【モバマスSS】奏「さくらんぼのヘタを口の中で結べる人はキスが上手いって?」 (16)

※初投稿です。不手際あったらすみません。

※微エロあり

※若干キャラ崩壊あり

よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1539709409

―事務所―

奏「あら、どうしたの? こんなにたくさんのさくらんぼ」

ほたる「社長がお知り合いからいただいたそうです」

美波「みんなで食べてくれって」

奏「それじゃあいただきます」

ほたる「美味しいです……。久しぶりに食べた気がします」

美波「さくらんぼをちゃんと食べる機会ってあまりないものね」

奏「ねえ……。 知ってる? さくらんぼのヘタを口の中で結べる人はキスが上手いって話」

ほたる「キ、キ、キスでしゅか……」

奏「歌鈴みたいになっているわよ、ほたる」

美波「キスなんてちょっと恥ずかしいな……」

奏「あら、美波は余裕でできるものだと思っていたわ」

美波「もう、奏さん。 私にどんなイメージを持ってるの? 奏ちゃんこそいつも……」

奏「ふふ、どうかしらね?」

ほたる「ちょっとやってみませんか?」

奏「キスを?」

ほたる「ち、違います……。さくらんぼのヘタを口の中で結ぶのです」

奏「ああ、そっち」


美波「確かによく聞くけど、実際にやってみたことはないものね。 私たちだけだし、やってみようか」

奏「私たち以外にいたら困るものね。プロデューサーさんとか」

美波「奏さん、からかわないで」

奏「冗談よ。ごめんなさいね」

美波「もう」

奏「ねえ、せっかくだし、競争しない?」

ほたる「競争ですか?」

奏「そう。一番遅かった人は罰ゲームよ」

美波「罰ゲームって何するの?」

奏「そうねぇ……。キス顔写真をプロデューサーに送るとかどうかしら?」


美波「ええっ!? そんなの恥ずかしいよ」

ほたる「あの……。それって奏さんには罰になってない気がするんですけど……。いつもプロデューサーさんにキスを迫っていますし」

奏「そんなに迫ってないわよ……。それに写真に残るっていうのが恥ずかしいのだから条件は一緒よ」

ほたる「そういうものでしょうか……」

奏「いいじゃない。ただのゲームよ、ゲーム。 それとも負けるのが怖いのかしら?」

美波「美波やります……!」

ほたる「えぇ……」

奏「じゃあヘタを用意して……。ヨーイ、ドン」


美波「……」

奏「……」

ほたる「……へきまひひゃ」

美波「!?」

奏「!?」


まだ10秒も経っていない。

いくらなんでも早すぎでは?と考えたが、ほたるの舌の上には確かにしっかりと輪っかを作ったヘタが乗っている。

心なしかその幸せそうな表情は13歳の少女のものとは思えない艶めかしさ感じさせた。

その表情を見て―



(これが俗に言う『清純ビッチ』なのかしら)

などと自分の俗なイメージを棚に上げた極めて失礼なことを考える者もいれば―


『普段からあれだけキスがどうとか宣っていたのに、この程度のこともできないんですか?』

『く……』

『ふふっ、私が……。教えてあげましょうか?』

地に膝をつき、屈辱に顔を歪ませる姫騎士カナデリカ。

その姿を見下ろし、サディスティックな笑みを浮かべる黒騎士ホタル・シュヴァルツ。

漆黒の騎士は姫騎士の胸ぐらを掴み、強引に立たせて壁に押し付ける。


『綺麗な髪……』

立たせた時とは逆に優しく、価値ある陶器を扱うようにカナデリカの髪を、頬を撫でる。

そして繊細な指が耳に触れた時に現れた微かな反応を黒騎士の仄暗い瞳は見逃さなかった。

『耳、弱いんですね……』

そう耳元で囁かれ、背筋がビクビク震えてしまう。

『はぁぅ……』

指で首筋を愛撫されながら耳を甘噛みされ、思わず声が漏れる。

『ひぅ……んっ』

今度はホタルの温かな舌が耳を這う。


外側から円を描くようにして、徐々に、徐々に内側に向かって侵入してくる。

抵抗したい心とは裏腹に嬌声が漏れ、身体が跳ねる。

その反応を楽しむかのように、舌が耳の中を犯す。

カナデリカの意識は頭に響く淫らな水音に支配されつつあった。

耳から脳まで届くはずのない距離を越えて中身を掻き回されているような錯覚に陥る。

理性なんてものは呆気なく快楽の中に融かされてしまった。

あとはホタルにされるがままだ。


『舌を出しなさい』


そこに気高い姫騎士の姿はなく、黒騎士の命令に従順な雌だけが存在した。

瞳を潤ませ、顔を紅潮させながら舌を差し出すカナデリカ。

もはやそこにはプライドや羞恥心などはなく、ただただホタルが与えてくれるであろう快楽を欲した―


などと思春期特有というだけでは説明しきれないレベルで意味不明な妄想に耽り始めるほどに、衝撃を受けている少女もいた。

おそらくこの妄想は奏がサクランボのヘタを口の中で結べるまで続くと思われる。

図らずもカナデリカの不幸の元凶となってしまったほたるは、

先輩アイドルの脳内で自分が淫猥なヒロインを演じさせられていることなど知る由もなく、

きっとお姉さん二人が私を勝たせてくれたんだろうなぁ、などと幸せなことを考えていた。


ちひろ「おはようございます……」

ほたる「おはようございます、ちひろさん。 元気ないみたいですけど……。何かありましたか? まさか私のせいで……。」

ちひろ「ちょっと不幸な事故が……。ですけど、ほたるちゃんは関係ありませんよ」

ほたる「事故……!? まさかプロデューサーさんですか!?」

ちひろ「いえ、違いますよ。本当に大したことじゃないですから……。ところでお二人はなぜずっと黙っているんです?」

ほたる「今、口に中でサクランボのヘタを結ぶ競争をしているんです」

ちひろ「ああ……。それ今すぐ中止してください。業務命令です」


ほたる「え……?」

ちひろ「不幸な事故っていうのがですね……。歌鈴ちゃんが同じチャレンジをして、舌を思いっきり噛んでしまって……。口の中が血だらけに……。さっきまで病院に付き添ってたんです」

ほたる「えぇ……」

ちひろ「なのでこの遊びはやめましょう」

美波「……」

奏「……」


こうして姫騎士カナデリカの陵辱は勇者カリンの流した尊い血によって終止符を打たれたのだった。

以上です。

ありがとうございました。

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