【FSS】ファイブマギカ物語【まどマギ】 (96)

・初ss、スレ立て
・まどマギとファイブスター物語(FSS)の設定クロスです。
・FSS1巻の内容ほぼ丸々差し替えただけの物なのでところどころ違和感等あるかもしれません。
・文章力、表現力が無いのでセリフと効果音のみでの構成なので色々分かりにくいかもしれません。
・書き溜め有。
次から投下。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382887184

この物語は4つの太陽系の中の戦乱の世を戦い抜いた光の神ほむらとその妻まどか、そして数多くの栄光の騎士(ヘッドライナー)達の物語である・・・

星団歴2988年
第1太陽系第2惑星アドラー西方 トラン連邦共和国レント自治区
アドラーは数千年前に大規模な惑星改造によって人々が生活するようになった星である。
帝政中心の国が多く歴史も古い。隣の星デルタ・ベルンとは異なり連邦評議会のもとに統合された自治区や小国からなり工業や商業で栄えている星である。

「ひゃあああああ!」ドオォォォ・・ン


ザッザッ・・・

アケミ「ふう・・・」ドスッ

アケミ「参ったなあ・・・これ・・・砂だらけになっちゃった・・・」

アケミ「失敗しちゃったなぁ・・・ちゃんとしたディグ※に乗れば良かったわ・・・」

アケミ「あと少しなのに・・・あの子ったら・・・ん?」

┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド

アケミ「モーターヘッドキャリア※かしら?」

ゴゴゴゴゴ シュゥゥゥゥ・・ン

「ヒュー!こいつぁすげえぜ!こんな所に女神様か?どうしたんだいお嬢さん?」

アケミ「あ、あはは・・・」

※ディグ:浮上式バイク
 モーターヘッドキャリア:モーターヘッドを格納するトレーラー。整備、点検等この中で行われる。
 モーターヘッド:人型戦闘兵器、太陽光をエネルギー源とし、それをイレイザーエンジンという外燃機関で天文学的なパワーに変換するジョーカー星団史上最強最悪の戦闘兵器。騎士のみが操縦することが出来る、本作のメイン。

キョウコ「わはは!なるほど実験に失敗してあんなところにいたんだな!」

アケミ「助かりました・・・」

キョウコ「しかしまあ近くで見ると本当に綺麗だな・・・ホレてしまいそうだよ。素晴らしい美人だ。」

アケミ「えっ・・・」

キョウコ「きゃははは!悪い悪い!冗談さ。アタシはそっちの気はないんだ!心配すんな!で、あんた名前は?」

アケミ「私・・・アケミと申します。」

キョウコ「アケミ・・・?うーん聞き覚えのある名前だね・・・まっいっか!アタシはキョウコ!こう見えても騎士なのさ。ほれスパッド※。」

キョウコ「で、どこに行くつもりだい?」

アケミ「バストーニュまでお願いしたいのですが・・・」

キョウコ「バストーニュだって!?何の用だい?」

アケミ「友人を訪ねるんですけど・・・どうかしました?」

キョウコ「アタシもバストーニュへ向かう所なのさ・・・」

アケミ「?」キョトン

キョウコ「知らないようだね・・・」

キョウコ「ファティマさ。あのオリコ・バランシェ公の最新型のお披露目が5日後なのさ!」

アケミ「お披露目・・・?」

※スパッド:光剣、ライトセーバーみたいなもの。騎士クラスの人間のみ携帯できる。
忘れていましたが地名はFSSのものを使用。

キョウコ「そうそう!ファティマが自分のマスターを選ぶ為のイベントさ。なんといってもあのドクターオリコのファティマだ。前作のエリカ以来12年ぶりだ。噂じゃドクターの最高傑作らしい。だから今バストーニュにゃ星団中の騎士や王様達が集まってるんだ。」

アケミ「キョウコさん・・・いえキョウコ卿、あなたもそれに・・・?」

キョウコ「いや、アタシはその治安の為に連邦から回されただけだよ。まあ今回は凄いよ?集まってくる顔ぶれの格が違う!」

キョウコ「ジュノーの大帝キョウスケ・コーラスⅢ世やボォスのタツヤ・コレット王も既に来ている・・・何といってもあのデルタベルンの光皇ほむらも来る予定なんだよ?陛下たちを拝めるってだけでも凄いのさ。」

キョウコ「見な。アケミ。」

ゴウンゴウン・・・

キョウコ「あの飛行戦艦もそうだ・・・あの恵方巻き・・・“シャルロッテ”だ。カラミティのキャンデロロ王だろう。」

キョウコ「今頃町は大騒ぎだろうね。空は船でいっぱいだし集まってくる王様に取り入ろうとする奴らやマスコミでごったがえしているさ。・・・最もこのアタシとて連邦勤めなんて降りてどこぞの王にでも仕えたい所さ・・・はは。」

バストーニュ
アケミ「どうも・・・!お蔭様で助かりました!」

キョウコ「いいって!暫くは領主のところにいるから遊びにきな!」バイバイ

ゴゴゴゴゴ・・・

アケミ「・・・」バイバイ

アケミ「さて・・・」



ガチャ

「これはアケミ様、お待ちしておりました。」

「しばらくお待ちを・・・」

アケミ「・・・」

ガチャ

アケミ「!」

アケミ「オリコ・・・」

オリコ「遅かったじゃないアケミ。どうしたの?随分汚れているけど・・・」

アケミ「またいつもの事よ。テストが失敗して砂漠のど真ん中に落ちたの。」

オリコ「相変わらずね。意地を張るから・・・クス。」

アケミ「まあね。で、何の用かしら?私を呼び出すなんて。」

オリコ「・・・」

オリコ「キュウべえ大公は知っているでしょう?2年前ここに着任した領主なんだけど・・・」

アケミ「あの商人あがりの獣でしょう。あまりいい噂は聞かないわね。」

オリコ「・・・工場へ行きましょう。」

オリコ「懐かしいでしょう。あなたは10年ぶりになるかしら。エリカもユマもカズミもここで生まれた・・・そして2日前にマドカとサヤカが成人したけれど・・・あっという間にキュウべえに持っていかれたわ。」

アケミ「ヒトミはどうしたの?」

オリコ「・・・あの子は1年前に成人したわ。もういない・・・」

アケミ「逃がしたわね?」

オリコ「当り前よ。今までキュウべえ・・・奴にオモチャにされたファティマは数知れない。マドカもサヤカも狙われていたの・・・」

オリコ「今のところ各国の王の手前手は出せないみたいだけど奴の事よ。ちゃんとお披露目をやるとは思えないわ。」

オリコ「アケミ・・・あの二人を守ってあげて・・・正当な騎士のもとへ嫁ぐまで・・・」

オリコ「今回のお披露目で彼女たちのマスターが居なければ星団法のもと領主のところに残される。そうなったらおしまいよ。奴の慰み者になる前に逃がしてあげて・・・」

アケミ「その必要は無いでしょう。今回は高名な騎士が殆ど来ているじゃない。」

オリコ「アケミ・・・あの二人はダムゲートコントロールを外してあるの・・・ヒトミもそうだけど。」

アケミ「何ですって!?オリコ・・・それはまずいわ!」ガバッ

オリコ「ええ・・・だから今までのファティマとは違う。発覚すれば処分される、何より騎士以外の人間をマスターと呼ぶかもしれないわ。あの3人は私の娘たちの中でも最高のものよ・・・14年掛けて育てたの。お願いアケミ。友人としての最後の頼みになるわ。」

オリコ「私はもう長くない・・・こんなことを頼めるのはあなたしかいない。私の体は45人のファティマにくれてやったようなもの・・・」

アケミ「・・・」

アケミ(マドカ・・・ヒトミ・・・サヤカ・・・)

※ファティマ:正式名称はファティマ・ファティス。騎士(ヘッドライナー)と共に戦闘兵器モーターヘッドをコントロールするのがおもな役割で、人間とほぼ同じ身体を持ちながら、スーパーコンピュータをも凌駕する演算能力と情報処理機能を与えられており、モーターヘッドの制御を行う。騎士と共にモーターヘッドに搭乗し、頭部に移植された「ヘッド・コンデンサ」を介してモーターヘッドと情報のやり取りを行い、騎体各部の制御全般を行う。基本的に女性型となる。

翌日

オリコ「前領主の推薦状があるわ。あなたの物よ。これでキュウべえのところに行って頂戴。最もモーターヘッドマイスター“アケミ”の名を出せば雇わない人はいないわ。」

アケミ「やれやれ・・・来るんじゃなかったわ。私は女の子の扱いが下手なのよ?」

オリコ「そう言わないで。あの二人も美しくなったわよ?ただ申し訳ないけれど。」

オリコ「親としてのカンで言えばあの子たちは例えジュノーの大帝キョウスケやデルタベルンのほむらの帝を前にしたって簡単にはマスターとは言わないかもね。クスクス」

アケミ「うへえ・・・」ガクッ

オリコ「ふふ。躾はすごいのよ?」



ブゥーーーーン

アケミ(マドカ・・・もう10年になるのね。美しくなっているでしょうね・・・)

マドカ『私ね・・・アケミ様のお嫁さんになるの!アケミ様が私のマスターになるんだよ!』

ゴゴゴゴゴ

アケミ「ん?」

アケミ「あら・・・」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アケミ「ヒュアデスの暁・・・!ほむら陛下のお出ましね。確かに大したイベントになりそうね・・・!」

