちが強いな……」

この部分が一瞬、京介「お前、本当に気持ちが悪いな……」に見えた。
間違ってるのに当たってるとか、もうね…。

御鏡「それじゃあ僕はこれで失礼します」

京介「おう、んじゃーなー」

加奈子「おーい京介ー、また弁当作って来てやっ……うわっ!」

京介「なんだよいきなり」

加奈子「なんだよじゃねーよ!なーんで京介があんなイケメンと知り合いなんだよ!!」

京介「俺にイケメンの知り合いがいちゃダメなのかよ!」

加奈子「そんなのどうでも良いから説明しろよ!」

京介「あいつは御鏡って言って、桐乃の知り合いでだなぁ……」

加奈子「んなこと知ってるっつーの!加奈子が聞いてんのはそっちのイケメンの事だし」

京介「そっちのイケメン?」

小鷹「…………え?俺?」

加奈子「ったりめーじゃん。あんた以外に誰がいんだっつーの」

京介「加奈子、イケメンじゃなくてコワオモテじゃないのか?」

加奈子「はあ?なんつーかアレだろ?ちょいワル系ってやつ?金髪とかさー」

小鷹「いや、これは母親ゆずりって言うかさ……自毛なんだよ」

加奈子「なにそれ、もしかしてハーフってやつ!?マジで超かっけーんだけど!!」

小鷹「はあ……思えばカッコイイなんて小鳩以外に言われたの初めてだな……」

加奈子「加奈子は来栖加奈子って言うんだけど、あんたは?」

小鷹「俺は羽瀬川小鷹、京介とは同じ学年なんだ」

加奈子「へぇー、じゃあ加奈子より3つ年上か。よろしくな、小鷹!」

小鷹「そう、3つ年上なんだけど……」

加奈子「なんだよ?あっ、加奈子の事は気にせず加奈子って呼んで良いからな!」

小鷹「しっかしお前……やっぱりその、ロリコンだったのか?」

京介「はああ!?なんで俺がロリコンになるんだよ!!」

小鷹「いや、だって加奈子は小鳩と同じ歳だろ?それが彼女って……」

京介「誤解だ!加奈子は彼女じゃないし、俺はロリコンじゃない!シスコンだ!!」

加奈子「死ねよ」

小鷹「でも弁当作ってきたって言ってなかったか?」

京介「俺は実験体みたいなもんなんだよ」

加奈子「死ねよ」

加奈子「んじゃさぁ、この弁当は小鷹にやるよ!」

小鷹「俺が貰っても良いものなのか?」

加奈子「ったりめーじゃん!弁当も加奈子もイケメンに食ってもらった方が嬉しいし!」

京介「なんか誤解を招くような言い方するなよ」

小鷹「じゃあまあ……」

加奈子「おう!食え食え!」

京介「なんだろうなぁ……心にぽっかり穴が空いた気分だぜ……」

小鷹「……もぐもぐ」

加奈子「どーよ、加奈子の手作り弁当は!」

小鷹「その……こ、個性的な味だな」

加奈子「個性的?そんなんじゃなくてよー、もっと美味いかまずいかで答えてくれよ!」

京介「小鷹、こいつは料理の修業中なんだ。遠慮せず言ってやってくれ」

小鷹「そうか。じゃあ……まぁ、まずいな」

加奈子「なんだよ!なんで美味くなんねーんだよ!」

小鷹「たとえばこの卵焼き、塩とダシを入れすぎ。焼かたも火が強――」

加奈子「ちょっ、ちょっと、おい!待てっつーの!」

小鷹「?」

加奈子「一応メモとっとくからよ……うし、もう良いぞ」

小鷹「そういう所は真面目なんだな」

数分後……

小鷹「まぁだいたいこんなもんかな」

加奈子「よっしゃー!なんかやる気出てきたし!」

小鷹「そりゃ良かったよ」

加奈子「なぁ小鷹。また加奈子が作った弁当食ってくれるだろ?」

小鷹「別に良いけど……京介じゃなくて良いのか?」

加奈子「いいのいいの。こいつさー、顔はこんなだし妹物のエロゲー持ってる割に競争率たけーんだもん」

京介「こんな顔でわるかったな!!」

加奈子「桐乃とかあやせとか黒いのとかマジでうるせーし」

京介「だったらお前が言うイケメンの小鷹はもっと競争率高いんじゃないのか?」

加奈子「んなの関係ねえよ!加奈子は超可愛いアイドルになんだから誰にも負けるわけねーし」

京介「言ってる事がめちゃくちゃじゃないか……?」

加奈子「だからよー……だちと男取り合うのなんて加奈子は嫌なんだよ」

京介「そんなもんなのか?」

加奈子「ったりめーじゃん!桐乃もあやせも大事な加奈子のだちだかんな!……ってか普通に小鷹の方がかっこいいし」

京介「こんな事言ってるけど小鷹は――」

小鷹「イイハナシダナー……!」ダバダバ

京介「めっちゃ泣いてる……」

小鷹「悪い悪い、友達とか友情みたいな話しに弱くてさ」

加奈子「なんだよ、そんなに加奈子の話しに感動したんかよ?」

小鷹「ああ!お前マジで超良い奴なんだな!」

加奈子「そ、そうか……?ん……、ったりめーじゃん!!」

小鳩「加奈子はアイドル目指してるんだろ?」

加奈子「おうよ!目指してるっつーか、ぜってーなるんだけどな」

小鷹「ああ、加奈子なら絶対なれるよ。俺も超応援するから頑張れよな!」

加奈子「あ……うぅ……、じゃあ今日はもう帰るから」

小鷹「え?もう帰るのか?」

加奈子「加奈子はアイドルになんだから超忙しいんだよ。これからも撮影の仕事入ってんしよー」

小鷹「そっか。頑張れよ加奈子」

加奈子「……あ、あのさ、小鷹が暇だったら今度加奈子のSPやってみねー?」

小鷹「SPってあのボディーガードみたいなやつか?」

加奈子「そーそー」

小鷹「さすがに素人には無理じゃないか?」

加奈子「んなの余裕だって!京介でも出来たんだからよー」

京介「なんかその言い方チクチクくるぞ!」

小鷹「まあ応援するって言ったしな……分かった。もし手伝えるならやらせてもらうよ」

加奈子「よっしゃー!約束だかんな!」

小鷹「その時はちゃんと命懸けで加奈子の事守ってやるよ」

加奈子「命懸けって……、お……おうよ!ったりめーじゃん!じゃあな!!」

京介「お前は一級フラグ建築士か」

小鷹「はあ?」

大掃除が始まってしまったのでまた夜に書きます

とある日常

くみん「麻奈実ちゃんおはよー、今日もいい天気だねー♪」

麻奈実「うん♪くみんちゃん的な言い方すると、絶好のお昼寝日よりー……かな?」

くみん「そうだよねー。こんな日は窓辺の席でお日様にあたりながら居眠りが気持ちいいよねー♪」

麻奈実「でもちゃんど授業も聞いてないとダメだよー」

くみん「大丈夫。最近は睡眠学習とかあるらしいよー?」

麻奈実「それはちょっと違うんじゃないかなぁ?」

くみん「でも麻奈実ちゃんが隣の席だと良い匂いがして……ふぁーぁ、眠気が……」

麻奈実「そんな匂いするかなぁ?クンクン……別に和菓子の匂いもしないけど……」

くみん「えっとねぇ……おばあちゃんのにおいが……する…………むにゃむにゃ」

麻奈実「お、おばあちゃん!?」


京介「……今日も平和だな」

凸守「黒猫はいるデスか!!」

黒猫「いないわよ」

凸守「何を言っているデスか!いるじゃないデスか!!」

黒猫「うるさいわね……で?なんの用なのかしら?」

凸守「今日は隣人部の活動があるデス!だから一緒に行くデスよ!」

黒猫「それなら先に行っててちょうだい。私はこれから教室の掃除をしなくてはいけないのよ」

凸守「この教室を一人でデスか?」

黒猫「……そうよ。何か文句でもあるの?」

凸守「そんなんじゃ遅くなってしまうデス!すぐにこのクラスの担任に言って人員を増やしてもらうデス!!」

黒猫「人員なら足りてたわよ。ただ、今日はみんな用事があるって帰っただけで……」

凸守「もしかして黒猫はいじめられているのデスか?」

黒猫「は、はあ!?勘違いしないでちょうだい!私は下賎な人間共と――」

凸守「あっ、おーい!ちょっとこっちに来るデース!!」

女子1「どうしたの凸ちゃん?」

女子2「なになに?」

凸守「今からこの教室を掃除するのを手伝ってもらいたいのデスよ」

女子1「でもこの教室ってうちのクラスじゃないよ?」

凸守「つべこべ言わずに手伝わないと、もう勉強教えてやらないデス!」

女子2「えぇー!それは困るよぉ……でもどうして他のクラスの教室を掃除するの?」

凸守「実は凸守の仲間が掃除を押し付けられて困っているのデス」

黒猫「ちょっと、勝手な事言わないでちょうだい」

女子1「なにそれ、ひどい!そういう事なら手伝うよ!」

黒猫「べ、べつに頼んでなんていないわ!帰ってちょうだい!」

女子2「頼んでないから帰ってって言ってるよ?」

凸守「あぁ、こいつは意地っ張りで捻くれた性格だから気にするなデス」

黒猫「ぐっ……いいかげんに……」

女子1「まぁ凸ちゃんの友達なら悪い子じゃないよね。よろしく五条さん!」

女子2「うん!凸ちゃんの友達だったら私たちもお手伝いするよ!」

凸守「では一斉に取り掛かるデス!!」

女子1・2「おーっ♪」

女子3「あれ?凸ちゃん、こんな所で何してるの?」

女子4「あー!凸ちゃんだぁ♪おでこさわらせてー」

女子5「凸ちゃん凸ちゃん、また髪の毛アレして見せてよー♪」

女子6「掃除してるの?凸ちゃん、私も手伝わせてー♪」

凸守「よく聞くデス!この教室はたった今、凸守の手に落ちたデス!もの共教室を掃除するデース!!」

女子共「おー♪」


黒猫(お礼くらい言った方が良いのかしら……?いいえ、その前にあの人心掌握術を……)

凸守「ゲフフフフ、少しは凸守の仲間でいれた事に感謝してもいいのデスよ?」

黒猫「……いずれこの借りは帰すわ。とにかく今は働きなさい馬車馬のようにね」

凸守「なっ!!」

小鳩(一緒に行こうおもとったんじゃけど……騒がしいし放っとくばい……)

ある日の帰り道

桐乃「でさ、結局その隣人部って何すんの?」

京介「それはだからまぁ……なぁ?」

小鷹「とりあえずより良い隣人、友達を作る部だな」

桐乃「ふーん」


夜空(ふんっ……何が隣人部だ、何が友達を作るだ)

夜空(そもそも部活に入部するコミュ力があるならそれはもう――)


桐乃「ふーん。まぁ小鳩ちゃんがいるならなんでも良いんだけどねー♪ふひひ」

小鳩「やっ!こっちくんなぁ!あほー!」

桐乃「さすが小鳩ちゃん、攻略しがいがあるわぁ♪」

小鳩「うぅ……あんちゃんからも何とか言うたって……!」

小鷹「はいはい、わかったからもう帰るぞー」

ワイワイ……


夜空(クソめが……何が友達いないだ。ワイワイ騒いで他人の迷惑も考えられんのか)

夜空(今すぐその顔を殴り飛ばし――)チラッ

夜空(!!)

小鷹「小鳩離れるなよー。変態に狙われてるぞー」

桐乃「ハアァ……小鳩ちゃん、小鳩ちゃん♪」

夜空(あれは……タカ?そうだ、間違いない。私が見間違えるはずが無い)ソーッ

夜空(タカが……帰ってきていたのか……?)

小鷹「じゃあとりあえずうちでゲームでもするか」

小鳩「ゲーム!!するする!」

夜空(どうする!名乗り出るか?いや、しかしタカは私がソラだと気づくのか?)

夜空(あの時は男っぽい格好してたし……髪だって……だいたい、私にそんな勇気は……)

『隣人部』

夜空(そうか、隣人部だ!確かに隣人部と言っていたな)

夜空(ならば私も……)

小鷹「聖クロニカ学園?」

麻奈実「確かすーっごく大きな学校だよー」

先生「皆と同じ隣人部の生徒が合同で部活動したいらしいのよ」

京介「えっ、隣人部って他校にもあったんですか?」

先生「とりあえず受けておいたんだけど良かったかしら?」

小鷹「それで日時はいつなんですか?」

先生「もうそろそろ来る頃だと思うけど」

小鷹「今日なんですか!?って言うか、今からですか!?」

麻奈実「京ちゃん、私今日はお店の手伝いが……」

京介「ああ、気にすんな。適当に集まれる部員だけでなんとかしとくからよ」

小鷹「すぐに小鳩達にも連絡しておかないとな……」

数十分後

夜空「突然おしかけて申し訳ない。私が部長の三日月夜空だ」

小鷹「えっと、よろしくお願いします……あっ、羽瀬川小鷹です」

京介「すみません、うちの部長は用事でこれないんですけど……」

夜空「羽瀬川小鷹……はやり……」

小鷹「はい?」

夜空「い、いや、なんでもない。気にするな」

星奈「あっつー……なにこの学校、部室にエアコンも付いてないわけ?」

夜空「黙れ肉。文句があるならさっさと帰れ」

星奈「あんたねぇ、部員が二人しかいないのに私が帰ったらあんた一人になっちゃうじゃない」

夜空「貴様と二人でいるよりかは大分マシだ」

小鷹「えっ、部員って二人だけなんですか?」

夜空「本当は私一人で良かったんだがな。教師の命令で適当に作った勧誘貼り紙を見て余計な者が来てしまった」

星奈「って言うか、あんた達も二人だけなわけ?男二人で隣人部とかキモいんだけど」

京介(口と態度の悪いやつだな……)

小鷹「もうすぐ何人か来る予定なんですけど」

ガチャッ

小鳩「クックック、待たせたな我が半身よ」

樟葉「すみません、お兄ちゃんは小鳥遊さん達に連れられて何処かへいっちゃって」

桐乃「ってか、いきなり集合とかマジで勘弁だし。バカあにき」

小鳩「やったらこんかったらええんじゃ」

桐乃「でも小鳩ちゃんも来るって聞いたから♪ふひひっ」

小鳩「ひっ……あ、あんちゃーん!」ダキッ

小鷹「はいはい、お客さん来てるんだからとりあえず挨拶しろ」

小鳩「えっと……あの、あんちゃんの……」

星奈「!」ガタッ

星奈「な、なによこれ……!」

京介「えっと、こいつは俺の妹で高坂桐乃」

桐乃「さわんな!うざい!キモい!」

星奈「なになに、ツンデレ妹ってやつなの!?」

小鷹「こいつは俺の妹の小鳩。ほら、ちゃんと挨拶しろ」

小鳩「わ、我が半身が済ませたなら良い……」

星奈「やだ、なにこの子超かわいい!イタ可愛いって言うの?ハアァ……超萌えるわぁ!」

桐乃「あっ、それわかります!」

小鷹「で、この子が今日は来てないけど勇太の妹で」

樟葉「富樫樟葉です。お兄ちゃんは来れませんがよろしくお願いします」

星奈「正統派妹ちゃんキター!なんだかエロい、エロいわ!」

桐乃「それもわかります!夜な夜なお兄ちゃんのパンツとか匂いかいでそうですよね!」

星奈「ハッキリ言ってしてるわね。この私が言うんだから間違いないわ」

樟葉「そ、そんなことしてません!……して、ません」

京介(なんだこの微妙なリアクション……)

星奈「私から見ればあなたも十分可愛い妹なんだけど」

桐乃「桐乃で良いですよ。私なんて全然、あの二人の破壊力には敵わないですし」

星奈「いいなぁ……得に小鳩ちゃん、最近やったエロゲーに出てきたキャラにそっくりなのよねぇ……」ボソッ

夜空「貴様、それ以上我が部の名誉を傷付けるなら死んで詫びてもらうぞ」

桐乃「エロゲー……もしかして○○の○○ちゃんですか?」

星奈「そうそう…………あれ?なんで知ってるの?」

桐乃「あれ超エロいし超泣けますよね!私なんて発売日に徹夜でしちゃったし!!」

星奈「桐乃ちゃん……だっけ、もしかしてそういうの興味あるの?」

桐乃「はい!って言うか、妹物エロゲーは私の人生そのものだし!」

星奈「じゃあさ、○○はやった?」

桐乃「当然!マジ神ゲーだったし!!」

星奈「じゃあじゃあ、○○は!?」

桐乃「ふっふーん♪全ルート100%コンプリート済み余裕です!」

星奈「……やるわね」ガシッ

桐乃「そっちこそ」ガシッ


夜空「もういい、分かったから変態共は向こうでやってろ」

寝るよ!また書きます

星奈「なによ偉そうに。……そうだ!パソコン持ってきてるから桐乃ちゃん、あっちでゲームしましょ♪」

桐乃「やりますやります!」


夜空「うちの変態家畜が騒いでしまってすまなかった」

京介「いや、なんて言うか……」

桐乃「おぉぉー!エロい、エロしゅぎるうぅぅ!」

京介「うちの妹もすみません……」


星奈「はぁ……それにして羨ましいわ、こっちの隣人部にはこんなに妹がいるなんて」

桐乃「しかも美少女揃い!私もそれが目当てで入部したし!」

星奈「ハアァ……♪小鳩ちゃん可愛いわぁ……小鳩ちゃんと洗いっこしたい♪」

桐乃「私は樟葉ちゃんも捨て難いなぁ……♪樟葉ちゃんペロペロしたい。ふひひ」

星奈「分かる。あの子はペロペロしたいわね……♪」

桐乃「樟葉ちゃんペロペロ」

星奈「樟葉ちゃんペロペロ」


樟葉「……っ」

京介「どうかしたか?」

樟葉「いえ、なんだか寒気が……」

桐乃「樟葉ちゃんは隣人部で最年少だけどしっかり者で可愛いんですよねぇ……ふひひ」

星奈「えっ?最年少は小鳩ちゃんじゃなかったの?」

桐乃「えっと、小鳩ちゃんはああ見えて私と同い年の中学二年生なんです」

星奈「そんな……中学二年生であのクオリティーを維持してるなんて……」

桐乃「小鷹さんの話しによると、小学生の頃から成長が止まってるらしいですよ」

星奈「じゃあもう少し待てば合法ロリなのね……!」ゴクリ

桐乃「小鳩ちゃんコシコシしたい」

星奈「分かるわ。小鳩ちゃんコシコシしたい」

桐乃・星奈「コシコシコシ……」


小鳩「……ひっ」

小鷹「ん?どうした?」

小鳩「な、なにやら部屋の隅から邪悪な気を感じるのだ……」

桐乃「私は妹萌えですけど、えっと……」

星奈「私は柏崎星奈、星奈で良いわ」

桐乃「じゃあ……星奈さんはどのジャンルが好きなんですか?」

星奈「私は……んー、可愛い女の子が出て来るならなんでもOKね」

桐乃「じゃあアニメとかも見てますか!?」

星奈「アニメはほとんど見ないわね。自分で女の子を攻略するのが楽しいんだから♪」

桐乃「それは分かります。でもアニメ見ないと人生の5割は損してますよ!」

星奈「そ、そうなの?」

桐乃「確かカバンの中に……、あった。じゃーん♪」ガサッ

星奈「鉄の死霊術師?」

小鳩「!!」ピクッ

桐乃「小鳩ちゃんと仲良くなるために見はじめたんだけどハマっちゃって……裏側みてください!」

星奈「裏側?……なっ!!こ、これって小鳩ちゃん!?小鳩ちゃんアニメ化してたの!?」

桐乃「私も最初そう思ったんだけど、実は小鳩ちゃんがそのキャラを真似てるらしいんです」

星奈「すごーい♪小鳩ちゃんマジ天使!小鳩ちゃんマジレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌!」

桐乃「あと個人的にオススメは星くずウィッチメルルってアニメなんですけど」

星奈「メルルなら知ってるわよ?」

桐乃「マジ!?……じゃなくて、本当ですか!?」

星奈「夕方にテレビ付けたらやってたのよね。それから見はじめたんだけど、子供向けなんだけどなかなか面白いのよ」

桐乃「ですよね!ですよね!!」

星奈「でも今一番気になるのはやっぱりコレね……本当に小鳩ちゃんそっくり」ゴクリ

桐乃「じゃあパソコンで見てみますか?」

星奈「そうね、見ましょ!」

小鳩「……」ソワソワ

星奈「鉄の死霊術でクロガネのネクロマンサーって読むのね」

小鳩「……」ピクッ

桐乃「クロネクって略すんですよ。じゃあ小鳩が出て来る所から見ますか?」

星奈「ううん、せっかくだし最初からちゃんと見るわ」

桐乃「じゃあ最初から……さぁ始まりますよ」

小鳩「うぅー……あんちゃん……」ソワソワ

小鷹「一緒に見せてもらいたいなら自分でお願いしろ」

小鳩「べ、べつに見たくなど無――」

星奈「あっ、始まった始まった♪レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌ちゃん早く出て来ないかしら♪」

小鳩「あぅぅ……」

桐乃「これは初回限定版なんで特典映像も入ってるんですよ♪」

小鳩「特典映像……」ドキドキ

星奈「この番外編ってやつね。楽しみだわ♪」

小鳩「ぁ、ぅぅ……あ、あんちゃん!」

小鷹「ダーメッ。自分でお願いしてこい」

小鳩「だってぇ……」

樟葉「小鳩ちゃん、私も一緒にお願いするから行ってみる?」

小鳩「樟葉……」

樟葉「私も少し見たいし。ね?」

小鳩「はうぅ……樟葉ー!大好き!大大大好きじゃ!」ダキッ

樟葉「えへへ……もう、小鳩ちゃん大袈裟すぎだよ」


星奈「オープニングから小鳩ちゃんキター!!」

桐乃「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌ちゃんマジ小鳩ちゃん!」

小鳩「あ、あの……」

星奈「ん?……ほ、本物の小鳩ちゃんキター!!」

桐乃「樟葉ちゃんまでどうしたの!?」

樟葉「えっと、私たちも一緒にアニメ見せてもらえませんか?」

小鳩「た、たまには人間界の事も少しは――」

桐乃「もちろん良いよ!って言うか大歓迎だし!」

星奈「むしろこっちから解説をお願いしたいくらいだわ!」

樟葉「ありがとうございます。よかったね、小鳩ちゃん♪」

小鳩「クックック、仕方ない。では我がこの世界についてじっくりと説明してやろう」

星奈「じゃあ小鳩ちゃんの席は私のひざの上ね!」ヒョイッ

小鳩「あぅっ……ぃ、やぁっ!」ジタバタ

桐乃「あっ、ずるーい!じゃあ樟葉ちゃんは私のひざの上ね!」

樟葉「えっ……私たちがするのって何か変じゃないですか……?」

桐乃「気にしない気にしない♪」グイッ

樟葉「わっ……」ストン

桐乃「ハアァ……♪樟葉ちゃん超良い匂い、超柔らかい!」

小鳩「うぅー……もう何でもええから、はよ再生して!」

桐乃「じゃあ星奈さん、再生お願いし…………星奈さん?」

星奈「」

桐乃「すっごい良い笑顔で放心状態になってる……」

またかきます

ワイノワイノ!

夜空「まったく……あいつはいったい何をしに来たんだ」

小鷹「でもうちの妹達も面倒見てもらえて助かってるし……」

桐乃「妹達?妹達……妹達ってなんか素敵な響き……ふひひ」

星奈「私もこんな可愛い妹達なら何人でも大歓迎だわ♪」

小鳩「こらぁ!ちゃんとクロネク見んといかんって言っとるじゃろ!」

星奈「ご、ごめんね小鳩ちゃん!で……でも、怒った顔も可愛いわぁ……♪」

樟葉「……」コクッ…

桐乃「樟葉ちゃん?」

樟葉「ん……あっ、ごめんなさい。なんだかうとうとしちゃって」

桐乃「もしかして疲れてるの?なんだったらあっちで横になっても……(この状態が終わるのは口惜しけど)」

樟葉「いえ、疲れてないから大丈夫です。こうしてると眠くなっただけなんで」

桐乃「そう?」

樟葉「こうやって桐乃さんに寄り掛かってると凄く気持ち良くて……えへへ、なんだかお姉ちゃんができたみたいです」

桐乃「キ……キ、キマシ……」

夜空「さて、むこうのバカは放っておいてだ……」

京介「あっ、俺何か飲み物自販機で買ってくるわ」

小鷹「そういえばお客さんが来てるのに飲み物忘れてたな」

京介「とりあえずお茶で良いかな?」

夜空「あ、ああ……気を使わせてすまない」

京介「んじゃ行ってくるわ」ガチャッ


夜空「…………」

小鷹「えっと……何を話せば良いのか……」

夜空「ではそちらの隣人部の活動内容を聞かせてもらえるか?」

小鷹「活動内容……って言われても適当に集まって遊んでるだけだからなぁ……」

夜空「うちと同じか」

小鷹「そういえばそちらの他の部員は……?」

夜空「そんなものいるわけないだろ。今でさえ私だけの部のはずが、何故か余計な肉がはいってしまっていると言うのに」

小鷹「じゃあ活動は?」

夜空「私は本を読んでいる。肉はゲームをやっている」

小鷹(大丈夫かその隣人部……)

夜空「ま、まぁ、あれだな。その……」

小鷹「?」

夜空「こうして同じ隣人部があった訳で、これからも交流を深めて行こうではないか!」

小鷹「はい……」

夜空「だから……だな!その、なんだ……より円滑な、あれをアレするためにだな……」

小鷹「?」

夜空「メ……メールアドレス等を交換するのはいかがなものかと言っているのだ!!」

小鷹「は、はい!(なんなんだこの人……)」

夜空「そうか。よし、ではさっそく……」ポチポチ

小鷹「お、おう」ポチポチ

夜空「くそっ、なにがどうなっている!私のアドレスが出てこないぞ!」

小鷹「俺も……どうやって登録するのかわからないぞ……」

夜空「うー……なんなんだよもう……」

小鷹「電話番号なら覚えてるんだけど……アドレスじゃなくて電話番号じゃダメなんですか?」

夜空「で、でで、電話番号だと!?そんな、私達にはまだ早すぎないか?……いや、この際仕方ないか」

小鷹「じゃあ俺の番号を――――」

小鷹「そこにかけてもらえたら俺の携帯にも登録出来るから」

夜空「よ、よし……かけるぞ!」

小鷹「おう!」

夜空「…………」

小鷹「どわっ!電話がかかってきた!!」

夜空「よし、なら早速登録だ」

小鷹「えっと、三日月さん……っと」

夜空「……待て!」

小鷹「?」

夜空「これから親睦を深めようと言ってるのに苗字はおかしいだろ!夜空で登録しろ」

小鷹「そんなもんなんですか……?」

夜空「あとその敬語もやめろ」

小鷹「そっちがそれでいいなら……」

夜空「これで登録完了……と」

小鷹「すげぇ……家族以外の番号が電話帳に登録されてる!」

夜空「なんだ?こんなに部員がいるのに連絡先の交換もしていないのか?」

小鷹「なんて言うか携帯電話の存在を忘れてて……」

夜空「そうか……私も、私も小鷹が初めてだ!」

小鷹「なんか照れ臭いな……これからもよろしく頼むぜ、夜空」

夜空「望むところだ!」

小鷹「しかし京介のやつ遅いな」

ガチャッ

夜空「ん?噂をすればなんとやらか」

加奈子「おーい小鷹ー、加奈子が弁当作ってきてやったぞー」

小鷹「あれ?なんで加奈子が?」

京介「飲み物買いに行ったら門の前でうろうろしてるのを見かけたから連れてきたんだよ」

小鷹「他校生(中学生)入りまくりだけど大丈夫かこの学校……」

加奈子「んな事どーでも良いからよー!ほら、食えよ!」

小鷹「わかったよ。ありがたくいただくから」

夜空「ちょっと待て。なぜ幼女が小鷹に弁当を作ってくるのだ?」

加奈子「は?加奈子は幼女じゃねーし。ってかお前こそなんだっつーの」

夜空「年上に対して口の聞き方をしらない糞ガキの様だな」

加奈子「ん?なんだ小鷹、お前携帯もってたんかよ」

小鷹「ああ、どうやら持ってたらしい」

加奈子「んじゃさ、加奈子と番号の交換しようぜ!」

小鷹「お、おう!」

夜空「なん、だと……」

星奈(小鳩ちゃん柔らかい、小鳩ちゃんマジ天使……)

小鳩「おぉー……これが特典映像……!」ユサユサ

星奈「こ、小鳩ちゃん、そんなにお尻でグイグイされたら私私……っ」

樟葉「……スー……スー」スヤスヤ

パシャッ

桐乃「樟葉ちゃんの寝顔ゲット。ふひひ……」

樟葉「もう……だめだよ…………ちゃんとしなくちゃ……」

桐乃(寝言キター!夢の中でもしっかり者の樟葉ちゃん超萌える!!)

加奈子「なんだよお前、さっきから!超うっせーんだけど!!」

桐乃「ちょっと、そんな大声出したら樟葉ちゃんが目覚めちゃうでしょ!」ヒソヒソ

星奈「そうよ、私と小鳩ちゃんの神聖なる時間をそんな下品な言葉で邪魔しないで…………メルル!?」

加奈子「ん?なんだ、桐乃もいたんかよ」

星奈「なんで!?どうしてメルルがこんな所にいるの!?」

加奈子「な、なんだこいつ……ちょっとこえーんだけど……」

星奈「メルル……やっぱり実在してたのね!」

夜空「だまれ変態」

小鷹「やっぱり実在してた……って」

星奈「メルルちゃん、握手してください♪」

加奈子「なんだ?加奈子のファンなんかよ?しかたねぇなぁ……」

星奈「ハアァ……♪メルルちゃんの手、超柔らかい。小学生は最高だわ!」

加奈子「ハァ!?加奈子は小学生じゃねーし!!」

星奈「またまた、こんなに可愛い子が小学生じゃないわけないじゃない」

桐乃「星奈さん、加奈子は私と同い年の中学二年生なんです」

星奈「そうなの?」

桐乃「あと、ちょっと言いにくいんですけど……」

星奈「?」

桐乃「フラグ、折れてますよ」

星奈「フラグ?……ハッ!」

小鳩「うぅー……そんなにクロネクよりメルルがええんやったらメルルばっか見とればええんじゃ!!」ウルウル

星奈「ち、違うの小鳩ちゃん!これはメルルがいきなり現れたから」

小鳩「もうお前なんかにクロネクの話しはしてやらんもん!……アホー!!」

星奈「ああっ、小鳩ちゃーん!」

星奈「ヒック……小鳩ちゃん、許」

小鳩「しらんっ!!」

星奈「小鳩ちゃーん……」

夜空「よし、では当初の目的も無事に果たしたしそろそろ帰るか」

小鷹「えっ、別に何もしてないんじゃ……」

夜空「電話番号を交換したではないか」

加奈子「加奈子と小鷹もな!」

夜空「……チッ」

桐乃「そういえば……樟葉ちゃん、携帯の番号交換しよー♪」

樟葉「はい、私もそうしたいって思ってました♪」

桐乃(キタキタキター!完全に好感度あがってるぅー!)

星奈「こ、小鳩ちゃん、私達も番…………ああっ!私、携帯持ってない…………家、家の電話番号を!」

小鳩「やっ!」

夜空「ではまた会おう。行くぞ、肉」

星奈「うぅ……、どうして……リアルにはセーブポイントが無いの……」

桐乃「元気だしてください、星奈さん」

星奈「そうね……携帯を買って出直してくるわ!」

桐乃(携帯を持ってたら小鳩ちゃんが番号を交換してくれるかは微妙だけど黙っとこ……)

星奈「あっ、それから桐乃ちゃん」

桐乃「はい」

星奈「うちの顧問って実は幼女シスターなのよ。良かったら遊びに来てね」

桐乃「幼女でシスターで先生!?行きます!必ず!!」

夜空「では失礼する」

小鷹「またな、夜空」

夜空「……あ、ああ」

またかきます
次の主人公は>>204>>205で書きます

乙です 幸村

勇太

六花「くっ……!こんな所にも結界が」

凸守「やはりこの地に平行世界へ繋がる何かがあるに違いないデス!!」

勇太「おい、早く部室に行かないと今日はお客さんが来るって言ってただろ」

六花「勇太、凸守、こっちから強行突破で回り込む。離れないで」

凸守「しっかりついて来るデスよ!!」

勇太「バカ……怒られても知らないからな」


幸村「…………」

勇太「ん?あの制服ってうちの生徒?こんな辺鄙な所で一人、なにやってんだ……?」

六花「勇太!早く!!」

凸守「足を引っ張るなデス!!」

勇太「ああもう分かったよ。なんで俺がこんな……」

六花「凸守、目標地点まであとどれくらい?」

凸守「なになに、ダークフレイムマスターが昔書き記したこの書物によるとデスね……」

勇太「これが終わったら絶対返してもらうからな!!」

六花「ここが……」

凸守「薄汚れた廃工場、汚い川、奇妙な雰囲気……まさに、デス!」

勇太「うわっ、昔っからかわってないなー……草伸びたい放題だし」

六花「それでは儀式を始める」

凸守「了解デス!もうこの書物には用無しデス」バサッ

勇太「やれやれ……じゃあ俺は先に帰るから」

六花「凸守、もう20cm向こうへ」

凸守「ポーズはこれで――――」


勇太「今から部室行っても間に合わないよな……」

幸村「…………」

勇太「ん?さっきの人、まだいたのか……なんか思い詰めた顔してるけど……」

幸村「…………」ぽろぽろ…

勇太「なんだ?泣いてるのか……?声かけた方がいいよな……」

勇太「あ、あのっ、大丈夫?」

幸村「ひっく……はぃ……」

勇太「いや、全然大丈夫に見えないんだけど……」

幸村「もうしわけございませぬ……わたくしが、このような……」

勇太「とりあえず落ち着いて、向こうで話さない?」

幸村「しかしながら、これより入水自殺をせねばなりませぬゆえ……」

勇太「はい!?何ぶっそうな事言ってんの!?」

幸村「それもこれも、わたくしが情けないばかりに……」

勇太「とにかく向こうで話ししよう。考えが変わるかもしれないし、ね?」

幸村「……わかりました」

かくかくしかじか……

勇太「いじめ?そんなのうちの学校にもあったのか……」

幸村「わたくしが男らしく生きて来なかったのが……すべて、わたくしが……」

勇太(確かに男らしくは無いけど……)

幸村「このまま惨めに生きながらえるくらいならば、いっそ……」

勇太「ちょ、ちょっと待って!具体的にどんないじめなの?もしよかったら聞かせてくれないかな」

幸村「着替えの際、わたくしが着替えようとすると男子は皆離れてゆきます……」

勇太「……ん?」

幸村「ドッジボールなどでは誰からも狙われませんし、わたくしがトイレに入ろうものなら皆出ていってしまいます」

勇太「なんか思ってたのと違うな……暴力とかはないのかな?」

幸村「暴力沙汰は何度か……」

勇太「そっか……」

幸村「わたくしが意を決して殴りかかっても誰も相手にしてくれませんでした……」

勇太「ん……え?」

幸村「わたくしは貧弱で脆弱で相手にすらしてもらえぬのです……」

勇太(それってそもそもいじめなんだろうか?)

幸村「なので命を絶とうと」

勇太「ちょっとちょっと!なんでそんな……まぁ本人が悩んでるならイジメなのかもしれないけど……でも死んじゃダメだから!」

幸村「しかし誰にも相手にされぬわたくしが死んでも誰も困りませぬゆえ……」

勇太「お、俺が困るよ!なんて言うか、今死なれたら目覚めが悪すぎるだろ」

幸村「はうぅ……死ぬことすら許されぬのですか……」

勇太「その制服、同じ学校だろ?俺で良かったらいつでも話し聞くから」

幸村「……」

勇太「悩みは誰かに話せば楽になるって言うしさ」

幸村「わかりました。ではもう少しだけ生きながらえる事にします」

勇太「ほっ……」

幸村「しかしながら、次に同じ様な――」

勇太「ならないよ。俺が守るから(死なれちゃかなわないし……)」

幸村「……っ」

勇太「えっ……な、なんで赤くなるの?」

幸村「今のセリフ、まさに男の中の男と言う感じでした。感動です」

勇太「……」

幸村「ならないよ。俺が守るから」

勇太「い、言わなくていいから!!」

凸守「ならないよ俺が守るデス」

六花「ならない。俺が闇の力で守るから」

勇太「お、お前ら……いつの間に……」

凸守「ならないよ!」ダッ

六花「俺が守るから!」ダッ

勇太「お、おい!!くっ……じゃあまた!!」ダッ

翌日、学校

勇太「疲れた……」

森夏「なーにグッタリしてるのよ」

勇太「昨日、六花と凸守のバカを追い回して疲れたんだよ……」

森夏「その割にはあの子達元気だけど?」

凸守「ぐっ……!凸守はここまでデス……マスター、凸守はもう……」

六花「あなたは死なないわ。私が守るもの」


森夏「なにやってんのアレ?」

勇太「…………」

あにき……あにき……

勇太「ん?丹生谷、何か言った?」

森夏「なによ急に?」

あにき、あにき……!

