【シャニマスSS】灯織「最悪な一日」 (12)

灯織「……」ズーン

真乃「灯織ちゃん、おはよう……ほわっ、どうしたの灯織ちゃん?」

灯織「真乃、おはよう…ううん、何でもない、大丈夫…」

真乃「全然大丈夫そうに見えないけど…何かあったの? わたし聞くよ?」

灯織「…うん、ありがとう真乃」

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真乃「ううん、それで灯織ちゃんが元気になるなら私も嬉しいから」

灯織「…今日、学校行く前にニュースで占いのコーナー見てたんだけど魚座が最下位だったんだ」

真乃「灯織ちゃん、結構気にするもんね。わたしも順位気にしちゃうけど…」

真乃「今日のラッキーアイテム、大仏のストラップだったんだね。しかもこんなにたくさん」

灯織「たまたま家にあってよかったよ…」

真乃「ほわっ…普通10個もないと思うんだけど…」

灯織「そういえばストラップ付けるのに時間かかって、身だしなみあまり整えられなかったから登校中は色んな人にジロジロ見られてたな…」

真乃(多分そのストラップのせいじゃないかな…)

灯織「そうそう、登校中も嫌なことがあって、黒猫が親子で私の前通り過ぎたの」

真乃「黒猫さんが横切ると不幸になるってよく聞くね。ジンクスだっけ?」

灯織「すごかったよ、猫全員が通り過ぎるまで1分くらいかかった」

真乃「随分と子沢山な猫さんだね…。猫さん、嫌いじゃないんだけどあまり好きになれないなぁ…」

灯織「珍しいね。真乃は動物好きだと思ってたけど」

真乃「猫さんって鳩さん食べるんだよ」

灯織「結構エグい理由でびっくりした」

真乃「だから猫さんが鳩さんの近くにいる時は謝りながら追い払うの」

灯織「へぇ、どうやって?」

真乃「こう、むんっ!て」

灯織「むんって言われても全く想像つかないよ」

灯織「それで猫の次はカラスに鳴かれちゃってさ…」

真乃「カラスさんも不吉って言われてるね」

灯織「突然鳴かれてびっくりして、握ってたストラップ1個川に落としちゃったよ」

真乃「元々これ以上あったんだ…」

灯織「真乃はカラスはどう?」

真乃「うーんと、好きな方だよ」

灯織「意外だね」

真乃「黒く塗った鳩さんみたいでちょっと可愛いよね」

灯織「真乃は鳩が基準なの?」

めぐる「お仕事終わりの灯織成分ほきゅー!」ギュッ

灯織「きゃっ! めぐる、もういきなり抱きつくのはやめてってあれほど…」

めぐる「えー、いいじゃん。真乃もおはよ! 何の話してるの?」

真乃「めぐるちゃんおはよっ。灯織ちゃんの運が凄いって話してたよ」

めぐる「へぇー。っていうか灯織奈良の大仏多すぎじゃない?」

灯織「失礼だよ。奈良だけじゃなくて鎌倉や東京のもあるんだから」

めぐる「アハハ! 灯織ツッコミどころ違うでしょ!」

灯織「……?」

めぐる「あっ、分かってないの…」

真乃「かくかくしかじかで、灯織ちゃんすっごく運が悪いんだよっ」

めぐる「そこまで行くとすごいね。そういえばわたしも占い見たけど1位だったよ!」

灯織「……嫌味?」

めぐる「そんな卑屈になる!?」

真乃(わたしも今日は良かったけど静かにしよう…)

灯織「学校でも、手洗ってたら鏡にヒビ入ったし…」

めぐる「あー、鏡が割れると縁起悪いって言うもんねー。怪我はなかった?」

灯織「うん、本当に軽いヒビが入っただけだから。まぁ、交換しなきゃいけなくなったけど」

真乃「怪我しなくてよかった、っていう見方もできるよね」

灯織「そもそも割れるようなことにならないのがいいんだけど…」

めぐる「そうだ、いいこと思い付いた! 灯織、もう1回抱きついていい?」

灯織「えぇっ!? さっきやったばかりでしょ!」

めぐる「ほら、灯織の運をわたしの運でプラマイゼロにする感じで! わたし、1位だし! 真乃も一緒にしよ!」

真乃「うんっ、いいよ。それで灯織ちゃんが楽になるなら…」

灯織「真乃まで!? いや、そんなので楽には」

真乃・めぐる「「せーのっ、ぎゅーっ!」」

ガチャッ
P「えびばでぃれっつごー、びばあふたすくーるいえいえー♪ ……って何やってんだ」

灯織「お、おはようございますプロデューサー…。助けてください…」

めぐる「プロデューサーおっはよー! 今灯織助けてるんだ!」

P「本人助けてって言ってるんだけど」

真乃「今日灯織ちゃんの運が、運勢がいいわたしたちで相殺?しようってことです」

P「なるほどなー。実際それが効果あるかは置いとくとして優しいな。とりあえず灯織が苦しそうだから放してあげて」

灯織「ありがとうございます…。ところで、今日は上機嫌ですね」

P「あ、分かる? いやー、今日だけで縁起のいいこと尽くしでさー」

真乃「ほわっ、何があったんですか?」

P「まず、仕事行く前の道で黒猫御一行が前通るだろ?」

灯織「……うん?」

P「で、カラスとは目が合うわ鳴いてくれるわだし、そういえば部屋に置いてある小さな鏡も割れたなー」

めぐる「ほとんど灯織と同じじゃん! どうしてそんな気分良さそうなの?」

P「え? だって猫は招き猫にもなるくらいだし、商売…って言い方だと変だけど、仕事が上手く行きそうな気がするし」

灯織「確かに…でも、黒猫ですよ?」

P「黒猫で悪いイメージあるのは西洋のジンクスとか、黒だからとかじゃないか? 黒でも同じ猫だし縁起いいかなって」

真乃「じゃあ、カラスさんと鏡はどうなんですか?」

P「カラスは神話で八咫烏っているし、神様の遣いってことで縁起いいだろ? 鏡が割れるのは自分に不吉なことから身を守ってくれたって言われてる」

灯織「……そんな見方あったんだ」

P「まあ、ジンクスはいい方にも悪い方にも捉えられるからな。だったらわざわざ気が落ちる方信じるのは嫌じゃないか?」

P「それに今日だって、運が悪かったってことなかったろ?」

灯織「目の前で鏡が割れかけたこと以外はそうですね。これと言って酷いことが起きたりはしませんでした」

P「灯織がジンクスや占い信じるのは俺もよく知ってるから、せめていい方に捉えてみないか?」

めぐる「確かに一日中嫌なことが起こるーなんて考えたら嫌かなー」

真乃「それにほら、灯織ちゃんの運勢が悪かったらわたしたちが貰うから、ね?」

灯織「…ふふっ、運勢貰うだなんて変なの。でもありがとう真乃、めぐる。それとプロデューサーもありがとうございます。わたしも、もう少しポジティブに考えてみます」

P「うんうん、とりあえずこれで灯織の件は丸く収まったとして…実はさっきイルミネーションスターズで仕事貰ってきたんだよ。いやー、打ち合わせが捗ったのなんの」

めぐる「本当!? なになに、歌番組? それともまさかのドラマ!?」

P「残念だけどそのどれでもない。バラエティだけど、ちゃんとライブステージもあるからな」

灯織「バラエティ…あまり得意ではありませんけど、頑張ります」

P「詳しいことはまた今度話すから、とりあえず真乃と灯織はレッスン行くか。めぐるは…」

めぐる「はいはーい! わたしもやる!」

真乃「めぐるちゃんすごいね、疲れてないの?」

めぐる「全然! 2人とレッスンするの楽しいし!」

灯織「めぐるに見てもらいたいステップがあったから丁度よかった。でも、無理しすぎないでね」

めぐる「分かってるってー、それじゃあわたし先行ってるね!」

真乃「むんっ! わたしも早く行こうっと!」


P「……二人は走って先行っちゃったけど、追いかけなくていいのか?」

灯織「そもそも、先にスケジュールを確認しに来たので。まだ全部見きれてない…」

P「そうか。俺もめぐるがレッスン参加することトレーナーさんに伝えておかなきゃな」

灯織「…そういえば、プロデューサーって何座ですか?」

P「俺? 同じうお座だけど」

灯織「同じ最下位ですね。じゃあ、これ上げます。いっぱいあるので」

P「大仏って…ラッキーアイテムか? というか多いな」

灯織「ふふっ、いいじゃないですか。大仏様に見守られてるって」

P「そういう風に捉えるのか…じゃ、ありがたく貰うよ」

灯織「真乃とめぐる、プロデューサーのお陰で、短いですけど最高の一日になりそうです」

おわり

短い上拙いSSでしたが読んでいただきありがとうございました。
灯織True行けません、甜花ちゃんサポSSRください。

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