【デレマス】茜「スクワット2000回!?」 (16)

工藤忍 (アタシは、普通だ)

忍 (才能なんて無い。これといった取り柄なんて無い。何かがものすごく得意ということも無い)

忍 (特別なものなんてもってないけど。でも、アタシは普通のまま輝いてみせるんだ)

忍 (アタシの夢は、トップアイドルだからね)

忍 (他の子みたく華やかじゃなくても、アタシはアタシの良さで勝負!)

忍 (・・・そう思ってる。そう思ってるけどさ)

忍 (誰をも寄せ付けない圧倒的な天才。ずば抜けた才覚の持ち主。アイドルの世界には当たり前のようにたくさんいる)

忍 (アタシには、頑張って努力するしかできない。それは自分のいいところでもあると思う。でも、普通に目の前に現れる、すさまじい輝きを放つ他のアイドルたち)

忍 (この子にアタシが何で勝てるんだろう?この調子でトップアイドルになれるの?)

忍 (不安になる。アイドル界の頂点をなんて謳いながら、同じ事務所の子相手にすら引け目を感じたことは一度や二度じゃない)

忍 (目の前で、自分とあまりに差のある「圧倒的な違い」を見せつけられる気持ちは筆舌に尽くしがたい)

忍 (そう、現に今だって、まさに私のそばで―――――)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1559964888

~346プロ・レッスンルーム~

真鍋いつき「うおおおおおおおおお!!」(超速腹筋)

大和亜季 「はあああああああああ!!」(音速背筋)

日野茜  「ボンバーーーーーーー!!」(光速反復横跳び)


忍 「なんだこの筋肉超人たちは」

茜 「どうしました忍ちゃん!なんだか浮かない顔ですね!!何か悩み事ですか!!!そういうときは走りましょう!!!!私もご一緒しますよ!!!!!」

忍 「なんでもない・・・とりあえず勢いを減らしてもらえないかな」

茜 「すみません!!!!この日野茜!!!勢いだけが!!取り柄なもので!」

忍 「なんだかんだわかってくれてる」

亜季「いやー今日もいい汗をかきましたな!」

いつき「うーん、でもまだもうちょっと物足りないかも?」

亜季「ほう、さすがはいつき殿!」

茜 「まだまだ燃えて行けますよね!!」

いつき「それじゃあさ、みんなで勝負でもしない?」

忍 「その『みんな』にアタシは含まれてませんよね?」

亜季「それでは、サバイバルスクワット対決でもやりませんか?ルールは単純、全員同時にスクワットを始め、最後まで力尽きず生き残った者の勝ちであります」

いつき「おっいいね~」

茜 「燃えてきました!」

亜季「それでは早速やりましょう!忍殿、スタートの合図とカウントをお願いしてもよろしいでしょうか?」

忍 「いいですけど今日中に勝負つきます?」

いつき「私はこのあとヒートアップチアーズの打合せがあるけど大丈夫だよ」

亜季「私はこのあと炎陣で収録ですが大丈夫であります」

茜 「私はこのあとポジパのライブがありますが大丈夫ですよ」

忍 「全員後があるじゃないですか!茜ちゃんとかデスサバイバルの直後にライブなんて大丈夫!?」

忍 「えっと・・・それじゃいきますよ?よーい、スタート!」


いつき「うりゃああああああああ!!」

亜季「でりゃあああああああああ!!」

茜 「ファイヤーーーーーーーー!!」


忍 (速い速い速い!カウントするのも大変なんだけど!?)


いつき「ああ、ぐう、まだまだっ!!」

亜季「なんの、これしき、はあっ!!」

茜 「サンダーーーーーーーーー!!」


いつき「はあ、はあ、はあっ」

亜季「ぜえ、ぜえ、ぜえっ」

茜 「ボンバーーーーーーーーー!!」


忍 (一人だけ異世界転生した勇者みたいな人いますけど)

いつき「うううもうだめだ、降参・・・」

亜季「ふ、不甲斐ないであります・・・」

茜 「おおっ私の勝ちですか!?私ならまだいけそうですよ!!」

忍 「茜ちゃんの体調べたら新種の乳酸菌とかいそう」

茜 「わ、私の体を調べる!?」ボッ

忍 「どこで乙女モード入ってんの!?とにかく、これ以上はライブのために温存しよっか」

いつき「カウント千回越え・・・さすが茜ちゃん・・・」

亜季「茜殿の体力はまさに無限でありますな・・・」

茜 「いえいえ!それでは私はここで失礼します!お疲れ様でした!!」


忍 「いやあ・・・フリスクも穂乃香ちゃんが特訓スイッチ入ると大変だけど、ポジパの二人はアタシたちの比じゃなさそうですね」

いつき「うーん、悔しいなあ」

亜季「茜殿はまだまだ平気そうでした。これは、どこまでいけるのか気になってしまいますな」

いつき「たしかに・・・」

忍 「お二人ともまだ時間大丈夫だったら、リンゴ切ってきてるんで水分補給も兼ねて食べませんか?」

亜季「こうなったら明日は・・・」

いつき「そうだね・・・」

忍 「小腹が空いてたらお菓子もありますよ。おまけ集めで余ったやつでよければ」

亜季「このままでは・・・」

いつき「終われない・・・」

忍 「聞いてます?聞いてませんね?」

~翌日・レッスンルーム~

茜 「おはようございます!!」

いつき「おっ来たね茜ちゃん」

亜季「お待ちしておりましたぞ」

茜 「はて?私を待っていたとは?」

亜季「まずは昨日の勝負、改めて茜殿の勝利を称えましょう」

いつき「見事だったよね。それでね、私たち、見たくなっちゃったの。茜ちゃんは、果たしてどこまでいけるのか」

茜 「と、言いますと」

いつき「茜ちゃん・・・今日は対決とか抜きで、スクワットやってみない?回数は、2000回!」

茜 「に・・・2000!?」

亜季「もちろんタダでとは言いませんぞ。これをこなせたら、私たちが好きなだけカレーをおごりましょう!」

茜 「か、カレーを!好きなだけ!!」

いつき「私が好きなお店のケバブもつけちゃうよ~」

茜 「か、カレーを!好きなだけ!!」

いつき「ダメだカレーで頭がいっぱいだ」

忍 「おはようわあ連日で濃い面子とまた一緒になってしまったございます」

いつき「さすがに傷つきかけてるけどおはよう忍ちゃん」

亜季「実はかくかくしかじかこういう訳でしてな、また忍殿にジャッジを頼めませんか」

忍 「ええ!?アタシはいいですけど・・・」

茜 「うーん、2000回・・・」

亜季「どうしました茜殿!」

いつき「ちなみにね、心おきなくチャレンジできるように、ゲストも呼んであるんだ」

忍 「ゲスト?まさか・・・頑張り過ぎて万一のことがあってもいいように清良さんが待機しているとか?」

小関麗奈「アタシよ!倒れかけようものなら、この特製バズーカで無理矢理叩き起こしてあげるわ!」

茜 「ただの追撃じゃないですか!?」

忍 (茜ちゃんがつっこんだ!!!)



茜 「うーん、ちょっと考えさせてほしいですね」

亜季「おや、意外ですな。茜殿なら二つ返事でのってもらえると思っていましたが」

茜 「ちょっと走ってきます!多分すぐ戻ってきます」

忍 「あっ、茜ちゃん!」

亜季「行ってしまいましたな・・・どこに行かれるんでしょう?」

~しばらく経過~

忍 「どこまで行ってるんでしょうね?」

麗奈「逃げ出したんじゃない?案外根性無しね」

いつき「あの子に限ってそんなことないと思うけどな」

亜季「さすがに困らせてしまいましたかな・・・」


茜 「お待たせしました!」


亜季「茜殿!」

茜 「挑戦しますよ、スクワット2000回!日野茜、ポジティブとパッションで乗り越えます!」

忍 「なんかやたらスイッチ入って戻ってきた!?いやいつもの茜ちゃんだ!!」

亜季「ではいきますぞ!」

忍 「す、スタート!」

茜 「うおおおおおファイヤーーーーーーーー!!!!」

いつき「き・・・昨日より速くない!?」

亜季「確かに格段にハイペース・・・これは持ちますかな」

忍 「でもすごい!あっという間に・・・もう1000回!」

いつき「も、もう!?」

忍 「うわうわ、すごっ・・・1500・・・1700・・・1900・・・」

忍 「1990・・・1991・・・1992・・・」

茜 「くうっ、はあっ」

忍 「1993・・・1994・・・」

亜季「あとほんの少しなのですが、さすがに堪えてきていますな」

忍 「1995・・・1996・・・」

いつき「で、でも本当にあと少し!頑張って、茜ちゃん!」

忍 「1997・・・1998・・・」

茜 「ぐぬぬぬぬぬ・・・」

忍 「1999・・・!」

いつき「あんなにプルプルしてる茜ちゃん初めて見た」

亜季「もう一踏ん張りですぞ!」

茜 「ぐうううううっ・・・」

忍 「あと一回だよ!ファイト!」

茜 「ぬおおおおお・・・」


茜 「プロミネンスーーーーーーーー!!!!」

いつき「宇宙規模!?」

忍 「2000!!すごい、すごいよ!!」

茜 「や、やりました・・・」ヘタッ

いつき「ほら、お茶あるから飲んで!」

忍 「そういえば聞きそびれてたけど、今日は後は無いよね?」

茜 「今日の予定は、夕方から『藍子のゆるふわラジオ』のゲストだけです」

忍 「良かった癒し系だ!」

亜季「無茶をさせてすみません茜殿、しかし感動いたしました!」

いつき「いや本当にすごいの一言!やっぱり敵わないな」

麗奈「フン、やるじゃない」

忍 「あれ、いたの?」

麗奈「ずっといたけど!?」


亜季「ところで茜殿、一つ伺ってもよろしいですか?」

茜 「なんでしょう?」

いつき「私も同じこと考えてると思う。挑戦の前にどこかに行ってたけど、どこで何してたの?」

亜季「より体が動かせるような秘策があるなら、ぜひともご教授願いたいですな!」

茜 「アレですか?いや、さすがの私も2000回やったことは今まで無かったので、とりあえず近所の公園に行ってですね」

いつき「ふむふむ」

茜 「できるかどうか考えるより、まずはやってみようと思いまして。公園で試してみたところ2000回できたので、それでまたすぐここに戻ってきたんです!」

全員「!!!!!!?」

おしまい。
気付いた方もいるかもしれませんが、古典落語「試し酒」のパロディです。
拙作、善子「夢なんて見てないわよ」から実に2年ぶりに書いた2作目。前回は「天狗裁き」のパロでした。
ちなみに忍が出てくるのはただの趣味です。はい。

http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_befb.html
「試し酒」本来のあらすじはこちら

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom