ことり「私と霊体の物語」 (74)

ことり「よ~し、テスト勉強ばっちり♪」

ことり「もうこんな時間になっちゃった。あまり遅くまで起きてると身体によくないよね」

ことり「穂乃果ちゃんちゃんと勉強してるかな?明日いつもみたいに勉強やってないよー!とかならなければいいけど・・・」

ことり「でもちゃんと勉強するって約束したからしてくれるよね?」

カラン

ことり「んっ?」

机の上にあった鉛筆が落ちた

ことり「転がっちゃったかな?」

ことり「・・・あれ?」

筆箱のふたが開いている。さっき確かに閉めてから離れたはずなのに・・・

ことり「疲れちゃってるのかな?ことり」

鉛筆を筆箱に戻し、しっかりふたを閉める。うん、大丈夫。

ことり「さあて、ベッドにっと・・・」

カラン

ことり「・・・・・・」

また・・・鉛筆が落ちた。筆箱のふたが開いている。

ことり「やだ・・・なに・・・?」

状況が理解できない。今この場にはことりしかいない。誰も鉛筆を落とすなんてしょうもない悪戯をする人なんていないはず。

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ことり「べ、勉強のしすぎかな?3時間くらい続けてやってたもんね」

何とか自分を安心させようとする。今ここで起こった不可解な出来事を正当化することはできない。

もう一度、しっかり鉛筆を入れふたを閉め、筆箱をバックの中にしまう。

ことり「早く寝ないとね」

ベッドに横になる。それと同時に電気を消し忘れた事に気付く。

ことり「ほら、何やってるのことり?明日のテストの緊張で変になってるよ」

電気を消すために身体を起こそうとする、そのとき

パチッ

急に電気が消えた

ことり「きゃっ!」

ことり「なに・・・・・・?」

ことり「はぁ・・・はぁ・・・」

胸に手を当てる。心臓の鼓動が早くなっている。

ことりはさっきの不可解な体験で多少の恐怖感を抱いていた。そんな彼女にはこれが例えば停電だとか電球の故障が原因だとは思えなかった。

ことり「い、いやっ!」

ことりはベッドから飛び出し、両親の寝室へ向かう。突然来た娘に驚く両親。娘が変な事を言っており娘の心配をする。

娘の話を聞き、娘と共に娘の部屋へ向かう。

パチッ

ママ「・・・どこかおかしなところがある?」

パパ「そうは見えないけど・・・」

ことり「でもでも!絶対変なの!」

困った両親。今日は一緒に寝るという事で何とかことりを落ち着かせた。

翌朝

ガチャ

ことり「・・・・・・」

慎重に自室に入室することり。朝になれば怖くない。

部屋の中は昨日から何も変わっていない。やっぱり自分の勘違いだったのか?

ことり「まぁそうだよね。お化けがことりの部屋に来る訳ないもん」

今日の支度をし、制服に着替える。いつもと変わらない朝。のはずだった。

ガタン!

ことり「!?」

さっき制服を取り出したクローゼット。その中から何か物音が聞こえた。

ことり「な・・・なに・・・?」

そーっとクローゼットを開ける。上着を掛けるつっかえ棒が落ちていた。

ことり「あ~あ・・・」

片付けようとしたその時、

ママ「ことり?どうしたのかしら」

ことり(何!?何!?)

ことりの視界は急に母の視界になった。

ママ「ことりー?」

母が自分の部屋に入る直前、ことりは自分の視界を取り戻した。

ガチャ

ママ「何かあったの?」

ことり「お、お母さん・・・はぁ・・・はぁ・・」

ママ「ことり、大丈夫?」

ことりはさっき自分に遭った出来事を詳しく話した。でもそれは他人からしたら信じられない話であり、母も疲れているとかしか言わなかった。

まだ怖いけれど、こんな事で学校を休むわけにもいかない。家を出る。その瞬間。

穂乃果「わぁー!遅刻遅刻ー!」

穂乃果ママ「早起きしないからこうなるのよ」

穂乃果「何で起こしてくれなかったのお母さん!」

ことり(穂乃果ちゃん?)

穂乃果ママ「ちゃんと起こしたでしょ!今日はお店の手伝いしなくていいから早く学校に行きなさい!」

穂乃果「今日テストなのにー!何でこんな日に限って起きれないのー!」

ことり「はっ!」

ことり「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

さっき、目の前に穂乃果がいた・・・でも穂乃果はことりではなく他の誰か、穂乃果の母に話しかけていた・・・

ことり「また・・・なの・・・?」

ことりは怖い気持ちを抑え、学校に向かう。

教師「テスト始め!」

教師の声で生徒が一斉に鉛筆を持ち問題用紙とにらめっこする。スラスラと書き始める者もいればう~んう~んと唸っている者もいる。

ことりはスラスラと問題を解いていく。昨日の勉強の甲斐もあってほとんどつっかえなかった。

ことり(この調子なら高得点狙えそうだね)

しかしテストはそう簡単なものでもなかった。かなり応用が必要な難しい問題が多かった。さすがのことりでもところどころ詰まる。

ことり(う~んと・・・ここはこうして、あっ、違う違う・・・)

悩みに悩むことり。その時、

スラスラ

また自分ではない、他人の視界が飛び込んできた。誰の視界かはすぐにわかった。海未だ。手が海未だった。

海未はことりがわからなかった問題をすでに解いていた。誰でもわかるようなわかりやすい丁寧な式も書いてあった。

そして、自分の視界が戻ってきた。

ことり「あっ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」

教師「南さん?どうかしました?」

ことり「い、いえ・・・」

改めて自分のテストを確認してみる。わからなかった問題は空白だ。だが答えも答え方もわかった。

ことり(い、いいのかな・・・?)