勇太「なんか何処かから声が聞こえるような……」

森夏「……ねぇ、さっきからあのこ富樫君に何か言ってない?ほら、ドアの所」

勇太「ん?」

幸村「あにき、昨日はお世話になりました」

勇太「あに……き……?」

森夏「なに?富樫君って弟とかいたの?」

勇太「いや、えっと……どうしてあにきなのかサッパリ……」

幸村「昨日は命を救っていただきましたゆえ……あにきがいなければわたくしは今頃、海のもくずでした」

勇太「正確には川のもくずって言うか、大袈裟だから」

幸村「いえ、わたくしにとってあなた様は命の恩人、なので尊敬の念をこめてあにきと呼ばせてください」

勇太「いいよそんな……」

幸村「……やはりごしゅじんさまの方が」

勇太「いや、普通に名前で呼んでくれればいいから」

幸村「生意気な事を言ってもうしわけございませぬが……わたくし、あにきの名前を存じ上げませぬゆえ……」

勇太「そうか、自己紹介がまだだったっけ。俺は富樫勇太」

幸村「わたくしは楠幸村と申します。どうぞ幸村とお呼びください」

勇太「そっか。じゃあよろしく、幸村」

幸村「はい、あにき……」

勇太「だからあにきは止め――」

森夏「なに言ってるのよ!良いじゃない、あにきで!」

勇太「なんで丹生谷が嬉しそうなんだよ」

中途半端だけど買い物の時間だ。また書きます

森夏「私の名前は丹生谷森夏。よろしくね、くす……幸村君♪」

幸村「こちらこそよろしくお願いいたします」

勇太「で、いきなり教室来てどうしたんだ?」

幸村「実は次の授業は体育なのですが……着替えようとしたらやはり……」

勇太「ああ、昨日言ってたやつか……」

森夏「昨日言ってた?ねぇ、何の話しよ?」

勇太「実は――――」

森夏「なにそれ?なんで幸村君が嫌がる事するの?それってイジメと一緒じゃない」

勇太「まぁ……」

森夏「次の授業が体育って事は隣のクラスよね。私文句いってくる」

勇太「落ち着け丹生谷、男が着替えてる教室に丹生谷が入っちゃ色々マズイだろ!」

森夏「それはそうだけど……でも放っとけ無いでしょ」

幸村「森夏の姐御……」

勇太「だから俺が行くから」

森夏「富樫君……大丈夫なの?富樫君が隣のクラスの男子と話してるの見たこと無いけど。富樫君って友達いるの?」

勇太「ごふっ……」

一色「おーい、お前らなにしてんだよ」

勇太「一色!!」

森夏「あんたって隣のクラスにも友達いたわよね?」

一色「はあ?そりゃまぁいるけど……って、げっ……、楠……さん」

幸村「?」

勇太「実はかくかくしかじかで隣のクラスに一緒に来てもらいたいんだけど」

一色「いや、それは無理って言うか、やめといた方がお互いの為って言うか……」

勇太「なんだよそれ?」

一色「だからあいつらも悪気がある訳じゃなくて、なんて言うか……俺も聞いただけで信じられないけど事情があるんだよ、事情が!」

森夏「事情ってなによ?どんな理由があってもイジメなんて許される訳ないでしょ」

一色「だからイジメじゃないって言ってるだろ!皆戦ってるんだよ、自分自身と!!」

勇太「は?」

一色「とにかく俺には無理だからじゃーな!!」

勇太「あっ、おい!!」

幸村「申し訳ございません……わたくしが軟弱なばかりにご迷惑ばかり……」

勇太「……やっぱり俺が行くよ。昨日約束したからな」

幸村「あにき……!」

勇太「じゃあ行くか」

幸村「はい」

森夏「富樫君、もし幸村君に何かあったらすぐに呼んでね。全員呪い殺してやるから」

勇太「ああ、心強いよ……じゃあ行ってくるわ」


勇太「……で、来た訳だけど」

がらーん……

勇太「もう皆着替え終わって行っちゃったみたいだな」

幸村「さようでございますね……」

勇太「とりあえず時間無いしまた今度って事で、早く着替えた方がいいんじゃないか?」

幸村「はい」シュルシュル

勇太「!?」

幸村「んっ……しょ……」スルッ

勇太「うわっ……」

幸村「あにき?」

勇太「い、いや、なんて言うか、綺麗な背中してるな……」

幸村「このような軟弱な背中……わたくしが目指しているのは屈強な男の背中です」

勇太(この顔でこの背中……なんとなく男子が離れる理由も分かる気がするな……道を踏み外しそうだ……)

勇太「ま、まぁ……筋肉が付きそうな良い背中してるよ(よく分からないけど)」

幸村「それは真でございますか!?」クルッ

勇太「はっ……!?え、あっ……れ……?」

幸村「?」

勇太「な、なんで、胸が……」

幸村「はっ……うぅ……申し訳ありませぬ、このような醜い身体を晒してしまい……」

勇太「醜いなんて思わないけど、それ…………」

幸村「最近胸に余計な脂肪が付いてしまい……着替えの時などは無意識に背中を向けて着替える始末……情けのうございます……」

勇太「余計な……脂肪……」

幸村「いつしか鍛え上げ、分厚い胸板を手に入れることがわたくしの夢です」

勇太「そ、そうか。俺も応援してるからな」

幸村「ありがたき幸せ……では体育館へ行ってまいります」

勇太「あ、ああ……」

勇太「…………」

勇太「そうだよな……あんなに可愛い子が女の子な訳ないよな」

勇太「あれはただの脂肪……でもチク……いや、やめよう。深く考えるのは」

電池がなくなりそうなので充電。また書くます

意識が無くなるまで0~2レスほど書きます

数日後

幸村「あにき、森夏の姐御、おはようございます」

勇太「おはよう幸村。あれから変わったことは無いのか?」

森夏「そうよ。大丈夫なの?」

幸村「そうですね……良くも悪くも変わりはありません」

勇太「じゃあまだ……」

幸村「しかしながらわたくしの胸中は変わりました」

幸村「今はこのような身体ゆえ、みっともなく皆に背を向けてコソコソ着替えておりますが」

幸村「いつしか皆が逆に見とれる程の屈強な胸筋を手に入れてみせます」

勇太「そ、そっか」

幸村「このように心境の変化が出来たのもあにきと姐御のおかげです。真にありがとうございます」

森夏「幸村君って……ほんっとーにいい子よね。私はいつだって幸村君の味方だから」

幸村「ではわたくしはこれから学園祭の準備がありますゆえ失礼いたします」ペコリ

勇太「ああ。ってかこんな時期に学園祭か……」

学園祭

勇太「お化け屋敷にバザーに喫茶店……ありきたりな店ばっかだな」

一色「じゃあさ、隣のメイドカフェにいこーぜ!」

勇太「メイドって言っても同じ学校の同級生だぞ」

一色「ばっか!可愛いあの子のメイド服を見るチャンスじゃないか!!」

勇太「別に興味ない」

一色「隣のクラスで以前やったかわいこちゃんランキング……」

一色「その一位だった優等生のあの子のメイド姿見たり、三位だったツンデレのあの子にご主人様って言わせたりできるんだぞ!!」

勇太「だから知らないって言ってるだろ。だいたい二位はどこいったんだよ?」

一色「二位は……一位と1票差で楠さんだから……」

勇太「なんで男の幸村が二位なんだよ」

一色「男だけが投票して二位なんだぜ……」

勇太「……」

一色「お前、この前着替えで楠さんがどうこう言ってただろ?なんか男子が敬遠してるみたいな事」

勇太「ああ」

一色「なんかさ……着替えの時、楠さんって胸を隠しながら着替えるらしくてさ……」

一色「背中向けてるらしいんだけど、超綺麗な背中で超エロいらしいんだよ」

勇太(それは分かるな……)

一色「しかも一部の男は楠さんに胸があったとか言い出す始末だぞ」

勇太「……」

一色「それで自分がノーマルな性癖だと言い聞かせたい男子達はみんな楠さんから離れて行ったらしい」

勇太「なにもそこまでしなくても……」

一色「いや、現にあっちの趣味に走ってかえって来れなくなった奴が何人もいるらしい」

勇太「なんだよ……かえって来れなくなったって……」

一色「…………」

勇太「だ、だまるなよ!」

一色「もし俺が丹生谷の事好きだって言ったらどうする?」

勇太「え?えっと……まぁ別に良いんじゃないか?」

一色「じゃあ、もし俺が……お前の事好きだって言ったらどうする!」

勇太「うわ、キモちわる!!」

一色「マジでドン引きするのやめろよ!!例えばだって!!俺はおっぱいが好きだし、くみん先輩が大好きなんだよ!!」

勇太「……つまり隣のクラスは幸村をきっかけに、男好きになるって事か?」

一色「正確には男の娘に走る輩が後を絶たないって噂だ」

勇太「……」

一色「それでもなんとか自我を保とうとしてる奴は、楠幸村を楠さんと呼んで楠=女の子、俺は女子が気になってるだけだと言い聞かせているらしい」

勇太「お前……」

一色「し、仕方ないだろ!あんな背中見たら誰だって!!マジで楠さんに胸が無くてよかったよ……」

一色「そういう事だから!お前も変な道に迷うなよ!!」

勇太「迷わないよ」

一色「よし!じゃーメイドカフェいこうぜ!!」

勇太「わかったよ。行けば良いんだろ行けば」

一色「メイド服ってどんなだろうな!もしかして胸が開いてるエロいのだったりして!グヘヘ」

勇太「安心したよ。お前がただのスケベで」ガラッ


勇太「なんだこの行列……」

一色「まさか……マジでエロいメイド服なんじゃないか?」

勇太「それは無いだろ。学校だぞ?」

一色「とにかく列ぼうぜ!!」

30分後……

勇太「高校の学園祭でこんなに長い時間列ぶ事になるなんて……」

一色「でもいよいよ次だな!」

勇太「しっかし受付があって、窓や入口付近を隠して中が見えないけどなんなんだ……」

一色「ハッ!まさかエロいメイド服だけじゃなくて、エロい事もしてるのか!?」

勇太「あほか」

一色「なんか俺、緊張してきた……」

くみん「おーい、富樫くーん♪一色くーん♪」

勇太「くみん先輩!?ど、どうしたんですか?その格好……」

くみん「えっとねぇ、お客引き?だってー♪ナースカフェしてるからうちのクラスにも来てねー♪」

勇太「客引きはいいですけど……その胸が開いたナース服はマズイんじゃ……ん?」

くみん「?」

勇太(よくみたら……む、胸の谷間に体温計が刺さってる……!)

くみん「もし時間があったらうちにも来てねー♪」

一色「はい!!今すぐ行きます!!」

勇太「はあ!?おま……この店はどうするんだよ!」

一色「バカ野郎!いかにエロいメイド服でも、くみん先輩のナース服に勝てるか!!ミニスカだぞ!体温計だぞ!!俺は行くからな!!」ダッ

勇太「一色!!」

くみん「廊下は走ったら危ないんだよー」

一色「うおおぉぉぉ!待っててください、くみん先ぱあぁぁぁい!!」

勇太「いや、くみん先輩は客引きしてるんだから店にいないだろ……」

また書きます

肉は小鳩をガッとやってチュッと吸ってハアアアアンして好感度がマイナスマックスになって幸せなまま嫌われちゃうといい

書き込めるジャーン!

受付「おつぎのお客様どうぞー」

勇太「しかたない……せっかく列んだんだし入るか」ガラッ


勇太「こ、これは……」

女子「いらっしゃいませ」

男子「きゃっきゃっ」

勇太「女子が執事で、男子がメイドで……」

女子「どうですか?新しい試みと思いませんか?」

勇太「いや、男装女子とかなんか聞いた事はあるけど……メイド男子は無いな。無い……」

女子「フッフッフッ……はたしていつまでそんな事言ってられますかね?」

女子2「幸村ちゃん撮影おわりましたー」

勇太「幸村ちゃん……?」

女子「見てください!我が店人気ナンバーワンメイド!幸村ちゃんを!!」

幸村「あにき……いらしてたんですか。いらっしゃいませ」

勇太「カッ……」

プラナスガールで似たような内容のがあったな…
男子も女子もメイド喫茶って話があったっけか…

女子「ハアァ……最高です、最高ですよ幸村君!いや、幸村ちゃん!」

幸村「わたくしごときがメイドの衣装を身に纏った程度でそのような……」

女子「いえいえ!どこからどうみても男の娘……いや、女の子ですよ!ね?お客様!」

勇太「あ、ああ……その、男にメイド服が似合ってるって言ったら変かもしれないけど……かわいいんじゃないかな」

幸村「あにき……そのような事を言われますとわたくしは……」

勇太「あ……赤くなるなよ!男同士だろ!?」

女子「でも心なしか体型も女子っぽく見えて来ましたよ!」

勇太「確かに……出るところ出てるって言うか……」

幸村「あ、あにき……あまりそのように視姦されますと……ゾクゾクしてしまいます……」

勇太「し、しか……いやいやいや!してない、してないから!!」

女子「幸村君とお客様が……幸村君のへたれ攻め?いやいや、やっぱりお客様の鬼畜攻め……うへへ」

勇太「さっきからいったいなんなんですか……」

女子「そういえば自己紹介がまだでしたね。私は志熊理科。理科とおよびください」

勇太「このクラスで出し物に参加してるって事は白衣だけど同じ高校生だよな……どうして敬語なんだ?」

理科「理科は普段理科室にいますからね。人とはあまり会話しないので話なれないと言いますか……今はお客様相手ですからね」

もしかしてプラナスガールを意識してる?
幸村→絆
勇太→槙
女子→他クラスの元モデルで現在は腐女子
どうしても似てるせいでプラナスガールキャラで再生される

理科「さぁさぁ、そんな事よりご注文をどうぞ♪ちなみに当店はワンドリンク制ですよ!」

勇太「そうなんだ……って、一律500円!?たかっ!!」

理科「そりゃそうですよ。なんたってメイド達の愛が入ってますからね」

幸村「あにき、ご注文をどうぞ」

勇太「メイド達の愛って、男だろ……じゃあこのオレンジラブジュースを(ラブジュースって……)」

幸村「かしこまりました。若輩ながらわたくし、愛を込めて用意させていただきます」

勇太「あ、ああ……」

理科「幸村君のラブジュースを、お客様が……そういえばお客様、お名前は?」

勇太「俺は富樫勇太。そのお客様っての気持ち悪いから勇太で言いよ」

理科「そうですか♪では幸村君がラブ!ジュース!を用意するまでしばらくお待ちください」

勇太(こいつは多分……変態だな……)

>>260
すまんこってす。プラナスガールってアニメ(漫画?)は見たこと無いです

幸村「おまたせ致しました。こちらがオレンジラブジュースになります」コトッ

勇太「…………」プシュッ

幸村「どうぞおめしあがり下さい」

勇太「…………」ゴクッ

理科「あっ、幸村君のラブジュースの味はいかがですか?」

勇太「なっちゃんだよ……清々しい程なっちゃんだよ」

幸村「さすがあにき、一口で銘柄を当ててしまうとは」

勇太「せめてコップにそそいでくれよ……なんで缶ジュースが出てくるんだよ……」

理科「幸村君、お食事のご注文を聞いてあげて下さい」

幸村「御意。あにき、お食事のご注文を承ります」

勇太「食事って……また微妙に高いな」

理科「ちなみに当店のオススメはこのラブラブオムライスですよ」

勇太「なんで素人の作るオムライスが1200円もするんだよ」

理科「メイドの愛が注がれてますから♪メイドさんにケチャップで好きな文字を書いて貰えますよ♪」

勇太「もうわかったよ。じゃあそれで――」

理科「ちなみに+300円で大盛りにできますけど」

勇太「並で十分だから」

理科「そうですか。お会計2000円以上のお客様にはメイドと写真を撮れるサービスも行っているんですが」

勇太「そんなのいらないから。だいたいなんで隣のクラスの男子と写真なんか」

理科「良いんですか?確かに男子と写真ならいつでも撮れますが、メイドの幸村君とは一生撮れないかもしれないですよ?」

勇太「だからそんなの別に……」

幸村「わたくしはあにきと写真が撮れるなら……それほど幸せな事はございませぬ」

勇太「」

>>262
漫画で男の娘(見た目女の子)が主役でガンガン系統でやってた、すっごいこれに似てるから読むといいよ全巻出てるだろうし
まあ結局最後まで本当に男かわからんかったがwwww

3分後……

チンッ

幸村「おまたせ致しました。こちらがラブラブオムライス大盛りになります」

勇太「はやっ!!って言うか、いま明らかにレンジ使わなかった!?」

理科「大丈夫ですよ。レンジにもメイドの愛が注がれていますから」

勇太「もうなんでも良いよ……」

幸村「あにき、お好きな文字を言っていただければ書かせていただきますが……」

勇太「いいよ適当にケチャップかけてくれれば」

理科「そうはいきません!さぁお好きな言葉を!卑猥な言葉を幸村君に書かさせてください!!」

勇太「頭……おかしいのか?」

理科「天才は常に変人扱いされるものなんですよ」

勇太「変人じゃなくて変態扱いしてるんだけど……まぁいいか。じゃあ幸村の好きな言葉を書いてくれればいいよ」

幸村「かしこまりました……ん、しょ……」

勇太「これは……」

『あにき』

幸村「これでよろしいでしょうか?好きな言葉をかけと言われましたので」

勇太「あっ……そっか、あにきって言葉が好きなのか」

幸村「いえ、わたくしが好きなのはあにきと言う言葉ではなく、あにき自身の事です」

勇太「は、はい!?」

理科「キター!!」

あと出てないのは天才?幼女シスターと超絶美少女シスターのケイトちゃんか

幸村「ではさっそく……」

勇太「えっ……なんで幸村が食べようとしてるんだ?」

幸村「ふーっ、ふーっ……、おまたせ致しました。それではあーんしていただきたいのですが」

勇太「そ、そこまでしなくても」

幸村「いえ、ご主人様に奉仕するのが我々メイドの使命ですから」

勇太「どこまで従順なんだよ……」

幸村「あにき、あーん……あーん……っ」

理科「勇太君、早くしないと周りのお客様の迷惑になるのですが」

勇太「まわり?」

理科「あまり幸村君にアンアン言わせると風紀が乱れると言いますか」

勇太「どの口が風紀とか言ってんだよ」

眠さで誤字連発するまえに一眠り。また書きます

まだ出てない人リスト
はがない陣:幼女シスターマリア、超絶美少女シスターケイト
中二陣:なし(たぶん)
俺妹陣:あやせ、沙織、ブリジット(他多数)

勇太「ごちそうさま」

幸村「お味の方はいかがでしたでしょうか」

勇太「はっきりいってイマイチって言うか……美味くはなかったな」

幸村「さようですか……申し訳ございませぬ……わたくしが未熟だったばっかりに……」

勇太「いや、幸村はレンジでチンしただけだろ?」

幸村「ですが最後の仕上げをした事に違いはありませんので……」

勇太「……ま、まぁ味はイマイチだったけどさ、幸村が食べさせてくれたし1500円の価値は十分あったよ」

幸村「あにき……あにき、あにき……!」

勇太「な、なんだよ?」

幸村「わたくし、胸の辺りがなんだかきゅんきゅんいたします……」

理科「はいはい、そんなフラグ立ててないで向こうで写真とりますよー」

理科「さぁ、写真撮影はこっちの部屋ですよ」

勇太「わざわざ撮影の為だけに部屋用意したのか……」

理科「さぁさぁそこに並んでください」

勇太「ここで良いのか?」

理科「はーい、じゃあもっとくっついてくださーい」

勇太「い……いいよこのままで」

理科「何を恥ずかしがっているんですか?男同士なのに。ホモなんですか?えっ、BLなんですか!?勇太君のヘタレ攻めキター!!」

勇太「ちょっと黙っててくれないか……」

幸村「あにき……もしやわたくしの事がお嫌いなのでしょうか……?」

勇太「そんなこと無いから!」

理科「ではやはりBLな――」

勇太「もう良い……分かったから。言われた通り写真撮るから……」

理科「ではもっと引っ付いてくださーい」

勇太「こ、これくらいでいいのか?」

理科「うーん……もっと肩を抱き寄せる感じでお願いします」

勇太「肩を抱き寄せる!?」

理科「どうしてそんなに赤くなるんですか?男同士なのに。もしかしてホ」

勇太「もうそれは良いから!!えっと……これで文句無いだろ」グッ

幸村「ぁっ……」

勇太「おい!変な声だすなよ!」

幸村「申し訳ございませぬ……殿方にこうして触れられるのは初めてでして……」

勇太「だからそういう反応は……(って言うかめちゃくちゃやわらかいな……)」

理科「幸村君からも勇太君に引っ付いくださいねー」

幸村「しかしながらわたくし……もう心臓が破裂してしまいそうなくらいドキドキしております……」

理科「恥ずかしがってちゃダメですよー。メイドとしての職務を全うしてください。真の男として!」

幸村「真の男として……わかりました理科殿。……あにき、失礼いたします」

勇太「え?なっ……ちょっ……」

理科「良いですよ良いですよ!肩を抱く勇太君。そして思いっきり抱き着く幸村君!……ふへへ」

勇太「なにもそんなにきつく抱き着かなくても良いんじゃないか……?」

幸村「いえ、これも真の男として職務を全うするため」

勇太「そ、そうか……」

勇太(って言うか、この触れた感じ……そしてこの脇腹あたりに当たる柔らかい感触……)

幸村「あにき……?」

勇太(やっぱり幸村は……100%女の子だよな……)

幸村「?」

勇太(でもなんで普段男の格好なんてしてるんだ?……いや、あまり深く考えるのはやめよう。それよりも今は……)

理科「幸村君、もっと頭を勇太君の胸におく感じでお願いします」

幸村「こうでしょうか……?」

理科「はい!ではそのまま愛の言葉を囁いてください!」

幸村「あ、あにき……おしたいしております……」

勇太「なっ……」

理科「もっとストレートに!気持ちをぶつける感じで!」

幸村「ぁ……うぅ……あにき、わたくしはあにきをあいしております……あにきとこうしていると、身も心も気持ち良く……」

勇太「ちょっ……」

理科「もっと大胆に!!」

幸村「もしわたくしが一人前の男になれたならば、猛り狂う己自身をあにきのやおい穴にぶち込みとうございます」

勇太「はあ!?おまっ……おまえか変なこと教えたの!!」

理科「ハァハァ……」カシャッ

勇太「このタイミングで撮るのかよ!」

理科「これはこれは……よく撮れてますよ♪」

勇太「この変態め……」

理科「大胆に抱き着くメイドさん。それにあわてふためくって感じの写真ですね」

勇太「抱き着かせたのはお前だし、あほな事言わせて慌てさせたのもお前だろ」

理科「しかしこうやって見ると本当に仲の良いカップルですよ?ほら」

勇太「こ、これは……」

幸村「はうぅ……このような破廉恥な振る舞い……恥ずかしいです……」

理科「幸村君、すっかり恋する乙女って感じの目ですね。良かったら理科室をお貸ししましょうか?」

勇太「な、なな、なんの為にだよ!」

理科「ナニの為にですけど……?」

勇太「もう良いからその写真はやくくれ……ツッコミ疲れたから……」

理科「はい♪では1000円になります♪」

勇太「……は?2000円使ったら無料って」

理科「メイドさんと一緒に写真を撮るのは無料ですけど、写真の購入は有料ですよ?」

勇太「なんだその遊園地みたいなシステム……」

理科「買いますか?買いませんか?幸村君はもう購入済みですよ?」

幸村「家宝にいたします……♪」

勇太「誰がそんな写真…………買うよ!1000円だろ!!」

理科「お買い上げありがとうございまーす」

勇太「散財した……」

幸村「申し訳ございませぬ……」

勇太「幸村は悪く無いだろ。悪いのは完全に……」

理科「この写真、理科も引き延ばしてポスターにして理科室に……うへへ」

勇太「とりあえず俺も自分のクラスの手伝いしてくるよ」

幸村「はい。御武運を」

勇太「うちはバザーやってるから時間が出来たら来てくれよ」

幸村「時間……ですか……」

勇太「あっ……この長蛇の列じゃ難しいか(ほとんどが幸村目当てだろうし)」

幸村「では時間ができれば必ずお伺いさせていただきます」

勇太「ああ、楽しみに待ってるよ」

店員「幸村くーん!早く戻ってきてくれないとお客様が暴動を――――」

幸村「かしこまりました。ではあにき、わたくしはこれで」

勇太「ああ。幸村、大変だろうけど頑張れよ」

幸村「あにきにそう言っていただけると百人力です……」

勇太(けっこんしたい)

一段落で次のカプは>>279×>>280よー

小鷹

くみん

小鷹「あっつ……これじゃ学校から家に帰るのも命懸けだな……」

くみん「あーっ!おーい、タカくーん♪」

小鷹「!!」

くみん「こっちこっちー♪」

小鷹「おい、学校でその呼び方はやめろって言ってるだろ!」

くみん「えー?でももう学校の門は出たよー?」

小鷹「周りに生徒がいっぱいいるのが見えないか?」

くみん「じゃあどこからセーフなの?」

小鷹「どこからセーフとかじゃなくて、その呼び方はダメだって言ってるんだよ」

くみん「えーっ!どうしてー?」

小鷹「せっかく京介達が俺や小鳩の為に隣人部を作ってくれたのに、実はクラスに幼なじみがいました……とか気まずいだろ」

くみん「そーかなー?」

小鷹「だいたいなぁ……お前がもっと早く声かけてくれてれば……」

くみん「ごめんね。私、タカくんが転入してきた時はたまたま居眠りしちゃってて……」

小鷹「たまたまって……隣人部を作ってくれたのはそれから随分後なんだけどな」

くみん「いやぁー、だってたかしくんだったのに小鷹くんに名前が変わってたから気づかなくて――」

小鷹「変わってねーよ!俺は昔から小鷹だから!!」

くみん「んー……でもそれならタカくんから声をかけてくれれば良かったのに」

小鷹「それは、その……会うのは久々だったし……なんて言うか、そんなにあっちこっち成長してるなんて思わないだろ……」

くみん「うーん……それを言うならタカくんだって大きくなったよ?私より全然おっきいもん」

小鷹「と、とにかく!そのタカくんってのはやめてくれ」

くみん「うん、分かったよ♪」

小鷹「お前、相変わらず返事だけは良いけど本当にわかっ」

くみん「あー!みてみてタカくん、この駄菓子屋懐かしいよねー♪」

小鷹「……」

くみん「昔よくタカくんと一緒にきたよねー♪」

小鷹「お前なぁ……さっきの話し聞いて――」

くみん「ねぇねぇタカくん、ちょっと寄って行こうよ♪」タッ

小鷹「あっ、こら!ちょっと待てよ、まだ話しが……おい!くみ!!」

くみん「ん?もうタカくんは本当にその癖なおらないよねー♪」

小鷹「癖?」

くみん「うん♪昔から何回もくみんって言ってるのに、くみって呼んじゃう癖。まだなおらないの?」

小鷹「あっ……悪い」

くみん「別に良いよ♪じゃあ一緒に行こうよタカくん♪」

小鷹「ああ……って、そうじゃなくて!」

くみん「ん?」

小鷹「はぁ……本当にお前は何年たってもお前だな……」

くみん「?」

くみん「こんなに暑い日はやっぱりアイスだよねー♪」

小鷹「暑い日もなにも……お前はしょっちゅうアイス食ってただろ」

くみん「どれにしようかなー♪カップアイスも良いけど、やっぱり夏だし……」

小鷹「スイカバーだろ」

くみん「おおー、すごーい♪タカくん、どうして分かったの?」

小鷹「お前それ好きだったからな。夏と言えばスイカバー、秋はまだまだスイカバー、冬は逆にスイカバー、春はもうすぐスイカバー……結局スイカバーばっかりだったろ」

くみん「えへへ、じゃあ買ってくるねー♪」

小鷹「ああ、俺は椅子に座ってるから」

くみん「はーい♪」

小鷹「あっづぃ……なんで俺もアイス買わなかったんだ……何か理由があったような……」

くみん「あむあむ……久しぶりに食べるといっそう美味しいよー♪」

小鷹「スイカバーの種は食えるから出さなくて良いんだぞ」

くみん「もー、子供じゃないんだから分かってるよ」

小鷹「いや、普通は子供でも分かってると思うけど」

くみん「はぁ……♪もうお腹いっぱい。はい、タカくん♪」

小鷹「あー……そうか、だから俺はアイス買わなかったのか」

くみん「?」

小鷹「昔もお前は絶対残すから俺は買わなかったんだって思い出しただけだよ」

くみん「スイカバーは美味しいんだけど、この緑の部分がキュルキュルしてて苦手なんだよー」

小鷹「キュルキュルって……まぁ何となく分かるけど……シャクシャク」

くみん「おいしい?」

小鷹「そりゃ暑いからな」

くみん「タカくんは何年たっても約束守ってくれてるよね♪」

小鷹「約束?」

くみん「えっとねぇ……くみの嫌いな物は全部食ってやる!だから俺と付き合え!!って♪」

小鷹「ブッ!!俺、そんな事言ったのか……」

くみん「うん♪だからね、私も約束ちゃんと守るよ♪」

小鷹「……ちなみにどんな約束だっけ?」

くみん「おおきくなったらね、タカくんのお嫁さんになる約束だよ……?」

小鷹「予想通りだけど、せめていつも通り『♪』をつけて軽いノリで言ってくれよ!」

くみん「私が外国に行っちゃう前、タカくんは私以外にお友達いなかったけど大丈夫だった?」

小鷹「お前は母親か。俺だって友達くらい……一人はいたよ」

くみん「一人だけ?」

小鷹「良いんだよ。百人友達つくるより、百人分大切にする友達で」

くみん「えぇーっ!ダメだよ、そういうのは浮気って言うんだよー?」

小鷹「浮気もなにもあいつは男だぞ」

瀬菜「」ガタッ

小鷹「そういうお前はどうなんだよ?外国なんかで友達出来たのか?」

くみん「うーん……私は学校とか行かないで勉強も家庭教師だったから……お友達はいなかったよ」

小鷹「だったら友達が一人いた俺の勝ちだな」

くみん「えーっ、そんな勝負してないよー。それに今ならたくさんお友達いるもん!」

小鷹「うっ……」

くみん「タカくんはお友達いたの?部活が出来る前とか前の学校で」

小鷹「ゴフッ…」

小鷹「そ、そうだ!部活ができる前もお前は友達だろ!?だから一人は」

くみん「ダメだよ、私はタカくんの彼女だからお友達にカウントされないよ?」

小鷹「くっ……じゃあ…………え?その設定、まだ続いてるのか?」

くみん「ええーっ!!私とタカくんはもう恋人じゃなかったの……?」

小鷹「それは、その……」

くみん「どうしよう……恋人がいるからお付き合いできませんって、今まで何度も嘘ついちゃった事になるよ……」

小鷹「何度もその台詞を言う場面に出くわしたのかよ……」

くみん「タカくんは私の事、好きじゃなくなっちゃったの……?」

小鷹「いや、なんて言うかさ……子供の頃に約束したからってなにも……」

くみん「うーん……」

小鷹「それに十年以上たって色々変わった所もあるし、とりあえずお互いを」

くみん「タカくん、お菓子買ってきて良い?」

小鷹「お前は本当にマイペースだな」

くみん「じゃーん♪懐かしいガム買ってきたよー」

小鷹「うわ、こんなのまだあったのか。丸いのが3つ入ってて甘い、普通、すっぱいの3種類があるんだっけ」

くみん「いっつもタカくんはすっぱいのを食べてたよねー♪じゃあ私から」パクッ

小鷹「いや……」

くみん「……ッ!」

小鷹「すっぱいのは毎回お前が涙流しながら食べてただろ。で、俺は毎回ハズレ無しで食えたわけだ」パクッ

くみん「うぅ……」

小鷹「うん、普通のやつだな。……ってか、甘いの残ってるんだから口に入れれば良いだろ?」

くみん「ダメだよ、これは小鳩ちゃんのおみやげなんだから」

小鷹「小鳩に?」

くみん「はぁ……やっと甘くなってきた。……うん、いつもタカくんは一つ小鳩ちゃんにおみやげで持って帰ってたでしょ?」

小鷹「あー……そういえばそうだったっけ」

くみん「だからこれは小鳩ちゃんの分だよ♪」

小鷹「そっか。サンキュ……ってか、なんで小鳩の名前は覚えてて、俺の名前は間違えてたんだよ」

くみん「……えへへっ」

小鷹「……可愛、じゃなくて、笑ってごまかすなよ!」

小鷹「じゃあそろそろ帰るか」

くみん「小鳩ちゃんのおみやげも出来たしねー♪」

小鷹「たのむから学校でその……タカくんとか呼ぶのやめてくれよ」

くみん「うん♪これは二人きりの時だけだよ♪」

小鷹「はぁ……」

くみん「ねぇ、タカくん」

小鷹「なんだよ」

くみん「今度ね、私と寝てくれる?」

小鷹「……はあ!?」

くみん「私がいる隣人部内の昼寝部……だれも一緒にお昼寝してくれないんだもん」

小鷹「ああ……その寝るか……それなら別に良いけど」

くみん「ほんとに?やったー♪人が殆ど来なくて暗い場所見つけたけど怖くて入れなかったんだぁ♪」

小鷹「へー」

くみん「今度一緒にそこでお昼寝しようね♪じゃあ私こっちだから、また明日ー♪」

小鷹「ああ、また明日なー」

小鷹「……」

小鷹「あれ?暗くて人が来ない所で一緒に寝るとかまずくないか……?」

小鷹「それにしてもくみんのやつ……本当に昔から変わらないな。あの頃と一緒だ」

小鷹「……」

小鷹「身体つき以外……」

小鷹「さて、俺も帰るか」

野暮用の時間だー!また書く

すません。次のカプ>>322

小鷹とモリサマ

ある日の部室前

森夏「このクソ中房ー!!」

凸守「悔しかったら捕まえてみろデス!」

森夏「ハァ……ハァ……、逃げ足だけは早いんだから……」

ガチャッ

京介「おー……って、なんだ?走って来たのか?」

森夏「走りたくて走った訳じゃないわよ。あのバカ今度捕まえたら絶対牛乳飲ませてやるんだから」

京介「あー、凸守か。まぁあいつすばしっこいし、お前もそんな重そうなもん2つもぶらさ」

森夏「うっさいわね。シスコン変態野郎は黙ってなさいよ。その上セクハラまでするなんて殺されたいの?」

京介「ひっでぇ!!こんな酷い事言われた事なんて…………いや、結構あるか」

森夏「うわ、きもっ……」

京介「はあぁ、最初は先輩って呼んでくれてたのによー」

森夏「最初からこういう人間だと気付いてたら先輩なんて呼んでないわよ」

京介「お前見てるとさ、」

森夏「見ないでください」

京介「敬語で言われるとダメージでかいぜ……」

森夏「って言うか、あんたしかいないの?それなら帰るんだけど」

京介「いるだろ?ほら、そこで転がってる」

くみん「むにゃむにゃ……」

森夏「……帰ります」

ガタッ!

森夏「な、なに!?」

小鷹「ってて……あれ?あー……そっか、部室か」

森夏「こ、小鷹先輩、いらしてたんですか?」

小鷹「おー……なんて言うか、昼寝してた」

森夏「昼寝?……もしかしてコレがやってる昼寝部の活動ですか?」

小鷹「ふぁーあ……そうだけど」

森夏「まったく、くだらない事に小鷹先輩を巻き込むなっての!」

くみん「えへへ……やっぱりモリサマちゃんは……ぽっちゃりさんだよねぇ……」

森夏「ぶん殴ってやろうかしら……」

京介「落ち着けって。女の子はちょっとぽっちゃりし」

森夏「虫けらは黙って!」

京介「とうとう人ですら……」

小鷹「いやー、意外と良いもんだぞ。昼寝」

森夏「だからってわざわざ部活で……」

小鷹「一度やってみればわかるって。今度一緒に寝てみるか?」

森夏「はい!!」

京介「いやいや、今のはセクハラですよー!!って怒鳴る所だろ」

森夏「話しかけないでください。セクハラで訴えますよ」

京介「なっ……ちょっと待て!この扱いの差はなんなんだよ!!」

森夏「しかるべき対応の差にきまってるでしょ。このシスコン」

京介「なら言わせて貰うけどな!!こいつだって小鳩ちゃんって言う可愛い妹とイチャイチャしてるだろーが!!」

森夏「妹に好かれる兄と、妹が好きすぎて仕方ない変態を一緒にしないでくれませんか!?」

森夏「って言うか、あんたが人の妹を可愛いとか言うと犯罪の臭いがするんだけど」

京介「これは……ひどい……」

凸守「テレテテーテッテテーテッテテー♪走ったら喉が渇いたデス!」

ガチャッ

京介「そーいや飲み物あったっけ?」

凸守「……デス、……無いデス!!」

京介「やっぱりなぁ」

凸守「うっ……うぅ!偽モリサマ!!さっさと飲み物を買ってくるデス!!」

森夏「なんで私が買いに行かなきゃいけないのよ。って言うか、あんたを追い掛けてた私も喉渇いたんだけど」

凸守「お前が追い掛けて来たから凸守の喉が渇いたのデス!だからお前が買ってくるデスよ!!」

森夏「元はと言えばあんたが追われる様な事したからでしょうが!!茶菓子も買ってきなさいよ!」

京介「おい、もう落ち着けって」

森夏「変態は黙ってて!」

凸守「外野は黙ってるデス!!」

京介「ひっでぇ!!お前ら!一応俺は先輩なんだぞ!!もう少し敬えよ!!」

小鷹「あー、もううるさい。くみんが起きちまうだろ」

凸守「……それは起きないと思うデスよ」

くみん「むにゃむにゃ……えへへ……」

小鷹「じゃあ俺が行ってくるから。飲み物と茶菓子買ってくれば良いんだな?」

森夏「そんな、小鷹先輩が行かなくても……」

凸守「そ、そうデス。雑用は偽モリサマに……させれば……」

小鷹「なぁ、前から気になってたんだけどさ」

凸守「ヒィッ!!」ダダダッ

森夏「なんで隠れてんのよ?」

凸守「さ、さすがは吸血鬼の真祖である小鳩が忠誠を誓う兄……あの目はただ事では無いデス!5人は闇に葬っているデス!!」

京介「物騒な事言うなよ。あと俺を盾にするな」

小鷹「はぁ……じゃあちょっと行ってくるわ」

森夏「わ、私も行きます」

小鷹「良いよ、一人で。そこのコンビニ行くだけだし」

森夏「でも私達が言い出したわがままですから……お手伝いさせてください」

小鷹「まあ……そこまで言うなら。よし、んじゃ行くか」

森夏「はい♪」


京介「なーんか俺の時と対応がちがくね?」

凸守「仕方ないデス。奴は闇の王になるであろう知れぬ人物、かたやお前は犯罪者になるであろう人物デスから」

京介「……もしかして俺って小鷹より友達少なくね?」

凸守「お前に友達なんているデスか?」

京介「」



小鷹「あっちー……」

森夏「そうだ、私日傘持ってるんで使いますか?意外と涼しいんですよ」

小鷹「そうなのか?」

森夏「はい♪えっと、確か鞄に……はい、どうぞ!」

小鷹「じゃあ……」バッ


小鷹「おー……すごいな、めちゃくちゃ涼しいぞこれ!」

森夏「気に入ってもらえて良かったです」

小鷹「そんなとこいないで日傘に入れば良いだろ。涼しいぞ?」

森夏「じゃあお言葉に甘えて……」

小鷹「いやー、本当に今まで日傘の効果をなめてたわ」

森夏「私も……日傘の効果を甘くみてました……」

女子(なーに雨も降ってないのに相合い傘してんだよ。バカなんじゃないの?いや、バカだろ)

女子(そんなにリア充アピールしたいなら海にでも行けば良いのに)

女子(それで溺れて死ねば良いのに。リア充はみんな鮫に食われれば良いのに)

小鷹「あっ、ちゃんと入らないと変な日焼けするんじゃないか?もっとこっちに寄った方がいいぞ」

森夏「は、はい……!」

女子(あーあ、私の寿命一年縮めても良いからあいつら死なないかな)

小鷹「なぁ森夏」

森夏(さりげなく下の名前を呼び捨てに……)

小鷹「なんでお前は凸守と仲悪いんだ?」

森夏「仲が悪いって言うか、あの中ぼ……あいつがくだらない事で私を怒らせてるだけです……」

小鷹「でも相手は年下なんだし少しは我慢して――」

森夏「我慢にも限度があります!」

小鷹「俺からも注意するようにするからさ。ほら、凸守は俺のこと怖がってるみたいだし、その方が効果ありそうだろ?」

森夏「小鷹先輩がそこまで言ってくれるなら努力はしますけど……」

小鷹「さすがにクラス委員長だけあって物分かりが良いな。助かるよ」ナデ

森夏「ひぁ……っ!あ、あの……あっ、えっと」

小鷹「ん?……あっ!悪い悪い。つい癖で小鳩と同じように頭を撫でて」

森夏「いえ、こうやって褒められるのなんて久々って言うか……嬉しいですから」


女子(なにやってんだよあのバカップル。早く爆発しろよ。くそっ、ここからだと何を話してるか分からないし……)

女子(まぁどーせエロい事しか喋ってないんだろうけど)

小鷹「よし、買い物はこれでOKだな」

森夏「あっ、私も少し持ちます」

小鷹「いいよ。森夏は日傘を持ってくれれば」

森夏「……はい♪」

女子(くそっ、なんで私がこんなストーカーみたいな事……)

小鷹「そういえばさ、森夏はなんで隣人部に入ったんだ?」

女子(隣人部?)

森夏「なんでって言われると……」

小鷹「森夏は友達とかに困らないように見えるけど。なんで友達作る部に入ったのかなーって」

女子(友達を作る部活!?なにそれ、そんなユートピアがうちの学校に!?)

森夏「それはその……仲良くなりたい人がいたからって言うか……」

小鷹「そっか。まぁ部活動を通してそいつと仲良くなれればいいな」

森夏「はい!」

女子(くそっ、もっと詳しく話を聞きたいのに!隣人部……隣人部……)

警官「ちょっと君、何してるの?店内でコソコソしてる怪しい学生がいるって通報があったんだけど」

女子「あっ……ふ、え……あ、あの…………わ、わた、わたし……ちが、あの……す、ストーカーを……してただけで……」

警官「ストーカー?……ちょっと詳しく話を聞かせてもらおうか」

女子(あわわわわ……)

眠気に勝てそうにない。またかきます

小鷹「あっ!しまった、買い忘れが……悪い、ちょっとここで荷物見ててくれ!」

森夏「は、はい!……はぁ、相合い傘してお買い物……これって実質デートよね!」

男「そこの可愛い彼女(以下略)」

男2「今から俺らと一緒に(以下略)」

森夏「人を待ってるのでお断りします」

男「そんな事言わずに(以下略)」

森夏「ちょっと!しつこいんだけど」

男2「略」

森夏「ちょっと、離して!!」

小鷹「はい、ストップ。あんまりうちの部員いじめないでくれるかな」

男達「ヒィッ……お、男がいるならはじめから……」

小鷹「そうそう、こいつは俺の女だから。シッシッ」

森夏(俺の女……)

男達「ひっ」ダバダバ

小鷹「悪かったな。俺が買い忘れなんかしたから……」

森夏「いえ……また助けてくれてありがとうございます」

小鷹「また?」

森夏「はい……覚えて無いですか?入学してすぐにも同じように助けて貰ったんですけど」

小鷹「そうだったっけ?……まぁこの悪い目つきはこれくらいしか役に立たないからな」

森夏「そんな事ないです!私、小鷹先輩の目も好きですから……」

小鷹「ありがとうよ。でも気を使う事ないんだぞ?もっと京介みたいな扱いでも」

森夏「そんな!小鷹先輩をあんなシスロリコン変態野郎と一緒になんて出来ません!」

小鷹「あ、ああ……確かにその扱いはきついな……」


女子「はぁ……やっと解放された……そうだ、あいつらは何処に……」

小鷹「とりあえず飲み物も茶菓子も買ったし帰るぞ」

森夏「はい」

女子(チッ……まだあんな所でイチャついてやがったのか……)

女子(でも友達を作る部活でジュースや茶菓子まで出るなんて……)

小鷹「そういえば今日は桐乃も来るって言ってたな」

森夏「えっ、まさかまた部活でエロゲーする気なんじゃ……」

女子(ぶ、ぶぶ、部活動でエロゲー!?な、なにそれ、超気になる……)

小鷹「理科や瀬菜よりマシだろ……あいつら昨日も男同士で……」

森夏「ホモが嫌いな女子なんていないとか言ってましたね……私には理解出来ないけど……」

女子(超気になる、気になる、気になる……もう少し近くに)

ガチャッ

小鷹「ただいまー」

森夏「ほら買ってきたわよ!」

凸守「ご苦労、下々の民よデス!」

森夏「あんた本当にぶん殴るわよ」

凸守「ん?ところでその後ろにいる小さいのは何デスか?」

小鷹「後ろ?」

森夏「?」

女子(……はっ!しまった、いつの間にか部室まで尾行を)

小鷹「もしかして入部希望?」

もこ「あ……あにょ、わ、私……黒木……智、子……」

小鷹「え?なんだって?」

もこ「ひぃっ!そ、その……私、あの…………あ、いい天気で……すね……」

森夏「えっと……どうして急に天気の話し?」

もこ(だ、だめだ、部活動は魅力的だけど、まだコミュ力が足りない……)

凸守「その目のクマ……まさか闇の禁術を!!」

森夏「ややこしくなるからバカは黙ってなさい!」

もこ「そ、そうなんです……闇の、禁術を…………」

小鷹「いや、のっからなくて良いから」

もこ「す、すみません、すみません……」

京介「お前ら、なんか怖がってるみたいだしあんまり質問攻めするなよ」

森夏「はぁ?むしろその小さい女の子をなめ回す様な目に脅えてるんじゃないんですか?変態」

京介「ごふっ……お前の言葉は本当に……愛の無いあやせって感じだな……」

京介「とにかく一度落ち着いて……ん?」

もこ「……」

森夏「ちょっと、なんでその子があんたの隣に座ってるのよ。弱みでも握ってるの?」

京介「失礼な事言うなよ!!……て、でもどうして俺の隣に?」

もこ「なんだかここが落ち着くから」

京介「そっ、そっか。えっと俺は高坂京介、君は?」

もこ「黒木智子。ともちゃんとかもこっちって呼んで良いですよ」

京介「じゃあ……もこっち、どうして急にそんな落ち着いて……」

もこ「なんか京介の隣にいると落ち着くから」

森夏「言っとくけどそいつはシスコンでロリコンで変態よ!?」

もこ「ひぃっ……ご、ごめ……なさぃ……わ、わた、あの……」

京介「やめろよ、もこっちが怖がってるだろ」

森夏「くっ……あんたなんかに懐くってのがムカつくわね……」

京介「そういえば、何で俺とは普通に話せるんだ?」

もこ「……さあ。でもこんな事は初めて」

森夏「それってもしかしてこいつに……」

もこ(なんか京介からは智貴と同じ感じがするから平気だな……)

小鷹「それで?今日は入部しにきたのか?」

もこ「あ、わ……わた……その、にゅ……は、あ……」

小鷹「……京介、頼む」

京介「今日は何の用で来たんだ?」

もこ「入部しようと思ったんだけどコミュ力が足りないので帰ります」

京介「……だそうだ」

小鷹「そりゃ残念だな。さっきも変なのがいたし気をつけてな」

もこ「は、はぃ……わ、わたし……わたしみたいな……あの、へへ……」

京介「途中まで送ろうか?」

もこ「平気、どうせ私に声かけてくる男なんていないし」

京介「お、おう……じゃあな、もこっち」

もこ「おじゃましました」

ガチャッ

小鷹「なんだったんだいったい……」

京介「でも俺に懐いてくれるなんていい子だったろ。まるで妹が出来たみたいだぜ」

森夏「うわっ……」

京介「……せめて罵ってくれよ!!」

森夏「はーぁ……」

小鷹「どうしたんだ?ため息ついて」

森夏「い、いえ!なんでもないです!あはは……」

森夏(あの子が来たせいで、私と小鷹先輩の絡みが少なかった気がする……)

これやりたかっただけだよ。
もう寝るよ!

次のカプは>>370で!

今のところ
小鷹【くみん、もりさま、小鳩、星空?加奈子】
勇太【幸村、樟葉、六花】
京介【桐乃、もこっち】

これであってる?

お、おう
次は>>377×>>378

さ……>>380で……

こだか

>>380
単品!?

何度も申し訳無いです。少し余裕をもって>>385でお願いします

縺薙□縺九≠繧?○

今回は安価に縁が無かったに違いない
体育座りでもしながらあまり活躍してないキャラで何か思いついたら書きます

桐乃「こんにちわー♪こ・ば・と・ちゃーん♪」

小鳩「……ぃやっ!」

桐乃「ふひひ、まだ何も言ってないのに超拒否られてるぅ♪」

森夏「桐乃ちゃん、こんにちわ」

桐乃「あっ、森夏さん!お久しぶりです」

森夏「相変わらず元気ね。危ない意味でも」

桐乃「実は今日、友達を連れてきてるんです。ほら、あやせ」

あやせ「は、はじめまして。新垣あやせです」

森夏「桐乃ちゃんの友達にしては何て言うかタイプが違うわね……私は丹生谷森夏。よろしくね」

小鷹「俺は羽瀬川小鷹。で、こっちが妹の小鳩。あとはそこで寝てるのがくみんだ」

桐乃「あとね、他にも超可愛い樟葉ちゃんって子もいんの!」

小鷹「そういえば京介と凸守はどこ行ったんだ?」

小鳩「クックックッ、京介と凸守はおトイレなのだ……」

あやせ「……ねぇ、桐乃。お兄さんはどうして小学生の女の子に呼び捨て」

桐乃「しーっ!小鳩ちゃんはああ見えて私たちの同級生なの!成長の話しは禁句だから!」ヒソヒソ

ガチャッ

京介「ただいまー……って、桐乃来てたのか。……おお!!らぶりーマイエンジェルあやせたんまで!!」

あやせ「お兄さん……この前、次にその呼び方したら殺すって言いましたよね?」

京介「そ、そうだっけ?」

森夏「って言うか、中学生の女の子に何言ってるんですか。気持ち悪い」

あやせ「今度は忘れない様に体に彫っておきましょうか」

森夏「彫刻刀で良かったら私持ってるわよ」

京介「あ、あはは……お前らが言うと冗談に聞こえないなぁ」

あやせ「冗談?いつ誰が冗談言ったんですか?お兄さん」

森夏「フフッ、京介先輩もたまには面白い冗談言うんですね」

京介「こんな時だけ先輩とか呼ぶなよ!こえーよ!!」

京介「き、桐乃!助けてくれ!!お前しか頼れないんだよ!!」

桐乃「えぇー……はぁ、仕方ないなぁ……」

京介「桐乃~!頼りにしてるぜ!!」

桐乃「あやせ、森夏さん、こいつはバカだけど……まぁ悪い奴じゃ無いって言うか」

あやせ「でも毎回セクハラを……さっきもらぶりーマイエンジェルあやせたんとか言われて黙ってられないよ」

桐乃「……え?何、あんたそんな事言ってたの?キモッ……」

京介「あれは社交辞令って言うか、冗談に決まってるだろ!!」

あやせ「へー……冗談だったんですか……」

京介「あっ、いや……」

森夏「さっきは小さな女の子が慕ってきて、妹が出来たみたいだぜーとか喜んでましたよね」

あやせ「とうとう小さな女の子にまで触手を……」

京介「あ、あれは高校生だろうが!確かに小柄だったけど」

桐乃「なにそれ。どういう事?」

京介「だ、だからさ……本当に高校生で……」

桐乃「そうじゃなくて、妹が出来たみたいだぜって所。なんかムカつくんだけど」

京介「き、桐乃さん……?あの、助けてくれますよね?おーい」

桐乃「死ねば?」

京介「桐乃ー!!マジで、マ……」

あやせ「よかった。桐乃の承諾さえ得られれば心置きなくヤれますね♪」

森夏「今までお世話になってもいないし感謝もしていませんけど、さようなら、先輩♪」

京介「い……いやぁぁぁぁ!!」

あやせ様はヤンデレだからわかるがモリサマーってこんなキャラなん?
中二DVD人気で今だに借りれないからキャラがあまりわからぬのだ

あやせ「なに大声出しているんです?冗談に決まってるじゃ無いですか」

森夏「そんな犯罪行為するわけ無いじゃない」

京介「だ……だったらその濁った目をやめろ!完全にマジな人間の目だろ!!」

桐乃「あいつが新しい妹作ったなら私も新しいアニキ作ろっかなー。例えば小鷹さんとか♪」

桐乃「そうすれば自動的に小鳩ちゃんが妹に……ふひひ」

小鳩「ぃっ……やっ!!」

あやせ「本気な人間の目って言うのはああいう目ですよ」

桐乃「小鳩ちゃーん♪ちょっとだけペロペロさせてー♪」

小鳩「い、いやぁぁぁぁ!!」

森夏「あの子……本当に女の子に生まれて良かったわ。男の子だったら即ブタ箱行きね」

京介「桐乃……」

京介「俺がいったい何したって言うんだよ……」

あやせ「自分の胸に聞いてみてください。それで分からないなら死んでください」

京介「確かにあやせにはセクハラ的な事をしてるかも知れない……でもお前には何もしてないだろ!!」

森夏「……」

京介「なんでそこまで俺を嫌うか聞かせてくれ!!」

森夏「……人を嫌いになるのに理由が必要ですか?」

あやせ「それは生理的に受け付けないって事ですね」

京介「お前ら……サラっとえぐい事言うなよ……」

小鷹「と、とりあえず飲み物と茶菓子も買ってきた所だったし、まぁ座ってくれよ」

あやせ「そうだ、コレ……家庭科の授業で作った余り物で申し訳ないんですけど良かったら皆さんで食べてください」

京介「余り物の割には綺麗な袋につめられてるな」

あやせ「べ、別にお兄さんに渡そうと思ってた訳じゃないですから当然です!勘違いしないでください!」

京介「お、おう……?」

寝ます……

>>407
にぶたにさんはうらおもてのないすてきなひとです(棒)

遡る事数ヶ月前……入部初日

勇太「この子が入部したいって言ってた丹生谷です」

森夏「よろしくお願いします!」

小鷹「俺は羽瀬川小鷹。悪いな、今日はみんな用事で俺とこいつだけなんだ」

森夏「そんな、お気になさらずに。よろしくお願いします、こ……小鷹先輩」

京介「俺は高坂京介、よろしくな」

森夏「高坂先輩ですね、よろしくお願いします♪」


ある日の部活動……

森夏「こんにちはー……あれ?今日は高坂先輩だけですか?」

京介「んー?もうちょっとしたら皆来ると思うけど」

森夏「じゃあ私、その辺片付けてますね」

京介(それにしてもでかいな……)ジィーッ

森夏「ん?……高坂先輩!目線がいやらしいですよ!」

京介「あっ、わ、わりぃ!つい」

森夏「あんまりジロジロ見てるとセクハラで訴えますよ!」

京介「訴え……マ、マジでごめん!」

森夏「ふふっ……もう、本気にしないでくださいよ!じゃあ部屋の掃除しますね」

またある日の部活動……

森夏「こんにちはー」

京介「おー。今からお茶入れるけど丹生谷も飲むかー?」

森夏「あっ、そんなの私がしますから高坂先輩は座っててください」

京介「そっか?悪いないつも」

森夏「これくらい当然ですから」

小鷹「森夏は将来いい奥さんになりそうだなー」

森夏「そ、そそ、そんな、私なんて……」

京介「そういや今日から夏服だよな」

麻奈実「どうしたのー?急にそんな事言い出して」

京介「いや、丹生谷の下着の線が透けてて今日から夏服なんだなーって」

麻奈実「こら、そんなこと言っちゃダメだよー!セクハラって言うんだよー」

森夏「あはは……麻奈実さん、大丈夫ですから……ハッ」

小鷹「み、見てない、見てないから、その……麻奈実、何か羽織るものかしてやってくれ」

京介「さすがに黒は目立つからなぁ」

森夏「」ピキッ

またまたある日の部活動

京介「うわっ、すっげー雨、ゲリラ豪雨ってやつか」

小鷹「あれ?あのグランドから走って来るのって森夏なんじゃ……」

ガチャッ

森夏「ハァ……ハァ……最悪、ちょっと外に出た途端に……ハァ……」

小鷹「あーあー、とりあえず落ち着いて。何か拭くものと飲み物持ってくるから」

森夏「あっ、そんな……ハァ、私……やり……」

小鷹「良いから座ってろ。先輩命令だ」

森夏「……じゃあお言葉に甘えて」

京介「大丈夫か丹生谷?」

森夏「はい、すみませんご迷惑かけ」

京介「雨で濡れて下着も透けてるし、なんかハァハァ言ってるとエロいけど大丈夫か?」←桐乃のエロゲーの影響アリ

森夏「高坂先輩、デリカシーのかけらもないですね……」

またまたまたある日の部活動

京介「俺はロリコンじゃない!!シスコンだー!!」

森夏(気持ち悪い……)


またまたまたまたある日の部活動

京介「なぁ、小鷹。女の子と付き合うとさ、どれくらいでおっぱい触っていいの?」

小鷹「し、しらねーよ、そんなの」

京介「そっかー……なぁ、勇太はどう思う?」

勇太「俺も分からないって言うか……やめませんか?この手の話しは……丹生谷もいる訳ですし……」

京介「……なぁ、丹生谷は付き合ってどれくらいでおっ」

森夏「死んでください」


またまたまたまたまたある日の部活動

京介「桐乃もさ、おれと兄妹だしセックスしたいとか思うのかな?」←完全に妹系エロゲーの影響

森夏「……きもっ」←ゴミを見る目

そして今に続く

あやせ「あの、丹生谷さん」

森夏「ん?」

あやせ「正直な所、お兄さんの何処が嫌いなんですか?」

森夏「そうねー……一言で言えばセクハラかしら」

あやせ「!! わ、私もよくセクハラされてるんです!好きだー!とか、結婚してくれー!とか!」

森夏「中学生相手にまで何やってるのよあいつは……」

あやせ「私、なんだか丹生谷さんとは気が会いそうって言うか……同じ被害者として、その……」

森夏「そうね(この子もかなり裏表ありそうだし……)」

あやせ「これから丹生谷さんの事、お姉さんって呼んでも良いですか……?」

森夏「えっ?まぁ年下だしそれは別に構わないけど……」

あやせ「本当ですか!?じゃあ早速……よろしくお願いします、森夏お姉様」

森夏「お姉様!?」

あやせ「お姉様って美人だしスタイル良いですよね」

森夏「そ、そんな事無いと思うけど……」

あやせ「私、仕事でモデルとかしてるんですけど、お姉様くらいスタイル良い人見たことありませんよ!」

森夏「へー、あやせちゃんってモデルとかしてるんだ。可愛いもんね」

あやせ「そんな……私なんてお姉様の美しさに比べたら全然……」

森夏(もしかしてこの子、ちょっと危険かも……)

京介「姉妹で百合ってのも最近良いよなーって思うようになってきたんだよな……」

桐乃「あっ!それ私もわか――」

あやせ「セクハラ変態野郎は」

森夏「死ねば良いのに」

京介「ゴフッ……き、桐乃、お前なら分かっ」

桐乃「こ、小鳩ちゃーん、まってぇー♪」

小鳩「こっちくんな、あほー!!」

はい……

次のカプ>>425

京介×六花

京介(きつい……精神的には結構鍛えられてるはずなんだけどな……)

京介(一刻も早くこの場から逃げ出さなくては……)

ガチャッ

六花「京介、ちょっと来て」

京介「六花!お前は天からの使いか!!」

六花「違う。天では無い。私は闇を統べる者」

京介「そうか、もう闇でも地獄でも何でも良いから俺をここから連れ出してくれ!」

六花「闇や地獄を求めるとは……やはり間違いない」

京介「?」

森夏「ちょっと!そんなのと一緒にいたらろくな事無いわよ?あんたロリっぽいのに」

あやせ「そ、そうですよ!どなたか存じ上げませんが、お兄さんはロリコンでシスコンなんですから!」

六花「言っている意味が分からない。しかし京介が危険な人物であることは把握している。何を隠そう京介の中に――」

森夏「危険な人物って分かってるなら連れ出さないの」

六花「はっ……まさか丹生谷も京介の秘密に気付いて邪魔を……」

森夏「秘密?」

六花「凸守!!」

凸守「はいマスター!」バサッ

森夏「そ、その本は……!」

凸守「えーっと、モリサマーは数百年の時を生き、精霊と会話しつつも呪いを操る事ができ――」

森夏「や、やめ……やめて……」

あやせ「お姉様?」

凸守「そしてモリサマーはこう言ったのデス!愛こそが全てだと!!」

森夏「う……ああぁぁ!!殺して!いっそ殺してー!!」

あやせ「お姉様!?」

京介「ど、どうなってんだ?」

六花「丹生谷に対し精神攻撃をした」

凸守「ゲフフフフ、そいつの腐った心ではモリサマーのありがたい言葉を受け止めきれないのデス!」

六花「さぁ京介、今のうちに」

京介「おう、なんか知らんが助かったぜ!」ダッ

数分後…

京介「ハァ、ハァ……結構走ったな……」

六花「京介、その木の下に座って」

京介「ああ、そうさせてもらうよ……っと」

六花「凸守」

凸守「了解デス!」タタタッ

京介「ん?なんだこのロープ……いててて!!何するんだよ!」

凸守「ぐるぐる巻きデス!」

六花「これより闇の番人を降臨させる」

京介「闇の番人?なんだそりゃ?」

六花「京介の中に眠る闇の力を引き出す儀式」

凸守「その際に暴れ回る可能性があるのでその封印の紐で呪縛しておいたのデス!」

京介「いや、俺には闇の力なんてないから」

六花「安心して。この邪王真眼が強く反応している。京介は間違いなく闇の力を秘めているはず」

京介「そういうのは勇太に相手してもらえよ」

六花「勇太は既にDFMとして黒炎竜を使いこなせているから問題無い」

凸守「我々は来るべき戦いに備えて味方を増やさねばならないのデス」

京介(めんどくさいけど部室にいるよりかはマシだよな……仕方ない、付き合うか)

京介「で?何するんだ?」

六花「まずは聖水をかけて京介の中にいる闇を引きずり出す実験」

凸守「聖水発射準備OKデス!!」シャコシャコ

京介「おま、それ水鉄砲じゃねーか!!」

六花「我々闇の住人は聖水に触れる事が出来ないので特殊な道具を使う」

凸守「観念してくらいやがれデース!!」

京介「ぶはっ!!おまえら、いい加減……どわあぁぁ!!」

六花「凸守、ストップ」

凸守「つまらぬ者を撃ってしまったデス(ドヤッ」

京介「あーあ……びしょびしょじゃねーかよ」

六花「京介の中から闇の番人が出て来るか我々もしばらく座って観察する」

凸守「楽しみデス!」

京介「楽しくねー!!」

京介「まったく、なんでこんな目に……ん?」

六花「じぃーっ」

凸守「じぃーっ」

京介「……お、おい、そんなに見つめられたら照れるだろ」

六花「私は大丈夫」ジーッ

凸守「凸守も平気です」ジーッ

京介「くそっ……何プレイだよコレ……って、うおぉぉ!!」

凸守「どうしたデスか!?」

京介(二人とも目の前でしゃがんでるからパンツが見え……)

六花「京介、でそうなの?我慢しないで全部出して(闇の番人的な意味で)」

凸守「我々が全部処理してやるから安心して全部出すデス!(闇の番人的な意味で)」

京介「なっ……」

凸守「出そうになったら我慢せずに言うデスよ!(闇の番人的な意味で)」

六花「中は危険、はやく外に出して(闇の番人的な意味で)」

京介「お前らわざとか!!」

六花「わざと?」

凸守「デコ?」

京介「いや……俺の心が汚れちまってるだけなのか……」

汚れちまった俺は買い物にいくのでまた書きます

京介(どうする、こんな状態で下半身が反応したら誤魔化しきれないぞ……)

京介(お、落ち着け俺!そうだ、まだ慌てる時間じゃない)

京介(そうだ、まだ見えた訳じゃない。見えそうなだけじゃないか)

京介(そうだ、まだ見えてな……ぬああ!!ダメだ!さっきから「そうだ」と「まだ」ばっかり言ってるじゃねーか!!)

凸守「目を閉じて何をぶつぶつ言っているデスか?」

六花「おそらく自分の中にいるもう一人の自分と戦っている」

京介(とにかく見えてないんだから意識することもないだろ……見えない物に怯えてどうすんだよ!!よし!!)

凸守「おお!開眼したデス!!」

六花「これはどっちの京介?いますぐ答えて。裏?表?」

京介(やっぱり思った通り……スカートが良い感じになっててギリギリ見えないな。助かっ……)

京介「って!逆にエロいわ!!」

凸守「逆にエロイワ!?マスター、エロイワとはなんデスか!?」

六花「気をつけて。エロイワは確か古代魔法か何かだったかもしれない気がする!」

凸守「と言うことはコレは裏の人格と言う事デスか!?」

六花「おそらく」

京介(知らなかった……太ももってこんなにエロかったのかよ……パンツ見えてる方がマシなくらいエロいぞ)

京介(特に六花のやつ……意外とむちむちしてて……ぐっ、正直たまらん!ちくしょう!挟まれたい!!)

凸守「あっ、また目を閉じてしまったデス」

六花「おそらく京介の中では壮絶な戦いが繰り広げられている。見守ろう」

京介(もう一度落ち着け……確かに太ももはエロい。エロいがただの足じゃないか。俺にだってついてる)

京介(それを意識するなんておかしいだろ!……いや、分かってる。理屈がおかしいのは分かってるが)

京介(って言うか、この作戦は失敗だったと言えば解放されるかもしれない。……だが!)

京介「それで良いのか!男として!!俺は紳士じゃない!本能のままに目を開くぞ!!」

凸守「急にどうしたデスか!?」

六花「なんだかよく分からないけど、今のちょっとかっこいい!」

京介「後で神様に懺悔でもなんでもするさ。だが今、この瞬間だけは悪魔に魂を売ってやった……」

凸守「聞いたデスかマスター!」

六花「京介は悪魔に魂を売ったと言った!ついに京」

ブワッ!!

京介「ぐわっ!な、なんだいきなり!!突風!?砂埃が目に……くそっ!いきなり天罰かよ!!」

凸守「前が見えな……いてっ、いたいデス!」

六花「あぅっ」


京介「おさまったか……?二人とも大丈……」

凸守「いてて……今のは何だったデスか?」

六花「おそらく京介の魔力にあてられて風が騒ぎはじめた」

京介(白と……黒だと!?)クワッ

凸守「な、なにやら目つきが変わったデス!」

六花「これは邪悪を秘めた目!うっ……、この邪王真眼も反応している」

京介(パンツまる見えだけど教えた方がいいのか……?)

京介(しかし、そんな事言ったらまたロリコンやら変態だと言われかねん……)

京介(それに俺はとうの昔に紳士を捨てた。男なら黙って見……そうこれはのぞき見じゃない、見!ケンだ!!)

凸守「ついに内なる悪魔が目を醒ましたデスか!?」キラキラ

六花「京介、今どんな気分?やっぱり魔力があふれてくる感じ?」キラキラ

京介(ぐっ……こいつら闇とかあくまとか言ってるくせに……純粋無垢な目しやがって……)

京介(そんな目で見られたら……)

凸守「どうなんデスか!?」

六花「京介!」

京介「あー……失敗だ失敗。だからさっさと解放してくれ」

凸守「ちぇっ、つまらないデス」

六花「残念だけど仕方ない。次の作戦に移るとしよう」

京介「次……?」

六花「ちょっと待ってて、むこうの鞄から持ってくる」

京介「お、おい!マジかよ……」


六花「次はコレ」

京介「コレって、トマトジュースか?」

六花「この世界ではそう認識されているけど、本当の正体は魔獣の卵の搾り汁」

凸守「聞いただけでも悍ましいデス……」

六花「これを飲むなんて有り得ない」

京介「じゃあ飲まそうとするなよ!!」

六花「しかしコレを京介の体内に入れることによって、京介の中にいる魔獣が何らかの反応を見せるかもしれない」

京介「ちょっと待て、俺の中にいるのは魔獣じゃなくて闇の番人だったろ?」

六花「闇の番人もいる」

凸守「常識デス」

京介「常識じゃねーよ!!」

凸守「しかし偽モリサマー達が言っていたデス!シスコン、ロリコンと」

六花「闇の番人シスコンが魔獣ロリコンを飼っていると解釈した……もしや間違っていた?」

京介「…………いや、それで合ってます」

また書きます

六花「飲んで」

京介「俺だって走って喉渇いてるから飲みたいのは山々だけどな、この状態じゃ飲めないだろ?」

六花「自ら進んで魔獣の卵の搾り汁を飲みたいなんて……狂気の沙汰としか言いようがない」

凸守「やはり闇の番人だったのデスね!」

六花「封印されていて身動きが取れないなら私が飲ませる」

京介「飲ませるって――」

六花「あーんして」

京介「あーん!?」

六花「あーん」

京介(こんな美少女相手だとなんか悪い気はしないな……よし)

京介「あーん……ゴッ!!」

六花「注入開始」

凸守「角度は90°デス!!」

京介「ん、んん!?んんー!!!!」

六花「おかしい。なかなか全部入りきらない」

凸守「ペットボトルをギュッとすれば早く入るのではないデスか?」ギュッ

京介「ん!!!!ゴホッ、ゴホッ!!あ、あほかお前ら!!殺す気か!!」

六花「おおー……京介の鼻から魔獣の搾り汁が……」

凸守「きっとこいつの中にいる魔獣とシンクロ出来ずに拒否反応を起こしてしまったのデス」

六花「では次は鼻を摘んで注入することにしよう。こんな事もあろうかと予備も持ってきている」

凸守「さすがマスターデス!」

京介(こ、このままじゃ殺される……)

京介(こうなったら一か八か……)

六花「すぐに持ってくるから待ってて」

京介「まて!!」

六花「?」

京介「クックックッ……我を1000年の眠りから呼び起こしたのは貴様らか」

凸守「お、お前はまさか……」

京介「その通り、俺の名は闇の番人ロリコンだ!!」

六花「……あれ?ロリコンは魔獣じゃなかった?」

凸守「どうだったデスかね?でも本人がそういってるならそれで合ってるんじゃないデスか?」

京介「と、とにかく!俺は目覚めたぞ!!」

六花「くっ……!ついに目覚めてしまった……!!」

凸守「最悪の事態デス!!」

京介(いや、お前らがさっきまで呼び起こそうとしてたんだろ……)

六花「爆ぜろリアル……」

凸守「弾けろシナプス」

六花・凸守「バニッシュメント・ディス・ワールド!!」

京介(やっべぇ、なんかややこしい事になってきちまったぞ……)

六花「凸守、目標はブラッディプリズンで拘束中。今なら一撃で葬れるはず」

凸守「了解デス!!一発で決めてやるデス!!」

京介「ちょ、ちょっと待て!こんな縛られた状態で何かされたら避けれな――」

凸守「ミョルニル……ライトニング!!」

…………

京介「……え?」

凸守「ば、ばかな!ミョルニルライトニングが全く効いてないデス!!」

六花「わかった。ロリコンはおそらく属性が雷。だったら次は私が」

京介(なんだなんだ……何が起こってる!?中二病なのは知ってたけどここまで来ると訳が分からん……)

六花「勇太と契約して手に入れた力……最終奥義!!」

京介「いきなり最終奥義かよ!飛ばしすぎだろ!!」

六花「闇の炎に抱かれて眠れ……アガペニックオーガバースト!!」

京介「…………」

六花「そんな……最終奥義も通用しないなんて……」

凸守「マスター!落ち着くデス!!こいつは闇の番人!つまり雷と闇の属性を持ってるデスよ!!」

六花「なるほど。ならば属性を持たない技で攻撃するまで」

京介「ちょっと待てよ、とにかくこの縄をほどいてくれ。身動き取れないだろ」

六花「縄ではない。それは簡易型ブラッディプリズン」

凸守「闇の番人ならばその程度の魔法、すぐに抜け出せるはずデス!」

六花「その程度……あぅ」

凸守「マ、マスター!?くっ……まさか動けない状態から精神攻撃をしたデスか!!」

京介「精神攻撃をしたのはお前だろ!」

凸守「何を訳の分からない事を言っているデス!」

京介(ダメだ。やっぱり聞く耳を持ってねー……。こうなったらやっぱりこいつらの土俵で戦うしか……)

京介「クックックッ……良いのか?このブラッディプリズンとやらを解かなくて」

凸守「どういう意味デスか!」

京介「俺は千年ぶりに目覚めたばかりだからな。力の使い方をまだ思い出せていない」

六花「ならば今のうちにトドメをさすまで」

京介(トドメって……仲間を増やす為に呼んだんじゃないのかよ)

京介「何を勘違いしている。こんな拘束魔法、解く事なんて容易いんだぜ?」

凸守「だったらさっさと解いてみろデス!」

京介「言っただろ?力の使い方をまだ思い出せていないって。正確には制御しきる自信が無いって感じか」

六花「……まさか」

京介「この程度の拘束魔法なんて1の魔力で十分なんだがな。力加減を間違えて100出しちまうかもしれないって事だ」

凸守「100出すとどうなるデスか……?」

京介「えーっと……ま、町が吹き飛ぶ……とか?」

凸守「!!」

六花「やむを得ない、ブラッディプリズンを解こう……」

京介(マジかよ)

シュルシュル

京介「あー、やっと解放された」

六花「くる!!凸守、構えて!!」

凸守「はい、マスター!わかっているデス!!」

京介「えーっと……」

六花「……」

凸守「……」

京介(やっべー……やっぱり何か期待してるのか……?)

