アルミン「異議あり!」 (60)

※逆転裁判とは関係ありません。
※サシャがアルミンを舐めまわすだけのSSです。

ミカサ「エレン、アルミン、山小屋が見えた。もう少し頑張って」

エレン「アルミン、大丈夫か」

アルミン「何とかね」ハァハァ

ミカサ「二人とも怪我をしている。小屋に着いたら治療をするから」

エレン「明かりがついてるな、先客がいるみたいだ」

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バタン

ユミル「よう、お前らも濡れ鼠か」

クリスタ「アルミン、エレン、怪我してるの!?」

サシャ「何か、食べ物はありませんか!?」

ミカサ「立体起動で移動中に突風に煽られてエレンが足を痛めた」

エレン「骨は折れてない、ただの打ち身だ」

ミカサ「落下したエレンを助けるために、アルミンが無理に突っ込んで全身に擦過傷がある」

アルミン「ちょっと血が出ただけだよ」

サシャ「食べ物は!?」

ミカサ「無い」

サシャ「パァン・・・」

ユミル「私らも嵐に巻き込まれて、ここに避難中だ」

クリスタ「私達は最後のはずだから、他の人は下山してるんじゃないかな」

ユミル「お前がもたもたしてるからだぞ」

サシャ「ちょっと欲張ってたら、蜂に刺されちゃいまして」フヘヘ

ミカサ「……」

クリスタ「アルミン、私のハンカチだけど、傷口を拭くのに使って」

アルミン「そんな、血の汚れは落ちないのに、使えないよ」

クリスタ「じゃあ今度、新しいのを一緒に買いに行きましょう」ウフフ

アルミン(天使だ……)

ユミル(天使だ……)

サシャ(パン……)

クリスタ「アルミン、体を拭いたら服が乾くまでは、これを使ってね」

アルミン「毛布だ。ありがとうクリスタ」

ユミル「避難小屋みたいでな。食い物以外は一揃いあるぜ」

ミカサ「足の添え木になるようなものと、包帯も出して欲しい」

クリスタ「ちょっと待っててね」

ミカサ「エレン、足の痛みは?」

エレン「俺は対したこと無いから、アルミンを優先してくれ。俺を引っ張りあげるのに体中傷だらけになってる」

アルミン「ちょっと痛いけど、大したこと無いよ」

ミカサ「今は大したこと無くても、傷口から菌が入って悪化することもある」

アルミン「そうは言っても、傷口を消毒する薬もないしね」
アルミン「飲料水とクリスタのハンカチで出来るだけ清潔にしたから、大丈夫だよ」

ミカサ「サシャ、あなたが収集していた物を出しなさい」

サシャ「な、なんのことでしょう?」ヘヘ

ミカサ「素直に出さなければ、教官に報告する」

サシャ「わ、わかりましたよ。全部食べないでくださいね?」コトッ

エレン「この壷は……?」

アルミン「ハチミツだ!どうやってこんな量を」

サシャ「ブラウス家に代々伝わる、秘密の取蜜術の賜物です」ドヤァ

エレン「すげぇけど、訓練中にやんなよ」

ミカサ「ハチミツには、経口摂取による滋養強壮の他に、殺菌作用もあったはず」

エレン「そうなのか?」

アルミン「エレン……君の家で一緒に読んだ本に書いてあったよ」
アルミン「かつては塗布薬としても重宝されたって」

サシャ「お薬?食べないんですか?お肌に塗っちゃうんですか!?」

ミカサ「余った分は、栄養補給のために皆で分ける。けど、消毒が優先」

サシャ「そんな、もったいない!」

ミカサ「蜂蜜が高価で取引されることは知っている」
ミカサ「けれど、アルミンの怪我が悪化することと、天秤には掛けられない」

サシャ「そうなんですけど……」

エレン「戻ったら、俺とミカサで買って返すから、今は譲ってくれ」

アルミン「僕が返すよ!僕のために使うんだから!」

サシャ「いえ、私が訓練中に勝手に集めたものに、そこまでしてもらうのも悪いです……そうだ!」


サシャ「私がハチミツを口に含んで、それでアルミンの傷口を舐めるっていうのは、どうでしょうか?」


アルミン「」

クリスタ「」

ユミル「」

エレン「それだ!」

ミカサ「唾液にも消毒効果があったはず。理にかなっている。サシャ、それは素晴らしい発想」

アルミン「異議あり!ハチミツだけ貰えれば自分で出来ます!」

サシャ「さあ早く脱いでください!」グイグイ

アルミン「ちょっと待ってよ。自分でやれるから!」

エレン「アルミン、こんな時に我侭を言うような奴じゃなかっただろう」

ミカサ「明晰な、あなたらしくない。早く脱ぐのが最善の選択」

クリスタ「そ、そうだよアルミン」ドキドキ

ユミル「もったいぶるようなモンじゃねえだろ」チラッチラッ

アルミン「舐めたりしなくても、自分で塗ることは出来るから!」

ミカサ「万全を尽くすべき。怪我が悪化すれば、ここにいる全員が心を痛める」

アルミン「そ、そうだけどさ、ユミルもクリスタも、見てないで何か言ってよ!」

クリスタ「ね、ねぇ。サシャ、二人でやったほうが、効率が、いいんじゃないかな?」テレッ

アルミン「何言い出してんの!?」

サシャ「そんなこと言って、ハチミツを少しでも口に入れようって計画ですね!」

ユミル「お前と一緒にすんなよ」

サシャ「神様には恩がありますけど……こればっかりは譲れません!」ブワッ

ユミル「泣くほどのことかよ」

ミカサ「クリスタ、気持ちはありがたいけど、これはサシャのハチミツだから、どうか譲って欲しい」

くりすた「う、うん。そうだねよね……」

サシャ「アルミンは何だか柔らかくて良い匂いがしますね」クンクン

クリスタ「・・・・・・」グヌヌ

サシャ「では、頂きます」

※以下は全て医療行為です。

サシャは毛布を引き下げる。上半身が露になったアルミンの右手首をつかみ、指先からじっくりと傷口を探す。
目線に次第に上がって行き、肘部に擦過傷を見つけると、ニチャリと舌なめずりをした。

「じゃあ、ここからいきますね」

蜜壷を傾けると、とろり、と琥珀色の液体が時間を掛けて垂れ落ちてくる。
粘性の高い蜂蜜は、すぐに肌に触れることが無く、赤く逆剥けた傷口にゆっくりと近づく。

「ん・・・・・・」

アルミンの口から吐息が漏れる。
蜂蜜が傷口に染みることは無いが、敏感になっている部分に、何かが触れるだけで声が出てしまう。
ツゥと糸を引いて蜜壷の口が持ち上げられる。
腕の傷口に対して、ずいぶんと量が多いように思える。
熟したトマトの種のゼリー部分にも似た色合いが、腕の上から零れそうに震えている。

サシャが、さほど大きいとも思えない口から舌を出して顔を近づける。
涙を流して潤んだ瞳が、ランプの灯りと共に揺らめいて、妙に艶かしい。
ヌチっと音を立てて舌が蜂蜜に到達した。
すぐに唇をつけず、舌先で患部を軽くなでる。

「……っ」ビクッ

「痛かったですか?」

顔の位置は変えず、上目遣いでアルミンを見つめる。

「ううん、くすぐったかっただけ」

「じゃあ…・・・続けますね」

今度は唇をつけて、蜂蜜を塗りこむようにして舌先で嬲る。
どうやら、彼女なりに傷口の消毒と殺菌を考えて、行程を分けているらしい。
される側としては、くすぐったいのと、それを他者に見られていることで、
ただ恥ずかしいだけだ。

ピチャ・・・チュ・・・

誰も言葉を発せず、舐めまわす音だけが室内に響く。

羞恥心を意識し始めて、アルミンの鼓動が大きくなる。
サシャは、腕の治療に満足したのか、唇をつけたまま肩の辺りへ顔を移動する。
そのあたりにも傷があったらしく、同じように舌先で撫でて、蜂蜜を塗りこむ。

同年代の女の子が、抱きしめるような格好で、素肌に密着している。
意識しないはずが無い。
舐めながら次の傷口を探して、見える位置に見つからなかったのか、
口内に蜂蜜を入れたまま、一旦顔を上げる。
先ほど、腕の傷口に対して蜂蜜の量が多かったのは、全身分を一気に落としたからのようだ。

多分、理由は、沢山口に入れたかったから。

「ん……」

背中をぐるりと見渡して、胸元まで戻ってきたところで、まじまじとアルミンの顔を見つめる。
鼓動がさらに大きくなる。

(お顔は大丈夫ですね・・・・・・)

サシャが顔面の傷を探していたことに気づいたのは、視線が再び胸元に戻ってからだった。
顔を怪我していたら、舐めていたんだろうか。
誰かが安堵の息を吐いた気がする。
アルミンの肩に手を掛けて、後ろに押し倒すように力をかける。

「ちょ、ちょっと?」

慌てて押し返そうとするが、ミカサが横から口を出す。

「アルミン、横にならないと蜂蜜が垂れてしまう」

コクンとサシャが肯定する。


「クリスタ。包帯をアルミンに巻いてあげて欲しい」

「うん!任せて」

ミカサは、アルミン同様、横になっているエレンの足の治療を始めた。
足に添え木を当てて包帯で固定している。

サシャが肩と腰に手をまわし、ゆっくりと後ろに押し倒す。
倒されている間も、唇を胸元から離さないので、アルミンにかぶりついている様にも見える。
いつの間にか、クリスタが毛布を敷いていてくれたので、背中は痛くない。
足だけ土砂に流されたエレンと違い、這いつくばる格好で土砂に流されたので、主な傷口は体の表面に集まっている。
ランプの明かりに照らされると、腕の比にならない赤い擦過傷が広がっていた。
同年代の男性から比べれば小さい胸板に、口内に溜めた蜂蜜を吐き出す。口元から透明な糸が伸びる。

「ん……」

唾液で少し薄なった蜂蜜は、鳩尾のくぼみに、流れていく。
そこから零れないように、舌先で伸ばして胸元、腹部の傷跡をなぞる

「……っ」

腕よりもくすぐったい。
声が出そうになるのを抑えていると、腕を持ち上げられた。

「痛かったら、言ってね」

クリスタが傷口に包帯を巻いてくれている。それはいいのだが、手首に胸が当たっている。
さしてさらに、サシャが横になったアルミンの胸やら腹やらを舐めているので、
意外に豊満な胸が腰のあたりを前後している。

(これ以上は、まずい……)

丹念に舐め続けていたサシャが、次第に腹から下にも移動してきた。
これ以上、下腹部に近づかれると非常にまずい。
同性のエレンなら理解してくれるだろうと、目線で助け舟を求めるが、
足の治療を受けながら眠っていた。

(そうだよね、疲れたよね。僕もなんだか疲れたよ)チクショウ

「まって、サシャ。もういいから。ハチミツも無いでしょう?」

上体を起こして、包帯の巻き終わった右手もさりげなくクリスタから離す。

「へ?そうですね」

最初に垂らした蜂蜜は、全て使い切ったようだった。

「じゃあ、次は足の方を……」

迷うことなく蜂蜜の入った壷を取り出すサシャ。

「そっちは駄目!本当にやめて!」

必死に抵抗するアルミンを見て、エレンに毛布を掛けたミカサが割って入る。

「アルミン、怪我をしていても明日は移動する必要がある。両脚の治療こそが第一」

言ってることは最もだ。確かに、足も怪我をしている。

「そう、だけどね、そこは……」

「サシャ、アルミンは痛いのが嫌で我侭を言っている。無理やりにでもやって欲しい」

「わかりました。アルミン、男の子なら、我慢ですよ?」フゥ

ドヤ顔で諭そうとしているが、男の子だからこそ、我慢が効かない事もあることを理解して欲しい。

「上半身は私が固定する。ので、サシャは下半身の治療に専念して欲しい」

問答無用で下半身にかぶせていた毛布を剥ぎ取られた。
パンツ一枚で、四肢を羽交い絞めにされている。
シガンシナ区で悪ガキに虐められていたときでさえ、こんな恥辱は受けたことが無い。

「分かりました。じゃあ、膝からですね」

ものすごい力でミカサに抑えられた上半身は、ピクリとも動かなかった。背中に柔らかい双丘を感じる。
クリスタは固められた上半身に、器用に包帯を巻いている。その度に肩や腕に胸が当たる。
ユミルはニヤニヤしながらこちらを見ている。
サシャは、アルミンが暴れないように両足首の上に腰を下ろしている。
頼みの綱は、さっき寝た。

