アンナ「遊馬が好き過ぎて辛い」(15)

アンナ「遊馬の事を考えるだけで胸が苦しくなる」

アンナ「原因は分かっている。それは俺が遊馬を本気で愛しているからだ」

アンナ「この恋が成就される為ならば……俺は何だってやってみせるぜ!」






ロビン「だからって遊馬のパンツを盗むのはどうかと思うよ?」

アンナ「面目ないぜ」

ロビン「まさかたまたま遊馬の家の前を通ったら軒先の洗濯物を物色している君を見つけるとは思わなかったよ」

アンナ「その点は反省してるよ。もっと周りは確認しておくべきだったぜ」

ロビン「もっと違う所を反省しなよ。それで何であんな事をしていたんだい?」

アンナ「いきなり女にそんな事を聞くなんてお前って正義の味方の癖にデリカシー無いんだな」

ロビン「悪いけど遊馬のパンツに顔を埋めながらクンカクンカしていた君にデリカシー云々を語って貰いたくないよ」

アンナ「仕方ねえな。恥ずかしいから誰にも言うなよ?」

ロビン「一応恥ずかしいという自覚はあったんだね」

アンナ「好きな人の……その、遊馬の下着が欲しかったんだ……クンクンしてペロペロして……で、出来ればそれを穿いて余生を送りたいなーって///」

ロビン「顔を赤くして可愛らしい表情で言っているけど発言内容は犯罪臭の大盤振る舞いだね」

ロビン「とにかく下着ドロなんて暗黒帝王デッドマックスもドン引きの犯罪だ。悪い事は言わない、こんな事は止めた方が良いよ」

アンナ「分かってる。分かってるけど遊馬の下着が欲しいという溢れる感情が止まらないんだ。感じたまま生きていたいのさ、俺が俺である為に」

ロビン「訳わかんない事言ってないでさっさとパンツ返しなよ。そのスカートのポケットからはみ出してる奴も」

アンナ「いや、これは先週手に入れた奴だし」

ロビン「薄々気づいてたけどやっぱり初犯じゃなかったのか」

ロビン「いいかい? 好きな人の物が欲しいという気持ちは、君の場合は度が過ぎてるけど、分からない事は無い」

ロビン「だけどこんな事をしても君と遊馬の距離は縮まらないよ。ただ彼を困らせるだけさ」

ロビン「もうこんな事は止めるんだ。そして遊馬に盗んだパンツを全て返すんだ」

アンナ「う~ん……確かにお前のその発言にも一理あるかもな」

ロビン「一理どころの話じゃないけど思うけど分かってくれたんだね」

アンナ「分かった。じゃあ返せる奴は全部返す事にするよ」

ロビン「えっ、返せないのもあるのかい?」

アンナ「ああ、一部原型を留めて無いパンツもあるからな」

ロビン「はい?」

ロビン「いや、一体どうしたらパンツが原型を留めなくなるんだい? 君は遊馬のパンツに何をしたんだ?」

アンナ「そうだな。何をしたと聞かれれば……つけパンとかだな」

ロビン「つけパン?」

アンナ「ああ、スープにパンツをつけて食べるんだ。結構有名だと思うんだが知らないのか?」

ロビン「どうしよう、僕の知ってるつけパンと違う」

アンナ「別にスープじゃなくても良いんだよ。なんせパンツには遊馬のエキスが染み付いているからな」

アンナ「何にでも合うぜ。最悪水でも良い。カレーも色合い的には最悪だが中々いけるんだ」

アンナ「もし遊馬の夢精がついていたらチョコレートフォンデュにしてホワイト……おい、どうしたんだよ? そんな所に蹲って?」

ロビン「いや、何かもう僕の想像以上の大盤振る舞いで頭が痛くて……」

アンナ「後は普通に穿いたりもするな」

アンナ「パンツニストの中にはペロペロした後に穿くと気持ち悪いっていう奴も居るが」

アンナ「俺は断然ペロペロした後に穿くな。少し濡らした方がさらにエキスも出るし気分も高揚する」

アンナ「どうせ穿いたらすぐ濡れるしな」

ロビン「ごめん、帰って良いかな?」

アンナ「おっと、ついこんな事まで話してしまったぜ。悪いな、はしたない真似しちまって」

ロビン「すでにそんな次元を超えた話だと思う。とにかく君は仲間だし、遊馬を助ける為に戦った時は感謝の念も抱いたけど……」

アンナ「えっ、顔射?」

ロビン「黙れよ、腐れ痴女」


…………

ロビン(彼女は今まで盗んだパンツを取りに家に戻った。そしてなぜかさっき盗んだパンツは僕が返す事になった)

ロビン(とりあえず風に飛ばされてと言えば良いかな? それにしてもせっかくの休日なのに何でこんな事をする羽目に……)

ロビン「あれ、また軒先に誰か居る。家の人かな?」






画伯「クンカクンカ……やっぱり遊馬のシャツの匂いは最高にゃ」

ロビン「…………」

画伯「洗濯されても感じる遊馬のエキス……顔を埋めるだけでまるで遊馬の胸の中にいるみたいにゃ」

ロビン「…………」

画伯「にゃ、ロビン君!? こ、これは違うにゃ! これはえっと……」

ロビン「…………」

ロビン「この泥棒猫!!」

<おわり>

読んでくれた人、ありがとうございました。今回は以前別作品を題材として書いたSSをゼアル用にリメイクしたものです。その為一部内容が類似していますのでご了承下さい。

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