バストーニュ

ワイワイガヤガヤ

アケミ「凄い人ね・・・この分だと城はもっとすごそう・・・」

「もし・・・ちょっと・・・」

アケミ「?」

「泊まるところはあるのかい?よかったら世話するよ。」

アケミ「ありがとうございます。でも行くところはあるんです。ここの領主さんに厄介になるつもりで・・・」

「何だって!?知らないのかい?ここの領主は変態だよ・・・!」

アケミ「へ・・・変態・・・」

「あそこはこの国で一番危険なところさ・・・特にあんたみたいな綺麗な女の子なんか・・・」

アケミ「あ、ありがとうございます。でもいかなきゃ・・・」

「そうかい・・・」

アケミ「噂以上の領主らしいわね・・・マドカも災難ね・・・」

アケミ「となると私はそういう所に行く訳よね・・・」ハッキリイッテウツクシイワタシ ミノキケン

アケミ「あ~逃げたい・・・!オリコのバカァ~~~・・・ん?」

「綺麗な姫様。泊まるところはあるのかい?」

アケミ「ありがとう!正直な子ね!」じょおけんはんしゃ

※ヒュアデスの暁:AKD(アマテラス・キングダム・ディメンス)の旗艦。
 AKD:アマテラスのほむらの治める惑星デルタベルン全土を占める星団最大の連邦国家。



「何?モーターヘッドマイスターだって?」

「はい、アケミとか言う者が・・・」

キュウべえ「この忙しい時に・・・訳が分からないよ。」

キリカ「大公閣下・・・アケミとかいう者・・・私の耳にも入っています。相当な腕で大層美形の若者だとか・・・」

キュウべえ「何っ!?ううむ、一度会っておこうか・・・通しておくれ。」

ザッ

キュウべえ「へぇ・・・」

アケミ「・・・」キラキラ

キュウべえ「うーむ・・・これはまた中々・・・」

キュウべえ「アケミ・・・聞けば大層高名なマイスターらしいじゃないか。何故僕のところへ?」

アケミ「はい・・・。私にも色々思う所がありまして・・・レント連邦の事実上の総裁、キュウべえ閣下のところならと思い・・・」

キュウべえ「ははは、よく解っているね。声も美声だ。小鳥のようじゃないか。ねえキリカ?」

キュウべえ「その顔は本物かい?いくつになるんだい?」

アケミ「114歳になります・・・顔も体もまだ一度も再生を受けていません・・・」

キュウべえ「よし気に入ったよ!禄はよその2倍、いや3倍出そうじゃないか。」

キュウべえ「下がっていいよ。部屋は後で教えるから。」

一回の量もう少し減らした方がいいですかね?

キュウべえ「あの二人の女神はどうなった?その後どうだい?少しは喋ってくれたかな?」

キリカ「いえまだ一言も・・・大人しすぎます。」

キュウべえ「・・・くれぐれもお披露目までに傷つけてはいけないよ?あれほどの器量中々いないからね。早く手なずけて可愛がってあげないとね。」キュップイ

キリカ「しかし閣下・・・昨日来た連邦の犬、キョウコとか言いましたが、随分とまた頼りない男を寄越したものですね。」

キュウべえ「フン。今の連邦なんてあの程度の女しかいないよ。アケミも言っていただろう?評議会なんて恐るるに足りない、僕がトランの王さ。お披露目に集まった他星の王族の中にも僕に金を無心しようとする者の何と多い事か。」

キリカ「そうですねははは。」

翌日 お披露目会場

ワイワイ ザワザワ ガヤガヤ

アケミ「ふふ・・・」

「よう!」

アケミ「!」

アケミ「キョウコ公!」

キョウコ「酷いではないですか・・・貴殿があのアケミ殿とは・・・このキョウコ、迂闊だった・・・数々の無礼許して貰えないだろうか・・・うむ・・・」

アケミ「何をあらたまっているんですか。」クスクス

アケミ「アケミでいいですよ。騎士に比べればマイスターなんて。」

キョウコ「本当か?よしではアタシの事もキョウコでいいぞ!」ニタァ

アケミ「ではキョウコ!お聞きしますが正装はなさらないのですか?」

キョウコ「おうよ!あんなものくそくらえだ!はっはっは。」

アケミ「あはは・・・」

キョウコ「しかしアケミ・・・何でまたこんな所に任官に来たんだい?ここの領主は“ド”変態だよ・・・?」

アケミ「ど・・・(他人事だと思って・・・お嫁さんには綺麗な身体でいきたいワ・・・)」

キョウコ「やっぱあんたにはそっちの趣味があるのかい?領主に体中舐めまわされたいとか?何?その前にアタシに抱かれたい?」

アケミ「キョ、キョウコったら・・・」

ワイワイガヤガヤ

アケミ「・・・ありがとうキョウコ。けれど人には思う所があるんです・・・訳はその内・・・」

キョウコ「そうか・・・しかしまるで民族博覧会だね。よくこれでトラブルが起きないもんだよ。」

キョウコ「カラミティのキャンデロロ王、ボォスのタツヤ王と会談中か。ジュノーのエイミー女王、その他にも大勢の王がいるね。・・・?そういえばキョウスケ王の姿が無いみたいだけど・・・」

黒装束1、2「・・・」コソ・・・

「!?」

「無礼な!」ジャキッ

「何だと!?」ジャッ

ザワッ

キャー! 剣を抜いたぞ!

キョウコ「ありゃまずいよ・・・ボォスのエルザマリア公とキルステン9世だ!あそこは今地下資源で揉めてるんだ・・・」

「ボォスの方々!おやめくださいここは・・・!」 ワーキャー!

アケミ「キョウコ!止めないと・・・あなたの仕事でしょう?!」

キョウコ「あほ!アタシごときで止められるか!」

誰か!誰か! キャーキャー

アケミ「どうしたら・・・」




「お止めなさい!」

シャラン・・・

ホムラ「一国の王二人が剣を振り回せば周りの婦女子も無事ではすまないわよ?」キラキラ

「アマテラスのほむら陛下だ・・・」 「おお・・・デルタベルンの光皇・・・」 ザワザワ

ホムラ「外には大勢のマスコミもいるわ。私のいる場所で流血騒ぎがあったなんて、デルタベルン東方10国の国民に笑われてしまうわ。」

ホムラ「他人事ではない・・・ここは私のわがまま。聞き入れてもらえないかしら?」

ホムラ「あちらに冷たいものを用意したわ。私と一緒じゃ嫌かしら?」

エルザマリア「あ・・・いや・・・」タジッ

キルステン「はは・・・ホムラ陛下のお酌とあらば・・・なあ。」

ホムラ「ではこちらへ。」

白装束「「「「・・・」」」」ザッ

キョウコ「すげえ・・・なんて迫力だ・・・!」

あれが王、デルタベルンの光の神。アケミ、あんたも美しいがあの方も素晴らしい。アマテラス・ホムラ・ディス・グランド・ミタキハラ・エイダス・フォース。当年986歳と聞くけど・・・どう見たって100歳前後だよ。あの美しさ、人間じゃないね確かに。あの方の前じゃいかなる王も無力だよ・・・

キョウコ「これは内々の話だけどね、陛下は連邦の要請を受けてこの地にいらしたと聞く・・・どうやらあちらが本物のお目付け役かもね・・・しかし陛下の後ろにいる白装束の4人・・・」

キョウコ「ミラージュナイト!」

キョウコ「星団の中で彼らにかなう奴なんていないだろうね・・・マントの番号から察すればNo.3ナカザワ、No.17カズコ、No.7ジュンコ、No.13トモヒサ・・・何て不気味な連中だ。いるだけで恐怖をまき散らす・・・あのマントの下を見た者には死が訪れると聞く・・・ホームド・ミラージュを駆る死神達。」

キョウコ「流石にリーダーのユウリ伯爵と司政官マミは留守番てところかな。」

アケミ「・・・しかしあなたはよくご存知ですね。その知識、一国の宰相並ですよ!」

キョウコ「ん?そ、そうか?実は王室マニアなんだ。マ・ニ・ア。」

キョウコ「さて見物は終わりだ。アタシのモーターヘッドを見てくれないかい?」ガタッ

アケミ「えっ?」



テクテク

アケミ「モーターヘッドをお持ちになっていたのですか?」

キョウコ「そうさ。アタシは特別なんだ。他の連中にはモーターヘッドは持ってこれないタテマエだが・・・」

キョウコ「さっきのようなトラブルならともかく、モーターヘッドを持ち出されちゃあこの城もぶっ飛んじまう。」テクテク

キョウコ「そら!アタシの“ミヒャエラ”だ。」

バァーン

アケミ「これは立派なものを・・・!」

キョウコ「製作者を当てられるかい?」

アケミ「上がっていいですか?」

キョウコ「ご自由に。」

アケミ「“ミヒャエラ”!?カラミティの骨格のようですね・・・2417年作、これは相当いじってますね・・・ジュウべえ公の色が見えますが・・・」

キョウコ「すげえ・・・!大当たりだ・・・!ウソだろ~?!」

アケミ「ふふ・・・ん・・・裏庭の方が騒がしいですね・・・何でしょう人が集まって・・・!!」

キョウコ「?」

タッタッタッタ・・・

サヤカ「・・・・」タタタタタ

アケミ『サヤカ・・・!!』

であえ!ファティマが・・・!!

キョウコ「ファティマが脱走!?そんなバカな・・・!」

ダッ

キョウコ「お、おいアケミ!どこへ行くんだ!」



ホムラ「?」

黒1、2「・・・」

「ファティマが逃げた!」



キョウコ「アケミ!・・・ちっ!」

キョウコ「ったく世話が焼けるガキン子だよ。げっ3階だった・・・ええい、ままよ!」バッ

スタッ

キョウコ「むうんっ!」ギュイイイイイイイイン

キョウコ「アケミ!こっちだ!乗りなっ!」

アケミ「ひええっ!」ガシッ

ブウウウウウウウウウン

キョウコ「ファティマが逃げるなんてどういうことだ!?サヤカとか言っていたな!あんたの目的は彼女たちか!?」

アケミ「・・・・っ」

キョウコ「・・・・・」

ブオオオオオオオオオ

キョウコ「速いな彼女は・・・もう見えないよ。」
ピッピッ 『目標は毎時150キロメートルで西南西へ移動中』

キョウコ「バストーニュの町中に入られたらもうアウトだよ!」

アケミ「・・・多分町はずれのベトルカです。そこにオリコ・バランシェ公の友人のアーデルベルト氏がいますから・・・」

サヤカ「・・・」ダダダダ

マドカ“サヤカちゃん、よく聞いて。あなたは逃げて、今しかないの。ベトルカのアーデルベルトさんの所へ行くの。私の事は心配しないでね。お披露目になれば私たちがダムゲートコントロール※を受けてない事が分かってしまう・・・私が残っていればお披露目は大丈夫。あなただけでも逃げて、そして良いマスターを探すんだよ。”

サヤカ「マドカ姉様・・・」

ブイーーーン

キョウコ「一つだけ聞いてくよ。今回のファティマは訳ありなんだね?」

アケミ「・・・そうです。」

キョウコ「分かった。悪いようにはしないよ。」

ブオーーーーン

※ダムゲートコントロール:ファティマに義務づけられている思考制御プログラム。モーターヘッドで戦闘をするための過酷な制御システム。主なものは、「モーターヘッドに乗ったら戦闘をし、相手を[ピーーー]」「いかなる場合でも騎士、もしくは君主の命にそむき殺戮と破壊を放棄してはならない」これらの強力な感情制御は、育成ベッドで成長しつづけるファティマに催眠教育により施される。

ベトルカ

ヒュウウウウ

サヤカ「・・・・」

男1「おい見ろよ。いいもんが来たぜ・・・」

男2「あの様子じゃはぐれファティマだな・・・」

男3「お披露目があるんでマスター探しか・・・」

アントニー「いいぜ!ありゃあすごい美形だ。マスターの所に連れて行ってやるか。」

謎の男「・・・」



サヤカ「・・・・」

男1「よう人形!」

サヤカ「・・・!?」ビクッ

サヤカ「・・・・?」チラッ

男1「どこへ行くんだ?マスターを探すんならここじゃないぜ・・・」

ヘヘヘヘヘ・・・

サヤカ「わ、私はアーデルベルト様という方の所に行きたいんだけど・・・」

男1「フーン・・・あのアーデルベルトさんかな?俺たちが連れて行ってやるよ・・・来な!」

ザッザッ

男1「間違いない。マスター抜きの人形だぜ・・・」ボソッ

男2「ぐへへへ・・・」



ブウウウウン・・・キキッ
キョウコ「アケミ!アタシはこっちを探す!」

アケミ「すみません!」ダッ



サヤカ「きゃあ!」ドンッ

男1「人形のくせに騒ぐんじゃないよ。」

アントニー「色っぽいねえ。堪らんぜ。」

男2「俺たちがマスターの代わりをしてやるよ・・・」ドスッ

サヤカ「ウッ・・・!」ドサッ

男1「へへへ、気絶したか。」

男2「全部引っぺがせ。」

ザッ

謎の男「何をくだらない事をやっているんだい?」

男1「なんだこの野郎!」

男3「お前の知ったこっちゃねえよ!」

謎の男「・・・」ザンッ

男2、3「!!」ブシュッ

ドサッ・・・

男1「こいつ騎士だ!!」バッ

アントニー「構わねえ!やっちまえ!」ザッ

謎の男「・・・・」

バンッバンッバンッ

謎の男「・・・」バババババ チュンチュンッ

シュウウウウ・・・

男1「馬鹿な・・・3発とも受けやがった・・・!」

アントニー「畜生!この女だけでも・・・!」バッ

ヒュンッ ドスッ

アントニー「ぐっ・・・・」ドサッ

ズババッ

男1「ぐわっ・・・」ドサッ

アケミ「サヤカ・・・!!」バッ

謎の男「・・・」ニコ

謎の男「心配ないよ。気絶しているだけだ。君かい?そのスパッドを投げてくれたのは。」

アントニー「」ブッスリ

アケミ「はい・・・余計な事をしてしまいました。」

謎の男「いや・・・助かったよ、礼を言う。」シュルシュル

キョウスケ「サヤカというのかその子は。」

アケミ「あっ・・・」

キョウスケ「城からでも逃げてきた様子だったからね。気になってつけてきたんだ。どうされたのかな?」

アケミ「・・・この子は今回のお披露目に出る予定のファティマです。オリコ公のものですが少し訳が・・・」

キョウスケ「うん・・・表情がありすぎるね。この子は・・・」

サヤカ「う・・・」

キョウスケ「気が付いたね。」

サヤカ「・・・?」パチッ

アケミ「あっ・・・」

キョウスケ「城からでも逃げてきた様子だったからね。気になってつけてきたんだ。どうされたのかな?」

アケミ「・・・この子は今回のお披露目に出る予定のファティマです。オリコ公のものですが少し訳が・・・」

キョウスケ「うん・・・表情がありすぎるね。この子は・・・」

サヤカ「う・・・」

キョウスケ「気が付いたね。」

サヤカ「・・・?」パチッ

サヤカ「あ・・・マスタ-・・・!」

アケミ「!!」

サヤカ「あ・・・?(違う・・・)」

アケミ「怪我はない?サヤカ。」

サヤカ「アケミ様!」

アケミ「良かったね。この方が助けて下さったのよ。」

サヤカ「あなたは・・・誰ですか?」

キョウスケ「・・・」スッ・・・

サヤカ「ぁ・・・」

キョウスケ「南のジュノーの騎士、キョウスケ・コーラスと申します。若きファティマよ。」

サヤカ「キョウスケⅢ世陛下なのですね・・・」

キョウスケ「御意。」

サヤカ「・・・アケミ様、私は・・・この方の所に行きたいです。」

アケミ「陛下さえよろしければ・・・」

キョウスケ「僕は構わないよ。けどお披露目は?」

アケミ「・・・陛下。彼女はダムゲートコントロールを受けていません。」

キョウスケ「だろうね。先程僕をマスターと呼んだけど僕にではなく別の誰かに対しての言葉のようだった。それが何かは分からないけど、僕の息子か孫・・・」

キョウスケ「まだ見ぬコーラスの血に、そう呼んだ気がする。」

キョウスケ「アケミ、君の名前かい?」

アケミ「はい、レディオス・アケミ、マイスターとしてここに来ています。」

キョウスケ「ではアケミとして覚えておくよ。後ろの騎士も出てきてよ。」

スッ

キョウコ「陛下には初めてお目にかかります。キョウコと申します。」サッ

キョウコ「トラン評議会の命を受け、あらため役としてこの地に赴きました。」

キョウスケ「ではキョウコ公、この子はどうすればいいかな?」

キョウコ「・・・・キュウべえ公の城にお戻りになり正式なお披露目を受けるのが筋・・・ですが今の話だとサヤカはマスターを選べない・・・この場はこのまま立ち去られるのが良いかと・・・」

キョウスケ「それはトランの意思と見ていいのかい?」

キョウコ「はい・・・」

キョウスケ「星団法に反するよ?」

キョウコ「・・・そうです。」

キョウスケ「・・・そうかい。ではこの子は私の所で預かるよ。」

アケミ「お早く!キュウべえの追っ手が来ます。他の物に見られると危険です!・・・あ!!」

ザッ

白装束「・・・・」

アケミ“ミラージュナイト!”

ヒュウウウ

ナカザワ「・・・・・」ニヤ

ブウウウウウウン

ナカザワ「・・・?」

ゴオオオオオ キキッ タタタタ

アケミ「キュウべえの手先・・・!」

キョウコ「アケミ、あんたは消えた方がいいな。」

ザッ

キリカ「これはミラージュナイトの方々・・・おおっ!」

キリカ「キョウスケⅢ世陛下!サヤカを見つけて下さりましたか!」

キリカ「これは申し訳ない・・・とんだお手数をお掛けしました。探していたのですよ。」

サヤカ「・・・」ギュッ

ナカザワ『マタレヨキリカ卿!』ピッピッピッ

キリカ「はい・・・?ナカザワ殿何か・・・?」

キョウコ「マシンボイス・・・!」

ナカザワ「多少トラブルガアッタヨウダガ、サヤカ殿ハタッタ今キョウスケ陛下ノモトヘ行カレル意志ヲ示サレタ。」

キリカ「何と?!何ですと?!」

ジュンコ「いや・・・本当だよ。幸いここにトランのキョウコ卿が見届け人としておられるそうだ。私たち4人はこの事実、確かに見届けた・・・」

キリカ「そ・・・そんな・・・」

トモヒサ「僕らとしても事実は曲げるわけにはいかない。このようなケース珍しいが・・・騎士級の3人以上の見届け人が居れば一応略式として認められることであるしね・・・」

キリカ「わ・・・分かりました。大公の前でなくて残念ですが・・・」

キリカ「正式な発表は後日という事で・・・できればお二人にはお披露目が終わるまで残っていただきたい・・・」

キョウスケ「そうしないと貴公も辛いところだね・・・分かった。大公に伝えておいて欲しい。」

キリカ「はっ・・・!」

キリカ「帰るよ・・・」クルッ

ブウーーーン

ナカザワ「・・・デハ陛下、我ラハコレデ失礼スルガ、我々モトンダトコロニ居合ワセタモノデス。」バッ

ザッザッザ・・・

キョウスケ「・・・アケミ君。もう出てきてもよさそうだよ。」

ザッ

アケミ(お化け屋敷みたいだった・・・)

キョウコ「・・・彼らは連邦の要請を受けてきていただいております・・・陛下には何の不都合もありません・・・」

キョウスケ「すまないねキョウコ卿・・・だが・・・おかげで素晴らしい宝を持って帰ることが出来るよ。」

アケミ「良かったねサヤカ。幸せになるんだよ。」

サヤカ「アケミ様・・・マドカ姉様を・・・」

アケミ「サヤカ・・・」

サヤカ「私はアケミ様の事が好きでした・・・でもマドカ姉様はもっともっとアケミ様の事を・・・10年もの間ずっと信じ続けて待っておられます・・・」

サヤカ「マドカ姉様をお願いします!姉様はアケミ様の・・・!」

アケミ「もう言わないでサヤカ・・・!」

サヤカ「・・・っ」

アケミ「私はもう“ここにいる”。・・・分かるわね?」

サヤカ「・・・はい!」パアァ

キョウコ「???」

キョウスケ「・・・ふふ。」

キョウコ「では陛下。ひとまず失礼します。後ほど城でまた・・・」

ザッザッ

ブウーーーン

チャリッ

キョウスケ「・・・・・」

黒装束1,2「・・・・」ファサァッ

キョウスケ「凄いところだねここは・・・先程の方々よりもっと恐ろしい方もいらっしゃったようだ・・・」

黒装束1,2「・・・・」サッ

サヤカ「・・・」バイバイ

キョウスケ「?」

黒装束2「・・・」ニコッ

キョウスケ「・・・・サヤカ、君は全て分かっているんだね。」

サヤカ「・・・」ニコ

キョウスケ「うん、これは本当に素晴らしいお披露目になりそうだ。気が変わったよ。僕も最後までここにいることにしよう。」


キュウべえ「何だと!?」

キュウべえ「何という事だ・・・僕の企みバレているのか!?」

キリカ「い、いえミラージュもキョウスケも結託した様子は無い様子でした・・・キョウコとやら・・・奴も中々の曲者かと・・・」

キュウべえ「しかしあのような者僕は知らないよ?それ程の物なら僕が知らないはずがない。」

キリカ「閣下・・・こうなればマドカの方は何としても・・・」

キュウべえ「当り前だよ!サヤカめ・・・僕は甘すぎたよ。マドカを絶対に部屋から出してはならないよ!!」



アケミ「・・・・」

サヤカ“アケミ様・・・マドカ姉様を・・・”

マドカ“アケミ様が私のマスターになるんだよ!”

アケミ「ごめんねまどか・・・駄目なのよ・・・」

すみません20分ほど席をはずします。

翌朝
キャハハハハハハ キャハハハハハ

「何の音ですかな?」

「エアドーリー※ですな。それも“ワルプルギスの夜”。」

キュウべえ「おお、来たね。」

ワルプルギスの夜「キャハハハハ」ゴゴゴゴゴゴ

ガチッ

ドンッ ドンッ ドンッ

「モーターヘッド・・・」

「何と大きい!」

ザワザワ

パカッ

「オジサ~ン。来たぜ~」

キュウべえ「やあショウ。待っていたよ。」

※エアドーリー:空中要塞、モーターヘッド運搬が主。

キョウコ「かーっ!また悪趣味なモーターヘッドだな。」

キュウべえ「お騒がせしてすまないね。僕のモーターヘッドがようやく着いたんだ。」

キュウべえ「見ていただきたい。“オクタヴィア”!どうだいこの重モーターヘッドは!これ以上の物などないよ!」

キュウべえ「あの名工、ジェニファー公の手による物だ。多少金もかかったけど・・・この装甲でも今までのモーターヘッドとスピードは同じ!いや、それ以上だろう!」

キュウべえ「そして僕の甥、ショウとホスート。モーターヘッドイザベルとオフィーリア。これもジェニファー公の物!」

キョウコ「ふん、あいつの家系に騎士の血なんて流れているものか。金で養子にした騎士だろうよ。」

アケミ「でもあのオクタヴィアというやつ単体でも動きます。」

キョウコ「へ?何で分かる?」

アケミ「あのファティマはエトラムル・・・ゲルトルートみたいですから。」

キョウコ「あのカプセルに入ってるって奴か?よく分かるね。」

アケミ「動きに優雅さがないですっ!」プイッ

キョウコ「ふーん・・・そんなもんかもしれんね。」

キュウべえ「そしてこのモーターヘッドのマイスターは・・・知っている方もいるだろう。アケミ殿だ!」

アケミ「げっ・・・そ、そうでした・・・」

「あのアケミ・・・それはすごい!」

「15年前の戦では12台のモーターヘッドを36時間でハンガーアウトしたという!」

ザワザワ

キュウべえ「折角集まっていただいたんだ。模擬戦などいかがかな?」

キュウべえ「そうそう。皆さんももうご存知かと思うけど、今回のお披露目の一人、サヤカは既にキョウスケ陛下の物だ。」

サヤカ「・・・!」ビクッ

キュウべえ「どうかな?キョウスケ陛下。早速サヤカの腕前を見せられては?」

サヤカ「私嫌です・・・モーターヘッドになんて乗りたくない・・・!」プルプル

キョウスケ「サヤカ・・・」

サヤカ「モーターヘッドは嫌いです・・・怖い・・・」ギュッ

アケミ「しまった・・・サヤカは・・・!」

ザワザワ

キュウべえ「どうされたかな?陛下。さぁ陛下。どうぞ。」

キョウスケ「・・・いや申し訳ないがやめておくよ・・・ちょっと調子が良くない・・・」

キュウべえ「はて?何だって?」

キュウべえ「これは星団きっての武君、キョウスケ陛下の言葉とは思えないね。何か失礼でも?」

キョウスケ「すまないね・・・そういう訳じゃないんだ。」

キュウべえ「弱ったね・・・おお、サヤカの力を見せたくないと!おっとこれは失言・・・」ニヤ

キュウべえ「そういえば近頃陛下の所は隣国のハグーダ帝国と思わしくないとか・・・これは気が付かなかった・・・陛下に何かあっては大変だからね・・・」ニヤニヤ

キョウコ「なんて奴だ!こんな所で陛下に恥を・・・!」

ざわざわ・・・

「立派なモーターヘッドね。素晴らしいものだわ。」

キュウべえ「おお!ほむら陛下!」

ホムラ「これほどのモーターヘッド、別に模擬戦などして傷つける事もないでしょう。見ているだけでその力も十分に分かるでしょうね。」

キュウべえ「本当ですか?これは光栄だ。陛下のお褒めを頂けるなんてはっはっは。」

キュウべえ「まぁ見ていてください。」

白装束「・・・・・」

~~~~~~~~~~~

サヤカ「すみません・・・すみません・・・」

キョウスケ「いいんだよサヤカ。僕は君をファティマとしてなんて見ていないからね。僕の大切な家族なんだから。」

サヤカ「陛下・・・」

キョウスケ「!」

アケミ キョウコ「・・・・」ザッ

アケミ「陛下・・・何てお詫びをすれば・・・」

キョウスケ「気にしてはいないよ。何事もなかったんだ。これでも楽しんでいるからね。それじゃあ・・・」ザッ

キョウコ「・・・気にするなよアケミ。この借りはいつか返せるよ。」

キュウべえ「マドカはどうだい!?まだなびかないか・・・何が気に食わないんだ!」

ショウ「オジサンその子すごい美形なんだろ?またいつものようにやっちまえば?」

キュウべえ「ばかもの!お披露目を前に変な噂を立てるつもりかい!?」ザッ

ショウ ホスート「・・・」

ショウ「チッ。ありゃ~一人で楽しむ気だぜ?」

ホスート「ずるいなぁ~・・・」



キリカ「しかし閣下。もしマドカが他の者を選ぶなどと・・・」

キュウべえ「む・・・心配は無いと思うよ。ここに来た者の大半は金策に来たものばかり。それとなく匂わせておいた。後の者もファティマは持っているだろうしね。」

キリカ「あとは・・・ほむら・・・!」

キュウべえ「ふ、あの女のファティマ嫌いは有名じゃないか。あり得ないよ。それよりも見たかい?彼女の態度。まるで僕に媚びていた気がするよ。」

キリカ「そうです。私にもそう見えました。これは閣下もしかすると・・・」

キリカ「今回のお披露目。楽しみが増えましたね・・・」

キュウべえ キリカ「フフフフフ・・・・」

モーターヘッド格納庫

アケミ「・・・」カパッ

キョウコ「ひえ~!何て重そうなモーターヘッドだい!アケミ!そっち行っていいかい?」

アケミ「ええ、面白いものが見れますよ。」ニコッ

キョウコ「どれどれ・・・こいつは・・・!」

ゲルトルート「・・・・」

アケミ「私の言った通りです。無形ファティマ、エトラムル。あまり見ませんけどね。」

アケミ「でもこれが一番自然な形のファティマかもしれません。ファティマを巡って人が争う事も無い。これはただモーターヘッドをコントロールする事だけを考えています。」

キョウコ「心も無く・・・か。」



「アケミ様、お茶が入りました。そちらの騎士もいかがですか。」

ワイワイガヤガヤ

キョウコ「お~オレンジソースのレアチーズか!やったね!」

女1「アケミ様がいらっしゃるとなんだか明るくなりますわ。」

アケミ「それはどうも!あなた達はずっとここの人なんですか?」

女2「そうです・・・前の主人にはよくしてもらっていたのですが・・・」

男1「今の主人になりこの城も変わりました・・・」

男2「おいおい・・・あんまり言っちゃだめだよ。・・・しかしアケミ様ともあろう方がなんで・・・」

女1「そうです。もっといいところもあるでしょうに。」

アケミ「はい。作りたいモーターヘッドがあるんです。ある人に約束したの・・・歴史に残るようなモーターヘッドを・・・」

女1「そうですか!アケミ様なら・・・きっとできますよ!」

男2「それにここの主人だってそう長くは続きませんよ。きっとわがトランの大統領。サクラ様が出てこられるに決まっている。」

アケミ「あの名君ですか・・・あんまり早く出てこられても困りますね。ふふ。ここの主人から頂けるものは頂いてからじゃないと。」

キョウコ「あ、アタシの方が頼りになるぜ?」

「そりゃそうですね!わはは!」

アケミ「そうだ、キョウコ、まだあなたのファティマ紹介してもらっていませんけど・・・」

キョウコ「えっ!?アタシの!?ん~~~~~その内見せてやるよ!そんないいもんじゃないんだ!」

キョウコ「じゃ、また来るぞ!」ソソクサ

女1「あっ逃げた!」

キョウコ「おっと言い忘れた。」ピタッ

キョウコ「アケミ!あのキュウべえの甥二人には気をつけなよ?スケベで性格は悪いが相当できるみたいだ。」

アケミ「・・・はい!」ニコッ

ホムラ「・・・サヤカの方はひと段落したわね。」

ホムラ「しかしキョウスケ陛下にはすでにファティマがいるはず・・・」

カズコ「はっ、“ナギサ”がいます。」

ホムラ「ふむ・・・するとサヤカはどうするのかしら・・・今の所彼には王女しかいないし・・・さて・・・」

ホムラ「・・・オリコ・バランシェ公に変わりはないわね?」

カズコ「ジュンコがつめています。大丈夫でしょう。」

ホムラ「あとはマドカ・・・彼女も辛い立場になったわね。」

トモヒサ「お披露目までは安心でしょう。我らも見張っています。」

ホムラ「そうね・・・・・・」

ホムラ(マドカ・・・)



アケミ「マドカ、か・・・」

~~~~~~~~~~

マドカ「アケミ様!あ、あのね!私のお願い聞いてください!」

アケミ「いいわよ。何だって言ってごらん。」ニコッ

マドカ「あのね・・・私アケミ様のお嫁さんになる!アケミ様が私のマスターになるの!」

アケミ「な・・・なんですって・・・」ズリッ

マドカ「だ、駄目かな・・・」

アケミ「・・・いいよ。私がマドカのマスターになってあげる。」

マドカ「やった!それじゃあもう一つあるの!」

ズゴーン

アケミ「な、何かな~?」非常に悪い予感

マドカ「アケミ様はモーターヘッドを作るんでしょう?だから私何千年経っても美しく光り輝いている黄金色のモーターヘッドを作って欲しいっ!私とアケミ様だけの・・・そしてそのモーターヘッドの前でアケミ様と結婚式をあげるの!」

アケミ「金色ですか?・・・い、いくらかかるかなぁ・・・」

マドカ「はいっ!」ニコニコ

アケミ「わ、分かりました・・・な、何とかします・・・しかし何て子よ・・・」

マドカ「困らせちゃったえっへん!では私、カプセルの中でお祈りしているね。アケミ様が“黄金の騎士”に乗って成人した私を迎えに来てくれる日をずっと・・・」

~~~~~~~~~~~

アケミ「そうか・・・考えてみれば・・・大変なことを引き受けてしまったのね・・・」

キョウコ モーターヘッドキャリア

コトッ

ユマ「でもマスター、そのアケミ様という人、好きなんでしょ?」

キョウコ「好きっていうのか・・・とにかく魅かれる女なんだ。不思議な奴さ。」

ユマ「サヤカにマドカか・・・もう一人のヒトミは元気かなー・・・」

キョウコ「・・・?」

ユマ「私の姉、カズミやエリカ。父様は私たちから3人ずつ一緒に育ててきた・・・私の・・・妹なんだね・・・」

キョウコ「ユマ・・・アタシとしてもそのアケミに会わせてやりたいんだ・・・けどね、アタシのモーターヘッドの作者を一目で当てやがったほどの奴だ・・・あれほど偽装しておいたのにね。」

キョウコ「お前なんか一発でバランシェ公の“ユマ”だと分かっちまう・・・」ワシャワシャ

ユマ「うふふ、そうなれば私のマスターの名前も分かっちゃうね。」

キョウコ「まあいいじゃないか。アタシは今の関係が気に入っているのさ。」

ユマ「好きにしなよ。」

翌日 城
ゴウンゴウン

アケミ「おーらい!おーらい!」

アケミ「オクタヴィアのパーツはこれで全部ね!じゃあ地下に運んでおいてください。」

アケミ「ふう・・・いよいよ明日・・・ね・・・ん?」

ザッ

ショウ「やあ君か?アケミというのは。」

ショウ「流石に噂以上の美人だな。俺はショウという・・・どうだいここは?」

アケミ「いいところです。気に入っています。」

ショウ「金か?」

アケミ「は、はい。まあその・・・」タジッ

ショウ「へっ!また正直だな・・・その金で何をする?」ジリジリ

アケミ「モ、モーターヘッドを作りたいんです・・・」ソソソ

ギュ

ショウ「ほ~?それならこの俺が後ろについてやってもいいぜ?どうだ?叔父上より俺の方が優しいぜ・・・?」

アケミ「ぅぅっ・・・」

ショウ「ふ、その気になったらいつでも俺の所に来るんだぜ?じゃあな!」ザッ

アケミ「・・・はぁ、やれやれね。」

ヒュウウ

アケミ「いい風ね・・・あ!あそこにいるのって・・・」

チラッ

アケミ“マドカ!!”

マドカ「アケミ様・・・!」

アケミ「マドカ・・・」ニコッ

「アケミ様―!」

アケミ「あら・・・」

アケミ(夜にまた来るからね。)バイバイ

マドカ「アケミ様・・・!」ニコッ

マドカ“アケミ様が来てくれた・・・!”ギュッ



ワイワイガヤガヤ・・・

マドカ控室 壁の外

アケミ「よいしょ・・・よいしょ・・・ふう。中々怖いわね・・・」ズリズリ

アケミ「ここら辺ね。」

「どうだい?そろそろハッキリした返事を聞かせてくれないかい?」

キュウべえ「困ったね。一言ぐらい喋っておくれよ。君の為に最高のモーターヘッドとマイスターを用意したんだよ?・・・僕にもガマンの限度かあるよ?」

マドカ「・・・・・」

キュウべえ「君がいい返事をくれないとバランシェ公やサヤカ、キョウスケ陛下にもよくない事が起こるかもしれないよ?」ニヤリ

マドカ「っ・・・!」ビクッ

キュウべえ「そうだよ。どの道君はここから出さない。バランシェの為にも僕の所にいた方がいいんだよ。」ニヤァ・・・

キュウべえ「・・・」ギリッ

キュウべえ「ええい!何を黙っているんだ!!」

キリカ「閣下・・・もしかしてこいつ、ダムゲートコントロールを・・・」

ガヤガヤ

「ああっ!困ります!ここは・・・!」

「ええい!うるさいわよ!どこへ行こうが私の勝手でしょ!!」

バンッ

カズコ「ひっく・・・うぃ~・・・ん?あれ・・・?ここは・・・あら大公閣下・・・」ヒック

「この馬鹿者!」バシィ!

カズコ「ウッ!!」バタッ

ホムラ「早くこの愚か者を連れ出しなさい!」バッ

ホムラ「大公閣下・・・どうかお許しを・・・とんだところをお見せしてしまった・・・」

キュウべえ キリカ「・・・・・」あんぐり

ホムラ「我らミラージュにあってはならぬこと・・・気を悪くしてしまったでしょう・・・」

ホムラ「この通り・・・どうかお許し願いたい・・・」サッ

キュウべえ「い・・・いや・・・」チラッ

ホムラ「・・・・」

キュウべえ「お、面をあげていただきたいっ・・・」ゴクリ

キュウべえ(あの光皇が・・・僕に・・・!)

ホムラ「・・・!」

ホムラ「彼女は?」チラ

マドカ「・・・・」

キュウべえ「・・・そ、そうだ。この場を借りて一つお願いが・・・陛下。」スッ

キュウべえ「実は・・・僕の所にもぜひ一人優秀なファティマを置いておきたいのです・・・」スススス・・・

ホムラ「そ、そうなの・・・」

キュウべえ「分かっていただけないだろうか?僕の気持ちを・・・」

アケミ「・・・・・・」シラー

ホムラ「・・・・っ」

キュウべえ「・・・・・」ニヤ サワ・・・

マドカ「・・・・っ!」ぷいっ

ホムラ「分かったわ。大公閣下のお気持ち、心に留めておきましょう。」スクッ

コンコン・・・

マドカ「?・・・!!」パァ

アケミ「・・・」ニコッ

ホムラ「では失礼するわ。お披露目の後にでも・・・」ガチャ

キュウべえ「おお!それはそれは・・・」

ホムラ「・・・・」チラ

マドカ「?」

ホムラ「・・・」ニヤ

ガチャン

「・・・・・・」

キュウべえ「見たかいキリカ!あの光皇が僕の前にひざまずいたよ!!」

キュウべえ「どうだいマドカ!僕の所に残る気になったかい!?」

マドカ「・・・・」コクッ

キュウべえ「おお!分かってくれたかい!ではすぐに奥の間に・・・お披露目は明日だ。今夜は良く休んでおいてね!」

ガチャン



アケミ「・・・・キュウべえ・・・アナタは少し調子に乗りすぎたようね・・・」ザワ・・・

ふふふ・・・

アケミ「お前の命・・・もう長くはないと思うわよ・・・」ニヤリ・・・

とりあえず今夜はここまでです・・・また昼頃に投下します!
書いてる時はあんなに時間かかったのにいざ投稿するとすごい速さで進んでいくのが何とも言えないですね。

ありがとうございます。
こうですかね。

続き投下していきます。

アケミ控室

ドンドン

キョウコ「アケミ~いるか~?アタシだ~開けろォ~」ドンドン

ガチャ

キョウコ「ん?不用心な奴だな。」ギィ

ジャー

キョウコ「風呂か。おーい!」ガチャ

キョウコ「あ・・・」

アケミ「・・・・・・・・・・・・キ・・・キャー!!」

キョウコ「でえええええええ!」ガチャン

アケミ「見られた・・・見られちゃった・・・」

キョウコ「すまん!急に開けちまった!」

アケミ「ど、どうしたのです?今頃・・・」チラッ

キョウコ「・・・・・・・」ドキドキ

キョウコ「・・・し、しかし信じられん美形だねあんたっていうやつは・・・」

キョウコ「違った・・・つまりだな、え、えーっと・・・」ポリポリ

キョウコ「今夜トランからあたしの友人が7人来てくれた。皆騎士級の者ばかりだ・・・明日もし、もし明日必要ならばいつでも言ってくれ・・・手を貸すよ。マドカは・・・あんたの彼女なんだろ?」

アケミ「・・・・・ありがとう。でも・・・私には何のお礼も出来ない・・・」

キョウコ「そっ、そんな切ない顔をするな・・・あ、あ・・・」

キョウコ「危ないフンイキになるじゃないか・・・ふぅ~やばかった・・・」ドキドキ

キョウコ「上手くいったらキスの一つでもくれりゃいいさ!明日を楽しみにしてるぜ!」ガチャ

アケミ「キョウコ!・・・やれやれ本当に・・・のーてんきな人ねぇ。」



黒装束1「・・・・」スッ・・・

翌朝お披露目会場

ザワザワ ガヤガヤ

「報道関係の方々は別室でお待ちください!」

ザワザワ

ホムラ「・・・・・」

キョウスケ サヤカ「・・・・」

黒装束1,2「・・・・・」

キュウべえ「・・・ゴホン。皆様よくぞお集まりくださった。おまたせいたいました!」

ザッ

キュウべえ「さぁどうぞ!これが今回のファティマ、オリコ・バランシェ公の最新作!」

「マドカです!」シャッ

マドカ「・・・・・・・」サラサラ

ザワザワ・・・

「流石バランシェ公・・・」

「何と自然な・・・」

キュウべえ「さて、お披露目の前に今回の見届け人。トラン評議会のキョウコ卿よりご挨拶を。」

スッ・・・

キョウコ「見届けを任されましたキョウコです。星団法に基づき今回のお披露目が公正に行われることを・・・ファティマは各王、騎士との謁見の後本人の口により1名のマスターの名を口上する事。」

キョウコ「万が一ファティマがマスターとなるべき良人を認められ得ぬ時はこの地に留まり次の機会を待つこと!」

キュウべえ「キリカ、大丈夫だよね?」ボソボソ

キリカ「はいっ!」ボソボソ

キリカ(こいつ・・・私の思い違いだったかな?素直なものだね・・・)ジトッ・・・

キョウコ「そして王、騎士ならびにファティマ所有の権利を持つ者たちよ。ファティマの口より言い出しマスターの名に関しては一切の発言を慎むべし!以上!」

キュウべえ「それでは始めよう!!」

ワァッ

マドカ「・・・・・」テクテク

「~~~~~」

「私は~~~~~です。」

「~~~~~~ではどうでしょうか?」

マドカ「・・・・」

サヤカ「アケミ様・・・居ない・・・・」

マドカ「・・・・・」キョロキョロ・・・

キョウスケ「サヤカ、あれは本当に君の姉上なのかい?」

サヤカ「・・・・」コクリ

キョウスケ(・・・何だ!?あのファティマは・・・!)

マドカ「・・・・!」

ホムラ「デルタベルンのほむらです。」

マドカ「・・・・・・」

ホムラ「・・・・・・」

「おおっ!?これは!?」ザワザワ

キュウべえ「だ、大丈夫なのかな?」

キリカ「は、はぁ・・・」

キョウコ(・・・アケミ・・・!どこだ!?)

ワイワイ ガヤガヤ

会場外

アケミ「マドカ・・・ごめんね・・・」

ザッ・・・



キュウべえ「さて皆様いいかな!?キョウコ卿!ファティマの声を!」

キョウコ「マドカ・・・マスターの名を・・・」

キュウべえ キリカ「・・・・・」ゴクリ

シーン・・・

マドカ「・・・・・・」フリフリ

「何と!!マスターはおらぬか!!」ワッ

ワーワー



アケミ「・・・っ」

“また逃げるんだね。”

アケミ「・・・・!!」バッ

まど神「・・・・」キラキラ

アケミ「あ・・・」

まど神「・・・・・・・」

アケミ「そんな目で見ないで・・・」

まど神「ファティマを愛していると認めたくないんだよね?」

アケミ「ち、違うの!違うのよ!!」

まど神「そう?そうだよね、あなたは人を愛することなどできないんだもんね。あなたはこの世で最も優れた化け物だもの・・・さぞ人の心を弄ぶのが好きなんでしょ?」

まど神「でも・・・本当はファティマの愛さえ怖いんでしょ?残念だね。きっとお似合いだよ。人工生命体と「冷血」のカップル!見てみたかったよ。さぞ素敵だよね。」

まど神「・・・さようなら。それでも私はあなたを愛していたよ・・・」スウゥ・・・

アケミ「待って!!」

アケミ「ぁ・・・・・」

アケミ「・・・・・・・」ギリッ

キュウべえ「皆様!大変残念なことになったが・・・またの機会という事で気を悪くしないでいただきたい。」

ザワザワ

「何だ!?」

???「通してください!すみません!」ダダダ

キュウべえ「何事だい?」

アケミ「すみません前へ!!」ダダダ

キョウコ「アケミ!」

マドカ「アケミ・・・様・・・!!」

バッ

アケミ「はぁ・・・はぁ・・・」

マドカ「・・・・・・」パァァ

アケミ「マドカ!おいで!!」

ダッ

キュウべえ「ああ!」

アケミ「・・・」ニコッ

マドカ「アケミ様!!」ガバッ

「おおっ!?」

マドカ「マスター!マスター!」ギュウウウ

アケミ「ごめんねマドカ、遅くなっちゃったね。」ナデナデ

キュウべえ「ば、馬鹿な!騎士以外の者にマスターなど・・・!」

キリカ「やはり!あのファティマは狂っていたな!?」

キュウべえ「つっ・・・捕まえるんだ!こんなことが・・・!!」

アケミ「マドカ、逃げるよ?いい?」

マドカ「はいっ!」

ダッ

アケミ「・・・べぇーっだ!」ベー

ザワザワ

キョウスケ「みなさん!この二人を通してやってください!道をあけて!」ニコッ

兵士「追え~~~~~~~!!!」ズドドドドドド

「頑張れー!捕まるなよ~?」

「お似合いだよ!お二人さん!」

ピューピュー

タッタッタ

アケミ「・・・」ニコッ

マドカ「・・・!」ニコ

ワーワー

兵士「追え!!」

黒装束1「・・・・」スッ

兵士「どけ!どけい!」

黒装束1「・・・・」ブンッ

ズバァァァ!

兵士「」ブシュウウウウ

兵士「ひええ・・・!!あわわわわ・・・・」

黒装束1「この道は・・・通行止めだ。他を当たれ。」

兵士「どひゃ~~~~!ほ、他を通れだってさ!!!」ダダダダダダ

ブオオオオオオオ
アケミ「行くわ!乗って!」ゴゴゴゴゴ

ドビュンッ!

キリカ「奴らディグで逃走します!」

キュウべえ「ショウ!ワルプルギスの夜を出すんだ!僕も出るよッッッ!!思い知らせてあげようじゃないか!!キリカ!君はバランシェを!!」

ダッ

キョウコ「むっ!?」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

キョウコ「なんて大げさな奴らだ!あたしも行くよ!ミヒャエラを出せ!」

「はっ!」

「お待ちください」

黒装束1,2「・・・・・」ザッ

黒装束1「今出ていかれてもよろしいのか?この城今やもぬけの殻同然。」

キョウコ「えっ・・・」

黒装束1「ここの領主を失脚させる材料、山ほど残っているはず。キュウべえも生きてここへは帰ってこないだろう。」

キョウコ「あたしが仕事をやりやすいようにアケミが奴らを?」

黒装束1「・・・行くよカズミ。」バサッ

ユウリ「・・・・」しゅたっ

黒装束2「はい。」バッ

カズミ「さようならサヤカ!元気でね!」

サヤカ「カズミ姉様!」パァ

キョウコ「あ・・・あー!!ひで~~~~!」

「お待ちください」

黒装束1,2「・・・・・」ザッ

黒装束1「今出ていかれてもよろしいのか?この城今やもぬけの殻同然。」

キョウコ「えっ・・・」

黒装束1「ここの領主を失脚させる材料、山ほど残っているはず。キュウべえも生きてここへは帰ってこないだろう。」

キョウコ「あたしが仕事をやりやすいようにアケミが奴らを?」

黒装束1「・・・行くよカズミ。」バサッ

ユウリ「・・・・」しゅたっ

黒装束2「はい。」バッ

カズミ「さようならサヤカ!元気でね!」

サヤカ「カズミ姉様!」パァ

キョウコ「あ・・・あー!!ひで~~~~!」

キョウスケ「ははは、キョウコ卿、いつかまたアケミ君に会えるさ!」

キョウスケ「それでは僕も退場するとしよう。またお会いしよう。ユマ殿にもよろしくと。」ザッ

キョウコ「げげっ・・・」

「・・・プッ」

キョウコ「やれやれ・・・敵わねえな。ばれてやんの。・・・さぁ~て、仕事にかかるか。」

キョウコ「行くぞ!片っ端からふんじばれ!!」

「はっ!閣下!!」ビシッ

キョウコ「アケミ・・・そうだな。また会えるよな・・・」

ユマ「・・・」ニコ

キョウコ「アケミ~~~!好きだぜぇ~~~!!」

ユマ「・・・・!?」ズルッ

ブオオオオオオオオン

マドカ「マスター!追ってきます!エアドーリーも見えます!」

キャハハハハ・・・

アケミ「どのぐらいで追いつかれる?」

マドカ「あと10分25秒で並びます!」

アケミ「・・・分かったわ!」



オリコ邸
ブオオオオオオン

キキイッ

ゾロゾロ

キリカ「バランシェ公!いるか!?出てくるんだ!!」ザッ

ガチャッ

オリコ「何かご用かしらキリカ殿。」

キリカ「とぼけないでくれるかな!よく分かっているはず!」

キリカ「貴公のファティママドカ、そしてサヤカの二人はダムゲートコントロールをされていないな?観念しなよ!城まで同行してもらう!ひっとらえろ!逆らえば殺しても構わない!」

兵士「はっ!」ズドドドド

ザッ

カズコ「・・・はっ!」

ザンッ

兵士「」ズバッ

トモヒサ「ふんっ!」ブウンッ

ドスッ!!

兵士「ぐわああああ!」ドシュッ

キリカ「ミ、ミラージュナイト!?」

ジュンコ「ふふ・・・」ブンッ

ズバアアアアアッ

兵士「」首ポーン

キリカ「つ、強すぎる・・・」ドンッ

キリカ「?!」

ナカザワ「君ノ相手ハ僕ダ。キリカ殿」ピッピッピ

キリカ「ひっ!」ドンッドンッドンッ

ナカザワ「・・・ソンナモノ僕ニハキカヌ・・・」シュウウウ

バッ

キリカ「き、機械の体!?」

ナカザワ「・・・・」ガシャッ ジャキンッ

キリカ「あっ・・・・」

ナカザワ「・・・・・・・」ピッピッピッピッピ・・・

ギュイーーーーン



ギュイイイイイイイイイイン

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ」

兵士「うおおおおおおお!」ババババババ

ボッ

マドカ「エンジンが!」

アケミ「分かってるわ!」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハ」ゴゴゴゴゴゴ

バシュン

ドゴオオオオオオン

マドカ アケミ「きゃっ!」ドサッ

アケミ「だ、大丈夫?平気?」

マドカ「はいっ!」

アケミ「いい子ね。あの丘まで走るわよ!」

マドカ「はい・・・マスター!後ろ!」

兵士「待て!!」ダダダダダダ

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ」ゴゴゴゴゴゴ

パカッ

ドン!ドン!ドン!

マドカ「モーターヘッド!!」

オリコ「やれやれ。また派手にやってくれたわね。」

カズコ「すぐにヒュアデスの暁が参ります。部下が片付けましょう。」

オリコ「お願いするわ・・・ん?」

ホムラ「・・・」

ホムラ「ご苦労だったわね。母船が来るまで休んでいなさい。・・・バランシェ公、少しいいかしら?」

オリコ邸内

ホムラ「・・・マドカはアケミ様の所へ行ったわ・・・」

オリコ「・・・そう。」

ホムラ「分かってはいた・・・こうなると・・・この日が来るのを分かっていたはずなのに・・・」

オリコ「・・・・っ。」

ホムラ「私・・・振られてしまった・・・」ツゥ・・・

ホムラ「・・・・・・・ぅ・・・」ギュッ

オリコ「・・・・・御免なさい・・・マミ。」

オリコ(・・・アケミ・・・!)

キュウべえ「浅はかだね!逃げられると思ったのかい?たかだかマイスターごときに!」

キュウべえ「命まで取ろうとは言わない。だがもし動いたらその美しい顔を二度と見られなくしてあげるよ・・・!」

キュウべえ「馬鹿だね君たちも・・・こんな何もないところへ逃げるなんて・・・はははは。」

ショウ「駄目だなぁアケミちゃん。俺から逃げようなんてなぁ?」

キュウべえ「連れてくるんだ!」

兵士「はっ!」ダダダダダダダダダダ

アケミ「確かこの上だったのよね・・・」

マドカ「え?」

アケミ「ちゃんとしたディグに乗ってこなかったばっかりにこんな所へ降りてしまったの。」

アケミ「何回も何回もテストに失敗してやっとここまできた・・・そのおかげでこの国の大統領に会えたのだけど・・・ふふ。ねえ、そろそろ目を覚ましてくれないかしら?」

グワッ

マドカ「アケミさま・・・」

兵士「」ザッ

フィフィフィフィフィ・・・

マドカ「!?この音・・・」

フィフィフィフィフィフィフィフィフィ

兵士「な、何だ?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

兵士「何だ!わあああ!地面が揺れるっ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ドゴッ バリバリバリバリバリバリ

兵士「うわあああああ!」

キュウべえ「何だ!?」

アケミ「行くよっ!乗って!」ピッピッピ プシュウ

キュウべえ ショウ ホスート「・・・・・・!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ザッ

アケミ「コントロールは分かるわね?」ジャッ

マドカ「はい!」ピッピッ

アケミ「マドカ、こいつは私でさえコントロールできなかった。注意して!」

マドカ「分かりました。」シュッ

兵士「あああ・・・・あれは・・・・」

兵士「モーターヘッド・・・そ、それも・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アケミ「黄金の電気騎士、ナイト・ホム・ゴールド!」

ナイトホムゴールド「・・・・・・」ゴウンゴウンゴウンゴウン

キュウべえ「馬鹿な・・・馬鹿なッ!何だあれは!?」

ホスート「どうせ外見だけさ!うおおおおお!」ブゥン

オフィーリア「オオオオオオオ!」ダダダダダダダ

ナイトホムゴールド「・・・・」ガシッ

ホスート「な、何だ!?」ゴリゴリゴリゴリ・・・

ナイトホムゴールド「・・・・」ギギギギ・・・

ホスート「ぎゃあ!!」グシャァッ!

ショウ「な・・・・」

キュウべえ「僕のオフィーリアが片手で潰された!?」

ショウ「へへ・・・随分と面白くしてくれるじゃないか・・・アケミィ!」ザッ

イザベル「#%#&%&$%$%&%$!!!」ブシュゥン!

ショウ「よくもホスートを!」ブウウウウウン

ナイトホムゴールド「・・・・」パッ ジャキッ

斬ッッッ!!!

ショウ「」

イザベル「・・・・・」ドサッ

ナイトホムゴールド「・・・・・」ギロッ

キュウべえ「ひいいい!化け物!!」

キュウべえ「ド、ドーリーの砲で吹き飛ばすんだ!バスターランチャーだ!!」

「危険です!近すぎます!」

キュウべえ「馬鹿者!バスターランチャー以外にあの化け物を倒せるか!!」

「り、了解!」ゴゴゴゴゴ

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ」ガシャンッ

マドカ「マスター!バスターランチャーです!」ピッピッピッ

アケミ「大丈夫よ、こっちにだってあるわ。」

ナイトホムゴールド「・・・・」ガシッ ブゥン ガシャン

アケミ「ノーマルのバスターランチャーを二つに切った奴だから・・・命中率が悪い!おまけにものすごい反動があるわ!エネルギーの逆流があるかもしれない!マドカ!過電圧に注意して!」

マドカ「分かりました!コンタクト下げます。」シャッ

マドカ「エネルギーチャンバー内で正常に加圧中!ライフリング回転開始、シアーの解放、タイミングは私が!トリガーをそちらに!」

アケミ「分かったわ!」ピッピッピ

キュウべえ「早く撃たないか!何をしているんだ!?」

「あと2秒です!」

アケミ「遅いっ!当たれぇぇぇぇぇ!!」ドォンッ・・・

ゴッ

キュウべえ「バ、バスターランチャーだと!?」

カッ

ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオン

マドカ「うっ・・・」ガガガガガ

アケミ「!!」ガガガガ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

プシュウウウウウ

トンッ

アケミ「マドカ、大丈夫?」

マドカ「はい・・・でもこの子は回路の一部がショートしたようです・・・」

アケミ「やはりまだ改良の余地はあるね・・・しかしなんてパワーなの・・・ケタ外れもいいとこね。見て、あそこの空間が歪んだままよ。」ゴゴゴゴ・・・

アケミ「ナイトホムゴールド(黄金の騎士)・・・私はとんでもないものを作ってしまったのかも知れない。」

マドカ「黄金のモーターヘッド・・・私との約束、覚えていて下さったんですね・・・!」

アケミ「~~~~・・・」ポリポリ

マドカ「・・・くすっ。」ニコッ

マドカ「初めましてナイトホムゴールド!私マドカ!これからもず~~~っと一緒、よろしくね!」

ナイトホムゴールド「・・・マドカァ~」

アケミ「ふふふ、あなたを気に入ったみたいね。いい気なものね。」クスクス

マドカ「はいっ!」ニコニコ

ピーピー

アケミ「ん?」ピッ

「アケミ様!お元気ですか!!!!!!!!!」

アケミ「わっ!?」

ホムラ「まあっ!!!ファティマなんてお嫌いだっておっしゃってましたけどよ~~~~~~くお似合いですこと!!!」

アケミ「何よっ!あなたしっとしているの!?」

マドカ「???」

ホムラ「い~~~~えっ!それは違います!!!!」

アケミ「ひえええええ!」キーン

ホムラ「私は早くこの窮屈な服を脱ぎたいだけです!」

カズコ トモヒサ ジュンコ「ニヤニヤ」

ホムラ「おかげで太ももは触られるし失礼こいちゃうわ!」

ホムラ「ただちにお迎えに・・・」ムンズ

バッ

マミ「あがりますからねっ!」

マミ「い~~~~~~っだ!」ぶちっ

アケミ「マミったら・・・」ニコッ

サラサラ・・・

マドカ「マスター・・・髪が・・・」

アケミ「ん・・・?びっくりしないでね?」シュルシュル スチャ

ほむら「・・・・」ニコッ

マドカ「・・・・!」ポッ

ほむら「どうしたの?マドカ。」

マドカ「えっと・・・あの・・・その・・・」モジモジ

ほむら「愛しているわ。私の可愛いマドカ・・・」チュッ

マドカ「あっ・・・」

マドカ「~~~~~~!!」カァーッ

ほむら「ふふ・・・あっ・・・」

ほむら“まど神!”

まど神“今日からその子が私と替わるんだよ。大切にしてね。”スウウ・・・

ほむら(遥かな昔・・・私の妻であった人・・・もう会えないのね・・・。)

ほむら「さようなら・・・」ボソッ

マドカ「マスター!船です!」

ヒュアデスの暁「ハハハハハ」ゴウンゴウンゴウンゴウン

ほむら「ええ!それと・・・マドカ。私の事はほむらって呼んでいいわ。それに敬語も・・・ね。」

マドカ「・・・うん!これからもよろしくね!ほむらちゃん!」

ほむら「!・・・ええ!よろしくね。まどか!」ギュッ



こうしてまどかはアマテラスのほむらのもとへ嫁いだ。星団暦2988年の事である。
この年を境にほむらは守護神まど神と別れ、光の神として独り立ちを始める。
それは全星団を戦争に巻き込む悲しい運命の始まりでもあった・・・
そしてこのファイブマギカ物語という神話のオープニングでもある。恐るべき力を持つ運命の3女神の話はまだ続くのであるが・・・

そして――――

ガラッ・・・

ショウ「ちくしょうアケミめっ・・・」

ショウ「あ・・・あいつの正体は・・・変態騎士(レズビアン・ナイト)だったのかあ~~~~っ!!ばっかもーん!見てろよーーーー!!」

全然わかってないショウ君も元気いっぱいなのであった。

エピローグ

デルタベルン本星上空 飛行機内

ゴーーーーーーーー

家老「みなまどか様を待っております。残念なのは姫様が陛下のパートナーとなられたことを公表できないこと。と言うのも『アケミ様』とまどか様が駆け落ちなすった。キュウべえ城の大騒ぎは星団中に知れ渡っておりますのでね。」

家老「アケミ・・・この名を知るのはミラージュナイトと数名の側近のみ・・・アケミ様も暫くは出てまいりますまい・・・出てこられると宮殿中が大騒ぎになりますからな・・・おっ見えてまいりましたな。フロートテンプルです!」

ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン・・・

ズズズズズズズズズズズズズズズズ

家老「首都上空3000mに位置する空中宮殿。デルタベルンの一つの島をそのまま浮かび上がらせたものです。約7万の人々とミラージュ軍団の全兵器が収納されております。そして・・・まどか様のお城でございます。」

まどか「・・・・・・!!」




「まどか姫様!ご入場!!」ジャッ

ズラアアア

まどか「ほむらちゃん・・・」

ほむら「ようこそまどか!」ニコッ

2988年トラン連邦の発表によりバストーニュの領主であったキュウべえはトラン行政調査局の活動により数々の悪事が明るみに出
逮捕に出向いた局員の手を逃れ逃亡したが、逃亡中本人たちを乗せたエアドーリーが爆発。主犯キュウべえを含む全員が死亡。
トラン連邦は代わりの領主として前バストーニュ領主を再任した。
なお、この発表を行ったのは10数年ぶりに国民の前に姿を現したキョウコ・サクラ第14代トラン連邦大統領であった。

翌年2989年2月、かねてより国家間の関係悪化が著しかった南太陽系ジュノーのコーラス王朝と隣国のハグーダ帝国とが武力衝突。そして3か月が過ぎた・・・

サッ

ほむら「どうしたの?まどか。」

まどか「あ・・・ううん。」

ほむら「サヤカの事が心配なのね?」

まどか「・・・」コクッ

ほむら「私も色々と気になっていたのよ。そう、ユウリから連絡があったの。どこからだと思う?なんと北太陽系のカラミティから。不思議だったのよ。ハグーダはそれほど豊かでも強い国でもない。なのに星団でも1,2を争う強力なコーラス王朝に戦いを挑んだ・・・」

ほむら「そして4月に入って強力な傭兵団が次々とハグーダに流れ込んでいると聞くわ。あの国にそんな兵器を雇う力があるとは思えなかったけど・・・カラミティが裏にいる・・・奴らね。」

まどか「・・・・・」

ほむら「そうだ。いいものを見せてあげる。私専用の工房よ!」

モーターヘッド工房

ドーン

まどか「お、大きい・・・!」

ほむら「ホムト・ミラージュ。今やっと第一装甲を付けたところなの。このあと二次装甲を付けてモーターヘッドらしくなるだろうけど・・・完成時にはホームド・ミラージュの10倍以上になるでしょうね。」

まどか「たくさん人を殺すの?いい人も・・・悪い人も・・・」

ほむら「・・・まともに使えばそうなるわね・・・昔から兵器と言う者は使い方次第で人を殺さずにその何倍もの命を救えると言われてきたよね。」

ほむら「けどそれは嘘よ。こいつらは何万もの人命を奪い破壊する為だけに生まれてきたのよ。それは歴史が証明している。」

ほむら「作ったら最後、絶対に使われる・・・そういう運命よ。」

まどか「私たちもそうなるの・・・?」

ほむら「・・・・・!」

まどか「私は人を殺すために生まれてきたのかな・・・?」ツゥ・・・

ほむら「・・・・・」

ほむら「この世界の人間はね、まどか。文明が行き着いて退屈なものだから戦争ばかりやっているの。戦争によって科学が進歩したと人は言うけれど・・・実は後退を始めているのよ。貴重な人材や資源をどんどん使って・・・ね。」

ほむら「“あなたたち”はそれを食い止めるためにだれかが遣わした新生命なのかも・・・私にはそう思えるのよ。」ギュッ



fin

以上で終了となります。ありがとうございました。
ファイブスター物語とまどマギの設定をクロスさせたらどうなるのだろうかとふと思い立ったのが
このSSの始まりです。出来の悪いSSでがっかりした人もいるかもしれませんが個人的には完結できて満足です。

主要キャラ紹介だけ、右がFSSでのキャラ

アケミ(めがほむ):レディオスソープ

まどか:ラキシス

キョウコ:ボード・ビュラード

オリコ:Drバランシェ

サヤカ:クローソー

キョウスケ:コーラスⅢ世

ほむら(リボン):天照の帝

ナイト・ホム・ゴールド:ナイト・オブ・ゴールド 正直これがやりたかっただk(ry

数少ないファイブスター物語のSSがこんな出来そこないで申し訳ありません!
お目汚し失礼しました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月09日 (土) 15:42:39   ID: Q5MktpA-

キャスティングミスなような・・・。
自分だったら

まどか:カイエン
ほむら:アウクソー
さやか:ミューズ
マミ :静
杏子 :アイシャ
ゆま :アレクトー

あたりかな?

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