今、天使と悪魔と鬼と餓鬼が同在している。仏は、居ない。

アルミンは、抗うことを、諦めた。

ここは天国か、地獄か。

「染みても我慢ですよー?」

蜂蜜を、少量ずつ2本の太ももの上に垂らす。
膝まで垂らし終えると、頂きます。と呟いて膝頭に口を寄せた。

チュク・・・・・・チュ・・・・・・

「んっ・・・・・・」

膝なら、まだくすぐったいだけだ。
両膝を舐め終ると、次第に上へ上がっていく。
右ひざから太ももへ。表側の傷口を丹念に舐める。

「いっ……ん……」

慣れてきたのか、舌使いが段々激しくなる。

チュル・…チュルル…

「っ……ちょ、ダメ…」

声が漏れるのを抑えられない。

「いっ……ん……」

慣れてきたのか、舌使いが段々激しくなる。

チュル・…チュルル…

「っ……ちょ、ダメ…」

声が漏れるのを抑えられない。

「……わぁ」

クリスタの呟く声が聞こえる。
右が終わると、左の太もも。

クチュ……

「それ以上は…無理…っ」

耐えられるはずが無い。こんな拷問の訓練なんか、受けてない。
自分は、ただの訓練兵でしかない。
もう下着越しにも分かるはずだ。
彼女達は、純粋に治療を行っていてくれているのに、邪な心を持つ自分が情けない。

サシャは蜂蜜に夢中で、まだ気づいていないだろう。
ミカサはいつもどおりの無表情なので、分からない。
ユミルは相変わらずニヤニヤしているが、顔が赤いようだ。

(あぁ、気づくよね。普通)

クリスタは、両手で真っ赤になった顔を隠している。
よく見ると、指の間が開いていて、ガン見していた。

いつの間にか天使は堕天していた。
ここは地獄だ。

もう、恥も外聞もない。

「ダメ!やめて!お願い!」

チュルル・・・クチュ

「お願い!お願いです!何でも言うこと聞くから!」

レロ…ンニ…ベロン…

「あぁ!やぁっ……めぇ…」

チュ…チュルッ

「こんなもんですかね?」

永遠にも思える拷問を終え、解放される時が来た。
十二分に恥辱を晒してしまったが、最後の一線は守りきった。
安堵感と疲労感が同時に襲ってくる。

全身の筋肉が緊張から解放されて弛緩する。
もう泣きそうだ。

「おや、蜂蜜が残ってますね。もったいない」

アルミンの直感が、危険信号を伝えるより前に、
両太腿の間に零れた蜂蜜を、口先で吸い取った。

「あっ…あっ…あぁぁっ!」ビクンビクン

※上記は、全て医療行為です。

チュンチュン

エレン「んー。良く寝たな」

ミカサ「おはよう、エレン」

エレン「おはよう。アルミンは?」

ミカサ「昨日、一人になりたいと言って、外に出てしまった」

エレン「何があったんだ?」

ミカサ「傷口が染みるのを、無理に治療しようとしたら、余程痛かったらしく、粗相をさせてしまった」

エレン「何したらそんなに痛むんだよ。拷問じゃねえか」

アルミン「おはよう、エレン、ミカサ」

ミカサ「おはよう、アルミン。昨日は、その、申し訳ないことを」

アルミン「いいんだよ、もう」ヘヘヘ

エレン「おい、アルミンの目が濁ってるぞ」ヒソヒソ

クリスタ「おはよう、アルミン。あの、ごめんね?」

ユミル「よう、昨日は悪かったな……」

サシャ「そんなに痛かったとは思わず…済みませんでした」

アルミン「もう、そのことは、無かったことに、して欲しいな」

クリスタ「あのね、昨日あのあと、みんなで反省したの」

サシャ「その、アルミンの反応が可愛かったので、ついやり過ぎてしまって」

ユミル「まぁ、お前もいい思いしたんだし、おあいこってことで、な?」

エレン「?」
ミカサ「?」
サシャ「?」
クリスタ「///」

アルミン「う、うわああああああ」
エレン「おい、アルミン!待てよ!」

無事に下山したアルミンだったが、暫くの間、人間不信になり、誰とも口を利いてくれなかった。

(おわり)

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