【ACfa】西方の空、暁の海【艦これ】 (87)

――西方海域
空から一機の機体が堕ちた。

全身を黒に装飾されたそれは既に大破炎上しており、力尽きたかのように落ちていく。

海面に叩きつけられたネクストは大きな水柱が上げ、沈んでいく。

それはその時代――その世界のモノではなく。

ある世界の技術で作られたモノであった。

ネクスト――元の世界では恐れられ、畏怖された存在である。

海中に沈んでいくネクストには、もうその面影は残っていなかった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434548315

海中から一人の人間(バケモノ)が浮上していく。

「ぷはぁっ!」

海面に出て大きく息を吐く彼を見て、海面に立つ彼女は彼に砲門を向けて問いかける。

ヲ【お前は――何者だ】

注意書き忘れてた
艦隊これくしょん×ACfaです
息抜きに書いてるので過度な期待はしないでください

長門「提督、第四艦隊から打電が入りました」

提督「どうかしたのか?」

長門「それが……西方海域、遠方の水平線に何かが墜落した、と」

提督「――っ! 馬鹿がっ……!」

提督「直ぐに墜落現場に迎え! もしかしたらまだ生きている人が――」

長門「――提督、墜落したそれは飛行機でもヘリでもないそうです」

提督「……どういうことだ?」

長門「それが、飛行機でもヘリでも隕石でもなく、こう……見たことない物が落ちたそうです」

提督「なんだ? UFOでも落ちたと言うのか?」

長門「一部の娘はそうとも言っているそうです」

提督「長門はどう思う」

長門「見間違いか、幻覚の類かと」

提督「……思えば最近、みんなが働き詰めだったからな。第四艦隊が帰ってきたら……いや、鎮守府に所属全ての艦娘に休暇を与えてくれ」

長門「了解しました」

心地よい潮の香りが彼の鼻腔をくすぐる。

白濁した意識の中、彼は見た。

目一杯広がる水平線に、海面を飛び跳ねる魚の群れ。

幼少の頃読んだおとぎ話のような光景に彼はただ苦笑し、再び眠りに落ちるのだった。

ヲ【……】

彼女は、彼女達は無言で彼を拠点に運び込んだ。

陸に返すかどうか悩みながら。

その頃、西方海域の深海にて、もう一つの化物が覚醒しようとしていた。

――私は誰だ。

何者であるか思い出そうと思考に耽るも、答えは出ない。

記憶の欠損は激しいが、誰かが隣に居たことを彼女は覚えている。

――その名をなんと言っただろうか

その者と共にいた一人がその名を読んでいたことを思い出し、彼女は口の端を釣り上げて呟いた。

その者の名は――

「――首輪付き」

海面まで浮上した彼女は目を開き、空を見上げる。

「空は、海は、こんなに綺麗だったんだね。首輪付き」

特に読まなくてもよし

首輪付き
大虐殺ルートクリア後、メガリス内部にてリンクス戦争の英雄(ac4の主人公)との戦闘にて相打ち
その直後本編に
AMS接続の後遺症が体を蝕み続けている

ストレイド
首輪付きが初任務の時に搭乗した機体
機体構成はリンクス戦争の英雄(AC4の主人公)が愛用した機体のコピーをオペレーターがチューニングしたもの
ラインアーク所有のメガリス内部にて、ホワイトグリントを失ったリンクス戦争の英雄と対決
お互い同じ機体構成で首輪付きが不利と思われたが、経験不足を補う戦闘センスでリンクス戦争の英雄と相打ちに
西方海域に沈んだ後、艦娘(?)として息を吹き返す

提督
一鎮守府の最高司令官。階級は元帥
様々な艦娘を所有し、その誰もが高い練度を誇っている
最近の悩みはローマ掘りで失った資材と高速修復剤
そのためか潜水艦と遠征部隊には頭が上がらない

ヲ級
flagship改。西方海域にて首輪付きを拾う
彼を陸に返すか悩むが、彼女が見たストレイドについて興味があるため拠点に連行中

彼が所属する艦娘に休暇を与えて数日が過ぎた

休暇を喜ぶ者、不満を漏らす者、特に変わらない者

その反応は多種多様であった

その過ごし方もまた然り

訓練に励む者、部屋に集まり雑談に花を咲かせる者、甘味を楽しむ者、外界に出て買い物を楽しむ者

そして彼もまた、休日を執務室で謳歌していた

視界の隅に映る書類の山が積み上げられているが、今はそれを咎める艦娘も休暇を謳歌している

提督「――」

服を着崩し、口笛を吹きながら厚みの薄い本を読み耽る

内容は過激な物が多く、もし駆逐艦の子達に発見された場合は憲兵のお世話になることであろう

提督「――っ!」

人の気配を察した彼は、その本を迅速に隠すと来訪者に備える

その間僅かに一秒足らず。対秘書艦用に鍛えられた無駄に見えて、実用的

だが本来覚えなくてもいい悲しいスキルである

ゴーヤ「――っ!」

勢いよく執務室のドアを開けた伊58――通称ゴーヤは提督に啖呵を切った

ゴーヤ「暇だから何か仕事をやるでち!」

その一言に提督は思わず目頭を押さえた

常日頃オリョール海域に派遣し、敵補給艦の撃破を担当してた彼女は口癖のように休みを要求していた

だがしかし、実際休暇を与えられると何をすればいいのかわからず、此処に来たのだろう

熱くなった目頭を拭い、彼女を見ると口を開いた

提督「そうか。なら一つ、偵察を頼めるか?」

ゴーヤ「いいよ。オリョール? キス島?」

提督「いや、カレー洋のリランカ沖まで頼みたい」

ゴーヤ「いいけど、なんかあったのぉ?」

提督「他の鎮守府から気になる話があってな。その周辺の深海棲艦が見当たらないそうだ」

ゴーヤ「怪しいでちね」

提督「だろ? それで現在、他の鎮守府が調査に出向いているんだが、ゴーヤ達も独自に調査して来て欲しい」

ゴーヤ「どうして独自に?」

提督「一度断った手前、面倒くさいだろ? 現場の判断はゴーヤに任せる。納得したら直ぐに艦隊を組んで出撃してくれ」

ゴーヤ「編成もゴーヤに任せるんでちか?」

提督「潜水艦の面子だけ休み返上なんて言えないだろ? 一人すら集まらなかったら出撃させないからな」

ゴーヤ「……」

――西方海域
ゴーヤ「どうしてよりにもよって……」

ろーちゃん「でっち頑張ろうね」

ゴーヤ「だからでっちじゃないでち!」

ろーちゃん「でも自分ででちって言ってるよね」

ゴーヤ「違うでち! でっちは丁稚と被るからやめるでち!」

ろーちゃん「でちがでっちと被って……?」

ゴーヤ「もういいでち!」

ろーちゃん「うん! 頑張ろうね!」

ゴーヤ「――っ!」

ろーちゃん「――っ!?」

呂500――通称ろーちゃんはその異様な光景を見て唖然とする

見たことのない数の深海棲艦が深海から浮上し、同等の数の深海棲艦が海中に没する

思わず彼女達は海面から顔を出すと、激しいという言葉すら生ぬるいほどの戦闘に目を奪われた

一人の少女が空を翔け、宙を滑る

放たれた青い閃光は正確に深海棲艦を撃ち抜き、一度海面に着地したかと思うと、眩い閃光と共に海面ごと敵を焼き尽くす

再び飛び上がると急加速し、迫りくる艦載機を迎撃し始める

縦横無尽に空を翔け、休む間も無くたった一人で数多の深海棲艦を撃沈させるその様を見て、彼女は呟いた

ろーちゃん「――ワルキューレ」

その少女――ストレイドは困り果てていた

戦闘が始まり数日が経過した。

実弾は既に底を尽き、残されたのはEN兵器のみ。

倒しても倒しても沸いてくる、彼女にとって謎の生命体――深海棲艦

倒した数は百を超え、二百に届く前に数えるのを諦めた

飛来する艦載機の機銃をクイックブーストで避けながら溜息をつく

眼下に視線を投げるが、その数が減る気配はまだ現れない

彼女は先刻よりこちらを見ている少女達に視線を投げる

現在五組のグループがこの海域に存在している

海中に沈み、現れ続ける深海棲艦

それらを撃沈しているストレイド

遠くから此方を観察している三組

六人構成が二組、二人構成が一組

「――あの二人かな」

少女達と目が合うと二人は一瞬固まるが、彼女はその硬直が解けるよりより早く動いた

オーバードブースト――エネルギーの大半を消費し、彼女は一気に亜音速まで加速する

硬直が解けた二人は海中に潜って逃げ込もうとするが、彼女は逃さない

海中まで潜り込み、二人を脇に抱えると、彼女は戦闘海域を離脱した

ゴーヤ「でちぃいいいいいぃぃっ!」

情けない悲鳴を戦場に響かせながら

特に読まなくても大丈夫

制海権が取られている海域の上空を飛行するのは半ば自殺行為とされている
故に提督は第四艦隊の報を受けて(命知らずの)馬鹿がと漏らしている

首輪付きの世界では海もコジマ粒子に汚染されているため海はとても危険
例えるなら原子力発電の汚染水にダイビングする以上の危険度がある
ストレイドは本能的に空はもちろん海も汚染されていない事を察している

西方海域で一人佇む艦娘(?)を襲うも、手に負えず付近に救援要請がかかる
結果西方海域ほぼ全ての深海棲艦が集結して撃沈、再生を繰り返してた

ここの長文はネタバレにならない程度に

泊地水鬼「マダオキナイノカ?」

彼女は体育座りで彼に問いかける

来るはずもない返答を待ち、彼女は手に持つ木の棒で彼の横腹を突つく

ここ数日、彼女は暇を持て余していた

謎の脅威に対抗すべく近海全ての深海棲艦が迎撃に向かったのが約三日前

足も翼も無いために拠点に留まることを余儀無くされた彼女だが、特にやることもなく今に至る

泊地水鬼「オキロー」

彼女は横たわる彼の腹部に腰を降ろすとその男の顔色を伺う

僅かに顔を顰めるだけでそれ以上の反応を彼は示さない

しばらく彼の顔を見つめた後、興味がなくなったのか鼻歌を歌い始めるのであった

その頃彼――首輪付きは静観し、情報を集めていた

意識を取り戻して約半日だが、様々な情報が手に入った

波の音、そしてそれが反射する環境

潮の強い香り、柔らかい太陽の光

底冷えし始めた気温――そして

泊地水鬼【〜〜】

音程を外しまくった能天気な鼻歌が辺りに反響する

彼は目を開けて辺りを見渡した

予想通り海と繋がっている洞窟の中

洞窟から外を見ると暁の水平線が広がっており、自分を椅子に少女はなおも調子外れの鼻歌を歌っていた

唯一彼の誤算があったとすれば――

泊地水鬼「――ヤットオキタカ」

その少女が人ならざる者であったことである

戦闘海域離脱を開始して約一分、ストレイドはオーバードブーストを解くと近くの海岸に着地する

「さぁ、起きて」

ゴーヤ「でちぃぃ……」

脇に抱えた少女を解放するも、フラフラと地面に崩れ落ちた

「……参ったかも」

前屈みに座り込んで呟くが大きなお腹の音が辺りに響く

「なんだろう。この感覚」

数日間戦闘を行った彼女の体は空腹を訴えているが、どうすればいいか解らず、目の前の二人の少女の目覚めを待つのだった

長門「ワルキューレ……? ですか」

彼女達二人から最後に送られた打電を見ながら首を傾げる

北欧神話に登場する複数の半神

戦場における死を定め、勝敗を定める女性とされている

提督「この打電はゴーヤじゃない。たぶんろーちゃんのものだな」

彼女が難しいドイツ単語を知っているわけがない――そう付け足して戯けてみるも、その胸中は穏やではなかった

何故二人で行かせたのか。何故第四艦隊の話を真面目に聞かなかったのか

考えれば考えるほど後悔は増すばかりである

長門「それから二人からの打電は……?」

彼はかぶりを振って答えると彼女も消沈し、短く相槌を打って呟く

長門「数日前、第四艦隊が見たという謎の物体……」

提督「長門も気になるか」

長門「西方海域に落ちたという何か。そして姿を消した深海棲艦と彼女達……」

長門「偶然にしてはでき過ぎている。話を聞く必要があるかと思いますが……?」

提督「……そうだな」

本当に関係ないけど

this war of mineってゲームに嵌りつつあり怖い
内戦の中で生き残るのが目的なんだけど、キャラクターエディットで艦これのキャラ作って遊んだりとか

幸運メンツで扶桑だけが生き残ったりとか
鬱雪風とかギャップ生まれる時もありますし

ここも読まなくていいけど

ストレイドが戦闘海域から離脱してあと
残った深海棲艦達は残った二組12人の艦娘と対峙するも
先ほどの戦闘で既に満身創痍
数の暴力があるので、戦闘が始まれば勝てるだろうけどそそくさと撤退した模様
艦娘も艦娘で敗色濃厚かつ偵察が目的だったのでおとなしく帰路についた

……時速900km以下だから亜音速であってるはず(うろ覚え

泊地水鬼「オオッ!」

彼女は彼が作った焼き魚をみて感嘆をあげる

「……食べるか?」

泊地水鬼「――ッ!」

彼女は問いに答えず、彼の持つ焼き魚にかぶり付いた

満面の笑みを浮かべ、歓喜の声が洞窟に響く

一口二口と食べ進め、あっという間に平らげた

泊地水鬼「モット! イマノヲ!」

彼は呆れたように肩をすぼめると、再び魚を捌き始める

――夕刻、泊地水鬼の元に現れた補給艦ワ級が食糧を持ってきた

彼女は彼に食べろと促し、火を起こして調理した結果が現状である

「一ついいか?」

彼は魚を捌く手を止めて、彼女に問いかける

「お前達は何者だ」

泊地水鬼「――っ」

その瞬間、場の空気が凍結する

彼女の瞳から熱が失せ、どこか冷たい眼差しで彼を見る

泊地水鬼「オマエハ、カンムスヲシッテイルカ?」

その冷たい眼差しの意味するところを彼は知っている

敵になるなら容赦しない

どこか納得した様子で彼はかぶりを降って答えた

「残念ながら、聞き覚えがない。お前らがそのカンムスなのか?」

その回答に満足したのか彼女は笑みを浮かべて答える

泊地水鬼「ナラオシエナイ。ソレヨリモ!」

彼女は期待に満ちた眼差しで彼の手元の魚を見て、彼を見る

「了解」

そう言うと彼は魚の調理を再開するのだった

ゴーヤ「――うぅ……」

冷え込んだ外気に晒されて、ゴーヤは身震いしながら目を覚ました

ゴーヤ「ろーは!」

彼女は急いでろーちゃんを探し辺りを見渡し、彼女を見つけてほっと胸を撫で下ろす

ろーちゃん「でっち……オリョクル」

ゴーヤ「嫌でち」

彼女の寝言に条件反射的でそう答えてゴーヤはハッとし、再び辺りを見渡した

辺り一面が木で覆われ、空を見上げれば雲一つない夜空が見下ろしている

ゴーヤ「あいつは!?」

ゴーヤとろーちゃんを連れ去った張本人

あの謎の少女の姿が見当たらないことに気づき、ゴーヤはろーちゃんの肩を揺する

ゴーヤ「ろー! 早く起きるでち!」

ろーちゃん「んぅ……おはようでっち。あれ? ここって」

ゴーヤ「――いいから早くここを離れるでち!」

あの少女は常軌を逸している。

本能的に告げるソレに耳を貸し、ゴーヤはろーちゃんの手を引いてその場を離れようとする

小首を傾げるろーちゃんを林から引っ張り、海岸に出て唖然とする

ゴーヤ「えっ? ここって……」

ろーちゃん「鎮守府だぁ」

林を抜けると少し離れた所に彼女達の鎮守府が見える

――鎮守府まで運んでくれたのか? とゴーヤは深読みするも、直ぐにそんなことはないことを知る

ろーちゃん「あっ、さっきの人!」

ゴーヤ「――っ!」

腹部を押さえながら一歩一歩、静かに近寄る少女にゴーヤは警戒する

少女は腹部を押さえたまま膝をつき、目に涙を溜めて上目遣いでゴーヤを見つめた

何事かと更に警戒強めると、彼女のお腹から大きな音が辺りに響いた

「もう動けない……助けて」

零れ落ちる少女の涙を見てゴーヤは確信する

――ろーと同じで天然の匂いがするでち、と

ヲ級【……】

ヲ級を筆頭に、泊地水鬼の部下達は困惑する

泊地水鬼「……」

静かに寝息を漏らす泊地水鬼と、彼女を膝に乗せたまま眠る彼

ヲ級【お前達は先に休め】

その一言で数十の深海棲艦が洞窟を出て、深海に沈み眠りにつく。

そして一人残った――泊地水鬼のお守り役でもある彼女はその男に手を伸ばした

「――っ」

しかし、彼に触れる前に手首を掴まれヲ級を目を見開く

彼は静かに目を開くと、真っ正面からヲ級を見た

「何か用か」

【コイツ……っ!】

首輪付きの手を振り払い、ヲ級は一歩二歩と後ずさる

「彼女の仲間か……?」

【……?】

彼はそう問いかけると彼女はしばらく間を置いてから小首を傾げる

「……?」

それに釣られて彼もまた小首を傾げた

「あぁ、君は……」

言葉を理解できないのか、彼はそう言おうとして言葉を切る

「こっちに来い」

言葉は伝わらずとも、彼は手振りだけで近寄るように伝える

【……何のつもりだ】

警戒しているのか、ヲ級は砲門を向けながら注意深く彼に近寄った

そんな彼女を見て彼は僅かに口角を吊り上げて笑う

膝の上で眠りにつく泊地水鬼を左手で支え、腰を浮かせて右手を伸ばしてヲ級の頭に手を乗せる

先刻それで喜んだ彼女を笑顔を思い出しながら、彼はヲ級の頭を撫で始めた

そしてそれを受けて、ヲ級は目を見開く

彼女は最大限の注意を払っていたにも関わらず、頭に手を乗せられて初めて気が付いた

もし彼が首を狙って攻撃した場合、自分は対処できたのだろうか

ヲ級は目を閉じて自身に問いかけると、再び目を開いて彼を見た

彼の頭に銃口を突き付け、彼の出方を伺う

彼は一瞬目を丸くするも、すぐに微笑んだ

右手を彼女から離すと再び地面に座り、口を開く

「俺は彼を再び英雄に仕立て上げた」

言葉が伝わらないと解っていながら、解っているからこそ彼は言葉を紡ぐ

「人類の天敵と相討ちになったその時に、俺の役目は終えている」

「だから好きにするといい」

そして彼はそっと目を閉じた

「例え殺される相手が異形の化物でも、俺はそれを受け入れよう」

――許さない

彼の膝で眠っていた彼女は口の動きだけでヲ級に伝えた

――コイツは私のものだ

ヲ級は無言で頷くと、踵を返してその場を後にした

洞窟を出ると、彼女は自分の頭に手を置いて呟く

ヲ級【いつ以来だろうか。人に触れたのは】

そしてすぐにかぶりを振ってため息をつくと、眉間にシワを寄せて自身の体を見る。

ヲ級【――少し、くらい過ぎたか】

鈍い痛みを誤魔化すように空を見上げ、あの少女の事を思い出す

月光のように透きとおる白髪と、それすらも塗り潰さんとする真っ黒の艤装

何百という数の差をものともしない圧倒的な戦闘能力

――私達ですら、まるで赤子のように

ヲ級【……】

彼女は唇を強く噛み、一筋の血が流れる

夜空の月を眺める彼女の目には、僅に黒色の光を孕んでいた

特に読まなくても

ヲ級の私達ですら はflagship改ですらと読み替えても可

大虐殺ルートの解釈だけど
一般人に手を出さずに革命を起こそうとしたのがテルミドール筆頭にORCA旅団
それを防ごうとしたのがウィンD
そしてクローズ・プランを確実に成功させるために一般人に手を出したのがオールドキング

そのオールドキングに協力した首輪付きは約一億の人類を手にかける
そのことにテルミドールは激怒し、彼らを裁くために再びオッツダルヴァとしてウィンDの側につく
カラードのリンクスと対決した二人はそこで死ぬはずであったが、首輪付きだけが生き残る

死に損ねた彼は再び空に登る
多くの命を奪い、クレイドルを撃墜させ
クローズ・プランは最終段階に入る
人類に天敵とすら呼ばれる自分はもはや不要の存在
首輪付きは死に場所を求めて、かつての英雄の元に向かう

みたいな感じ
そんな事より黒咲の出番はまだかよ(遊戯王の話)

暗い雰囲気が提督の執務室に流れる

集められた六人の艦娘はみんな俯き、彼の言葉を待った

口を開き、それを言葉にしようとするも、それを認めたくないが故に口を閉ざす

大鯨「……提督」

絞り出すかのように呟いた一言に、彼は目を見開く

辛いのはみんな同じである

だからこそ、その役目を果たさなければならない

彼はそう奮起して口を開くと、それを言葉にして告げる

提督「ヒトゴーヨンマル。西方海域にて二名の通信が途絶」

提督「伊58、呂500。待機中の第四艦隊が捜索に当たったがヒトキュウサンマルに捜索を断念」

提督「……轟沈だ」

その一言で潜水母艦、大鯨がついに耐えきれず泣き崩れる

そして彼女だけではない

伊168、伊19、伊8、伊401、そしてまるゆ

ある者は下を向いて、上を向いて、提督を見て、目に溜まった雫が零れ落ちるのだった

ゴーヤ「うわぁ……」

部屋の外で彼女は呟いた

彼女は旗艦の責務を果たすために一人で執務室の前に訪れていた

ドアノブを半分回したところで大鯨の声を聞いて静観していたのだが、それが失敗だったとゴーヤは後悔した

この空気で入らないといけないのか、と

朝日が登るのとほぼ同時刻、洞窟の中で睡眠を取っていた泊地水鬼は、首輪付きの膝の上で静かに目を覚ました

彼を起こさぬ用に静かに立ち上がろうとするも、立った瞬間に声をかけられる

「よく眠れたか?」

泊地水鬼「……そう言うお前は寝たのか?」

問いかけたはずが逆に問いかけられ、彼は嘆息して答えた

「仮眠なら取った。それで、これからどうするつもりなんだ?」

泊地水鬼「――ここで待つ。再建の目処が立つまで」

「そうか。そう言えばまだお礼を言っていなかったな。色々と世話になった」

泊地水鬼「どう致しまして。それで――」

泊地水鬼「――この後はどうするつもり?」

彼女は一つ間を置いてそう問いかける
表情こそ彼には見せないが、その声色はあの時と同じ

彼女の逆鱗に触れれば、きっと容赦なく殺されるだろう

歴戦の彼がそう直感するほどに、彼女の言葉は静かながらも殺気を孕んでいた

「外の様子が知りたい」

泊地水鬼「……そう」

彼女は興味なさそうにそう呟いた

そして彼女の腕が彼に伸びかけたのと同時に、彼女は問いかけられる

「一緒について来てくれないか?」

その問いに小首を傾げながら問い返す

泊地水鬼「……私がか?」

「籠の中の鳥はごめんだ。だが、見知らぬ土地で一人は心細いものだ」

肩をすぼめてそう嘯く

彼女はその答えを聞き、ジーと彼を見て呟いた

泊地水鬼「……嘘つき」

付き合いは僅か一晩であるが、彼がその程度の人間ではない

何故か彼女はそう確信していた

「一緒に来てくれるか?」

そう尋ねる彼を見て、彼女は答えずにそっぽを向くのであった

提督「君の名前は?」

「ストレイド」

提督「……長門、ストレイドという艦に聞き覚えは?」

長門「ありません」

提督「それで君はどこの国の艦娘なのかな?」

「国? ――あえて言うならレイレナードかな」

そう補完して彼女は答えた

その回答に提督と長門そして彼女の背後にいる武蔵はどこの国だと頭を捻る

提督や艦娘達が頭を捻るのも無理はない
現にそんな国――企業はこの世界には存在しないのだから


「そんな事より聞きたいことがあるんだけど、昨日襲ってきた人――あの生き物は何?」

提督「……深海棲艦だ」

聞き覚えのない単語に彼女は小首をかしげる

「深海棲艦?」

提督「そうだ。海を住処とする敵だ。俺達人類と、君達艦娘の」

「それで、私も襲われたってこと?」

提督「そうだ。だからこそ提案がある。私達と共に戦ってくれないか?」

「……」

泊地水鬼「〜〜」

海岸の砂浜に、木の葉を踏み歩く足音と調子外れの鼻歌、そして揺らめく波の音が響く

フード付きのマントを羽織った彼女が先行し、その後を男が追う

その男は辺りの光景を見て眉を顰める

かつて人の手により舗装されていた道路は廃びれ、落ち葉の絨毯が風に吹かれて模様を変えていく

泊地水鬼「……どうかしたの?」

彼は視線を彼女に戻すと、そこには顔を覗き込んでくる泊地水鬼の姿があった

まるで何かを試すような眼差しに彼は答る

「人は、海を捨てたのか?」

彼女は踵を返して前へと歩みを進めながら答える

泊地水鬼「――本当に何も知らないのか」

「あぁ、目が覚めてからわからないことだらけだ」

泊地水鬼「なら、この道を真っ直ぐ進むといい。そこに港町がある」


「そこに人は住んでいるのか?」

泊地水鬼「もちろん」

そして彼はかぶりを振って答えた

「そうか。なら引き返そう」

泊地水鬼「どうしてそうなる」

「人間と、敵対しているんだろ?」

ゆっくりと、その場の空気に亀裂が入る

それに合わせたかのように風は止み、道路脇の木々に止まっていた鳥達が一斉に飛び立った

立ち止まり、振り返った彼女は静かに彼の目を見据えて口を開いた

泊地水鬼「どうして、わかったの?」

彼女の目から光が消え、その言葉を鋭利な刃物のように彼に突き付ける

そして彼はそれにかぶりを振ると口を開いた

「勘違いしないで欲しい。俺は君を危険な目に合わせるわけにいかないだけだ」

泊地水鬼「……」

「気を失う前、海に落ちたのは覚えている。助けたのは君の仲間、そうだろ?」

泊地水鬼「……」

「……もしそうなら、命の恩人の仲間を危険な目に合わせることはしたくない」

泊地水鬼「例え、この手が多くの血で染ってても?」

「無論だ。だからここで引き返すのが一番なんだ」

「君を街の中に連れて行くわけにはいかない。だが俺一人で行かせるほど、君に信用されてるとも思っていない」

泊地水鬼「……なら死ぬ気で守ればいい」

「……?」

泊地水鬼「私は街に行く。義理を通したいなら死ぬ気で守れ」

泊地水鬼「私を売れば――多くの人を殺めよう」

「……そこまでして街に何を求める」

泊地水鬼「街に行けば昨日のような物が食えるのではないのか?」

「あぁ――まぁ、たぶんそうだろうけど」

泊地水鬼「よし、なら早く行こう」

意気揚々と道沿いを歩く彼女を見て、彼は小さな溜息をつくのだった

キリがいいから昼寝する

特に読まなくてもよし
昨日の夜(本編1日目)、提督室の前にいたゴーヤが執務室に入ると大鯨に抱きつかれたりした後、その日に見たことを報告する
その過程でストレイドの事も話、提督がストレイドに興味を持ち始める感じ

そしてゴーヤが報告してる時
ストレイドはろーちゃんに案内されて食堂で食事を取っていた
ストレイドの燃費は悪く、大和型以上の食事量にろーちゃんは驚いているも
一番驚いた人物は、後日急激に資材が減った提督でしたという話

前も書いたけど、提督は春の比較的大規模な作戦で資材の多くを使い込み、備蓄していたところだった

鉄と重油と硝煙の臭いが彼女の鼻を満たす

ストレイドは工廠の一室、装備を開発する為に設けられた部屋の中で、退屈そうな眼差しで忙しなく働く妖精を見ていた

彼女の背後に好奇心に満ちた眼差しで見ている提督と、その秘書艦の長門も同伴している

妖精「――」

作業が終わったのか、ストレイドの妖精が消沈した様子で彼女の元に戻る

提督「失敗か」

そう言うと彼は再び開発資材と燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトを彼女に手渡した

これで通算10度目の失敗である

一度の開発に3分前後かかる為、手持ち無沙汰である彼女は暇を持て余していた

「……」

まだやるのか、と言いたそうに彼を見るながら、彼女は再び開発資材を妖精に手渡す

長門「提督――そろそろ」

提督「分かっている。これで最後にしよう」

彼女はその事に安堵すると再び忙しなく動く妖精を見つめるのだった

これで通算10度目の失敗である

一度の開発に3分前後かかる為、手持ち無沙汰である彼女は暇を持て余していた

「……」

まだやるのか、と言いたそうに彼を見るながら、彼女は再び開発資材を妖精に手渡す

長門「提督――そろそろ」

提督「分かっている。これで最後にしよう」

彼女はその事に安堵すると再び忙しなく動く妖精を見つめるのだった

そして数分後ようやく出来た装備に提督はもちろん、長門、そして当の本人ですら驚きを隠せずにいた

提督「なんだこの装備は」

「たぶん02-DRAGONSLAYERかも」

長門「ドラゴンスレイヤー……?」

「刀身を短くすることで密度を高めた剣の一種だね」

提督「これが剣だと言うのか……?」

そう問いかける彼に、彼女は頷く

彼女はそれを左手に装備すると、右手で積み上がったペンギン人形を一つ、宙に放り投げた

「ただし――」

彼女が左手を振り上げると同時に、その刀身が姿を現す

伸びた光の刀身はペンギン人形を見事に捉え、胴体を真っ二つに焼き切った

真っ二つに焼き切られた人形は綿を周りに零しながら地面に落ち、二度三度とバウンドする

そして人形が動かなくなる頃にはその刀身の姿はなかった

その光景を唖然と見ている二人に彼女は説明する

「――レーザーブレード。まぁこれは私のと比べると見劣りするけどね」

提督「……それは誰にでも扱えるものなのか?」

「さぁ? 試してみれば?」

ドラゴンスレイヤーを差し出され、長門は少し戸惑いながらそれを手に取った

長門「――思ったより軽いのだな」

長門はそれをおもむろに振ってみるも、その刀身は現れない

彼女は嘆息をつくとストレイドに尋ねる

長門「どうすればあの光が出るんだ?」

「えっ、こう……ブイーンってすれば……」

長門「……ブイーン?」

「街に入る前に約束してくれ」

泊地水鬼「なに?」

「街に入ったら俺から離れないこと、顔を見られないようにフードを取らないこと」

泊地水鬼「……面倒くさい」

不服そうにそう呟きながら彼女はフードを深くかぶる

そして歩幅を一瞬落として彼の横に並ぶと、彼を見上げて口を開く

泊地水鬼「君は隠さないの?」

「それは俺が人には見えないってことか。俺は顔覚えられても困らないからいいんだ」

泊地水鬼「……ズルイ」

「気を付けろ。そう遠くない所に人の気配がする」

泊地水鬼「どうして人がこの距離でわかるんだ」

「修羅場は潜ってるからな」

泊地水鬼「そう……後は任せるから」

そう言うと彼女は口を閉ざすのだった

最初に彼が感じたのは違和感だった

港町だと言うのに沿岸部に人の気配は殆どなく、海辺にいるのはボロボロの服を着た人間のみ

その人達は何かに怯えるように身を震わせ、海に糸を垂らしている

街の中心部に向かいながら彼はそっと呟く

「この街に来たことは?」

彼の小さな問いに応え、彼女も小さな声で答える

泊地水鬼「あるわけがない」

「そうか……」

泊地水鬼「それよりも――」

「――わかってる。なんとかするさ」

泊地水鬼「お手並み拝見」

その言葉を合図に彼は左足を軸に反転する

前に突き出した右脚が地面に着くと同時に震脚させて飛びかかり、約5メートルの距離を一瞬で詰め寄った

首輪付き達の背後を付けていた男は驚愕し、後ろに逃げようとするも間に合わない

繰り出された掌底が顎を打ち抜き、追撃の右拳がその男の頬に刺さり殴り飛ばす

泊地水鬼はヒューと口笛を吹いくと楽しそうに口を開く

泊地水鬼「本当に人間?」

「それは俺が人に見えないってことか? さてと――」

首輪付きはその男の襟首を掴むと街を引き返す

泊地水鬼「それ以上どうするつもりだ?」

「確かめたいことがある。拷問染みたことが苦手ならやめるが……?」

泊地水鬼「お前、私達よりタチが悪くないか?」

南西諸島海域――東部オリョール海域の海上にて、ストレイドは随伴に付けられた子達に問いかける

「補給艦を三隻撃破。間違ってない?」

そう問われ、随伴艦の伊19――通称イクが答える

イク「合ってるけど、本当に一人で大丈夫なの?」

それに伊401が続く

しおい「そうだよ。やっぱりみんなでやった方が……」

そう心配する二人にゴーヤ達が反論する

ゴーヤ「心配無用、大丈夫でち」

ろーちゃん「うん。たぶんその必要はないかなって」

「時間が惜しいから、行ってくる」

イムヤ「ちょっと待っ――」

イムヤ「――えぇ……」

ハチ「なにあの速度……というかあの娘、空飛んでない?」

初見である面々は唖然とするが、ゴーヤは何故か誇らしげに胸を張る

そしてろーちゃんはろーちゃんでゴーヤの真似をして胸を張るのだった

ストレイドの耳に風切の音が断続的に響く

通常水力と前方へのクイックブーストを組み合わせ、速度に緩急を生み出しながら敵艦隊に突撃する

彼女の眼下で単縦陣を組む敵艦隊が対空放火で応戦するも、彼女のチェンジオブペースに惑わされ、かつ直撃しそうな砲撃は的確に左右のクイックブーストで躱される

上空の的に魚雷は意味をなさず、敵艦隊は上空を飛行する艦娘をただただ見送るのだった

そして前方の敵艦隊、単縦陣の後方に控える撃破目標を二隻捉え、彼女は口の端を釣り上げた

深海棲艦の目視可能範囲に入ると、軽空母ヌ級の口が開く

艦載機、深海棲艦戦が飛び立とうする瞬間――オレンジ色の光が艦載機ごとその口内を撃ち抜き、沈黙する

ストレイドはバックユニットを切り替えながら通常水力で接敵すると、右手のマシンガンを構えて有効射程まで様子を見ながら近付く

それを見て戦艦ル級と重巡リ級は、前方の空から接近する艦娘に偏差射撃を開始する

主砲副砲を織り交ぜて射撃するもその砲撃は悉く躱されてしまい、彼女の接敵を許してしまう

そして射程圏内に入った瞬間、補給艦に向けたマシンガンが火を吹いた

一発、また一発と補給艦を貫き、蜂の巣の如く無数の風穴が空く

一隻目の撃破を確認したストレイドは再びバックユニットに切り替えながら前方への離脱を試みる

そしてバックユニット――EC-O300に切り替え終わると反転し、再びオレンジ色の光が敵艦隊に迫る

そして補給艦を焼き切るのを確認する前にストレイドは再び反転し、傷を負うことなく敵艦隊の射程圏内から離脱するのだった

そして進軍し、更にもう一隻の補給艦を屠ると彼女は北部に主力艦隊らしき影を確認する

「消化不良だし、いいよね?」

口を歪めると彼女は垂直方向に上昇する
上へ上へ、更に上空へ

そしてギリギリ対流圏内である高度10000メートルを突破する

そしてストレイドは更に上空の成層圏を見上げると口角を釣り上げ、敵艦隊に向けて自由落下を開始する

輪形陣の真ん中に陣取る戦艦ル級

彼女の真横を通り過ぎるように角度を微調整し、彼女は一気に加速する

自由落下で得た速度、一瞬だけ発生させたオーバードーブーストとクイックブーストの速度が合わさり、亜音速を超え、遷音速の速度で目標向けて落下する

そして彼女の左手の武器、07-MOONLIGHT――通称月光が戦艦ル級の主砲ごと切り裂くと海面に激突し、敵艦隊ごと吹き飛ばす程の大きな水柱を上げるのだった

その衝撃は少し離れた所で、ストレイド帰りを待つ彼女達のところまで届いていた

大きな波が起き、なんとか全員が集合するとその直前に見えた巨大な水柱に興奮したしおいが大声をあげる

しおい「何さっきの水柱!」

ハチ「というかさっき上から落ちたのってもしかして……」

イムヤ「えっ、隕石の類いじゃないの?」

イク「でも途中で加速してたのね」

それを引き起こしたであろう張本人の顔を思い出し、数人が血の気を引かせる

ゴーヤ「ふっふーん」

ゆーちゃん「ふーん」

そうドヤ顔をするゴーヤを見て、ハチ、イク、イムヤがその横腹を小突く

ゴーヤ「ちょっ、なぜゴーヤだけでち!?」

イムヤ「ろー、ゴーヤの真似はしなくていいから」

ろーちゃん「反省します……」

ハチ「ろーは良い子だから」

ゴーヤ「ゴーヤも良い子でち!」

イク「良い子は駄々を捏ねない――のね」

イクの視線の先に何かが映る

海面に浮かんでいるソレはただプカプカとワカメのように彼女達の所に流れてきている

その様子をほぼ全員が唖然として眺める
そしてそれは彼女達の前を通り過ぎ、そのまま静かに流れされていく

イムヤ「……帰りましょうか」

イムヤがそういうと、他の娘達も静かに頷くのだった

こうして潜水艦の面々は意識を失って漂うストレイドを回収すると、鎮守府に向けて航行するのだった

津波とかの被害やばそう(小並感

特に読まなくてもいいけど
ネクストはリンクスがA.M.S接続しないとまともに動かせない欠陥品
ただし使い込まれたネクストはA.M.S接続時の名残でリンクスが死んだ後に再起動することがある

ネクスト時の首輪付きとA.M.S接続の名残で、戦闘時は無意識に首輪付きの動きを真似している感じ
最後はストレイドが首輪付きがしない動きをして自滅して大破した

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月23日 (火) 10:12:56   ID: rN-9yzHj

首輪付きが深海側に、ストレイドが艦娘側に付く展開かな?
楽しみにはしてるから続きはよ

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