【シャニマス】摩美々「テレフォンNo.1」 (37)

~車内~


ブロロロロ……


P「──摩美々。もうそろそろ着くぞ」

摩美々「はぁい……あ、うみー」

P「見えてきたな。今日の撮影場所はあの辺だよ」

摩美々「冬の海ですかぁ。まぁ、静かでいいかもしれないですねー」

P「寒くないようにだけ、気を付けといてくれ」

摩美々「はーい」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1588351637


P「……」チラッ

摩美々「? 何探してるんですかー」

P「あぁ、いや。どこかスマホを充電出来るような所はないかと思って」

摩美々「わき見運転はダメですよー、ふふー」

P「そうだな。すまん」ハハ


摩美々「……切れそうなんですか、充電?」

P「会社貸出の仕事用の方が、な──もう結構古い型だし、バッテリー切れるの早いんだよ」

摩美々「ふぅん」

P「……仕方ないか。今から言う番号を摩美々のスマホにも登録しておいてくれ」

摩美々「? あ、はいー」ゴソゴソ

P「いいか? 090-3592──」


摩美々「何の番号ですか、これー?」

P「えっと……俺のスマホの電話番号だ。私用のな」

摩美々「へぇ」

P「万が一だけど仕事用のが切れたら、こっちに連絡してくれ」

摩美々「……」

P「──摩美々? 聞いてるか?」

摩美々「図らずもぉ、プロデューサーの電話番号ゲットですー♪」ニヤァ

P「あ、悪用しないでくれよっ!?」

摩美々「どうですかねぇ、ふふー」

~夕方~


P「お疲れさまでした」

摩美々「お疲れさまでーす」


ガチャッ、バタン


P「しっかりシートベルト締めるんだぞ」

摩美々「はいー」


P「──いやぁ、それにしても。何とか電池も保ったな。偉いぞ、俺のスマホ」ナデナデ

摩美々「まみみ的にはー、イタズラ電話出来なくて残念ですぅ」

P「いや悪用するなって言っただろ……?」

摩美々「えー。『押すなよ、押すなよ』ってやつじゃーないんですかぁ?」クスクス

P「そんな、芸人さんじゃないんだから」フフ


ブロロロロロ……


摩美々「──プロデューサーってぇ、普段何時頃に寝てるんですかー」

P「ん? なんだよ急に?」

摩美々「……別に、意味なんかないですケド」

P「んー、どうだろう。一時頃には寝ることが多いかなあ」

摩美々「ふーん。そうですかぁ」

P「え……それだけ?」

摩美々「それだけですよー、ふふー」モフモフ

P「……?」


ブロロロロロ……

~夜・P宅~


P「ふぅ……摩美々も送り届けた」

P「洗濯も、明日の準備もオッケー。そろそろ寝るかな」


prrrrr……


P「ん、電話?」

P「……知らない番号だ」

P(誰だろう──とりあえず出てみるか)


ピッ


P「はい、もしもし?」

???「もしもーし」

P「あの、どちらさm」

???「こちらさまでーす」

P「……」

???「……」



P「あっ! この声、摩美々かっ!?」

摩美々「はいー。まみみですよぉ、ふふー」


P「あれ。なんで摩美々こっちの番号知って──あ! 教えたんだった!!」

摩美々「ふふふふ……えー、忘れてたんですかぁ?」

P「ほら、結局使わずじまいだったから……完全に油断してた」

摩美々「ふふー。プロデューサーってば、隙だらけですねー」


P「それで、どうしたんだ一体」

摩美々「えー」

P「……え?」

摩美々「どうしたって、何がですかぁ?」

P「何か用事があるんじゃないのか」

摩美々「いいえー、特に用事はないですよぉ」

P「えぇっ、何でかけてきたの!?」

摩美々「ふふー。プロデューサーの番号、悪用してるだけですー♪」

P「ま、摩美々ーーっ!!」


~数日後・夜~


P「ふぅ……今日も忙しかったな」

P「テレビでも見たら、さっさと寝るか」


prrrrrr……


P「あ。」



P「はい、もしもし」

摩美々「もしもーし。まみみでぇす」

P「おー、お疲れ様。どうした?」

摩美々「どうもしてないですよー。悪用してる所でーす」フフー

P「まったくもう」フフフ


P「そういえば今日、灯織とかとご飯行ったんだって?」

摩美々「そうなんですよー。灯織と甘奈と三人でぇ」

P「また珍しい組み合わせだな」

摩美々「たまたまお互い暇だっただけですからねー」

P「楽しかった?」

摩美々「え……まぁ、それなりにー」

P「ふふ、そっか」

摩美々「……もー。なんですかぁ?」

P「ん?」

摩美々「どうしてそんなに、嬉しそうなんですかー」

P「何かさ。摩美々が皆と仲良くしてると、俺も嬉しいよ」

摩美々「…………もー、何なんですかぁ」

P「はははは!」



──
────
──────


P(それからというもの、摩美々は数日おきに電話してくるようになった)


P(学校の話や──)


摩美々『それでぇ。何か知らない後輩から、急に握手求められてー』

P『すげぇ……本当にそういう話あるんだな』

摩美々『何に感激したのか知らないけどー、急にその子泣き出しちゃって……』

P『あははは! 熱烈なファンがいるみたいで良かったじゃないか!』

摩美々『居心地悪くて、困っちゃいますよぉ……全く』フフー


P(ファッションの話──)


P『そういやこの前の撮影で使った服、また買い取ったんだって?』

摩美々『はいー。あのスタイリストさんが持ってくる衣装、結構いい感じなのが多いんですよねー』

P『そうか……あの人の連絡先貰ってるから、またどっかの撮影でお願いしようか』

摩美々『ふふー。それならぁ、ちょっとだけ頑張っても良いですよー』

P『やる気になってくれたみたいで何よりだ』ハハハ


P(摩美々が飼っているペットの話など──)


P『か、カメレオンって脱皮するのか……そりゃそうだよな、爬虫類だもんな』

摩美々『湿度とか温度とかの管理、結構大変なんですよー』

P『おぉ……何だか摩美々が、しっかり者に見える……』

摩美々『えー。まみみは普段から、しっかり者じゃないですかー?』

P『今日のレッスン来るのも時間ギリギリだっただろ!』

摩美々『えー? そうでしたっけー』フフフ


P(気だるげな声色ながら、摩美々は色んなことを話してくれた)

P(切り際には少し名残惜しそうな声すら出して──)


摩美々『えー。もう切るんですかぁ』


P(意外と摩美々は、寂しがり屋だよな)

P(そう感じると、この小さな悪魔も可愛らしく思えた)


──────
────
──

~事務所~


P「~♪」タシタシ

摩美々「おはよーございまぁす……」

P「おぉ。おはよう、摩美々」

摩美々「あれ……プロデューサー。スマホなんて触って、仕事はサボりですかぁ?」

P「いやいや! 違うから」

P「仕事用のスマホさ、新しいやつが支給されたんだよ──今は諸々の設定中」タスタス

摩美々「ふぅん」


P「ふふん、最新機種だぞ!」

摩美々「あー、それ摩美々のと同じやつですー」

P「おっ! そうなんだ」

摩美々「中々便利ですよー。よく使う連絡先ほど、自動でリストの上の方に表示されたりしてぇ」

P「へぇ。あれか、"えーあい"ってやつか?」

摩美々「ふっ……!」

P「……え? 何だよ?」


摩美々「何かぁ、言い慣れてない感が凄いですー」プルプル

P「そんなことないだろ!?」

摩美々「……や、やめてくださいよぉ。笑っちゃうじゃないですかー」

P「えーあい、えーあい、えーあい──」

摩美々「ふふ……プロデューサー、お爺ちゃんみたいですよぉ?」

P「なんだよぉ、そんなことないだろー!?」

摩美々「ふふふふ……」


P「まぁでも新しくなって、充電切れる心配なくなったのが一番助かるなぁ」

摩美々「えー。折角のイタズラ電話チャンスがぁ」ブー

P「これを機に、夜中の『イタズラ電話』もやめるか?」

摩美々「そっちはぁ、今後も継続予定でーす♪」

P「ははは。まぁ、良いけどさ」

摩美々「え……」


P「これまであんまり聞けなかった摩美々の色んな話、ああやって聞けて──」

P「最近俺も、楽しくなってきてるんだ」フフフ


摩美々「……///」

摩美々「ぅ……えっと……」

P「?」

摩美々「そ、それじゃあ。これからは、毎日かけちゃいますねー」

P「いや、程々に! 程々にしてくれよな!!」

摩美々「ふふふ……」

~数日後・事務所~


P「──申し訳ありませんでした!」

(天井)社長「全く……お前ともあろう者が、こんなミスをするとはな」

P「はい……すみません」

社長「まぁ過ぎたことは仕方ない、仕事で挽回しろ」

P「……ありがとうございます」

社長「アイドルが待っているだろう。さぁ行け」

P「はい。失礼致します……」


ガチャッ、バタン




P「はぁー……」


P(やってしまった……なんであんなミス……)

P(あー……怒られるよりよっぽど、がっかりされる方がダメージあるなぁ)


P「──いや、ダメだダメだ。切り替えてしっかり今日の仕事こなそう」


ガチャッ


摩美々「おはよーございまぁす」

P「おぉ! おはよう摩美々」

摩美々「……?」

P「今日も頑張ろうな!」

摩美々「あ……はいー。程々に頑張りまーす」

P「ははは……」

摩美々「……??」

~夜・P宅~


ガチャッ


P「はぁ……ただいま」

P(今日はなんだか、いつにも増して疲れたな)


prrrr…… 


P「ん……」



P「もしもし、摩美々か?」

摩美々「はいー。まみみです……イタズラ電話ですー」

P「ははは、もう夕飯は済ませたか?」

摩美々「はいー」

P「そっかそっか」

摩美々「……」

摩美々「……あのー、大丈夫ですか?」

P「ん? 何が」

摩美々「えと……今日なんか……元気なかったみたいだから」

P「!」


P「あ、はは。心配して、電話してくれたのか」

摩美々「や、その……別にそういうのじゃ、ないですケド」

P「すまん。不安にさせたよな」

摩美々「……いいえー、大丈夫です」

P「大したことじゃないんだ。仕事でしょうもないミスしちゃってさ──少し自己嫌悪してただけで」

摩美々「……そうですか」


P「けど……けどさ」

摩美々「はい」

P「ふふっ」

摩美々「……プロデューサー?」

P「うん、摩美々の声聞けたからかな。もう大丈夫だ」

摩美々「っ!」

P「摩美々に負けない位、俺も頑張らなきゃな──ありがとう」

摩美々「……ぁ……その」

摩美々「あ、ありがとうって。何言ってるんですか?」



摩美々「──まみみはぁ。プロデューサーの番号、悪用してるだけですよー」フフ


~夜・P宅~


ガチャッ


P「あ"ー……疲れた」

P(でかいイベント直前だ──仕方ないとはいえ)ノビー

P「今日は早めに寝るかな」チラッ


スマホ「……」


P(摩美々も、イベントに向けて忙しくしてるしな……)

P(最近、電話掛かってこないなぁ)


P「……」




摩美々「……」ゴロゴロ


prrrr……


摩美々「?」

摩美々「……!!!」



P「──あ、もしもし。摩美々か」

摩美々「……プロデューサー?」

P「うん。今、大丈夫だったかな」

摩美々「はいー……何かあったんですかぁ?」

P「いや」

摩美々「……?」

P「最近、あんまり電話してなかっただろ」

摩美々「ですねー。プロデューサーもまみみも、バタバタですからねー」

P「だから……その」

摩美々「?」

P「イタズラ電話、かな?」ハハハ

摩美々「っ!」


P「というか、どうしてるかなって思っただけなんだけどさ」

摩美々「……ふふ」

P「摩美々?」

摩美々「ふふふふふー♪」

P「ま、摩美々っ?」


摩美々「えー。プロデューサー、もしかして寂しかったんですかぁ?」

P「いや、そういう訳じゃ……!」

摩美々「寂しくなければー、わざわざ電話してきませんよねー」フフー

P「いや、だけど……語弊があるというか」

摩美々「プロデューサーもぉ、案外子供っぽい所あるんですねー」

P「ぐぅぅっ!!」

摩美々「ふふ、ふふふふふ♪」


P「し、仕方ないだろ……」

摩美々「えー。何か弁解があるんですかぁ?」フフフ

P「何日かおきにずっと電話してたのが、急になくなったら……」

P「そりゃ、ちょっとは気になるじゃないか」

摩美々「~♪」


P「──あぁ、チクショー。摩美々に格好のからかう材料与えちゃったよ」ハハ

摩美々「やっぱりプロデューサーをからかうのはー、楽しいですー」

P「でも摩美々こそ、やたら上機嫌じゃないか?」

摩美々「えー。そんなことぉ……あるかもですねー」フフー


──────
────
──



摩美々「──はーい。それではぁ、おやすみなさーい」


ピッ


摩美々「ふぅ…………ふふっ」

摩美々「……!」



摩美々(何度もやり取りしたあの人の番号は……)

摩美々(気付けばリストの一番上、"No.01"に表示されていた)



摩美々「……」

摩美々「ふふー……『テレフォンNo.1』」



【終わり】

ありがとうございましたー
ふくろうずの「テレフォンNo.1」がモチーフになってます、良かったら聞いてみて下さい

摩美々可愛いよ摩美々

?「ピピッ、テレフォン№といえばやはり」

?「リンリンリリンってか?パイセン、いくらなんでも古いぞ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom