【エムマス】薫「僕にモニタリングのオファーが来た?」 (10)

P「はい。輝さんと翼さんをターゲットにしたドッキリをやりたいということで」

薫「内容は?」

P「簡単に言いますと、結婚して、アイドルを引退するって言ったら2人は賛成するか反対するか、ということです」

薫「相手役は誰だ?」

P「765プロの豊川風花さんです。彼女元看護士ですので、ある程度、説得力はあるかと」

薫「…まあいいだろう。僕もそろそろ2人が僕に対してどう思ってるか知りたいところだったからな」

P「では、1週間後に打ち合わせがあるので」

薫「わかった」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521182490

1週間後

風花「おはようございます」

薫「風花さん、お久しぶりです」

風花「バラエティで共演以来ですね」

風花「それでは、どういった流れで行きましょうか?」

薫「ある程度は僕の中で作ってきた。あとはそこに肉付けするだけだ」

その後色々な質問に対応できるよう入念に打ち合わせしていき、ついに当日となった。

今回のモニタリング方法はニセロケをセッティングし、3人に楽屋で待っているよう促す。

そこで薫が彼女ができたことを報告。

そこに彼女役の豊川風花が登場。

色々話した後、薫が結婚してアイドルを引退する旨を告げる。

果して輝と翼はどんな反応を見せるのか。

モニタリングSTART!

スタッフ「すいません。前のロケがおしていて、ディレクターとカメラマンが遅れているので少々お待ちください」

輝「あ、はい」

翼「わかりました」

しばしの待ち時間。

ここで、薫が彼女ができたと打ち明ける。

薫「2人とも、少し相談があるのだが…」

輝「え?いいけど珍しいな」

薫「実は…彼女ができたんだ」

輝「え!?」

翼「大丈夫なんですか!?」

薫「契約書には恋愛禁止とは書かれてなかっただろ」

輝「ま、まあ確かにそうだけど」

薫「安心したまえ。しっかりばれないよう計画して会っている」

翼「そ、それなら大丈夫かな…」

スキャンダルを恐れているのか、心配する2人。

ここで薫に、彼女から電話が…

薫「今か?BBSだが…」

薫「え?君も来ているのか?」

薫「S121の楽屋だ。わかるか?」

彼女が部屋に来ると2人に伝えると…

輝「ここの職員か?」

翼「ADさんとかじゃないですか?」

薫の彼女の職業を予想し始めた。

ここで彼女役、豊川風花出陣!

もし薫の彼女が今ブレイク中のアイドルと知ったら、2人はどんな反応を見せるのか!

コンコン

輝「はい」

風花「失礼します。お久しぶりです、豊川風花です」

輝「あ、お久ぶりです」

翼「え?今日ロケでした?」

薫の彼女とは思わず、共演者と勘違いする翼。

すると風花が…

風花「え?言ってなかったんですか薫君!」

薫「ああ、今伝えようとしてたところだ」

輝「」

翼「え!?え!?」

急な展開に戸惑う2人。

輝「ま、まさかお前…」

薫「ああ。今2人が思ってる通りだ」

翼「本当ですか薫さん!?」

にわかには信じれない2人。

薫「2人とも、僕が前医者だったのは知ってるだろ?」

輝「当たり前じゃないか」

薫「風花は僕が配属された病院の看護師だったんだ」

翼「え!?」

風花「最初は私の悩みを相談してたんですけど、いつの間にか好きになってて…」

薫「そして、風花から告白されて、僕がOKを出した、というわけだ」

輝「職場恋愛、ていうことか」

それっぽいなれそめで、2人を信じさせる薫と風花。

翼「なんでOKしたんですか?」

輝「まさか体目的、とかじゃないよな」

薫「それはない。彼女の人柄に惚れたんだ」

風花「でも私のアイドルデビューが決まって、そこからは会わないようにしてたんですけど…」

薫「その半年後に、僕がスカウトされたんだ」

風花「そしてこの前の番組で共演して以降、また会うようになったんです」

輝「結構色々あったんだな」

かなり信じてきたようなので、ここで結婚と引退を切り出す!

果して2人は賛成するのか、反対するのか!

薫「そして、ここから本題だが、実は、俺たち結婚しようと思ってるんだ」

翼「結婚!?」

輝「まじかお前!?」

まさかの結婚発言に動揺する2人!

さらにここで引退を切り出す!

ユニットとしての頑張り時に、メンバーが辞めると言い出したら、2人はどんな答えを出すのか!

風花「交際に関してはそれぞれのプロデューサーさんと社長さんからは了承済みなんですよ」

翼「そんだったんですか?」

薫「箝口令出したからな」

風花「でもこの前結婚したいって伝えたら…」

薫「してもいいがその代わりアイドルを引退してもらうといわれたんだ」

輝「はあ!?」

薫「僕がアイドルになった理由、知ってるだろ?」

翼「薫さんのお姉さんの命を奪った病気の研究費を稼ぐため、でしたよね」

薫「実をいうと、もうそろそろ目標資金に到達寸前なんだ」

薫「だから引退に関しては、さほど問題ではない」

輝「いやそれはちょっと待て!」

「引退」という言葉に強く反応する輝。

輝「もし引退したら、ドラマチックスターズはどうなんだよ!」

風花「私もそれは言ったんですけど…」

薫「別に2人でも出来るだろう」

輝「いや、俺たち3人でドラマチックスターズだろ!」

普段のダジャレを言ってる時とは違い、熱い思いを言い始めた。

風花「私がいると、話しづらいこともあるから、ちょっと出てますね」

薫「ごめんな風花」

ここでドラスタだけにし2人の本音を探る。

薫「実は、前々から考えていたんだ」

輝「まじかよ…」

薫「正直2人に出会えたことは感謝している」

翼「でも3rdライブツアー終わって、これからじゃないですか!」

薫「それは本当に申し訳ない」

薫「2人に愛想を尽かしての引退とかではない」

輝「でも今アイドル活動楽しいんだろ?」

輝「絶対テレビ見てたらやりたくなるぞ」

薫「そこも自分で考えた」

翼「別に結婚してからでもアイドル活動してる人いるじゃないですか」

薫「それだと中途半端になりそうで嫌なんだ」

薫「アイドル、桜庭薫はこれで終わりだ」

輝「またやりたくなるぞ結局」

輝「そうなったらもう帰ってこられなくなってるぞ」

3人にとって大切な「アイドル」が出来なくなっていいのかと訴える2人。



しかし、話は平行線のまま、ここで風花が戻る。

すると、輝が風花を問いただす。

風花「私のせいでもめちゃって、本当にすいません」

輝「いや、君のせいじゃない」

輝「風花ちゃん的にはどうなんですか?」

輝「テレビでアイドルしてる薫は見たくないのですか?」

風花「でも本人の気持ちが一番大事かと」

風花が本人の意見を尊重するといった瞬間、輝が普段語ることのない薫への思いを口にする。

輝「いやそれはもったいない。薫は努力の天才なんだ」

風花「それはすごくわかります」

輝「こいつはドラマチックスターズ、いや315プロに必要な存在なんだ!」

薫「それはうれしいが、2人じゃ不安、ということじゃないのか?」

輝「薫がいなきゃ、俺たちは成立しないんだ!」

翼「僕もそうです。3人いてこそのドラマチックスターズなんですから」

薫を真横で見続けた2人が、その思いを語り続ける。

予想以上に素敵な話を聞けたので、モニタリング終了!

ガチャ

輝「…え?」

翼「…あれ?」

スタッフ「モニタリングという番組です」

翼「うわー!やられました!」

輝「ちょっと待て!俺すごく恥ずかしい!」

翼「かなり凄いことしゃべってましたからね輝さん」

薫「でも2人の愛情を知れて良かったよ」

このOAはモニタリング至上、最高の視聴率をたたき出したという。

終わり

乙、ブラマヨのドッキリだっけ?

>>1
桜庭薫(26)
http://i.imgur.com/jCH5iwJ.jpg
http://i.imgur.com/7vykw29.jpg

>>3
天道輝(28)
http://i.imgur.com/pwjInVK.jpg
http://i.imgur.com/168RvuP.jpg

柏木翼(24)
http://i.imgur.com/sypatxv.jpg
http://i.imgur.com/v1OGE3e.jpg

ミリオンライブより
>>2
豊川風花(22)
http://i.imgur.com/61iE4NY.jpg
http://i.imgur.com/qjf3hvQ.jpg

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom