ゼロ嗣「イリ嗣を殺す・・・」 (62)

切嗣「そうか――-ああ安心した」

切嗣(士郎なら僕と違って間違えない)

切嗣(正義の味方であろうともがき、その中で磨耗した僕と違って誰一人傷つけることのない正義の味方
という理想を貫徹するだろう)

切嗣(これはのろいなのかもしれない、士郎を僕と同じ修羅の道を歩ませるだけの・・・ それでも僕の考えを受け継いでくれる存在がいるならば
安心してあちらに逝ける)

切嗣(ああ――なんだか眠くなってきた・・・・これが死なんだろうか、もう少し士郎と歩みたかったな・・
今まで殺してきた人には悪いことをしたなあ、悪人でも夢や心残りを一切たたれるんだから・・・」

士郎「じいさん、じいさん・・・・おい、なんとかいってくれよ・・・」

士郎「じいさん死なないでくれ!」

この日衛宮切嗣は死亡した 魔術師殺しと恐れられた彼にとって本来教授することのない平穏な死を受けて・・・
だが、実は・・・この後受難の日々が待っていたことをこの世界の住民は誰も知らない・・・

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切嗣(僕は死んだはず・・・なのになぜ意識がある・・・)

切嗣(いわゆるあの世にでも落ちたか? 魂の存在は知っていないわけじゃない、神霊の裁定に死後の自由を
任すだなんてごめんこうむりたいが・・・・)

切嗣「な、この姿は・・・・若返ってる!」

切嗣「それも十年前の第四次に再戦したときの僕の姿じゃないか!」

切嗣「どうやら死んでいるわけじゃないようだ 明らかに実体を持っているし、サーヴァントのように擬似的に体を
再現しているわけでもない」

切嗣「それにこの町も明らかに冬木の町並みだ 僕は死んでいない・・・?」

切嗣「僕は死亡した後から若返ったのか・・・・いったい何が起こってる!」

切嗣「アインツベルンが求めた第3魔法か第5魔法、聖杯でも使わなければ無里なはずだ!」

周囲 ヒソヒソガヤガヤ アノオッサンサッキカラウルサイゾ ネエママアノオジチャン シ、ワルイケドオンナヨレヨレノヒトミチャダメヨ
アタマワイテイルノカ

切嗣「くっ!」

切嗣(何がおきているかはわからない・・・だが、まずは士郎のところに行こう)

切嗣(どうなっているかはわからないが、僕が死亡してしまい気落ちしているはずだからな・・・)

切嗣(決して周囲の目が痛いからではないぞ!)

切嗣(僕の家はなかった・・・・)

切嗣(第四次のさなか拠点として買い、その後もアイリが気に入ってくれた思い出の家だから士郎と共に
住み続けた家・・・)

切嗣(家はあるにはあったが、もう取り壊されていた・・・しかも近所の人に聞いてみたら何年も空き家だったという・・・)

切嗣(それに年が違う・・・今の年は僕が死亡した時ではない・・・・)

切嗣「やはりここは平行世界か・・・・」

切嗣「僕の住んでいた家がすでに取り壊され、年月も異なっている・・・どうやら死亡した後復活し、過去に
タイムスリップしたというわけではなく平行世界に迷い込んでしまったらしいな・・・」

切嗣(現代は神秘が薄くなったというが、それこそ魔法なんて及びつかない時計塔の連中が知ったらうらやましがる神秘
を体験しているというわけだ・・・最も魔術使いの僕にとってはどうでもいいことだが・・・)

切嗣(これからどうするか・・・ また傭兵として活動するか? そしてまた間違いを起こすのか?)

切嗣「結局のところ生き返っても若返っても・・・僕には何もすることもない・・・どうせなら平行世界の過去でも
ナタリアを殺すだいぶ前や島に住んでいたころに戻ればいいの・・・)

切嗣(あ、あれは・・・)

切嗣「士郎!」

士郎「」スタスタ

切嗣(間違いないあの面影、絶対に士郎だ! 成長して高校生ぐらいになっているが間違いない僕の知る衛宮士郎だ!」

切嗣(この年だと士郎はまだ高校生になっていないはずだが、高校生になっているところを見ると平行世界の誤差というものだろう・・・)

切嗣(おそらくこの世界の士郎は冬木大火災によって両親を失っていないんだろう・・・)

切嗣(両親との幸せを奪う原因を作った僕に見る資格はないのかもしれない だけどこの世界の士郎が
本来の両親と共に幸せをつかんでいる姿を見てみたい)

切嗣(よし、こっそりあとをつけてみよう・・・しかし、僕はよくしらないがいわゆるストーカーというやつじゃないだろうか・・・
いや、義理の父の愛だこれは)

これが彼を修羅の道に進ませることになるとも知らずに・・・

切嗣「ここが今の士郎の家か 僕の家とは違って普通の家だな、なかなか大きいが」

切嗣「これなら士郎は幸せに過ごしているだろう・・・」

???「お兄ちゃん!」

士郎「ドアが開いたからっていきなりだきつくなよ」

???「ごめん、お兄ちゃん」

イリヤ「許してくれ?」

切嗣()呆然

切嗣(イリヤ、イリヤ、イリヤ!! なんでなんで!)

切嗣(イリヤはかわいいなあ・・・最後に見たときより大きくなって・・・ってそうじゃない! 父としてうれしいが・・・)

切嗣(この世界の士郎が何故イリヤと暮らしている! まさか士郎の両親の娘というわけでもないだろう・・・ アインツベルンとは
関係がなくただの外国人の養女としてイリヤを貰い受けたのか・・・」

切嗣(いったいこの世界は何がどうなってるんだ・・・?」

切嗣「これは少し調べてみる必要があるな・・・!」

数週間後

切嗣改めゼロ嗣「ハハハ、ハハハハハ!」

ゼロ嗣「どうやらこの世界は僕が聖杯戦争に参加しなかったことで生じた分岐世界だ!」

ゼロ嗣「昔とった杵柄で魔術協会や聖堂教会関連の情報をあさってみたが、アインツベルンのホムンクルス、
つまりアイリスフィールが聖杯戦争に参加することを望まずに、アインツベルンから脱走したそうだ!」

ゼロ嗣「アインツベルンが雇った魔術師殺しも賛同したとある・・・・」


ゼロ嗣「この世界の僕もその企てに加わったようだ 魔術師殺しの衛宮切嗣はこの世界にも存在する」

ゼロ嗣「だからこの世界の僕は、聖杯戦争に参加していない・・・・世界平和の願いよりも家族との幸せ、
平穏を優先したのがこの世界の僕・・・・」

ゼロ嗣「ハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハ
ハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハ
ハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハ」

ゼロ嗣「ハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハ
ハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハハハハハハはハハハハ」

ゼロ嗣「笑う以外に何をすることがある・・・この世界の僕は幸せを見事掴みとった・・・本来ならば祝福すべきことだ」

ゼロ嗣「誰一人犠牲とすることなく助けるという理想を実現できず、圧倒的大多数のための小を切り捨てる天秤であろうとした
僕が幸せになったのは祝福すべきことだし、誇るべきことなんだろう」

ゼロ嗣「それに比べて僕はなんだ・・・? 恒久的平和を願うために第四次聖杯戦争に参加し、アイリを失い、
助手の舞弥を失い、多くの犠牲を払って聖杯を得ようとしても聖杯では僕の願いはかなわない・・・」

ゼロ嗣「聖杯が危険物だからと悪影響をかんがみ、破壊すれば大火災を引き起こし大量殺戮をもたらした・・・・火災の中から
助け出せたのは、士郎たった一人だけ・・・・」


ゼロ嗣「同じ衛宮切嗣なのにずいぶんなさじゃないか・・・・」

ゼロ嗣「ああこれは間違いだ 本来ならば平行世界の同一人物としてこの世界の僕を祝福すべきなんだろう」

ゼロ嗣「だけどね、僕は祝福なんてすることはできない ねたましい、同じ僕でありながら僕が手に入れなかった
幸せを手に入れたこの世界の僕が・・・・」

ゼロ嗣「絶対に許さんぞ衛宮切嗣・・・・・・・お前を血祭りに上げてやる!」

ゼロ嗣「僕が殺してきた外道どもと同じでいい 僕の身勝手で殺してやる!」

ゼロ嗣(ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ
ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ
ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ))

ゼロ嗣「絶対に殺してやる!」

ゼロ嗣(といっても士郎やイリヤ、アイリに罪はないから純粋に僕だけを殺すが・・・)







ゼロ嗣「さて、そうと決まればやることは色々とある」
ゼロ嗣「この世界の僕は、冬木の家にすんでいない 恐らく聖杯戦争の開戦を目論むアインツベルンを初めとした魔術師と暗闘を繰り広げていることだろう」

ゼロ嗣「まずは居場所を確定するための情報収集だ」

ゼロ嗣「稀に冬木の家に帰宅することもあるそうだが、そんないつになるかわからない機会を狙うのは僕の流儀ではない」

ゼロ嗣「それにこの世界のイリヤと士郎をできるだけ悲しませたり、迷惑をかけたくない そのためには離れたところで殺さないと・・・」

ゼロ嗣「そしてトレーニングだ」

ゼロ嗣「若返ったといっても長らく戦闘から離れていたロートル・・・ 今も闘いを行っている僕に挑んだら返り討ちにされかねない・・・」
ゼロ嗣「戦闘の勘を取り戻すためにもトレーニングはしなければ 絡め手でいくにせよ、同じ存在である以上読まれてしまうかもしれないしな・・・」

ゼロ嗣「ハッハッハッ!!」

ゼロ嗣(軍隊の如くランニングだ! ナタリアに師事してた頃は、罵倒されながらランニングしていたなあ・・・)

ゼロ嗣(いいぞ タイムにペース、脈拍、呼吸のみだれ・・・鍛えてた頃に戻ってる!)

ゼロ嗣「5、6、7、8・・・」

ゼロ嗣(腕立て伏せを何度もしなければ なんキロもある銃を長時間持って自在に扱うには筋力もいるんだ)

ゼロ嗣「僕の愛銃は、Mー100キャリコなんだが・・・」

ゼロ嗣「確かに欠点もあるけど、僕に合っている銃だから使い続けていたというのに…この時代じゃ不人気から生産中止になってるなんて・・・」

ゼロ嗣「仕方がない このAKー12というライフルを使ってみよう」

ゼロ嗣(ちなみに銃の購入資金や生活費は、僕の隠し口座からまとまった額を下ろした 同一の存在だけあって暗証番号が同じで助かった)

ゼロ嗣(怪しまれるかもしれないが、まあいいや どのみち殺すんだし・・・)

イリ嗣「僕の口座預金が減っている気がする・・・!! いや気のせいだろう、まあいいや・・・」

ゼロ嗣がトレーニングを始め、めきめきと戦闘の勘を取り戻していったころ、その知らせは来た

情報屋「あなたのお目当ての情報が手に入りましたぜ・・・」電話

ゼロ嗣(この世界の僕の居場所を突き止めたか これでやっと殺せる・・・!!)

情報屋「いやあなにせあの衛宮切嗣だ 居場所を探るのも大変で、なによりおっているのがばれたら死にかねねえ相手だ)

ゼロ嗣「・・・何が言いたい?」
情報屋「へっへっ出来れば、報酬を弾んでいただけねえかと・・・」

ゼロ嗣「その情報が本当なら当初約束した報酬の十倍を払ってやる・・・ただし」

情報屋「ただし?」

ゼロ嗣「ガゼや偽なら貴様をしんだほうがいいと思える苦痛を味あわせてやる・・・」
ゼロ嗣「僕は衛宮切嗣を殺したくてたまらないんだ・・・!!」

情報屋「ひぃぃ・・・ 滅相もねえ、確かな情報でさあ」

ゼロ嗣「なら話してもらおうか・・・?」

情報屋「衛宮切嗣は・・・」

ゼロ嗣「それで衛宮切嗣はそこからかなりの間動く気配はないんだな・・・」

情報屋「恐らく最短で数週間、最長で一ヶ月は動かないのは確実かと・・・」

ゼロ嗣「奥方はいないんだな?」

情報屋「それは確かです」

ゼロ嗣「(アイリに危害を加える恐れはないか・・・)結構だ、そちらの指定した口座に色をつけて報酬を支払おう 前金とあわせればしばらく遊んで暮らせる」

情報屋「ありがとうございやす 今後ともご贔屓に」

ゼロ嗣「金なんて僕は元から欲しくはない・・・ 衛宮切嗣を殺せれば満足だ・・・」
ゼロ嗣「死体はミンチにして犬にでも食わせてやる・・・」

ゼロ嗣(僕がいるのは、治安の悪い発展途上国・・・ 恐らく歴史あるその国の魔術師組織が聖杯戦争の開戦を狙って動き、阻止するために交渉に出向いているということだろう)

ゼロ嗣(殺すだけなら効率を考えれば爆弾が手間がかからないが、出来れば直接脳天に弾丸を叩き込みたい)

ゼロ嗣(多少は派手に戦闘を行える環境は願ってもない)

ゼロ嗣(現地の魔術組織と手を組んでもいいが・・・外道に堕ちた僕でも外道と手を組みたくはないし、裏切りや実験材料にされり恐れもある)

ゼロ嗣(やはりここは・・・)
ゼロ嗣「僕だ・・・ 以前君たちに依頼しておいた衛宮切嗣の所在が掴めた こちらの指示に従って、やつを追い詰める依頼を実行してもらいたい」

傭兵隊長「できれば実行する日が来てほしくなかった・・・ 衛宮切嗣の紛争地帯での闘いぶりはいまだに伝説だからな・・・残虐なまでな手段の選らばなさで」

傭兵隊長「まあ金をもらった以上、こちらもプロだから従うよ・・・ただなあ」

ゼロ嗣「ただ?」

傭兵隊長「顔のわからない依頼人から依頼を受け持つ気はないとあんたに送らせた写真・・・」

傭兵隊長「前に同じ部隊にいたからわかるが、あんたは衛宮切嗣そのものなんだが・・・どういうことだ」

ゼロ嗣「双子の弟だ 兄を憎いから殺したいのさ・・・」

傭兵隊長「双子の弟とは、傑作だな まああんたがやつのクローンだろいともらえるものをもらえば依頼はこなす」

ゼロ嗣「くれぐれもこのことを漏らすなよ」

傭兵隊長「こっちは、これでもプロだ 依頼人は俺も部下も死んでも漏らさないし、写真なら破り捨てたぜ」

ゼロ嗣「その言葉信用するよ、まあいいや・・・現地入りの準備を頼む 現地での作戦は追って伝える」

ゼロ嗣「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」






ゼロ嗣「ついにこのときがきた・・・」





ゼロ嗣「待っていろ、この世界の僕・・・ 幸せをつかんだ僕を死という絶対的な不幸に落としてやる・・・」ギリィ

イリ嗣「ハァハァ・・・」

傭兵1「逃がすなーーー!!」バンバン

傭兵2「距離をとりながら撃ちまくれーーー!!」

イリ嗣「くっ!!」

イリ嗣(くそ、聖杯戦争の再開を狙う組織をうまく交渉で引かせることができたと思いきや襲撃か!!)

イリ嗣(交渉してた組織は根っからの魔術師にそまった組織だから、傭兵を使った襲撃はしないはずーーー黒幕は誰だ?)

イリ嗣「まあいいや、まずはここを切り抜けないと!!」

イリ嗣「固有時制御二倍!」
イリ嗣(降りきって見せる!)

傭兵隊長「やつの動きが異様に早くなりやがった・・・が関係ねえな」ニヤリ

傭兵隊長「十字砲火(クロスファイア)だ、ただし殺すなよ!」

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン

イリ嗣「いつのまにか半包囲されていた・・・!!」

イリ嗣(状況は不味いな こいつらかなりの手練れだ・・・)

イリ嗣(だからって死ぬわけにはいかない イリヤやアイリ、士郎を残したまま死ぬわけにはいかないんだ!!!)

傭兵隊長「そのまま指定の場所に追い込め!」

イリ嗣(おかしい、これほどの手練れを相手にしているのにいまだにもっている・・・)

イリ嗣(元より死ぬつもりはないが、殺す気があるならとっくに・・・しまった!)
傭兵隊長「気づいた頃には遅いぜ、爆破しろ!」

ドガアアアン!!!

傭兵3「お~人がボールみたいに吹き飛んで、ビルの中に入り込みやがった!!)

傭兵隊長「半信半疑だったが、計算通りうまいことビルの入り口も瓦礫で塞がってやがるな」

傭兵隊長「よおしてめえら撤退だ・・・」

傭兵隊長「俺たちの仕事はここまで 後は依頼人がけりをつける・・・」

イリ嗣「くっ、僕をここに誘い込むのが目的か・・・」

イリ嗣(今の爆発、僕を殺すためならとっくの昔に死でいる 爆発物の仕掛けた地点に誘導して殺すのではなく)

イリ嗣(爆風と瓦礫で僕をこのビルの中に閉じ込めるのが目的だ!)

イリ嗣(黒幕は僕に恨みを持つ人間で負傷した僕を直接殺そうとこんなてを・・・)
イリ嗣(不味いな、戦えない訳じゃないが、破片も体に突き刺さって本調子がでない・・・今戦ったら・・・!)

イリ嗣「いや、家族のもとに僕は帰るんだ・・・なにがなんでも生きて僕の家族のもとに帰ってやる!!!」

ツカツカ

イリ嗣(黒幕のお出ましか・・・・なっ!)






???「いい気味だな、衛宮切嗣・・・その姿がみたかった!」

イリ嗣「僕だって・・・・」

ゼロ嗣「・・・・・・・」

士郎もエミヤの事があるし、あってもおかしくなかったIF

>>37

鯖嗣「いい気味だな、衛宮切嗣・・・その姿がみたかった!」

ゼロ嗣「僕だって・・・・」


こうですか?

えいれいに化した切嗣が過去の自分の抹殺を・・・ FGOで実現したじゃないですかやだー

イリ嗣「・・・お前は何者だ、何故僕の姿をしている!!」
ゼロ嗣「魔術を知るものらしくホムンクルスや人形、認識阻害を疑っているかもしれないがそのどれとも違う・・・」

イリ嗣「何をいっているんだ!?」

ゼロ嗣「僕は気味のあり得た可能性・・・平行世界の僕自身だ・・・」

イリ嗣(!! 信じがたいが、目の前のこいつが僕そっくりな説明はつく・・・真実だろう)

イリ嗣(それに舞弥のところにいる僕の例もあるしね・・・)

イリ嗣「その平行世界の僕がなんのようだ?」

ゼロ嗣「なんのようかならさっしがついているんじゃないか? 僕と僕の半生は同じだ、正義のみかたに憧れ・・・」

ゼロ嗣「誰一人犠牲にならない正義のみかたになることに挫折した・・・ なのになぜ僕は家族を得ている?」

イリ嗣「僕が幸せなのが気に入らないのか?」

イリ嗣「・・・挫折したとはいえ、正義のみかたに憧れた僕なら受け入れられると思ったんだが・・・」

ゼロ嗣「受け入れられるものかーーー!!!!」

ゼロ嗣「僕もアイリと出会い、大切な娘のイリヤをもうけたさ・・・だけどこっちは聖杯戦争に参加したためにアイリは聖杯の機能を果たして人じゃなくなった・・・!!」

ゼロ嗣「それで世界平和の願いを叶えられるならともかく、聖杯がのろいのかたまりで汚染されていたがために叶えられなかった・・・」

ゼロ嗣「仕方がなく聖杯を破壊したが、そのせいで君も住んでいる冬木に火災が発生し五百人をしにおいやった・・・聖杯をやむ無く破壊したせいでイリヤとも会えずじまい・・・!!」

ゼロ嗣「唯一火災から助け出した子供を養子として育てたが、結局は今思えば自己満足だ・・・」

ゼロ嗣「火災のせいで自我が薄いところのあるそのこに正義のみかたの理想を押し付けたしね・・・」

ゼロ嗣「とにかくーーー僕は幸せな君を許せない!! 憎んでもにくみたりない!」
ゼロ嗣「しんでもらうよーーー死体は切り刻んでやる!」

イリ嗣「・・・・君の事情はわかった・・・」

イリ嗣「同じ僕だから、体験は違えども気持ちはわからなくもない・・・」

ゼロ嗣「お前にわかるものか、幸せをてにした僕に!!」
イリ嗣「だけどおとなしく殺されるつもりはない、帰りを待つ家族がいるんだ!!」

ゼロ嗣「いいだろう、家族のもとに帰してやるーーー衛宮切嗣」

ゼロ嗣「あの世で家族が寿命で来るまで寂しく待っているがいい!!」チャキ

ゼロ嗣(平行世界の同位体だから能力は体験が違うにせよ、同じだろう)

ゼロ嗣(能力が同じでてをしり尽くしたもの同士・・・・)

ゼロ嗣(本来なら相討ちかわずかな読み間違いでどちらかが死に生き残るところだ)

ゼロ嗣(だが、体力は十分削ったし手傷もおっている)





ゼロ嗣(この勝負、僕の勝ちだ!!!!!)

