人狼族の少年と、ウソつき少女とタイムリミット(59)

ここは剣と魔法の世界


皇国は、長年に渡り単一民族国家として存続してきたが、

少子化に伴う人口減少対策として、外国人材受け入れ政策を開始した


多種多様な種族・民族が、皇国へ移り住んでいき、目覚ましい経済発展を遂げたが

なし崩し的に、各地で小さな軋轢と混乱が生まれていく


物語は、

そんな皇国にある、とある中学校から始まる……


〈校舎の屋上〉


人狼族の少年「……」



ガチャッ


ギィィィィ


人狼族の少年「誰も、いないね」


人狼「へー」

人狼「この学校の屋上って、こんな風になってたんだ」


人狼「流石は古城を改築してできた校舎」

人狼「遠くまで見渡せる様に、相当高く築き上げられてる」


人狼「グラウンドを走る人影は、バッタみたいに小さいし、」

人狼「川向こうの城下町は、模型のように見えてくる」


人狼「あぁ。夕日が総てを真っ赤に染めて、綺麗だな」


人狼「……これが、僕が人生で最期に見る光景か」


人狼「この高さから飛び降りれば……」


人狼「きっと、辛い人生も終わるよね」


人狼「この国での、地獄みたいな生活も、終わらせられる」





???「なになに? 飛び降り??? ウケるwwwww」


人狼「う、うわっ!」


人狼「き、君は同じクラスのキョウコ……さん!」

人狼(別名、〈クレイジーのおキョウ〉!)


