安価でSSを書かせて頂きます (66)

タイトル>>2

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蘭子「混沌電波最終章(ちゃおラジ最終回)!」

何の作品であるか寡聞にして知りませんので強引にいきます!

蘭子は高鳴る心臓を理性でもって鎮めようと努力していた。あの彼女はエネテレビ七階へ向けたエレベーターの中を、一人深呼吸を吐いて備えている。
大の大人が子供のように憔悴し、汗まで浮かべる要件となれば、これは尋常ではない。
蘭子は“ちゃおラジ”最終回のMCを勤めていた。
混沌電波最終章__“ちゃおラジ”
その任とはすなわち横溢する情報を一つにまとめ上げ、確かな情報のみを選別する情報番組である。
彼女はその進行役という大役を担っていたのだ。

そんな彼女にトラブル!? いったい何が!? >>4 
無効安価は下にスライドします

訂正 ×あの彼女は 〇彼女は

無効安価とはスレ主が自らの安価を踏みにじるという愚行を犯した際にも適用されます。

一応再安価は >>6

Speedが100にまで低下したら安価なしで書き始めます。

低落したので今から書かせて頂きます

そしてようやくその試みが結実しそうになったころ、ふとエレベーターを大きな揺れが襲った。
お世辞にも広いとは言えない昇降機内部を、縦横、あらゆる方向からの振動が襲う。
その余りの動揺に蘭子は内壁に手を付き、寄りかからずにはいられなかった。
「これは……まずい!」
震度は六強といったところだろうか。いずれにせよ、強勢であることには違いなかった。
蘭子は激しい故揺れに見舞われながらエレベーターの緊急停止ボタンを押す。階数表示板が5Fを指示した時に、昇降は止まった。乗場戸が左右に開くと、彼女は信じられないものを目の当たりにする。

ゾンビであった。
エネテレビ5階のフロアを、夥しい数のゾンビが闊歩している。
ある者はTVマンそのものの恰好で、しかし脇腹から腸を露出したままによたよたと歩いている。ある者は私服のままに、耳、目、口……あらゆる部位から明らかに致命傷と思しき血を垂れ流して、やはり彼もそれを意にも介さず歩き__ある女はレディースのダークスーツを尚の事赤く染め上げ、顔を血化粧で台無しにしながら、その死者たちの列に加わっていた。
皆が。
皆が赤かった。
そして血生臭く、腸からこぼれ出た汚物に晒されている。
蘭子は生存本能に導かれエレベーターのボタンを連打した。
階層は7階。
かつて混沌電波最終章“ちゃおラジ最終回”が執り行われたはずの階層である。

意図したものではなかった。
本来なら、こうした鉄火場においては、ゾンビがいないことを祈りながら__先ほどまでは確かに正常だったはずの最下層はロビーに再来するか、最上階の屋上で、眼下に放浪するゾンビを眺めつつ、一人救助を待ち続けるか、という賭けがあったのにも関わらず……
それを、知りながら向かってしまったのは、その余りの惨状に、災厄に、あの輝かしい日々を思い出してしまったからだろう。
桜蘭、明佳……混沌電波の番組で、共に競い合い、共に励まし合った竹馬の友人たち。
涙もあった。怒りもあった。しかし確かに彼らとは友だったのだ。
まだ言いたいこともある。告げたい思いもある! その願いが、こんな殺戮で、悲嘆で、終わって良いものか!
……そんな身を焼くような激情も素知らぬ顔で、現実は終焉を告げる。
7階についた。

……ああ、現実とは、どうしてこんなにも理不尽なのだろう。
乗場戸がなんの躊躇もなく開け放たれた時、彼女はそんな弱みを言ちずにはいられなかった。
眼前には、よもや数えるのも馬鹿らしい無数のゾンビが蠢いている。
こちらのゾンビは、どうやら先ほどのようにみすみすと逃亡を看過してはくれないらしい。
今や無数のゾンビが歩みを止め、こちらを捉えていた。
古く忌々しい“狩人”の視線にうちすくめられ、蘭子の精神は限界に達するのだった。
生存本能は白旗を挙げ、誰にも制御されなくなった肉体は力を失い、尻餅をつき、豊かな奥処からは小便が漏れる。そして蘭子は確信するのだった。
今から私が迎える死にざまは、人間のものではないだろう。
あたかも野獣が非捕食者にするように、汚らしく食い散らかされるのだ。
彼らの血に染まった頬が示している。
あれは“食事”なのだ。
そして堰を切ったように殺到するゾンビの群れを前に、蘭子は目を瞑り__愛すべき友人たちの面影を前にして開かれる。
(桜蘭、明佳……!)
彼らも、ゾンビになっていたのだ。

蘭子は、これはそのためなのか、と思った。
こんな末世に、藤條蘭子という女が、何の役にたつだろうか?
いずれ来る残酷な運命を前には、蘭子は真綿で首を締めるように苦しみ抜いたうえ、惨たらしい末路を迎えるに違いない。
そのことについて思いを巡らせれば、いっそ早いうちに友人たちの手で殺された方が、ずっと幸せな最期であることだろう。
そう思ったから蘭子は死を受け入れ……だが、友人たちの顔が悲痛に歪んでいるのを見て、あの感情を思い起こさるを得ない。
現実とは、どうしてこんなにも……
魔の手が鼻の先を掠め、肩を掴まれ、首筋を犬歯で貫かれ、そうしてその情動がピークに達した瞬間__
世界が崩壊する。

時間軸はメビウスの輪を描き、空間は捻じれ狂い、あらゆる質量は逆転する。
星系は加速し、恒星は抹消され、宇宙のどこかで新しい知的生命体が誕生した。
死は遠のき、熱は冷め、命は回転し、蘭子は寝台に横たわっていた。

(……?)
蘭子は解離した面持ちで周囲を見渡す。
ここはあの世にしては親しみやすすぎる。
あの世とは、異界とは、もっと超越的で、犯しがたいものであるべきではないのか。
そういう意識の遊離に、彼女は5分浸っていた。
蘭子は目を擦った。
ここは自宅に似ている。
私はいつも寝起きしている寝台で、すっかり見慣れた自室で、寝間着を着て意識を働かせている。
これは馬鹿げている。
まるで時間が巻き戻ったようではないか。

蘭子は少女趣味ではない。
御年で23歳にもなって、まだまだ働き盛りである反面、落ち着きも出てきた。
故に、自室は、一見男の部屋と見分けがつかない。
淡い藍のカーテンから、うっすらと光が漏れている。
室内は仄暗いけれども、そこからの光が朝であることを教えていた。
サイドテーブルにはノートパソコンが置かれており、マホガニーのクローゼットは固く閉ざされている。
その脇にある化粧台は、ここが女の自室である絶好の証明と言えるだろう……
寸分たがわない、蘭子の自室だ。
それは寸分たがわないからこそ、不可解極まりなかった。
なぜ私は自室にいる? 自宅にいる? 
そんな疑問を抱いて蘭子は身支度を整える。
下地を整え、ファンデーションを塗り、アイブロウを書き加える。アイシャドウはほどほどに、アイライナーで輪郭を整えると完成だ。
彼女はパンプスを履くと、玄関からマンション8階の廊下へと躍り出る。
褥聖都はこれまで何年も繰り返されていただろうごく普通の日常を今日も再演している。
それがいつも通りすぎるように思われて、蘭子はたもとのスマートフォンからニュースをチェックした。
いつもは通勤の電車内で確認するのだが……


スマートフォンのホーム画面、そのステータスバーを見る。
(8月9日……。)
立秋、暑くもなければ寒くもない、過ごしやすい秋の日々を指し示している。
しかしこれは“今日だった”はずだ。
そこで蘭子は自身が極度の混乱状態に陥っていることを自覚した。
遡って考えてみれば、蘭子が“おぞましい悪夢”として遇したあの死と絶望の感覚は、果たして幻想の産物で済ませられるものなのだろうか。
蘭子はつい先ほどのように、ありありと、手で肩を掴まれるあのおそろしい握力を、首筋に牙が突き刺さる激痛を、思い起こすことができるのだから。
夢とはフロイトの時代から現代に至るまで、原則、感じたり、触ったりできるものではないとされる。
夢である範囲は見たり、移動したり、動けなくなったりが精々で、それは断じて、苦痛を伴うものではない。
蘭子は、精神病なのだな、と思った。
蘭子はおのれが既に通院が必要な段階にまで病状が進行していることを悟った。

ある自覚が芽生えた蘭子。さて、どうしようか…… >>18

これではなんと言えば良いかわからないでしょうから、安価にてこをいれます。タイミングを同じく前の安価の回答が来たら、この安価は無効となり、前の安価が採用されます。重ね重ねすみません。

蘭子「ここは>>19しよう」

こないようなので独自に書かせて頂きます。

蘭子は広い世界、一人取り残されたような気がした。
これほどまでにおのれを孤独と感じたことなど、一度としてなかった。
ゆえに病院にいかねばならないのだ。とにかく病院なのだ……
彼女は日付を調べるために取り出したスマートフォンでもって、そのまま最適な病院について調べようとしたが……
(まてよ、もし“あれ”が現実だったら……どうする?)
蘭子の理性は、すぐさまこの妄想に批判的な意見をもってぶちのめそうとしたが、それを他ならぬ蘭子自身の感性がねじ伏せるのだった。
(あれは確かに現実だった。私はそれを“受けた”んだから……)
蘭子の背筋がにわかに痙攣する。
あの冒涜的な記憶に怯えているのだ。
ともかく、彼女はあの突然として現れた終末を恐れていた。
あれに比べれば、自身が病に侵されているかどうかなんて、どうでもいいことだ。
蘭子は仕事先に欠勤を素早く告げると、一旦、自宅に舞い戻る。
だから、蘭子は生き延びる方策を準備することに決めた。
まずは月並みに、ホームセンターにでも行ってみようか……

眠くて文章が荒れてきたので一人称に変えてみます。それと展開を加速します。

私は自室に戻ると、いずれ来るだろう終末に備えて様々な手を打った。
まず服装を一新した。
緩いブラウスとか、スカートにストッキングとか、そういう身を賑やわす粉飾の類は全て脱ぎ捨てる。
代わりに選んだのは、最も機能的な装いである。遠い昔、引っ越しに荷物を取り持つ必要のあった時に、気まぐれに購入した登山用ザックに非常用の食料品を詰め込み、次にジーンズを身に付けた。近頃使われているファッション用のものではない。遠い昔、アメリカの開拓者たちが身に付けていたような銘革である。上衣については悩んだ結果、通気性に優れたポリエステルの__
と、色々工夫してみたが、終末に耐えられるとは思えない、心もとない品ばかりが目立つ。
唯一信頼できるのは、少し前に番組の軍事特集で譲り受けた軍靴のみである。
しょうがないので外出し、ゆきゆく人々に怪訝な目を受けながら、私はホームセンターに到着した……

思えばゾンビのようなものが見えたのでホームセンターにいこう、というのは、かなり短絡的な結論がもしれない。
多くの場合人々がホームセンターにいくのは、既に町中をゾンビが練りまわっていて、手詰まりになった時ではないだろうか。
そういう事を思いながらマチェット、革製のライダージャケット、缶詰、レトルト、サバイバル本などを購入してみる。
そうこうする内に、馬鹿らしくなってくる。
猛烈な不安に耐えきれず、仕事を欠勤して、こんな馬鹿げた用意に憑りつかれている。
しかし、と蘭子は思う。
これは悪くない。
ゾンビが猖獗を奮った日に向けて準備するのは悪くない。

とっくに狂ってしまったのかもしれなかった。
私は、あのエレテレビ七階のエレベーターで狂ってしまったのだ。
そんなことを思いながら厚着をする。
例え鋭い牙が突き刺さろうと、貫通しないように……

私は重くなったバックと、反面軽くなった財布を引っ提げバイクに跨った。
カワサキZ900RS。東京モーターサイクルショーでも展示され、一躍有名になったカワサキ社2000年代度の名機である。
ブレーキペダルを踏みながらメインキーを回すと、心地よい振動と共に爆発めいたエンジン音が辺り一辺に轟いた。
私はヘルメットを目深に被り、クラッチレバーを離すと、バイクが走り出す……

目的はエレテレビ本社だった。

思い返すほどあれは奇妙なものだ。
きっかけは地震と思われる。
蘭子がこれまで体験したことがないほどの強い揺れを感じた後、あれは現れた。
答えが出ない。

私は信号待ちの車線で腕時計を確認すると、そこには12時7分とあった。
いつもならとっくの昔に仕事に従事しはじめている時間だ。
例の地震までは、およそ5時間も猶予がある。
そこから電気屋店頭のテレビで、再三物騒なニュースがないか確認してみたり、コンビニで食料品を買い足したりと道草をくいながら移動し、ついたころには30分を廻っていた。

私はエレテレビ本社を見上げる。前12階、モルタルと鉄筋コンクリートの現代建築で、著しい地震にもビクともしない堅牢な建築物である。
防犯についても手が入っていて、警備室のモニタールームには常時3人が入っており、彼らは12階全ての防火扉の開閉、警察への通報などの多くの権限を持っている……

この偉容を前に、私は私の頭がかなりおかしくなっている旨を受け入れようとしていた。
私は踵を返すが、ふとひっくり返るほどの激震を体躯に感じる。

それはかつて私が感じた振動だった。
横に、縦に、もはや地震というより、空間そのものが前後しているような感覚。
肉体を臓腑からかき乱すようなそれに、私はとうとう転げた。
アスファルトの舗装道路が割れる。どこかで高く悲鳴が聞こえた。どこからか落ちてきたガラスが私のすぐ脇に落ち、砕ける。
その一片が私の頬を掠めた。

もはやなりふり構ってはいられなかった。
終末などいっている暇もなく、とにかく今生きることに全力を注がなければならない。
すぐそばにあった立体駐車場がよかった。
そこなら落下物に気を病む必要はない。
揺れが収まるまで、身を守ることができる。
しばらくすると収まってきた。
それと同時に私は絶望を感じる。
あの悪夢が、懸念が、現実となってしまった、という絶望。
決して立証されてはならない仮説が立証されてしまった……
蹲る私の耳に、尋常ならざる大音声が飛び込んできた。
断末魔に似ている。

「なんだ……今の声は」
ふと低く男の声が鳴った。となりである。見ると、線の細い、中庸な男が床に手を付いていた。アイボリーのパーカー、ジーンズ、ウエストバッグを着ている。
「なんでしょうか」
とりあえず返事をしてみたら、思いのほか深刻な声がでた。のどがからからに乾いて、冷や汗が止まらない。自分でもそうとわかるのだから、傍から見れば相当なのではないか。とにかく、私は追い詰められていた。
この後、正しければ……
「見てきます」
男はそう言って立ち上がると、脇目もふらず歩いて行った。
私はそれを半ば茫然と見ているが、恐ろしくなって付いて行く。
男はETCバーを潜って外に出る。そして足を止めた。
私は男に並び立ち、同じ光景を見る。

大通りは荒廃していた。想像以上に揺れによる被害が大きい。舗装路は余すところなくひび割れており、ところどころは亀裂が深い。どこからか落ちたコンクリートが粉々になって散乱していて、それがかなり大きいので、もう車が通ることはできないだろう。遠くに漫画喫茶のアパートがあるのだが、そこにかけられていた看板が落ちて、クレーンは奇妙にねじ曲がった上、垂れており、見る影もない。

それすら霞む光景がある。
人が人を喰っていた。
大学生と思しき女性を、カーディガンを返り血に染めた大柄な男性が食べている。

どこかでけたたましいサイレン音が鳴った。

サイレン音、叫び声、何かが激しく落下する音。
突然街は喧騒に包まれた。
入り組んだ路地の一本から主婦らしい女が走り出る。
全力疾走だ。後ろから無数の人間が__
__もう、きっとそうなのだろう。無数のゾンビ共が、群れを成して女を追いかけまわしている。バイクに乗っている時間はない。
「逃げましょう!」
私は言うや否や既に走り出していた。
男も私に追従している。
「くそ! なんなんだ、これは!」
男が悪態をつく。
主婦がどうやら人間らしい。私たち目掛けて走り続けている。
擦り付ける気なのだ。
「二手に分かれましょう!」
私は叫んだ。そうしてから声がやつらをおびき寄せる可能性に気付いた。
「私は右に!」
男が右指を前方に指し示す。
そこには住宅街へ続く一本と、郊外の港湾地帯に続く三叉路があり、男は住宅街の方へと向かうらしかった。
「左に行きます!」
明確な目的があれば話は早い。そうして加速していくにつれ、先のことを考え出す。
状況は最悪に近い。
何が起こっているのかてんでわかっていない。そもそも生き残れるかも怪しい。しかし__
__山。
あそこに行けば、やつらの数も少なくなるのではないだろうか。
そんな取り留めもない思索を巡らしていると、前方の道に幾匹かのゾンビが見えた。

睡眠します。

蘭子「これは>>28で打開するしかない……!」

とにかく駆け抜ける。もし危なくなったらマチェットで応戦。

既に賽は投げられている。後方に無数のゾンビ。前方に少数のゾンビとなれば、どちらに生還の望みがあるかは天秤にかけるまでもない。今から速度を殺して別の道に進もうとすれば、その隙に追いつかれるかもわからない。
私は腰に佩いたマチェットの柄を握り込む。
ハイカーボン鋼バロンマチェット。500グラム。切っ先片刃、鋭い。
重さが足りないかも知れなかった。
女性の細腕にも扱えて、取り回しの易さに殺傷能力まで備わっている。確かに逸品には違いないが、終末の世でゾンビ相手に一騎駆けるには些か心もとないだろう。元より致命傷を負って動き回っている個体も存在するのだ。
痛みに怯むとは思い難かった。
そんな後悔も、逡巡も、今や意味を為さない。
私は全ての謎を振り切って進んだ。
正面に1匹のゾンビが臨まれる。
杖でもついていそうな老人のゾンビだった。
非力そうな外見とは裏腹に、機敏な動作でこちらへ跳びかかってくる。
私は体を低くたわめると、地面を力強く蹴り、ゾンビの懐に飛び込んだ。
重心をずらされ、転倒してもなお伸ばされる両腕を振り払って走る。
アドレナリンの奔流が身を焼くようだった。
全身の細胞が太古の狩猟を思い出している。
心臓は狂ったように早鐘を打ち鳴らす。
両脇に2匹のゾンビがいた。
私は通りすがりに右手のマチェットを振り抜く。
ぼおっと天を仰ぐ青年ゾンビの首が奇妙な方向に折れ曲がった。
血漿が間欠泉のように噴出する。
……もはや私を阻む者は誰もいなかった。
後方ではゾンビは遥か遠くなっており、一部は諦めたのか、引き返して去ってゆく。見渡す限りゾンビの姿は認められない。
生き延びたのだ。
凄まじいアドレナリンの奔流に圧倒された私は映画“プラトーン”の有名なポスターのように、麗らかな陽ざしに身を晒す。
雲一つない晴天だった。

訂正 ×凄まじいアドレナリンの奔流に圧倒された私は 〇私は極限状態から解放された虚脱感と、死線を切り抜けた達成感でいっぱいになり、

筆が止まったので安価出します!!!

喫緊の危殆を切り抜けた蘭子に、ある出会いが訪れる……!

蘭子が出会った“何か”とは!?>>33

最近の安価モノは三日坊主以上に一晩すらもたない立て逃げが多いからな
ここも週末でうやむやに蒸発するとみた

遊戯王は余り知らないのですが死力を尽くしてやってみます!!!

説明しよう……“崇光なる宣告者(アルティメットデクレアラー)”とは光属性・天使族の儀式召喚モンスター。同族を生贄に捧げることで相手に強力な妨害効果を付与する……“悪魔”みたいな効果を持つモンスターなのである!

蘭子の頭上に並々ならぬ光輝が顕現する!
驚いた蘭子が頭上を見上げた瞬間……

???「汝、我の力を求める者か?」

都合10対にもおよぶプリズム結晶体にも似た天翼、まるで古典古代の天才彫刻家が手ずから削り出したの如く、白哲に美しい体躯……そして見るからに輝かしい後光!
これは神にちがいない!

蘭子「うおっ、神様!?」

崇光なる宣告者「いいえ、光属性・天使族です」

蘭子「天使様……お美しい……!」

崇光なる宣告者「そうかしこまらずともよろしい」

蘭子「へへへ、そういうわけにもいきやせんぜ」

崇光なる宣告者「まあいいでしょう」

そして崇光なる宣告者は蘭子にこう告げた。

崇光なる宣告者「地上は大変なことになっている」

蘭子「ええ」

崇光なる宣告者「初めは洪水伝説よろしく傍観に徹していようと思ったのだが、何やら無垢な信仰心をもつ聖者がいるではないか。そこで力を貸してやろうと思ってな」

蘭子「それは……」蘭子は目を輝かせる。「具体的に、何と……?」

崇光なる宣告者「ゾンビという生物はいかんともしがたい。しかし私の放つ聖なる力場はゾンビ共に対して特攻である。この光芒を振りまいてやるだけで、あやつらはぐずぐずに崩れて死ぬだろう」

蘭子「お素晴らしい!」

崇光なる宣告者「しかしな……」そこで、これまで上機嫌に高説をたたいていた彼は忌まわしげに溜息を吐く。

崇光なる宣告者「俺がこの光を振りまけるのは日中まで、そしていかに俺が強かろうと飽くまでそれは戦術レベル。一匹一匹掃討している間に人類を殺しつくされては無意味であろう?」

蘭子「遺憾ながら……」

崇光なる宣告者「そこでな、お前に南極秘密基地にある“超大型天文台”へと連れて行ってほしいのだよ」

蘭子「わ、私がですかい?」蘭子はひっくり返りそうであった。信じ難いできごとが立て続けに起こっているので、しかしそれほど取り乱すこともなかった。

蘭子「そんな大役を担うには、この不肖の身、力不足著しいものかと存じ上げます」

崇光なる宣告者「力不足であるものか。俺自ら選定した“聖者”であるお前が」

蘭子「え」

蘭子「先般、口にされた“聖者”とは__私を指した言葉でありましたか!?」

崇光なる宣告者「でなくて、何と言う」

蘭子「い、いえ……そうでしたら、是非ともお供いたします」

崇光なる宣告者「よろしい。では右手を差し出したまえ」

蘭子「は……」

蘭子はシミ一つない繊手をうやうやしく差し出すと、崇光なる宣告者は、これを同じく右手でもって包み、すると辺りを純白の光が覆い隠した。間近である蘭子は、不思議とそれを眩く感じない。

崇光なる宣告者「今」

崇光なる宣告者はいかにも神託然とした神々しさでもって啓示した。

崇光なる宣告者「お前に“加護”を遣わした。崇光なる宣告者の加護である。そして今この刻よりお前は俺の守護天使である。夜間、力を失う俺を護り、ともに南極に辿り着くが使命である。勤勉に働くのだぞ」

蘭子「は!」

蘭子「よもや天使様に乗って移動する日がくるとは思いませんでしたぞ……」バッサバッサ

崇光なる宣告者「そうであろうそうであろう。ハハハハ」

蘭子(天使様はご機嫌だ。時たま現れるゾンビも鎧袖一触にしている。つい先ほどは大群をただ通過するだけで殺した。素晴らしい力だ)

崇光なる宣告者「む。そういえばお前小便はしたくないか?」

蘭子「は? い、いえ、したくは……少ししたいやも知れませんが」

崇光なる宣告者「ここでしてしまえ」

蘭子「な、なにを!?」

崇光なる宣告者「フフフ。俺は“聖水”フェチでな。あれを見るのを、あれを我慢する美しい娘を見るのを、何よりの楽しみにしておるのだ」

蘭子(ここですれば……天使様の肩にぶっかかってしまうだろう……! この変態天使は何を考えて……?)

崇光なる宣告者「フヘヘヒャヒャフヒヒヒヒ」ニヘラ

蘭子(すごく楽しそうにしている!!!)

崇光なる宣告者「お前が漏らさないと人類を滅ぼす」

蘭子(何言ってんだこいつ!?!??!?!?!?!)

崇光なる宣告者「まじだぞ」

蘭子「うっこれは出すしかないハァン悔しいけど感じる……っ!?!?!?!?!?!?!?」ジャー

崇光なる宣告者「フホホッホホッホッホ」ゲラゲラピー

彼らは二人連れだってどこにいったのだろうか。まことに美しい自然を天使の上から眺めるのは、おそらく誰も経験したことがなかっただろうけれども、西の空に日が傾いて、そういう夕闇が街を覆い隠した時、褥聖の街はまた表情を変える。

つまりその街に光はないのだった。現代は少し外に出ればもう人口の光があって、それがオフィスの1窓1窓、街灯の1本1本と照らしており、大抵の街では暗いところを見つけるのに苦労するほどだが、今の街では人が死に絶えており、あちこちが崩れ去って、廃都そのもので、このありえない情景そのものが、彼らに象徴主義のよくできた絵画のような印象をもって受け取らせるのであった。

「ごめんなさい。この光景を美しいと思ってしまうの」

“藪の中”で武弘が死んだような陰気な山にいる。

「いいんだよ。聖人だから、いいんだよ」

暗くなって街はとうとう見えなくなった。灯りは見越して焚いてあった篝火の他になくなって、それが松の薪を食んでパチパチと爆跳を起こしている。緋色の火に照り返って、崇光なる宣告者の白い体躯が橙色に染め上げられた。

「空を見給え」

蘭子が天を仰ぐと満点の星空だった。その瞬間蘭子が星空だった。ソロモンの栄華も野のユリの花一つの美しさにおよばないとマタイ福音書六章にあるが、人の手が入っていない自然がこれほどまでに美しいと誰が想像しただろう。彼女は美しい夜空に備えて心を準備したというのに、彼女はびっくり箱を開いたような気持ちにさせられるのだった。それは彼女が心を遠いところにやっていたからではなく、単に世界が広すぎるという避けがたい現実なのだった。

「かつてね」崇光なる宣告者はその全く中性的で素性を窺い知れない無機質な声音で、しかし情感たっぷりに語るのだった。「この空に神が住んでいると考えられていた。しかし神はいなかった。人がその目で見て確認してきたからだ。いつかは宇宙に神が住んでいると言い出すのだろう。そしていつかその目で見て確認してくるのだろう」

「僕はそんなことなどどうだっていいんだ。でも聖人は駄目だ。聖人は特別なんだ。僕はそのために来たのだから」

「天でないなら、どこから来たの?」

「それは旅の終わりまで秘密としよう」

崇光なる宣告者は悪戯げに笑うと、腰折れ屋根のログハウスに戻っていった。蘭子は一人取り残され、そこでは故郷について想った。あの輝かしかった思い出が、今では虚しい響きをもってしか受け取れない。遠い日々の出来事だった風に思い返される。まだ一日と経っていないというのに……

山の朝は良い。
大気は清澄に凛冽で、肺一杯に空気を吸い込むと肺がよろこんで「アリガトウ!」と感謝すら述べる……気がするだけだが。
その要因に、排気されなくなった自動車ガスを含めるのは傲慢だろうか。
尋ねてみた。

「あながち傲慢でもないだろう」

給湯室でカップラーメンを作っている宣告者は、にべもなくそう断じる。

「なんてったって、そりゃあ人間は凄まじい力を持っているからね。そんなすごいすごい人間様が一夜で激減するとなれば、こりゃあちょっとした影響はでるだろう。生態系が崩れるっていうのかな」

「しかし大気の質に大きな変化はないよ。少なくとも人間の感覚器で傍受できる限りでは何もないね。まあそう思うことは悪くない。そうして大気が綺麗になったのは、本当のことなんだからね」

らしかった。私の正しさは天使様が裁定してくれるようだ。
頼もしいものである。
私はテナントに出て、褥聖都より遥か、水平線から上がりゆく真っ赤な太陽とそれに染まりゆく東雲を賞美した。
夜の浅葱色と日の出の朱色が混然一体となって、どちらとも分からなくなる。時が経つにつれ両者の均衡が崩れて、数時間後には暗い夜の藍色は朝の蒼穹に飲み込まれて、東の果ての方にその残影が残るばかりになる。
……そういう風景の移り変わりは、人類の栄枯と超脱した、永遠にまつろわぬ地平で果てしなく続いてゆくのだろう。

崇光なる宣告者「オラ! これ食えよ!」

崇光なる宣告者がカップラーメン(カレー味)を手向ける……! 

蘭子「ウッお腹が空いた悔しい……! でも美味しい」

崇光なる宣告者「空腹は最高のスパイス」


崇光なる宣告者「さて、殆ど文明崩壊の始末でどうやって南極に行くかという話だが」

蘭子「ええ」

崇光なる宣告者「ぼくらが空を飛べると言えどもさすがに遠いし道中は味気ないよね……」

蘭子「そうなんですよ……」

崇光なる宣告者「だからまずは現代錬金術教会に行こうか……」

蘭子「おい!! ポストアポカリプスのバイオレンスホラーものを目指すんじゃねえのかよ!!!!」

崇光なる宣告者「でも現代の司法だの軍隊の動き方だの考察するのめんどいし……」

蘭子「途中までは頑張って文章書いてただろ!!! 台本形式なんざにしやがって!!!!!」

崇光なる宣告者「だってこんなところで全力の文章をお披露目するのは勿体ないというか……そもそもワタシの得意な仕事はハイファンタジーとSFだし……」

蘭子「てめーにはプライドがねえのか!!!! 作者が作品以外について語るんじゃねえよ!!!!!!」

崇光なる宣告者「でもここ匿名掲示板でしょ……? 緩い雰囲気でもいいかなって……」

蘭子「だからって手抜きしてどうすんだ!!! ど三流作家があ~~!!」

崇光なる宣告者「うるせえとにかくいくぞバキィ蘭子「あああああああああ襟を掴まれ強引に連れて枯れるうううううう」

かくして二人は廣建イリナメラ庵に到達するのであった……崇光なる宣告者のVOB“ヴァンガードオーバーブースト”みたいな飛躍でも六時間はかかった辺地であった……

蘭子「こんな廃れたド田舎に世界最大の錬金庵があるんですか?」

懐疑的な視線をあちこち、節操なく飛ばしている。周囲は木と竹ばかりが鬱蒼と茂っている。時おり木枯らしが吹き抜けるとザワザと葉音がする。

崇光なる宣告者「それがあるんですよ~~」

???「うおおおおお死ね」

蘭子&崇光なる宣告者「「げえ!!」」

ふと一際秀でた木陰より不穏なる黒の人影が跳躍する!!! 一呼吸で間合いを縮めた影はその懐に隠した短刀を引き抜くと__快刀乱麻。
先ほどまで一行がいた空間を切り裂いた!

巻き込まれた朴の木が両断される。

蘭子「ひいいいいいい

崇光なる宣告者「まて! この身を見てわからぬか!?」

???「ゾンビ死ねええええええ」

崇光なる宣告者「くっこいつ全然聞いてねえ

どうする!??!?!?!?!? >>44

ボルメテウスホワイトドラゴンとブラスターブレードとブレイドラを召喚してなんとかしてもらう

回想始め__

蘭子「ところで、守護天使としての権能を与えたとのことですけれども。なんなのでしょう」

崇高なる宣告者「それはな、異なる次元から霊獣を召喚し、差し向ける絶技よ」

蘭子「技なんですか!?」

崇高なる宣告者「おうともさ。俺がこうして加護らなくとも、飛び立とうとする燕を斬るため技を開発したら誰でも扱える」

蘭子「絶対無理でしょ!!??!????!」

蘭子「……しかし、どうしたら使えるんです?」

崇高なる宣告者「え? 分かんない?」

蘭子「分かんない? じゃないですよ。もう何が何だか」

崇高なる宣告者「う、うむ。まあいつだか扱えるようになるであろう。なむ」

蘭子「うおおおおおまじか

回想終わり__

蘭子は遅くなった世界で自らの首へと差し向けられる白刀を見ている。あの大樹を切り倒した刃のことだ。私の頸椎など豆腐でも切るように跳ね飛ばしてしまうに違いない。

蘭子(こ、ここで私は死んでしまうのか……)

彼女を底知れない死の絶望が襲った。目を瞑る蘭子。その瞬間__

ボルメテウスホワイトドラゴン「フン。そんなことでお前は終わるのか。現代の聖人。どんなものかと見に来てみれば、拍子抜けも甚だしい」

ブラスターブレード「全クデアル」

ブレイドラ「チェゲプリイイィィィ(獣の声

蘭子「……っ!?!?!?!??!?!??!ふっ!???!?!」

蘭子は白く、宏大無辺の地平に気付けば佇んでいた。

ボルメテウスホワイトドラゴン「ここはお前の精神世界。人の生涯。その集大成である」

ブラスターブレード「現代ノ聖人ヨ。虚シサガ顕著ナ生ヲ送ッテキタヨウダナ」

蘭子は困惑していたが、もういい加減奇妙には慣れっこなので適応して、疑問はそのまま尋ねることにきめた。

蘭子「あなた方は……?」

ボルメテウスホワイトドラゴン「言うならば崇高なる宣告者と同族と言えようぞ」

蘭子「すうこ……なんです?」

ブラスターブレード「何ダ。マダ名を教ワッテイナイノカ」

ボルメテウスホワイトドラゴン「あの機械的な天使の名を、崇高なる宣告者と言うのだよ」

ブレイドラ「クッソ長くて打ちずらい名前ばっかだな」

蘭子「そうなのですか……初めて聞いた……」

トニカク、と、ブラスターブレードは仕切りなおした。

ブラスターブレード「お前に力を貸してやろうと思ってな」

蘭子「な__」

蘭子は驚愕に目を見開く。千人力である。

蘭子「そ、それは皆様方も同様なのでございますか!?」

ボルメテウスホワイトドラゴン「フン。見てわからんか。これだから最近の若者は……」ブツクサ

ブラスターブレード「ソウイウ訳ダ。デハ、何時マデモダラダラシテオクニモイカン。早速舞イ戻ルトシヨウゾ」シュン

……

蘭子「はっ!?」

黒き影は大いなる魔神ユダの手先であった。彼は同族の誰より暗殺がうまく、怪力で、そして光の力にも耐えうる驚異的な耐性で尊敬を一手に買っていた。

この任はユダ様直々に下された詔令である。それゆえに、失敗は許されざる大過だ。だから、万全の準備を期してやってきたのに……!

(なんなんだこれは……!)

巌のような大古龍、世界観を誤った珪素生命体、レックウザを前にしている。そんなこと、全然聞いていなかったのに……

__そのプレッシャーに、歴戦の勇者であるはずの彼は。早々に節を屈し、恐懼に囚われずにはいられなかった。

「うおおおおおおこええ!!!!!! 蘭子がこええ

黒革の外套をはためかせ疾駆する暗殺者。見目こそ様になっているが彼は尻尾を巻いて逃げている途中なのである。そうして森を脱し、生還の確信に胸をなでおろすのもつかの間、彼はどこからともなく飛来した白刃に敗れた。

「な、なにやつ……」

まだ言い終わらぬ内に、その刃は彼の首を跳ね飛ばした。彼が蘭子にしようとしたように……

崇高なる宣告者「……俺に速度で勝てるとは思わないことだな……」

彼が利用したのは右目に内臓された熱感知サーマルアイ。そう、彼とて世界観を誤ったSF天使だったのである。

崇高なる宣告者は戻ってくると、ばつが悪そうにへどもどし、昼であるというのに失態を演じた旨を謝罪した。

蘭子「そんな、言いっこありませんって」

崇高なる宣告者「見たところ、力の使い方を見出したようだね……」

そして彼は佇む三匹を睥睨すると、「君らは協力者と見て問題ないかな」

と言う。

ボルメテウスホワイトドラゴン「見てわからぬかたわけ」

ブラスターブレード「……ウム。コノ若キ聖人ノ看ツケ役を勤メヨウ所存デアル」

ブレイドラ「チェゲプリイイィィィ(獣

蘭子「お前もう船降りろ」ブレイドラ「え?」

蘭子「お前旅路の道中もずっと黙ってるじゃねぇか 本当は楽しくないんだろ?」

ブレイドラ「そ、そんな事は..」

蘭子「崇高なる宣告者やボルメテウスホワイトドラゴンからも苦情が来てんだ、お前がいやらしい目つきで見てくるってな」

プレイドラ「イヤ、ソレハソノ…」モニョモニョ

ルフィ「大体お前は何ができるんだ?喋らないから分からねぇぞ」

プレイドラ「…..」

プレイドラ「でもブラスターブレードさんは何言ってるか分からないじゃないですか!それにボルメテウスホワイトドラゴンだって、崇高なる宣告者だって…!」

蘭子「ブラスターボレードはキャラが立ってるぞ?ボルメテウスホワイトドラゴンは格好いい。崇高なる宣告者は…これまで私を護ってくれた!」

プレイドラ「ハハ..護ってくれたって」

蘭子「まともに話せないやつよりはよっぽどいいぞ?」

ワイ「…」

蘭子「明日廣建イリナメラ庵に着くからそこで荷物まとめて降りろ、あとみんなに挨拶しとくんだぞ」

プレイドラ「はい….」

ーーーー次の日ーーーー

チョッパー「なんだ?おれ今薬調合するのに忙しいんだ」

崇高なる宣告者「そうか、お疲れさん」

ブラスターブレード「マァソノ方ガ良イダロウナ」

ボルメテウスホワイトドラゴン「……フン。船降りても精々頑張るがいい」

ロビン「そう、達者でね」

ブルック「あら、クビになっちゃったんですかぁ?それはどうもお疲れ様ですぅ」

高天原に行こうという試みが恐ろしく困難であることは論を俟たない。その点に立脚すれば南極観測の道程すら霞むだろう。例えば歴々たる“ローマ信条”にはイエスの陰府下りの祈祷が記されているが、これは西暦で最も著名な“死後の世界”に対する言及であり、こうした聖なる神秘の持ち主さえ死せずして陰府に訪れない旨を示している。

高天原はそうした霊的な空間なので、霊的なアプローチを用いるしかないのだが、生きてそこに至ろうというのはダンテの“神曲”どころではない。
しかし聖人と天使なら叶うのだった。

……そういう度外れたことを思いながら、宣告者は蘭子を胸に抱くのだった。

この女に、私は何をしてやればいいのだろうか。
何がよいのだろうか。
そんな行き場のない疑問が衷心に木魂する。

「何かしてほしいことがあれば、遠慮せず言いなさい」

こうした経緯がありながら、かねて宣告者は紋切り型の同情を以て遇する他方法を知らないのだった。
それを声色を優しくして言うばかりなのだった。

「……じゃあ、私にキスしてよ」

そういう無力に対する忸怩たる情念が深甚と渦巻いていたので、かれは躊躇うことなく接吻を見舞った。蘭子の上気した豊頬に向けてである。
壊れ物にするような、それでいて、一切の躊躇が感じられない、しかしあらゆる劣情からも解放されたそれは、正しく聖なる接吻であった。

だから、その一瞬間が絵画のように美しくなったのは全く必然のことで、何ら驚くに値しない期待といってしかるべきだった。
かくして、主によってその御業は保障された。

幸福の奔流に耽溺する蘭子に霊的な予感が啓く。それは己が真に神に属したという確信であった。
彼女の神秘はこれまでにないほど高まって、魂は更なる階梯に呼び起される。

ばこおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!??!??!?wwwwww!!??!?!?w??!?!?!?!!?!?!??

部屋に爆音と共に白煙が逆流し何が何だか分からなくなるwwwwwwww

宣告者「うおっ敵」

蘭子「さっき唐突に閃いた新能力をお披露目する」

新能力とは>>66wwwwwwww!!?!?!?!??!!WWW!ww!!!?!?・・・っっっっつ!!・wwww?!???W?

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このSSまとめへのコメント

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