シロえもん「くまのプーさんのホームランダービー!」(62)

↓元ネタ。手軽に遊べるフリーゲームなので是非プレイしてみよう。
http://games.kids.yahoo.co.jp/sports/013.html


~荒川グラウンド~

シロえもん「みんな聞け。今度開かれる大会『かぶと虫杯』への出場が決まった」

シロえもん「ドラーズも出場するらしい。絶対にリベンジするぞ」

平井「この時を待っていたぜ! 新魔球WWWボールで優勝だ!」

小松川「あの魔球さえあれば怖いものなしだな!」

シロえもん「甘いっっ!!!」クワッ

小松川「」ビクッ

シロえもん「クロえもん……ヤツのことだ、何かしら対策は練ってくるだろう」

シロえもん「だからオレ達も更にレベルアップする必要がある」

シロえもん「ヤツらの想定以上の力で捻じ伏せてやろうぜ」

平井「そういう事か。考えが甘かったぜ」

小松川「そうと決まれば早速練習だ!」

シロえもん「ああ……でも今まで通りの練習で足りるとは思わないほうが良い」

平井「特訓か。具体的にどんな事をするんだ?」

小松川「ドラーズは無人島での合宿で強くなったらしいよ」

平井「合宿か。確かにいつもと違う環境での練習は効果的かもな」

小松川「オレたちも無人島へ行けばいいんじゃないかな?」

平井「無人島か。あのダメロボット共に出来たんだ、オレ達に出来ない訳がねえ!」

シロえもん「却下だ。ダメロボットの真似なんてしてたまるか」

小松川(相変わらず変なところでプライドが高いな……)

平井「却下か。じゃあ他に何か案があるのか?」

シロえもん「むう……」

ポコえもん「その話、聞かせてもらいましたよ」ポン

小松川「うわっ!? 何だいきなり!?」

シロえもん「こいつはポコえもんだ。 いったい何の用だ?」

ポコえもん「ボクの知り合いに、凄い野球集団がいるんです。クマ繋がりで」ポン

平井(どう見てもタヌキだろ……)

ポコえもん「そのかた達と一緒に特訓をされてはどうですか?」

シロえもん「面白い話だが、やけに協力的だな」

シロえもん「お前はクロえもんの味方だと思っていたが」

ポコえもん「ボクは野球を愛する者の味方です」

シロえもん「そうかそうか」

ポコえもん「で、どうします?」

ポコえもん「きっと皆さんのレベルアップに繋がると思いますよ」

小松川「なあシロ、こいつ信用して大丈夫なのか?」

シロえもん「大丈夫だ。インチキ臭いヤツだが意外と嘘は吐かない……はずだ、多分。うん」

シロえもん「よし、乗った。その野球集団の所へ連れて行ってくれ」

ポコえもん「30万」

シロえもん「えっ」

ポコえもん「紹介料です。希望者はあなた方3人ですか?」

ポコえもん「でしたら合計90万円ですね」

平井「カネ取んのかよ!」

小松川「そんな大金払えないよ!」

ポコえもん「それだけの覚悟が無ければ紹介する訳にはいかない、という事です」

ポコえもん「それに平井さんと小松川さんはともかく、シロさん」

シロえもん「ぎく」

ポコえもん「あなたはプロ野球の東京ヤンキースから裏がn」
シロえもん「プライベートでの個人的なお小遣いだ!!!」

ポコえもん「……とにかく30万円くらい払えるのでは?」

シロえもん(このタヌキ野郎……大会で当たったら魔球ホワイトビーンボールの餌食だ)

ポコえもん「ちなみにボクはかぶと虫杯に出場しません」ポン

シロえもん(タヌキ……)

