【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】 (1000)

‣前スレ
【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】
【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1613563407/#footer)

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※注意

・本作は「ダンガンロンパ」のコロシアイ学園生活をシャニマスのアイドルで行うSSです。
 その特性上アイドルがアイドルを殺す描写などが登場します。苦手な方はブラウザバックを推奨します。
・キャラ崩壊注意です。
・ダンガンロンパシリーズ(1,2,3,v3,絶対絶望少女等)のネタバレを一部含みます。
・舞台は初代ダンガンロンパの希望ヶ峰学園となっております。マップ・校則も原則共有しております。
・越境会話の呼称などにミスが含まれる場合は指摘いただけると助かります。修正いたします。

以上のほどよろしくお願いいたします。

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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1616846296

【3章現在での主人公の情報】

【超高校級の占い師】風野灯織

・習得スキル

【一番星の魔法】
〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕

【ポシェットの中には】
〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕

【意地っ張りサンセット】
〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕

・現在のモノクマメダル…75枚

・所持アイテム
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【ジャスティスV変身ベルト】

【校則】

【1】生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。
【2】夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。
【3】就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。
【4】希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。
【5】学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。
【6】仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。
【7】生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。
【8】学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。
【9】学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。
【10】コロシアイ合宿生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします。

【通信簿および親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……0
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……1.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……1.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……0
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0

・【超高校級のギャル】和泉愛依……0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……1.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】


ひとまず今回はスレ立てだけ。
校則などシナリオと同時に変動していた部分、個人的メモの意味合いもかねてまとめさせていただきました。
2章最後の円香との会話で校則には【10】の条項が追加されたことになります。

後日Chapter3冒頭部より再開予定です。
前スレの余剰分は別途シナリオに関与しないネタや雑談などで埋める予定です。

本日もわずかながら前スレの埋めネタの方ご用意いたしましたので、よろしければご覧になってください。

昨日前スレの方で22:00~と予告していましたが
急ぎの用事が入ったので更新は23:00にさせてください、すみません…






_______あなたたちの言う絆なんて嘘っぱち。






死を超えた人と人との繋がり?
想いの継承?

そんなの自分の感情に対するただの逃避行動。
本当にその人のことを思うなら、仇はとって然りでしょ。

憎しみは何も生まないだなんて偽善者がよく口にする論調があるけど、あんなの欺瞞。
憎しむことで救われる想いもあるのに、清廉潔白という理想を追うがために蔑ろにしているだけ。

_______私は、憎しみ続ける。

精神の支柱とも言うべき幼なじみを、強引に、乱暴に、理不尽に奪い去ったあなた達を絶対に許さない。
悪いのはこんな状況に陥れた黒幕。
それはそうかもしれないけど、私の憎しみのベクトルは同じだけの尺度であなた方にも向けられていることをお忘れなく。


感情はそんな簡単に割り切れるものじゃない。
あなた方はそれをわかってて見過ごしているだけ。
だから私が教えてあげる。


_______あなた達の【絆】をめちゃくちゃにして、


_______生きる希望を奪って、


_______仲間との別れに絶望させて、


_______憎しみの種を植え付けて、






それでもあなたたちは今の【絆】を追い続けるの?





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CHAPTER03

部屋とオーパーツとワタシ

(非)日常編


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【食堂】

樹里と小糸の事件の翌日。
朝礼にいつも早めに集まるメンバーも歯抜けになってしまい、すこし寂しい雰囲気が漂っていた。


咲耶「やあ、灯織。よく眠れたかい?」

灯織「……ほどほど、ですね」

咲耶「いや、すまない……不躾な質問だったね」

灯織「いえ!お気遣いなく!あ、あの……凛世は?」


やはりこのメンバー内に気にかかるのは凛世。
放クラのメンバーであった樹里があんな感じで抜けてしまったからには凛世の心中も穏やかではないはず。


咲耶「今日も変わらず出席しているよ。……声をかけてやってくれるかい?」

灯織「は、はい!……もちろん!」


【食堂 厨房】

凛世は厨房でテキパキと朝ごはんを拵えていた。
咲耶さんは自分が代わろうかと申し出たらしいけど、凛世はそれを断ったらしい。


灯織「凛世……おはよう」

凛世「灯織さん、おはようございます……」

灯織「その、凛世……大丈夫?無理はしてない?」

凛世「いえ、無理などは……ただ、凛世はこちらに来てから毎朝樹里さんと朝食を作っていたので……」


凛世がちらりと視線を寄せた先には生前樹里が使っていたエプロン。
樹里のことに気持ちの整理をつけるためにも、体を動かしていたいようだ。


灯織「……凛世、今日も変わらず美味しいご飯をお願いできるかな」

凛世「はい、お任せを……!」


そう言って腕まくりする凛世の姿には樹里の姿がどこか重なって。
……私がわざわざ心配しなくても凛世なら大丈夫そう。
凛世も二回の事件を経て大きく変わろうとしているんだ。


私は厨房を後にすると徐々にみんなが集まり出していた。
8時にもなれば、ほぼ全員が集まり、朝礼が始まった。
________ただやはり、樋口さんの姿だけはそこになかった。


咲耶「みんな、集まってくれてありがとう。昨日の今日で色々と割り切れないものもあると思うけど、少しずつでも前に進んで行こう」

めぐる「うん、まだまだ頑張るからね!」

智代子「……絶対、生きて帰ろうね!」

摩美々「で、また事件が一つ終わったわけだからもしかして新しいエリアが解放されたりするんじゃないのー?」

甘奈「あ、確かに!」

甜花「浅倉さんの事件の後に、二階が開いたんだよね……」

霧子「それじゃあ、今回は3階……?」

モノクマ「その通りー!」

智代子「わああああああ?!?!」

雛菜「どこから湧いてきたんですか〜?」


モノクマ「オマエラのご期待に応えてアナウンスだよ!」

モノクマ「こんぐらっちゅれーしょん!福丸さんと西城さんの尊い犠牲のおかげで学校エリアを一部新たに解禁いたしましたー!」

愛依「犠牲って……今更言ってもしゃーないけど……マジにムカつく系」

摩美々「なんか周りくどい言い方ですねー」

灯織「え?」

摩美々「ただ三階を開けるだけならそう言えばいいですよねー?」

モノクマ「いい質問ですねぇ!その通り!今回は新たに一階の保健室もオープンいたします!」

霧子「保健室……!」

モノクマ「簡単な薬なら倉庫にも入れておいたけど、こっちの方が本格的な治療は行えるからね!興味があったら覗いてみてね!」

めぐる「うんうん、何をするにも怪我はつきものだからね!」

雛菜「保健室ならベッドもあるんですかー?」

モノクマ「もちろん!……あ!保健室でも居眠りは禁止だからね!」

モノクマ「病気の治療で泊まる必要があるとかじゃない限り保健室登校は許可しませんので、悪しからず!」

雛菜「ちぇ〜」

(い、市川さんに対するツッコミ役が不足している……)

咲耶「よし、それじゃあ今日は三階の調査からだね」

愛依「おっし、絶対手がかり見つけるかんね!」

めぐる「灯織!」

灯織「うん、めぐる……行こう、私たちも」

(今度こそ、脱出の糸口を見つけないと……!)

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【探索について】
場所指定の安価と同時にコンマを判定し、末尾の数字と同じ枚数だけモノクマメダルが獲得できます。
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めぐる「灯織、どこから探索する?」

灯織「えーっと……そうだね」

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1.【学校エリア3F】娯楽室
2.【学校エリア3F】美術室
3.【学校エリア3F】物理室
4.【学校エリア1F】保健室

↓1

4選択

【保健室】

これがモノクマの言っていた保健室らしい。学校エリア一階で唯一閉鎖されていた部屋。この部屋が……もしも小糸の事件の段階で開いていたらもしかして……
いや、こんなことを考えても仕方ない……

霧子「うん、大体の怪我は治療ができそう……輸血パックもあるから、緊急時にも使えるかも……」

灯織「アンティーカの皆さん……どうでしょうか、設備は使えそうですか?」

咲耶「ああ、霧子に見てもらっているけど今のところは実用的みたいだ」

摩美々「うっかり灯織が階段から落ちてもヘーキだねー」

灯織「お、落ちませんよ!」

霧子「ふふ、病気になっても安心だね……!」

めぐる「霧子がいれば看病もしてもらえるもんね!」

摩美々「ただ設備が充実してるってことはその分警戒もした方がいいかもねー」

灯織「え……?」

摩美々「医療の現場にあるものって大体悪用できそうじゃない?ほら、注射器とかー、チューブとかー」

咲耶「……大丈夫、考えすぎさ」

摩美々「だといいですケド」

(……これからお世話になりそうな部屋だけど、扱いは慎重にした方がいいかも)

【コンマ47】

【モノクマメダル7枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…52枚】

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1.【学校エリア3F】娯楽室
2.【学校エリア3F】美術室
3.【学校エリア3F】物理室

↓1

3 選択

【物理室】

……なんだこれ。
部屋に入るなり仰々しい装置が目につく。
よくテレビなんかで静電気発生マシーンをやっているけれど、あれによく似た形状の半透明な装置……何に使うんだろうか。


モノクマ「キミは今!因果律の歴史を作り替える装置に向かって一歩踏み出した!」

めぐる「わぁっ?!モノクマ?!」

灯織「な、何の用ですか……?」

モノクマ「忠告しにきたんだよ、このまま放っておいたら風野さんが危ないところだったからね!」

灯織「こ、この装置危ないものだったんですか?」

モノクマ「ああ、うっかり触れちまうと因果律の彼方、全ての物理が起する前段階に戻されるんだ!」

めぐる「んー?」

モノクマ「要は過去に戻るってことだね!」

灯織「た、タイムマシーン?!」

モノクマ「そういうこと、超高校級の物理学者が残した遺産さ。いつでもどこでも2秒前の世界に戻ることができる優れもの!」

灯織「……え?に、2秒?」

モノクマ「2秒」

(つ、使えない……!!)

めぐる「2秒じゃ意味ないよ……もっと一ヶ月ぐらい戻れたら真乃にもう一回会えたのに!」

モノクマ「……ぶひゃひゃひゃひゃ!嘘だよ嘘!タイムマシーンなんかじゃないよ、現代の人間の力じゃ2秒どころか0.000000001秒戻ることも不可能だからね!」

灯織「……は?」

モノクマ「これは空気清浄機!オマエラがこの学園で澄んだ空気を吸えるのはこいつのおかげ!だからくれぐれも壊さない様に!」

めぐる「……行っちゃった」


何やらくどくどと話していたけど……
要は空気清浄機には近づくな、ってことらしい。
こんなに大層な装置が必要なのかはわからないけど従っておいた方が良さそう。

【コンマ16】

【モノクマメダル6枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…58枚】

【物理準備室】

物理室の奥の空間には実験器具などが並べられた倉庫の様な空間がある。
至って事務的で無機質な空間だ。

その空間の中央にポツリと置かれているのは……今度はカメラ?


めぐる「デジカメ……みたいだね?」

灯織「このカメラ……なんだか見たことがあるような……」

めぐる「え?……誰かが持ってたやつ?」

灯織「……これ、結華さんが持ってたカメラと同じ型じゃないかな」

めぐる「確かに、そうかも……!前に一度猫のスナップを見せてもらったよ!」

灯織「そっくりだよね……いや、流石に結華さん自身のものってことはないと思うけど……」

(でもアンティーカの皆さんに一度見てもらった方がいいかもしれない……)

灯織「これ、預かっててもいいかな?」

めぐる「えっ?うん……壊さないように気を付けてね!」

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1.【学校エリア3F】娯楽室
2.【学校エリア3F】美術室

↓1

1 選択

【娯楽室】

ここは……学校には珍しいスペースだ。
ビリヤード台やダーツスペース、漫画雑誌まで置いてある。


雛菜「あ~、これ読みたかったやつ~!」

めぐる「なんか本当にここが学校なのか自信を失っちゃいそうな空間だね……」

灯織「うん、うちの学校にはこんなのなかったよ」

めぐる「うーん……ビリヤードとかって知ってはいるけどルールがわかんないよね」

灯織「そうだね、プレイしてる人とかすごく大人でカッコいいなって思うんだけど……実際プレイするとなるとね」

甜花「甜花、ルールぐらいなら大体わかるよ……?」

灯織「甜花さん?!」

甜花「ビリヤードなら簡単なナインボール、ダーツならカウントアップかな……?どれもヤクザ屋さんのゲームで、ミニゲームにあったから……」

(どんなゲームなんだろう……)

甘奈「甜花ちゃんさっすが!せっかくだしみんなでやってみようよ☆」

雛菜「いいですね~、雛菜はオセロがいいかも~」

灯織「うん、また今度。甜花さん……私にもルールを教えてもらってもいいでしょうか?」

甜花「に、にへへ……うん!甜花、遊びの先生だから……」

【コンマ91】

【モノクマメダル1枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…59枚】

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(よし、あとはあそこだけだね……)

【選択肢が最後の一つとなったので、残った探索先の美術室へ向かいます】

【コンマ判定でモノクマメダル獲得枚数の判定を行います】

↓1

【美術室】

ここは美術室、みたい。
石膏像やキャンバスがこれ見よがしに並べられてるし……壁はステンドグラス。
どこからこんなに予算を回してきたんだか。


灯織「彫刻刀とか絵具とか……設備も充実してるんだね」

めぐる「みたいだね、なんだか事務所でペンキを塗ったの思い出すなー」

灯織「流石にここで作品を作る気には、ならないかも……」

愛依「あれ……墨汁なんかもあるんだ……」

灯織「愛依さん?それは?」

愛依「あー灯織ちゃん!これ、墨汁っぽいんだよね。書道教室は流石に単体じゃ無いかー」

灯織「そういえば愛依さんは書道がお得意でしたよね」

愛依「んー?まあ、ボチボチ?昔っからおばあちゃんに教えてもらってたからねー」

愛依「あーなんかあさひちゃんのこと思い出しちゃうわ〜、あさひちゃんの書いた字も味があっていいんだよね!」

めぐる「灯織灯織!こっち、もう一つ部屋があるよ?」

灯織「えっ……?」

(美術倉庫……ここの扉は鍵付きだ、内側からかけるタイプみたいだけど……)

【コンマ42】

【モノクマメダル2枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…61枚】

【美術倉庫】

美術倉庫の名前の通り、美術の授業で使うような用具がこちらにもゴロゴロと転がっている。
中でも目につくのは大きなハンマーの数々かな?
壁にかけられたハンマーは石膏像を作るときに使うんだろう。

だけど、一番目を引いたのは部屋の隅に落ちていた一枚の写真。


灯織「写真……?誰が撮ったんだろう……?」


そう、純粋な興味で私はその写真を手に取った。
この学校に関係するものだろうか、外の世界に関係するものだろうか。ただそれだけの興味だった。
でも、そこに残されていたのは。

(……え?)




_______真乃と小糸が二人で料理をしている写真だった。


(……な、なんで?)

めぐる「こ、これって……?」

モノクマ「わーーーーー!!なに見てるのさーーーー!!」


思わずめぐるも私もたじろいでいると、どこからともなくモノクマが現れて、手に持っていた写真を引ったくってしまった!


モノクマ「プライバシーもあったもんじゃないね!この野郎!……いや、野郎じゃないか」

灯織「も、モノクマ?!今のは?!」

モノクマ「あー、あー!知りませーん!ボクはなにも知りませんよーだ!」


私の質問になにも答えることもなくそのまま逃げてしまった。


めぐる「い、今の写真……」

灯織「小糸と真乃ってそんなに仲良かったのかな……あの写真、背景から見てどこかのキャンプ場だったよね……?」

めぐる「ずるいなー真乃!わたしももっと小糸と仲良くなりたかったのにー!」

(なんだろうこの違和感……二人とも知り合いだったわけだし、あんな写真があったとしてもおかしくはないんだけど……)

(なにか、重大な見落としが……?)

【空き教室】

学校という施設である以上当然ながら教室も存在する。
三階にもこれまでの階と同様にいくつかの教室があり、その中の一つを何気なく開いてみた。


円香「……」

灯織「ひ、樋口さん?!どうしてここに……?」

円香「どうしても何も無いでしょ、私も灯織達と同じ生徒。モノクマがお節介焼いただけだから」


乱暴な口調で樋口さんは私に言い訳をするとそそくさと部屋を後にしようとドアノブに手をかける。


めぐる「待って!」

灯織「めぐる……?」

円香「……何?」

めぐる「円香は今何を考えてるの?」

円香「……は?」

めぐる「お願い……教えてもらえないかな。わたしね、ここにいる皆で協力すれば絶対モノクマに負けないって思うんだ」

めぐる「円香は透と小糸が死んじゃって……わたしたちのことを信じられないのもわかる……わかるけど!」

めぐる「円香も一緒に帰らないと意味がないから!円香だってわたしの友達だと思ってるから!」

円香「……お生憎様、私に協力の意思はない」

めぐる「……円香」

円香「変に期待を持たれても困るから先に言っておく」






円香「私は必ず誰かを殺す」





灯織「……!?」

めぐる「……え?」

円香「灯織とめぐるが真乃にほだされて見出した【絆】……そんなのただの綺麗事。向き合うべき感情に対する逃避行動でしかない」

めぐる「ち、違うよ!真乃に透に樹里に小糸!四人の思いを引き継いで……」

円香「勝手に透と小糸を入れないで」

めぐる「……っ!」

円香「あんたに死んだ人間の何が分かるっていうの?透も小糸も……私の方が分かってる」

灯織「そ、それは……」

円香「なかよしごっこするならご自由にどうぞ。私は知ったこっちゃないから」


樋口さんが去り際に吐き捨てるように残した言葉がしばらく胸に刺さっていた。何も言い返せなかった。
幼なじみを立て続けの失った樋口さんの心境なんか私たちにわかるはずもないし、分かろうとすることすら樋口さんは嫌がるはずだ。


めぐる「灯織……」

灯織「……」


でも、だからといってここで折れるわけにはいかない。
それこそ絆を樋口さんの言うように独りよがりなものだと認めたことになるから。
背負って生きると決めた以上、止まるわけにはいかない。


灯織「めぐる、行こう」

めぐる「……うん」


絶対に皆で生きて帰るんだ……!!

【食堂】

新しく広がったエリアの探索を終え、食堂に戻るとすぐに報告会が始まった。


咲耶「さて、みんな一通り探索を終えたところで今回も報告会と行こうか」

甘奈「甘奈と甜花ちゃんと雛菜ちゃんは娯楽室を色々と調べてたんだけど、沢山ゲームがあって楽しそうだったよ!」

甜花「ダーツにビリヤード……ゲームとして申し分なし……!」

雛菜「漫画雑誌も読みたい奴がありましたよ~」

摩美々「オセロなんかもあったし今度灯織一緒にやろうよー」

灯織「……お、お手柔らかにお願いします」

愛依「美術室は画材?とかもめっちゃあって色々できそうだったよ!」

咲耶「彫刻造りの材料もひとしきり揃っていたね、芸術をするにはうってつけな環境のようだ」

智代子「うんうん、しかも愛依ちゃんの得意な書道セットもあったよね!」

愛依「マジマジ!久しぶりに一筆、書いてみますかー!」

凛世「物理室には、かなり仰々しい装置がございました……」

智代子「モノクマが言うには空気清浄機、らしいね!」

灯織「私は初め、タイムマシーンだとからかわれました……」

摩美々「確かにそう見えなくてもないケド、信じたのー?」

灯織「し、信じてません!」

霧子「保健室には、倉庫以上の設備が充実してたよ……」

霧子「怪我をしちゃっても、これで安心できる……かな……」

咲耶「私たちには白衣の天使がいるからね、もしもの時には頼らせてもらおうか」

霧子「さ、咲耶さん……」


報告がひと段落したので、私たちはずっと気になっていた話題を持ち出した。


灯織「その……私とめぐるから一ついいでしょうか」

咲耶「なんだい?聞かせて欲しいな」

めぐる「あの写真のことだよね?」

甜花「しゃ、写真……?」

灯織「はい……モノクマに回収されたので手元には残っていないんですが、美術準備室に入った際に一枚の写真を拾ったんです」

愛依「あー、あん時?写真なんかあったんだ!」

めぐる「愛依は美術準備室には入らなかったの?」

愛依「うん、うちはさらっと美術室の方しか見てなかったカンジ」

灯織「その、写真には……真乃と小糸が写っていて」

雛菜「……小糸ちゃんが?」

灯織「は、はい……二人で屋外で料理をしていて……まるでキャンプの様でした」

摩美々「それ、この合宿よりも前に撮られたやつってコトだよねー?」


雛菜「……」

咲耶「どうだろう、雛菜。何か心当たりはないかな?」

雛菜「……小糸ちゃんはアンティーカの人とは仲良かったみたいですけど、他のアイドルとは別に聞いてないですね〜」

霧子「わたしのことかな……?」

灯織「真乃は誰とも打ち解けやすいとは思いますが……小糸と特別仲が良かったとかはイルミネも聴いてないですね……」

甘奈「二人が実は生きてて、キャンプの真っ最中とか?」

摩美々「流石にないでしょー……真乃に至っては、私たちが目の前で死んだのを確認してるんだしー……」

(そうだ……真乃は間違いなく、モノクマのおしおきで命を落とした)

(それをここにいる全員が目撃している)

愛依「うーん、現物見てないしなんとも言えんカンジだね」

めぐる「ほ、ホントなんだよ?!」

咲耶「大丈夫さ、疑ってるわけじゃない」

摩美々「……」


摩美々「一旦考えても仕方ない謎は置いとこうよー」

灯織「あ、それでしたらこちらのカメラの話をしませんか?」

凛世「カメラ、ですか……」

灯織「はい……こちらは物理準備室で拾ったものなんですが」

智代子「すごいね灯織ちゃん……いろいろ見つけたんだね!」

めぐる「このカメラ、アンティーカのみんなは見覚えないかなー?」

咲耶「……おや?これは結華の持っていたものと同じ型のカメラかい?」

摩美々「まさかそっくりそのまま同じやつー?」

霧子「結華ちゃんのカメラさん、なのかな……」

灯織「どうでしょう、何かわかりませんか……?」

咲耶「うーん、データは残っていないみたいだね」

摩美々「似てはいるけど、これだけじゃ判別つかないですねー」

凛世「……」

智代子「凛世ちゃん?」



凛世「いえ、その……カメラと聞いて、プロデューサーさまのことを思い出してしまいました……」

咲耶「……そうか、凛世はこの前のクリスマスにプロデューサーにインスタントカメラを渡したんだったね」

凛世「はい……」

智代子「凛世ちゃん……」

凛世「夏には、プロデューサーさまに随伴して海に行ってお写真を撮ったこともありました……」

凛世「凛世にとってカメラにはプロデューサーさまとの思い出が、忘れ難く……」

摩美々「……」

摩美々「……凛世、このカメラ使うー?」

凛世「摩美々さん……?!」

霧子「摩美々ちゃん……ふふっ、うん……♪」

霧子「凛世ちゃんが持ってた方がカメラさんも嬉しいかもしれないね……!」

凛世「で、ですが……」

摩美々「正直私たちが持ってても仕方ないし凛世が持っててよー」

咲耶「カメラを見て、元気を取り戻せるなら持っておくべきは私たちじゃないさ」

凛世「皆さん、ありがとうございます……」


こうしてカメラは凛世の元へと渡った。
カメラから手がかりを得ることはできなかったけど、結果として誰かの支えになったのならそれは成功だよね。


咲耶「報告会はこれで終わりだけど……円香は結局来なかったね」

雛菜「円香先輩朝から見てないですし、もうほっといていいんじゃないですか〜?」

愛依「うーん、やっぱり気になんだよね……小糸ちゃんのことで相当うちらに恨みをもっちゃってるみたいだし……」

灯織「樋口さんのことなんですが……探索中に一度お会いしました」

摩美々「そうなのー?」

灯織「は、はい……しかし、取りつく島もないといった感じでして……」

智代子「そうだろうね……うーん、困り物ですな」

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円香「私は必ず誰かを殺す」

灯織「……!?」

めぐる「……え?」

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(流石に……あれは黙っておいたほうがいいよね)

めぐる「……でも、円香の協力なしにはモノクマには勝てないよ!」

咲耶「……そうだね、円香も含めて一丸とならないと私たちに希望はない」

咲耶「何かしらの手は講ずるべきだろう」

摩美々「お人好しですねー」

雛菜「雛菜はもう円香先輩ほっといていいと思う〜」


樋口さんという大きな懸念材料を残し、その日の報告会は終わった。

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

(……夜時間)

新しいエリアが増えたからといって手がかりが増えるわけでもない。
もちろん脱出口なんてものもない。
……私たちはまだ、モノクマの手の上で踊っているだけなんだろう。

……だから何?
私は樹里の姿から何を学んだ?
どんなに苦しくたって立ち向かっていく勇気じゃないの……!?

そう、これまでに二度の裁判を終えてきた……
弱音を吐くような自分じゃ、その二度を無駄にしてしまうだけ。

大丈夫、樋口さんのこともきっとどうにかなる。
それに、必ず活路は見出せる……!

無理やりにでもポジティブにならなきゃ、
蟠りを見ないようにして、私は無理やり眠りについた。

予定より開始が遅れてしまったのもあり、今回の更新はここまでです。
ちょっとしか進めれませんでしたね。申し訳ない。
次回更新分から自由行動も進めていきます。

次回更新は4/1か4/2に22:00~になると思います。
それでは次回もよろしくお願いします。
おやすみなさい…

最後に前スレで購買パートをやった後の結果をこちらのスレにもコピペしておきます。
次回自由行動の際の生徒選びにお役立てください。

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・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【ブルベリの香水】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】


3章続きより少し更新します


【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』

灯織「よし!」


決意を新たに顔を叩いて無理やり奮い立たせる。
落ち込んでいる時間なんかない……

さあ、今日もがんばろう!

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【食堂】


寝ぼけ眼をこすりながら扉を開けると、出迎えたのは意外な人物だった。


円香「……灯織」

灯織「ひ、樋口さん……!?」


昨日は探索途中に一度鉢合わせただけで、以後姿を見せていなかった樋口さんが食堂の椅子に堂々と腰かけていた。


灯織「ど、どうしてここに……?」

円香「どうして?……私も灯織たちと同じく283プロダクション所属のアイドルなんだけど」

灯織「そ、それはそうですが……」


つい昨日まで私たちを避けて行動していた人とは思えないほどに冷静な様子でいるのがかえって不気味。
何か腹に抱えたものがありそうな気配を感じる……


咲耶「円香はどうやら何か話があるみたいだよ」

灯織「は、話……ですか?」

霧子「うん……みんなが来てから、話すらしいんだ……」

めぐる「だからみんなを待ってたんだよー」

円香「そう、これは全員が聞くべき話」

円香「……特に、今のあなたたちの中心核である灯織にこそ聞いてほしい話」

灯織「……私に?」


樋口さんは冷たい視線を真っすぐに私に向けていた。
樋口さんは宣言通り、それ以降は食事に手を付けることもなく静かに全員が揃う時を待っていた。


雛菜「……円香先輩、なんでここにいるわけ~?」

円香「……」


前回の裁判で仲たがいした二人も会話はそれだけ。
樋口さんは最後の一人が食堂の席に着いたのを確認して、ようやくしゃべり始めた。


円香「……全員揃った」

甜花「ひ、樋口さん……どうしたの……?」

甘奈「甘奈たちに話って何?もしかして、脱出の方法が分かったとか☆」

円香「……」

摩美々「否定するときぐらい喋りなよー」

愛依「で、話ってなんなん?めっちゃ重要な話なんだよね?」

円香「……まあ、私からすればどうでもいい話なんですが」

雛菜「え~?どうでもいい話ならいいじゃ~ん、引っ込んでてよ~」

智代子「し、辛辣すぎるよ雛菜ちゃん?!」

円香「あなた方は知っておくべき事実だと思いまして」

(わ、私たちが知っておくべき事実……?)

灯織「ど、どういう意味でしょう……」

凛世「円香さんにとっては無価値でも、凛世たちは知るべき情報……」

凛世「先の裁判での発言を顧みると……コロシアイ、これを防ぐための有効な情報なのではないでしょうか……」

めぐる「えっ?!それだったらすっごく助かるよ?!」

甘奈「うんうん!甘奈たちが何よりも一番望んでることなんだし!」

甜花「樋口さん、お手柄……!」

円香「……」


いや、違う……
そんな私たちにとって助けになる情報なら、樋口さんはあんな表情をしない……


円香「私は小糸の裁判以降、あなた方に非協力的な姿勢を貫いてきた」

円香「……まあ、それは別に変らないんだけど」

円香「昨日、ひとつ面白いものを見たから」

霧子「面白いもの……?」


霧子さんの問いかけに樋口さんは不敵に微笑むと、私の正面に向き直った。


円香「このコロシアイ……私たちが戦うべき相手は誰だと思う?」

(私たちが戦うべき相手……?そんなの、決まってる)

灯織「モノクマ……このコロシアイをけしかけた首謀者、黒幕ですよ!」

円香「そう、ゲームに乗らないなら戦うべきはモノクマ。当然じゃない?」

円香「コロシアイのルール自体に抗わなきゃいけない……最終的に行き着くのは黒幕との直接対決かもね」


霧子「コロシアイなんて、だめだよ……」

霧子「でも、そうなると黒幕さんと戦わなくちゃ、ダメなんだよね……」

愛依「戦う……そっか、そうだよね……」

愛依「モノクマが途中でコロシアイを投げ出すなんて、そんなんありえないか……」

咲耶「要領を得ないね、円香が見たという面白いものの正体を早く聞かせてもらえないかい?」

円香「……せっかちですね」

凛世「モノクマさんと、円香さんのお話に何か関連があるのでしょうか……」

めぐる「もー、早く本題に入ってよ!」


樋口さんの話にやきもきする私たちの様子を見ると、
樋口さんは満足したのか、また元の無表情に戻って冷たい口調で言い放った。


円香「結論から言う」






円香「私たちの中に、黒幕側の人間がいる」






(……!?)

灯織「……え?」


樋口さんの発した言葉の意味が暫く分からなかった。


円香「もう一度言う?」

円香「私たちの中に、黒幕側の人間がいる」


急激に火照る肌を、汗が撫でた。
樋口さんが口にしたのは、これまで考えもしなかった事実。
いや、あってはならない事実だからこそ……
考えようとする気もわかなかったというべきか……
それだけ、根底を覆すような一言だった。


めぐる「ま、待ってよ……何を言ってるの、円香?」

凛世「あ、ありえません……そのような、ことなど……」

円香「……説明、いる?」

めぐる「いるよ!いるいる!そんなの……円香の言葉だけじゃ信じられないって!」


円香「オッケー。それじゃあ全部話す、それで決めて」

円香「昨日の夜時間、私は美術室で物色中でした」

咲耶「……物色とはね」

摩美々「何をしてたか……いや、やっぱいいや」

円香「お察しの通り」

円香「あの部屋には彫刻刀やハンマーなど、使えそうなものがたくさんありますから」

霧子「円香ちゃん……何か、作品を作りたかったのかな……?」

愛依「そんな隠れて作らなくてもうちら馬鹿になんかしないよ!?」

摩美々「……」

円香「……で、あらかた目を付けたので美術室を出ようとしたとき。美術倉庫の方から話声が聞こえて来たんです」

灯織「……話し声、ですか?」

-------------------------------------------------

モノクマ「はーいお疲れさーん、どうだった?西城さんの処刑の後のみんなは?」

???「…………」

モノクマ「ふーん、別にみんな凹んでなかったしそんなもんか」

???「…………」

モノクマ「やっぱり彼女の活躍が大きいんだね。ボクもみんなも予想外だったわけだけど、すごくいい感じだ。彼女のおかげだよね」

???「…………」

モノクマ「次の動機?それはまだ言えないよ!大丈夫大丈夫、絶対コロシアイはまた起こるんだからさ、心配する必要はないよ!」

???「…………」

モノクマ「そうそう、とっておきのやつが残ってるからね!」

-------------------------------------------------


智代子「ちょ、ちょっと待ってよ!な、なにこの会話……」

智代子「モノクマは誰と話してるの?!」

円香「……さあ?」

灯織「……え?」

円香「生憎だけどモノクマが話してた相手までは。モノクマは特徴的なダミ声だから聞こえただけ、ドア越しなら会話なんて聞こえない」

甘奈「え、で、でも……今の話って……」

甘奈「モノクマと同じ、コロシアイの黒幕側の人間だよね……?」

円香「さっきも言ったでしょ?あなたたちの中に黒幕側の人間がいるって」

灯織「違う……!そんな、私たちの中にいるかどうかなんてまだわからないですよ……!」

めぐる「そうだよ、今の話じゃ……!」

円香「話はまだ終わってない」

灯織「……え?」


-------------------------------------------------

モノクマ「にしてもキミがいてくれて本当助かるよ!ボクの視力はマサイ族並みとはいえ、限界があるからね」

???「…………」

モノクマ「ん?ああ、そうだよ。キミにはこの調子でお願いするから……その調子でみんなの様子をボクに伝えてよね」

モノクマ「やっぱコロシアイを主催する側として、活かせる情報を見逃すわけにはいかないからね、逐一教えてもらわないと!」

???「…………」

モノクマ「うんうん、頼んだよ。それじゃあ早いとこ戻ってくれる?夜時間とはいえ、不在でバレる可能性もあるしさ」

???「…………」

モノクマ「はーい、お疲れー。ほんじゃ、またねー」

-------------------------------------------------


(……は?)

円香「わかったでしょ?モノクマと話してた相手……黒幕側の協力者」

円香「いわば裏切り者はあなた方の中に紛れ込んでいる」


違う。そんなわけない。
だって、私たちは既に二度のコロシアイを生き抜いてきた仲間なんだ。


甘奈「嘘、だよね……?」

愛依「ないない……そんなん、うちは……信じないから……」

めぐる「うらぎり、もの……?」


それなのに、黒幕と同じ……
コロシアイを企んでいる人間がこの中にいるわけ……


円香「灯織」

灯織「……な、なんですか」

円香「どう?この場にいるお仲間のうち一人は……灯織の言う【絆】を前提から否定するような存在みたいだけど?」

灯織「……!?」

円香「……笑える。どれだけ灯織がお仲間を信じようともそのお仲間ははなっから協力する気がないなんて」






摩美々「はいストップー」






灯織「ま、摩美々さん……?」

摩美々「みんな学級裁判で何を学んだんですかー?」

摩美々「この学園で生き残っていくために必要なのは、真実を見つけ出すことですよねー?」

円香「……は?」

摩美々「円香の話しか根拠はないのに、鵜吞みにする必要ありますー?」

(……!!)

円香「……まあ、好きにすればいいですが」

摩美々「お言葉に甘えて好きにさせてもらっちゃいまーす、ねー、灯織―」

(ま、摩美々さん……)

(……そうだ。ここで私が認めてしまうわけには、いかない)

(私は、自分のためにも……みなさんのためにも、否定をしなければ……!)

灯織「そうですね……私も摩美々さんと同じく、信憑性には欠けると思います」

智代子「そ、そうだよね……裏切り者なんか、いるわけないよね……」


灯織「だって考えてもみてください……裏切り者が本当に要るのなら、私たちの結束をもっと邪魔するはずじゃないですか?」

めぐる「そ、そうだよ!コロシアイをさせたいんだったら、こんな風に集まるのだって妨害するはずだよ!」

灯織「大体あのモノクマに協力するメリットがないですよ」

灯織「モノクマのようにコロシアイを心から熱望するような人……私たちの中にはいないですよ!」


そう、私たちには283プロで共に過ごした歴史の積み重ねがある。実感がある。
一緒に夢を追った仲間たちなんだ……その内面だって知り尽くしている。
そんな裏切りなんて、ありえない!


雛菜「まあ円香先輩って、雛菜たちと敵対してるみたいなものだから~、不安を掻き立てるためだけの作り話って可能性もありますもんね~」

円香「……雛菜、あんたは」

雛菜「べ~!!!雛菜は円香先輩と話す時間なんてありませ~ん!」

摩美々「よくできた話だよねー、円香小説家でも目指したらー?」

円香「……それが、あなたたちの選択?」

凛世「円香さん、凛世たちは……仲間を信じます」

凛世「凛世たちは、揺らぎません……!」

霧子「そうだよ……わたしたちは、裏切ったりなんか……しないよ……」


円香「……はぁ」


樋口さんは私たちに辟易とした様子でため息を一つつくと、食堂から姿を消した。


(作り話、そう思うしかない……)

(でも、樋口さんの語り口は、妙なリアリティがあった……)

(……ダメ、考えちゃダメ)


摩美々「……さ、円香も帰ったし解散しますかー」

愛依「今の話、ウソ……なんだよね」

咲耶「……ああ、当然さ」

甜花「甜花……甜花は、信じない……」

摩美々「考えるだけ無駄だってー」


全員、信じないという言葉を別れの言葉にそれぞれへの個室へと戻った。

……私も、信じない。裏切り者なんて、そんなの……あってはならないんだから。


【灯織の部屋】

裏切り者……あの話は嘘なんだ。
間違いない。樋口さんの、私たちをばらばらにするための策略。

……それなら、私たちはより結束を強固にして立ち向かわないと。

今の私にできることは、これだ。


【自由行動開始】

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…61枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 雛菜選択

【娯楽室】

灯織「市川さん……今、お暇ですか?」

雛菜「ん~?あ~、こんにちは~」

雛菜「雛菜に何か用ですか~?」

灯織「も、もしよろしければ一緒に過ごさせていただいても……?」

雛菜「え~?う~ん……」

(……な、何を悩むことがあるんだろう)

(も、もしかしてなにか失礼をしてしまった?!だとしたら?!)

雛菜「オセロでもやります~?」

(よ、よかった……ただゲームで悩んでいただけだった……)


市川さんとオセロで遊ばせていただいた……

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【ブルベリの香水】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1


【ブルベリの香水】を渡した…

灯織「い、市川さん……どうでしょう、香水なんですが」

雛菜「あ~、ありがとうございます~」

雛菜「確かにいい匂いですね~」

灯織「で、ですよね!清涼感がある香りで、爽やかな印象……」

雛菜「でもこれ、パパの香水にそっくりな匂いですね~」

灯織「……え?」

雛菜「これ、男性用香水じゃないですか~?」

灯織「えっ?!?!?し、失礼しました!!」

-------------------------------------------------

灯織「い、市川さん……あの、この前の裁判では」

雛菜「ん~?」

灯織「そ、その……樋口さんとは、結局どういう状態になられたのでしょうか」

雛菜「……」

灯織「樋口さんと、その……仲たがいしたような形に、見受けられましたので……」

雛菜「……」

灯織「し、失礼しました……!差し出がましい真似を……!」

雛菜「言う通りですよ~、そのまま~」

雛菜「雛菜は円香先輩と文字通り絶交したので~」

灯織「ぜ、絶交?!」

雛菜「当たり前でしょ~?だって円香先輩は透先輩と小糸ちゃんの気持ちを……理解しようともしてなかったんですから~」


1.本当にそうでしょうか……?
2.仲直りする気はないんですか?
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「その……市川さんは仲直りをする気はないんでしょうか……?」

雛菜「仲直りですか~?」

灯織「市川さんと樋口さんの関係性って……ここにいる誰よりも深い関係性、だと思うんです」

灯織「幼馴染として積み重ねた時間は……私たちユニット同士のつながりよりも濃い、と思うのですが」

雛菜「まぁそれはそうですけど」

灯織「い、市川さん……?」

雛菜「だからこそ、この前の事件での円香先輩は許せないんですよ」

灯織「……そう、ですよね」

雛菜「透先輩の気持ちも、小糸ちゃんの気持ちもわかってない……むしろそれを踏みにじってましたよね?」

灯織「……い、いえ……その……」

雛菜「雛菜には、今の円香先輩がわからないんですよね~」

雛菜「それと雛菜自身のことも」

灯織「……え?」

雛菜「雛菜は、円香先輩のことどうしたいんですかね~」

灯織「え、あっ!ちょっと……!」


市川さんは機嫌を悪くしたのか、その場を離れてしまった……
絶対に、市川さんと樋口さんの関係性も今のままじゃいけない……
それは、そうなんだけど……

私に何かできるのかな……?


【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…2.5】

【灯織の部屋】

市川さんと樋口さんのことを考えながら部屋に戻ってきた……

(喧嘩、なんて次元の話じゃないんだよね……)

(根源的な部分にできてしまった蟠り……どうすればいいんだろう)

【自由行動開始】

(さて、もう少しぐらいは行動する時間があるかな?)

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…61枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 雛菜選択

【雛菜の部屋】

ピンポーン

雛菜「……は~い」

灯織「あ、あの……市川さん、先ほどは」

雛菜「……なんですか~?」

灯織「す、すみませんでした!必要以上に踏み込んだ真似を……デリケートな問題のはずなのに……!」

雛菜「……別に気にしてないんでいいですよ~」

雛菜「それより、雛菜の部屋の前であんまりこういう話はしたくないので~」

(あ……ここで騒いでたら他の皆さんに見られてしまう……そっか、そうだよね)

灯織「す、すみません!配慮が届かず……!」

雛菜「とりあえず散歩でもしながら話します~?」


市川さんと散歩しながら平謝りした……

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1


【高級チンチラシート】を渡した…

灯織「あ、あの……こちらお詫びのしるしといいますか……」

雛菜「……これって?」

灯織「毛皮を使用した座り心地のよいシートです……かつて王族が使用していたのと同じモデルと聞きました」

雛菜「なんかすごいですね~」

雛菜「わっ、フカフカ~

【高級チンチラシート】を渡した…

灯織「あ、あの……こちらお詫びのしるしといいますか……」

雛菜「……これって?」

灯織「毛皮を使用した座り心地のよいシートです……かつて王族が使用していたのと同じモデルと聞きました」

雛菜「なんかすごいですね~」

雛菜「わっ、フカフカ~!これだったら何時間座っても大丈夫かも~!」

(よ、よかった……)

雛菜「ありがとうございます~、またよろしくお願いしま~す」

-------------------------------------------------

(……さっきは、市川さんの機嫌を損ねてしまった)

(樋口さんとのことは気になるけど、直接言及しない方がいいかも)

灯織「市川さん、その……」

雛菜「ん~?」

灯織「えっと……その……」

(ダメだ……わ、話題が出てこない……!)

雛菜「あの~」

(市川さんとはこの学園に来るまで交流もまだそこそこだったし……今は状況が状況)

雛菜「あの~」

(当たり障りのない……楽しい話題を提供しなければ!)

雛菜「もしも~し!」

灯織「い、市川さん?!」

雛菜「あの……そんな気を使わなくていいですよ~?雛菜も仲間の一人なんで~」

雛菜「それよりむしろ、雛菜から質問してもいいですか?」

灯織「し、質問……ですか?」

雛菜「小糸ちゃんと……仲良かったんですよね~?」

(……!!)

雛菜「小糸ちゃんのこと……どう思います?」


1.小糸は私の友達です
2.小糸には勇気をもらいました
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「……小糸は私の友達です」

雛菜「……ふ~ん」

灯織「この学園に来たとき、私と小糸はまだお互いのこともよく知らないで、おたがい人見知りで……」

灯織「全然、仲良くはなかった……と思います」

雛菜「小糸ちゃん、あんまりそういう話聞きませんでしたしね~」

灯織「でも、何度も会話をするたびに、小糸には強い芯があって……思いやりもあって……」

灯織「見習うべき点の多い、すごい人なんだって……」

灯織「大切にしたい友達なんだって思うようになっていって……」

雛菜「……」

灯織「小糸は、命を落としてしまいました……それでも、私の胸の中で生き続ける最高の友達の一人であることには変わりありません」

(ど、どうだろう……割と赤裸々にすべてを話してしまったけど……)

灯織「い、市川さんの聞きたかった質問にそぐわなかったでしょうか……」

雛菜「ううん、ありがとうございました~」

雛菜「小糸ちゃん……本当に、強くなってたんだね」

灯織「市川さん?今何か……?」

雛菜「なんでもないです~!それより、話聞かせてもらったので、お礼に何かしないとですね~」

灯織「え?!お、お礼なんてそんな……っ!」

雛菜「また今度、何か用意しときますね~」


【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…4.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 61枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?
↓1

【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【現在のモノクマメダル…51枚】

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

市川さんとお話をして自分の部屋に戻ってきた……

(市川さんにお礼をもらう……?)

(一体、どんなものが……?)

【自由行動開始】

(さて、もう少しぐらいは行動する時間があるかな?)

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…61枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩


-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…51枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1


そろそろ時間的に厳しいので終わっておきます。
引き続きこのレスの直下で行動指定の安価はとっておきますね。

次回更新は4/3 22:00~予定です
前スレの埋めネタも更新予定なので3章の更新は少なめです

それではおやすみなさい…

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…51枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2雛菜

えっと親愛度の表記が、福丸小糸になっているのと2回目プレゼント成功していれば4.5ではないでしょうか

>>77
安価雛菜把握しました
親愛度表記ですが、福丸小糸になっていたのは完全にコピペミスです!すみません!
プレゼント判定はパフェにはしてないので数値はこのままです
雛菜の反応がちょっとわかりにくかったですね

ちょっと今日はガバが多くてすみませんでした…

すみません、3rd打ち上げ参戦のため予定を見送らせていただきます

すみません、3rdをもろに浴びてしまって立ち直るのに時間がかかりました
遅くなりましたが本日22:00~再開してもよさそうですかね?

2 雛菜選択

【食堂】

雛菜「ん〜?あ、ここ座ります〜?」

灯織「い、市川さん……もう晩ご飯は済まされたんですか?」

雛菜「まだですけど……」

雛菜「……」

灯織「……」

雛菜「一緒に食べます〜?」

灯織「は、はい……ぜひ……」

雛菜「あは~?」

(かなり考えた末に誘っていただけた……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【月の石】を渡した…

灯織「市川さん、こちらどうでしょうか……」

雛菜「え~……石じゃないですか?」

灯織「石は石でも、月面でとれた石らしいんです」

雛菜「あは~?」

灯織「月面の石は場所ごとに成分も異なっていて…これは『静かの海』でとれたものだそうです」

雛菜「そうなんですね~」

雛菜「ロマンってやつですか~?」

灯織「……!は、はい!その、ロマンを感じていただければと」

雛菜「そういうのって円香先輩がすきそうですよね~」

灯織「え、あ……そ、そうかも、しれないですね……」

雛菜「一応雛菜、もらっときますね~」

灯織「……」

-------------------------------------------------

雛菜「はいコレ〜!」

灯織「えっ?!い、市川さん?!こ、これってどうしたんですか?!」

雛菜「クッキー焼いたんですよ〜?この前小糸ちゃんの話聞かせてもらったのでそのお礼です〜」

(そういえば、そんなことを言っていた気もするけど……)

灯織「あ、ありがとうございます……これは……市川さんが、手作りで……?」

雛菜「小糸ちゃんが、前ハロウィンの時に焼いてくれて、その時に教わったんですよね〜」

雛菜「……」

(じっと私の顔を見ている……味の感想を求めているんだろうか)

灯織「……い、いただきます」

灯織「……」

灯織「美味しいです、口触りが良くて指が進みますし、サクサクとした食感も抜群です」

雛菜「あは〜?」

灯織「クッキーの形も、市川さんのお好きなキャラクター……ユアクマ、でしたよね?」

雛菜「よく知ってますね〜、可愛いですよね〜」

灯織「は、はい!とても!」

雛菜「やは〜!」

(私の拙い感想を飛び跳ねたり身振り手振りで喜んでくれる市川さん)

(……ただ、市川さんのこの憂いげな表情はなんなんだろう)

雛菜「雛菜の顔に何か付いてます〜?」


1.無理、なさってないですか……?
2.やはり、小糸のことが引っかかってらっしゃるんですか……?
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「無理、なさってないですか……?」

雛菜「え~?」

灯織「その、市川さんは……私たちと交流を、あまり好ましく思っていない印象があったので……」

(この学園に来た直後もまだそうだった……)

(口では明らかな態度にしていなかったが、私たちとの間に明確な線引きをしていたような……)

(なのに、今の市川さんはむしろ距離を詰めようとすらしている印象を受ける)

雛菜「そんなことないですよ~!雛菜そんなに変わった風に見えますか~?」

(その原因は、小糸のことだろう……)

(この前も私に小糸とのことを訪ねてきたように……)

(私たちとの距離感で思うところがあったんじゃないかな……)

灯織「……その、私が言えたことではないと思うんですが」

灯織「別に、無理やり前に進む必要はないと思います」

雛菜「……」

灯織「あの……?」

雛菜「雛菜は、透先輩が死んじゃって……もう前にも後ろにも進めなくなっちゃった」

雛菜「小糸ちゃんは、それでも一生懸命前を向いててすっごく偉くて……」

雛菜「でも、雛菜は小糸ちゃんの頑張りを横で見るしかできなくて……」

雛菜「雛菜が小糸ちゃんの想いを受け継ぐとしたら、雛菜も頑張るしかないのかなって……」

灯織「市川さん……」

灯織「……でしたら、私にそのお手伝いをさせてもらえませんか」

雛菜「え?」

灯織「そばで、見ておくくらいはできますから」

雛菜「……優しいんですね~」

(市川さんはそういうと会釈を一つして去っていった)

(市川さんの中で起きている変化……それを私も見届ける必要があると思う)

【親愛度が上昇しました!】

【市川雛菜の現在の親愛度…5.5】

___

_____

_______


【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


夜時間のチャイム。
今日もそろそろ寝ようかとベッドに向かって足をうごかしたその時、インターホンが鳴った。


ガチャ

灯織「はい……?」


そこに立っていたのは、摩美々さんだった。


摩美々「ちょっと今……いいー?」


その声色は淡々としており、いつもの私をからかう時のそれとは大きく異なっていた。
並みならぬ様子に気おされた私はそのまま摩美々さんを部屋へとあげた。


灯織「どうしたんですか?摩美々さん……め、珍しいですね」

摩美々「まぁねー……」


摩美々さんは言葉に困っているのか、しばらくツインテールを指先でいじっていた。
こんな時間にわざわざ訪問するのに、言葉に詰まる……
それなら話題は……


灯織「裏切り者……の件でしょうか」

摩美々「……わかるー?」

灯織「わざわざ個室に上がってってことは他の人に聞かれたくないということですから……」

摩美々「……だいぶ灯織も察しが良くなってきたよねー」

灯織「それ、どういう意味なんですか……」

摩美々「この学園生活に慣れて来たんじゃないのー?」

灯織「や、やめてください……そんなの……」

摩美々「……ごめん」

摩美々「……で、本題なんだケド、灯織はどう思ってる?」

灯織「どう……と言いますと」

摩美々「裏切り者、いると思う?」

(……!!)


摩美々さんの言葉は真っすぐだった。おふざけなんて一つもない。
私の真意を聞きたがっている。

……なら、隠すわけにはいかない。


灯織「……可能性の完全な否定は、難しいかと思います」

摩美々「……やっぱりそう思うよねー」


ほんの少しだけ、本当にわずかな可能性として……
裏切り者がいる可能性は、あると思う。
そのことを私はこの瞬間まで隠していた。


灯織「この大規模なコロシアイ……単独犯で運営する方が無理がありますから」

灯織「それに、樋口さんの作り話にしては突飛すぎます……」

摩美々「……だよねー」


あの時は咄嗟に強く否定したけれど、この学園において絶対はない。
むしろ自分にとって不都合で信じたくないものの方がこの学園では実現してしまう。
それを痛いほど知っているから。


灯織「……無いとは、思うんですが」


自分でもその口調の弱さが感じ取れた。


摩美々「……私も、裏切り者はいると思うんだよねー」

灯織「ま、摩美々さん……?」

摩美々「てゆーか、最初から思ってたみたいなー……」

灯織「最初から……ですか?」

摩美々「モノクマの狙いはコロシアイの中でも私たちを仲間割れさせることなのはなんとなく感じ取れるでしょー?」

摩美々「だったら、内実を良く知っておかないと……情報を絶えず取り入れないと駄目だと思うんだよねー……」

灯織「……」


摩美々「ごめん……全員が全員、絶対に裏切り者がいないって思ってたらキケンじゃーん?だから確認しとこうかなって思ってー」

灯織「い、いえ……摩美々さんのおっしゃる通りですから」

摩美々「……それでも、不安を抑えてくれてありがとうね灯織ー」

灯織「……え?」

摩美々「朝、食堂でー。私に合わせてくれたでしょー」

灯織「あ、あれは……」


摩美々さんの言葉にただ私は乗っかっただけだ。
あそこで樋口さんに圧されていたら、まずい。ただその一心だったから。


摩美々「ふふー、やっぱり灯織はリーダーに向いてるよー」

灯織「り、リーダーだなんて……」


摩美々さんは私の謙遜の言葉を背中に浴びながら扉へ向かっていき、その手をドアノブにかけた。


摩美々「今から寝る所だったの、邪魔してごめんねー」

灯織「ま、摩美々さん……いえ、気になさらないで下さい」

摩美々「明日からも頑張ろうねー」


摩美々さんはそのまま部屋を後にした。


摩美々さんを見送り、ベッドに突っ伏す。
実際のところ、裏切り者の真偽はわからない。

……ただ、勘ではあの話は真実だ。

可能性の砂粒一つ一つまで疑っても足りないくらい、
この学校は、この日常は歪んでいるから。

目をつむればモノクマの邪悪な笑い声が頭に響くよう。

疑念と不安のスパイラル、それが浮かび上がることを止めることはできなかった。



……その日は眠りにつくまで時間がかかった。

___

_____

_______


【灯織の部屋】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』


朝だ……
とりあえずは食堂に行かないと

朝を告げるアナウンスが鳴り、いつも通りに部屋を出ようとしたんだけど……

_____ガチャガチャ

……あれ?
いや、鍵を閉めて寝たのはそうなんだけど……
鍵を開けても何かが引っかかっていて開かない。
おかしいなと首を傾げ、何回も何回もドアノブを下ろしてみても一向に扉は開かない。


灯織「ま、まさか……」


誰かに襲われてる……?!
この部屋は完全防音、内側から助けを呼ぶことはできない。もしもこのまま扉が開かなかったら、いずれ餓死してしまう……?
それを誰かが狙って、私を標的にでもしているのなら……?


灯織「開いて!開いて!」

______ガチャガチャ!ガチャガチャ!


モノクマ「ちょっと!何やってんのさ、ステイだよステイ!」

灯織「うわっ?!」


部屋には自分以外誰もいないと思っていたために自分でも想像以上の声が出た。
そうだった……モノクマは学園内ならいつでもどこでもすぐに現れることができるんだった。


灯織「も、モノクマ……ドアが開かないんです!」

モノクマ「そりゃそうだよ!ボクが閉めてるんだから!」

灯織「え……?」

モノクマ「風野さんも持ってるマニュアルキーとは別に、中央制御のロックキーがあるの!今はボクが風野さんの部屋をそれで閉鎖してるってわけ!」

灯織「な、なんだよかった……」

(いや良くないけど!)

モノクマ「まあまあ、ボクからのお話を聞いてくれたらすぐに開放するからさ。ちょっとの辛抱だよ」

そういうとモノクマはどこに仕舞い込んでいたのか、両腕で抱え込むぐらいの大きさのプレゼントボックスを持ち出した。

モノクマ「じゃじゃーん!これはボクからの気持ちだよー!」

灯織「は、はぁ……」

モノクマ「風野さんのためにボクが三日三晩考え抜いたプレゼントだよ、喜んでくれると嬉しいな!」


そういって無理やり私に手渡したプレゼントとやらは見た目のわりには軽い。
それに持ち上げるとカラカラという音がした。


モノクマ「ほら、見て見て!」


モノクマに促されるままにその箱を開けてみると……


灯織「水晶玉……?」


球の形に加工された透き通った物体。
台座に使ってくれと言わんばかりの紫紺の布地の上に鎮座してあった。


モノクマ「そう!ほら、入学したときにボクがオマエラの才能を考えてあげたでしょ?」

灯織「そういえばそんなのもありましたね……」


希望ヶ峰学園に閉じ込められた初日。モノクマに手渡された電子生徒手帳にそんな項目があったような気もする。
【才能】なんて銘打ってはいたものの、私たち等の本人にはそれを裏付けるようなものも無いので完全に忘れ去っていた。


モノクマ「ほら、必死に考えた割にあれが死にステになっちゃってるのがもったいないと思ってさ!少しでもその才能を発揮してもらいたいと思ってまずは形から入ることにしました!」

灯織「それで、水晶玉ですか……」

モノクマ「うぷぷぷ……どう?未来とか過去とか見えてこない?」

灯織「以前も話した通り私は別に占いができるわけでは……」

モノクマ「えー?せっかく超高校級の占い師本人が使ってたのと同じモデルのを用意したのにー?」

灯織「前からちょくちょく言ってますけどそれ誰なんですか…?」

モノクマ「どんな占いでも必ず3割の確率で的中させちゃう占い師がいたんだよ……」

灯織「さ、3割ですか……」

(すごいのかそうじゃないのか微妙なラインだ……)


モノクマの言動は理解に苦しむものばかりだけど、この超高校級というワードは頻出の割に聞き馴染みもない。
それなのにモノクマの口ぶりはあたかもそんな人間が実在したかのようで……

まあ、モノクマの話なんてまともに聞く必要はないとは思うんだけど……


モノクマ「確か彼はその水晶を一億円出して買ったとか言ってたっけね!」

灯織「い、い、一億円?!」


手に持っていたガラスのような軽さの球体が一気に重くなったように感じる!
これ以上手に持っていることに耐えられず、私は箱の中に水晶玉を戻した。


モノクマ「やれやれ、ゲンキンだなぁ風野さんも」

灯織「い、一億なんて言われて冷静じゃいられませんよ……」

モノクマ「もう、売れっ子アイドルになれば一億何て端金でしょ?こんなんに動揺してちゃダメだよ?」

灯織「無理ですよ……」


そ、そんな一億円の価値のある代物をポンと渡してきたってことなの……?
モノクマの財力は一体どこから……


モノクマ「まあそういうわけで、ボクからのプレゼントを有効に使って存分に才能磨いチャイナ!」

モノクマ「才能が成熟した暁にはそのプレゼントも活用して殺しチャイナ!」

灯織「結局はそこに行き着くんですね……」

モノクマ「そりゃね、これが今回の【動機】でございますから!」

灯織「【動機】……」


真乃の時の『秘密』、樹里の時の『仲間』……
モノクマはこれまでに二回私たちを犯行へと焚きつけるための【動機】を用意していた。
どちらも悪意に満ちて、残酷なものだったけど……

______今回は、この水晶玉?


灯織「……何を考えてるんですか?」

モノクマ「んー?」

灯織「これを渡されたからと言って、殺意も何も抱くとは思えませんけど……」

モノクマ「まあ確かにすぐには動機には結びつかないかもね!」

灯織「……というと?」

モノクマ「もっと多面的に見るんだよ、例えばその安物のガラス玉!ボクは占いに使う道具って言ったけど、人に投げて当てれば十分な凶器だよね!」

灯織「……!!」


モノクマ「布で包んでぶん回したら撲殺にも使えちゃう!あらやだ便利!」

モノクマ「風野さん以外のみんなにも才能にまつわるプレゼントをお渡ししております!他のみんなは一体どんなプレゼントもとい凶器をもらったのかな?」


モノクマの狙いが見えてきた……
モノクマは全員に凶器を握らせることこそが目的だった。


モノクマ「うぷぷぷ……」

これまでの動機で揺さぶりをかけられても耐えてきた私たち、それに突然凶器を渡すことで精神をコロシアイという場に無理やり持ってこようとした。

他の人が手に入れたものが、もし殺害に使われたら……
自分のもらったプレゼントで可能になる殺害方法が、有効だったら……

そうやって疑心暗鬼を引き起こす、そんな企みだ。


モノクマ「まっ、好きに使用方法は考えて頂戴よ、ストレートにそれで誰かを呪い殺したりなんかもいいかもね!ばいばーい!」


……だとしても、些か周りくどすぎるような気もする。
特に前回の【動機】のビデオ……
あれが直接殴りつけるほどの衝撃のものだった後。
比べてしまうと本気で私たちにコロシアイをけしかける意思があるのかを疑いすらしてしまう。

______でも、油断するわけにはいかないのも重々承知。


ひとまずモノクマも去って部屋から出ることもできるし、この一件は皆さんと共有して対策を考えよう。

……流石に一億円の水晶を持って出歩くのは恐ろしいので、部屋に残したまま。

-------------------------------------------------
【食堂】


食堂に着くと、まばらな集まり方をしていた。
いつも早くに来ている凛世がいなかったり、割と遅めな集まりの甜花さんが既に来ていたり……
すこし新鮮な光景だ。


霧子「おはよう、灯織ちゃん……」

灯織「霧子さん、おはようございます……あの、これはまた、どういった状況なんでしょうか……」

愛依「多分みんな理由は一緒だと思う!灯織ちゃんもついさっきまでモノクマに捕まってたんでしょ!」

灯織「え……はい、そうなんです。もしかして皆さんも?」

甜花「うん……なーちゃんと一緒にゆっくり寝てたら、突然モノクマがやってきて……」

甘奈「叩き起こされたかと思ったらそのままこんなの渡されちゃったんだ!」

灯織「……ヘアアイロン?」

甘奈「才能のためのプレゼント……って、みんなもそうだったんだよね?」

霧子「うん……わたしも同じ理由で、注射器を渡されたんだ……」

愛依「うちはなんとかっていうファッション雑誌を……山積みで。まあ表紙のツインテの子は可愛いし、暇つぶしにはなるけどさ……」

咲耶「……私は体型維持のため、と言われて下剤を渡されたよ」

灯織「だ、だいぶまちまちですね……」

愛依「灯織ちゃんは?」

灯織「わ、私は水晶玉でした……ふ、普通の」

(い、一億円の価値があるなんてとても言えないよ……)


甜花「ふっふっふっ……これなら、甜花が一番、大当たり……!」

灯織「甜花さんは何を渡されたんですか?」


私が何気ない気持ちで尋ねると、
甜花さんは得意げに机の下から両腕で抱えるほどの大きさの段ボールを箱を持ち上げた。


甜花「じゃじゃん……ゲームの詰め合わせ……!」テッテレー!

甘奈「甜花ちゃんよかったねー☆」

愛依「え……すご?!めっちゃあんじゃん……!」

甜花「甜花、超高校級のゲーマーだから……才能の研鑽に努めます……!」

甜花「ふんす……ふんす……!」

愛依「め、めっちゃ鼻息荒くなってる……」


段ボールの中には私も見覚えがあるような携帯機や、テレビに接続するタイプのものまで様々。
甜花さんのゲーマーとしての心に火をつけるにはこれ以上ないだろう。


甜花「せっかくだし、視聴覚室のテレビを使ってみんなでゲームとか、やりたいな……」

咲耶「それはいい考えだね、パーティ用のゲームなんかはあるのかい?」

甜花「えっと、資産を奪い合って友情を破壊するゲームと……日本全国を駆け巡るって友情を破壊するゲーム……どっちがいいかな」

咲耶「で、できれば友情を破壊しないゲームで頼むよ……」


灯織「しかしものすごい数のゲームですね……甜花さん、全部ご存知なんですか?」

甜花「もちろん……!基本ハードは全部抑えてるから……あ、風野さんにも分けた方がいい、かな……?」

灯織「え、わ、私にですか?」

甜花「いやむしろ、分けてあげるべき……布教はゲーマーとして、闘うものとしての、義務……!!」

灯織「は、はぁ……」

甜花「例えばこの携帯機なんだけど……」

灯織「これって……男子がモンスターを狩りに行くときに持ってたゲーム機では……?」

甜花「更にそれをアップグレードしたやつ……!液晶タッチ操作に背面タッチパッドを搭載してたんだ……!」

甜花「でも、末期にはちょっとエッチなゲームの移植版ばっかりになっちゃったんだけど……」

灯織「え、えぇ……?」

甜花「甜花はやったことないけど、これなんか人気だったらしいんだ……ノベルゲームらしいし、風野さんの好みに合う……かな……?」

(なんだか悪趣味なパッケージだ……)

甜花「デスゲームを題材にしてるらしいんだけど……」

(しかも今の私たちと同じような……)


甜花さんに半ば強引にゲーム機を手渡されてしまったけど、流石にこの状況ではプレイする気は起きそうにないな……


そうしてモノクマにもらったものを見せ合っているうちに
食堂にはポツリポツリ人が集まっていき、やがて樋口さん以外の全員が揃った。


智代子「突然でびっくりしたよね!部屋から出れなくて驚いちゃった!」

めぐる「うんうん、一人一人に手渡しするために一律で扉が閉められてたみたいだね!」

雛菜「これが今回の【動機】ってことでいいんですかね〜?」

灯織「おそらくは……モノクマ自身もプレゼントした品を犯行に使うように促す趣旨の発言をしていましたし……」

愛依「にしては随分と差があんね……うちとか甜花ちゃんとか、どうやっても人なんか殺せなくない?」

摩美々「適当なんじゃなーい?」

甜花「甜花は、ゲームがもらえたので満足……!」

甘奈「えへへ、良かったねー☆」

智代子「の、呑気だ……」

凛世「しかし、今回のプレゼントで犯行の幅が広がったという事実も否定はできません……」

咲耶「……ああ、私のもらった下剤や灯織の水晶玉、甘奈のヘアアイロンなどは犯行に組み込むことは可能だろうね」

智代子「そ、それはそうだけど……怖がりすぎじゃない?」

霧子「不安だったら、みんなのもらったものを集めて保管するのはどうかな……」

摩美々「悪くないアイデアだけど、それを管理するのも監視がいるし、余計な手間がかかりすぎるかもねー」

雛菜「あは〜、結局は自主性ってことですね〜」

めぐる「大丈夫だよ!わたしたちのもらった道具はあくまで犯行も可能ってだけ、それを使うための【動機】が今はないんだし!」

摩美々「まぁねー、モノクマが余計なことしてこなければ、とりあえずは様子見でいいかもー」

甜花「むしろ、生活を豊かにする可能性すらあるから……!」

愛依「アッハハ、甜花ちゃんそんな必死にならなくても誰もゲームは取らないってー!」


油断は禁物……
それはこれまでの経験で痛いほど分かっているけど……

モノクマの真意が見えない……
本当に凶器を私たちに渡すためだけだったの?
それにこんな回りくどい形で……?

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

モノクマによって動機は渡されたけど、今回は自主性に任せることにしてそれぞれの個室に戻った。
今回は何を狙ったものなのか、モノクマがまだ二の手三の手を隠し持っているのか。
それはわからない……

とりあえず今は皆さんと対策を考えるべきなのかな……

よし、今はできることをしよう……それしかない。

【自由時間開始】

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…51枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 摩美々選択

【美術室】

灯織「摩美々さん、こんにちは」

摩美々「んー?あ、灯織かー、おつかれー」

灯織「美術室に何か御用が……?珍しいですね」

摩美々「えー、なにそれー。わたしに芸術のイメージゼロなわけー?」

灯織「い、いえ……」

摩美々「ま、別にいいケド。今日はそういうんじゃないしー」

灯織「……え?」

摩美々「忘れたのー?昨日の円香の話、裏切り者の情報の出どころ、ここだったでしょー」

灯織「そ、そういえば……」

摩美々「なにか手がかりでもあればって思ったんだケド……無駄足みたーい」

灯織「まあ、そう簡単に証拠を残しはしないですよね……」

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【水晶のドクロ】を渡した…

灯織「摩美々さん、こちらをどうぞ」

摩美々「なにこれー……ドクロ?」

灯織「はい、とある古代文明の遺跡から発掘された、水晶製のドクロなんですけど……」

摩美々「へー……水晶自体はホンモノっぽいねー」

灯織「いわゆるオーパーツの一つ、みたいです」

摩美々「……ふふー、イカすじゃーん」

摩美々「灯織、プレゼントのセンスいいんだねー、そういうのモテるよー」

灯織「も、モテるって……こんなところでそのように褒められても、こ、困ります……」

摩美々「ふふー」

-------------------------------------------------

灯織「……摩美々さん」

摩美々「めちゃくちゃ真剣な顔してるねー、皺残るよー?」

灯織「……今日のモノクマによる【動機】についてなんですが」

摩美々「……灯織は、水晶玉だったっけー」

灯織「はい、今手元に持ってはいないですけど……モノクマの言っていた通り、人を殴打して殺害するには十分な大きさと重量がありました」

摩美々「灯織のことは心配してないケド、人を殺せる道具なら他にももらってる人いたよねー」

灯織「……はい、今は自主性に任せた形ですが」

摩美々「はぁ……つくづく性格悪いよねー、モノクマ」

灯織「ですね……どこまでいっても疑心暗鬼の罠を仕掛けてあって……陰湿な印象を受けます」

摩美々「……でも、今回の動機はそれにまして不気味なんだよねー」

摩美々「真の狙いが裏にある感じがして、すっごく気持ち悪いカンジがするっていうかー」

(やはり摩美々さんも同じ考えみたい……)


1.ところで、摩美々さんのもらったプレゼントを伺っても?
2.裏切り者のことと何か関係が……?
3.自由安価

↓1

あ、抜けてましたがプレゼントはパフェ判定です

↓1

2 選択

灯織「今回の動機、裏切り者のことと何か関係があるんでしょうか……」

摩美々「裏切り者って、昨日の円香の話だよねー?」

灯織「はい……モノクマの動機提供、前回の事件から日にちもそうあかないうちに今回は行われましたから……」

灯織「もしかすると、裏切り者の存在が透けたから黒幕が焦ったのかもしれない、と思いまして……」

摩美々「それも一理あるかもねー」

摩美々「円香の話が本当なら裏切り者はあの食堂の中にいたわけだし、モノクマもその情報はつかんでるでしょー」

灯織「ですよね……」

摩美々「灯織ってホント私のコト疑わないよねー」

灯織「え、はい……摩美々さんは、私たちを裏切ったりはしないですから……」

灯織「いや、それを言ってしまえば事務所の皆さん当然そうなんですが……」

摩美々「……灯織ってホント悪い子とは無縁だねー」

灯織「え、ええ……?そうでしょうか……」

摩美々「灯織が悪い子だったら全人類悪い子でしょー」

摩美々「やっぱり灯織が今の私たちには大切だしー、頑張ってよねー」

灯織「は、はぁ……」

【親愛度が上昇しました!】

【田中摩美々の現在の親愛度…3.5】

最後に昨日分の判定を。

【スキル:ポシェットの中にはの判定を行います】

【末尾の数字と同じだけのモノクマメダルが獲得できます】

↓1

【コンマ77】

【スキル:ポシェットの中にはの効果でモノクマメダルを7枚手に入れました!】

【現在のモノクマメダル…57枚】

-------------------------------------------------

【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……0
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……3.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……1.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……0
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0

・【超高校級のギャル】和泉愛依……0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……5.5
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】

-------------------------------------------------

というわけで今回の更新はここまで、
次回自由行動より再開いたします。
4/08(水)22:00~更新予定です。

本日は前スレの方埋めネタ更新をやってるのでよろしければそちらもどうぞ。

それではまた、おやすみなさい……

1
勘違いでしたら申し訳無いですが小糸のスキルが発動してないような気がします

>>116
>>113~114の判定が忘れてた分のスキル判定になります!
分かりにくくて申し訳ない、以後忘れないようにします……

想定していたより早く復旧しましたね、

速攻で途中送信しちゃいました…

想定していたより早く復旧しましたね、
今週いっぱいはシャニマスさんはPカップも開催中ですので更新はしばらくお休みします。
また来週以降更新予定です。

SS速報VIP復旧してる?!
元々は昨日更新予定だったのですが、どうしましょう…
一応今からでも更新はできますが、おそらく人がいないものと思われるので
特にレスがつかなければ明日21:00~更新予定とさせていただこうかと思います。

お久しぶりです、
前回更新から大分お休みをいただきました()
おかげさまで芹沢あさひの金称号を獲得できました。
3rdライブも滅茶苦茶良かったですね…雛菜ソロ蕩ける…

さて、2週間ぶりの更新なので一応現状を振り返っておくと
3章3日目、動機提供当日の自由行動二回目からの再開になります。
3章は若干これまでの章に比べると自由行動の回数が多めですね。

それではぼちぼち再開いたします…

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

灯織「摩美々さんも言っていたけど、今回の動機はかなり特殊……」

灯織「対策はしっかり練っておくべきかもしれない」

灯織「加えて、裏切り者の存在……」

(……今はただ、皆さんを信じるほかない)

【自由時間開始】

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…57枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 甜花選択

【視聴覚室】

灯織「……あ、甜花さんこんにちは。もしかしてさっき食堂で話してたパーティゲームの準備中ですか?」

甜花「あ、風野さん……うん、いいゲームが見つかったから……あとは接続だけ……」

灯織「なるほど……いったいどんなゲームなんですか?」

甜花「友情破壊ゲームがダメらしいから……拳と拳の、真っ向からのぶつかり合いにした……!」

灯織「え……?」

甜花「格闘ゲーム……!小足からの昇龍で余裕でした……!」

灯織「て、甜花さん……その……」

(甜花さんにゲームの選びなおしを進言した……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【むらまさを渡した…】

灯織「えーっと……甜花さん、こちらはどうでしょうか」

(いや、流石に無いか……どうみてもただの刃物……甜花さんのイメージとは程遠い)

甜花「え、プレゼント……?」

甜花「……これを、甜花に?」

灯織「あ、はい……いや、いらなければ別に」

甜花「……風野さん、ありがとう!!」

灯織「……え?」

甜花「これを使えば、ダンジョンのワープも壁抜けもできる!あの名作ゲームのファンアイテム……!甜花、滅茶苦茶嬉しい……!」

灯織「こ、この刀、そんなものだったんですか……」

(意外と喜んでいただけた……)


【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

甜花「~~~♪」

(甜花さん、上機嫌だ……よっぽどモノクマの動機でゲーム機が手に入ったことが嬉しいんだろう……)

灯織「甜花さん、本当にゲームがお好きなんですね」

甜花「にへへ……うん、ゲームずっと我慢してた分、余計に嬉しい……!」

灯織「甜花さんのお好きなゲームもあったんですか?」

甜花「えっと……ハード自体はちょっと古いのしかなかったんだけど……」

甜花「シリーズとしては、甜花が好きな奴もあったよ……?」

灯織「そうなんですか……その、例えば?」

甜花「……!!話しても、いいですか……!?」

(……あれ、なんかスイッチが入った……?)

甜花「えっと、それじゃあ風野さんでも知ってそうなとこから行くと……」

甜花「じゃーん……!!モンスターを狩るゲーム……!!」

甜花「それか……!!ばーん……!!インクで撃ち合うゲーム……!!」

甜花「どっちについて……お話すればいいかな……?」

(目をらんらんと輝かせている……)

(こ、これはお話を伺わなければいけない……)

1.モンスターを狩るゲーム
2.インクで撃ち合うゲーム
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「そ、それではモンスターを狩るゲームの方についてお話窺えますか……?」

甜花「任せて……!甜花、このゲームも結構やりこんだ……!」

甜花「言うまでもなく、いろんな武器を使って、いろんなモンスターを狩るゲームなんだけど……」

甜花「オンラインで、協力するのが激熱……!」

灯織「さ、最近のゲームは知らない人とも簡単に繋がれるとお聞きしました……甜花さんもそのような楽しみ方を?」

甜花「うん……えっとね、最新のはまだ甜花そこまでやってないけど……オープンワールドの方はよくやったかな……」

甜花「古龍の竜玉集めに……救難信号ガン待ちしたりして……」

(……しょ、正直出てくるワードはまるで分らない)

甜花「でも、周回しまくった甜花より先に……香川県のプレイヤーさんとか、ハッシュタグ使いのサメさんとかのほうがあっさりドロップしたりして……」

(……?)

甜花「でも、そうやって深夜に一喜一憂する時間の浪費が……すごく、楽しい……にへへ」

灯織「な、なるほど……」

甜花「でも、ここにはWi-Fiがないから……」

灯織「あっ……」

甜花「甜花、絶対脱出して……ライズもやる……!」

(動機はどうあれ、甜花さんの瞳は未来を見据えている……希望の色だ)

灯織「はい、絶対生きて帰りましょうね……!」

甜花「うん、甜花……頑張りましゅ……!」

【親愛度が上昇しました!】

【大崎甜花の現在の親愛度…2.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 57枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?
↓1

【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【残りのモノクマメダル枚数:47枚】
-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

灯織「甜花さん、本当にゲームが好きなんだな……」

灯織「甜花さんはあのままゲーム大会の準備をしてくれてるみたいだし、もしかして本当に全員でできる時が来るのかな……?」

【自由時間開始】

(また時間はあるかな……)

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 愛依選択

【愛依の部屋】

ピンポーン

愛依「はいは~い♪……あれ、灯織ちゃんじゃん。どしたの?」

灯織「愛依さん……あの、少し雑談でもできたらと。もしかして、取り込み中でしたか?」

愛依「ううん、だいじょぶだいじょぶ!モノクマにもらった雑誌読んでただけだし!」

灯織「そういえばファッション雑誌をもらったんでしたっけ……」

愛依「なんかタテコ?って子が表紙の雑誌なんだけど……」

(た、タテコ……?変わった名前だな……)

(愛依さんと雑談をして過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【冬優子ちゃん育成キットを渡した…】

(これ、ものすごくネーミングに悪意があるんだけど……愛依さんに渡していいものか)

愛依「……ん?灯織ちゃん、それって……」

灯織「あ、はい……いや、その……モノモノマシーンで手に入れたはいいんですが、なぜか冬優子さんの名前が使われていて……」

愛依「ちょ、ちょい見せて!」

愛依「…………アハハ!」

灯織「愛依さん?」

愛依「うっわめっちゃ懐かしい……!これって多分クワガタ育てる系のやつっしょ?」

灯織「は、はい……おそらくは」

愛依「アハハ、前にあさひちゃんがさ!クワガタの幼虫に冬優子ちゃんって名前をつけてかわいがろうとした時があってさ~!」

愛依「アハハハハ!いやぁ~、あんときの二人の話!面白かったな~~~!」

愛依「なんかこの学園に来る前のこと、思い出せた……!ありがとう、灯織ちゃん!めちゃくちゃ嬉しいわ!」

灯織「愛依さんに喜んでいただけたのなら、本望ですから……!」

愛依「うん、マジで嬉しい!サンキュね!」

(ここまで喜んでもらえると渡した甲斐がある……!)

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

愛依「灯織ちゃんさ、マジすごいよね!」

灯織「え……?わ、私ですか……?」

愛依「いや、マジですごい……うちなら、絶対そうはいかないし……」

灯織「えっと……話が見えてこないんですが……」

愛依「あぁごめん!えっと……灯織ちゃんはさ、その……これまでの事件でもいっつもうちらを率いてくれる立場にいたじゃん?」

灯織「率いるだなんてそんな……」

愛依「いやいや!そういうケンソンは無駄!うちはこの目でちゃーんと見てっからね!」

愛依「真乃ちゃんのこともあったのに、それでも前を向いて……うちらを元気づけてくれる……それってマジですごいことだよ!」

灯織「私には、めぐるの支えもありましたし……ユニット以外の皆さんにも支えられてばかりですよ」

愛依「灯織ちゃんマジで偉いな~、うちのが年上なのにマジリスペクト!」

愛依「でも、そうだね。めぐるちゃんがいてくれるとやっぱ心強いっしょ?」

灯織「はい……底なしの明るさで、今も私のことを支えて……」

(……あ)

(私を褒めちぎる愛依さんのこえはいつものように明るいのに……)

(その表情は、どこか曇りの色が見えた)

(……そうか、愛依さんは……あさひも、冬優子さんも近くにいない)

(ユニットの仲間がいない中、一人でこのコロシアイ合宿生活に挑んでいるんだ)


1.私たちも、愛依さんの心の支えになれてるでしょうか
2.めぐるだけじゃなくて、愛依さんには特に助けられているんですよ?
3.自由安価

↓1

2 選択

愛依「やっぱめぐるちゃんの明るさがあってこそのイルミネってカンジ?うちもそういうの憧れるわ~!」

灯織「愛依さん、あの……いいですか?」

愛依「ん?どしたの、灯織ちゃん」

灯織「私……ここまでやってこれたのは他の皆さんの支えがあってこそ、そう言いましたよね」

愛依「う、うん……そうだけど」

灯織「私にとって、中でも特に大きな支えには、愛依さんの存在もあるんです」

愛依「う、うち?!いやいや、うちなんかいっつも議論でも大して力になってないし……」

灯織「いえ、違うんです……愛依さんは、いつでも……私が道を踏み外しそうになったり、絶望に負けそうになったりしたときでも……私のことを信じてくださいましたよね?」

愛依「や、うちは推理とかもできないから、それに従ってるだけってゆーか……」

灯織「私の推理を純粋に信じて、意見を言ってくれる……それだけでもありがたいことなんです」

灯織「この合宿生活において、一番大切なのに一番難しいこと……信頼するということ」

灯織「それを誰よりもまっとうにやり遂げている愛依さんの存在は、それだけで私にとって大きな支えになっているんです」

愛依「……灯織ちゃん」

灯織「……ですから、愛依さんも私にとってかけがえのない存在といいますか……」

愛依「だいじょうぶ、伝わったから」

灯織「愛依さん……!」

愛依「ありがとね、うち……頑張るから!」

(そう言って笑う愛依さんの表情は、あの事務所で見た笑顔と全く同じ明るさを取り戻していた)

【親愛度が上昇しました!】

【和泉愛依の現在の親愛度…2.0】

【灯織の部屋】

ピンポーン

夜時間も近く、そろそろ寝ようかとしていたとき。
インターホンが鳴った。

こんな時間に誰が?めぐるがお風呂にでも誘いに来たのかな?
そう思って扉を開けると、いたのは意外な人物。


甜花「こ、こんばんは……」

甘奈「灯織ちゃん、こんばんはー☆」

灯織「甜花さんに、甘奈……?どうしたんですか、もうすぐ夜時間ですが」

甜花「えっと……その……風野さんも、一緒にゲームしない……?」

灯織「ゲーム……ですか?」

甜花「うん、朝お話したよね……パーティゲームをみんなでやろうって……」

(そういえば……モノクマにもらったアイテムで遊ぼうって話になってたんだっけ……)

甘奈「なんとか視聴覚室のモニターと繋げられたから、せっかくだし遊んでみようよ!」

甜花「甜花おすすめの、友情も壊れない最高のゲーム……!」

灯織「はい、ぜひ……!」



今回のゲーム大会には咲耶さんや摩美々さんも参加するらしく、今日限りは夜時間の外出禁止も破って樋口さん以外の全員が集まるみたい。

樋口さんも一緒に遊びたかったけど……
どこにいるのかすらわからないから、仕方ない……

私は自分の部屋を後にして、視聴覚室へと向かった…

【視聴覚室】

視聴覚室に入ると既に他の皆さんはプレイ中のご様子。
家電量販店の展示でしか見ないような巨大なモニターの中では可愛らしいキャラクターがミニゲームで飛び跳ねている。


甜花「このゲームには、必勝法がある……!」

甘奈「さすがは甜花ちゃん☆めーっちゃ上手だね☆」

めぐる「あー!ずるいよ摩美々!そこにいたら得点がもらえないってー!」

摩美々「ふふー、これも戦術のうちなのでー」

愛依「あれ?!霧子ちゃん地味にめっちゃポイント稼いでるくね?!」

霧子「ふふ……♪いただきます……♪」

雛菜「あは~?案外ずるがしこいんですね~」

咲耶「その調子だ霧子!今なら勝てる!」

摩美々「とんだ伏兵ですねー」

灯織「皆さんこんばんは……私も、混ざってよいでしょうか……?」

智代子「あ、灯織ちゃん!ちょっと待っててね!四人ずつだから交代交代でやるんだ!」

灯織「あ、うん……あれ、チョコそのお菓子は?」


甜花「ゲームで徹夜なら、ポテチとコーラは欠かせない……甜花の宴スタイル……!」

灯織「て、徹夜するんですか……?!」

甘奈「個室の外での睡眠はモノクマにおしおきされちゃうから、無理せず眠くなったら自分の部屋に戻ってね!」

咲耶「親交を深めるためなら徹夜でもやぶさかではないけど、校則ばかりはどうしようもないからね」

灯織「そうですね……」

めぐる「灯織~~~!お願い、わたしの仇を取って~~~!」

灯織「め、めぐる?!」

摩美々「……ふふー」

灯織「……なるほど、摩美々さん……やはりあなたが」

摩美々「勝負しようよ、灯織―」

灯織「いいでしょう、受けて立ちましょう!」

めぐる「やっちゃえ灯織―!」

咲耶「摩美々対灯織……これはまた面白い対戦カードだね」

(このゲームは私は初見だけど、ビギナーズラックという考え方もある)

(摩美々さんの予想外なプレイをすれば、勝機はある……!)

【灯織が摩美々にゲームで挑みます】

【直下のコンマが1~50なら負け、51~80なら勝ち、81~00なら圧勝です】

【※スキル:意地っ張りサンセットは適用外です】

↓1


【コンマ82…まさかの圧勝】

灯織「……摩美々さん、攻めに徹しすぎですよ」

摩美々「……それ、どういう意味ー……?」


卵を中央のエリアから自分のゴールへと持ち帰るミニゲーム。
摩美々さんは先に高得点の金色を一つ持ち帰ると後は妨害に徹するという戦術でめぐるを完封……

なるほど、初心者狩りにはもってこいの攻めの戦術……

_______それなら


灯織「摩美々さんの弱点、スケスケです……!」


逆にこちらが摩美々さんのゴールを狙う……!


摩美々「なっ……ちょっとー、それは聞いてないんですけどー」

灯織「相手の妨害に徹底する以上、摩美々さんの点を奪ってしまえば戦略は破綻してしまいます……!」


咲耶「ま、まさか……摩美々が負けるというのかい……?!」

めぐる「いっけーーーーーー!!灯織ーーーーーーーーー!!」



灯織「_____勝機!!」




摩美々「『私は、灯織に完全敗北いたしましたー』……これでいいですかー?」

灯織「はい……どうですか、た、たまには私も仕返しするんですよ……!」

摩美々「はぁ、これ読むだけでいいとか随分かわいい罰ゲームですねー……」


【圧勝ボーナスにより親愛度がわずかに上昇しました!】

【田中摩美々の現在の親愛度…4.0】


その後もゲーム大会は大盛り上がり……!


愛依「よっしゃ、もらった~~~~!!」

智代子「あー!愛依ちゃん、それはずるいよー!そっちは狙ってたやつだってー!」

雛菜「あは~、いただきま~す」

智代子「ひ、雛菜ちゃん?!お慈悲を……!今もってかれたらわたしは……!」


甜花さんの持ってきたパーティゲームはゲームの腕も問わないもので、
苦手な私でも十分楽しむことができた……


霧子「ふふ……♪また勝っちゃった……♪」

灯織「う、運が良すぎませんか……?」

摩美々「確率の壁超えてるよねー……」


こんな合宿生活にいることなんか忘れちゃって……
最高の時間を過ごすことができたんだ……


愛依「て、甜花ちゃんマジぶっちぎりなんだけど?!」

めぐる「は、早すぎるよ~~~~?!」

甜花「甜花にはルートも全部インプットされてるから……無敵、にへへ……!」

甘奈「甜花ちゃんさっすがー☆」


愛依「……ごめん、うちはこれ以上は……きっつい……」

甘奈「わわっ!愛依ちゃん危ないよ、寝ちゃいそう!」

咲耶「愛依、無理して付き合う必要はないよ。早く個室で休むといい」

愛依「サンキュー……また、あそぼーねー……」

智代子「ふぁぁぁ……愛依ちゃんと同じでわたしも結構眠くなってきちゃったね……」

灯織「夜時間になってすでに数時間経ったからね……」

甜花「甜花はまだまだ大丈夫……!むしろスイッチが入ったところ……!」

摩美々「私も甜花に一泡吹かせるまでは眠れないですねー」

めぐる「うぅ……起きてたい、起きてたいけど……」

灯織「め、めぐる……無理はしちゃだめだよ?!」

甘奈「うーん、それじゃあいったんお開きにしよっか!眠たい人は無理せず寝ること!」

霧子「うん……わたしもそろそろ、バイバイさせてもらおうかな……」

雛菜「あは~?おやすみなさ~い!」


モノクマの校則の縛りがある以上、寝落ちはするわけにもいかず……
徐々にメンバーは減っていき、会はそのままお開きになった。

私も途中までは同席したけど、最後までは一緒にいられなかった……

___

_____

_______


【灯織の部屋】

(……あれ?)

ふと目を覚ますとベッドの上……
昨日はゲーム大会ではしゃぎすぎちゃって部屋に戻るとそのまま寝ちゃってたんだ……

部屋の時計に目をやる……

(は、8時10分?!)

しまった……大遅刻だ!
朝礼の時間を10分も回ってる……

皆さんをお待たせするわけにはいかない、
ほとんど全力疾走に近い形で食堂に急いだ。


【食堂】

灯織「す、すみません!遅れてしまいました!」


遅刻してしまった申し訳なさから出た大声が静かな食堂内に響き渡る。
ああ、どう申し開きをしたものか。
いや、私なんかが許しを請うなんて許されないよね……
皆さんと一緒に決めた取り決めを一方的に反故にして、しかもその理由は寝坊……
こんな自己管理もなっていない人間にかける情けなんてないよ……!

……あれ?【静かな食堂】?


咲耶「灯織、早かったね」

灯織「さ、咲耶さん?!すみません、遅刻してしまいました……昨晩のゲーム大会の疲れから寝過ごしてしまったようです……せっかくの朝礼なのに、私は自己管理が」

咲耶「大丈夫さ、落ち着いて。ほら……食堂を見回してごらん」


咲耶さんに促されるままに食堂を見渡すと……
集まりはかなりまばらだった。
少なくとも朝礼は始まっていないみたい。


咲耶「灯織は知らなかったんだね、昨日のゲーム大会を開催する段階で今日の朝礼は実施しないって決めてたんだ」

凛世「はい……遅くまでもつれ込むことは明らかでございました故……」

霧子「体調を崩しちゃったら、よくないから……睡眠時間はしっかりとってもらわないと……」

愛依「昨日はごめんね、すぐ眠くなっちゃって!でもおかげでばっちり寝れたからめっちゃ元気~~~!」

めぐる「でもほんとすっっっごく楽しかったよね!」

咲耶「そういうわけさ、だから今日は自由にしてくれて構わない」

灯織「なるほど、わかりました……ご迷惑をおかけしていなかったようで安心しました……」


心の底から安心した私は、そのまま朝食を皆さんと一緒に頂いた。
たまにはこんな日もありだよね……


と、穏やかな朝を過ごしていたときだった。
せわしない足音とともに彼女は現れた。


甘奈「た、大変大変!大変だよ!」

咲耶「甘奈……?どうしたんだい……?」

甘奈「て、て、甜花ちゃんが……!」

咲耶「甜花が、どうかしたのかい……?!ま、まさか……!!」

甘奈「そのまさかだよ!甜花ちゃんが……甜花ちゃんが……!」






甘奈「風邪、ひいちゃったんだ……!」






咲耶「な、なんてことだい……!」

霧子「か、風邪……?!霧子ちゃんは大丈夫なの……!?」

甘奈「ううん、今すっごい熱が出てて……急いで部屋まで来て……!」


甜花さんが命を落としたわけでないにしろ、緊急事態に変わりない。
特にこの学園の中で病気なんて、大きな不安要素になってしまう。

万が一のことだって、起こらないとは限らない……!

私たちは慌てて食堂を飛び出した。


【甜花の部屋】

甜花「けほっ……けほっ……」

甘奈「甜花ちゃん、みんなが来てくれたよ……!」

甜花「あぅ……ご、ごめんなさい……体調くずしちゃった……」


甜花さんの様子は思ったより深刻だ……
咳が止まる様子もなく、息も上がっている。
顔色を見るに発熱症状もありそうだ。


愛依「甜花ちゃん、無理しないで!そんまま寝たままでいいから!」

霧子「ごめんね、ちょっと触るね……?」

霧子「すごい熱……!どうしよう、お薬、あったかな……」

甘奈「昨日のゲーム大会で頑張りすぎちゃったみたいなんだよね……」

甜花「あぅ……」

咲耶「昨日私は途中で離脱したけれど……そんなに遅くまでやっていたのかい?」

甜花「午前、5時くらいまで……けほっ」

愛依「もう朝じゃん!?」

咲耶「遅くまで起きていたことに、これまでの合宿生活での心労も祟ったのかもしれないね……」

灯織「だ、大丈夫でしょうか……その、ただの風邪なら問題ないかもしれませんが……」

霧子「この学校は衛生面は問題なさそうだから、感染症はないと思うな……」

霧子「でも、ウイルス性のインフルエンザさんとかの可能性は否定できないかも……」

めぐる「うーん……あっ!そうだ!」

灯織「めぐる……?」

めぐる「モノクマだよ!モノクマに治療してもらえばいいんだよ!」


そうだ、モノクマは樹里の時にも学級裁判に参加できるまでには治療してくれた……
今回の甜花さんも、今のままでは学級裁判に参加できなくなってしまうし、もしかすると直す手立てを与えてくれるかもしれない……!

と、思った矢先。


モノクマ「こらこら、ボクは万能なお医者さんじゃないんだよ!」

めぐる「モノクマ!聞いてたよね?!甜花の事治療してよ!」

モノクマ「こらこら、ボクは万能なお医者さんじゃないんだよ!」

甘奈「お願い、甜花ちゃんを助けてあげて!」

モノクマ「こらこら、ボクは万能なお医者さんじゃないんだよ!」

咲耶「……モノクマ?」

モノクマ「こらこら、ボクは万能なお医者さんじゃないんだよ!」

愛依「おんなじことしか言わないんだけど……」

咲耶「治療する意思はないってことかい……?」

灯織「そ、そんな……なんでなんですか?!」

モノクマ「なんでも何も、今回の甜花さんの病気ってさ、何かコロシアイに関係あるの?」

モノクマ「あのねえ、ボクは慈善団体でもなんでもないんだ、モノクマなんだよ?ボクが動くのは、絶望が生まれる可能性があるときかセクシーレディがいるときだけなんだ」

霧子「で、でもこのままじゃ甜花ちゃんは……」

モノクマ「今すぐに死ぬってわけじゃないでしょ?そんなんでいちいち騒ぎすぎなんだよ、オマエラみたいないるから日本悪くなる!健やかに育てアホ!」

甘奈「そんな……ひどいよ、ひどすぎるよ!」

モノクマ「はぁ……そんなに言うならオマエラ自身で治療してやればいいじゃん」

灯織「え……?」


モノクマ「この学校にもあるでしょ?保健室!」

モノクマ「薬も一通りそろえてあるし、体を冷やさないように湯たんぽもあるし、熱を冷ますための万能シートもあるから!それじゃ不満かい?!」


そういえば、探索の時にもモノクマは言っていた。
治療のためならひとりまで病人とともに保健室での寝泊りを許可する、と。
あくまで私たちの中で起きたことは私たちに任せるつもりなんだ……


咲耶「……それで妥協するしかないようだね」

めぐる「ただの風邪ならそれで大丈夫だけど……インフルエンザとかだったら!」

モノクマ「まぁそれはそれじゃない?」

灯織「そんな無責任な……!」

モノクマ「あっ、もうすぐ三河屋がやってくる時間だ!扉の前に瓶置いとかなきゃだし、これにて失礼!」

愛依「あっ、逃げた!」

咲耶「……どうやら私たちでどうにかするしかなさそうだね」

甘奈「うぅ……」

甜花「くしゅん!……けほっけほっ!」

霧子「とりあえずみんなで協力して保健室まで連れて行ってあげたらどうかな……」

めぐる「仕方ないね……ほら甜花、わたしがおんぶしてあげる!」


無責任なモノクマに落胆した私たちは協力して甜花さんを保健室まで送り届けた……


【保健室】


甜花「あぅ……みんな、ありがとう……」

咲耶「礼には及ばないよ、ゆっくりそのベッドで休んでくれ」

甘奈「甜花ちゃん……安静にしててね……」

霧子「その、熱は高くて扁桃腺も腫れちゃってるから……まだウイルスさんの可能性は否定できない、かな……」

愛依「そ、そうなん?」

霧子「だから、甜花ちゃんに会う時はマスクを忘れないようにしてほしいな……」

灯織「全員が病魔に付すわけにはいきませんしね……」

咲耶「やたらめったに面会するのもできる限り避けた方がいいだろうね、甜花にもよくないし、私たちにもよくない」

咲耶「治療は詳しい霧子に一任して、私たちは霧子のサポートに回ろう」

愛依「よっし、霧子ちゃん何すればいいかな?!」

霧子「えっと、それじゃあとりあえずタオルを濡らしてきてもらえるかな……」

愛依「オッケー!十人分でも百人分でも任せてー!」

霧子「そ、そんなにはいらないかな……」


甘奈「……」

灯織「甘奈、やっぱり心配?」

甘奈「うん……甜花ちゃん、こっちに来てから甘奈のことを励ましてくれてばっかりで……」

甘奈「甘奈が甜花ちゃんに無理させちゃってたのかなって……」


甘奈は甜花さんの病気に対し、自責の念を感じてしまっているみたい。
甜花さんの病気を心配している以上に罪悪感で面持ちが重たい。


灯織「大丈夫だよ甘奈、甜花さんならすぐに元気になるって」

甘奈「そうかな……」

灯織「心配なら、今度は甘奈が甜花さんを元気にしてあげようよ……!ほら、励ましたり、ええっと……一緒にゲームしたりで!」

甘奈「ゲームは、流石に今は……」

灯織「あっ、ご、ごめん!」

甘奈「ううん、大丈夫……そうだよね、甘奈が不安そうだと甜花ちゃんも逆に不安になっちゃうよね!」

甘奈「よーし、甘奈も精一杯霧子ちゃんのお手伝いするから!」

甘奈「めーっちゃ甜花ちゃんを元気にしてあげる☆」

灯織「うん、それでこそ甘奈だよ!」

【灯織の部屋】

こうして私たちは保健室に霧子さんと甜花さんを残し、いったんは離れることにした。
時々は様子を見てもいいけど、むやみやたらに訪問するのはよくないかもね……

霧子さんに任せっきりにするわけにもいかないし、私たちでできることはやってあげよう。

さて、甜花さんが動けない分……私たちもできることをやらないと!

【自由行動開始】

灯織「よし、行こう……!」


【大崎甜花が病気になったことにより、暫くの間自由行動で大崎甜花と幽谷霧子が選択不可能になりました】

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

↓1

2 摩美々選択

【摩美々の部屋】

ピンポーン

摩美々「だれー?摩美々は今日は休業中なんですけどー……ふわぁ……」

灯織「ま、摩美々さん……そんな開口一番に大あくび……」

摩美々「しょうがないじゃーん……昨日、ていうか今日は明け方までずっとゲームしてたんだしー」

灯織「もしかして、甜花さんとずっと一緒に?」

摩美々「まあねー、甜花がめちゃくちゃ強くて結局勝ち星ゼロですケド」

灯織「そ、それは甜花さんがすごいですね……」

(眠そうにする摩美々さんのために温かい飲み物を淹れてさしあげた……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

わしダンガンロンパやった事ないからわからんのだけど、>>134って「甜花の部屋に凶器・日本刀(?)がある」っていう状況になるん?

安価下

【蝶ネクタイの変声機を渡した…】

灯織「摩美々さん、こちらをどうぞ」

摩美々「んー?これって、あれじゃなーい?百巻ぐらい出てる漫画の……」

灯織「どうやら裏のダイヤルで自由に自分の声を変えられるみたいですよ?」

摩美々「ふーん……」

灯織「あ、でもだからといって悪用をしては……」

めぐる?「灯織……ごめんね、見ちゃったんだ……」

灯織「め、めぐる……?み、見たって何を……?」

めぐる?「灯織……信じてたのに……なんで、なんで……」

灯織「ご、ごめん、めぐる!私何かしたのかな?!だ、だったら直すし、謝るから……!」

めぐる?「ホント?それなら灯織……摩美々のために肉まんを用意してあげて……!」

灯織「……摩美々さん」

摩美々「ノリわるーい」

灯織「十分乗りましたよ……それに肉まんなんてここじゃ無理ですよ……」

摩美々「灯織はケチですねー」

灯織「ケチじゃありません!」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

灯織「摩美々さん、甜花さんが……」

摩美々「え、甜花がどうかしたわけー?」

(そうだ、摩美々さんはさっき食堂にいなかったし……甜花さんの病気を知らないんだ)


摩美々さんに甜花さんのことについてお話しした……


摩美々「うぇ……それ、摩美々も責任あるやつじゃないですかー……」

灯織「ま、まあ……否定は、できないかもしれないですね」

摩美々「甜花、ゲームしてるときはすごい元気そうだったケド……無理してたのかなー」

灯織「状況が状況ですから……表に出さず抱えているものがそれぞれあってもおかしくはないですよ」

摩美々「はぁ……なんか悪いことしちゃったかなー、罪悪感感じちゃうー」

灯織「摩美々さんが罪悪感……?」

摩美々「それどういう意味ー?」

灯織「じょ、冗談ですよ……」

摩美々「灯織、昨日からやたら私に仕返ししようとしてるじゃーん」

灯織「別にそんなつもりでは……」

摩美々「ま、いいですケド……あとで甜花と甘奈にはちょっと謝っとこうかなー」

灯織「それがいいかもしれませんね……」


1.どんなゲームでそんな早朝まで……?
2.二人にいたずらしちゃダメですよ?
3.自由安価

↓1

>>165 ダンガンロンパ原作ではプレゼントを渡してもキャラクター自体の状態が変わったりはないですね。
   プレゼントに応じてここまでセリフも変わることはないですね。安価スレという特性上色々と反応を私は変えていますが…
   所持品などで展開が変わることも現状考えていないので、まあそこまで深く考えなくて大丈夫です!

-------------------------------------------------
1 選択

灯織「ところで摩美々さん、そんな遅くまでいったい何のゲームをしていたんですか……?」

摩美々「えー?灯織が出て行ったときっていつぐらいだっけー?」

灯織「えっと……確かレースゲームをしていたころだったような」

摩美々「あー……レースゲームはもう勝ち目なさ過ぎたからすぐやめてー、その後結局格闘ゲームもやったんだよねー」

灯織「はぁ……」

摩美々「そしたらまた甜花がめちゃくちゃ強くて……なんかフレーム?ってとこまで計算してるらしくて、なんかいろいろと教えてもらっちゃったー」

(前に自由行動の時に言ってたゲームかな……?)

摩美々「前は灯織にコテンパンにやられましたけどー、次やったら摩美々が勝つからねー」

灯織「そ、そもそも私はその格闘ゲームを知らないんですが……」

摩美々「でも、甜花意外だねー。ゲームになると結構饒舌っていうかー」

灯織「え、そうなんですか?!」

摩美々「あー……それは、甜花とマンツーマンでゲームやった人間のみが知れる特権ってコトでー」

灯織「ず、ずるいですよ!」

摩美々「ふふー」

【親愛度が上昇しました!】

【田中摩美々の現在の親愛度…6.0】

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

(甘奈に謝りに行く摩美々さんを見送って自分の部屋へと戻ってきた……)

灯織「摩美々さん、珍しくかなり反省してたな……」

灯織「まあ、ゲームは楽しいとはいえ……のめりこみすぎちゃ、ダメだよね……」

(甜花さん、大丈夫かな……?)

【自由時間開始】

(また時間はあるかな……)

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

↓1

2 雛菜選択

【美術室】

灯織「市川さん、こんにちは。昨日はどうもありがとうございました」

雛菜「ん~?……あ~、ゲーム楽しかったですね~!」

灯織「はい、市川さんは普段はゲームなどは?」

雛菜「ん~、たまに四人で揃った時とかはやってましたかね~」

雛菜「あとスマホゲームをちょびっとだけやったり~?」

灯織「なるほど……私もおおむね同じです」

雛菜「そういえば前にゲーム配信、やってたって聞きましたけど~?」

灯織「ご、ご存じなんですか?!」

雛菜「また聞きですけどね~……あ、どうせ暇ですし、その時の話でもします~?」

(市川さんにイルミネでやったゲーム配信についてお話しした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【ツルカメダイヤモンドを渡した…】

灯織「市川さん、こちらをどうぞ」

雛菜「ん~?指輪ですか~?」

灯織「はい、これをつければ長きの幸せが保証される婚約指輪……の模造品なんですが、どうでしょう。市川さんの可愛らしい着こなしに似合うんじゃないかと」

雛菜「ん~……あ~!確かに可愛いですね~!ガラス製の偽物なのはちょっと残念ですけど~、ありがたくいただいておきま~す」

(うーん、普通の喜び方だったな……)

-------------------------------------------------

雛菜「あ、そうだ!この前の話、覚えてます~?」

灯織「この前の話……?というと……」

(そうだ、この前は浅倉さんと小糸の死を受けて、市川さんが変わっていこうとしていること)

(前に進もうとしていることについて、私もお手伝いをしていきたいって申し出をさせていただいたんだ……)

雛菜「まだ、雛菜の中で答えが出せてなくって~……ごめんなさい」

灯織「い、いえ!市川さんが決して謝る必要は……!」

雛菜「でも、絶対雛菜も前に進むための結論は出すつもりなので~、もう少しだけ雛菜のわがままで待ってもらってもいいですか~……?」

灯織「はい、待ちますよ……もちろん。そばで見守らせてもらいます」

雛菜「……」

灯織「……」

雛菜「……あの、今更なんですけど……どうして、そこまで人のために動けるんですか~?」

灯織「……え?」

雛菜「雛菜以外にも……それこそ小糸ちゃんにだって、自分の時間とかエネルギーを割いてまで話を聞いて、すごく大変で辛い思いをしながらもみんなと関わってるじゃないですか~」

雛菜「雛菜は、今のところそこまではできてないし……まだ、前に進み切れてない」

灯織「……」

雛菜「人のために動くことが、『しあわせ』なんですか~?」


1.……少なくとも、私にとってはその一つなんじゃないかとは思っています
2.はい、雛菜さんのために頭を悩ませているこの時間も、そうなんです
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「市川さんの言う『しあわせ』がなんなのか、私のはそのすべてが分かったわけではありません」

灯織「ただ言葉通りの幸福、であってもそうでなかったとしても……」

灯織「市川さんのために頭を悩ませているこの時間も、私にとって……『しあわせ』だと言えるものなのは間違いないと思います」

雛菜「……!!そっか~……!」

雛菜「なんだか、プロデューサーにそっくりじゃないですか~?」

灯織「ぷ、プロデューサー……ですか」

雛菜「プロデューサーも、自分のことは置いておいて雛菜たちのことばっかりしてるのにすごくしあわせ~な感じしてるじゃないですか~?」

雛菜「それに似てるな~って、どう思います~?」

灯織「……わ、私がプロデューサーの影響を受けている……ことは、そうかもしれません……」

雛菜「あは~?」

灯織「えっと、その……それは純粋な尊敬の気持ちと言いますか、態度を見習いたいと言いますか……」

雛菜「なんだか顔真っ赤ですけど~……照れてるんですか~?」

灯織「こ、これは生理現象といいますか……!」

雛菜「あは~?別に雛菜からかったりしてませんよ~?」

雛菜「純粋に、プロデューサーと一緒ですごいな~って!」

灯織「そう言っていただけると助かります……」

(なんだか市川さんの手玉に取られてしまったような感じだ……)

(でも、前よりも、仲はどんどん縮まってきている気がする……)

【親愛度が上昇しました!】

【市川雛菜の現在の親愛度…7.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 47枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?

>>177

【併せて昨日分のスキル:ポシェットの中にはの判定も行います】

【コンマ末尾と同じ枚数だけモノクマメダルが獲得できます】

>>178

使う

あは~?

【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【残りのモノクマメダル枚数:37枚】

【スキル:ポシェットの中にはを使用しました】

【コンマ判定:40】

【末尾0は10と判定します】

【モノクマメダル10枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数:47枚】

モノクマメダルが増減ゼロとなったところでここまで。
今回は長く更新が滞った分一気に進めさせていただきました。
事件発生も近いです。

次回更新は4/29 22:00~を予定していますが、事件発生パートが今回は長くなりそうなのでどこまで進めるかは別途調整するかもしれません。

最後に親愛度の整理だけあげて、終わりにします。
それではお疲れ様でした。

-------------------------------------------------

【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……0
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……6.0

・【超高校級の幸運】園田智代子……1.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……2.0
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0

・【超高校級のギャル】和泉愛依……2.0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……7.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】

-------------------------------------------------

雛菜を始めとして信愛度上昇のためのプレゼントについてのヒントというか、法則と言うか…
私はパフェコミュか否かの判定はプレゼント選定時その場その場で決めています。
ダンガンロンパを実機で起動してアイテムの説明文を見て、アイドルと見比べるようなイメージですね。
なので甜花の「むらまさ」のようなことが起きるわけです(アイテム名と説明文で結構乖離がある)。
雛菜はなかなかその基準が難しい…
一応雛菜でもパフェコミュになるユニットゆかりのアイテムなんかは用意してあるのでそちらを狙うのもありかもしれません。

それでは予定通り再開します…

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

(市川さんとの距離はどんどん詰まってきた感触がある…)

(ただ、いまいち踏み切らないような印象があるのは、市川さんがまだその一線を越えてないからだろうか……)

【自由時間開始】

(また時間はあるかな……)

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

↓1

2 智代子選択

【倉庫】

灯織「あれ、チョコ……またこんなところでどうしたの?」

智代子「あ、あっ?!灯織ちゃん!?ひ、灯織ちゃんこそどうしたの?!」

灯織「そ、そんな慌てなくても……大丈夫だよ、誰にも密告なんかしないから……」

智代子「え、えへへ……お見通しでしたか……」

灯織「この前も箱ごとお菓子持って帰ってなかった?」

智代子「なくなっちゃいまして……えへへ……」

灯織「早すぎるよ……」

(チョコと一緒に新しいお菓子を探して過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【ダンベル君主論を渡した……】

灯織「チョコ、これ……」

智代子「え、ダンベル……こ、これって……?」

灯織「ダンベルの中に電子書籍が内蔵されてて、一ページめくるごとに持ち上げる仕組みになってるみたいなんだけど……」

智代子「こ、これは……夏葉ちゃんが大喜びの予感……!」

灯織「そうだよね。夏葉さんは文武両道な方だからいつでも自己研鑽に努めていらっしゃって……」

智代子「でも流石にこれは使いづらいと思うよ?!」

智代子「まあ……両者別々になら、並行作業でやってたんだけど……」

灯織「あはは……夏葉さんらしいね」

智代子「うん、なんだか夏葉ちゃんのことを思い出して……元気が湧いてきたよ!ありがとう灯織ちゃん!」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------


智代子「ひ、灯織ちゃん……ご相談が……」

(うっ……なんかデジャブだ……この前はこの学園にお菓子がないことについて相談を受けたんだっけ……)

灯織「チョコ、でも今さっきもお菓子は探したばかりじゃない?」

智代子「ち、違うよ灯織ちゃん!わたしそんなにお菓子ばっかりでもないから!」

灯織「えっ……ご、ごめん!失礼だったよね!?」

智代子「大丈夫大丈夫!今回もそれに近しい話題ではあるから!」

灯織「そ、そうなの……?」

智代子「そ、その……今度は逆に、お菓子を食べすぎて……太ったみたいで」

灯織「えぇ……」

智代子「大変なんだよー!いつも使えるフックがきついんだよー!ほんのちょこっとだけ食べすぎちゃったんだよー!」

灯織「それなら……我慢するしかないんじゃない?」

智代子「それはそうなんだけど……大変断腸の思いと言いますか……」

灯織「お菓子は抜きたくない……と」

智代子「なんかいい運動とか知らないかな?!」

灯織「お菓子の摂取カロリーを超える運動って結構厳しいよ……?それこそそういうのは、ユニットの……」

智代子「……?」

(そうだ……もう、樹里はいないんだ……)

(いつもチョコを引っ張ってくれた放クラのお二人はこの場にはいない……)

(まさかこんなことで、そんな寂しさを感じることになるとは……)

1.それじゃあめぐると一緒に運動してみたら?
2.図書室で効率のいいトレーニングを研究しよう
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「よし、それじゃあチョコ。一緒に新しいトレーニングメニューを開発してみない?」

智代子「あ、新しいトレーニングメニュー……?」

灯織「そう、私はトレーニングについて夏葉さんや樹里みたいに詳しいわけでもないから……痩せるために必要な運動量もわからない」

灯織「だからまずは現状把握と問題明確化のためにも知識から、基礎から行こう」

智代子「な、なんか本格的だね?!」

灯織「この学校の図書室なら蔵書も沢山だし……きっとチョコのためになるトレーニングが開発できると思うよ」

智代子「な、なるほど……わ、わかった!わたしも手伝うよ!」

灯織「もぉ……手伝うのは私の方でしょ?」

智代子「あ、あはは……面目ない……」

-------------------------------------------------

灯織「有酸素運動と無酸素運動をインターバルをはさんで取り入れて……」

智代子「な、なるほど……」

~~~~~~~~~~~~~~~~

灯織「チョコの安静時心拍数は70前後だから、目標心拍数は……」

智代子(お腹すいたなぁ……)

~~~~~~~~~~~~~~~~
灯織「よし、運動強度設定はできた。後は時間効率からメニューを再検討しよう」

智代子「zzz……」


【親愛度が上昇しました!】

【園田智代子の現在の親愛度…3.0】

【灯織の部屋】

あと数時間で夜時間、今日もまた一日が終わろうとしている。
進展はなくてもお腹はすく、今日も早めに食堂に行っておこうかな。

-------------------------------------------------

【食堂】

夕食を頂きに食堂に入ると、ちょうど甘奈が出て行こうとしている最中だった。
その手には二人分の食事乗ったお盆がある。


灯織「あれ、甘奈どうしたの?」

甘奈「灯織ちゃん、こんばんはー☆えっと、これから保健室に行くところなんだ」

灯織「ってことはそれ、甜花さんと霧子さんの分?」

甘奈「うん、凛世ちゃんが甜花ちゃんのために消化のいい食事を作ってくれたんだ☆」

甘奈「それに霧子ちゃんもずっと付きっきりでご飯を食べる暇もないみたいだし……甘奈が持って行ってあげようと思って!」

灯織「そっか、それなら私も手伝うよ」

甘奈「ううん、大丈夫。保健室に入るときはマスクしなくちゃいけないし、今灯織ちゃん持ってないでしょ?」

灯織「あっ……そっか、でも個室に戻ればすぐに」

甘奈「いいからいいから、甘奈がぱぱっと行ってぱぱっと終わらせちゃうから!」


甘奈は私を振り切るように小走りで行ってしまった。
少しでも早く甜花さんに会いたかったんだろう、邪魔しちゃ悪かったかな……

私は甘奈を見送った後、食堂で他の皆さんと一緒に食事を頂いて、自分の部屋へと戻った。


【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


甜花さんの病状は心配だけど、とりあえずは二人を信じるしかないよね……

なにより私が体調を崩すようなことがあっちゃいけないし……

ゆっくり休んでおこう……

___

_____

_______

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!

さて、今日も頑張らないと。
まずは食堂に行くところから。

……この生活リズムにも慣れてきちゃったな。

-------------------------------------------------

【食堂】

朝礼のために食堂に入ると、またしても甘奈と鉢合わせる形になった。


灯織「わわっ、甘奈?」

甘奈「あ、灯織ちゃんおはよー☆へへ、今からまた甜花ちゃんのところにご飯を届けに行くんだ!今度はおかゆだよ☆」


甘奈……いつもより早起きして殊勝だな。
お盆に乗った二つのおかゆは米粒もしっかりとたっていておいしそう。
凛世の料理の腕が窺える出来栄えだ。


灯織「甘奈、無理しないでね?甜花さんのことが心配なのはわかるけど」

甘奈「大丈夫大丈夫、甘奈はご飯を届けてるだけ……むしろそれぐらいしかできることは無いから……ね?」

まあ、甘奈自身ご飯を届けて甜花さんとお話しすることで救われてる部分もあるんだろうし私がとやかく言うことでもないよね。

灯織「うん、それじゃあ甜花さんと霧子さんに私の分もよろしく伝えておいてくれるかな」

甘奈「オッケー☆」


甘奈は小走りで学校エリアの方へ駆けて行った。

~~~~~~

私たちはそのまま朝食会を終え、自分の部屋へと戻った。

【灯織の部屋】

甘奈、毎食運んでるみたいだな……
私も何か手伝えたらいいけど、邪魔になってもいけないし……
どうしたものか……

【自由時間開始】

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

【またしてもスキル:ポシェットの中にはの判定を忘れてしまったのでこの直下レスで合わせてコンマ判定します】

↓1

2 咲耶選択

【娯楽室】

咲耶「おや……灯織かい?これはこれは、お姫さまは時間を持て余した様子と見てよろしいかな?」

灯織「ええ……まあ……どなたかいらっしゃればご一緒に過ごせたらと思ってきたのですが……」

咲耶「フフ、それなら謹んで招待をお受けしよう。この場なら、娯楽も沢山あるようだからね」

灯織「はい……ぜひ、お願いします!」

咲耶「それならまずはチェスなんかいかがかな?」

(咲耶さんとのチェスで敗北した……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【ローズヒップティーを渡した……】

咲耶「おや、これは……」

灯織「ローズヒップティーです。咲耶さんは紅茶を嗜まれるとお聞きしましたので……」

咲耶「フフ、耳ざといね。ありがとう、灯織。これで毎朝の目覚めもすっきりとしたものになると思うよ」

灯織「はい……喜んでいただけて良かったです」

咲耶「それでは私からお返しに、今度この紅茶でお茶会にご招待してもいいだろうか?」

灯織「……!!はい、もちろん!」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

灯織「咲耶さん……その、ありがとうございます」

咲耶「おっと……そんな突然お礼を言われても受け取りづらいな……理由を聞かせてもらってもいいかな?」

灯織「あ、す、すみません!その……咲耶さんは、こちらに来てから朝礼を主催してくださったり、私たちを鼓舞してくださったり……リーダー的役割を担ってくださっているので……」

灯織「その、過度な負担になってはいないかと……」

咲耶「ありがとう、灯織は優しいね」

灯織「お、お礼を言うのはこちらですから……!」

咲耶「でも心配には拠らないよ。私もやりたくてやっていることだからね」

咲耶「それに、今この学園で最年長は私だ。年長者にとってみんなをとりまとめることは義務だと思っているよ」

灯織「咲耶さん……」

咲耶「それに、みんなと一緒に過ごせているうちは私が抱え込むようなストレスも解消されてしまう」

咲耶「仲間と共に過ごすこの人と気が私にとって何よりも活力になるんだからね」

灯織「なるほど……」

咲耶「だから、灯織も存分に私のことを頼ってくれると嬉しい。私でその期待に添えるのかはわからないけどね」


1.何か私にもお手伝いできることはありますか?
2.はい、頼らせてもらいます……リーダー!
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「何か私にもお手伝いできることはありますか?」

咲耶「おっと……今しがた私は私を頼るように言ったつもりなんだけどね」

灯織「はい……それは了承の上で、です。リーダーだからと言ってすべてを背負う必要は決してありませんから」

灯織「私にできることがあれば、なんでもやらせてくれて構いません。それこそ咲耶さんの言うように、咲耶さんのお役に立つことが私にとっての活力ですから」

咲耶「……困ったね、これでは言い換えしようがないな」

咲耶「それではわがままなお姫様のお申し出に、ありがたく従うこととしよう」

灯織「はい!」

咲耶「これから、私と定期的におしゃべりしてもらえないだろうか」

灯織「おしゃべり……ですか?」

咲耶「ああ、今言った通り、私にとっては仲間と過ごす時間が何よりの宝なんだ。だからその宝を、灯織の方からも提供してくれるとありがたいかな」

灯織「そ、そんなことでいいんですか?」

咲耶「そんなこと……なんかじゃない、それだからこそいいんだよ」

灯織「わかりました……」

咲耶「フフ、よろしく頼んだよ、灯織?」


【親愛度が上昇しました!】

【園田智代子の現在の親愛度…2.0】


【スキル:ポシェットの中にはの効果によりモノクマメダルを獲得しました】

【コンマ判定:48】

【モノクマメダル8枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数:55枚】

【灯織の部屋】

咲耶さん、本当に立派な方だな……
私たちのリーダーを行うだけでなく、細やかな気配りまで……

私も咲耶さんのように立派な人になれたらいんだけど……

【自由時間開始】

(まだ時間はあるかな……)

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

【言い忘れていましたが事件発生前日の自由行動です】

↓1

2 凛世選択

【図書室】

灯織「凛世……やっぱりここにいたんだね」

凛世「灯織さん……?凛世に、何か御用でしょうか……」

灯織「ううん、用事っていうほどでもないんだけど……一緒に読書してもいいかな?」

凛世「はい、無論歓迎でございます……どうぞ、向かいの席に……」

灯織「うん、失礼するね」

(凛世と一緒に読書をして過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【新品のサラシを渡した……】

凛世「こちらは……」

灯織「サラシって、確か下着に使うんだよね……?和装の人がその下に使ったりとか……」

灯織「凛世、その……こっちに来てから下着とかって」

凛世「……気を遣わせてしまい、申し訳ございません」

灯織「ご、ごめん……!こ、これってもしかしてセクハラみたいな……!?」

凛世「落ち着いてくださいませ……凛世に咎めるつもりなど……」

凛世「むしろ灯織さんの気遣いに、感謝しております……」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

灯織「凛世、最近毎朝ご飯作ってくれてるけど大丈夫?無理とかしてない?」

凛世「いえ……無理などは……凛世は、朝餉の支度は普段のるーてぃーんのようなものですゆえ……」

(ルーティンと言っても毎朝他のみんなより早く起きるのは大変だと思うけど……)

凛世「凛世のふるまう料理で笑顔になっていただける……それだけで凛世にとっては幸甚の至りでございます……」

灯織「凛世……」

凛世「ふふ……♪料理とは、そのようなものではございませんか……?」

灯織「うん、そうだね。私もそう思う」

凛世「作り手の気持ちがこもった料理ほど、絶品なものもございません……」

灯織「やっぱり凛世、料理上手だよね。毎朝すごくおいしい……」

凛世「灯織さんの料理も至妙だとお聞きいたしました……」


1.私なんか凛世に比べたらまだまだだよ
2.凛世は料理に工夫が凝らしてあるよね
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「わ、私はマニュアル通りにやってるだけだから……凛世みたいに創意工夫に溢れてるわけじゃないよ」

凛世「凛世も、何も特別なことは……」

灯織「そうかな……?お味噌汁だって私が普段飲むのとちょっと味付けが違うし……」

凛世「それは、地方性の違いなのではないでしょうか……」

灯織「あ、そういえばみそ汁の味付けって日本でも東と西で違うって聞いたことがある……」

凛世「はい……お味噌と一口に申しましても……赤味噌、白味噌、だし味噌……合わせみそまで様々でございます……」

灯織「そうだよね、だから違うんだ」

凛世「凛世の故郷である山陰では……カニを贅沢にあしらったお味噌汁もございます……」

灯織「えっ?!ってことはカニ味噌?!」

凛世「灯織さん……カニ味噌と普通のお味噌は別物でございます……」

凛世「蟹のお味噌汁とは言葉通り、松葉ガニの肉を使った料理でございます……」

凛世「海鮮のうまみがお味噌の味付けと絡み合い、大変美味です……」

(冷静に突っ込まれた……)

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 55枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?

↓1

あ、親愛度表示抜けてた……
再安価します


【親愛度が上昇しました】

【杜野凛世の親愛度…2.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 55枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?

↓1

【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【残りのモノクマメダル枚数:45枚】

【灯織の部屋】

凛世の料理、毎日の楽しみになってるけど……
樹里の死から張り切りすぎてるような気もしてるんだよね……

凛世自身は否定してるけど……

【自由時間開始】

(まだ時間はあるかな……)

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…45枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

【事件発生前日の自由行動です】

↓1

2 咲耶選択

【食堂】

咲耶「やあ、灯織。これから夕食かな?」

灯織「はい、そのつもりですが……咲耶さんも?」

咲耶「ああ、タイミングはバッチリだね。ご一緒してもいいだろうか?」

灯織「もちろんです!ぜひご一緒させてください!」

(咲耶さんと一緒に夕食を頂いた……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【古代ツアーチケットを渡した……】

咲耶「こ、これはまた変わった品だね……」

灯織「古代人と一緒にムー大陸を探検できるそうです」

咲耶「古代人……ムー大陸……未知の世界だね」

灯織「お気に召しませんでしたか?」

咲耶「いや、新しい世界との出会いは自分からは見出しづらい。そのきっかけをくれた灯織には感謝するよ」

(うーん、普通の反応だったかな)

-------------------------------------------------

咲耶「さっきの約束通り、私に話に来てくれたのかな?」

灯織「は、はい……私でよろしければ咲耶さんのお時間を頂いて、雑談のお相手をさせていただこうかと」

咲耶「おっと、さっきも言った通り、灯織だからいいんだ。必要以上の卑下は認められないな」

灯織「き、気を付けます……」

咲耶「さて、雑談と言っても何を話したものか……楽しい話題がいいかな」

灯織「そうですね……でしたら、ここを出た後の話などいかがでしょうか」

咲耶「なるほど、それは希望に満ちた話だね。灯織は展望が何かあるのかい?」

灯織「展望……やはり、私がいないことでご迷惑をかけている方々に謝罪に回って……」

咲耶「おお……さ、流石は灯織だね」

灯織「もちろんプロデューサーや事務所にも急いで伺います!」

咲耶「そういう殊勝な心掛けも大切だけど……ここではできないことをしてみたい、なんて夢はないかな?」

灯織「夢……ですか」

咲耶「例えば、私は恋鐘の手料理をアンティーカのみんなでまた食べたい……とかね」

灯織「それは素敵な夢ですね……!」

咲耶「ああ、恋鐘の料理は絶品だからね」

灯織「私の夢は……」


1.めぐると一緒に……
2.真乃のために……
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「私たちは、真乃を失ってしまいました……」

灯織「でも、だからこそ……めぐると一緒にこの先を歩んでいくことに夢を見出すことは重要だなって思うんです」

咲耶「灯織……立派な心掛けだと思うよ」

灯織「真乃とめぐると三人でやりたかったことを、めぐると全部やっていく……それが今の私の夢です」

咲耶「例えば、聞かせてもらってもいいかな?」

灯織「すでにいろんなところに三人で行ったりはしてるので……海外なんか行ってみたいかもしれません」

咲耶「大きく出たね」

灯織「他にも食べたことないものを試してみたり……」

灯織「新しい体験をどんどん積んでいきたい……回答としてはぼんやりしすぎでしょうか」

咲耶「いや、かまわないよ。灯織の強い思いが伝わってきたさ」

咲耶「その希望を胸に抱いているうちは、前を向ける。私もそう思うよ」

灯織「……はい!」

【親愛度が上昇しました】

【白瀬咲耶の親愛度…3.5】

【灯織の部屋】

ピンポーン

咲耶「やあ、灯織」

灯織「咲耶さん……?どうしたんですか?」

咲耶「実はいまみんなを集めていてね、みんなで一度甜花のお見舞いに行こうと思うんだ」

咲耶「みんな病状が気になってはいるけど、なかなか会いに行くわけにもいかないからね」

咲耶「霧子に相談したら、今は割と病状が落ち着いてるタイミングらしくてね。それならと思い立ったわけだ」

灯織「ぜひご一緒させて下さい……甜花さんの様子が私も気になっていたところなんです」

咲耶「そうか……甜花も灯織が来てくれたら喜ぶよ。是非一緒に来てくれ」

灯織「はい、ぜひ!」


みなさんが集まるなら急いで準備しなくっちゃ!
甜花さんに何かプレゼントしてみてもいいかもしれない……


【現在所持しているアイテムを大崎甜花にプレゼントできます】

【渡したプレゼントに応じて親愛度が上昇します】

【何か渡しますか?】

-------------------------------------------------
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

↓1

【超技林】選択


【保健室】

保健室に入った私たちを出迎えたのは、ベッドの上で元気なく横たわる甜花さん……





ではなく、意気揚々とゲームにいそしんでいる甜花さんの姿だった。


愛依「ちょ、ちょい……甜花ちゃん、大丈夫なん?」

甜花「……あれ?み、みんな……」

甘奈「みんなが甜花ちゃんのためにお見舞いに来てくれたんだよー☆」

咲耶「思ったより元気そうで良かったよ、もう横にならなくて大丈夫なのかい?」

霧子「甜花ちゃん、ここ数日はとにかく眠って安静にすることに専念してたから……」

霧子「今はだいぶ安定してるんだ……熱も平熱に近いところまでさがってるよ……」

甜花「甜花、日中ずっと寝てたから……眠くなくなっちゃって……」

甜花「なーちゃんに、ゲーム機持ってきてもらっちゃった……」

雛菜「なんだか心配して損しましたね~」

智代子「ひ、雛菜ちゃん?!」


摩美々「まぁゲームできるぐらいには元気になったってコトでしょー?」

甜花「でも、本当はテレビに接続するゲームでシューティングやりたかったんだけど……」

甜花「今は仕方ないから、携帯機で我慢する……」

摩美々「あ、それ見たことあるー」

甜花「この前で、発売十周年になる名機……!ゲームを3Dでプレイできるから、当時は革新的って言われたんだ……」

甜花「けっきょく、3D表示はしないことの方が多いんだけど……」

愛依「そ、それ意味あるの……?」

甜花「でも、携帯機でカメラにミュージックにインターネットに、いろんな機能が詰め込まれるようになったのもこのぐらいの時代だから……」

甜花「最悪カートリッジがなしでも遊べる……にへへ……」

めぐる「へー、今は甜花何してるの?」

甜花「天使が一つ目の怪物を撃って倒すシューティングゲーム……」

愛依「結局シューティングじゃん!」

(ほ、ホントに元気になったんだね……)

灯織「あの、甜花さん……これ、差し入れです……」

甜花「え……?」

甜花「……!?か、風野さん……これ……」

灯織「【超技林】……ゲームの裏技を記した本、らしいんですが……体調が良くなった今ならこれでも呼んでもお暇をつぶしていただけたらと……」

甜花「……暇がつぶれるどころじゃ、ない……!」

灯織「え……?」

甜花「甜花は今、燃えている……!かつてないほどに、ゲーム欲で燃えている……!風野さんのおかげ……!」

灯織「は、はぁ……」

甜花「甜花、ブーストモード……!」

(とにかく、喜んでいただけたようだ……)

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度が上昇しました】

【大崎甜花の現在の親愛度…3.0】

-------------------------------------------------

咲耶「それじゃああまり長い間お邪魔してもよくないし、そろそろ失礼するよ」

霧子「うん……咲耶さん、みんなもありがとう……」

灯織「いえ、私たちはこれくらいしかできませんから……」

めぐる「霧子も無理しないでね!」

霧子「うん……」

甘奈「甜花ちゃんも、ゲームが楽しいのはわかるけど、早めに寝るようにしてね?」

甜花「な、なーちゃん……わかった……」

ガララ……


【学校エリア廊下】


智代子「でも安心したね!一時はどうなることかと思ったけど……」

愛依「ゲームできるくらいに元気なってたらもうばっちりっしょ!」

凛世「はい……凛世のおつくりする料理も、完食いただけているご様子……」

凛世「食欲も万全なら、快方に向かうことでしょう……」

雛菜「そうですね~、変な病気とかじゃなかったみたいですし~」

咲耶「ああ、インフルエンザのようなものでもないようだし、明日か明後日ぐらいには二人も戻ってこれるだろうね」

摩美々「まぁ二人を信じて待つしかないですねー」

めぐる「甜花、ファイトだよ!」


甜花さんの元気そうな様子を見て、私たちは安心してそれぞれの個室へと別れたんだ。

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


大きな不安材料もなくなり、一安心……

また仲間たちが揃って、一緒に戦える。

みんなで協力して、脱出の糸口を探して……

必ず、揃って生きて帰る。

私たちはみんなそんな希望を抱いていた。






でも、そんな時は……

二度とはやってこなかったんだ。





というわけで事件発生前日が全て終了して今回はここまで。
次回事件発生です。
4/30 21:00~より更新予定です。

最後に親愛度を乗せつつ、スキル:ポシェットの中にはのコンマ判定を直下で行うようにしておくので、
次回更新時にモノクマメダルを獲得してから開始します。

それではお疲れ様でした。
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【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……6.0

・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0

・【超高校級のギャル】和泉愛依……2.0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……7.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】

-------------------------------------------------

【スキル:ポシェットの中にはの判定を行います】

【直下コンマの末尾の数字と同じ枚数だけモノクマメダルが獲得できます】

↓1

それではそろそろ再開いたします。
本日更新では事件発生パートを終えるまで目安で進めて参ります…

___

_____

_______

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!


昨日は甜花さんの元気そうな顔を見れて一安心だったな。
他の皆さんもおかげで明るい表情になれてたし、なんだかいい予感がする。

よし、今日も頑張っていこう……!

【食堂】

(……あれ?)

しかし、食堂に入ると待っていたのは暗い表情をした甘奈だった。


灯織「甘奈?ど、どうしたの……?」

甘奈「灯織ちゃん……あのね、甜花ちゃんの病気がまた悪化しちゃったんだ……」

咲耶「つい先ほど甘奈がまた、朝食を持って行ってくれたんだ。しかし、どうやら甜花の病状が芳しく無いようでね……」

灯織「そうなんですか……」

甘奈「うん、甜花ちゃん咳が止まらないみたいで……霧子ちゃんも厳戒態勢だって言ってた……」

めぐる「昨日はだいぶ元気そうだったのにね……」

灯織「だいぶ良くなったと思ってたんだけど……こればっかしは仕方ない……のかな」

凛世「お体のこと故、凛世たちに何もできないのが大変歯がゆい思いです……」

甘奈「咳が止まらない中で絞り出した『ありがとう』の一言で涙を禁じえなかったよ……うぅ……甜花ちゃん……」

灯織「甘奈……」


その日の朝礼はほとんど甘奈を励ます内容になった……
みなさんの言う通り、私たちには何もできないことの無力感が虚しい。

また、甜花さんと肩を並べて食事を早くしたいのに、今は祈ることしかできない……

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【灯織の部屋】

(だからこそ、その分今のうちに皆さんと協力する下地を整えておかないと)

(部屋に閉じこもっているような時間はない……!)

【自由行動開始】

【事件発生前最後の自由行動です】

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【スキル:ポシェットの中にはの効果が発動しました】

【コンマ判定:72】

【モノクマメダル2枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数:47枚】

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1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在のモノクマメダル…47枚)
2.交流 (人物指定安価)※甜花と霧子を除く
3.休憩

↓1

2 摩美々選択

【摩美々の部屋】

ピンポーン

摩美々「はーい、なんですかー」

灯織「摩美々さん、今お時間よろしいでしょうか」

摩美々「んー?暇つぶしー?まぁ、付き合ってもいいですケド……」

灯織「ありがとうございます」

摩美々「……その顔、真面目な話するつもりでしょー」

灯織「……え?」

摩美々「別にいいよー、甜花のこととか、気になることはありますしー」

(摩美々さんと今後の作戦会議をした……)

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・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【キャットドッグプレスを渡した……】

灯織「摩美々さん、こちら気分転換のリフレッシュにいかがでしょうか?」

摩美々「んー?……あー、ペットの本ねー、かわいいじゃーん」

灯織「摩美々さんはこういうのお好きですか?」

摩美々「ボチボチって感じかなー、爬虫類の飼育とかが好きだケド、別に犬猫も嫌いじゃないしー」

パラ……パラ……

摩美々「……えっ」

灯織「摩美々さん?」

摩美々「灯織、この本って中身みたー?」

灯織「い、いえ……表紙しか……」

摩美々「……これ、途中から動物の繁殖の話、そこから脱線して……その、人間の男女の話になってるんだケド……」

灯織「!?!?!!????!?!?」

摩美々「……灯織、ちょっとこれはー……」

(しまった……別のものを渡せばよかったかな……)

-------------------------------------------------

摩美々「なんだか不気味だよねー」

灯織「不気味……ですか?それはいつものことでは……」

摩美々「まぁ、この学園が不気味なのは確かに今更だけどさー……何より不気味なのは円香じゃない?」

灯織「樋口さん……ですか」

摩美々「樹里の事件が終わってすぐ、私たちに裏切り者の話を持ち出したくせに以降は全く音沙汰なしでしょー?」

摩美々「どうせロクなことしてないんだろうケド、あまりにも姿が見えなさすぎじゃない?」

灯織「確かにそうですね……私もあれから毎日校内を探索していますが、樋口さんの姿はお見受けしていないような……」

摩美々「円香、また暴走したりしないよねー……?」

(脳裏によぎるのは小糸の事件。樋口さんはあれ以降変わってしまわれた……)

(『誰か殺す』……あの発言の真意を読めないままだ)

摩美々「まさか甜花の病気に関係してたりしてー」

灯織「そ、そんな……?まさか、毒……?!」

摩美々「冗談だよー」

灯織「わ、笑えませんよ……」


1.そういえば、『裏切り者』について何かわかったことなどは……
2.樋口さんはどんな『動機』を手に入れたんでしょうか……
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「樋口さんは一体どんな動機を手に入れたんでしょうか……」

摩美々「あー、そういえばそんなのあったねー」

灯織「モノクマに渡された【プレゼント】の中身次第ではそれを用いて凶行に及ぶ可能性もありますし……」

灯織「私たちの取るべき警戒も変わってきますよね」

摩美々「確か円香は【超高校級のディベート部】?だっけ……ディベートって何使うんだろー」

灯織「卓上ベルや……コピー用紙……?」

摩美々「けっきょく弁論だしねー、具体的なもののイメージがあんまりないしー……」

灯織「だからこそ、モノクマの意図が読みづらいですね……」

摩美々「……」

摩美々「とりあえず、円香をどうにかして早いところ見つける方がいいかもねー」

摩美々「動機提供からすでに数日経ってるんだし、準備するには十分じゃないかなー」

灯織「はい……そうですね」

摩美々「任せたよ、リーダー」

灯織「もぉ……リーダーは私じゃないですよ」

摩美々「ふふー」

【親愛度が上昇しました!】

【田中摩美々の現在の親愛度…7.5】

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【スキル:一番星の魔法は今回は発動しません】

【事件発生パートに移ります】

(さて、自分の部屋に戻ってプレゼントを整理したらまた交流でも……)

この学校の生活の中で半ばルーティン化した日中の交流。
次は誰とどんなことをして過ごそうか、そんなお気楽な考えを抱きながら自分の部屋に向かっていた。





________その始まりは唐突だった。

唐突しか表現のしようがないほどに唐突。
前触れなんて一切なく、それは始まってしまった。


「どっひゃあああああああ……!!!!」


校内に響き渡った絶叫、演技なんかじゃない恐怖の色がその中に見てとれた。
お気楽だった私の頭の中は一気に真っ白になり、足の先から身体中の熱が引いていく。


(……急がなきゃ!)


私の足は勝手に動き出していた。


【学校エリア 1F 廊下】

学校エリアに踏み入ると、すぐに絶叫の主がその姿を現した。


凛世「ひ、灯織さん……」


体を小刻みに震わせている凛世は、うるんだ瞳でこちらを見つめていた。


めぐる「灯織!凛世が……凛世が……!」


私よりも先にめぐるは現場に駆けつけており、凛世の介抱をおこなっていた。


灯織「凛世、大丈夫……?な、何があったの……?」


私が問いかけると凛世は言葉に詰まった様子.
凛世がめぐるに目配せをすると、めぐるも黙ってうなずいた。


凛世「凛世が申し上げるよりも、先にこちらを見ていただいた方が……」


そういって凛世が差し出してきたのは一枚の写真。


凛世「以前灯織さんに見つけていただいたカメラで撮影したもので、ございます……」


百聞は一見にしかず、ということだろう。
色々と聞きたいことはあるが、まずはその写真を見てみることにした。






「…………え?」


________そこに写っていたのは、紫色の布に身を包んだ何者か。

シルエットはてるてる坊主に近い。
ポンチョのように布を身に纏い、腕や脚を覗くことができる。
だが顔の部分は布地そのままであり、中に入っている人間の顔は全く見えない。
その代わりに丸々とした目、牙の生えたU字の口が描かれている。

……どこか既視感のある顔。






灯織「デビ、太郎……?」


甜花さんの大好きなキャラクター、【デビ太郎】が二足歩行になったような不審者がその写真に写っていた。


灯織「り、凛世……?これは……?」

凛世「はい、凛世はこちらの……デビ太郎さまに襲われたのでございます……」

灯織「で、デビ太郎に?!」


よく見ると確かにデビ太郎の手元には刃物らしきものが見える。
これでデビ太郎は凛世に襲い掛かったのだろう。


めぐる「こ、怖かったよね凛世……」

灯織「だ、大丈夫なの?!怪我とかは……?」

凛世「幸い、直接的に斬られたり刺されたりなどは……ただ、もみ合いになった際に足をくじいてしまいました……」


凛世の足首辺りは青あざのようになっておりなんとも痛ましい。
咄嗟のことでパニックだったんだろう。


凛世「転んだ状態ではとどめを刺されてしまいかねない……そこで皆さんをお呼びしたのです……」

灯織「それであの絶叫だったんだ……凛世にしてはすごい声量だったもんね……」


こんな不気味な人間に襲われたらそりゃ叫びたくもなる。
なんにせよ凛世が命を落とすようなことにはならなくてよかった。


凛世とめぐると共に不審者の写真を眺めているとすぐに他のみんなが集まってきた。


雛菜「痛そ〜……何があったんですか〜?」

咲耶「凛世、だ、大丈夫かい?!」

摩美々「何が起きてるんですかぁ?」

灯織「み、皆さん……こ、これを……」


私はすぐに凛世の写真を集まった皆さんに手渡した。
それを見た反応はみんな揃って、困惑。


咲耶「な、なんなんだいこれは……」

摩美々「もしかして今ってハロウィンですかぁ?」

雛菜「かわいくな〜い」

灯織「どうやら凛世がこの写真の人物に襲われたようなんです……ほら、見てください……刃物を握っています」

咲耶「ホントだ……!!これはまずいね……!!」

雛菜「……これ、どこに行ったんですか〜?」

凛世「凛世が声を上げるとすぐに階段へ向かって廊下を走って逃げて行きました……」

摩美々「追いかけた方が良いよねー?今この場にいない人が危ないでしょー」

咲耶「霧子と甜花は保健室のはずだ……犯人の逃げた方向と一致している……!」

めぐる「そういえば……チョコも愛依も円香もいないよ!」

灯織「……急ぎましょう、凛世も保健室まで一緒に来て!」

凛世「はい、お供いたします……」


【保健室】

急いで保健室の扉を開けると、霧子さんはキョトンとした様子で私たちを出迎えた。


霧子「あれ……みんな、どうしたの?またお見舞いに来てくれたのかな……」

咲耶「霧子、無事かい?!」

霧子「うん……咲耶さん、心配してくれてありがとう……」

摩美々「とりあえずは一安心ですねー」

めぐる「ま、まだだよ!不審者を捕まえないと!」

霧子「あ、あの……何かあったのかな……」

灯織「霧子さん、凛世が先ほど何者かに襲われまして……」


凛世が不審者に襲われた際の捻挫痕を霧子さんに見せると、
霧子さんは血相を変えて保健室の奥から救急箱を持ち出した。


霧子「凛世ちゃん……?!い、急いで治療しないと……!!」

霧子「ど、どうしよう……湿布……テーピングもした方がいいかな……」

咲耶「き、霧子……凛世の治療も存分にやってくれて構わないんだけど……その、不審な人物を見かけたりしなかったかい?」

霧子「え……?」


摩美々「さっき灯織も言ったけどー、凛世はザ・不審者って感じのやつに襲われたんだよねー」

凛世「細かい説明は、こちらの写真を見た方が早いかと……」

霧子「……」

霧子「で、デビ太郎さん?!」

雛菜「この不審者が逃げた方向が保健室の方だったんですよねー」

霧子「……あ!」

咲耶「何か思い当たることでもあるのかい?!」

霧子「うん、ついさっきなんだけど……誰かが思いっきり勢いよく階段を駆け上がるような音が、聞こえたような気がするんだ……」

めぐる「それだよ!不審者は二階に逃げたんだ!」

灯織「急ぎましょう……!今なら不審者を捕まえられるかも……!」

凛世「あ……」

咲耶「凛世は無理をしちゃダメだ。霧子、頼めるかい?」

霧子「うん……いってらっしゃい……!」


私たちは保健室の霧子さんに手負いの凛世を託し、すぐに階段を駆け上がった。

【二階】

摩美々「まずは二手に分かれませんかー?」

灯織「そうですね、不審者が二階に逃げたのか三回に逃げたのかわからない以上は複数班に分かれた方がいいかもしれません」

めぐる「よし、それじゃあ灯織と雛菜はわたしと一緒に二階を調べよう!」

雛菜「あは〜?」

灯織「三階はアンティーカのお二人にお任せできますか?」

咲耶「ああ、任せてくれ」

摩美々「もしも不審者を見つけても無茶はしちゃダメですからねー?相手は刃物を持ってる、すぐに他のみんなを呼ぶコト」

灯織「はい!」

(なんとしても不審者を見つけないと……!)

(急がないと取り返しのつかないことになりかねない……!)

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【不審者を見つけましょう】

1.プールを探す
2.図書室を探す
3.空き教室を探す

↓1

2 図書室選択

【図書室】

図書室……ここなら本棚も多いし身を隠すのには適している……!!
ここに隠れてる可能性は高い……!!



……ダメ、誰もいない。
本棚の後ろまで見たけどまるで痕跡もない……

書庫も一応確認したけど違うみたい……

急いで違うところを探さなきゃ!

-------------------------------------------------

【不審者を見つけましょう】

1.プールを探す
2.空き教室を探す

↓1

2 空き教室選択

【空き教室】

二階の構造は特殊……
廊下の奥まったところになって初めて教室が姿を現す。
逃げ込むならやっぱりここ?!




……と思ったけど、不審者の姿はなく、隠れる所もない。
ロッカーも一応開いては見たけど、見当外れだったみたい。

……急いで不審者を見つけないといけないのに!


ピピピピピ・・・・・・

咲耶「出た!デビ太郎だ!」


廊下に出るとすぐに聞こえてきたのは咲耶さんの声。
不審者は三階に潜んでいたんだ!


咲耶「急いでくれ、階段のほうに行った!」


咲耶さんの口ぶりからして不審者はすぐに逃走を開始、階段からまた下の階に逃げようとしている。


(逃すわけにはいかない……!)


そのまま声に促されるままに階段へと走る。


めぐる「灯織、聞いた?!」

灯織「うん、多分もう階段を降りたはず……一階を急いで調べないと!」

雛菜「はぁ……はぁ……すばしっこい……」


みんな緊張と焦りとで呼吸が浅い。
でもここで立ち止まるわけにはいかない、なんとしても事件を防がないと……!

【1F 階段前】

ピピピピピ・・・・・・

階段を駆け下りると、一つ目に付くものがあった。


(保健室の扉が、開いている……?)


さっき霧子さんと別れた時扉は確かに閉めたはず。
不審者が校内に潜伏している以上、自ら危険に身を晒すはずもない。
この扉を開けたのが霧子さんや凛世だとは思い難い。

犯人の動きはある程度掴めている。
凛世を襲った後三階へと逃げた犯人は、潜んでいたところを咲耶さんに目撃されて一階へと逃げてきた。

なら、この扉を開けたのは……


(まさか……!)

めぐる「灯織!」


まだ間に合う。そう思っていた。
だって事件はまだ起きている真っ最中。私たちはみんなその中心にいる。
だから頑張ればどうにでもなる、防げるはず。






________本気でそう思っていた。

だから、この鼓膜を破りそうなほどに早まる鼓動を早く止めたくて……

保健室を覗き込んだんだ。









【保健室の中には、腹部の刺し傷から大量の出血をして息絶える大崎甜花の姿があった】






間に合わなかった。
私たちはわかっていなかった。現実に情けなんてものはない。
いくら希望を願っても、絶望は無関係に湧き上がる。


灯織「わああああああ!!!」

めぐる「ひ、灯織?!なに、が…………」

雛菜「…………」


ピンポンパンポーン!

モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』


死体発見アナウンス。目の前の甜花さんが息絶えていることの何よりの証明だった。

私たちが呆然とすること数秒。

すぐに咲耶さんと摩美々さんが階段を駆け下りて駆けつけた。


咲耶「さ、さっきのアナウンスは……!?」

摩美々「……間に合わなかった」

咲耶「そんな……」


咲耶さんと摩美々さんも言葉を失ってしまう凄惨な現場。
体温が急速に下がったように錯覚するほどの冷たい空気。


雛菜「……あれ?これおかしくないですか〜?」


立ち尽くす私たちを他所に市川さんが一つ疑問を漏らした。


雛菜「あとのアイドルの二人いませんね〜」

めぐる「……ホントだ!霧子と凛世がいないよ!?」


思わず辺りを見渡す。二人の指摘通りだ。
この部屋で手当てを行っていたはずの霧子さんと凛世の姿は跡形もなく消え去っている……?


咲耶「な、なにが起きてるんだい……?」

摩美々「……事件はまだ終わってないってことでしょ」

咲耶「摩美々……!?」

摩美々「急がないと、次の犠牲者が出るかもしれないよー」

灯織「そ、そんな……!」


だけど摩美々さんの言う通りだ。
現場の状況、事件の流れからして考えてみても霧子さんと凛世はあの不審者によって拐われてしまったものと考えるのが自然。
このまま放って置いたら、第二第三の事件へとつながりかねない……!


めぐる「……灯織、行こう!」

灯織「めぐる……」

めぐる「急がないと……今できることをやらないと、次もできなくなっちゃうよ!」

灯織「……!!」


そうだ、今は足を動かすしかない……
立ち止まってる時間はないんだ……!


甜花さんの死にも向き合わねばならないけど、今はそれよりも不審者を捕まえることが先決。

_______保健室を出ようとしたその時だった。

扉は外側より開かれた。


円香「……甜花?」


樋口さんだった。


めぐる「円香……!?」

円香「……どうやら、起きてしまったみたいですね」


樋口さんは甜花さんの死体を一瞥すると苦虫を噛み潰したような表情でそう呟いた。


灯織「ど、どうしてここに……?」

円香「どうしても何も……死体発見アナウンスがあったでしょ?どこで殺しがあったのか気になったから」


樋口さんは私たちの言葉にほとんど耳を貸さず、中腰になって甜花さんの亡骸に触れた。


円香「……辛かったんでしょうね、こんな表情で。苦しくて痛くて……恨んでも恨みきれない、そんな表情です」

咲耶「円香……何を」

円香「やっぱり、絆なんてそんなものなんですよ」

樋口さんは一歩ずつ私に向かって詰め寄ってくる。
心臓に刃物を突きつけられているような感覚……
限りなく深い色をした瞳孔に思わず吸い込まれていきそうになる。

灯織「……樋口、さん」

円香「口先だけで仲良しぶっても意味なんかない、特にエゴとエゴがぶつかり合うこのゲームでは」

喉がひりつく。
言葉が出てこない。
認めたくなくとも、現実は樋口さんの言うとおりになっている。


円香「いい加減認めたらどうですか?あなたたちの言う絆なんて嘘っぱ」

めぐる「あーもう!今はそれどころじゃないよ、円香!」


だけど、それをめぐるは正面から無視した。


円香「はぁ?」

めぐる「事件の真っ最中!学校の中を犯人が走り回ってるの!」

円香「……知りませんけど」

めぐる「もう、難しい話ばっかりしすぎ!円香も手伝ってもらうからね!」

円香「いや、だから」

めぐる「時間がないの、ほら早く!」

~~~~~

咲耶「というわけで不審者の捜索を再開だ。どこに行ったか手がかりはない、学校エリアだけでなく寄宿舎エリア全体も調べないといけないね」

円香「……なんで私まで」

(本当に樋口さんを抱き込んでしまった……)

めぐる「うん、急がないとね!とりあえずわたしと灯織は寄宿舎エリアを捜索するよ!」

円香「待って」

咲耶「円香?」

円香「今私は自分の部屋からここまできた、だけど何も不審なものは見てない」

円香「不審者とやらは寄宿舎エリアから学校エリア一階にはいないでしょ」

摩美々「だとしたら私たちと入れ替わりになったってコト?」

咲耶「上の階にまた逃げたというわけかい……」

めぐる「それなら急いで戻らないと!霧子と凛世が危ないよ!」

咲耶「よし、それなら分担はさっきと基本は同じだ、円香は私についてきてくれ」

円香「……はぁ、なんで手伝ってるんだか」

(なんとしても事件が続くことだけは防がないと……)

(急いで不審者を見つけるんだ……!)

-------------------------------------------------

【不審者を見つけましょう】

1.プールを探す
2.図書室を探す
3.空き教室を探す

↓1

1 プール選択

【プール】

さっきは調べられなかったけど……ここも隠れる所は豊富。
更衣室にプールサイド、潜水してる可能性もある。
隅々までくまなく探さないと!




……いない、霧子さんと凛世を襲った後にどこまで活発に動けるの?!
急がないと……!これ以上は、時間をかけるわけには……!

-------------------------------------------------

【不審者を見つけましょう】

1.図書室を探す
2.空き教室を探す

↓1

2 空き教室選択

【空き教室】

_____今度こそ!

人間の心理として、逃げれば逃げるほど追い込まれるはず……

そうなると行き着くのは、こういう袋小路のはず!




……いない、か。
やっぱりまた三階に逃げてしまったのかな……?


円香「いた……!いましたよ、不審者……!」


廊下に出た瞬間聞こえてきたのは今度は樋口さんの声。
ということは不審者はまたしても三階……?

また急いで階段に向かう私たち。


雛菜「なんかデジャブですよね〜……」

めぐる「……今度こそ、絶対に止めるよ!急ごう!」

灯織「うん!」


【1F 階段前】

もう……次はない。
ここまで散々かき乱してきた不審者を私たちの手でつかまえて、全てを終わりにする。
その覚悟で階段を降りてきた。





それなのに


灯織「また、扉が開いている……?」


保健室の扉はまたしても開け放たれていた。


めぐる「そん、な……」

雛菜「……」


樋口さんと合流して、保健室を出た時、確かに私たちはあの扉を閉めていた。
不審者の目撃証言と同様に、デジャブを感じてならない。






_________もう、頭の中で確信していた。

間に合わなかったんだ。
事はすでに終わっている。

それでも、ほんの僅かにも希望があるならそれを信じたい。
そんな心の強さと弱さの二律背反に突き動かされ、保健室を覗き込んだんだ。








世界は、残酷だった。







【大崎甜花の亡骸の脇で、自ら首を掻っ切って息絶えたかのような大崎甘奈の姿があった】





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CHAPTER03

部屋とオーパーツとワタシ

非日常編


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ピンポンパンポーン

『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』


寒い。寒い寒い寒い。
全身を突き抜けた寒気が体温を急速なまでに下げていた。
ただ死体を目撃した、ただ友人を失ったというだけではなく、自分たちの無力さがもたらした最悪の結末。
守ることができなかったという絶望感が全身を支配していた。


モノクマ「はいはい、皆さんお待ちかねのモノクマファイルの時間ですよー!」

灯織「も、モノクマ……」

モノクマ「いやぁ起きちゃいましたね、事件!しかも続け様に二回の殺しですか、とんだスピードアタッカーもいたもんですね!」

咲耶「待ってくれ、事件の解明は確かに急務だけど……今はそれどころじゃない」

モノクマ「ん?」

摩美々「カメラみてたんでしょー?今私たちは殺人鬼の不審者を追跡するので手一杯なんですよ」

モノクマ「あー、今ってみんなで鬼ごっこ中なんだっけ!」


雛菜「人の命がかかってるんですけど〜?」

モノクマ「ま、それはもういいんじゃない?」

めぐる「よくないよ!!!!!」

モノクマ「ほら、大崎さんの死体をよく見なよ」


モノクマは甘奈のぐったりとした死体に近寄ると、
左手に握られていた一つの封筒を手に取った。


モノクマ「代読、風野灯織さん!」

灯織「わ、私ですか……?」


モノクマに手渡された血染めの封筒、それを恐る恐る開くと『遺書』の文字があった。

『遺書

もうこれ以上コロシアイに耐えられません。お姉ちゃんを殺したのは甘奈です。みんなを道連れにして甘奈は死にます。ごめんなさい。』


咲耶「……これは」

摩美々「遺書、甘奈は自殺して死んだ……そういう意味だねー」

めぐる「そ、それにこの文面……あの不審者が甘奈だったって言ってるようなものだよ!」


甘奈が凛世を襲い、甜花さんを殺し、霧子さんと凛世を誘拐した犯人だった……?
だが、手紙はその真実を裏付ける根拠としては十分な証拠。
この文面通りなら、事件はここに完結したことになる。


雛菜「やっぱり不審者の正体はアルストロメリアのアイドルだったんですね〜」

灯織「市川さん…?」

雛菜「これ、死体が被ってるのも写真の不審者が着てたやつと一緒ですよね〜」


よく見ると甘奈は布のようなものが覆いかぶさりかけたような形で倒れている。
姿勢から見て正しくは脱げかけた形なんだろう。
絶命に伴い、後ろ向きに倒れた時に体が一部露出した。

そしてその布は……紫色だ。


咲耶「私の見た不審者と全く同じ着ぐるみだね……」


顔の部分にはデビ太郎そっくりの目と鼻がついており、凛世の撮った写真とも合致する。
咲耶さん樋口さんの両名が目撃した不審者もおそらくこれと同一のはずだ。

……つまり、不審者の正体は甘奈だった?


モノクマ「うぷぷ……ボクが言いたいことはわかってくれた?」

摩美々「不審者が連続殺人を引き起こした、けどその犯人もとい不審者はすでに自殺しているからこれ以上の事件が起こりようはない……ってコト?」

モノクマ「そうそう!まあ同一のクロが殺せるのは二人までなんで、少なくともここから同じクロが引き起こす事件はないってことだよね!」

咲耶「そういうわけか……」


灯織「ま、待ってください!まだ霧子さんと凛世……それにチョコと愛依さんの所在が明らかになってないんです……」

モノクマ「あー、まあそれも大丈夫だよ。少なくとも死ぬことは無いんじゃないっすかね」

灯織「そ、そんな適当な……」

モノクマ「というわけで改めまして〜……『ザ・モノクマファイル』〜〜〜!!」

雛菜「ひと息つく間もないですね〜」

めぐる「うぅ……また学級裁判をやらなきゃなんだね……」

モノクマ「今回は二人も死んでるからね、モノクマファイルも2倍の厚みでございますよ!」

モノクマ「ところでオマエラは夜にハンバーガーを食うときは倍にする?ボクはがめついクマだと思われたくないから2個ハンバーガーを注文するんだけどさ」

咲耶「捜査に集中したい、無駄話をするなら避けてくれるかい?」

モノクマ「……(チッ、うっせーな)反省してまーす」


モノクマは咲耶さんに窘められるままに現場から消えていった。


めぐる「灯織……」


まだ、体は凍りついたようになっていた。
引いた血の気は戻ってこないし 、頭は真っ白なまま。完全にショート寸前だ。

だけど、ここで足踏みしているわけにはいかないことは嫌でも分かる……


灯織「めぐる、やろう。絶対にこの事件の全てを明らかにしよう……!」

めぐる「うん!」


【捜査開始】


というわけで今回の更新はここまでです。
3章にて大崎姉妹が両名揃って退場となりました。
ダンガンロンパシリーズでは3章は連続殺人……これは外せませんからね。

さて、次回更新なのですがGWの予定がまだちょっと定まりそうにないので次回更新のめどはまだ立っておりません。
明日もできる……かもちょっとわからないので改めてまたお伝えさせていただきます。

次回は捜査パートから、それではお疲れ様でした。

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【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……7.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0【DEAD】
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0【DEAD】

・【超高校級のギャル】和泉愛依……2.0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……7.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】

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GW期間中、いつもの時間にはまとまった時間は取りづらいのですが、23:00~の更新ならいけそうです。
本日23:00~捜査パートの更新を行ってもよろしいでしょうか?

それでは3章捜査パートより更新いたします

【捜査開始】


摩美々「捜査を始めるのはいいとして、4人の捜索も並行して行わないといけないですよねー」

雛菜「不審者さーん?どこに連れて行ったんですか〜?」

咲耶「雛菜……死者は答えてはくれないよ」

摩美々「不審者の行動パターンからして学校エリアの1〜3階のどこかだとは思いますケド」

円香「……まあ、捜査の途中で見つかったらでいいんじゃないの」

雛菜「円香先輩はみんな死んじゃってもいいと思ってるから適当言えますよね〜」

円香「……」

咲耶「しかし円香の言うことにも一理ある、モノクマの口ぶりからしていますぐどうこうという話ではなさそうだし、何よりいまこちらの人手も6人と少数だ」

摩美々「円香の監視もしないといけないですし実際はもっと少ないかもね」

円香「……は?」


樋口さんの監視……それも致し方ないことだろう。
樋口さんは前回の裁判以来『殺す』ことに躊躇がなくなり、
私たち全員がこのコロシアイ合宿生活の中で死んでしまっても構わない破滅的な思想を持つようになってしまった。
自由にさせていては現場を荒らされる可能性すらある。


円香「まあ好きにしていただければ、私は私で『頑張ります』ので」

雛菜「む〜……」

咲耶「よし、ひとまずは捜査だ。もしかすると霧子たちの所在の手がかりもあるかもしれないしね」

摩美々「なにより学級裁判で負けてちゃ元も子もないですからー」

めぐる「うん……!頑張ろうね!」

灯織「はい!」


まずはモノクマファイルの確認から。
今回は甜花さんと甘奈の二人が犠牲者になってるから…二人分か。


『被害者は大崎甜花。死因は腹部を滅多刺しにされたことによる失血死。
被害者は大崎甘奈。死因は頸動脈を裂かれたことによる失血死』


どちらも死因としては失血死、つまり出血多量で死んだことになるみたい。
確かに現場には彼女たちのものと思われる血液がそこら中に散っている。
特に甜花さんは滅多刺しとまで書かれているのだから相当なものだったんだろう。


コトダマゲット!【モノクマファイル3】
〔被害者は大崎甜花。死因は腹部を滅多刺しにされたことによる出血死。
被害者は大崎甘奈。死因は頸動脈を裂かれたことによる出血死。〕


(さて、今回の調査で大切になるのは私たちが事件にリアルタイムで居合わせていたこと)

(となると不審者の移動経路は調べておく必要はあるよね……)

(もちろん遺体のある現場の保健室も調べておく必要がある)

(それと事件に関与していない学校エリアの部屋……これも調べておかないと。霧子さんたちがそこにいるかもしれない)

(まずは私がいる、現場からだね)

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どこを調べよう……?
1.二人の死体
2.ゴミ箱
3.ベッド
4.咲耶に話を聞く

↓1

4 選択

咲耶「どうだい、灯織……捜査は順調かい?」

灯織「……うーん、まだわからないことも多いです」

咲耶「私たちの目の前で起こったとはいえ、かなり複雑なものだったからね……どうだろう、ここで一度事件について整理してみようか」

灯織「そうですね、お願いします」

咲耶「まず最初に凛世が学校エリアの廊下で襲われた……その際に駆け付けたのはめぐると灯織、摩美々と雛菜と私だったね」

灯織「はい……あれはたしか13時頃だったかと思います」


咲耶「その後不審者は階段を使って上の階に移動したので、そこで探索を開始……次に不審者が姿を現したのは私の前だった」

灯織「咲耶さんの声に従ってすぐに一階まで全員で駆け下りたんですよね」

咲耶「その結果、保健室が荒らされていることに気づき……そこで覗いてみると甜花の死体があったんだ……」

灯織「それと同時に樋口さんが合流してたんでしたね」

咲耶「概ね同時刻だね……姿を消した霧子と凛世を探すために動き出した瞬間、部屋に入ってきたんだ」


灯織「それで樋口さんの証言を基にもう一度上の階で捜索を始めたんですよね」

咲耶「そう、最後に不審者が現れたのは円香の前……またしても階段を駆け下りたので後を追うと、保健室の中には不審者の着ぐるみを着て息絶えた甘奈の姿があったんだ」

灯織「……ありがとうございます。改めて整理できました」

咲耶「礼には及ばないさ、私にできることはこれくらいだからね」


コトダマゲット!【不審者の目撃情報】
〔まず最初に凛世が学校エリアの廊下で襲われた。
その後不審者は階段を使って上の階に移動し、灯織たちはそこで探索を開始。
咲耶が3階から降りていく不審者を発見し、一同は階段を駆け下りて、保健室が荒らされていることに気づく。
そこで覗いてみると甜花の死体があった。
それと同時に円香が合流。
姿を消した霧子と凛世を追うため円香の証言を基に不審者を捜索、一同は再度階段を登ることに。
捜索を続けていると不審者が再度出現、またしても階段を駆け下りたので後を追うと保健室の中に不審者と全く同じ格好で息絶える甘奈の姿があった〕

-------------------------------------------------

どこを調べよう……?
1.二人の死体
2.ゴミ箱
3.ベッド

↓1

1 選択

二人の血痕はまだ新しく、血液にも彼女たちが生きていたころの熱気を感じさせる……
私たちの目の前で事件が起こったゆえの生暖かさ……
これを、私たちは受け止め、刻み付けなくてはならない……

先に死んだのは甜花さんのはずだ。
不審者の捜索以後、はじめに保健室に覗いた際に彼女は既に死んでいた……

そこから再度不審者の捜索に移って、
今度保健室に戻ると死んでいたのは甘奈……

奇しくも姉妹が同じ事件で似たような絶命をしている……
犯人の意図はいったいどこにあるんだろう……?


さて、死体とその近辺をざっと見たところ、やっぱり注目すべきは甘奈の方かな?
甘奈の格好もそうだし……遺体近辺に気になるものが多い。
これら一つ一つを調べていく必要がありそう。

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どこを調べよう……?
1.甘奈の死体
2.甘奈が着ているデビ太郎の着ぐるみ
3.甘奈の遺書
4.甘奈の握っている刃物

↓1

2 選択


摩美々「やっぱり甘奈は死んだときデビ太郎の着ぐるみを着ていたみたいだねー」

灯織「摩美々さん……」

めぐる「確かに着ぐるみが脱げかけみたいに見えるけど……言い切れるの?」

摩美々「ほら、甘奈は首から大量に出血してる……でもその血液は着ぐるみの内側にしか付着してないよねー?」

言われてみればそうだ。頸動脈を裂かれた甘奈出血量は尋常ではない、だけどその血液は決して着ぐるみの外側には付着していない。

摩美々「しかも着ぐるみの裂かれたところは甘奈の首元の位置と一致してるよねー」

めぐる「そっか……着ぐるみって言っても布地だし、その上から刃物で切り裂かれた可能性もあるんだ……」

摩美々「甘奈の命を奪った犯人が甘奈本人にしろ、別の誰かにしろ相当急いでたのかもねー」


コトダマゲット!【甘奈の着ぐるみ】
〔甘奈の死体が着ていた着ぐるみは血液が内側にしか付着していない。刃物で切った痕跡は甘奈の首元と一致しているため、着ぐるみの上から切りつけたものと思われる〕


(甘奈が着用していた着ぐるみをもっと調べてみよう……)

(作り自体は単純だ。シーツのような布地を上から着色したものをてるてる坊主のように仕立てたもの)

(頭部より下はポンチョのようになっているので手足は自由に動かすことができる。事件発生直後に凛世の撮影した写真とも特徴が一致している)

めぐる「これだけ手と足が自由に動かせたら学校中を走り回ったりできるね!」

灯織「うん……みんなの証言に出てきた不審者の情報にも矛盾はないね」

めぐる「布で作った簡単な作りだから、誰でも自由に使えそうだよね」

灯織「そうだね、デパートとかでよく見るのとは違うから……着ぐるみっていい方もふさわしいかどうか」

めぐる「うーん……布……かぶる……はしる……布かぶり……違うな〜……」

(重要なのはこれを着たままでも十分事件は実行可能だったってことだよね、ちゃんと覚えておこう)


コトダマゲット!【デビ太郎の着ぐるみ】
〔シーツのような布地を上から着色し、てるてる坊主のように仕立てたもの。頭部より下はポンチョのようになっているので手足は自由に動かすことができる〕


灯織「……あれ?」


着ぐるみを調べていると一点目に止まるものがあった。
これもまた上から着色されているので目立つものではないけど、ガムテープをバッテンに重ねて補修した痕がある。


めぐる「破れちゃったのかな?」

灯織「……みたいだね、何かに引っ掛かったとか……とっさに塞いだ痕みたいでかなり雑。製作者としては想定外だったのかも」

めぐる「あ、だったら不審者を自分の目で見た人たちにこの特徴を聞いてみようよ!もしも補修した跡に見覚えがあれば裏付けになるよね?」

灯織「うーん、どうだろう……緊急時も緊急時、私ほどじゃなくてもみんなパニックに近かっただろうししっかり観察できたとは思いづらいかな」

めぐる「そっか……」

(でも、もし形として残している人がいればそれと照らし合わせることは可能かも?)


コトダマゲット!【補修痕】
〔甘奈の着ていた着ぐるみにあった補修痕。ガムテープを×印に重ね合わせていてよく目立つ〕

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さて、着ぐるみ周りはこのくらいかな……?
1.甘奈の死体
2.甘奈の遺書
3.甘奈の握っている刃物

↓1

2 選択

甘奈の遺体付近に落ちていた紙……ついさっき私も読んだ甘奈の遺書だ。


めぐる「うぅ……甘奈、この合宿生活で思い詰めてたんだね」

灯織「この遺書を信じると、そうだね……心中なんて並大抵のことではないし……」

めぐる「だってお姉ちゃんの甜花を殺しちゃってるんだもんね……」

(そう、この遺書は甘奈が甜花さんを殺害したことまで書かれている……)

(甘奈が、甜花さんを……)

(本当に、そうなのかな……)

(なんだろう、この違和感……この遺書自体に強い違和感を感じる……)

めぐる「灯織?」

灯織「この遺書……もしかするともっと別の手掛かりになるものかもしれない」

めぐる「……?」

(なんにせよ、しっかりと覚えておこう)


コトダマゲット!【甘奈の遺書】
〔現場に落ちていた甘奈の遺書。犯行を自供する内容が書かれており、甘奈は心中のために犯行に及んだ。『遺書 もうこれ以上コロシアイに耐えられません。お姉ちゃんを殺したのは甘奈です。みんなを道連れにして甘奈は死にます。ごめんなさい。』〕

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あと少しかな……

1.甘奈の死体
2.甘奈の握っている刃物

↓1

2 選択

甘奈の遺体の側で鈍く光る銀色の刃物……
これは、彫刻刀……?


めぐる「これって……美術室にあったやつだよね……?」

灯織「うん、多分……凛世を襲った時にも不審者が刃物を持ってたけど、これだったのかな」

めぐる「どうだったっけ……写真を見たら一発なんだけど」

灯織「凛世が見つかったら、それも含めて確認しておきたいよね」

めぐる「えっと……彫刻刀が凶器ってことは、甘奈は人を刺して殺害しようとしてたってことだよね?」

灯織「そうなる……実際甜花さんは腹部をめった刺しにされて殺されてるし」

めぐる「うぅ……残酷だね」

(……あれ?甜花さんを殺したのはこの凶器、なんだよね……?)

(にしては、綺麗すぎるような気がするんだけど……)


コトダマゲット!【彫刻刀】
〔甘奈が実際に持っていた凶器。美術室で誰でも入手可能な代物で、人を刺殺するためのもの。不自然なまでにきれいな状態である〕

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【選択肢が残り一つなので自動進行します】

【甘奈の死体】


甘奈……
思えば学級裁判でも頻繁に疑問を投げかけてくれて私たちを前に進めてくれていたし、
なにより甘奈の明るさは私たちのとってかけがえのない希望だった……

そんな彼女が本当に不審者だったんだろうか……


(うぅ……これが死因、なんだよね……)


甘奈の死体を調べようと意気込んだものの、流石に傷跡を直視はしがたい……
それでもなんとか目を開けたり瞑ったりを繰り返して甘奈を確かめる。
なるほど、モノクマファイルの情報通り首元の切り傷がそのまま死因みたい。
他に目立った外傷はない、ということは争った後も無いってことだよね。


(……あれ?)


そんな中で目に入ったのは甘奈の右手。掌がべったりと血の跡で汚れている。


めぐる「わわっ!甘奈擦りむいちゃってるのかな?!」

灯織「めぐる、落ち着いて……これは傷痕じゃないよ、付着してるだけ」

めぐる「そ、そっか……」

(でも、こんなに全面に付着するなんて……何か出血中のものを触ったのかな……?)

(……あ!)

灯織「めぐる、わかったよ。これは首の傷を抑えた跡なんだ」

めぐる「え?どういうこと?」

灯織「ほら、首元の血の跡、よく見たら手の指みたいに伸びてるところがあるでしょ?これが甘奈の手が重なってた証拠なんだよ」

めぐる「……ほんとだ!一致したよ!」

(間違いない、甘奈は絶命する前に傷痕を自分の手で抑え込んでいる)

(つまりは止血を試みたってことなんだ……!)


コトダマゲット!【甘奈の右手】
〔甘奈の右手には血液がべったり付着している。その痕跡は首元と完全に一致。甘奈が絶命前に止血を試みていたことがわかる〕

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遺体の関連で調べるべきところは概ね調べ終わったかな。
後はこの保健室という事件現場について。
遺された疑問は一つでも解消しておかないと。

どこを調べよう……?
1.ゴミ箱
2.ベッド

↓1

1 選択


円香「……雑」

灯織「樋口さん?」

めぐる「円香、何見てたの?」

円香「……はぁ」


樋口さんがため息まじりに指さしたのは保健室の片隅にあるゴミ箱。
樋口さんの言葉通りに、何かビニールの容器が乱雑に押し込まれたままになっている。


灯織「これはなんでしょうか……?」

めぐる「Blood transfusion……えーっと輸血、かな?」

灯織「輸血……?」

摩美々「二人は知らないのー?」

摩美々さんは保健室の冷蔵庫を開いて見せた。そこには飲料水の類は少ししかなく、あとはすべてゴミ箱の容器と同じビニールがずらりと並んでいる。

摩美々「ここに輸血パックがずっと保存されてたんだよ」

灯織「すごい……こんなにも数が……」

摩美々「誰でも使用可能だったし、治療か何かに使われたのかもしれないねー」

円香「そうそう使わないでしょ、輸血パックなんて」

(誰でも使えた輸血パックか……)

(怪しいな、覚えておこう)


コトダマゲット!【輸血パック】
〔保健室の冷蔵庫に備蓄されていた輸血パック。ゴミ箱に乱雑に空の容器が捨てられていた〕

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【選択肢が残り一つなので自動進行します】

【ベッド】


灯織「ま、摩美々さん……?」


妙に静かだと思ったら摩美々さんは床に這いつくばるようにして、保健室のベッドの下に手を伸ばしていた。


灯織「な、何をしてるんでしょうか……?」

摩美々「成人向け雑誌を隠すならここかなーって」

灯織「え、は、え、ええっ?!そ、そんな本が……?」

摩美々「冗談だって、大体ここ女子しかいないじゃーん」

灯織「そ、それはそうですが……」

しばらくすると摩美々さんはなにかを引っ張り上げ、私の前に立ち上がった。

摩美々「やっと取れた、やたら奥に押し込んであったんだよね」

灯織「それは……?」


プラスチックでできた楕円形の容器……?
あまり見慣れない形状だけど……


咲耶「湯たんぽだね?」

摩美々「あ、わかるー?」

咲耶「ああ、以前病気になった時父が用意してくれてね。先人の知恵というやつさ、お湯を入れて抱きしめるだけで驚くほど体が温まるんだよ」

灯織「へぇ……そうなんですか、話には聞いていましたが、実際に見たことはなかったです」

咲耶「フフ、私たち世代にはあまり馴染みがないかもね」


2000年代にはエアコンが主流だし、こうしたものは写真ぐらいでしか見たことがないかも。


灯織「……でも、どうして湯たんぽが?」

咲耶「うーん……甜花の体を温めるのにでも使っていたのかな?」

摩美々「だとしたらあんなに奥まで押し込む必要はないと思うんだよねー」

(まさか……事件にこれも関係あるの?)


コトダマゲット!【湯たんぽ】
〔保健室のベッドの下に押し込められていた湯たんぽ。中にお湯を入れて抱きしめておくだけで体中がグッと温まる〕


(事件現場で気になったのはこれくらいかな?)

(今回の事件は私たちの目の前で起きた……事件の捜査をするならその要所要所をしっかり確認しておかないといけないよね)

咲耶「おや、イルミネの二人は保健室での捜査はひと段落ついたのかい?」

めぐる「うん、そろそろ移動して捜査をしようかなーって」

摩美々「私もそろそろ移動したいんだケド、どうしましょうかー」

摩美々「現場の保全と円香の監視が必要でしょー?」

雛菜「雛菜円香先輩と一緒は嫌なのでそれ以外ならなんでも〜」

円香「……好きにすれば」

咲耶「はは……それなら雛菜、私と一緒に現場の保全を頼めるかい?」

雛菜「わかりました〜」

摩美々「咲耶ぁ?」


咲耶「摩美々、私の分も任せたよ」

摩美々「それじゃあ円香は私についてきてもらえますー?」

灯織「えっ、ま、摩美々さんがお一人で監視するんですか?」

摩美々「大丈夫だよー」

摩美々「今は事件の捜査中だから円香が危害を加えてくることはないし、私は霧子たちの捜索をメインにするからー」

めぐる「そっか……もう事件は起きないってモノクマも言ってたしね」

摩美々「円香も離れないでよねー」

円香「……わかってる」

雛菜「あは〜、円香先輩金魚のフン〜」

めぐる「ってことは捜査をメインでやるのはわたしと灯織なんだね?責任重大だ!」

灯織「うん、めぐる!頑張ろう!」


今回は人手が足りていない……
捜査を任された人間として責任は大きいよね、抜かりなくやらないと……!


めぐる「捜査はどこを調べればいいかな?」

灯織「事件が起きたところで言うと……凛世が襲われた学校エリア一階の入り口近辺が最初だったよね」

めぐる「その後に咲耶が三階で不審者を目撃して……」

咲耶「ああ、そういえば私が不審者を目撃したのは美術室の方だったよ。何か証拠があるかもしれない、是非調べてみて欲しい」

灯織「あ、ありがとうございます!」

めぐる「で、保健室に行って……その後に不審者を目撃したのは、円香だったよね」

円香「……そうだけど」

灯織「あ、あの……不審者はどこで見かけたんですか?」

円香「私も一緒……美術室の方だったはず」

めぐる「オッケー!それなら三階はそこだけで良さそうだね!」

灯織「あと調べておきたいのは……甘奈の部屋かな」

めぐる「え?どうして?」

灯織「ほら……今回は甘奈が犯行を自白した旨の手紙が落ちてたでしょ?それなら甘奈の部屋にも自殺を仄めかすような手がかりがあるかもしれないし……」

めぐる「そっか!それじゃあちゃんと調べておかないとね!」

(よし……整理できた)

(今回調べるべきは、学校エリア一階の入り口付近、美術室、甘奈の部屋の三箇所がメイン)

(……絶対に真実を明らかにしてみせる!)


というわけで短めですがここまで。
次回捜査パートは一つの箇所につきコトダマが一個ぐらいになりそうなので安価そこまで出さず自動進行するかもです。

それと前もってお伝えしておくのですが、現状4章は書き溜めが出来ていないので、
更新を暫くお待たせすることになると思います。
それと五月の後半から本格的に実生活が忙しくなるので、
前スレでも言った通り数か月ほど空ける可能性も出てくるかと思います。申し訳ない。

それまでに3章をやって一つの区切りにしておきたいので、どうかお付き合いください。

それではお疲れ様でした。
次回更新は5/4 22:30~予定です。

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【学校エリア一階廊下】

(今回の事件の始まりはここだった)

(学校中に響き渡る凛世の絶叫を耳にして、私たちは駆けつけたんだ)

灯織「そういえばめぐるは私より先に駆けつけてたよね?」

めぐる「うん、だけどもう不審者はいなくなってたよ」

めぐる「わたしが着いたときにはもう、凛世は怪我しちゃってたんだ……」

(思えば凛世は怪我で済んだのは幸運だった)

(あの時、めぐるが来るのが遅れていれば……もしかすると……)

めぐる「うーん……でも手がかりらしい手がかりはないね……」

灯織「確かに目ぼしいものはなさそうだね……」

めぐる「……ん?ねえ、灯織!あそこの扉って凛世の事件があったとき開いてたっけ?」


めぐるが指さしたのは1-B教室。
真乃の事件で浅倉さんが命を落とした教室のすぐ隣の部屋だ。
その扉は不自然に半開きになっている。


灯織「ホントだ……」

めぐる「この扉、しっかり閉めないとすぐ開いちゃうんだよねー」

めぐる「……ん?ってことは……誰かが出入りしたのかな?!」


おそらくはそういうことだ。
私たちが凛世と共にこの場所を離れた後、何者かがこの部屋を出入りした。
霧子さんたちを捜索中の摩美々さんと樋口さんが開けた可能性もないわけではないけど、見ておいて損はないだろう。

私とめぐるは1-B教室へと踏み入れた……

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【1-B教室】

めぐる「うーん、何か事件があった雰囲気……ではないね」

灯織「うん……でも、いくつか気になるものはあるよ」

めぐる「ほんと?!」

灯織「めぐる、お手柄だよ。多分この部屋は今回の事件でも鍵を握ってるよ」

めぐる「やった!それじゃあ隈なく調べよう、灯織!」

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教室の机の上にポツンとおかれているのは手のひらに収まるほどの大きさの機械。


めぐる「あれ?こんなのこの学校で見たことないよね?」

灯織「……うん、見かけないね。ストップウォッチ……みたいだね」

めぐる「……こうやって使うのかな?よいしょ」


ピピピピピ!


めぐる「わ、わぁっ?!」

(……すごい大きな音!)

灯織「め、めぐる……止めて、止めて……!」

めぐる「わわわ、わかった……お願い、止まって!」


めぐる「……止まった」

(……鼓膜が破れるかと思った)

めぐる「ストップウォッチなのにこんなに大きな音じゃ校内中に響いちゃうよ……」

灯織「……うぅ、頭がガンガンする」

(……あれ?)

灯織「ねえめぐる、今の音……聞き覚えない?」

めぐる「え……?うーん……」

めぐる「あっ!咲耶が不審者を目撃したとき、鳴ってたよね?!」

(そうだ……私たちが慌てて保健室まで駆け下りたあのとき、学校中にこの音が鳴り響いていた!)

めぐる「でも、甜花の死体を発見して気がついたらもうこの音止んでたよね?」

灯織「うん……きっと誰かが今のめぐるみたいにこのアラームを止めたんだよ」

めぐる「てなると、誰かがこの部屋に来てたのは間違いないんだね!」


コトダマゲット!【ストップウォッチ】
〔1-Bに置かれていたストップウォッチ。一定の時間を設定することができ、時間になると学校中に響き渡るほどの爆音が鳴る。咲耶が不審者を目撃したときにも鳴っていた〕

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(事件に関係あるものを何か隠すとすれば、ロッカーあたりかな?)

灯織「うわっ?!」


教室後ろのロッカーをそんな何気ない気持ちでガチャリと開けると
ドサリと私に向かって一枚の布が覆いかぶさって落ちてきた。


めぐる「灯織?!大丈夫?!」

灯織「う、うん……急に布が……なんだろう、これ」

めぐる「ちょっと待ってて、広げてみてみよう!……よいしょ!」


めぐると協力して二人で教室の床に布を広げてみた。
布は全面が紫色に着色されており、一部には既視感のあるイラストが書かれている。


めぐる「あれ?これって……」

灯織「甘奈の着ていたきぐるみと同じデザイン、だね」

めぐる「うん、不審者が着てたやつだよ!甘奈のやつは一部が破れて補修した跡があったけどこっちには無いね!」

灯織「どうして同じデザインの着ぐるみが二個……?しかもかなり乱暴にロッカーに押し込められていた……」

めぐる「くしゃくしゃになっちゃってるね……誰かが使った後みたい」

(どういうこと……?不審者の正体は甘奈じゃなかったの……?)


コトダマゲット!【教室の着ぐるみ】
〔1-B教室のロッカー内に押し込まれていた着ぐるみ。デザインは全く甘奈のものと同じ。誰かが着用したような痕跡がある〕

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【美術室】

咲耶さんと樋口さんの証言では、この辺りで不審者を目撃したらしい。
何か不審者が潜んでいた痕跡でもあればいいんだけど……


めぐる「あっ!灯織!これ見て!」

灯織「……それって、彫刻刀……だよね?」

めぐる「うん、甘奈が握ってたのと同じ型みたい……やっぱりここにあったものを凶器として持ち出したんだね」

灯織「……うん、数も合ってないし、やっぱりそういうことなんだ」

灯織「そう考えるとデビ太郎の着ぐるみもここで作られたものなのかな……ほら、あそこにビニールシートみたいなのもあるし、使用後の塗料もある」

めぐる「ホントだ……!!今回の事件に関係するものは、ほとんどここから持ち出されてたんだね!」

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めぐる「あれ、そういえばこの部屋って鍵がついてるんだね」

灯織「めぐる?」

めぐる「ほら、美術倉庫の扉だよ。ここって内側から鍵がかけられそうじゃない?」

灯織「え?……ホントだ、個室以外にこんなところがあったんだ」

めぐる「ここになら潜伏できそうじゃないかな?」

灯織「……うん、めぐるの言う通りだよ。ここなら不審者は捜査の目を掻い潜って潜むことができたんだよ」

めぐる「ここに隠れてタイミングを伺って……それで咲耶と円香の前に現れたんだね?」

灯織「うん……そうだと思う」


コトダマゲット!【美術倉庫】
〔学校エリアで唯一内側から鍵をかけることができる部屋。不審者はここに潜伏していた可能性が高い〕

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【甘奈の部屋】


めぐる「甘奈の部屋……もしかしたらここにも手がかりがあるかもしれないんだね」

灯織「うん、遺書が本当だとしたら事件の計画書なんかがあってもおかしくない……調べておいて損はないよ」

めぐる「でも……どうしよう、個室だから調べようにも鍵がないよ?」

灯織「それはそう、なんだけど……」

めぐる「あっ……もしかして」

灯織「うん、あんまり呼びたくはないんだけど、仕方ないかなって……モノクマ」

モノクマ「はいはいお呼びですかお嬢さん?!」

めぐる「わわっ?!どこから出てきたの?!」

モノクマ「イカがインクの中に潜むように、クマは陰に潜むことができるんだよ」

灯織「はぁ……」


モノクマ「で?なんの御用?」

灯織「あの……甘奈の部屋の扉の鍵開けてもらえないでしょうか」

モノクマ「あらま!破廉恥!」

灯織「ち、違っ……!」

モノクマ「いいねぇ、青春まっしぐらですな。ボクもそういう時代があったもんだよ。かつてはこのキュートな見た目の中にピンクの綿が詰まってたからね」

めぐる「ん?破廉恥ってどういうこと?」

モノクマ「……八宮さんは眩しいなぁ」

灯織「あの、モノクマ。これは捜査のためなんです。学級裁判を公平に運営する立場なら捜査に協力してもらえませんか」

モノクマ「……うーん、プライバシーやらリテラシーやらデモクラシーやらモロモロを天秤にかけて……いいでしょう!許可します!」

めぐる「やった、ありがとう!」

モノクマ「被害者の私生活にもヒントがある、その着眼点が気に入りました!力を貸してしんぜよう!」


モノクマ「危ないから二人はちょっと離れててね」

モノクマは私たちを廊下の隅に追いやると、
なにやら仰々しい構えで甘奈の部屋の扉の前に向き直った。

モノクマ「……すぅぅぅぅぅぅ」

モノクマ「開けクマーーーーー!!」


モノクマが叫ぶと数瞬の静寂の後、ガチャリという音が響いた。


めぐる「す、すごい……音声認識だ!」

灯織「だとしても私たちを離す必要はあったの?」

モノクマ「ふぅ……もう大丈夫だよ、無事に扉は開かれました!」

めぐる「ありがとうモノクマ!」

モノクマ「いやいや、礼には及びませんよ!なんたってボクは世界一フェアな学園長なんですから!」


モノクマの態度に多少いらつきながらも、そのまま甘奈の部屋の捜査を開始した。


扉を開けると甘い香りが鼻孔をくすぐる。
甘奈が生きていたとき、幾度となく嗅いでいた彼女の香りだ。

部屋も甘奈らしく可愛らしい装飾が施されていて、棚の上には甜花さんとのツーショット。
『大崎甘奈』という存在が強く刻み付けられたこの部屋では、気を抜くと涙がこみあげてきてしまう。

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目に着いたのは甘奈の部屋の卓上。
一封の封筒がそこには置かれていた。


めぐる「なんだろう、お手紙かな!」


糊付けよりも更に上の部分でハサミか何かを使用して開封したような跡を見ても、
誰かが甘奈に送ったものを甘奈が開封したもののようだ。
封筒の中にはめぐるの予想通り、一通の手紙。


灯織「……読んでみるね」


折り畳まれたその手紙をゆっくりと開いた。
しかし、その瞬間私たちは言葉を失うことになる。


めぐる「こ、これって……」

灯織「きょ、脅迫状……?」


その筆跡は書かれている言葉以上に荒々しく、殺意のようなものが透けて見える。
これは正常じゃない……


コトダマゲット!【脅迫状】
〔甘奈が受け取っていた脅迫状。『大崎甘奈 お前の命運は既に私の手中にある すべてを失いたくないのなら私の命令に従え』〕

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めぐる「よし、とりあえず調べたいところは一通り調べ終わったかな?」

灯織「うん、手がかりもだいぶ集まってきたと思うよ」


____と、一通り調べておきたいところの調査を終えたところだった。


めぐる「よし、それじゃあ一旦保健室に戻って咲耶たちと合流……」

摩美々「あ、ここにいた」


息を切らしながら私たちのところに駆けつけてきたのは、摩美々さんと樋口さん。


灯織「……摩美々さん?それに樋口さんも、どうして?」

円香「どうしても何も……お仲間、見つかったんだけど」

めぐる「えっ?!凛世たちが?!どこ、どこ?!」

摩美々「体育館、今から助けるから急いでついてきてー」

灯織「は、はい……!」


私たちはすぐに体育館へとむけて駆けだした。

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【体育館】

摩美々さんたちの言葉通り、体育館扉を開けてみるとそこには拘束された状態のチョコ、愛依さん、凛世、霧子さんの姿があった。

めぐる「わーーーー?!みんな、大丈夫?!」

愛依「〜〜〜〜〜!!」


私たちの声はどうやら聞こえているらしく、声にならない呻き声で反応して答える。


摩美々「とりあえずは解くところから、円香も手伝ってよー?」

円香「……了解」


私たちは急いで4人の拘束を解いていった……


灯織「大丈夫?!凛世?!」

凛世「灯織さん……凛世は、無事です……」

めぐる「すごいきつく結んである……!うんしょ……!」

愛依「めぐるちゃん、角度が……か、角度が……!」

摩美々「ほら暴れなーい」

智代子「ま、摩美々ちゃん~~~!!怖かったよ~~~!!」

円香「……ほら」

霧子「ありがとう……円香ちゃん……!」



智代子「ぷは〜!生き返る〜〜〜!」

愛依「あ〜、マジで辛かった……」

凛世「助かりました……」

霧子「うん……すごく、怖かった……」

灯織「皆さんがご無事で良かったです……どこか体に異常などは……!?」

愛依「うーん、大丈夫、それは問題なさそう!」

摩美々「凛世は怪我が悪化とかしてないー?」

凛世「摩美々さん、お気遣いありがとうございます……凛世は無事です……」

霧子「良かった……凛世ちゃんのことも気になってたんだ……」

円香「……」


ひとまず四人とも無事なようで一安心。
結論からしてみれば、モノクマの言葉通りだったことになる。
一応は公平な立場というのも嘘じゃないらしい。

しかし楽しい歓談をしている時間はない、本題に戻らなければならない。


智代子「そ、それよりさっき鳴ってたのって死体発見アナウンスだよね?!しかも二回も鳴ってなかった?!」


そう、四人の預かり知らぬところで事件は起きてしまっている。


灯織「……甜花さんと甘奈が、亡くなってしまって」

愛依「……嘘、そんな……」

霧子「甜花ちゃん……ここにいないと思ったら……」


自分たちの知らない間に二人の仲間の命が失われた、そのことは事件が起きた以上の衝撃を与えている様子だった。
だけど、そんな感傷に浸るような時間がないことはもうみんな気付いている。
この学園では生き残るためには無理やりでも前に進むしかない。


摩美々「細かい説明は後でするから、とりあえず四人に話を聞かせてもらうよー」

摩美々「もう学級裁判までの時間もあんまり残ってないしねー」

愛依「……うん、うちらの知ってることで力になれることがあれば何でも話すから!」

智代子「と言ってもずっと閉じ込められてたし話せることってそこまでないんだけどね」

凛世「凛世たちの知ることは、包み隠さず全てお話しいたします……」

霧子「うん、不審者さんのことも……知ってる範囲でなら……」

(ここで手に入る情報が事件の最後の手掛かりになる……)

(情報の取りこぼしはないようにしないと……!)

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愛依「うちとチョコちゃんはここに閉じ込められて既に数時間ぐらい経ってたよね?」

智代子「うん、朝礼の後学校を散歩してたら突然後ろから襲われて……気がついたら体育館にいたんだよ!」

灯織「じゃあ、襲ってきた犯人とかは……?」

愛依「ごめん、分かんないわ」

めぐる「そっか……」

智代子「確か私が体育館に押し込められた時にはもう愛依ちゃんはいたよね?」

灯織「そうなんですか?」

愛依「うん、多分うちのが先だった……捕まってしばらくしたら扉の開く音がして、チョコちゃんっぽい呻き声が聞こえたし……」

めぐる「あれ?そういえば二人、音は聞こえてたんだね」

智代子「へ?」

灯織「そういえば……手と足と口と目は塞いでいても、耳は塞がれてなかったね」

愛依「うん、おかげで死体発見アナウンスが聞こえたわけだしね」

智代子「ほかの情報は入ってこないから、音の情報には注意しておりました!」


コトダマゲット!【愛依と智代子の監禁】
〔二人は事件発生前より体育館で監禁されていた。手足を縛られ、目を封じられていたが耳は自由だった〕

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灯織「そ、それじゃあ何か手掛かりになるような音とか……」

智代子「そ、それが……」

愛依「アハハ……」

めぐる「うーん、そんな都合のいい話はないかー……」

智代子「聞き落としとかはないと思うんだけど……体育館の扉の開閉音以外には、特に……」

灯織「体育館の扉の開閉音……?」

智代子「多分凛世ちゃんと霧子ちゃんを不審者が連れて来た時の音じゃないかな?」

めぐる「そっか……ここまで連れてこられてたんだもんね」

智代子「……あれ?」

灯織「どうかした?チョコ?」

智代子「そういえば、時間差でもう一回扉が開いてたような気がするんだよね……」

めぐる「えっ?!」

愛依「そういや確かに……なんか一回あったような……?」

(時間差で聞こえた、体育館の扉の開閉音……?)

(何か手掛かりになるのかな、覚えておこう……)


コトダマゲット!【体育館の扉の開閉音】
〔智代子は監禁されてから救出されるまでに体育館の扉の開閉音を二回聞いている。うち一回は犯人が霧子と凛世を監禁するためのものと思われる〕


灯織「そっか……ありがとう、話聞かせてくれて」

智代子「ううん、こっちこそ力になれなくてごめんね?」

灯織「二人が捕まっていた、それだけで十分な手掛かりになるよ」

めぐる「うん、推理は灯織に任せて!」

愛依「アハハ、頼りになる〜!」

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灯織「二人とも体育館に監禁されてたんですね……」

霧子「うん……みんなと別れてしばらくしてから、保健室に不審者さんがやってきちゃって……」

めぐる「その不審者って凛世が見た不審者と一緒だったの?」

凛世「はい、凛世が見たのと同じデビ太郎さまの姿をしておりました……」

霧子「抵抗しようとしたんだけど、すぐに薬か何かを嗅がされちゃって気絶させられて……」

凛世「目が覚めた時には既に体育館でございました……」

霧子「病気だった甜花ちゃんは逃げることもできずに、そのまま殺されちゃったんだね……」

灯織「……はい」

めぐる「不審者がやってきたのが何時ごろかってのはわかるかな?」

凛世「いえ、その……凛世も一度襲われたばかりでまだ頭が真っ白な状態で……」

霧子「わたしも、時計は見てなかったから……」

灯織「そうですか……」

(私たちが保健室を離れた後にそんなことがあったなんて……)

(何か私たちにできなかったのか、悔やんでも仕方ないけど……)

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灯織「そうだ、凛世。一つ確認したいことがあるんだけど……」

凛世「はい、なんでしょうか……」

灯織「不審者に襲われた時に撮影した写真、あれを今でもみることってできる?」

凛世「こちらに……」

凛世「デジカメで撮影したものですので……こちらの写真で、ございます……」

(……やっぱり)


さっき保健室で甘奈の着ぐるみで確認した、ガムテープの補修痕がこの写真の中の不審者にも確認できる。
やはり凛世を襲ったのは甘奈だったと見て問題ないみたい。


凛世「咄嗟ゆえ、あまりうまく撮れておりませんが……」

灯織「ううん、大丈夫だよ凛世……十分な証拠だよ」


コトダマアップデート!【補修痕】→【凛世の写真】
〔凛世を襲った不審者を撮影した写真。不審者の着ぐるみにはガムテープで補修した痕が残っている〕

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キーンコーンカーンコーン……

『子供の時って20分の休憩時間でめちゃくちゃ遊べたのに、大人になったら20分なんてあっという間に感じるのどうしてなんだろうね?』

『一説によりますと時間の流れを感じる脳内分泌物が年齢とともに増加するようになるため、なんて言われてるらしいね』

『オマエラはあの20分休憩のことなんて呼んでた?ボクはエンペラータイムって呼んでたよ!』

『まあそんなことは置いといて、そろそろ学級裁判と洒落込もうじゃないの!学校エリア一階、エレベーターホールに集合だよー!』

(……時間だ)


今回の事件は、これまでと違って私たち全員がその輪の中に入れられたリアルタイムの事件。
それ故に感じるのはこれまで以上の無念さ。

防ぐことはできなかったのか、何かできることはなかったのか……
そんな感情が湧き上がるのは今更止めようもない。

だから、ここでその贖罪をしないといけない。


灯織「めぐる、行こう」

めぐる「うん、ここからが本番だよ……気合入れていかないとね!」


前に進まないと、いけない。

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【エレベーターホール】


エレベーターホールでは既にみんなが待ち受けており、情報共有に勤しんでいた。
特に体育館に監禁されていたみんなは、今回の事件の流れすらよくわかっていない。
……今回の事件は一筋縄ではいかない。


咲耶「みんなお疲れ様、捜査の程はどうだったかな?」

灯織「はい、概ね調べたいところは全て……」

雛菜「お疲れ様で〜す、雛菜たちはずっと現場にいたけど異常なかったですよ〜?」

めぐる「うん、雛菜もありがとう!」

摩美々「円香も私の視界では何もやってなかったと思いまーす」

円香「……」


今回は今まで以上に私たちにかかる責任は大きい。
事件の当事者……そして推理を託された人間として、最後まで食らいついていかないと……!

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めぐる「ねえ、灯織……どうして今回の事件は起きたのかな」

灯織「……めぐる?」

めぐる「わたしね、捜査中ずっと考えてたんだ……わたしたちの中に、こんな残虐な犯行に及んだ人がいるなんてとても思えなくて……」

めぐる「モノクマだって今回はほとんど何もしてないのに……」

めぐる「誰かが、ずっと胸の奥にしまい込んでたのが爆発しちゃったのかな……?」

(そうだ、今回の事件は動機が見えていない……モノクマの提供した動機は今回はあくまで道具のプレゼントでしかなかったはず……)

(それなのに、どうしてこんな凶行は起きてしまったんだろう……)


コトダマゲット!【モノクマの動機】
〔今回の事件でモノクマが提供した動機は各人の才能に応じたプレゼントの贈呈だった〕

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エレベーターに私が乗り込むと、すぐに扉は閉まり下降を始めた。
これで耳にするのは三度目になるエレベーターの音。
ゴウンゴウンという音と共に全身に伝わってくる振動……
事件の衝撃で未だ揺さぶられ続けている脳がより一層揺れるような錯覚。

……ふと振り返った。
私の後ろにいるのは、10人の仲間たち。
既に6人の仲間が、ここまでに離脱してしまった。
私たちの歩んだ道には、その六人の尸が積み重なっている。

……この揺さぶりを感じなくなる頃には、私の心は既に麻痺し切っているんだろう。
まだこの居心地悪い振動を感じられている限りは大丈夫、まだ前に進める。

自分にひたすらにそう言い聞かせる長い長い時間の末、

_______チーン

エレベーターは停止した。


モノクマ「はいはい、いらっしゃいませー!」

智代子「また模様替えしてる……」

モノクマ「尊き双子の犠牲を弔う意味を込めて、ふたご座流星群をモチーフにした模様替えだよ!」

咲耶「……こんな学園でなければ、もう少しロマンチックだったのだけれどね」


犠牲になったアルストロメリアの二人……

お姉さんの甜花さんは、
マイペースな一面からムードメーカー的な役割も果たしていて、
こんな状況下で戸惑う私たちを癒してくれていた。
それに他のみんなにも負けず劣らずの努力家で、私たちもその背中を見て頑張らないとって思えたんだ……


妹の甘奈は私よりも一つ年上だけど人懐っこくて、誰とでもすぐ打ち解けられる人だった。
気後れする私に率先して話してくれて、そのおかげで私は元気をもらえたんだ。

二人は誰がみても仲良しの姉妹で、二人を見ているだけで元気をもらえた……


______そんな二人は死んだ。

刃物で刺され、裂かれ……
これまでの事件とは違う残虐な方法で……


こんな事件を引き起こした人間が私たちの中に、本当にいるの……?


そんなことは信じたくないし、できれば考えたくもない……


でもこの合宿生活に「できれば」なんてものは存在しない。


意思とは関係なくその選択は迫ってきて、逃げ場なんかない。


だから今回も私たちがやるべきことは、それに正面から挑むこと。
真実を明らかにすること。






____学級裁判で生き残ること。

その選択肢しか、選ぶ余地はない。






というわけで捜査パートが終わったところで今回はここまで。
次回より学級裁判パートに移ります。

今章もこれまでと同じように具体的なネタバレコメントは避けていただくようにお願いします。

次回更新は5/5か6の22:00~……また明日、いけるかどうかわかり次第書き込ませていただきます。
出来れば日曜までで3章を終わらせてしまいたいと思っています。

学級裁判パートのご参加、お待ちしております。

それではお疲れ様でした。

本日も更新できそうです。
22:00~更新しても大丈夫そうでしょうか。
学級裁判パートは概ね三回に分けての更新を予定しております。

【コトダマ】
‣【モノクマファイル3】
〔被害者は大崎甜花。死因は腹部を滅多刺しにされたことによる出血死。
被害者は大崎甘奈。死因は頸動脈を裂かれたことによる出血死。〕

‣【甘奈の着ぐるみ】
〔甘奈の死体が着ていた着ぐるみは血液が内側にしか付着していない。刃物で切った痕跡は甘奈の首元と一致しているため、着ぐるみの上から切りつけたものと思われる〕

‣【デビ太郎の着ぐるみ】
〔シーツのような布地を上から着色し、てるてる坊主のように仕立てたもの。頭部より下はポンチョのようになっているので手足は自由に動かすことができる〕

‣【甘奈の右手】
〔甘奈の右手には血液がべったり付着している。その痕跡は首元と完全に一致。甘奈が絶命前に止血を試みていたことがわかる〕

‣【甘奈の遺書】
〔現場に落ちていた甘奈の遺書。犯行を自供する内容が書かれており、甘奈は心中のために犯行に及んだ。『遺書 もうこれ以上コロシアイに耐えられません。お姉ちゃんを殺したのは甘奈です。みんなを道連れにして甘奈は死にます。ごめんなさい。』〕

‣【彫刻刀】
〔甘奈が実際に持っていた凶器。美術室で誰でも入手可能な代物で、人を刺殺するためのもの。不自然なまでにきれいな状態である〕

‣【輸血パック】
〔保健室の冷蔵庫に備蓄されていた輸血パック。ゴミ箱に乱雑に空の容器が捨てられていた〕


‣【湯たんぽ】
〔保健室のベッドの下に押し込められていた湯たんぽ。中にお湯を入れて抱きしめておくだけで体中がグッと温まる〕

‣【不審者の目撃情報】
〔まず最初に凛世が学校エリアの廊下で襲われた。
その後不審者は階段を使って上の階に移動し、灯織たちはそこで探索を開始。
咲耶が3階から降りていく不審者を発見し、一同は階段を駆け下りて、保健室が荒らされていることに気づく。
そこで覗いてみると甜花の死体があった。
それと同時に円香が合流。
姿を消した霧子と凛世を追うため円香の証言を基に不審者を捜索、一同は再度階段を登ることに。
捜索を続けていると不審者が再度出現、またしても階段を駆け下りたので後を追うと保健室の中に不審者と全く同じ格好で息絶える甘奈の姿があった〕

‣【ストップウォッチ】
〔1-Bに置かれていたストップウォッチ。一定の時間を設定することができ、時間になると学校中に響き渡るほどの爆音が鳴る。咲耶が不審者を目撃したときにも鳴っていた〕

‣【教室の着ぐるみ】
〔1-B教室のロッカー内に押し込まれていた着ぐるみ。デザインは全く甘奈のものと同じ。誰かが着用したような痕跡がある〕

‣【美術倉庫】
〔学校エリアで唯一内側から鍵をかけることができる部屋。不審者はここに潜伏していた可能性が高い〕

‣【脅迫状】
〔甘奈が受け取っていた脅迫状。『大崎甘奈 お前の命運は既に私の手中にある すべてを失いたくないのなら私の命令に従え』〕

‣【愛依と智代子の監禁】
〔二人は事件発生前より体育館で監禁されていた。手足を縛られ、目を封じられていたが耳は自由だった〕

‣【体育館の扉の開閉音】
〔智代子は監禁されてから救出されるまでに体育館の扉の開閉音を二回聞いている。うち一回は犯人が霧子と凛世を監禁するためのものと思われる〕

‣【凛世の写真】
〔凛世を襲った不審者を撮影した写真。不審者の着ぐるみにはガムテープで補修した痕が残っている〕

‣【モノクマの動機】
〔今回の事件でモノクマが提供した動機は各人の才能に応じたプレゼントの贈呈だった〕

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【学級裁判 開廷!】


モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」

モノクマ「学級裁判では皆さんの中に潜むクロを探していただきます」

モノクマ「議論の結果指摘されたクロが正解ならクロのみがおしおき、不正解ならクロ以外の全員がおしおきとなります」

モノクマ「まあ流石にもう慣れたよね!気ままにやってくれていいから!」

愛依「気ままに……って、二人も死んでるんだしそんな気になんないでしょ……」

めぐる「甘奈と甜花、二人も殺した犯人がこの中にいるんだよね……」

円香「お得意の絆とやらはまったく抑止力にはならなかったみたいね」

灯織「樋口さん……?」

円香「死者の想いを引き継いで頑張ることで、この裁判場には二度と戻ってこないようにできる、とか息巻いてたのはどこの誰だったの?」


円香「まあそんな詭弁に縋るようだから今回のように付け込まれるんだけど」

灯織「……」

咲耶「灯織、落ち込んでいる時間はないよ」

摩美々「生き残るためには裁判をやりきるほかないからねー」

凛世「今回の事件はこれまでの二件と異なり、凛世たち全員が事件をリアルタイムに体験しました……」

智代子「うん、事件が起きたのは日中。しかも凛世ちゃんと霧子ちゃんは実際に襲われてるし、愛依ちゃんと私は体育館につかまってたからね……」

霧子「うん……犯人さんをみんな目撃してるんだよね……」

摩美々「ま、その犯人さんは着ぐるみを着てたから実際に誰かまではわからないんですけどねー」

摩美々「今回の事件は複雑ですしー、とりあえずは流れから整理してみませんかー?」

霧子「うん……わたしも保健室で凛世ちゃんの手当てをしてたり……」

霧子「不審者さんに襲われて捕まったりしてたから、知らないことも多くて……教えてもらえると嬉しいな……」

灯織「そうですね、事件を初めから一度整理してみましょう」


めぐる「っていうと最初はー……」

凛世「凛世でございます」

凛世「ことの始まりは午後13時ごろ……凛世が学校エリアを散歩しておりましたところ……」

凛世「どこからか現れたデビ太郎さまに、突如として襲われたのです……」

雛菜「その時にあげた悲鳴で雛菜たちはすぐに駆けつけたんですよね〜?」

摩美々「この時集まったのは灯織、めぐる、咲耶、私、雛菜だったよねー?」

智代子「うん……この時にはもう私と愛依ちゃんは体育館に捕まってたはずだから……」

めぐる「凛世の証言では不審者はその後学校エリア一階の廊下を走って行って……」

めぐる「それで上の階に逃げていったんだよね?」

霧子「うん……わたしと、甜花ちゃんもその時の階段の音を聞いてたから……」

咲耶「怪我をした凛世を連れ回すわけにも行かないから、私たちは保健室の霧子に凛世を託して上の階の探索を開始したんだ」

霧子「凛世ちゃんの捻挫は結構酷かったから……わたしが治療をしたよ……」


灯織「私とめぐると市川さんで二階の探索をして、咲耶さんと摩美々さんが三階の探索をしたんですよね」

摩美々「そうだったねー」

咲耶「次に不審者が現れたのは私の目の前だったね……」

咲耶「物理室での探索を終えた私の視界に、階段に向かって走り抜けていくデビ太郎の姿が入ったんだ」

摩美々「咲耶の声に従って私たちは全員で一階に駆け下りてー」

雛菜「でも、もう遅かったんですよね〜?」

灯織「はい……その時にはすでに、保健室が不審者によって襲撃された後だったんです……」

咲耶「恐ろしい早技だったんだろうね……甜花が殺害された上に、凛世と霧子は気絶させられそのまま誘拐されてしまった」

凛世「はい……このとき凛世と霧子さんは体育館に連れて行かれていたのです……」

愛依「そん時の扉の開閉音はうち達が聞いてたよ!」


円香「そこに私が合流した」

灯織「ちょうど樋口さんが寄宿舎エリアからやってきたのがこのタイミングだったんですよね」

円香「そう、まあ別にクロとかはもうどうでもいいんだけど居合わせてしまったものだから成り行きで私も協力した」

めぐる「円香の証言から、寄宿舎エリア方向に犯人がいないことがわかって……」

円香「私が来た方向ではそんな人間見てないから、消去法でね」

灯織「犯人と行き違いになったと思った私たちは上の階に戻って探索を再開したんです」

円香「で、次に不審者が現れたのは私の前」

円香「甜花が好きだったキャラクターの着ぐるみを来たアイツは下の階に逃げていったから……皆さんをお呼びして」

摩美々「ホントせわしない犯人ですよねー」

雛菜「でもこれもまた、遅かったんですよね〜」

灯織「……はい、犯人の後をおって一階に降りると再び保健室の扉が開かれていて」

灯織「……その中には、死亡した甘奈の姿があったんです」


灯織「これが事件の一連の流れ、ですよね?」

めぐる「どうかな、大体整理できた?」

愛依「う〜ん、ややっこしいけど大体は!」

智代子「でも複雑な割に事件の結末自体はあっさりしてたんだよね!」

雛菜「あは〜?」

灯織「それって、遺書のこと……?」

智代子「うん……甘奈ちゃんが握りしめてたあの遺書、それに全部が書いてあった……そう聞いたよ!」

摩美々「確かに現場には、遺書らしきものがありましたねー」

円香「……」

(そう、現場には甘奈が全ての罪をかぶる趣旨の遺書があった)

(あれが本当なら、この事件の犯人は結局甘奈で、甘奈は自殺……)

(でも、鵜呑みにしていいの……?)

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【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【凛世の写真】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【不審者の目撃情報】
‣【甘奈の遺書】
‣【甘奈の着ぐるみ】


咲耶「複雑怪奇な今回の事件、その結末はあっさりとしたものだった……」

智代子「現場に落ちてた遺書だよ!」

智代子「あれには【甘奈ちゃんが全部やった】っていう趣旨の内容が書いてあったんだよね!」

雛菜「でもなんでこんな事件を起こしたんですかね〜?」

智代子「それも書いてあったよ!」

智代子「甘奈ちゃんはこの<コロシアイ合宿生活で精神を病んで>……」

智代子「【みんなを巻き添えにして心中する】ためにこの事件を引き起こしたんだよ」

円香「まるで私みたいですね」

円香「綺麗事を唱えるだけじゃ<誰も救われない>……」

円香「それが良く分かりますよね」

雛菜「円香先輩、陰湿できら〜い」

円香「……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
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すみません、めちゃくちゃでかいミスしてました…
想定では【甘奈ちゃんが全部やった】は同意ポイントでした…

もうちょい後の展開でそこの議論はやる予定なので…

誤答判定はとらないので
一旦仕切りなおせてもらいます、すみません!
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【凛世の写真】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【不審者の目撃情報】
‣【甘奈の遺書】
‣【甘奈の着ぐるみ】


咲耶「複雑怪奇な今回の事件、その結末はあっさりとしたものだった……」

智代子「現場に落ちてた遺書だよ!」

智代子「あれには〈甘奈ちゃんが全部やった〉っていう趣旨の内容が書いてあったんだよね!」

雛菜「でもなんでこんな事件を起こしたんですかね〜?」

智代子「それも書いてあったよ!」

智代子「甘奈ちゃんはこの<コロシアイ合宿生活で精神を病んで>……」

智代子「【みんなを巻き添えにして心中する】ためにこの事件を引き起こしたんだよ」

円香「まるで私みたいですね」

円香「綺麗事を唱えるだけじゃ<誰も救われない>……」

円香「それが良く分かりますよね」

雛菜「円香先輩、陰湿できら〜い」

円香「……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
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灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「確かに甘奈の遺書には、犯行を自白する内容が書いてあった……」

灯織「でも、これってやっぱりおかしくないかな?」

智代子「え?な、なにが……?」

灯織「遺書の内容と甘奈の意志とが矛盾してるんだよ」

愛依「遺書と甘奈ちゃんが矛盾……?」

摩美々「考えてもみてよー」

摩美々「甘奈が事件を起こしたのは【みんなと一緒に心中するため】、つまり学級裁判を失敗させるのが目的だったわけでしょー?」

モノクマ「校則で一人が殺せるのは二人までになってるから、学級裁判を利用しなきゃ皆殺しはできないよね!」

摩美々「となるとたとえ自殺で終わらせるにしてもこんな遺書を書く必要がないんだよねー」

摩美々「自分が犯人だって暴露しちゃったら裁判で勝つも負けるもなくなっちゃうよねー?」

愛依「あ、確かに!」

雛菜「犯人が分かり切ってたら投票を間違えることなんて、まず無いもんね~」


めぐる「ちょっと待って!」

咲耶「どうしたんだい、めぐる。何か気になることがあるのかい?」

めぐる「その論理はわかるんだけど……甘奈が途中で心変わりしちゃった、みたいな可能性はないのかな?」

めぐる「ほら、今回の事件では甜花が死んじゃってるでしょ?大好きなお姉ちゃんを殺してしまった時に、もうどうでも良くなっちゃって」

めぐる「遺書とは関係のない自殺をした、とか」

灯織「……確かに、そういう可能性もあったかもしれない」

灯織「けど、それは甘奈が本当に遺書を書いていた時ならの話だよ」

霧子「え……?」

灯織「あの遺書には、そもそも致命的な矛盾があったんです……!」

(そう、あれは確実に偽造された遺書だ……)

(甘奈なら書かないだろうことが、あの遺書には書いてあった……)

-------------------------------------------------

【スポットセレクト】


『もうこれ以上コロシアイに耐えられません。お姉ちゃんを殺したのは甘奈です。みんなを道連れにして甘奈は死にます。ごめんなさい』


【怪しい部分を指摘しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「ここです!」

【解!】

灯織「お姉ちゃん……甘奈は、甜花さんのことをそんなふうに呼んでいたでしょうか」

霧子「そっか……甘奈ちゃんはお姉ちゃんの甜花ちゃんも含めて、みんなをちゃん付けしてたんだね……」

摩美々「頼りになるお姉ちゃん、大好きなお姉ちゃん……そんなふうに話すことはあっても、本人を呼んだりするときは『甜花ちゃん』呼びだったよねー」

咲耶「そうだったね、姉妹でありながらまるで親友のような距離感は見ていて微笑ましい関係性だった」

灯織「あの遺書はそもそも偽造されたものだった……甘奈は自殺ではなかったんです……!」

智代子「ま、待って灯織ちゃん!」

灯織「チョコ……?」

智代子「遺書の中で甜花ちゃんのことをお姉ちゃんって書いてたからって根拠としては弱くないかなーと思いまして……」

智代子「ほら、正式な文章だとお母さんのことを母って書いたりするでしょ?そんな感じで遺書だから呼び方を変えた可能性もあるんじゃないかな!?」

灯織「そ、それは、確かにありえなくはないけど……」

摩美々「それじゃあ遺書の謎はいったん置いておいて、甘奈の死の謎を解き明かしちゃおっかー」

摩美々「甘奈の死が自殺だったのか、他殺だったのか。それがはっきりすれば遺書もおのずと解決するよねー」

めぐる「そっか、他殺だったら遺書があるわけないもんね!」

咲耶「よし、それでは甘奈の死について議論を交わすことにしよう」

-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【輸血パック】
‣【不審者の目撃情報】
‣【モノクマの動機】
‣【甘奈の右手】


咲耶「甘奈は自殺か他殺か……みんなはどう思う?」

摩美々「【遺書が怪しい】時点で他殺だと思うけどねー」

愛依「<自分で首を切る>ってめっちゃ勇気いるし……」

愛依「自殺するにしてもそんな方法にするかな……?」

凛世「甘奈さんが亡くなられたとき、凛世たちの全員にアリバイがございました……」

凛世「そもそも<殺害は不可能>ではないでしょうか……」

雛菜「じゃあやっぱり【自分で首を切って自殺した】んじゃないんですか~?」

めぐる「これまでの事件みたいに<事故死>の可能性はないかな?!」

咲耶「うーん……どの可能性も捨てがたいね」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「いや、やっぱり甘奈は殺されたんですよ……」

雛菜「え~?雛菜何か変なこと言いましたか~?」

灯織「甘奈の死体を思い出してください、右手の掌。あそこには血液がべったり付着してましたよね?」

智代子「確かに、言われてみたらそうだった気がする……」

灯織「その血の跡と首元の出血痕……合わせてみたら完全な一致をするんですよ!」

めぐる「ってことは甘奈は首元の傷跡を手で押さえてたってこと?」

霧子「止血、してたんだと思うな……」

霧子「手で抑え込むだけでも出血量はある程度抑えられるから、甘奈ちゃんは必死に生き残ろうとしたんじゃないかな……」

咲耶「なるほど、自殺する人間がわざわざ自分の傷跡を止血するとは考えづらいね」

灯織「どうでしょう、甘奈はやはり他殺だったのではないでしょうか」

智代子「うん、ナットクだよ灯織ちゃん!」

愛依「あれ?ってなると……」

愛依「甘奈ちゃんは真犯人のクロに犯行をなすりつけられたってこと?」

咲耶「そういうことになるね」

円香「スケープゴート。文字通りの身代わりだったわけ」

霧子「ひどい……」

雛菜「犯人は投票先を誘導しようとしたんでしょうね〜、それで雛菜たちに裁判で勝つつもりだった」

灯織「狡猾な犯人、なんでしょうね」

めぐる「でもこれではっきりしたよね!遺書が偽造されたんだったら偽造した人が犯人なんだよ!」

(めぐるのいう通り……偽造された証拠なら、かえってそれがてがかりになる……)

(ここから新しい可能性を見つけていこう……!)

-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】


摩美々「あの遺書は偽造されたものだった」

摩美々「それは紛れもない事実だよねー」

雛菜「【犯人が罪をなすりつけようとした】ってことですよね〜?」

咲耶「ああ、犯人の目的は甘奈を身代わりにすること」

咲耶「【事件とは無関係な】甘奈をクロに仕立て上げようとしたんだ」

円香「死者の尊厳を死後踏みにじる」

円香「お仲間の中には随分な方がいらっしゃるようですね」

めぐる「も〜、円香イジワル言い過ぎだよ!」

円香「でもどうするんですか?」

円香「次に見つけるべきは【遺書を偽造した】人間」

円香「<筆跡鑑定>でもするおつもりで?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

咲耶「おや……?その写真に写っているのは、私も見た不審者だね」

咲耶「だが、それは甘奈とは無関係じゃないかな?」

灯織(しまった……現段階の議論ではまだこの写真の人物と甘奈は結び付かない……)

灯織8

咲耶「おや……?その写真に写っているのは、私も見た不審者だね」

咲耶「だが、それは甘奈とは無関係じゃないかな?」

灯織(しまった……現段階の議論ではまだこの写真の人物と甘奈は結び付かない……)

灯織(もっと明確に結びつきを確認できる証拠でないと……)

-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】


摩美々「あの遺書は偽造されたものだった」

摩美々「それは紛れもない事実だよねー」

雛菜「【犯人が罪をなすりつけようとした】ってことですよね〜?」

咲耶「ああ、犯人の目的は甘奈を身代わりにすること」

咲耶「【事件とは無関係な】甘奈をクロに仕立て上げようとしたんだ」

円香「死者の尊厳を死後踏みにじる」

円香「お仲間の中には随分な方がいらっしゃるようですね」

めぐる「も〜、円香イジワル言い過ぎだよ!」

円香「でもどうするんですか?」

円香「次に見つけるべきは【遺書を偽造した】人間」

円香「<筆跡鑑定>でもするおつもりで?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「甘奈は罪をなすりつけられた……」

灯織「でも、甘奈は本当に事件とは無関係な人間だったんでしょうか」

めぐる「え?ど、どういうこと?」

灯織「現場を思い出して、現場にはデビ太郎の着ぐるみが落ちてたよね?」

霧子「うん……デビ太郎さんも甘奈ちゃんの血液で赤くなってたよね……」

灯織「そう、問題はその血液なんです」

灯織「あの血液は着ぐるみの内側にしか付着していなかった……」

灯織「つまり甘奈は着ぐるみを着ている状態で、犯人によって殺害されたんです!」

摩美々「着ぐるみの内側に血液が付着する状況はそうとしか考えられないよねー」


摩美々「着ぐるみは薄手の素材を使ってたからその上から刃物を通すことも難しくなさそうだしー」

めぐる「えっ……それってつまりは……」

めぐる「不審者の正体は甘奈だったってこと?!」

灯織「……多分、その可能性は高いと思う」

灯織「実際、今回の事件の大部分でアリバイが一人だけなかったわけだし、甘奈が事件に絡んでるのは間違いないんだと思う」

愛依「んん〜?でも不審者が今回の犯人なんじゃん?」

愛依「だったら結局クロも甘奈ちゃんってことにならん?」

智代子「でも遺書は偽造されてたんだよ?」

愛依「あ〜、もうこんがらがってきた!」

摩美々「それなら解決できる方法があるでしょー?」

愛依「え?何々、摩美々ちゃん教えて?!」

(摩美々さんの言っている解決できる方法はあれのことだ……)


・甘奈は記憶喪失だった
・甘奈は二重人格だった
・甘奈と犯人は共犯関係だった

【正しい選択肢を選べ!】

↓1


灯織「これです!」

【解!】

灯織「甘奈と犯人は共犯関係だったんじゃないでしょうか……」

愛依「きょ、キョーハン?」

灯織「甘奈は不審者役で、本当のクロが遺書を書いていた」

灯織「甘奈が知らないところで遺書を書いていた……クロははなから裏切るつもりだったのかもしれない」

円香「はぁ……信頼がどうとかいってたのはどこの誰なんですか」

灯織「……」

めぐる「大丈夫だよ灯織、負けないで!」

智代子「でもちょっと待って!共犯関係っておかしくない?」

智代子「コロシアイ合宿生活では共犯者はクロ扱いにならないから成功したとしても【卒業】できないんだよね?」

智代子「わざわざ共犯関係なんてなる意味あるの?」

(確かにメリットだけを考えていると、共犯関係なんて考えづらい……)

(でも、もしも共犯にならないことにデメリットがあったのなら……?)


【正しいコトダマを指摘しろ!】

>>340>>341

↓1


灯織「これです!」

【解!】

灯織「甘奈の部屋に落ちていた手紙、これが共犯関係を示してるよ」


『大崎甘奈
 お前の命運は既に私の手中にある
 すべてを失いたくないのなら私の命令に従え』


愛依「な、なにこれ……禍々しい文字……?!」

めぐる「甘奈が書いたものじゃないのは明らかだよね、誰かから甘奈に送り届けられたものだよ!」

灯織「書いてある内容の意味はわからない、けど甘奈は犯人に脅されていたことは文面からわかるよね?」

智代子「ってことは、犯人に脅されて甘奈ちゃんはデビ太郎の着ぐるみをかぶってたの?」

灯織「そう考えるのが妥当なんじゃないかな?」

雛菜「でも、なんでわざわざ犯人は共犯者なんか作ったんですかね~」

雛菜「事件に関わる人が増えるとそれだけ面倒なこともおきそうですけど~」

摩美々「逆に言えば、事件を複雑にすることも可能だよねー」

摩美々「人が増えたことで可能になるトリック、とかねー」


咲耶「だけど、その共犯者というのは誰なんだい?」

智代子「甘奈ちゃんを殺害した実行犯、てことだよね」

咲耶「事件発生当時、甘奈以外の全員にアリバイがあるんだよね?」

凛世「智代子さん、愛依さん、霧子さん、そして凛世は体育館で縛られておりました……」

雛菜「残りの雛菜たちは探索中でしたよね〜?」

円香「探索中にお互いの監視を逃れて、というのも考えづらい」

灯織「はい……樋口さんの呼びかけに全員が集まっていましたから……」

めぐる「崩せないアリバイが、全員に存在するよ……?」

(どういうことなの……?あの遺書は、甘奈が書いたものじゃないはず……)

(それなのに、もう一人の存在の可能性が浮かび上がってこない……)

愛依「こうなるとやっぱ甘奈ちゃんが犯人なんじゃん……?」

愛依「アリバイがあるんじゃどうしようもないっしょ?」

霧子「うん……他に可能性がないなら、投票したほうがいいんじゃないかな……」

摩美々「……もう忘れたんですかー?」

(……え?)

摩美々「なーんか、前にも似たような話ありませんでしたっけー」

(前にも、似たような話……?私たちは、何か見落としている……?)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の右手】
‣【湯たんぽ】
‣【凛世の写真】
‣【美術倉庫】


咲耶「事件発生当時私たち≪全員にはアリバイ≫があった……」

愛依「甘奈ちゃんは他殺でも、うちら全員無理じゃんね?」

凛世「実は、≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫のでしょうか……」

霧子「≪共犯者さんがもう一人いた≫のかな……」

めぐる「≪甘奈の死んだタイミングが違う≫とか!」

智代子「やっぱり≪甘奈ちゃんは自殺だった≫んだよ!」

摩美々「なんか前にも似たような話がありましたよねー」

摩美々「ここまで言えばわかるよね、灯織」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

めぐる「ひ、灯織……?その湯たんぽが甘奈の死に何か関係してるの……?」

めぐる「うーん、他の物なんじゃないかな……?がんばろう!」

灯織(しまった……みんなの心証が悪くなったみたい)

灯織(共犯者の存在を浮上させるために必要なのは、私たちの間の【アリバイ】を破る可能性……)

灯織(つまり、甘奈を殺害する時間さえあったと推理できれば、共犯者の可能性も見出すことができるはず……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の右手】
‣【湯たんぽ】
‣【凛世の写真】
‣【美術倉庫】


咲耶「事件発生当時私たち≪全員にはアリバイ≫があった……」

愛依「甘奈ちゃんは他殺でも、うちら全員無理じゃんね?」

凛世「実は、≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫のでしょうか……」

霧子「≪共犯者さんがもう一人いた≫のかな……」

めぐる「≪甘奈の死んだタイミングが違う≫とか!」

智代子「やっぱり≪甘奈ちゃんは自殺だった≫んだよ!」

摩美々「なんか前にも似たような話がありましたよねー」

摩美々「ここまで言えばわかるよね、灯織」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

ちょっと事件が事件なんで、ロンパ既にできそうな謎とかは結構出てきているとは思うんですが、
一応ストーリー上のキャラクターの理解度・認識に合わせて物語は進めていくのでそこら辺とすり合わせてお考え下さい…

凛世「凛世が写真を撮ったのは甘奈さんが殺害されるずっと前……」

凛世「如何様に、関与しているのでしょうか……」

灯織(これも違う……)

灯織(甘奈の死んだタイミング、私たちは事件をリアルタイムに経験したからあのタイミングだと思い込んでいるけど……)

灯織(実際にいつ死んだのかはわかっていないはず)

灯織(その証拠に、あの人は私たちに情報の一部を制限しているんだ……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の右手】
‣【湯たんぽ】
‣【凛世の写真】
‣【美術倉庫】


咲耶「事件発生当時私たち≪全員にはアリバイ≫があった……」

愛依「甘奈ちゃんは他殺でも、うちら全員無理じゃんね?」

凛世「実は、≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫のでしょうか……」

霧子「≪共犯者さんがもう一人いた≫のかな……」

めぐる「≪甘奈の死んだタイミングが違う≫とか!」

智代子「やっぱり≪甘奈ちゃんは自殺だった≫んだよ!」

摩美々「なんか前にも似たような話がありましたよねー」

摩美々「ここまで言えばわかるよね、灯織」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それに賛成です!」

【同意!】

灯織「そうか……摩美々さん、そういうことですね!?」

摩美々「やっぱり灯織は賢い子ですねー」

灯織「モノクマファイルを見てください……真乃の事件の時と同じ、【死亡推定時刻】の記載がまたしてもありませんよね?」

めぐる「わわっ!ほんとだよ!」

愛依「ってことは……うちらが思ってるタイミングじゃなかったってこと?」

摩美々「可能性は結構あるんじゃないかなー」

灯織「真乃の事件の時、記載のなかった浅倉さんの死亡時刻が事件においてかなり重要なポイントでした」

灯織「書いてある情報は公平ですが、表に出す情報は必ずしも公平じゃないのがモノクマファイルなんですよ!」

モノクマ「なんかチクチクした言い方だよねー」

モノクマ「ボクってば環境にやさしいクマだからさ。ゴミだけじゃなく情報も分別しちゃうんだよね!」

灯織「数分でも誤差があれば、違和感に私たちが気づく……それを危惧したんじゃないでしょうか!」

智代子「甜花ちゃんと甘奈ちゃんのどっちが先に死んでいたかが変わるだけでも、私たちのアリバイが変わっちゃうんだね?!」


【咲耶「その推理は美しくないね!」反論!】

咲耶「摩美々、灯織……少し待ってくれないか」

灯織「さ、咲耶さん……」

咲耶「死亡推定時刻の記載は確かにモノクマファイルにない……」

咲耶「ただ、モノクマを信用しすぎるのも問題じゃないかい?彼は私たちにコロシアイを強いる張本人。どこまで信用に足るかは怪しいよ」

灯織「そ、それはそうですが……」

咲耶「もっと信頼のできる証拠を提示してもらおうか!」

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【美術倉庫】
‣【甘奈の遺書】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【愛依と智代子の監禁】
‣【モノクマファイル3】


咲耶「甘奈の死亡推定時刻の記載がモノクマファイルに無かった」

咲耶「だからといって今回も甘奈の死んだタイミングがずれると考えるのは些か早計じゃないかな?」

咲耶「甘奈がただの被害者ならいざ知らず」

咲耶「甘奈は事件にもっと根底で絡んでいる人間だったよね?」

咲耶「もっと落ち着いて考えてはどうかな」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「だからこそです……」

灯織「甘奈が事件に根底で絡んでいるからこそ、死亡のタイミングがずれているならそれを明らかにしなくてはいけません」

灯織「摩美々さんが示した可能性は看過できません!」

-------------------------------------------------

咲耶「それはそうだけど……」

咲耶「そもそも不審者の正体は甘奈だったと今判明したばかりじゃないかい」

咲耶「私たちはデビ太郎の着ぐるみを来たままに…」

咲耶「校内を階を跨いで駆け回る【甘奈の姿】を実際に目撃している」

咲耶「殺害されたタイミングはやはり2回目の捜索中しかありえないんじゃないかい?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果が発動します】

【コンマの値が+10されます】

↓1
-------------------------------------------------

コンマ判定もバッチリ規定ラインを越えたところで今回はここまで。
ちょっと今回の更新分はいろいろとボロがありましたね…
難易度をあげようかとコトダマを不用意に増やした結果混乱させてしまったようです、申し訳ない…

原作同様いくらか既に分かり切ってる謎を迂回している部分が
今後も出てくるかもしれないですが、どうか気長にみてやってください。

次回は咲耶を論破したところから再開します。
5/6 22:00~更新予定です。
それではお疲れ様でした。

ところでずっと気になってたんだけど、着ぐるみ類を着用する時の表現が基本全部「来て」になってるんだけど

>>387
ホントですね……?!
ご指摘ありがとうございます、次回更新までに書き溜め分修正しておきます!

少し早いですが、再開します。
咲耶を反論ショーダウンで打ち破ったところからになります。


灯織「その矛盾、切らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「不審者の正体が甘奈、それは間違いないと思います」

咲耶「ああ、着ぐるみの内側の血液の付着がそれを物語っていたね」

灯織「ただ、私たちの見た不審者の全てが甘奈だったとは限らないはずです」

咲耶「……なんだって?」

灯織「1-B教室のロッカー。その中に入っていたんです、もう一つ同じ着ぐるみが」

めぐる「犯人はとっさにロッカーに隠したんだと思うよ!かなり雑に押し込まれてあったから!」

智代子「ホントだ……しわくちゃ……」

灯織「甘奈が着用していた着ぐるみは死体のそばにあったものと見て間違いないはずです。でしたら、この1着は誰が着用していたものなんでしょうか!」

咲耶「……なるほど、そうなると私たちは推理を根底から見返す必要がありそうだね」

霧子「うん……不審者さんは、一人じゃなかったんだね……」


雛菜「雛菜たちは不審者を何回か目撃してるんですよね〜?」

凛世「はじめは凛世を襲った時……」

咲耶「次は私が三階の捜索中に目撃した時だね」

霧子「その直後わたしと凛世ちゃんが襲われて……」

円香「最後は私が一階に降りるのを目撃した」

めぐる「この四回のうち、どれかは甘奈じゃなかったってことだよね?」

咲耶「このうち、私と霧子の目撃情報は同一のものとみていいだろうね」

咲耶「だから実質三択さ」

智代子「うーん……でも、どれかが甘奈ちゃんじゃなかったとしてもだよ?」

智代子「結局円香ちゃんが最後に目撃してる以上、甘奈ちゃんの殺害のタイミングは変わらないんじゃないのかな……」

(そう……問題はそこだ……)

(生きた甘奈と思われる不審者が最後に目撃されている……)

(殺害されたタイミングがぶれることなんて本当にあるのかな……)


摩美々「それはそうだケド、とりあえずは甘奈じゃない可能性のある目撃証言を考えてみない?」

灯織「摩美々さん……?」

摩美々「ほら、小さな疑問が大きな結果をもたらすことはこれまでにもあったでしょー?」

摩美々「今回も、そこから連鎖して真実にたどり着くかもしれないよー?」

愛依「そっか、よし!それじゃ、みんなで考えてみよ!」

円香「……」

霧子「それならやっぱり……凛世ちゃんを襲った、1回目の不審者さんじゃないかな……」

凛世「霧子さん……」

霧子「だって、他のタイミングではみんなにアリバイがあるんだよね……?」

灯織「いえ、霧子さん……1回目の襲撃は間違いなく甘奈だったはずです」

霧子「えっ……」

(そう、1回目だけは確証を持って甘奈だったと言える証拠がある……)


【正しいコトダマを指摘しろ!】

>>340>>341

↓1


灯織「これです!」

【解!】

霧子「写真……?」

凛世「はい、凛世がデビ太郎さまに襲われた際に……持っていたカメラで撮影したものでございます……」

智代子「あ、灯織ちゃんにもらったやつだ!」

凛世「はい、以前の探索の際に灯織さんが見つけてくださったカメラを常に携帯していたのですが……」

凛世「凛世の撮った写真と、甘奈さんが使っていた着ぐるみには共通点がございます……」

愛依「ん〜?」

愛依「……あ、もしかしてこのガムテ?!」

灯織「はい、甘奈の着用していた着ぐるみとこの写真の着ぐるみ……そのどちらもガムテープで補修したような跡があるんです」

めぐる「もちろんロッカーに押し込まれてた方の着ぐるみにはついてなかったよ!」

摩美々「となると凛世を襲ったのは甘奈で間違いなさそうだねー」


雛菜「あれ〜?それなら他の人もガムテープによる補修の跡があったかどうか聞けば解決ですか〜?」

霧子「ごめんなさい……わたしは、襲われたパニックでしっかりと見れてないかな……」

咲耶「私も目撃したのは一瞬だからね、力になれなくて申し訳ない」

円香「私も同じ」

凛世「緊急時ゆえ、致し方ありません……」

灯織「でも大丈夫、これで絞ることができました……」

摩美々「それじゃあ最初の一回を除外して、咲耶が目撃した不審者、円香が目撃した不審者……」

摩美々「どっちが甘奈じゃなかったかだねー、灯織はわかる?」

灯織「え、えぇっと……」

(うーん、不審者が甘奈じゃなかった可能性があるものはいつかってことなら……)

(そのタイミングはつまり、甘奈以外の人間が不審者を演じることが可能だったタイミングということになる……)

(つまりは、私たちの中の誰かにアリバイがなかったタイミングってこと……)

灯織「わかった、かもしれません……!」

めぐる「灯織、ほんと?!」

灯織「うん……甘奈以外の人間が演じていた不審者……それは!」


・凛世が目撃した不審者
・咲耶が目撃した不審者
・円香が目撃した不審者

↓1


灯織「これです!」

【解!】

灯織「咲耶さんが目撃した不審者、あのタイミングなら別の人間が演じることが可能です」

咲耶「私が目撃した不審者かい?」

灯織「他のタイミングではそのいずれも、全員が体育館に拘束されているか、不審者を捜索しているかのアリバイが存在しているために物理的に不審者を演じることは不可能です」

灯織「ただ、このタイミングにおいてだけ、ある一人の人物のアリバイがないんです」

めぐる「ある一人の人物……あ!」

灯織「そう、樋口さん……あなたが合流したのはこのタイミングより後の話なんです!」

円香「……は?」

灯織「あの時樋口さんは寄宿舎エリアからやってきたと言っていましたが、本当は……」

灯織「三階で咲耶さんに目撃されたのち、1-B教室まで逃亡してそこで着ぐるみを脱ぎ捨ててから私たちに合流したんじゃないですか?」

円香「……そんな根拠はないでしょ?」

灯織「物的証拠はなくても、他の要素が物語っています」

灯織「他の人間には崩せないアリバイがある以上、あなたが不審者を演じていたのは間違いありません!」


【円香「ゴミクズ以下……」反論!】


円香「なんとしても私を不審者にしたいみたいだけど……見通しが甘い」

灯織「な、なんですって……」

円香「私以外にも不審者を演じることは可能だった、違う?」

灯織「ち、違いますよ!樋口さんしかいません!」

円香「……はぁ、呆れた」

円香「仕方ないから教えてあげる」

円香「灯織の仮説は根本から間違えている」

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【モノクマファイル3】
‣【彫刻刀】
‣【愛依と智代子の監禁】
‣【ストップウォッチ】
‣【輸血パック】


円香「不審者の正体は甘奈だけじゃなく」

円香「他の人間が演じているタイミングもあった」

円香「それはそうなんだろうけど」

円香「見通しが甘すぎる」

円香「アリバイから消去法的に私を選んだんだろうけど」

円香「そもそも私以外にもアリバイは成立しているの?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「何を言ってるんですか……」

灯織「体育館に拘束されている人たち、保健室で解放している人たち、学校で捜索している人たち」

灯織「みんな動かぬアリバイがあるじゃないですか……!」

-------------------------------------------------

円香「は?どこが成立してるわけ?」

円香「保健室組と捜索組は無理だろうけど」

円香「体育館に拘束されていただけの二人は違うでしょ?」

円香「【五感が封じられた状態】の二人……」

円香「片方が変なことをしていてももう片方が気づきようがない」

円香「そこの二人にアリバイは存在しない」

円香「事が終わった後に自分で縛りなおしでもしたんじゃない?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「その矛盾、切らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「いや、やっぱり体育館の二人にも不審者になることは不可能ですよ!」

円香「はぁ?聞いてた?拘束されて前後不覚状態なんだから片方が不審者やってても気づきようが……」

灯織「樋口さん、あえて触れないようにでもしているんですか?愛依さんとチョコ……二人は確かにアイマスクに猿轡、手足の拘束と厳重に縛られていましたが」

灯織「耳だけは封じられていなかった、事実二人とも音に関しては証言をしています」

智代子「うん、意識を戻してからは状況を把握するためにずっと音に集中してたよ!」

愛依「けど、うちもチョコちゃんも変な音は聞いてないよ!」

灯織「そう、いわば二人は音で監視状態だった……不審者を演じていたなら、もう片方が気づかないはずがない……!」

円香「……っ!」

灯織「どうなんですか、樋口さん……!樋口さんが不審者だったんですか?!」

円香「違う」

(えっ?!)

円香「はぁ……消去法的に決めても意味がない、そもそも第三者が不審者を演じていたっていう前提からしておかしいのに」

咲耶「それはどういう意味だい?」

円香「そのまんまですよ、第三者が不審者を演じる方法だとリスクが大きすぎ。それなのに無駄な議論に固執しすぎ」

(いや、そんなはずはない……)

(アリバイから考えて樋口さんが不審者だったのは疑いようもない)

(樋口さんの主張は確実に矛盾があるはず、そこを指摘しないと!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【教室の着ぐるみ】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【美術倉庫】


円香「アリバイがどうとか関係ない」

円香「そもそも【甘奈以外の不審者がいた】んならどこにいたわけ?」

円香「灯織たちの不審者の捜索……」

円香「どこに行くかまでは【他の人間にはわからない】でしょ?」

円香「その時点で不審者の入れ替わりなんて不自然」

円香「【潜んでる最中に見つかったら】元も子もないでしょ?」

円香「大体着ぐるみがしわくちゃだったからって【使われた証拠になるわけでもない】」

円香「不審者はやっぱり≪全部甘奈だった≫んじゃないの?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「往生際が悪いですよ、樋口さん……そんな小手先で誤魔化せるとお思いですか?」

円香「……どういう意味?」

灯織「美術室の奥の美術倉庫、あそこは内側から施錠することが可能です」

灯織「寄宿舎の個室以外で唯一、他の人間の侵入を防げるポイントだったんですよ」

灯織「あそこに潜んでいれば見つかるリスクはない……確か咲耶さんの目撃証言も美術室の方向から出て来た不審者を目撃したんでしたよね?」

咲耶「ああ、そうだね。紫の布に全身を包んだ不審者……彼女は美術室からでてきたんだ」

灯織「推理を根底から覆させはしませんよ!」

円香「……」









円香「…………そう、私がもう一人の不審者」

めぐる「やった!円香が認めたよ!」


円香「仕方ない……私以外のアリバイがあまりに完成しすぎている……」

咲耶「私があの時見たのは円香だったのか……」

愛依「でも円香ちゃんならマジ納得じゃん、だって円香ちゃんと甘奈ちゃんって確か身長も一緒だったよね?」

凛世「着ぐるみを纏えば、見分けはつかない事でしょう……」

円香「……うまくいくと思ったんだけど」

めぐる「ん?ってことは……円香と甘奈が共犯でこの事件を引き起こしたってことでいいんだよね?」

咲耶「一度不審者の入れ替わりがあったことを基準に流れを考え直してみようか」

咲耶「凛世をはじめに甘奈が襲った後、上の階に移動……」

雛菜「今度は円香先輩が不審者になって下の階まで一気に逃げて〜」

めぐる「その直後に霧子と凛世が不審者に襲われて……あれ?」

めぐる「甘奈と円香が入れ替わってたんだったらこの【霧子と凛世を襲った不審者】も円香なんだよね?」

智代子「そうなるよね!不審者は3階で姿を見られた後、一階まで一気に駆け下りて保健室を襲撃!」

智代子「甜花ちゃんを殺害して、霧子ちゃんと凛世ちゃんを襲って誘拐して……」

智代子「そのあと着ぐるみを脱いで、みんなに合流したってことになるよね」


咲耶「……実際目の当たりにしたけど、それでもやはり現実味のない話だね。とてつもない早業じゃないかい?」

雛菜「恐ろしく早い犯行、雛菜たちじゃなきゃ見逃してましたね~」

愛依「ひ、雛菜ちゃんそれ言っちゃって大丈夫?!めっちゃ死亡フラグじゃない?!」

雛菜「え~?」

円香「実際、やったんだから何を疑う事があるわけ?」

(……それはずっと疑問に感じていた)

(私たちは実際に事件の発生から収束まで現場に居合わせていたわけなんだけど、不審者もといクロの行動はあまりにも忙しなさすぎる)

摩美々「咲耶が私たちを呼び集めるのにそんなに時間かかってたっけー?」

咲耶「声を張り上げたから、みんなが集まるまでにそこまでの長い時間をかけた気はしないね……大体数分ぐらいじゃないかい?」

摩美々「そんな数分で人一人殺して、二人を誘拐なんて本当にできるわけー?」

円香「……くどい、実際にやってるんだから疑う余地はない」

(やっぱり変だ……)

(私たちは何か重大な可能性を見落としている可能性がある……!)

(それを明らかにしないと、真実は見えてこない……!)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

Q1.
円香が不審者を演じていたのはどのタイミング?
A.凛世を襲った不審者
B.咲耶が目撃した不審者

Q2.
3階から逃亡した不審者が真っ先に向かったのはどこ?
A.保健室 B.玄関ホール C.1-B教室

Q3.
実際の順序ではどちらの目撃証言が先?
A.霧子と凛世を襲った不審者
B.咲耶の目撃した不審者


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------

灯織(いや、本当にそうかな……)

灯織(咲耶さんが目撃した不審者が樋口さんで、霧子さんと凛世を襲った不審者とは別)

灯織(そうなると、咲耶さんが目撃した不審者は保健室に行く必要は……?)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

Q1.
円香が不審者を演じていたのはどのタイミング?
A.凛世を襲った不審者
B.咲耶が目撃した不審者

Q2.
3階から逃亡した不審者が真っ先に向かったのはどこ?
A.保健室 B.玄関ホール C.1-B教室

Q3.
実際の順序ではどちらの目撃証言が先?
A.霧子と凛世を襲った不審者
B.咲耶の目撃した不審者


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「そうか……わかりましたよ!」

【COMPLETE!】

灯織「そうだ……私たちは誤解していたのかもしれません」

めぐる「誤解……?」

灯織「というか、先入観に囚われすぎていた……不審者が複数人だったと判明しても、まだ一人だと思い込んでいた時の考え方のままだったんです」

咲耶「灯織、説明してくれるかい?」

灯織「はい、当初私たちは不審者が凛世を襲った後上の階で潜伏、下の階に逃げようとしたところ咲耶さんに目撃された後に一階で犯行に及んだと思っていましたよね?」

灯織「ですが実際は不審者は二人いた……なら、咲耶さんが目撃していないもう一人の不審者は私たちが捜索途中は何をしていたんでしょう?」

智代子「あ……!」

灯織「私たちは彼女たちの作り出したシナリオの流れに飲まれてしまっていたんです……目撃証言が必ずしも時間軸通りに並んでいたとも限らないのに……!」

咲耶「私が目撃するよりも先に凛世たちが襲撃されていた可能性があるということかい!?」

愛依「マジで……?でも確かにそれなら、甜花ちゃんを殺害して二人を誘拐するだけの時間もあるかもしんない……!」

摩美々「凛世、霧子ー……詳しく話を聞かせてもらえるー?」

霧子「う、うん……わかった、摩美々ちゃん……」

咲耶「二人はできるだけ詳しく、不審者がやってきた時のことを話してもらえるかな?」

凛世「かしこまりました……」

(よし、可能性が見えてきた……)

(二人の不審者、彼女たちがこの事件で何を行ったかその全貌を解き明かすんだ……!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ストップウォッチ】
‣【甘奈の右手】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【脅迫状】
‣【モノクマの動機】


凛世「不審者がやってきた時、凛世は霧子さんの手当てを受けておりました……」

霧子「凛世ちゃんの傷は結構深かったから、【消毒や包帯を巻くのにも時間がかかって】……」

凛世「不審者に襲われた恐怖と興奮で、凛世の体は火照っておりましたが……」

霧子「一階はその間は静かだったから、【犯人さんは上の階に逃げた】んだって安心してたんだ……」

凛世「すると【静寂の中より突然デビ太郎さまが姿を現した】のです……」

霧子「抵抗しようと思ったんだけど、とっさのことですぐに薬か何かを嗅がされて……」

凛世「凛世も霧子さんも、【すぐに意識を失ってしまいました】……」

愛依「それでうちらの監禁されてた体育館に連れてこられたんだねー」

智代子「それはしっかりわたしたちが聞いてたから間違いないよ!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「不審者は静寂の中から現れた、それは本当?」

凛世「はい、静まりかえった校内より……音もなく出現いたしました……」

灯織「……それはおかしいよね、だって咲耶さんの目撃した不審者が一階に駆け下りて行った時……」

灯織「学校中に響き渡るぐらいの音量でストップウォッチが鳴ってたんだよ?」

凛世「すとっぷうぉっち……?」

めぐる「わたしと灯織が着ぐるみを発見したのと同じ教室に落ちてたんだよ、一定の時間を設定するとそれが1秒ずつ減っていって……」

めぐる「残り0秒になるとものすっごく大きな音が鳴るんだ!」

智代子「体育館で縛られてたわたしたちにも聞こえてたからよっぽど大きな音だったんだね!」

咲耶「そういえば保健室で甜花の死体を見つけた時以来、気づいたら音が止んでいたね……」

雛菜「でもそれまではずっと鳴ってたっていうことですよね〜?」

灯織「そう、咲耶さんの見た不審者と二人を襲った不審者が同一人物ならこの音を聞いていないのはおかしいんです!」

凛世「……そんな」

霧子「それじゃあつまり……あの時わたしたちを襲ったのは、甘奈ちゃんだったってことだよね……」

灯織「はい、おそらくは……」

愛依「ん?あれ……?」

灯織「私たちは時間軸での前後を誤認していたんです」

愛依「ちょいおかしくね……?」

灯織「実際は樋口さんが階段を駆け下りた方が後」

愛依「ちょいちょい!タンマ!」

灯織「甘奈が二人を襲った方が先だったんです」


【愛依「ストップスト〜〜〜〜〜ップ!」】反論!


愛依「はぁ、はぁ、やっと聞いてくれた……灯織ちゃん」

灯織「め、愛依さん……何か気になることでも……?」

愛依「や、逆にみんなは気になんないの?!」

愛依「だって今の話は明らかおかしいじゃん!」

灯織「ど、どういうことでしょう……」

愛依「マジ?……よっし、しゃーない……うちが正論ビシッと決めて、教えてあげるしかないか……」

愛依「泥舟?に乗ったつもりで任せるし!」

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【不審者の目撃情報】
‣【凛世の写真】
‣【彫刻刀】
‣【ストップウォッチ】
‣【甘奈の遺書】


愛依「不審者が二人いて」

愛依「3階から逃げたのが円香ちゃんだった」

愛依「でも霧子ちゃんと凛世ちゃんを襲ったのが甘奈ちゃんなのはおかしいって!」

愛依「ジョーシキ的にありえないよ!」

愛依「だって甘奈ちゃんなんだよ?!」

愛依「甘奈ちゃんが、そんな……」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「め、愛依さん落ち着いて……!」

灯織「しっかり聞きますから……」

灯織「おかしいと思った根拠を、教えてもらえませんか?」

-------------------------------------------------

愛依「オッケー……落ち着くわ」

愛依「あのさ、甘奈ちゃんと甜花ちゃんは姉妹……」

愛依「事務所の中でもずば抜けて仲がいい二人だったわけじゃん」

愛依「このコロシアイ合宿生活っていう生活とはいえ」

愛依「【甘奈ちゃんが甜花ちゃんを殺す】のは流石にありえないって!」

愛依「あんなにお互いのことが大好きなのに……」

愛依「そんな裏切りはありえないっしょ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

↓1

【コンマ判定14】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果でコンマが+10されます】

【コンマ判定24】

愛依「ひ、灯織ちゃん!!考えてみてよ、やっぱ甘奈ちゃんが甜花ちゃんを殺すなんてありえないって!」

灯織(ダメ……これじゃあ愛依さんに私の声は届かない……)

灯織(もっと、もっと研ぎ澄まさなきゃ!)

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【不審者の目撃情報】
‣【凛世の写真】
‣【彫刻刀】
‣【ストップウォッチ】
‣【甘奈の遺書】


愛依「不審者が二人いて」

愛依「3階から逃げたのが円香ちゃんだった」

愛依「でも霧子ちゃんと凛世ちゃんを襲ったのが甘奈ちゃんなのはおかしいって!」

愛依「ジョーシキ的にありえないよ!」

愛依「だって甘奈ちゃんなんだよ?!」

愛依「甘奈ちゃんが、そんな……」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「め、愛依さん落ち着いて……!」

灯織「しっかり聞きますから……」

灯織「おかしいと思った根拠を、教えてもらえませんか?」

-------------------------------------------------

愛依「オッケー……落ち着くわ」

愛依「あのさ、甘奈ちゃんと甜花ちゃんは姉妹……」

愛依「事務所の中でもずば抜けて仲がいい二人だったわけじゃん」

愛依「このコロシアイ合宿生活っていう生活とはいえ」

愛依「【甘奈ちゃんが甜花ちゃんを殺す】のは流石にありえないって!」

愛依「あんなにお互いのことが大好きなのに……」

愛依「そんな裏切りはありえないっしょ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果でコンマ値が+10されます】

↓1

ところで設定した時間が経つとアラームの鳴る装置って一般にストップウォッチじゃなくてタイマーでは
安価下

>>416 一応アラームではなく、ストップウォッチである理由はあるにはあります。

【コンマ判定41】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果でコンマ値が+10されます】

【コンマ判定51】


灯織「その矛盾、切らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「愛依さんの言うこともごもっともです」

愛依「だよねだよね?!」

灯織「私にも、甘奈が甜花さんを殺したとは思えません」

円香「……呆れた、すぐ感情論に流されるんだから」

灯織「いや、違うんです……確かにそういう面もありますが、大事なのは証拠です」

灯織「甘奈が持っていた彫刻刀……凛世を襲った際にふるっていたものと同じものだよ」

凛世「はい、見覚えがございます……」

凛世「こちらを首元に突きつけられる恐怖たるや……思い出すだけで足がすくんでしまいます……」

灯織「だけどこれ、あまりにも綺麗すぎませんか?」

愛依「……確かに、ほとんど新品じゃん!」

灯織「事件現場にはめぼしい刃物は他にない……甘奈が甜花さんを刺したというなら、この彫刻刀は使われた痕跡がないとおかしいんですよ!」

摩美々「なるほどー、これで不審者たちの動きが見えて来たねー」

摩美々「凛世を襲った後、不審者の甘奈は円香と入れ替わってー」

摩美々「私たちが二階と三階を探してるうちに保健室を襲撃。そこで霧子と凛世を誘拐したんだねー」

咲耶「その後私が円香を三回で目撃、逃走の途中で保健室に立ち寄り、無防備な甜花を殺害したんだ」

めぐる「その後で甜花の死体を発見したわたしたちに何食わぬ顔で合流したんだね!」

愛依「よかった……甜花ちゃんを殺した甘奈ちゃんはいなかったんだ……!」

雛菜「円香先ぱ~い?そろそろ観念したらどうですか~?」

円香「…………」

咲耶「一人での犯行なら、誘拐と殺害を同時に行うのは厳しいだろうけど……これならそう無理もないはずだよ」

智代子「やった!これで事件解決だね!」


(…………)

(…………事件解決?本当に、これで……?)

灯織「ま、待ってください……!」

凛世「灯織さん、どうかなさいましたか……?」

灯織「い、今のは甘奈の犯行を否定しただけで……結論を出すにはまだ早いかと……!」

雛菜「え~?でもアリバイ的に円香先輩しかいなくないですか~?」

雛菜「他のアイドルには不可能だって話じゃなかったんですか~?」

(……そう、この話を持ち出したのもそもそも私だ)

(でも、まだ結論を出すには早い気がする……!)

灯織「で、でしたら甘奈の方の死を検討してみませんか……?甘奈の死も、他殺だったとしかわかってませんよね?」

咲耶「……確かにそうだね、もともとの話から大分脱線してしまってここまで来たから忘れていたよ」

めぐる「オッケー!議論は徹底的に、だもんね!」

円香「……」

(よし、なんとか結論を出すのは食い止めた……)

(まだ謎は残ってる、それをはっきりさせないことには終われない……!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【不審者の目撃情報】
‣【美術倉庫】
‣【愛依と智代子の監禁】


摩美々「甘奈は【自殺に見せかけられて殺された】んだよー」

智代子「甘奈ちゃんを殺したのは、共犯者だったよね!」

智代子「甘奈ちゃんは脅されてて……【無理やり協力させられた】んだ!」

めぐる「不審者役を円香と同時に演じて」

めぐる「私たちをかき乱した末に殺されちゃったんだよね……」

愛依「甘奈ちゃんが殺されたのは事件のラストなんだよね?」

愛依「確かまた【三階から一階に駆け下りた不審者】がいて……」

雛菜「そいつに殺されちゃったんだよ~」

雛菜「でもそれって円香先輩なんでしょ~?」

円香「…………」

雛菜「【二回も不審者を演じて】円香先輩大変だったね~?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「……二度目の不審者の一階への逃走、あれが樋口さんだとは考えづらいです」

雛菜「え~?」

灯織「そもそも、あの時不審者を目撃したのは樋口さんでした……樋口さんが不審者ならこの時点で矛盾しているんですよ」

咲耶「ああ、保健室に到着した際にも円香は私たちと一緒に到着した……不審者を演じる暇はなかったはずだよ」

摩美々「そうなると甜花の時と同じように逃走ついでに殺害、も不可能になるよねー」

智代子「……あれ?だとしたら、甘奈ちゃんは誰に殺されちゃったの?」

愛依「円香ちゃんでもなかったら……やっぱ自殺だったの?!」

凛世「しかし、自殺は手に付着していた血液で否定されたはずです……」

雛菜「……ちょっと待ってくれます?」

灯織「い、市川さん……?」

雛菜「確かにあのタイミングでの不審者は円香先輩じゃなかったのかもしれませんけど、それだからって殺害を否定したことにはならないですよね~?」

雛菜「雛菜たちの捜索中に目を盗んで下の階に降りて殺害してから戻ってたのかもしれませんし~」

灯織「……っ!」

(確かにその可能性は、否定はできない……)


(かなり厳しいとは思うけど、不可能な話じゃない……)

雛菜「そもそも円香先輩不審者なんて目撃したんですか~?」

円香「…………」

摩美々「……雛菜の言う通りだよ」

灯織「摩美々さん……!」

摩美々「というか円香が不審者、共犯だと分かった時点で円香の証言はそもそも信用できないものになってるんだよねー」

摩美々「……いやむしろ、円香の証言は嘘だったって思う方が自然」

摩美々「死体を発見させるために私たちをわざと下の階に誘導したんじゃない?」

摩美々「なんでそんなことしたのかはわかんないですけどねー」

めぐる「えっと……それじゃあ結局のところ、雛菜の言ってた通り円香はあの不審者の目撃情報よりも前に甘奈を殺してて、その後に叫んだってコト?」

咲耶「……それだと筋が通るだろうね」

(樋口さんが殺害して、樋口さんが私たちに死体を発見させた……?)

(なんなんだろう……この引っ掛かり方……喉に小骨が引っ掛かったような違和感……)

(もっと前提で、間違えているようなそんな気がする……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の遺書】
‣【彫刻刀】
‣【脅迫状】
‣【教室の着ぐるみ】


雛菜「円香先輩が結局犯人なんですよ~」

咲耶「【円香は甘奈と共犯関係にあった】……」

咲耶「円香の見た不審者は嘘と考えた方がいいだろうね」

愛依「噓の証言を流してうちらを【誘導した】ってわけね……」

凛世「この方法なら時間の管理も容易でございます……」

愛依「さすがは超高校級のディベート部!」

円香「……お褒めに預かり光栄です」

智代子「そ、それディベート部の人に失礼じゃないかな……」

めぐる「二人を殺したのはやっぱり【円香だった】んだね!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

咲耶「脅迫状……差出人はわからないが、円香と甘奈の共犯関係を否定する材料にはならないんじゃないかな?」

咲耶「それを書いたのが円香の可能性もある……」

灯織(脅迫状を書いたのは甘奈を殺害した人間……)

灯織(今、私の考えでは樋口さんではないということになっているけれど、この場にいるみなさんはそうではない)

灯織(まずは、樋口さんが殺害したわけでないことを示さないと……!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の遺書】
‣【彫刻刀】
‣【脅迫状】
‣【教室の着ぐるみ】


雛菜「円香先輩が結局犯人なんですよ~」

咲耶「【円香は甘奈と共犯関係にあった】……」

咲耶「円香の見た不審者は嘘と考えた方がいいだろうね」

愛依「噓の証言を流してうちらを【誘導した】ってわけね……」

凛世「この方法なら時間の管理も容易でございます……」

愛依「さすがは超高校級のディベート部!」

円香「……お褒めに預かり光栄です」

智代子「そ、それディベート部の人に失礼じゃないかな……」

めぐる「二人を殺したのはやっぱり【円香だった】んだね!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

すみません、時間的に厳しくなってきたのでここで終わらせていただきます。
正解が出たので次回はロンパした直後より開始します。
そろそろ裁判も後半になってきます。
三回に分割予定でしたが、現在の進度的に三回では厳しいかもしれませんね…
明日は金曜日ですし、これまでより時間をもう少しとれると思いますが怪しい…?

次回更新は5/7 21:00予定です。
それではお疲れ様でした。

少しだけ時間を後ろにずらして21:30~にさせてください、すみません


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「……いえ、ちょっと待ってください」

めぐる「……あれ?」

灯織「樋口さんが嘘の証言を流して私たちを誘導していたことは、間違いないかと思います……」

灯織「ただ、それが必ずしも樋口さんの犯行を裏付けるものかどうか……」

咲耶「灯織……何か引っかかるものでもあるのかい?」

灯織「樋口さんが不審者である証拠だった、1-Bロッカーに押し込められた着ぐるみ。樋口さん自身も着用したことは否定していない……」

めぐる「うん、わたしも見た通りだよ」

灯織「めぐる、その着ぐるみに血液は付着してた?」

めぐる「……あっ!」

灯織「甘奈の殺害の際には、甘奈は着ぐるみを着ていたから返り血も出ないし……血液が付着することはなかったと思うけど、甜花さんの時は違うよね……」


摩美々「現場自体、甜花の出血でかなり汚れてたしー、それに当たらずに犯行はほぼ不可能だったろうねー」

灯織「逃走ついでに甜花さんを殺害したって話だったけど……そうなると着ぐるみを脱ぎ着する隙はなかったはず……」

灯織「だけどあの着ぐるみはやけに綺麗なままだった……血なんて一滴も付着していませんでした!」

咲耶「返り血か……失念していたね」

愛依「そ、それじゃ円香ちゃんは甜花ちゃんは殺してないってコト?!」

智代子「待ってよ!それっておかしいよ!」

智代子「それじゃあ甜花ちゃんは一体いつ誰に殺されちゃったっていうの?」

智代子「甘奈ちゃんが襲ったタイミングでもない、円香ちゃんが逃げたタイミングでもない……そうなるとタイミングがもう残ってないよ?!」

(そうだ……可能性を虱潰しにしてきたけど、その結果浮かび上がったのは一つの大きな壁)

(『甜花さんがいったいいつ死んだのか』……この謎が新たに浮上したんだ……)

灯織「……」

灯織「…………」

灯織「………………」




(ダメ、まるでわからない……!不審者の行動にはもう余地が残っていない……!)




摩美々「発想を逆転させてみたらー?」




灯織「逆転……?」

霧子「どういうこと?摩美々ちゃん……」

摩美々「だからぁ、『甜花がいつ死んだのか』を考えるんじゃなくてー、『甜花がいつまで生きていたのか』を考えてみたらどうなの?」

(いつまで、生きていたのか……?)

愛依「な、何か変わんの?それ……」

摩美々「だいぶ文脈は変わるんじゃないですかぁ?発想は柔軟にしないとー」

摩美々「そうですねー、みんなは生きていた時の甜花の情報をどこまで持ってますー?」

愛依「確か今朝も甘奈ちゃんが甜花ちゃんのために朝ご飯持っていってあげてたよね?」

凛世「はい、その時も甘奈さんは言葉を交わしたと話しておられました……」

霧子「病気の容態はずっと悪いままだったから……面会のタイミングは限られてたけど、甘奈ちゃんと甜花ちゃんは今日まで毎日お話ししてたよ……」

(ここ数日毎食甘奈はご飯を甜花さんのところに運んで行ってあげてたんだよね……)


智代子「私たちが甜花ちゃんの姿を最後に見たのは昨日の晩だったよね?」

咲耶「ああ、みんなでお見舞いをしにいったんだよね」

凛世「特にお変わりはないように見受けられましたが……」

めぐる「一番近くにいたのは霧子だったよね?」

めぐる「甜花が病気になってからずっと看病を一人でし続けてくれてたし……」

霧子「うん……事件の時もずっと、甜花ちゃんと一緒にいたよ……」

凛世「それは凛世が保証いたします……」

凛世「不審者に襲われる直前まで、凛世は時折甜花さんの咳やうめきを耳にしておりました……」

めぐる「……あれ?なにも変わらないよ、摩美々?」

摩美々「……」

(甜花さんがいつ死んだか、ではなくいつまで生きていたか……?)

(その視点に切り替えて今の話をもう一度振り返ってみたら何か違うものが見えてくるのかな……?)

(考えよう、考えるしかないんだ……!)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

Q1.
灯織が最後に甜花の生存を確認したのはいつ?
A.事件発生前夜 B.事件発生当日の朝 C.事件発生直前

Q2.
甜花の生存情報で不審な点は?
A.甜花の調子がずっと悪そうだった B.ほとんどが音由来のものだった C.常に甜花が保健室にいた

Q3.
甜花はいつまで生きていた?
A.事件発生前夜 B.事件発生当日の朝 C.事件発生直前

Q4.
犯人はどんなトリックを使った?
A.甜花に遅効性の毒を盛った B.甜花が生きていると誤認させた C.甜花を別のところで殺した


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「推理はつながりました!」

【COMPLETE!】

(……そんなことがありえるの?)

(でももし、この方法が可能だったなら……私たちは犯人の掌の上で踊っていたことになる……!)

灯織「馬鹿馬鹿しく感じるかもしれませんが、私の推理を聞いてもらってもいいですか」

めぐる「灯織……?もしかして、なにかわかったの!?」

灯織「甜花さんを私たちが最後に目撃したのは、昨晩の事ですよね?」

雛菜「そうでしたね~、病気で長いこと会えてないから心配になったからみんなで様子見もかねてお見舞いしたんですよね~」

咲耶「あのときの甜花は間違いなく本物だった、実際に言葉を面と向かって交わしたわけだしね」

愛依「うん、めっちゃ甜花ちゃんだった!めっちゃ!」

灯織「しかし、今朝からの甜花さんの生存にまつわる情報はどうでしょう……」

灯織「霧子さんを除いて、甘奈と凛世は言葉を交わしたことでしかその生存を確認していません」

霧子「え……?」

灯織「どんな方法かはわかりませんが……もし、万が一……」

灯織「音を使って甜花さんが生きていると思わせることができたなら、私たちの推理はまたしても根底から覆ることになりますよね……」

咲耶「そ、それじゃまさか……」

灯織「甜花さんは、昨晩私たちが会った後から事件発生までの間に既に死んでいたかもしれません……!」

摩美々「……灯織、そこまで言うなら、もう犯人の目星もついてるよね」

(摩美々さん……その表情は……)

(うん……甜花さんがもし、事件発生までに亡くなっていたのだとしたら……)

(甜花さんを殺害できたのは、あの人以外にいない……!)


【怪しい人物を指摘しろ!】

↓1

霧子のどこが好きなんだい?

>>442
残念、江戸切子職人さんはクロではありません……

と、冗談はさておいて霧子で安価取っていいんですかね?


灯織「あなたしか、いない……!」

【解!】

灯織「霧子さん……あなたなんじゃないでしょうか」

霧子「わ、わたし……?」

灯織「あくまで私の仮説が可能だった場合の話ですが……霧子さん以外に、甜花さんを昨晩以降に生きた姿を目撃している人がいないんです」

霧子「そ、そんなこと、言われても……」

咲耶「ちょ、ちょっと待ってくれ灯織……流石にそんな仮説で議論を進められても困るよ」

咲耶「大体甜花が生きていたと誤認させるなんて流石に非現実じみている、ここは御伽話ではないのだからね」

智代子「そ、そうだよ!流石にありえないよ!」

灯織「……ただ、これなら不審者の不自然な早業の説明もつくんです」

灯織「不審者が霧子さんと凛世さんを誘拐しておまけに甜花さんを殺害なんて、単独犯の犯行とは思えませんよね?!」

円香「さあ?……人って頑張れば何でもできるっていうじゃないですか」

雛菜「円香先輩は黙ってて~!」


愛依「や、でも音を使って誤魔化すったって流石に気づくんじゃん?」

愛依「それこそ会話でも使用もんなら誤魔化しようがなくない?」

めぐる「……でも甜花はずっと病気で寝たきりだったから会話しようなんてみんな思わない、よね……?」

凛世「し、しかし……凛世が霧子さんに手当てを受けているときに聞いたのも確かに甜花さんの咳だったと思うのですが……」

霧子「ひ、灯織ちゃん……?」

灯織(……間違ってない、と思うんだけど)

灯織(……ダメだ、みんなを納得させられるような音を使った誤認トリックのタネが分からない……!)

愛依「大体霧子ちゃんが殺しなんかできると思えないんだけど……」

咲耶「ああ、私たちにとっての白衣の天使。霧子が人に殺意を抱くはずがないんだよ」

智代子「そうなんだよね……流石に霧子ちゃんが人を殺すなんて想像もつかないって言うか……」

摩美々「……」

雛菜「はかな~い感じがしてますもんね~」

咲耶「灯織、そもそも前提から見返してみるのはどうだい?甜花はやっぱり事件の最中に命を落としたと思うんだ……」

咲耶「私たちは実際事件を目の当たりにしたじゃないか……!」

智代子「大体現場には、甜花ちゃんがすぐ直前に殺されたことを示す証拠もあったよね?!」

(チョコの言う通り、現場には今の仮説を否定する証拠があった)

(でもそれは裏を返せば、その証拠を覆せば今の仮説も通すことができるということ……!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【輸血パック】
‣【甘奈の右手】
‣【モノクマの動機】
‣【不審者の目撃情報】


霧子「甜花ちゃんが≪事件よりも先に死んでいた≫のは流石に無いんじゃないかな……?」

凛世「凛世を含め、多くの方が【甜花さんの声を聴いております】……」

霧子「事件の最中に【灯織ちゃんも保健室に来た】よね……」

めぐる「あの時、甜花の声って聞いたっけ?」

愛依「モノクマ、ビデオ判定とかないの?!」

智代子「それに甜花ちゃんの死体には、≪事件中に殺された≫ことを示す証拠があったよね!」

咲耶「灯織……いいかい?」

咲耶「甜花の【傷口の血液は新しいものだった】」

咲耶「甜花が事件のさなかに殺されたことを示す動かぬ証拠だよ!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「いえ、血液が新しいだけでは甜花さんの死亡時刻を断定する材料にはなりません」

咲耶「……そんなはずは」

灯織「輸血パック……霧子さんならよくご存じですよね?保健室には各血液型に対応するものが冷蔵庫の中に収められていました」

めぐる「それに保健室のゴミ箱には開封済みの輸血パックが捨ててあったんだよ!」

愛依「そっか……死んでから時間が経ってても、新しい血液を上からかけちゃえば違いはわかんないよね」

灯織「輸血パックを他に使ったというなら、教えてもらえますか?」

霧子「うん……輸血パックは別で使ったんだよ……」

(え……?)

霧子「甜花ちゃん、病気に加えて貧血気味でもあったから、輸血治療を施させてもらってたんだ……」

灯織「そ、そんな……!」

霧子「灯織ちゃん、ごめんね……これが真実だから……」

(甜花さんが貧血で、その治療のために使っていた……?)

(だめ、これを否定する材料には乏しい……)

めぐる「灯織、まだだよ」

めぐる「諦めなければ必ず活路は開けるよ!」

霧子「ダメだよ、灯織ちゃん……わたしを疑ったりしないで……ね?」

霧子「甜花ちゃんが事件より先に死んじゃってた可能性は……流石に無いと思うな……」

霧子「だって、事件より先に死んでたらある証拠が残るはずだから……」

灯織「ある証拠……?」

(大丈夫、私の選んだ道は決して間違ってはいないはず……)

(甜花さんの死に隠された謎を、明らかにするんだ……!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【湯たんぽ】
‣【脅迫状】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【美術倉庫】


霧子「甜花ちゃんは不審者さんに殺されたんだよ……」

咲耶「輸血パックは貧血気味の甜花の≪治療のために使われた≫」

咲耶「事件の最中に使われた証拠はないよね?」

雛菜「夜更かししてゲームしてたアイドルだし~」

雛菜「【貧血】になっててもおかしくないかも~!」

霧子「それに事件が起きる前に死んじゃってたら【死後硬直】が起きちゃうよね?」

愛依「そっか、時間が経ってたらその分死体は固まっちゃうんだ」

智代子「あれ……?甜花ちゃんってむしろ人肌のぬくもりがなかったっけ……?」

霧子「わかってもらえたかな……?」

霧子「甜花ちゃんはやっぱり≪不審者さんに殺された≫んだよ……」

摩美々「……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「死後硬直……確かに通常時なら犯行時刻を示す証拠としてかなり有力なものです」

霧子「うん……今回の甜花ちゃんは、まるで死後硬直をしてなかったから……」

霧子「やっぱり事件よりも前に殺されちゃったんだよ……」

灯織「いえ、それは違います……死後硬直は死体が体温を失ったことにより起きる現象、つまり体温を維持し続けていれば死後硬直は進まなくなります」

めぐる「死体が、体温を失わない……?」

灯織「湯たんぽです。保健室のベッドの下に隠されていましたが、ほんのりとまだ温かい……これを死体に持たせていたらどうでしょうか」

智代子「そっか……体温は、下がらない……!」

灯織「むしろ中に生暖かい水が残っているのは使用された証拠になります!霧子さん……こちらも事件以前に使用していたというならその用途を教えてもらえますか?!」

霧子「…………」

霧子「うん、湯たんぽも事件前に使ってたんだ……」

(ま、まだ認めない……?!)


霧子「甜花ちゃんは寒気もひどくて……寒い、寒いよってずっと譫言みたいに言ってたから……わたし心配になって……」

咲耶「そうだよ灯織、病気の治療に湯たんぽを使うなんてそう珍しい話じゃないだろう?」

(ダメだ……咲耶さんは完全に霧子さんの側に立っている……)

(二人の主張も一応は筋が通る、認めさせるにはこれじゃ弱い……)

霧子「灯織ちゃん、そろそろ諦めるのも、いいと思うよ……?」

(ただ、なんだろう……この違和感は)

(今の霧子さんを見ていると、胸がざわつくような……何かが引っ掛かる……)

(すごく、不快な何かを感じる……)

霧子「それにね、灯織ちゃん……甜花ちゃんが不審者さんに殺された証拠があるんだよ?」

灯織「しょ、証拠ですか……?」

霧子「これを聞いたら灯織ちゃんも認めちゃうんじゃないかな……」

灯織「……わかりました、それならその証拠を打ち破れば霧子さんも認めざるを得ませんよね?」

咲耶「灯織、いい加減に諦めてくれ……!霧子は犯人なんかじゃない……!」

(咲耶さん……)

(……ダメ、ここで止まるなんて絶対にありえない)

(私は自分で決めた道を突き進む!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ストップウォッチ】
‣【美術倉庫】
‣【甘奈の右手】
‣【デビ太郎の着ぐるみ】
‣【愛依と智代子の監禁】


霧子「灯織ちゃん、そろそろ気づいて……」

霧子「甜花ちゃんの死に疑問なんてないんだよ……」

霧子「【死体発見アナウンス】を思い出して……?」

霧子「【犯人さん以外の三人が目撃した】ら鳴るんだよ?」

霧子「甜花ちゃんが事件の前に死んでたなら、【とっくに鳴ってた】はずだよね……」

霧子「凛世ちゃんが襲われたとき、【みんな保健室に入ってきた】よね」

霧子「でも、事件の時に初めてあのアナウンスは鳴ったよね……」

智代子「アナウンスは体育館にいた私たちも聞いたよ!」

愛依「タイミングはわからんけどね~」


【正しいコトダマか議論中の発言で矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

453の霧子の初めの発言ちょっとおかしいような
死後硬直してないなら事件のまえではないような
気のせいだったらすみません


霧子「死体発見アナウンスが鳴ったタイミングとストップウォッチが重なったってことなのかな……?」

霧子「流石に学校のチャイムと部屋の外からなる音の区別はつくと思うな……」

灯織(霧子さんの主張は、甜花さんが事件の前に死んでいたなら、凛世を保健室に送り届けたタイミングで【死体発見アナウンス】が鳴っていたはずという主張)

灯織(でも、あの時……本当に【犯人以外の三人が目撃していた】のかな)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ストップウォッチ】
‣【美術倉庫】
‣【甘奈の右手】
‣【デビ太郎の着ぐるみ】
‣【愛依と智代子の監禁】


霧子「灯織ちゃん、そろそろ気づいて……」

霧子「甜花ちゃんの死に疑問なんてないんだよ……」

霧子「【死体発見アナウンス】を思い出して……?」

霧子「【犯人さん以外の三人が目撃した】ら鳴るんだよ?」

霧子「甜花ちゃんが事件の前に死んでたなら、【とっくに鳴ってた】はずだよね……」

霧子「凛世ちゃんが襲われたとき、【みんな保健室に入ってきた】よね」

霧子「でも、事件の時に初めてあのアナウンスは鳴ったよね……」

智代子「アナウンスは体育館にいた私たちも聞いたよ!」

愛依「タイミングはわからんけどね~」


【正しいコトダマか議論中の発言で矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

>>457
あ、そうですね…ちょっと発言がおかしくなってる

× 霧子「やっぱり事件よりも前に殺されちゃったんだよ……」
〇 霧子「事件の最中に殺されちゃったんだよ……」

ですね。脳内変換よろしくお願いします。


安価下

ちょっと飛躍がありましたね…
作中にそれっぽい描写を始めは入れてたんですが、露骨すぎて省いちゃったのが裏目に出ました…



灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「死体発見アナウンスは証拠にはなりえませんよ、霧子さん」

霧子「え……?」

灯織「死体発見アナウンスが鳴る条件は、犯人以外の三人が目撃することですよ?」

灯織「甘奈も凛世も、甜花さんの姿は見ていない。それは凛世が襲われた時保健室まで運んだ私たちも一緒」

灯織「遺体をその視界に入れていなかったなら、死体発見アナウンスはならなかったはずです!」

霧子「……っ!」

めぐる「そういえば……わたしたちが保健室にやってきたとき、甜花のベッドって……カーテンがかかってなかった?!」

灯織「さあ、どうなんですか……霧子さん……!」

霧子「……」

霧子「勘違いだよ、めぐるちゃん……」

凛世「……こ、これは……」

灯織「か、勘違いって……そんなの、めちゃくちゃです……!」

咲耶「ひ、灯織!ちょっと落ち着くんだ……灯織が示しているのはあくまで可能性だよね?」

咲耶「それが可能だったからと霧子を追い詰めるのはよしてくれないかい……!?」

(……咲耶さんの言う通り、あくまで私が示しているのは可能性)

(……それでも、その可能性が高いことは間違いない!)

灯織「咲耶さん、可能性から目を背けていては真実にはたどり着けない……そうですよね?」

咲耶「……灯織の意見を否定したいわけじゃない、ただ……霧子が犯人なわけ、ないだろう……?」

灯織「さ、咲耶さん……」







霧子「ふふ……」


(……え?)


霧子「ふふふふふふ…………」

霧子「ふふふふふふふふふふふふふふふ…………」







咲耶「き、霧子……?」

霧子「ダメだなぁ灯織ちゃん……♪わたしを疑ったりして……」

灯織「霧子さん……?な、何を笑ってるんですか……?」

霧子「ふふ……♪ごめんね、おかしくってつい笑っちゃった……ふふ、ふふふふふ……♪」

愛依「ちょ、ちょい……どうなってんの……?き、霧子ちゃん……?」

霧子「みんなすごく楽しそうだね、私も混ぜてもらってもいいかな……?」

灯織「た、楽しそうって……!今の状況を分かってるんですか……?霧子さんは、疑われてるんですよ……?!」

霧子「ふふ……♪ふふふふ……♪」

霧子「そんなのもうどうでもいいから、みんなも一緒に笑おうよ……♪」

愛依「あ、アハハ……」

雛菜「あは~?」

智代子「わ、笑わなくていいと思うよ?!」

霧子「ふふふふふふ……♪」

めぐる「ど、どうなってるの……?」

咲耶「こ、これは……どうなっているんだ……?」


霧子「はぁ……笑いすぎてお腹痛くなっちゃった……灯織ちゃんは面白いなぁ……♪」

めぐる「な、なにもそんなに笑うところなんかなかったよ?!」

霧子「ごめんね、灯織ちゃん……想像力がすごくたくましくて素敵だから……それで笑顔になっちゃったんだ……」

灯織「そ、想像力って……」

霧子「確かに甜花ちゃんが死んじゃったタイミングはずらす余地があったかもしれないけど……それを私が実際に行った証拠はあるのかな……」

灯織「し、証拠……は……」

霧子「それにね?そもそも甜花ちゃんを生きていると思わせた【音のトラップ】……その議論から逃げちゃダメだよ……」

灯織「……っ!」

(……そうだ、今の私はそういうトリックがあったという前提で語っているだけ)

(そのトリックの実情すらわかっていない)

霧子「そんなにわたしのことを犯人さんにしたいんだね……」

灯織「……霧子さんを犯人に仕立て上げたい、なんてことでは」

霧子「……ぐすっ、ぐすっ……ごめんね、灯織ちゃん……わたしのこと、ずっと嫌いだったのかな……」

(けど……私の直感は間違ってないはず……!)

(霧子さんらしからぬこの様子、絶対に裏があるはずなんだ……!)

(私が感じている、この不快感には絶対に意味がある……!)

愛依「け、結局今これってどういう話なん?!」

愛依「霧子ちゃんと灯織ちゃん……どっちを信じればいい系?!」

摩美々「……っ」

霧子「わたしは噓なんて言ってないから……みんなに信じてほしい、かな……」

霧子「わたしが誰かを殺すなんて、で、できないよ……」

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始】

コトダマ
‣【甘奈の右手】
‣【彫刻刀】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】
‣【教室の着ぐるみ】


霧子「ふふ……♪ふふふふ……♪」

霧子「灯織ちゃんの主張には根拠がないよね、それじゃ意味がないんだよ……!」

愛依「き、霧子ちゃーん……どしたん……?」

雛菜「≪どっかの誰かみたいな豹変っぷり≫ですよね~」

円香「……それ、誰のこと」

雛菜「わかってるくせに~♡」

咲耶「でも、≪証拠がない≫のは事実だよね?」

咲耶「灯織の推理はあくまで机上の空論さ!」

凛世「霧子さんは凛世とともに、【不審者によって襲われた】んです……!」

凛世「霧子さんに犯行は、不可能だったかと……」

霧子「わたしは【体育館でずっと縛られてた】から犯行なんて無理なんだ……」

霧子「灯織ちゃんたちも見たよね……?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「霧子さん、本当にあなたはずっと体育館にいたんですか?」

霧子「……え?」

灯織「体育館では霧子さんのほかに凛世、そしてもっと前からチョコと愛依さんが監禁されてたんです」

灯織「そしてチョコと愛依さんは先ほどの話にも合ったように耳だけは自由だった……」

灯織「そんなチョコから重要な証言が聞けたんです」

智代子「わ、わたし?!」

灯織「ち、チョコ……言ってたよね?体育館の扉が開く音は、チョコが監禁されてから二回聞いたって」

智代子「あ……うん、多分そうだったと思う」

雛菜「たぶん~?」

智代子「う、ううん!絶対、二回だったよ!みんなに助けられるまでには二回扉が開けられたんだ!」

めぐる「二回って……一回は凛世と霧子が不審者、甘奈に監禁されたときだよね?」

灯織「残ったもう一回……ここに霧子さんが関与していた可能性は高いんじゃないでしょうか」


霧子「ふふ……♪灯織ちゃん、流石にそれは無理があるよ……」

灯織「どういうことでしょうか……」

霧子「忘れちゃったのかな……?わたしはみんなと同じように手足を縛られて、目も口も塞がれてたんだよ……?」

霧子「そんな状態でどうやって外に出るのかな?」

霧子「それとも元々縛られてなくて、犯行を実行してから自分で縛ったっていうつもりなのかな……?」

霧子「それなら教えてもらおうかな、自分で手も足も縛る方法……」

灯織「……うっ!」

(霧子さん……ここぞとばかりに反撃してきた……!)

(ただその指摘は正しい……これもまた可能性を提示しただけに過ぎないんだ……)

(……ダメ!どこまでいっても可能性の議論にしかならない……)

(霧子さんと事件を関連付ける、明確な証拠がないと……可能性は意味を持たない……!)

霧子「ふふふふ……♪わかってもらえたかな……?わたしは犯人じゃないんだよ……?」









めぐる「灯織!わたしは灯織は間違ってないと思うよ!」

灯織「……めぐる」

めぐる「確かに霧子の言う通り……今は証拠はないかもしれない、だったら霧子が犯人だって仮定して推理を先に進めてみるのはどうかな?」

(犯人だと仮定する……?)

めぐる「推理の難しいところはわからないけど……視点を変えたら見えるものも変わる。さっき摩美々が言ってたことの受け売りなんだけど……どうかな?!」

灯織「……めぐる、ありがとう」

めぐる「……灯織!」

(……うん、そうだ……私の直感も、霧子さんが犯人だと叫んでる)

(それなら自分を信じて推理を組み立ててみよう……まずはそこから、一歩踏み出してみる……)

(過程は後からついてくる……!)

-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】

Q1.今回の事件において共犯関係にあったのは?
A.甜花と円香と霧子 B.甘奈と円香と霧子 C.甘奈と雛菜と霧子

Q2.霧子が甘奈を殺害するのに、自由でないといけない箇所は?
A.手足 B.口 C.目

Q3.体育館で灯織たちが救出した際、霧子のことを助けたのは?
A.灯織 B.円香 C.摩美々 D.めぐる


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「推理はつながりました……!」

【COMPLETE!】

灯織「霧子さん……あなたの言う通り、一人じゃあんな拘束は再現できません」

霧子「灯織ちゃん……?」

灯織「それなら、もう一人いればいい」

智代子「も、もう一人……?」

灯織「これまでの推理で明らかになった通り、明確に犯人側の存在の方が一人、いらっしゃいますよね?」

愛依「もしかして……円香ちゃん?」

灯織「はい……思い出してみてください、私たちはチョコ、愛依さん、霧子さん、凛世の四人が監禁されていたのを確認し、急いで私、めぐる、摩美々さん、樋口さんの四人で救出に走りました」

灯織「それぞれ一人ずつがついて、です」

摩美々「確かに、そうだったねー……」

めぐる「わたしが愛依、灯織が凛世、摩美々がチョコ……そして、円香が霧子を助けてたんだよ!」

灯織「樋口さんが犯人側であった以上、霧子さんがあたかも拘束されていたように装ってやり過ごした可能性が生じるんです……!」

霧子「……ううっ!」

霧子「なんで……なんで……そこまでわたしのことを疑うの?」


咲耶「し、しかし……これもまたあくまで可能性だ!霧子の手足が自由だった瞬間があった、そんな明確な証拠はないだろう?!」

(そう……今はそんな証拠はない)

(……あくまで、私の手の中には!)

灯織「物的証拠は、今はありません……」

咲耶「……そうだろう?!」

灯織「……ただ、霧子さんがもしも手足を縛れていなかったことを示すには証拠は必要ないんです」

霧子「ふふっ……♪灯織ちゃん、みんな困っちゃうよ……そんな滅茶苦茶なこと言っちゃダメだよ……?」

灯織「証拠がないことこそが証拠になるんですから……!」

めぐる「灯織、その表情……いけそうなんだね!?」

灯織「うん……これが間違ってなければ決定的な決め手になる……そう思うんだ」

めぐる「灯織、やっちゃえ!わたしはどこまででもついていくよ!」

霧子「そこまで言うなら気になっちゃうなー……」

霧子「ねえ、灯織ちゃん……」

霧子「もう引き下がれなくなっちゃってるだけなんだよね……」

霧子「引っ込みがつかなくなってるだけなんだよね……」

霧子「大丈夫、わたしが助けてあげる……」

霧子「だってわたしは、【超高校級の保健委員】だもん……♪」

霧子「みんなの、味方だから……」



(見えて来た……!わたしが見出す唯一の証拠、それは今でしか見つからない証拠……)

(今という状態でのみ見付けられる、状況証拠だ……!)

(霧子さんに正面からそれをぶつけてやれ……!)

-------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】

霧子「ふふ……♪」【防御力 30】
霧子「灯織ちゃんは面白いなぁ……♪」【防御力 35】
霧子「なんで……なんで……?」【防御力 40】
霧子「許してよ……」【防御力 45】
霧子「すっごく、素敵だね……!」【防御力 50】


【盾の防御力をコンマで削り取れ!】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果でコンマ値が+10されます】

↓直下より5回連続でコンマ判定
-------------------------------------------------

【コンマ判定 4 34 15 85 16】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果により値が+10されます】

【最終判定 14 44 25 100 26】

-------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】

霧子「ふふ……♪」【残り防御力 16】
霧子「灯織ちゃんは面白いなぁ……♪」【BREAK!】
霧子「なんで……なんで……?」【防御力 15】
霧子「許してよ……」【防御力 BREAK!】
霧子「すっごく、素敵だね……!」【防御力 24】


(あと少し……!)

(霧子さんに、絶対的な証拠を叩きつけてやるんだ……!)


【盾の防御力をコンマで削り取れ!】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果でコンマ値が+10されます】

↓直下より3回連続でコンマ判定
-------------------------------------------------


灯織「理論武装を、打ち破る……!!」

霧子「きゃああああああ…………!!」

【ALL BREAK!!】

-------------------------------------------------


【霧子「わたしが手足を縛られてなかった証拠なんてどこにもないよね……♪」】

てく/ざ/のあ/び


【正しい順番に並び替えて、コンマ値60以上でぶつけろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果が発動します】

【コンマの値が+10されます】

↓1

-------------------------------------------------


灯織「これで終わりです!」

【BREAK!】

灯織「チョコ、愛依さん、凛世……力を貸してもらえるかな」

智代子「え、ええっ……?」

愛依「う、うちらはなんも知んないよ?!」

灯織「大丈夫です、ちょっと両腕を前に突き出してくれるだけでいいんです。見たいのは……手首ですから」

霧子「……!?」

愛依「えっと……こんなカンジでいいの?」


裁判場で三人が手首を突き出す。
どれもアイドルらしい華奢な美しいラインの白魚のような手が並ぶ中、
ひときわ目を引く、共通の一つの痕跡があった。


咲耶「こ、これは……」

雛菜「痛そ~、大丈夫ですか~?」


そこには、リング状の鬱血したような痣が刻まれていた。


凛世「これは……監禁された際の麻縄の痕、でございますね……」

灯織「そう……みんなを縛っていたあの縄は相当強めに結ばれていた……それこそ体に食い込むほどにね」

愛依「必死に解こうとしたんだけどマジで一ミリも緩ませらんなかったんだよね!そりゃこんだけの痕にもなるわ!」

智代子「うぅ……意識したら急に痛くなってきちゃった」

円香「……その痛みが証拠になるってわけ?」

灯織「はい……霧子さんも縛られていたのなら、その証拠が皆さん同様くっきりと浮かび上がっているはずです」

灯織「見せてもらえますか?霧子さんの手首を……」






霧子「……」






霧子「……ごめんね、灯織ちゃん」






灯織「……えっ?」

霧子「それは……嫌だなぁ……」

霧子「あのね、わたし不審者さんに襲われちゃったときに、両肩を怪我しちゃったんだ……だから、両腕とも上に上がらなくて……」

灯織「い、いい加減にして下さい!そんな主張が通るとでも……!?」

霧子「……通るんだ」

(……!?)

霧子「ねえ、摩美々ちゃん……わたし、肩が痛いし、両腕をみんなに見せるの……ちょっと嫌だな……」

灯織「な、なにを……?」

摩美々「……」







摩美々「霧子、無理しなくていいから」

灯織「ま、摩美々さん……?!」


霧子「咲耶さん、灯織ちゃんが言ってることってあくまで可能性だよね……?」

咲耶「……ああ、手首の痕跡だって、体質的な差異があるかもしれない」

灯織「さ、咲耶さん……?」

霧子「円香ちゃん、今回の事件のクロって誰だったっけ……?」

円香「……私」

灯織「……ひ、樋口さん?!」

霧子「凛世ちゃん、甜花ちゃんは事件の時も確かに生きてたよね……?」

凛世「はい、確かに声を聴きました……」

灯織「り、凛世まで……?!」

凛世「灯織さん……凛世は、霧子さんが犯人だとは未だ思えません……」

凛世「あんなに献身的に介抱なさっていた霧子さんが、嘘だなんて……そんなこと、信じられません……」

(凛世は特に今回の事件で霧子さんの近くにいた人間……)

(甜花さんの死亡時刻を誤認させたトリックを解明できていない現状、凛世の目には霧子さんの方が信頼性を持って見えている……!)

霧子「ふふふ……♪みんな、優しいな……」

霧子「すごく心がポカポカして……あったかくて……」

霧子「すっごく……素敵だね……!」

(だ、ダメだ……確かに追い詰めたはずなのに……)

(摩美々さん、咲耶さん、樋口さん、凛世……これに霧子さんを合算すれば5人)

(今生き残っている半数を霧子さん陣営が確保している……このままじゃ、【投票で負けてしまう】可能性がある……!?)


めぐる「なんで……?どう考えても霧子が犯人なのに……!」

雛菜「積み重ねた信頼ってことですかね~……」

愛依「で、でも命が懸かってるんだよね?!と、投票するしかないっしょ?!」

智代子「わたしは気持ちがわかるな……」

愛依「ちょ、チョコちゃん……」

智代子「わたし、前回の事件で樹里ちゃんに投票できなかったんだ……」

智代子「結局多数決で結果自体は正解だったけど……それだけ友達に、特にユニットの仲間に票を入れるって辛いことだと思うから……」

めぐる「……うん」

(……そう、今の摩美々さんと咲耶さんは真乃の時の私と同じ)

(頭ではわかっているのに、それを受け入れることができない)

灯織「摩美々さん……真乃の時、あなたは私の手で犯人として真乃を指摘させようとしましたよね」

摩美々「……」

灯織「真実に向き合う覚悟……それを教えてくれたのはあなたですよね?!なら、霧子さんにもしっかり向き合ってください……!」

摩美々「……黙っててよ」

灯織「ま、摩美々さん……」

摩美々「霧子が犯人だなんて、そんなの……そんなの……最悪だから」

霧子「摩美々ちゃん……わたし、摩美々ちゃんのこと、大好きだよ……♪」

灯織「き、霧子さんは黙っててもらえますか?!」

(くっ……こんなの、いったいどうすれば……?)


モノクマ「……おやおや?」

モノクマ「おやおやおやおや?」

めぐる「モノクマ、今はこっちは取り込み中だよ!?」

モノクマ「これって真っ二つだ。すごく真っ二つだ。意見が真っ二つなんだ」







モノクマ「意見が……【対立】してるんだ」


灯織「それが何か……?今は票を集めるので忙しいんですが!?」

モノクマ「だからだよ、だからこそ……意見と意見をぶつけ合う必要があるよね?」

何をまた急に変なことを言い出すんだ、そう憤ろうとした瞬間だった。
モノクマはどこからともなく一つのカギを取り出したかと思うと、すぐに目の前の装置に差し込んだ。

モノクマ「うぷぷぷ……いいねえ、やっとその時が来たんだね……」

モノクマ「クライマックスにもってこいの状況……いいでしょう、それなら正々堂々、雌雄を決してもらおうじゃないですか!」






モノクマ「_______【議論スクラム】で!」



-------------------------------------------------
これより議論スクラムが開始いたします。
これまでのミニゲームとは異なり、一対一の対決ではなく多対多の対決となります。
敵方のスクラムから、その核となる【キーワード】を読み取り、それに適切な【意見】をぶつけることが目的となります。
その後は皆さんの力を合わせ、スクラム同士の正面衝突……例のごとくコンマ値対決です。
一定の合計値に到達すれば無事【全論破】、ビクトリーとなります。
……健闘を祈ります。
-------------------------------------------------


【意見対立】

【議論スクラム開始!】

〖幽谷霧子は犯人じゃない!〗vs【幽谷霧子は犯人だ!】


霧子〖わたしは体育館で縛られてたんだから犯行は無理なんだよ……〗

咲耶〖灯織の主張はどれも可能性の域に留まっている……そんなものは、信用ならないね!〗

円香〖私が甜花も甘奈も殺害したんです、私が不審者だったんですから〗

凛世〖甜花さんの死亡時刻を誤認させたトリックがいまだ明らかになっていないはずです……〗

霧子〖ふふふふ……♪信頼があるから、みんなは私に票を入れられないんだ……〗

摩美々〖霧子を犯人として選ぶなんて……そんなの最悪〗


-------------------------------------------------
意見スロット
【不審者】
【拘束】
【最悪】
【トリック】
【可能性】
【信頼】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

↓1

-------------------------------------------------
【COMPLETE!!】

霧子〖わたしは体育館で縛られてたんだから犯行は無理なんだよ……〗

【灯織「愛依さん!」
 愛依「霧子ちゃん……拘束されてたなら、ちゃんと手首を見せてよ……そうじゃないとうちは信用できないよ!」】


咲耶〖灯織の主張はどれも可能性の域に留まっている……そんなものは、信用ならないね!〗

【灯織「めぐる!」
 めぐる「確かに可能性だけど……ここまで可能性が重なればそれはもう必然だよ!」】


円香〖私が甜花も甘奈も殺害したんです、私が不審者だったんですから〗

【灯織「チョコ!」
 智代子「二人の不審者……そのどちらも犯行はしていないって話になってたよね?!」】


凛世〖甜花さんの死亡時刻を誤認させたトリックがいまだ明らかになっていないはずです……〗

【灯織「ここは私が!」
 灯織「確かに今はトリックはわからない……けど、それも推理から導き出せるはずだよ」】


霧子〖ふふふふ……♪信頼があるから、みんなは私に票を入れられないんだ……〗

【灯織「市川さん!」
 雛菜「その信頼を目の前で踏みにじってるんですけど、お友達はどう思ってるんですかね~?」】


摩美々〖霧子を犯人として選ぶなんて……そんなの最悪〗

【灯織「ここは私が!」
 灯織「最悪がなんだっていうんですか……そこから前に進む勇気を教えてくれたのは摩美々さんじゃないですか……!」】



-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値200以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

※スキル:意地っ張りサンセットの効果は対象外です

↓直下より六回連続でコンマ判定
-------------------------------------------------

【73+8+46+73+31+44】

【合計値275】

「「「「「「これが私たちの答えだよ!」」」」」」

【全論破】

【BREAK!】

-------------------------------------------------

灯織「ここまでの議論で、既に霧子さんの事件への関与は疑いようのないものになったはずです!あとは、皆さんが前に進む勇気を出すだけ……」

灯織「お願いです……!私を信じて、一歩を踏み出してくれませんか……!」

霧子「ふふふふ……♪ダメだよ灯織ちゃん、そんなの届かな……」

摩美々「……ごめん、灯織」

霧子「ほら、摩美々ちゃんはよくわかってるなぁ……」

摩美々「私らしくなかったですよねー」

霧子「……え?」

摩美々「こんなんじゃ灯織にからかわれちゃいますよねー、悪い子らしくないって」

霧子「ま、摩美々ちゃん……?」

摩美々「……進むしかない、そんなの分かってたはずなんですけどねー」

霧子「ま、待って……さ、咲耶さん……!」

咲耶「霧子……私は、今でも霧子のことを信じたい……」

咲耶「でも、霧子と同じくらい……今ここにいるみんなのことも信じているんだ……!だから、彼女たちを裏切るようなことは、私には……できない」

霧子「り、凛世ちゃん……」

凛世「凛世も、真実を追う皆様と共に……歩ませてくださいませ……」

円香「……私はどっちにもつかないから」


霧子「……」

霧子「ふふ……♪」

霧子「ふふふふ……♪」

霧子「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……♪」

灯織「霧子さん……」

霧子「認めないよ……?」

めぐる「き、霧子……もう裁判の決着は……!」

霧子「終わってない!」

灯織「……っ!」

霧子「だってまだ甜花ちゃんの死亡時刻ははっきりしてないよね?それなのに投票なんて、ダメだよ?ちゃんとルールは守らないと……ね、モノクマさん」

モノクマ「え?……うーん、まあどっちでもいいのが本音だけど」

モノクマ「そこのトリックを明らかにしないと気持ち悪いのは事実だよね!親知らずを抜いた後の口内環境ぐらいには気持ち悪いよね!」

霧子「ねえ、灯織ちゃん……本当の意味での決着をつけようよ……」

霧子「多数決なんかじゃ、つまんないよね……?」

(霧子さん……あくまでそのトリックを明らかにしない限りは認めないつもりだ)


咲耶「灯織……私からもお願いだ、霧子の頼みを聞いてもらえないかい?」

灯織「咲耶さん……」

咲耶「私はアンティーカの白瀬咲耶なんだ……」

咲耶「同じアンティーカの仲間がもし犯行に及んでいたのなら、そのすべてを知りたい……そう思うのは傲慢なことかな?」

灯織「……いえ、むしろ控えめなくらいです」

摩美々「灯織、手伝うよ」

摩美々「この事件の最後のピース……甜花を生きていると思わせたトリックをみんなで考え出そうよー」

めぐる「うん!それが甜花と甘奈……そして、霧子のためになる!」

愛依「おっし、そんならうちもヒトハダ脱いじゃうよ!」

凛世「ともに真実を、明らかにいたしましょう……」

智代子「みんなで考えれば、きっとわかるよね!」

雛菜「あは~、あと一歩ですね~」

円香「……」

灯織「……行きましょう、みなさん!」

霧子「ふふふふ……♪」

霧子「ねえ、灯織ちゃん……わたしと勝負、してくれるよね……?」


【霧子「スタットコール……♪」】反論!


霧子「わたしは絶対に認めないよ……?」

霧子「今回の事件を灯織ちゃんの推理で成立させるなら欠かせない最後の要素……」

霧子「甜花ちゃんの死亡時間を誤認させたトリック、それを聞かせてもらわないと……」

霧子「ねえ、勝負しようよ……灯織ちゃん……!」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【モノクマファイル3】
‣【ストップウォッチ】
‣【モノクマの動機】
‣【不審者の目撃情報】
‣【甘奈の遺書】
‣【輸血パック】


霧子「甜花ちゃんは事件以前にすでに亡くなっていた……?」

霧子「そんな主張通らないよね……」

霧子「わたしはずっと看病していたし、みんなも夜にお見舞いをしてくれた……」

霧子「それに事件当日、甘奈ちゃんも話をしたし……」

霧子「凛世ちゃんも事件中に声を聴いたよね……」

-------------------------------------------------
【発展!】

凛世「凛世が聞いたのは声だけ、もしもトリックが実現可能ならば……」

智代子「死亡時刻の誤認は現実になるんだよ!」

円香「……そうかもね」

-------------------------------------------------


霧子「じゃあそのトリックって……?」

霧子「輸血パック、湯たんぽ……これを使えば事件中に死んだように見せかけられる」

霧子「そうかもしれないけど……事件当時に使った証拠はないよね」

霧子「だって、あくまで可能性だよね?」

-------------------------------------------------
【発展!】

咲耶「可能性に過ぎない、私もそう思っていたけど……ここまで重なるとその限りじゃない」

摩美々「むしろその道具はどれも霧子だから使用できたものだよー」

雛菜「可能性が別の新しい可能性を示しちゃってますよね~」

-------------------------------------------------

霧子「でも、結局のところ根底が解決できてないよね……?」

霧子「甜花ちゃんが死んでいたなんてありえない」

霧子「一体どんな方法で誤認させたっていうの……?」

霧子「もう……許してよ……」

-------------------------------------------------
【発展!】

愛依「要は甜花ちゃんの声だけ再現できればいいんだよね?」

めぐる「ってことは甜花の声を録音や再生ができるようなものがあればいいよね……」

灯織(甜花さんの声を録音、再生……?)

灯織(そんなことができるものなんて……)

摩美々「私たちの知らないだけで、そんなものがあったのかもしれないよー」

摩美々「灯織、常識を疑うところから始めるんだよー」

摩美々「麻縄で縛られた痕みたいに、無から有を生み出してみよー」

灯織(無から、有……!)

-------------------------------------------------

霧子「何言ってるの……?」

霧子「甜花ちゃんの声を録音、再生……?」

霧子「そんなことができるものなんて、この学校にはないよ?」

霧子「【そんな機械が存在しない以上は、推理をするだけ無駄】なんだよ……!」

霧子「わかって、くれるよね……?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

【コンマ判定52】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果により値が+10されます】

【最終判定62】

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灯織「このひと振りに、私のすべてを!」

【BREAK!】

灯織「そうか……わかった、わかりましたよ皆さん!」

智代子「ほ、ほんとに?!ほんとに……甜花ちゃんの死亡時刻を誤認させる道具があったの?!」

灯織「うん、でもこれに気づけなかったのは無理もないよ……だって、私たちはそれをついこの前まで知らなかったから」

めぐる「灯織、それって……?」

灯織「今回の、モノクマの動機を思い出してください……」

愛依「今回って確か……才能に応じたプレゼント、だったよね?!」

霧子「……!!」

咲耶「でも確か、霧子がもらったのは【注射器】じゃなかったかい?」

灯織「はい……霧子さんでは、そんな録音や再生をする道具はイメージにそぐわないですし、プレゼントとしてもらった可能性はないと思います」

灯織「ですが、霧子さん以外なら……その限りではありません!」

めぐる「それって……誰のこと?!」

(見えて来た……霧子さんが使った、死亡時刻を誤認させたトリック)

(その最後のピース、録音再生機能付きの機械を持っていた人物は……あの人だ)


【正しい人物を指摘しろ!】

↓1


灯織「樋口さん、あなたじゃないですか?」

円香「……その、この流れでいうのは流石に私でも心苦しいんだけど」

円香「私じゃ、ない……」

灯織「……え?」

円香「……もう、どうせここから覆しようはないから助言するけど」

円香「この【録音再生できる機械】は霧子にしか入手不可能だった道具」

円香「しかもそれを、灯織たちは自分の目で確認している」

円香「……後は好きにして」

灯織(そうだ、これは推理の決め手……霧子さんにしか、犯行が不可能だったことを示さないと……!)

(見えて来た……霧子さんが使った、死亡時刻を誤認させたトリック)

(その最後のピース、録音再生機能付きの機械を持っていた人物は……あの人だ)


【正しい人物を指摘しろ!】

↓1


灯織「あなたしか、いません……!」

【解!】

灯織「被害者の甜花さん、ですよ……!」

愛依「甜花ちゃん?!」

咲耶「甜花がもらったのはゲームの詰め合わせ、だったよね?」

咲耶「……まさか」

灯織「甜花さん自身も言ってましたよね?病室に持ち込んでいたあの携帯機」

灯織「あれにはソフトをプレイするほかに、カメラ撮影機能、インターネット機能、そして……音声加工機能も備わっていたはずです」

凛世「ということは、凛世が聞いた甜花さんの声は……」

灯織「あのゲーム機で録音したものだった可能性があります!」

霧子「……な、なんで……」

灯織「そしてそれが可能だったのもまた、病室でつきっきりだった霧子さんだけ……」

霧子「……なんでなんでなんで」

灯織「ゲーム機に触るチャンスがあったのも、霧子さんだけです!」

霧子「なんでなんでなんでなんでなんで……!?」

摩美々「甘奈と凛世が甜花の声を聴いた時も、必ずそこには霧子がいた……」

摩美々「タイミングを見計らって音を鳴らせば不可能ではない、のかもねー」

めぐる「甜花は病気でまともに会話もできてなかったし……違和感を感じてもそこを追及はしなかったはずだもんね!」

灯織「どうでしょう……霧子さん」

灯織「これが私たちの結論です!」

霧子「……」


霧子「はぁ……つまんないなぁ……」

霧子?「結局最後はみんな、わたしのこといじめちゃうんだね……」

霧子?「そんなの、すっごくずるい……ずるいよ……」

摩美々「認めたってことでいいわけー?」

霧子?「……まだだよ」

愛依「ま、まだ粘んの?!」

霧子?「だって……寂しいから……こんな形でお別れなんて、すごく悲しいから……」

霧子?「いじめられて終わりなんてそんなの……だめだよ……」

灯織「……わかりました」

灯織「それなら、この事件を最初っからすべて振り返って正面から霧子さんにぶつける……」

灯織「それで納得してもらうほか、ありません……!」

【クライマックス推理開始!】

【act.1】

灯織「今回の事件は、私たちが思っていた以上に複雑なものでした……時間差トリック、劇場型殺人、拉致監禁……そんな複数の要素が複雑に絡み合っていたんです。それを可能にしたのが共犯者の存在……今回の犯人は実質的に3人だったんです」

灯織「一人目の共犯者は、メリットでつながる関係性の樋口さん。彼女は小糸の裁判以降私たち全員死んでしまえばいいという破滅思想に取りつかれてしまっています……彼女を事件に抱き込むことはおそらく容易だったんじゃないでしょうか。実際、樋口さんはかなり精力的に犯人の味方として活動していましたからね」

灯織「そして二人目の共犯者は、デメリットでつながる関係性の甘奈。彼女は犯人によって脅されて、無理やり犯行の片棒を担がされたんです。『お前の命運を握っている』脅し文句のその文言は……今思えば甜花さんのことを指していたのかもしれません。どうあれ、彼女は不本意な形で協力することになり、そして殺されてしまったんです」


【act.2】

灯織「事件はおそらく昨晩のうちから動き出していたんです。私たち全員で看病のために保健室を訪れた後、霧子さんは甜花さんをその場で殺害……本当のタイミングがいつかまではわかりませんが、すでにここで死亡時刻の誤認は始まっていたんです」

灯織「そのために犯人が使ったのは甜花さんがモノクマから受け取ったゲーム機。あれはこの学園で唯一、録音再生機能があった機械です。看病で甜花さんにつきっきりだった犯人は、それを手にするチャンスに恵まれていました。朝の甘奈の訪問も、ゲーム機を使って、甜花さんの声を再生、簡単なやり取りを終えてやりすごしたんです」

灯織「……このとき、すでに甘奈の近くに甜花さんの死体はあったんだと思います」


【act.3】

灯織「事件が本格的に動き出したのは昼になってから。犯人にそそのかされ共犯者になった甘奈がまず最初に凛世を襲いました。手には彫刻刀を握りしめ、デビ太郎の着ぐるみにその姿を変えたかなり異様な光景ですが、それをばっちり凛世は撮影していました」

灯織「凛世の悲鳴を聞いて現場に駆け付けた私たちはそのまま保健室へ。犯人のもとに凛世を引き渡すと、犯人の証言で甘奈が上の階に行ったと私たちは知ることになり、そのまま上の階で捜索活動を開始します。ただ、この時の証言もおそらく嘘だったんでしょうね」

灯織「まんまと私たちを誘導した後は不審者二人がついに動き出します。まずは1階に潜んだままだった甘奈が保健室を襲撃、凛世を気絶させそのまま体育館に連れて行き、チョコと愛依さんと一緒に監禁状態にしたんです。この時、犯人も協力していたものと思われます。凛世の目の前で気絶した振りさえすれば疑いをかけられることもありません」

灯織「甘奈が殺されたのは、おそらくこのタイミングではないでしょうか?凛世さえ運んでしまえば後は犯人の計画自体には必要ないものとなってしまう……甘奈は突然裏切られた形になったんです」

灯織「そして犯人は保健室のカーテン幕に隠しておいた甜花さんの死体を見つけやすいところに運搬、輸血パックを開封して血を新しいもので上書き、ずっと持たせていた湯たんぽを隠すことでつい先ほどに殺されたものだと私たちに思わせたんです」

【act.4】

灯織「あとはストップウォッチの音を合図にもう一人の不審者、樋口さんが一階まで一気に駆け下ります。咲耶さんにその際目撃されましたが、むしろ目論見通りだったんでしょうね」

灯織「樋口さんはそのまま保健室に入ることすらなく、1-B教室まで逃走。着ぐるみをロッカーに押し込んだ後は、死体を発見し驚愕している私たちに合流したんです」


【act.5】

灯織「樋口さんはそのまま言葉巧みに私たちを再度上の階に誘導。それを確認した犯人は今度は保健室に甘奈の死体を持っていき、あとは体育館で待機。あたかも他の三人と同じく拘束されていた風を装ったんです」

灯織「樋口さんの虚偽の目撃情報で保健室に再度戻った私たちはそこで甘奈の死体を発見。その手に握られていた遺書と格好もあいまって、私たちは彼女が甜花さんを殺害した末に自責の念に駆られて自殺したと思わされたんです……」


灯織「複数の人間を操り、私たちに間違った事件のイメージに抱かせ続けた、その犯人は……」

灯織「幽谷霧子、あなただったんです……!」

【COMPLETE!】


灯織「……これで、文句はない……ですよね?」

霧子?「……」

霧子?「……あーあ、終わっちゃった」

霧子?「でも、これでいいんだよね……これで、あの人も頑張ったって褒めてくれるよね……」

めぐる「な、何を言ってるの……?」

霧子?「ふふ……♪ふふふ……♪そんなの、もうどうだっていいよ……」

霧子?「これで本当に、終わりなんだから……」

咲耶「……霧子」

摩美々「ホント、最悪ぅ」

モノクマ「ふぅ……終わったみたいですね!往生際が悪いんだからなぁ、もう!」

モノクマ「それではオマエラはお手元のスイッチで、犯人と思う生徒に投票してください!」

モノクマ「裁判の結果導き出したクロは正解なのか、不正解なのかー!さあ、どっちなんでしょうかね?」

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    【VOTE】
〔霧子〕〔霧子〕〔霧子〕


 CONGRATULATIONS!!!!


   パッパラー!!!


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【学級裁判 閉廷!】




というわけで学級裁判完走しちゃいました。
長丁場のお付き合いありがとうございました。
二章の際に議論スクラムの話も出てたので今回試験的に取り入れてみたのですが、今後はもっと推理の中核で取り入れたいですね。
スクラム→全員で反論の流れは個人的に気に入っているのでこれはこれでアリですが。

次回は5/8 22:00~予定。
裁判終了パート、おしおき~3章終結までです。
霧子が豹変した理由などについても説明を用意しているのでどうか最後までお付き合いください。

それではお疲れ様でした。

これ朝の最後の自由時間の時に甘奈選んでたら甜花の情報聞けたのかね?

というより切子のやってること本家よりエグいんだが

>>538
行動でシナリオ変動などはないので、甜花に関する情報はどのみちになってましたね


それでは3章終了まで一気に投稿します。よろしくお願いします。


モノクマ「というわけで……またまた大正解!異常なまでに仲のいい姉妹である大崎姉妹をぶち殺したのは……」

モノクマ「これもまた異常なまでに献身的な幽谷霧子さんなのでしたー!!」

霧子「ふふ……♪」

めぐる「霧子!どうしてまだ……そんな風に笑ってるの……?」

めぐる「それじゃあまるで霧子が……殺したくて殺したみたいじゃん……」

愛依「め、めぐるちゃん……?」

めぐる「だってそうでしょ?!わたしたちはみんな仲良しで……誰も友だちを殺そうなんて考える人もいないはずなのに……!」

めぐる「どうして霧子はこんな状況でもニコニコできるの?!」

霧子「ふふ、そんなのどうでもいいんじゃないかな……」

霧子「ほら、みんなも笑おうよ……その方がもっと幸せだよ……?」

雛菜「ブーブー!そんなしあわせは雛菜の思うしあわせじゃな〜い!」

円香「……はぁ、共犯の話を持ちかけられた時からだけど、やっぱりぶっ飛んでる」

灯織「ひ、樋口さん……」

円香「言っとくと、霧子は動機提供のあった日からずっとこうだから」

円香「あなたたちの前ではいつも通りの【幽谷霧子】を演じてたみたいだけどね」

咲耶「……っ!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【円香の部屋】

ピンポーン

円香「……何?」

霧子「あ、円香ちゃん……こんばんは」

円香「何かの説得に駆り出された?大変だね、でも同情はしないから」

霧子「ううん……違うんだ、ちょっとお話ししたくて……」

円香「用件だけ話して」

霧子「ごめんね、他の人にあんまり聞かれたくないから……お部屋の中で……ダメかな?」

円香「……」

円香「わかった、入って」


事件を自ら撹乱したり殺害宣言したりするような人間の部屋に普通わざわざ飛び込んでくる?
私は一定の警戒心を抱きながらも霧子を部屋に受け入れた。

霧子「……あの……えっとね……」

円香「……何なの?」

霧子「円香ちゃんは、まだみんなに死んで欲しいって思ってるの……?」

円香「そうだけど?」

霧子「……強い意志なんだね」

円香「私はただ絆なんて詭弁で仲良しごっこをするくせに、簡単に仲間を裏切る偽善者たちが許せないだけ」

円香「透も小糸も……あの人たちのせいで死んだから」

霧子「ふふ……♪」

円香「は?」

円香「何笑ってるの……あなた、バカにしに来たんですか?」

円香「ここに来るってことは覚悟決めてるんでしょ?……殺されたいわけ?」

霧子「ううん、違うの……わたしと円香ちゃん、一緒なんだなって思って……」

円香「一緒……?」

霧子「わたしもね、みんなに死んでほしいんだ……!」

円香「……は?」

霧子「みんなを救ってあげたいの……こんな残酷で苦しい学園生活を送るくらいなら……」

霧子「はやく解放して【愛】に満ちた天国で過ごしてほしいなって……」

霧子「ほら、そうすれば真乃ちゃんも透ちゃんも小糸ちゃんも樹里ちゃんも寂しくないよね……?」

霧子「ねえ、円香ちゃんはそう思わない……?」


変わり果てた霧子の姿に私はこう思ったの。
……使える、ってね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

円香「だってそうじゃない?警戒されきっている私自身が手を下すより、無警戒……むしろ信頼すらされてる霧子が手を下した方が効果的でしょ?」

愛依「そんなことが聞きたいんじゃないよ!」

霧子「ふふ……そんなに怒らないでよ……」

咲耶「……ねえ、モノクマ」

モノクマ「ん?」

咲耶「……あなたは霧子に何をしたのかな?」

(……!?)

モノクマ「なにそれ、どういう意味?」

咲耶「言葉の通りさ……こんな殺人に手を染めるような……いや、そもそもあんな話し方をするような霧子を私は知らない……」

咲耶「あたかも別人に変わってしまったような、そんな印象を受けてしまうんだ」

霧子「咲耶さん、ひどいなぁ……わたしはわたしだよ……?」

咲耶「……っ!」

咲耶「霧子は、そんな猫なで声で擦り寄るような真似はしないんだ……っ!」


摩美々「モノクマ、わたしたちにはそれを知る権利があるよねー?」

摩美々「学級裁判はしっかりやり終えて、真相を突き止めた。これでもまだ足りないー?」

モノクマ「はぁ……ぐちぐちうるさいなぁ、オマエラって友達が夏休みのうちにイメチェンしたらそれを問い詰めちゃうタイプ?」

モノクマ「いいじゃんね、ちょっとぐらいイメチェンしても。むしろそれを察して接するべきじゃんね!」

咲耶「答えてくれ、モノクマ!」

モノクマ「はい、いじりました」

咲耶「……なんだって?」

モノクマ「だから、ボクは確かに幽谷さんを少しだけ……ほんの少しだけいじったよ」

凛世「いじる、とは……?」

愛依「霧子ちゃんはおもちゃじゃないよ?!」

モノクマ「ボクとしてはね、そんな悪いことをしたつもりもないよ?むしろいいことをした気分さ」

灯織「い、いいこと……?」

モノクマ「オマエラも覚えてるよね?今回の動機」

智代子「覚えてるもなにも……霧子ちゃんが事件のトリックで使ったのも甜花ちゃんに渡された動機だったんだよ?!」


モノクマ「そう、ボクはオマエラ全員に才能に応じたアイテムをプレゼントしました」

円香「……」

モノクマ「誰一人例外なくね、そこのボッチの樋口さんにもディベートが充実するようにストップウォッチを渡してあげたんだ!」

(あのストップウォッチ……確かに見覚えのないものだったけど、樋口さんのものだったんだ)

モノクマ「でもね、ただ一人渡すのに困った人がいてね」

摩美々「それが……霧子?」

灯織「待ってください!確か霧子さんは食堂では……注射器をもらったと言っていましたよ?!」

モノクマ「幽谷さん、あんた嘘つきだね」

霧子「ふふ……バレちゃった……♪」

灯織「……!?」

モノクマ「考えてもみなよ!あの段階ですでに保健室は解放されてた……」

モノクマ「あそこにはオマエラ自身でもなんとかなるぐらいにはひとしきりの医療グッズは取り揃えておいたんだ!」

咲耶「そうだ……私も探索の時に確認したんだったね」

摩美々「……!」

摩美々「あのとき、すでに注射器は目撃してる……?!」

霧子「ふふ……♪」

モノクマ「そういうこと、超高校級の保健委員である彼女のために新しく用意するものが思いつかなくってね!」


霧子さんの才能に応じたアイテムはすでに学園内に存在している。
私の水晶玉のように新しくモノクマが用意するようなものがなかったんだ……


モノクマ「だからボクも発想を転換することにしたんだ!」

めぐる「発想を、転換……?」

凛世「どういう意味でしょうか……」






モノクマ「そのとき匠は考えました……」



モノクマ「才能そのものをプレゼントしてあげようってね!」





(……は?)


意味がわからない、才能そのものをプレゼント……?
才能というものは生まれつきで備わっているからこそ才能なんじゃないの?
だからこそモノクマの提供した動機のプレゼントは的外れで、私たちは……


咲耶「どういう意味なんだい?」

モノクマ「健全なる才能は健全なる肉体と精神にこそ宿る……」

モノクマ「そういう意味だよ!」

智代子「ど、どういう意味?!」

愛依「まどろっこしい言い方すんのはやめて!もっと分かりやすく教えてよ!」


抽象的なモノクマの話はまるで理解が追いつかない。
ただ、話を聞いているだけで汗が吹き出しそうなほどに感じる嫌悪感……
次にモノクマが紡ぐ言葉がろくでもない、とんでもないものであるという予感が働いていた。

_________そしてその予感は的中した。








モノクマ「人格をプレゼントしたんだよ!」







灯織「……」

灯織「………………え?」

モノクマ「本物の超高校級の保健委員の人格をそっくりそのまま幽谷さんの中にインプットしてあげたんだ!」

モノクマ「ていっても流石に上書きしたわけじゃないよ?海馬の部分にチョチョイとメスを加えて脳髄の分泌物が……」

モノクマ「まあ詳しい説明はどうでもいいよね、それこそ超高校級の神経学者にでも聞いてやりなよ!」

咲耶「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

咲耶「それじゃなにかい?!いま、私の前に立っているのは霧子の姿をした別人だということかい?!」

霧子「ふふ……♪」

モノクマ「だから、上書きじゃないんだって!上書きじゃなくて統合!」

モノクマ「もともとあった幽谷さんの人格と超高校級の保健委員の人格が融合したんだよ!」


人格と人格の融合……?
それで霧子さんはあんな頭のネジが飛んでしまったような状態に……?

一体どんな人間の人格を埋め込まれたというの……?


モノクマ「超高校級の保健委員が持っていた【罪】が合わさった……言うなれば【罪霧子】ってわけだね!」

モノクマ「ワオ!ダブルミーニング!」

霧子「あは……でも、わたしはモノクマさんに感謝してるんだ……」

咲耶「き、霧子……?」

霧子「おかげで気づくことができたんだ……」

霧子「ああ……これが【愛】なんだ……」

霧子「【愛】ってまるでおひさまみたいにポカポカなんだね……♪」

霧子「これってすっごく素敵だと思うな……♪」


モノクマが罪霧子と語る彼女はもう、私たちのよく知る彼女ではなくなっていて……
誰も聞いていないのに自分が犯行に至るまでをつらつらと語り始めた。


霧子「わたし、すっごく満足してるんだ……」

霧子「だって甜花ちゃんと甘奈ちゃんを同時に助けてあげることができたから……」

霧子「二人で一緒に死んだから、きっと二人は天国でも一緒にいれるよね……」

霧子「それってすっごく素敵だよね……姉妹【愛】は死後も続くんだよ……?」






めぐる「もうやめてよ!!!!!!」





声を張り上げたのはめぐるだった。


霧子「めぐるちゃん……?」

めぐる「もう、それ以上……霧子の姿で、霧子の声で喋らないでよ……」

モノクマ「だから、いま目の前にいるのも幽谷さん本人なことには変わりなくて……ま、いいか」

めぐる「わたしが大好きだった霧子は……そんなことは言わないよ……!」

めぐる「なんで、なんで……」

めぐる「なんでお別れの時まで、本当の気持ちを聞けないの……?!」

灯織「めぐる……」

霧子「……」

霧子「そっか……ごめんね、めぐるちゃん……」

霧子「もう、わたしにもわからないな……本当の気持ち、なんて」

(……え?)


そう口にした彼女は、この裁判で見たどの表情よりも……【霧子さん】の表情だった。


霧子「もう……どうでもいいんだ……」

霧子「わたしも、みんなも……生きるのも、死ぬのも……」

霧子「希望も、絶望も……全部全部……」

霧子「だってわたしには、【愛】があるから……信じ続ける、【愛】があるから……!」

咲耶「……どうしてなんだい」

咲耶「どうして、よりにもよって霧子にこんな苦しい思いをさせる必要があるんだい?!」


咲耶さんの絶叫は裁判場にこだまする。
それでもモノクマはもちろん霧子さんまでも表情一つも変える様子はない。


_________そして、その時はきてしまった。






霧子「ねえ、モノクマさん……もう始めてもらってもいいですか……?」


咲耶「……え?」

咲耶「だ、ダメだ!なんてことを言うんだ、霧子……!」

モノクマ「かしこまりました!」

霧子「もう……わたしがここにいる意味もないし、はやくお空に行きたいな……」

摩美々「……私のそばにいるんじゃ、ダメなの」

灯織「……摩美々さん?」

摩美々「愛なんて訳の分からないものを死ぬ理由にするなら、私たちと一緒にいることを生きる理由にするんじゃダメだったのー……?」


変わり果てた霧子さんに言葉を投げかける摩美々さんの体は小刻みに震えていて、その瞳には涙が滲んでいた。


摩美々「こんなお別れ……最悪どころじゃないんですケド」

霧子「摩美々ちゃん……ふふ、ごめんね……?」

摩美々「……霧子」


モノクマ「今回も、【超高校級の保健委員】である幽谷霧子さんのために……スペシャルなおしおきを用意しました!」

霧子「ああ……やっと行ける……」

咲耶「霧子……こんなの、あんまりだよ……」

モノクマ「それでは張り切って参りましょう!」

霧子「やっと、二人にも会えるんだね……」

(……え?)

(ふ、二人……?)

灯織「き、霧子さん今の言葉は」

モノクマ「おしおきターイム!」





霧子「じゃあね……ばいばい……♪」

霧子「みんな、ありがとう……ふふ……♪」



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GAMEOVER

ユウコクさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。



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それはまだ日本がいくつもの国に分かれていた時代。
ある国に三度の飯より酒と女、そして座敷遊びが大好きな大名がおりました。

その大名はずんぐりむっくりとした癒し系ボディで、
白黒に分かれたツートンカラーの愛されフェイスウケをしており、
チャーミングな丁髷を結っており女子ウケ抜群でした。

人呼んでセクシー大名・モノクマ……
今宵も女を囲んで宴の開幕です!

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【死・屍・累・々】
【超高校級の保健委員 幽谷霧子 処刑執行】

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座敷の中央で棒に縛り付けられる幽谷さん。
それを取り囲むように何匹もの和服に身を包んだ花魁モノクマが並びます。

セクシー大名のモノクマはそれを舌舐めずりして片っ端から見定めていくと……これまた片っ端から【帯回し】!
「良いではないか、良いではないか」と言いながら女性の帯を引っ張り、「あ〜れ〜」とひん剥いて行く全青少年憧れのシチュエーション!

かぁ〜、たまりませんな〜!


それと同時に幽谷さんの縛りつけられた棒も高速で回転を開始!

モノクマがひん剥いた帯はそのまま幽谷さんの縛られた棒にぐるぐると巻きついていきます!
モノクマは片っ端から次々別の女をひん剥いて行くので、巻きつく帯の数は加速度的に増していきます!

そう、それは怪我の治療のために包帯を巻くように……
丹念に丹念に……
幽谷さんの体は頭の先から足の先まで帯で締め上げられていきます……

呼吸をしようにも口すら開けずに、
強引に巻かれた帯は体を締め付けていき、
骨がおれようがお構いなしに巻かれていき、

まきまき……♪
まきまき……♪
まきまき……♪
まきまき……♪






ところでみなさんはミイラってご存知ですか?
アフリカのどっかの国で有名な、全身包帯でぐるぐる巻きにしたグロい死体のことなんですけど。
……今の幽谷さんがそれにそっくりだよね!うぷぷ!

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モノクマ「ふぅ……スッキリした……いろんな意味でね!」

咲耶「……霧子……っ!」

摩美々「……」

モノクマ「おしおきは経費で落ちるからね、ここぞとばかりに遊ばせていただきやしたぜ……ぐへへ」


モノクマの醜悪な笑い声はまるで耳に入ってこなかった。
霧子さんの死の凄惨さに、目を閉じてしまう人……言葉を失う人……俯く人……
そのショックを受け止めるのでみんな精一杯。

ただ、わたしは死の間際に彼女が言い残した一言が、いやに気にかかっていた。


(やっと二人に会える……?)

(二人って……誰と、誰……?)


灯織「モノクマ、霧子さんには本当に人格だけを与えたんですか?」

モノクマ「え?何?」

灯織「彼女が死の間際に言い残した、『やっと二人に会える』という一言……この二人って誰のことなんですか?」

モノクマ「あーそういえばそんなこと言ってたっけ?」

モノクマ「脳をいじった衝撃でなんか思い出しちゃったりしたのかな……?」

灯織「……ど、どういうことですか?」

モノクマ「ごめんね、ボクにもわかんないや!そういうのならオマエラ自身の方が詳しいんじゃないかな?」

(私たち自身の方が詳しい……?)

(そんなこと言ったって、霧子さんの周りで……)

(ちょうど二人いなくなるようなことって……)





円香「恋鐘さんと結華さん……」

咲耶「……!?」

円香「ここにいないアンティーカのメンバーってちょうどお二人でしたよね」

摩美々「それ、どういう意味……?」

円香「さぁ、私は霧子じゃないので意図するところまでは」

円香「ただ、彼女……あの口ぶりだと、『二人』というのは既に他界した人物のようでしたけど」

(……!?)


雛菜「円香先輩……それ以上言っちゃダメだよ」

円香「……あんたに言われなくても」


それだけの言葉で揺さぶるには十分だった。
アンティーカとして当事者の咲耶さんと摩美々さんはもちろんのこと……
私たちの中には、暗い、深い、とめどない波紋が波及し始めていた。


摩美々「……」


彼女の言葉だけならば、私たちは信じないという選択肢をもっと余裕たっぷりに取ることができただろう。
でも、私たちはあのビデオを見ている。

前回の樹里と小糸の事件……
あの時見させられたビデオは【近しい人間の身に差し迫る危機】。
おそらくアンティーカのお二人は、恋鐘さんと結華さんにまつわるものを見たはず。

……そうなると、言葉は一気にその信憑性を増す。


咲耶「……」

摩美々「……」


かける言葉が、見当たらない。

耳鳴りするほどの静寂が、唾を飲むことすら躊躇させる。
舌が顎に糊付けされたように離れない。
言葉一つ紡ぐことすらできない雰囲気が立ち込めている。


円香「……私はお先に失礼します」

愛依「ま、円香ちゃん……」

円香「次の準備があるので」


【次】の意味を尋ねる隙もないままに樋口さんはスタスタとエレベータに乗り込み、一足先に帰っていってしまった。


咲耶「……」


残ったのはただ呆然とする私たち。

私は何度も自分の口の中で言葉をこねくり回していた。無責任な励ましはするべきじゃないし、今絆を持ち出すのも違う。
下手に口を出して傷つけてしまうことを恐れて……不器用な自分に嫌気がしていた。

でも、きっとみんなそうだったと思う。
かけるべき言葉が見つからなくて、前を向くための言葉が見つからなくて……





_______それで彼女は、体を動かした。




「わーーーーーーーー!!!」


突然走り出したかと思うと、目一杯の跳躍。
そのまま彼女はモノクマの座っていた裁判長席に堂々の着地。


咲耶「ど、どうしたんだい……?」

摩美々「どういうつもりー?」








灯織「めぐる……!」

静寂を破ったのは、八宮めぐる。彼女だった。






めぐる「えっと……どうしよう……特に考えなしに動いちゃった……」


めぐるはそうやって照れ臭そうに頭をポリポリとかきながら、私たちに目を向けた。
そして大きく息を吸って……吐いた。


摩美々「なに?今からラジオ体操でも始めるわけー?」

めぐる「……えっと、今から言うのは……全部わたし自身に向けてなんだけど……」


そんな前置きから、めぐるは声を一気に張り上げて叫んだ。


めぐる「いつまで怖がってるんだ、八宮めぐるーーーーー!!」

灯織「え……?」

めぐる「そんなの、お前らしくないぞーーーーー!!」

雛菜「あは〜?」

めぐる「お前は元気なのが取り柄なんじゃないのかーーーー!!」

めぐる「不安で、怖くて、泣きたくて……そんなのみんな一緒だよ!!」

めぐる「お前だけじゃない、みんな同じ気持ちなんだよ!!」


気づけば顔を見合わせていた。
誰だってそう、こんな状況を前にして泣きたくならない人なんていない……

でも私たちには、それを共有しあえる仲間がいる。


めぐる「一人で被害者ぶってる暇があったら、隣の人と手を繋いで前に進めーーーー!!」

めぐる「それがいつもの八宮めぐるでしょ!!」


あれだけ緊張で硬くなっていた体は自然と解れていた。
みんなの視線はいつのまにかめぐるただ一人に注がれて、次の言葉をみんなが待っている。
めぐるの応援を、みんなが待っている。


めぐる「だから負けるなーーーー!!」

めぐる「へこたれるなーーーー!!」

めぐる「どうしても辛くなったら、その時は無理やり笑っちゃえ!!」

めぐる「だって笑顔は無敵……だよね、灯織!!」


……ふふっ、めぐるったら。


気づけば私の足も、裁判長席へと進んでいた。


灯織「こ、これも自分に向けての独り言なんですけど」


そんな前置きの後に。


灯織「もっと他の人を頼る勇気を持て、風野灯織ーーーー!!」

灯織「あなたのそばにいる人は、あなたが思うよりもっと素敵な人ばっかりなんだから、だから……頼っていいんだよ!!」


それは、あの時小糸にも投げかけた言葉。
かつての自分自身に投げかけた言葉。
それが今、帰ってきた。


(ただ、これ……めちゃくちゃ恥ずかしい!)


めぐるに乗せられてついやってしまったが、いつもお世話になっている皆さんの前でこんな大声でくさいセリフを……
顔が真っ赤になって全身の血が沸騰しているのを感じる。






そして、そんな私を見て……


摩美々「なにそれー、カッコつけすぎじゃなーい?」


いつものように、彼女はからかってくれた。


摩美々「自分で言って自分で顔真っ赤にしてたらダメじゃーん」

摩美々「なんだっけ?他の人を頼る勇気を持て、風野灯織……だっけ?」

灯織「や、やめてください……今のはついうっかり……!」

咲耶「こら、摩美々。そう茶化すものじゃないよ」

灯織「さ、咲耶さん……」

咲耶「ありがとう、二人とも。流石はイルミネーションスターズ、星のような輝きを見せてもらったよ」

めぐる「えへへ……そ、そうかな……」

咲耶「ああ、どんな宝石よりも美しい、想いという輝きさ」


咲耶さんと摩美々さん……二人にもいつものような笑顔が戻っていた。
頬には涙が伝っていたけれど、さっきまでとは違う。
前に進むことのできる涙だ。


凛世「お二人の激励……強い言霊を感じました……」

愛依「うん、うちもなんかこう……動きたくて仕方ないカンジ!?」

智代子「なんかわかるなー、こう体の中が燃えてるんだよね!」

雛菜「あは〜、円香先輩も聞いてから戻ればよかったのに〜」

灯織「みなさん……!」

摩美々「私だったらさっきのは黒歴史ものですけどねー」

灯織「も、もう……!からかわないでください!」


エレベーターに乗り込んで、自分の部屋に戻るまで……その足取りはそう重くはなかった。
めぐるの応援……あれが頭の中で何度もこだまして、そのたびに力が湧いてくるのを感じる。

アンティーカのお二人をはじめとした、この合宿生活に参加していない皆さん……そして、プロデューサー。
その身に何があったのかはわからない……

ただ、先を見るのがいくら不安でも……
真実を明らかにすらしないで怯えているのは違う。
前に進むにしろ後ろに進むにしろ、その一歩を踏み出さないことには何も変わらないんだ……!

【???】


モノクマ「やあ、お疲れさま。今回の事件は大変だったね、キミも予想外の展開で焦ったんじゃないかな?」

???「…………」

モノクマ「ん?なんのことかって?」

モノクマ「そりゃ幽谷さんだよ、人格を植え付けただけなのにそのショックで記憶を取り戻しかけてたからね!」

モノクマ「ここまで来て記憶を取り戻されたらボクとキミの計画がおじゃんになっちゃうじゃん!」

モノクマ「それは違うよねー、だから何か言う前にぶっ殺しちゃった!」

???「…………」

モノクマ「キミも困るんじゃない?あそこですべてを話されたら!」

???「…………」

モノクマ「うぷぷ……ボクとキミは一心同体だからね」

???「…………」

モノクマ「え?……あー、それ、それね……」

モノクマ「大丈夫だよ、今のところはね。バレてないし」

???「…………」

モノクマ「おっと、それ以上の詮索はNGだよ!たとえキミでもね!」

???「…………」

モノクマ「まあ、このコロシアイについて教えてあげられるのは、このコロシアイはただ一つの目的のため……」






モノクマ「ボクたちの夢を叶えるためのコロシアイってことくらいかな!」





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【CHAPTER 03 部屋とオーパーツとわたし】

END

残り生存者数 9人

To be continued...

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【CHAPTER03をクリアしました!】

【学級裁判クリア報酬としてモノクマメダル44枚を入手しました!】

【CHAPTER03クリア報酬としてアイテム『血染めの包帯』を手に入れました!】
〔CHAPTER03を生き抜いた証。清潔と潔白の証だったはずの包帯は真っ赤に染まってしまっている〕

【CHAPTER03クリア報酬としてスキル『包・帯・組・曲』を習得しました!】
〔学級裁判で不正解時のペナルティをわずかに軽減する〕


というわけで3章終了でここまで。
シナリオ全般にかかわる話も少しずつ出せてきたかな、という感じですね。
一応最後まで構想はあるので、うまいとこ繋げていきたいところです。

今後についてですが、以降は以前お伝えした通り暫く期間が空くものと思います。
しっかり完走まではやり遂げるつもりですので、気長にお待ちいただけたらと。

それではお疲れ様でした。またよろしくお願いします。

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GAMEOVER

オオサキさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。



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女の子に生まれたからには誰もが一度が夢に見る雑誌モデル。
色とりどりのファッションに身を包み、ガーリーに決めたりキュートに決めたり、おしゃれはまさに魔法のようなもの。

_______雑誌に出てくる女の子を見て、世の女の子たちはもっともっと可愛くなるのです!

そんな憧れの読者モデルになるチャンスが、甘奈さんに与えられました!

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【薄桃色に事切れて】

【超高校級のスタイリスト 大崎甘奈処刑執行】

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甘奈さんが走っているのは高速で動くベルトコンベアの上。
そのすぐ背後には、雑誌を模してバタンバタンと何度も繰り返し閉じるプレス機が。
もちろんその雑誌の表紙には『アプリコット』の文字が。

女の子のあこがれの雑誌といえば『アプリコット』ですよね!
……え?ちょっと古い?年代がばれるぞ?
うるさいうるさい!
『kawaii』はいつの時代も万国共通なんですー!


必死に必死に走る甘奈さん。
甘奈さんの横を通り過ぎて行く可愛い衣装に身を包んだトルソーの数々。

_____バタン!バタン!

片っ端から雑誌に押しつぶされていく、もとい『掲載』されていきます!
甘奈さんは掲載されたくないのでしょうか?
汗だくになって走り続けてベルトコンベアに逆らいます。

_____バタン!バタン!

どんどん加速するコンベア。甘奈さんの横を流れるトルソーの数も増えていく。
おや?見覚えがありますね……あれはwing初優勝の時の衣装?
あれは愛しのお姉さんとお祭りに行った時の浴衣?

_____バタン!バタン!

そんな思い出の服も次々に掲載掲載!
そんなに悲しそうな眼をするなら、甘奈さんも一緒に掲載されてしまえばいいのにね。
それでも甘奈さんは諦めません。
流れて来るファッションアイテムの数々にぶつかり、体がボロボロになろうとも。


_____バタン!バタン!

そしてコンベアの道にも終わりが見えてきました。

行き着く先で待っていてくれたのは……大好きな大好きなお姉ちゃんの甜花さん。
「なーちゃん、頑張ったね」そんな声が聞こえてきます。







_____バタン!バタン!

なーんて、そんなの幻聴ですよ。
お姉ちゃんだと思って甘奈さんが手を伸ばしたのは、デビ太郎パーカーを着せられただけのトルソー。
披露の果てに見てしまった幻影のお姉ちゃんと共に、最後には甘奈さんも……

_____バタン!グチャァッ!

ちゃんと『掲載』してもらえましたとさ。


でも、アプリコットなんて流行おくれの雑誌に載ったところで誰も見てもらえませんよ。
廃品回収に出された雑誌の山、その頂点に『専属モデル 大崎甘奈特集』と書かれたボロボロのアプリコットがありましたとさ。

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GAMEOVER

オオサキさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。



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三度の飯よりゲームと睡眠!そんな甜花さんはおしおきのときでもお布団の上。
ぬくぬくのお布団で気持ちよさそうですね。
……でも、いつまでもそんなぐうたらではいけません。

ほら、見てください。甜花さんが『ジャンプマスター』ですよ!

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Victory Royale!!

超高校級のゲーマー 大崎甜花処刑執行

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甜花さんはそのまま無慈悲にも空中に投げ出されます!
でも大丈夫、このゲームは3人一組で戦います。
横を見ればどこか桑山さんと甘奈さんの面影を感じるロボットたち。
甜花さんの判断に従って彼女たちは動きます。

地上に降り立った彼女たちは共に銃撃戦を突破突破!
狭まり続けるエリアの中でライバルたちをなぎ倒していきます。

しかし、強者にも隙あり。遠く構えたスナイパーの斜線にうっかり甜花さんが!


_____危ない!


危うく射殺されかけたその瞬間、千雪さんロボが身代わりになってくれました!
ああ、美しきかなユニットの愛情!
おかげで甜花さんは残りのライバルを撃ち抜いて見事一位に!



……と思うのもつかぬ間、その背後には2mを超えるような殺人鬼の姿が!

巨人のような殺人鬼相手に銃も無力。発電機を修理して早く脱出しないと!

来た道を引き返し、廃墟を潜り抜け……ようやく発見した発電機。
殺人鬼はどんどんと迫っています……早く直さなきゃ!

ここから出るためには発電機を直して、ロケットを修理しなくてはいけないのです。
ですが焦る気持ちがミスを誘い、なかなか修理は進まない。
仕方ありません、キャラごとに適正というのがありますから。

そうこうしている合間に殺人鬼はもうすぐ後ろ!



_____万事休すか!



危うく殺人鬼の右手が甜花さんの頭をわしづかみにしかけたその瞬間!
なーちゃんロボが身代わりになってくれました!
ああ、美しきかな姉妹の愛情!
なーちゃんロボが巨大なフックにつるされてる間に発電機を修理して無事脱出!

ロケットに乗って逃げてしまおう!


……と思ったら、ロケットは今度は六角形の足場に不時着!
足場はどんどん重みで抜けていきますが、その真下はマグマが待ち構えています!
ここで生き残るには、他の参加者を蹴落とすほかありません!

そんなの、非力な甜花さんには無理ゲー……と思っていたら……?!

なんと、この足場で戦っているのはゆるふわな着ぐるみたちではありませんか!


______にへへ……これなら甜花も戦える……!


細腕で手押し相撲の要領で押し出し寄り切り、順調に勝ち残る甜花さん。
この調子この調子!……と、次の着ぐるみに手をかけた時。

___ずるんっ。

ついうっかり着ぐるみの皮を剥いでしまいました。
ダメだよね、そんなことしちゃ。ゲームは人々にとって癒しを求める夢の世界。
たとえ開発者だろうと夢をぶち壊すような真似をしちゃダメだよね。

まして着ぐるみの中に【骨格のねじ曲がった人間のような化け物】がいるんじゃ、それを明るみにしちゃあ……お終いよ。

______ドボン!






残念ながら甜花さんのすべてをかけたバトルロイヤルではドン勝も生存も優勝もできませんでしたとさ。
いやぁ、ゲームって難しいですね。


突発的ですが、大崎姉妹のおしおきで少しばかり更新させていただきました。
と言いますのも、最近のご時世の影響もあり、
今月末より開始予定だった大きな用事が丸々無くなってしまったので4章執筆の時間をとることができちゃいまして…

近いうちに4章を更新したいのですが、よろしいでしょうか?
5/22(日)21:00~で今のところ考えています。

突然のお知らせで申し訳ない!


予定通り4章より再開いたします。
学級裁判をはさんだので4章開始段階での情報を整理するところから開始します。

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【4章現在での主人公の情報】

【超高校級の占い師】風野灯織

・習得スキル
【一番星の魔法】
〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕

【ポシェットの中には】
〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕

【意地っ張りサンセット】
〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕

【包・帯・組・曲】
〔学級裁判で不正解時のペナルティをわずかに軽減する ※効果は後に調整します〕

・現在のモノクマメダル枚数…91枚

・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

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【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……7.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0【DEAD】
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0【DEAD】

・【超高校級のギャル】和泉愛依……2.0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……7.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】






???「お疲れさまで〜す♡」






???「……誰もいないじゃない、はぁ」

???「レッスンまでそんなに時間ないわよね?あいつら、時間ギリギリで来るつもり?……はぁ、ったく」

???(暇つぶしにテレビ見るくらいいいわよね……?)

ピッ

『今後の業務体制を見直し、連携の強化を図っていくものと思われます』

???「なーんも面白い話題ないわねー……つまんない世の中」

『与党議員の献金不正受給問題を受け、国会では本日も野党議員から厳しい追及がなされました』

???「そうっすかね?冬優子ちゃんは、どういうのが見たいんすか?」

冬優子「ひゃああああ?!あんた、いっつも音出さずに現れるのはやめなさいって言ってるでしょ?!」

あさひ「別に何もしてないっすよ。冬優子ちゃんが鈍いだけっす」

冬優子「うっさい!」


あさひ「で、何見てたんすか?」

冬優子「ニュースよニュース、こういうのでも仕入れとくとトークの引き出しの質が変わってくんの」

『金融大手M銀行で先日発生したATMの不具合を受け、代表取締役のA氏が会見を開き……』

あさひ「でも、つまんないんすよね?」

冬優子「まあねー……企業の合併とか、政治とか……そんなのふゆたちが下手に口出すと炎上の元よ。もっと新しいスイーツとかそういうのを仕入れないと」

『続いてのニュースです』

あさひ「ふーん……そういうものなんすね」

冬優子「そういうこと」

『近年増加している若者の連続失踪事件について、警察当局は専用の捜査本部を立ち上げ、操作を本格化することが決定しました』

冬優子「あんたももう少しマシなトークテーマを考えてちょうだい、いっつもその場その場で話してるでしょ?」

あさひ「えっ、ダメなんすか」

『相次いで失踪する人々には、共通してインターネット上に存在する通称裏サイトにアクセスしていた痕跡があるため、サイバーセキュリティに強い専門部署を積極的に登用していく見通しです』


冬優子「いっつもあんたが横で何話すかこっちは気が気じゃないの。この前も大御所俳優にもらったカブトムシの話なんか急に持ち出すから焦ったじゃない!」

あさひ「あはは、すごいおっきなカブトムシもらったんすよ?」

『なお、失踪した方と思われる遺体が発見される事件もこれまでに数件起きており、警察は事実関係を調査中です』

冬優子「知らないわよそんなこと、もっとアイドルらしい話をしなさい」

あさひ「え〜、つまんないっす」

『続きましてスポーツです!プロ野球シーズンが開幕し、今年も……』

冬優子「ていうかなんか愛依遅くない?あいつ何してるわけ?」

あさひ「愛依ちゃんなら今日は■■■■■っすよ?」

冬優子「え?あー……そういえばもうそんな時期だったのね」

あさひ「わたしも早く行ってみたいっす、■■■■!」

冬優子「はいはい、いい子にしてたらプロデューサーが連れてってくれるわよ」

あさひ「えっ?!そうなんすか?!」

冬優子「……多分ね、知んないけど」

あさひ「やったっす〜〜〜!わくわく〜〜〜!」

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CHAPTER04

Marionetteは絶望と眠る

(非)日常編


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【食堂】

霧子さんの事件の翌日、私たちは朝礼のために食堂に集まっていた。


咲耶「さあ、今日も頑張ろうじゃないか!」

摩美々「もう、咲耶張り切りすぎー」


昨晩の霧子さんの裁判、そこで受けた精神的なショックは大きなものだったけど…
めぐるの熱いエールのおかげで、私たちは立ち直るどころか、やる気に満ち溢れてすらいた。


愛依「うちだってやる気じゃ負けないかんね!今回こそ脱出口見付けちゃうっしょ!」

めぐる「えへへ、わたしも負けないよー!」

(それは空元気のようなものだったかもしれない)

(でも、そうだとしても……凹んでいるより、よっぽどマシだ)

智代子「う〜ん、でも肝心のモノクマがなかなか来ないね……」

摩美々「どうせ新エリア広げるんだろうしさっさと用件すましに来て欲しいですよねー」

モノクマ「こんちゃーす!モノクマ登場でーす!」

愛依「出た、モノクマ!」


咲耶「四階が解放されたんだね?」

モノクマ「あーちょっと!セリフ取らないでよ!」

めぐる「流石に3回目だもん!もうわかるよ!」

(そう、ここまでにもう私たちは三回の学級裁判を経験してきたんだ……)

(……)

モノクマ「ボクとしては新鮮な反応を楽しみたいんだけどな……まあ、いいや!」

モノクマ「ご期待通り学校エリア4階を新たに開放したよ!」

モノクマ「もちろん、この学校について調べることは自由ですので思う存分気の済むまで調べてちょ!」

咲耶「言われなくてもそのつもりさ」

凛世「はい……埃の一つに至るまで、全て凛世たちの手で調べ尽くしあげましょう……」

めぐる「よーし、がんばるぞー!」

(これまでの調査では、明確な手掛かりは手に入ってはいない)

(でも、だからって諦めるわけにはいかないんだ……!)

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【探索について】
場所指定の安価と同時にコンマを判定し、末尾の数字と同じ枚数だけモノクマメダルが獲得できます。
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めぐる「灯織、どこから探索する?」

灯織「えーっと……そうだね」

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1.【学校エリア4F】音楽室
2.【学校エリア4F】職員室
3.【学校エリア4F】学園長室
4.【学校エリア4F】化学室

↓1

【音楽室】

めぐる「うわっ?!すっごい広ーい!」

4階の中でもやっぱり目を引くのはこの部屋。音楽に携わるものとして、見ておかなくてはならないのは音楽室。
ただその部屋は私たちの予想をはるかに超えていた。音楽ホールとしてみても一級品。今すぐにでもコンサートを開催できるような設備が整っている。

めぐる「天井も高ーい……わーーーーーーっ!」

めぐるの叫び声も心地よい反響をする。
音楽をする上ではかなり上質な空間だ。

咲耶「このピアノは……スタイン・ベーゼンのものだね……」

灯織「咲耶さん、お詳しいんですね」

咲耶「いやなに、以前仕事で目にした程度さ。この艶々とした黒さには見覚えがあってね」

めぐる「なんだかすごく高そーな雰囲気だよね……」

咲耶「ああ、確か2億円はくだらないんじゃなかったかな?」

灯織「に、2億?!」

(な、なんでそんな高級品がこんなところに……!?)

咲耶「フフ、冗談さ。流石に値段までは知らないよ。ただグランドピアノというのは総じて高級品だからね、それなりの値打ちはあると思うよ」

(あ、あまりこのピアノには近づかないようにしよう……)

【コンマ96】

【モノクマメダル6枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…97枚】

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1.【学校エリア4F】職員室
2.【学校エリア4F】学園長室
3.【学校エリア4F】化学室

↓1

【化学室】

踏み入れた瞬間鼻を刺す独特な香り……
化学薬品特有のものだ。

智代子「あ、灯織ちゃんにめぐるちゃん!ど、どどどどうしよう……!」

灯織「えっ?!ど、どうしたのそんなに焦って!」

愛依「こ、これ見て!」


二人が慌ただしく私たちに向けてきたのは……薬品ケース?
パッケージにはわかりやすい髑髏のマークとエクスクラメーションマーク。


灯織「……?」


ゆっくりと眺めていくと、あった。
『種別…毒薬』


灯織「ど、毒薬?!」

愛依「ひ、灯織ちゃん落ち着いて!危ないよ、落としたら危ないから!」

めぐる「な、なんでそんな危険な毒なんかが……!?」

智代子「見てよ……この教室には薬品棚が置いてあるんだけどね?健康にいいものから有害なものまで全部そろっちゃってるんだ」


チョコの言う通り……
棚にはプロテインと銘打つものもあれば、わかりやすく硫酸や青酸カリといったものまで揃えてある。


愛依「中には気体になって吸うだけで危ないやつとかもあるみたいなんだよね……」

灯織「いかにもこれで殺してくださいって言わんばかりだね……」

めぐる「モノクマ、許せないよ!もしもプロテインと毒薬を間違えて飲んじゃったらどうするつもりなんだろう!」

(そ、そこ……?)

【コンマ29】

【モノクマメダル9枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…106枚】

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1.【学校エリア4F】職員室
2.【学校エリア4F】学園長室

↓1

【職員室】

職員室といえば学校の先生が集まるところだけど……4階なんてこんな高いところにあって不便じゃないのかな?
職員室の中はいかにもといった感じで見慣れた感じの灰色のデスクが向き合う形でいくつも並んでいる。


灯織「凛世、何か発見はあった?」

凛世「はい、こちらなのですが……」


既に私たちより先に入室していた凛世は一冊のノートをその手に持っていた。


凛世「学級日誌、とか書かれております……」

めぐる「ってことはこの学校の先生がつけたクラスの観察記録?」

凛世「はい、そのようです……こちらの希望ヶ峰学園でお過ごしになられた学生方が、事細かに……」

灯織「ちょっと見てみてもいい?」


凛世からノートを受け取ると、パラパラと開いて目を通していく。
希望ヶ峰学園、はるか昔に廃校になったと聞いていた学校の当時の生き生きとした学生生活が綴られている。

……だけど、別に新たな手掛かりになるようなものはなく、文字通りただの学級日誌だという結論に至った。


灯織「うーん、結局学校は学校だもんね……」

めぐる「あ、でも楽しそうだったよね、このパレード!具体的には書いてなかったけど、学校でパレードなんてきっと文化祭が大賑わいだったんじゃないかな!?」

凛世「はい……皆揃っての凱旋、さぞや湧いたものかと思われます……」

灯織「そういえば、ここでもモノクマの言ってた『超高校級』っていうフレーズは何度も出てきてたよね」

めぐる「うん、『超高校級の割には普通の学生だ』とか『やっぱり超高校級はすごい』とか」

めぐる「でも、どういう意味なんだろう?わたしたちの才能とも関係してるのかな?」

灯織「この人たちと同じように『超高校級』のレッテルを貼ってモノクマは私たちに何をさせようとしてるんだろう……」

(聞き馴染みのないフレーズをこれほどまでに繰り返し目にしたり、耳にしたり……流石に気になっちゃうな)


【コンマ47】

【モノクマメダル7枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…113枚】

-------------------------------------------------

【残り選択肢が一つなので自動進行します】

【モノクマメダル獲得のためのコンマ判定を行います】

【直下レスの末尾で判定】

↓1

【学園長室】

他の部屋に比べても重厚で厳格な雰囲気を漂わせる扉。明らかにこの部屋だけ様子が違う。

摩美々「あっ、開けようとしても無駄だよー」

灯織「摩美々さん……既にいらしてたんですか」

摩美々「私も開けようとしたけどダメ、完全に鍵がかけられてるんだよねー」

めぐる「えー、せっかく4階に行けるようになったばっかりなのにこんなのずるいよー!」

摩美々「あっ、無駄骨ついで言っておくと情報処理室も同じだよ」

めぐる「情報処理室……まだ行ってなかった!」

摩美々「あっちもロックがかかってたから」

摩美々「学校エリア一階の保健室みたいに後から解禁するつもりなんですかねー」

(後から解禁って……いつまでこの生活を続けさせるつもりなんだろう……)

【コンマ65】

【モノクマメダル5枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…118枚】


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【食堂】

4階での探索を終えた私たちは食堂に戻り、報告会を開いた。


咲耶「さて、今回も調査結果を共有しようか」

雛菜「と言っても今回は鍵が閉まったままの部屋がありましたよね〜」

愛依「えっと、学園長室と情報処理室……だっけ?」

摩美々「学校について調べるのは自由、なんて言う割に制約かけてるのずるくなぁい?」

灯織「学園長室に情報処理室……どれも入室できれば核心に迫れそうな雰囲気があるんだけど……」

咲耶「だからこそだろうね、意図的に私たちに公開する情報を選んでいる」

凛世「モノクマさんはこの学校なら開場も施錠も思うがまま……」

凛世「凛世たちは、掌の上で踊らされる他ないのですね……」

摩美々「うざー」

モノクマ「え?!いまなんか聞こえたけど?!」

智代子「わ?!モノクマ?!」

モノクマ「ボクの流し目がセクシーな鋭さを醸し出していてエモいだって?!」

摩美々「しかも話全然聞いてないしー」

愛依「誰の話なんそれ……」


モノクマ「まあ冗談はさておいて……蔭口は感心しませんな!」

灯織「か、蔭口?」

モノクマ「やれせっかく4階を解放したのに開いてない部屋があるだの、やれ情報統制してるだの、やれスーパーで割り箸を多めにもらってるだの」

モノクマ「あのねえ!最初っから全部明らかにしちゃったらつまらないでしょ!」

摩美々「最初なんていう段階はとっくに通り過ぎてると思うんですケド」

モノクマ「うぷぷぷ……まあ安心しなよ、いつかは必ず扉は開かれるからさ」

雛菜「そのいつかっていつになるんですかね〜」

凛世「期待は、できません……」

モノクマ「それとボクの名誉回復のために言っておくけど」

モノクマ「キミらのために必要な場合ならボクは鍵を開けてあげるからね!」

モノクマ「エリアの解放だとか、不法侵入のためだとかそんな不健全な目的ならダメだけど」

モノクマ「もしも鍵のかかった部屋の中で事件が起きてたりしたら、ボクは開けてあげるからさ!」

摩美々「要はこのコロシアイの円滑な進行のためなら、鍵は言われれば開けるってコト?」

(確かに……甘奈の事件の時にも個室の鍵をモノクマに開けてもらったっけ)

(事件に関係する場合なら解錠もするってことかな)


モノクマ「そうだね、まあそういうわけなんであんまりボクの悪口は言わないように!」

めぐる「別に言ってるつもりなかったんだけどなー……」

摩美々「むしろ今図々しく現れたことに対して文句言いたい気分ですよー」

モノクマ「あんまり悪口言うとボクのヨロイモグラゴキブリ並みの心臓がドッキンドッキンしちゃうんだから!」

智代子「よ、よくわかんない例えだね……」

円香「……ご、ゴキ……!?」

雛菜「あは~?」

咲耶「で、わざわざ言いにきたのはそれだったのかい?」

モノクマ「ん?あー、忘れてたいっけねいっけね」

モノクマ「ここまでオマエラが頑張ってきたからご褒美をあげようかなって!」

灯織「……ご褒美?」

摩美々「もしかして、次の動機ですかぁ?」

(……!?)


摩美々「霧子の一件があるんでモノクマからはできれば何ももらいたくないんですケド」

モノクマ「大丈夫、動機はまた別にしてあるからさ!今回のは文字通りのご褒美だよ!」

モノクマ「じゃじゃーん!これだよ、【思い出しライト】~~~!!」

灯織「か、懐中電灯……?」


モノクマの手に握られていたのは持ち手が緑のやたら大きな懐中電灯。
こんなので照射されたら目も開けれなさそうだ。


智代子「ど、洞窟探検でもするの?」

モノクマ「そんな身構えなくても大丈夫だよ!これはただのプレゼントだからさ!」

愛依「いやいや、どうみてもただのプレゼントじゃないっしょ!それ普通の懐中電灯じゃなさそーだし!」

モノクマ「うだうだ言われても面倒なんで早速やっちゃいましょう、そーれ!」

咲耶「……っ?!みんな!見ないように……っ!」


間に合わなかった。
まぶたを下ろすより先にモノクマはボタンを押し終えていた。

……凄まじい閃光が一気に突き抜ける。
視界は真っ白に染まり……そして、一気に記憶が流れ込んできた。

-------------------------------------------------


『さあ、今年もこの季節がやってきました!希望ヶ峰学園第78期生の発表です!』

『今年はどんな学生が選ばれたんでしょうか、気になりますね』

『やっぱり、去年ワンマンプレーで一気に甲子園優勝まで導いた子……桑田くんやっけ?あの子なんか手堅いんちゃいます?』

『十神財閥の御曹司も確か高校生でしたよね?彼も今年デイトレードでかなり有名になりましたが』

『さあ、どんな学生たちが選ばれたのでしょうか!視聴者の皆さん、こちらが私たちの希望です!』

『驚いた……!こいつはすごい……!』

『やっぱわしのいうた通り桑田はおるやないか!』

『十神家の御曹司もいますよ!』

『超高校級のギャンブラー……?こんな子もいるんですね……』

『どうでしょう、気になる学生はいらっしゃいますか?』

『そうですね、どれも目を引くんですが……やっぱりテレビに出てる身としては、同業者の彼女は気になってしまいますね』

『舞園さやか……超高校級のアイドルですわ』


-------------------------------------------------


(……!!)

(何、今の記憶……?)

モノクマ「うぷぷぷ……どう?思い出した?」

咲耶「い、今の記憶は……?」

モノクマ「オマエラがずっと前に忘れてしまっていた記憶だよ、これで思い出したんじゃないかな?」

モノクマ「自分たちがいる場所について、さ」

(……そうだ、なんで私たちは忘れていたんだろう)

(希望ヶ峰学園、そして……超高校級という存在を)

めぐる「き、希望ヶ峰学園……そうだ……希望ヶ峰学園はあったんだ……」

愛依「うちも思い出した……だって、そうだよ!」

愛依「テレビでもめっちゃやってたじゃん!予想番組とかもあってさ……!」

摩美々「……」

雛菜「あは〜?雛菜も毎年見てました〜!」

凛世「はい……もはや超高校級の選定は、国民にとって恒例行事のようなものでございます……」

(でもなんで……?なんでそんなことを丸々全て忘れていたの……?)


モノクマ「ほら、これでオマエラの知りたがってた謎が一つ解けたでしょ?」

灯織「え……?」

モノクマ「オマエラのいるここがどこなのか、そして超高校級とはなんなのか……だよ!」

智代子「た、確かにそれはそうなんだけど……」

雛菜「違いますよね〜?」

めぐる「雛菜……?」

雛菜「モノクマは雛菜たちに謎の答えを渡したかったんじゃなくて新しい謎を与えたかったんですよね〜?」

咲耶「ど、どういう意味だい……?」

摩美々「超高校級という存在が鮮明になったことで逆にここに来る以前の記憶に矛盾が起きるんだよねー……」

(ここに来る以前の記憶……?)

灯織「あっ……!!」

(そうだ、ここに来たのは、私たちは廃校に合宿に来るためだったはず……)

(希望ヶ峰学園が廃校……?そんなわけない、私はここに来る直前までテレビで希望ヶ峰の特集を見ていたんだから……)

灯織「何が、どうなって……」

モノクマ「うぷぷぷ……そこから先の答えは自分で見つけないとね!」

モノクマ「若者たちよ、動くのだ!指示待ち人間にだけにはなるんじゃない!」


モノクマは一方的に謎を押しつけたまま、消えてしまった。


咲耶「……動機じゃない、モノクマはそう言っていたけど揺さぶりとしては十分だね」

雛菜「そうですね〜……どっちも鮮明な記憶なのに、なんでこんな食い違いがあるんですかね〜……」

愛依「マジでどうなってんのこれ……」

めぐる「わーーーーーー!!」

灯織「め、めぐる?!」

めぐる「ほら、また止まっちゃってるよ!」

めぐる「謎があるってことは、その答えもあるってことでしょ?だったらその答えを見つけるために動かなきゃ!」

摩美々「なにソレ、超めちゃくちゃじゃーん」

咲耶「だけど、めぐるの言う通りだね……ここで頭を悩ませても仕方のない疑問だよ」

雛菜「結果としてモノクマと言ってること同じですね〜」

めぐる「わっ、ほんとだ!」

愛依「でもモノクマに言われて動くのとめぐるちゃんに言ってもらって動くのじゃだいぶ違うじゃん?」

凛世「はい……めぐるさんの言葉には、希望が詰まっております……」

摩美々「まぁ完全な謎ってわけじゃないですしー、記憶を手がかりに頑張れば答えも出るかもしれませんねー」

灯織「はい……!」

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


突然モノクマに与えられた記憶……
これまでの根底から覆るような事実は大きな謎を生んだ。
だけど、私たちはそれに臆さない。
動いて動いて……その謎にも答えを見つけ出す。

三度の事件を経て、私たちはそのための心構えを学んだから。

私はベッドに横たわり、静かに眠りに落ちていった……

-------------------------------------------------

_____

________

____________


【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』

……さて、新しいエリアが解放されたけどやるべきことは変わらない。とりあえずは食堂に行こう。

-------------------------------------------------

【食堂】

食堂には咲耶さんと凛世、それにめぐるの姿があった。


咲耶「おはよう、灯織」

灯織「おはようございます」

灯織「……少し、寂しくなってしまいましたね」

咲耶「そうだね、毎朝食堂の卓上に花を添えてくれていた霧子……どうしても恋しくなってしまうね」

めぐる「あ、あれってやっぱり霧子だったんだ!」

凛世「はい、毎朝違った花をモノモノマシーンで探していらっしゃいました……」

めぐる「お花大好きだったもんね!そういえば真乃も前一緒にお出かけしたって言ってたなぁ」


霧子さん……
モノクマによって人格を変えられてしまっていたがために、お別れはあんな形になってしまったけど……
私たちにとって、変わらぬ太陽であり続けたことは今更疑いようもない。

私たちは、霧子さんの分も前に進まないといけないんだ……

-------------------------------------------------

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

(咲耶さん、やっぱり寂しそうだよね……私たちが何かしてあげられることがあればいいんだけど……)

(みんなで前に進むために……希望を抱くために)


【自由行動開始】

(よし、今日も)

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル118枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

-------------------------------------------------
【購買】

灯織「さて……せっかくだし何か買っておこうかな?」

【自動販売機】

【贈答用】
『メダル10枚で購入可能』

・希望のパーカー 
・最高にカッコいいネックレス 
・即席ちゃんぽん

・EYE GRASS
・無銘の巾着
・ジャスティスV変身ベルト
・ダンベル君主論
・冬優子ちゃん育成キット
・デウス・エクス・翁
・ノロマ号

・にちかちゃん人形 
・柄入りブルゾン 
・カミサマの憤懣 

『メダル20枚で購入可能』
・親愛のお守り 


【お役立ち品】
・ロボット掃除機 30枚…生活が豊かなものになるかも?
・283プロのタオル 30枚…裁判で有利に働くかも?
・サイリウムブレード 40枚…裁判で有利に働くかも?
・虹の羽 50枚…生活が豊かなものになるかも?
・敏腕記者の名刺 60枚…交流がやりやすくなるかも?
・スーパーはづきさん人形 99枚…?????

-------------------------------------------------

【現在モノクマメダルを118枚所持しています】

どうしますか?(※複数選択可)

1.自動販売機で購入(商品名指定)
2.モノモノマシーンに挑戦(枚数指定)
3.やっぱりやめる

↓1


灯織「とりあえずこれでいいかな……?」

【アイテム:ノロマ号を二つ手に入れました!】

‣【ノロマ号】
〔いつか船で海に出るとしたらこんな感じ?キャプテン、クルー……あと、なんだっけ?〕


【モノクマメダルを20枚消費しました】

【残りのモノクマメダル…98枚】


灯織「とりあえず必要そうなものはこれで十分、かな……?」

-------------------------------------------------
1.ひき続き購買で買い物を続ける(複数選択可能)
 a.自動販売機で購入(商品名指定)
 b.モノモノマシーンに挑戦(枚数指定)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1


ちょっと人がいない感じですかね…
よく見たら日付と曜日の告知も間違えてましたし、ちょっと別にやることもあるのでここでいったん終わっておきます。
安価は引き続きだしておくので安価を答えていただければ次回更新時にそこから再開します。

5/24(月)22:00~を予定しています。
それではお疲れ様でした。

-------------------------------------------------
1.ひき続き購買で買い物を続ける(複数選択可能)
 a.自動販売機で購入(商品名指定)
 b.モノモノマシーンに挑戦(枚数指定)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1


そろそろ再開しようと思うのですが、連取対策講じた方がいいですか?
正直そこまで人がいるわけでもないし進行速度重視で同じ人でも気にしてはこなかったのですが
要望があれば連続はスルーも検討します…

とりあえず今回更新分はこれまで通り特に連取であってもそのまま安価を採用する形で行きますね。
更新終了時にでも要望があれば教えてください。

それでは交流で雛菜選択より開始します…

2 選択

【化学室】

灯織「い、市川さん……こんなところでどうされたんですか?」

雛菜「ん~?あ、こんにちは~」

雛菜「ここの薬、色々あるから~、もしかしたらしあわせ~になれるお薬もあるかと思いまして~」

灯織「は、はぁ……」

(それは……合法なんだろうか……)

雛菜「冗談ですよ~」

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ノロマ号】×2

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【ノロマ号を渡した…】

雛菜「ん~、これって……?」

灯織「購買で入手したボトルシップです。工芸品としてかなり優れたものみたいですが…」

雛菜「ふ~ん……たしかにこれ、作るの簡単そうじゃないですよね~」

灯織「ピンセットでかなり時間をかけて丁寧に作るみたいですよ…」

雛菜「ん~……こんな船に乗って雛菜も冒険してみたいかも~!」

灯織「ふふっ、ノクチルの四人なら楽しそうな船旅になりそうですね!」

雛菜「はい~!透先輩が船長で~、小糸ちゃんと雛菜がクルーで~」

雛菜「円香先輩が海賊!」

灯織「か、海賊ですか?!」

雛菜「あは~♡」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

灯織「市川さん、お話しませんか!」

雛菜「ん~?あ、いいですよ~?」

(市川さんとこうやって交流するのもだいぶ数を重ねた…)

(おかげで交流も前よりスムーズに、心を開いていただけているように思う……)

雛菜「そういえば、すっごくいい位置にほくろありますよね~」

灯織「……え、えっ?!あ、ありがとう……ございます……」

雛菜「すごくカッコいいし、かわいいな~って、アイドル向きじゃないですか~?」

灯織「そうでしょうか……そう言っていただけると幸いですね……」

雛菜「はい~、円香先輩もいい位置にほくろあるんですけど~」

灯織「……た、確かに……俗にいう泣きぼくろというやつですよね」

雛菜「うん~!円香先輩目元にあるから、すっごく似合ってるんですよ~!」

雛菜「でも、顔がいい割にメイクとかあんまりしないの勿体ないですよね~」

灯織「そ、そうですね……」

雛菜「せっかくだしもっと色々すればかわいくなるのにな~」

灯織「……」


1.市川さん、メイクにお詳しいんですね
2.市川さん、樋口さんのことが本当に好きなんですね
3.その他

↓1

2 選択

灯織「市川さん、樋口さんのことが本当にお好きなんですね」

雛菜「……え~?」

灯織「……今のお二人の関係性は承知の上です。ただ、やはり幼馴染のことを語っているときの市川さんの表情は…」

灯織「私たちのものとは明確に違う……友愛以上のものから成り立っていると、そう思う次第でして……」

雛菜「……でも、もう円香先輩とは絶交してますし~」

灯織「……だとしても、です。今は仲たがいしていても、市川さんが本当の意味で樋口さんを嫌いになるなんてことは……」

雛菜「……」

(し、しまった……言い過ぎたかな……)

雛菜「……そ~ですね~」

雛菜「円香先輩のことは今、すっごく嫌いですけど~」

雛菜「それと同じくらい円香先輩がいないとつまんないとも思うので」

灯織「市川さん……!」

雛菜「……そろそろ行きますね~」


市川さんは照れ臭そうに去っていった…
以前にも似たようなことを話したことがあったけど、その時は機嫌を損ねてしまった。
でも今回は、自分の中の樋口さんに対する気持ちと真正面から向き合っていただけたような気がする…

市川さんと樋口さん……わかりあえる時が来るといいんだけど……

【親愛度が上昇しました!】

【市川雛菜の現在の親愛度…9.0】

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

(それにしても私と樋口さんをほくろで連想するんだ…)

(……そんなにこのほくろ、いい位置なのかな)


【自由行動開始】

(まだ時間はあるかな)

-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル98枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 雛菜選択

【娯楽室】

灯織「市川さん、こんにちは」

雛菜「ん~?……あ、また会いましたね~」

灯織「こちらで何を……」

雛菜「さっきもらったボトルシップで思い出したんですけど~」

雛菜「ここにもモノクマのフィギュアが入ってるボトルがあるんですよね~……」

灯織「……本当ですね」

雛菜「これってどうやって作るんですかね~、ピンセットで組み立てたりはできないですよね~」

灯織「流石に既製品をボトルで覆う形で作るのでは……?」

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ノロマ号】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【ノロマ号を渡した…】

灯織「市川さん、こちら…」

雛菜「ん~?さっきもらいましたよね、それ~」

灯織「……この船は、市川さんたち……ノクチルのみなさんが、アイドルとして海に漕ぎ出した証……」

灯織「それなら、樋口さんにも渡してあげてくれませんか?」

雛菜「……」

雛菜「円香先輩かぁ……雛菜とお揃いなら喜んでくれるかなぁ……」

灯織「そ、その……」

雛菜「でも、確かにこれ見てると思いだすんですよね~、あの時の騎馬戦!」

雛菜「小糸ちゃん、頑張ってたなぁ……」

灯織「市川さん……」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

雛菜「実はあれから円香先輩と会ったんですけど~」

灯織「そうなんですか……」

灯織「……えっ?!ひ、樋口さんとですか?!」

雛菜「……そんな驚きます~?」

灯織「い、いえ……その、私たちは樋口さんと遭遇すらできていないので……何をしてるのかも定かではない状況と言いますか……」

雛菜「幼馴染だからなんですかね~?」

雛菜「で、円香先輩と話をしたんですよ、仲直りしよ~って!」

灯織「そ、それで……?」

雛菜「ダメでした~」


残念そうに言うものの、市川さんのその表情は…
「しあわせ」を語るときのあの柔らかな笑顔の面影が見えていた。


雛菜「円香先輩ってすっごく意固地だから、何回も言ってあげないと素直にならないんですよね~」

(あの市川さんが一方的に何回も絡んだ末に樋口さんが鬱陶しそうに本音を言うのは、市川さんからはそういう認識なんだ…)

雛菜「だから今回のこのコロシアイも多分一緒、円香先輩は今殻に閉じこもってるだけなので~」

雛菜「雛菜が外に引っ張り出してあげる~!」

灯織「市川さん……」


1.市川さん、自分のお気持ちの整理がついたんですね
2.市川さんは強いんですね
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「市川さん……自分のお気持ちの整理がついたんですね」

雛菜「ですね~」

灯織「はじめ市川さんに話しかけた時とは表情も違いますよ」

雛菜「ん~、よく話しかけてくれるし、きっとそうなんでしょうね~」

灯織「……はい」

雛菜「……雛菜にとって、最後の幼馴染は円香先輩だから」

雛菜「円香先輩が他のみんなにどれだけ憎まれても、恨まれても……」

雛菜「雛菜だけは、円香先輩のことを好きでいてあげられるんですよね~♡」

雛菜「じゃないと、円香先輩が可哀想だし!」

灯織「ふふっ、市川さんらしい結論ですね」

雛菜「そうですか~?」

雛菜「雛菜は雛菜がしたいことしかやらないだけですよ~」


今ここでその言葉を持ち出すということは、
幼馴染を救い出したいという気持ちは本物だということ。
市川さんは……もう揺るがない。


雛菜「……ありがとうございました~」

灯織「……え?」

雛菜「雛菜だけなら、この結論にもたどり着かなかったかもしれないので~」

雛菜「……また今度、お礼させてね~!」

灯織「市川さん……!」

【親愛度が上昇しました!】

【市川雛菜の現在の親愛度…11.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費して自由行動を追加できます】

【スキル:一番星の魔法を使用しますか?】

↓1


【スキル:一番星の魔法を使用しませんでした】

【モノクマメダルは変動せず98枚のままでした】


【スキル:ポシェットの中にはの判定に移ります】

【直下コンマの末尾の数字と同じ枚数のモノクマメダルを獲得できます】

↓1


【コンマ96】

【モノクマメダル6枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…104枚】

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

(夜時間か……)

(特に今日も進展はなかった……)

(樋口さんも何かをしている感じでもないし……)

(良いようにも悪いようにも働いてないって感じだよね)

(ひとまず眠って、また明日頑張ろう……)

-------------------------------------------------
【食堂】

摩美々「おはようございまーす」

灯織「あれ……摩美々さん……!?」

摩美々「ちょっとーなんでそんなお化けを見たようなリアクションなんですかー?」

灯織「い、いえ……こんな朝早くに珍しいと思いまして……」

摩美々「言うほどそんなに早くもないでしょー、
ただの気まぐれー」


摩美々さんはどこか照れ臭そうにぷいっと顔を逸らしてしまった。
その先には……なぜか新しい花が卓上にいけてある。


咲耶「ふふっ、霧子はお節介だね。私たちのことを見かねて天国から花を届けてくれたらしい」

灯織「……この花って」

凛世「それ以上は野暮、でございます……」

摩美々「……ふふー」

(……摩美々さん)

【灯織の部屋】

あれも摩美々さんなりの弔い方、だったのかな。

……ふふっ、摩美々さんも可愛らしいところがあるんだな。
私も一緒にお花を備えたりしてもいいかな……?

灯織「さて、時間はまだあるよね」


【自由行動開始】

灯織「さて、どうしようか」


-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル104枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

というわけで次回雛菜より行動開始します。
親愛度マックス到達ですね。

連取自重した形だとやっぱり進行遅くなっちゃいますね…
連続でも私は構わないのでやはりスピード重視の方が良さそうですね。

5/25 22:00~より再開予定です。
それではお疲れ様でした。またよろしくお願いします。


そろそろ再開しようかと思います。
連取はとりあえず15分ルールでいきましょうか?
もうちょっと感覚短いぐらいでも私は大丈夫ですのでまた要調整ですね…
いかんせん安価SS初心者なのでご迷惑おかけします。

2 雛菜選択

【雛菜の部屋】

ピンポーン

雛菜「は~い!」

灯織「こんにちは……市川さん、よろしければまたお話を」

雛菜「あは~、来てくれると思ってました」

灯織「え?」

雛菜「雛菜のお話、聞いてくれます~?」

(市川さんに部屋へと歓迎された…)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1


【プレゼントを渡しませんでした】

-------------------------------------------------

雛菜「ねえ、一つ聞いてもらってもいいですか?」

灯織「市川さん……?」

(いつになく真剣な表情だ……)

雛菜「……雛菜、この学園に来るまでも、来てからも……ずっと雛菜は雛菜のままだったじゃないですか~」

雛菜「雛菜にとって、透先輩と円香先輩と小糸ちゃんの四人が大切な存在で……」

雛菜「他のアイドルとは壁を作ってた感じっていうか~……」

雛菜「でも、それでも……【灯織ちゃん】はずっと雛菜のために会いに来てくれたじゃないですか……」

灯織「……!!」

(……い、今……私の名前を……!?)

雛菜「だったら、雛菜も少しぐらいなら変わってみるのもありなのかな~って」

雛菜「灯織ちゃんは、雛菜とか他の人のために力になれることがしあわせ~って言ってたし、そういうのに触れてみるのも悪くはないのかな~って」

雛菜「だって、しあわせ~なことは少しでも多い方がいいですもんね~」

雛菜「ねえ、どう思います~?」

灯織「……」

(市川さんは真っすぐと私の目を見つめている……)

(……市川さんは私の名前を呼んで……大きな一歩を踏み出したんだ)

(なら、私も真剣に答えないと)


1.雛菜、頑張ったね
2.雛菜には私がついてるよ
3.自由安価

↓1

2 選択


灯織「……雛菜には、私がついてるよ」

雛菜「……!!」

灯織「雛菜が勇気を出して、一歩を踏み出したのなら私はそのすぐ隣で応援する」

灯織「雛菜の言うしあわせが色んなものに見つけられるように、私もそのお手伝いをしても……いいかな?」

雛菜「あは~~~!!灯織ちゃんやっぱりお節介だね~~~!」

灯織「お、お節介?!」

雛菜「え~?だって、そうじゃな~い?やっぱりプロデューサーと一緒だ~♡」

灯織「そういえば前もそれ言ってたけど……」

雛菜「え~?でもプロデューサーと一緒ってことはいいことだよ~?」

灯織「ええっと……」

雛菜「だって雛菜も、プロデューサーのことも、灯織ちゃんのことも大好きだよ~?」

灯織「え、ええっ?!だ、だい……?!」

雛菜「あは~~~!顔真っ赤にしてる灯織ちゃんかわいいね~~~♡」

灯織「も、もう……雛菜、からかわないで……」

(雛菜との間に確かな絆を感じる……)

(心の内側からじんわりと広がっていく温かさ、確かな友情がここにある)

(この絆は、絶対に切れない)

【親愛度が上昇しました】

【親愛度MAX!】


【アイテム:豚の貯金箱を手に入れました!】
〔中に詰まっているのはお金か夢か。幼い頃の約束が収められた貯金箱〕

【スキル:HAPPY-!NGを習得しました!】
〔交流による親愛度上昇が+0.5される〕

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

(雛菜の本当の意味での笑顔、初めて見た気がする……)

(雛菜に、友達として認めてもらえたのかな……)

(……ふふっ)

(それにしても、一気に距離をつめ過ぎな気はしないでもないけど)


【自由行動開始】

灯織「よし、これからどうしようかな!」

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル104枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 円香選択

【化学室】

灯織「……あれ?」

円香「……最悪」

灯織「樋口さん?!い、いったい今の今までどこに!?」

円香「……うるさい」

灯織「に、逃がしませんよ……!お話、伺わせていただきます……!」

(尋問は無駄に終わった……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【ルアックコーヒーを渡した…】

灯織「……これ、どうぞ」

円香「プレゼントなんか渡してどういう精神状態なの?……まあ、もらうけど」

円香「これ、コーヒー?」

灯織「ええ、モノモノマシーンから出てきたものなのですが……」

円香「……コーヒーとか、あの人のことを嫌でも思い出す」

円香「いい度胸してるね」

灯織「ええ?!」

円香「しかもこれ……ジャコウネコの糞から煮だすコーヒーでしょ?」

円香「……最悪」

(うっ……別のものを渡せばよかったかな……)

-------------------------------------------------

灯織「……樋口さん」

円香「……」

(む、無視……!?)

灯織「あの、樋口さん……!!少し、お話を……!!」

円香「どういう心境なわけ?改心でもさせようとしてる?」

灯織「……それがとてつもなく困難なことは察して余りあります」

円香「困難というか不可能。そもそも私は正常だから」

(うう……取り付く島もない……)

円香「……まあ、邪魔しないならそこにいてもいいけど」

灯織「何をしているんですか……?」

円香「……ここには薬がたくさんあるじゃない?」

円香「毒薬もね」

灯織「……ま、まさか……!」


1.そ、そんなことさせませんよ……!
2.早まらないでください……!
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「ひ、樋口さん……早まらないでください……!」

円香「……は?」

灯織「その毒薬を使えば、確かに確実かもしれませんが……それを果たして浅倉さんと小糸が望んでいるかどうか……」

灯織「よ、よく考えてください!」

円香「……」

円香「……ふふっ、なにそれ。私が二人を想って自殺を考えてるとでも?」

灯織「……えっと」

円香「そんなわけないでしょ。言ったはず。私は必ず誰かを殺す」

円香「これはそのための品定め……間違っても、この胸にくすぶる怨恨を晴らさずに自殺なんてしないから」

灯織「……そんなのって!」

円香「退いて、もうここに用はないから」

バンッ!

(……押し飛ばされてしまった)


【親愛度が上昇しました!】

【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】

【現在の樋口円香の親愛度…2.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費して自由行動を追加できます】

【現在のモノクマメダル枚数…104枚】

【スキル:一番星の魔法を使用しますか?】

↓1

【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【残りのモノクマメダル枚数…94枚】

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

(樋口さん……いくら話しても暖簾に腕押しって感じだな……)

(……もう、和解は難しい……のかな)


【自由行動開始】

灯織「まだ、時間はあるかな」

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル94枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 摩美々選択

【学園長室前】

摩美々「あれ、灯織ー?どうしたの、こんなとこでー」

灯織「摩美々さん……何か手掛かりはないかと学園を散策中でして……」

摩美々「ふーん、一緒だねー」

摩美々「どうにかここの扉が開かないかと思って確かめてるケド、やっぱ無理そうだねー」

灯織「そうですか……やはりモノクマがひた隠しにする手掛かりがここに眠っている、ということでしょうか……」

摩美々「んー、可能性は高そうですよねー」

(摩美々さんと一緒に学園を改めて調べまわった……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【携帯ゲーム機】
【古代ツアーチケット】
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1

【スカラベのブローチを渡した…】

灯織「摩美々さん、こちらのブローチをどうぞ」

摩美々「えー?……これ、虫ー?」

灯織「えっと……スカラベと書いてあったのですが……」

摩美々「スカラベって確かフンコロガシじゃないー?」

灯織「ふ、フンコロガシ……!?」

摩美々「ま、デザインとしては可もなく不可もなく……ですかねー」

(まあ、普通の反応だったかな……)

-------------------------------------------------

摩美々「……さっきから何ー?そんなに見つめられても、なにも出ませんケド」

灯織「あ、いえ……」

(今朝食堂に花瓶を供えてくれたのはおそらく摩美々さん……)

(霧子さんにもきっとその想いは通じている……)

摩美々「……なんか言いたいことでもあるのー?」

灯織「言いたいことと言いますか、なんというか……」

摩美々「……まあ、摩美々からはちょっとありますケド」

灯織「……え?」

摩美々「だって、この前の裁判で灯織に助けられましたからー」

摩美々「霧子に投票……つらい決断だったのは事実で……灯織がいなかったら、今頃どうなってたかわからないじゃーん?」

灯織「摩美々さん……」


1.助け合うのが仲間じゃないですか
2.私も前、摩美々さんに助けられましたから
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「私も前、摩美々さんに助けられましたから。その恩返しですよ」

摩美々「灯織は義理堅いねー」

灯織「大丈夫です、私たちは疑いあうだけじゃなくて信じあうことができる……だから、少し道を外れたからって誰も咎めたりしないし、それを補え会えるんですよ」

摩美々「……よくそういうくさいセリフを真顔で言えるよねー」

灯織「く、くさ……!?」

摩美々「……ま、そういうのも灯織の魅力の一つだと思うよー」

灯織「は、はぁ……」

摩美々「……でも、施されっぱなしなのもなんとなく居心地悪いですねー」

灯織「ほ、施しなんてそんな……」

摩美々「ふははー、灯織には『摩美々を一つだけなんでも言うコト聞かせる権利』を進呈しましょうー」

灯織「え?!」

摩美々「なんでも、一つだけだけど摩美々がかなえてあげるよー」

灯織「ど、どういう風の吹きまわしですか?!」

摩美々「ふふー、ご利用は計画的にー」

【親愛度が上昇しました!】

【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】

【現在の田中摩美々の親愛度…9.5】

-------------------------------------------------

【スキル:ポシェットの中にはの判定に移ります】

【直下コンマの末尾の数字と同じ枚数のモノクマメダルを獲得できます】

↓1

【コンマ41】

【モノクマメダル1枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…95枚】

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

ピンポンパンポーン

『あー、あー、校内放送、校内放送!……なんかこうやってお話しするの久しぶりじゃない?』

『まあいいや、今日は代り映えのないくっそつまんねー毎日を送るオマエラのために、学園長自らレクリエーション企画をご用意いたしました!』

『ぜひ奮ってご参加ください!詳しい情報は番組公式SNSを要チェックだ!』

『じゃ、体育館で待ってるよ~!』

…プツン


……レクリエーション?
いや、このタイミングで私たちを招集するってことはつまり……【動機の提供】、そのタイミングなんだろう。
前回の動機提供は、理不尽極まりない人格改変……今回もそれに似たようなことをされないとは限らない。

……正直、怖い。


灯織「……はぁ、行くしかない……か」

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【体育館】

私が体育館に足を踏み入れると、すでにその場所にはモノクマが待ち受けていた。


モノクマ「おっ、早いね!流石は風野さん、優等生!」

灯織「ど、どうも……」

モノクマ「ちょっと待ってね!みんなが揃ったらすぐに始めるから!」


……始める?
確かにさっきの校内放送で「レクリエーション」って言ってたけど…
モノクマ自体は何も持ってなさそうに見える。
何が始まるというの……?

そうこうしているうちにすぐに他の皆さんが集まり、モノクマの話は始まった。


モノクマ「お待ちかね!待ちに待ったレクリエーションタイムですよーーー!!」

摩美々「うるさー……」

咲耶「キミの魂胆はわかっているんだ、さっさと本題を話してくれないかい?」

めぐる「そうだよ!どうせこれもコロシアイの動機に関係することなんでしょ!」


モノクマ「えぇ……ノリ悪いなぁ……せっかくボクがお前らの運動不足を解消するための遊びを考えたっていうのに」

雛菜「遊びー?」

円香「……」

モノクマ「おっ、市川の旦那!聞いてくれはりますか?!」

雛菜「うん~!聞く聞く~!」

愛依「ちょっ、雛菜ちゃんそんなケーソツな……!」

雛菜「え~?でもどうせその遊びって強制参加だし~、今のうちにさっさと聞いとくべきじゃないですか~」

モノクマ「うんうん、理解が早いことはいいことだよ。時は金なり、陣内はとものりってね」

智代子「全然関係性無いよね?!それ?!」

灯織「私も雛菜に賛同します、結局のところモノクマの意図も現状見えませんから…」

摩美々「はぁ、さっさと話してくれますー?」

モノクマ「そんな渋々聞かれてもテンション上がんないけど……まあいいや!話しまーす!」

モノクマ「今から始めるのは親睦会!しかもオマエラにとってご褒美になる商品付きだよ!」

凛世「商品、でございますか……」

円香「……それはどういう意味で?ここでの生活が有利になるわけ?」

モノクマ「ステイカーム!!落ち着きなされ!!」

モノクマ「では、まずはオマエラに何をしてもらうかの発表です!」

モノクマ「今からオマエラには……」






モノクマ「【かくれんぼ】をしてもらいます!」






灯織「……え?」


思わず素っ頓狂な声が漏れてしまった。
……かくれんぼ?
かくれんぼってあの……子供たちが休み時間に校舎や校庭でやったりする……あれのこと?


モノクマ「オマエラ、かくれんぼって知ってる?ハイドアンドシークなんて別名もあるんだけどさ」

咲耶「鬼とそれ以外に分かれて、鬼が隠れた相手を時間以内に見つけ出す……そういう遊びだよね?」

モノクマ「ザッツライ!よくできました!」

愛依「えっ……?そ、それをうちらが今からやんの?」

円香「……はぁ」

雛菜「あは~!雛菜かくれんぼ得意~!」

凛世「凛世も、隠れん坊なら心覚えがございます……山陰の児雷也と呼ばれて久しく……」

智代子「まさかの本格派?!」

摩美々「そんな平和なかくれんぼならいいですケド」

(……!!)

摩美々「今やってるのはコロシアイ合宿生活……見つかったら死、なんてこともないわけじゃ……」

愛依「う、ウソ?!」


モノクマ「はいはいストップストップ!そんなんじゃないから安心して!」

モノクマ「言ったでしょ!あくまでこれはレクリエーション、オマエラの親睦を深めるための取り組みです!」

智代子「そ、それじゃあ本当に遊ぶだけなの?」

円香「……理解できない」

雛菜「円香先輩って、昔っからずっと隠れるのも見つけるのも下手だよね~」

円香「はぁ?」

凛世「ふふ……♪でしたら凛世が手ほどきを……」

円香「いらない」

めぐる「かくれんぼかー……だったら上の階に隠れるのがいいかな?!」

灯織「確かに遮蔽物は学校エリアの方が多そうだよね」

咲耶「……隠れるんだったら体格の大きい私はすこし不利だね」

モノクマ「……ん?何オマエラ隠れるの前提で話してるの?」


めぐる「え?でも……わたしたちが隠れて、モノクマが鬼で探すんじゃないの?」

モノクマ「これだからステレオタイプなウーマンは困るね!違う違うよ!」

モノクマ「オマエラはみーんな【鬼】なの!」

灯織「鬼?」

摩美々「……しかも今、みーんなって言いましたよねー?」

咲耶「鬼は一人じゃないのかい?」

雛菜「じゃあ雛菜たちで隠れたモノクマを見つけ出すってことですか~?」

モノクマ「それは違うよ!」論破!

【BREAK!】

モノクマ「ボクは参加しないよ!だってこれは、オマエラの親睦を深めるためのレクリエーションだからね!だから参加者はオマエラだけ!」

めぐる「ちょっと待って!だったら誰が隠れるの?わたしたちはみんな鬼なんだよね?」

愛依「……確かに!ムジュンしてるよ!」

モノクマ「クックックッ……その質問を待ってたクマ」

摩美々「また思い出したように語尾をつけてるー」

モノクマ「オマエラが鬼となって見つけ出す相手は……」





モノクマ「ずばり!オマエラの中に隠れた【裏切り者】だよ!」





灯織「……え?」

モノクマ「え?何?オマエラもみんな知ってることじゃんか」

モノクマ「この前樋口さんからみんな聞いてたよね?裏切り者の存在」


そうだ。そうなんだけど……
なんで、裏切り者の話がモノクマの口から出てくるの?
だって裏切り者はモノクマの側だからこそ、裏切り者なわけで……
要するに、モノクマが裏切り者の存在を口にするということは更にその裏切り者を裏切ったことになる?


愛依「ま、待って!う、裏切り者っていないって話じゃなかったの?!そうだよね?!灯織ちゃん?!」

灯織「……そ、その……」


そうだ。私は樋口さんの話を聞いた時はその存在を否定した。
摩美々さんと二人で結託して、そのことについては全員の目が向かないように、必死に逸らし続けた。
でも、その存在はモノクマの手によって、明確に存在が確証づけられてしまった。


円香「……だから言ったでしょ?私は嘘はついてないって」

智代子「い、言ってたっけ……?」

モノクマ「まあ信じてなかったそこのあなたも、今ので信じるしかないよね!このボクが断言しちゃってるんだから!」

愛依「……マジで……?」

めぐる「そんな……」

灯織「……っ!」

めぐる「な、ならなんでその裏切り者をわたしたちに見つけさせようとするの?!」

円香「……何を考えてるの?」

モノクマ「はぁ、これで何度目かな?このレクリエーションはオマエラの親睦を深めるため!あくまでそれが目的なの!」

モノクマ「オマエラも仲間内に裏切り者がいるって思ったら仲良くできないでしょ?だからこの際その膿を出してもらおうかなって!」

智代子「う、膿……」

咲耶「それがこの、【かくれんぼ】というわけかい」

モノクマ「裏切り者は本当に文字通りの裏切り者だからね!コロシアイ合宿生活が始まったころからの協力関係で、情報もガンガン横流ししてた極悪犯!」


モノクマ「コロシアイをやめよう!っていう風野さんとは真逆の思考を持ってたわけだね!」

モノクマ「とか言いつつ、そんな風野さんが本当は……?」

灯織「ち、違います!」


慌てて否定する。
私が裏切り者なんてそんなわけない、それは自分が一番よく知っている。
でも、周りの人にはどう見えている?
めぐるはまだしも、他の人には信じていただけなかったら?


モノクマ「まあ、あくまでこれは一つの可能性だからさ、オマエラで必死こいて見つけ出してほしいんだよね!」

摩美々「……」

円香「芸がないですね」

灯織「ひ、樋口さん?」

円香「くだらない。裏切り者の存在を公言して、それでまた疑心暗鬼の渦にでも落とし込むつもりなの?」

円香「一度やった手の焼き直し。……まあ、私が殺しに踏み切るのにあなたの動機は関係ないですが」

(……!!)


この状況は、初めの事件によく似ている。
あの時もモノクマは、私たちの中に黒幕の内通者がいる可能性を流して同士討ちを企てていた。
そのせいで、浅倉さんと真乃は……


……いや、でも私たちはあの時の疑心暗鬼を乗り越えてここにいる。
樋口さんに乗じる形なのは若干受け入れがたいけど、これで私たちが殺し合うとは思い難い。


灯織「樋口さんの言う通りです……同じ手で引き裂かれるほど私たちの絆は生易しいものではありません!」

円香「……」

灯織「疑心暗鬼なんて、もう二度と陥りません!」

めぐる「灯織……!そうだよ、灯織の言う通りだよ!こんなんで疑いあったりなんかしないんだから!」

咲耶「二人の言う通りだな、これがキミの言うレクリエーションのすべてなら拍子抜けと言わざるを得ないね」

モノクマ「ムムム……」

愛依「そうそう!うちらの信頼関係はマジで固いんだから!」

雛菜「あは~、雛菜普通のかくれんぼがよかった~」

モノクマ「ムムムムムム……」






モノクマ「先生の話は最後まで聞きなさーーーーーーーーい!」

モノクマ「あのねえ、オマエラすっかり忘れてない?!このレクリエーションには賞品があるって言ったよね?!」


そういえばそんなことも言っていた。
かくれんぼにおける賞品ということは、裏切り者を見つけ出すと私たちにメリットが生じるということだ。
ということはその賞品が本命の動機……!


モノクマ「これを聞いたらオマエラも見つけ出したくて仕方なくなっちゃうよ?……準備はいいかい?」

モノクマ「ばばん!豪華賞品は……これだ!」





モノクマ「コロシアイ合宿生活終わらせますの権利~!」





灯織「……え?」


コロシアイ合宿生活を、終わらせる……?

モノクマの口から出て来た言葉を咀嚼できず、暫く硬直していた。
それは私たちが心の底から臨んだことで、そのためにこの生活を送ってきたと言っても過言ではない甘美な言葉。
すべてを覆し、元通りにしてくれる。
そういう意味合いの言葉。それを聞いた瞬間、『生還』。
その二文字が唐突に目の前に現れたのである。


モノクマ「どうどう?オマエラ、これは欲しくて仕方ないでしょ?」

愛依「ほしいっていうか……え?ま、マジ?」

モノクマ「マジ」

智代子「ほ、ホントのホントに?」

モノクマ「ホントのホントに」

凛世「真でございますか?」

モノクマ「真でございます」

雛菜「あは~?」

モノクマ「あは~」


どうやらモノクマは本気で言っているらしい。
いくら質問を投げられようとも肯定の言葉を即座に返す。強い意志を感じる。

_______この【かくれんぼ】にこの合宿生活自体の存亡を、本気で賭けるつもりだ。


灯織「それならこちらとしても願ったりかなったりですが……」

咲耶「待つんだ」

灯織「咲耶さん?」

咲耶「モノクマがどう考えているかもわからない。しかもこんなうまい話だ……必ずその裏があるはずだ」

摩美々「まぁ……そうだよねー」

モノクマ「裏?裏って何さ?なんなのさ?」

モノクマ「あのね、表か裏かなんて結局は物の味方の一側面でしかないんだよ。見ようによってはどちらも表であり裏!]

モノクマ「キミらの狭い了見で崇高なるモノクマを語るべきじゃないとボクは思うんだよね」

咲耶「そうやって回りくどい言い回しで煙に巻くのはやめてくれるかい?」

摩美々「咲耶がそれ言うー?」

モノクマ「気持ちはわかるけどね、裏というほどの裏はないよ。邪推ってやつだね」

モノクマ「オマエラは裏切り者を見つけてぶっ殺せばコロシアイ合宿生活を終わらせられる!本当にそれだけなんだ!」

愛依「マジでたったそれだけで?」

雛菜「コロシアイ合宿生活が終わるんだ~……」

めぐる「裏切り者を見つけて殺すだけ……」






めぐる「……ん?!こ、こ、こ、殺す?!」


モノクマ「あれ?言ってなかった?このかくれんぼでオマエラには」

モノクマ「裏切り者をぶち殺して、この【コロシアイ合宿生活の終結】を目指してもらいまーす!」

灯織「なっ……」

めぐる「そ、そんなのって……!」


本当の狙いはこれだった。
モノクマが今回持ってきた動機は疑心暗鬼のタネに終わらない。

それは【天秤】。今ここで一人の命を切り捨てて、他全員の命を救うかどうかの天秤。
命の重さを天秤にかけることを迫ってきているんだ。
そしてその天秤は、人ごとにその基準は違う。
もしかすると今この瞬間にも、それが揺らいでいる人がいる可能性も……


モノクマ「一応言っておくと、裏切り者をそれ以外の生徒が殺した時点で賞品は贈呈されまーす!だから、学級裁判もその事件に関しては行われないからね!」

灯織「学級裁判が……行われない……?」

めぐる「それって、裏切り者以外は全員生きて還れるってこと……?」

モノクマ「So you caught on!」

愛依「な、なんて?」

咲耶「そーゆーこーとおん……そういうこと、と言いたいんだろうね」


摩美々「……どういうつもりー?」

摩美々「これじゃモノクマには文字通りメリットがないんですケド」

モノクマ「まあ本音を言うとさ、もう飽きちゃってるんだよね。このコロシアイに」

モノクマ「オマエラはどこまでいっても折れそうにないし、やるだけ無駄かなーって。見込みがあったのはせいぜい樋口さんぐらいのもんだよ」

円香「……どうも」

モノクマ「その樋口さんもなかなかコロシアイしてくれないしさ、いっそこれで終わらせた方がいいのかなって」


飽きたから?
本当にそれだけの単純な理由で、ここまで行ってきた残虐極まりないコロシアイを放棄するの?
どこまでモノクマのことを観察しても、その毛皮の向こうに秘めた考えは見通せない。




モノクマ「というわけで最終的に整理すると、【かくれんぼ】は以下の通りのルールです!」

【かくれんぼのルール】
1.オマエラは鬼となって、オマエラの中に潜む裏切り者を探してもらいます。
2.見つけ出した裏切り者をぶっ殺します。
3.裏切り者をオマエラが殺した場合、学級裁判は行われずそのままコロシアイ合宿生活はおしまいとなります。
4.みんなで協力して裏切り者をぶち殺して仲良くなりましょう。
5.なお、このかくれんぼにはモノクマは参加しません。

モノクマ「どう?簡単でしょ?」


簡単だ。単純明快極まりない。
裏切り者を殺せばいい。ただそれだけ。
たった一人の命で、他の全員の命が救えてしまう。


智代子「ど、ど、どうしよう……」

咲耶「……」


正直なところ、合理的な判断を下すとすればこのゲームは乗らない理由がない。
裏切り者はそもそもが自分たちにとって敵。
その敵を殺してさえしまえば、残った味方だけで生き残ることができる。

でも、それは……これまで【味方として過ごしてきた】敵を切り捨てることと等しい。
これまでその人間と積み重ねてきた時間、そして通わせた心を否定することと同じ。

そして、それを割り切れる人間なんて……


モノクマ「特に時間制限を設けてはいないから、存分にこのかくれんぼを楽しんでね!」


モノクマは立ち尽くす私たちを放り、その姿を消してしまった。


愛依「かくれんぼ……か……」

凛世「これより、凛世たちは……どうすれば……」


当然、コロシアイの終結を前にして私たちは揺れていた。
これは餌だ。モノクマがこのコロシアイの最期に、私たちがエゴのために殺しを行うことを望んで、つるしている餌だ。
ただその餌は、あまりにも魅力的。これまでの苦痛を一瞬で取り返すような魔性の力を持つ餌なんだ。

その餌を前にして、私は……





灯織「断固無視しましょう」


自分の舌を噛んで、迷いを断ち切った。


めぐる「ひ、灯織……?」

灯織「皆さん、落ち着いて下さい!ここで判断を誤ってはいけません……それこそモノクマの思うつぼです」

灯織「モノクマの狙いはあくまで私たちにコロシアイをさせること……この合宿生活を終わらせるのが目的だったとしても、私たちがコロシアイを行った時点でそれはモノクマに対する敗北なんです!」


そう、私たちはこれまで三回の事件で……そのたびに誓ってきたものがある。
それは「もうこれ以上はコロシアイはしない」という誓いだ。
全員でモノクマに立ち向かい、生還する。その誓いを皆さんと立てたからには、こんなところで放棄できない。


灯織「だから、いったんここは冷静になりましょう。何があっても私たちの間でコロシアイなんて……もう、絶対に起こすわけにはいかないんです!」

めぐる「灯織の言う通りだよ!わたしたちは一歩も足を止められない……」

めぐる「けど、この道を進むのは違う!誰かを犠牲にして進む道は違うって、わたしもそう思うんだ!」


めぐるも私の決断に付き従ってくれることに迷いはなかった。
私のすぐ後に,私以上の熱量で皆さんに訴えかけてくれた。


咲耶「フフ、イルミネは相変わらずだね」

凛世「ふふ……♪おかげで靄が吹き飛んでしまいました……」

凛世「凛世の心は、迷いの雲なき晴天でございます……」

摩美々「ま、二人に言われるまでもなかったんですケド」

めぐる「……ありゃ?」

摩美々「私はしっかりモノクマに勝つつもりなのでー、こんな終わり方は違うと思うんですよねー」

愛依「だよね……そうだよね!」

愛依「うちも誰かをギセイにして生き残んのは違うと思う!」

雛菜「あは~、雛菜も普通のかくれんぼじゃないなら興味ない~」

智代子「うん!そうだよ、もっと別の方法がきっとあるはずだよ!」

灯織「皆さん……」

咲耶「強くなったね、灯織」


誰もその返事には曇り一つなかった。
ここまで私たちは三回の事件に向き合うこととなった。そこには絶望の別れがあり、前へと進む希望のタネも同時に存在した。
今ここにいる全員が、そのタネを持っている。誰もが成長をしている。

こんなことで揺らぐほど、弱くはない。


円香「……はぁ、時間の無駄」

灯織「樋口さん……もう行くんですか?」

摩美々「ほっときなよ、灯織―」

灯織「摩美々さん……」

摩美々「むしろ今のモノクマの【かくれんぼ】によって円香は動きづらくなるよねー」

摩美々「だってうっかり裏切り者を殺しちゃったら私たち全員を殺すことはできなくなっちゃうんだしー」

愛依「あ、確かに!そしたら円香ちゃんの狙う全滅は絶対叶わないじゃん!」

智代子「そっか……むしろ全員生きて還ることになるんだもんね!」

咲耶「裏切り者の正体が明らかになるまでは、円香も行動に移せないということかい」

凛世「モノクマさまの動機が、楔となるのですね……」

円香「……はぁ」


樋口さんはため息をつきながら体育館を後にした。
摩美々さんの指摘通り、今回の動機提供でむしろ樋口さんは動きづらくなる。
それなら私たちはむしろ安全になったとすらいえるのかもしれない。


モノクマの言う【かくれんぼ】についてしばらく意見共有をした後、私たちはそれぞれの部屋へと戻っていった……

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【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


モノクマの動機提供。またしても異色のものだったけど…
今度こそ大丈夫なはずだ。コロシアイなんて絶対にしない、その信念はみんなに共通するものだし、ここで疑心暗鬼になんてならないはず。

だからこそ、平和的に全員が協力して生きて還る方法を早いところ見つけないと。



……でも、裏切り者は今どう思っているんだろう?
その存在はもはや疑いようもない。モノクマ自身が存在すると言っているんだ。そこに嘘はないだろう。

裏切り者は、生きて還ろうとしている私たちのことを……どう思っているんだろう。

どうして彼女は、裏切っているんだろう?

いつまで考えても答えの出るはずのない難問。それに思い悩みながら、私は瞳を閉じた。

というわけで動機提供を終えたところで本日はここまで。
雛菜の親愛度がマックスになったことで交流がだいぶ効率化しましたね。

連取の制限は今回ぐらいが丁度いいですかね?
割と滞りなく更新出来た気がします。

次は5/27 22:00~を予定しています。
金土日は3rd福岡公演なので更新は考えていません。
また追って連絡します。

それではお疲れ様でした。

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【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……9.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0【DEAD】
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0【DEAD】

・【超高校級のギャル】和泉愛依……2.0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……2.0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……12.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】


それでは予定通り再開しようかと思います。
親愛度の霧子の表記ミスってましたね、、、
ロンパSSで生死の表記ミスると誤解生みかねないので以後気を付けます!


【ここまでの親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0【DEAD】
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……9.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0【DEAD】
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0【DEAD】

・【超高校級のギャル】和泉愛依……2.0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……2.0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……12.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】

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【灯織の部屋】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』


気が付けば朝になっていた。昨日はかくれんぼのこと、裏切り者のこと……
色々と考えこんでしまったけど、ひとまずは皆さんを信じるほかない。

摩美々さんの言っていた通り、
今回の動機は私たちを焚きつける一方で抑止力としても働く可能性があるわけだし……
樋口さんも動きづらくなっているはずだ。

……お腹がすいたな、とりあえず食堂に行ってみよう。

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【食堂】

咲耶「やあ、灯織。ご機嫌いかがかな?」

灯織「おはようございます、咲耶さん。今日も摩美々さんは朝からいらっしゃるんですね」


ここ最近早く集合している摩美々さんは、今日もその姿があった。
食堂の一席に腰かけ……あれ?

なんだか機嫌が悪いのかな……
目線をわざと逸らしてる?


灯織「摩美々さん?おはようございます……」

摩美々「あ、灯織……おはよー」

摩美々「昨日どんな寝相だったの……ひどい寝癖じゃーん」

灯織「え?!ね、寝癖ですか?!」

摩美々「ふふー、気抜いてたね、摩美々はいたずらっ子ですよー?」

(ひ、久しぶりにやられた!)


……思い過ごしだったかな?
摩美々さんはいつも通りか……

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【灯織の部屋】

さて、【かくれんぼ】を無視すると決めたからにはちゃんと脱出の方法を見つけないとね。
今の私にできることが、なにかあるはず。

気合いを入れていかないとね。

【自由行動開始】

【事件発生前最終日の自由行動です】


灯織「さて、今日はどうしようかな」

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1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル95枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

1 選択
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【購買】

灯織「さて……せっかくだし何か買っておこうかな?」

【自動販売機】

【贈答用】
『メダル10枚で購入可能』

・希望のパーカー 
・最高にカッコいいネックレス 
・即席ちゃんぽん

・EYE GRASS
・無銘の巾着
・ジャスティスV変身ベルト
・ダンベル君主論
・冬優子ちゃん育成キット
・デウス・エクス・翁
・ノロマ号

・にちかちゃん人形 
・柄入りブルゾン 
・カミサマの憤懣 

『メダル20枚で購入可能』
・親愛のお守り 


【お役立ち品】
・ロボット掃除機 30枚…生活が豊かなものになるかも?
・283プロのタオル 30枚…裁判で有利に働くかも?
・サイリウムブレード 40枚…裁判で有利に働くかも?
・虹の羽 50枚…生活が豊かなものになるかも?
・敏腕記者の名刺 60枚…交流がやりやすくなるかも?
・スーパーはづきさん人形 99枚…?????

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【現在モノクマメダルを95枚所持しています】

どうしますか?(※複数選択可)

1.自動販売機で購入(商品名指定)
2.モノモノマシーンに挑戦(枚数指定)
3.やっぱりやめる

↓1


【モノクマメダルを20枚消費してモノモノマシーンに挑戦します】

【直下から20レスまでコンマを集計し、その数値に応じたアイテムが獲得できます】

↓1~20(連投歓迎)

【バードライス】
【スカラベのブローチ】
【あしたのグローブ】
【はっぱふんどし】×2
【白うさぎの耳あて】
【もちプリのフィギュア】
【ラジオ君人形】
【カットバサミ】
【キルリアンカメラ】
【毛虫くん】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】
【アゴドリル】
【ログインボーナス】
を手に入れました!

99. ログインボーナス
〔一日一回あけられて、そのたび中身が変わる不思議な箱。運がいいときには宝石が入っていることもあるとか〕

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灯織「結構回したけど……どうだろう、誰かに渡せるかな?」

【現在モノクマメダルを75枚所持しています】

どうしますか?

1.ひき続き購買で買い物を続ける(複数選択可能)
 a.自動販売機で購入(商品名指定)
 b.モノモノマシーンに挑戦(枚数指定)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 摩美々選択

【摩美々の部屋】

ピンポーン

摩美々「はいはーい……あれ、灯織?何か用事―?」

灯織「ええ、まあ……昨日も動機発表がありましたし、摩美々さんに相談でも出来たら、と」

摩美々「……」

摩美々「ま、話し相手くらいにならなるケド?」

(……?)

(なんだか身が入らない対策会議を摩美々さんと行った……)

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プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【虹色の乾パン】
【バードライス】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】×2
【おでこのメガネ】×2
【はっぱふんどし】×2
【白うさぎの耳あて】
【もちプリのフィギュア】×2
【ラジオ君人形】
【カットバサミ】
【キルリアンカメラ】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【毛虫くん】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【携帯ゲーム機】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】×2
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ログインボーナス】


1.プレゼントを渡す(1つ選択)
2.渡さない

↓1

【カットバサミを渡した…】

灯織「摩美々さん、こちら役立ててください」

摩美々「えー?これって……ハサミー?」

灯織「はい、前髪を整えるときに使うハサミです。こちらに来てから日数も経っていますし、摩美々さんもそろそろ手入れをしたい頃かと思いまして」

摩美々「……」

摩美々「えっ、もしかして今の摩美々の前髪変だった?」

灯織「い、いえ……そういうわけでは……!」

摩美々「……」チョイチョイ

摩美々「ふふー、灯織は気が利きますねー」

(よかった、喜んでいただけた)

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

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摩美々「灯織は摩美々の事大好きだよねー」

灯織「え?!は、な、な、何を急に言い出すんですか?!」

摩美々「えー、違うのー?こんなに話しかけてくるからてっきり大好きなのかとー……」

灯織「や、その大好きといいますか……慕っているというか、頼りにしているというか……」

摩美々「私は灯織の事大好きだよー?」

灯織「え?!そ、そ、そんな、急に!?」

摩美々「それなのに灯織は摩美々の事嫌いなんだー、そっかー」

灯織「……い、いえ……わ、私も摩美々さんのことは……その、好き、です、よ……?」

摩美々「ふふー、情熱的なアプローチですねー」

灯織「ち、ちがっ?!これは決して恋愛感情だとかそういう話ではなく!!」

摩美々「わかってるよー、灯織はホントからかいがいがあるねー」

(はぁ……本当に摩美々さんには適わないな。いつまでたっても手玉に取られちゃう)

摩美々「でも、そんな灯織だからこそ、摩美々は信じてついていけるんだよ」

灯織「えっ?」

(急に摩美々さんは真剣な顔になって、私のことを見つめた)

摩美々「灯織は誰よりも真っすぐ、人を信じれる。誰かに手を差し伸べることができる。それは摩美々にはできないことですからー」

摩美々「……頼りにしてるよ、灯織」

(これはきっと、本当の気持ちなんだろう)

(摩美々さんはつかみどころのない人だけど、ここで冗談を言うような人なんかじゃない)

(……それなら、私は)


1.私こそ、頼りにしています
2.私のことを、見守ってくれますか?
3.自由安価

↓1

1 選択

灯織「摩美々さん、この前いただいた権利、今使ってもいいですか?」

摩美々「権利って……『摩美々を一つだけなんでも言うコト聞かせる権利』のコト?」

灯織「はい……今が使い時だと、そう感じたものですから」

灯織「摩美々さん、これからもずっと、私の隣で私を支えてくれませんか?」

灯織「摩美々さんの仰る通り、私は人を信じることでここまで来た……逆に言えば、それしかできないんです。この学園で生きていくには、人を疑うことも、常識を疑うことも大切……摩美々さんにはそれを学びました」

摩美々「……」

灯織「でも、私はまだまだ未熟者……ですから、摩美々さんのことを頼らせていただきたいんです」

灯織「私だけでは、生き抜いていけませんから」

摩美々「……はぁ、自分で言い出した権利ですし拒否権ないじゃんそれー」

摩美々「いいですよー、田中摩美々は従順なしもべとして一生風野灯織様に従いますー」

灯織「な、なんでそうなるんですか?!」

摩美々「ふふー、冗談だってー。ていうか、そんなの権利使わなくてもよかったのに」

灯織「え?」

摩美々「灯織の側だと退屈しそうにないし、離れる気なんかそうそうないですからー」

摩美々「これからも楽しませてよね、灯織―」

(摩美々さんとの間に確かな絆を感じる……)

(心の内側からじんわりと広がっていく温かさ、確かな友情がここにある)

(この絆は、絶対に切れない)

【親愛度が上昇しました】

【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】

【親愛度MAX!】

-------------------------------------------------

【アイテム:エンツォの皮を手に入れました!】
〔摩美々の飼っているカメレオンが脱皮した名残。蛇のように財布に忍ばせると何か幸運がある……かもしれない〕

【スキル:摩的・アンチテーゼを習得しました!】
〔反論ショーダウン・PTAでコンマ値の基礎値が+15される〕

-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

摩美々さん……
この学園に来てからもずっとからかわれっぱなしだけど、いつも私のことを気にかけてくれる方だ。

背中をお互い託すと決めたからには、摩美々さんに忠義を果たせるように、私も頑張らないと。

絶対に一緒に、生きて還るんだ。

【自由行動開始】

【事件発生前最終日の自由行動です】


灯織「さて、まだ時間はあるかな」

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル75枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 円香選択

【図書室】

灯織「……あれ?」

円香「……」

灯織「樋口さんの読んでる本って……」

円香「……何?」

灯織「い、いえ……!その、今樋口さんが読まれている本って……その……」

円香「……世界殺人鬼名鑑、忘れた?」

(忘れるはずもない……あれは、小糸の事件の時の証拠品だ……)

円香「……何事も予習は大事でしょ?」

灯織「……」

(無言で樋口さんの手から本をかすめ取った……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【虹色の乾パン】
【バードライス】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】×2
【おでこのメガネ】×2
【はっぱふんどし】×2
【白うさぎの耳あて】
【もちプリのフィギュア】×2
【ラジオ君人形】
【キルリアンカメラ】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【毛虫くん】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【携帯ゲーム機】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】×2
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ログインボーナス】


1.プレゼントを渡す(1つ選択)
2.渡さない

↓1

【バードライスを渡した…】

円香「……は?」

円香「この学園に鳥が一匹でもいるの?」

円香「……意味が分からない」

(うーん、普通の反応だったかな)

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円香「……」

灯織「……」

円香「……」タッ

灯織「あ、ちょっと!逃げないで下さいよ!」

円香「……何?話すことなんかないんだけど」

灯織「樋口さんになくても、こちらには山のように話したいことが……」

円香「……時間の無駄。灯織に貸すような耳は生憎持ち合わせてないの」

円香「そっちも他の対策に労力を回した方がいいのでは?」

灯織「……対策なんて、そんなの……したくはないんです」

灯織「だって、樋口さんを疑いたくはないんです……私は」

円香「……この期に及んで、まだ話し合いの余地があるとでも思ってる?」

円香「いい加減現実を見たらどうなの?」

灯織「……」


1.それはこちらのセリフです
2.樋口さんの言う現実ってなんなんですか
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「……樋口さんはそうやって現実を見ろと言いますが」

灯織「樋口さんの言う現実ってなんなんですか……?モノクマに従って殺し合う、そんな非現実的な光景を、現実だって言うんですか……?」

円香「……そうだけど?」

円香「再三言ったと思うけど、この学園にいる以上命のやり取りからは避けられない」

円香「協力だの信頼だの、そんな甘言に縋ることに、意味なんかない」

円香「……言葉だけじゃ、誰も守れない」

灯織「樋口さん、やっぱり浅倉さんと小糸さんのこと」

円香「……」

円香「……もう、全部遅いから」

円香「何もかも遅い、もう戻ることなんか、できない」

灯織「遅くなんか……っ!」

円香「……時間を無駄にした、それじゃあ」

灯織「……」

【親愛度が上昇しました!】

【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】

【現在の樋口円香の親愛度…4.0】


ちょっと今日は人が少なくて進めれませんでしたね…
できれば事件発生パートまで行きたかったのですが、致し方なし。

自由行動を増やすかどうかの安価だけだして終わっておきます。

この前申し上げた通り金土日はお休みさせてもらって、次回5/31の21:00~より更新予定です。
それではお疲れ様でした。


-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費して自由行動を追加できます】

【現在のモノクマメダル枚数…75枚】

【スキル:一番星の魔法を使用しますか?】

↓1


シャニ3rdお疲れ様でした…
最終日は号泣不可避でしたね…
アーカイブが待ち遠しいところです!

それでは予定通り再開させていただきます。
事件発生前最終日、スキルにより自由行動を追加したところより再開です。

【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【残りのモノクマメダル枚数:65枚】

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【灯織の部屋】

……樋口さん。

ダメダメ、ここで足を止めてちゃいけない……

私は、私のすべきことをやるんだから……!


【自由行動開始】

【事件発生前最終日の自由行動です】


灯織「あと少し、行動できるかな」

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1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル65枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1

2 円香選択

【職員室】

灯織「……あれ」

円香「……はぁ、なんでついてくるわけ?」

灯織「い、いえ……その……偶然でして……」

円香「……なら、さっさと出て行って。用件はないんでしょ」

灯織「もともと用件はありませんでしたが……たった今、用件ならできました!」

円香「……私にはないんだけど」


頑なに私の話に耳を貸さない樋口さんに、一方的にしゃべりかけた……

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】×2
【おでこのメガネ】×2
【はっぱふんどし】×2
【白うさぎの耳あて】
【もちプリのフィギュア】×2
【ラジオ君人形】
【キルリアンカメラ】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【毛虫くん】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【携帯ゲーム機】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】×2
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ログインボーナス】


1.プレゼントを渡す(1つ選択)
2.渡さない

↓1

【キルリアンカメラを渡した…】

灯織「これ、樋口さんにと思ったんですが……」

円香「……なに?これ、おおよそガラクタに見えるけど」

灯織「キルリアン写真というものをご存じでしょうか……対象物に通電させ、それを写真に収めることでオーラのような波形を撮影する仕組みなのですが……」

円香「……要は、トリック写真でしょ?」

灯織「で、ですが現代では立体物でも適用可能になっていて、幻想的な写真が…」

円香「興味ない」

灯織「……そう、ですか」

円香「……透が生きていれば、喜んだかもね」

(まあ、普通の反応だったかな)

-------------------------------------------------

円香「灯織は絶対にコロシアイはしない……そう言ってた、違う?」

灯織「え……?ち、違いません……が、急にどうしたんですか」

円香「純粋な興味。この学園で、人を手にかけずに……本当に帰れると思ってるの?」

灯織「……と、当然です!私たちだけの力では厳しくとも……学園の外の方々が、きっと動いてくれて……」

円香「カウント。この学園に来てから今日で何日?」

灯織「え?!えっと、確か……」

円香「……もう、即答できる日数じゃないでしょ?」

円香「外の世界だとか……もう、頼れないんじゃない?それに、灯織は二つ目の動機、私と同じだったと思うけど」

灯織「二つ目の動機……?!」

(その瞬間、あのビデオの光景がフラッシュバックした)

(私たち、283プロのアイドルを管理するプロデューサーが、いまにも処刑されようとしていた映像)

灯織「……」

円香「私たちを助けてくれるような人は、もう……相手方の手に落ちている。希望なんて、どこにもない」

円香「ノープランで生還ができると思う?」


1.諦めなければ…
2.樋口さんが協力してくれれば…
3.自由安価

↓1

2 選択

灯織「た、たとえ……今目の前に希望がなくても……私たちには仲間がいます」

灯織「だから、樋口さんも協力してくれれば……」

円香「……ふざけないでくれる?」

円香「よりにもよって、それを私の前で言うなんて……本当に浅慮」

(し、しまった……地雷を踏んでしまった……?!)

円香「透も小糸も、あなたのそのペテンで……絆に縋ろうとしたから命を落とした」

円香「だから灯織が絆を口にするたび、私はそれを否定する……そう言ったはず」

灯織「で、ですが……そうやって否定していても、何も!」

円香「だから、殺人という方法から目を背けるのはもうやめにしない?」

円香「……灯織が真の意味で前を見た時、私も心を開くかもね」

(樋口さんの言う真の意味で前をみるということ……)

(それは【現実】を見るということ……なんだろう)

(でも、そんなのって……)

【親愛度が上昇しました!】

【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】

【現在の樋口円香の親愛度…6.0】

-------------------------------------------------

【スキル:ポシェットの中にはの判定に移ります】

【直下コンマの末尾の数字と同じ枚数のモノクマメダルを獲得できます】

↓1


【コンマ66】

【モノクマメダル6枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…71枚】

【CHAPTER04におけるすべての自由行動が終了しました】

【事件発生パートへと移ります】

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【灯織の部屋】

今日も皆さんと学校の散策をしたけど、成果は無し……

……はぁ、ダメダメ、変に考え込むと気が滅入っちゃう。
とりあえず空腹を満たして気分を明るくしないと。

そう思って扉に近づいていくと、下の隙間から一枚の手紙が差し込まれていることに気が付いた。
拾い上げて中を開いてみると、きれいな字で『灯織へ』と書いてあった。


『灯織へ
 夜分遅くに失礼。
 大事な話があるから、食堂に来てもらえるかな?
 大丈夫、心配はいらないよ。
 他のみんなも全員招待してある。
 みんなで一つ企画したいことがあってね、
 灯織にも参加してもらえるとありがたいな。
                白瀬咲耶より』


……咲耶さんから?それに、企画って……

文面から見ても、下手な心配はいらないみたい。
それより皆さんをお待たせしても良くないし、急いで食堂に向かおう。


-------------------------------------------------
【食堂】


灯織「……音楽会、ですか?」

咲耶「というと堅苦しいね、283プロ所属のアイドルが一堂に集う……私たちだけの【ライブ】、という方がいいかな?」

めぐる「それ、すごく楽しそうだね!」

雛菜「どうしてそんな急に~?」

咲耶「この学園にいるとどうしても鬱屈とした毎日になってしまうからね、ここらで気分転換でもしようかと思ったんだ。……迷惑だったかな?」

雛菜「いえいえ~!すっごくいい試みだと思いますよ~!」

灯織「はい、私も雛菜と同じ意見です。ぜひ、私もお手伝いさせてください」

智代子「そういえば4階には音楽室があったんだっけ?」

愛依「なんかめっちゃでかい音楽ホールだったよね……確かにライブもできちゃうかも!」

凛世「はい……音響設備も万全でございました……」

咲耶「メンバーは抜けてしまったところもあるけれど、私たちにはソロ曲もあることだしね」

愛依「はいはい!うちみんなのソロ曲めっちゃ聴きたい!」

摩美々「えー?それって全員参加ー?」

灯織「ま、摩美々さん……」

摩美々「灯織がボイストレーニング足りてないから延期して欲しいってー」

灯織「い、言ってません!」

(意外にも摩美々さんは乗り気だ……)


咲耶「それに、ユニット曲を歌うこともみんなへの弔いになるのかもしれない……」

摩美々「……そうだねー」

(咲耶さん……やっぱりまだ霧子さんのことが……)

めぐる「うんうん!やろう、絶対やろう!」

灯織「めぐる……うん!」

めぐる「後で一緒に真乃のパートの割り振りも決めなきゃね、灯織!」

雛菜「やるんだったら盛大にやりたいですよね〜、照明とか〜、音響とか〜」

摩美々「楽器とかもあったし生演奏できるんじゃなーい?」

智代子「はい!はい!それならわたし、チョコっとだけならピアノ弾けるよ!」

愛依「え?!マジ?!チョコちゃんやるじゃん!」

智代子「えへへ、いっときチョコアイドルと並行して練習してた時がありまして……」

摩美々「はいはい、その前に準備でしょー?」

咲耶「そうだね……実際ピアノも点検ができているかもわからないし、ひとまず音楽室にみんなで行ってみようか。計画を立てるのはそこからにしよう」


私たちは咲耶さんの立案のもと、簡易ライブを開くために、そのロケハンに音楽室へと踏み入れた。

【音楽室】


雛菜「あは〜、雛菜の住んでる街の音楽ホールぐらいには広いですね〜?」


音楽室は雛菜の言う通り、文字通り音楽ホールといった感じの構造。
防音加工の施された壁が真上まで見上げてやっと天井といった形。
壁にはかなりの大きさのスピーカーが取り付けられて、劇場型の座席に向かって音が照射される。


智代子「座席もふかふか〜!なんだかこう……ポップなコーン的なものがつまみたくならない?!」

めぐる「わかるわかる!映画とか行ったらつい買っちゃうんだよね〜!」

摩美々「私はチュロスが食べたいかなー」


座席向かって正面はステージ。
座席より人一人分弱ほどの高さには奥行きがあり、カーテンや垂れ幕もしっかり用意されている。
上演の際にはこれらが開いて演者が登場する仕組みだ。


摩美々「はーい、3、2、1、キュー」

咲耶「……ボクだけ、見ていてくれないかい?」

愛依「オレから目、離すんじゃねえぞ……」

智代子「に、似合いすぎている……?!」

(なぜか王子様大会が開かれている)

咲耶「フフ、私と愛依でミュージカルをしてもいいかもしれないね」

愛依「お?やる?うちも冬優子ちゃんと勉強したからちょっと自信あるんだー」


他にも上下するバトン、ステージを下から照らすグランドランプ、バンド演奏のためであろうアンプなど多目的な利用が可能になっている。


雛菜「円香先輩のソロ曲、これで聴きたかったな〜」

灯織「雛菜……?樋口さん、ギターが得意なの?」

雛菜「違うよ〜?円香先輩のソロ曲ってなんかそんな感じじゃない~?」

雛菜「街頭で一人で歌ってそうな感じっていうか〜?」

(……シンガーソングライターのイメージなのかな)

咲耶「……うん、やはりライブ会場としてはここが一番だろうけど設備の細かい面はどうかな?」

めぐる「マイクにライトも充実してるよねー」

灯織「管理はステージ脇の部屋で行えるみたいですよ」

凛世「そちらも、点検しておきましょう……」

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【制御室】


咲耶「なるほど……ここでバトンの昇降や照明の調整を行えるんだね」

灯織「角度、タイミング……細かな指定は全部手動のようですね」

凛世「くわえて……電力もこちらの部屋から供給されるようです……」

雛菜「みたいですね~、おっきいブレーカー!」

めぐる「じゃあライブ中は誰かがここで管理しておくべきなのかな?」

愛依「変わりばんこでやろっか、一人だけがずっとやってたらライブ聴けなくて勿体ないし!」

咲耶「そうだね、操作自体はそう難しくなさそうだし誰でも扱えるはずだよ」

智代子「それにエアコンも部屋についてるから、快適そうだよね!」

摩美々「灯織ー、うっかりライブ中に照明落としたりしないでねー」

灯織「だ、大丈夫です……今からマニュアルを頭から熟読しますから!」

雛菜「灯織ちゃんってば真面目だね~?」

咲耶「マニュアルを全部読む必要は……ないと思うけどね」

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咲耶「うん……ライブ自体は支障なく実施できそうだね」

摩美々「みたいですねー」

雛菜「せっかくだから雛菜はもっと派手にやりたいですね〜」

めぐる「だね!本当のライブみたいにステージも飾り付けたり、団扇を振ったりしたいなー!」

愛依「簡単なやつならうちらでも作れるんじゃね?ほら、倉庫にもまっさらな団扇余ってたよね?」

凛世「はい……舞台上にセットを組むのは難しいですが……照明の上からセロハンを貼れば、色彩を加えることも可能です……」

智代子「あっ、それじゃあ今度こそポップコーンを用意するのはどうかな?」

灯織「もう……ライブ中お客さんお菓子食べたりはしてないでしょ?」

咲耶「いや、構わないよ。せっかくだから私と愛依とで本格的にミュージカルをやりたいという話にさっきなってね」

愛依「うんうん、カッコよくキメるかんね!」

咲耶「ミュージカルなら、むしろ嗜好品がある方が雰囲気も出るかもしれないね」

摩美々「えー?そうですかぁ?」

咲耶「というのは建前で、私も食べたいのが本音なのだけれどね」

智代子「咲耶ちゃん……わかった、不肖園田智代子……みんなのためにお菓子をご用意させていただきます!」

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咲耶「さて、突然みんなを連れ出してすまなかったね、今日のところは引き上げて明日準備を本格的に進めよう」

灯織「はい、そうですね」

めぐる「うー!今からワクワクだよー!」


音楽室でのライブは滞りなく実行できそう。
私たちはライブへの期待を胸に、それぞれの個室へと戻っていった……

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【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


そういえばこうやってみんなとライブをするのっていつぶりだろう……
283プロのメンバーが一堂に会することもそう多いわけではなかったし、新鮮な気持ち……

元はと言えば、これも合宿だったんだもんね。

明日のライブには、ただ楽しむ意味だけじゃなく
この学園で生きると言うことに対する強いメッセージと責任が込められている。

真乃たちに顔向けできないようなライブにしちゃダメだ……

今日はボイストレーニングをしてから寝ようかな……
せっかくの完全防音なんだし……

よし……

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【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


さて、今日はライブがあるんだよね。
一日中そのお手伝いかな?
とりあえずは食堂に行ってみよう……

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【食堂】


咲耶「やあ、灯織。コンディションはいかがかな?」

灯織「咲耶さん……おはようございます、昨晩のうちに喉はしっかり調整しておきました!」

摩美々「ほーら言った通りじゃーん」

灯織「ま、摩美々さん……?」

咲耶「フフ、私よりも摩美々の方が灯織に関しては詳しいのかな?」

灯織「は、はぁ……」


食堂ではみんなそれぞれが既に準備に取り掛かっていた。
わ、私も急いでお手伝いしないと……!


