【バンドリ】戸山香澄「沙綾とデートしてる気分になれるCD」 (55)



※キャラ崩壊してます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515040337

――市ヶ谷家 有咲の蔵――

戸山香澄「作りたくない?」

牛込りみ「…………」

花園たえ「…………」

市ヶ谷有咲「…………」

りみ「いいねっ」

たえ「いいと思う」

有咲「いいな」

香澄「でしょー!」

りみ「デートしてる気になれるCDって言うと、あれだよね、沙綾ちゃんに色んなシチュエーションでお話してもらうって感じで……」

香澄「そうそう! 私たちでさ、色んな場面の台本作って、沙綾に収録してもらおうよ!」

たえ「うん、それいい。香澄ってやっぱり天才だと思う」

香澄「やだなぁ、そんなに褒めないでよ~えへへ」

有咲「待て待て待て。そう簡単に台本って言うけどなぁ、お前、実際にそういうの書いたことあんのかよ?」

香澄「ないっ!」

有咲「自信もって言う事じゃねーだろ!」

香澄「でも有咲、考えてみて?」

香澄「例えば何もやることがない休日にさ、『あー暇だなぁー、誰かから電話でも来ないかなー』って考えてたら、スマホが鳴るの。電話の着信音ね」

香澄「それでね、誰からだろって画面を見たら『?さーや?』ってディスプレイに表示されてるの」

有咲「…………」

香澄「……ね?」

有咲「……香澄、実はお前頭いいだろ」

有咲「その後の展開が次から次へと脳内に浮かんできやがる」

香澄「え~そんなぁ、有咲ほどじゃないよ~えへへへ」

りみ「うん……お休みの日に沙綾ちゃんから電話って……素敵な響きだね」

たえ「一緒に花園ランド建設したい」

有咲「つまり浮かんできたこれらを文章に起こせば……」

香澄「そう、台本になるっ!」

有咲「天才かよ」
たえ「天才だね」
りみ「天才だよ」

香澄「もーそんなに褒められたら照れちゃうよ~えへへへへ」

たえ「じゃあ、今日の蔵練(蔵で練習の略)はそういう方向で」

有咲「全員で一回書いてみてから合せてみるってことで」

りみ「頑張りますっ」

香澄「よーし、それじゃあ今日も元気にやってこーっ!」

四人「ポピパっ、ピポパっ、ポピパパピポパー!」


――1時間後――


香澄「みんな、出来たーっ?」

たえ「私は出来たよ」

りみ「私もっ」

有咲「準備オッケー」

香澄「よーっし、そしたらまず私の考えたデートから見せるねっ!」

香澄「舞台は……ショッピングモールっ! 沙綾と一緒にお買い物~!」

――香澄の妄想 待ち合わせ場所にて――

山吹沙綾「あ、おーい!」

沙綾「ごめんね、ちょっと遅れちゃって。ちょっと純がぐずっちゃっててさ……」

沙綾「え、そんなに待ってないって? ……そっか、じゃあ君もさっき来たばっかりなんだ」

沙綾「そっか、私とのデートはそんなに楽しみじゃないから、ちょっと遅れて来てもいいかって気持ちなんだね……」

沙綾「…………」

沙綾「……ぷっ、ごめんウソウソ! そんなに慌てないでって!」

沙綾「そんなこと言ったら遅れた私だって楽しみにしてなかったってことになっちゃうって」

沙綾「え? ホントは楽しみすぎて30分前からずっとここで待ってた?」

沙綾「……あ、あはは、そうなんだ。……そう言われちゃうと私も嬉しいんだけど……ちょっと照れるな……」

沙綾「……うん、ありがと。待たせちゃってごめんね? さ、行こっかっ」


――――――――――

有咲「あー、いいなぁこれ」

りみ「ちょっとお姉ちゃんっぽい沙綾ちゃんにからかわれるのっていいよね……」

たえ「その後にストレートなことを言われて照れてるのもまた好印象。ポイント高いよ」

――――――――――

――ショッピングモール――

沙綾「ごめんね、デートなのに私の買い出しに付き合ってもらうみたいな感じになっちゃって」

沙綾「……いや、私とならどこで何してても楽しいって言ってくれるのは嬉しいんだけど……ちょっと人が多いとこだと反応に困るかな」

沙綾「うわっ、と……やっぱり休みの日だと人が多いね~。また人にぶつかりそうになっちゃったよ」

沙綾「うん? どうしたの、何か言いたげだけど」

沙綾「……ははーん」

沙綾「あーそうだねー、人が多いからね、はぐれたら大変だねー」

沙綾「……うん、うん。それで?」

沙綾「……察してほしい? うーん、何をかなぁ? 別にはぐれても電話すればすぐに合流できるよ?」

沙綾「……ふふ、そうだね。頻繁に電話してたら確かにバッテリー減っちゃうね」

沙綾「うん、それじゃあはぐれないように、その対策として……」

沙綾「手、つなごっか♪」

沙綾「……どうして君がお礼を言うの?」

沙綾「なんとなくって……ふふ、変なの」

沙綾「それじゃ、まずどこのお店から回ろっか」

沙綾「え、私の買い出し? ああ、それは最後でいいよ」

沙綾「荷物なんて持っちゃったら、手を繋げなくて君とはぐれちゃうかもしれないしね?」

沙綾「そうだよー、君から言い出したことなんだから。はぐれないようにちゃーんと、しっかり手を握っててね」

沙綾「……私が綺麗で柔らかい手をしてるって?」

沙綾「ふーん、君は私の手を握ってそういうこと考えてるんだ~」

沙綾「あはは、ごめんごめん、からかっただけだよ」

沙綾「……ありがとね。私ってお店の手伝いしたりドラム叩いたりしてるからさ、あんまり女の子らしい手、してないなってたまに思う時あるんだよね」

沙綾「だからそういうとこ褒められるとちょっと嬉しいかなー、なんて」

沙綾「……いや、だからさ、あんまり人が多いところで私の手が大好きって言われても……反応に困るってば……もう」


――――――――――

たえ「沙綾の手、すごく綺麗で私は大好き」

りみ「握るとなんだか安心する素敵な手だよ、沙綾ちゃん!」

有咲「なんで沙綾と手を繋いでるとあんなに安らぐんだろうな」

――――――――――

沙綾「……そういえば、君ってあんまり服にこだわりって持ってないよね」

沙綾「うーん、それは良くないなー」

沙綾「……色々種類があるからよく分からない? よーし、それなら今日は私が君をコーディートしてあげよう」

沙綾「私好みのいい感じに仕立て上げてあげるね?」

沙綾「ほらほら、そんな遠慮しないで大丈夫だよ」

沙綾「お店もいっぱいあるし、この際だから色んな格好に挑戦してみよう」

沙綾「じゃ、最初はあのお店からね」

………………

沙綾「いやー、色んなコーデ試したねぇ~」

沙綾「え? 貴重な体験だったけどちょっと疲れた?」

沙綾「あはは、ダメだぞーあのくらいで疲れてちゃ。なんだったら今度、ドラム教えようか? 叩いてると体力つくよ?」

沙綾「……うん、君の言う通り、手取り足取り教えてあげるよ?」

沙綾「ふふ、自分から言い出したのに赤くなってる。何を想像したのかなぁ?」

沙綾「あははは、やっぱり面白いよね、君って」

沙綾「……そうだね。そろそろ私の買い出し、済まそっか。期待してるよ、荷物持ち♪」

………………

――夕方 山吹ベーカリー――

沙綾「わざわざごめんね、ウチまで荷物持ってもらっちゃって……」

沙綾「え? これくらい余裕、いい運動になったって?」

沙綾「ふふ、そっか。ありがと」

沙綾「折角だし、ちょっと上がってお茶でも――ってああ、また純と紗南が喧嘩してる……」

沙綾「今日は遠慮しとくって? ……うん、ホントにごめんね。いつも私の都合ばっかりに振り回させちゃって……」

沙綾「ううん、気にしてないって言ってくれるのはありがたいんだけどね、やっぱり悪いなって」

沙綾「……え? 次の休み? 次は……来週の木曜かなぁ、バンド練習も店番もない日は」

沙綾「うん? チケット? 野球観戦……ああ!」

沙綾「……覚えてたんだね、私が好きなチーム」

沙綾「そんな、沙綾のことなら何でも覚えてるって……恥ずかしいなら言わなきゃいいのに」

沙綾「顔が赤いのは夕日のせいだって? ……ふふ、そうかもしれないね」

沙綾「ありがと。じゃあ……来週の木曜、楽しみにしてるね」

沙綾「……うん、またねっ!」

――――――――――
―――――――
――――
……

香澄「……どう?」

りみ「いい……」

有咲「いいな……」

たえ「私も一日中沙綾の荷物持ちしたい」

香澄「ね! ホントそれだよ!」

有咲「沙綾の姉属性がいかんなく発揮されていた」

りみ「やっぱり沙綾ちゃんはお姉ちゃん属性だよねっ」

香澄「お、そういうりみりんも私と同じ路線?」

りみ「う、うん……多分……。香澄ちゃんの後だとちょっと自信ないけど……」

たえ「大丈夫、りみ」

りみ「おたえちゃん……?」

たえ「足りないものがあればみんなで補う。いいものがあればみんなで褒めあう。それがポピパだから」

有咲「まぁ……おたえの言う通りだな」

香澄「そうだよりみりん!」

りみ「みんな……ありがとうっ……」

りみ「それじゃあ私の台本、見せるね……!」

――りみの妄想 山吹ベーカリーにて――

沙綾「あ、おはよー。ありがとね、店番手伝いに来てくれて」

沙綾「うん、そうなんだ。たまにはお父さんとお母さんにも羽を休めてもらいたいからさ、一日まるまる休んでもらって、日帰りだけど温泉旅行にね」