平井「よく分かんねえけど、シロ、お前金持ちだったのか?」

シロえもん「そ、それなりにな」

シロえもん「でも90万は流石に無理だ。オレ1人で行かせてくれないか」

小松川「うん」

平井「うん」

シロえもん「ほら、30万円だ」ドサッ

ポコえもん「すみませんね、本当にすみません」

ポコえもん「故郷を守るには多額のドネートが必要なんです」

シロえもん「そうかそうか。さっさと案内しろ」


________
______
____

ポコえもん「着きましたよ」ザッ

シロえもん「こんな森で野球をするのか?」ザッ

ポコえもん「ではボクはこの辺で失礼します」ドロン

シロえもん「お、おい! ……本当にいなくなりやがった」

シロえもん「……」ポツーン



「おーい!」



シロえもん「ん? 誰かいるのか?」

ロビン「やあ、待っていたよ。君がシロえもんだよね?」

シロえもん「ああ……それでお前は誰だ?」

ロビン「僕はクリストファーロビン」

ロビン「ポコえもんから頼まれて、森での君の生活をサポートすることになったんだ」

シロえもん「なるほど、ポコの知り合いか。よろしく」

ロビン「よろしくね」

ロビン「とりあえず僕について来てもらえるかな? 話はそれからだ」スタスタ

シロえもん「ああ」テクテク







ロビン「着いたよ。お疲れ様」ザッ

シロえもん「ここは?」

ロビン「ここは100エーカーの森球場。今日から君が修行する場所だよ」

シロえもん(雑な球場だな……マウンドなんてただの切り株じゃないか)

シロえもん「……ん?」


プー「?」チョコン

シロえもん(これは……クマ?のぬいぐるみか?)

プー「やあロビン。その猫型ロボットは誰だい?」

シロえもん「ぬいぐるみが喋った!?」

ロビン「ぬいぐるみじゃないよ。僕の親友、くまのプーさんだよ」

プー「僕はプー。きみは?」

シロえもん「あ、ああ……オレはシロえもんだ、よろしく」

プー「よろしくね、シロ」

ロビン「プーは凄いよ。この森で一番のスラッガーさ」

シロえもん「えっ」

プー「シロはピッチャーかい? それともバッターかい?」

シロえもん「あ、ああ……ピッチャーだ」

プー「なら丁度いいや。さっそく僕と勝負しようよ」

ロビン「いい提案だね。僕としてもシロえもんの実力を把握しておきたいからね」

シロえもん(こんな小熊を相手に……舐めてやがるのか)

シロえもん「まあいい。ルールはどうするんだ?」

プー「50球勝負だよ」

シロえもん「変わったルールだな。何球抑えればオレの勝ちになるんだ?」

プー「11球以上抑えればシロの勝ちさ」

シロえもん(たったの11球でいいのか?)

シロえもん(明らかに打者側が不利だぞ)

プー「逆に40球以上『ホームラン』になったら僕の勝ちだよ」

シロえもん「なんだって!?!?」

ロビン「えっ……どうかしたの?」

シロえもん「おかしいだろ! ホームラン以外は全部ピッチャー側の得点になるのかよ!?」

プー「だってホームラン以外の打球に価値なんて無いでしょ?」

ロビン「僕らのシマじゃヒットはノーカンだから」

シロえもん(こいつら……舐めやがって)

プー「どうするんだい?」

シロえもん「……いいぜ。受けて立つ」

シロえもん「ただしノルマが何球だろうが……」

シロえもん「一球たりとも打たせる気はないからな!」

プー「大した自信だね。君とは良いライバルになれそうだよ」

シロえもん「今からウォーミングアップをするから待っていろ」タッタッタッ




続きはまた明日投下するので、
正月のプリーグに向けてキャンプインして待っていよう

http://games.kids.yahoo.co.jp/sports/013.html

自信が無い人は2軍で慣れておこう

http://kids.disney.co.jp/game/3039.html

シロえもん「待たせたな」ザッ

プー「それじゃあ勝負といこうか」スッ


ティガー「お! あいつは新しい友達か?」

ルー「友達か?」

ロビン「うん! シロえもんっていうんだ」

オウル「ホホーウ。この森にロボットが来るとは珍しいのう」


シロえもん(まずはストレートで様子見、と行きたいところだが)

シロえもん(一球も打たせないと決めたんだ。最初からWボールだ!)

シロえもん「いくぜ!」ビシュ

シュン シュン シュン シュン

プー「……」グッ

パガッ

シロえもん「なにっ!?」

ギューーーン


イーヨー「わあ……流石プー。いきなりホームランですね」

ルー「今の球、カンガルーボールと同じだ!」

ピグレット「飛距離は160メートルくらいかなあ……」


プー「うーん……打ち損じちゃったよ」

シロえもん(あの飛距離で打ち損じだって!? 何言ってやがる!?)

シロえもん(こいつ、只者じゃない……出し惜しみしている場合じゃない!)ピョーン

シロえもん「WWWボールだ!」ビシュ

ギュルルルルルルルル


ロビン「すごい!さっきよりも大きな変化球だ!」

ロビン「でも……プーに縦変化は通用しないよ」


パガッ

ギューーーーーン


ティガー「やっぱりプーは凄いな!」ピョンピョン

ルー「今のは200メートル以上飛んだね!」ピョンピョン


シロえもん「」

プー「どうしたのシロ? もう終わりかい? だらしないなぁ」

シロえもん「」ビシュ

パガッ

ギューーーーーン




ロビン「スコアはプーが46点、シロえもんが4点か……」

ロビン「まあ大体予想通りの結果だね」

シロえもん「」

ロビン「まずはティガー達と練習して、ここの環境に慣れれば良いんじゃないかな」

ティガー「よろしくな、シロ!」ピョンピョン

シロえもん「」




ピグレット「あの……ちょっとは落ち着いた?」

シロえもん「もう大丈夫だ、迷惑をかけたな」フーッ

ティガー「気にするなよ!……ところで、さっきのピッチングだが」

ゴーファー「なんつうか、淡泊だったな」

シロえもん「悔しいけどその通りだ」

シロえもん「オレは周りよりちょっと野球が上手いからって慢心していたんだ」

シロえもん「試合中でさえ、壁にでも投げ込むような感覚でマウンドに立っていた……それが淡泊さの原因かもしれない」

オウル「ホホーウ、そういう事ならラビットから指導を受けると良いかもしれんの」

ラビット「ふーむ……確かに『ラビットボール』を覚えれば投球に駆け引きが生まれるな」

シロえもん「いったいどんな球なんだ?」

ルー「シロも打席に立って見てみるといいよ!」

シロえもん「ただ見るだけじゃ面白くないな。10球勝負だ!」

ティガー「シロはバッティングが得意なのか?」

シロえもん「そ、それなりに……プーと比べると霞むけどな……」




ラビット「さあ準備ができたぞ」ザッ

シロえもん「来い」ブンブン

ラビット「ふっ!」シュッ

フワー......

シロえもん(お、遅いな……超スローボー)

ゴォォォオオ

シロえもん「る!?」ブン

ゴーファー「ストライーク!」ズバァン

シロえもん「何が起こった……スローボールかと思ったらいきなり加速しやがった」ゴクリ

ラビット「どんどん行くぞ!」




シロえもん「なんだかんだ2本はホームランを打てたぜ」

ラビット「この球ばかり投げても打たれやすいのがネックだな」

シロえもん「とはいえ、この球で駆け引きを鍛えれば淡泊さが解消されるかもしれない」

シロえもん「頼む、オレにラビットボールを教えてくれ!」

ラビット「こんな球で良ければな」

ラビット「まず握りはこうで……」

シロえもん「ふむふむ」

ラビット「体を起こして、背筋を伸ばして……」

シロえもん「なるほど」


________
______
____

~2週間後~

シロえもん「……という訳で50球勝負だ、プー!!」

プー「うん。わかったよ」

ロビン「久しぶりの勝負だね。特訓の成果が見られると良いなぁ」

シロえもん「オレの肩はもう温まってるぜ。早く打席に立ちな」ザッ

プー「……」スッ

シロえもん「はぁっ!」ビシュ

グンッ


ロビン「あれは初日にプーが苦戦(フェンス直撃)したカーブだ!」

ロビン「……でも」


パガッ

ギューーーーン

シロえもん「くっ……!」

プー「あの時は初めて見るカーブにびっくりしたけど、今はもう平気だよ?」

シロえもん(やっぱりダメか、なら次はこの球だ!)グッ

シロえもん「はぁっ!」シュッ

フワー......


ロビン「へえ……ラビットボールを覚えてきたんだね」


ゴォォォオオ

パガッ

シロえもん「うっ……」

ギューーーーーン

シロえもん(ラビットボールでもだめか……)

シロえもん(でも慌てるな、まだ48球も残っているんだ)

シロえもん(勝負はこれからだ!)キッ

シロえもん(もう1球、ラビットボールだ!)シュッ

フワー......

ゴォォォオオ

プー(同じ球……もしかしてもう手詰まりなのかな?)

パガッ

ギューーーーーン


ロビン「……」

ロビン(確かに、ラビットボールを習得したのは凄いよ)

ロビン(でも今はこれで精一杯みたいだね)ウーン

ロビン(やっぱり、この短期間でプーに勝つなんて無理があったんだ)

シロえもん(……とでも思っているはずだ)

シロえもん(ここで、とっておきの魔球の出番だ!!)

シロえもん「はぁっ!」ヒュン

フッ


ロビン「消えた!?」


プー「わあ、ティガーボールだね」

カッ

シューーン

プー「……ライト前に落ちたね」

シロえもん「どうだ! 見たか!」ガッツポ

シロえもん「4球目にして1点を奪ってやったぜ!」(打ち取ったとは言っていない)

ロビン「まさかティガーボールまで習得していたなんてね」

ロビン「君なら、もしかしたらプーにも勝てるかもしれない……」


シロえもん(けど今のは初見殺しも同然だ。きっと二度目は通用しない)

シロえもん(勝つためには何とかしてプーの裏をかく必要がある)

シロえもん「この駆け引きの楽しさ……すっかり忘れていたぜ」

プー「次は打つよ」スッ

シロえもん「行くぜ、プー!」ビシュ


________
______
____

ピグレット「あ! シロが帰ってきたよ」

シロえもん「……」ズーン

ティガー(あっ、これ負けたな)

ラビット「一応聞いておくが、結果はどうだった?」

シロえもん「スコアはプーが44点、オレが6点だ……」

シロえもん「……新しい魔球を2つも覚えたのに、初日と殆ど変わらないだなんて」ズーン

オウル「ティガーボール、ラビットボール、カンガルーボール、オウルボール」

オウル「それらを全部投げられるロビンでも、プーには勝てないからのう」

ティガー「悔しいけど、俺様たちが力を合わせてもプーには勝てないって事だ」

シロえもん「力を合わせても敵わない、か……」

シロえもん(オレが今まで1人で倒してきたチームの奴らも、こんな気持ちだったんだろうな)

シロえもん(でも……ドラーズは力を合わせてホワイターズに勝ったんだ)

シロえもん(皆で戦えば、無理なんてことはないはずだ)

明日あたりに完結させる予定なので、
正月のプリーグに向けてキャンプインして待っていよう

http://games.kids.yahoo.co.jp/sports/013.html
スマホからだと上手くリンクできないようなのでPCからアクセスしよう

自信が無い人は2軍で慣れておこう

http://kids.disney.co.jp/game/3039.html

ちょっと更新

シロえもん(消える魔球、ティガーボール)

シロえもん(加速する魔球、ラビットボール)

シロえもん(縦にジグザグの魔球、カンガルーボール)

シロえもん(横にジグザグの魔球、オウルボール)

シロえもん(限界を超えた変化をする魔球、WWWボール)

シロえもん「皆で戦えば……はっ!」ピコーン

ルー「どうしたの?」

シロえもん「この手があった! ゴーファー、ちょっと付き合ってくれ!」ガシッ

ゴーファー「おいィ!? なんだよ急に!?」グイッ

シロえもん「特訓だ!」ダダダダ

________
______
____

その後、シロえもんは寝る間も惜しんで特訓に明け暮れた。


シロえもん「くっ……」ビシュ

ズバァン

シロえもん「はぁっ……はぁっ……」

ロビン「シロえもん、少しは休んだら?」

シロえもん「だめだ……」

シロえもん「なんとしてでも……この新魔球を完成させなきゃいけないんだ……」ギラリ

ロビン(凄い気迫だ……)

ロビン「そんなに無理してまで、急いでプーに勝ちたいの?」

シロえもん「それもある……けど……」

シロえもん「他に……絶対に、負けたくないヤツがいるんだ……」

ロビン「……分かったよ。君の覚悟は伝わった」

ロビン「ちょっと待っててね」タタタタ




ロビン「これを使うといいよ」スッ

シロえもん「なんだこれは? シロップ?」

ロビン「これはね、この森に伝わる秘薬『8Mi-2』だよ」

ロビン「本当なら森の住人にしか使う事を許されないけど……」

ロビン「シロえもんは特別さ。きっと皆も分かってくれる」

ロビン「さあ、舐めてごらん」

シロえもん「……」ペロッ

シロえもん「……」

シロえもん「!!!」

シロえもん「す、すごい……体の内側から力が湧いてくるぞ!」ホカホカ

シロえもん「それにこの高揚感……アーイイ……遥かに良いです……」ウットリ

ロビン「効果てきめんだね!」

シロえもん「よっしゃぁぁあああ!! オレはやるぞぉぉおおおお!!!」


________
______
____

今日はここまで

↓元ネタ
http://games.kids.yahoo.co.jp/sports/013.html

↓2軍
http://kids.disney.co.jp/game/3039.html

~大会前日~

シロえもん「みんな、今日でオレは荒川に帰らないといけない」

オウル「寂しくなるのう」

シロえもん「だから、プー」

シロえもん「最後にオレと勝負してくれ」

プー「待っていたよ。君はずいぶん頑張っていたみたいだからね」

シロえもん「ああ……特訓の成果を見せてやる!」




シロえもん「ルールはいつも通り、50球勝負だ」ザッ

シロえもん「準備はいいか?」

プー「いつでもどうぞ」スッ

シロえもん「……いくぜ!」キッ

ピョーン

プー(跳んだ……WWWボールかな?)

シロえもん「はぁっ!」ビシュ

フワー......

プー(いや……この球速はラビットボールかな?)

フッ

プー「わあ、消えた」

プー(これはティガーボール?)

ズバァン

ゴーファー「ストライーク!!」

シロえもん「どうだ! これがオレの新魔球だぜ!」グッ

プー「びっくりしたよ……ラビットボールとティガーボールの合わせ技かな?」

シロえもん「それだけじゃないぜ」

シロえもん「この魔球はなあ」

シロえもん「消えて」

シロえもん「加速して」

シロえもん「斜めにジグザグに」

シロえもん「大きく変化する魔球だ!!」ドーン

シロえもん「名付けて『ハニーボール』!」


ティガー「皆の力をハチミツのように混ぜ合わせた魔球ってことか!」

ラビット「とんでもない魔球だ……シロえもん、なんてヤツだ!」

シロえもん「どんどん行くぜ!」ビシュ

プー「わあ」ブン

ゴーファー「ストライーク!」ズバァン

シロえもん「オレは負けない!」ビシュ

プー「う~ん」カッ

ゴーファー「ファール!」


________
______
____

ロビン「スコアはプーが19点、シロえもんが31点だね」

シロえもん「よし! 初めて勝った!」ガッツポ

プー「完敗だよ。これが皆の力かあ……」

プー「今まで気付かなかったよ、皆で力を合わせることの大切さに」

プー「なにしろ、この森に本職のバッターは僕しかいないからね」

プー「周りはみんな対戦相手だったからね」

ロビン「そっか……ごめんよ、プー」

ロビン「君はずっと、孤独に戦い続けてきたんだね……」

シロえもん「ちょっと前まではオレも独りで野球をしていた」

シロえもん「そんなオレでも変われたんだ。きっとプーも上手くいくさ」

プー「シロ……ありがとう」

ロビン「今日からは僕たちも頑張ってバッティングを練習するよ」

ロビン「プーと一緒にね!」

ラビット「シロ、次に会った時はわしがバッターとして勝負しよう」

シロえもん「ああ!」

シロえもん「……さてと」

ピグレット「シロ、やっぱり帰っちゃうの?」

シロえもん「オレもな、一緒に頑張りたいチームメイトがいるんだ」

ティガー「また来いよ、シロ!」

ピグレット「あの……チームメイトによろしくね」


シロえもん「……」スタスタ

シロえもん「……」チラ

シロえもん「……!」ガッツポ


プー「……!」ガッツポ

プー「シロ、忘れないで」

プー「僕はここにいるよ」

プー「僕たちはずーっと、ここにいるよ――」



~ WINNIE THE POOH ~


________
______
____

~江戸川グラウンド~

シロえもん「よお」

クロえもん「し、シロ? いったい何の用だ?」

シロえもん「クロ! 俺と勝負しろ!」

クロえもん「なんだよ、大会まで待てないのか?」

シロえもん「ああ、はやく特訓の成果を見せたくてウズウズしているんだ」ギラリ

シロえもん「お前も野球バカなら分かるだろ? この気持ちが」

クロえもん「ははっ。やっぱりお前も、どうしようもないダメロボットみたいだな」

クロえもん「いいぜ、受けて立つ!」

シロえもん「そう来なくちゃな」

クロえもん「で、ルールはどうするんだ? 1打席勝負か?」

シロえもん「いや、50球勝負だ」

クロえもん「何だっていいぜ!」

クロえもん「だけど、どのくらいヒットを打てばオレの勝ちになるんだ? 3割くらいか?」

シロえもん「はぁ……」

シロえもん「いちいち説明しなきゃ分からないのか? ダメロボットめ」フーッ

シロえもん「まあいい、教えてやる。50球のうち……」




シロえもん「40球以上ホームランでお前の勝ちだ!」

クロえもん「ファッ!?」


おしまい

くぅ疲これ完!
以下、シロ達のみんなへのメッセジをどぞ!

シロえもん「あまーい……アーイイ……遥かに良いです」ペロペロ

ポコえもん「http://games.kids.yahoo.co.jp/sports/013.html

クロえもん「http://kids.disney.co.jp/game/3039.html


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom