ことり「私の事…嫌いにならないでね」

にこ「え？え？な、何よ？」

ことり「この間、にこちゃんがやってた私のモノマネ全然似てなかったと思う！！！」

にこ「……え？」

ことり「私あんな喋り方じゃないよぉ」

にこ「う、うん」

ことり「あんなフワフワした感じじゃないと思うの」

にこ「え？いや…でも…後から聞いたら結構似てるって」

ことり「でも…本人が言ってるんだよ？」

にこ「いや…自分の事は分からないものよ？」

ことり「でも…私はあんな感じじゃないと思う」

にこ「穂乃果も同じ事言ってたわよ」

ことり「え？」

にこ「希のモノマネを見て自分はあんなじゃないって」

ことり「希ちゃんのモノマネは特徴をよく捉えてたと思うよ」

にこ「でも穂乃果は違うって言うのよ。あんたと一緒」

ことり「でも…似てないよぉ」

にこ「じゃあ、目の前でもう一回やってあげましょうか？そうすれば納得するわよ」

ことり「納得しないと思うなぁ」

にこ「そう。じゃあやるわよ？」

ことり「あっ！？でも…やらなくていいよぉ」

にこ「なんでよ！！！」

ことり「恥ずかしいし」

にこ「ほら！似てるからでしょ！」

ことり「ち、違うよぉ」

にこ「じゃあ、いいじゃない。やるわよ」

ことり「いや。大丈夫です」

にこ「だから何でよ！！！」

ことり「多分…見なくても分かるかなぁって」

にこ「ハッキリさせる為にもやった方がいいでしょ！」

ことり「大丈夫だよ。間に合ってるよ」

にこ「何が！！？」

ことり「やらなくても大丈夫」

にこ「それ認めてる様なものだから！」

ことり「違うよぉ」

にこ「違くない。それに…そう思ったのなら何でその時言わないのよ！一週間前の話じゃない！」

ことり「色々考えて…」

にこ「何を考えたのよ？」

ことり「他の皆んなのモノマネは似てたから。にこちゃんだけ似てないって言ったら…自信なくしちゃうかなぁって」

にこ「なくさないわよ！モノマネ芸人じゃないんだから！！」

ことり「けど…」

にこ「それと！！！花陽の私のモノマネは似てなかった」

ことり「え？そっくりだったよ。花陽ちゃんは思ったよりにこちゃんぽかったよ」

にこ「いや！似てない！！にこはあんなじゃない」

ことり「え～そっくりだったよぉ」

にこ「い～や。花陽のモノマネは唯一似てなかった。あっ…真姫もクオリティ低かったわ」

ことり「あはは…けど、花陽ちゃんは上手だったよぉ」

にこ「絶対に似てないわよ！」

ことり「え～」

にこ「にこはもっとキュートだから」

ことり「花陽ちゃんだってキュートだよ」

にこ「まあ。そうだけど。なんて言うのかなぁ。とにかくあんなんではないわよ」

ことり「似てたけどなぁ」

にこ「似てない。絶対に似てない。私のことりのモノマネは似てた」

ことり「似てないよぉ」

にこ「似てた」

ことり「似てない」

ガチャ

絵里「ちょっと何騒いでるの？外まで聞こえてるわよ」

ことり「絵里ちゃん」

にこ「良い所に来たわ。ちょっと聞いてよ」

絵里「何？」

にこ「こないだ皆んなでキャラチェンジしたじゃない？」

絵里「あっ！そうだ！ことりに言わなきゃって思ってたんだわ！私はあんなハラショーハラショー言ってないと思うけど！」

にこ「いや。言ってる」

ことり「言ってるよね」

絵里「ハラショー」

「連帯責任」

海未「いい加減薄情しなさい！！」

穂乃果「そんな事言われたってぇ。私知らないもん！」

海未「あなたか凛しか居ないんですよ」

穂乃果「じゃあ、凛ちゃんじゃないの？」

凛「凛じゃないよ」

穂乃果「私だって違うからね？凛ちゃんしか居ないじゃん」

海未「二人で反省してなさい」

穂乃果「え～ちょ、ちょっと待ってよ。どうして何もしてない私まで！？」

凛「それはこっちのセリフだよ」

海未「連帯責任です」

穂乃果「なぜ！？」

海未「白状しないからでしょう？」

穂乃果「白状する事がないからだよ！」

凛「そうだよ。何で悪い事してないのに。何を反省すればいいの？穂乃果ちゃんだけにしてよ」

穂乃果「だから私も違うんだってば」

凛「凛だって違うにゃ！」

穂乃果「それに私はアリバイあるし」

凛「え？」

海未「アリバイ？」

穂乃果「そうだよ」

海未「そのアリバイとは？」

穂乃果「え？それは言えない」

海未「言えないならアリバイにはなりませんよね」

穂乃果「仕方ないじゃん。言えないんだから」

海未「なぜ言えないのです？」

穂乃果「だって……怒らないと約束してくれる？」

海未「怒られる様な事なのですか？」

穂乃果「いや…違うんだよ」

海未「何が違うのです！？何をしたのですか？」

穂乃果「だからぁ」

凛「も～穂乃果ちゃんどうせ怒られるんだったら最初から一人で怒られてくれればいいのに」

穂乃果「やだよ。言われのない罪まで被りたくない」