【安価こんま】奴隷人生からの成り上がり (10)
「なぁ知ってるか? この前奥の炭鉱でモグラを見かけた奴隷がいるんだってよ」
「モグラって、そんなのこんなとこなら居てもおかしくないだろ」
「それがバカデケェヤツだって見つけたヤツが騒いでてな、見つけた奴隷がうちの監視官様に無駄話するなって怒られて懲罰房行きだってよ」
「そりゃ御愁傷様、その奴隷もう二度と扉の外にすら出られないだろうな」
「そんでうちのヒステリックな監視官様も三日前に来た新人奴隷の教育で忙しそうだからな、俺らもサボり放題って訳よ」
「土埃ばっか吸ってちゃ体に悪いからな、今回来た奴隷は長持ちするといいんだけどねぇ」
監視官「こらそこォ!もっと腰に力を入れて掘らんかぁ!!」
監視官「貴様ら奴隷どもの働きの上に我が帝国の繁栄があるのだァ!光栄に思えクズ共め!!」
奴隷1「くそ、あの贅肉デブいつも偉そうにしやがって」
奴隷2「シッ!聞かれたら懲罰房にぶち込まれてなぶり殺しにされるぞ…!!」
監視官「…んっ?んん~? 貴様は見ない顔だなぁ、生意気そうな面をしているなぁ」
奴隷男(主人公)の容姿等を安価↓1
名前 (ただし最初は名無しの奴隷として扱われます)
性格
容姿
その他 (特技とか好きなこと嫌いなことなど)
奴隷男「ははっ、すみません!なにぶん生まれたときからこういう面構えなものでして!」
監視官「んん~?そうかそうかぁ、どうりでよくヘラヘラとした笑みが染み付いているなぁ」
奴隷男「恐縮です!」
奴隷1「お、おい…アイツ馬鹿か!?」
奴隷2「なに監視官に気安く話しかけてんだ殺されるぞ!?」
監視官「ふぅむ…この前来た新しい奴隷か、他の奴隷と比べて体躯はガッシリとしているが…どうやら躾がなってないようだなぁ?」
監視官「この私に不遜な態度を取った貴様は懲罰房にて鞭打ちの刑だ!!とっととこっちに来るが良い!」
奴隷男「え?個人的には敬意を現したつもりなのですが…」
兵士1「監視官殿!!」
監視官「なんだこの忙しくなりそうな時に…」
兵士1「それが隣の区画にて金鉱山を発掘したという報告が…」
監視官「むむっ!?そ、そうか…それは仕方ないな!うむ、今すぐ確認に向かうとしよう…」
奴隷男「…なになら命拾いをしたような気がするな」
奴隷?「気がするなじゃなくて命拾いしたんだよ」
主人公を助けた男の奴隷↓1
同じく女の奴隷↓3
(暫くのあいだ仲間になってくれます)
名前
容姿
体格
その他
21時半ぐらいからまた始めていきます
この先安価が少なく一本道になりますがある分岐で帝国騎士ルートかレジスタンスルートの二つに分かれることになりますが今回の安価で作ったキャラに関してはどちらに進んでもちゃんと付いてくるようになってます
奴隷男「なにやら俺は君たちに助けられたみたいだな」
ロビン「気にするな、デマに踊らされる方が悪いのさ」
シルフィ「ロビンさん大丈夫なんですか?後でバレたりしたら私たちの方に問い詰めて来たりするんじゃ…」
ロビン「大丈夫さ、あながち全部が嘘って訳でもない……ひょっとしたら米粒みたいな砂金の一部が氷山の一角だったりするかもしれないしな」
シルフィ「はぁ…不安です」
ロビン「何日も前からひっそりと流してたから風の噂みたいに扱われてすぐにはたどり着けないよ」
奴隷男「俺は君たちの流した情報に救われたみたいだな、いや助かった!」
ロビン「気にしなさんな、それにこちらも打算も無しにアンタみたいな男をわざわざ救ったりはしない」
ロビン「俺はロビン、こっちはシルフィだ…」
ロビンはこちらに顔を近づけ小さな声で語りかけてきた。
ロビン「この鉱山から脱出する計画がある、アンタの力が借りたい」ヒソヒソ
奴隷男「ふむ……詳しく話を聞こうか」
ロビン「この鉱山の奥の方には何が広がっていると思う?」
奴隷男「こっちの方角だと……レネ共和国の方だな」
ロビン「そうだ、そして反デルカ帝国のレジスタンスが居を構えてる方角でもある」
ロビン「先日俺はそちらの方面に抜ける事のできる通路を見つけたんだ、見つけたあとは直ぐに岩とかで隠したがな」
ロビン「そこをちょいと掘り進んでいけば鉱山の外へ抜け出すことができるわけだ」
奴隷男「なるほど、しかしそんなことをすればすぐに兵士に見つかるのではないか?」
ロビン「確かに普通の状況ならな……ここからが極秘の話だ」
ロビン「明日、デルカ帝国の第三王女がここの鉱山の視察に来るらしい…」
奴隷男「第三王女が?なぜ王族がわざわざこんな辺鄙なところに来るんだ?」
シルフィ「これは予測なんですけど……この時期は王族や上位の貴族達の集まりがあるそうなんですが、第三王女は立場的にも政治的な需要があまりなくてもて余されてるみたいなの」
ロビン「つまるところ厄介払いってところなのさ、こっちはその状況をありがたく利用させてもらうけど」
奴隷男「ふむ、それならむしろ警備がキツくなって脱出しづらくなるのでは?」
ロビン「ああ、だが逆に王女になにかあればそちらに力を入れなければいけないだろ? そこでこれさ」
奴隷男「これは…まさか爆弾か?」
ロビン「シルフィ特製のな」ニヤリ
シルフィ「はうう……まさかこんな使われ方をすることになるなんて」
ロビン「これで兵士を陽動して王女の周りの警護を固める、その隙に俺たちは隠していた坑道を進んで外側に脱出するわけだ」
ロビン「んで!アンタには道を隠している岩をどかすのを手伝ってもらうのとついでに殿もお願いしたい!」
奴隷男「なにかあったときに囮にするため…か?」
シルフィ「違いますよ…!わ、私たちは…!」
奴隷男「よし分かった!その仕事引き受ける!」
シルフィ「え、ええ…?いいんですかそれで!?」
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