智代子「灯織ちゃん灯織ちゃん!ちょっとこっち手伝ってもらってもいいかな?!」

灯織「え?うん……それ、団扇?」

智代子「そうなんだよー、ライブに参加する9人分全部作ろうかと思ったら、すごい枚数になっちゃって……」

(9×9ってことか……)

(でも、この生活が始まった当初のことを思えば少なくなっちゃってるんだよね……)


摩美々「言うほど私たちのライブに団扇持ってくる人っていますー?」

雛菜「ピカピカ光る棒みたいなののイメージが強いですよね〜」

愛依「まあ、でも古き良きデントー、みたいな感じじゃん?うちは団扇いいと思うけどなー!」

凛世「うちは、団扇……ふふっ……♪」

愛依「えっ?!あ、ち、違う違う!違う系!マジでウッカリ!」

灯織「ふふっ……」

(でも、なんだか本当に楽しみだな……アイドルとしての本懐なわけだし、貴重な経験にもなりそう)

灯織「よし、私も手伝うよ!チョコ!」

智代子「やる気だねえ灯織ちゃん!それじゃあこれ、頼めるかな!」ドッサリ


私の前には団扇が山積みに。


智代子「カッターで名前を切って貼り付けるだけだから!頑張ろう!」

(……カッターで文字を切ると言っても図案が漢字なんだけど)

愛依「アッハハ……うちの名前複雑でごめんね……」

雛菜「あは〜?」

智代子「むしろめぐるちゃん以外みんな複雑なんだけどね……」


……それからしばらくの間団扇の作業を手伝っていた。


咲耶「さて、そろそろ会場の設営に移ろうか」

愛依「灯織ちゃんたちどう?団扇終わりそうなん?」

智代子「灯織ちゃんが来てくれたおかげで終わりが見えてきたよー……全部終わったら持っていくからね!」

咲耶「会場で行うべきは配電設備と照明の調整、それと装飾かな?」

凛世「紙細工の装飾品が、こちらに……」

雛菜「かわいいですね〜、こういうの得意なんですか〜?」

凛世「果穂さんと製作する機会が、幾度か……」

めぐる「すごーい!器用なんだね!」

咲耶「配電と照明は全員に一度は担当してもらう手筈だからね、食堂での作業が終わったらみんなも合流してもらえるかい?」

智代子「了解です!」

灯織「はい、それじゃあまた後で……」


食堂からは数人が立ち去り、音楽室へと向かっていった。
残った私たちはここでの準備。


めぐる「あ、チョコ!わたしが団扇をやるからお菓子作りしてくれていいよー?」

智代子「めぐるちゃん……いいの?!」

めぐる「うんうん!チョコのほうがお菓子作りは得意だと思うし、なによりチョコがやりたいかなーって」

智代子「めぐるちゃん……!!うぅ、その優しさが身に染みます……!!任せて、代わりに絶品メニューを用意してくるからね!」


というわけで私とめぐるは団扇作りの続き、
凛世とチョコは厨房でお菓子やドリンクの準備にあたった。

___

_____

_______

めぐる「かーんせーい!!」

灯織「お疲れ様、めぐる。なんとか全員分できたね」


現場音楽会に参加する9人の名前をカッターで切り出し、団扇に貼り付けたものが9セット。
これで完成した形になる。


智代子「おっ、二人ともできた?!」

灯織「うん、とりあえずは完成かな。そっちはどう?ライブ中に食べるお菓子の準備は……」

凛世「万事、恙無く……ぽっぷこーん、ちゅろす、そしてほっとどっぐのご用意もございます……」

めぐる「うーん、いい匂い〜!それだけあれば万全だね!」

智代子「凛世ちゃんのおかげだよー、凛世ちゃんが全部テキパキやってくれちゃった!」

凛世「いえ……凛世は智代子さんのご指示に従ったまで……れしぴをご教授いただかねば、凛世では……」

灯織「流石の放クラの連携ってところなのかな」

めぐる「うんうん!」

智代子「じゃあ……そろそろ音楽室組と合流しよっか!」

凛世「はい、拵えたものをお持ちして……いざ、参りましょう……」

めぐる「オッケー!うわとと、団扇は嵩張るから一発じゃ持っていけないね!」

灯織「めぐる、この箱を使って……」


完成品の団扇を箱に詰めたり、作ったお菓子を容器に移したり……準備を整えた後私たちは音楽室へと向かった。

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【音楽室】

灯織「失礼します……!」


音楽室に足を踏み入れた。
既に咲耶さんたちによって飾り付けは進んでおり、照明の調整などを行なっている様子。


めぐる「わー!すごいすごい!とっても楽しそうだよー!」

凛世「はい、凛世の用意した紙細工を吊るしていただき……華やいでおります……」

智代子「わあ、すごいね……本格的!」


私たちが会場の飾り付けにはしゃいでいるとすぐに主催の咲耶さんが姿を現した。


咲耶「やあ、四人ともお疲れ様。準備はできたのかな?」

めぐる「バッチリだよー!ほら!」

咲耶「素晴らしい出来だね、これなら団扇で音楽会も楽しいものになるだろうね」

灯織「会場の設営も順調みたいですね……お疲れ様です」

咲耶「ああ、摩美々たちも精力的に動いてくれたからね。彩はバッチリさ」

咲耶「照明も初めて触ったものではあるけど、誰でも手軽に操作は行えそうだ。後で四人にも確認してもらうよ」

凛世「はい……ぜひご鞭撻を……」

智代子「みんなで代わりばんこに操作するんだもんね!」

凛世「あの、みなさん長きの作業でお疲れのものとお見受けいたします……凛世が、ドリンクをお持ちしたので……ぜひ」

咲耶「これはありがたいね、そのためのクーラーボックスだったのかい?」

智代子「うんうん!せっかくなら冷たいジュースが飲みたいからね!」

凛世「作業中の愛依さん、雛菜さん、摩美々さんにもお持ちして参ります……」

咲耶「凛世は気がきくね、頼めるかい?」

凛世「はい……では、失礼いたします……」

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________
_________


愛依「……あれ?そういえばチュロス……どこ?」

凛世「はて……」

智代子「あれ?確かに作ったはずだけど……もしかして、持ってくるのを忘れちゃった?」

灯織「結構ドタバタしてたもんね……確認せずに戻ってきたし、もしかしたら食堂に置きっぱなしかも」

めぐる「わわっ、せっかく作ったのに勿体ないよ!急いで取りに戻らなきゃ!」

智代子「ご、ごめん!ついうっかりわたしが忘れちゃったんだね?!急いで取りに行ってくるよ!」

咲耶「そうだね、それじゃあ一旦音楽会の開幕は待つとして……」

灯織「チョコ、私もついて行くよ」

智代子「ひ、灯織ちゃん……そんな、悪いよ!」

灯織「ううん、一応念のため。単独行動は避けた方がいいし……」

凛世「でしたら、凛世もお供いたします……」

智代子「凛世ちゃん?!」



凛世「凛世も、飲み物を補充いたしたく……食堂に向かうのなら、お供したいのです……」

灯織「あれ、足りなかった?」

凛世「はい……おひとり一本、ペットボトル500ml程度ではやはり不足かと……」

摩美々「まぁ、歌ったりするんだしもうちょっとあった方が安心かもねー」

めぐる「あっ!だったらわたしも一緒に行っていいかな?!」

灯織「め、めぐるまで?!何か足りないものでもあった?!」

めぐる「ううん、そういうわけじゃないんだけど……」

めぐる「やっぱり、みんなでライブをやるんだったら、円香も来てほしいなって……ダメ、かな?」

灯織「めぐる……」

咲耶「……めぐる、むしろ私からお願いできるかい?」

咲耶「円香もこのライブに招待してほしい」

めぐる「……!!うん、任せて!」

灯織「ふふ、やっぱりめぐるはすごいね」

めぐる「えへへ、そうかなぁ?」

灯織「うん、私じゃ樋口さんの説得にはなかなか踏み切れないだろうから……逡巡なく判断できるめぐるはすごいと思う」

めぐる「わたしはただ、みんなで一緒に過ごしたいってだけだよー!」


というわけで、私たちはチュロスの回収、ドリンクの補充、樋口さんの勧誘を目的に
再び学校エリアから寄宿舎エリアへと戻ることになった。

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【寄宿舎エリア】


凛世「では、凛世たちは食堂で飲食物の補充を……」

智代子「いってきます!」

灯織「うん、オッケー。それじゃあ私とめぐるは樋口さんのところで勧誘に行ってみるね」

めぐる「絶対円香も連れ出して見せるから、期待してて!」

凛世「ふふ……♪はい、お頼み申し上げます……」

智代子「せっかくだからみんなで楽しみたいもんね!」


私とめぐるは二人と食堂の前で別れると、そのまま樋口さんの部屋を訪問することにした。

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【円香の部屋】


ピンポーン

めぐる「円香――――!!もしもーし!!」

灯織「めぐる……個室は防音だからいくら叫んでも聞こえないよ」

ピンポーン

めぐる「でも、何度鳴らしても反応がないんだよ?」

灯織「うん……もしかしたら、個室には今いないのかも」

ピンポーン

めぐる「はぁ……ダメかぁ……どうしてこうなっちゃったんだろう……」


どうしてこうなった……
樋口さんに関しては、それは初めからだろう。この学園に踏み入れたその時から、彼女は幼馴染のために動いて、そして幼馴染を失って、今に至る。
また一緒のステージに立ってライブ、だなんて高望みだったかもしれない。


灯織「めぐる、しょうがないよ。今は二人と合流して、音楽室に戻ろう?」

めぐる「うーん……そうするしかないのかな」

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【食堂】


智代子「あ、二人ともどうだった……って、そっか……そうだよね」

凛世「残念ですが、致し方ないことと存じます……」

めぐる「うぅ……ごめんね」

智代子「ううん!めぐるちゃんはむしろよくやってくれてるよ!わたしたちはなかなか気後れして出来ないことだから……!」

灯織「うん、チョコの言う通りだよ。めぐるはめぐるにしかできないことをしっかりやってくれてるから……だ、大丈夫!」

めぐる「えへへ、そう言われると照れちゃうな」

灯織「めぐるは私にはできないことができる、それは本当だから……落ち込まなくていいからね」

めぐる「灯織ぃ~~~!!」

灯織「ちょ、ちょっと……急に……っ!」

智代子「あはは、ごちそうさまです」

凛世「では、音楽室に戻って……いざ、ライブと参りましょう……」

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【学校エリア 4F】


智代子「ふぅ……結構時間かかっちゃったね」

めぐる「うん、四階だもんねー。荷物をもって上がるのも一苦労だよー」

凛世「凛世たちがお付き合いして、正解でした……」

灯織「だね、一人でこれだけの荷物をもって往復するのは大変だよ」


私たちは食堂から荷物を抱え込んで音楽室のある4階まで戻ってきた。
チュロスをはじめとして、ドリンクの補充も行ったことで荷物の重量はそれなりになり、
分担して持つことでここまで来ることができた。
チョコについて行って正解だったな。


智代子「音楽室は……こっちだね!」


チョコの先導で私たちは音楽室へとたどり着く。
結構時間もかかってしまった。みなさんお待ちかねのはずだ。
急いで戻らないと……と音楽室に向き合ったその時。


めぐる「……あれ?」

灯織「どうしたの?めぐる」






めぐる「むむむ……?扉が、開かないよ……」


凛世「はて……」

めぐる「固い……うーん……!」


私たちの中では運動神経が高いはずのめぐるが扉を開けようとしても、びくりともしない。


灯織「ちょっ、ちょっと待って!無理やりにやったら壊れちゃうかもしれないから……中の人に声をかけてみようよ」

灯織「すみませーん!咲耶さん、摩美々さん、愛依さん、雛菜!どなたか開けてもらえませんかー?」


と扉越しに叫んでみたんだけど……


「…………」


扉からの応答はない。


凛世「灯織さん、音楽室は完全防音のはず……叫んでも意味はないのかと」

灯織「あっ……そっか」

智代子「でもどうしたんだろう?もうライブ始めちゃってるとか?」

灯織「いや、それは流石に……」

めぐる「……ねえ、これ、本当に大丈夫なのかな」

灯織「めぐる……?」

めぐる「……考えたくはないけど、何かが中で起きてたりー……」

(……!!)


そうだ、この学園でイレギュラーが起きた時、私たちが真っ先に疑うべき可能性がある。
それは事件。しかも人の命がかかった事件だ。
そのことを急に意識すると、扉のドアノブが急速に冷えたような感覚を覚えた。
人の温かみなど一切ない、無機質な温度。

そしてそれは、錯覚なんかじゃなかった。


智代子「そういえば、なんだかここ……肌寒くない?」

めぐる「確かに!ここだけなんだか温度も低いよね?」

凛世「……!!扉の下から、冷気が漏れ出しております……」

灯織「れ、冷気……?な、なんで……」

もはや何かが起きていることは、予感から確信に変わりつつあった。

灯織「は、早く中を確かめないと!!」


焦燥から扉を何度も押してみるも、扉はわずかにも動かない。
他の部屋よりも重厚なつくりだ。私のような一女子高生の腕力では大した効果を持たない。


智代子「どどど、どうしよう?!」

凛世「皆さん……ここは一度、モノクマさまを頼るのはいかがでしょうか……」

灯織「も、モノクマ……?」

凛世「はい……モノクマさまは、事件が起きている際には施錠済みの扉も開けてくださると仰っておりました……」

凛世「今なら、凛世たちでは及ばぬ扉も、開錠してくださるのではないかと……」

(……!!)

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モノクマ「キミらのために必要な場合ならボクは鍵を開けてあげるからね!」

モノクマ「エリアの解放だとか、不法侵入のためだとかそんな不健全な目的ならダメだけど」

モノクマ「もしも鍵のかかった部屋の中で事件が起きてたりしたら、ボクは開けてあげるからさ!」

摩美々「要はこのコロシアイの円滑な進行のためなら、鍵は言われれば開けるってコト?」

(確かに……甘奈の事件の時にも個室の鍵をモノクマに開けてもらったっけ)

(事件に関係する場合なら解錠もするってことかな)
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(確かに、モノクマは事件が発生している際には扉を開けてくれる、私たちに協力してくれると約束してくれた)

(……モノクマを頼るのは気が進まないけど、今は手段を選んでいる場合じゃない)

灯織「モノクマ!!」

モノクマ「はいはい、およびですかー?」

智代子「どこからともなく!」

灯織「モノクマ、この扉を開けてくれますか?!中で何が起きてるか確かめたいんですが!」

モノクマ「んー?」


私の要求を聞いたモノクマは、扉に近づいていくと機械の眼球を扉に擦り付けるほどに凝視。
しばらくそのままにしたかと思うと、






モノクマ「嫌です!開けません!」


開錠を拒絶した。


灯織「えぇ?!な、中では明らかに何かが起きてるんですよ!?開けてくれないと!!」

モノクマ「シラ・ヌ・ゾンゼーヌ」

智代子「だ、誰?!急に外国人の名前?!」

凛世「知らぬ存ぜぬ……あくまで開錠の意志はない、ということでございましょう……」

智代子「そ、そんな……どうしよう……!」

めぐる「こうなったら強行突破だよ!今ここには四人もいるんだし、全員で体当たりをしようよ!」

灯織「め、めぐる……?!力業……?!」

めぐる「そうでもしないとこれはもう開かないよ!時間も残ってないかもだし!急がないと!」

凛世「江戸川や金田一ではよくある手法ですが……うまくいくのでしょうか……」

智代子「や、やるしかないよ!凛世ちゃん!」

灯織「腹をくくるしかない……」


全員で横並びになって深呼吸。タイミングを合わせて、一斉に。
体当たり!!

ドシン!!

めぐる「もう一回!」

ドシン!!

智代子「あ、ちょっと動いたよ!」

ドシン!!

凛世「緩んでまいりました……」

ドシン!!

灯織「これで終わり……!!」

ドシン!!

_____ガシャーン!!


度重なる体当たりの果て、あの重量ある扉はついに動いた。
観音開きのその扉は、まるで地獄の窯のようにぽっかりと口を開け、そこからは急速に冷気が飛び出す。
体を刺すような寒冷な風を一身に浴びながら、私たちは音楽室の中へ足を踏み入れ……


モノクマ「ストーップ!!」

灯織「モノクマ?!な、なんですか急に?!」

めぐる「急がないとなんだよ?!邪魔しないで!」

モノクマ「でもオマエラ、その一歩を踏み出したら……死ぬぜ?」

智代子「え……?!えぇ?!し、死ぬ?!」

モノクマ「まぁ死ぬのは大げさだけど、今入ったら害のあるガスを吸っちゃうから、少しだけ待ってて!換気してオマエラが入っても大丈夫なようにしてやるからさ!」


と、私たちの前に立ちふさがったモノクマはその場で指パッチン。


ゴゴゴゴゴゴゴ

地鳴りのような音が響いたかと思うと、


智代子「な、なに?!地震?!」

凛世「これは……樹里さんの時のように、また……」


ゴゴゴゴゴゴゴ

その音はどんどん近づいてきて、


灯織「何かが、来てる……」

めぐる「ま、また救急車?!」


ゴゴゴゴゴゴゴ

ついに姿を現した。


モノクマ「出でよ!【自立歩行型空気清浄機】!」


________私たちの後ろから!


めぐる「な、な、なにこれーーー?!」

灯織「ろ、ロボット?!」


モノクマが【自立歩行型空気清浄機】と言ったそれは、
ずんぐりむっくりな体型はしているものの、しっかりとした武装を伴った軍用兵器のように見える。
一歩一歩進むたびに地響きがするほどの巨体。こんなものを隠し持っていたのか。


モノクマ「どう?カッコいいよね、イカすよね?ブルっちゃうよね?」

智代子「……あれ?でも、このロボット、なんか見覚えが……」

灯織「……え?」


チョコの指摘を受けて、改めて冷静にロボットを見つめてみる。
確かにフラスコのような体躯には強い既視感。
モノクマの言う通り、物理室で見たあの大仰な装置だ。


凛世「モノクマさま……物理室の空気清浄機はどこにやったのですか……?」

モノクマ「……キミのような勘のいいガキは嫌いだよ」

モノクマ「どう?驚いた?ボクが魔改造して、物理室の空気清浄機は自動操縦のロボットに改造しておいたんだよね!」


それにしてもそんなロボットがこの学園のどこを歩いてきたというのか……
今更気にしても仕方ないけど……


モノクマ「ほらほらどいたどいた!空気清浄のお仕事開始ですよー!」

ロボット『オデ……クウキ、キレイニスル……』


ロボットは地響きを響かせながら音楽室に入って言ったかと思うと、
けたたましい音を立てながらその機能をふるい始めた。


_______私たちは呆然とその光景を眺め、有毒ガスとやらの収束を待つしかなく、数分後。


モノクマ「はい、万事オッケー!上手にできましたー!」

ロボット『オデ……ホメラレテ、ウレシイ……』

モノクマ「ほら、オマエラも自立歩行型空気清浄機くんに感謝の言葉を!」

めぐる「ありがとー!」

灯織「ありがとうございました!」

凛世「謝意を、表します……」

智代子「み、みんな真面目だ……」

灯織「そ、それより急がないと……!中でガスが発生していたなら、皆さんの身にも何か起きていてもおかしくない!」


そう、モノクマがわざわざ私たちを制するまでの事態が中で起きている。
胸をざわつかせるには十分すぎるほどの理由がある。

何が起きているのか、確かめないといけない。
一歩ずつ中へと進む。


パシャッ パシャッ

音楽室にはおおよそふさわしくない、水面を足裏が踏みつける音。
肌を突きさすような異常なまでの低温の空気。
そして、鼻を刺すような異臭。これは何かが……焼け焦げたような香り?

【異常】なのはもはや火を見るより明らかだった。


めぐる「ていうかなんか……暗いね?」

灯織「うん……照明が落ちてるみたい、ぼんやりとステージ上だけ照らされてるんだけど……よく見えないね、近づいてみないと」

智代子「……あれ?ステージの上って……誰かいるのかな?」

凛世「ぼんやりと、お姿が窺えます……」


自分の足元もおぼつかないような暗闇。
私たちは電灯に集う羽虫のように、ステージ上の薄明りへと誘われて行く。



一歩一歩、ステージへと近づく。


一歩一歩、踏みしめていく。


一歩一歩…………




_________絶望へと近づいて行った。








【真っ暗闇の中、ライトの薄明りは白瀬咲耶の死体を照らしていた】





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CHAPTER04

Marionetteは絶望と眠る

非日常編


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事件発生したところまででキリがいいので本日はここで終了です。
次回非日常編より開始いたします。

次回更新は6/2、21:00~を予定しています。
それではお疲れ様でした…

>>765はミス?

>>789
完全なコピペミスですね…
無論朝時間になるので下記が正しい形になります。
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_____

_______


【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』

さて、今日はライブがあるんだよね。
一日中そのお手伝いかな?
とりあえずは食堂に行ってみよう……


ピンポンパンポーン

『死体が発見されました!』

まるでパラシュートなしのスカイダイビングでもしているかのように、
私の体は地に感覚がなく、膝から砕け落ちてしまいそうな喪失感に襲われていた。
私たちをまとめ引っ張り続けた、リーダーとも言うべき存在であった彼女は、
暗闇にその姿を落とし、そして息を止めている。
そんな彼女を見ているうちに喉に何か押し込まれたかのように、私自身も呼吸ができなくなっていた。
彼女が味わった苦しみはこれほどのものであるはずもないのに。


めぐる「さ、咲耶……そんな、嘘、だよね……咲耶、咲耶!!」


亡骸を抱き上げていくら揺さぶっても、もはや反応はない。
力なくその首は慣性に従うのみ。
……もう、終わってしまっている。

私たちが咲耶さんの亡骸に釘付けになっていると、急に目の前の暗闇が晴れた。
照明がモノクマの手によって点けられたらしい。


モノクマ「あらら、死んじゃってますね」

灯織「モノクマ……」

めぐる「モノクマ!これはモノクマのせいだよ!」

モノクマ「ん?」

めぐる「モノクマが扉を開けてくれなかったから、わたしたちは……咲耶を守れなかったんだよ……!」

モノクマ「はぁ……なんの根拠があって言ってるわけ?あの時には既に白瀬さんが死んでた可能性もあるでしょ?」

モノクマ「そりゃ事件が起きるのをボクは止めないよ?でもだからってすべての責任をボクに押し付けるのはそりゃ責任甜花ってやつだよ!にへへ……」

そんなことはわかっている。人の死というのも目の前にすれば、やり場のない思いをぶつけたるのが心情。めぐるの反応はその吐露でしかない。

モノクマ「で、死体が見つかったわけだけど……」

モノクマ「今回においては、かくれんぼのルールの上でコロシアイ合宿生活の進退についてお話ししなくちゃダメだよね!」

(……!!)


そう、モノクマの言う通り。
今は【かくれんぼ】の真っ最中。私たちが、私たちの中に潜む裏切り者を見つけ出して殺害した時、このコロシアイ合宿生活は終結する。
もし仮に……咲耶さんが裏切り者だった場合。
この合宿生活は終わりなんだ。
そのことを完全に思考の外に追いやってしまうほどに、私の脳は完全に混線していた。


モノクマ「だから、オマエラはそこで意識を失ってる三人をさっさと引き起こしてよね!」


モノクマが指さした先にはあちらこちらに人影が点在している。
特徴的な髪色の三人は、それぞれ摩美々さんと愛依さんと雛菜だ。


モノクマ「ボクは樋口さんを連れてくるからさ、そしたら結果発表と参りましょう!」

モノクマはそのままそそくさと音楽室を後にする。

智代子「……とりあえず、三人を起こさないとだね」

めぐる「うん……」


私たちは一人一人肩を揺さぶり、起こしていった。


愛依「ん~……?」

摩美々「ふわぁー……」

雛菜「あれ?雛菜寝ちゃってた~……?」


意識が未だに鮮明としない中、彼女たち一人一人に、咲耶さんの死という絶望的な事実を突きつけていく。
私がその事実を口にするたび、胸にずしりずしりと何かが重くのしかかっていくのを感じる。
そしてそれは同時に、彼女たちの表情も曇らせていく。
愛依さんの溌溂とした笑顔は失われ、雛菜は冗談を口にしなくなる。
何より、同じユニットの一員だった摩美々さんは…


摩美々「……咲耶」


咲耶さんの名前を呟いたっきり、何も言わなくなってしまった。
目を伏せがちになり、私たちとは距離をとるように動く。
ただ、何かにおびえたり、うろたえたりしている様子ではない。
むしろその逆、摩美々さんは何かを見通したかのように、穏やかに私たちから距離をとっている。


そしてすぐに、樋口さんを連れたモノクマが戻ってきた。


モノクマ「おっけー!これで役者は揃ったね!」

円香「……咲耶さんが殺されたんですね」

灯織「……はい」

雛菜「円香先輩、今までどこにいたの~?」

円香「……どこだっていいでしょ、少なくとも音楽室じゃないけど」

モノクマ「それではこれより、【かくれんぼ】の結果発表を行います!」

めぐる「結果発表……?」

灯織「裏切り者を私たちが殺害したらこの合宿生活は終わり……その条件を満たしたかどうかの発表だと思う」


それはつまり、咲耶さんが【裏切り者】だったかどうかをこの場で発表するということ。
咲耶さんが、この合宿生活が始まったときからコロシアイを促進する側の人間で、情報をモノクマへ横流し続けていたかどうか。
それが今ここで明らかになるということ。


灯織「……」


そう考えると、ここでモノクマの言う結果がどうあれ……私たちは手放しで喜べない。
ここでコロシアイが終われば、咲耶さんと過ごした日々は嘘だったということになる。
ここでコロシアイが終わらなければ、待っているのは更なる絶望。また私たちの誰かの命が学級裁判で失われる。

そんな最悪の結果発表を前にして、体の震えは止まらなかった。


モノクマ「それでは発表いたします!」

モノクマ「今回のかくれんぼの結果、オマエラは白瀬咲耶さんを殺害いたしました!」

モノクマ「その結果、このコロシアイ合宿生活は…………」






モノクマ「続行が決定いたしましたーーーーー!!」





コトダマゲット!【かくれんぼ】
〔かくれんぼのルール
1.オマエラは鬼となって、オマエラの中に潜む裏切り者を探してもらいます。
2.見つけ出した裏切り者をぶっ殺します。
3.裏切り者をオマエラが殺した場合、学級裁判は行われずそのままコロシアイ合宿生活はおしまいとなります。
4.みんなで協力して裏切り者をぶち殺して仲良くなりましょう。
5.なお、このかくれんぼにはモノクマは参加しません。

以上のルールが今回の動機として設けられた。白瀬咲耶の殺害において、この条件は満たされたことにならず、学級裁判が行われることになった〕


摩美々「……っ!」


愛依「合宿生活が、終わらない……?」

モノクマ「そういうこと、オマエラはかくれんぼによるコロシアイ合宿生活の終結条件を満たすことに失敗してしまいました!残念、絶好のチャンスは両手から零れ落ちてしまったのです!よよよ……」


コロシアイ合宿生活の存続宣言は耳孔を即座に通り抜け、肺へと届き、
黒々した靄を一瞬にして引き起こす。むせかえるような落胆に、吐き気すら覚える。

だって、この存続宣言は、何の罪もないシロの咲耶さんを私たちの誰かが殺害したことを意味するから。
疑心暗鬼の果てに、無為に命を奪ってしまったことを意味するから。


モノクマ「ゲームオーバー!残念だったね、今回のクロにはそのまま学級裁判に挑んでもらうよ!」

めぐる「が、学級裁判……」

モノクマ「当然だよね、コロシアイ合宿生活に学級裁判はセット!今回の事件でも当然オマエラは生き残りをかけた対決に挑んでもらうよ!」


私たちは呆然と立ち尽くす。
これまでの殺人事件でもこの喪失感は味わってきた。
だけどそれ以上に、この生活から解放される一縷の可能性に縋る心があったからこそ、失意という言葉でくくれないほどの失意が押し寄せている。


そして、それとは対極的に……彼女は嬉しそうにしている。


円香「……ふふっ」

円香「安心しました。まだだれも手にかけていないのに、ここで終わられたらそれこそ透と小糸に対しての裏切りになりますから」

モノクマ「樋口さんからすればそうだろうね!悲しむ者居れば喜ぶ者もいる!世の常というやつですね!」

摩美々「……本当に、学級裁判をやるの」

モノクマ「え?今言った通りだよ?やりますよー?」

摩美々「……」

摩美々「……そう、そういうことなんだー、把握したー」

(……摩美々さん?)

摩美々「……はぁ、なんで私に任せるんですかぁ」


摩美々さんはモノクマに確認を終えると、何かぽつりとつぶやく。
その中身までは聞き取れなかったが、決意を新たにしたような様子。摩美々さんはすぐにステージ上の咲耶さんの遺体へと近づいていった。


摩美々「ほら、さっさと捜査始めようよー」

灯織「ま、摩美々さん……大丈夫なんですか?」

摩美々「……」

摩美々「ここで立ち止まれないでしょー、咲耶の遺志を継がなきゃなんだしー」

(……咲耶さんの、遺志?)


摩美々さんの真意はわからないけど、仰る通りだ。
この生活が続くからには、私たちは生に縋って、戦うしかない。
冷静になるんだ、風野灯織。絶望を感じるのは、すべてが終わった後でいい。


灯織「……めぐる、とりあえず今は事件の捜査」

めぐる「灯織……うん、そうだよね……やるしか、ないよね」

灯織「……よし、始めよう」


【捜査開始】

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モノクマ「さあ、とりあえずはいつもの通りモノクマファイルから参りましょー!」

モノクマは例によって書類一式を一人一人に丁寧に手渡ししていく。
私もまた慣れた手つきで開封、上から順に目を通していった……


『被害者は白瀬咲耶。死亡推定時刻は16時20分ごろ。音楽室のステージ上で殺害された模様。目立った外傷はなく、犯人と争った形跡もない。事件発生当時、現場ではスプリンクラーが作動しており、死体も頭からつま先まで全身が濡れてしまっている』


灯織「概ねこんなところかな……」

めぐる「16時20分ってなると……わたしたちが寄宿舎エリアにいた時間帯だね!」

凛世「はい……凛世たちが食堂に不足分を補充しに行っていた頃合いでございます……」


智代子「あの時裏で事件が起きていたんだね!」

灯織「そういうことだね……」


つまり、あの時事件現場におらず、行動を同じくしていた私、めぐる、凛世、チョコの四人には明確なアリバイがあったということになる。
犯人は、あの時音楽室にいた三人の中に……?

コトダマゲット!【モノクマファイル4】
〔被害者は白瀬咲耶。死亡推定時刻は16時20分ごろ。音楽室のステージ上で殺害された模様。目立った外傷はなく、犯人と争った形跡もない。事件発生当時、現場ではスプリンクラーが作動しており、死体も頭からつま先まで全身が濡れてしまっている〕


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(まずは事件現場の捜査から始めよう…)

(今回は私たちの関知しないところで起きた事件……ともなると現場で見落としがあると命取りになる。小さな証拠であってもしっかり拾って調査しないと)

(おおまかに調べる箇所をまとめると…)

(咲耶さんの遺体があった【ステージ上】、ステージの照明をはじめとした裏方の機材を操作できるステージ下の【制御室】、スプリンクラーを浴びてびしょ濡れになった【観客席】、そして最後に事件当時締め切られていた【入口】)

(この四か所付近を調査しよう)

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1.ステージ上
2.制御室
3.観客席
4.入口

↓1

1 選択
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【ステージ上】

咲耶さん……今回のライブの企画者であり、この合宿生活で荒んでいた私たちのことを自分以上に気にかけてくれていた方だ。
モノクマの宣言により、彼女が裏切り者ではないと判明したわけだけど…
だとしたらなおさらこの死を前にしてやるせなくなってしまう。


摩美々「……」


摩美々さんは、咲耶さんの遺体を前にして、何を考えているんだろう…
その瞳は決して希望を失った様子ではない。むしろ何か……別の何かを手に入れたような、そんな強い視線だ。


摩美々「灯織は今回の事件、誰が犯人だと思うー?」

灯織「えっ?!い、いや……まだ見当もついていないというか……」

摩美々「……ふーん、まだ犯人はわからないんだー」

灯織「……摩美々さん?」

摩美々「……多分今回灯織とはあんまり協力できそうにないと思うんだよねー」

灯織「え?」


それだけ言うと、摩美々さんはまたしても私から距離をとる。
これまで摩美々さんは私と志を同じくして、基本的に協力関係にあったはず。
でも、今回は明確に違う。敵意とまではいわないにせよ、私と同じ目線ではない。

犯人を見つけ出そうと……していない?
いや、そんなはずはない……ないんだけど……


めぐる「もう、灯織!摩美々は摩美々だよ!とりあえずは捜査でしょ?」

灯織「めぐる……うん、ごめん……大丈夫」


そうだ、他の人がどうであれ……
私のやるべきことは、真実を見つけ出すだけ。それだけなんだから。

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1.咲耶の死体を調べる
2.ステージ上の配線を調べる
3.ステージ上の明かりを調べる
4.ステージカーテンを調べる

↓1

1 選択

咲耶さんの死体に触れる。モノクマファイルにもあったけど、体はその全面が水でびしょ濡れになっている。


めぐる「こんなビショビショになるって……何があったのかな?」

灯織「それはたぶん……あれなんじゃないかな」


咲耶さんを濡らしたのは、ステージの天井にも見える楕円柱の機械。スプリンクラーだろう。


灯織「ほら、咲耶さんだけじゃなくステージ、音楽室自体が全体的に濡れてるでしょ?だったらあれが作動したと考えるのが自然じゃない?」

めぐる「そっか!スプリンクラーで水が散布されたせいでビショビショだったんだね!」

灯織「でも、なんでスプリンクラーが起動したんだろう……?」

モノクマ「その疑問にはボクがお答えいたしましょう!」

モノクマ「音楽室に備え付けられたスプリンクラーは煙を感知すると一斉に起動する仕組みになっています!火事は火事になる前に鎮火するのが鉄則だからね!」


なるほど……煙を感知して自動で散布されるスプリンクラーか。
ってことはつまり、私たちが音楽室を離れたときに煙が発生する何かが起きたってことなんだ。


コトダマゲット!【スプリンクラー】
〔音楽室に備え付けられているスプリンクラー。煙を感知し、火元の消化のために水を散布する。事件当時にも作動していたようで、灯織たちが現場に踏み入った際には現場は水浸しになっていた。〕

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1.ステージ上の配線を調べる
2.ステージ上の明かりを調べる
3.ステージカーテンを調べる

↓1

1 選択

ステージ上には配線がステージの右から左に複雑に張り巡らされている……


めぐる「すごい数だねー……」

灯織「音響設備に照明設備、それに垂れ幕……ざっと見ただけでも電気で操作するものがこれだけあるんだもん。ケーブルも多くなっちゃうよね……」

めぐる「これだけあったらうっかり踏んづけちゃいそうだね……」

灯織「……あれ?ここのケーブル……途中でちぎれちゃってるね」

めぐる「ホントだ!これじゃあ電気が届かないよ!」

灯織「どこに繋がってるケーブルなんだろう……ちょっと確かめてみようか」


途中で断線してしまっているテーブルを持ち上げ、端を確かめる。随分と長いテーブルだけど、その元を手繰っていくと……あった。
これは……発電機?


めぐる「非常電源……って書いてるね!」

灯織「……どうやら、音楽室が停電の時に作動するみたいだね。音楽室の中にある設備の電力を一台で賄えるぐらいすさまじい発電力があるみたい」

めぐる「すごいパワーだね!……あれ?でもだったらどうして事件のとき照明はついてなかったんだろう?」

(そうだ……あの時も非常電源は作動していたはず……だったら、照明も点いていないとおかしいはずなのに……)


コトダマゲット!【非常電源】
〔音楽室が停電になると起動する。一台で音楽室のすべての設備を維持できるほどの発電力を有している〕

コトダマゲット!【断線ケーブル】
〔ステージ上に落ちていたケーブルの一部が、途中でちぎれてしまっていた〕

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1.ステージ上の明かりを調べる
2.ステージカーテンを調べる

↓1

1 選択

めぐる「ねえ灯織!これってなんだろう?」


めぐるが指さしたのはステージの床に固定されたプラスチック製の物体。
円盤のような形状をしたそれは床と一体化したようになっている。


灯織「それは……フロアライトじゃないかな」

めぐる「フロアライト……ってことはこれが光るの?」


そう、咲耶さんの死体を発見した時もぼんやりとステージだけは光っていた。
おそらくこのライトが照らしていたんだろう。


灯織「しかもこれ……センサーがついてる。周囲の光を感知して作動するみたい」

めぐる「んー?」

灯織「ほら、指でセンサーを覆うと光ったでしょ?一定の明るさ以下になると自動で転倒する仕組みなんだよ」

めぐる「ほんとだ!しかもこれって電池式だから停電の時でも使える非常用のライトなんだね!」

灯織「うん、そうみたい」


だから死体発見の時にもこれだけが光っていたんだ。
電源は音楽室のその他とは別。覚えておいた方がいい情報かも。


コトダマゲット!【フロアライト】
〔ライブステージ上に並べられていたライト。感暗式で、一定の光度以下になると自動で転倒する。電源は電池を使用し、それぞれ独立している〕

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【選択肢が残り一つとなったので自動で進行します】


ステージの上に何か異物はないか、屈んで目を光らせると……あった。
ステージカーテンのその裏に、ひっそりと隠すようにしておいてあるのは……ボトル?


めぐる「薬品?」

灯織「この形状は……科学室にあるようなボトルだね」

めぐる「ってことは……もしかして、毒?!」

灯織「……悪い勘ほど当たるんだね。めぐるの言う通りだよ」


そのボトルにはわかりやすく黄色のラベリングがされていて、取扱注意の文字。


灯織「これ単品ではそこまでの毒性はないみたい……家庭用洗剤にも用いられている薬品」

めぐる「ふむふむ……」

灯織「だけど特定の期待と結合した時には強い有毒性のガスを発生させて、吸引するだけで呼吸困難になるみたい」

めぐる「ええ?!そ、それじゃあ迂闊に使えないよ!」


迂闊に使うどころか……咲耶さんの死体の近くに隠されていたこれは、そういうことなんだろう。


コトダマゲット!【薬品B】
〔ステージ上に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。薬品Aと結合すると強い有毒性のガスを発生させ、吸引すると数分で呼吸困難になり、適切な治療を行わなかった場合死に至る。使用後のボトルは特殊な洗浄が必要となるため、使いまわしはできない〕

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さて、ステージ上の捜査はこれぐらいでいいかな……?
まだ音楽室には調べる所がいっぱいある……

効率よく調べないとね。

1.制御室
2.観客席
3.入口

↓1

1 選択

【制御室】

制御室は音楽室のステージ上の照明や音響の管理を行う部屋だ。
簡易な扉がついているものの、観客席から直接入れるようになっている。


めぐる「この部屋にはスプリンクラーはついてないんだね」

灯織「まあ、そりゃそうだよね……精密機械だらけだから」

めぐる「通りでこの部屋は水浸しになってないんだ……」


直接私が操作することはなかったけど、この部屋の設備についてもある程度抑えておいた方がいいかな……

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1.ブレーカー
2.エアコン

↓1

1 選択

制御室の壁、少し高い位置にブレーカーが取り付けられている。


灯織「このブレーカーが音楽室全体の電力をつかさどってるみたいだね」

めぐる「じゃああのレバーを下ろしたら、この部屋の電力は全部止まっちゃうんだね!」

灯織「この部屋だけ、電気系統が学校エリアで独立してるんだ……」

モノクマ(あの悪徳業者め)

灯織「……」

(急に脳内に何か響いたような気がするけど、それは無視するとして)

灯織「でも、あのレバーを下ろそうにも私たちじゃ手は届きそうにないね……」

めぐる「うーん、あと十センチちょっとぐらいかな……ぎりぎり手を伸ばしても届かないぐらいだよ!咲耶でもギリギリなんじゃないかな?」

灯織「これを操作することはできなさそうだね……」

めぐる「うーん……」


コトダマゲット!【ブレーカー】
〔音楽室全体の電力供給をつかさどるブレーカー。レバーを上下させてオンオフを切り替える。かなり高い位置に取り付けられており、灯織たちでは降ろせそうもない〕

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【選択肢が残り一つとなったので自動で進行します】


めぐる「この部屋にもエアコンがついてるんだねー」

灯織「一応簡易的だけど扉はあって、別室扱いみたいだからね」

めぐる「でも、扉は開けっ放しだったみたいだよ?ほら、ストッパーが噛ませてある!」

灯織「まあ、夏とか冬とかで空調を活用したいタイミングでもないと……あんまり関係なさそうだもんね」

めぐる「んー?でも、このエアコン、タイマーが設定されてるよ?」

灯織「……ホントだ、16時20分に起動する設定だね」

めぐる「事件が起きたのと同じタイミング……?」

灯織「これは……何か関係ありそうだね」


コトダマゲット!【制御室のエアコン】
〔ステージ脇の制御室に取り付けられていたエアコン。16時20分になると起動するようにタイマーが設定されていた〕

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制御室も調べ終わった……
ここからが本番、広いホールのような空間を隅々まで調べつくさないと……!

1.観客席
2.入口

↓1

1 選択

【観客席】

ステージ下、観客席も事件の前後でだいぶ様相が変わっている…
スプリンクラーで水浸しになっているのは勿論のこと、見かけなかったものもいくつかチラホラと…


めぐる「会場のことだったら、残って準備を続けてたみんなにもいろいろ聞いた方がいいかな?」

灯織「うん、そうだね……事件の発生までの流れとか、気になるものも落ちているし、いろいろ聞き込みしてみよう」

めぐる「オッケー!捜査は徹底的に!だもんねっ」

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1.愛依に話を聞く
2.観客席に落ちている缶詰を調べる
3.観客席に落ちているボトルを調べる
4.エアコンを調べる

↓1

1 選択

灯織「愛依さん、事件当時の状況についてお伺いしてもよろしいでしょうか?」

愛依「事件当時の状況?」

めぐる「うん、灯織とわたしは寄宿舎エリアにいたから、なにが起きたのか詳しく聞いておきたいんだ!愛依は事件現場にいたんだよね?」

愛依「そっか、灯織ちゃんたちは何が起きたかよくわかってないんだ……」

愛依「や、っていってもうちも全然把握してるわけじゃないんだけど……」

灯織「いや、愛依さんの分かる範囲内で大丈夫ですので……少しでも情報を頂けたらなと」

愛依「オッケー、えっと確か……」

愛依「灯織ちゃんたちが食堂にもっかい戻ってからどれくらい経ったころだったっけ……」

愛依「確か4,5分……数分経ってからだったと思うんだよね」


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愛依『雛菜ちゃん、そっち飾り足りてる~?』

雛菜『大丈夫ですよ~!そっちは大丈夫ですか~?』

愛依『こっちも足りてる~、もうちょいだしがんばろーね!』

雛菜『はい~』

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愛依「うちと雛菜ちゃんは会場の飾りつけをやってて……」


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咲耶『摩美々、この角度はどうだい?』

摩美々『んー、もうちょっと右に向けた方がいいかもー』

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愛依「咲耶ちゃんと摩美々ちゃんは二人で照明の調整をしてたんだよね」

愛依「咲耶ちゃんがステージ上、摩美々ちゃんがステージ脇の制御室にいたはず!」

愛依「で、そんな感じでしばらく用意してたんだけど……」

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咲耶『摩美々、照明のパターンチェンジは大丈夫そうかい?』

摩美々『切り替えもボタン一つのお手軽操作なので大丈夫でーす』

愛依『……っしょ、凛世ちゃんすごいなー……!こんなキレーな飾り作れんだもん』

雛菜『ホントですね~』

_____ブシュウウウウウ!

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愛依「マジでなんの前ぶれもなく、観客席から煙が吹き上がってマジでビビったんだよね!」

灯織「煙……ですか?」

愛依「そう、火事みたいな感じでモクモク~!って真っ白な煙だった!」

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愛依『……えっ?!か、火事?!』

咲耶『……!?み、みんな、伏せるんだ!』

雛菜『え~?』

咲耶『煙を吸うのだけは何としても避けるんだ!有毒性のガスが発生している恐れもある、口を抑えてしゃがむんだ!』

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愛依「で、うちらは咲耶ちゃんの指示に従ってその場にしゃがんだんだけど……」

愛依「その煙を感知した火災報知器がすぐにスプリンクラーを作動させて……」

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________シャアアアアア……

愛依『わっ?!つ、つめた?!』

雛菜『天井のスプリンクラーが動いてますね~』

________ブツン!

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愛依「スプリンクラーにビビってたら突然照明も落ちてマジビビったんだよね!」

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摩美々『ちょっと、何―?停電―?』

雛菜『真っ暗で何にも見えない~』

咲耶『みんな、落ち着いて!冷静に立ち回るんだ!』

愛依『真っ暗じゃん、もうお先真っ暗じゃん!』

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愛依「うちなんかテンパっちゃってうまいこと言っちゃった」

灯織「パニック状態だった様子はお察しいたします……」

愛依「でも、そうやってパニくってたら……」

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咲耶『おかしいな……非常電源が作動していない……?』

摩美々『ちょっと、なんか変じゃないー……?なんか、すごく眠いんですけどー』

雛菜『……すぅ、すぅ』

愛依『ひ、雛菜ちゃん……?』

~~~~~~~~~~~~~~~

愛依「急に眠気に襲われ始めて……」

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咲耶『み、みんな?!大丈夫かい?!』

摩美々『あー……これ、やばいかもー……』

愛依(……うちも、ダメ、もう瞼が……)

咲耶『……な、何が起きてるんだい?!く、口を抑えたり……対策を……』

~~~~~~~~~~~~~~~

愛依「だんだん意識が薄れていく中でも、咲耶ちゃんの声は聞こえてて……」

愛依「でも、結局うちもそのまま寝ちゃったんだよね」

灯織「咲耶さん以外、全員が寝てしまったんですか?」

愛依「うん、照明が落ちてて真っ暗だったから確かめたわけじゃないんだけど……」

愛依「雛菜ちゃんとか摩美々ちゃんの寝息が聞こえてたし、多分そうだったと思う」

めぐる「うーん、どういうことなんだろう?」

灯織「集団幻覚……催眠ガス……科学スモッグ……?」

めぐる「ええ?!そ、そんな恐ろしいことが?!」

灯織「ご、ごめん……あくまで可能性みたいなものだから……」

灯織「咲耶さん以外が意識を失ってしまっていた状況……これは覚えておいた方がいいよね」

愛依「どう?役に立ちそう?」

灯織「はい、事件当時の状況を推理するうえではこれ以上ない材料です。助かりました」


コトダマゲット!【事件当時の状況】
〔愛依と雛菜は観客席の装飾、咲耶はステージ上で、摩美々は制御室で照明の調整をしていた。作業中唐突に煙があがり、咲耶の指示で全員が屈んでいると、煙を感知したスプリンクラーが作動。その直後に照明も落ちてしまう。真っ暗闇の中、咲耶を除いた三名はなぜか意識を失ってしまった〕

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1.観客席に落ちている缶詰を調べる
2.観客席に落ちているボトルを調べる
3.エアコンを調べる

↓1

1 選択

音楽室の観客席、その中央あたりには缶詰のようなものが落ちている。


めぐる「あれ?なんだろう、これ」

めぐる「『ムシコロリン』……?これって害虫駆除に使うやつかなぁ?」

灯織「いわゆる燻煙剤だね……虫に対して有効な煙を発生させて、家庭内の害虫を追い出すために使われるキッチン用品だよ」

めぐる「そっか……ってことはこの音楽室であの虫が出たってことなんだね!」

めぐる「ほら、もうつかった後っぽいし……きっと咲耶あたりが事前に焚いておいてくれたんだね!」

(そんなの、樋口さんからすれば卒倒ものだろうな)


コトダマゲット!【燻煙剤】
〔音楽室に落ちていたもの。開封して着火するとしばらく経った後に自動で煙が発生する。害虫撃退用〕

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1.観客席に落ちているボトルを調べる
2.エアコンを調べる

↓1

1 選択

床に何か手掛かりはないか、顔を地面に平行にするかのようにして、必死に目を凝らす。
すると、観客席の座席のある座席の下に、ボトルのようなものを見つけた。


灯織「これ、化学薬品のボトル……?」

めぐる「ホントだ、ラベリングも毒々しい!」

灯織「すでに開封されてる……えっと、中身は……」

灯織「薬品A……これは酸素と結合して気体を発生させる薬品みたい」

めぐる「酸素と結合ってことは、開けた瞬間反応が起きちゃうんだね?」

灯織「酸素より重い無色透明な気体を発生させるみたいだけど……その煙には催眠性の効果があるみたい」

めぐる「催眠性?」

灯織「血中の酸素濃度を下げて……眠気を強く誘発する効果があるみたい」

めぐる「じゃあ不眠症の人にうってつけの薬なんだね!」

(薬で眠るのは正しい睡眠とは言えないと思うけど……)


コトダマゲット!【薬品A】
〔音楽室の座席の下に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。気体を吸引すると催眠性の効果を発揮し、数分で意識を失ってしまう〕

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【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】


音楽室の壁には、エアコンの操作パネルが取り付けられている……


めぐる「ねえ、灯織……なんだか肌寒くない?」

灯織「……確かに、言われてみたらそうかも……」


思えば死体発見当時もそうだった。
咲耶さんの遺体を見つけたショックがあったとはいえ、流石に体が冷えすぎている。
……それに、扉を開けようとしているとき、扉の下から冷気が漏れ出ていた。


灯織「……もしかして」

めぐる「灯織?」

灯織「……やっぱり、予想通りだよ。エアコンの温度が異常なまでに低く設定されてる」

めぐる「18度……ええ?!さ、寒すぎるよ!お、温度上げてもいいかな?!」

灯織「い、一応やめておいた方がいいかな……現場の状況はそのままにしておいた方がいいよ」

めぐる「うぅ……風邪ひいちゃいそうだよ……」

灯織「よかったら私の上着、使う?」

めぐる「そ、そんなの灯織が風邪ひいちゃうよ!」

灯織「めぐるが風邪ひく方が嫌だから……ほら、使って?」

めぐる「灯織……ありがとう、灯織大好き!!」

灯織「わあっ!急に抱き着かないでよ……もう」

(ていうか結局抱き着くんだったら上着もいらないんじゃ……)


コトダマゲット!【音楽室のエアコン】
〔音楽室のエアコンは壁に取り付けられたパネルで制御されていた。温度は18度と異常なまでに低く設定されている〕

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【入口付近】

音楽室の入り口……事件当時この扉は固く閉ざされていた……
観音開きの扉で、廊下側から音楽室側へと押して開くタイプの扉だ。


めぐる「結構扉自体重たいんだよね……」

灯織「こういうホールだと、扉がどうしても大きくなるもんね……私たちみたいな女子高生だと、一人で開けるのにも結構力がいるよね」

めぐる「なのに開けるのにモノクマは協力してくれないんだもん、困ったよね!」


そう、私たちがこの現場に踏み入ったとき、モノクマに協力を求めたのにモノクマはそれを断固として拒絶。扉の開錠を拒否したんだ。


めぐる「前は困ったときは扉を開けてくれるって言ってたのにずるいよね!ちゃんと約束は守ってほしいなー!」

モノクマ「こらー!聞き捨てなりませんな!」

灯織「また出た……!モノクマ!」

モノクマ「壁に耳あり障子にメアリー潤ですよ!人の陰口は叩くもんじゃない!」

灯織「何が陰口ですか……約束を反故にしたのはそちらじゃないですか」

モノクマ「ばっきゃろー!ボクが約束を破るわけないでしょ!アイドルとの約束は必ず守るで知られてるのがボクだよ!親愛度は必ず10上げる!シーズン2でエベレストは登る!」

灯織「どういう意味ですか……?」

モノクマ「ボクはちゃんと宣言したよ!施錠された扉の向こう側で事件が発生しており、学級裁判の進行上必要な場合に限り、要求にこたえる形で開錠するって!」

めぐる「だから、それを守らなかったんでしょー!」

モノクマ「頭固いなぁ……鰹節かってーの!」

(モノクマはあくまで約束は破っていないと主張している……)

(いい加減な相手だけど、ここまで頑ななら……考え方を変えるべきなのかもしれない)

(モノクマの発言の真の意味、それは別にあるのかも……?)


コトダマゲット!【モノクマの証言】
〔モノクマはその部屋の中で事件が起きている場合、学級裁判に必要な場合は閉まっている鍵であっても特別に開けてくれるらしい〕

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1.謎の固形物を調べる
2.扉自体を調べる
3.ガスマスクを調べる
4.智代子に話を聞く

↓1

1 選択


扉の付近の床に、何か小さなものが落ちている。白くて弾力のある……ゴム製のものかな?
指の関節より少し大きいぐらいの小ぶりなものだ。


智代子「あっ!灯織ちゃん、何食べてるの?」

灯織「チョコ?いや、これは……」

智代子「いやー、捜査で頭を使うと疲れちゃうね!糖分補給、糖分補給♪」

チョコはそんな感じでいいわけを並び立てると、私の手から弾力のある何かを奪い取り、口へと放ってしまった。

智代子「もぐもぐ……」

灯織「ち、チョコ……それたぶん、お菓子じゃない……」

智代子「……!!」

智代子「ぺっ!」

智代子「……うう、口いっぱいに図工室みたいな味がする……早く教えてよ、灯織ちゃん……」

灯織「教える間もなかったから……ごめん」


コトダマゲット!【ゴム】
〔音楽室の入り口付近に落ちていた弾力あるゴムのような何か。智代子曰く、「図工室の味がする」らしい〕

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1.扉自体を調べる
2.ガスマスクを調べる
3.智代子に話を聞く

↓1

1 選択

灯織「音楽室の扉の鍵自体を確認しておかなくちゃダメだよね…」


咲耶さんの死体を発見した時、扉はなかなか開かなかった…
扉の構造から理解しないとね。


灯織「まず扉は観音開きの扉。廊下側から音楽室側へと押して開くタイプの扉みたい」

めぐる「向う側からストッパーを噛ませたら開くのを防いだりはできるかな?」

灯織「ドアノブの部分に棒状の物をはさんだりすれば出来なくもなさそうだけど…そういうものは見当たらないね」

灯織「事件当時、音楽室は鍵がかかってたわけだけど……」

めぐる「鍵は外側から閉めるタイプなんだね!足元の高さにつまみを捻るタイプの鍵がついてるよ!」

灯織「ってことは……鍵は音楽室の外側からしかかけられなかったんだね」

めぐる「じゃあ、事件の時も開けようと思えばすぐに開けれたんじゃない?!」

灯織「うぅ……あの時は慌ててたからそんなこと気づきもしなかったよ」


コトダマゲット!【音楽室の扉の鍵】
〔扉下部にいわゆるシリンダー式の鍵がついている。施錠できるのは外側からだけ〕

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1.ガスマスクを調べる
2.智代子に話を聞く

↓1

1 選択

入り口付近に、見慣れない物体がある。
これは、ドラマやバラエティでしか見たことのない、災害救助の場で使われる……ガスマスク?


めぐる「本物を見たのは初めてだよ……これってガスマスク……だよね?」

円香「それ、化学室の備品でしょ」

灯織「樋口さん……?」

円香「薬品を調合するときに間違って気体を吸引しないように使う」

めぐる「詳しいんだねー」

円香「そりゃね」

灯織「……」

(でも、どうしてそんなものが音楽室に……?)

(誰かが有害な気体を吸わないようにしたってことなんだよね……?)


コトダマゲット!【ガスマスク】
〔音楽室の入り口付近に落ちていたガスマスク。有害な気体を吸うことを防ぐために使う〕

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【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】


灯織「ねえ、チョコ。何か気が付いたことってないかな?」

智代子「あ、灯織ちゃん!えっと……そうだね……」

智代子「今ちょっと咲耶ちゃんの作ってた、今回のライブで使う予定だった音楽室の道具のリストを見返してたんだけどすごい丁寧に準備してたみたいなんだよね……」


チョコに手渡された一枚の紙には事細かにステージ演出やそのための道具についてのメモ書きが残されていた。


智代子「ピアノを私が演奏するって行ったから、図書館で本を取ってきて見様見真似で町立までしてくれたみたいなんだよね……」

めぐる「すごい熱意だねー……」

智代子「咲耶ちゃん、本当に楽しみにしてたんだと思うよ……」

(……咲耶さんはピアノの様子を気にして、予備のピアノ線を倉庫から持ってきていたみたいだ)

(……ピアノ線といえば、よく推理漫画で目にするけど……まさかね)


コトダマゲット!【ピアノ線】
〔咲耶がライブの前に予備を用意していたらしい〕

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灯織「……よし、音楽室での捜査はこれでひと段落かな?」

めぐる「ふー、結構かかったねー!」

灯織「うん……でも学級裁判をやる以上は手を抜くこともできないから」

めぐる「あとはどうする?」

灯織「うーん、今回の事件では薬品が二種類も使われていたし……その出所の化学室の調査はしておきたいかな」

めぐる「よーし、それじゃあ早速化学室に出発だよ!」

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【化学室】

灯織「さてと、やるべきことははっきりしてる」

めぐる「今回の事件で使われた薬品の確認だね!」


さっそく私とめぐるは化学室の薬品棚へと近づいて、調査を開始する。
ここに来るのは4階が開放されたとき以来。危険物だらけのこの部屋にはあまり近寄りたくもなかった。


めぐる「灯織、ここに棚の中の薬品をまとめたリストがあるよ!」

灯織「ありがとう、これで一つ一つ点検していこうか」


めぐるに渡された備品リストには、棚に収められている薬品について事細かに記載されている。
薬品の使用用途や形状、個数などまで網羅してある。
棚と備品リストを丁寧に比較していくと……気づきがあった。


灯織「うん、やっぱり薬品AもBもここの棚から持ち出されたもので合ってるみたいだね」

めぐる「うん、個数が合わないもんね……」

灯織「そして、個数が合わないものがもう一つ。毒薬の『コトキレルX』、これが無くなってるよ」

めぐる「備品リストによると、コトキレルXは液体の薬みたいだね」

灯織「犯人が持ち出したものとみて良さそうだけど……どうなんだろう」

めぐる「うーん、やっぱり事件に関係はあるよね……」

灯織「うん、しっかり覚えておこう」


コトダマゲット!【化学室の薬品棚】
〔薬品A,Bが入っていた棚。他にも毒薬の『コトキレルX』が盗難されていた〕

コトダマゲット!【備品リスト】
〔化学室の薬品について事細かに記載されたリスト。これによると『コトキレルX』は液体の薬品らしい〕

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キーンコーンカーンコーン……

『ねえ、オマエラは死ぬ前に最後に好きなものを一つ食べれるとしたら何が食べたい?』

『ボクはお母さんが作ってくれたとっておきのミートパイが食べたいね!丹精に愛情をこめて工場の人が練り上げた市販品のパイ生地に、牧場の人が愛情をたっぷり込めて育て上げた牛肉を具材にして』

『お母さんが愛情をこめて家政婦さんに作るように命令して出来上がった思い出の味のミートパイ!あれがもう忘れられない味なんだよね!』

『ま、オマエラが何を食いたいかなんて興味はないんだけどね!だってそもそもこの裁判で誰かはその最後の晩餐を迎えることもなく死んじゃうんだし!』

『つーわけで、学校エリアの赤い扉ン中のエレベーターホールにさっさと集まれやーい!』

プツン


灯織「……時間だね」

めぐる「うん……」


あまりにも多くの出来事が私の中を駆け抜けていった。
これからライブが始まるというドキドキは咲耶さんの死で上書きされ、このコロシアイ合宿生活が終わるかもしれないという淡い期待は無残にも夢のまま散ってしまった。
そして、今から始まるのは自分の命を死の前に晒そうとする学級裁判。
感情のやり場を失ってしまったことを自覚すると、足がすくんでしまうだろう。

だから私は必死に自分の感情から目をそらし、その足を一歩ずつ動かしていった。

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【エレベーターホール】

摩美々「……っ!」


もうくぐるのも四度目になる赤い扉。
ホールに入るなり摩美々さんと目が合ってしまった。
いつもなら情報共有や励まし合い、となるはずなのだけど摩美々さんは未だに私の近くに寄ろうとはしない。


めぐる「摩美々、どうしちゃったんだろう……」

灯織「うん……」


でも、摩美々さんは怯えているわけでも、まして敵意をぶつけているわけでもない。
何かを決心していて、それを守り続けるために、接触を避けている。
一人で研ぎ澄ますことに一心になっているような雰囲気を感じ取れる。


だとすれば、私がすべきなのは摩美々さんを信じること。
きっと摩美々さんなら、必ずその腹の中も打ち明けてくれるはずだ。
裁判場で、同じ立場で戦っていれば……いずれは。


エレベーターに私が乗り込むと、すぐに背後で扉が閉まった。

咲耶さんというかけがえのないリーダーを失ったことで、これまでの事件以上にエレベーター内の空気は重たかった。
耳障りなゴウンゴウンという音のほかに聞こえるのは息遣いだけ。

本来なら、今頃はみんな揃って笑顔でライブに参加していたはず。
それなのに、むしろ私たちが向かっているのは地下の奥深く、華々しい舞台とは真反対の処刑場だ。
天国から地獄なんてのはまさに今みたいな状況のことをさすんだろう。
ああ、堕ちていく。私の体がエレベーターとともに下降していく。
頭の先から足先まで、死の香り立ち込める、裁判場へと堕ちていく。

_____チーン!

暗く重たい空気の末、エレベーターは場違いな音を立てて停止した。


モノクマ「ようこそ!生死のユートピア、学級裁判場へ!」

雛菜「相変わらず模様替えが手早いですね~」

モノクマ「今回は被害者の白瀬さんのソロ曲、千夜アリアをイメージしてアラビアンな内装にしちゃいました!なんだかリッチな気分ですよね!」

摩美々「……咲耶の曲、もう一度聞きたかった」


咲耶さん……
私たちの中で最年長であった彼女は私たちのリーダーであるとともに、誰よりもコロシアイを憎んでいた。
私たちの間で起きたコロシアイに胸を痛め、仲間を疑うことに苦しみ続けていた……

そんな心優しき人が……殺された。
モノクマの提示したかくれんぼ。そのルールに振り回された結果、潔白な彼女が犠牲となってしまった。

……どうして?
なんでよりにもよって、咲耶さんが?

この学園では理不尽しか起こらない。抗うこともできず、覆すこともできない理不尽。
人の命も簡単に巻き込んで、希望も絶望も一緒くたにしてしまう理不尽。
そんな理不尽を理不尽で上塗りするような、最低最悪の学級裁判が今また始まろうとしている。

この事件の理不尽はどこに向かうのか。
私たちは理不尽にも、それに向き合うことが義務付けられている。


それならもういっそ……逃げずに立ち向かってやる。

絶対にこの理不尽のすべてを、解き明かしてやる。







__________命がけの、【学級裁判】で。






キリがいいところなのでここまでで終了。
テンポよく進んだので捜査パートも最後まで行けましたね。
今回事件の謎自体は易しめな感じはするので、もしかするともう犯人までたどり着けるかもしれません。
その分裁判パートが前回より気持ち難しめになってるので、
もしかすると前回以上に深読みして間違いに行くケースも出てくるかも……?

次回更新は6/4 22:00~予定、金土日で裁判をやってしまいたいですね。
それではお疲れ様でした。


あ、念のため。
毎章恒例ですが、直接的に犯人を特定するようなネタバレ書き込みは控えていただけると助かります。


突然の書き込みすみません、金土日と学級裁判をやる予定だったのですが、
いつもの時間だとアーカイブ鑑賞会と重なることが判明しました。
そこで土日は日中の更新をしたいのですがよろしいでしょうか?
おおよそ15:00~17:00になるとは思うのですが…

ご回答ありがとうございました、お伝えした通り土日は15:00~17:00目安で更新しようと思います。
学級裁判パートは一気に集中してやりたいですからね。
それではぼちぼち更新していきます。

【コトダマ】

【かくれんぼ】
〔かくれんぼのルール
1.オマエラは鬼となって、オマエラの中に潜む裏切り者を探してもらいます。
2.見つけ出した裏切り者をぶっ殺します。
3.裏切り者をオマエラが殺した場合、学級裁判は行われずそのままコロシアイ合宿生活はおしまいとなります。
4.みんなで協力して裏切り者をぶち殺して仲良くなりましょう。
5.なお、このかくれんぼにはモノクマは参加しません。

以上のルールが今回の動機として設けられた。白瀬咲耶の殺害において、この条件は満たされたことにならず、学級裁判が行われることになった〕

【モノクマファイル4】
〔被害者は白瀬咲耶。死亡推定時刻は16時20分ごろ。音楽室のステージ上で殺害された模様。目立った外傷はなく、犯人と争った形跡もない。事件発生当時、現場ではスプリンクラーが作動しており、死体も頭からつま先まで全身が濡れてしまっている〕

【スプリンクラー】
〔音楽室に備え付けられているスプリンクラー。煙を感知し、火元の消化のために水を散布する。事件当時にも作動していたようで、灯織たちが現場に踏み入った際には現場は水浸しになっていた。〕

【非常電源】
〔音楽室が停電になると起動する。一台で音楽室のすべての設備を維持できるほどの発電力を有している〕

【断線ケーブル】
〔ステージ上に落ちていたケーブルの一部が、途中でちぎれてしまっていた〕

【フロアライト】
〔ライブステージ上に並べられていたライト。感暗式で、一定の光度以下になると自動で転倒する。電源は電池を使用し、それぞれ独立している〕

【薬品A】
〔音楽室の座席の下に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。気体を吸引すると催眠性の効果を発揮し、数分で意識を失ってしまう〕

【薬品B】
〔ステージ上に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。薬品Aと結合すると強い有毒性のガスを発生させ、吸引すると数分で呼吸困難になり、適切な治療を行わなかった場合死に至る。使用後のボトルは特殊な洗浄が必要となるため、使いまわしはできない〕

【ブレーカー】
〔音楽室全体の電力供給をつかさどるブレーカー。レバーを上下させてオンオフを切り替える。かなり高い位置に取り付けられており、灯織たちでは降ろせそうもない〕

【制御室のエアコン】
〔ステージ脇の制御室に取り付けられていたエアコン。16時20分になると起動するようにタイマーが設定されていた〕

【事件当時の状況】
〔愛依と雛菜は観客席の装飾、咲耶はステージ上で、摩美々は制御室で照明の調整をしていた。作業中唐突に煙があがり、咲耶の指示で全員が屈んでいると、煙を感知したスプリンクラーが作動。その直後に照明も落ちてしまう。真っ暗闇の中、咲耶を除いた三名はなぜか意識を失ってしまった〕

【燻煙剤】
〔音楽室に落ちていたもの。開封して着火するとしばらく経った後に自動で煙が発生する。害虫撃退用〕

【音楽室のエアコン】
〔音楽室のエアコンは壁に取り付けられたパネルで制御されていた。温度は18度と異常なまでに低く設定されている〕

【モノクマの証言】
〔モノクマはその部屋の中で事件が起きている場合、学級裁判に必要な場合は閉まっている鍵であっても特別に開けてくれるらしい〕

【ゴム】
〔音楽室の入り口付近に落ちていた弾力あるゴムのような何か。智代子曰く、「図工室の味がする」らしい〕

【音楽室の扉の鍵】
〔扉下部にいわゆるシリンダー式の鍵がついている。施錠できるのは外側からだけ〕

【ガスマスク】
〔音楽室の入り口付近に落ちていたガスマスク。有害な気体を吸うことを防ぐために使う〕

【ピアノ線】
〔咲耶がライブの前に予備を用意していたらしい〕

【化学室の薬品棚】
〔薬品A,Bが入っていた棚。他にも毒薬の『コトキレルX』が盗難されていた〕

【備品リスト】
〔化学室の薬品について事細かに記載されたリスト。これによると『コトキレルX』は液体の薬品らしい〕

-------------------------------------------------

あ、裁判開始直前ですが一つだけ。
前章クリアボーナスとして習得した幽谷霧子のスキル【包・帯・組・曲】ですが
裁判終了後にモノクマメダルを獲得する際に、誤答ペナルティを三回分までないものとして判定する効果で確定させます。

三回まで間違えても、ノーダメージみたいなイメージです。
それでは学級裁判開始します。

【学級裁判 開廷!】

モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」

モノクマ「学級裁判では皆さんの中に潜むクロを探していただきます」

モノクマ「議論の結果指摘されたクロが正解ならクロのみがおしおき、不正解ならクロ以外の全員がおしおきとなります」

モノクマ「今回は裁判も開けないかと思ったけど、クロには感謝しなきゃだね!なんたって彼女のおかげでこうやって続けられるんだから!」

摩美々「……」

(摩美々さん……やっぱり様子がおかしい……)

(咲耶さんという心のよりどころを失ったにしては冷静すぎるような……)

灯織「……ひとまず、議論を開始しましょう」

灯織「今回の事件は、咲耶さん主催の音楽会……その会場で起きた事件です」

円香「主催がその現場で殺される……皮肉なものですね」

雛菜「ライブには円香先輩以外の全員が参加予定でしたね~」

めぐる「円香も開演前に誘おうとしたんだけど……個室にはいなかったんだよね」

円香「……」

凛世「ちなみに、円香さんはそのときどちらに……」

円香「……別に。娯楽室で雑誌を読んでただけ」

智代子「で、事件自体はわたしたちが寄宿舎に行ってる間に起きたんだよね!」

愛依「イルミネと放クラの四人がいなくなったときに、事件が起きた系で…」

めぐる「なら、まずは事件現場に居合わせた三人の話を聞くところからだね!」

雛菜「っていうと雛菜たちのことですか~」

愛依「オッケー、とりあえずうちらが体験したこと、そのあることないこと全部話すかんね!」

灯織「……あったことだけで、お願いします」

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ブレーカー】
‣【事件当時の状況】
‣【薬品A】
‣【モノクマファイル4】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ゴム】


智代子「事件が起きたのは【16時20分】……」

智代子「ちょうどわたしたちが【音楽室を離れたタイミング】だったよ!」

愛依「うちらはその間もずっと【会場の準備をしてた】んだよね!」

摩美々「咲耶はステージ照明の点検をして、わたしは制御室」

摩美々「あとの二人は会場の装飾をやってたんですよねー」

雛菜「音楽室の壁に飾りをつけたりやってましたね~」

愛依「で、うちらが飾り付けやってたら突然煙があがったんだよね!」

愛依「【その煙を吸ったせいで】意識を失って…」

雛菜「目が覚めたらもう事件も終わってたんですよね~」

摩美々「……これが私たちの知る全てですー」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

灯織「それは違います!」論破!

【BREAK!】

灯織「愛依さん、音楽室で突如噴出した煙を吸い込んで意識を失ってしまった…そうですね?」

愛依「え?う、うん……多分」

灯織「だとしたらおかしいんですよ……愛依さんたちが意識を失う原因となったこちらの薬品A、これは酸素と結合して催眠性のガスを発生させるんですが……」

灯織「そのガス自体は無色透明。愛依さんの言うように視認可能な煙にはならないと思うんです」

愛依「えっ?!ま、マジ?!」

雛菜「あは~?雛菜もおかしいと思ってたんだよね~、確かにあの時、煙は出てたと思うけど~」

雛菜「雛菜はその煙を吸ってはないと思う~」

摩美々「私も雛菜に同じくー」

灯織「愛依さん、思い出してください……本当に、煙を吸って意識を失ったんですか?」

愛依「ん~~~……」

愛依「ごめん、うちの記憶違いかも……」

智代子「ズコー!」

凛世「でしたら、その煙とはいったい何だったのでしょう……」

凛世「音楽室におられた、お三方が目撃した狼煙……その正体とは……?」

灯織「煙の正体ならわかってるよ」

凛世「なんと……!」

(事件現場に落ちていて、有色の煙を発生させるもの……あれしかないよね)

【正しいコトダマを指摘しろ!】

>>852>>854

↓1


灯織「これです!」

【解!】

灯織「音楽室の座席下に落ちていた燻煙剤。これだと思う」

愛依「クンエン……?」

雛菜「煙のモクモクで部屋の中の虫を退治するやつだね~」

円香「……!!」

雛菜「例えば~、家に住み着いてるシロアリとか~」

円香「……シロアリ」

雛菜「真っ黒でカサカサって動き回るゴキブリとか~!」

円香「……雛菜」

雛菜「ゴキブリとか~~~~!!」

円香「……雛菜、お願いだから」

(な、名前を言われるのも苦手なのかな……)

摩美々「原理はマッチと同じ、摩擦面をこすり合わせて着火すると時間差で煙が発生するんですよねー」

智代子「突然そんな煙が噴き出て、意識も失っちゃったら……確かに愛依ちゃんみたいに記憶違いしちゃうかもね!」

愛依「アハハ……うちパニクッてたからさ……」

めぐる「でも、なんでそんな燻煙剤が?」

灯織「ライブの準備……ってわけじゃないだろうね」

凛世「犯人が持ち込んだものだと考えるのが自然でしょう……」

智代子「で、でもなんのためにそんな煙なんか……?事件に必須だったのかな?」

めぐる「よーし、それじゃあ次は犯人が燻煙剤を持ち込んだ理由について議論してみよう!」

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】


めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」

凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」

凛世「忍者のように、どろんと……」

摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」

智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」

愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」

愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」

雛菜「あっ!雛菜分かった~♡」

雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか~~~!!」

円香「雛菜……本気でやめて」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

智代子「……あれ?でも、薬品Aの生じさせる気体って……匂いはしないんじゃなかったっけ?」

(しまった……間違えてしまった、皆さんからの心証が悪くなってしまったみたい……)

(燻煙剤が煙を発生したとき……現場ではどんな状況だったか落ち着いて考え直そう……!)

【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】


めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」

凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」

凛世「忍者のように、どろんと……」

摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」

智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」

愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」

愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」

雛菜「あっ!雛菜分かった~♡」

雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか~~~!!」

円香「雛菜……本気でやめて」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

摩美々「……制御室のエアコンー?」

摩美々「でも、燻煙剤がたかれたのは音楽室のホールだしなー」

(うーん、少し推理に飛躍があるのかな……もう少し考え直してみよう)

【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】


めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」

凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」

凛世「忍者のように、どろんと……」

摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」

智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」

愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」

愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」

雛菜「あっ!雛菜分かった~♡」

雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか~~~!!」

円香「雛菜……本気でやめて」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

凛世「はて……」

凛世「ケーブルと燻煙剤にどのような関係が、あるのでしょうか……」

(うーん、これも少し飛躍があったのかな……)

(燻煙剤が焚かれたことによって起きた変化を考えてみた方がいいかもしれない……)

(煙が発生した時、実際みなさんはどうしたんだろうか……)

【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】

【スキル:包・帯・組・曲の効果を使い切りました】

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】


めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」

凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」

凛世「忍者のように、どろんと……」

摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」

智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」

愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」

愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」

雛菜「あっ!雛菜分かった~♡」

雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか~~~!!」

円香「雛菜……本気でやめて」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

摩美々「フロアライトねー……」

摩美々「でもあれって、燻煙剤が焚かれる前から光ってなかったー?」

(あれ……違うか……)

(煙が発生した際に、みなさんは警戒して、その煙を吸うことがないようにしたはずだ……)

(それを犯人は利用して……何を狙ったんだろう)

(コトダマの情報を見返してみるのもいいかもしれない……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】


めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」

凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」

凛世「忍者のように、どろんと……」

摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」

智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」

愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」

愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」

雛菜「あっ!雛菜分かった~♡」

雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか~~~!!」

円香「雛菜……本気でやめて」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

灯織「それに賛成です!」同意!

【BREAK!】

灯織「燻煙剤の煙が立ったとき、音楽室にいたお三方が取った行動を思い出してください」

愛依「え?うちらの行動?」

雛菜「煙を見たときは、それが燻煙剤ってわかってなかったから~」

雛菜「確か、煙を吸わないように身をかがめたんだったよね~」

めぐる「……あっ!」

灯織「めぐる、わかった?」

めぐる「うん、わかったよ!今回の事件で使われた薬品A、あれのためだったんだね!」

円香「……ふぅん、そういうこと」

円香「薬品Aは吸引するだけで意識を混濁状態にさせる即効性のガスを発生させる。その一方で空気よりも重いという特性も持っている以上は普通にしていたら標的は吸ってくれない」

円香「それで燻煙剤を焚いて標的が煙を吸わないように低姿勢になることを誘ったってこと?」

灯織「……おそらくは」

摩美々「確かにあの時、私たちは全員煙を警戒して屈んでましたねー……」

灯織「既にそこから犯人の策略は始まっていたのかと……そう思います」

摩美々「すべては効率的に気絶させるため、そういうわけなんだー」

凛世「犯人は、そこまで読んだうえで策略を貼っていた……」

凛世「用意周到なお方とお見受けいたします……」

(凛世の言う通りだ……今回の事件は明らかに計画的な犯行)

(おそらくは、音楽界に参加すると決めたその時から計画は練られていた)

(犯人を突き止めるためには、その策略のすべてを暴かないと……!)

智代子「だとしたら怪しいのは現場にいた人だよ!」

智代子「だってそうでしょ?煙を焚いても、みんながしゃがんでくれないと意味ないんだし…現場でそれを指示しないと計画がおじゃんだよ!」

智代子「怪しいのは、現場で屈むように指示した人!犯人はその人なんじゃないかな!」

灯織「チョコ、ちょっと落ち着いて」

智代子「あれ!?」

(チョコに冷静になってもらうために、現場の状況を一度整理しよう)

(現場で屈むように指示したからって、その人が犯人とは限らない)

【正しいコトダマを選べ!】

>>852~854

↓1

肝心な情報が捜査パートにしかないパターンか

>>873 あー……コトダマに記載してなかったんですね、通りで……まあ原作にもこんなことあったような気もするしとりあえずこのまま進めますね

-------------------------------------------------
灯織「これです!」

【解!】

灯織「愛依さん、雛菜……現場で燻煙剤が焚かれた際の状況を改めて整理してもらってもいいですか?」

愛依「え?う、うん」

灯織「捜査のときに聞かせていただいた、現場のやり取りをもう一度、お願いします」

愛依「えっと……確か……」

~~~~~~~~~~~~~~~
咲耶「摩美々、照明のパターンチェンジは大丈夫そうかい?」

摩美々「切り替えもボタン一つのお手軽捜査なので大丈夫でーす」

愛依「……っしょ、凛世ちゃんすごいなー……!こんなキレーな飾り作れんだもん」

雛菜「ホントですね~」

_____ブシュウウウウウ!

愛依「……えっ?!か、火事?!」

咲耶「……!?み、みんな、伏せるんだ!」

雛菜「え~?」

咲耶「煙を吸うのだけは何としても避けるんだ!有毒性のガスが発生している恐れもある、口を抑えてしゃがむんだ!」

~~~~~~~~~~~~~~~

智代子「しゃ、しゃがむように指示したのは……咲耶ちゃんだったの?」

灯織「うん……確かに気絶させるためには現場でそのための指示を出すのが一番確実だけど……最悪失敗しても殺害計画は後ろ倒しにすればいいだけだから」

智代子「あぅ!?」

摩美々「まぁ、そうでなくても火事の際にしゃがめとは小学校でも習いますしー」

智代子「ひぐぅ!?」

めぐる「それだけじゃ犯人は絞れなそうだね…」

智代子「ふぁざなどぅ!?」

智代子「うぅ……いい発想だと思ったんだけどな……」

灯織「いや、他にも確認したかったことはあったし……完全に無駄だったわけじゃなかったよ」

愛依「確認したかったこと?」

灯織「先ほどのやり取りを思い出して下さい……現場で最後まで起きていたのは咲耶さん、ですよね?」

智代子「そういえば……他の三人の意識が遠くなっている中でも咲耶ちゃんだけはなにも変わった様子がないね」

凛世「咲耶さんは、気絶しなかったのでしょうか……?」

灯織「うん、多分……」

雛菜「ん~?でも現場って催眠ガスで充満してたよね~?それっておかしくない~?」

灯織「それも説明は容易につくと思う……」

(咲耶さんが気絶せずに済んだ理由……それはこれまでの議論にも出てきた、あれが理由だ)


・高さ
・体質
・距離

【正しい選択肢を選べ!】

↓1


灯織「これです!」

【解!】

灯織「死体発見当時の状況を思い出して」

灯織「咲耶さんはステージの上で亡くなっていた……煙が発生した時も同様だったんじゃない?」

雛菜「ん~……あっ、確かにそうかもしれない~」

愛依「咲耶ちゃんはずっと照明を制御室の摩美々ちゃんと相談して調整してたから……うん!多分ステージの上にいた!」

摩美々「ステージは音楽室の床と1m弱ほどの高低差があるしー」

摩美々「空気より重たい気体が充満してもステージ上、更には立ってる咲耶の口までは届かないでしょうねー」

智代子「ってことは……咲耶ちゃんは現場で唯一意識を保ち続けてたってことだよね!」

智代子「……あれ?だったらどうして咲耶ちゃんは死んじゃったの?」

愛依「確かに……ほかに意識がある人がいないんだったら、犯行自体不可能だよね?」

灯織「……いや、現場には咲耶さん以外にも意識のある人がいたかもしれません」

智代子「えっ?!で、でもみんなガスを吸っちゃってたんだよね?!」

智代子「も、もしかして吸ってない人がいたの?」

(その可能性を示す証拠もあった……それを提示するんだ!)


【正しいコトダマを選べ!】

>>852>>854

↓1

(いや……愛依さんの話では、咲耶さん以外に意識があったとは分からないはず……)

(もっと明確に意識を保ったままでいられる何かがなかっただろうか……)

智代子「ってことは……咲耶ちゃんは現場で唯一意識を保ち続けてたってことだよね!」

智代子「……あれ?だったらどうして咲耶ちゃんは死んじゃったの?」

愛依「確かに……ほかに意識がある人がいないんだったら、犯行自体不可能だよね?」

灯織「……いや、現場には咲耶さん以外にも意識のある人がいたかもしれません」

智代子「えっ?!で、でもみんなガスを吸っちゃってたんだよね?!」

智代子「も、もしかして吸ってない人がいたの?」

(その可能性を示す証拠もあった……それを提示するんだ!)


【正しいコトダマを選べ!】

>>852>>854

↓1

灯織「これです!」

【解!】

灯織「現場の片隅に落ちていたガスマスク……これがあればガスを吸わずに済みますよね?」

智代子「が、ガスマスク?!」

円香「それ……科学室にあったやつ?」

雛菜「え~?円香先輩詳しいね~」

円香「そりゃね……あそこは色々と使えそうなものが多いから」

(色々と使えそう……か)

灯織「現場に落ちていたのは一つだけ……意識を失ったと思われていた三人のうち一人が、倒れたように見せかけてこっそりこれを装着していた場合前提が覆りますよね」

めぐる「現場では咲耶のほかに犯人も自由に行動できたってことなんだもんね!」

めぐる「自由に動けた一人の犯人が、咲耶をみんなが意識を失っているうちに殺しちゃったんだ!」

灯織「うん、そう考えるのが妥当だと思う」




【雛菜「そんなんじゃしあわせ~にはなれない~!!」】反論!

灯織「ひ、雛菜……?」

雛菜「ガスマスクがあれば、犯人は自由に行動できたかもしれないけど~」

雛菜「それを犯人が使ったっていう証拠はないよね~?」

灯織「うっ……そ、それは……」

雛菜「事件の後に犯人がこっそり置いただけかもしれないし~、意識があったかどうかの判断はつかないよね~~~!」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマの証言】
‣【ガスマスク】
‣【備品リスト】


雛菜「現場は被害者以外は全員ガスを吸って意識を失ってたよ~」

雛菜「煙がした瞬間全員その場にしゃがみこんだから~」

雛菜「大体そのガスマスクも誰かが使った証拠でもあるの~?」

雛菜「そんな証拠もないなら」

雛菜「ただの偽装工作かもしれないよね~」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「確かに誰かがこのガスマスクを使用した証拠はないかもしれない……」

灯織「でもそれは同時に誰も使っていないことを証明する証拠もないってことだよ!」

灯織「誰かの意識があったことを否定する材料にはならない!」

-------------------------------------------------

雛菜「確かに物理的な証拠はどっちみちないかもしれないけど~」

雛菜「それって屁理屈じゃない~?」

雛菜「それに、いくら意識を失っている最中だからって誰かがガスマスクをつけてたらわかると思う~」

雛菜「あの時だって【他のアイドルがどうなってるか実際雛菜は見てた】し~」

雛菜「ガスマスクをつけてた人なんて雛菜は見てないよ~?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

灯織「その矛盾、斬らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「……雛菜、雛菜の証言には矛盾があるよ」

雛菜「え~?」

灯織「事件発生当時の状況を思い出してみて。煙の発生と同時に、何か異常が起きていなかった?」

愛依「……あ!停電!」

灯織「うん……原因は不明だけど、煙の発生と同時に音楽室はその照明もすべて落ちてしまってた」

灯織「だとすれば……ガスマスクを着けていた人間がいたかどうかなんて判別はつかないよね?」

めぐる「ホントだ!停電はわたしたちが音楽室に戻ってくるまでそのままだったけど……」

めぐる「現場は咲耶の死体のあるステージ上以外まるで何も見えない真っ暗闇だったよ!」

灯織「ガスマスクを着けていた人間がいたかどうかなんて、断言できないはず!」

雛菜「……そうだね~」

智代子「で、でもそれっておかしくない?!」

智代子「だって、雛菜ちゃんは事件の当事者だったんだよね?!停電のことは誰よりも知ってたはずなのに……なんでそれを黙ってたんだろう」

雛菜「もしかして、雛菜のこと疑ってます~?」

智代子「い、いやいや!別にそういうつもりじゃないよ?!うん、ホントに!」

灯織「チョコの警戒する気持ちもわかる、けど……別にそこは咎めるべき点じゃない、と思う」

めぐる「灯織?」

灯織「さっきの反論が通って、私のガスマスクが完全に無視されることになれば、あの時現場にいた三人の容疑は一気に晴れることにもつながるから……」

灯織「雛菜は自分に投票されることを恐れてのことだったんじゃないかな」

雛菜「あは~……」



凛世「お待ちください」


愛依「今度は凛世ちゃん?!」

凛世「灯織さんの理論は筋が通りません……」

凛世「今凛世たちが行っているのは学級裁判……目指すべきは全員で正答にたどり着くこと……」

凛世「雛菜さんが犯人でないにせよ、ガスマスク自体を否定するということは……摩美々さんと愛依さんも庇い建てることになります……」

凛世「雛菜さんにはお二人が犯人でないという確信がある、ということでしょうか……」

(……!!)

愛依「そ、それホント?!雛菜ちゃん?!」

雛菜「……ホントですよ~」

摩美々「やるじゃん雛菜―」

雛菜「ていうか、ずっとなんでこの話をしないのかな~って思ってたんですよね~」

雛菜「この証拠の存在で、あの時音楽室にいた三人が犯人じゃないことは明らかなのにな~って」

灯織「そ、そんな証拠が……?」

雛菜「じゃあ今から雛菜が教えてあげるので~」

雛菜「雛菜の証言だけに集中しててね~?」

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【断線ケーブル】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【ピアノ線】
‣【スプリンクラー】


雛菜「今回の事件の犯人は音楽室にいた三人ではそもそも成立しないんですよね~」

雛菜「だって思い出してみてください、【現場は密室だった】んですよ~?」

雛菜「他の誰も侵入して、犯行の邪魔をしないように……」

雛菜「【音楽室の扉の鍵を閉めて密室にした】んですよ~」

雛菜「音楽室の扉の鍵は外側にしかありませんし~」

雛菜「閉めることができたのはあの時【外にいた人だけ】~」

雛菜「音楽室の外側にいた犯人が雛菜たちを閉じ込めたうえで」

雛菜「何か【トリックを使って殺した】んじゃないですか~?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」論破!

【BREAK!】

灯織「確かに雛菜の言う通り、音楽室の扉は外側からしか施錠できません」

灯織「ですが、事件当時も外側から施錠されていたとは限りません!」

雛菜「え~、なにそれ~!内側からピッキングでもしたってこと~?」

灯織「いや、そうじゃなくて……」

灯織「あの時、本当に鍵がかかっていたのかな?」

めぐる「えっ?!で、でも灯織……扉をいくら引いてもびくともしなかったんだよ?!」

智代子「うん、それはわたしも凛世ちゃんも一緒に確認したし……」

灯織「モノクマの発言を思い出してみて、前にモノクマは『事件発生時など学級裁判に必要な時に限り、施錠済みの扉を開錠する』って宣言してたよね」

灯織「既にあの段階で咲耶さんは死亡していて、事件は起きていた。それなのに私たちがいくら頼んでもモノクマは開錠してくれなかった」

灯織「……ということは?」


摩美々「なるほどねー」

摩美々「事件が起きているのに、開けてくれないなら……鍵がかかっているという前提の方がおかしいってことなんだー」

雛菜「え~、それって結局また屁理屈じゃん~」

雛菜「なんの証拠もなく、モノクマの言葉の揚げ足取りだけで判断するの~?」

(……そうだ、これもまたあくまで可能性にしか過ぎない)

(……完全な否定にはつながらない)

雛菜「大体今言ってたよね~、扉は開けられなかったって!」

雛菜「だったらやっぱり鍵はかかってたんじゃない~?モノクマが言ったことを全部守るとは限らないし~」

モノクマ「なんだかボクのことを悪く言われてるような気がしますが……」

モノクマ「答えは沈黙!今いいところだしね!横やりは入れませんよ!」

智代子「うーん、でも確かに雛菜ちゃんの言う通り、あの時の扉はいくら引いてもびくともしてなかったし……」

智代子「ど、どっちなんだろう……」

(いや、きっとあの時扉の鍵自体は閉められてはいなかった……それはモノクマの態度から明らか)

(だとしたら扉を開かないようにするトリックがあったはず……)

(考えよう……考えるんだ、密室を作り出した犯人のトリックを……!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【制御室のエアコン】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【音楽室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【モノクマの証言】


雛菜「事件当時音楽室の扉は≪鍵が閉められてた≫んですよ~」

雛菜「鍵は外にしかないから、それを閉められるのは音楽室の外にいた人だけじゃないですか~」

智代子「部屋の内側から鍵を回す方法はなかったのかな?」

愛依「そもそも音楽室ん中は【ガスが充満してた】し……」

愛依「停電もしてたから≪ピッキング≫もできなくない?」

摩美々「それこそそんな怪しい真似をしたら物音も起きるんで気づくんじゃないですかー?」

円香「鍵がかかってなかったとしたら……」

円香「≪内側から強い力で抑え込んでいた≫とか?」

雛菜「全員意識がなかったって言ったよね~?」

雛菜「押さえつけるなんか絶対無理だよね~」

めぐる「あっ!それじゃあ何か物を置いて≪物理的に扉を動かなくさせた≫とか!」

智代子「あっ!それならできそうだね!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

めぐる「うーん、でもモノクマの話だと、鍵がかかってなかったことの裏付けにはなるけど……」

めぐる「何か物があったことの裏付けにはならないような気がするよ……むむむ」

(うーん、違うか……)

(モノクマの証言から考えるに、鍵をかけずに密室を作る方法があった……)

(そのトリック、当時の状況から考えてみるのがいいのかな)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【制御室のエアコン】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【音楽室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【モノクマの証言】


雛菜「事件当時音楽室の扉は≪鍵が閉められてた≫んですよ~」

雛菜「鍵は外にしかないから、それを閉められるのは音楽室の外にいた人だけじゃないですか~」

智代子「部屋の内側から鍵を回す方法はなかったのかな?」

愛依「そもそも音楽室ん中は【ガスが充満してた】し……」

愛依「停電もしてたから≪ピッキング≫もできなくない?」

摩美々「それこそそんな怪しい真似をしたら物音も起きるんで気づくんじゃないですかー?」

円香「鍵がかかってなかったとしたら……」

円香「≪内側から強い力で抑え込んでいた≫とか?」

雛菜「全員意識がなかったって言ったよね~?」

雛菜「押さえつけるなんか絶対無理だよね~」

めぐる「あっ!それじゃあ何か物を置いて≪物理的に扉を動かなくさせた≫とか!」

智代子「あっ!それならできそうだね!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

正直ここは難易度高いところだと思うので、ヒントでも。
灯織の言う「当時の状況」はここのことです。

>>775>>779

あ、引き続き解答は↓1でお願いします

12時来たので更にヒント、コトダマと同意ポイントを絞りますね。

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【音楽室のエアコン】
‣【燻煙剤】


雛菜「事件当時音楽室の扉は≪鍵が閉められてた≫んですよ~」

雛菜「鍵は外にしかないから、それを閉められるのは音楽室の外にいた人だけじゃないですか~」

智代子「部屋の内側から鍵を回す方法はなかったのかな?」

愛依「そもそも音楽室ん中はガスが充満してたし……」

愛依「停電もしてたからピッキングもできなくない?」

摩美々「それこそそんな怪しい真似をしたら物音も起きるんで気づくんじゃないですかー?」

円香「鍵がかかってなかったとしたら……」

円香「≪内側から強い力で抑え込んでいた≫とか?」

雛菜「全員意識がなかったって言ったよね~?」

雛菜「押さえつけるなんか絶対無理だよね~」

めぐる「あっ!それじゃあ何か物を置いて物理的に扉を動かなくさせたとか!」

智代子「あっ!それならできそうだね!」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------

灯織「それに賛成です!」

【BREAK!】

灯織「そうか……そうですよ、樋口さんの言う通りです」

円香「……適当言ったつもりだったんだけど」

灯織「ねえ、めぐる、凛世、チョコ……音楽室に踏み入ったときのこと覚えてる?」

めぐる「えっ?うん……」

灯織「音楽室に入ったとき、何か不審に感じた事ってなかった?」

凛世「不審に感じた点……停電していたことでしょうか……」

智代子「あとは音楽室はスプリンクラーで水浸しになってて……」

めぐる「あとは……冷房がよく効いてたよね?」

灯織「そう、そこだよめぐる。あの部屋は以上に冷房が効いてたんだ……事件の後、操作パネルを確認したら温度は18度に設定されてた」

灯織「学校の廊下とは大きな寒暖差があったの」

摩美々「冷たい空気は暖かい空気へと流れようとする……」

摩美々「そして音楽室の扉は、外側から内側へ押して開くタイプ……」

智代子「そうか!扉を開けようとすればするほど寒暖差で押し戻されるんだね!」

灯織「冷たい空気が、扉の内側から押さえつけていたんです!」

雛菜「え~?寒暖差っていっても大したことないよね~?」

雛菜「確かにちょっと開きづらくはなるかもしれないけど~、四人がかりでようやく開けられるほど強い力になるとは思いづらいな~」

灯織「うん、もちろん密室を作るのに使ったのはそれだけではない……と思う」

雛菜「え~?」

(寒暖差を使ったトリックを補うために犯人が使ったものがある……)

(それを雛菜につきつけるんだ……!)


【正しいコトダマを選べ!】

>>852~854

↓1

灯織「これです!」

【解!】

灯織「音楽室に落ちていたゴム片……これを用いたんじゃないでしょうか」

愛依「ご、ごむ……?」

摩美々「この弾力と肌触り……それに形状からして……これってボンド?」

灯織「はい、おそらくはこれはもともと接着剤だったものが固形化したものなんだと思います。だよね、チョコ?」

智代子「うん、口に入れた時に広がる図工室の味……間違いないよ、それは接着剤だよ!」

愛依「……図工室の味?!」

灯織「犯人は寒暖差のトリックに加えてそれを補うために扉の間に接着剤を注入したんです」

灯織「こうすれば二重の力が働いて、そう簡単には開けないように細工ができたんじゃないでしょうか」

めぐる「それだけやれば、扉を閉めるのにも十分な力がありそうだよね!」

凛世「扉ももともと重厚な素材を用いております……自重も加われば、並大抵のことでは開かぬ強固なものになるかと……」

雛菜「……む~」

灯織「雛菜、これで納得してもらえないかな」

灯織「密室は、密室の中からでも作成可能だったんだよ!」




【愛依「マジありえないんだけど!」】反論!


愛依「灯織ちゃん……それはやっぱおかしいって」

灯織「め、愛依さん……」

愛依「鍵を使わなくても密室を作るトリック……その原理はわかるんだけど」

愛依「灯織ちゃんの推理には致命的な矛盾がある、と思う」

灯織「致命的な矛盾……それって」

愛依「裁判で間違った結論になっちゃいけない……そのためにも、うちと戦ってもらうかんね!」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ゴム】
‣【事件当時の状況】
‣【非常電源】
‣【薬品B】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【薬品A】



愛依「音楽室の扉の鍵を閉めなくても」

愛依「密室を作り出せるトリックがある」

愛依「エアコンを使って寒暖差を作り出して」

愛依「接着剤を注入して固定する」

愛依「確かに原理はわかるけど……」

愛依「それはスジが通らないって!」


-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「筋が通らない……」

灯織「それなら根拠を示してください!」

灯織「この推理に矛盾があるなら、早々に修正しなくてはいけません!」

-------------------------------------------------

愛依「灯織ちゃんの推理のムジュン……」

愛依「それは停電を見落としてることだよ!」

愛依「事件当時音楽室は停電状態だったなら、【エアコンも止まっちゃう】っしょ?」

愛依「エアコンが止まってたらそもそもトリックが成り立たない…」

愛依「やっぱり【鍵はかけられてた】んだよ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

灯織「その矛盾、斬らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「愛依さん……確かにご指摘いただいた通り、事件当時音楽室は停電状態でした」

灯織「ですが……エアコンまで止まっていたとは限りません」

愛依「えっ?でもエアコンも落ちてたんじゃないの……?」

灯織「非常電源ですよ……音楽室には、停電時に自動で起動し、電力を賄うだけの仕組みがあったんです」

モノクマ「音楽室に限らず、機械を多く取り扱う部屋には大体非常電源を用意してあるよ!」

モノクマ「学園自体は災害でも問題ないように万全な設備を整えてあるけど、まあ念には念を入れてね!」

灯織「だからエアコンは変わらず冷気を発し続けますし、さきほどのトリックにも矛盾は生じません!」

愛依「そっか……だったら音楽室のエアコンはずっと稼働しっぱなしだったんだ」

めぐる「よし、これで矛盾も消えたね!」





【円香「……却下」】反論!


円香「……ふふ、随分と必死みたいだけど」

灯織「樋口さん……?」

円香「非常電源があったからエアコンは作動していた、そうなると致命的な矛盾がまたしても生じるんじゃないの?」

灯織「致命的な矛盾……?」

円香「……問題外。立派な節穴をお持ちなんですね」

灯織(……うう、また嫌味を)

円香「……はぁ、仕方ない。教えてあげるから、あとは引っ込んでてもらえる?」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【フロアライト】
‣【ブレーカー】
‣【ピアノ線】
‣【非常電源】
‣【断線ケーブル】
‣【音楽室のエアコン】



円香「事件当時停電が起きていようとも」

円香「非常電源があったからエアコンは作動していた」

円香「だから音楽室の扉の鍵は閉めずとも密室は作れる」

円香「……ホントにそう?」

円香「わざわざそんな手間を踏む意味は何?」

円香「そこまでして密室を作りたかったの?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「それは論点が違います……!」

灯織「私の推理を否定するのなら、その矛盾を示してください……!」

灯織「ここでも議論を撹乱するおつもりなんですか……?」

-------------------------------------------------

円香「事件当時、音楽室の照明はそのすべてが落ちていた」

円香「非常電源が作動していたのなら、【照明はすべてついているはず】では?」

円香「照明が落ちていたことは非常電源が作動していなかったことの何よりの証拠」

円香「エアコンを使ったトリックは、根底から瓦解しているんじゃない?」

円香「これでわかったでしょう?」

円香「無駄に手を煩わせないで」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「その矛盾、見切った!」

【BREAK!】

灯織「いえ、照明がついていなかったからといって非常電源が作動していなかったことの証明にはなりません」

円香「……説明」

灯織「ステージ上には音楽室の機材は勿論のこと、配電設備にもかかわるケーブルが多く並べられていました」

灯織「その一部は非常電源と直接接続して、緊急時でも電力を賄うような仕組みになっていたんです」

雛菜「ん~?だからこそ、停電になっても照明は消えないっていう話じゃないの~?」

灯織「そう、本来ならこのケーブルがあれば停電であっても照明がついていたはず……だから照明も落ちなかったはず」

灯織「でも、見てください。ケーブルは途中で切断されているんです……!」

愛依「せ、切断……?!」

摩美々「ステージの上のケーブル、私も確かめたけどー」

摩美々「灯織の言う通り、照明につながるケーブル部分だけが選んで切断されてたよー」

めぐる「ていうことは、これは犯人が狙って切断してたんだねっ」

灯織「エアコンは作動している一方で、照明は落ちているという状況を狙って作り出したんです!」


円香「……ふぅん」

円香「だったらそこに矛盾はないかもね」

智代子「えっと……っていうことは、密室はエアコンを用いる寒暖差で作り出されたってことでいいの?」

灯織「明確な証拠があるわけではないけど……可能性は高いんじゃないでしょうか」

灯織「雛菜、納得してもらえる?」

雛菜「まあ今の推理もミスリードの可能性はあるけど~」

雛菜「キリがないしね~、とりあえずは雛菜はおとなしくしとく~」

めぐる「よし、それじゃあ推理もまた再開だね!」

愛依「今、何の話してたんだっけ?」

智代子「催眠性のガスが発生している中でも、ガスマスクを使用して自由に動けた犯人が音楽室にいたかも……って話じゃなかった?」

摩美々「私か愛依か雛菜の誰かが、ってコト?」

愛依「まぁ……そーなるよね……」

凛世「どなたが自由に動けたのかは特定が難しい……」

凛世「なれば、自由に動いて何をなさったのか……注目すべきは、その点ではないでしょうか……」

灯織「そうだね……事件当時は音楽室は真っ暗だったから、ガスマスクを誰がつけたのかはわからない」

灯織「凛世の指摘通り、ガスマスクの人物の取った行動について議論しよう」

(ガスマスクを使って意識のある人間が現場にはいた……)

(その人物の行動を明らかにすることがそのまま学級裁判の勝利へとつながる!)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ブレーカー】
‣【ガスマスク】
‣【備品リスト】
‣【モノクマファイル4】
‣【フロアライト】
‣【事件当時の状況】


凛世「事件発生当時……現場では【ガスが発生しておりました】……」

凛世「それを吸った御三方は気を失った……」

智代子「と、思われてたけど【ガスマスクを使えば】、その限りじゃないんだね!」

めぐる「そうそう!それで意識を保ったままの【犯人と咲耶は二人対面する】ことになって…」

めぐる「【犯人との対決の果てに咲耶は殺されちゃった】んだ!」

智代子「そこには熱いドラマが……」

智代子「『ここで気ぃ失ってる連中はアタイが守るんだよ!』」

凛世「『生ぬるいことを……優しさだけでは誰も救えぬというのに』」

智代子「ふふっ、バンカラちゃんと黒スーツくんを思い出しちゃうよね!」

摩美々「ちょっとー、二人だけの世界に入らないでもらえますかー?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1

-------------------------------------------------


灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「めぐる……モノクマファイルをもう一度確認してみよう?」

灯織「咲耶さんの遺体には、目立った外傷はない。犯人と直接対決をしていたなら、こうはならないよね?」

めぐる「確かに、そうだね……むむむ」

凛世「となりますと、咲耶さんは……抵抗も出来ずに、殺されてしまった……ということなのでしょうか」

智代子「不意打ちを食らったとかなのかな……?」

灯織「なんにせよ、ガスマスクで行動が自由だったとはいえ犯人は咲耶さんを直接的な手段で殺そうとはしなかったってことなんじゃ」

愛依「んん……?だったら、咲耶ちゃんってどうして死んじゃったの?」

愛依「犯人と争ったわけでもないなら、殺されるタイミングがわかんないよ?!」

雛菜「直接的な手段で殺さなかったんだったら、間接的に殺したんじゃない~?」

雛菜「ほっといても死んじゃうみたいな感じ~?」

愛依「そんな魔法みたいな方法あるわけ……」

灯織「雛菜の言う通りだよ」

愛依「えっ?!あんの!?」

灯織「魔法とはむしろ対極的な方法ですが……咲耶さんに犯人が直接手を下さなくとも咲耶さんが命を落としてしまう方法ならあります」

円香「……それなら答えて」

円香「咲耶さんはどうやって殺されたわけ?」


【正しいコトダマを選べ!】
‣【薬品A】
‣【薬品B】

↓1


灯織「薬品Aではないでしょうか」

めぐる「灯織ー?さっきまでの話に出てきてた、気絶させる薬が薬品Aだったんじゃないのー?」

灯織「えっ?!あ、そ、そっか……ご、ごめんなさい!」

愛依「や、ダイジョブダイジョブ!こんな裁判なんだもん、少しくらいドーテンしてもおかしくないって!」

雛菜「……ってことはー」

灯織「薬品、Bですね」

【解!】

灯織「薬品B……犯人はこれを用いたんです」

凛世「先の薬品Aとは、別の薬品ですね……」

灯織「この薬品は、摩美々さんたちを眠らせたガスを発生させる薬品Aと反応すると、更なる有毒なガスを発生させる薬品なんです」

めぐる「しかもそのガスは吸っちゃうだけで呼吸困難になっちゃうんだよ!」

雛菜「吸うだけで呼吸困難……なるほど~」

雛菜「それならガスさえ起こしておけば勝手に死んでくれるってわけか~」

灯織「薬品Bで生じる気体も薬品Aと同様に無色透明ですから、気体が発生していても気づかれることはない……」

灯織「咲耶さんを殺害するのにはなんら支障はなかったはずです」

智代子「じゃあ咲耶ちゃんの死因は毒ガスを吸い込んで息が出来なくなった、中毒死だったんだね!」

灯織「うん。ボトルにも特に細工されたような跡はなかったから、ガスマスクをつけた人物が音楽室の中で開封して……」

灯織「薬品AとBとで化学反応を起こさせて、それで発生した毒ガスで咲耶さんを殺害したんです!」





【摩美々「いたずらしちゃいますねー」】反論!

というわけで次回摩美々の反論から再開します。
摩美々の反論も少し難し目で時間がかかる恐れがあるので……
このスレも残り百レスを切りましたので、次の更新までにスレ立てはしておきます。
こちらを使い切ってから続きは次スレに持ち越す形でいきましょう。

それとお伝えしていた通り、土日の更新は15:00~17:00を予定しています。
裁判の進度で終了時刻は変動します。

それでは6/5 15:00~より参加をお待ちしております。
お疲れ様でした。


灯織「ま、摩美々さん……!?」

摩美々「……やっぱり今回の事件、灯織には任せておけない」

灯織「えっ……!?」

摩美々「灯織の推理は、すべてが根底から狂ってるんだよー」

灯織「ど、どういうことですか……?」

摩美々「……灯織、悪いけど今回の摩美々は敵だからー」

(ま、摩美々さん……?今回はおとなしいと思ったら、急にどうしたの……?)

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【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ガスマスク】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【かくれんぼ】


摩美々「薬品Bのボトルを開けてー」

摩美々「その前に開けておいた薬品Aとー」

摩美々「空気中で化学反応を起こして有毒ガスが発生―」

摩美々「でもそれで咲耶を殺すなんて現実味がなくないですかー」

摩美々「当て布でもして吸わないように工夫してたりしたら、そもそも意味ないですしー」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「私たちが音楽室まで戻るには数十分経っています……」

灯織「その間密室だったら、気体を吸わずに堪え切れるとは思えません!」

-------------------------------------------------

摩美々「それはそうかもしれないけどー」

摩美々「殺害方法に毒ガスってのがまずありえなくてー」

摩美々「毒ガスだと【不特定多数を殺しちゃう】じゃないですかー」

摩美々「ここで校則にちゅうもーく」

摩美々「同一のクロが殺せるのは三人まで、ですよねー」

摩美々「咲耶だけじゃなく、他の三人も殺しちゃったらー」

摩美々「それこそ【その場でおしおきされちゃいます】よねー」

摩美々「これじゃ本末転倒じゃないですかー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

摩美々「確かに事件当時、誰もそんな目には合ってなかったですケド」

摩美々「それは結果論ですよねー?」

摩美々「反論ならもっと明確に否定する根拠を述べてくださーい」

(くっ、手ごわい……)

(毒ガスを使って不特定多数を殺害してもおしおきされない根拠……)

(それは、今回の事件に限ってなら明確な根拠が存在するはずだ)

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ガスマスク】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【かくれんぼ】


摩美々「薬品Bのボトルを開けてー」

摩美々「その前に開けておいた薬品Aとー」

摩美々「空気中で化学反応を起こして有毒ガスが発生―」

摩美々「でもそれで咲耶を殺すなんて現実味がなくないですかー」

摩美々「当て布でもして吸わないように工夫してたりしたら、そもそも意味ないですしー」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「私たちが音楽室まで戻るには数十分経っています……」

灯織「その間密室だったら、気体を吸わずに堪え切れるとは思えません!」

-------------------------------------------------

摩美々「それはそうかもしれないけどー」

摩美々「殺害方法に毒ガスってのがまずありえなくてー」

摩美々「毒ガスだと【不特定多数を殺しちゃう】じゃないですかー」

摩美々「ここで校則にちゅうもーく」

摩美々「同一のクロが殺せるのは三人まで、ですよねー」

摩美々「咲耶だけじゃなく、他の三人も殺しちゃったらー」

摩美々「それこそ【その場でおしおきされちゃいます】よねー」

摩美々「これじゃ本末転倒じゃないですかー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

摩美々「えっとー……それってつまり、どういうコト?」

(かくれんぼのルール上不特定多数を殺害してしまっても問題ない……その考え方はあってる)

(なら、その考え方と矛盾する摩美々さんの発言はこっちじゃなくてあっち……?)

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ガスマスク】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【かくれんぼ】


摩美々「薬品Bのボトルを開けてー」

摩美々「その前に開けておいた薬品Aとー」

摩美々「空気中で化学反応を起こして有毒ガスが発生―」

摩美々「でもそれで咲耶を殺すなんて現実味がなくないですかー」

摩美々「当て布でもして吸わないように工夫してたりしたら、そもそも意味ないですしー」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「私たちが音楽室まで戻るには数十分経っています……」

灯織「その間密室だったら、気体を吸わずに堪え切れるとは思えません!」

-------------------------------------------------

摩美々「それはそうかもしれないけどー」

摩美々「殺害方法に毒ガスってのがまずありえなくてー」

摩美々「毒ガスだと【不特定多数を殺しちゃう】じゃないですかー」

摩美々「ここで校則にちゅうもーく」

摩美々「同一のクロが殺せるのは三人まで、ですよねー」

摩美々「咲耶だけじゃなく、他の三人も殺しちゃったらー」

摩美々「それこそ【その場でおしおきされちゃいます】よねー」

摩美々「これじゃ本末転倒じゃないですかー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

その場でおしおきされちゃいます に かくれんぼ


灯織「その矛盾、斬らせていただきます!」

【BREAK!】

灯織「確かに校則の上では毒ガスによる殺害は抵触の恐れがあります……」

灯織「でも、今回の事件においてはそれは必ずしも適用されるとは限りません……!」

摩美々「……えー?」

灯織「今回の動機、【かくれんぼ】ですよ」

灯織「かくれんぼでは、裏切り者をその他の生徒が殺害した時点でコロシアイ合宿生活が終了するという特別報酬がありました」

灯織「つまり、何人殺害しようとも裏切り者さえ殺せていれば……校則違反があろうとも問題なかったんです!」

めぐる「えー?!」

円香「……その手があったんだ」

円香「皆殺しはこの前モノクマに直接禁じられたけど、今だったらそれも看過できた……盲点」

雛菜「円香先輩犯人じゃないアピールせこ~い♡」

灯織「結局今回命を落とすこととなった咲耶さんは裏切り者ではなかったので合宿生活は終わりませんでしたが……」

灯織「犯人はそのぐらいの覚悟を持って犯行に及んだ可能性があります!」





【摩美々「摩美々は諦めも悪い子ですからー」】反論!

>>923
あっ、コンマ値足りてなかった…
すいません、進めてしまったのでこのままやっちゃいますね

-------------------------------------------------

摩美々「そんなので無理やり論理を通すつもりなのー?」

灯織「そんなのって……筋は通ってますよね?」

摩美々「そりゃ通ってるかもしれないケド、それが正しいかどうかは別問題じゃない?」

摩美々「それに、毒ガスを使ったと仮定すると生じる矛盾がまだ残ってますよー?」

灯織「矛盾……ですか?」

摩美々「絶対に、灯織の推理は認めませんー」

摩美々「認めるわけに、いきませんからー」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【燻煙剤】
‣【薬品B】
‣【事件当時の状況】
‣【音楽室のエアコン】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ガスマスク】


摩美々「かくれんぼは裏切り者さえ殺せばいい」

摩美々「だから不特定多数を殺す方法でも問題はないっていいますケド」

摩美々「実際にその方法がとられたかどうかはまた別問題ですよねー」

摩美々「ガスは死体発見時には既になくなってましたしー」

摩美々「ガスを使った証拠が他にあるんですかー?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「ガスを使った証拠は薬品Bのボトルがあったこと……だけです」

灯織「でも、現場の状況からしてこの方法がとられたとみて間違いないと思います!」

灯織「そこに矛盾なんてありません!」

-------------------------------------------------

摩美々「実際に毒ガスを使ったとしたらー」

摩美々「なんで私たちは無事なんですかー?」

摩美々「意識を失ってる私たちは抵抗する術をもちませんしー」

摩美々「無意識のうちに毒ガスを吸っちゃって」

摩美々「咲耶と同様に既に【死んじゃってるはず】ですよねー?」

摩美々「でもこうやって摩美々は【後遺症も何もなく】ピンピンなのでー」

摩美々「やっぱり毒ガスは生じてないんですよー」

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

摩美々「そんなリストを見せられても、摩美々には後遺症の心当たりなんかないですねー」

(……後遺症がないのは事実だと思う)

(摩美々さんの論点は、『毒ガスを使った場合、咲耶さん以外の方も命を落としてしまう可能性がある』という点)

(それを否定できる根拠をぶつけないと、この議論……押し負ける!)

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【燻煙剤】
‣【薬品B】
‣【事件当時の状況】
‣【音楽室のエアコン】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ガスマスク】


摩美々「かくれんぼは裏切り者さえ殺せばいい」

摩美々「だから不特定多数を殺す方法でも問題はないっていいますケド」

摩美々「実際にその方法がとられたかどうかはまた別問題ですよねー」

摩美々「ガスは死体発見時には既になくなってましたしー」

摩美々「ガスを使った証拠が他にあるんですかー?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「ガスを使った証拠は薬品Bのボトルがあったこと……だけです」

灯織「でも、現場の状況からしてこの方法がとられたとみて間違いないと思います!」

灯織「そこに矛盾なんてありません!」

-------------------------------------------------

摩美々「実際に毒ガスを使ったとしたらー」

摩美々「なんで私たちは無事なんですかー?」

摩美々「意識を失ってる私たちは抵抗する術をもちませんしー」

摩美々「無意識のうちに毒ガスを吸っちゃって」

摩美々「咲耶と同様に既に【死んじゃってるはず】ですよねー?」

摩美々「でもこうやって摩美々は【後遺症も何もなく】ピンピンなのでー」

摩美々「やっぱり毒ガスは生じてないんですよー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------

摩美々「ガスマスクを使えば確かに毒ガスが発生しても死なずに済むかもしれないねー」

摩美々「でも、現場にあったガスマスクって一つだけですよねー?」

摩美々「現場には、私、愛依、雛菜の三人がいたと思いますケド」

(う……現場にあったガスマスクは一つだけ、この方法なら一人しか命は保証されない)

(『毒ガスが使われても、観客席と制御室にいた三人はそれを吸わずに済む方法』……)

(今ある証拠から発展させた考え方が必要かもしれない)

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【燻煙剤】
‣【薬品B】
‣【事件当時の状況】
‣【音楽室のエアコン】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ガスマスク】


摩美々「かくれんぼは裏切り者さえ殺せばいい」

摩美々「だから不特定多数を殺す方法でも問題はないっていいますケド」

摩美々「実際にその方法がとられたかどうかはまた別問題ですよねー」

摩美々「ガスは死体発見時には既になくなってましたしー」

摩美々「ガスを使った証拠が他にあるんですかー?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「ガスを使った証拠は薬品Bのボトルがあったこと……だけです」

灯織「でも、現場の状況からしてこの方法がとられたとみて間違いないと思います!」

灯織「そこに矛盾なんてありません!」

-------------------------------------------------

摩美々「実際に毒ガスを使ったとしたらー」

摩美々「なんで私たちは無事なんですかー?」

摩美々「意識を失ってる私たちは抵抗する術をもちませんしー」

摩美々「無意識のうちに毒ガスを吸っちゃって」

摩美々「咲耶と同様に既に【死んじゃってるはず】ですよねー?」

摩美々「でもこうやって摩美々は【後遺症も何もなく】ピンピンなのでー」

摩美々「やっぱり毒ガスは生じてないんですよー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------


灯織「その矛盾、斬らせていただきます!」

【BREAK!】

灯織「いえ、摩美々さんたちが無事なことは毒ガスを用いられていないことの否定材料にはなりません」

摩美々「……はぁ?」

灯織「空調ですよ。密室を作る際にも使われたエアコンは、異常なまでの低温に設定されていました」

灯織「エアコンなら風向きも調整可能です……意識を失っていた三名は煙を吸うことがないように低姿勢になっていたので、風向きさえ調整すれば……」

灯織「発生した毒ガスを吸わないようにすることもできたはずです!」

凛世「室内の気流も、温度によりある程度掌握が可能です……」

凛世「寝そべっておられた御三方がガスを吸わないようにすることは容易いものかと……」

愛依「だからうちらは無事だったんだ……」

智代子「反対に、ステージ上にいた咲耶ちゃんは空調で吹き上がったガスをもろに吸い込んじゃって……そのまま死んじゃったんだね」

めぐる「エアコン自体は非常電源で動いてたし、停電状態でも問題なく仕掛けが動いたはずだよ!」

灯織「おそらく犯人は何かしらの確証をもって、咲耶さんを裏切り者だと判断し、そのうえで今回の計画に及んだ……」

灯織「たとえ他の人間を巻き込んでも、咲耶さんさえ殺すことができればそれでよかった」

灯織「どうでしょう摩美々さん……これでもまだ矛盾は残っていますか?」

摩美々「……」


摩美々「……あるよ、あるに決まってんじゃーん」

灯織「ど、どうしてそこまで食い下がるんですか……!」

摩美々「毒ガスなんて絶対あり得ない……そんな不特定多数を殺す可能性があるような方法……」

めぐる「だから、その問題はもう解決済みだよー?」

摩美々「解決してない……だってスプリンクラーが稼働してた真っ最中、空気の流れが計算通りになる確証はないじゃーん」

愛依「で、でも別に犯人からすれば、うちらが死んでもかくれんぼのルール的に大丈夫だったんじゃん?」

摩美々「違う……絶対に犯人は、そんなこと望まない」

摩美々「咲耶以外が死ぬことなんて……犯人は絶対に臨まなかったはず」

(……え?)

摩美々「万が一にでも、一パーセントにも満たない可能性でも……」

摩美々「誰かを巻き込む可能性があったのなら、こんな方法選ぶわけないからー」

智代子「ま、摩美々ちゃん……?」

灯織「……もしかして、そういうことなんですか?!」

めぐる「ひ、灯織?!何かわかったの?!」

灯織「摩美々さんのこの不自然なまでの食い下がり様……この仮説なら、それを説明できるかもしれない」

摩美々「……」

(摩美々さんは頑なに大勢を巻き込む毒ガスという方法を否定している……)

(それは摩美々さんが犯人を、あの人を信じているからこそなんだ……)

灯織「摩美々さん、私の口から今回の事件の犯人を指摘してもよろしいですか?」

摩美々「……おねがーい」

めぐる「えっ?!は、犯人?!」

智代子「全然今までの議論じゃ犯人なんて見えてこないよ?!」

灯織「……今回の事件、咲耶さんを殺害した犯人は……!」


【正しい人物を指摘しろ!】

↓1


灯織「あなたなんですか……?」

【解!】

めぐる「ひ、灯織……?咲耶は今回の被害者だよ……?」

灯織「咲耶さんは被害者であり、犯人でもある」

灯織「つまり、今回の事件は咲耶さんの自殺だった……摩美々さんの態度がそれを物語っています」

摩美々「……っ」

愛依「じ、自殺?!」

灯織「正直なところ、今の議論はまだ咲耶さんの自殺を確証づけるようなものはありません」

灯織「摩美々さん、説明していただけますか?」

摩美々「……りょうかーい」

摩美々「もともとは私も、みんなと同じで咲耶は誰かに殺されたものだと思ってたんだよねー」

摩美々「ガスを吸って眠っちゃってる間に誰かの手によって咲耶は手にかけられてしまったって」

摩美々「でも、ふとポケットの中を見たらこんな紙が入ってたんだよねー」


そういって摩美々さんが目の前に広げたのは、三つ折りになった書状。
遠巻きに見ても、丁寧な書体で「遺書」と書いてあることが分かる。


摩美々「まぁ細かい話は全部この中に書いてあるのでー、とりあえず読みますねー」


『この手紙を摩美々が呼んでいるころには、既に私は命を絶った後だと思う。もともと摩美々には、ライブを開いた翌日自殺をすると伝えてあったけど、それは摩美々のためについた嘘だったんだ。私の意志を聞いた時の摩美々の表情が妙に目に焼き付いてしまってね。そんな十字架を背負わせたまま、みんなに嘘をつかせたまま過ごさせるのは、私の良心が許さなかった。突然の別れとなって申し訳ない、でも別れの言葉を摩美々と面と向かって話していると決意が揺らいでしまいそうだから。摩美々が眠っている内に、私だけが涙を流すだけで済む内に、こうして命を絶つ卑怯を許してほしい』


灯織「え……?ちょっと待ってください……自殺をすると、伝えてあった……?!」

めぐる「ら、ライブの翌日自殺する予定だったって……え……?う、嘘だよね?!」

智代子「ま、摩美々ちゃんはそれを知ってたの……?」

摩美々「……」

摩美々「まだ続きがあるのでー」


『そしておそらくこの遺書は、摩美々の手によって他のみんなにも読まれているだろうからここでみんなにもメッセージを残させてほしい。私は【裏切り者】だ。この合宿生活が始まった時からずっとモノクマにみんなの行動を逐一報告し、モノクマの指示に従って動いていた。みんなを欺き続けていたんだ。でも、それは私がモノクマの意志に賛同していたというわけでないことは、知っておいてほしい。私は恋鐘と結華を人質に取られていたんだ。私がモノクマの命令に従わなかった場合、彼女たちに危害を加えると言われていた。許してほしいとは言わない。ただ、私がみんなを裏切ることに毎日罪悪感を感じていたことだけ知っていてほしい。そんな最後のわがままを聞いてはもらえないだろうか』


愛依「さ、咲耶ちゃんが……」

凛世「裏切り者、だったのですか……?」

摩美々「これで最後ですー」

『そして、私は自分の手で人生に幕を下ろす。これはみんなに生きていてほしいからこその自殺だ。裏切り者が死にさえすれば、このコロシアイ合宿生活は幕を下ろす。たった一人、私の犠牲があればみんなは外の世界へ脱出し、生きていくことができる。そのためなら私は喜んでこの身を差し出そう、この命を差し出そう。明日へと続く希望の礎として、私はこん命を散らす。そこに後悔なんてない。
最後に、今まで私と一緒に過ごしてくれてありがとう。みんなのことを、愛しているよ』

摩美々「……以上です」


摩美々さんが読み上げた咲耶さんの遺書。それはあまりにも衝撃的で、あまりにも悲痛なもので、私たちは暫くの間完全に言葉を失ってしまった。
咲耶さんが裏切り者だった、自殺をもともと画策していたという事実。
モノクマの傀儡になっていたことに対する謝罪の意志と、私たちに対する愛情。
一度に処理するには、あまりに情報が多すぎて、脳の神経回路が完全にショートするのを感じる。


咲耶さんが裏切り者で、自殺して、モノクマと……?????
私???の推理は間??違ってい??て……?????
本??????当の真?????実は手紙の???文面????上にあっ?て

わからないわからないわからないわからないわからない
わからないわからないわからないわからないわからない
わからないわからないわからないわからないわからない

??????????????????????????????????????????????????????
??????????????????????????????????????????????????????







________ブツンッ!

______

__________

_______________


やっぱり、予想通りの反応ですよねー。
あの咲耶が裏切り者だなんてすぐには呑み込めないですしー……


灯織「……」


頭の回転が速い灯織がこうなってるからには、私がやるしかないって感じですかー……
はぁ、本当に咲耶の言った通り……
面倒ですけど、摩美々が一肌脱いであげますかー。


摩美々「……さて、どこから説明したもんですかねー」

愛依「どうなってんの……?」

智代子「咲耶ちゃんが自殺なんて……?」

雛菜「もう雛菜考えるの疲れちゃった~」

凛世「天地が翻ったような心地です……」

めぐる「ひ、灯織……」

灯織「……」

【モノクマ「意見と意見をぶつけ合えー!」】対立!

摩美々「ちょっとー、何―?」

モノクマ「田中さん、どうやらあなた以外はまだ処理が追い付いていないようです!」

摩美々「みたいですねー」

モノクマ「白瀬さんの遺志を継ぎ、この事件が彼女の自殺だったと言うのなら、彼女たちを真正面から迎え撃つほかない!」

摩美々「それってもしかして、スクラムですかー?」

モノクマ「ええ!この学園長がそのための舞台を整えて、お手伝いして進ぜよう!さあ心行くまで、ロンパしろーーーー!!」

摩美々「……仕方ないですねー」

-------------------------------------------------
【意見対立】

【議論スクラム開始!】

「白瀬咲耶は他殺だ!」vs【白瀬咲耶は自殺だ!】


愛依「事件現場は密室だったんだよ?!だったら誰かが殺害に使ったんじゃないの?!」

智代子「咲耶ちゃんが自殺なんだったら摩美々ちゃんたちを薬品を使ってまで意識を失わさせる理由がないよ!」

凛世「咲耶さんが自殺ならば、なぜ多くの方を巻き込むような方法を選んだのでしょうか……」

雛菜「停電も自殺のために起こしたっていうんですか~?」

めぐる「ガスマスクが現場にあったのはどうして?!咲耶以外に意識のある誰かがいたってことじゃないの?!」

灯織「……咲耶さんは裏切り者じゃなかったからこそ、この合宿生活は続いているのではないんですか……?」

-------------------------------------------------
意見スロット
【ガスマスク】
【停電】
【薬品A】
【薬品B】
【密室】
【裏切り者】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

↓1

-------------------------------------------------

【摩美々「ずっと摩美々のターンですー」】

愛依「事件現場は密室だったんだよ?!だったら誰かが殺害に使ったんじゃないの?!」
【摩美々「密室なのは自殺を邪魔されないようにしたんだよー」】

智代子「咲耶ちゃんが自殺なんだったら摩美々ちゃんたちを薬品を使ってまで意識を失わさせる理由がないよ!」
【摩美々「密室の中に入りこんじゃった三人に邪魔されないようにしただけだし、矛盾は何もなくなーい?」】

凛世「咲耶さんが自殺ならば、なぜ多くの方を巻き込むような方法を選んだのでしょうか……」
【摩美々「だから薬品Bは咲耶の持ち込んだものじゃないんだってー、別の誰かが事件が終わった後に置いたんじゃなーい?」】

雛菜「停電も自殺のために起こしたっていうんですか~?」
【摩美々「停電状態なら摩美々たちも身動きが取れなくなる、薬品Aの保険だったんじゃないかなぁ」】

めぐる「ガスマスクが現場にあったのはどうして?!咲耶以外に意識のある誰かがいたってことじゃないの?!」
【摩美々「咲耶が万が一薬品Aを吸っちゃうことを恐れて使ったんだよー」】

灯織「……咲耶さんは裏切り者じゃなかったからこそ、この合宿生活は続いているのではないんですか……?」
【摩美々「咲耶は裏切り者だって遺書にもあったよねー?」】

-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値250以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

※スキル:意地っ張りサンセット・摩的アンチテーゼの効果は対象外です

↓直下より六回連続でコンマ判定(連投可)

【6+37+32+76+24+17】

【コンマ合計値 192】

摩美々「あれー、ちょっとパワーが足りませんねー……」

摩美々「はぁ、もうちょっとだけ本気出しますかー」

-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値250以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

※スキル:意地っ張りサンセット・摩的アンチテーゼの効果は対象外です

↓直下より六回連続でコンマ判定(連投可)


【86+28+49+44+27+92】

【コンマ合計値326】

摩美々「これがたった一つの真実ってやつですー」

【全論破!】

【BREAK!】

-------------------------------------------------

摩美々「これまで灯織が立てて来た、音楽室の中の誰かによる殺人はー」

摩美々「どれも視点を変えてみると咲耶の自殺でも成り立つ話なんだよねー」

摩美々「何より咲耶の自殺を裏付ける遺書があるわけだし、信憑性があるのはどっちか。風野灯織さん、お答えくださーい」

灯織「……」

灯織「……そん、な」

めぐる「今の摩美々の説明は全部筋も通ってる……」

めぐる「灯織の推理を丸々呑み込んじゃったよ!」

円香「あそこまで周到に作り上げた密室が、自分の自殺を邪魔されないためだったなんて……最後まで人騒がせな方だったんですね」

凛世「一人で果てることに、恐怖を感じていたのかもしれません……」

凛世「最期、その刹那までは……誰かと共にありたい……そのために、今日決行に及んだのやもしれません……」

摩美々「……」

(咲耶、わざわざ私を音楽室での支度組に指名してたケド、そういうことだったわけー?)

灯織「ま、待ってください!」

摩美々「んー?」

灯織「それでもやはり、まだ私は納得がいきません!」

灯織「かくれんぼのルールですよ!咲耶さんが死亡しているのにこの合宿生活が続いている……だから咲耶さんはシロだったという話だったじゃないですか!」

摩美々「だからその前提が間違ってるんだってー」

-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】

Q1. かくれんぼでコロシアイ合宿生活が終了する条件は?
A.裏切り者が死亡した場合 B.裏切り者を見つけた場合 C.裏切り者が殺された場合

Q2.白瀬咲耶の正体は?
A.裏切り者 B裏斬り者 C.裏伐り者 D.裏着り者

Q3.どうしてコロシアイ合宿生活が終わらない?
A.咲耶が本当はシロだったから B.今回の事件が殺人事件じゃなかったから C.モノクマにも犯人が分からないから


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------


(いや、ちょっと惜しいかなー)

(ここでのシロってつまりは【裏切り者】じゃない人ってことだからー……)

(コロシアイが終わらない理由は……そういうコトだよねー)

-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】

Q1. かくれんぼでコロシアイ合宿生活が終了する条件は?
A.裏切り者が死亡した場合 B.裏切り者を見つけた場合 C.裏切り者が殺された場合

Q2.白瀬咲耶の正体は?
A.裏切り者 B裏斬り者 C.裏伐り者 D.裏着り者

Q3.どうしてコロシアイ合宿生活が終わらない?
A.咲耶が本当はシロだったから B.今回の事件が殺人事件じゃなかったから C.モノクマにも犯人が分からないから


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------


摩美々「推理はつながりましたー」

【COMPLETE!】

摩美々「コロシアイ合宿生活が終わる条件は、裏切り者が殺されること、でしたよねー」

灯織「はい……だからこそ」

摩美々「なら、自殺はその限りじゃないですよねー」

灯織「……!?」

摩美々「白瀬咲耶は他の誰かに手を下されることなく、自分の手で命を絶った。その事実だけ見れば、かくれんぼの条件を満たしていないと断定も可能なんじゃないですかー?」

摩美々「実際モノクマもそういう解釈をしたからこそ、この裁判が開かれているわけですしー」

モノクマ「……」

智代子「ノーコメント、みたいだね……」

摩美々「発想の逆転ってやつだよー」

凛世「モノクマさまは、ルールには厳格です……」

凛世「逆説的に、咲耶さんが裏切り者である可能性も認められる……ということなのですね……」

摩美々「確かに咲耶がシロなら、一番手っ取り早い話かもしれないケド」

摩美々「さっきの遺書があるわけだし、もう今更自殺を否定する理由もないよねー」

灯織「……だったら、咲耶さんは、本当に……【裏切り者】、だったんですね……」

(そう、それは今更もう……否定できない)

(私はあの時にもう、知ってしまっていたから)

-------------------------------------------------
【摩美々の部屋】

ピンポーン

摩美々「……誰ですかー?」

咲耶「やあ、摩美々。ご機嫌いかがかな?」

摩美々「今寝ようとしたところに来客があったので、ご機嫌斜めですー」

咲耶「フフ、それは困ったな。ご機嫌を取るためにも、部屋にお邪魔してお茶でも振るわせてくれないかい?」

摩美々「なにそれー、暑苦しいんですケド」

咲耶「……摩美々、ほんの少しでいいんだ」

摩美々「……咲耶ぁ?」

(あの時の咲耶は、いつもの咲耶と違って、瞳が妙に力強くて……)

(声が震えていた)


~~~~~~~~~~~~~~~

摩美々「結局私が淹れるんじゃないですかぁ」

咲耶「すまないね、同じユニットの仲間と言えプライベートな空間には不用意に踏み入るようなことはしたくないんだ」

摩美々「そういって面倒だっただけじゃないのー?」

咲耶「ああ、そうかもしれないね」

摩美々「……で、話があるなら早くしてもらえますー?」

咲耶「……ああ、そうだね」


私の呼びかけに対して咲耶は悲しそうな眼をしたかと思うと、私の入れたお茶を少しすすった。何かに怯えているようにその手は震えていて、カップと皿はカタカタと耳触りの悪い音を立てた。


咲耶「ダメだね、話すと決めてからもう時間も経っているのに……こうしていざ目の前にすると弱い心が顔を出す」

摩美々「……ゆっくりでもいいから」

咲耶「ありがとう、摩美々は優しいね」


そう言って微笑むと、覚悟を決めた様子で咲耶は真っすぐ私の瞳を見つめた。


咲耶「摩美々……今から言うことは何の冗談でもない、本当のことだ」

摩美々「……うん」

咲耶「私は摩美々たちをこの生活が始まったときから欺いていた【裏切り者】だ」

摩美々「……はぁ?」


はじめは、咲耶の言っている言葉を信じようともしなかった。
それどころか、この状況でそんな最悪な嘘をつく友人に失望すらしていた。


摩美々「笑えないんですケド」

咲耶「やはり、そういう反応になるよね……でもさっき宣言した通り、これは本当のこと。私はモノクマとずっと内通している」

摩美々「だから……笑えないってー」

咲耶「みんなの情報をモノクマに横流しして、コロシアイ合宿生活の進行に協力していた」

摩美々「やめてって言ってるよねー」

咲耶「……摩美々」

摩美々「そんなの、いつもの咲耶らしくないんじゃない?そうやって他のみんなをだましたり、からかったりするのは悪い子の、摩美々の役目で……」

咲耶「……」

摩美々「だから、そんなのは咲耶が言っていい冗談じゃないっていうかー」

咲耶「ありがとう、摩美々はやっぱり優しいね」

摩美々「はぁ……?だから、そんなこと言うくらいなら今の嘘を誤って……」

咲耶「こんな最低の私のために、涙を流してくれるんだね」


咲耶に言われて、初めて気が付いた。
それは無自覚に、それは一直線に。頬を撫でるように滴り落ちる水滴だった。


摩美々「はぁ?……な、泣いてなんかないですー」

咲耶「……本当に、いくら謝っても足りないとは分かっているんだ。でも摩美々の涙を前にして、謝らないと気が済まないんだ」


違う、泣いてなんかいない。
泣いてしまったら、それは咲耶の嘘を真に受けてしまった大バカ者になってしまう。
だから摩美々は泣いてなんかない。


咲耶「ごめん、摩美々」


だから咲耶も謝らないで、さっさと頭を上げてつまらない冗談だって笑ってほしいのに。


咲耶「どうか私を、許さないでほしい」


……それでも咲耶は、全く頭を上げようとしなかった。


咲耶「モノクマについて、具体的な話をすることはできない……もともと私も今回のコロシアイについて全部を知っているわけではないんだ」

咲耶「私は脅迫されて、協力関係を強いられている。それは紛れもない事実だ」

咲耶「だから、私が死ねばこのコロシアイは終わる」

摩美々「……!?さ、咲耶そんなの……」

咲耶「摩美々、私は摩美々たちのことが大好きなんだ。だから、そんなみんな疑いあい、殺し合う……この惨状を見ているだけで胸が張り裂けそうな思いなんだ」

咲耶「だから、これを終わらせられるなら私は自分の命なんか惜しくないよ」

咲耶「いや、むしろ私の命はここで使うべきなんだ。みんなを裏切り続けた罪は一生雪げない」

咲耶「でもせめて、私にできることはやらないと……それは最低限の義務であり、枷なんだ」


私には、咲耶のことを止めることはできなかった。
私は悪い子だから、もっと悪いことをしようとしている咲耶を止めることなんて出来ない。

-------------------------------------------------


(咲耶はあの時、私に話してくれた義務と枷を果たした……)

(それなら、摩美々もちょっとだけ本気出さないと流石に咲耶に申し訳ないって言うかー)

(咲耶のために、摩美々もやれることをやらないとねー)

雛菜「じゃあ裏切り者が自殺したってのが結局この事件のすべてなんですか~?」

智代子「そうなるよね!摩美々ちゃんたちを眠らせた後……」

智代子「あれ?そういえばどうやって自殺したのかな?」

愛依「薬品B……は、無差別に人を殺しちゃうから咲耶ちゃんが使うとは考えにくいんだったよね?」

円香「……全く論理的じゃない」

灯織「でも、咲耶さんの遺体には目立った外傷もなかったですよね?」

灯織「首を吊ったり、腹を刺したりといった方法も取られていないなら……」

(咲耶が死んだ原因、それを明らかにしないと駄目ですよねー)

(今回の事件に持ち込まれた可能性のある、あれが原因とみて間違いないハズ……)


【正しいコトダマを選べ!】

↓1


摩美々「これですよー」

【解!】

摩美々「灯織も化学室の薬品棚は確認したよねー?」

灯織「はい……今回の事件では薬品が用いられていましたから……その出どころの調査のために化学室は訪れました」

めぐる「……あっ!もしかして!」

摩美々「ふふー、めぐるもわかったー?」

めぐる「うん!薬品A,Bを含めても……薬品棚の薬の数がどうしても一個足りなかったんだよ!」

めぐる「化学室の棚の中には毒薬も多かったから、それを咲耶が持ち出したんじゃないかな?!」

摩美々「具体的にその薬が何かまではわかりませんケド、今回の事件に関係してると思う方が自然ですよねー」

雛菜「薬を直接飲んだんだったら、外傷もつきませんし問題ないですね~」

雛菜「ていうか、これだけ議論してきたけど結局毒殺なんですね~」

智代子「気体を吸ったか直接飲んだかの違いだね!」

摩美々「さあ、これで咲耶の自殺についての疑問は全部解消できましたよねー?」


灯織「……摩美々さん、概ね納得はできたんですが、一つだけ聞かせてもらってもよろしいでしょうか」

摩美々「えー?」

灯織「どうして、咲耶さんの自殺を今の今まで黙っていたんですか?」

めぐる「……そ、そっか!摩美々は最初っから遺書の存在を知ってた、それなら……摩美々が裁判が始まったときにその話をしていたら……」

めぐる「裁判自体やらなくても済んだかもしれないんだ!」

灯織「まさか摩美々さんが自殺にショックを受けて黙っていた……なんて理由ではないはずです。何かお考えがあって黙っていたんじゃないですか?」

(……ふふー、やっぱりバレちゃってるかー)

(灯織、この学園に来る前はこんなにカンも良くなかったはずなのに……まぁ嫌でも成長しちゃいますよねー)

摩美々「灯織やるじゃーん、ご名答だよー」

灯織「……やっぱり、あえて黙ってたんですね」

愛依「あ、あえて?!」

雛菜「……もしかして、円香先輩と同じですか~?」

円香「……」

雛菜「事件の真実を隠して、裁判を撹乱するのが目的で黙ってたんじゃないですか~?」

灯織「いえ……そうではないはずです。攪乱が目的なら、最後まで黙っているはずですから」

(そう、私には……いや、咲耶には明確な目的があった)

(【自殺】で裁判を起こすことこそが目的だったんだから……!)


摩美々「そろそろいい頃合いですかねー」

摩美々「ねえモノクマー、摩美々から大事な大事なお話があるんですケドー」

モノクマ「……」

モノクマ「……」

モノクマ「……はっ!もしかして今、ガイアがボクのことを呼んだかい?!」

摩美々「ガイアじゃなくて田中摩美々ですー」

摩美々「今回の動機について確認させてもらえますかー?」

灯織「今回の動機……?」

摩美々「かくれんぼでのコロシアイ合宿生活の終了条件って、裏切り者が生徒の手によって殺害されることなんですよねー?」

モノクマ「ん?まぁ基本的にはその解釈でダイジョーブ博士ですけど?」

摩美々「ふふー、それが聞ければ十分ですー」

(そう、その言葉を待っていた……)

(別に仇討ちなんてたいそうな心構えじゃないですケド)

(咲耶のために、ちょっとぐらいなら摩美々だって頑張れるんですからー)

摩美々「なら、自殺はどうなるんですか?」

モノクマ「……んん?何が言いたいの?」

摩美々「確かに咲耶は他の誰かに殺害されたわけじゃないですケド」

摩美々「白瀬咲耶という人間の命は確実に、白瀬咲耶という生徒の手によって奪われた……咲耶は咲耶に殺害されたって言えるんじゃないですかー?」

灯織「……!!」

-------------------------------------------------

咲耶「いや、むしろ私の命はここで使うべきなんだ。みんなを裏切り続けた罪は一生雪げない」

咲耶「でもせめて、私にできることはやらないと……それは最低限の義務であり、枷なんだ」

咲耶「だから私は、自分の手で自分の人生を終わらせる。自殺をさせてもらうよ」

摩美々「咲耶、忘れたー?かくれんぼのルールは、裏切り者が殺害されたときに合宿生活が終わるんだよー?」

摩美々「咲耶が自殺したんじゃ、モノクマは合宿生活を終了はさせないんじゃないのー?」

咲耶「ああ、そうかもしれないね」

摩美々「はぁ?」

咲耶「だからこそなんだ……残される摩美々には、私の意志を託したい」

咲耶「自殺であっても、故意に命を奪う行為であることに変わりはない。白瀬咲耶が白瀬咲耶を殺害した、そう主張できるはずだ」

摩美々「そんなの屁理屈じゃないですかー」

咲耶「そう、これはただの揚げ足取りで言葉遊びでしかない。とはいえ、モノクマが一番嫌うところでもある、彼は人一倍、クマ一倍ルールには厳格だからね」

咲耶「中でも学級裁判では徹底して公平の立場を保っている。クロにもシロにも有利不利が起きないようにね」

咲耶「なら、その学級裁判で不正が起きることは何があっても認可しないはずだ」

摩美々「……つまりー?」

咲耶「私が死んでもこの合宿生活が終わらず、裁判が開かれることがあれば……」

咲耶「私自身が私を殺したと主張してほしい」

摩美々「ってことはつまり……咲耶の仇を討てってー?」

咲耶「フフ、私の弔い合戦で摩美々は武器を取ってくれるかい?」

摩美々「……まぁ、やぶさかではないですケド」

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摩美々「咲耶が咲耶自身の手で殺害されたんだったら、今この学級裁判が開かれてる状態こそが倒錯しているんじゃないですかー?」

モノクマ「……ふーん、要はキミは、ボク自身がルールを破ってるってそう主張したいんだね?」

摩美々「ま、そういうことですねー」

モノクマ「へぇ……面白い主張だね。自殺は自分を殺すとも書くわけだし、その点では確かに殺害行為と言えなくもないだろうね」

摩美々「だったら、この学級裁判が開かれてる状況おかしいと思いませんかぁ?」

摩美々「モノクマ自身が、ルールを破ってるようなものじゃないですかぁ」

モノクマ「……」

モノクマ「クックックッ……面白い、面白いクマ。まさか自殺という言葉を武器にしてボクには向かってくるとはね」

モノクマ「いいよ、オマエがその気ならボクもそれに応じてやるよ」

モノクマ「でもさ、今オマエが口にしてるのってこの合宿生活の存亡にかかわる話なわけじゃん?」

モノクマ「ボクのミスだって指摘するんだったら、それに見合うだけの覚悟とリスクを背負ってもらわないと!」

灯織「覚悟と、リスク……?」






モノクマ「田中さんの筋が通らなかったとき、田中さんにはこの合宿生活の存続を妨げた罰としておしおきさせてもらうから!」






摩美々「……!!」

愛依「ちょっ……なんで、おしおき……!?」

智代子「そ、そんなのおかしいよ!摩美々ちゃんは誰も殺してないのに!」

モノクマ「このコロシアイ合宿生活はただのデスゲームじゃないんだよ!それぐらいの責任は負ってもらわないと、みんなが納得しないんだよ!」

円香「……みんな?」

摩美々「……そのぐらいの覚悟、摩美々にないと思いましたー?」

灯織「摩美々さん……っ!」

(大丈夫、これはモノクマの揺さぶりに決まってるんですからぁ)

(逆に言えば、モノクマが焦っている何よりの証拠なわけでー)


(……咲耶、そこで見ててよねー)

(咲耶が終わらせようとしたこのコロシアイを摩美々が終わらせちゃうのでー)





(咲耶のせっかくの手柄を奪っちゃうなんて、私ってば悪い子ですよねー)








【学級裁判中断!】






残レス数も少なくなってきて話も区切りがついたところでこのスレはここまでにします。
1000までは適当に埋めちゃいましょう。
学級裁判の続きは明日15:00~より次スレで行います。以下リンクへの移動をお願いします。

‣【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622871300/)

それではお疲れ様でした。
またよろしくお願いします。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 03:17:07   ID: S:db_IkN

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