【デレマスSS】千川ちひろ「next to」 (11)

オリジナルでふ。


ちひろ「ねえ」
P  「何ですか」
ちひろ「数えましょうよ」
P  「何を」
ちひろ「鐘」
P  「無理ですよ」
ちひろ「行けますよ、1、2」
P  「そこが1回目じゃ無いです、4、5」
ちひろ「今ずれましたよ」
P  「だから無理なんですって、何回かわかってるんですか合計で」
ちひろ「108」
P  「無理だ」
ちひろ「無理じゃない」
P  「仕事」
ちひろ「無理だ」
P  「無理じゃない」
ちひろ「はー…」
P  「年内の仕事は年内に終わらせましょう
よ」
ちひろ「そんな固いこと言わないで」
P  「全然固くない」
ちひろ「もー…あ、9、10」
P  「まだ数えてたんだ」
ちひろ「そりゃあ、本気ですから」
P  「あーあ」

ちひろ「大体ブラックですよね」
P  「え?」
ちひろ「いや、事務所ですよ、大晦日に当たり前のように仕事、仕事
P  「それは、まあ」
ちひろ「たまに自分を見つめ直すと嫌になるときもありますよ、15」
P  「こんな仕事就くんじゃなかったって?」
ちひろ「それは思う暇もないですけどね」
P  「あー、それわかるかも」
ちひろ「何年目ですっけ、プロデューサー業」
P  「20」
ちひろ「大嘘つかないで」
P  「あー、今のは鐘、鐘」
ちひろ「数えてたんかい」
P  「...5年目ですよ」
ちひろ「...そんなになりますか」
P  「本当早いなあって」
ちひろ「ねえ、本当」
P  「本当」

P  「しかし寒いですね」
ちひろ「暖房はもうついてますけど」
P  「それでもです」
ちひろ「カイロ、持ってたかな」
P  「貼るやつ?貼らないやつ?」
ちひろ「...貼らないやつ」
P  「じゃあいいや、邪魔なんで」
ちひろ「なんなんですか」
P  「32」
ちひろ「あ、鐘全然数えてなかった」
P  「ほら見たことか」
ちひろ「今の正しいカウント?」
P  「いや、適当」
ちひろ「散々だよ」
P  「33?」
ちひろ「別に駄洒落じゃないです、もう」

P  「どうですか、終わりそうですか」
ちひろ「...もう少しかかりますかね」
P  「手伝いましょうか」
ちひろ「いやいや」
P  「いやいやいや」
ちひろ「別に1人で出来ますから」
P  「1人でやる意味ないでしょう」
ちひろ「それはそうですけど」
P  「とにかくこっちに回してください、ほら」
ちひろ「...ありがと」
P  「あ、鐘」
ちひろ「何、金の要求?汚い奴、最低」
P  「何でそうなるんだよ、鐘、鐘、ゴーンの方」
ちひろ「脱税?!」
P  「そのゴーンじゃねえよ、経理から離れてくれ」
ちひろ「ケリー?!」
P  「何なんだよ、どうなってるの!」 
ちひろ「ルノー?!」
P  「ああああああ!」
ちひろ「23」
P  「日産?!」
ちひろ「冗談です!!…多分半分は過ぎましたよとっくに」
P  「あーあ、回数やっぱり適当になった」
ちひろ「仕方ないでしょう、漫才してたんだから」 
P  「わざとですか」
ちひろ「わざとですよ」
P  「そりゃそうか」
ちひろ「えへへ」

P  「そろそろですね、新年」
ちひろ「そうですね」
P  「結局事務所であけおめですね」
ちひろ「まあ、そうですね」
P  「事務所で初日の出かあ」
ちひろ「乙なもんなんですかね」
P  「まあ、あいつらアイドルだって大晦日に大仕事か、そう考えれば」
ちひろ「…そうですねえ」
P  「…今年も凄かったな、パフォーマンス」
ちひろ「ですね」
P  「老若男女に伝わる凄みがあった」
ちひろ「ですねですね」
P  「やっぱ国民皆が見てるテレビだからな、気合も違った」
ちひろ「あー、まあ」
P  「何そのなんとも言えない返事」
ちひろ「いや別に、全員アウトだったなって」
P  「え、何」
ちひろ「え?」
P  「うちのアイドルたちのパフォーマンスが全員アウトってこと?どういうことそれ?」
ちひろ「え?え?何言ってるんですか」
P  「え?…ちょっと待って、今ちひろさん何の番組の話ししてる?」
ちひろ「ガキ使」
P  「え?俺紅白の話してる」
ちひろ「え?あ、そうだったのか道理で」
P  「ああ、ああ、紅白は凄かったよな?」
ちひろ「それはもちろん」
P  「良かったー」
ちひろ「はいはい」
P  「…え、ガキ使って何?うちのアイドル出てたの?」
ちひろ「はい」
P  「…はい?え?誰?」
ちひろ「…楓さんが」
P  「…待って聞いてない」
ちひろ「…サンシャイン高垣と」 
P  「待ってそれ事務所通してない」
ちひろ「え」
P  「…」
ちひろ「…」
ちひろ「…ジャスティス?」
P  「全然ジャスティスじゃない」
ちひろ「いぇーい」
P  「何もいぇーいじゃない」

P  「本当にそろそろですね」
ちひろ「ですねえ」
P  「新年の瞬間に108回目の鐘がなるらしいですよ」
ちひろ「へー」
P  「今から初詣でも行きますか?」
ちひろ「寒いんでいいです」
P  「ですよねー」
ちひろ「あ」
P  「ん?」
ちひろ「そばです、そば」
P  「ああ」
ちひろ「買ってましたよどん兵衛」
P  「おー」
ちひろ「いぇいいぇい」
P  「5分待てばいい?」
ちひろ「そうですね」
P  「あ、それじゃ間に合わないよ」
ちひろ「え」 
P  「もう新年だよ、5分待ったら」
ちひろ「まじか」
P  「これじゃただのそばだ」
ちひろ「ほんと」
P  「…今年もお世話になりました」
ちひろ「…何ですか急に」
P  「いや、こういう時に言わなきゃ言う機会無いかなって」
ちひろ「いつも言ってくださいよ」
P  「やだよ」
ちひろ「なんでさ」
P  「恥ずかしいし」
ちひろ「…確かに」

P  「…あ、新年だ」
ちひろ「…今のが108回目の鐘なんですね」
P  「みたいですね」
ちひろ「今年も宜しくお願いします」
P  「‥はい、宜しくお願いします」
ちひろ「…ずっとそばにいますから」
P  「うまいこと言ったつもり?」
ちひろ「別に」
P  「今日の予定は?」
ちひろ「私は、初売りでも行こうかなと」
P  「お、どこの」
ちひろ「109」
P  「似合わないなあ」
ちひろ「殴りますよ」
P  「110番110番」
ちひろ「…いい1年にする予定だったんですけど」
P  「いい肉とか食いたいな、最後の晩餐」
ちひろ「いい身分ですね、いいよいいよそういう態度」
P  「い、以後気をつけるから」
ちひろ「ひひ、無残ですねえ…あ、そば出来てる」
P  「…いいなー」
ちひろ「え?」
P  「いや、いいですよね、そば食える人」
ちひろ「ん?」
P  「いや、俺そばアレルギーなんだよね、言ってないっけ?」
ちひろ「…え?」
P  「食ったら119」
ちひろ「119」
P  「そう、119。」

国際展示場にてかじかむ手で投稿したら、初手で噛んでいて悲しくなりました。


以上です。年越しSSです。

駄文失礼しました。

これから並ぶぜ同志

そろそろ撤退開始するよ同志

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