曜「私たちでどうでしょう?」 (21)

某所でスレ立てしたら即死したのでこちらに投下
Aqoursのみんなでどうでしょうの名場面を再現しようとするSSです

※一部ネタバレあり

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1519032983

千歌「そうそう! 水曜どうでしょうの企画で、私たちがやるなら何がいいかなぁって話してたとこなんだー。曜ちゃんは何かある?」

曜 「んー……そうだなぁ、サイコロやヨーロッパみたいな人気企画も良いし、リアカーみたいなマニアックなのも捨てがたい……あっ! いっこあった!」

千歌「おおっ?? Aqoursでも指折りのどうバカ曜ちゃんのやりたい企画……それは……?」

曜 「四国R-14!」

花丸「四国……」

善子「R-14……まさかの2000年に番組が休止した際に藤やんうれしーとチームナックスが組んで撮られた……あの、"どうでしょうだから大したことないだろ、と視聴者がタカをくくっていたら予想以上に怖くて毎週視聴率を下げた"という伝説のホラードラマ、四国R-14……さすが曜、選ぶ企画がどうバカだわ……」

鞠莉「しかもあれってただのホラードラマじゃないのよね……正直怖さはそうでも無かったけど、最後はマリーも号泣しながら観てたわ」

梨子「メイキングや脚本会議の回も面白かったですよね。山賊が出る話とかっ……うふふ」

千歌「いいねいいねっ! 千歌も最後の大泉さんの台詞には涙ぽろぽろだったなぁ」

曜 「でしょでしょ? 私もなんだー」

ダイヤ「曜さんの中で、配役などは決まっているのですか?」

曜 「んーと、そうだなぁ……例えば??」

四国R-14(ようちかりこ)


曜 「もぉ……ダイヤさんってば人使いが荒いんだか、らっ! なんでこんなに新聞を貯めとくのさ……おっととと」バサッ

曜 「あぁ、いけない落としちゃった……あれ、この新聞……っ!?」

??静岡県沼津市のライブハウス〇〇にて、公演中に機材が落下する事故が発生。この事故により、事故当時公演を行っていたスクールアイドル"Aqours"の高海千歌さん(17)が落下した機材で身体を強く打ち、病院に搬送された後、死亡が確認されました。この件について当ライブハウス運営の??

曜 「えっ……なんで……そんな……あぁ……っ!」

(??曜ちゃん危ないっ!)

曜 「そうだ、あの日私たちはあそこで……それで千歌ちゃんは真下にいた私と梨子ちゃんを庇って……私、どうしてこんなに大切な事、忘れて……」

(千歌ちゃんっ! 嘘でしょ……?? 起きて、起きて千歌ちゃんっ!)
(曜ちゃんっ! 落ち着いてっ! 血がたくさん出てるっ! 止めなきゃ……千歌ちゃんっ、死んじゃダメだよぉっ! 救急車……早く……早く来てぇっ!)

曜 「そっか……千歌ちゃんは」

(もぉー、曜ちゃんも梨子ちゃんも寂しがりだからなぁ。えへへ)
(ねぇ、曜ちゃん、梨子ちゃん。千歌のこと……ずーっと忘れないでいてくれる? なーんて、ね)

曜 「千歌ちゃんは、私たちに、会いに来てくれたんだ……っ!」

(先生っ! 千歌ちゃんは、千歌ちゃんは……っ!)
(……それが……)
(無事ですよね?? 千歌ちゃん、大丈夫ですよねっ?? 先生っ! こたえて……答えてください……!)
(我々も手を尽くしましたが……出血の量がひどく、誠に残念ですが……)
(そんな……嘘だ……千歌ちゃんが死ぬなんて嘘だっ! 嘘だぁ……っ!)
(千歌ちゃん……千歌ちゃんっ! いやっ! 嫌ぁぁぁっ!)

曜 「梨子ちゃんっ……! 千歌ちゃんは……千歌ちゃんはもう、いないんだ……! それでも私たちに会いに来てくれてたんだ……!」


【部室】

曜 「千歌ちゃんっ! 梨子ちゃんっ!」ガラガラッ

千歌「……曜ちゃん」

梨子「あぁ、なんだ曜ちゃんじゃない……急に来たから驚いちゃった。あぁ、それより曜ちゃん! 私今この前撮ってもらったビデオを観てたんだけど、なんだかこんな事前もあった気がするのよね……でもそれがなんだったか……その先が思い出せなくて。曜ちゃんは何かわかる?」

曜 「千歌ちゃん……あのっ」

千歌「……曜ちゃんは、この先に何があるか、もう、知ってるんだよね? あの時、千歌がどうなったのか、もう……思い出して、くれたんだよねっ? えへへ、どうかな……楽しくなって、くれたかな……もっともっと、楽しいこといっぱいに出来るよ? 楽しいことでいーっぱいに、してあげられるよっ? ね、だからさ、曜ちゃん……」

千歌「みんなでまた、一緒にライブしようよっ」

 善子ちゃんがこんなことを、言いました。
「幽霊ってのはね、会いたい人がいるから会いに来るのよ」と。
 それを聞いて私は、幽霊が怖くなくなりました。
 だってもし千歌ちゃんや、みんなが死んじゃって、それでも私に会いに来てくれたら、嬉しいに決まってるもの。

曜 「……こんな感じで、中身も少し私たちに置き換えてみるってのはどうかなっ? ってあれ、みんなどうしたの?」

ダイヤ「す、す……すっばらしいですわぁ! 死んでしまった千歌さんがそれでも友人を想い会いに来る……曜さんっ! い、今すぐ撮りましょう!」

曜 「ちょっ?? だ、ダイヤさんっ?」

ルビィ「ぐすっ……ふぇ……っ、ルビィ涙が止まらないよぉ」

果南「千歌がもし死んじゃって、それでも会いに来てくれたら……うん、確かに嬉しいよね……うぅっ」

曜 「ルビィちゃん?? 果南ちゃんまでっ?」

千歌「いやぁサイコーだよぉ曜ちゃんっ! さすがのどうバカ! と、まぁこんな感じで、さっきからみんなでやるなら何が楽しいかなぁって話してたんだー」

曜 「なるほどねぇ。ちなみにみんなは何がやりたいって言ってたの?」

千歌「えっと……ダイヤさんはアメリカ横断で、果南ちゃんは釣りバカグランドチャンピオン大会。花丸ちゃんとルビィちゃんは三夜連続深夜バスだけの旅、あと聞いてないのは鞠莉ちゃん、梨子ちゃん、善子ちゃんと、あとついでに千歌かなっ」

曜 「そうなんだ。鞠莉ちゃんはどの企画がやってみたい?」

鞠莉「そうねぇ……マリーは敢えての、日本全国絵はがきの旅2! かな♪」

ダイヤ「絵はがき……」

果南「しかも2って鞠莉もシブいねー。レギュラー放送最終盤の企画じゃん」

鞠莉「イエース♪マリーは2001年の喜界島からレギュラー放送最後、2002年のベトナム辺りまでが特に好きなのよねー」

善子「わかるわ。2001年復活以降の企画では明らかに大泉さんやミスターが北海道を代表するタレントになってて、なんだか風格があるのよね」

花丸「企画もずっしりと見応えのある面白い企画が多いよねっ。まるは対決列島が大好きずら♪」

梨子「他にもユーコン、試験に出る日本史、コスタリカも面白いよね」

ルビィ「その中でもたった3週しかやらなかった絵はがき2を選ぶなんて……鞠莉さんもどうバカだねっ」

鞠莉「センキュー♪確かに対決列島やユーコン、そしてベトナムもベリーナイスなんだけど、ふっと「どうでしょう観たいな」って思った時に流すのは、絵はがき2みたいなコンパクトでふわっと観られるやつなのよ♪」

千歌「わかるなぁ……寝る前にうつらうつらしながらふふふ、って観られるのってそういう短い企画に多いかも」

曜 「鞠莉ちゃんが好きな2001年以降の企画って、特に大型企画が目白押しな時期だもんね。因みに放送当時は「1つの企画が長い!」って声を視聴者からもらってて、視聴率も下がり気味で藤村さんが悩んでるのを当時のブログで書いてたなぁ」

ダイヤ「そんな裏話があったのですね……今や日本中に知れ渡った巨大コンテンツにも視聴率で悩んでいた時があったなんて……」

善子「DVDだって出ればチャート1位の番組なのに……意外ね」

曜 「それだけ面白い番組を作り続けるのって難しいことなんだろうね……」

鞠莉「ちなみに絵はがき2を私たちでやるとしたら、どんな感じになるかしらー?」

曜 「んー? そうだねえ……例えば……」

日本全国絵はがきの旅2(ちかよしまり)


【茨城県・潮来市】

鞠莉「さ、厳選された絵はがきを無作為に抽選して行う絵はがきの旅、もう1日目午後3時を回りましたよー。お、今度は、善子が引くのかしらー?」

千歌「そうじゃないですか? そりゃそうだよ順番だもん」

善子「えぇ……もうやだなぁ。えっでもさ、皆はどこかご希望のところってあるの?」

千歌「温泉地……」

鞠莉「千歌っち、今から行ってちょうど良いのが一枚入ってるわよ?」

千歌「おやおや?」

鞠莉「博多の中州の夜景が入っておりマース♪」

千歌「おおー! この50枚の中には、その博多も一枚入ってるんだね!」

善子「えっちょっと待ってでもさ、あれも入ってるのよね? みとしー……」

千歌「みとしーはもちろん今抜いたよね? そりゃあ抜いたでしょぉ……ん?」

鞠莉「……てへ♪」

千歌「入ってる! みとしーももちろん入ってます」

鞠莉「ただ、でもみとしーが出たらその時点でさすがのAqoursも……」

千歌「もうもうもう! やめちゃうよ? みとしー出たらその時点でもう終了ーって」

【第二の選択】

千歌「善子ちゃん大丈夫? 自信ある?」

善子「自信? 自信はあるわよ……このヨハネを誰だと思ってる……のよ……」

善子「よっし! それじゃあ……」ゴソゴソ

千歌「うん、善子ちゃん早くしよ? 何回かやるから……」

善子「ヨハネよ……おっ、これは良いわ。ツルツルしてる」

鞠莉「ツルツル……」

善子「それじゃあいくわよ! 出でよ! 神の導き!」ババン

(みとしーのポストカード)

鞠莉「??っ! あっはっははははっ!」ピィー

千歌「おおっ! どれどれー? あははははは!」

善子「あっ、ああ……(みとしーのポストカード)」

千歌「おおおぅ……! んんーっ! んんっ!?」

鞠莉「こ、これは何処なのかしら……」

善子「これ……日本じゃないわね……」

鞠莉「ま、マリーは今頭の中が真っ白になってるけど……」

千歌「おっ? 鞠莉ちゃんなんだ? どうするんだ鞠莉ちゃん」

鞠莉「長いことやってきて今、初めて次の展開がわからなくなってるわ……」

千歌「いやいやいや! 真っ白になってる場合じゃないよ! どうすんのさこれぇ!」

鞠莉「Oh……そうね、そうよね……」

千歌「善子ちゃんはねぇ、これ引いちゃったんだよ」

善子「あ、あはは……」

鞠莉「さ、さっき言ったわよね? みとしー引いたらもうその時点で企画終了って……」

千歌「うん、そうだよ? もう終了ーって。ああ、これどっから撮れば良いかすぐわかるよ……」

鞠莉「……」

千歌「おい、しゃべろって……もうその、真っ白になってる場合じゃないんだよぉ。ってかな、なんで入れとくの? こうやって引いちゃう人がいるんだから」

善子「……」←引いちゃう人

千歌「ほら、善子ちゃんもどうするか考えて……」

善子「いや、でも! これ沼津でゴールってわけじゃないんだし……その、行けば……いいんじゃない?」

鞠莉「た、確かにそうよね! 沼津に行くぞー! って事で、ね?」

千歌「えっ、行くの? 沼津に?」

善子「そりゃもう……中継地点の1つとして……」

千歌「いやぁきびしい……沼津駅の売店のおばちゃんたちに合わせる顔が……1日で帰ってきたなんて。あれだけ勇んで沼津を出た私たちAqoursが日帰りなんてそんな恥ずかしいよ」

善子「ええ……」

千歌「沼津駅には戻れないよぉ……だっておばちゃん達もわかってると思うよ? 次、私たちAqoursに会えるのは月曜日だって」

鞠莉「……とりあえず千歌っち、帰ろっか? っていうか、行こっか? 沼津へ」

千歌「へっ? ほぇっ……そんなバカな……やぁだぁ……」


【沼津・浦の星女学院前】

善子「……帰ってきちゃったわね」

千歌「や、やっぱ静岡は少しあったかいね! みんな! 帰ってきた、と思っちゃダメだよ? 明らかに今私たちはロケ中なんだから……ほ、ほら鞠莉ちゃん! 急いで今日の宿を……」

千歌「もちろん今夜は沼津の美味しいご飯食べさせてくれるんだよね? あ、アジとか有名なんだよ? あっそうだあれ……あれ食べさせてよ、二食感活アジ丼! 有名なんだよあれ」

鞠莉「いい? 千歌っち、善子……」

千歌「?」

善子「?」

鞠莉「いいから、このまま黙って家に帰りなさい」

千歌「ええ……」

善子「あはは……」

鞠莉「今日はここで、私たちAqours一時解散!」

千歌「んんー鞠莉ちゃんはねぇ、とりあえず家帰って絵はがきを再考してくれる? 危険なものは抜いていいんだからね?」

善子「た、頼むわよ……? 淡島とか入れないでね? 引いちゃうかもしれないんだから」

鞠莉「じゃ、じゃあ、またじっくり考え直してまた明日この場所で……朝5時半集合よ? ちゃ、ちゃんと来るのよ? 千歌っち」

千歌「あぁ……うん」

鞠莉「来なかったら十千万まで行くからね? 私たちAqoursが押し寄せるわよ?」


【翌日・浦の星女学院前】

鞠莉「えー……Aqours、また集結、と。昨夜はそれぞれ自宅で一時待機でね」

千歌「もうねぇ……志満ねぇがびっくりしてましたよぉ」

善子「うふふ……」

千歌「どうしたの千歌ちゃん、なんで帰ってきたの。月曜日じゃなかったのって」

鞠莉「うんうん」

千歌「いやぁ志満ねぇ、こういう企画でね、こうでこうで……だから帰ってきたのって言ったら」

善子「ほう」

千歌「なんとかインチキできないの? それくらいって」

鞠莉「あはははははは!」ピィー

千歌「おかしな事やってるわねぇ……って困惑してたよ。すべてがわからん、って」

善子「確かに……名言よね、それぐらいインチキできんのか……って」

曜 「……こんな感じでどうかなっ?」

鞠莉「ベリーナイスよ! マリーはやっぱり藤村さんよね」

ダイヤ「鞠莉さんはよく大きい声で笑ってますものね」

果南「Aqoursの笑い袋だもん」

梨子「それは中の人の話だけどね……」

花丸「でもでも、確かに善子ちゃんのやらかしっぶりはミスターさんに通ずるものがあるずら」

曜 「でしょー? 大事なところでやらかしちゃうんだけどどこか憎めない愛らしさってのが……善子ちゃんにぴったりかなって」

善子「だからヨハネ! って、私結構気にしてるんだからね、それ」

ルビィ「善子ちゃんっ、がんばルビィ!」

千歌「それにしても、やっぱり流石だよ曜ちゃん! なんかどんどん夢が広がるねぇ」

曜 「えへへー♪ありがと千歌ちゃん。次は、なんの企画がいいかなー?」

千歌「そうだねぇ、次はねぇ……」

とりあえず終わりです。Aqoursとどうでしょうの親和性高すぎる…

こっちに投稿するの初なので読みにくいところあったらすみません…
何か「この企画のここやってほしい!」みたいなのあったら教えていただけると幸いです
個人的に次は「一致団結!リアカーで淡島一周!」みたいなことをやりたいです
読んでいただきありがとうございました

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