赤松「名前が思い出せない…」 (18)

※ダンガンロンパシリーズの二次創作ssです
※ネタバレあります
※育成計画
※パロディ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1645530823

赤松「うーん」がさごそ

最原「赤松さんどうしたの?何か捜しもの?」

赤松「電子生徒手帳が見当たらなくって」

最原「それは困ったね…僕も一緒に捜そうか?」

赤松「そんなことより最原くん、私は今深刻な状況に陥ってるの」

最原「深刻な状況?」

赤松「笑わないで聞いてくれるかな」

最原「うん、分かったよ」

赤松「実はね…名前が思い出せないの」

最原「誰の?」

赤松「私の」

最原「え?」

赤松「木偏が部首の漢字を含む名前ってことだけは分かってるんだけどさ」

最原「あの…本当に?」

赤松「そう言われると自信は無いかな」

最原「じゃなくて、自分の名前を忘れたってところに疑問を持ったんだよ」

赤松「信じられないかも知れないけど本当に思い出せないの」

最原「もしかして自分の名前を確認するために生徒手帳を捜してたの?」

赤松「うん、でもなぜかどこにも無くて…」

最原「なるほどね…いや全然納得出来ないけど」

赤松「木偏…桜?桃子?なんだかしっくりこない…」

最原「そんな名前の漫画家いたよね」

王馬「たはー赤松ちゃんにしては冗談キツいね」

最原「赤松さんはキミみたいに無意味な嘘を吐いて人を困らせたりしないよ」ムッ

王馬「えっ、本当に忘れちゃったの?キミの名前は赤松か」

ぷす

王馬「」ばたむ

最原「王馬くん?!」

赤松「え?嘘でしょ…しっかりしてよ!」

ざわざわ

キーボ「なんだか凄い音がしましたけど…」

百田「おい、王馬が倒れてるぞ!一体どうしちまったんだ?!」

春川「手の甲に吹き矢が刺さってるけど、まさか毒?」

アンジー「なになにー?」ぐいーん

アンジー「どしたのー?」ぐいーん

真宮寺「赤松さんの下の名前を言おうとした王馬君が口封じのために殺されたらしいネ」

ゴン太「ええっ?!」

天海「なるほど…これっぽっちも解らないっす」

茶柱「王馬さん、アナタの犠牲は無駄にはしないので安心して死んでください!」

星「いや、命に別状は無さそうだ」

東条「ちゃんと息があるし脈拍は正常、血色も悪くない。ただ寝ているだけのようね」

王馬「」すぴー

茶柱「なんだ、そうだったんですか。うっかり死を悼んでしまった転子の0.5秒を返してほしいです」

白銀「一応悼んではいたんだね」

ゴン太「えっと、赤松さんが自分の名前を忘れちゃったんだよね?」

星「しかしこうなると、赤松は誰かに記憶を奪われた可能性がありそうだな」

アンジー「なんで?どうやって?」

百田「赤松、何か心当たりはねーのか」

赤松「それが全然…」

最原「だよね」

アンジー「でもでもー名前を呼べないって結構困るなー」

天海「口頭で呼べないなら紙に書くっていうのは─」

ぷす

天海「なん」ばたむ

キーボ「駄目みたいですね」

東条「くっ、私が付いていながら第2の犠牲者が…!」

春川「気配が一瞬で消えた…一体どこに潜んでるんだろう」

白銀「どうせ眠ってるだけだし、そこまで気にしなくていいんじゃないかな?」

百田「…どうやら本人が自力で思い出すしかねーみてーだな」

最原「そうだね、木偏の漢字を片っ端から言っていけば思い出せるかも知れないよ」

赤松「うん。試しにちょっとやってみるね」

赤松「机…札…村…柱…梅…林…枝…あ、梢とか?」

最原「それは違うぞ!」ぱりーん

夢野「先が思いやられるのう」

???「話は聞か…きゃあっ!」ずざーっ ごろんごろん

星「誰だ?!」ばっ

???「ふえぇ…見苦しいところをお見せしてすみませぇん…」すてーん

入間「なんてもん見せやがんだよ、ドブスが!」

???「ひいっ?!ごめんなさい!生まれてきてごめんなさぁい!」がば

赤松「あの、アナタは確か…」

???「うゆぅ…通りすがりの保険委員ですぅ…」

真宮寺「隣のクラスの罪木蜜柑さん、だったネ」

罪木「はい。…えへへ、違うクラスなのにフルネームを憶えていてくださったんですねぇ」

真宮寺(姉さんの友達候補なんだから当然だヨ)

百田「なぁ」

茶柱「百田さん。アナタ今、絶対余計な事を言おうとしているでしょう」

百田「いやでも、これは流石に─」

茶柱「いいから黙ってください!」うがー!

罪木「あのっ、お話は聞かせていただきました」

ゴン太「教室の外で聞いてたの?」

罪木「ぬっ盗み聞きするつもりは無かったんですが…!」

星「ま、あれだけ大声で騒げば聞く気が無くとも聞こえるだろうな」

夢野「それで、どうして文字通りの意味でここに転がり込んで来たのじゃ?」

白銀「罪木さんのことだし、多分ただのドジだと思うけど…」

罪木「入り方に関してはそうですけど、ここに来たのは私の意思です。赤松さんの状態に心当たりがあったので、いても立ってもいられなくなってしまって」

赤松「罪木さんの言う心当たりって、つまり─」

罪木「恐らく赤松さんは、名前が少しずつ蝕まれ消えていく奇病に侵されているんだと思います」

入間「お前…冗談は顔とドジっ娘属性だけにしとけよ」

罪木「どれも冗談なんかじゃないですぅ…!」

キーボ「そんな病気が本当に存在するんですか?」

罪木「はい。一般的には知られていないので、皆さんご存知ないでしょうけど…」

罪木「症状は主に、罹患者が自分の名前を少しずつ忘れるという形で表れます。病気の進行と共に名前が消えていって…最終的には死に至るという恐ろしい病なんです」

最原「名前が思い出せなくなるだけじゃないの?!」

ゴン太「名前が無くなる上に死んじゃうなんて…」

赤松「……」

東条「となると、何者かがその病原体を赤松さんに投与したのかしら」

アンジー「ねえ蜜柑、その病気ってどうやったら治せるのー?」

罪木「はうぁっ!」

百田「どうしたんだ罪木?!」

罪木「あ、余り面識の無い方に下の名前で呼ばれたのが…刺激が強かったと言いますか…」てれてれ

夢野「紛らわしいのう、さっさと答えんか」

罪木「残念ながら今のところ治療法は確立されていませんねぇ…」

白銀「それじゃあ、赤松さんは助からないの?!」

罪木「いえ。高確率で彼女の命を救える方法があります」

赤松「それって…」

罪木「他人の名前の一部を移植するんです」

罪木「人名点画移植によって、症状の進行をある程度食い止められることが分かっています」

真宮寺「そもそも本当にそんな手術……手術?が出来るのかい」

罪木「希望ヶ峰学園のノウハウを以てすれば可能です」

入間「マジかよ…」

罪木「そのために、皆さんに協力していただきたいんです」

最原「もしかして、臓器移植と同じようにドナーが必要とか?」

罪木「はい」

赤松「名前を提供したら、その人はどうなっちゃうの?」

茶柱「赤松さん、こんな時に他人の心配なんてして…」ほろり

罪木「一時的に名前が欠けた状態になりますが、健康な人なら自己修復能力が働いて直ぐ元に戻りますよ」

春川「そんな献血みたいな感じなんだ」

罪木「それぐらいの認識で概ね問題ありません」

罪木「幸い、今はまだ初期段階で下の名前の旁が消えただけみたいですから、そう多くの字画は必要無いと思います」

キーボ「そう言えば、名前そのものは忘れても木偏の漢字だと言うことは憶えていましたね」

夢野「意外と余裕があるというか…想像より少しずつ消えるんじゃな」

東条「それで、ドナーっていうのは誰でもなれるものなのかしら?」

罪木「そういう訳にはいかなくてですねぇ…移植をした時にレシピエントの本名を構成する言語の文字として成り立っていないと、拒絶反応が起こってしまうんです」

ゴン太「えっと……要するに?」

罪木「私の名字を例に出すと…『罪』を今の赤松さんに移植しようとしても、木偏と組み合わせて既存の字を成立させる事が出来ないので、拒絶反応が起こります」

罪木「でも『木』なら木偏と組み合わせて『林』という字を作れますよね?これが移植可能なパターンです」

春川「なるほど」

罪木「もちろんドナーの名前の字を一部だけ摘出する事も出来ます。例えば『罪』の網頭だけだったり、横棒1本だけだったり」

星「つまりここにいる連中でも結構簡単にドナーになれるんだな。寧ろその方が手っ取り早くて好都合か?」

罪木「特段急ぐ必要性はありませんが…早めに決めた方がいいのは間違い無いですね」

最原「この中からドナーを決める前に、幾つかはっきりさせておきたい事があるんだ」

罪木「はい。なんでも訊いてください」

最原「まず、ひとつめ。移植手術をしたら赤松さんの名前は変わるの?」

罪木「戸籍上は今まで通りですが、手術後は移植された結果の名前を名乗る事になりますね。元の名前は思い出せないので…。どうしても本名が必要な場合には、診断書と住民票辺りを用意すればよいかと」

最原「それじゃあ、ふたつめ。移植後の字は人名に使える字でないといけない?」

罪木「その必要は無いです。さっき説明した通り、本名とは別の扱いになりますからね」

最原「最後にみっつめ。提供した名前はどれくらいで元に戻るの?」

罪木「1日につき約1画が平均でしょうか。名前が欠けるとその間は色々と不便だったりするので、提供するかどうかは慎重に考えてくださいね」

最原「そっか…ありがとう、罪木さん」

真宮寺「誰が名前のどの部分を赤松さんに提供するか、改めて考えようか」スッ

入間「電子辞書か。どっちかっつーと、自分と同じくらいカビくせー紙の辞書持ち歩いてそうなのに」

真宮寺「…紙の辞書にも利点はあるけど、普段から携帯するなら流石に電子辞書を選ぶヨ。荷物はなるべく軽くしておきたいからネ」

最原(真宮寺くんはよくフィールドワークに行くから、そういう習慣が染み付いてるのかな)

夢野「んあー…例に出したついでに罪木の木を提供したらどうじゃ?」

白銀「夢野さん、早速話し合いを面倒臭がらないでよ」

百田「赤松は林なんて名前でいいのかよ」

赤松「命を助けてもらう立場で選り好みなんて、とてもじゃないけど出来ないよ…!」

星「『ハヤシ』じゃなくて『リン』と読めば少しは名前らしくなるが─」

アンジー「赤松林かー」

入間「ただの松林じゃねーか」

キーボ「松林ですね」

東条「みんな好き勝手言ってるけど、まずは何よりも罪木さんの意思を尊重すべきではないかしら」

罪木「わ、私自身は構いません。ただ、また名前が消えるまでとは言え暫くその名前を便宜上使う訳ですから─」

最原「あんまり変な名前だと、ちょっとね」

罪木「ですので、なるべく慎重に決めた方がいいと思いますぅ…。あ、罪木の木も候補に入れておきますねぇ…」めもめも

赤松「ごめんなさい、私のために気を使わせちゃって…」

罪木「寧ろ私こそ蜜柑なんて分不相応で贅沢な名前の…木偏だけで充分な人間なので…」

ゴン太「そんな事無いよ!可愛くて似合ってるよ!」

罪木「はぅ…………と、取り敢えず、脱げばいいですか?」

ゴン太「なんで?!」

白銀「名前が贅沢とか、そんな銭湯を経営するお婆さんみたいなこと誰も思ってないから」

入間「白銀こそ名前が贅沢ってか、余ってんじゃねーか」

白銀「え、私?ていうか名前が余ってるって何?」

入間「シロガネなら白金か銀でいいだろうが。なんだよ白銀って」

白銀「いいじゃないカッコいいんだから!ドナーになるのは吝かでもないけど、名前にケチ付けられるのは我慢ならないよ!」

星「…この調子じゃいつまで経っても話が進まないぞ。まずはドナーになる意志のあるヤツの名前から、どの部分が使えそうか整理しないか?」

ゴン太「名前をあげて赤松さんが助かるならそうしたいけど…」

百田「ゴン太の名前で使えそうな部分、ほぼ無いよな」

ゴン太「ごめん!せめてゴクハラのゴクが木偏の極とかだったらよかったのに…」

白銀「赤松極かあ。レアリティがひとつ上がりそうだね」

春川「赤松、私の春を使いなよ。そうしたら木偏と組み合わせて椿に出来るでしょ」

赤松「え…いいの?」

真宮寺「へェ、意外だな。それこそゴン太君なら分かるけど、キミがなんの躊躇いも無くそんな事を言うなんてネ」

春川「別に…私は仕事では本名使わないし、名前が欠けても他の皆よりは平気かなって思っただけ」

夢野「椿なら名前としては比較的アリな気がするし、確かに適任かも知れんな」

赤松「本当にありがとう、春川さん。でも─」

キーボ「何か問題が?」

赤木「私の名前は赤木だよ?」

白銀「そんな…もう松の旁が消えちゃったの?!」

アンジー「蜜柑ー、これって急がないといけないんじゃないの?」

罪木「この病気がこんなに早く進行するなんて…」あわわ

星「罪木からしても不測の事態なのか」

最原「と、とにかく急いで手術の手配をしてくれないかな。罪木さんだけが頼りなんだ」

罪木「ごめんなさい…このペースじゃ間に合いそうにありません…」

最原「そんなのやってみないと判らないだろ!」

罪木「ひぃ?!」ビクッ

夢野「よさんか最原、当たり散らすだけではどうにもならんぞ。今はおおおおおち落ち付くのじゃ」だらだら

キーボ「夢野さん、凄い汗ですよ」

罪木「このままだと赤松さんは徐々に呼吸が乱れて、手足が冷たくなっていって─」

赤木「私、もうダメみたい…」ぜえぜえ

入間「あーもう!役に立たねーなら黙ってろデブの棒が!」

白銀「それを言うならデクの棒だよね?」

罪木「ふえぇすみませんすみません!保健委員の癖に役立たずですみませぇん!」

真宮寺「とっくに保健委員の領分は超えてると思うけど…」

茶柱「男死相手にこんな事は言いたくありませんが、今回ばかりは最原さんの意見に賛成です。手術は学園の付属病院で行うんですよね。それならまだなんとかなるかも知れないじゃないですか…なんとかなりませんか?」

アンジー「どんどん弱気になってくねー」

春川「でもこうなった以上、誰がドナーになるかまた考え直さないと」

茶柱「罪木さん、お願いだからなんとかしてください!転子の名前でよければ全部提供しますから!」

罪木「しかし、フルネームを提供する事は─」

茶柱「出来ないんですか?」

罪木「はい。名前を完全に失えば、その方は死んでしまうので」

最原「もしよかったらだけど、僕が名字、茶柱さんが下の名前を提供するっていうのはどう?流石に女の子で終一って訳にはいかないからさ」

赤木「申し訳無いけど、それだと最原くんと茶柱さんが結婚したみたいで正直嫌だな…」

最原「この期に及んでそんなこと言ってる場合じゃないでしょ?!」

茶柱「…そう言われると転子もやっぱりやめたくなってきました」

最原「茶柱さんまで!」

赤木「最期にみんなの優しさを感じられて嬉しかったよ、ありがとう」

最原「そんな…どうして諦めるんだよ。死なないで、赤松さん…」

キーボ「今は赤木さんと言った方がいいのでは?」

土「私の名前は、土…」

真宮寺「もう赤の頭しか残ってないんだネ」

罪木「赤松さんは直に身体に力が入らなくなって、立てなくなる頃には意識が薄れて、そのまま眠るように絶入します」

春川「じゃあ、苦しくはないのかな」

罪木「そのように言われていますね。実際のところは本人にしか判らないと思いますが」

「私、私は…」ガクッ

全員「…………」

最原「赤松さん…」ぽろぽろ

アンジー「まるで眠ってるみたいだって神様が言ってるよー」

東条「いえ、これは─」

赤松「」すぴぴ

東条「本当に眠っているだけね」

最原「へ?」

ゴン太「え?赤松さん、ちゃんと生きてるの?」

東条「ええ、間違い無いわ」

百田「おい罪木、どういう事だ!」

シーン…

ゴン太「あれ?罪木さん、いつの間にいなくなっちゃったんだろう」

星「俺たちが赤松に釘付けになってる一瞬の隙に姿を眩ませたのか」

入間「あのドジがか?」

星「俄に信じ難いが、状況的にそうとしか考えられないだろ」

百田「今更言うのもなんだけどよ…罪木のヤツ、なんか可怪しかったよな」

真宮寺「彼女が変なのは今に始まった事でもないけどネ」

白銀「罪木さんも真宮寺君には言われたくないと思うよ」

百田「そうじゃなくてだな、アイツ、幾らなんでもあんなに太ってなかったよな?」

茶柱「百田さん、やっぱりあの時罪木さんの体型について触れようとしてたんですね。これだからデリカシーの無い男死は…!」

百田「いやだって可怪しいだろ!昨日見かけた時は完全に医学的標準体型だったぞ」

アンジー「確かに太ったかな?とは思ったけどねー」

キーボ「あの時はそれどころではありませんでしたしね」

夢野「いないと言えば王馬もいないのう。天海はまだ気を失ったままだというのに…」

アンジー「あれま、ホントだねー。一体どこに行ったんだろー?」

天海「」zzz

─一方その頃─

王馬「あー面白かったぁ」ケタケタ

???「満足出来たのなら何よりだ」

王馬「いやー寝たフリして笑い堪えるのが大変だったよ。これ、報酬の学食一日食べ放題券ね」ぺらっ

???「フン…ちゃんと本物のようだな、確かに受け取った。依頼を受けた時に提示したもうひとつの条件も憶えているな?」

王馬「油芋1年分なら後で寮に送るよ!先に言ったように1日1袋で計算するから、少な過ぎるとか文句言わないでよね」

???「確かに油芋365袋は魅力的ではあるが、そんな約束はしていない」

王馬「うん、嘘だからね。全部終わった後に電子生徒手帳を返して、全部オレのイタズラでしたごめんなさいって謝ればいいんでしょ」

???「しかし赤松はかなり暗示にかかりやすいタイプのようだな。お前から計画を聞かされた時はまさかあそこまで上手くいくとは思わなかったぞ」

王馬「だから言ったでしょ。前に催眠術試した時も見事にかかったからいけるって」

???「あいつが目醒める頃には記憶も戻っているのだろう?その頃合を見計らって教室に行けばいい。俺も付いて行くが問題無いよな」

王馬「一緒に謝ってくれるんだ」

???「俺にも責任はあるし、いないところで好き勝手言われても困るからな」

王馬「オレってホント信用ないんだねー。まぁそれはクラスメイトのみんなも同じだから、どちらにせよそんな心配は要らないと思うけど」

王馬「てかさぁ、なんで十神ちゃんみたいな喋り口調なの?別にそれが素じゃないよね?」

???「俺に素らしい素は無いからな。あくまで成りすましている相手とは別人なんだという事を示すポーズのようなものだと思ってくれ」

王馬「そのために違う人物像をレパートリーの中から引っ張ってきてる感じ?」

???「まぁそんなところだ」

王馬「そう言えばキミの名前ってなんだっけ?いやー悪いね、ちょっとド忘れしちゃってさ」

???「……組織への勧誘を断った件、まだ根に持っているのか?笑えない冗談だな」


終里

最後まで読んでくださった方がいましたらありがとうございます。
元ネタはかってに改造の山口もとい山田さんです。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 17:28:28   ID: S:ZJAgGM

今夜セックスしたいですか?ここに私を書いてください: https://ujeb.se/KehtPl

2 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 21:50:51   ID: S:zvZGy7

今夜セックスしたいですか?ここに私を書いてください: https://ujeb.se/KehtPl

3 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 07:23:35   ID: S:rEc46n

今夜セックスしたいですか?ここに私を書いてください: https://ujeb.se/KehtPl

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom