【艦これ】攻略!太平洋戦争 (22)

注意
・艦これのSSです
・投稿遅め
・史実要素が半分




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2020年8月15日
広島県 呉市 呉鎮守府執務室

かが「失礼します」

提督「おう、入っていいぞ」

かが「書類です。こちらの方は今日中に提出をお願いします」

提督「ん、ありがとう」

かが「それと提督、防衛省から例の空母のデータも届いています。そちらの方も確認をお願いします」

提督「まさか日本が空母を持つようになるとはなあ・・・」

かが「仕方ありませんよ。深海棲息艦の問題は最早世界の問題ですから」

コンコン

たかなみ「提督、失礼します」

提督「様子はどうだった?」

たかなみ「瀬戸内海はいつもと変化なし!異常ありませんでしたっ!」

提督「そうか、哨戒ご苦労様」

たかなみ「敵の一匹や二匹位出てきてくれてもいいのにさ、全く出てこないんだもん」

かが「先週、米軍の大規模攻撃によってレイテ島付近の深海棲息艦の拠点を叩きましたから」

提督「なんにしろ、平和で良いじゃないか」

たかなみ「そりゃそうだけどさ・・・、私達の存在意義というか・・・」

かが「その気持ちは分からなくもないわ」

提督「っと、こんな時間だ。たかなみ、勤務に戻れ」

たかなみ「分かりましたよっと。そんじゃあね、提督」

バタンッ

提督「わざわざ横須賀からこっちに送ってこなくともいいのに・・・」

かが「提督はあの娘が嫌いなんですか?」

提督「そういう意味じゃなくってさ、ああいうやる気がある奴こそ前線に回せばいいのにってことさ」

かが「やる気だけではどうにもなりませんよ、提督」

提督「それは分かっているさ」

提督「話が長くなったな。さっさと仕事を終わらせてしまおう」

かが「ええ、私も手伝います」

期待

「深海棲息艦」というのは誤字とかじゃなくてわざとかな
現代の自衛艦ベースだから名称も変わったとか

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提督「はあ、ちょっと休憩がてら歩いてくるよ」

かが「分かりました。この書類はやっておきますね」

提督「ありがとう。あと右側の書類は片付いているから」

かが「分かりました。気を付けてくださいね」

提督「ああ、それじゃあちょっと行って来るよ」

提督「潮風が吹いて気持ちいいな。時にはアイツ等にも休暇を取らせたほうがいいかもな」

提督「瀬戸内海を一望できるこの風景、いつ見ても飽きないなあ」

提督「っと、何だ?あの影」

提督「妙にでかいな。でもサメにしては速度が速すぎるし・・・」

バンッ

たかなみ「かがさんっ!」

かが「落ち着きなさい。何があったの?」

たかなみ「正体不明の物体が高速で湾内に侵入!恐らく深海棲息艦ですっ!」

かが「警報を発令させて。貴女達は準備を整えてから追いかけなさい」

たかなみ「分かりましたっ!」

かが「提督がいないときに限って・・・」

提督「こっちに向かってきてないか・・・」

提督「うわっ、本当に向かってきやがった!」

提督「こうなったら・・・」カチャ

?「テイトク、迎エニキタヨ」

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1942年 1月3日
広島県呉市 呉鎮守府

提督「・・・」

提督「・・・夢か?」

加賀「おはようございます、提督」

提督「かがか・・・、どうした?そんな古めかしい格好なんかして」

加賀「古めかしい?それよりも提督はご自身の服装を気になさってはどうです?」

提督「はあ?」

加賀

加賀「先日の宴会から着替えていないでしょう」

提督「宴会?何を言っているんだ?」

加賀「訳が分からないのは私の方です。だからあれほど止めたのに・・・」

提督「おい、かが。今日って何日だっけ?」

加賀「1月3日です」

提督「何年の?」

加賀「1942年です。そんなこともお忘れですか?」


提督「人型兵器、通称『艦娘』は大日本帝国海軍の誇る新型兵器である。彼女達は感情があり、時に笑い、そして泣きもする。そのため、
提督と艦娘の間には密接な関係を保つのが好ましい・・・」

提督「本当に太平洋戦争真っ只中に来たみたいだな」

提督「これからどうするかなあ」

コンコン

加賀「失礼します」

加賀「朝食です。どうぞ」

提督「ありがとう、加賀さん」

提督(歴史通りなら、ミッドウェーで沈んでしまうんだよな)

加賀「提督、どうかしましたか?」

提督「いや、何でもない」

彼加賀「そうですか」

提督「なあ加賀、他の艦娘はどこにいるんだ?」

加賀「この時間なら食堂ではないでしょうか。それがどうかしましたか?」

提督「いや、別に・・・」

加賀「そうですか」

提督(見た目や性格はそっくりだな、本当に)

提督「ごちそうさま」

加賀「はい、この後はどうするつもりですか?」

提督「少し皆の様子を見てくるよ」

加賀「今は行かないほうがいいと思いますが・・・」

提督「?」



提督「なんだかんだ言って建物の構造は変わらないな」

提督「食堂はここか」

提督「おーい、入るぞ」

ガチャ

雷「あ、提督じゃない。おはよう」

電「あ・・・、提督なのです・・・。気分が・・・悪いのです」

提督「ど、どうしたんだ?」

雷「昨日の宴会で飲みすぎたのよ。提督は大丈夫なの?」

提督「俺は大丈夫だが・・・」

天龍「オッス、提督・・・」

提督「お前もか」

天龍「俺だけじゃないというかほとんどのやつが二日酔いだぜ・・・」

大井「フフフ・・・、北上さん。やっと・・・、二人の・・・」

北上「大井っち、しっかりして」

提督「こっちもこっちで大変だな」

北上「あら、提督じゃない。おはよう」

提督「ああ、おはよう」

北上「見ての通りよ。さすがに昨日は皆飲みすぎたわね」

提督「大変だな。介護も」

北上「提督、変わってよ」

提督「お前の親友だろ、一応」

北上「・・・違うけど」アッサリ

提督「・・・」

1942年 1月3日
広島県呉市 呉鎮守府 訓練場

提督「右から6の番号始め!」

雷「1!」

天龍「2だ」

北上「3」

最上「4」

瑞鶴「5」

加賀「6」

提督「よし、いつも通りの訓練な」

提督「6人編成で陣形を組んで標的を撃破するんだ。時間は陣を組始めてからの計測な」

提督「では、訓練開始!」

提督(まるで昨日までここにいたような、そんな感覚だ)

提督(日々の業務などに関しては、勝手にやるべき事が頭のなかに浮かんでくる。多少ぎこちないが、これならなんとかなりそうだ)



加賀「北上さんと雷さんは横を固めて下さい。軽巡と重巡は先頭へ」

天龍「よしっ!天龍様の実力を発揮させてやろうじゃねえか!」

加賀「軽巡、重巡は敵を範囲内に捉えたら射撃を開始してください」

瑞鶴「何よ、気取ってるの?」

加賀「余計なことのを喋らないで。目の前に集中しなさい」

加賀「零式艦上戦闘機二一型、発艦します」

瑞鶴「・・・零戦二一型、発艦するわ」

天龍「射撃範囲内だ!撃てっ!」

ドンッ

最上「三連休主砲を喰らえっ」

ドンッ

提督「・・・よし、いいだろう」

提督「各自点検、整備を終えた後休憩だ。では今日の訓練は終了!」



加賀「いつもよりずいぶんと短いですね。寝込んでいる娘達は参加させていませんし」

提督「年明け早々二日酔いなのにたたき起こすのも可哀想だろ」

加賀「提督、もう少し意識を持つべきです。今は戦争真っ只中なんですよ」

提督「ああ・・・」

加賀「仕方のない人です。・・・書類の方は今日は殆んど来ていませんので、ゆっくりしてはどうです?」

提督「そうするよ、ありがとう加賀さん」

加賀「その代わり、明日こそはちゃんと訓練をしてください。あれでは示しがつきません」

提督「分かったよ」

1945年 1月3日
広島県呉市 呉鎮守府 共同部屋

提督(今のうちに鎮守府内を把握しておかないとな)

提督(鎮守府内には艦娘同士の結束を深めるために共同部屋が設けられている。趣味の事をしたり、話し合ったりと自由に使われているらしい)

鈴谷「おっ、提督じゃん。おはよう」

提督「ああ、おはよう。熊野はどうしたんだ?」

鈴谷「部屋の方で寝込んじゃってるよ。見に行く?」

提督「いや、いい」

瑞鶴「提督、おはようございます」

提督「瑞鶴、さっきの訓練の動き良かったよ」

瑞鶴「そ、そう・・・。ありがとう・・・」

瑞鶴「そういえば私、昼食当番だったわ」

提督「お前が作るのか?」

瑞鶴「何よ、ずいぶんと失礼な言い方ね」

提督「世の中には料理ができる奴とできない奴、それと料理をしてはいけない奴がいるんだ。お前は恐らくしてはいけない奴に入る奴だ」

瑞鶴「失礼ね!料理位出来るわよ!」

提督「・・・」

瑞鶴「分かったわよ!今日は提督の好きなものを作ってあげるわ!何がいいのっ!?」

提督「落ち着け、瑞鶴」

提督「そうだなあ・・・、袋麺じゃなかった味噌鯖がいい、味噌鯖」

瑞鶴「味噌鯖?ま、いいわよ」

瑞鶴「その代わり、美味しかったら素直に私が料理上手だと認めなさい。いいわね?」

提督「ああ、いいだろう。何なら次の作戦はお前を旗艦にしてやるよ」

瑞鶴「言ったわね?男に二言はないのよ?」

提督「約束してやるよ」

瑞鶴「絶対に提督の舌を唸らせる逸品を作って見せるわ」

1642年 1月3日
広島県呉市 呉鎮守府 食堂

天龍「おーい、ちゃんと一列に並べよ」

電「今日は何なのですか?」

瑞鶴「んー、誰かさんの希望で今日は鯖の味噌煮よ」

翔鶴「誰かお味噌汁持っていって下さい」

提督「おっ、味噌鯖か」

瑞鶴「提督の希望通りよ。食べてみなさい」

コトッ

提督「了解。翔鶴さん、ご飯取ってもらえません?」

翔鶴「あっ、はい提督」

天龍「各自取ったら席に着けよー」

うんこ

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