【シャニマスss】西城樹里「咲耶さんとデート企画!?」【シャカマスss】 (25)


283P(以下P)「そうだぞ、放課後クライマックスガールズの西城樹里」

樹里「なぜ改まって」

P「こういうところで宣伝していくのが大事なんだよ」

樹里「そうなのか」

P「今回の企画は雑誌の特集だ。今どきの流行ってやつを、アンティーカの白瀬咲耶とのデートを通じて紹介していく」

樹里「うーん……それ、デートする意味はあるのか? 場所だけ紹介していきゃいいと思うんだけど」

P「なんにでも需要はあるもんだ」

樹里「そんなもんか」

P「そんなもんだ」

西城樹里
https://imgur.com/bjuHfzC.jpg

白瀬咲耶
https://imgur.com/KKizoe0.jpg

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521025575


樹里「しかし、咲耶さんとデートか……うーん、年上の人相手ってよくわかんねーな……どーすっかなー」

P「大丈夫大丈夫。咲耶が全部エスコートしてくれるから」

樹里「へえ、それなら安心……」

樹里「ん? あたしが案内されるのか?」

P「むしろ、咲耶相手でなんでお前が案内する側だと思ったんだ?」

樹里「いや、ほら、それはあたしのカリスマで」

P「はっはっは。お前にそういうのは求められてないから」

樹里「はあああああああ!?」


樹里「…………なあ、プロデューサー、その企画、今から変更できるか?」

P「え、俺が持ち込んだ企画だし、まあ今ならまだなんとかなると思うが」

樹里「うし、じゃ企画変更な」

樹里「今回の企画は、あたしと咲耶さんでデートバトルだ!」


数日後

樹里「来たな。アンティーカの白瀬咲耶さん!」

咲耶「なぜ改まって」

樹里「プロデューサーが宣伝は大事って言うから」

咲耶「そうか、なら私も言わせてもらおう」

咲耶「今日はよろしく! 放課後クライマックスガールズの西城樹里ちゃん!」

樹里「ッ!」ドキッ

樹里「ふ、不意打ちとは卑怯な!」ドキドキ

咲耶「?」


P「すまないな。急に企画を変更することになって」

咲耶「大丈夫さ。私も、こっちの方が楽しそうに思うし」

咲耶「それよりも、雑誌の記者さんや編集者さんに頭下げて回ったんだろう? プロデューサーの方こそお疲れ様」

P「まあ、あいつがやる気になる方が絶対良くなるしな。俺の頭でなんとかなるなら安いものさ」

咲耶(そのドでかい黄色い頭では大変だと思うけどなあ。まあ、何も言わないでおくか)


咲耶「ところで、デートバトルというのはいったいなにをするんだい?」

P「ライブバトルみたいなものかな?」

咲耶「曖昧そうなものに曖昧なもので答えないでくれ」

樹里「そんな曖昧なもんじゃないぞ!」

咲耶「やめよう。先輩のやってきたことに『そんなもの』なんて言っちゃいけない」

樹里「デートバトルっていうのはな、デートをして相手をよりときめかした方が勝ちって勝負だ!」

咲耶「結局曖昧じゃないか!」

P「あ、雑誌の方、来たぞ。じゃれあいはそこまでに」

咲耶「いや私は基準をはっきりさせたいだけで……まあ、いいか」


樹里「よし! まずはあたしのターンだぜ! 最初はここ!」

咲耶「ゲームセンターか」

樹里「どうせ色々回るからな。何も買ってないうちがいいだろ」

咲耶「そうだね。どれにしようかな……」

樹里「まずはこの『TIME CRISIS5』だな。協力プレイといったらこれだろ」

咲耶「これは……いわゆるシューティングゲームか?」

樹里「ああ、この銃を画面に向けてやってくるゾンビをひたすら倒すって感じだ」

咲耶「ふむ。初めてやるタイプのゲームだな。頼りにしてるから、助けてくれよ」

樹里「ああ!」


樹里「くあっ! やられちまった」

咲耶「…………」

咲耶「おっと、私もやられてしまったようだ」

樹里「……今なんか手を抜かなかったか?」

咲耶「いや、樹里ちゃんのサポートのおかげでうまくいっていたのさ。私一人ではこんなものだ」

樹里「なんか気になるな……」

樹里(よーし。だったら……)


樹里「次はこの『かしらもじD』で勝負だ」

咲耶「レースゲームか。実際の車のようにハンドルを動かすのだな」

樹里「ようし、レーススタート!」

咲耶「結構早、っぐ」ガシャーン

樹里「へへっ、お先!」

咲耶「ま、待て! ずるいぞ! 今わざとぶつかってきただろう!!」

樹里「何でもありのレースだからな! ずるいなんてないんだよ!」

咲耶「そうか……ふふふふ」

咲耶「いいだろう! その挑戦受けてやる!」


樹里「よーし一着!!」

咲耶「くっ……もう一回だ!」

樹里「えー、どうしよっかなー♪」

咲耶「」スッチャリーン

樹里「ちょっ、なに勝手にあたしの台にお金入れてんだよ」

咲耶「逃がさん。もう一度だ」

樹里「は、はい……」

樹里(なんか眠れる獅子を起こしちまったかもな……)

樹里「でも、こっちのほうがおもしろい!」


P「これ後で記事になるってわかってんのかな……」

記者「まあこれはこれでおもしろいんで。いい記事になりますよ」

P「ほんとすいません」

記者「いえいえ」


P(それから二人のデートは熾烈を極めた)

P(お昼のパンケーキは大食い競争になり、ショッピングは互いのファッションショーに)

P(カラオケは得点の競い合いになり、最後は公園までかけっことなった)

P(相手をよりときめかせたほうの勝ちとはいったい……そしてこれは経費で落ちるのだろうか……)


咲耶「あ、あの、今日は取材ありがとうございました」///

記者「いやいや、こっちも楽しかったよ。咲耶ちゃんがあんなにはしゃぐなんてね。いい記事がかけそうだ」

P「お手柔らかにお願いします……」

記者「あはは。まあ、イメージと大きく違うようなことは書かないよ。下手すりゃ僕が嘘つきだって言われちゃうしね」

樹里「よかったな!」

咲耶(いったい誰のせいだと……)

記者「それじゃ、今日はこの辺で。ありがとうございました」

「「「ありがとうございましたー」」」


P「さてと、家まで送るぞ」

樹里「いや、いいよ。あたしは咲耶と帰るから」

咲耶「ん?」

樹里「少し付き合ってほしいんだ。いいだろ?」

咲耶「まあ私も構わないが……プロデューサー?」

P「……まあいいか。じゃあ、あんまり遅くなるなよ」

咲耶「お疲れ様」

樹里「また事務所でな―」


樹里「よっし。じゃあ行くぞ」

咲耶「どこに行くんだ?」

樹里「うーん。どうすっかなー」

咲耶「おいおい。どこか行くんじゃなかったのか?」

樹里「あたしは『付き合って』としか言ってないぜ?」

樹里「デートバトルも有耶無耶になっちまったし、決着つけて帰ろうと思ってさ」

咲耶「有耶無耶にしたのは君だろうに」

樹里「……だって、仕方ないじゃんか」




樹里「せっかくのデートだってのに、二人きりじゃなかったんだからさ」

咲耶「……………………」



樹里「だから、これからが本当の勝負だぞ!」

咲耶「……いや、私の負けさ」

樹里「うん?」

咲耶「不覚にも、今の言葉にときめいてしまった。私の負けだ」

樹里「はあ?」

咲耶「……ふふふ」

樹里「なんかよくわからないまま終わるのも癪だな……やっぱどこか行くぞ!」

咲耶「ああ、私も負けてられないからね。二人のデートは、これからだ」

おわり


おまけ

樹里「あ、これ!」

咲耶(こ、これは!?)

樹里「このUFOみたいな建物、前から気になってたんだよなー。入ってみないか?」

咲耶「いや、ここはまずい。非常にまずい」

樹里「なんだ? ここがどういう場所なのか知っているのか? 教えてくれよ」

咲耶「え、ああ……えっと……その……ここは、お互いを大切に思いあう二人が入る場所で……」

樹里「咲耶は大切な事務所の仲間だし、問題ないな」

咲耶「いやあ、えっとアイドルが入るのは少々……いや、かなりまずいんじゃないかって……」

樹里「そんな職業差別が! ちょっと文句言ってくる」

咲耶「いやいやだから入るのもまずい場所なんだってここは……おい! 止まれ!」


咲耶(! なにやら視線が!)

???「!」サササーッ

咲耶「誰かに……見られた……」

咲耶「おしまいだ……ネットで拡散されて……スキャンダルになって……」

咲耶「まだゲームも始まっていないというのに……ふふ…………ふふふふ」

樹里「どうした? 急にうずくまって……」

咲耶「……………………」

咲耶(……もうどうなったっていいか)

咲耶「いや、なんでもないよ……入ろうか」

樹里「うん? さっきはアイドルが入っちゃダメだって」

咲耶「幸か不幸か、私達はまだ知名度が低い駆け出しアイドルだ。言わなきゃバレないさ」

樹里「うーん。それはそれでなんだかなー」


咲耶「休憩……いや、宿泊で。とことんまでやりますんで。はい」

樹里「うん? 宿泊?」

咲耶「ああ、一晩かかるかもしれないからね。今のうちご両親に連絡しておいたほうがいい」

樹里「おお、わかった。『今日は友達と泊まります』っと」

樹里「じゃあ、勝負だぜ! いったいどっちが相手にときめくかどうか」

咲耶「ああ。腰を抜かすほど、してあげるよ」

おまけ おわり

おまけ2

甜花「び……びっくりしたあ……」

千雪「まさか二人があんな関係だったなんてねー」

甜花「甜花達以外にも、事務所内で付き合っているアイドル、いるんだね……」

千雪「うーん、でも、どうしよっか。ここだと、中でうっかり会っちゃっても気まずいし……」

甘奈「ねえねえ! 二人とも! あっちの方にお城みたいな建物があるって!」

千雪「そこ、大丈夫なの?」

甘奈「大丈夫大丈夫。CGプロの人に聞いたんだから、心配ないって」

甜花「じゃ……じゃあ安心だね。なーちゃん、ありがとう」

甘奈「いいんだよー。甘奈も三人でするの久しぶりだったから、楽しみだったし!」

千雪「それじゃあ、そのお城のような建物に行きましょうか」

「「うん!」」

おまけ2 おわり


アルストロメリア

桑山千雪
https://imgur.com/VpmSAUa.jpg

大崎甜花
https://imgur.com/DefWRks.jpg

大崎甘奈
https://imgur.com/PmHmJYE.jpg

これにて終わりです。
シャカマスでユニット総選挙的なのがあったら「さくじゅり」に清き一票をよろしくお願いします!!

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