千歌「探偵ちかっちと!」花丸「花丸ずら」 (68)

事務所

千歌「あー、みかん美味し」

花丸「また食べてるずら」ガチャ

千歌「チカは暇なのだー」ゴロン

花丸「その内ボスから連絡来るよ、暇ならこのパズル解いてみる?」

千歌「良いね!やらせてやらせて!」


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2時間後

花丸「…………」モクモク

千歌「やっと解けたー!これ難しすぎるって!」

花丸「遅いずら、もう3冊読んじゃったよ」パタン

千歌「むー!なら花丸ちゃんが解いてみてよ!」

花丸「構わんずら」

花丸「はい、解けたよ」

千歌「はやっ!?まだ20秒しか経ってないよ!」

花丸「こんなの肩慣らしにもならんずら」

プルルル……

千歌「あっ、ボスからだっ!」

花丸「依頼が来たね」

千歌「はい、もしもーし」

千歌「はい……はい……今行きまーす!」

千歌「花丸ちゃん!場所はオハラホテルだよ!」

花丸「了解」

オハラホテル


鞠莉「チャオ~♪」

千歌「鞠莉ちゃーん!」モギュ

鞠莉「ワオ!千歌っちは今日も元気ね!」

花丸「おはようございます。ボス」

鞠莉「マルちゃんテンション低い、マリー寂しいな」シュン

千歌「鞠莉ちゃんそれより事件が起きたんでしょ?早く教えてよー!」

鞠莉「あっそうそう、ウチのホテルに東京から来た子が居るんだけど」

鞠莉「その子は4日前から連泊してて、毎回大きな袋を持って帰ってくるのよ」

鞠莉「何かしらの危険が無いか調べてきて欲しいの」

花丸「大きな袋……何かのカモフラージュかもしれないずら」

千歌「ゴミ袋じゃないかな?」

鞠莉「それはそれで問題よ、ホテルはゴミ捨て場じゃないもの」

花丸「でもボス、顧客の情報を横流しして良いの?」

鞠莉「マリーは完璧主義者なの、ちょっとの綻びからウチのホテルが閉鎖なんて起きたら貴方達まで路頭に迷うわよ?」

千歌「それはやだ!花丸ちゃんすぐに行こう!」ダダッ

花丸「あんまり気がすすまんずら……」スタスタ

鞠莉「頑張ってね2人とも♪」フリフリ

花丸「顧客は480号室に宿泊、髪は赤色で大人しそうという事ずら」

千歌「へー、そんな子が毎回何を持って帰っているのかな」モグモグ

花丸「こういう大人しそうな人が強大な犯罪の片棒を担がれるなんて良くある事ずら」

花丸「巻き込まれただけだとしても見過ごすわけにはいかないよ」

千歌「おー、凄いやる気だね」モグモグ

花丸「さっきから何食べてるの?」

千歌「から揚げ棒」

花丸「マルにもちょーだい」

千歌「良いよー」

千歌「ていうか名前は分かんないの?」

花丸「桜内梨子だって」

千歌「桜内梨子……梨子ちゃんだね!」

花丸「だねって言われても」

千歌「もし悪い人じゃなかったら友達になりたいなー♪」

花丸「千歌ちゃんのその楽観的な考え方嫌いじゃないずら」

千歌「そう?えへへ~」

梨子「~♪」

花丸「!」

千歌「花丸ちゃん?」

花丸「あそこ、見つけたずら」

千歌「あっ!」

花丸「やめるずら」バッ

千歌「もがもが!」

梨子「え?」キョロ

千歌「くるじい~」

花丸「しっ」

梨子「……気のせいかな」スタスタ


千歌「ぷはっ、花丸ちゃん苦しいって!」

花丸「尾行は探偵の基本ずら、騒がしくすると疑われるよ?」

千歌「はーい……反省します」

花丸「とにかく姿は確認出来たずら、後を着けるよ」

千歌「うん!」

喫茶店

「サンドイッチとコーヒーお待たせしました」

梨子「ありがとうございます」


千歌「ナポリタンとクリームソーダ!」

花丸「それ合うの……?あ、カレーとミックスジュースで」

千歌「おおっ、最強の組み合わせ!」

花丸「ていうかターゲットはどうしてるずら?」


梨子「美味しい……♪」モグモグ


千歌「凄く美味しそうに卵サンドイッチ食べてるよ」

花丸「ふむ……喫茶店にはただお茶しに来ただけかな」

千歌「多分今のチカ達もそう見えると思うよ、あっナポリタン来た!」

花丸「要因は千歌ちゃんだね、カレー美味しいずら~」

沼津アニメイト

梨子「~♪」ウィーン

花丸「まさか……」

千歌「何だろここ?」

花丸「……同人誌とかCDを置いてる所ずら」

千歌「どーじんし?」

花丸「千歌ちゃんは分からなくて良い事だよ」ニッコリ

千歌「あ、うん」


梨子(今日も沢山買えた♪)

千歌「わっ、おっきな袋持って戻ってきた!」

花丸「やっぱりね、今回の件に事件性は0ずら」

千歌「えっ、何で?」

花丸「4日前からあの人はここに来ては本を買い漁ってたって事だよ」

千歌「えー!?本買いに来てただけー!?」

千歌「ショックぅ……」

花丸「まあそんなもんずら、ドラマの様なスケールのでかい話はそうそう起きんずら」

千歌「確かに……ん?」

チンピラ1「ねーちゃん可愛いねー」

チンピラ2「俺らと遊ばね?」

梨子「や、やめて下さい……」

チンピラ1「良いじゃねえかこっちこい!」グイッ

梨子「きゃっ!」

梨子「誰か……助けて下さい!」


花丸「最近はああいうチンピラが多いずらな……」コソコソ

千歌「よし、助けよう!」

花丸「えっ?」

千歌「困ってる人が居たら助けるのが探偵だよ!」

花丸「……分かったよ、思いっきり暴れてくるずら」

千歌「よーし!行ってくる!」ダッ


千歌「ちょっと待てー!」バッ

チンピラ1「何だお前!?」

千歌「その人困ってるよ!その手を離して!」

チンピラ2「や、厄介だな……」

梨子「た、助けて下さい……」

千歌「任せて、すぐに追っ払うから!」グッ

チンピラ1「邪魔すんな!」ブン

千歌「うおっと!やったなー!」ドカッ

チンピラ1「ぐほっ!」ドサッ

チンピラ2「な、何だお前……!」

千歌「さあ来い!」

チンピラ2「……す、すいませんでしたあー!」財布ポイッ

千歌「あっ、行っちゃった」

千歌「しかも財布置いてっちゃったよ」

花丸「貰っといたら?」

梨子「……あ、あの」

千歌「あ、大丈夫?絡まれてたから助けたけど」

梨子「ありがとうございます!命を助けていただいて……」ペコリ

千歌「あはは、大げさだってー」

花丸「そうでもないよ。千歌ちゃんみたいに喧嘩強い人ばっかりじゃないずら」

梨子「はい、何かお礼したいのですけど……」

千歌「あっ、じゃあさチカとLINE交換しよー!」

梨子「LINEですか?」

千歌「ここで会ったのも何かの縁だよ!友達になろっ!」

梨子「……良いんですか?こんな地味な私と」

千歌「地味とか関係無いよー!チカがなりたいんだから!」

花丸「ふふ、千歌ちゃんはこうと決めたら譲らないずらよ」

梨子「……はい、お友達になりましょう!」

千歌「やったー!じゃあ早速」

梨子「ええ、貴方も交換しませんか?」

花丸「あ、良いよー」


千歌「あと敬語やめよ?タメで良いから」

梨子「はい、あ……うん」

花丸「まあゆっくり慣れていけば良いずら」

梨子「うん、分かったよ」

千歌「よーし!じゃあお祝いとして3人でどこか遊びに行こうよ!」

梨子「ええっ!?」

千歌「ゲームセンター行こう!2人とも早く早くー!」スタタ

梨子「は、早い……」

花丸「ふふ、マル達はゆっくり行こう?」

梨子「あ、ありがとう」

したらばの修正及び速報で立てられる様になったのでこちらで進めていきます

事務所

千歌「おはよー花丸ちゃん」ガチャ

花丸「あ、千歌ちゃん手紙来てるよ」

千歌「おっ依頼?」

花丸「梨子ちゃんから」

千歌「読ませて読ませてー!」

千歌「ふんふん……へえー!アパート借りたんだ!」

花丸「流石にオハラホテルは宿泊料が高いもんね」

花丸「ご丁寧に地図も描いてるずら」

千歌「よし、早速遊びに行く?」

花丸「ならお土産を持っていくよ」

千歌「うん、行くぞー!」

ピンポーン

梨子「はーい、あっいらっしゃい2人とも」

千歌「こんちかー!」

花丸「こんにちは梨子ちゃん」

千歌「これお土産だよ!」

梨子「嬉しい……あっ、良かったら上がっていって!」

ちかまる『お邪魔しまーす』

梨子「ちょっと狭いけど座って、お茶もどうぞ」

千歌「ありがとねー!あーお茶美味しい」

花丸「綺麗な部屋だねー、それにこの絵は?」

梨子「あっ、これは趣味で描いてて」

花丸「凄いよ、この技術ならお金を取れるぐらい」

梨子「ほ、褒め過ぎだって///」

千歌「うーん、チカは良く分かんないけど確かに凄いね!」

梨子「ありがとう……///」

千歌「あ、そういえば梨子ちゃん何か困った事無い?」

梨子「うーん……あると言えばあるけど何で?」

花丸「マル達は探偵だからね。調査して欲しい事とかあれば解決するよ」

梨子「確かに探偵だったね……じゃあお願いして良いかな?」

梨子「あ、あんまり報酬は出せないかもしれないけど」

千歌「そこは友達だから気にしないで!花丸ちゃんも良いよね?」

花丸「探偵としては頷きづらいけど友達のお願いなら大丈夫だよ」

梨子「ありがとう……千歌ちゃん花丸ちゃん!」

梨子『実は右隣の部屋から夜中にドンドン音がするんだ……』

梨子『私はアイマスクと耳栓持ってるから凌いでるんだけど、他の人も迷惑してるんだよ』

梨子『でもその部屋に住んでる人は沼津連合っていう怖い人達の下っ端らしくて』

梨子『誰も注意出来ずに居るんだ……』



花丸「……という依頼内容ずら」

千歌「なるほど、つまりチカの得意分野って事だね!」

花丸「いや、ドンドン音を鳴らす謎を解決出来なきゃ達成したとは言えないよ」

千歌「ちぇー喧嘩出来るってテンション上がってたのにー」

花丸「とにかく右隣の部屋を尋ねてみるずら」

コンコン

「はーあい?何かよーう?」

花丸「(お酒臭い……)あっ、実はこういう者でして」サッ

「げっ!サツ!?」

千歌「探偵だよっ!」

「な、なんだよびびらせんなよ……」

千歌「君だよね?夜中にドンドン音鳴らして皆を困らせてるって苦情が来てるんだよ!」

「うるせーなあー大家のババアみたいな事言って」

千歌「何だとー!?」

花丸「千歌ちゃん抑えて、ここで喧嘩しちゃったら何も解決しないよ」

千歌「むう……」

「何だよ?勝負するか?」

花丸「それは後でね、とにかく夜中にドンドン鳴らすのはやめよう?」

「はいはい、分かりましたよー」バタン


千歌「むー!あの子ムカつくー!」

花丸「とりあえず注意はしたけど……素直に聞いてはくれなさそうだね」

千歌「やっぱり拳で……!」

花丸「ダメダメ、もっと上手く立ち回らなきゃ」

喫茶店

千歌「あー、オレンジジュース美味しい~……って花丸ちゃん!」

花丸「何ずら?」

千歌「チカ達何でここに居るんだよー!」

花丸「梨子ちゃんとLINE交換したよね?今日の夜中に音が鳴ったらマル達に連絡が行くようにしてあるから」

千歌「おお……花丸ちゃん大人っぽい」

花丸「千歌ちゃんが子供なだけずら」

花丸「とにかく夜中になるまでゆっくり待っていよう」

千歌「りょーかい!」

ルビィ「ケーキお持ちしました~♪」

花丸「ありがとうルビィちゃん」

千歌「おっ、頑張ってる~?」

ルビィ「うん、2人とも探偵さんのお仕事頑張ってるんだね!」

花丸「あれ、聞かれちゃったかな」

ルビィ「てへへ、暇だったから……」

千歌「じゃーお姉さん達と飲もうか?」

ルビィ「ぴっ!?」

花丸「エロおじさんみたいな事するなずら……」

千歌「エロお姉さんだよ!」

花丸「一緒だよ」

ルビィ(……沼津連合か)

千歌「はあー……梨子ちゃんからの連絡来ないねえ」

花丸「確かに……ルビィちゃんも帰っちゃったね」

千歌「ねえ、ちょっと様子を見に行ってみない?」

花丸「そうだね」


ギャーギャー!

千歌「あ、あれ!?あそこ凄い騒がしいよ!」

花丸「本当だ、行ってみよう!」

ルビィ「だからぁ!人に迷惑かけちゃダメってゆったよねえ!?」

「す、すいません姉貴!」

ルビィ「謝るだけなら誰でも出来るよぉ!このお姉さんにも頭下げて!」

梨子「い、いや……私は別に……大丈夫ですから!」

「ほんとにすいませんお隣さん!」

ルビィ「ダメだよぉ、地面に頭を付けて!」

「すいませんすいません!」


花丸「夢ずら?」

千歌「いひゃい、現実だねえ」グニー

千歌「あのー……ルビィちゃん?」

ルビィ「千歌ちゃん花丸ちゃん!この子が迷惑掛けたんだって!?ごめんねぇ!」ガバッ

花丸「ルビィちゃんまで土下座しなくて良いから!」

梨子「あ、あのこれはどういう……?」

千歌「こっちが聞きたいよー!」


千歌「えー!?ルビィちゃんが沼津連合のトップ!?」

花丸「マルも知らなかったよ!」

ルビィ「ごめんね、言い出せなくって」テヘ

梨子「そ、そんなこんな可愛い子が……」

ルビィ「こらぁ!」

梨子「ひっ!?」

ルビィ「あはは!ビックリした?」

梨子「したよぉー……」












花丸「良かった、いつもの悪戯好きルビィちゃんずら」

千歌「良いのかーい!」

「あ、あの……自分帰って良いっすか」

ルビィ「ダメだよぉ!後でお説教だからね!」

「ひぃぃー!」

ルビィ「皆ほんとにごめんね!ルビィはこの子連れて帰るから!」

「引き摺らないで下さーい!」ズルズル

梨子「あー……もうあんな遠くに」

千歌「うーん、でもこれで静かになったかな?」

花丸「そうだね、原因が居なくなったからめでたく解決だよ」

梨子「あ、2人ともありがとう!」

千歌「いや、チカ達なにもしてないよ?」

梨子「ううんルビィちゃんが沼津連合の事を聞いたから察してここに来たんだって」

花丸「そっか……何はともあれ一件落着だね」

千歌「えへへ。梨子ちゃんも安心して寝れるね」

梨子「うん!本当に2人ともありがとうね」


花丸「さ、マル達も帰って寝よう?」

千歌「おっけー!あっ、結局喧嘩出来てないー!」

花丸「そんなのいつでも出来るでしょ……ふああ」

千歌「あー!ちょっとチカ暴れて来るー!」

花丸「あーあ、また警察の世話になりそうだね……やっぱり千歌ちゃんは子供ずら」

とりあえずここまで

千歌「どこかにワルそうな子居ないかなー?」

ワル1「ぎゃはははは!」

ワル2「へいパース!」

猫「みにゃ!」

千歌(!?猫ちゃんをサッカーボールみたいに蹴り飛ばしてる!)

千歌「助けなきゃ、待てー!」

ワル1「あーん?何だお前!」

ワル2「丁度良い、サッカー飽きた所だしコイツボコボコにして遊ぼうぜ!」

猫「ぎにゃ!」

千歌「よーし行くぞー!」

ワル1「」

ワル2「」

千歌「よっし、少しスッキリしたよ!」

猫「にゃあ……」ブルブル

千歌「おーよしよし痛かったねえ」ナデナデ

猫「にゃ?」

千歌「とりあえず水で汚れ落とそっか、こっちきな」

猫「……」テクテク

猫「」ブルブル

千歌「よーしよーし、綺麗になったねえ」ナデナデ

猫「……なーお♪」スリスリ

千歌「あはは!くすぐったいって!」

千歌「そういやこの子どこから来たんだろ?」

千歌「うーん……とりあえず事務所に連れて帰ろう!」

千歌「ただいまー……」

花丸「すー……」

千歌「寝ちゃってるね、とりあえずここに居てね?」

猫「にゃ」ストン

千歌「マルちゃんには明日説明しよ、じゃお休みー」

猫「にゃあ……」




花丸「ふわ……ずらっ、猫ちゃん!?」

猫「にゃー」

千歌「あ、花丸ちゃんおはよー……」

花丸「千歌ちゃん、この子は?」

千歌「昨日ワル達が虐めてたのを助けたんだー」

猫「にゃあー♪」

花丸「そっか、懐かれたね」

花丸「でもその子鈴付き?」

千歌「どーだろ、チカが助けた時は何も付いてなかったけど」

花丸「もし飼い主さんが居るならちゃんと返さなきゃね」

千歌「そうだね、あ、じゃあダイヤちゃんの所行こうよ!」

花丸「りょーかい」

沼津警察署

千歌「ダイヤちゃーん!」

ダイヤ「貴方達ですか……また何か問題でも起こしました?」

花丸「違うよ、この猫ちゃんの捜索依頼が来てないか確かめて欲しいんだ」

ダイヤ「ふむ、少々お待ち下さい」


ダイヤ「確かに依頼が来ています。写真を見る限りその子で間違いないでしょう」

千歌「良かったー!なら早く知らせてあげて!」

ダイヤ「そのつもりですわ、しかし鈴が付いていない様ですが」

花丸「あれ、そっちで預かってない?」

ダイヤ「いえ何も、どうやら落としてしまったのですね」

千歌「そっかー、じゃあチカ探してくる!」

花丸「あ、マルも」

千歌「良いよ。2人で猫ちゃんのお世話してあげて」

ダイヤ「畏まりました、お気をつけて」

千歌「あそこの公園かな、急ぐぞー!」ダダダ


ダイヤ「ほら、ミルクをどうぞ」コトッ

猫「にゃー」ペロペロ

花丸「ふふ、沼津署の警部さんに猫のお世話を頼めるのはマル達だけだね」

ダイヤ「なんて事無いです。千歌さんの喧嘩好きには手を焼いていますけど」

花丸「あはは……いつも済まないずら」

ダイヤ「今更水臭いですわ、それに千歌さんも正義感あっての行動ですし」

花丸「そうだね、この猫ちゃんもワルの人達に虐められていたのを助けたって言ってたよ」

ダイヤ「どうりで所々怪我を……応急処置をしておきましょうか」

花丸「うん、お願い」

公園

ガサガサ

千歌「やっぱりあった!茂みの中に引っ掛かってたんだね」

千歌「よし、早速戻ろう!」タッタッタ


千歌「2人ともー!鈴見つけたよー!」

花丸「でかしたずら」

ダイヤ「なら早急に連絡しましょう」

子供「お姉ちゃんありがとう!」

千歌「もう目を離しちゃダメだよ」

子供「うん!」

猫「なー……」

子供「ほらいこっ!」

猫「にゃおー」

千歌「バイバーイ!」

猫「……にゃっ!」

千歌「よーし、チカ達も帰るぞー!」

花丸「そうだね」

テクテク


千歌「それにしても猫ちゃん可愛かったなー♪」

花丸「千歌ちゃん、猫飼いたいって思ってるでしょ」

千歌「あ、バレてる?」

花丸「ダイヤちゃんから資料貰ったから今度ペットショップ行ってみようよ」

千歌「え、良いの!?」

花丸「ふふ、ボスから経費多めに貰っておくから」

千歌「ありがと花丸ちゃーん!」モギュッ

ここまで

事務所

千歌「花丸ちゃんのサンドイッチ美味しい!」モグモグ

花丸「マルの分も残しておいてね」カキカキ

千歌「何してるの?」

花丸「ダイヤちゃんに探偵業許可の届出をね」

千歌「そうだ、今日出すんだった!」

花丸「千歌ちゃんは忘れっぽいからね」

千歌「てへ」

花丸「あ、後ボスから経費が多く下りたよ」

千歌「ほんとに!じゃあ今度ルビィちゃん誘って行く!」

千歌「ルビィちゃんもペット欲しいって言ってたし」

花丸「そういえば前そんな事言ってたね、よし予定表に書いておくよ」カキカキ

花丸「さてと、マルはダイヤちゃん所に行ってくるけど……千歌ちゃんはどうするの?」

千歌「じゃあチカもゲームセンター行ってくる!」

花丸「分かった、事務所戸締りしていくよ」

千歌「うん!」

ゲームセンター

ガヤガヤ

千歌「おー、賑わってるね」

千歌「どこもいっぱいだ……おっ、クレーンゲームが開いてる!」

千歌「よーし行くぞー!」チャリン

千歌「よし、こいっ!」

ウィーン ポスッ

千歌「落ちたー!アームのバカー!」

千歌「くそー、もう一回!」チャリン

ドサッ

千歌「取れたー!700円も使っちゃったよ」

千歌「おおー、ふかふかのぬいぐるみだー!」

千歌「もふもふ~♪」テクテク


「な、あの人ヨハネが掴めなかった蜘蛛の糸を……!」

「ヨハネ様どうします?」

「決まりよ、追いかけるわ!」

『へい!』

千歌「次は~、リズムゲームでもやろうかな!」

「そこのリトルデーモン待ちなさい!」

千歌「へ?チカの事?」

「ククッ、このヨハネに目を付けられた事を光栄に思いなさい?」

千歌「だ、誰だー!顔を見せろー!」

「言われなくとも、その目に焼き付けなさい!」

バッ

善子「この堕天使ヨハネ!貴方に勝負を挑む!」バーン

千歌「あ……ああ」

善子「クックックッ……あまりの衝撃に声も出ない?」

千歌「か、かっこいい!!」

善子「へえぇっ!?」

千歌「何リトルデーモンって!カッコいいんだけど!」

善子「あ、ああ~……それは私の子分になれって意味でー……」

千歌「なりますなります!ヨハネ様ー!」ガバッ

善子「何コイツぐいぐい来るー!!凄いグイグイくるー!」

善子「もう乗ってこなくて良いから、とにかく私と勝負しなさい!」

千歌「え、乗っちゃダメ?」

善子「前例が無さ過ぎて戸惑うわよっ!勢い凄いし!」

千歌「えー、君面白いのにー」

善子「芸人みたいに言うなぁー!」

千歌「まあまあポーズ取ってみて」

善子「フッ」ギラン

千歌「」パシャ

善子「撮るなぁ!」

千歌「これ面白いから花丸ちゃんに見せてあげよ」ピッピッ

善子「送るなぁ!」ジタバタ

「ヨハネ様ぁ!」

「大丈夫ですか?」

善子「あ、アンタ達……!」

千歌「え、友達?」

善子「フフッ、そんなんじゃないわ。ただのリトルデーモンよ」

千歌「えー、寂しくない?」

善子「なぁっ!別に寂しくなんか……」

千歌「じゃあチカと友達になろうよー!」

善子「……ヨハネにそんなものは要らないわ。それに貴方とは友達にはなれない」

千歌「何で?」

善子「何故なら……貴方の持っているそのぬいぐるみは私が頂くからよ!」

千歌「へ、これ欲しいの?」

善子「当然よ、その為に貴方とこのリズムゲームで勝負をするわ」

千歌「お、チカがやろうとしてたやつだ!」

善子「貴方が勝てば私に何でも命令しなさい、その代わり私が勝てばそのぬいぐるみは貰う」

千歌「分かったよ、でもチカが勝ったら友達になって貰うからね!」

善子「だからそれは……」

千歌「よーし、ゲームスタート!」ジャーン

善子「聞きなさいよ!」

千歌「ほっ、ほっ…それっ…!」

善子「はっ、はっ……はぁっ……!」

「ヨハネ様……」

「あの人中々踊り上手いな……!」


1p 85

2p 83

千歌「やったー!チカの勝ちー!」ピョンピョン

善子「くっ……!体が追い付かなかったわ……」ガクッ

千歌「これで私の勝ちだよ、さあ友達になろう!」バッ

善子「……お断りするわ!」ダッ

「ヨハネ様!」ダダッ

「お待ちをー!」ダダ

千歌「あ、逃げた!待てー!」ダダダッ

善子「はぁ……はぁ……ぜぇ……」タッタッタ

善子「……さっきのダンスが体に……あっ!」

「危ねっ!」

バターン!


善子「痛たた……くっ、やっぱりヨハネは不幸者だわ!」

「いってーなくそが!」

善子(コイツ、ヤンキーだわ!逃げなきゃ!!)ダッ

「待て」ガッ

善子「ひっ!」

「ちょっと顔貸せよ」

善子「あ……ああ…っ…」ガクガク

千歌「あれ、あの子どこに行ったんだろ?」キョロキョロ

「はっ、さっきの!」

千歌「あ、リトルデーモン!」

「どうも」

千歌「ねえ、あの子は?」

「さあ……」

千歌「どこに行ったんだろう……」

ガヤガヤ

「あれ……?あっち方面が何やら騒がしいような」

千歌「本当だ!ちょっと行ってくる!」

千歌「あ、君達はこの番号に連絡しておいて!」

「分かりました!」

「なあ、ぶつかって怪我したんだ……どうしてくれるんだよ!」

「慰謝料よこせ、50万で良い」

善子「な、横暴よっ!ちょーっとぶつかっただけで」

「うるせえ」バキッ

善子「んんっ!」ドサッ

「払うもん払ったら開放してやるからよ、親にでも連絡しろよ」

善子「マ……お母さんには言えない……!」

「んだよ、仲悪いのか?」

「じゃあお前が50万払えよ、良いよな」

善子「50万なんて持ってないわよ!」

「だったら借金でも何でもしろよ!」ゲシッ

善子「いっ!」

千歌「こらー!」

「やべっ、見つかった!」

「んだよ、お前!」

千歌「その子は私のツレ、これ以上痛め付けたら許さないよ?」パキパキ

善子「ツレって……」

「じゃあお前が50万払うんだな?」

千歌「金なんて払わないよ、代わりにこれをあげる!」ブンッ

「ごはっ!」ドサッ

「おい大丈夫か!?」

千歌「君もこうだっ!」バキッ

「ぐふっ」ドサッ

千歌「ふう、終わった!」

善子「な、なんなのよアンタ……!強すぎるでしょ!」

千歌「へへ、おやつにもならなかったけどね」

善子「不本意だわ……まあ、助けてくれてありがとうね」カァッ

千歌「友達でしょ?このくらい当たり前だよ」

善子「友達……」

千歌「あ、後これあげる!」

善子「あ……ぬいぐるみ」

千歌「ヨハネちゃん欲しがってたでしょ、お近づきの印!」

善子「…………」

善子「ふ……うぅっ……」ポロポロ

千歌「ヨハネちゃん!?」

善子「嬉しいの……今まで私の周りに貴方みたいな人は居なかった……」

善子「自分より弱い奴傷付けて楽しんで、私はいつもその標的」

善子「悔しくて情けなくて……だから友達なんて要らない物だと思ってたわ」

千歌「そっか……でも、あの2人はそんな事思ってないよ」

善子「……リトルデーモンの事?」

千歌「うん、ヨハネちゃんの事を心配してゲームセンター中探し回ったんだから」

善子「そう……後でお礼言っておかないとね」

善子「ふう、泣いたらすっきりしたわ。ありがとうね」

千歌「へへー、じゃあLINE交換しようよ!」

善子「……ええ。でも友達じゃなくてリトルデーモンとして貴方とは付き合ってもらうわ」

千歌「もちろんですヨハネ様ー!」

善子「ふふっ……はい、完了したわ」

千歌「堕天使ヨハネ、よし覚えておくよ!」

善子「そうしなさい。じゃあ帰るわね」


「突入ですわ!」

善子「へっ?」

ダイヤ「騒乱が起きているとの通報を受けて来ました!」

善子「さ、サツ!?」

千歌「あ、チカが呼んだった」

ダイヤ「貴方その傷……!大事無いですか!?」

善子「え、ええ……」

ダイヤ「この地面に横たわっている人達は……!?」

花丸「多分それ千歌ちゃんがやったずら」

千歌「あ、マルちゃん!」

「ヨハネ様ー!」

「こんなに傷だらけで……!」

善子「あ、アンタ達……迷惑掛けたわね」

善子「これ以上ここに居たらややこしくなるわ……逃げるわよ」

『へい!』


花丸「へえ、また人助けしたって事だね」

ダイヤ「そうでしたか……そんな悲しい業を背負った人が居るとは」ウルッ

千歌「うん、でもチカがリトルデーモンになったから安心だよ!ね、ヨハネちゃん……」

花丸「居ないずら」

ダイヤ「帰ったのでしょうか?」

千歌「ちぇー。もっと話したかったのに」ブー

ダイヤ「何はともあれ一件落着ですわね。私はこの2人をしょっ引くのでお二人はご自由に」

花丸「わざわざありがとう」

千歌「またねー!」

花丸「じゃ、お昼過ぎたしご飯食べにいこ?」

千歌「うん!あ、ちょっと待ってて」スッスッ


「ヨハネ様、何か良い事でもありました?」

善子「フン、ちょっと良い出会いがあったってだけよ」

ブーブー

善子「あ、リトルデーモンから……ふふっ、道理で変わってると思ったわ」

「?」

LINE

みかん探偵:困った事があったら何でも相談してね

みかん探偵:探偵として力になるよー

みかん探偵:勿論リトルデーモンとして遊んだりもしようねヨハネちゃん♪


千歌「おっけー!行こうか花丸ちゃん!」ダッ

花丸「世話しないずら」クスッ

ここまで

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