六花「来ないならこちらから行くまで。炎も闇もダメなら……ガン・ティンクル!!」

京介「な、なんだ?」

六花「そんな……!これも通用しないなんて……」

凸守「マスター!しっかりするデス!!今度こそ攻撃してくるデスよ!!」

京介(だぁー!手に負えねー!!こうなったらやけくそだ!!)

京介「ガ……ガン・ティンクル!……とか言っちゃったりして」

六花「……」

凸守「……」

京介(ダメか……?)

凸守「わぁぁぁぁ!!」ドサッ

六花「……っく!!」ズザーッ

京介(なんかすっげー効いた!?)

凸守「まさかマスターの技をそのまま返すとは……奴の能力はカウンターデスか!?」

六花「ただのガン・ティンクルじゃない。さらに上級魔法のガン・ティンクル・トカ・イッチャッタリシテ……まさか使いこなすなんて!」

凸守「魔法をカウンターで返す能力ならば物理攻撃で行くまでデス!!」

六花「凸守、気をつけて」

凸守「ミョルニルトルネード!!」

京介(なんだ?髪の毛を振り回して……でもこれなら漫画みたいに頭を手で押さえれば……)グッ

凸守「ミョルニル……トルネード……!」ブンブン

京介「おっと」グッ

凸守「くっ……まさかATフィールドまで展開しているとは……不覚デス!!」

六花「凸守離れて!次の攻撃がくる!!」

京介(マジかよ!)

京介「えっと……アガペニック、オーガバースト!!……だっけ」

凸守「そんな……それはマスターの最終奥義…………マスター、もうしわけないデス。凸守はもうここまでのようデス……」

六花「凸守いぃぃぃ!!」バッ

凸守「どごーん!!」

京介(お前が口で言うのかよ……)

凸守「うっ……生きている……デスか?」

六花「ギリギリでシュバルツシルトでの防御が間に合った。……でももう使えそうに無い」

六花「シュバルツシルトは破壊され、魔法は効かない……」

凸守「ミョルニルトルネードによる物理攻撃も通用しなかったデス……」

京介「おっ、だったら諦めるか?」

六花「……凸守、ATフィールドは敵本体からどれくらいの距離にあった?」

凸守「えっと、腕一本分くらい外側くらいデス」

六花「だったらもしかして……」

凸守「何か打開策があるデスか!?」

六花「確証は無い。でも試す価値はある……耳をかして」ゴニョゴニョ

凸守「……っ」ビクンッ

六花「この作戦でいく」

凸守「了解デス!」

京介「なんだ?最後の悪あがきってやつか?」

凸守「デンッデンッデンッデンッデンデン!」

六花「デンッデンッデンッデンッ、デンデン」

京介「これは……挟み撃ちか。へっ、いいぜ!かかってこいよ」←なんかちょっと楽しくなってきた

凸守「行くデスよー!ミョルニルトルネード!!」ブンブン

京介「技のバリエーション少ないな!」グッ

凸守「まだまだあぁぁぁ!!」ブンブン

京介「ダメだダメだ、何度やっても届かねーよ」グッ

六花「シュバルツカッター!!」ズザーッ

京介「どわっ!いってぇぇ!!そんな物理攻撃もありかよ!!」バタッ

六花「凸守!!」

凸守「了解、デス!!」ドサッ

京介「なっ……こ、こら、上に乗るな!!」

凸守「ゲフフフフ、まんまとATフィールドの中に入ってやったデス!」

京介「わかったから!近い、近い!!」

凸守「おっと、この腕の内側から出る訳にはいかないデス!」

京介「こうなったらなんとか振り落として……」

六花「足元は私が封印する」トスッ

京介「がっ……」

凸守「さぁ観念するデス!」

京介(これは……凸守の顔はすぐ目の前だし、足首は六花が座ってて……超柔らかい……)

京介「くっ……!このっ……」ググッ

六花「あぅ……っ、京介ダメ、あんまり動くとくすぐったい……」

京介(だあぁぁぁ!!やばいやばいやばいやばい!!そんな反応されたら動けないし、こっちも色々反応しちまうだろ!!)

凸守「この状態で凸守を無視してマスターに攻撃するとは、凸守もナメられたものデスね」

京介(くっそー、こいつはこいつで超良い匂いするし……!って言うか、こいつも六花程じゃないけど柔らかいし!!)

六花「凸守、今のうちに零距離から攻撃を」

京介「待て!参った、参ったからどいてくれ!」

凸守「ゲフフフフ、そのようなバレバレの嘘に騙されると思ったデスか?」

六花「凸守、早く。なんだかムズムズしてきた……」

京介「あっ、う……本当だから!マジだ!マジで降参だ!!まいった!!」

凸守「んー……マスター、どうするデスか?」

六花「ならば何か約束させるのが好ましい。今後我々に逆らえないようなものを」

凸守「ではお前は今から凸守と契約するのデス」

京介「契約?なんか変な壷とか買う契約じゃないだろうな」

凸守「マスターはDFMと契約して新たな力を手に入れたデス。例えばアガペニックオーガバーストがその一つデス」

京介「へー」

凸守「だから凸守も新たな力を手に入れる為に契約者が欲しいのデス!!」グイグイ

京介「こ、こら!乗ったまま身体を上下に動かすなよ!!ってか、それならお前も六花と契約すればいいだろ!?」

六花「私と凸守も契約はしているがそれはサーバントとして」

凸守「だから凸守には対等な契約者が必要なのデス!」

京介「わ、わかったよ!契約でもなんでもするから早く降りてくれ!!」

凸守「では契約の儀式に入るデス」

京介「儀式とかあるのかよ……」

凸守「まずは武装解除……ミョルニルハンマーを封印するデス」ハラリ

京介「武装解除って……なっ!!」

凸守「あ、あんまりジロジロ見るなデス……うぅ、やはり武装解除した姿を見られるのは恥ずかしいデス……」

京介「髪型変わったら美少女とか、どこのエロゲーだよ!」

凸守「エロゲー?何かの魔法ですか?」

六花「……わ、わからない」

京介「すみませんでした。続けてください……」

凸守「では凸守の目を見るデス」

京介「お、おう……」

凸守「じぃーっ」

京介「……ゴクリ」

京介(こ、これってもしかして、契約は口づけとか言うパ)

凸守「よく目を見たならこれで契約完了デス!!」

京介「ですよね……」

六花「では封印を解除する」スッ

凸守「ハアァ♪ついに凸守も契約者を手に入れてしまったデス♪」

京介(くっそ、可愛いなコイツ……やっぱ俺は闇の番人ロリコンだったのか……)

凸守「これからもよろしく頼むデスよ。ロリコン!」

京介「ロ、ロリコン言うな!」ビクッ

凸守「シスコンの方がよかったデスか?」

京介「いや、どっちも勘弁してくれ……」

凸守「だったらなんと呼べば良いのデスか!」

京介「普通に京介でいいよ。お前は先輩とか言わなさそうだし」

六花「私も契約者である勇太は勇太と呼んでいる」

凸守「わ、わかったデス……では、きょ……京介……?」

京介「おう」

凸守「うぅー……にゅわあぁぁぁ!!」ボフッ

京介「なんでいきなり真っ赤になるんだよ!?」

凸守「うるさいデス!黙るデス!!」

六花「凸守は年下以外の人間を名前で呼ばない。私はマスター、勇太はDFM、丹生谷は偽モリサマー」

京介「じゃあ俺は特別って訳か。まぁ契約者だしな」

凸守「と、特別とか言うなデス!生意気デス!!きょ……京、介……の分際で……」ボフッ

京介(これは可愛い生き物だな)

六花「はぁ……お腹へった……」

京介「よっぽど腹ぺこか。いきなり素に戻ったな……じゃあ時間も時間だしそろそろ帰るか」

六花「オムライスが食べたい!」

京介「子供か!俺に言ってどうする。うちの人に言えよ」

勇太「あれ?京介さんと……六花達まで?」

六花「勇太、オムライスが食べたい!!」

京介「だからなぁ」

勇太「またオムライスかよ。材料はあるのか?」

六花「ある」

勇太「はぁ、仕方ないな。じゃあ帰るぞ」

六花「さすが勇太。では凸守、京介、また明日」

勇太「さようならー」


京介「……作るのかよ!!」

凸守「契約者なら当然デス」

京介「それってもう対等な契約じゃ無いんじゃ……」

凸守「……きょう、すけ」

京介「ん?」

凸守「な、なんでも無いデス!!」

京介「はあ?まぁ良いか。帰るぞ」

凸守「きょうすけ……」

京介「だからなんだよ?」

凸守「だからなんでも無いと言っているデス!こっち向くなデス!!」カアァァ…

京介「なんで赤くなるんだよ……とにかく帰るぞ」

凸守「……きょうすけ」

京介「……」スタスタ

凸守「京介、京介」

京介「……」スタスタ

凸守「うぅー……無視するなデス!!」ドン

京介「いってぇ!!どうしたいんだよ!!」

凸守「どうもしないデス!もう帰るデス!!」ダッ

京介「なんなんだいったい……」

気づけば凸守×京介じゃないかって?……はい

次は>>495です

バジーナ 夜空

夜空(あれからもうどれくらい経ったか……)

夜空(結局小鷹とは会う事も連絡する事もなく日が過ぎてしまった……)

夜空(連絡先は聞いたがいったい何を話せばいいのか……まったく)

夜空(だいたい何故小鷹の方から連絡が来ないのだ!確かに昔の私は男みたいな格好をしてはいたが……)

沙織「あぶない!!」

夜空「ん?なっ……」グイッ

プアァァァァン!!

夜空「ゲホッ、ゲホッ、な……なんだいったい……」

沙織「まったく、信号無視で女子高生をひき逃げ未遂とは。許せませぬな」

夜空「あっ、た……たすかったよ。考え事をしていて……」

沙織「いえいえ、拙者もただ上の空と言う感じのそちらの様子を見て、気になって目で追っていたら……まぁ偶然でござるよ」

夜空(さっきから拙者とかござるとか一体何者なのだこいつは……)

沙織「しかしあれですな!アニメ等ではこういう出会いから恋が始まったりするわけでござるが……どうですかな?拙者と一夜のあやまちを……」

夜空(それになんだこの格好は……いくら私でもこの格好がおかしいと言うことくらいは分かるぞ)

沙織「あー、もし?今のはツッこむ所でござるよ?」

夜空「は?え……す、すまん、また考え事をしていた……」

沙織「乙女の悩みと言うやつでござるか。やはり恋なのですかな?」

夜空「なっ……!!」

沙織「なはははっ!これは失礼、初対面である拙者がつい調子に乗って余計な事まで」

夜空(ぬぬ……本当になんなのだこいつは……まさか忍者なのか?)

沙織「おっと、失礼。電話が……あー、もしもし?」

夜空(忍者はスマホなど持ち歩く訳がないか……)

沙織「おー、京介氏ではありませぬか!きりりん氏もお元気ですかな?」

夜空(一応礼は言ったしこのまま去るか)

沙織「部活動のお誘いでござるか?もちろん参加させていただくでござるよ!」

夜空(さらばだオタク忍者よ)

沙織「して、本日の開催場所は?……おお!小鷹氏の家ですか!」

夜空(小鷹だと?……いや、きっと小鷹なんてありふれた名前で、腐るほどいるんだろう。私には友達がいないから一人しか心当たりはないが)

沙織「しかしそうなると妹君の小鳩氏にも久々に会えますなぁ♪あのキュートな小鳩氏を拝見出来るとは、拙者今から興奮してまいりましたぞ!」

夜空(妹の小鳩!?……いやいや、落ち着け。昔から小鷹の妹は小鳩と決まっているではないか……)

沙織「最近は補習やらで小鳩氏は隣人部にあまり顔を出しておられませんかったゆえ、会えるのが楽しみでござるよ」

夜空(しらなかったな。隣人部とは他校にもあるほどメジャーな部活動だったのか……)

沙織「ここからだと少し時間がかかりそうではござるが、必ず行きますゆえそうお伝えくだされ。では後ほど」ピッ

夜空「って、そんな訳あるかー!!」

沙織「ななな、なんでござるか急に!?」

夜空「いや、すまない……つい大声を出してしまった」

沙織「?」

夜空「その、さっき話していた小鷹や小鳩と言うのはもしや羽瀬川兄妹の事ではないかと……」

沙織「おお、まさしくその通りですぞ!もしやお知り合いなのですかな?」

夜空「ま、まあそんな所だ」

沙織「さようでござるか。いやはやこんな偶然があるとは、世間も狭いものですな」

夜空「そ、そうだな」

沙織「では拙者はこれにて」

夜空「ちょ、ちょっと待て!」

沙織「はて?まだ何か?」

夜空「わ……私も実は学校で隣人部を作ったのだ。以前、そちらの隣人部とも交流をした事がある」

沙織「なんと!では我々は同志ではありませぬか!」

夜空「あ、ああ!そうだ、私たちは同志なんだ!」

沙織「そうでござったかぁ♪では、拙者はこれにて」

夜空「お、おい!!」

沙織「?」

夜空「だから、だな……、わ……わたしも……そちらの隣人部と、活動を一緒に……」

沙織「つまり部活動の為、一緒に小鷹氏の家に行きたいと?」

夜空(その通りだがど直球過ぎるだろ……さすがにダメか……)

沙織「もちろんOKでござるよ♪では一緒に参ろうではありませぬか!」

夜空「は……?いや、言い出した私がこう言うのもなんだが、他の部員に聞かなくても良いのか……?」

沙織「我が部は誰でも来るもの拒まず、去るもの追わずでござるよ」

夜空「そうなのか……(うちの隣人部とは大違いだな)」

沙織「ましてやその『来るもの』がこれ程可愛い美少女ならば断る理由はござらんよ♪」

夜空「か、かわぃ……私はそんな、別に……」

沙織「しかしながらこの炎天下を歩いて行くのは大変でござるな……よし、しばしお待ちを」ピピッ

夜空「そんな風に言われたのは……これが初めてで……」

沙織「もしもし、沙織ですけど至急車を用意していただけますか?場所は――」

夜空「そうだ、自己紹介がまだだったな。私は三日月夜空だ」

沙織「これはこれは、なんともまたロマンチックなお名前でござるな」

夜空「ロ、ロマンチックとか言うな」

沙織「拙者は沙織・バジーナ。沙織とお呼びくだされ」

夜空(沙織バジーナ?なんだ、ハーフなのか?)

沙織「おおっ、夜空氏!迎えが来ましたぞ!」

夜空「迎え?あの妙に長い車か?……と言うか、夜空氏とはなんだ」

使い「沙織お嬢様、またそのような格好で……」

沙織「夜空氏ー、はやく乗るでござるよー」

夜空(なんだ……格好が格好だけにお嬢様とか呼ばれてるのが納得できん……)

車内

夜空「車内にテーブルがある車なんて初めて乗ったな……」

沙織「そういえば夜空氏が活動している隣人部はどれくらい部員がいるのですかな?」

夜空「二人だが」

沙織「ふ、二人でござるか!?」

夜空「本当は一人で活動するはずだったんだが邪魔者が入ってな」

沙織「よく分かりませぬが……そちらは二人だけの部なのにこちらの隣人部に夜空氏は来て大丈夫なのでござるか?」

夜空「かまわんさ。あの肉は一人でいかがわしいゲームをしているだけだからな」

沙織「さようでござったか」

夜空「いや、今日はそちらの隣人部から似たようなのが遊びに来るとか言っていたな。確か桐乃とか言ったか……」

沙織「なんと!あのきりりん氏がゲームやアニメ以外で積極的に行動するとは珍しい事もあるものでござるな」

夜空「まぁそのいかがわしいゲームの話で意気投合した訳なのだが……今回はさらに」


桐乃「こんにちはー!うわぁ、エアコンきいてて涼しー!」

星奈「あっ!いらっしゃい、桐乃ちゃん♪」ムギュッ

桐乃「あの、それで星奈さん!さっそくですけど噂の……」

星奈「あの子ならほら、ソファーで寝てるわよ」

桐乃「おほおぉぉ!ちびっこシスター先生キター!!」

マリア「むにゃむにゃ……」

桐乃「やばいやばいやばい!超可愛い!超ラブリー!!ハアァ……早く起きないかなぁ♪」

星奈「ほんと、寝てるぶんには静かで可愛いんだけどねー」

桐乃「?」



沙織「そちらの顧問の先生が幼女シスターで、それを見物に?」

夜空「後はまぁ肉の事だからいかがわしいゲームでもしているんじゃないか」

沙織「さっきから気になっておるのですが、その肉というのは何でござるか?」

夜空「ああ、肉はあいつの名前だ。一応柏崎星奈と言うたいそうな名前はあるが、あいつには肉で――」

沙織「柏崎星奈?それはもしや金髪でダイナマイトバディーな柏崎星奈氏でござるか?」

夜空(いまどきダイナマイトバディーって……バディーって……)

夜空「なんだ、知り合いだったのか?」

沙織「はい。拙者は年下で星奈氏には昔から可愛がっていただいておりますゆえ」

夜空「年下!?あっ、いやすまん。てっきり同い年くらいなのかと思っていた」

沙織「いえいえ、この図体では仕方ござらんよ」

夜空「それで肉……柏崎星奈とはどういう関係なのだ?」

沙織「ごくごく有り触れた食事会等で会う程度でござるよ」

夜空「いや、一般的に食事会はごくごく有り触れていないのだが」

沙織「そうなのでござるか?」

夜空「しかしなんと言うか、失礼な話しかもしれんが意外な組み合わせだな」

沙織「意外な組み合わせ?」

夜空「うむ……」

夜空「奴は中身はアレでも外面はいかにもお嬢様だからな……しかしそっちはなんと言うか……いかにもオタクにしか見えんのだが」

沙織「なっはっはっ、拙者も食事会の時はドレスくらい着るでござるよ♪」

夜空「いや、服装だけの問題では無い気が……」

使い「お嬢様、」

沙織「おや?あそこにおられるのは」

使い「はい。早苗お嬢様だと思われますが、お声をおかけしますか?」

沙織「もちろんでござるよ♪夜空氏、ちょっとお時間よろしいですかな?」

夜空「ああ、私も車に乗せてもらっている立場だ、気にする事はない」

沙織「そう言っていただけると助かるでござるよ。ではでは、おーい!早苗氏ー!!」

凸守「ん?あの車は……バジーナではないデスか」

沙織「早苗氏もこれから隣人部の活動でござるか?」

凸守「その通りデス!」

沙織「ならば車で一緒に向かいませぬか?我々も向かっている最中でござるよ」

凸守「我々……デスか?」

夜空(また変なのが……)

沙織「えー、こちらは夜空氏。星奈氏と二人で隣人部をしているらしいでござる」

凸守「星奈……あの乳の知り合いデスか」

沙織「こっちは早苗氏。先ほどお話した食事会にて星奈氏とも昔からの知り合いでござるよ」

凸守「凸守は乳は苦手デス……あれは絶対に搾れば牛乳が出るに決まっているデス!」

沙織「なはは……早苗氏、星奈氏は牛ではござらんよ。それに夜空氏の前でござるからして……」

夜空「確かにあいつは牛ではない。あいつは肉だからな」

凸守「肉……なるほど、素晴らしいネーミングセンスなのデス!!」

夜空「しかしあれだな……二人共お嬢様っぽくないと言うか、全体的に服装や髪型がおかしくないか?」

沙織「先ほども申しました通り、食事会等では堅苦しい格好をしているでござるよ」

凸守「あの堅苦しい格好は苦手デス」

夜空「だから格好の問題では……」

沙織「そういえば前回の食事会の時に携帯で撮影したものがたしか……」ピピッ

凸守「思い出したくもないデス……」

沙織「あった!これでござるよ!」

夜空「これ?……確かに肉は写っているが、お前達がいないではないか」

沙織「いえいえ、この星奈氏が抱き着いてほお擦りしているのが早苗氏、その隣にいるのが拙者でござるよ」

夜空「…………ハア!?こ、これが!?」

凸守「沢山の知り合いが来るから……と、母様にミョルニルハンマーを強制解除されてしまったのデス」

沙織「拙者も正装させられているだけでござる」

夜空「もう完全に別人じゃないか……」

夜空「いや、待てよ。もしやコレがギャップ萌えと言うやつか……」

夜空「普段はダサくて意味不明な言葉使いの拙者女が実は清楚で綺麗なお嬢様……」

沙織「いやはや……褒められてるのか、けなされているのか分からぬでござるな」

夜空「そして普段は明らかにアホみたいな見た目なのに、髪と服装をちゃんとするだけで美少女に大変身か」

凸守「何故こっちを見てるデスか」

夜空「しかし私はお嬢様でなければギャップもない……つまらない人間だ」

沙織「いやいや、確かに今すぐお嬢様にと言うのは難しいかもしれませぬが、ギャップくらいならいくらでも作れるでござるよ」

夜空「本当か?どうすれば良い?」

凸守「凸守が見た所、お前はツンギレタイプのようデスね」

夜空「お前……だと?貴様、見た目からして私より年下だろ」

沙織「早苗氏も拙者と同じ中学生でござるよ」

夜空「年上には敬語を使え」

凸守「うるさいデスね。人の話しをちゃんと聞けデス!」

夜空(初対面でなければぶん殴ってる所だ……)

凸守「ツンギレとは、普段ツンツンしてるけどたまにキレる人の事デス!」

夜空「いいとこ無しではないか」

凸守「つまりお前の性格はいいとこ無しデス」

ガンッ!

凸守「あうぅ……」

夜空「真面目に聞いて損をした」

沙織「拙者が見るに、夜空氏はツンテレタイプですな!」

夜空「それならなんとなく知っている。しかし私はデレデレしたりしないな」

沙織「そうじゃなくて、普段はツンツンしているけど、褒められたりするとツンツンしながら照れたりする事でござる」

夜空「す、すまん。よく分からん」

凸守「どうせツンが99%でデレなんて1%とかデスよ」

沙織「いえいえ、最近のツンデレキャラはデレが多すぎると思うので、拙者はそれくらいの割合が良いかと」

夜空(何を言っているんだこいつらは)

沙織「しかし見た目のギャップを今から作るのは難しいでござるか」

夜空「そうなのか?」

沙織「普段地味な子がメガネをとったら美少女に~とかが代表的なものなので、最初から美少女だった夜空氏が地味な子になってもマイナスなギャップしか生まれないでござる」

夜空「だ、だから、そう言ってもらえるのは有り難いが、私は別に美少女などでは……」

凸守「貴重な1%のデレをこんな所で使ってしまったデス。あほデス」

ガンッ!

沙織「なので外面じゃなく内面……性格でギャップを作ってみるとしようではありませぬか」

夜空「性格か……よし、どうすれば良い?」

沙織「確か隣人部の目標はよりよい友人作りだそうでござるが……」

夜空「うちもそうだ。ちなみに先に言っておくが私には友達はいない」

凸守「ププッ」

ガンッ!

凸守「いっ……さっきから殴り過ぎデス!!」

沙織「つまり夜空氏は性格に相当な難があると言う事でござるな」

夜空「なん……だと……」

凸守「つまらないギャグを言うなデス」

夜空「……」カアァァ…

ガンッ!!

凸守「~ッ!やっぱりこいつはツンギレデス!!」

沙織「性格に難が無い以外に、こんな可愛い美少女に友達が出来ない理由が見つからんでござるよ」

夜空「……だ、だから可愛いとか言うな」

沙織「…………」

夜空「な、なんだ?」

沙織「いやぁ、そんな反応をされると思わず押し倒したくなるでござるよ」

夜空「はあ!?な、何を言っている、この変態め!!」

沙織「と、それはさておき、こういうギャップはいかがでござろうか……」ゴニョゴニョ

夜空「なっ……そんな事、私には無理だ!」

沙織「いえ、無理ではござらんよ。やるかやらないか、変わるか変わらないかは夜空氏次第でござる」

夜空「しかし……分かった、やってみよう」

使い「お嬢様、目的地に到着いたしました」

羽瀬川家

ピンポーン

小鷹「よう、いらっしゃい……って、あれ?」

凸守「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌の兄よ、相変わらず恐ろしい目つきをしているデスね」

小鷹「お前も相変わらずだな」

沙織「小鷹氏もご存知だとは思いますが、こちらは他校で隣人部をしている三日月夜空氏でござる」

小鷹「ああ、確か前に……」

夜空「え、えっと……み、三日月夜空でぇーす、よろしくお願いしまぁーす♪……す、」

小鷹「あ、ああ……よろしく……」

夜空「…………」カアアァァァァ

沙織「夜空氏?」

夜空「か……帰る!!」ダッ

沙織「あっ!夜空氏ー!!」

小鷹「なんだったんだいったい?」

凸守「と言うか、ほとんど面識が無い相手にギャップも何も無いデスよ。あれではただのあほデス」

沙織「そういえば……そうでござるな……」

小鷹「??」


一方その頃……

マリア「なんじゃお前は!さてはお前も私のお昼寝ルームを奪いに来たのだな!消えろ!クソが!!」

桐乃「な、なんか……」

星奈「そうなのよ、萌えないでしょ……」

次のカプは>>540で!

沙織と夜空をもうちょいみたい

カナ 中2=小鳩、桐乃達と同級生

ハルカ 高2=小鷹、夜空達と同級生

藤岡・保坂……いける!

ステラ「沙織お嬢様、随分とお疲れの御様子ですが大丈夫ですか?」

沙織「ご心配をおかけして申し訳ありません。まだ素顔で他人とお話しするのになれなくて……」

ステラ「そのような事はございません。沙織お嬢様は十分に人見知りを克服できております」

沙織「私なんてまだまだ……こうして緊張せずにお話し出来る人も限られてますから」

ステラ「それはつまり、ステラは特別だ。結婚してくれーと受け取って宜しいのでしょうか」

沙織「ステラさんは相変わらずぶっ飛んでいらっしゃいますね」

ステラ「そのように詰られますと……私、なんだか興奮してしまいます」

沙織「それにしてもすっかり真っ暗になってしまいまし……ん?あれは……」

ステラ「どうかなさいましたか?」

沙織「すみません、少しここで待っていていただけますか?公園に知り合いの姿が見えましたので少し……」

ステラ「かしこまりました。では私はここで見物しておりますので、激しいプレイをどうぞ」

沙織「そ、そんな、変な事はしません!」

夜空(ハァ……今度会うとき、私はどんな顔をして小鷹と会えば良いのだ……)

沙織「こんな時間に女の子が公園にお一人でいては危険ですよ?」

夜空「ん……?ああ、気遣いは有り難く受け取っておく……」

沙織「よろしければご自宅までお送りいたしますよ?」

夜空「いや、結構。家はすぐ近くだからな」

沙織「しかし何かと物騒な世の中ですし……」

夜空「それを言うなら見ず知らずの人間の車に乗る方がよっぽど危険だと思うのだが」

沙織「大丈夫ですよ。ステラさんは少し変ですけど良い人ですから」

夜空「いや、そのステラと言う人物ではなく、私が言っているのは貴様の事なのだが」

沙織「私が見ず知らず?」

夜空「そうだ」

沙織「あっ、えっと、メガネはありませんけど……拙者でござるよ、夜空氏」

夜空「その喋り方は……お前、まさか沙織バージンか!?」

沙織「バジーナです!!」

夜空「確かに写真で見たとは言え、驚いたな……人間こうも変わるものか」

沙織「私としてはいつものスタイルの方が過ごしやすいのですが……」

夜空「何故今日はまともなお嬢様をしている?」

沙織「今日は星奈さんのご自宅でお誕生日会がありまして、その帰りなんです」

夜空「肉の誕生日?」

沙織「えっと、正確には星奈さんのお誕生日から3ヶ月記念パーティーですね」

夜空「あの肉は頭がおかしいのか」

沙織「でもそのおかげでこうして夜空さんともお会い出来ましたし」

夜空「しかし本当にお嬢様だったのだな……」

沙織「とにかく車でお話ししませんか?ここにいては蚊にも刺されますよ?」

夜空「そうだな……私も少し聞きたい事もある」

沙織「では行きましょうか」

ステラ「お帰りなさいませ。沙織お嬢様」

沙織「ステラさん、少しお友達と車内でお話ししてもよろしいですか?」

ステラ「もちろん何の問題もございません」

バタンッ

沙織「こちらは三日月夜空さんで、星奈さんと同じ部活動をしている方です」

ステラ「あなたが夜空様でしたか」

夜空「?」

沙織「それから、こちらはステラさんで星奈さんの家の家令さんです」

夜空「肉に家令とは……生意気な」

ステラ「沙織お嬢様、私少々喉が渇いたので自販機でコーヒーなど買ってきていただいて宜しいでしょうか」

沙織「コーヒーですか?それは構いませんけど」

ステラ「ありがとうございます。こちらにお金がありますのでお二人の分もお好きな物をどうぞ」

夜空「それなら私も――」

ステラ「では沙織お嬢様お願いします」

夜空「こんな事を言うのはなんだが、客人のお嬢様に飲み物を買いに行かせるのはおかしくないのか?」

ステラ「自販機は目の届く範囲なので問題ありません」

夜空「そういう事では無く、何かと物騒な世の中――」

ステラ「それよりも、見ず知らずの私の車内に一人で乗り込む方が危険だと思いますが」

夜空「は……?」

ステラ「もし私が変質者でしたら。例えばこうして運転席から後部座席へ移り」

夜空「ちょっ……な、なんだ!?」

ステラ「このように無理矢理身体を密着させ、乳房を弄ばれでもしたら大変です」

夜空「お、お前、どこを触っ……んっ、くそっ」ガチャガチャ

ステラ「ちなみにドアはロックしております」

夜空「こ、この変態め!」

ステラ「そのように大声を出していると変質者に口を塞がれてしまいますよ?例えばこのように……んっ」

夜空「ん、んんー!?んっ、ん……」

夜空「はぁっ、はぁっ……き、貴様、ホントに変質者なのか!」

ステラ「いえ、私は家令ですが」

夜空「いや、完全に変質者だろうが!」

ステラ「今は世の中の危険を教える為に変質者役をしているだけです」

夜空「なりきりすぎだ!!」

ステラ「さて、乳房を弄ばれ唇も奪われたなら、次に変質者が目指すのはもちろん……」

夜空「バッ……!どこに手を入れている!!」グッ

ステラ「どんなに太ももで締め付けても、これほどキメの細かい肌ですとスルスルと……このように」

夜空「~ッッ!!」

ステラ「……おや?これは」

夜空「へ、変な所を触るな!変質者!!」

ステラ「これはまた随分とツルツルですね」

夜空「何を……言って……、そういうのを処理するのは当たり前だろ!」

ステラ「いえ、普通ここまでしないかと」

夜空「えっ……」

ステラ「と言う私もツルツルですが。見ますか?」

夜空「誰が見るか!」

ステラ「では触りますか?」

夜空「お前は本当にアホなのか!?」

ステラ「せっかくですからツルツルどうし合わせてみましょうか」

夜空「あ、あわせるって何を……」

ステラ「具です」

夜空(ヤられる……!)

コンコン

ステラ「ん?これは沙織お嬢様。ありがとうございます」

沙織「何をしておられるのですか?」

夜空「沙織ぃ……!うぅー……」ギュッ

沙織「ステラさん、本当に何をしたんですか……この反応は尋常じゃないですよ」

ステラ「特にこれと言って」

夜空「嘘だ!こいつは私の胸を揉んで、キスをして、しかも舌まで入れて!それから、それから……」

ステラ「股をまさぐりました」

沙織「何をやっているんですか!?」

ステラ「いえ、夜空様がお嬢様を肉などと侮辱いたしましたので、ついカッとなってしまい」

沙織「それは確かに……でもステラさんもカッとなる事があるんですね」

ステラ「後は夜空様が私の好みと言う事もありますが」ポッ

沙織「完全にそっちが理由ですよね」

夜空「怖かった……貞操の危機かと……沙織、もう二度と私を一人にしないでくれ……!」ギュッ

沙織「よ、夜空さん、落ち着いて下さい」

ステラ「沙織お嬢様、ここは優しい抱きしめキスをする所かと」

沙織「しません!」

沙織「どうですか?少しは落ち着きましたか?」

夜空「うむ……すまん、取り乱した」

沙織「ステラさんも冗談は程々にしてください」

ステラ「承知いたしました」

沙織「それで夜空さんの聞きたい事と言うのはなんでしょうか?」

夜空「それは……その、この前のギャップどうこうと言うは……」

沙織「その件に関しては御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした……」

夜空「過ぎた事は仕方ないんだが、今後どう接したら良いか分からないのだ……」

沙織「夜空さん……」

沙織「わかりました。ではとっておきのアイテムを差し上げましょう」

夜空「とっておきだと?」

沙織「これです」

夜空「これは……メガネか」

沙織「これは昔……私がまだ人見知りが激しかった頃、とある人から譲り受けた物なんです」

夜空「ダテメガネか」

沙織「私はそのメガネのおかげで沢山の友人を得る事ができました。言わば人生を変える魔法のメガネですね」

夜空「人生を変える魔法の……」

沙織「そしてそのメガネをいただいた人に言われたんです。いらなくなったらどこかのだれかにあげてちょうだい……と」

夜空「……」

沙織「私はそろそろそのメガネを……沙織バジーナを卒業しなくてはいけない気がしていたんです」

夜空「そうなのか……?」

沙織「ですからその人生を変えるメガネを夜空さんに差し上げます」

夜空「これを私に?」

沙織「はい。きっと夜空さんも私と同じ様に人生が変わ」

夜空「いや、結構だ」

沙織「そうですか。では……って、ええ!?人生を変えるメガネですよ?」

夜空「そんなダサいメガネをかけてしまっては色んな意味で人生が変わってしまいそうだからな」

沙織「ダサッ……」

夜空「それから家まで送ってくれると言ったが、まさに車を止めているこの家が私の家なんだが」

沙織「そうだったんですか!?」

ステラ「私は随分と前から気づいていましたが」

沙織「た、確かに表札が三日月と書いていますわ……」

夜空「と言う訳で私は帰る。またな」

沙織「ちょっ、あの、メガネは――」

夜空(そんな大切な物、もらえるかバカ者…………しかし)

夜空(うぅー……なんだったのだ、あいつは!!)

寝る!
次は>>560で!

小鷹 加奈子

羽瀬川家

小鷹「あー……あづぃ…………ん?電話?誰だこの番号……出た方がいいんだよな?」

ピッ

小鷹「もしもし?」

加奈子「おーっす!小鷹、元気にしてっかー!」

小鷹「その声は前に弁当持ってきた……加奈子か?」

加奈子「ったりぃ♪桐乃に番号教えてもらったんだよ」

小鷹「で?何か用があって電話してきたんだろ?」

加奈子「ったりめーじゃん!実はさぁ、明日ステージで仕事あんだけどさぁ!小鷹、SP兼マネージャーしてくんね?」

小鷹「え?なんだって?」

加奈子「あーっ!しらばっくれんじゃねーよ!前に会った時約束したべ?」

小鷹「ああ、そういえばそんな約束したっけ……」

加奈子「とりあえず時間と場所はメールで送っとくから絶対来いよな!」

ブチッ

小鷹「あっ、おい!……って、もう切れてる」

小鷹「まぁ明日は何も用事は無いし別に良いか」

翌日

小鷹「言われた通りの場所にきたけど……すごい人だな」

加奈子「おーい、小鷹!こっちこっち!」

小鷹「よう、久し……ぶり……」

加奈子「ってか何で私服で来てんだよ!マネージャー兼SPなんだからスーツくらい着て来いよな!!」

小鷹「それを言うならお前だって、どうしてランドセル背負ってんだよ。しかもその頭……」

加奈子「うっせーなぁ!こういうキャラなんだから仕方ねーだろ!」

小鷹「それで?俺は何をすればいいんだ?」

スタッフ「そろそろスタンバイお願いしまーす」

加奈子「はぁーい♪」

小鷹「……誰!?」

加奈子「うっせぇ!とにかく小鷹は舞台袖から加奈子の活躍を見てろよな!」ダッ

小鷹「ちょっ……」


加奈子「みんなぁー!星くずうぃっちメルル、はーじまーるよー♪」

小鷹「なんだこれ……本当にあれ加奈子なのか?」

加奈子「めーるめるめるめるめるめるめー♪めーるめるめるめるめるめるめぇ♪」

小鷹「え?なんだって?」

加奈子「それじゃーみんなぁー!まったねぇー♪」



加奈子「だぁーっ!超疲れた!!」ドカッ

小鷹「なんかギャップ凄すぎるだろ」

加奈子「んな事どーでもいいって!それよりさ、加奈子のステージどうだったよ?」

小鷹「ああ、歌は上手いし何よりあんな大勢の人前で歌って踊るなんて凄いと思ったよ」

加奈子「だべ?加奈子ってばすげーだろ♪」

小鷹「でも俺はまだ何も仕事してないぞ?マネージャー兼SPって何すればいいんだ?」

加奈子「そんなあせんなって!んじゃサッサと着替えてくっから」

小鷹「着替えって、次のステージは衣装も変わるのか?」

加奈子「はぁ?加奈子の仕事はもう終わりだけど」

小鷹「それってつまり俺の仕事ももう終わりなんじゃ……」

加奈子「いや、小鷹の仕事はこれからだし!とにかく待ってろよな!」

加奈子「お待たせー」

小鷹「うーん……」

加奈子「んだよ、人の顔ジロジロみて」

小鷹「いや、さっきの格好も人気あったみたいだけどさ、俺はこっちの普段着の方が可愛いと思うぞ」

加奈子「なっ……!は、恥ずかしい事言ってんじゃねーよ!!ったく、んじゃ行くぞ!」

小鷹「行くってどこへ?……まさか、買い物に行って荷物持ちするのが仕事とか――――」

加奈子「ちげーよ。行くのは川だし」

小鷹「……なんで川なんだ?」

加奈子「BBQするから」

小鷹「誰が?」

加奈子「小鷹と加奈子に決まってんだろ」

小鷹「二人でBBQって……」

加奈子「うっせー!ほら、マネージャーだったらさっさと言うこと聞いて荷物運べよな!」

小鷹「荷物ってもしかしてあそこにあるBBQセットとクーラーボックスか……?」

加奈子「ったりめーじゃん!ほら、さっさと行くぞ!!」

小鷹「マジかよ……おい!ちょっ」

そして二人はBBQへ
また書きます

ブロロロロ…

加奈子「着いたぁー!」

小鷹「川って、その辺の川と思ってたらバス乗って結構本格的な所まできたな」

加奈子「近所の川じゃ意味ねーし!この大自然が必要なんだよ」

小鷹「へー。まぁ川は綺麗に越した事はないけどな」

加奈子「んな事より小鷹さ、そんな荷物持ってて重くねーの?」

小鷹「そりゃまぁBBQセットとクーラーボックスだからな。それなりに重いけど」

加奈子「なーんかさ、その反応ちがくね?京介とかだったらぜってー『おもてー!』とか言いそうだし」

小鷹「こんな外見してると昔から無駄に鍛えられて体力やら腕力がついちまうんだよ……」

加奈子「ふーん。なんかそれカッケーじゃん」

小鷹「かっこいいんじゃなくて、絡まれやすいだけなんだけどな。最近はそういうの減ってきたけど」

加奈子「それって目つきの悪さに貫禄が出てきたんじゃね?」

小鷹「バカな事言ってないで荷物どこに置くか決めてくれ。それなりには重いんだぞ」

加奈子「はいはい、分かってるっつーの。んじゃあの辺にしようぜ!」

小鷹「さすがに暑いな……さてと、じゃあちょっと川に足でも」

加奈子「じゃっ、小鷹!BBQの準備よろしくなー!」

小鷹「よろしくって……」

加奈子「加奈子はちょっと川に足でもつけて来っからさぁー」

小鷹「俺だって」

加奈子「だめに決まってんだろ!小鷹まで来たら誰が準備すんだよ!」

小鷹「そんなの後で一緒に準備すれば言いだろ?」

加奈子「マネージャーなんだから加奈子をサポートすんのが当然だろ!」

小鷹「くっ……ああもう、分かったよ」

加奈子「んじゃよろしくー♪」


小鷹「あっぢぃー……この炎天下の中で火を使うとか地獄だな……」

加奈子「あははっ、つめてー!このあっちーのに水がこんな冷てーとか意味分かんねーし!マジうけんだけど」

小鷹「はぁ……はぁ……、決めた。俺は将来アイドルのマネージャーにだけは絶対にならないぞ……」

小鷹「だぁー……!出来た!!おーい、準備できたけど料理もやっといて良いのかー?」

加奈子「ハァ!?ちょっ、そんな事頼んでねーし!!余計な事すんなってーの!!」

小鷹「なんだよその言い方……あのなぁ、いくらなんでも」

加奈子「いいから!小鷹はあっちで水遊びでもしてろよ!」

小鷹「いや、火使うとマジで暑さが地獄だし手伝うから」

加奈子「だからそれがダメだっつってんの!」

小鷹「?」

加奈子「今日こそは加奈子が作った料理で小鷹に美味いって言わせてやんだからよー」

小鷹「えっ……その為にこんな所まで来たのか……?」

加奈子「なんつーかさ、キャンプとかで食うカレーって超うめーじゃん?」

小鷹「確かにそう感じるけど」

加奈子「加奈子もさ、あれから色々料理の勉強したわけよ。したらさ、この答えに行き着いた訳よ」

小鷹「……」

加奈子「とにかく出来たら呼んでやっから!向こういってろ!!」

加奈子「うわっ!なんでこんなに火が出てくんだよ!意味わかんねー!!」

小鷹「……」ウズウズ

加奈子「んだよー!網に引っ付いて取れなくなってんじゃねーよ!!」

小鷹「……お、おい、やっぱり手伝」

加奈子「小鷹はこっち来んなー!!」

小鷹「ああもう……何やってんだあいつ……!」

数十分後……

加奈子「よっしゃー!出来たぞー!!」

小鷹「お疲れ……うわっ、鼻が炭で黒くなってんぞ?あと汗だくだし」

加奈子「んな事どうでも良いから早く食えって!!焼きたてが一番うめーに決まってんだから!」

小鷹「ああ……でもちょっと焦げてないかこれ」

加奈子「贅沢言うなっての!火加減が出来なくて、それが一番きれいに焼けたんだからよー」

小鷹「確かに……お前の皿の上はダークマターみたいだな……」

加奈子「ほら、早く食えよ!!大自然と材料の良さでぜってー美味いからよ!!」

小鷹「じゃあ……はむっ」

加奈子「……」

小鷹「……」

加奈子「な、なんとか言えよ」

小鷹「……にがい」

加奈子「んだよ!その感想!!」

小鷹「いや、確かに他のと比べればマシだけどさ……焦げすぎだろ」

加奈子「んな訳ねーだろ!ちょっとそれよこせよ!!はむっ!」

小鷹「……」

加奈子「……ふっ、あははは!超にげー!マジありえねーwww」

小鷹「だろ?」

加奈子「あーあ、この作戦はぜってー成功すると思ってたのによー」

小鷹「あと、いくら素材が良くても塩胡椒くらいはしたほうが良いんじゃないか」

加奈子「ちぇっ、つまんねーの」

小鷹「でもまぁ……」

加奈子「ん?なんだなんだ、良いところもあったんかよ?」

小鷹「そうだな……加奈子みたいなアイドルが顔を炭でよごしたり、汗だくになりながら俺の為に料理してくれたって言うのは嬉しいよ」

加奈子「そ、そっか。ん……そうだぞ!加奈子みたいな超可愛いアイドルが料理してやったんだ!それだけで十分幸せだろっ!」

小鷹「はいはい、加奈子みたいな超可愛いアイドルに料理して貰えて俺は幸せだよ」

加奈子「ん……んじゃさ、小鷹。もう加奈子と付き合っちまえば?」

小鷹「……え?なんだって?」

加奈子「だーかーらぁー!加奈子と付き合えつってんの!」

小鷹「ちょっ、ちょっと待て、どうしてそうなった!?」

加奈子「だって小鷹はさぁ、加奈子の事可愛いって思ってんだろ?」

小鷹「それは……そう言ったけど」

加奈子「んでさ、前は性格も超良い奴って言ったべ?」

小鷹「確かに……」

加奈子「見た目も性格も好みなら普通付き合いたいと思わねー?」

小鷹「で、でもほら、俺なんかじゃ釣り合いが取れないだろ!」

加奈子「べつに?加奈子は小鷹の事超イケメンだと思ってんし、性格もカッケーと思ってるから」

小鷹「でもなぁ……」

加奈子「んだよ、小鷹は加奈子と付き合うの嫌なのかよー?」

小鷹「嫌とかじゃないけど……ほら、まだ2回しか会ったことも無いし、お互いをあんまり深く知ってないだろ?」

加奈子「んー……わっかんねーなぁー。桐乃とかのダチ以外で男好きになったのなんて初めてだからよー」

小鷹「なんか聞いてるこっちが恥ずかしくなってきたぞ……」

加奈子「んじゃさー、どうしたら加奈子と付き合ってくれんの?」

小鷹「……っ」キョロキョロ

小鷹は仲間を呼んだ!しかし仲間はあらわれなかった!!

加奈子「こーらぁー!キョロキョロすんな!こっち向けよー!!」ググッ

小鷹「痛い痛い!首が折れ……」

ゴツンッ!

小鷹「いたっ……!デコが、」

加奈子「この距離なら目もそらせねーだろ!ハッキリ答えるまで離さねーし!」

小鷹「…………」

加奈子「…………」

小鷹「…………」

加奈子「…………な、なんとか言えよ」カアァァァ…

小鷹「じゃあ……顔真っ赤だけど大丈夫か?」

加奈子「なっ、あ……赤くなってねーし!!」バッ

小鷹(解放された……)

電池が無くなってきたのでこの辺りで
加奈子鷹まだ続きます。なぜならかなこをべんきょうするためにぴーえすぴーのげーむでけんきゅうしたらすきになったからです。はい

加奈子「しゃーねーな、とりあえず今はその話は置いといてさぁー」

小鷹(助かった……)

加奈子「料理の結果はどうあれ加奈子は今日さぁ、超がんばったよな?」

小鷹「ああ、それは加奈子の今の姿見れば誰にでも分かるだろうな」

加奈子「だべ?だからさぁ、何かくれよ!」

小鷹「はぁ……?」

加奈子「ご褒美だよ!ご褒美!!」

小鷹「ご褒美って何が欲しいんだよ?言っとくけど金なら持ってないぞ?」

加奈子「別に高いもんなんて欲しくねーし。でも何をくれるかくらいは小鷹が決めろよ!」

小鷹「あー……じゃあ一つだけ加奈子の言うこと何でも聞いてやるよ」

加奈子「マジで?今さ、何でもするっていったよな?」

小鷹「……え?なんだって?」

加奈子「とぼけんなよ」

案の定寝落ちでした

加奈子「何でもするんだったら加奈子と付き合えよ」

小鷹「だからそれは無しだって言ってるだろ」

加奈子「……あのさ」

小鷹「ん?」

加奈子「もしかして小鷹って他に好きな女とかいんの……?」

小鷹「いや、特にいないけど」

加奈子「じゃあやっぱ……加奈子の事が好きじゃ無いのかよ」

小鷹「そうは言ってないだろ」

加奈子「だったらどーして付き合ってくれねーんだよ!!」

小鷹「それはだって……高校生と中学生が付き合うのは……なぁ」

加奈子「んな事いっても3つしか変わんねーじゃんかよ」

小鷹「いやいや……30過ぎて3つ下とかならたいしたこと無いけど、10代の3つは違い過ぎるだろ」

加奈子「……って言うか、加奈子って実は高2だし」

小鷹「一瞬でバレるような嘘をつくなよ……」

加奈子「あー、もう!じゃあどうすればいぃ……ん?電話?姉貴からだ」

加奈子「もしもーし、なんか用?」

加奈子「うん、うん……うえぇ!!マジで!?」

加奈子「うん……あ、じゃあさ、友達の家で勉強会って事にしてさ」

加奈子「うん、そうそう。だから……うん、サンキュー。助かるよ」

加奈子「じゃあそういう事で。はーい」


小鷹「なんだ?急用か?」

加奈子「なぁ小鷹、さっき言ってた一つだけ言うこと聞いてくれるって話しなんだけどさ」

小鷹「ああ」

加奈子「今日勉強会って事にして小鷹ん家に泊めてくんない?」

小鷹「また急な話しだな……」

加奈子「うち親と仲が悪くってさぁ……んで、姉貴と二人で住んでんだけどー、なんか今来てるらしいんだよ」

小鷹「それって、会って仲直りしたほうが良いんじゃないか?」

加奈子「ダメダメ!ぜってーケンカになんし!それにどーせ姉貴に会いに来ただけだしよー」

小鷹「でもなぁ」

加奈子「なんだよ、何でもするって嘘だったんかよー」

小鷹「うーん……」

加奈子「こだかぁ!」

小鷹「あー、わかったわかった。一日だけな」

加奈子「っしゃあ!んじゃさっさと帰ろうぜ!!」

羽瀬川家前

小鷹「何だよ。急に立ち止まって」

加奈子「んー……いや、さ……よく考えたら小鷹にも親とかいんよな……」

小鷹「は?」

加奈子「なんか苦手なんだよ。自分のじゃなくても父親とかさ」

小鷹「お前は初めて彼女の親に挨拶しに来た男か」

加奈子「だって小鷹の父親とか100%おっかねー顔してんだろ!?」

小鷹「失礼な奴だな。……安心しろ、父さんも母さんもいないよ」

加奈子「マジで?偶然来たら両親がいないとかどこのラブコメだよ」

小鷹「偶然でも無いさ。父さんは世界中あっちこっち飛び回って何処にいるかも知らないし」

加奈子「そっか……でも小鷹の父親とかマジ怖そうだよな。やっぱ目つき悪くて金髪なの?」

小鷹「目つきは何とも言えないけど……髪は違うな。これは母親の遺伝だ」

加奈子「母親の遺伝?小鷹のお母さんって金髪が生えてんのか?」

小鷹「ああ、母さんはイギリスの人だったからな。これは母さんの形見みたいなもんだよ」

加奈子「形見…………あっ、わるい……変な事聞いて……」

小鷹「別に謝る事ないだろ?」

加奈子「でもさ、それって小鷹はハーフって事だよな!」

小鷹「まあ……」

加奈子「やっべー!ハーフで金髪とか超カッケー!!学校でも怒られないんだろ!?」

小鷹「もう分かったから入るぞ……」

加奈子「おじゃましまーす♪」

小鷹「適当にソファーにでも座っ」

加奈子「なっ……な、な……!!こ、これって……」

小鷹「何だよ大声だして。……あっ」

小鳩「スー……スー……」

加奈子「これってさ、なんちゃらドールだっけ……家にお迎えしたー、とか……」

小鷹「は?」

加奈子「小鷹ってこんなでかい人形集める趣味が……いや、でもコレってロリ系のドールだよな……小鷹はロリコンなんか?」

小鷹「なに訳わかんない事言ってんだよ。ほら、小鳩ー、昼寝なら部屋で寝ないと風邪ひくぞー」

小鳩「んー……あんちゃん、だっこ……」

加奈子「しゃべった!?」

小鷹「仕方ない……ちょっと待っててくれ。小鳩運んでくる」スッ

加奈子「すっげー……最近の人形ってすっげー……」

お風呂空いたんでダバッと入ってきます

空いてなかったんで続き書きます

加奈子「いもうとー!?」

小鷹「声がでかい」

加奈子「確かに生っぽかったけどよー……全然似てなくね?」

小鷹「小鳩は母さんに似たからな。って言うかもう生き写しだな。だから父さんが溺愛して大変なんだよ」

加奈子「おかしいなぁ……加奈子も姉貴も母親似なんだけど……」

小鷹「さてと、流石に昼にあれだけしか食べて無いと腹減るな」

加奈子「ほとんど食えなかったもんなー」ぐぅぅ…

小鷹「じゃあ適当に何か作っとくから加奈子はシャワー浴びてくるか?」

加奈子「おう。シャワー浴び…………シャ、シャワー!?」

小鷹「BBQで汗かいたし炭で汚れたりしただろ?」

加奈子「あ、ああ……そだな。でも着替えとか無いし」

小鷹「小鳩の服がピッタリ合いそうだし大丈夫だろ」

加奈子「でも下着とか、サ……サイズの問題があんだろ!」

小鷹「Sサイズだろ?」

加奈子「子供用か!!ってか、下はそれで良くても、う……上が……」

小鷹「上?下着の話しじゃなかったのか?」

加奈子「だからぁ……ブラだよ!ブラ!!サイズが色々あんだろ!!」

小鷹「えっ、そんなのまだ小鳩は使って無いけど……加奈子も必要無」

加奈子「ああそうだよ!必要ねーよ!!言ってみただけだっつーの!!」

小鷹(なんなんだいったい……)

加奈子「人んちの風呂とかなんか緊張すんなー……」

加奈子「これがシャンプーで、こっちがボディーソープか」

加奈子「あっ、これで洗ったら小鷹と一緒の匂いになんじゃね?」

加奈子「おんなじ匂いしてたら隣人部の奴らびびんだろーなーw」

加奈子「えーっと、身体洗うタオルとか借りても良いんだよな……」

加奈子「赤と青とあるけどやっぱ青って小鷹が使ってんのかな……」

加奈子「これで小鷹は毎日身体を洗ってて、これで身体洗ったら小鷹の身体と加奈子の身体が、身体が……」

加奈子「って、変態かー!!」

小鷹「おーい、加奈子ー。着替えとタオルここに置いとくぞー」

加奈子「う、あ……サ、サンキュー」

今度こそお風呂空いたんでダバッっと入ってきます

ガチャッ

小鷹「お、出て来たか。ずいぶんゆっくり入ってたんだな」

加奈子「う、うっせー!女には色々あんだよ!!」

小鷹「?」

加奈子「ってか、超良い匂いしてんじゃん!」

小鷹「ああ、料理は出来てるから先に髪乾かし」

加奈子「んなのタオル巻いとけば平気だって!それより早く食べないと冷めちまうだろ!!」

小鷹「そりゃそうだけど……まぁいいか。じゃあいただきます」

加奈子「いただきまーす♪はむっ、はふっ……うっめぇー!なんだこれ!!」

小鷹「大袈裟だな」

加奈子「いや、マジで超うめーし!やっぱ手作り料理は最高だな」

小鷹「そっか。そう言ってもらえると嬉しいけどな」

加奈子「小鷹と結婚出来たら超お得だよなぁ。毎日こんな料理が食えるんだし」

小鷹「いや、料理は普通奥さんがするだろ」

加奈子「んじゃさ、小鷹が加奈子の嫁になれよ!加奈子はアイドルして超稼ぐし!」

小鷹「それはもうヒモなんじゃないか?」

加奈子「うめー!超うめー!全部うめー!!もううますぎて訳分かんねー!!」

小鷹「分かったから落ち着け。よく噛んで食えよ」

また気を失ってた。4時半起きなのでまた明日にします

食後

加奈子「あー、くったくった!ごちそうさまー♪」

小鷹「はいよ。お粗末さまでした」

加奈子「おっと、タオルが……」

小鷹「そうだ。ドライヤーはそこの棚にあるから使ってくれよ」

加奈子「んー、小鷹が乾かしてよ」

小鷹「なんでだよ」

加奈子「だってさぁー、小鷹は今日一日加奈子のマネージャー兼SPじゃん?身の回りの世話して当然じゃね?」

小鷹「へいへい、分かったよ」

加奈子「んじゃよろしくー♪」バサッ

ブォォォー

小鷹「普段あの髪型だから分かりにくいけど結構髪長いんだな」

加奈子「小鷹の妹程じゃねーけどなー」

小鷹「なんかでも、こうして小鳩の服着て同じシャンプーとか使って同じ匂いになると加奈子もこの家になじんだ気がするな」

加奈子「はぁ!?何時間かしかいねーのに、お、同じ匂いとかマジきめーし!」

小鷹「分かったから動くなよ。乾かしにくいだろ」

小鳩「ふぁー……あんちゃーん、お腹すいたー」

小鷹「ああ、夕飯ならテーブルに置いてるぞー」

小鳩「クックックッ、ご苦労様であった。我が半身…………だれ?」

小鷹「そういえば初めて会うのか。こいつは来栖加奈子、桐乃の友達だ」

小鳩「桐乃……うぅー」

小鷹「で、改めてこっちが小鳩。俺の妹だ。ちなみに桐乃にはトラウマみたいな物を植え付けられてる」

加奈子「そーいや桐乃ってたまに可愛い子とか見たら異常に目をキラキラさせる時あんだよな」

小鳩「あれは……我の服ではないのか?」

小鷹「ああ、着替えがなかったからちょっと借りてるぞ」

小鳩「あんちゃんはもう!なんでそんな勝手な事ばっかりするんじゃ!」

加奈子「いいだろ、ちょっと借りるくらい。それに加奈子にピッタリだし。前世は加奈子の服だったんじゃね?」

小鳩「ピッタリ……胸の辺りとか苦しくないと……?」

加奈子「胸の辺り?別に普通だけど」

小鷹「ちなみに加奈子も小鳩と同じ中学生二年生な」

小鳩「……クックックッ、ならば特別に我が魔の衣をかしてやろう」

加奈子「なんだ、話せば分かる奴じゃん。サンキューな」

数時間後……

加奈子「ああー!!ずりーぞ!そんな技!!」

小鳩「クックックッ、我に本気を出させるとは……なかなか上達したではないか」

加奈子「もっかいだ!もっかい!!」

小鳩「クックックッ、良かろう。何度でもかかってくるがよい」

小鷹(あいつら意外と気が合うのかな)

さらに数時間後…

加奈子「おらぁ、おらあぁぁ!」

加奈子「だあぁぁぁぁ!また負けたー!!」

加奈子「小鳩、もっかい……ん?」

小鳩「…………」コクッコクッ…

加奈子「おーい、小鷹ー。小鳩がおねむみたいだぞー」

小鷹「小鳩ー、寝るなら自分の部屋で寝ろー」

小鳩「我は……これょ…………闇の……式…………むにゃ……」

小鷹「はいはい、分かったから。がんばれー、立てるかー?」

小鳩「我は……混沌の……」

小鷹「ほら、肩かしてやるから。しっかりしろー、ゴールは近いぞー」

小鳩「んー……」

小鷹「こら、抱っこじゃなくて歩くんだぞ。……ったく、仕方ないな。ちょっと運んでくるわ」

加奈子「おー」

小鷹「やれやれ……」

加奈子「ふぁーあ……なんかこっちまで眠くなるくらい熟睡してたな」

小鷹「今日は遠出したしな。俺達も寝るか」

加奈子「はぁ!?俺達もね、寝るって、な……なにな、に」

小鷹「こっちの客間に布団敷いといたから」

加奈子「ああ、そう……」

小鷹「階段上がってすぐが俺の部屋だから何かあったら言ってくれ」

加奈子「わかったよ」

小鷹「それじゃあおやすみ」

加奈子「おやすみー……ったく、焦ったじゃんよぉ」

加奈子「ってか、女が泊まりに来てんのになんだよあの態度!僧侶かっ!っつーの!」

ザーッ……

加奈子「ん?雨でも降って……じゃなくてシャワーの音か」

加奈子「そういや小鷹風呂入ってなかったもんなー」

加奈子「……今頃加奈子が身体洗ったタオルで小鷹も身体洗ってんだよな……なんかそれってちょっとエロい気がすんな」

加奈子「もしもの時に備えて結構念入りに洗っちゃったし……」

加奈子「小鷹も同じように、もしもの時に備えて念入りに洗ってたら、それって……」

加奈子「ってか、加奈子の事考えて変な事して――――」

ガチャッ

小鷹「あー、サッパリした。お茶お茶……っと」

加奈子「……ぐー、ぐー」

小鷹「よっぽど疲れてたんだなー。よく寝てる」

加奈子「……部屋に戻ったか」

加奈子「あーあ、なんかつまんねーなぁー」

加奈子「それに変な事ばっか考えてたら喉渇いてきちゃったしよー」

加奈子「お茶って冷蔵庫だろうけど……やっぱ勝手に開けんのはまずいよな!」

加奈子「よし、これを口実に小鷹の部屋に行ってやろ」


小鷹「あー……疲れた。なんかもうすぐにでも寝れそうだ……」

コンコン……

小鷹「ん?はーい」

ガチャッ

小鳩「あんちゃん……」

小鷹「なんだ、小鳩か。どうした?」

小鳩「うぅ……怖い夢見て一人で寝られんくなったんじゃ……」

小鷹「子供か……。どんな夢見たんだ?」

小鳩「あんちゃんが……」

小鷹「俺が?」

小鳩「肉の塊と結婚する夢……」

小鷹「なんでそんな怖い夢みちゃったんだよ!俺だって怖いわ!!」

小鳩「あんちゃん、一緒に寝てもええ……?」

小鷹「別に良いけど……ベッドに二人は狭いし寝たら部屋に運ぶからな」

小鳩「うん!」モゾモゾ

小鷹「もうちょっとこっち寄れ、ベッドから落ちるぞ」

小鳩「あんちゃんの匂いがする……これで安心」

小鷹「よしよし。それじゃ寝るぞ」

小鳩「あんちゃん、あんちゃん。手握って寝てもええ?」

小鷹「好きにしろー」

小鳩「うんっ♪こうやって手を握って、あんちゃんの手をほっぺにつけといたら……よく眠れ…………そぅ……スヤスヤ」

小鷹「……はやいな!」

コンコン

加奈子「こだかー、喉渇い……た……」ガチャッ

小鷹「え?なんだって?」

加奈子「な、なな、なんだってじゃねー!!なんでお前、妹と手繋いで一緒に寝てんだよ!!」

小鷹「しー……っ!静にしろよ、起きちまうだろ」

加奈子「だったら説明しろっての!この状況を!!お前もシスコンか!!」

かくかくしかじか……

小鷹「って訳で、こうやって手を繋いで寝てるんだよ」

加奈子「……んだよ。それならそうと早く言えっつーの」

小鷹「勝手に騒ぎ出したのはお前だろ……」

加奈子「うっせーなぁ」

小鷹「で?何か用があって来たんじゃないのか?」

加奈子「あっ、そうそう。実は喉――」

小鷹「まさかお前まで怖い夢見て一人で寝れないとか言い出すんじゃないだろうな」

加奈子「ん……あ、ああ、それだ!」

小鷹「?」

加奈子「だから、加奈子も超こえー夢見て寝れねーから来たんだって!」

小鷹「加奈子はそんなキャラには見えないけど……ちなみにどんな夢だったんだ?」

加奈子「んー……なんかさ、自分はヒロインだと思ってたら全然ちがくて泣きながらバスで旅に出る夢」

小鷹「それって怖いのベクトルが違うんじゃねーか……?」

加奈子「とにかくこえーもんはこえーんだよ!」

小鷹「もう分かったから。さっさとベッドに入れよ」

加奈子「お、おうよ!でも流石にシングルベッドに3人はせめーな」

小鷹「あっ、そうだった。ちょっと運んでくるわ」

加奈子「運んでくるわって……」

小鷹「よいしょっ」

小鳩「ムニャムニャ……」



ガチャッ

小鷹「さて、寝るか」

加奈子「……」

小鷹「なんだよ急に黙り込んで。ほら、もうちょっとそっち寄ってくれ」

加奈子「あ、ああ……」

小鷹「?」

加奈子(そう言や寝るまでとか言ってたっけ……じゃあこれから小鷹と2人で寝るんかよ!うぅ……緊張する……)

小鷹「あー……ほら」スッ

加奈子「?」

小鷹「あれ?お前も手を握っとかないと安心出来ないとかじゃなかったのか?」

加奈子「そ、そうだよ、それであってんし!だから手繋いでも良いか……?」

小鷹「良いから手を出したんだよ」

加奈子「そっか……そうだよな、うん……なんか落ち着く」ギュッ

ね、寝る!次で終わります

加奈子「…………」

小鷹「もう寝たかー?」

加奈子「そんな早く寝れる奴なんているかよ!」

小鷹「そうか?俺は何人か知ってるけど……」


小鳩「スヤスヤ……」

くみん「ムニャムニャ……」


加奈子「って言うか、なんでそんなに加奈子が寝てるか確かめんだよ。もしかしてエロい事すんつもりなんじゃねーの?」

小鷹「しねーよ。寝たら小鳩と同じように布団に運ぶだけだ」

加奈子「んな事言って、本当はエロい事考えてんだろー!」

小鷹「ばかな事言ってないで早く寝ろよ」

加奈子「~っ!!だ、だったらこれでどーだよ!!」フニッ

小鷹「これでどーだよって……えっ、何がだ?」

加奈子「うぅ……あぁぁぁぁぁ!!知るかっ!!もう寝る!!」

小鷹「ああ、そうしてくれ」

加奈子(くっそぉー!せめてあたしにも桐乃やあやせくらいあればぁ……)

加奈子(うぅー……さっきあんな事したから余計に寝れなくなったし……)

加奈子「おい、小鷹。暇だし面白い話しでもしろよ」

小鷹「……」

加奈子「って、無視すんなよ!!」

小鷹「……スー、スー」

加奈子「……寝てる」

加奈子「んだよ。加奈子が寝たら布団に運ぶとか言っといて先に寝てんじゃねーよ」

加奈子「…………」

加奈子「そうだ、何か悪戯でもしてやんか。くくくっ、見てろよー……って、ちょっ、手が……」

加奈子「どんだけしっかり握ってんだよ!離せっての!」グイグイ

小鷹「ん……小鳩、大丈……から、……よしよし……」

加奈子「か、加奈子はお前の妹じゃねーし!頭撫でられても嬉しくなんか……じゃなくて!!てぇぇぃ!!」バッ

加奈子「ったく、ガキ扱いしやがって。今に見てろよ!」

小鷹「ムニャムニャ……」

加奈子「適当にティッシュ丸めて投げて……あっ、ちょっと赤いインクもつけとくか」

加奈子「で、服のボタンも何個か外して、小鷹の手を…………こ、これも小鷹に仕返しするためだし!そうだよ、うん……」

加奈子「小鷹の手を、この中に入れて……んっ、股で、挟んで……」

加奈子「後は小鷹が起き……んのを、待つだけ……」

加奈子「…………」

加奈子(うぅー……コレ思ってたよりヤバいし……なにやってんだあたし……)

加奈子(何かを掴むか引っ掻いてないと落ち着かない……)カリカリ…

加奈子「ハァ……ハァ……んっ、これじゃあ加奈子がヘンタイ、みたい……じゃんよ……」

小鷹「ん……スー、スー……」ゴロッ

加奈子「なっ、こ、こっち向いてんじゃねーよ!」

加奈子「ってか、あたしがいんのに無防備過ぎじゃね?小鷹が女で加奈子が男だったら100%エロい事されてんだろ」

加奈子「…………」

加奈子「……」ギュッ

加奈子「…………」

加奈子「男の身体って結構かてーな……」

加奈子「…………」

加奈子「なにやってんだよ!あたし」

朝チュンチュン

小鷹「んっ……あれ、いつの間に寝てたんだ……?」

加奈子「や、やっと起きたんかよ」

小鷹「悪い、寝ちゃってたみたいで……ん?何か柔らかい?」グイグイ

加奈子「あんっ……!バ、バカ!急に動かしてんじゃねーよ!!」

小鷹「え?……どわぁっ!な、なんだその格好!?ってか、手が……ちょっ、う、あっ」

加奈子「ったく……でもそんな慌てん事ねーだろ。昨日はあんなにした癖によー」

小鷹「あんなに……?」

加奈子「小鷹ってさぁー、普段は優しいけどスイッチ入ると超強引なんだな」

小鷹「いや、だから何の事だかさっぱり……」

加奈子「とぼけんなよ。加奈子の初めて無理矢理奪ったくせに……」

小鷹「えっ?なんだって……?」

加奈子「だからぁ、小鷹は昨日酒飲んで酔った勢いで加奈子を襲ったんだよ!ほら、証拠に血のついたティッシュがいっぱい転が」

小鷹「えっ!なんだって!?」

加奈子「まぁ気にすんなよな。加奈子ぉ、小鷹になら強引にされるのも嫌じゃなかったし」

小鷹「ま、待て!確かに加奈子の服装は乱れてるし手もおかしな所に挟まってた!でも、俺の服装がまったく乱れてないのはおかしいだろ!」

加奈子「げっ……そ、それは終わった後に小鷹だけちゃんと服着たからだし。加奈子にこのままでいろって言ったんは小鷹だろ!」

小鷹「うぅっ……まったく記憶が……!でもこの手についてるヌルヌルしてる液体ってやっぱ……」

加奈子「なっ……!そんなマジマジと手見んなよ!だいたい小鷹の方がひどかっただろ!!ヌルヌルどころじゃねーし!!」

小鷹「俺はいたって普通だけど……」

加奈子「は、はぁ?そんなん小鷹は加奈子の中に全部出したからだろ!」

小鷹「……ぇ?」

加奈子「あーぁ。終わった後、綺麗にしろと言い出して無理矢理やらせたくせによぉ」

小鷹「言ってる意味が……」

加奈子「小鷹のでかくてぇ、加奈子の口になかなか入りきらないからって無理矢理ねじ込んだくせによー」

小鷹「そ、そんな事してないだろ!」

加奈子「まっ、とにかく子供出来てたら責任とれよな」

小鷹「え……えっ、なんだってー!!!!」ダダダッ

小鳩「ふぁーぁ、あんちゃんおはよー」

小鷹「うわぁぁぁぁ!!」ダダダダ

小鳩「あんちゃん!?どげんしたと!?」

リビング

加奈子「だぁー!また負けたー!!くっそー、もうちょいで勝てそうなのによぉ」

小鳩「クックックッ、まさか我が半身以外に我をここまで苦しめる者がおるとはのぅ」

加奈子「もっかいだ!小鳩!」

小鳩「クックックッ、のぞむところよ」

ガチャッ

小鷹「はぁ、はぁ……」

加奈子「あっ、小鷹おかえり」

小鳩「よくぞ戻ったな。我が半身よ」

小鷹「冷静に考えたら酒も飲んで無いし、酔ってもなかった……あれ嘘だろ」

加奈子「ったりめーじゃん。酔って知らない間にとか漫画かっつーの」

小鷹「お前なぁ……」

加奈子「もとはと言えば小鷹がガキ扱いすんからわりーんだろ!!」

小鷹「まぁ良いか……。なんかホッとして怒りも沸かねーよ」

加奈子「だろ?加奈子なんてあのドッキリの為に全然寝て……ふぁーぁ……」

小鳩「ん?電話なっちょるよ」

加奈子「あっ、姉貴からだ。もしもーし。うん、そっかわかった。んじゃ帰るよ。はいはーい」

小鳩「もう帰ってしまうん……?」

加奈子「そーだなぁ。親も今から帰るらしいし、寝不足で超ねみーから帰るわ」

小鳩「……つ、次までにはもう少し腕を磨いておくのだぞ」

加奈子「ったりめーよ!首洗って待ってろよな!」

小鳩「クックックッ、そうこなくてはな」

小鷹「じゃ、近くまで送ってくよ」

加奈子「なぁ小鷹」

小鷹「んー」

加奈子「加奈子がさぁ、あんな事したのに送ってくれるとか、やっぱ小鷹って良い奴だよな」

小鷹「言っただろ。ホッとして怒りも沸かねーって」

加奈子「あんまり優しくされっと、もっと小鷹の事好きになんだけど」

小鷹「もう勝手にしてくれ」

加奈子「じゃあさ、次はマジで子作りしてみる?」

小鷹「なっ……!!」

加奈子「あははっ、何マジになってんだよ!やっぱ小鷹って騙されやす……あれっ……?」フラッ

小鷹「っと、何フラフラしてんだよ」

加奈子「わりぃ、眠気がヤバくてさ……なんかもう立ってても寝れそう」

小鷹「仕方ねーなぁ、ほらっ」

加奈子「なんでしゃがむんだよ?」

小鷹「おぶってやるから乗れよ」

加奈子「そんな恥ずかしい事出来るか!」

小鷹「なんだ、抱っこの方が良かったか?」

加奈子「だ……っ、普通に歩いて帰れっから!!」

小鷹「良いから乗れよ。小鳩だって疲れたら大人しくおんぶされてるぞ」

加奈子「……し、しゃーねーな。小鷹がそこまで言うんなら」スッ

小鷹「よし、じゃー道案内頼むぞ」

加奈子「道案内つってもこの道真っすぐ行ったマンションだけどな」

数十分後……

小鷹「おーい、まだ先かー?」

加奈子「……ムニャムニャ」

小鷹「おーい、寝るなー。起きろー」

加奈子「あいすくりーむ……えへへっ」

小鷹「まいったな……」

彼方「あれ?カナちゃん?」

小鷹「ん?えっと……もしかしなくても加奈子のお姉さんですよね?」

彼方「おぉー、よく分かったね」

小鷹「これだけ似てればさすがに」

彼方「いやー、友達の家に泊まるとは聞いてたけどまさか男の子の家だったなんてねぇ。とにかく家までおぶって来てくれる?」

小鷹「はい」

彼方「カナちゃんの部屋はココだよー。ベッドに寝かせてくれるかな」

小鷹「わかりました」スッ

彼方「ごめんねー、迷惑かけちゃって」

小鷹「いえ、じゃあ俺はこれで」

彼方「暑かったよね。ちょっと待ってねー、すぐお茶いれるから」

小鷹「あっ、おかまいなく」

彼方「はいっ、どーぞ♪」

小鷹(加奈子と違った感じのマイペースな人だな)

彼方「えっと、カナちゃんの彼氏さん?で良いのかな?」

小鷹「いえ、そんなんじゃなくて。昨日はたまたま仕事のマネージャーみたいな事をしてたんです」

彼方「じゃあ彼氏さんじゃないの?」

小鷹「はい」

彼方「そっかぁ。良かったー♪男の趣味まで同じなのかと思って焦っちゃったよー♪」

小鷹「はい?」

彼方「えっと、私は加奈子の姉の彼方です。カナカナちゃんって呼んでね♪」

小鷹「あっ、俺は羽瀬川小鷹です」

彼方「小鷹くんかぁ。名前もカッコイイねー♪」

小鷹「ど、どうも……」

彼方「ふーん、そっかぁ……♪こーだかくんっ♪」

小鷹「は、はい?」

彼方「携帯の番号交換しよっか♪」

小鷹「はあ……(なんか変わった人だな)」

彼方「それにしても、あのカナちゃんが懐くなんて小鷹くんには不思議な魅力があるんだねー」

小鷹「俺と言うより妹の小鳩と仲良くしてもらってて、俺も助かりましたよ」

加奈子「カナちゃんは気難しいところもあるから大変じゃなかった?」

小鷹「あはは……」

彼方「あははっ、その顔は大変だったって顔だねー」

小鷹「おかげさまで朝から随分走りましたよ」

彼方「そっかそっか、お疲れさまでした♪」

小鷹(なんか和むな……この人……)

彼方「あっ、いっけない!締め切り間近だったんだ!」

小鷹「お仕事か何かですか?」

彼方「うん。ごめんね小鷹くん、また今度ゆっくり遊びに来てね♪」

小鷹「こちらこそお邪魔してすみませんでした」

彼方「じゃあ、まったねー♪ばいばーい♪」

小鷹「さようならー」


小鷹「変わった人だったな」

彼方「羽瀬川小鷹くんかぁ……♪さぁ、締め切りまでがんばるぞー♪」

加奈子「ムニャムニャ……へへっ、もう飲めない……」

ここで一段落です

おふ、次のカプーは>>673×>>674

小鷹

夜空

もうあれからどれくらい経っただろうか……いったい何をやっているのだ!
たまたま通りかかったらあの生意気な中学生を背負っている小鷹を発見して追ってはみたものの
何やら似たような別の女に連れられてマンションの中へ入ってしまった……

くそっ!なぜあいつはあっちこっちでフラグを乱立するのだ!
……と言うか、何故あいつは私にはフラグを立てない!!
そりゃ学校は違うし2度しか顔を合わせてはいないが、
そこは持ち前の無駄にフラグを立てまくる特製をいかしてだな……

「あーっ、くそっ!さっさと出てこい!!」
「ママ、あそこに変な人がいる……」
「しーっ!見ちゃ行けません!」

そろそろ30分か。まさかとは思うが何かいかがわしい事でもしてるんじゃ――――

「さーて、帰るとするか」

小鷹め!何も知らずノコノコ出てきたな!!
この炎天下で長々待たされた恨み、今すぐ晴らして――
と、危ない危ない。危うく目的を見失う所だった。とにかく小鷹と接触しなくては……
よし、行くぞ!さりげなく、小鷹に気づかせる感じで!

小鷹「もう昼前か。買い物して帰るかな」

夜空「あー、ゴホンゴホン。あっついなぁー、あっついなー(棒)」

小鷹「ん?あれって確か……おーい」

夜空(かかった!)

夜空「ん?私に何か用か?」

小鷹「用って言うか、ほら!覚えてないか?隣人部の」

夜空「あ、あー、そういえば前に一度お邪魔した学校で、一度だけ顔を合わせたな。一度だけ」

小鷹「いや、前にも少しだけ顔を合わせてるんだけどさ。ほら、沙織と」

夜空「いーや、一度だけだ!断固として一度だけだ!!」

小鷹「そ、そうか。一度だけか。わかった、わかったから落ち着け」

夜空「……で?貴様はこんな所で何をしていたのだ?」

小鷹「貴様って……今日は加奈子を家に届けにこのマンションまで来たんだよ」

夜空「ほぅ。貴様は人身宅配便でもしているのか」

小鷹「なんか犯罪っぽく言うなよ」

夜空「まぁその事はもう良い。そりよりもあれだな」

小鷹「あれ?」

夜空「その……あ、暑いな」

小鷹「そりゃ夏だからなぁー」

夜空「そうか。夏だからか……」

小鷹「?」

夜空「……」

夜空(ダメだ。会話が続かん!なんかもっとこう……フラグが立つような、インパクトのある一撃を与えなくては……!)

小鷹「じゃあ俺はそろそろ帰るよ。小鳩の昼飯も作らないといけないし」

夜空「あ、ああ……そうか」

小鷹「それじゃ」

夜空「ああ……」

夜空(ダメだ、行ってしまう……!せっかく会ったと言うのに、何もせず終わってしまうのか……っ)

夜空(小鷹、なぜ気づかん!私の気持ちに、私の正体に!)

夜空「くっ……小鷹!!」

小鷹「え?はい?」

夜空(印象に残るような強烈な一撃……もう私にはコレしかない!)

夜空「わ、私がソラだ!」

小鷹「あれ?確か名前は夜空だったような……」

夜空「そうじゃなくて!昔、子供の頃!タカの親友だったソラだと言っている!!」

小鷹「俺、その話ししたっけ?でもソラは男だぞ?」

夜空「あれはお前が男と勘違いしていただけだ!!」

小鷹「って言われてもなぁ……」

夜空「ああっ!もう良い!!明日正午に○×公園へ来い!じゃあな!!」ダッ

小鷹「なんなんだいったい?」

翌日

小鷹「なっ……」

夜空「どうだ。これで鈍感な貴様でもわかるだろ。」

小鷹「その……随分思い切って髪切ったんだな」

夜空「そうじゃないだろ。もっとこう……」

小鷹「ああ、悪い。いきなりでビックリしたからさ……久しぶりだな、ソラ」

夜空「ああ……久しぶりだな、タカ」

小鷹「…………」

夜空「で?」

小鷹「え?」

夜空「だから……私がソラなのでした!感想は!?」

小鷹「えっと、久しぶり」

夜空「それはさっき聞いた。他にも何かあるだろ」

小鷹「その……女っぽくなったな」

夜空「それは成長して出るとこ出てきたな。と言いたいのか?セクハラだな」

小鷹「そんな事言ってないだろ!?俺が言いたいのは、その……」

夜空「なんだ……?」

小鷹「気付かなかったんだから当たり前なんだけどさ、可愛くなったな。見違えたよ」

夜空「……ふ、ふんっ。どうせあっちこっちで同じ様な事言っているんだろ」

小鷹「言ってねーよ!本当に」

夜空「さぁ、どーだかな」

小鷹「……ソラ」

夜空「なんだ」

小鷹「やっぱショートヘアの方が似合ってるよ。その方がお前らしくて俺は好きだよ」

夜空「くっ……こ、このプレイボーイめ!」カアァァ

小鷹「プレイボーイって……」

小鷹「…………」

夜空「そ、そんなにジロジロ見るな!」

小鷹「あ、ああ……悪い」

夜空「ん?なんだか顔が赤いが大丈夫か?」

小鷹「それを言うならソラもだぞ」

夜空「そうか?まぁ暑いしな……どこか室内に入るか」

小鷹「そうだな。久々にバッティングセンターでも行くか」

夜空「バッティングセンターか……懐かしいな。そういえば昔は一緒に行ったりしたか」

小鷹「小遣い出し合って時々な」

夜空「あれからあそこも綺麗にしていたが……新しくなってからは一度も行ってないな」

小鷹「じゃあ決まりだな。行くぞ、ソラ」

夜空「ま、待て!その……ソラと言うのはやめろ」

小鷹「なんでだよ?」

夜空「ソラはお前の中で男だろ。しかし私は女だ。だからソラではなく夜空と呼べ。私を……ちゃんと女扱いしろ」

小鷹「よくわからんけど……じゃあ行くか、夜空」

夜空「ああ」

また書きます。

夜空の復習しとかないとな。夜空と言えばネコカフェ回だよな。あの回はうにゃーんが可愛かったし、フヒヒ

↓数十分後

小鳩ちゃんまじ天使。小鳩ちゃんまじヒロイン

バッティングセンター

小鷹「よっ、と」カキーン

夜空「くっ……えい!」ブンッ

小鷹「っと」カキーン

夜空「この……っ!あたれ!!」ブンッ

小鷹「何やってんだ?子供の時の方が上手かったんじゃないか?」

夜空「うるさい!集中出来ないだろうが!少し黙ってろ!!」

小鷹「はぁ……仕方ない奴だな」

夜空「ちっ!もう球ぎれか……まったく、一発も打っていないのにまた300円とるとは……これはもう詐欺じゃないのか」チャリン

小鷹「足はもうちょっと開いて。バットもつ手は間開けずに引っ付ける」

夜空「なっ……なんのつもりだ!貴様は自分の打席にいろ!」

小鷹「ちょっと休憩してるだけだよ。ほら、球飛んで来るぞ」

夜空「ぬぅぅ……」

夜空「くっ……」

小鷹「惜しい惜しい、もうちょっとタイミング早く」

夜空「……」

小鷹「もうちょっとバットは上かr」

夜空「ええい!気が散る!!」

小鷹「へいへい。じゃあ俺ももう一回するか」


夜空(落ち着け……こういう時はアレだ。目で見るな、感じろ……と言うやつか)

夜空(もう目をつむって1・2の3で振った方が当たるんじゃないのか?)

夜空(よし。1……2の……3!)

カキーン!!パンパカパーン♪ホームランでーす♪

夜空「見たか小鷹!これが私の実力だ!!この手に残る感触、完璧だ!しかもホームランだぞ!!」

子供「お兄ちゃんすごーい!ホームランだよー!!」

小鷹「いや、偶然だよ」

係員「ホームランおめでとうございまーす!こちら賞品になってまーす。後でお渡ししますねー」

小鷹「あっ、どうも」

夜空「なぜ私が打ったボールは足元に……」

夜空「フンッ、くだらん。何がバッティングセンターだ。帰るぞ小鷹」

小鷹「おい、ちょっと待てよ!」

係員「ではこちらどーぞー」

小鷹「あっ、どうも」

夜空「そもそも野球なんて興味無かったのだ。まったく……」

小鷹「そんな膨れっ面すれなよ」

夜空「膨れてなどいない」

小鷹「ほら、これやるからさ」

夜空「ん?」

小鷹「なんかホームラン打つと月に2回、一年間無料で遊ばせてくれるんだってよ」

夜空「そんなもの貰っても嬉しくないのだが」

小鷹「だから、これやるから練習がんばれよ」

夜空「だれがそんな事するか。時間の無駄だ」

小鷹「そんな事言わずにさ」

夜空「……ん、コホンッ」

小鷹「?」

夜空「まぁなんだ……せっかく貰ったんだ、使わないのは勿体ないな」

小鷹「ああ」

夜空「しかし一人でバッティングセンターと言うのもな。……なのでだ!その、小鷹がどうしてもと言うなら……い、一緒に来てやっても良いんだが……どう思う?」

小鷹「確かに野球やってない女の子が一人でバッティングセンターもちょっと変か……」

小鷹「じゃあ月1回練習しに来るか?」

夜空「ま、まぁ、私はかまわんが……今日は20日か。では20日はバッティングセンターDAYと名付けよう」

小鷹「そのまんまだな」

夜空「ではそろそろ帰るとするか。すっかり日が暮れてしまったな」

小鷹「あっ、そうだ。なぁ夜空」

夜空「なんだ?」

小鷹「その……悪かったな、色々と」

夜空「だから何の話しだ?」

小鷹「ほら、昔は女の子って知らなかったから結構殴り合いの喧嘩とかしただろ?マジで悪かった!」

夜空「なんだ、そんな事か」

小鷹「そんな事って、女の子を殴るなんて大問題だろ」

夜空「で?貴様はどうしてくれるのだ?殴った箇所を撫ででもしてくれるのか?」

小鷹「そうだな……結構顔面殴ったりしたし……ほっぺたとかか?」ナデッ

夜空「にっ……!じょ、冗談に決まっているだろ!ほ、ほんとに撫でる奴があるか……」

小鷹「夜空……お前、ほっぺた触るとめちゃくちゃ気持ちいいな」

夜空「う、うるさい!!」カアァァ…

小鷹「なに赤くなってんだ?」

夜空「うるさいうるさいうるさい!」

小鷹「何か怒ってるのか?」

夜空「怒ってはいない……」

小鷹「そっか。んじゃ帰るか」

夜空「そだな……」

小鷹「なぁ夜空」

夜空「……なんだ?」

小鷹「いや、何て言うかさ……本当に女の子だったんだな」

夜空「あたりまえだ」

小鷹「…………」

夜空「ジ、ジロジロ見るな!いやらしい!!」

小鷹「別にいやらしくはないだろ」

夜空「いいや、今のは完全に視姦だ!この変態め!!」

小鷹「仕方ないだろ。男だと思ってたソラがこんなに……その、可愛い女の子だったんだから……そりゃ誰だって」

夜空「か、かわっ……ああ、もう帰る!帰るぞ!!」

小鷹「おい、夜空!」

夜空「はうぅ……小鷹のアホー!!」ダッ

小鷹「なんだったんだいったい……」

ご飯の時間だし夜空はこの辺りで
次は>>717

小鷹くみんときどきもりさま

これだけ小鷹があっちこっちに手を伸ばしているともうDeadEndしか見えないけど仕方ないね!

くみん「ふぁー……、マッサージチェアに座って寝てたらもうこんな時間かぁ」

くみん「店員さんが起こしてくれなかったら電気屋さんが閉まるまで寝て――」

夜空「うぅー……小鷹のあほー!!」ダッ

くみん「わっ……、どうしたんだろう?」

小鷹「なんだったんだいったい……」

くみん「あれ?タカくん?」

小鷹「ん?なんだ、くみんか。変な所で会ったな」

くみん「うん、私は電気屋さんの帰りー♪タカくんは?」

小鷹「そのタカくんって言うのやめろって言ってるだろ」

くみん「じゃあ……たかしくんはどうしてこんな所にいるの?」

小鷹「何回小鷹だって言えば分かるんだお前は……俺はバッティングセンターの帰りだよ」

くみん「えっ……一人で……?」

小鷹「そんな気の毒そうな顔するなよ!と、友達とだよ。友達」

くみん「……へ、へぇ」

小鷹「たのむからその気を使う仕種やめてくれ!胸が痛む!!」

くみん「でもタカくんに友達なんて……」

小鷹「いたんだって!ついさっきまでココに!!」

くみん「うーん。そういえばさっき、小鷹のあほー……って叫んでた女の子がいたような……?」

小鷹「そう!それ、そいつだよ!ほら、前にも話しただろ?子供の時に一人だけ友達がいたって!」

くみん「それがあの子なの?」

小鷹「あー、そう言えば前に夜空達が来たときお前いなかったよな。あいつは三日月夜空、クロ……なんとか学園で隣人部やってるんだよ」

くみん「すごーい、隣人部ってうちいがいにもあったんだねー」

小鷹「で……友達が男ってのは俺の勘違いだったみたいでさ、夜空が俺の友達だったんだよ。そいつも隣人部してるなんて……偶然ってあるもんなんだな」

くみん「じゃあ、前に話してた友達は男の子じゃなくて女の子だったの?」

小鷹「ああ」

瀬菜「」シュンッ…

くみん「えぇーっ、困るよそんなの。タカくんは私の恋人なのに……」

小鷹「だからその話しは――」

ガタッ!

小鷹「ん?なんか今ガタッって」

森夏「あっ……あの……っ」

くみん「モリサマちゃん?」

小鷹「どうしたんだよ、お前までこんな所で」

森夏「さ、さっきの話し、本当なんですか!?」

小鷹「さっきの話し?」

森夏「だから、その……これと恋人とかなんとか……」

くみん「モリサマちゃん、コレなんてひどいよぉ……一応先輩なのに……」

小鷹「あー、なんか幼稚園くらいの時に約束したらしいんだけど……それすら本当かどうかも怪しい話しだ」

くみん「ひどいよぉ、タカくんまで!」

小鷹「お前なぁ……俺の名前すら間違えて覚えてるのに信用出来るわけ無いだろ……」

森夏「じゃ、じゃあ、恋人って言うのはこれの妄言なんですよね!」

小鷹「そうだな。俺が覚えてるのは同じ幼稚園に通ってたくらいだよ」

くみん「はうぅ……」

くみん「だったら私の記憶が正しい事を証明するよ!」

小鷹「いくら証明しても俺はたかしじゃなくて小鷹だからな」

くみん「えーっと、タカくんはおっぱいが好き!」

小鷹「ブッッッ!!バ、バカかお前は!!」

くみん「だってー、幼稚園の時いっつもおっぱいが大きい人の事見てたよ?」

小鷹「それは……ただ家とかじゃずっとそういうの見ないし珍しかっただけで、別に好きって訳じゃ……」

アイリ「」ピキピキ

くみん「そんなぁ……私、タカくんが大きなおっぱいが好きなんだと思って沢山寝て育てたのに……」

小鷹「寝る子は育つって言うけどそれは違うんじゃないか……?ってか、そんな理由で昼寝部してたのか」

くみん「小学3年生くらいからはただお昼寝が好きなだけだったんだけどねー♪」

くみん「でもたーっくさんお昼寝したから成長したでしょ?」

小鷹「うっ……」

くみん「なのに……タカくんは大きなおっぱいが好きじゃないの……?」

小鷹「べ、べつに好きじゃないとかじゃなくて……」

くみん「じゃあ好きなの?」

小鷹「それは、その……」

森夏「はい、はい!」

小鷹「どわっ!びっくりした……なんだいきなり?」

森夏「わ、わたしも……ク、クラスでは大きいほうって言うか……」

くみん「たしかにモリサマちゃんはピチピチしてるよねー♪おっぱいも大きいし♪」

小鷹「おい……あんまり道端でおっぱいおっぱい言うなよ……」

くみん「でもタカくんはモリサマちゃんみたいなハリのあるおっぱいより、私みたいな柔らかいおっぱいが好きなんだよねー♪」

小鷹「どこ情報だよ!!」

森夏「はぁ?確かにハリはあるけど柔らかさにも自信ありますー。って言うか、あんたこそ将来垂れそうな胸してるくせに」

くみん「そんな事ないよー!」

小鷹「おまえら、何でもいいから自重してくれ……」

くみん「じゃあタカくんに確かめてもらおうよ!」

森夏「確かめてもらう?」

くみん「タカくんに触ってもらって、どっちがタカくん好みのおっぱいかチェックしてもらうとか♪」

小鷹「あほか!そんなの俺も森夏も困るだろ!!」

森夏「い、良いわ。望むところよ!」

小鷹「ちょっ……はあ!?」

くみん「でも下着も付けてるし服も着てるから……タカくん、首元から手を入れてくれる?そうすれば下着の中に手が入るし」

小鷹「路上でそんな事ができるか!」

森夏「じゃあ私の家に来ますか?私の部屋なら人もいないし、普通に脱げますから……」

小鷹「森夏、しっかりしろ。お前はもっと常識的な人間のはずだろ?」

くみん「でもタカくんには路上で女の人の胸を揉む夢が幼稚園の時に……」

小鷹「ねーよ!どんな変態幼稚園児だよ!」

森夏「だったら仕方ないですね……せめて向こうの路地裏で」

小鷹(ダメだ、ツッコミきれない……)

くみん「大丈夫だよ、人はほとんどいないし♪」

森夏「小鷹先輩になら私……良いですから……」

小鷹(誰でも良い……この状況から助けてくれ……っ!!)

樟葉「あっ、小鷹先輩こんばんわ。こんな所で会うなんて……あれ?丹生谷さんとくみん先輩まで」

小鷹「樟葉!樟葉、樟葉!!」

樟葉「は、はい、樟葉ですけど……?」

小鷹「悪いなお前達、実は今俺は樟葉にゾッコンなんだ!」

樟葉「ええっ!?」

くみん「ええ~!!」

森夏「そんな……でも樟葉ちゃんには胸が無いですよ!」

樟葉「」ズーン…

小鷹「確かに昔、俺は大きな胸に憧れていたのかもしれない……だが今は違う!俺が好きなのは樟葉なんだ!だからお前らの胸は触れん!」

くみん「そんなぁ……今日から寝なかったら小さくなるのかなぁ……」

森夏「胸を小さくする手術とか……」

小鷹「い、いや、今はあれなだけで、将来的にはやっぱり大きなのがってあるかもしれないし!(何言ってんだ俺……)」

小鷹「とにかく路上でそんなバカみたいな事できないし、させようともするな」

くみん「はぁーぃ」

小鷹「森夏も今日は何か変だぞ。家に帰ってゆっくり休め」

森夏「こ、小鷹先輩。樟葉ちゃんは中学生ですよ?もしかして年下が好きなんですか……?」

小鷹「そういえば森夏はロリコン(主に京介)嫌いだっけ……幻滅させて悪かったな」

森夏「いえ、でも……私も一応年下だから、チャンスはありますよね……」

小鷹「え?なんだって?」

森夏「いえ、なんでも!し、失礼します!」

くみん「あっ、私もそっちだからモリサマちゃん一緒に帰ろうよー」

森夏「うっさいわねぇ、勝手にしなさいよ!」

小鷹「はぁ……やれやれ」

樟葉「あ、あの……」

小鷹「ああ、悪かったな。変な事に巻き込んで。お詫びって訳でもないけどもう暗いし家まで送るよ」

樟葉「はい……」

小鷹「でも本当に樟葉が通り掛かってくれて助かったよ」

樟葉「あの、お買い物の帰りにたまたま……」

小鷹「おっと、気が利かなくて悪い。荷物持つよ」

樟葉「だ、大丈夫です、これくらい」

小鷹「良いから良いから。しっかし本当に樟葉はしっかりしてるよ。小鳩より年下だなんて思えないな」

樟葉「そんな……小鳩ちゃんは学校でも凄く人気あるんですよ?学年が違う私達にも……あとファンクラブも」

小鷹「ファンクラブ!?桐乃達には絶対内緒だな……」

樟葉「私は地味で家の事もあるから部活とかもしてないですし……」

小鷹「そんな可愛い顔して地味だとか言ってたら嫌みに聞こえるぞ?」

樟葉「そんな事……」

小鷹「それに家事が出来る中学生なんて俺は凄いと思うけどな。可愛くて家事が出来るなんて最高だろ?」

樟葉「はぅ……」

小鷹「えっと、家って確かココだったよな?」

樟葉「は、はい!ありがとうございました!」

小鷹「荷物、玄関まで持っていこうか?」

樟葉「いえ、大丈夫です。本当にありがとうございました」

小鷹「そっか、今日は助かったよ。ありがとう。またなー」

樟葉「はい。お、おやすみなさい!」


小鷹「はぁ……マジで樟葉が通り掛かって助かった」

小鷹「あっ……そういえばいきさつを説明してなかったけど……」

小鷹「まぁ樟葉なら分かってくれてるだろ。俺の知る限りでは一番の常識人だしな」


樟葉「小鷹先輩……お兄ちゃん……」

樟葉「お兄ちゃんは小鳥遊さんが来てから……もう私の事なんて相手にしてくれないし……」


樟葉「あぅ……小鷹先輩がそんな風に私の事見ててくれたなんて……うれしいけど私、どうしたら……」

樟葉「小鷹先輩はちょっと怖いけど、本当は優しいしかっこいいし……」

樟葉「…………」カアァァァ

次は>>756でおながいします

訂正、
>>747で!

京介 もこっち

もこ(ちっ……この糞暑い中、私以下のキモオタ共を見下して優越感に浸る為だけにわざわざ秋葉原まできたって言うのに……)

桐乃「うっひょー!メルルー!メルルー!!」

黒猫「くだらない。あんなのの何が楽しいのか理解出来ないわ」

星奈「すごーい♪メルルって実在したのね!声も可愛くて小さくて超萌えるんですけど♪」

あやせ「あのメルルは私たちの友人ですから後でお会いしますか?」

星奈「マジ!?超あいたい!あいたいあいたい!!」

もこ(秋葉原って意外とレベル高い所だったんだ……オタクを甘く見てた……)

もこ(で、帰ろうと思ったのに…………ここ、どこだ……?駅は?も、もしかして迷子!?)

もこ(ヤバいヤバいヤバい!知らない人に道なんて聞けないし、でも早く何とかしないと知らない人に)

男「あれ?おーい、おーい!」

もこ(な、なに?なんか向こうから手を振ってる人が、がが、人違い?それとも私の後ろに誰か!!)バッ

もこ(誰もいない……)

もこ(ど、どうしよ……手、振替したほうが良いのかな……)

男「おーい。あれっ……気付いてないのかな」

もこ(こ、こっち来た!なんで!?どうして!?やっぱり人違――)

京介「おーい、えっと……そうだ、もこっちー」

もこ「どうしようどうしようどうし……え?もこっち?」

京介「あっ、もしかして覚えてないか……?ほら、隣人部にいた高坂京介!一回だけ部室来た事あるだろ?」

もこ「あっ……」

もこ「そういえば確か……うちの弟となんかちょっと雰囲気が似てる……」

京介「弟!?」

もこ「あっ、いや、そうじゃなくて……」

もこ(前に部室へ行った時は周りの異常なプレッシャーのせいで、こいつとは自然に話せたが……)

京介「どうかしたか?」

もこ(やっぱりちょっと緊張するな……でも他の人よりはマシか……)

もこ「あ、あの……どもっ」

京介「お?おう」

もこ「えっと……、道に迷っちゃって……駅はどっちでしょうか……」

京介「なんだ、もこっちも今から帰りか?だったら案内がてら一緒に帰ろうぜ」

もこ(えっ)

もこ(駅には辿り着けたけど……妙な事になったな……)

京介「おーい」

もこ「は、はい」

京介「はい、帰りの切符」

もこ「あっ……お金、払います」ベリベリ

京介「良いって良いってこれくらい。さぁ、帰ろうぜ」

もこ(これっておごり?なんで?もしかして私の事……)

京介「よし、ピッタリ電車きたな。って、結構人多いな」

もこ(満員とまではいかないけど人の多い電車か……ちっ、薙刀にレイプされた事を思い出したらムカついてきた)

京介「おっ、ラッキー。調度席が空いたみたいだ。もこっち、こっちこっち」

もこ「あの……さすがにここへ二人は……」

京介「良いから座れよ。女の子が電車の人混みって……痴漢とか色々危ないだろ」ヒソヒソ

もこ「!!」ゾクゾク

京介「それにもこっちは何か放っとけなくてさ。初めて会った時も妹みたいだーって言ってたんだよ」

もこ(妹系?なに?そういう趣味なの?そうか、私より年上ならそういう感じなのかな……?)

もこ(とにかく一つだけ確実なのは……今、私は女の子扱いをされている!)

もこ(交通費を負担してくれて、電車で席まで譲ってくれるなんて……もしかして私の事狙ってんのか……?)

もこ(まぁ、顔はそこそこだけど、どーしてもって言うなら遊びくらい……ん)

もこ「あ、あにょ……」

京介「ん?」

もこ「それ……私、座ってるから荷物もってます」

京介「おお、そっか?ありがとう、助かるよ」ドサッ

もこ「いえ……」

もこ(ど、どーだ、女子力アピールしてやったぞ。これでますます私にゾッコンか?んん?ゾッコンだろ?)

もこ(ってか、めちゃくちゃ重いな……いったい何買ったん――)チラッ

妹系エロゲ達「やぁ!」

京介「まったく、桐乃のやつバカみたいに買いあさりやがって」

もこ(な、なな、なに!?なんなの!?なんでこんぬ妹系エロゲばっか買って……)

『妹みたいだーって言ってたんだよ』

もこ「ッッッッ!!」

もこ(大量の妹系エロゲ……私を妹扱いしたのってつまり……わ、私を性的な意味で妹と!?)

もこ(も、もしかして、私は女の子じゃなくてオナホか何かとして見られてたの!?妹=性欲処理の道具!?)

京介「ふぅ、やっと着いたか。さぁ降りようぜ」

もこ「は、ひゃい!」


京介「あーっちー……電車降りたら地獄だな……」

もこ(ま、まさか熱くなっていきり立ったモノを妹の中に入れさせろって言う合図なんじゃ……)

京介「そうだ、せっかくだしどっか店で休憩していくか?ジュースくらいなら奢るけど」

もこ(き、き、休憩!?それってつまりラブホ!?ま、まま、まだ2回しかあって無いのに!?)

もこ(ど、どうしよう……一応バナナとかでフェラの練習はしたことあるけどあの時は折れちゃったし……)

もこ(って言うか、お風呂で指入れただけで激痛だったし……いきなり挿入とかになったら……)

京介「もこっち?」

もこ「あっ、い、えっと……あの、わ、わた……」

日向「あーっ、京介くんだー!」

珠希「こんにちわです、おにぃーちゃん♪」

もこ「お兄ちゃん?」

京介「ああ、この子は日向ちゃん。で、こっちが珠希ちゃん」

日向「京介くんのお知り合いですか?」

京介「こっちはもこっち。俺の一個下で……まぁ妹みたいなもんだな」

もこ(妹みたいなもん!?(性欲処理の道具みたいなもん!?))

日向「そうだったんだ。初めまして、私達も京介くんの妹みたいなものです♪」

珠希「はぃ♪おにぃちゃんはおにぃちゃんです♪」

京介「こんなに可愛い妹がいて俺は幸せだよ」

日向「そーだそーだ♪京介くんは幸せ者だよー♪」

珠希「はぃ♪」

もこ「あっ……がっ……」

もこ(こ、こんな小さな女の子達が自ら性欲処理の道具であるとカミングアウトを!?)

もこ(って言うか、こんな小さな子にどこまでさせてんの!?)

京介「どうした?そんなに慌てて」

もこ「あ、いや……この子達とはどこまで進んでるのかなぁーって……へへっ」

日向「進んでる?えーっと……家の中には入った事は何度もあるけど」

珠希「はぃ♪いーっぱいお相手してもらいました♪」

もこ(家の中に入った……家、もしかして膣!?膣内に何度も!?しかもいっぱい!?)

日向「いつもお土産ありがとね!京介くんが来てくれた日はお腹いっぱいで夕飯食べれなくて瑠璃姉に怒られちゃうけど」

もこ(お土産でお腹いっぱい……?お土産……精子か!?お腹いっぱいになるほどお土産を中出し!?)

日向「珠ちゃんはすぐお腹いっぱいになっちゃうけどねー」

珠希「はぃ。おにぃちゃんのお土産、もっとたくさん食べたいけど残念です」

もこ(そりゃそうだろうよ、そんな小さい身体じゃ……そうだ、どうせなら)

もこ「あ、じ、じゃあ……口でしたりは……」

日向「口で?……ああ!それ(口喧嘩)は瑠璃姉としょっちゅうしてるよね。京介くん♪」

京介「まぁ回数は多いけど、そんなに言うほどきつくはしてないだろ?」

もこ(なるほど……やはり子供の口には入らないからそれは姉の仕事か……)

もこ(しかし軽く回数が多いなんて……早漏か?)

日向「いっけない!買い物の途中だった。じゃあ京介くん、もこっちさん、さよーならー」

珠希「おにぃちゃん、またうちに来てくださいね」

京介「おう、また行くよ」

もこ(こんな幼女まで男にセックスアピールとは……日本ヤバすぎだろ……)

京介「さて、んじゃ俺達も行くか」

もこ「イク!?」

京介「え?」

もこ「あ、えっと……あの、か、可愛い妹さんですね、へへっ……」

京介「ほんと、隣人部に入ってから妹みたいなのが沢山増えたよ」

もこ(隣人部って乱交部だったのか……)

京介「よかったらもこっちも隣人部に入らないか?」

もこ(乱交部に誘われてる!!)

もこ「あ、あの、わ、わた……わたし……」

智樹「玄関前でなーにやってんだよ……」

もこ「あっ、ええっ?あっ……ここ、私の家…………?」

京介「ここ!?ってか今気付いたのか!?」

もこ「ごめんなさい、ごめんなさい!」

京介「いや、びっくりしただけで、別にそんなに謝らなくていいから。じゃあまたな」

もこ「はい、さようなら……」

智樹「……あれ誰?」

もこ「乱交部の人」

智樹「……あっそ」バタンッ

もこ「緊張はあまりしなかったけどテンパって焦っちゃったな……」

もこ「とりあえず私が今すべき事は……」ガチャッ

もこ「おかあさーん、バナナあるー?ソーセージでも良いんだけど。太めのー」

ここまで!
つぎは>>770

ケイト 瑠璃

黒猫「聖クロニカ学園……ここね」

黒猫「先輩達はもう着いてるはずなのだけれど……部室はどこにあるのかしら……?」

黒猫「仕方ないわね。電話で門まで迎えに来てもらいましょ」

ケイト「あー、ちょっと。そこのー」

黒猫「……?」

ケイト「そうそう、そこの変な服着た君!」

黒猫「変な服……ですって?」

ケイト「どっからどう見ても迷える子羊みたいだけど、うちの学校に何か用かい?」

黒猫「あなたには関係の無いことよ」

ケイト「そうはいかないさね。これでも一応この学校に勤務してるんだ。不審者を素通りさせる訳にはいかないでしょ?」

黒猫「不審者……?そういう貴女こそ…………あら、その格好は……」

ケイト「私は見ての通りシスターさね」

黒猫「なるほど。貴女があの女の言っていた顧問のシスター……でもおかしいわね。あの女は幼女だと言っていたけども……」

ケイト「あー、それなら多分」

黒猫「私の目にはオバサンシスターにしか見えないけれど」

ケイト「なっ!!」

ケイト「い、言っとくけど、私はシスターでも学年で言えば高校1年生だからね」

黒猫「あらそう。私はまだ中学3年生なの。よろしくね、お・ば・さ・ん」

ケイト「こんのガキィ……ん?んー?」

黒猫「な、なによ」

ケイト「君は中学3年生だったよね?その割には発育が随分と遅れているようだけど?たとえば胸!!とか」

黒猫「フ、フン、そんなモノは所詮脂肪の塊にすぎないわ」

ケイト「脂肪の塊……確かにそうかも知れないねぇ。でも、案外この脂肪の塊が女子の魅力でもあったりするんじゃ無いのかい?」

黒猫「フンッ、そんなモノを魅力的に感じる雄に私は魅力なんて感じ無いわ」

ケイト「の割には……多少仕込んでる様に見えるけどねぇ♪」

黒猫「なっ、何故その事を!!じゃなくて、こ、これは……下着を買った時に最初から入ってたモノで……」

ケイト「ありゃー……もしかして図星だったのかい?」

黒猫「ぬぐぐ……っ。愚かなる神の使いの分際で……!」

ケイト「なんとかよりも歳の功ってね♪」

ケイト「さてと、話を戻すけど君はいったい何をしに来たんだい?マリアを知っているような感じだったけど」

黒猫「マリア?」

ケイト「私の可愛い糞生意気な妹だよ。今は隣人部?で顧問をやってるらしいけどね」

黒猫「私はその隣人部に用があって来たのよ」

ケイト「なんだ、君も隣人部に用があって来たのかい。他に訪ねてきた生徒と違って制服じゃないからてっきり不審者かと」

黒猫「うるさい女ね……いいから部室の場所を教えてちょうだい」

ケイト「いやー、あの桐乃ちゃんだっけ?私は星奈さんに妹でもいたのかとビックリしたよ」

黒猫「そんな話はどうだってい――」

ケイト「お兄ちゃんとは話してみたら優しくていい人だったし」

黒猫「お兄……ちゃん……?」

またかきます

ケイト「まあここで会ったのも何かの縁かもしれないし、隣人部まで案内してやるさ。よっこいせ」

黒猫「お待ちなさい!」

ケイト「?」

黒猫「その……さっきのお兄ちゃんと言うのは、ど、どういうことかしら」

ケイト「どういうことって??」

黒猫「なら質問をもっと分かりやすくしてあげるわ」

ケイト「ふむ、言ってみなよ」

黒猫「貴女はなぜあの男をお兄ちゃん等と呼んでいるのかしら?私の記憶ではあの男には中学2年の妹が一人しかいないはずだけれども」

ケイト「あー、そういえば妹は中学2年とか言ってたっけ」

黒猫「そこは今どうだって良いのよ。なぜお兄ちゃんと呼んでいるのか答えなさい」

ケイト「なぜって言われてもねぇ……マリアが随分懐いちゃってさ、お兄ちゃんお兄ちゃん呼んでたんさ」

黒猫「……」

ケイト「で、マリアのお兄ちゃんで私より年上なんだから、お兄ちゃんは私のお兄ちゃんでもあるっしょ?」

黒猫「何を訳の分からない事を……」

ケイト「まぁ私がお兄ちゃんをどう呼ぼうが関係――」

黒猫「あるわ。おおありよ」

ケイト「へー、どんな?」

黒猫「いいわ。一応貴女にも警告しておいてあげる。よく聞きなさい」

ケイト「ゲフゥ……おっと失礼」

黒猫「なんて下品な……いい?あの男はシスコンなの。ロリコンでシスコンで変態なのよ」

ケイト「変態?……たしかに恐そうな見た目だったけどシスコンには見えなかったなぁ……」

黒猫「そんな男にお兄ちゃんなんて言い続けてたら……」

ケイト「言い続けたら?」

黒猫「い、いつか性の対象として認識されるわよ」

ケイト「あははっ、神に誓ってないない。これでもシスターやってんだからそれくらい分かるよ」

黒猫「今シスターかどうかなんて関係無いでしょ!」

ケイト「そうかい?でもあれは完全にヘタレの目だからねぇ……」

黒猫「た、確かに先輩はヘタレかもしれないけれど……でもやるときはやる人間よ」

ケイト「でもまぁ良いんじゃないかい?私とお兄ちゃんが付き合って後々結婚したらマリアにとって本当のお兄ちゃんになるわけだし♪」

黒猫「そんな適当な理由で……」

ケイト「それに、私だってお兄ちゃんが相手なら全然嫌じゃないし。むしろ大歓迎さね♪」

黒猫「あなた、今日会ったばかりの人間相手に何を……」

ケイト「そうさね。初対面の人の事をそんな風に思うなんて……」

黒猫「そうよ、考え直しなさ――」

ケイト「これが運命ってやつなのかもしれないねぇ♪」

黒猫「なっ……!」

ケイト「そうだ!お兄ちゃんって彼女とかいるのかい?」

黒猫「し、知らないわよ、そんなこと」

ケイト「そっか。こりゃ私にもワンチャンあるか……?」

黒猫「ワンチャンって……ふふふっ、良いでしょう。やはり貴女は敵と見做す事にすr」

桐乃「あれ?あんたこんな所で何してんのよ?」

黒猫「どうやら下々民が迎えに来たようね。貴女の力を借りなくても済みそうだわ」

ケイト「やあ桐乃ちゃん、また会ったね」

桐乃「あっ、ケイトちゃん!」

ケイト「お兄ちゃんにもよろしく伝えといておくれよ」

桐乃「はーい♪ほら、あんたもさっさと行くわよ」

黒猫「またいずれ貴女とは会うことに……って、ちょっと、そんなに引っ張らないでちょうだい!」ズルズル


ケイト「なんだったんだ?あの子」

小鷹「よー、ケイト。お前まだこんな所にいたのか?」

ケイト「あっ、お兄ちゃん♪」

小鷹「そのお兄ちゃんってのいつまで言ってんだよ」

ケイト「そうさねぇ、お兄ちゃんが彼氏になるまでー♪とか?」

小鷹「バカな事言ってないで教室に戻れよー。日射病になるぞー」

ケイト「あーん、お兄ちゃんのいけずぅ♪」

小鷹「いけずって……久しぶりに聞いたな……」


黒猫「ふふふっ……先輩、また何やら妹を増やしているみたいね」

京介「はあ?何の事だよ?」

黒猫「しらばっくれても無駄よ。私の邪王真眼察をもってすれば全てお見通しなのだから」

京介「それって六花の技だろ……」

黒猫「とにかく。これ以上、神の使いになんて手を出さない事ね。さもなくば災いが降り懸かるわ」

京介「へいへい。気をつけるよ」

スレも終わりそうなので
そろそろ100歩前進しそうな次のカプは>>789

きりりん ステラ

星奈「そうだ!桐乃ちゃん、今度家に来てみない?」

桐乃「えっ、良いんですか!?」

星奈「ホームシアターで一緒にメルル見たりギャルゲーやエロゲーしましょ♪」

桐乃「ホ、ホホ、ホームシアターでエロゲー!?行きます!絶対行きます!!」

星奈「じゃあ来週の――――」



桐乃「って、この前むこうの学校行った時に約束したけど……」

桐乃「あーもう!私のバカバカバカ!今日って新作エロゲーの発売日じゃん!!」

桐乃「絶対手に入れて速攻プレイする予定だったのにぃ……」

キキーッ。ガチャッ

ステラ「お待たせいたしました。高坂桐乃様ですね?」

桐乃「へ?は、はぁ……」

ステラ「私、柏崎家で家令を勤めさせていただいております。ステラとお呼びください」

桐乃(家令?ってメイドさんみたいな?もしかして星奈さんってお嬢様なのかな……)

ステラ「ではお送りいたしますので、どうぞお乗りください」

桐乃「あっ、はい。お願いします」

バタンッ

ステラ「さて、ではまず何処へ向かいましょうか」

桐乃「何処って……星奈さんの家じゃないんですか?」

ステラ「お嬢様からは部屋を片付けるので、しばらく桐乃様をお好きな所へ案内するように言われておりますので」

桐乃「別にそんな気をつかってもらわなくても……」

ステラ「おそらく今頃は部屋中の写真を剥がしているかと」

桐乃「部屋中の写真?」

ステラ「いえ、こちらの話です」

桐乃「うーん……でも急に行きたい場所って言われても……」

ステラ「どこでもかまいませんよ。例えばそう……秋葉原とか」

桐乃「マジで!?…………あっ、本当ですか?」

ステラ「しかしどうして秋葉原に行きたいのですか?」

桐乃「それはその……今日発売日のあるものが買いたくてー……」

ステラ「何か新しい電化製品でも発売されるのですか?」

桐乃「まぁ……電化製品って言えば電化製品で無くも無いようなー……」

ステラ「そうですか。私はてっきり本日発売日の新作エロゲーでも買いに行かれるのかと」

桐乃「なっ……!なんでそんな事知ってるんですか!?」

ステラ「実は私、午前中に秋葉原へ行ってきたのです。こちらにまだ買った物がそのまま」ゴッソリ

桐乃「た、た……宝の山!?しかもこれ……凄い、全部限定版じゃないですか!!」

ステラ「最近お嬢様はこのようなゲームを随分と熱心にプレイしておられるのですが」

ステラ「年齢的に購入出来ないので私が代わりに行っているのです」

桐乃「分かるなぁ……ネット通販だといつ届くか分からないし、やっぱ新作は誰よりも早くプレイしたいし!」

ステラ「よろしければ今ここでプレイしてみますか?ノートパソコンならすぐ用意出来ますが」

桐乃「とと、とんでもない!このゲームは星奈さんの物なんだから、星奈さんが一番最初にプレイしないと!」

ステラ「わかりました。ではこちらはどうでしょう。初回限定版特典のアニメDVDです」

桐乃「初回限定版特典……?」

ステラ「もう手には入らないと思いますよ。まぁしばらくすればネットで違法にアップロードされるかもしれませんが」

桐乃「うぅ……っ」

ステラ「ちなみに私も少々内容が気になったのでお嬢様に連絡いたしました所、別に先に見て良いと――」

桐乃「だったら見ます!見たいです!」

ステラ「では少々お待ちを」

誰も得しない事になってきたけどまたかきます

>>805
コレはヒドいww(褒め言葉

別次元である前スレでは、勇太のDFMが入りかかってたしな
きっと>>1も、同じ様な見解なんだろうな

>>806
おかしいな、確か前スレで樟葉に勇太のDFMが突き刺さって中に魔翌力解放した覚えが

桐乃「うほおぉぉ♪エロい、エロしゅぎるよぉ……!」

ステラ「ご満足いただけたでしょうか?」

桐乃「超超超超!超大満足!!かわいいしエロいし、100点満点っしょ!……あっ、100点ですよね」

ステラ「100点満点ですか」

桐乃「ステラさんはどうでしたか!?」

ステラ「そうですね。確かによく出来たアニメでしたが……50点と言った所でしょうか」

シーン……

桐乃「……はっ?え?50点?」

ステラ「はい。しかしそれなりに、50点くらいには楽しめましたよ。桐乃様も同じでは無いのですか?」

桐乃「わ、わたしは100点って言ったじゃないですか!」

ステラ「本当にですか?」

桐乃「当たり前じゃん。ってか、なんか感じ悪」

ステラ「本当にこのアニメを100点分楽しめたのですか?」

桐乃「100点……分?」

ステラ「はい。つまり、このアニメを100%楽しめたかと言う事です」

桐乃「い、言ってる意味がよくわかんないんですけど」

ステラ「では例えばこのシーン」ピッ

桐乃「ここは妹がお兄ちゃんと初めてキスするシーン!当然楽しめたに」

ステラ「失礼かと思われますが、桐乃様はキスをした事がおありなのですか?」

桐乃「そっ、そんなのまだだけど……」

ステラ「ではこのシーンを見て彼女の気持ちが本当に理解出来ているのですか?」

桐乃「当然!このキャラの事は発売前からネットで調べ尽くしたし!このシーンは初めてキ」

ステラ「そうではありません。例えばこの「気持ちいい……」と言うセリフ、理解出来ているのですか?」

桐乃「それは……好きな人とキスしたんだから当然って言うか……」

ステラ「当然?ただの粘膜接触ですよ?言うなれば手と手を握り合うようなもの。それが気持ちいいのでしょうか?」

桐乃「うぅっ……」

ステラ「ですがこの妹は本当に気持ち良さそうですね。ですからもっと深く知りたくありませんか?」

桐乃「深く?」

ステラ「キスと言うものがどのように気持ち良いのか……それを知ればこの妹の気持ちをより深く知れると思うのですが」

桐乃「そんなのいきなり言ったって、キスなんてどうしようも……」

ステラ「幸い、桐乃様以外にそのアニメをもっと深く知りたいと思っている人間がココに」

桐乃「」

さすがステラさんやで
いいぞもっとやれ

ステラ「ではさっそく熱いベーゼを」

桐乃「ちょっ、ちょっと待って!」

ステラ「はい」

桐乃「えっと……こ、こういうのってやっぱり好きな相手とするものって言うか……」

ステラ「私は桐乃様を好いておりますが。桐乃様は私を御嫌いですか?」

桐乃「別に嫌いじゃないけど……でもエロゲーの為とは言え、やっぱファーストキスは大事にしたいし……」

ステラ「ご安心ください。処女同士のキスはカウントに含まれませんので」ススッ

桐乃「処……ちょっ!待っ……ん、んんー!!」


ステラ「んっ……」

桐乃「ぷはぁっ!はぁ……はぁ……っ」

ステラ「いかがでしたか?キスというものは」

桐乃「うぅ……ッ」ビクビクッ

ステラ「そんなに気持ち良さそうに身震いされますと……なんだかこちらまでゾクゾクしてしまいます」

桐乃(ヤバい……キスって超ヤバいかも……)

桐乃(ヤバいヤバいヤバいヤバい……!)ビクッ

ステラ「いくらなんでもその反応は……もしや桐乃様は唇が性感帯なのでしょうか?」

桐乃「そ、そんな訳……」

ステラ「例えばキスしなくとも、こうして唇をなぞれば……」スーッ…

桐乃「ひぃっ……ぅっ……」ビクッ

ステラ「これはこれは……」ゾクゾク

桐乃「や、やめ……っ」

ステラ「そのような目で見られますと、私もなんだかいやらしい気分に……」

桐乃「す、既に十分いやらしいじゃないですか!ってか、もうキスの気持ち良さは十分わかったし!!」バッ

ステラ「やはり気持ち良かったのですね」

桐乃「……と、とにかく!これでステラさんもこのアニメの良さが分かったんじゃないですか!?」

ステラ「そうですね。50点と言った所でしょうか」

桐乃「はあ!?なんで変わってないんですか!!」

ステラ「私、元々キスの気持ち良さは存じておりましたから」

桐乃「なにそれ……じゃあ初めてなのは私だけだったって事!?」

ステラ「いえ、さっきも申しました通り、処女同士のキスはノーカウントなので」

桐乃「えっと……じゃあステラさんが私以外にキスした相手って……」

ステラ「間違いなく処女ですが……しかし中学生とキスしたのは初めてですから55点にしておきましょうか」


夜空「へっくち!」

ステラ(゚∀゚)○彡゚
ステラ(゚∀゚)○彡゚

ステラ「私が知りたいのはこのシーンなのですが」ピッ

桐乃「こ、これって……」

ステラ「性行為ですね」

桐乃「そ、そんなの無理に決まってんじゃん!」

ステラ「胸を揉んだり吸ったりするくらいなら可能ですよ?挿入は……膜もありますので指で入口までですが」

桐乃「カッ……ばっ、ばっかじゃないの!?だいたい人が沢山通る道でそんな事出来るわけないし!マジ有り得ない!!」

ステラ「ご安心ください。この車の窓はマジックミラーですので。外側からは見えません。言わばマジックミラー号ですね」

桐乃「なにその無駄な――」

ステラ「ちなみに防弾ガラスにもなっております」

桐乃「マジで無駄すぎじゃない!」

ステラ「なのでどうぞご安心して御脱ぎください」

桐乃「いや、脱がないし」

ステラ「なるほど……桐乃様のエロゲーに対するお気持ちはその程度だと」

桐乃「はあ!?」

ステラ「キャラクターの気持ちを知ろうともせずに……」

桐乃「分かってるわよ。それくらい……一応一人で何回かしてみたことあるし」ボソッ

ステラ「それはそれは……実に興味深いお話ですね」

桐乃「とにかく!だから私はこの子が胸を触られたりしてどんな気持ちなのか分かるっつってんの!」

ステラ「では御自分の唇を触っていただけますか?」

桐乃「それくらい別に良いけど……はい」

ステラ「ありがとうございました。もう結構です」

桐乃「なんなの?いったい……」

ステラ「」スーッ…

桐乃「は、んっ……!な、なな、何するんですか!?」バッ

ステラ「同じ唇を触れる行為でも、自分で触るのと他人に触られるのはまったく違うと言うことです」

桐乃「じゃあ胸を触られるのも……」

ステラ「御自分で触るのよりも3倍は気持ちが良いのではないでしょうか」

桐乃「自分でするアレよりも……3倍も……」

桐乃「ま、まぁ、ステラさんがそこまで言うなら」

ステラ「ではさっそくいただきます」ジュルリ

桐乃「ちょっ、ちょっとたんま!」

ステラ「はい?」

桐乃「そんな正面から来られたら恥ずかしいって言うか……」

ステラ「これは失礼しました。では後ろから服の中へ」ススッ…

桐乃「んっ……あ、ぅっ……」

ステラ「どうですか?これからどこをどんな風に触られるか分からないと言う気持ちは」

桐乃「やっ……ふぁっ、ああっ!ダメ、そこ……」

ステラ「小ぶりと言いますか……年相応の胸で感度もよろしいようですね」

桐乃「そこ……先ばっかり、弄らないで……っ」

ステラ「これは申し訳ございません。あまりにも心を擽る表情をなされてましたのでつい」

桐乃「はぁ……はぁ……っ」

ステラ「ではそろそろ本丸を攻め落とすとしましょうか」

桐乃「ほんまる……?なっ、ああっ!ちょっ、そこまでは、やっ……」

ステラ「そのような声を出してはいけませんよ。逆に相手を欲情させてしまいます」

桐乃「んっ、んんっ……いや……」

ステラ「その割には抵抗があまり無いようですが」

桐乃「……っ」スッ

ステラ「脚の力を抜いたと言うことはそういう事と受け取ってよろしいのでしょうか?」

桐乃「う、うっさい!な……なんかもうめんどくさいから早く終わらそうってだけだし……ど、どうせあんた止める気ないんでしょ?」

ステラ「桐乃様に「あんた」と呼ばれたのは初めてでしょうか?……フフッ、こういうのも悪く無いですね」

桐乃「なんでも良いから早くしてって言ってるんですけど」

ステラ「かしこまりました。では御期待に答える為に、私も全力を尽くさせていただきます」スルッ

桐乃「……ッ」

ステラ「こうして後ろから手を回され恥部を弄ばれると言うのはどのような気分ですか?」

桐乃「う、うるさ……ぃっ……」

ステラ「我慢せずにもっと声を出されてはいかがですか?」

桐乃「誰が……」

ステラ「ですが声を出さないと車内に桐乃様の陰部から鳴るグチュグチュと言ういやらしい音だけが」

桐乃「わ、わぁー!!あー、あー!バーカバーカ!!」

ステラ「フフッ……そのいきです。頑張ってください」

桐乃「バ……カ、くっ……あ、ぐ……ぅっ、なんにも、聞こえな……ぃ……し……」

ステラ「いえ、良く聞こえますよ?こんなふうに入口付近を激しく掻き回すと」

桐乃「いっ……やっ、ぁっ、ダメ……それ、音も……気持ちいい……のも……」

ステラ「これはこれは随分と……そろそろ限界のようですね……では最後は胸と唇もいただきましょうか」

桐乃「ほんと……に、ダメなん……、ぃっ……!そんな、両方いっぺんに……っ、んっ……んんっ!んん~……ッ!!」

ステラ「ぷはっ……こんな感じでしょうか」

桐乃「」グッタリ

ステラ「桐乃様、いかがでしたか?」

桐乃「んっ……あ、あの……」ソワソワ

ステラ「いかがいた……ああ、ご心配なく。車内の掃除も私どもの勤めですから」

桐乃「そ、ですか……」

ステラ「猫が車内に入り込み、おしっこをしたと言うことにしておきましょう」

桐乃「そ、そんなに言うほど……!!」

びっしょり

ステラ「……中型犬がおもらしをしたと言う事にしておきましょうか」

桐乃「……」

ステラ「さぁ、そろそろお嬢様もお待ちです。参りましょう」

桐乃「って言うか、そっちも同じ様にしないと不公平だし!アニメの良さが50%しか分かってないんだから!!」

ステラ「それは……桐乃様がキスをして胸を揉みしだき、私の恥部をまさぐりイかせてくれると言う意味でしょうか?」

桐乃「はっ……なっ、なに……」

ステラ「桐乃様がご所望ならばいますぐに服を脱ぎ股を広げますが」

桐乃「や、やっぱ今の無し!!今日はもう疲れたし……」

ステラ「そうですか、それは残念ですね。では参りましょう」

桐乃「うぅー……なんか納得いかない……」

次は>>832で!

もりさま京介

>>810
前スレ?では、>>707にて未遂で終わってる
>>903あたりの勇太の使用権の裏話だとしたら表現はされてないです

次の安価をゲットしてあの時の続き?を書いて欲しいんだぜ

>>834
生理がまだだから妊娠しないと嘘ついて勇太に中出ししてもらった気がしたけど
もしかしたら他スレで書いたのかもしれないな
もう自分で何を書いたのかすら覚えてないしまつ


次はモリサマと京介ですね。モリサマと京介……

バッタリ

森夏「うわっ……」

京介「よう、森夏じゃねーか。買い物かー?」

森夏「休みの日なのに最悪……」

京介「おい、そういう事はせめて聞こえない程度にボソッと言えよ」

森夏「それじゃあ私はこれで。さようなら」

京介「ちょっと待てよ!なんでそんなに毛嫌いするんだ?俺何かしたっけ?」

森夏「はい」

京介「えっ……そうなの?」

森夏「それに、好きだとか言って妹をいやらしい目でみてるじゃないですか。このシスコン」

京介「まて!それを言うなら小鷹だって一緒だろうが!」

森夏「はあ?」カチン

京介「お、おぅ……いや、あいつも妹に異常な愛を注いでるって言うか……」

森夏「あんたみたいな気持ち悪いシスコンと小鷹先輩を一緒にしないでもらえます?」

京介「い、いい、いっしょだろ!」

森夏「」ズンズン

京介「ひえぇっ」

森夏「小鷹先輩はねぇ、早くにお母さんを亡くしてお父さんも色々あって家にいないわけ」

京介「それは俺も知ってるけどさ……」

森夏「いい?あんたは嫌がる妹を追いかけ回してるだけのシスコン」

森夏「小鷹先輩は小鳩ちゃんの父でもあり母でもありお兄ちゃんでもあるの」

京介「確かに小鷹の所は色々大変なのは分かるけど……いくらなんでもその言い方は俺が可哀相だろ!」

森夏「じゃあ聞くけど、小鷹先輩が小鳩ちゃんの頭を撫でた時どんな顔してるか知ってるの?」

京介「そりゃー、超嬉しそうな顔してるけど」

森夏「じゃあもしあんたが桐乃ちゃんの頭撫でたら?」

京介「……間違いなくぶん殴られる」

森夏「つまりそういう事よ。小鷹先輩は小鳩ちゃんに好かれてて、あんたは桐乃ちゃんに嫌われてるの」

京介「ぐうの音もでねぇ……」

森夏「分かったら二度と小鷹先輩と自分が同じなんて言わないでください」

京介「くっそぉ……俺にだって昔はうっとうしいくらい桐乃が懐いてたのによぉ……」

森夏「とうとう過去まで捏造ですか」

京介「捏造じゃねぇ!本当にあいつは」

森夏「どうだか」

麻奈実「それは本当だよー?」

森夏「あっ、麻奈実先輩。こんにちわ」

京介「麻奈実、言ってやってくれ!!」

麻奈実「うん♪森夏ちゃん、こんにちわー」

京介「そんな挨拶はいいから!!」

麻奈実「えっとねぇ、京ちゃんと桐乃ちゃんは昔すっごく仲が良かったんだよー?」

森夏「麻奈実さん……もしかして何か弱みでも握られてるんですか?」

京介「おい!!」

麻奈実「昔の桐乃ちゃんは京ちゃんにベッタリだったもんねぇー♪」

森夏「麻奈実さんが言っても、まだにわかに信じられないわね……」

麻奈実「ほんとほんと。京ちゃん昔は目がキラキラしててリーダーシップもあったからねー」

京介「おう!」

麻奈実「桐乃ちゃんもそんな京ちゃんが大好きで、兄妹で好きとか気持ち悪いって言っても聞かなかったもん」

京介「麻奈実、お前いまサラっと凄い事言ったな……」

森夏「じゃあなんで今はこんな腐った目をしているんですか」

京介「お、おぅ……」

麻奈実「んー……なんでだろ?」

京介「そんなん知らねーよ。昔からこんなもんだろ。あの頃はまだ子供だっただけだよ」

麻奈実「あっ、でもでも、私は今の京ちゃんも好きだよー?」

京介「ありがとよ。気使ってもらってわりーな」

麻奈実「うん♪どういたしまして」

京介「お、おぅふ……」

森夏「あのー、私前から思ってたんですけど」

麻奈実「なにかな?」

森夏「お二人が付き合っちゃえば良いんじゃないですか?」

麻奈実「な、ななっ……」

京介「なんで俺と麻奈実が付き合うんだよ」

森夏「少なくとも私が見た限り、お似合いだと思いますけど」

京介「あのなぁ、こいつとは幼なじみだけどそんなんじゃねーの」

麻奈実「そ、そそ、そうだよ。私なんかが京ちゃんと、お、お付き合いなんて……」

森夏「うわぁ……麻奈実さん、わかりやす過ぎですよ……」

麻奈実「あ、うぅ……じゃあ私用事があるから!またね!!」ダッ

森夏「さようならー」

京介「ほら見ろ。お前が変な事ばっか言うから麻奈実が怒って帰っちまったじゃねーか」

森夏「あれが怒って帰ったように見えるんですか?」

京介「はあ?それ以外にどう見えるんだよ?」

森夏「先輩、あんまりそんな鈍感な事言ってるとそのうち刺されるか腹パンされますよ」

京介「腹パン!?」

森夏「とにかく、私は急いでるんで」

京介「ああ、なんか引き止めて悪かったな」

森夏「それじゃあさようなら。先輩」

京介「先輩?なんだ、デレ期ってやつか?」

森夏「まぁ生まれながらのロリコンクズじゃなかったみたいですから。せいぜい昔に戻れる様に努力してくださーい」

京介「おうよ!なんか先輩って呼ばれると溝が狭まった気がしてやる気も出てきたぜ!」

森夏「私を失望させてこれ以上溝を広げないでくださいね」

京介「あー、でもこの先どうすれば溝は狭まるんだ?昔に戻ろうにも歳が若くなる訳じゃないし……正直、今から桐乃が懐くとも思えん……」

森夏「そうですねぇ、麻奈実さんと付き合い始めたらもう少し仲良くなっても良いですよ?」

京介「だからなんで俺と麻奈実が付き合うんだよ?」

森夏「別に。ただなんとなく、不器用な人を放っとけ無い性分なんです」

京介「なんだそれ?」

森夏「それじゃあさようなら」

京介「お、おう。またな」


京介「なんだったんだ?本当に」

サクッと終わりですわ……

サクッと終わりですわ……

次は>>849

あやせと勇太

樟葉「お兄ちゃん、はやくはやく。卵売り切れちゃうよ」

勇太「はいはい。まったく、1人1パックだからって何で俺まで」

あやせ「絶対にあんなの間違ってる……絶対に……」ボソボソ

勇太「ん?あれって……おーい」

あやせ「絶対…………はい?えっと、私ですか……?」

勇太「えっ?あ、うん……そうだけど」

あやせ「えっと……どこかでお会いしましたっけ……?」

勇太「どこかでって……何回か隣人部で顔は合わせてるはずなんだけど……」

あやせ「えっ?ええっ!?でも、ちょ、ちょっと待ってください。えーっと……」

勇太「……」

あやせ「確か隣人部に男性は小鷹先輩とお兄さんしか……うーん……」

勇太「そんなに影薄かったのか俺……」

樟葉「お兄ちゃん、何してるの?あっ、あやせさんこんにちわ」

あやせ「こんにちわ、樟葉ちゃん。……って、そうだ!樟葉ちゃんのおにいさん!」

勇太「つらい……」

明日から17日まで時間とれそうなので明日から頑張る

勇太「それで……どうかしたの?」

あやせ「私がですか?」

勇太「うん。なんか悩んでるみたいだったけど」

あやせ「わかりますか!?」

勇太「あ、ああ……(あれだけ独り言いいながら歩いてれば誰でも気づくだろうけど)」

樟葉「余計なお世話かもしれませんけど話せば楽になるかもしれませんよ?」

あやせ「……あーっ!!」

樟葉「えっ?」

あやせ「そうだ、樟葉ちゃん!それと先輩!!」

勇太「は、はい!」

あやせ「よく考えたらお二人は兄妹でしたよね……」

勇太「ああ、そうだけど?」

あやせ「ではズバリ聞きますけど……先輩は樟葉ちゃん、つまり妹の事をどう思っていますか!?」

勇太「どうって?」

あやせ「だから……す、好きかどうか聞いているんです!」

樟葉「」ピコン

樟葉prpr

>>1
>>835で言ってた、他スレについて教えてくれてもいいんだよ教えろ教えてくださいお願いします

>>860
よく覚えて無いんだけど、>>354に書いてくれてるスレと、同時期に書いてたスレがもう一つあったはず

比較的健全な>>354スレと、HENTAIを抑え切れずに非道のかぎりを尽くしたスレ
それ以前のスレは何もかも忘れてしまった

勇太「好きかどうかって……俺が樟葉を?」

あやせ「そうです!」

勇太「そんな事考えた事も無いし……どうなんだろうな」

あやせ「はっきり答えてください!!」

勇太「ええっ、そんなに怒鳴る事なの!?」

樟葉「お兄ちゃん。わ、私もあやせさんの為にもちゃんと答えてあげたほうが良いと思う……な」

勇太「なんだよ二人して……」

あやせ「どうなんですか!」

樟葉「お兄ちゃん、どうなの?」

勇太「そりゃまぁ……樟葉は真面目だし家事もちゃんとするし、勉強だって問題無い。まぁ非の打ち所がない妹なんじゃないかな」

樟葉「お兄ちゃん……」ホワホワ

あやせ「そういう答えじゃなくて!私が聞いてるのは好きなのかどうかって話しです!!」

樟葉「はっ……!そ、そうだよ。ちゃんと答えてあげなくちゃ!」

勇太「えぇー……。なんか改まって答えると恥ずかしいんだけど」

あやせ「そ、それってつまり……」

樟葉「……っ」

勇太「まぁ……うん、好きだけど」

あやせ「~~~~っ!!!!」

樟葉「!!」

勇太「おい、聞いといてそんなに驚くなよ!だいたいそんなの普通だろ!?」

あやせ「ふ、ふつ……う……?」

樟葉「ぁぅぅ……わ、わたし、先にスーパーいってるね」フラフラ

勇太「ええ!?おい、この状況で放置しないでくれよ!」

あやせ「ふつうって……ふつうってなんなんですか!!!!」

勇太「今度は何ギレだよ!」

あやせ「おかしいじゃないですか……兄妹で好きとか……」

勇太「そうか?言っても家族なんだから普通だと思うけど」

あやせ「どこが普通なんですか!!兄妹なんて結婚も出来ないのに!!愛だの恋だのおかしいですよ!!」

勇太「はぁ!?いやいや、ちょっとまって。俺が言ってる好きって言うのはそうじゃなくて……ほら、さっき言った通り家族として好きって言うか」

あやせ「それはつまり……妹に対して恋愛感情は無いと言う訳ですか?」

勇太「普通そうだろ。だいたい兄妹で恋愛とか無いと思うけど」

あやせ「!!」

あやせ「ですよね!兄妹で恋愛なんて普通じゃないですよね?有り得ないですよね?異常ですよね!?変態ですよね!!」

勇太「あ、ああ……(そこまでは言ってないけど)」

あやせ「よかった……私の周りにまだまともな人がいて」

勇太「?」

あやせ「最近私の周りに……ブラコンやシスコンって言うんですか?あれが多くて」

勇太「あー……なんとなく想像できたな……(京介さんか……)」


樟葉「くしゅんっ!……あれ、どうしたんだろう急に。はなが……くしゅんっ!!」


京介「へっくしょい!!あー……ティッシュティッシュ」

桐乃「っくしゅん!ちょっと、あんたのくしゃみがうつったじゃない。マジうざい」


小鳩「っくちゅ!」

小鷹「なんだ小鳩。風邪か?」

小鳩「クックックッ……我は風邪など……ひか、っくちゅん!……っくしゅん!!」

小鷹「鼻炎か?こりゃ重症だな」

あやせ「最近はテレビアニメでも兄妹で恋に落ちる話しとかも多いらしくて……それに影響されてるんでしょうか」

勇太「へー、最近はそんなのが流行ってるのか。アニメとかはもう卒業したしよく知らないんだよな」

あやせ「ですよね!アニメは子供がみるものですよね!!」

勇太「ああいうのに影響されるのは良くないからな……本当に……」

あやせ「じゃ、じゃあ……先輩はゲームとかしたりしますか?」

勇太「ん?ゲームなら時々するけど」

あやせ「それって、その……いかがわしいゲームとかなんですか?」

勇太「いかがわしい?」

あやせ「だから……なんて言うか……エ、エロゲーって言うん……でしたっけ」

勇太「はい!?そ、そんなのするわけ無いだろ!?だいたい年齢的に買えないだろうし、妹だって家にいるのに!」

あやせ「そ、そうですよね!変な事聞いてすみませんでした」

勇太「でもまあこんな訳分からない話しだったけど話しが出来て良かったよ。これで少しは覚えてもらえただろうし」

あやせ「あっ……えっと、本っ当に失礼な事言ってすみませんでした!」

勇太「いやいや、先輩二人のキャラが濃すぎて俺は影薄いし仕方ないよ」

あやせ「あの、もしよかったら携帯の番号とか交換してもらっても良いですか?」

勇太「そりゃ構わないけど」

あやせ「よかった……先輩は隣人部で数少ない常識的な人(兄)だから色々相談させてください」

勇太「えーっと……俺なんかで良ければ」

あやせ「赤外線通信で……登録名は、えっと…………」

勇太「そんな気まずそうな顔しなくても……富樫勇太だよ。そういえば君の名前はなんだっけ?」

あやせ「あやせで登録しておいてください。私もゆうた先輩で登録しますので」

勇太「あやせ……っと。じゃあ樟葉も待ってるだろうし、また部活で」

あやせ「はい♪ではさようなら、ゆうた先輩♪」

勇太(なんだかよく分からないけど機嫌も良くなったみたいだし良しとするか)

勇太「悪い、遅くなった」

樟葉「ううん、全然平気だよ。卵も2パック確保できたし」

勇太「あれ?今日は焼きそばじゃなかったっけ?」

樟葉「うん。でもオムライスにしようかなって……」

勇太「なんだよ。家出た時、今日は焼きそばって決めてるとか言ってたのに」

樟葉「だって……お兄ちゃんオムライス好きでしょ?」

勇太「ん?まぁ好きだけど」

樟葉「今日はお兄ちゃんにオムライスを作ってあげたい気分なの」

勇太「そうなのか?なんかこっちも良く分からないけど……まぁ良いか」

樟葉「そ、それから、お兄ちゃん……えっとね、私も……お兄ちゃんの事好きだから……ね」

勇太「なんだよ改まって?ほら、早くレジならぶぞ」

樟葉「あっ、ちょっとまって!お兄ちゃん、次の組み合わせは>>872なんだって!」

桐乃 小鳩

>>860
前スレ
小鳩「クックック……我は夜の血族の真相なり」 凸守「!」ガタッ

別スレ
勇太「好きなんだ。……付き合ってくれないか」
スゴイからな

>>875
別スレの前スレが
六花「勇太、私と正式に契約して欲しい」のはず

思い出して探してあげたんだから感謝してよね

隣人部

京介「そーいやーもうすぐ林間学校だなー」

小鷹「あー……すっかり忘れてたな。そういえばしおりとか配られてたっけ」

桐乃「林間学校?あれって小中学生がするやつじゃなかったの?」

京介「しらねーよ。あるもんはあるんだから仕方ないだろ」

桐乃「あっそ。じゃあその日ってあんた居ない訳じゃん!ちょー清々するし」

京介「はいはい。……でも小鷹の所は大丈夫なのか?小鳩が一人で」

小鳩「クックックッ、我は偉大なる夜の眷属であるぞ。闇夜を恐るりゅ……など有り得ぬ……!」

小鷹「でも調度その日この辺りは台風が直撃しそうなんだよな」

小鳩「クックックッ……台風など怖くもな」

小鷹「雷とか大雨とか一人で大丈夫か?停電の時はちゃんとブレーカーを」

小鳩「無理!そんなん無理にきまっとるんじゃ!あぅぅ……あんちゃん、うちも忍間学校連れてって!!」

小鷹「それこそ無理に決まってるだろ。って言うか、忍間学校ってなんだよ」

小鳩「うぅー……京介!うちはどうしたらええんじゃ」

京介「俺に聞かれてもなぁ…………そうだ。じゃあうちの家に泊まりにくるか?」

小鳩「京介の家……?」

京介「うちなら親父もお袋もいるし。一人でいるよりは安心だろ?」

小鳩「でも……」チラッ

桐乃「あんた……ほんっっっとにたまぁぁーには良いこと言うじゃん!!」

京介(あっ、そういえばコイツがいたか……)

桐乃「小鳩ちゃん♪うちに泊まりにおいでよ♪ふひひ」ジュルリ

小鳩「い、ぃやあっ!」

小鷹「じゃあ一人で留守番出来るのか?」

小鳩「それは……うぅ」

桐乃「だったら、私が小鳩ちゃんの家に行ってあげよっか!?その方が邪魔」

京介「小鳩、うちならお袋や親父で止めれるが、二人きりだと台風より危険だぞ」

小鳩「うぅー……んー…………わ、わかった……。京介の家にお邪魔するばぃ……」

桐乃「うひょー♪小鳩ちゃんがわが家にぃー……キター!」

桐乃(うぜぇ……)

数日後……

桐乃「お父さん、お母さん!今日はこの前言った私の超大切な友達が泊まりにくるから!」

大介「別に構わんが、それより親御さんの承諾は得ているんだろうな」

桐乃「その親御さんが居ないからうちに泊まりに来るんだけど」

佳乃「あら……そうなの……」

桐乃「ちょっと!そんな辛気臭い顔しないでよ!父親は世界中飛び回ってるだけで生きてるらしいし。!お父さんはそんな怖い顔しない!!」

大介「怖い顔?普段通りのつもりなのだが……」

桐乃「普段から怖い顔してるから言ってんの!」

大介「!!」

ピンポーン

桐乃「来た来た♪こ・ば・と・ちゃーん♪」

小鳩「お、おじゃ……します……」

桐乃「えっと見れば分かると思うけど、こっちがお母さんでこっちがお父さんね」

桐乃「で、この子がラブリーマイエンジェル小鳩ちゃん♪」

大介「ラブリーマイエン……なんだそれは?」

小鳩「へ、変な呼び方せんとって!」

桐乃「あはは、ごめんごめん」

佳乃「よろしくね、小鳩ちゃん」

小鳩「あ、は……ぃ……」

佳乃「? どうかしたのかしら?」

桐乃「えっと、小鳩ちゃんはちょっと恥ずかしがりやさんなんだよね。あとお父さん顔恐すぎ」

大介「しかし随分と派手な頭をしているな。こんな子供に……」

小鳩「これ、は……」

桐乃「これはお母さんの遺伝で金髪なの!あとこんな子供って言うけど私と同じ中学2年生だから!」

大介「そうか、それは悪いことを言ってしまったな。すまなかった」

小鳩「あっ……えっと……」ゴソゴソ

小鳩「これ、あんちゃ……兄が、持って行きなさいって……」

佳乃「あらあら、ご丁寧にすみません」

桐乃「小鳩ちゃんのところもうちと同じで高校2年生のお兄ちゃんがいるんだよねー♪」

佳乃「あら、そうなの?じゃあ兄妹揃ってうちと全く同じねぇ」

桐乃「って言っても小鷹先輩はうちのアレとは大違いのしっかりした人だけどね」

大介「まあ大した持て成しは出来ないがゆっくりしていきなさい」

小鳩「ありがと……ございます……」

桐乃「ごめんね小鳩ちゃん。お父さん顔は怖いけど悪い人じゃないから。一応警察官だし」

大介「一応とはなんだ。一応とは」

桐乃「あはは……」

小鳩「警察官……かっこいぃ……」

大介「ん?」

桐乃「さっ、小鳩ちゃん。私の部屋にいこっ♪」

小鳩「うん……あっ」ペコリ

タッタッタッ……


佳乃「随分と可愛い子が来たわねぇ。お人形さんみたいだわ」

大介「母さん、あとで飲み物と何かお菓子を持っていってやりなさい」

佳乃「あら珍しい。お父さんもお気に入りなのね」

明日(今日)4時40分起きなんだぜ。信じられねぇよ。また書きます

桐乃「ここが私の部屋ね!さぁさぁどーぞ、小鳩ちゃん♪」

小鳩「ふうぅーっ…………ん?あれっ……普通の部屋じゃ……」

桐乃「いやぁー、小鳩ちゃんがくるから超綺麗に掃除したからね」

小鳩「うーん……」キョロキョロ

桐乃「ねっねっ、小鳩ちゃん♪そこの押し入れ開けてみて」

小鳩「おしいれ?……そーっと」ススー…

アニメグッズがズラリ

小鳩「はっ……はわわ……た、大変っ、宝の山じゃ!」ブンブン

桐乃「そんな両手振り回して喜ばれると、ふへへ」

小鳩「クロネクのグッズもいっぱい揃っちょる……ふわぁ……っ、こんなの見たことない……」

桐乃「それは確か秋葉のゲームセンターでとったフィギュアだったかなぁ?」

小鳩「ゲームセンター……」

桐乃「小鳩ちゃんはゲームセンターとか行かないの?」

小鳩「うん……あんちゃんが危ない所は行ったらいかん言うちょるから……」

桐乃「そっかぁ。確かに小鳩ちゃん一人で秋葉だと危ないかもねー……いろいろと……」

小鳩「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌の……いいなぁ……」

桐乃(小鳩ちゃん、それはおねだりなの?おねだりなの!?)

桐乃「よかったらそのフィギュア小鳩ちゃんにあげよっか?」

小鳩「えっ……!あ、う……ううん、あんまり物をもらったりしよったららいかんって、あんちゃんに……」

桐乃(とか言いながらしっかりフィギュアを抱きしめる小鳩ちゃん……っ!ハァハァ……)

桐乃「で、でもそれ200円で取れたから!気にしないでいいよ!(本当は結構つかったけど)」

小鳩「200円……。クックックッ……なるほど、この偉大なる夜の血族である我に等価交換を持ち掛けようと言うのか」

桐乃「えっ?いや、そんなつもりじゃ――」

小鳩「しかしそれと同等の価値を持つものを我は今持っておらぬ……うーん」

桐乃「じ……じゃあ、そのうさぎの人形をちょっとだけだっこさせてくれる権利とか……だめ?」

小鳩「うむ……少しだけなら……」

桐乃「ほんとに!?」

桐乃「ハァァァ……」モフモフ

桐乃(ヤバい……ヤバいヤバい、これ超ヤバい……)

桐乃(なんなの甘くて柔らかい感じの匂い……小鳩ちゃんの匂いってやっぱり天使の匂いなの……?)

桐乃(やっぱ寝てる時とかも抱っこしてるのかな……してるに決まってるよね……)

桐乃(じゃあこの辺りは毎晩小鳩ちゃんの胸に押し付けられてたり……)

桐乃(くんかくんか……ヤバァィ、そう思うと心なしかミルクみたいな匂いが……うへへ)

桐乃(あ、あれ?ってことはもしかして、大きさから言って人形の足は、こ、小鳩ちゃんの股にはさまれて!?)

桐乃(あ、ありえる、ってか抱きまくら代わりにしてたとしたら多分そうだし!)

桐乃(じゃ、じゃあ……この足先の匂いは、小鳩ちゃんの……ふっ、ふっ、ふひひ……)

桐乃「にへへぇ……」

小鳩「ひぃっ……!も、もう終わり!かえせぇ!!」グイッ

桐乃「あっ!まだ小鳩ちゃんの花園の……」

小鳩「ふんっ、貴様の笑顔は邪悪に満ちすぎて危険過ぎる……それにもう等価交換は終わりなのだ」

桐乃「そんなぁ……」

小鳩「それにしてもこの部屋……少し暑すぎなのではないのか……?」

桐乃「あ、あれぇー?おかしいなぁー。エアコンはついてるんだけどなぁー(棒)」

小鳩「我は暑いのは苦手なのだ……もうすこし温度を」

桐乃「うん、ちょっと待ってね!」

ピピピッ

『暖房 32度』

10分後

小鳩「あ……あつぃ……」ダラダラ

桐乃「いやぁー、おっかしいなぁー♪」ダバダバ

小鳩「これなら……外に出た方が……」

桐乃「そうだ!それよりお風呂はいったほうが良くないかな!(棒)」

小鳩「お風呂……うん、入る……」

桐乃「ふひひ……じゃあ準備してくるね」

大介「今戻った」

佳乃「あら、随分早かったのね。って、どうしたのそれ?」

大介「少し歩いていたら旨そうな肉を見つけてな。今夜は焼肉にしたらどうだ」

佳乃「まぁ、こんなにいっぱい……でもこれ隣町の有名なお肉やさんでしょ?散歩じゃ無かっ」

大介「ゴホンッ!……で、桐乃達は何をしているんだ?」

佳乃「あの子達ならお風呂に入ってますよ」

大介「そうか。だったら風呂から出」

小鳩「いやぁぁぁ!!」ダダダダダッ

桐乃「ふひひ♪まってぇー、小鳩ちゃーん♪こんどはちゃんと洗うからぁー♪」

大介「」

佳乃「あんた達なにしてるの?」

桐乃「あっ……」

小鳩「はっ……」タタタッ

佳乃「あらあら、どうしたの?後ろに隠れて」

小鳩「フウゥゥゥゥ!!」

佳乃「桐乃……あんた本当に何したの?」

桐乃「あ、あはは……その、スキンシップをー……」

大介「……いいから服を着なさい」

桐乃「お、お父さん!?帰ってきてたの!?って、ちょっ、ちょっ……」ダダダ

佳乃「さぁ、小鳩ちゃんも身体拭いて着替えましょうね」

小鳩「……」ムギュッ

佳乃「小鳩ちゃん?もう大丈夫よ?」

小鳩「……うん」

桐乃「ねぇ、お母さん。小鳩ちゃんはー?」

佳乃「小鳩ちゃんならそこでテレビ見てるわよ」

桐乃「あっ!ほんとだ♪小鳩ちゃん見ーっけ♪」

小鳩「はっ!」ババッ

桐乃「あっ!そのワンピ私のお古!超似合ってる、超可愛い♪洗濯せずに返し……うっ」

大介「なんだ、人の顔をジロジロと」

小鳩「ん?んー……、ああっ!」タタッ

桐乃「ど、どしたの……小鳩ちゃん」

小鳩「……」ストンッ

大介「ん?」

桐乃「ええ!?どうしてお父さんの前に……もたれ掛かるように座るの!?」

小鳩「クックックッ……」

桐乃「うらやま……じゃなくて、それなら私の膝に、ね?お父さんも困ってるし!」

大介「俺は別に困ってはいない。これくらいの背丈ならテレビも見えるしな」

桐乃「ぐっ……」

小鳩「クックックッ……誰も我には手を出せぬのだ」←桐乃がお父さん苦手だと気づいた

また夜に書きます

大介「何か他に見たい番組があるなら好きなのをみなさい」

小鳩「好きな番組……」

桐乃「そ、それより!一緒にお菓子食べましょ♪」

小鳩「やっ!」

桐乃「ふぇ~ん……小鳩ちゃーん……」

小鳩「あっ、ぅぅー……」

桐乃(こんな嘘泣きに引っ掛かる小鳩ちゃんも可愛いぃ……!)

大介「お菓子は後でいいだろう。もうすぐ夕飯だ」

桐乃「がくっ……お父さん!」

大介「ん?」

佳乃「夕飯の支度が出来たわよー」

大介「よし。では夕飯を食べるとするか」ノソッ

小鳩「うん♪」タタタッ

桐乃「あっ……小鳩ちゃん、まってー!私もー!」ダダダ

佳乃「みんな来たわねー。今日の夕飯は焼肉よ」

小鳩「やきにく!?」

大介「焼肉は好きか?」

小鳩「うん、大好き」

桐乃「ふひひ……」

佳乃「このお肉はお父さんが小鳩ちゃんの為に隣町まで買いに行ったのよ」

大介「母さん、余計な事は言わんで良い。そもそもコレは散歩のついででだな……」

小鳩「あんちゃんがお礼はちゃんと言いなさいって……だから、ありがと、ございます……」

大介「別にそんなにかしこまらなくても良い。さあ、席について早く食べなさい」

小鳩「席……」

桐乃「ふひひ、あいつがいないから小鳩ちゃんはあいつの席(桐乃の隣)ねー♪」

小鳩「うぅー……そうじゃ!」ガタガタ

桐乃「えっ?小鳩ちゃん?椅子をどこへ持っていくの!?」

小鳩「よい……しょ、よい……しょ…………」ガタガタ

桐乃「ちょ……どうして椅子をお父さんとお母さんの間に……」

小鳩「クックックッ……今からココを我の拠点とする」

桐乃「ぎゃあぁぁ!」

桐乃「……」

佳乃「小鳩ちゃんは焼肉で何が一番好き?」

小鳩「うーん……にく!」

佳乃「えーっと、そうじゃなくてカルビとかロースとか……どのお肉が一番好きか聞いたんだけど」

大介「良いじゃないか母さん。色んなのを食べてもらえば」

佳乃「それもそうね。じゃあまずはおばさんの好きなロースから食べてみる?」

大介「それよりも最初はタンからだろう」

桐乃「あーっ!ちがうちがう!!絶対オススメはカルビだって!!」

小鳩「あっ……えっと…………じゃあコレ、から食べる……」

桐乃「ええーっ!確かに牛タンも美味しいけどー」

佳乃「まぁ良いじゃない。小鳩ちゃんが食べたいって言ってるんだから」

大介「ハッハッハッ、そーかそーか。タンはこうやって焼いてネギを少しのせてだな……」

佳乃「お父さんがそんな事までするなんて珍しいわねぇ」

大介「さぁ、食ってみろ」

小鳩「ふわぁ……♪いただきます♪……はむっ」

大介「どうだ、美味いだろ」

佳乃「お父さん、まだ口に入れた所なのに」

桐乃「そうだよ。しゃべれる訳無い……」

小鳩「…………♪」←超幸せそうな顔

佳乃(天使)

大介(女神)

桐乃(結婚したい)

佳乃「じゃあ次はおばさんのオススメのロースね!とろけるわよぉ♪」

小鳩「とろける?……はむっ」

佳乃「どう?どう?」

小鳩「……ほんとじゃ、とろけてなくなってしもた」

佳乃「小鳩ちゃんは本当に美味しそうに食べてくれるわねー」

桐乃「じゃあじゃあ!次は私のオススメね!はい!!」

小鳩「……くんくん」

桐乃「な、なんで私の時だけそんなに警戒してるの?」

佳乃「桐乃、あんた普段からどんな接し方したらここまで警戒されるのよ」

小鳩「はむっ……」

桐乃「どう?美味しい?」

小鳩「…………うん、おいしい」

桐乃「でしょ!やっぱりカルビが一番――」

小鳩「三番目においしい」

桐乃「それってつまり最下位……」

佳乃「小鳩ちゃん、まだまだ沢山あるからいっぱい食べてね」

小鳩「うん♪」

大介「だが肉ばかりではなく野菜も食べなさい」

小鳩「やさい……」

桐乃「もう、せっかく来てくれてるんだから今日くらい好きに食べさせてあげようよ」

大介「ダメだ。こういうのはしっかりとバランスをだな」

佳乃「お父さん、この顔見てもまだ同じ事が言えるの?」

小鳩「あうぅ……、やさい……」

大介「うっ……ま、まぁ、今日は特別にあれだ……好きなように食べれば良い」

小鳩「わぁ……♪」

大介「ただし、明日からはちゃんと野菜も食べるように」

小鳩「はいっ」

大介「よし、良い返事だ」

佳乃「私から言っといてなんだけど、こんなに甘いお父さん久しぶりに見たわね」

桐乃(あれっ?なんだろうこの感じ……)

大介「別に甘やかしているつもりわない。そんな事より母さん、ビールだ」

佳乃「はいはい、あんまり飲み過ぎないでよ」

小鳩「あっ……」

佳乃「あら、どうしたの小鳩ちゃん?」

大介「子供にビールはまだ早いぞ」

小鳩「……」フルフル

桐乃「もしかしてお父さんにビールついでくれようとしてるんじゃないの?」

小鳩「うん……」

大介「そうか。ならついでもらうとするか」

小鳩「えっと……よい、しょ……」

大介「おっと、ありがとう」

小鳩「あれ?半分以上あわになってしもた……」

佳乃「ビールの注ぎ方にはコツみたいなのがあるのよ」

小鳩「そうなんじゃ……じょうずに出来んくてごめんなさい……」

大介「いや、確かに泡が多いが……今まで飲んだビールで一番美味い」

佳乃「まぁ、じゃあ今まで私が注いできたビールは美味しくなかったのかしら?」

大介「そうは言ってない。ただ今日注いでもらったビールが格別なだけだ」

佳乃「だったら私も一杯注いでもらおうかしら」

小鳩「うん!」

桐乃「じゃあ私も――」

大介「桐乃は駄目に決まってるだろ」

桐乃「えぇーっ!ずるいよぉ!!」

佳乃「まぁ本当!小鳩ちゃんが注いでくれると美味しいわぁ」

小鳩「……」カアァァ

桐乃「ずるいずるいずるいずるい!私も小鳩ちゃんに注いでもらいたいー!」

佳乃「んー……じゃあお茶でも注いでもらいなさい。小鳩ちゃん、お願いして良い?」

小鳩「……うん」

桐乃「キター!」

小鳩「よいしょ…………おおー、泡が出んからうまく入れれたばい」

桐乃「じゃあいただきまーす♪」ゴクゴク

小鳩「……」

桐乃「ぷはぁ!うぅぅ……うまい!うますぎる!!小鳩ちゃんの味がする!」

小鳩「そんな味せんわ!ばかたれ!!」

あ、兄貴はどこへ?

佳乃「さぁ、まだまだあるから食べたいのがあったら何でも言ってね。おばさんが焼いてあげるから」

桐乃「じゃあ私カルビ♪」

佳乃「あんたは自分で焼きなさい」

桐乃「えーっ、さっきお母さんが焼いてくれるって言ったのに」

大介「母さん、タンを頼む」

佳乃「はい、お肉。お父さんも自分で焼いて」

大介「なんだ、サービスが悪いな。母さん」

桐乃「そうだよお母さん!」

佳乃「あんた達ねぇ……」

小鳩「おかあさん、うちロースが食べたい」

佳乃「はいはい、ロースねー…………ん?」

小鳩「?…………あっ」

桐乃(これは……学校の先生にお母さんって言っちゃったみたいな感じに……)

桐乃(いや、でもお母さん達には一応事情を説明してるから……うわっ!!)

佳乃「い……いいのよ、小鳩ちゃん。気にしないで」ボロボロ

小鳩「はわわ……ご、ごめんなさい」

桐乃(なんか超泣いてるし!違う意味で変な空気に……ん?)

大介「くっ……」ボロボロ

桐乃(なんでお父さんまで泣き出すの!?)

小鳩「あっ、あっ……ええっ?」

桐乃(うわぁ……小鳩ちゃん超テンパってるし…………あっ、でもテンパってる小鳩ちゃんも可愛い。ふひひ)

数十分後……

小鳩「ごちそうさまでした」

佳乃「はい。さっきは取り乱しちゃってごめんなさいね」

桐乃「ほんとに、超あせったし!あとお父さんも」

大介「うっ……ちょっと飲み過ぎただけだ」

佳乃「そうだ!ケーキ買ってあるんだけど食べるわよね?」

小鳩「ケーキ……たべる!」

佳乃「じゃあ取って来るからちょっと待っててね」タッ

桐乃「小鳩ちゃんはなにケーキが好きなの?」

小鳩「うーん……いちご」

大介「母さん、いちごのケーキはあるのか」

佳乃「いちご?あるけどお父さんいちごのケーキが食べたいの?珍しいわね」

大介「俺じゃない。小鳩ちゃんが好きだと言っているんだ」

桐乃(小鳩ちゃん!?お父さんって名字をさん付けでしか呼ばなかったような……)


佳乃「あら、小鳩ちゃん。ほっぺにクリームがついてるわよ」

小鳩「クリーム?ほっぺに?」

大介「そこじゃなくてこっちだ。じっとしてなさい」サッ

小鳩「んっ……ありがと、おじさん……」

大介「あ、ああ……」

桐乃(なに?どうしてちょっと残念そうな顔……ま、まさか、お父さんとか呼んでもらいたかったの!?)

桐乃(お母さんもなんか小鳩ちゃんを見る目がキラキラしてるし、お父さんは目尻が心なしか下がってる気がするし……)

桐乃(思えば私たち兄妹(シスコン)の産みの親なんだもんね……)

桐乃(さっき感じた変な感じは私と同じ匂いみたいな物で……つまり二人はもう……)

桐乃(シスコンならぬ、小鳩ちゃんコンプレックス!あのお父さんまで巻き込む魅力……)

桐乃「小鳩ちゃん……恐ろしい子……っ」

小鳩「……?」

>>922
林間学校へ……

電池がなくなりそうなので寝ます。またかきます

佳乃「あら、もうこんな時間。二人とも、そろそろお風呂入って寝なさーい」

小鳩「またお風呂……?」

佳乃「焼肉したから髪や服ににおいついちゃったでしょ?」

小鳩「でも……」チラッ

桐乃「ふひひ、小鳩ちゃん♪一緒にはーいりーましょ♪」

小鳩「ぃ……やぁ!!」

佳乃「桐乃、あんたはさっき何かして小鳩ちゃん泣かせたんでしょ。一人ずつ入りなさい」

桐乃「でも……ほら!外は嵐で雷とか鳴ってるし!小鳩ちゃんも一人じゃ不安だよね?ね?」

小鳩「かみなり……」

佳乃「じゃあ小鳩ちゃんはおばさんと一緒に入ろっか♪」

小鳩「うん♪」

桐乃「ちょっ、そんなのずるいよぉ!」

佳乃「桐乃は部屋で小鳩ちゃんの布団用意してあげなさい」

桐乃「うぅ……小鳩ちゃーん……」

小鳩「しらんっ」

桐乃「うぅっ……」ショボーン

小鳩「あっ……、えっと……」

佳乃「良いのよ、自業自得なんだから。さぁお風呂入りましょううか」

桐乃の部屋

桐乃「ハアァ……なんで小鳩ちゃんと仲良くなれないんだろう……」

桐乃「今頃お母さんは小鳩ちゃんとお風呂かぁ……」

桐乃「…………」

桐乃「ああもう!もう一回小鳩ちゃんの白くてスベスベのお肌をスリスリしたりペロペロしたいー!!」

桐乃「ん?これは小鳩ちゃんの人形……そっか、さすがにお風呂には持って入れないもんね」

桐乃「仕方ない、いまのうちにこの人形で小鳩ちゃん成分を補充して…………くんかくんか」

桐乃「ハアァ……小鳩ちゃん小鳩ちゃん!こうして抱きしめてベッドに入って、こうして、こうして!!」

ガチャッ

桐乃「!!」

小鳩「……クックックッ、愚かなる人間よ。浴場が空いたのでその汚れた身体を闇のシャワーで清めてくるが良いわ」

桐乃(ヤ、ヤバい……どうしよう、小鳩ちゃんの人形勝手に持ち出して、くんかくんかしてるなんてバレたらまた嫌われる……ってか、闇なのに清めるって……)

小鳩(返事しよらんし動かんと……やっぱりさっきので怒っちょるんかな……どげんしよ……)

小鳩「く、クックックッ……まだお風呂に入らぬと言うなら我と何か興じようではないか」

桐乃「う、うん……ごめん、ちょっと今考え事してるから……」

小鳩「……!」←桐乃に断られた事が無かったので何気にショック

桐乃(ハアァァ……死ぬ、死ぬぅ……)←滅多に無い小鳩の誘いを断ったので失禁寸前


小鳩「そ、そんなに、一緒にお風呂入らんかったから怒っとると……?」

桐乃「……へ?」

小鳩「…………」ゴソゴソ

桐乃「なっ……!こ、小鳩ちゃん?どうしてベッドに入っ……」

小鳩「貴様が我をこの家に招いたのだ……我の相手をせぬなど、許さぬぞ……」ギュッ

桐乃「!!!?」

桐乃(小鳩ちゃんがデレた!?なんで?どうして!?って言うか、なんでこのタイミングで!?)

桐乃(とにかくこの人形を上手く隠して……)

桐乃(でもデレてる今なら許して貰えるかも……そうだ、ちゃんと素直に謝れば許して貰える!)

桐乃「小鳩ちゃん、ごめんなさい!私、小鳩ちゃんの人形勝手に持ち出してくんかくんかしてて……それで振り向けな」

小鳩「……ばかたれー!!」

許してもらえませんでした。

桐乃「あっ、小鳩ちゃん待ってー!」

小鳩「しらん言うとるやろ!ばかたれ!!」

桐乃「くっ……仕方ない、これは最後の手段だったんだけど……」

小鳩「ふんっ……」

桐乃「小鳩ちゃーん、一緒にクロネクのアニメ見ましょー♪」

小鳩「クロネク……?」

桐乃「うんうん♪」

小鳩「そ、そのような話に我がのせられると思ったら大間違いなのだ……」チラチラ

桐乃(効いてる効いてる!)

小鳩「だいたいクロネクは全てコンプリート済み」

桐乃「じゃーん♪初回限定版、第零話!特典完全オリジナルアニメ付き♪」

小鳩「なっ!!そ、それは……明日発売の……どうして!?」

桐乃「小鳩ちゃん、世の中には発売日前に売っちゃう悪い大人が沢山いるの」

小鳩「うぅ……、でも明日になれば我の家にも届く手筈に……」

桐乃「じゃあ私は一足先に見てるね♪」

小鳩「あっ……」

桐乃「パソコン置いて、クロネクをセットして……あー、ベッドにまだ一人分スペースがあるんだけどなぁー(棒)」

小鳩「あぅ……」

桐乃「…………」

小鳩「はぅぅ……」ウルウル

桐乃「うわああっ、な、泣かないで!いじわるしてごめんなさい、私が悪かったから!だからお詫びに一緒に見てくれないかな!かな!?」

小鳩「ぐすっ……別に泣いてなどおらぬが……そこまで言うなら見てやってもかまわぬ……」

桐乃(はぁ……良かった)

小鳩「おおー……!」

桐乃「あれ?この子って確か第1期の4話に出て来なかったっけ?」

小鳩「そういえば確かに……通行人の中に紛れてた気がする……」

桐乃「あれ?このレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……魔力解放の時のポーズ少し変わったよね?」

小鳩「うん。もっと手の位置がこうなって……こう!だった」バッ

桐乃「そうそう!コレって制作側のミスなのかな?それとも何か意図が……」

小鳩「……」ジーッ

桐乃「ん?どうしたの小鳩ちゃん?」

小鳩(アニメの話しちょる時はちょっと凄いのに……)

桐乃「そ、そんなに見つめられると、ふひひっ」

小鳩「はぁ……」

桐乃「いやー、今回のもなかなか内容が凄かったねー!」

小鳩「クックックッ、3度見ただけで全てを理解するなど不可能。これからも毎日視聴するのだ」

桐乃「他にも何かアニメ見てみる?たまにはクロネク以外のアニメとかも面白いかもしれないし♪」

小鳩「確かに貴様のアニメに対する姿勢だけは我も認めている……仕方ない、たまには余興に付き合ってやるとしよう」

桐乃「じゃあ好きなアニメ選んできて良いよー」

小鳩「クックックッ、では我の直感で……この引き出しに決めたのだ」グッ

桐乃(ふふふ……なんだか小鳩ちゃんと仲良くなれ…………ああああああ!!)

桐乃「小鳩ちゃん、ストップ!!その引き出しは!!」

小鳩「…………」

桐乃「エロゲーが……」

小鳩「ば、ばば……ばかたれー!!」

小鳩「な、なんでこんなもんがあるんじゃ!」

桐乃「ち、ちがうの、間違って買っちゃって……」

小鳩「間違って引き出しいっぱいに買うなんてありえへん!」

桐乃「うぐ……」

小鳩「こんなもん……」

桐乃「こんな……もの?」

小鳩「な、なんじゃ……」

桐乃「小鳩ちゃん、アニメもゲームも内容を知る前から全部否定するのは間違ってると思うんだけど」

小鳩「それは……」

桐乃「私だって小鳩ちゃんと会うまではクロネクに興味なんて無かったし。でも小鳩ちゃんに奨められて見たら超面白くて超ハマった」

桐乃「だからね、小鳩ちゃんにも外見だけじゃなくて中身を知って貰いたいの」

桐乃「外見だけで判断するのは良くない事だよね?」

小鳩「…………」

桐乃「だから、ほらっ」

小鳩「確かにその言い分は間違っちょらんけど、18歳未満はやったらいけんって書いちょるじゃろ!」

桐乃「ぎくっ」

小鳩「それをなに正しい事言っとるみたいな顔しちょるんじゃ!ばかたれ!」

桐乃「ハハハ……ぐうの音も出ない……」

小鳩「まったく……こんなんばっかりしちょるからこんな風になってしもたんじゃ」

桐乃「うぐっ……」グサッ

小鳩「貴様はクロネクをもっともーっと見て心を浄化する必要がある」

桐乃「闇の血族なのにクロネクで浄化されるんだ……」

小鳩「う、うるさい!とにかく今日は朝までクロネクを見つづけるのだ!愚かなる人間め!」

桐乃「朝まで!?」

小鳩「クックックッ、幸いこの部屋には全巻揃っているからな。貴様の脳を再教育してくれるわ」

桐乃「ひぃっ……あっ、でも朝まで小鳩ちゃんと一緒にアニメ見るなんて……ふひひ」にへらっ

小鳩「わろうとらんと、はよ再生せんか!」

桐乃「はーい♪」

翌日

京介「ただいまー」

佳乃「あら、ずいぶん早かったのね」

大介「なんだ、もう帰ってきたのか」

桐乃「ゲッ……なんで帰ってきてんのよ」

京介「うわー……びっくりするほど歓迎されてねー」

小鳩「あんちゃーん!あんちゃん、あんちゃん!」ダキッ

小鷹「はいはい、ただいま。いい子にしてたかー?」

京介「小鷹、俺はお前が死ぬほどうらやましいぞ」

小鷹「うちの妹がお世話になってすみませんでした」

佳乃「いーえ、こちらこそにぎやかで楽しかったのよ。あっ、それとお土産で頂いた食べるラー油?すっごく美味しかったわ♪」

大介「妹にこれだけ頼られる兄も珍しいな。余程できた兄なのだろう」

小鷹「いえ、俺なんてまだまだ……見た目もこんなですし」

大介「俺は外見で人を判断するような事はせん。これでも長く警察官をしているんだ、人を見る目には自信があるつもりだ。少なくとも君ができた人間である事くらいは分かる」

佳乃「へー、お父さんがここまで言うなんて珍しいわねぇ」

小鷹「……っ!そんな風に言って貰ったの初めてで、俺……なんか感動しました!ありがとうございます!!」

大介「うむ……」

京介「な、なんか、一回会っただけで俺より親父と仲良くなってねーか……?」

小鷹「じゃあ小鳩、そろそろ帰るか」

小鳩「うん♪」

小鷹「ほら、ちゃんとお礼は」

小鳩「そうじゃった……おじさん、おばさん、ありがとうございました」

大介「ああ、また何かあったらいつでも来なさい」

佳乃「今度はすき焼きパーティーでもしましょうね♪」

小鳩「すき焼き……うん、また来る!」

小鷹「こーら、小鳩」

大介「その時は君も一緒に来なさい」

小鷹「えっと……はい、是非」

佳乃「あらあら、お父さんったらもしかして将来桐乃を預けるつもりなのかしら♪」

桐乃「ちょっ……お母さん!変な事言わないでよ!」

京介(なんだこの雰囲気……なんだこの俺の異物感!)

小鷹「それでは失礼します」

小鳩「ばいばーい!」


佳乃「はぁ……行っちゃったわね」

大介「ああ、少し寂しくなるな」

桐乃「ごばどぢゃーん……」ズビズビ

京介「あのさ、小鳩がいたのは一日なのになんで長い事いたみたいになってんだ……?」

京介「ってか、俺が代わりに帰ってきて人数的に変わり無いんだから寂しくはならなくねーだろ!?」

佳乃「馬鹿なこと言ってないで早く入りなさい」

大介「お前も少し彼を見習う必要がありそうだな」

桐乃「ってか、あんたと小鳩ちゃんを同等に考えるとか有り得ないし」

京介「なっ……」

京介「なんだよこの仕打ちわー!!」

>>950も過ぎたのでこの辺りで終わります

小鳩ちゃんかわいい!樟葉ちゃんかわいい!初春ちゃんかわいい!!

凸守「はぁっ、はぁっ……!」

樟葉「あれ?凸守さん、そんなに急いでどうしたんですか?」タッタッタッ

凸守「事件デス!事件が起きたデス……!!」

樟葉「事件?」

凸守「2丁目の空地で、見たと言う情報が……デ……ス!」

樟葉「ええっ!?2丁目の空地ってまだまだ先ですよ!?何か知りませんけど、もう事件も解決しちゃってるんじゃ……」

大男「どけどけー!!」ドンッ

凸守「デコー!!」パタリ

樟葉「だ、大丈夫ですか!?」

凸守「無念デス……せっかく会えるチャンスだったのに……」

ヒュンッ

黒子「ジャッジメントですの」

大男「ひぃっ!」

黒子「まったく、お仲間を置き去りにして一人で逃げるとは……情けなくて涙がでましてよ」

樟葉「あの人いま……どこから?」

凸守「ジャ……ジャッジメントデス!!」

瞬殺

黒子「では後の事はお願いいたします。そこのお嬢さま方、お怪我はございませんでしたか?」

樟葉「はい、ちょっと転んだだけですから……」

黒子「まったく、最近はあのような無粋な輩が増えて大変ですのよ」

凸守「うぅ……っ、やっと会えたデス!」ダキッ

黒子「なっ、なんですの!?黒子にはお姉様と言う運命のお方がおりますのに!」

凸守「そうデス!今日はあの人はいないデスか?」

黒子「はて?もしかしてどこかでお会いした事がありましたですの?」

樟葉「なんだか凸守さんの話し方ってあの人と似てる気が……そういえば髪型もすこし……」

初春「あっ、いたいた。こっちのほうは大体終わりましたよー」

樟葉「初春さん?」

初春「あっ、樟葉さん。もしかして事件に巻き込まれた女子中学生って樟葉さんの事だったんですか!?お怪我ありませんか?」

樟葉「うん、大丈夫。初春さんもジャッジメントのお仕事大変だねー」


初春ちゃん可愛い!

夜空「隣人部に入りたいだと?」

ミカサ「そう。私たちは友人は居ないから来た」

夜空「そっちのもか?」

エレン「離せよミカサ!俺は巨人をぶっ殺しに行くんだ!!部活動なんてやってられるか!!」

夜空「……と、言っているが?」

ミカサ「エレン、落ち着いて。エレンには冷静さがなさすぎる」

エレン「だいたい友人ならアルミンがいるだろうが!!」

アルミン「ごめんねエレン、僕もエレンとミカサ以外に友人がいないから入部したいんだ……」

星奈「でもさぁ、あんまり部員増えてもねぇ……可愛い女の子なら大歓迎だけど♪」

ミカサ「私の特技は、肉を削ぐ事です。御望みならばいますぐここで披露します」

アルミン「ミカサも落ち着いて!それじゃあエレンと同じじゃないか!!」

理科「みなさーん、今日は理科の親戚のお姉さんが隣人部を見学してみたいと――」

ハンジ「エレン?どうして君がこんな所に?」

エレン「ええ!?ハンジさんこそいったいどうして……」

ハンジ「私は理科の研究記録を見に来たついでさ♪それよりやっぱり君は友達がいなかったのかい?」

星奈「ハンジ?ハンジってあの……調査兵団の?じゃああんた達も!?」

ミカサ「そう。私達も調査兵団の一員。だからもし入部させてもらえたら、巨人が襲ってきても助けになれる」

星奈「巨人とかそんな事はどうでも良いのよ!それよりクリスタちゃんと知り合いだったりするの!?」

アルミン「クリスタは僕たちの同期だけど……」

星奈「じゃあクリスタちゃんを私に紹介してよ!そうしたら入部でもなんでも好きにすれば良いわ!」


クリスタちゃんマジ天使!でもアニちゃんかわいい!!

夏奈「あー!あー、あー!あー……誰だっけ?」

小鳩「クックックッ……我が名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……って、何回言わせるんじゃばかたれ!!」

夏奈「えっと……レイシス、ビフィリテ……しめさば……?」

小鳩「もうええわ!あほー!」

小鷹「なんだ?小鳩、知り合いかー?」

夏奈「おおっ!なんだかすっごい人相の悪い男が現れたぞ!!ならばこっちも……番長!番長ー!!」

春香「かーなー?その呼び方したらどうなるか言ったわよねぇー♪」ガシッ

夏奈「は、ふひ、ふぁふぇふ……!」

春香「あれ?えっと確か……隣のクラスの羽瀬川くんだっけ?」

小鷹「え?あっ、はい……えーっと……」

春香「私は南春香って言うんだけど……こうしてお話しするのは初めましてだよね」

夏奈「ちなみに私は夏奈で、このレイシスなんとかと同じクラスだ!なっ!」

小鳩「もう小鳩でええ……」

小鷹「へぇー……偶然ってあるもんだなぁ」

夏奈「ついでに私達には妹がもう一人いるんだが……そっちはもう弾切れか?」

千秋「誰がついでだ、ばかやろー。……ん?おお、これはまさしくレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌。よくできてるな」

小鳩「!! クックックッ、こやつの妹にしては良く分かっているではないか」

千秋「まあなー。そもそも私と春香姉さまは姉妹だが、こいつは姉妹かどうか分からないからな」

夏奈「おーい。ちょっと今のは聞き捨てならないぞ!だいたい千秋こそ春香の妹を名乗るには胸にボリュームが無さ過ぎだろ!」

千秋「うるさいよ!ばかやろー!!」
小鳩「そうじゃ!!ばかたれー!!」

夏奈「な、なんだなんだお前達!?声揃えて仲良しなのか!?」


マコちゃん可愛い。マコちゃんトイレで春香さんにレイプされ

(もう自分が知ってるアニメや漫画で中学生が主人公のが思い付か)ない

そういえば安価初めてから星奈、理科、マリア、十花あたりの出番がほとんど無かった
十花さんは前スレで勇太も小鷹も食べたから満足されたのか!

なんだかんだで母親愛がたりない小鷹は、年上・料理上手・クールな十花さんあたりに攻略されると思ってたんだけどなww
年上相手には「え?なんだって?」も使えないだろうし

小鳩「あんちゃーん!」ダダダッ

小鷹「んー?……どわっ!!なんだよいきなり、危ないだろ」

小鳩「あんちゃん、あんちゃん!」スリスリ

小鷹「暑い暑い。どうしたんだよ小鳩、毎日毎日……京介の家に泊まってから変だぞ?」

小鳩「んー……あんちゃん、だいすきじゃ♪」

小鷹「わかった、わかったから!」

小鳩「前に泊まりに行った時に聞いたんじゃ!兄妹は好き同士になるのが普通やって!」

小鷹「はぁ?」

小鳩「兄妹でエッチな事もしよるって!そういうゲームもいっぱいあった!」

小鷹「エッチな事って……」

小鳩「えっと……へらちお?」

小鷹「ブッ……」

小鳩「あんちゃん、お風呂入ったらへらちおしてもええ?」

小鷹「バッ……そんなのダメに決まってんだろ!」

小鳩「あっ!あんちゃん、どこに行くと!?」

小鷹「教育に良くない事を吹き込まないように抗議の電話してくる」

小鳩「じゃあ電話が終わったら、一緒にせーこーいしよ……?」

小鷹「電話はやめだ。ちょっと家まで行って説教してくる」

次のスレを立てる時は小鳩と六花と小鷹と十花をメインにするつもりだけど
グダグダして最終的に訳の分からない結果になる予定です

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