沙綾「まぁ……純と紗南もいるからもしかしたら余計に疲れるかもしれないけど」

沙綾「ふふ、昨日の夜、すごく楽しそうに準備してたなー二人とも」

沙綾「今日の朝もね、いつもよりずっと早い時間に起きなきゃいけないのに、私が起こす前にしっかり起きてきてさ」

沙綾「いっつもそれくらいすんなり起きて来てほしいなーってちょっと思っちゃった」

沙綾「うん? どうしたの、私の顔をじっと見て。何かゴミでも付いてる?」

沙綾「……すごく優しい顔をしてた?」

沙綾「そうかな……私はいつも通りなつもりだったけど……」

沙綾「綺麗で見惚れてた、って……そ、それはちょっと言い過ぎじゃないかな……あはは」

沙綾「さ、そんなこと言ってないで、そろそろ準備済ましちゃおっか」

沙綾「今日はそこまで忙しくならないとは思うし、何回か手伝って貰ったことはあるから、勝手は分かるよね?」

沙綾「……そんな不安そうな顔しないでも平気だよ。私も出来る範囲でサポートするからさ」

沙綾「流石にパン焼いたりもするからずっとって訳にはいかないけどね」

沙綾「出来るだけ迷惑かけないよう頑張る? 大丈夫だよ、来てもらえただけ十分助かってるからさ」

沙綾「今日は二人だけだけど、頑張ろうね!」


――――――――――

香澄「沙綾と二人っきりでお店番!」

有咲「そういうのもあるのか……!」

たえ「素晴らしい」

――――――――――

――山吹ベーカリー 開店――

沙綾「いらっしゃいませー!」

沙綾「あ、お隣の理髪店の……どうも、おはようございます」

沙綾「あはは、そうなんですよ、たまには温泉にでも行ってゆっくり休んできてって……ええ」

沙綾「大丈夫ですよ、一人じゃないですから」

沙綾「ああいや、純と紗南も温泉に一緒に行ってるので……はい、ヘルプを頼んであるんですよ。カウンターにいる……」

沙綾「え? え、ええまぁ……そうですね。恋人……ですね」

沙綾「も、もう、からかわないで下さいって。パンはいつものでいいですかっ?」

沙綾「はい、それじゃあこれとこれと……はい、どうぞ。カウンターでお会計お願いします」

沙綾「ん?」

沙綾「ちょ、ちょっとおじさん、『沙綾ちゃんみたいな気立てのいいべっぴんさん、逃がすんじゃないぞ』じゃないですよ、何言ってるんですか!」

沙綾「ああもう、君も君で真顔で頷いてないで! 会計済ませて!」

沙綾「ほらっ、もう買い物が終わったなら早く行ってくださいってば!」

沙綾「はいはい、またのご利用お待ちしておりますっ!」

沙綾「……まったく、もう……」

沙綾「ご、ごめんね、隣の理髪店の店主さんなんだけど……いい人なんだよ?」

沙綾「ただちょっとお喋り好きというか、人をからかうのが好きっていうか……」

沙綾「だから君もそんなに真面目に話を受けなくていいからね?」

沙綾「……はい、恥ずかしいセリフ言うの禁止」

沙綾「今、絶対なにか照れくさくなること言おうとしてたよね?」

沙綾「何で分かったって……そりゃ、君の事だもん、見てれば分かるよ」

沙綾「……え? 今のセリフも恥ずかしい?」

沙綾「…………」

沙綾「ほ、ほら、そんなこと言ってないで、またお客さん来るよ!」


――――――――――

たえ「普段はお姉ちゃんしてる沙綾より年上の人」

有咲「その存在により沙綾もまた年頃の女の子なんだということを際立たせる」

香澄「これが……りみりんのやり方……!」

――――――――――

――お昼時――

沙綾「やっぱりこの時間になるとお客さん多いなぁ……」

沙綾「ごめん、お客さん多いんだけど、ちょっとこっち一人で任せてても平気? そろそろパンが焼き上がるからそっちの面倒見なくちゃいけないんだ」

沙綾「……バッチリ任せろって? ふふ……うん、ありがと。じゃあちょっとお願いね」

沙綾「……さってと、パンの様子は……うん、いい具合に焼き上がって来てる」

沙綾「ここの見極めが大事なんだよね……まだお父さんほど慣れてないから目を離せない……」

沙綾「……あっちは大丈夫、かな」

沙綾「…………」

沙綾「バッチリ任せろ、か。あはは、カッコつけてたなぁ」

沙綾「……うん、きっと大丈夫だよね。今までだって私を裏切るようなこと、したことないもんね」

沙綾「だから私はこっちに専念できるよ」

沙綾「朝のおじさんの言葉じゃないけど、将来こんな生活を送るっていうのも……悪くないかもね」

沙綾「なんて。……ふふ」

……………………

――閉店後――

沙綾「おつかれー! 今日は本当にありがとね、手伝ってくれて!」

沙綾「……いやいや、大したことだって。朝から晩まで付き合って貰っちゃって……本当に助かったよ」

沙綾「何か私にして欲しいこととかある? 限度はあるけど、今なら大抵のことは引き受けるよ」

沙綾「……え? 私の焼いたパンが食べたいって……それだけでいいの?」

沙綾「……私のパンは『それだけ』で済ませられるものじゃない?」

沙綾「…………」

沙綾「……あ、うん。私の焼くパンについてそんなに熱く語られるとは思わなかったかな」

沙綾「引いてないってば。ちょっと驚きはしたけど、そこまで好きって言ってくれるのは嬉しい……かな」

沙綾「よーし、それじゃあちょっと待っててね。腕によりをかけて作っちゃうからっ」

沙綾「はいはい、分かってますよ。甘いチョコたっぷりのチョココロネだよね?」

沙綾「本当、甘いもの好きだよね」

沙綾「いやいや、馬鹿にしてないって。そういうところ、可愛いと思うよ」

沙綾「えー? 私の方が可愛いって? 特にエプロン姿にポニーテールがいい?」

沙綾「あはは、ありがと。君にそうやって褒めてもらえると嬉しいよ」

沙綾「んー? からかってないって、本心だってば」

沙綾「……恥ずかしくなるなら言わなきゃいいのに。おかしいんだ」

沙綾「……今日は本当にありがとうね。君がいてくれて、本当に助かったよ」

沙綾「また、さ。こういう時があったら……頼りにしてもいい?」

沙綾「……いつでもオッケー?」

沙綾「うん、そう言ってくれると嬉しいなっ」

沙綾「それじゃ、もうちょっとゆっくりしててね。あ・な・た♪」

沙綾「……なんてねっ!」

――――――――――
―――――――
――――
……

りみ「……い、以上、です。どうかな……?」

たえ「Hey、S〇ri。沙綾と結婚する方法は?」

有咲「オーケーグ〇グル。山吹ベーカリー 永久就職 方法」

りみ「え、えぇ!? どうしたの!?」

香澄「りみりん、止めないであげてっ。あれは必然なの……仕方のないことなの」

香澄「沙綾と一日二人っきりでお店番、それはもう結婚しているのと同じっ!」

香澄「自信がないなんて言っておきながらこんな爆弾を放り込んでくるなんて……りみりん、恐ろしい娘ッ!」

たえ「『ありません』って返ってくる。これ壊れてる」

有咲「はぁ? アルバイトじゃなくて私は人生まるごと終身雇用が望みなんだけど? 天下の検索機能様も使えねーな」

りみ「き、気に入ってもらえたんだよね……? それならよかったぁ……」

たえ「大変素晴らしいお手並みでした」

有咲「りみはもっと自信持っていいと思うぞ」

香澄「その通りだよ、りみりん!」

りみ「みんな……ありがとう……」

たえ「それじゃあ次は私の番」

有咲「おたえか……どんな台本が来るのかまるで分からん」

香澄「楽しみだなー♪」

りみ「おたえちゃん、お願いします」

たえ「うん。それじゃあ話すね」

――たえの妄想 花園ランド(恋人の家)にて――

沙綾「あはは、相変わらず君の家はウサギ多いねー」

沙綾「来るたびに懐かれてきてるし、私の顔、覚えてくれてるのかなぁ?」

沙綾「よしよし、いい子だね~。……うん? どうかした?」

沙綾「……あー、さてはヤキモチ妬いてるなー?」

沙綾「あはは、愛いやつめ~、なでなでしてあげよう」

沙綾「……君、顔はそっぽ向けてるのに全然嫌がらないんだね」

沙綾「沙綾が撫でたいなら仕方ないって? んー、それじゃあ嫌なのに我慢してるんだね……そっか、気を遣わせちゃってごめんね……」

沙綾「…………」

沙綾「……っ」

沙綾「くっ……あは、あははは! 珍しいくらい慌てて弁解してたねっ」

沙綾「うん、冗談」

沙綾「……ごめんってそんなに拗ねないでって」

沙綾「え? なに? 褒めてくれないと機嫌直んない?」

沙綾「はいはい、ウサギより君の方がずっと可愛いよ」

沙綾「あ、これは微妙だった? ごめんごめん」


――――――――――

りみ「沙綾ちゃんに手玉に取られてるよぉ」

有咲「この掌で踊らされてる感、たまんねーな」

香澄「沙綾の掌の上だったら何でもダンスっちゃうよ!」

――――――――――

――恋人の部屋――

沙綾「お邪魔しま……って、まーたなんか君の部屋散らかってない?」

沙綾「この前一緒に掃除したばっかりなのに……あーもう、飲みかけのものは飲まないんだったらすぐ捨てるっ」

沙綾「はいはい、ベッド周りに置きっぱなしの本も本棚に戻してー」

沙綾「またすぐ読むから? そんな遠い距離じゃないんだから、面倒くさがらずにちゃんと戻しなさい」

沙綾「……ウサギのエサもまた新しい種類の買ったでしょ、これ。もうっ、可愛いのは分かるけどちゃんと与え切ってから買わないと古いのが悪くなるよ?」

沙綾「ああもう、紙くずがゴミ箱からこぼれてる。投げ入れようとして入らなかったのをそのままにしないっ」

沙綾「……ふぅ。うん、とりあえずはこんなもんでいいかな……っと」

沙綾「いつも悪いねって、悪いと思うならちゃんと部屋の掃除をしなさい」

沙綾「沙綾がいるとつい甘えちゃう? ああそうですか、私が悪いんだね」

沙綾「うーん……私がいると君の為にならないんじゃ、ちょっと距離を置いた方が――」

沙綾「わっ、びっくりした。どうしたのいきなり……五体投地する勢いで頭下げて」

沙綾「今度から部屋はちゃんと片付けて散らかさないからそれだけは勘弁?」

沙綾「……んー、どうしようかなぁ。何回言ってもちゃんと片付けないからなぁ」

沙綾「私も離れたくないけどなぁ、君をダメにするのも心苦しいからなー」

沙綾「……くすっ、冗談だよ」

沙綾「距離は置かないから、今日からちゃーんと部屋の掃除はしっかりすること」

沙綾「ね?」

沙綾「……うん、良い返事だっ。偉いぞー、ご褒美になでなでしてあげよう」

沙綾「……今度も全く嫌がらないんだね。なんだか今日の君は一段と甘えん坊さんだねぇ」

沙綾「え? たまにはそういう気分になるって?」

沙綾「うーん、これたまにかなぁ、割とよくあるような気がするけど……」

沙綾「…………」

沙綾「最近、何か落ち込むことでもあった?」

沙綾「言いたくないなら言わなくても大丈夫だよ? でも、もし何か胸の中につっかえてるものがあるならさ、吐き出しちゃいなよ」

沙綾「……カッコ悪いからやだ?」

沙綾「ふふ、平気だよ。私はずっと、君の味方だから」

沙綾「カッコ悪いなんて思わないよ。むしろ、信頼してくれてるんだなって嬉しくなる」

沙綾「……うん、いいよ。しばらく撫でててあげるから」

沙綾「…………」

沙綾「…………」

沙綾「……ん?」

沙綾「……うん、うん……」

沙綾「…………」

沙綾「うん。……そっか」

沙綾「バイトで失敗しちゃって、お客さんと社員さんにすごい怒られちゃったんだね」

沙綾「だから今日は、会った時からちょっと元気なかったんだ」

沙綾「……大丈夫だよ、失敗なんてみんなするものなんだから」

沙綾「私だって店番してる時に失敗することもあるし、お客さんに怒られることもあったよ」

沙綾「嫌だよね、そういうこと」

沙綾「『なんでそんなに怒られなくちゃいけないんだ』って思うこともあるよね」

沙綾「……うん、ずっとそう思ってたけどちゃんと謝って、しっかり後始末できたんだ」

沙綾「偉いね、ちゃんと頑張れたね」

沙綾「……ふふ」

沙綾「あ、ううん、ごめんね。いつもこうやってストレートには甘えてこないからさ」

沙綾「素直な君、可愛いなぁって」

沙綾「……もう大丈夫? うん、分かった」

沙綾「お見苦しいところをお見せしました? あはは、いいっていいって」

沙綾「さっきも言ったけどさ……弱ってるところを見せてくれるのはさ、信頼の表れって感じがして嬉しいからさ」

沙綾「あっ、でもだからって部屋の掃除をちゃんとしないのはダメだからねっ」

沙綾「ちゃーんとやることやる人しか私は甘やかしません。抗議は一切認めません。分かった?」

沙綾「……はい、よろしい」

沙綾「え? 次の機会には君が私を甘やかすって?」

沙綾「うーん、あんまり君が甘やかしてくれるとこ想像できないけどなぁ……」

沙綾「あはは、ごめんごめん。それじゃあ、次の機会に期待してるよっ」

――――――――――
―――――――
――――
……

たえ「終わり。テーマは愛と正義」

香澄「…………」

りみ「…………」

有咲「…………」

たえ「あれ、どうしたの三人とも。おーい」

香澄「……はっ!? ごめん、沙綾にひたすら甘やかされる世界からなかなか帰ってこれなかったっ!」

たえ「ああ、分かる。よくあるよね、そういう時って」

香澄「危なかったよぉ、膝枕+頭なでなでは強敵だったよぉ……」

たえ「大変だ、香澄。りみと有咲が帰ってこれなくなってる」

りみ「……ぎゅってしながらなでなでしてほしいなぁ」

有咲「……えへへ」

香澄「ホントだ! 二人ともいい笑顔すっごくポヤポヤしてる!」

たえ「こういう時は……えいっ、全力腕つねり」

有咲「痛っ!?」

たえ「おはよう、有咲」

有咲「あ、あれ、沙綾は……はっ、アレ夢か!?」

香澄「りみりーん、朝だよーっ! えい、イヴちゃん直伝ハグ攻撃っ!」

りみ「はわっ……あれ、沙綾ちゃんどこ……」

たえ「幸せな夢の中だよ、りみ」

りみ「あっ……そっかぁ。台本の読み合せ中だったね」

有咲「……私とりみで起こし方に差がねぇか?」

たえ「気のせいだと思う」

香澄「気のせいだよ有咲っ!」

りみ「か、香澄ちゃん、そろそろ離して欲しいな……」

有咲「いやぜってー気のせいじゃねーだろ!?」

香澄「まぁまぁ。それより次、有咲の番だよっ」

たえ「トリだね。楽しみ」

有咲「え、あー、あー……そうだな」

りみ「どうしたの、有咲ちゃん?」

たえ「有咲も自信がない系? 勇気がないなら私があげようか?」

香澄「ハピネスっ! ハピィーマージカルーっ♪」

有咲「それ違うバンドの歌だろっ!」

有咲「私は自信がないっていうかだな……ちょっと被ったなってとこがあってだな……」

香澄「大丈夫大丈夫っ! 人の数だけそれぞれの愛があるんだよ、有咲っ!」

りみ「そうだよ有咲ちゃん。きっと有咲ちゃんにしか表現できない沙綾ちゃんの素晴らしさがあるよっ」

たえ「こーえにー出せーばどこでーもでーきーるー♪」

有咲「おたえはいつまで歌ってんだよ!? ああもう、とにかく私の台本読むぞっ!!」

――有咲の妄想 沙綾の部屋にて――

沙綾「はい、いらっしゃいませ~」

沙綾「お店の手伝いとかはたまにしてもらってるけど、私の部屋に君が来るのってちょっと久しぶりだね」

沙綾「今お茶淹れてくるから、適当に座って待っててよ」

沙綾「うん? よく片付いてるって?」

沙綾「いやぁ、それは君の部屋が散らかってるだけなんじゃないかなぁ?」

沙綾「最近は真面目に片付けてる? ホントかなぁ……」

沙綾「はいはい。それじゃあちょっと待っててね」


――――――――――

香澄「ほうほう、こちらは沙綾の部屋でのデートですな」

たえ「沙綾の本拠地に攻め入るなんて大胆。すごい」

りみ「沙綾ちゃんのお部屋って安心する匂いがするよね」

――――――――――

沙綾「お待たせー」

沙綾「はい、粗茶ですが……なーんて」

沙綾「どうしたの、キョロキョロして。挙動不審だね」

沙綾「何でもない? ふーん、それならいいけど」

沙綾「それにしても、こうやって二人でゆっくりするのも久しぶりな気がするなぁ」

沙綾「最近はお店の手伝いも忙しかったし、ライブもあったからさ」

沙綾「気が付いたら一か月経ってた! みたいな感じで」

沙綾「……君は寂しかったかな? 最近私となかなか会えなくて」

沙綾「……そっか、良かった。私と一緒だね」

沙綾「うん。私も。私もね、ちょっと……寂しかったかな」

沙綾「やることが次から次へと出てきて、ちょっとへこたれそうな時とかは特にね……」

沙綾「ああごめんごめん! 久しぶりにこうやってゆっくり出来るのに辛気臭い話しちゃったね!」

沙綾「え? 無理しないでほしいって?」

沙綾「……別に私は無理なんてしてないって。まぁそりゃ、大変は大変だったけど、終わってみればそんなでもなかったかなって」

沙綾「それは無理をして倒れる人が言うセリフ? いやいや、大丈夫大丈夫、私はまだそんな歳じゃないって」

沙綾「いやまぁ、確かにバンドのみんなにもお父さんお母さんにもそんな風なこと言われたけどさ」

沙綾「そうやって心配してくれるだけで私は嬉しいよ」

沙綾「……それだけじゃ満足できないって? 私に頼りにされたい?」

沙綾「あはは、私はもう十分、君のことを頼りにしてるよ」

沙綾「これ以上? これ以上って言われてもなぁ……例えばどんな風に?」

沙綾「肩もみ? ああうん、確かに肩がちょっと重いかなって気がしないこともないけど……」

沙綾「あ、本当にやる気だったんだ」

沙綾「あー……それじゃあうん、ちょっとお願いしようかな?」

沙綾「ん? 普段はそうだね、どちらかというとお父さんに肩たたきとかしてあげる側だね」

沙綾「いつもお疲れ様……か。うん、ありがと」

沙綾「……んっ」

沙綾「あ、あはは、あんまり慣れてないから変な声出ちゃった」

沙綾「ん、んー……首の付け根辺り押されるの、ちょっと気持ちいいかも……」

沙綾「へー……人間は頭が重いからここがコリやすいんだ」

沙綾「っ、あ、あっ……そのポイントちょっと弱いかも」

沙綾「んん……次は肩の付け根?」

沙綾「ふぁ……ああ、そこイイ……」

沙綾「ああぁ……すごい気持ちいい……」

沙綾「痛くないかって? ううん、全然平気だよ……」

沙綾「君の手、優しく私を触ってくれるから……すごく心地いいかも」

沙綾「あっ、すご、肩甲骨の辺り……」

沙綾「んぅ、ああ、そこグリグリされるのイイ……すごいよっ……」


――――――――――

香澄「…………」

りみ「わぁ……」ドキドキ

たえ「……ふぅ」

――――――――――

――肩もみ後――

沙綾「んー! あはは、なんかすっごく肩が軽いや」

沙綾「……うん。自分が思ってるよりも疲れてたみたいだね、私」

沙綾「その、ごめんね。本当はちょっと強がってたかも」

沙綾「このくらいみんなやってるんだ、疲れてるけど疲れたなんて絶対に言わないぞっ……みたいな?」

沙綾「うん、そうだね、君の言う通りだよ。倒れてからじゃ遅いもんね。そんなこと私が一番、身を持って経験してるのに」

沙綾「……ふふ」

沙綾「ううん、どうもしないよ。ただ、私って幸せ者だなーって」

沙綾「バンドのみんなにも、家族にも心配してもらえて、君にもこんなに大事にしてもらえて」

沙綾「そう思ったら自然と笑えてきちゃったんだ」

沙綾「だからみんなに、もっともっと尽くしたいなーなんて」

沙綾「はいはい、分かってますって。山吹沙綾、頑張りすぎないよう頑張りますっ。……なーんて」

沙綾「……ねぇ、ちょっとだけワガママ、聞いてくれる?」

沙綾「何でも聞くって……いいのかなーそんな安請負しちゃって」

沙綾「んー、じゃあ……手始めにハロハピのミッシェルをポピパに引き抜いて来てもらおうかな?」

沙綾「……あはは、ごめんごめん。そんな無理難題は言わないよ」

沙綾「明日さ、お店の手伝いもバンドの練習も学校もない、まっさらなお休みなんだ」

沙綾「だからさ……うーん、普段言い慣れてないから恥ずかしいな……」

沙綾「うん、分かった。じゃあストレートに言うね?」

沙綾「今日から明日の夜まで、私にずっと付きっきりで甘やかして欲しいな……」

沙綾「…………」

沙綾「……だめ?」

沙綾「…………」

沙綾「……うん。ありがと」

沙綾「え、顔が赤いって? それは夕日のせいでーす。というか、そういう君の顔も赤いよ」

沙綾「はいはい、夕日のせいね、夕日のせい」

沙綾「ん、荷物取りに一回家に戻るんだね、了解。その間にお客さん用のお布団とか用意しとくね」

沙綾「……でも、寂しいから早く戻って来てほしいかな」

沙綾「え? あ、聞こえてた? あ、あはは……気にしないで焦らずにね?」

……………………

――夜中――

沙綾「……おーい」

沙綾「…………」

沙綾「反応がない。寝たかな?」

沙綾「……正面切ってなかなか言えないから、こんな形になっちゃうけど……いつもありがとうね」

沙綾「君がいてくれて本当に良かった」

沙綾「いつも私のことを助けてくれてありがとう」

沙綾「……大好きだよ」

沙綾「わっ」

沙綾「……寝返り打っただけかな? 起きてたら絶対何かしら反応するもんね」

沙綾「それにしても、くす……可愛い寝顔」

沙綾「えい、写真とっちゃえ。ぱしゃり」

沙綾「ふふ、暗いけどばっちり撮れた」

沙綾「…………」

沙綾「折角だから……2ショットも撮ろっかな?」

沙綾「ちょっとお布団にお邪魔しまーす……いい子だから起きないでねー……」

沙綾「……潜入完了っ」

沙綾「それじゃあ寝顔と私とを……ぱしゃり」

沙綾「うん、上手に撮れたね」

沙綾「……2ショット撮るつもりだけだったけど、なんだか君にくっ付いてると安心する……」

沙綾「このまま……くっついたまま寝ちゃおっかな……」

沙綾「うん……そうしちゃお」

沙綾「……明日も甘えちゃうけど、許してね?」

沙綾「それじゃあ……おやすみなさい……」

沙綾「君も私も……いい夢が見れますように……」

沙綾「……すー……」

――――――――――
―――――――
――――
……

有咲「……終わり」

香澄「…………」

りみ「…………」

たえ「…………」

有咲「いや何か言ってくれよ。無反応でいられるとなんか恥ずかしいんだけど」

香澄「……感動した」

りみ「……ドキドキしました」

たえ「……沙綾のベッドになりたい。ペットでも可」

有咲「えぇ?」

香澄「すっごい感動したっ! いつも頑張り過ぎちゃう沙綾とお互いがお互いを支えあう仲……すごくいい!!」

りみ「ドキドキしちゃった……。お互いの体に触れ合うのを簡単に許せるのって、すごい大人っぽい……!」

たえ「私は沙綾を支え、癒す、ただそれだけの存在になれればいいんだって今気付いた」

有咲「いや、確かに私も自信作を送り出したつもりだけどさ……そんなに褒めんなよ……照れるだろ」

香澄「よーし、これで『沙綾と結婚したくなるCD』の台本が出来たね!」

有咲「タイトル変わってね?」

たえ「本質は合ってるから大丈夫」

りみ「確かにおたえちゃんの言う通りかも……」

香澄「そしたらまず収録するためのスタジオ抑えなきゃ!」

たえ「あ、じゃあ私、麻弥さんに事情話してパスパレのスタジオ貸してもらえないか聞いてみる」

香澄「お願い、おたえっ」

有咲「じゃあ私は台本をデジタル化して印刷するぞ」

りみ「有咲ちゃん、私も手伝うね。あとちょっと思ったんだけどね、時系列を付けてそれぞれの話に関連性を持たせると深みが増さないかな?」

香澄「りみりんあったまいい! それいい案だよっ!」

有咲「了解、じゃあその方向で少しいじるぞ」

香澄「有咲大先生の手腕に任せますっ!」

香澄「じゃあ、私は沙綾にCD化が決まったよって連絡しとくね!」

――――――――――

――同時刻、山吹ベーカリー――

沙綾「ふぅ……今日はお客さん多かったなぁ」

沙綾「ん? 香澄からメッセージが届いてる……なになに」

香澄『さーやさーや! 今度ね、さーやのCD出すことに決まったよ!』

沙綾「CD? うーん、新曲作ったってことかな……それで私が歌うのかな」ピロリン

沙綾「あ、また香澄からメッセージ」

香澄『おたえがパスパレのスタジオおさえてくれたっ! そこで収録だね! あと千聖先輩が演技指導してくれるって!』

沙綾「え、なんでパスパレ……それに演技指導って……」

香澄『さーやはいつなら時間ある??』

沙綾「えーと……よく分からないけど次の休みは……」

沙綾『話がよく見えないけど、新曲作ったんだよね? 私は今度の木曜日ならへーきだよ』

香澄『うんっ! 期待しててねっ! 木曜ね、了解っ!!』

沙綾『はーい、期待してるよー』

沙綾「新曲かぁ、どんな曲なんだろ。叩きながら歌うのかなー私。楽しみだなぁ」

……………………

沙綾(……なんて能天気なことを考えていた自分を叩きたい)

沙綾(件の木曜日、私に手渡されたのは楽譜ではなく台本)

沙綾(表紙には『沙綾と結婚したくなるCD』)

沙綾(困惑する私に追い打ちをかけるように、白鷺先輩が私をパスパレのレッスンルームに連行)

沙綾(ここまでポピパのみんなから一切の説明はなかった)

沙綾(そして演技指導する白鷺先輩がすごく怖い。鬼教官だった)

沙綾(みっちりと二時間レッスンをして、次に連行されたのはスタジオ)

沙綾(楽器などが置いておるスタジオではなく、よく声優さんが収録するようなスタジオ)

沙綾(ここまで誰からも事の次第の説明はなかった)

沙綾(ものすごく鋭い眼光で私を見つめる演技指導の鬼になった白鷺先輩がただただ怖かった)

沙綾(……そして気が付いた時には、収録は終わっていた)

沙綾(なんだか歯の浮くようなセリフの数々を感情を込めて喋らされた気がするけど、その時私の胸にあったのは白鷺先輩から解放されるという喜びだけだった)

沙綾(そしてそれから二日後……)

……………………

香澄「ついに出来たっ! 『沙綾と結婚したくなるCD』!」

りみ「ここまで長かったね……!」

たえ「みんなの努力の結晶だ……」

有咲「まぁ……たまにはこういうのもいいかな……」

沙綾「…………」

香澄「でも……こうして手に取ってみると……アレだよね……」

たえ「やっぱり香澄も?」

有咲「そういうおたえもか……」

りみ「よかった……私だけじゃなかったんだね……」

香澄「うん……」

香澄りみ有咲たえ「売るのがもったいない! 沙綾(ちゃん)を独占したいっ!」

香澄「だよねー!」

たえ「これは仕方のないこと」

りみ「自然の摂理だよね……」

有咲「まったくだよ」

沙綾「…………」

沙綾(どうやらポピパの心は一つみたい)

沙綾(……なんという美しい友情なんだろう)

りみ「でも、私たちで独占するのは全世界の沙綾ちゃんファンを裏切ることになっちゃうよね……」

有咲「そうなんだよな……」

香澄「うん……だから、私は断腸の思いでこれを販売するっ!」

たえ「香澄、偉い」

香澄「これが私たちの使命だもんねっ!」

沙綾(その私『たち』に私は入ってるんだろうか。きっと入ってるだろうけど出来れば除外してほしい)

沙綾(盛り上がる四人を少し遠巻きに眺めつつ、私は呟くのだった)

沙綾「……なつにCHiSPAでまた一緒にバンドやらせて下さいって頼も」


ところが夏希も『沙綾と結婚したくなるCD』を買っていて沙綾が途方にくれるのはまた別の話


おわり


なんかすいませんでした。

言い遺したことは二つだけです。
恋人役は男だと言っていないということと、ジブンは沙綾ちゃんを甘やかしたい1派の一人ということです。


ではHTML化依頼出してきます。

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