ことりは多少慣れてきていた。

今のことりは他人の視界が見れることではなく他人の答えを知ってしまった上でこの問題を答えるかどうかを迷っていた。ことりにずるい心はあまりなかった。

ことり(い、いい・・・よね・・・?)

ことりは見た回答を元にしっかり自分で考え直して問題を解いた。

全ての問題が解き終わった。二度見直しし、全部当たっていることを確認する。ことりに暇な時間が訪れた。

ことり(昨日の夜から変な事がいっぱい起こってる・・・一体何なんだろう?)

自分の鉛筆を見つめる。ふと、変な事を考える。

ことり(この鉛筆がいきなり吹っ飛んで行っちゃったらすごいよね)

ポーン カランカラン

ことり「」

ことりが思った瞬間鉛筆が吹っ飛んでいった。

ことり(嘘・・・でしょ・・・?)

ことりは考えた。もしかしたら自分に超能力があるのではないかと。

ことり(先生・・・先生がいきなりモノマネしたら面白いよね?)

今度はうまくいかなかった。先生はことりの鉛筆を拾ってくれた。

ことり「ありがとうございます」小声

ことり(う~ん・・・やっぱり勘違いだよね。そうだよ、昨日も今朝もさっきも自分の意志で不思議な事が起こったわけじゃないもん)

ことり(はぁ・・・不安だな・・・一体何なのかなぁ・・・?)

ことりはふと前の席にいる海未に目をつける。そして、なんとなく透けて見えるブラに注目する。

ことり(今日は青か・・・)

そんなことを思っていたら、

パチッ

海未「!!///」

海未が急に静かに慌てだした。当然だ。突然ブラのホックが外れたのだから。

ことりは頭が真っ白になった。もしかしたら自分の超能力でブラを外してしまったのか?

パチッ パチッ

生徒達「!?///」

気付いたら周りの多くの人たちが慌てだしている。よく見たらみんなブラのホックが外れている。

教師「みなさん。騒がしいでs・・・!?」

教師「さ、騒がしいですよ」

教師『やだ、ブラのホックが外れちゃった』

ことり「っ!?」

突然頭の中に響いてくる教師の声。他の人間は誰も反応しない。恐らく聞こえているのはことりだけだ。

海未『なぜ突然ブラのホックが・・・』

穂乃果『もう!テストもわかんないしブラも外れちゃうし最悪!』

ことり「はぁ・・・はぁ・・・」

また鼓動が早くなる。頭の中に響く皆の声。自分以外のブラが外れる不可解な出来事。この現象はいったい・・・

キーンコーンカーンコーン

教師「やめ!」

穂乃果「さっきねさっきね!なんかわかんないけどブラのホックが外れちゃったの!」

ひでこ「あれ穂乃果も?」

穂乃果「ひでこもなの!?」

海未「あの・・・実は私も・・・」

穂乃果「うっそー!?」

みんなブラを直しにトイレに向かった。ことりだけ教室に残った。

ことり(おかしい・・・ことりが海未ちゃんのブラを見てたら突然ホックが外れた・・・それも海未ちゃんのだけじゃなくてクラスのみんな、先生のブラまで・・・しかもみんなの心の声も聞こえた・・・いったい・・・)

ことり(もしかしたら自分に超能力がって思ったけど、それは違う・・・自分の意志じゃないもん・・・)

自宅

ママ「ことり、今日の夕飯は・・・」

ことり「ハンバーグ!でしょ?」

ママ「そうよ。よくわかったわね」

ことり「えへへ・・・なんとなくわかったの」

ことり(お母さんの心の声が聞こえた・・・今日はハンバーグだって・・・わかった)

自分の部屋

ベッドに座る。昨日から起きている不可解な現象についてもう一度考える

ことり(自分の意志でやりたいことをできる事がある・・・物を倒したり人の視界を見れたり・・・)

ことり(でも全部自分の意志って訳じゃないの・・・ことりが考えもしないようなことも起こった)

ことり(ことりの意志じゃない・・・まるでことりの周りに誰か知らない人がいて、その人が好き放題やってるみたいな・・・)

ガラガラ

ことり「!?」

突然窓が開いた。

バサッ ドサッ! パサッ

枕が飛ぶ。カバンが落ちる。教科書が落ちる。

ことり「やだ・・・やだ!お願いやめて!」

ガシャン!

スタンドライトが割れた。

ことり「き、きゃ・・・」ボフッ

枕がことりの口を抑える。息はできるが叫べなくなってしまった。

ことり「っ!!っ!!」バタバタ

何とか抵抗しようとするができない。恐怖で身体が震える。

ことり(いやっ!いやっ!お願いやめて!)

口を抑えられたままことりの身体が浮く。そして窓の外へ連れ去られる。

ことり(やだやだ!死にたくない死にたくない!)

ことりはまるで鳥のように空を飛んだ。始めは落ちてしまう恐怖から怯えていたがだんだん慣れていき空の飛行を楽しんでいた。

枕が離れ、喋れるようになる。

ことり「凄い!音ノ木があんなに小さく見える!」

ことり「気持ちいいなぁ・・・こんな変な事が起きてるのにどうでもよくなっちゃう」

ことり「ねぇねぇ、貴方、私に気付いて欲しくて変な事してたの?」

ことり「貴方、誰なの?まさか幽霊?」

ことり「これからもずっとことりのそばで悪戯続けるの?」

ことり「・・・・・・」

ことり「変な事しないならそばにいてもいいよ」

ことり「それと、ちゃんとことりの言う事聞いてくれればね」

ことり「貴方の事は誰にも言わないから」

ことり「・・・・・・」

ことり「そろそろ、家に帰してくれる?」

そう言うと、ことりの身体は自分の家に向かって飛んで行った

自室

ことり「貴方、名前ある?」

ことり「・・・・・・」

ことり「う~ん・・・意志の疎通ができればいいんだけど・・・」

ことり「この鉛筆で何か文字書ける?」

ポンッ カラン

ことり「字は書けないか・・・」

ことり「う~ん・・・じゃあ貴方の名前はれいちゃん!幽霊みたいだから」

ことり「いい?れいちゃん」

ポンッ カラン

ことり「いい・・・ってことかな?」

ことり「じゃあれいちゃん・・・」ボフッ

ことり「電気消してくれる?」

パチッ フッ

ことり「えへへ♪ありがとうれいちゃん♪」

ことり「・・・・・・」

ことり「まだまだ眠れないな・・・」

ことり「みんな今何してるのかな?」

ことり「穂乃果ちゃんは何してるかな?」

ことり「れいちゃん・・・できる?」

シャシャシャシャッシャンシャン

穂乃果「やったー!フルコンボー!」

穂乃果「雪穂雪穂見て見て!フルコンボだよ!」

雪穂「もう!お姉ちゃん最近それやり過ぎ!」

穂乃果「だって楽しいんだもん!雪穂もやってるじゃん!」

雪穂「確かにやってるけど・・・お姉ちゃん最近お小遣いどうしてる?」

雪穂「最近自販機でジュース買うのも躊躇ってるみたいだけど」

雪穂「お母さんがジュースを我慢してゲームにお金使ってるなんて知ったら泣くよ?」

雪穂「しかも形になって残るわけじゃない・・・ただのデータでしょ?」

穂乃果「データ?」

穂乃果「雪穂今データって言った?」

雪穂「え・・・データでしょ?」

穂乃果「データじゃないもん!」

穂乃果「スクフェスのみんなはしっかりゲームの中で生きてるの!データじゃない!」

雪穂「だったらなんで練習したら消えるの!?なんで転部したらお金もらえるの!?」

穂乃果「それはゲームだからだよ!」

雪穂「ホラ!ゲームって認めたじゃん!」

雪穂「たかがゲームの中の誰かが書いた絵でしょ!そんなものにお金を掛けるなんて信じられない!」

穂乃果「雪穂の方が信じられない!みんなはゲームの中で生きてるの!」

穂乃果「いくら雪穂でも許さないよ・・・みんなはデータじゃない!」

穂乃果「みんなの事データなんていう人は大嫌い!雪穂ももう知らない!」ダッ

雪穂「お姉ちゃん!」

雪穂「怒るといつもすぐそうなるんだから!」

ガチャ バタン

穂乃果「バカ雪穂・・・」

真姫『イベントに参加するのもいい機会よね。参加してもいいんじゃない?』

穂乃果「もう今日はやけだ!」

LPを回復しました!

穂乃果「うぉーー!!」

シャンシャンシャン

ことり「はっ!穂乃果ちゃん・・・」

ことり「しょうがない子だな~穂乃果ちゃんは・・・」

ことり「でもそれだけスクフェス好きって事だもんね。うれしいな~・・・それだけμ'sのみんなが好きなんだよね」

ことり「明日、雪穂ちゃんと仲直りできるように協力してあげなくちゃね」

ことり「あとジュースもことりが買ってあげよう。喉が渇いて辛そうな穂乃果ちゃんなんて見たくないもん」

ことり「あっ・・・バイト代もちょっとあげちゃおうかな・・・その方が穂乃果ちゃん喜ぶよね?」

ことり「たくさんSRUR取ってありがとうって抱きついてきたりして・・・えへへ♪」

ことり「穂乃果ちゃん可愛いなぁ・・・大好き♪」

ことり「次は誰のを見ようかな~・・・」

ことり「海未ちゃん!やっぱり穂乃果ちゃんときたら海未ちゃんでしょ!」

ことり「れいちゃん。できるかな?」

海未「はぁ・・・はぁ・・・///」スリスリ

ことり(海未ちゃん!?)

海未「穂乃果ぁ・・・そこです・・・そこ・・・///」クチュクチュ

海未「はぁはぁ///もっと・・・もっと奥に・・・///」グッチュグッチュ

海未「あっあっ///ほ、穂乃果///」ビクビク

ことり「・・・・・・」

ことり「海未ちゃん・・・」

ことり「うん・・・そうだよね。海未ちゃん穂乃果ちゃんのこと大好きだもんね」

ことり「別に自分の部屋で一人でエッチな事するのは海未ちゃんの自由だもんね」

ことり「勝手に人の視界を盗んだことりが悪いよね」

ことり「・・・・・・」

翌朝

海未「ことり、おはようございます」

ことり「あっ・・・う、海未ちゃん・・・///」

ことり(ダメ・・・あんなの見ちゃったんだもん・・・海未ちゃんの顔ちゃんと見れないよ・・・)

海未「ことり?どうかしましたか?」

ことり「ないでもないのよ」

海未「頬が赤いようですが・・・」

ことり(近いよ!///)

ことり「あのことり!昨日ドアに挟まれちゃったの!」

ことり「ちょっとボーッとしててね、ちょっとしか開いてないドアに突っ込んじゃって」

海未「そんなことで赤くしたんですか?全く・・・」

海未『穂乃果遅いですね・・・どうしたんでしょうか・・・』

ことり(えっ・・・?)

海未「たとえ家の中でも注意を怠れば危険もあるんですからね。わかってますか?」

海未『ああ穂乃果・・・貴方がいないと私は・・・』

海未「ことり、聞いてます?」

ことり「う、うん・・・聞いてるよ・・・」

穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!」

海未「穂乃果!遅いですよ!」

海未『穂乃果来たー!よかったよかった♪』

穂乃果「ごめーん・・・LP切らそうとしてたら意外と時間掛かっちゃって・・・」

海未「またゲームですか?全く・・・」

穂乃果「ことりちゃんどうしたの?」

ことり「ううん、なんでもないの」

海未「ことり、頬が治ってますね」

穂乃果「何かあったの?」

海未「実はことりが昨日・・・」

ことり(海未ちゃん・・・ことりと話してるときに穂乃果ちゃんのこと考えてた・・・)

ことり(海未ちゃんにとってことりはその程度なのかな・・・?)

トコトコ

穂乃果「それでねそれでね!昨日雪穂が・・・」

海未「それは貴方が悪いでしょう」

穂乃果「何で!?みんなをデータなんて言う雪穂のほうが悪いよ!」

ことり「・・・・・・」

ことり(海未ちゃん・・・海未ちゃんは私のこと・・・)

ことり(れいちゃん、お願い)

海未『穂乃果・・・やっぱりいつ見ても綺麗ですね、穂乃果』

海未『隣にいることりが見劣りするほどです』

ことり「!?」

穂乃果「ことりちゃん、どうかしたの?」

海未「ホントに大丈夫ですか?ことり」

ことり「うん、大丈夫だよ。ただ見劣りしてるだけだよ」

海未「!?」

穂乃果「見劣り?」

ことり「二人とも早く行こ」

ことり(海未ちゃんからしたら、所詮ことりなんて・・・)

ことり(そうだよね・・・だって海未ちゃんと穂乃果ちゃんは生まれる前からの幼馴染だもんね)

ことり(ことりなんかが二人の間に入れるわけ・・・)

教師「じゃあこの問題を・・・南さん!」

ことり「は、はい!」

ことり「えっとぉ・・・」

ことり(やばっ!全然聞いてなかった!)

海未『3ですね』

ことり「3です!」

教師「はいそうです」

教師「え~この問題は・・・」

ことり「・・・・・・」

自室

ことり「ことりと海未ちゃんって・・・」

ことり「ことりは海未ちゃんのこと親友だと思ってるけど・・・海未ちゃんは違うのかなぁ?」

ことり「って何考えてるのことり。相手はあの穂乃果ちゃんだよ?穂乃果ちゃんに勝てる訳ないでしょ」

ことり「はぁ・・・」

ことり「穂乃果ちゃん・・・海未ちゃん・・・今二人は何やってるのかな?」

ことり「れいちゃん・・・」

パン!

穂乃果「うぅ・・・」

ことり(穂乃果ちゃん!?)

海未「穂乃果。私と二人でいるときに他の女の話はしない、そういいましたよね?」

穂乃果「は・・・はい・・・ごめんなさい・・・」

海未「わかればよろしい」

ことり(何!?一体何が起こってるの!?)

海未「全くもう・・・こんなに頬を赤くして・・・」

穂乃果「う、海未ちゃんのせいじゃん・・・」

海未「何かいいました?」ツネッ

穂乃果「い、言ってない!言ってない!」

海未「よろしい」

海未「では穂乃果。次はキスをしましょう」

穂乃果「えっ!?そ、そんなこと・・・」

海未「さあ穂乃果・・・」

穂乃果「い、いや!」

海未「穂乃果!」ギュッ!

穂乃果「い、いたた!いたいいたい!」

穂乃果「ごめんなさいごめんなさい!キスするから!許して!」

海未「次、変な事したら本当に許しませんよ」

穂乃果「わ、わかったから、落ち着いて、ね?」

海未「私は冷静ですよ穂乃果」

海未「ホラ、穂乃果。早く」

穂乃果「う、うぅ~・・・」

チュ

穂乃果「これでいい?」

パン!

穂乃果「ひゃっ!」

海未「なぜ頬なんですか!なぜ口にしないんですか!」

ことり(このままじゃ穂乃果ちゃんが!)

ピッピッピッ

プルルルル プルルルル

ことり「穂乃果ちゃん!早く出て!」

プルルルル プルルルル

ことり「れいちゃん!」

穂乃果「い、いたい・・・やめて・・・お願い・・・」

海未「では誓いなさい。もう二度と私と話しているときに他のものに気を取らないと」

穂乃果「わ、わかった。海未ちゃんと一緒のときは海未ちゃんのこと以外忘れる」

穂乃果「他の人のことは考えない、電話も出ない」

穂乃果「これでいいでしょ?お願い離して・・・」

海未「よろしい」スッ

穂乃果『こんなときに誰・・・?電話なんて掛けてこないでよ・・・なんで私が痛い思いしなくちゃならないの?』

ことり(嘘・・・やだ・・・ことり・・・余計な事しちゃったの?)

海未「穂乃果。キスを・・・」

穂乃果「ぅぅぅぅぅ・・・」

チュー

ことり「はっ!はぁ・・・!はぁ・・・!」

ことり「穂乃果ちゃん・・・海未ちゃん・・・」

翌日

穂乃果「こっとりちゃーん!」

海未「おはようございますことり」

ことり「おはよう二人とも」

ことり(れいちゃん)

海未『あぁ・・・穂乃果と二人だけの時間が終わってしまいました・・・』

ことり(やっぱり・・・)

ことり(ことりって・・・邪魔なんだな・・・)

ことり(いらないんだよ。ことりって)

ことり(二人がお互いを大好きで、キスもするほど大好きで)

ことり(そんな二人の空間にことりが勝手に入り込んで・・・)

ことり「ごめんね二人とも・・・」

穂乃果「何が?」

ことり「ことり、先行くね」ダッ

穂乃果「ちょ、ことりちゃん!」

ことり(れいちゃん・・・)

海未『ことり?どうしたのでしょうか・・・』

海未『でもまあ、穂乃果と二人きりな訳ですし、ラッキーといえばラッキーですね』

ことり「グスッ・・・」ウルウル

ことりなんて・・・いらないんだ

穂乃果「こーとりちゃん!」

穂乃果「今朝はどうしたの?」

穂乃果「もしもーしことりちゃーん!起きてますかー?」ポンポン

ことり(もう嫌だよ穂乃果ちゃん・・・話しかけてこないでよ・・・)

ことり(ことりは邪魔な存在なんでしょ?なのに何でそんなに付きまとうの?)

ことり(わかった。ことりがバイトしてるからだ)

ことり(ことりと仲良くすればバイト代くれると思ってるんでしょ。絶対そうだよ)

ことり(多分真姫ちゃんをμ'sに入れたのもお金持ちだからだよ)

ことり(おいしいものとかいっぱい食べたいからμ'sに誘ったんだよ。絶対そうだよ)

ことり(もういや・・・穂乃果ちゃん・・・海未ちゃん・・・大好きだったのに・・・)

ことり(もう二人とも・・・大嫌い)

放課後

絵里「さーて、練習を始めたいのだけど・・・」

絵里「ことり、なにかあったの?」

ことり「なんでもないよ」

絵里『なんでしょう・・・ことりのあの姿・・・そそるわ』

ことり「!?」

ことり「今日、気分悪いから帰るね」

穂乃果「こ、ことりちゃん?」

翌日・自室

ことり「今日、学校休みでよかった・・・」

ことり「もう学校なんてずっと休みでいいよ」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんとはもう・・・会いたくないよ」

ことり「二人は二人の世界を作ってればいいんだよ。お邪魔虫のことりは消えます」

ことり「はぁ・・・今日どうしようかな?」

ことり「久しぶりに、デパートでも行こうかな・・・」

いつもは楽しいデパート

自分へのご褒美においしいものをたくさん買うデパートなのに・・・今日は楽しくない

ことり(こんなところ・・・こなければよかった)

ことり(気分なんか全然晴れないよ・・・)

ことり(もういや・・・死にたい・・・)

穂乃果「ことりちゃん?」

海未「あっ、こ、ことり・・・」

ことり「穂乃果ちゃん・・・海未ちゃん・・・」

穂乃果「あれー?一人で買い物?」

ことり「あっ、いや、その・・・」

ことり(れいちゃん)

海未『どうしましょう・・・ことりに内緒でデートしてるのがバレてしまいました・・・』

海未『ことり怒るでしょうか・・・?どう言い訳すれば・・・』

ことり「別に言い訳なんていらないよ」

ことり「ことり知ってるもん!二人が仲良しすぎることくらい!」

ことり「二人で楽しくデートしてたんでしょ?知ってるもん」

ことり「ごめんね邪魔しちゃって。雰囲気悪くなっちゃったよね」

ことり「お邪魔虫はさっさと消えます」ダッ

穂乃果「ことりちゃん!待って!」

ことり「いや!付いてこないで!」

ことり「穂乃果ちゃんも海未ちゃんも大っ嫌い!」ダダダ

穂乃果「こ、ことりちゃん・・・」

ことり(いいんだよこれで。二人が私のこと嫌えばもう私には構わなくなるよ)

ことり(ごめんね。私のことをお邪魔虫って思ってる人にお金なんかあげないよ)

ことり(ふん!せいぜいお幸せにね)

ドンッ

ことり「きゃっ!」ドテッ

??「だ、大丈夫?」

絵里「ってことりじゃない」

ことり「え、絵里ちゃん・・・」ポロポロ

絵里「大丈夫?泣くほど痛かった?」

ことり「違うの・・・穂乃果ちゃんと海未ちゃんが・・・」

絵里「・・・私の家・・・来る?」

絵里の家

絵里「そう・・・そんなことが・・・」

絵里「じゃあ私が今考えてる事わかる?」

ことり「やってみる・・・」

ことり(れいちゃん)

絵里『みんなに喧嘩なんかしないで仲良くして欲しい』

ことり「絵里ちゃん・・・」ギュッ

ことり「ダメだよ・・・もうみんなと仲良くなんてできないよ・・・」

絵里「大丈夫よ。できるわよことり」

絵里「ホラ、落ち着いて、これを飲みなさい」

ことり「ありがとう絵里ちゃん」ゴクッ

絵里『やりっ!』

ことり「えっ・・・?」ドサッ

ことり「すぅ・・・すぅ・・・」

絵里「ふふふ・・・うまく引っかかってくれたわ」

絵里「さーて、可愛い戸惑いの顔を見せてねことり♪」

ことり「う、う~ん・・・」ジャラ

ことり「えっ・・・?う、動けない・・・」

絵里「ふふふ・・・こーとり?」

ことり「え、絵里ちゃん?何?これ」

絵里「ことりは鎖で繋がせてもらったわ」

ことり「く、鎖って・・・なんで・・・?」

絵里「そんなの決まってるでしょ?」

絵里「ことり・・・貴方は今日から私のペットよ!」

ことり「えっ・・・?」

絵里「今日から食事も睡眠も性欲も全部私が満たしてあげるわ!」

ことり「い、いや!鎖取って!」

絵里「だーめよ♪さあまずは食欲を満たしましょう♪」

絵里「パクッ・・・モグモグ・・・」

絵里「んー♪」

ことり「いや!いや!近づかないで!」

絵里「ちゅっ・・・じゅる・・・じゅっ・・・」

ことり「んー!んー!」

絵里「はぁ・・・♪食べてくれた?」

ことり「おえっ!おえぇぇ」ぺっぺっ

絵里「あっ!もう・・・吐いちゃって・・・悪い子ね」

絵里「悪い子にはお仕置きが必要ね!」ガバッ

ことり「いや!やだ!」

絵里「ほぅ・・・意外とでかいわねことり・・・」モミモミ

ことり「やめて・・・やめて・・・」ポロポロ

絵里「ずっと貴方の胸にしゃぶりつきたいと思ってたわ・・・」

絵里「まあ一番しゃぶりつきたいのは穂乃果の胸だけどね!」チューチュー

ことり「いやっ・・・いやああぁぁぁぁあああ・・・」ポロポロ

ことり(お願い・・・誰か助けて!)

ガシャン!

突然、スタンドガラスが割れた

絵里「な、なに!?」

ガシャンガシャン!バリーン!

テレビ、タンス、窓、次々に割れていく

まるで強盗が入った後のように部屋中が荒らされた

絵里「いやっ!やめて!やめて!」ビクビク

ことり(れいちゃん!鎖を外して!)

ガチャン

ことり(これで逃げれる!)

絵里「あっあああぁぁぁぁ・・・怖い怖い・・・ごめんなさいごめんなさい・・・」

ことり「絵里ちゃん・・・」

ことり「ことりのほうがもっと怖い目に遭ったんだよ?」

ことり「絵里ちゃんなんか死んじゃうほど怖い思いをすればいいんだ!」

ことり「れいちゃん・・・やっちゃって」

すると絵里は、誰かに魔法をかけられているかのように変な動きをはじめた

少し宙に浮いたり左右に揺さぶられたり・・・

絵里「ごめんなさいごめんなさい!許して!」

ことり「ふふふ・・・あはははは!」

ことり「もーーっと怖い思いさせちゃってれいちゃん!」

絵里「あっあっあっ・・・」

宙に浮いた絵里が苦しそうに首を抑えている。絵里の顔が青くなってくる

ことり「待って・・・待って・・・」

ことり「ダメ・・・!やりすぎだよれいちゃん!」

そういうと、絵里は床の上に落ちた。

絵里「やっやっやっやっやっやっ・・・」

ことり「・・・・・・」

ことり「次やったら・・・もっと酷い目に遭うからね!」

そういい残し、絵里の家を去った。

男「揚げ饅頭ひとつ!」

男『この姉ちゃんエロいなぁ・・・』

女「ごめーん私財布忘れちゃったー☆」

女『さっさと金出せよ財布男が』

男『うわぁ・・・今すれ違ったババアきめぇ・・・』

女『ちっ・・・二人きりで遊ぶ予定だったのにこいつ・・・』

ことり「やだ・・・やめて・・・やめて・・・」

男『jふぁおいえkじゃf;お』

女『fじゃいwjふぁ;いj;あお』

ことり「いやああああぁぁぁぁぁ!!」ダッ

ドン!

ことり「きゃっ!」

??「な、なに!?」

真姫「ことり?」

ことり「ま、真姫ちゃん・・・」

真姫「だ、大丈夫?派手に飛んだみたいだけど・・・」

そういい、倒れたことりに手を伸ばす

ことり「い、いやっ!」パシッ

真姫「えっ・・・」

ことり「あっ・・・ご、ごめんなさい・・・」

真姫「い、いや・・・」

ことり(れいちゃん)

真姫『な、何よ、この私の手を払うなんて・・・』

真姫『怯えてるみたいだけどどうしたのかな?』

真姫「何かあったの?」

ことり(真姫ちゃんは・・・大丈夫・・・だよね?)

ことり「な、なんでもないのよなんでも」

真姫「そうは見えないけど」

真姫『嘘ね。ことりは何かを抱えてるみたい・・・』

真姫「その・・・よかったら相談に乗るわよ?」

真姫『いつもお世話になってるんだし、こんなときくらいしか恩返しできないし』

ことり(大丈夫・・・だよね?れいちゃん)

ことり「じゃあ、お話聞いてもらおうかな・・・」

真姫「いいわよ。私の家、来る?」

真姫の家

ことりはれいちゃんのこと、穂乃果と海未のこと、絵里のことを話した

真姫「絵里は・・・置いとくとして、つまり超能力で相手の心の声を聞いて二人と喧嘩をしちゃったと」

ことり「そうなの・・・」

真姫「バカバカしい・・・そんな非現実的な事あるわけないでしょ」

ことり「でも!ホントなの!」

真姫「じゃあ私が今何考えてるか当てて見なさいよ」

ことり「いいよ。驚きなよ」

ことり(れいちゃん)

真姫『バッカみたい』

ことり「バッカみたいって」

真姫「そ、それは、態度でわかるでしょ」

ことり「真姫ちゃん他の事考えてよ」

ことり「ことりの全く想像のつかないようなこと」

真姫「え、えっと・・・」

真姫『ま、まっきまっきまー♪貴方のハートにまきまきまー♪』

ことり「ぷぷぷ・・・」

真姫「なに笑ってんのよ」

ことり「だ、だって・・・くくく・・・」

ことり「真姫ちゃん可愛い♪それ、売れると思うよ♪」

真姫「な、何の話?」

ことり「まっきまっきまー♪貴方のハートにまきまきまー♪」

真姫「き、きゃああああ!!やめて!!」

ことり「えぇ~?いいじゃんいいじゃん可愛いじゃ~ん♪」

真姫「あの・・・本当・・・なのね・・・」

ことり「やっと信じてくれた」

真姫「確かに・・・ね。言える口じゃないのはわかってるけどショックなのはわかるわ」

真姫「でも、どんな人間でも必ず闇の部分は持ってるものよ」

真姫「海未だってそうよ。別にことりのことが嫌いなわけじゃないけどどうしても心の中で大好きすぎる穂乃果と比べちゃうのよ」

ことり「でも・・・だからって邪魔って思われてるなんて・・・」

真姫「確かにそれは酷いわね。完全に海未が悪いわ。幼馴染に対してそんなこと思ってるなんて」

真姫「私からも言っておいてあげるから、しっかり二人と仲直りしなさいよ」

真姫「相手の声が聞こえるんだったら、ある程度うまくやれるでしょ?」

真姫「ね?協力してあげるから・・・」

真姫「貴方達の雰囲気が悪いと、こっちまで雰囲気が悪くなるんだから」

ことり「真姫ちゃん・・・」ウルウル

ことり「嬉しい・・・嬉しいよ真姫ちゃん・・・ありがとう・・・」ギュッ

真姫「マッタクー、うまくやりなさいよね」

真姫「あと、絵里の事だけど・・・実は私も襲われた事があってね・・・」

ことり「そ、そうなの!?」

真姫「確かに絵里の裏の顔はあんな変態だけどね」

真姫「どうやらあれは一種のストレス解消法らしいの」

真姫「その・・・上は脱がされたけど下までは行かなかったし」

真姫「翌日、絵里から土下座で謝られたわ」

真姫「希もその事について知っててね、一緒に頭を下げられた」

真姫「だから、責めないであげて欲しいの。絵里も、欲には逆らえないのよ」

ことり「絵里ちゃんって・・・変態だったんだ」

真姫「そう。みんなの憧れるかしこいかわいい生徒会長はただの変態だったの」

ことり「・・・ぷぷ」

真姫「うふふ」

ことまき「あはははは」

ことり「ありがとう真姫ちゃん。こんなに笑えたの、久しぶりな気がする」

真姫「力になれたみたいで何よりだわ」

真姫「仲直り、してきなさいよ?」

ことり「うん!」

ことり「じゃあね真姫ちゃん♪」

真姫「うん。バイバイ」

真姫『世話かけるんだから。マッタクー』

ことり(真姫ちゃん・・・本当にありがとう)

ことり(絶対に二人と仲直りして見せるもん!)

ことり(海未ちゃんにだってことりのこと見直させるもん!)

カラオケ

ことり(ここだ・・・この中に二人が・・・)

ことり「すぅ・・・はぁ・・・」

ことり「よし!いくよ!」

ガチャ

ことり「穂乃果ちゃん海未ちゃん!一緒に・・・」

穂乃果「ふぁ・・・ふぁ・・・///」

海未「こ、ことり!?なぜここが!?」

海未『なんですかもう!いい時に!』

ことり「うっ・・・あ、あの!」

ことり「ことりも一緒に・・・」

海未『あぁもう!何でここがわかったのでしょう!』

海未『早く帰って!私は早く穂乃果と続きをしたい!』

穂乃果「こ、ことりちゃん・・・///」

海未「こ、ことり、あの・・・申し訳ありませんが今はあの・・・」

海未『う~んどう言い訳したら帰ってくれるでしょうか』

海未『邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔』

ことり「い、いや・・・いやだ・・・そんなこと言わないで・・・」

海未『邪魔邪魔邪魔邪魔!』

邪魔 邪魔 邪魔 邪魔

ことり「やだ・・・やだ・・・やだ・・・」

ことり「お、おえええぇぇぇぇぇ」ビチャビチャ

自室

ことり「・・・・・・」

ことり「もうダメだよね・・・穂乃果ちゃんと海未ちゃんは絶対ことりの事嫌いになったよね」

ことり「それにさ・・・みんなの汚い部分をたくさん見ちゃった」

ことり「もうやだなぁ・・・生きていたくないなぁ・・・」

海未「穂乃果ぁ!」グッチュグッチュ

穂乃果「痛い!いたいいたい!やだやだ!」

ことり「やめてよ!!」

ことり「あの二人はあの二人で幸せになってればいいよ!ことりには関係ない!」

ことり「そうだよ!れいちゃんだよ!」

ことり「れいちゃんのせいで二人とも仲悪くなった!」

ことり「れいちゃんのせいで人間の汚いところばかり見るようになった!」

ことり「れいちゃんのせい!全部全部れいちゃんのせい!」

ガシャン!

ことり「やりたければやりなよ!ことりを殺しなよ!」

グググ・・・

ことり「うぅ・・・かっ・・・はっ・・・」

ことり「それでいいよ・・・ころしなよ・・・ぁぁ・・・」

海未「穂乃果・・・よかったです」

穂乃果「い・・・いたい・・・いたいよ・・・」

穂乃果「助けて・・・ことりちゃん・・・」

海未「穂乃果ぁ!」

パン!

海未「いい加減にしなさい貴方!」

海未「いつまで私以外の以外の女の話をするんですか!」

海未「謝りなさい!」パン!

穂乃果「ごめ゛んなざい!ごめ゛んなざい!」

穂乃果『助けてことりちゃん!助けて!』

ことり「・・・・・・」

ことり「何がしたいのれいちゃん?」

ことり「穂乃果ちゃんを助けろって言いたいの?」

ポンッ カラン

ことり「・・・わかんないよれいちゃん・・・貴方の考えてる事」

ことり「行くよ。行けばいいんでしょ?」

海未の家

ピンポーン

ことり「・・・・・・」

ガタガタ

ことり「そういえば今週海未ちゃんの家族海未ちゃん以外いないんだよね」

ことり「海未ちゃんが今出る訳ないよ」

カチャリ

ことり「・・・・・・」

ガチャ

ことり「おじゃましまーす・・・」ソーッ

ことり(海未ちゃんの部屋だったよね・・・)

海未『今・・・家のドアが開いたような・・・調べてみましょう』

ことり(やばっ!どうしよう!海未ちゃん来ちゃう!)ササッ

海未「・・・・・・?」

海未「あれ・・・鍵が・・・閉め忘れ?いや、絶対に鍵は閉めました・・・」

海未「まさか・・・誰かが家に・・・」

バリン!

海未「!?リビングから!」ダッ

ことり(今のうちに海未ちゃんの部屋へ!)

穂乃果「うっ・・・うっ・・・」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「こ・・・ことりちゃん・・・」

穂乃果「い、いや・・・見ないで・・・」

ことり「もう大丈夫だよ穂乃果ちゃん」

ことり「ホラ、ことりの服着て」

穂乃果「ことりちゃん・・・なんで・・・?」

ことり「穂乃果ちゃんがことりに助けを呼んでくれたから・・・」

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん。よく考えてみたら海未ちゃんの声しか聞いてないのに穂乃果ちゃんまで同じだって決め付けてた」

穂乃果「な、何の話・・・?」

海未「こ、ことり!貴方でしたか!」

穂乃果「ひ、ひぃ!」

ことり「海未ちゃん!海未ちゃんが穂乃果ちゃんに酷い事したのは知ってるよ!」

ことり「許されない事だよ海未ちゃん!」

海未「何を言うんですか貴方!」

海未「私と穂乃果は愛し合っているんです!」

ことり「ホントにそう思ってるの!?」

ことり「それが歪んだ愛だって気付かないの!?」

海未「貴方こそ!私達の邪魔をして!雰囲気を悪くして!」

海未「貴方さえいなければ私と穂乃果は完璧だった!」

ことり「っ!?・・・」

ことり「そう・・・だね・・・」

ことり「生まれる前からの幼馴染の二人の間に入り込んできて、邪魔だよねことり」

ことり「二人の邪魔をしたくないって思ってるよ」

ことり「でもね!二人が悪い事をしたら止める!」

ことり「ダメな事はダメなの!間違ってるんだよ海未ちゃん!」

ことり「穂乃果ちゃんを本当に愛してるならそんなことはやめて!」

ことり「海未ちゃんがやってることは穂乃果ちゃんにとって良いことじゃない!」

海未「貴方に・・・貴方に何がわかるというのですか!」ブンッ!

ことり(叩かれる!)

パシッ

海未「えっ・・・?」

ことり(れ、れいちゃん?)

海未「っっ!!」ブンッ!

パシッ

海未「な・・・な・・・」

ドン!

海未「きゃっ!」ドサッ

海未「な・・・なにが・・・?」

ことり「穂乃果ちゃん!一緒に逃げよう!」お姫様抱っこ

穂乃果「こ、ことりちゃん!?」

ことり「れいちゃん!お願い!」

するとことりと穂乃果の身体が浮き、空に飛んで行った

海未「・・・これは現実なのでしょうか?」

穂乃果「きゃー!きゃー!」

ことり「落ち着いて穂乃果ちゃん。怖くないよ?」

穂乃果「落ちちゃうよー!」

ことり「落ちないよ。れいちゃんはそんなことしないもん!」

穂乃果「れいちゃん?」

ことり「ホラ見て穂乃果ちゃん。音ノ木があんなに小さく見えるよ」

穂乃果「あっ・・・ホントだ・・・」

ことり「秋葉原のほうは夜景がとっても綺麗!」

ことり「それに、夜風があたって気持ちいでしょ?」

穂乃果「う、うん・・・綺麗・・・」

穂乃果「ことりちゃんとなら・・・永遠と見ていたいかも・・・」

ことり「えっ・・・?」

穂乃果「ことりちゃん、ヒーローみたいに助けに来てくれた」

穂乃果『ことりちゃん、ヒーローみたいに助けに来てくれた』

穂乃果「凄く怖かったの・・・ことりちゃんが来てくれてホントに嬉しかった」

穂乃果『凄く怖かったの・・・ことりちゃんが来てくれてホントに嬉しかった』

穂乃果「ことりちゃん・・・大好き」

穂乃果『ことりちゃん・・・大好き』

ことり「穂乃果ちゃん・・・」ポロポロ

穂乃果「ことりちゃん・・・泣いてるの?」

ことり「だって・・・嬉しくって・・・」ポロポロ

ことり「人の・・・汚い部分ばかり見てきたから・・・」

ことり「穂乃果ちゃんがピュアで凄く嬉しい」ポロポロ

穂乃果「ことりちゃん・・・」

穂乃果「ところで、穂乃果はいつまで夢を見てるのかな?」

ことりは穂乃果と恋仲になった

それと同時にれいちゃんは消えていなくなった

海未はことりに怯え、手出しはしてこなくなった

ことりは穂乃果と結ばれるという夢を叶えることができた

超能力の発動源?恋のキューピット?

れいちゃんが一体なんだったのか、それは誰にもわからない

姿のない霊体は、また誰かの願いを叶える為に浮遊を続ける


カラン

真姫「んっ?なに?」

終わり

以上

今回は初めてラストシーンを書いてからストーリーを作っていくというやり方でやってみました

楽しんでくれたらなによりです

海未ちゃん動かしやすいからな
マジメだから裏の顔があるっていうのが書きやすいのかも

まぁ毎回ってほどでもないけどね

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