キョウコ「あぁ~ん……?」


キョウコ「誰かと思えば、人狼族のジンじゃぁん! ウケるwwwww」

キョウコ「辛気臭い顔してどしたん? 馬鹿なの? 死ぬのwwwwwww」


人狼「あ、えっと」

キョウコ「はいはい、分かる分かる!」



キョウコ「自殺現場に知り合いが表れた気まずさも」

人狼「」


キョウコ「みんなからイジメられてさ~、死ぬしかないって気持ちも、めっちゃわかるゥ~wwwwwww」

人狼「……」


キョウコ「まぁ、人狼族はツラいよね~w」


キョウコ「前の世界大戦、皇国VS枢軸国で戦ってwww」

キョウコ「皇国に1番被害を与えたのが、アンタら人狼族軍だった訳じゃん! 」

キョウコ「そら皇国で人狼族の子孫がイジメられても、残念ながら当然ですわwwwww」


キョウコ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

人狼「……」


キョウコ「しかも、今日の一件はマジ面白かったわwww」


人狼「……ッ!」



キョウコ「いつも以上にさ、アンタはエンピツや消しゴム、紙クズとか他の男子から投げつけられててさぁw」


キョウコ「目に余ったのか、委員長めっちゃ怒ったよね~w」


『ちょっと男子!やめなよ!』

『個人と民族のアレコレなんて、関係ないじゃない!』


キョウコ「ってwww」


キョウコ「マジウケるwww マジ委員長wwwww」


キョウコ「いやぁ~、委員長ってさぁ!いいよねぇ~www」

キョウコ「美人さんでさ、怒った顔もマジで可憐でさ!」

人狼「……」


キョウコ「いやぁ~、だからつい、言っちゃったwww」


【回想シーン】


キョウコ『あれれぇ~? どうして委員長が人狼族なんか庇うんですかぁ~??』

キョウコ『もしかして、ジン(人狼のこと)が好きなんですか~www』

キョウコ『YO!YO!!』


委員長『…………ぁ///』

委員長『そそそ、そんなんじゃ!ないんだからね!!』


キョウコ『……………………ぇ?』


キョウコ『まじで?』


委員長『~~~~~~~~///』

委員長『かかか、勘違いなんだから。アナタの!』


キョウコ『』


キョウコ「ってさぁwww」

キョウコ「や~、初っぱなからキツいムーブだったかな?」




人狼「お、お前のせいだろ!完全に!!」


キョウコ「だってさ、だってさw めっちゃ萌えだよ委員長!」


キョウコ「ちょっとからかったダケなのに、顔真っ赤にして慌てふためいてwww」

キョウコ「追及したら涙目になって、挙げ句の果てに教室飛び出しちゃったwww」


キョウコ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


キョウコ「マジウケるwww 乙女っぷりと萌え力マジパネェwwwww」


人狼「い、いい加減にしろ!」


キョウコ「あー、そだそだ!」


キョウコ「ちょっとさ、写真撮らせてよ」

スマホ パシャ♪

人狼「うわっ!」

キョウコ「おー、おどろおどろしい夕焼けが映えますな~www」

人狼「いったい、何を?」


キョウコ「ん? 自○の実況中継w」


キョウコ「ツイイッターにさ、さっきの写真載せて実況付けてTLを沸かせるの!」

キョウコ「迫真! 人狼少年が屋上から落ちる部とか、タイトル付けて!」


キョウコ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


人狼「やめろ!」

人狼「お前。頭おかしいよ。イカれてる……」

キョウコ「頭おかしい? イカれてるぅ?」


キョウコ「なんでかな?! 羊飼にもそんなこと言われたっけ?」

キョウコ「ウチはぜんぜん普通だよwwwww」


キョウコ「したいことをしてるダケ! 悪いことしてないョ~www」


人狼「してるわ。僕の死に様を、利用しないでくれ!」

キョウコ「え~? いいじゃん! どーせ失う命なら、有効活用させてチョーよ!」

人狼「えぇ……」


キョウコ「あー、もう分かったわ!」

キョウコ「ツイイッターに投稿は無し!」

人狼「そうしてくれると、助かる」


人狼「あと死ぬのに邪魔だから、1人にさせてk
キョウコ「代わりにオモロイこと思い付いたから、そっちやろ!」

人狼「」


PRRRRR♪

キョウコ「あー、もしもし? ウチウチ!」


キョウコ「うん、そー。いぐざくとり~。そのとおりでございます」

人狼「?」


キョウコ「ウチさぁ、屋上いるんだけど。こっち来ない?」

人狼(いったい、何が始まるんだ???)