ゼロ嗣「死ね!」バンバン

ゼロ嗣(フルメタルジャケットで頭をスイカ見たりにかち割られろ!)

イリ嗣「」シュンシュン

ゼロ嗣「何!」

ゼロ嗣(意外に俊敏だ・・・!)

イリ嗣「今度はこっちの番だ!」バンバン

ゼロ嗣「くっ!」

ゼロ嗣(手傷を追って、反動が体に響いてるはずなのにこの射撃精度だなんて・・・)

ゼロ嗣「どうなっているんだ!?」

イリ嗣「それは、僕が家族の元に帰ろうとする父親だからだ!!」

イリ嗣「家族を思う父としての気持ちがあれば、どんな敵にだって勝てる!」

イリ嗣(アリストテレスや死徒27祖とかは戦いたくないけど・・・)

ゼロ嗣「そんな合理的でない理由で!」

イリ嗣「憎しみに身を任せるのも十分合理的じゃない、それに」

イリ嗣「憎しみなんかに父の思いは負けやしない!」

ゼロ嗣「ざれ言を言うな・・・!!」

ゼロ嗣「この世界の僕はとんだ甘ちゃんになったらしいね、この世の中にはそんな思いでどうにもならない現実があるってことを思い知らせてやる!!」

ゼロ嗣「固有時制御三倍!」
ゼロ嗣(これでやつは、完全に勝ち目はなくなった!)

イリ嗣「くっ!」

ゼロ嗣「流石にこれには対応できないみたいだな、今度こそ死ね!」

イリ嗣「持ってくれよ、僕の体ーーー」

イリ嗣「固有時制御四倍!!」

ゼロ嗣「こ、固有時制御四倍だって・・・!!」

イリ嗣「これなら・・・通用する・・・だろう」

ゼロ嗣(落ち着くんだ僕)

ゼロ嗣(遥か遠き理想郷もなしに使えば、肉体への付加からがたがくる・・・わずかな間耐えしのげばいいだけだ!)

イリ嗣「ぐぅぅ・・・!!」

ゼロ嗣「やはりな、勝ち目がないからといって悪手をとるからそうなる!」

イリ嗣「まだまだだ・・・固有時制御五倍・・・」

ゼロ嗣「なんだって!」

イリ嗣「六倍・・・七倍・・・八倍!」

ゼロ嗣「バカな、まだあげるというのか!」

イリ嗣「ぐうう・・・・ぐうう・・・!!!」

ゼロ嗣「何故だ、なぜそんな激痛のなか動ける!!」

イリ嗣「決まってるだろう・・・家族のためなら無茶をするのがちちおやだ・・・!!」

ゼロ嗣「・・・・・・・そんな理由・・・バカなことを!」

イリ嗣「君だって、イリヤが生まれたとき・・・なんだってできると思わなかったか?」

ゼロ嗣「・・・・そんな理由で戦いを有利に進められるはずがない!!」

イリ嗣「そういうわりには・・・動きにかろうじて対応できているようだが・・・」

イリ嗣「ぐあああああ、ヒギャアアア!!」

ゼロ嗣(しめた、あんな状態で固有時制御を後先考えず使うから動きを止めた!)
ゼロ嗣「ーーー僕の勝ちだ!!!!」

イリ嗣「それは、僕の台詞だ!」

ゼロ嗣(激痛で動きを止めたのは、フェイク!)

ゼロ嗣(引き金を引く瞬間に一気に接近して・・・ダメだ避け切れない!)

イリ嗣「必殺、お父さんのげんこつパンチ!!」

ゼロ嗣「ぐはぁっ!!」

ゼロ嗣(僕以上の殴打だ・・・)

ゼロ嗣(体が何メートルも吹き飛ばされ・・・内臓が大分いかれてる・・・治療を受ければ助かるが)

ゼロ嗣(この場では、死を意味する・・・)

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