ドゥガチ「授業参観?」 (8)

カラス先生「皆さん…明日は授業参観ですから…お知らせのプリントは親御さんにしっかり見せる様に…」

カラス先生「特に…貴方のことですよトビア君…親御さんにしっかり見せなさい」

トビア君「カラス先生…!僕だけ名指しってそりゃあないですよ!」

モブ生徒達「「アハハハハ!」」

カラス先生「では…ホームルームの時間も終わりです…皆さんさようなら」

モブ生徒達「「カラス先生!さようなら!」」

トビア「く~う!やっと終わった!ベルナデット!一緒に帰ろうぜ!」

テテニス「……」

トビア「ベルナデット!」

テテニス「トビア?」

トビア「どうしたんだ…そんな思い詰めた顔して…」

テテニス「…わたしまだ父にプリントを見せてないの…トビアは知らないと思うけど…わたしの父はすごい変人で授業参観に参加して欲しくないの…」

トビア「ベルナデット!見せなければ良いのさ!授業参観のお知らせなんて!」

テテニス「でも良いのかしら?そんなことして…」

トビア「大丈夫さ!僕は貰ってすぐ紙ヒコーキにして飛ばしたよ!」

テテニス「それは…さすがに…でもそうですね、見せなければ来ませんよね」

テテニス「トビア!わたし教室に置いていきます!さあ帰りましょう!」

誰も居なくなった教室

カラス先生「おやおやおや?これはいけませんね…トビア君はわかりますが、まさかテテニス様がプリントを忘れるとは…」

カラス先生「トビア君の家庭には連絡はするとして…ドゥガチ総統…ついでに今日は来ていないベラ・ロナとキンケドゥの家庭にも連絡を入れましょうか…」

カラス先生「もちろん…ぜんぶ内密にね…フフフ」


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カラス「ドゥガチ総統…ご息女の机から面白い物を見つけまして…」

ドゥガチ「…なんだ」

ドゥガチ「どれどれ…授業参観のお知らせ?」

ドゥガチ「フ…フフフ…フハハハハ!」

ドゥガチ「アハハハハ!学校からのプリントを忘れるとは…私の娘も困ったものだ」

カラス「どうします?」

ドゥガチ「決まっている…ディビニダドの準備をしろ…後はわたしに似合う爽やかなスーツだ…ベルナデット…わたしの妻にも伝えるのを忘れるな」

カラス「授業参観に行かれるのですね…かしこまりました」

ドゥガチ「フフフ…アハハハハ!」

カラス「次はベラ・ロナの家庭ですね…今の時間は確かお父様しかいらっしゃらないハズですね」

カラス「こんばんわ…私は私立クロスボーン高校の1年x組、担任のカラスと言います」

鉄仮面「……こんな時間に先生が何の用か…家庭訪問があるとは聞いていないが…」

カラス「最近…御宅のご息女である、ベラさんが登校していないので、担任である私が授業参観のお知らせを持って参上しました」

鉄仮面「キョロキョロ」

カラス「…どうしました?」

鉄仮面「いや……授業参観について詳しく聞きたいので中で話しましょう」

カラス「そうですか…ではお邪魔させていただきます…」

客間

鉄仮面「コーヒーはお好きかな…」

カラス「ええ…大好きですよ…」

カラス「カロッゾさん…御宅に招いてくれたのは好都合でした…最近、登校していないロナさんについて聞きたい事がありましたから」

鉄仮面「授業参観とそれについて相談したい事があるのです」

カラス「ハイなんでしょうか?」

鉄仮面「実は妻が実家に帰ってからというもの娘はグレてしまい…最近ではクロスボーンバンガードという不良グループ作り…滅多に家に帰らなく…」

鉄仮面「私も感情を持つ人間だ…素顔であれば今、泣いていたかもしれない」

カラス「なるほど…娘が学校に向かわせられないので、授業参観には参加できないというわけですね」

鉄仮面「そう…誰の良心も痛めることのない提案だ…」

カラス「それはいけません…カロッゾさん貴方の心が泣いていますよ…」

鉄仮面「…だか娘は私を嫌っている…」

カラス「私は教師ですよ…貴方とロナさんを向き合わせましょう」

鉄仮面「……」

カラス「安心してください…私が必ずご息女を学校に向かわせます…ですからあなたは必ず授業参観に参加してください」ニヤ

鉄仮面「……ツ!?」

カラス「ふふ…長居しすぎましたね…そろそろ私はお暇します…カロッゾさん…明日を楽しみに待っていてください」

鉄仮面「……」


バタン...






鉄仮面「……フフフ、感情を抑える為のマスクなのだがな…つくづく御し難い」ポロポロ 

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