5分後


委員長「ジンくん!」

人狼「……委員長?!」

キョウコ「おっ、委員長だいぶ来るの早かったww」


委員長「その、キョウコさんに電話で言われて飛んできたわ!」

人狼「……ッ!」


委員長「自死なんてダメよ! どんな理由があろうと、自分の人生をまっとうしなきゃ!」

人狼「お、お前なんかに、何が分かる!」


キョウコ「おっ、いーねいーねwww」


委員長「そ、それは……」


人狼「僕は、この国じゃ少数派。マイノリティの人狼族さ」

人狼「それに引き換え、君は純粋な皇国人。立場も生き方も、みんなからの認められ方も違うじゃないか!」


人狼「ただ先祖が戦争してたってだけで、今も国同士がいがみあってるってだけで、」

人狼「どうして僕がこんな目に逢わなくちゃいけないんだ!」

委員長「……」


キョウコ「盛り上がって参りますたwww」


人狼「人狼族ったって、別にモンスターとかじゃない」

人狼「狼男とかじゃない。ただ狼を崇拝する、そういう民族名ってだけなのに……」

委員長「えぇ、知っているわ」

人狼「黙れ! 黙れよ!!」


人狼「僕の気持ちなんか、誰にも分かる筈がない!」


キョウコ「うぉぉ、ドラマみてぇ~www」


人狼「ただ学校にいるだけで、『犯罪者』と罵倒された経験がお前にあるか!」

委員長「……ッ!」

人狼「ただ道を歩いてただけで、『殺人鬼の子孫』って、石をぶつけられた事があるか!」

委員長「……ない、けど」


人狼「みろよ、偽善者め!」

人狼「傷つけられた人間に寄り添っていいのは、傷つけられた人間だけだ!」


キョウコ「で、でた~。めっちゃ共感する謎理論をぶちかまし奴~ww」


委員長「私には貴方の言うとおり、迫害された経験はないわ」

委員長「でも、あなたが迫害される理由もないはずよ」


委員長「理不尽な目に合って良い人間なんて、誰もいないし、」

委員長「傷ついてる人間を放っておいて、いい訳がないもの」


委員長「私たち人間は誰しも、支えあって生きていく生物だから」


人狼「うるさい! 黙れだまれダマレ!」


キョウコ「はぁ~。委員長カッケー!」

キョウコ「マジ卍のマジリスペクト!」


人狼「……」

委員長「……」

キョウコ「?」


委員長「あの、キョウコちゃん?」

キョウコ「どしたの~?」


委員長「ちょっと、黙っててくれないかしら?」

キョウコ「おk。自重するわ」


人狼「……もう、もういいよ」

委員長「!」

キョウコ「お?」


人狼「両親の仕事の都合で有無を言わせず連れてこられ、」

人狼「何もしていないのに、生きてるだけで罵られる!」

人狼「挙げ句の果てに、女の子からもからかわれる始末!」


人狼「周囲の身勝手に散々振り回されるのは、もう沢山なんだ!」


人狼「僕はもう、疲れたんだ……」

人狼「自分の命は、自分だけのものだ」


人狼「だから……」


ヒョイッ


委員長「!」

キョウコ「お、屋上の端、塔の凸凹部分に飛び乗った」



人狼「だから、僕はココから飛び降りる」

人狼「僕の人生を、僕の手で終わらさせてくれ」


人狼「……頼むよ」


委員長「だ、だめよ!」


委員長「死んじゃ駄目! 生きていれば必ず、良い事が起きるから!」


人狼「そんなの、信じられないよ!」


キョウコ「まぁ、確かにねぇ……」


委員長「ちょ、ちょっとキョウコさん!」


キョウコ「だってそうじゃん?」


人狼「あぁ、これから僕の人生は、ずっとずっと」

人狼「辛いコトが続いていってしまうんだ」


人狼「だったら、ここできっぱり終わらせた方が、ずっとずっと良いんだよ」


委員長「ダメ! 絶対ダメ!!」


委員長「待って! 待ってよ!!」

委員長「お願いだから!!」

委員長「いかないで!!!!!!!!!!」



キョウコ「ぉ、ぅぉぉ……」




人狼「もぅ、手遅れなんだよ……」


委員長「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


委員長「どうしよう! どうしよう、キョウコさん?!」


キョウコ「無理っしょ、もう九回ウラ、ツーアウト」

キョウコ「勝負は決まったも同然っす」


委員長「そ、そんなぁ……」


キョウコ「……」


キョウコ「まぁこっから、逆転する方法は無くもない、ただ……」

委員長「ほ、ほんと!? 」


委員長「あの人を助けられるなら、私は何だってするわ!!!」



キョウコ「ほーん・・・・・・www」


キョウコ「何でもするって言ったよね?」

委員長「ええ!もちろん!!」



キョウコ「だったら方法はコレ!」

キョウコ「はーい! みんなちゅうも~く!!!!!」


人狼「?」

委員長「?」




キョウコ「うりゃぁぁぁぁぁ!」


ばさぁぁぁぁっ♪


委員長「き、」

委員長「キャァァァァァァァァ///」


キョウコ「あーっ、ははははwww」


人狼(委員長のスカートが捲り上げられて、)

人狼(中のパンツが、丸見えに……///)

人狼(しかもなんだありゃ? 白黒の……ぱんだ?)


キョウコ「やー、捲るなら長いスカートに限りますなぁ~www」


委員長「キョウコさん、な、なんてことしてくれるのよ?!」

キョウコ「てか、委員長のパンツってパンダ柄のヤツなんだね~www」

キョウコ「ウチも持ってるわ、おそろ! ウケるwwwwwwwwwwwww」


人狼「え、えーと」


委員長「じゃなくて、どうしてこんな事するのよ?!」

キョウコ「えー、だってさだってさ」


キョウコ「ジンのヤツは、ガチガチに【死の絶望】に囚われてる訳じゃぁん……」

キョウコ「だったらば、【死の絶望】を突き崩す何かを、与えてあげればいいんだよ!」


キョウコ「例えばそう、『性の悦び』とかwww」

委員長「性の悦びッ?!」

人狼「性の悦びは駄目だろぉぉ!」


キョウコ「wwwwwwwwwwwwwwwwww」


キョウコ「えー、でも効果アリじゃね?」

人狼&委員長「え?」

キョウコ「とりあえずなんでも、『生きたい理由』がありゃいいの!」


キョウコ「委員長のパンツ丸見えの時、ジンのヤツ興味深々にガン見してた訳で!」

人狼「ぅ……///」

委員長「…………///」


キョウコ「だったら委員長、とりあえず脱ごうかw」

人狼「は?」

委員長「え?」


キョウコ「委員長みたいな美少女さんがストリップしてる横で、」

キョウコ「死を選べる男子なんて、いる訳ないしさぁ~」


委員長「……そういう、ものなの???」


人狼「そそそ、そんな訳ないじゃないか!」

委員長「……」

人狼「かかか、勘違いすんなよな///」


委員長「…………」

キョウコ「wwwwwwwwwwwwwww」


委員長「わかったわ」

キョウコ「お、」

人狼「え?」


委員長「それで、ジンくんが死を思い止まってくれるなら……」

委員長「私、私は…………」


人狼「ぅええええええええ?!」


委員長「……スカートからで、いいかしら?」

キョウコ「おっ! 待ってました!!」

人狼「おぃぃぃぃぃ?!」


カチャカチャ

委員長「は、恥ずかしい……///」

キョウコ「ぬーげ、ぬーげ!」

人狼「いやいやいやいや!!?」


委員長「…………ッ///」ウルウル

キョウコ「泣きべそ描いてんじゃねーぞ、おら~! はよせんかーい!!」

人狼「あああああああああああああああああ!」



人狼「なんだコレ?! 地獄かよ!!!」


人狼「ストップ! 止めて! 一旦ストップ!」







人狼「自殺もやめるから、脱ぐのもヤメロぉぉぉ!」





委員長「ほ、ほんと!?」パァァァ

キョウコ「んだよ~、ツマンネ~ww」ブーブー

3分後

人狼「はぁ……」


人狼「……生きてても死のうとしても、地獄だわ」

委員長「よかった……よかったぁ…………」グスン


キョウコ「うんうん。まぁおもろかったから、ウチは満足!」



委員長「ねぇ、ジンくん?」

人狼「……」


委員長「辛いことがあったら、何でも相談してね?」

人狼「……」

委員長「どうすればいいか、一緒に考えていこう?」

人狼「……っ」


委員長「すぐに何ができるとか無いけれど……」

委員長「それでも、ちょっとづつでも、変えていける筈だから……」

人狼「……」


キョウコ「はー、委員長カッケー!」


キョウコ「それは何? 委員長の、正義感とか使命感的なアレ???」

キョウコ「それで、ジンのヤツを助けようとしたの???」


委員長「えぇ、そうよ」


委員長「やっぱり、人種や立場なんかが違っても」

委員長「誰しも理不尽に耐えるだけじゃなく、泣いてる人を放っていい訳もなく」

委員長「ヒトは全員で、助け合って生きていかなきゃいけないから」

人狼「……」



キョウコ「はえ~」


キョウコ「やー、でも……」

キョウコ「そこに、嘘はないだろうけどさ……」

委員長「?」

人狼「??」



キョウコ「……」

キョウコ「あっ、聞き方変えればいいんだ!」


キョウコ「委員長がイイ人ってのは分かるけど、それとは別に……」


キョウコ「委員長ってさ、ジンのヤツに“トクベツな感情”を抱いてない?」


委員長「!」


委員長「ななな、ないわよ! トクベツな感情なんて!!」

キョウコ「お!」

人狼「?」


委員長「ぜぜぜ、全然ふつうの、クラスメートと思ってるだけよ!」

キョウコ「wwwwwwwwwwwwwww」


人狼「どういう、ことだよ???」


キョウコ「このハゲ~っ!」ポクーッ♪



人狼「痛っ、ハゲてないし、何で殴るんだよ!!」


キョウコ「お前もぅ◯ねよ、ニブチンが!」

人狼「え、えぇ……」

委員長「ちょ、せっかく助けたのに……」



キョウコ「あのねぇ……委員長はね、お前のことが、好きだったんだよ!」


人狼「」


人狼「えええええええええ!?」

委員長「……///」


人狼「そう、なの?」

委員長「……うん///」


委員長「上手く言葉にできないけれど、」

委員長「なんだかワンコ系男子って感じで、タイプです……///」

キョウコ「wwwwwwwwwwwwwww」


人狼「……と、とりあえず、ありがとう」


キョウコ「てかさ、ジンも委員長のこと好きだよね?」

委員長「えっ?」

人狼「ぶっ!」


キョウコ「今日いきなり死のうとか思ったのも、好きな女の子に守られたのが、悔しかったんでしょ?」

キョウコ「いわゆる、男のプライド的なアレで。よー分からんケドさ」


委員長「……ほんとう?」

人狼「は、はぁぁぁぁぁ??????///」


人狼「べべべ、別に! 委員長のことなんて、何とも思ってないし!」

委員長「!」

人狼「おおお、男のプライドとか、カンケーねーし!」

キョウコ「www」


人狼「すすす、好きとか! 委員長とか! 勘違いすんなよな!」

キョウコ「はい、嘘おつ!」


人狼「……ぐぐっ///」

委員長「……///」カァァァ

キョウコ「wwwwwwwwwwwwwww」


キョウコ「あーもぅ、ジンも委員長も嘘つくの下手すぎワロタ、ラブラブじゃんてwww」

人狼「///」

委員長「//」


キョウコ「嘘つく反応も似てるしさ、人種が違うってのに……」チッ

キョウコ「なんやお前ら、はよ付き合えやww」


キョウコ「うだうだやってたら、もう夜じゃん」

委員長「完全に下校時間を過ぎちゃってるわね、早く帰りましょう」

人狼「……」

キョウコ「そうそう、さっさと行きますか」

委員長「えぇ。さ、ジンくんも」

人狼「……」


キョウコ「ほんじゃ、ウチと委員長はこっちだから」

人狼「……あぁ」


委員長「ジンくん。また明日!」

委員長「これからどうしたらいいか、話し合いもしましょう……」

人狼「……ん」


委員長「心配ないわよ」


委員長「酷い話もあるけれど、それでも、世の中は変わっていくから……」

委員長「私たちにも、できる事はきっと有るから、大丈夫よ」

人狼「……ほんとに?」

委員長「えぇ、きっと!」


人狼「……」


キョウコ「じゃーね~」

委員長「また明日! 絶対ね!!」



人狼「……」





人狼「あぁ、また明日」


人狼「……僕たちに、できること、か」



人狼「頭いい訳でなく、力がある訳でもない」



人狼「お金持ってる訳でもない、ごく単純な人間1人……」




人狼「一体僕は、どうすればいいんだよ……?」


人狼「これから、どうなるんだろう?」



人狼「『世の中は変わってく』『私たちにもできることがある』、か」



人狼「ほんとう、なのか?」



人狼「信じて、いいのか、なぁ……」



人狼「……」


【数年後】

キーンコーンカーンコーン♪



キョウコ「本日の授業、しゅーりょ~」

委員長「そうね」



キョウコ「ウチはTRPG部行くけど、委員長は帰るの?」

委員長「えぇ、買い物があって」

キョウコ「おけ。玄関まで一緒に行こう」

【玄関】


人狼「おーい!」

キョウコ「おっす、ジン!」

委員長「もしかして、待っちゃった?」

人狼「や、今来たとこ」


人狼「あれ? キョウコも買い物行くの?」

キョウコ「んにゃ、私は別に用事ある」


委員長「ごめんなさい、弟の誕生日プレゼントだけれど、何がいいか分からなくて」

人狼「あぁ。一緒に相談して、決めよう」

委員長「えぇ、そうしましょう。ありがとう! 」


人狼「じゃぁ、行こうか」

委員長「うんっ!」


委員長「うふふふ♪」

人狼「あははは♪」

テクテクテクテク



キョウコ「……」

キョウコ「リア充どもめ、爆発しろww」


まだまだあるんだけど、

仕事とかで時間がとれないので
一旦ここまです。


続きはいつか書く

……はず

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