黒子「真ちゃん」緑間「!?」 (50)

緑間「なんの真似だ、黒子」

黒子「高尾くんのモノマネです」

緑間「見れば分かるのだよ。バカにしているのか」

黒子「すみません、そういうつもりでは」

緑間「ならいいのだよ」

黒子「ありがとうなのだよ」

緑間「やっぱりバカにしているのだよ!」

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黒子「すみません。高尾くんのように呼べば緑間くんと仲良く話せるかなと思いまして」

緑間「勘違いするなよ。俺は高尾とは親しくもなにもないのだよ」

黒子「照れないでください」

緑間「照れてないのだよ」

黒子「ムキになると余計照れているように見えます」

緑間「照れてないのだよ!」

黒子「緑間くんはいつもテーピングしていますよね」

緑間「当たり前なのだよ。3Pシュートは水物、繊細なタッチが必要だ。精度の高いシュートを放つのには指先のコンディションが重要になるのだよ。指だけではなく爪も需要だ。爪の手入れも欠かしてはいない。このテーピングは指先を保護し、常に最良のコンディションでいるためのものだ。そうやって万全を尽くせばそれに見合う結果がついてくる。だから俺のシュートは外れない」

黒子「……zzZ」

緑間「寝ているのだよ!」

黒子「はっ、すみません。話が長くてつい」

緑間「黒子。俺をおちょくっているのか」

黒子「そういうわけでは。ですが緑間くんの徹底ぶりはすごいと思います」

緑間「それが人事を尽くすということなのだよ」

黒子「僕も人事を尽くします」

緑間「ほう、どうするのだよ」

黒子「周りに気配を悟られないよう、先ず息を止めます」

緑間「死んでしまうのだよ!」

黒子「人事を尽くすことは難しいですね」

緑間「……いや、むしろお前はよくやっているのだよ」

黒子「そうですか」

緑間「少なくともキセキの世代の中では努力はしている。それはみんな認めているのだよ」

黒子「そんな……照れます」

緑間「……フン」

黒子「じゃあ僕もテーピング始めます」

緑間「始めなくていいのだよ」


緑間「そもそもお前はあまり指先を使わないだろう」

黒子「そうかもしれません」

緑間「パスはもちろん、あの消えるシュートもそうだがお前のフォームは独特なのだよ」

黒子「ありがとうございます」

緑間「褒めてない。だが敵になると手強かったのは事実なのだよ」

黒子「それは僕も同じ思いでした」

緑間「……フン」

黒子「まぁ勝ったのは僕ですけど」

緑間「うるさいのだよ!」

緑間「次は勝つ」

黒子「望むところです」

緑間「今年の秀徳は強いぞ」

黒子「何だかんだ言ってチームのこと大好きですよね」

緑間「それはないのだよ」

黒子「も~真ちゃんたら~照れんなって!」

緑間「なんの真似だ」

黒子「ミスディレクションです」

緑間「……」


黒子「ところで緑間くん、ずっと持ってるそれはなんですか」

緑間「これか。これは今日のラッキーアイテムなのだよ」

黒子「僕の目が間違っていなければ、鉄アレイに見えるのですが」

緑間「いつまでもなく鉄アレイなのだよ」

黒子「……重くないですか」

緑間「重くはない。ラッキーアイテムだからな」

黒子「僕、人事を尽くさなくてもいいかなと思ってきました」

緑間「……」

黒子「でもそれ、腕に負担がかかるんじゃ」

緑間「なめるなよ。俺がこれごときに動じるわけないだろう」

黒子「まぁ3kgですもんね」

緑間「余裕なのだよ」

黒子「あ、僕思いついちゃいました」

緑間「何をだ」

黒子「もっと重いものにすればよりラッキーが集まってくるんじゃないですか?
僕ちょっと買ってきます」

緑間「今ものすごい勢いでラッキーが遠のいているのだよ」

緑間「待て黒子」

黒子「なんですか」

緑間「重さは重要ではないのだよ」

黒子「そうなんですか。じゃあ同じのを沢山買ってきます」

緑間「待て黒子」

黒子「なんですか」

緑間「ひとつあれば十分なのだよ」

黒子「でも沢山あったほうがご利益がありそうじゃないですか」

緑間(今日ほど占いを恨んだことはないのだよ)

黒子「でも緑間くんの徹底ぶりはすごいです」

緑間「当然のことをしているだけなのだよ」

黒子「ちなみに僕の今日のラッキーアイテムはなんですか」

緑間「水瓶座の今日のラッキーアイテムはチェーンソウなのだよ」

黒子「……僕今日はラッキーじゃなくていいです」

緑間「残念なのだよ」

黒子「ところで緑間くん。あのシュートはどうやって打つんですか」

緑間「お前に言ったところで真似できるものではない」

黒子「教えてくれてもいいじゃないですか」

緑間「教えても無駄だと言っている」

黒子「そんなこと言わないでください」

緑間「大体、ボールもないのに何を言ってるのだよ」

黒子「そうですね……じゃあとりあえずこの鉄アレイで」

緑間「やめるのだよ!」

黒子「真似できないとは言いますが黄瀬くんにコピーされてたじゃないですか」

緑間「うるさい。それに、それがやつのスタイルなのだよ」

黒子「そうですけど」

緑間「厳密に言えばあれは完璧コピーではないのだよ。黄瀬のシュートはシュートまでのタメを更に長くすることによって再現しているのであって、俺のシュートには程遠い。見た目だけ同じであってもその違いは大きい。特に試合中に関しては……」

黒子「zzZ」

緑間「黒子ォ!」

黒子「すみません、つい」

緑間「もはやわかってやっているようにしか見えないのだよ」

黒子「でも話はちゃんと聞いていました」

緑間「それならいいのだよ」

黒子「やっぱりおにぎりの具は昆布ですよね」

緑間「何を聞いていたんだお前は」

緑間「大体、お前のパスもシュートもコピーされていただろう」

黒子「えぇ。あれにはびっくりしました。正直……」

緑間「?」

黒子「かなりむかつきました」

緑間「珍しいな。だが同感なのだよ」

黒子「見ただけでコピーっておかしいですよ」

緑間「チートのようなものだな」

黒子「それ緑間くんが言います?」

緑間「……フン」

黄瀬「あれー?黒子っちじゃないっスか。緑間っちも」

黒子「黄瀬くん」

緑間「黄瀬……」

黄瀬「なーにやってんスか?ふたりで」

黒子「ちょうど黄瀬くんの話をしていたんです」

黄瀬「マジっスか!黒子っちが俺の話をしてくれるなんて~」テカテカ

緑間「悪口だがな」

黄瀬「えっ、ひどっ!黒子っち~本当っスか?」

黒子「本当なのだよ」

緑間「それをやめろ!」

黄瀬「プッ。何スかそれ、緑間っちのモノマネっスか?」

黒子「そうです」

黄瀬「全然似てないっスね」

緑間「やられているこっちは不愉快なのだよ」

黄瀬「とか言いつつ嬉しがってんじゃないんスか。黒子っちとラブラブできて」

緑間「それはないのだよ」

黒子「それはないです」

黄瀬「冗談っスよ。そういえば二人共冗談通じない人種だったっスね」

黒子「緑間くん程ではありません」

緑間「うるさいのだよ」

黒子「黄瀬くんのコピーはすごいなって言ってたんです。むかつきますけど」

黄瀬「いやー黒子っちに褒められると照れるっスよ~今むかつくっつったっスか?」

緑間「確かに中学のときに比べれば成長したのだよ。むかつくが」

黄瀬「おだてても何も出ないっスよ~むかつくっつったっスか?」

緑間「だがコピーばかりで自分では何もできんがな」

黄瀬「カチーン。聞き捨てならないっスね。何なら今すぐ1on1してもいいんスよ」

緑間「そうしたいがあいにくボールも何もないのだよ」

黒子「鉄アレイならあります」

緑間「黒子ォ!」

黄瀬「なーんか、邪魔したみたいっスね」

黒子「別に邪魔ではありません。うっとうしいだけです」

黄瀬「黒子っちが冷たい……」

緑間「泣くな。うっとうしい」

黄瀬「泣いてないっスよ!」

黒子「そうですよ。緑間くんじゃあるまいし」

緑間「泣いてないのだよ!」

黄瀬「ま 、今日は帰るっスわ。ふたりともごゆっくり~」



黒子「行っちゃいましたね」

緑間「なんだったのだよあいつは」

黒子「僕たちも帰りますか」

緑間「そうだな」

黒子「ではまた」

緑間「バイバイなのだよ」

緑間「で」

黒子「どうしたんですか」

緑間「なんでついてきているのだよ!お前の家はあっちだろう!」

黒子「引っ越したんです」

緑間「そうなのか……って、騙されないのだよ!」

黒子「落ち着いてみどりん」

緑間「その顔でみどりんはやめろ」

黒子「すみません」

黒子「帰る前にバニラシェイク買いません?」

緑間「ひとりで行って来い。俺は要らないのだよ」

黒子「おごりますよ」

緑間「いらないと言っている」

黒子「……」

緑間「じゃあな」

黒子「いいですよ別に。でもこの鉄アレイはもらっていきますね」

緑間「お前いつの間に……待て黒子!」


黒子「やっぱりおいしいですね、ここのバニラシェイク」チュー

緑間「別に普通なのだよ」チュー

黒子「ひとの金で買っておいてよくそんなことが言えますね」

緑間「お前がおごるといったのだよ!」

黒子「冗談だったのに……」

緑間「……シェイク代返すのだよ」

黒子「これも冗談です」

緑間「ややこしいのだよ!」


緑間「しかし、まぁなんだ……確かにおいしくないこともないのだよ」

黒子「素直じゃないですね」

緑間「うるさい。用が済んだらとっとと帰るのだよ」

黒子「何言ってるんですか。家はもうすぐそこですよ」

緑間「俺の家なのだよ!ついてくるな」

黒子「鉄アレイ返しませんよ?」

緑間「む……」


黒子「おじゃまします」

緑間「お茶を飲んだらすぐ帰るのだよ」

黒子「わかりました。先に部屋に行ってますね」

緑間「なんで知って……まぁいい。俺は何か飲み物を入れてくるのだよ」

黒子「すみません、ありがとうございます」

緑間「……フン」

黒子「緑間くんの部屋は……ここですね」コンコン

黒子「おじゃまします」

青峰「よぉテツ」

黄瀬「あ、黒子っち。さっきぶりっス」

黒子「」

黒子「何してるんですか二人とも」

青峰「見りゃわかんだろ。くつろいでんだよ」

黄瀬「俺は青峰っちについてきたきたんス」

黒子「そうですか」

青峰「テツは何しに来たんだよ」

黒子「僕も緑間くんの家でくつろごうと」

青峰「奇遇だな。バスケ以外でも合うとこあんじゃねーか」

黄瀬「おもしろくなってきたっス!」

ガチャ

緑間「すまない黒子、アイスティーしかなかっ

青峰「よぉ緑間」

黄瀬「あ、緑間っち。さっきぶりっス」

緑間「」ガシャーン

黒子「あ、こぼした」

緑間「な、なぜいるのだよ!」

青峰「こまけぇこたぁいいじゃねぇか。なぁテツ」

黒子「そうですね」

緑間「そうですねじゃないのだよ!今すぐ帰れ!」

青峰「動くな緑間!」

緑間「な」ピタ

青峰「破片踏んだらあぶねぇだろ」

緑間「そうだな、すまない……じゃないのだよ!」

黄瀬「いやほんと危ないっスって」

青峰「黄瀬。とりあえずそこの箒で破片集めろ」

黄瀬「りょーかいっス。取りこぼさないよーに天帝の眼使うっス」

黒子「出たパーフェクトコピー」

青峰「さすが黄瀬だな」

黒子「僕は雑巾とってきます。緑間くん雑巾はどこですか」

緑間「雑巾なら風呂場……言ってる場合じゃないのだよ!帰れ!」

黄瀬「アンクルブレイク」

緑間「うぉっ」

黄瀬「危ないんで緑間っちはそこに座っててっス」

黒子「僕らが片付けますんで」

青峰「緑間、座ってねぇで新しいの4つ入れてきてくれよ」

黄瀬「俺コーラがいいっス」

黒子「じゃあ僕バニラシェイクで」

緑間「……頭が痛いのだよ」

青峰「風邪か?」

緑間「そういうことじゃないのだよ。あとお前も動け」

緑間「さて」

緑間「掃除も済んだし、飲み物も入れた。とりあえず落ち着くのだよ」

青峰「zzZ」

緑間「青峰、俺のベッドで……まぁいい。黄瀬」

黄瀬「なんスか」

緑間「なぜお前らがここにいるんだ」

黄瀬「それを言うなら黒子っちだって何でここにいるんスか」

緑間「こいつはただ金魚の糞のように俺についてきただけなのだよ」

黒子「その言い方やめてください。傷つきます」

緑間「じゃあ腰巾着にしてやるのだよ」

黒子「それならいいです」

黄瀬「どう違うんスか……」

黄瀬「俺は緑間っち達と別れてからしばらくぶらぶらしてたら、青峰っちと会ったんスよ」

緑間「続けろ」

黄瀬「んで何してんスかって聞いたら、今から緑間っちの家に行くんだっつって」

黄瀬「てっきり緑間っちと遊ぶんだと思って、俺も行くっスって言ったら勝手にしろって」

黄瀬「んで着いたら緑間っち居なくて」

黄瀬「約束してたんスかって聞いたら、そんなもんするわけねーだろとか言って」

黄瀬「とりあえずピッキングするかっつって鍵こじ開けて」

緑間「ちょっと待て」

黒子「青峰くんピッキングできるんですね」

黄瀬「俺に勝てんのは俺だけだーって言いながら開けてたっスよ」

緑間「状況はわかったのだよ。とりあえず一発殴らせろ」ゴゴゴゴ

黄瀬「おお俺っスか!?」

緑間「当たり前だ!普通はそこで止めるのだよ!」

黄瀬「そんな!大体青峰っちの持ち前の速さで止める暇なんてなかったっス!」

黒子「それは仕方ないですね」

緑間「仕方なくないのだよ!」

黄瀬「いったぁ~……痛いっス!」

緑間「当然だ。痛く殴ったからな」

黒子「スーパーロングレンジ左フックでしたね」

緑間「黙れ黒子」

黄瀬「青峰っちはお咎めなしっスか!?」

緑間「こいつは今から殴るのだよ」

黒子「次はスーパーロングレンジ左ストレートにしましょう」

黄瀬「黒子っち楽しそうっスね」

緑間「シュッ」ゴッ

青峰「ってぇ!!おいテツ!どこにパスして……あん?」

緑間「目が覚めたか」

青峰「ん?夢か」

青峰「テツが顔面にイグナイトパスしてきやがったのは覚えてんだが……いてて」

青峰「あれ、なんかほっぺが腫れてんだけど……おいテツ!」

黒子「僕じゃないです。黄瀬くんです」

青峰「黄瀬てめぇ!」

黄瀬「ちょ、黒子っち!」

黄瀬「いったぁ~……痛いっス!なんで2発も殴られてんスか!」

青峰「おめぇがわりぃんだろーが」

緑間「まさに暴君なのだよ」

黒子「怖いですね」

黄瀬「緑間っちの所為っスからね!」

緑間「もとはといえば俺の家に忍び込んだお前らが悪いのだよ」

緑間「そもそも何をしに来たのだよ」

青峰「特に意味はねぇ!」

緑間「帰れ!」

黄瀬「せっかく集まったことだし遊ぼーよ」

緑間「帰れと言っているのだよ」

黄瀬「連れねーっスよ~、ねぇ黒子っち」

黒子「そうですね、僕も少し遊びたいという気持ちはあります」

緑間「さっきまで散々遊んでただろう。主に俺で」

黒子「それに」

緑間「なんだ」

黒子「緑間くんが普段どんな生活をしているのか……僕、気になります」

緑間「それは違うアニメなのだよ!」

青峰「ちなみにお前らが来る前に部屋ん中一通り漁ったんだが」

緑間「おい青峰」

青峰「すげぇもんがあった」

緑間「青峰ェ!」

黒子「なんですか、それ」ランラン

緑間「目を輝かせるな」

青峰「そこの本棚のバスケ本この間

緑間「ふん!」ドゴォ

青峰「ぐぉ……」

緑間「来い。話がある」グィ

青峰「ちょ、離……いてぇ!力強ぇ!こんにゃろ……離せ、おいテツ!たすけ」ズルズル

バタン


黒子「行っちゃいましたね」

黄瀬「っスね。一体本棚に何が……」

黒子「気になりますね。調べてみましょう」

黄瀬「さすが。話が早くて助かるっス」

黒子「バスケ本、これですね」

黄瀬「ここに何が」

緑間「何もないのだよ」

黒子「!」
黄瀬「おわっ!」

緑間「くだらん詮索をするな」

黄瀬「ちょ、いつから居たっスか!マジで気づかなかった」

黒子「僕より影薄くなってましたよ」

緑間「うるさいのだよ」

黄瀬「で、なーに隠してんスか」

緑間「なんでもないと言っている」

黄瀬「教えてよ~帝光中バスケ部の仲間っしょ?」

緑間「今は敵同士なのだよ」

黄瀬「まぁまぁそうかたいこと言わずに」

黒子「これですかね」っファイル

緑間「黒子ォ!」

黄瀬「でかしたっス!」

緑間「つくづく厄介なのだよ。お前の影の薄さは」

黒子「ありがとうございます」

緑間「褒めてないのだよ。返せ」

黄瀬「何スかそれ」

黒子「アルバムみたいですね」

緑間「返せ」バッ

黒子「そうは行きません。バニシングドライブ!」

緑間「な、消えただと……」

黒子「そう簡単に取り返されては、こまります」

緑間「黒子……」ギリッ

黄瀬「何遊んでんスか」

黒子「緑間くん、これ……」

緑間「……」

黄瀬「何スか何スか。って写真?」

黒子「中学時代の写真ですね」

黄瀬「バスケ部ばっかじゃん。しかも俺居ないとき」

黒子「みんな幼いですね」

黄瀬「あ、俺出てきた」

緑間「返すのだよ」

黒子「バニシングドライブ!」

緑間「くっ……」

黄瀬「黒子っちそれ気に入ったんスね」

黄瀬「緑間っちももう諦めなよ」

緑間「……」

黒子「いろんな写真がありますね」

黄瀬「何か見返してみると良い思い出もあったっスよね」

黒子「はい」

黄瀬「にしても緑間っちにこんな一面があったとは」

黒子「ツンデレですか」

緑間「うるさいのだよ!」

問題はそこじゃねぇ!



黄瀬「この声は……」

黒子「青峰くん?」



ガチャ


ボロ峰「おう」

黄瀬(うわー、もうすでに満身創痍なんスけど。緑間っちに何されたんスか)

黒子「それで、問題というのは」

黄瀬(え、この姿見てスルーっスか)

青峰「最後から3つめのページだ」

緑間「青峰、未だ殴り足りなかったか」

青峰「そんなことよりセミ取りしよーぜ!」

黒子「青峰くん、この季節にセミはいません」

黄瀬「そういうことじゃないと思うけど」

青峰「いいじゃねぇか緑間」

緑間「よくないのだよ」

青峰「もとチームメイトだろ。仲良くしよーぜ」

緑間「うるさい」

黒子「このページですね」

緑間「おい」

黄瀬「緑間っちと……誰スかこの横の女の子は!」

緑間「……頭が痛いのだよ」

青峰「風邪k

緑間「そういうことじゃないのだよ!」

黒子「緑間くん、僕、気になります」

黄瀬「俺も気になるっス」

青峰「実は俺も」

緑間「……」

黒子「緑間くん」

青峰「吐けよ、カツ丼食うか」

緑間「いらないのだよ……わかったのだよ」

緑間「大した話ではないが、まぁもう時効だな」

黄瀬「面白くなってきたっス!」

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