兄「妹の彼氏と食事なんて緊張するなぁ……」 (1)

弟「心配すんなって。たかがあいつの彼氏だぜ?」

兄「どういう意味?」

弟「緊張するほどハイスペックじゃねえってことだよ。あんなの選ぶくらいだからさぞ頭も悪かろうて」

兄「なんか滅茶苦茶賢いって聞いたけど」

弟「いーや、賢い男は貧乳のわがまま女なんか選ばないね。きっとIQテストの問題用紙を食っちゃうような奴だよ」

兄「そうかな? あとすっごいイケメンだってさ」

弟「んなもんフィルターだ、フィルター。付き合ってりゃテングザルだってイケメンに見えるだろ」

兄「それは知らんけども……」

妹「おーい、おまたせー!」

兄「あ、来たぞ」

弟「とうとうテングザル野郎が来たか……」

兄「テングザル野郎って……」

妹「遅くなってごめん! 紹介するね。この人が私の彼!」

彼「どうも、はじめまして」

兄「……」

弟「……」

妹「それでこの二人が私の兄でって……どしたの二人とも。固まっちゃって」

兄「い……」

弟「イケメンだあああああああ!」

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