【ガルパン】ミカ「この継続の制服も西住さんが着るためにあったんだと思うよ」 (70)



このお話は


西「西住キャプテン!我が知波単の制服はいかがでしょうか?」

西「西住キャプテン!我が知波単の制服はいかがでしょうか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474726454/)


のラストからの続きになります


 ラストを簡単に説明

しぽりん達、あんこうスーツで聖グロに突撃

そのまま、プラウダへ突撃敢行

途中で遭難←今ココ


よろしくお願いしマウス



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512914546



しほ「ありがとうございます、ミカさん、継続高校の皆様方」

ミカ「この継続の制服も西住さんが着るためにあっただと思うよ」ポロン

アキ「サイズの方は大丈夫ですか?」

好子「問題ないです!何というか、爽やかな感じの制服ですね!!」

百合「この青と白…瑠璃唐草のようですわ」

久子「おっ、あんたはスカートの下にジャージを履くのか…股が冷えなくてよさそうだな」

ミッコ「履く?ジャージ持ってくるよ」

沙織「今回ばかりは、ホントに助かったよ…」


………






………



数日前


― 聖グロ


しほ(あんこうスーツ)「よーし!!このまま次の高校へ行くわよー!!」

百合(あんこうスーツ)「私、魚の美味しい所が良いですわ」

好子(あんこうスーツ)「青森のプラウダとかはどーですか?」

百合(あんこうスーツ)「大間のマグロ…素晴らしいですわね!」

しほ(あんこうスーツ)「じゃあ次はプラウダに突撃よ!!」


久子(あんこうスーツ)「マグロ、ご期待ください」クルッ


ダージリン(あんこうスーツ)「とっとと出てっ行ってぇーっ!!」


……

……


久子(あんこうスーツ)「遭難、二夜連続!!」クルッ

沙織(あんこうスーツ)「やだもー!!」




沙織「ど、どうしよう!戦車は動かないし、連絡は取れないし!」オタオタ

しほ「やっぱり、横浜から青森は無理があったようね」

百合「静岡のアンツィオに行って焼津のマグロにした方が確実でしたわ」

沙織「そういう問題じゃなくて!これからどーするの私達!!」


好子「皆さーん!味噌鍋が出来ましたよー!!」

久子「ほれ、沙織もメシ食って落ち着け」

沙織「皆が落ち着きすぎだよ!!もっと焦ってよ!!」

沙織「なんでそんなに余裕なの!!」


好子「優花里に付き合ってサバイバルしてたから、これくらいじゃあねぇ」

沙織「母子のコミュニケーションがそれなの…」


百合「華道の家元ですから、食べられる野草くらい簡単に見極めて調達できますし」

沙織「華道はそういうもんじゃない…」

百合「ちなみに、この鍋の野草も私が厳選したんですよ」


久子「戦後と比べたら、このくらい屁でもないぞ」

沙織「説得力あるような無いような…」


しほ「私は…」

沙織「あ、いいよ、しぽりんは言わなくても生命力強そうだし、なんか普段着もゴキブリみたいだし」

しほ「ちょっと!!私だけ扱い酷くない!?」




沙織「うう…こんな状況なのに…美味しいよぉ…」モグモグ

百合「おかわりもありますからね」

好子「肉が食べたいなら、兎でも捕まえてきましょうか?」

沙織「い、いや…そこまでは…」


久子「おい、獣用に仕掛けていた罠に獲物がひっかかたぞ」



ミカ「こ、こんな罠に…かかるなんて…」ポロロン

沙織「け、継続高校の!?」




ミカ「わ、私を食べても、い、意味なんてない!!」ジャカジャカ!

沙織「い、いや…私ですよ…大洗の…」

ミカ「ひいっ!ひ、ヒバゴン!実在していたんだね…」ガクガクブルブル…

沙織「……」

久子「あたしゃ久子だよ」

百合「完全に怯えて、パニックになってますね」

好子「多分、私達を未確認生物と思っているんでしょう」

沙織「そんな、いくらなんでも…」


ママさん達の服装(あんこうスーツが遭難でボロボロ、全身汚れまくり)


沙織「…たしかに」


しほ「ウッホ!ウッホ!!オマエ、チチデカイ、ウマソウ」

ミカ「ひぃぃっ!!私は美味しくなんてない!!」ウルウル

沙織「しぽりん!!やめなさい!!」




しほ「すみません、この顔を見てたらつい泣かしてやりたくなって…」

沙織「んもー、でも継続の人がここにいるってことは…」



アキ「ミカぁー、どこにいるのぉー!!」

ミッコ「出てこーい」

ミカ「アキ!ミッコ!!助けて」


アキ「み、ミカ?」




アキ「えっと…その服装で遭難していたということなんですか?」

しほ「そうなんです」ドヤァ

沙織「継続の人がいるってことは、ここは継続高校の近くってことなんですよね!!」

ミッコ「え、えーと…方角はそうなんだけど…」

アキ「私達も戦車が燃料切れで…」

ミッコ「無線もなくてな、詳しい位置まではわからなくて」

沙織「ええ!つまり継続も遭難してるの!?」

アキ「そうなんです…」




沙織「結局、遭難者が増えただけじゃない!!」

アキ「ご、ごめんなさい…」

百合「まぁまぁ、沙織さん落ち着いて」

好子「こういう時は笑って気を紛らわせるのもいいですよ」

ミッコ「何かあるのか?」

久子「よし、アタシがとっておきのネタをやろう」


 スッ… プルルル…

久子「しもしも~?」


ミカ「これが、今吹いている新しい風なのかな?」ポロロン

沙織「いや、そんなに新しくないけど…ん!?」

沙織「お、おばあ?…その手に持っているゴツイ電話は?」

久子「ん、これか?麻子が持たせてくれた 衛星電話 だ」


 プルルル~


沙織「電話あるんじゃないの!!貸して!!」


沙織「もしもし!!麻子!?麻子なの!?」

麻子『おばあ!!繋がった!!今どこ!?大丈夫!?』

沙織「助けて!!このままじゃ結婚も出来ずに野たれ死んじゃうよ!!」

麻子『死ぃ!?おばあ!!おばあ!!死んじゃやだよぉ!!』ウルウル


久子「お互い混乱してて会話になってないな」






……

沙織「その後、継続高校に連絡して迎えに来てもらって助かったけど…」


しほ「大洗女学園から来た、西住しほです!!(みほ真似)」

アキ(うわぁ…)

沙織「ねぇ…しぽりん、これからどうするの?」

しほ「そうですね…せっかく継続高校まで来たのです、もし継続の皆さんさえ良ければ戦車道のお手伝いどうでしょうか?」

ミッコ「って言ってくれてるけど、ミカ?」

ミカ「この人達の参戦に意味があるとは思えない、しかし彼女達に期待しよう」ポロロン

好子「え~と、つまりオッケーって事でいいのですかね?」

久子「回りくどい物言いだね、ハッキリ言わないとさっきの続きで食っちまうぞ」

ミカ「ひぃぃ!手伝ってください!!猫の手も借りたいくらいなんです!!」ジャカジャカ




アキ「今度、練習試合があるんです」

ミッコ「その試合までに色々とやらなくちゃいけない事がありすぎてな…」

しほ「なるほど…」

しほ「ところで沙織さん、継続高校についてどれだけ知っていますか?」

沙織「たしか、みぽりんが黒森峰にいた頃、試合して強かったって言ってたよ」

沙織「隊長がすっごい優秀って言ってたし」

ミカ「ふふん」ドヤァ

沙織「あとは…ゆかりんが…」




優花里「継続高校は、優れた整備能力とずば抜けた操縦技術で戦場を縦横無尽に駆け巡るんですよ!!」




沙織「…って言ってたかな」

しほ「そうです、それが継続高校の長所であり弱点でもあるんです」




しほ「ストレートに言います、継続高校には色々と足りてないんです」

沙織「足りない?」

しほ「戦車道は砲弾、燃料等の物資、戦車を動かす人員に整備修理をする人員」

しほ「大雑把ですが、こういった物が必要なのはわかりますよね」

沙織「うん」

しほ「黒森峰をはじめ、強豪と呼ばれる学校は、まずこの点が充実してるんです」

アキ「うちは物資が乏しいから、他所から、ぬす…集めてきたりしてなんとかやっているんだけど…」

ミッコ「戦車も寄せ集めを合わせてメンバー全員で走れるようにしているからな」

しほ「高い整備技術ですね、ですが逆に言えば、その為の整備と試運転、物資の調達に集中して他の事ができない」

ミカ「貧しさに負けたのさ…」ジャカジャカ

久子「お、枯れすすき懐かしいな」




しほ「作戦を立て全軍を統率し練度を上げて戦車を動かす…その為の訓練ができないのはとても悲しいことです」

アキ「大会だと進むにつれて整備や修理しなくちゃいけないし…」

ミッコ「勝ち進めば、大会のレギュレーションで上限台数が増えるけど、ウチは動かせる車輌が減る…」

沙織「そうなんだ」

しほ(それを考えると、みほ達の異常性を再認識させるわね…)


しほ「ですから今回は継続の皆さんに思う存分練習して万全の状態で試合に臨んでもらおうと思います!」

ミカ「え?という事は…」

しほ「物資や整備の人員は西住から出します!!」

ミッコ「うおおお!」

アキ「砲弾も気にしないで撃っても?」

しほ「おかわりもいいぞ!!」

ミカ「ひゃっほぉぉっ!!」ジャンカジャンカ!


沙織「よっ!!しぽりん、太っ腹!!」

しほ「その言い方はやめて!!」




 ゴゴゴゴ……


好子「おお!上空から黒森峰の飛行船が!!」

百合「これが、しほさんのご用意した…」

しほ「ええ、この継続高校の為に用意した物資と…」


エリカ「家元、ご指定の物資お届けにあがりました」

小梅「併せて、人員もお連れしました」




常夫「し、しほ?」

ダージリン「ど、どうして私が…」


沙織「だ、ダージリンさん…それに、み、みぽりんのお父さん!?」

しほ「ええ!! “私のダーリン” の常夫さんよ!!」


しほ「…で、なんで、ダージリンさんがここに?」

ダージリン「私が聞きたいですわよ!!」


エリカ「あ、やっぱりこっちだったのね」



………




― 時はさかのぼり 黒森峰 練習中


 どかーん どかーん


エリカ「隊列を乱さないで!」

 プルルル…

エリカ「練習中に誰よ…」

 ピッ

しほ『しほしほ~私よー』

エリカ「家元、遭難したと聞いていましたが生きておられましたか」

しほ『ええ、今、継続高校に御厄介になっていてね、エリカ達に物資と燃料を届けてもらいたいのよ』

エリカ「また、他所の高校に行っているのですか」

しほ『これも戦車道の発展の為よ、それで用意してもらいたいのは…』


エリカ「…わかりました、準備出来次第そちらへ向かいます」


しほ『あと、最期に私のダー…』

  ドカーン!!

しほ『…ンを連れて来てねー、ふろしきー』プープー


エリカ「ちょ、家元!?最後の聞き取れな…どうしよう」




小梅「 私のダー…ン ですか…」

エリカ「普通に考えれば、 “私のダーリン” 夫の西住常夫氏になるわよね」

小梅「で、もうひとつの可能性ですか」

エリカ「万に一つだけど、聖グロの… “私のダージリン” の可能性もありえるのよね…」

エリカ「はたしてどちらか…」

小梅「エリカさん」

エリカ「何よ」

小梅「どっちかで悩むなら、両方届けちゃいましょうよ」

エリカ「流石、小梅ね」




……


ダージリン「私、とばっちりじゃないのぉぉ!!」



ダージリン「こんなところにいられないわ!私は自分の学校に帰らせてもらいます!!」


 ゴゴゴゴ…


好子「乗ってきた飛行船、飛び立っていきましたね」

ダージリン「あぁぁ!!黒森峰ぇぇぇーっ!!」バンバン!

百合「まぁまぁ、せっかくですからご一緒しましょうよ」

ダージリン「いぃやぁぁ、お家に帰してぇぇぇ…」

沙織「…その、ダージリンさん、今回はもう諦めた方が…」

ダージリン「ううぅ…」

久子「ほら飴ちゃん舐めて、落ち着け」

ダージリン「え、えぇ…いただくわ…」モゴモゴ…


ダージリン「おぇぇ…不味いぃ…」ゲロゲロ…


沙織「おばあ!!何、食べさせたの!?」

久子「さっき、アッキから貰ったサルミアッキ」

しほ「…(彼女がいるなら…これは使えるわね)」



今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

よろしくお願いします


合いの手、レスとありがとうございます

続きを投下させてもらいます



しほ「ダージリンさん」

ダージリン「な、なんですか?」

しほ「良く来てくださいました」

ダージリン「私は来たくなかったんですけど…」

しほ「そんな事言わずに、今回の継続の練習試合にダージリンさんも加わって頂けないでしょうか?」

ダージリン「…私がですか?」

しほ「はい、今回、継続には全軍を率いてもらうのですが、指揮官を補佐する参謀が必要になるでしょう」

ダージリン「参謀…」

しほ「高校戦車道で一二を争う、策士のダージリンさんが居てくれればなー」チラチラ

ダージリン「そ、そうかしら」フフン

しほ「…(いけるわ)」ニヤリ

しほ「ミカさんは、どうですか?」

ミカ「風がいつも同じ方角とは限らない、二つの風が交わるのもまた一興じゃないかな」ポロロン

しほ「決まりね」ニコリ



???「あ、あのぉ…」




常夫「あのぉ…し、しほ?」

しほ「つ、常夫さん!?ごめんなさい、ほったらかしにして」

沙織(この人が、みぽりんのお父さん…)

百合「始めまして、いつもしほさんにはお世話になっております」ペコリ

常夫「え、ええ…こちらこそ」

沙織(髪は栗色、くりっとした目に…みぽりんはお父さん似なんだ)

好子「旦那さんの事はよく聞いております」ペコリ

沙織(それに身体も大きい…熊みたい…みぽりんのボコ好きもこの辺にあるのかも?)

常夫「そ、そうですか…」

沙織(てか、さっきから、みんな普通に挨拶してるけど女子高の制服姿なんだよね…)

久子「コスプレ好きのお盛んな御仁と」ニヤリ

沙織(あ、言っちゃった)

常夫「……」




常夫「しほ、そこに座りなさい」

しほ「座ってるわよ」セイザ

常夫「いきなり、こんなとこに呼びつけて…一体どういうつもりなんだい」

常夫「その上、僕の性癖までばらして…」

しほ「常夫さぁん…許してぇ…」タイイクズワリ

常夫「!?」


好子「見てください、西住殿、制服姿で体育座りへ移行しましたよ」

百合「おみ足から、パンツが見え隠れしてますね」

久子「継続に合わせた青白の縞々パンツだな、あざとい」

沙織「うわぁ…」

ミッコ「アラフォーの縞パンはキツいなぁ…」

ミカ「アキのと同じ模様だね」ポロン

アキ「ミカぁ!!////」


しほ「しほしほねぇ…ツネツネにお願いしたいことあるのぉ…」アシヒラキー

常夫「…」ゴクリ…

沙織「うわぁ…」




常夫「ぼ、僕一人で、この学校の戦車を整備しろだってぇぇッ?」

しほ「ええ、西住が誇る名整備士の力を示してほしいんです」

常夫「と言われてもなぁ…」

アキ「お願いします西住さん!!」ペコリ

ミッコ「無理なお願いは解っているけど、戦車道に専念したいんだ!!」ペコリ

ミカ「キミの選ぶ道が私達の今後を左右しているんだよ」ポロロン

アキ・ミッコ「「ミぃカぁッ!!」」クワッ

ミカ「お願いします!継続高校の為に力を貸して下さい!!」ペコペコ

常夫「う、う~む…」

しほ「常夫さん」ヒソヒソ

しほ「常夫さんが頑張ってくれたら、後でこの制服で…」スカートピラー

常夫「これも戦車道だ!!西住の整備力をお見せしよう!!」キリッ


沙織「うわぁ…」

久子「覚えておけ、沙織」

好子「あれが夫婦生活に欠かせない」

百合「良妻が管理する“三つの袋”のうちの一つ」


好子・百合・久子「「「 “キンタマ袋”!! 」」」

沙織「そ、そうなんだ…覚えとかなきゃ…」


ダージリン「違う…私が知ってる格言の袋とは違うわ…」




常夫「さぁ、どんな戦車でも持って来い!!直して今より動けるようにしてやるぞ!!」ムラムラ

好子「おお!流石、西住殿のご主人ですね!!」

百合「メラメラと燃えていますわ!」

ミッコ「よし、じゃあ戦車を取ってくる」

久子「お、せっかくだから私も付いて行こう」


しほ「常夫さん、ありがとう」

常夫「気にすることないさ」

しほ「私も練習試合までの間、本音では一緒にいたいけど戦車道の方があるので…」

沙織(この二人、同じ部屋にしたら絶対いけない気がする…)

しほ「だから、代わりにこれを…」


 スッ…



 しほ抱き枕(継続制服バージョン)


常夫「こ、これは!!」

しほ「しばらくの間、これを私と思って我慢してちょうだい…」

沙織「しぽりん…いつの間にこんなの作ってたの?」

常夫「ああ、わかったよ」

沙織「あ、いいんだ」

しほ「じゃあ、受け取って…」    

 バチッ!!

しほ「きゃっ!」   …ゴゴ





『説明しよう!!この時、40間近のしほの潤いの無い乾燥した肌が触れ合い、静電気が発生したのだ!!』


しほ「きゃっ!」   …ゴゴ
 
 ヒュウ~

好子「あ、抱き枕が跳んで行きましたね」  …ゴゴゴ

百合「それもあんな、遠くに…」  …ゴゴゴ

しほ「びっくりして思わず手が激しく動いてしまいました…///」 ゴゴゴ!


  ゴゴゴゴゴ!!!


久子「おおぉ!!これが!!天下の!!」

ミッコ「クリスティ式だぁぁッ!!」




  グシャッ!


沙織「あ」

好子「あ」

百合「あ」


ミッコ「ん?」

久子「なんか、ぶつからなかったか?」


しほ「いやぁぁぁーっ!!」

常夫「しぃほぉぉぉぉっ!!(抱き枕)」





久子「どうした?」パカッ

好子「西住殿の抱き枕が…」

百合「戦車の下敷きになって…」

沙織「ぺっちゃんこになっちゃった…」


久子「西住さんが、ぺっちゃんこ?」

好子「にしずみどのが…ぺっちゃんこ…」

百合「しほさんが…ぺっちゃんこ…」

沙織「しぽりん…ぺっちゃんこ…」



久子「シホンコ☆ペッチャンコ!!」

好子・百合「「イェイ!!」」

沙織「え!?なに?いきなり」




ミカ「いくよ」ジャカジャカ!

好子「シホンコ☆ペッチャンコ!!」

百合・久子「「イェイ!!」」

沙織「え?え?」


しほ「……」


常夫「しほ(抱き枕)!!しほ(抱き枕)!!しっかりしろ!!」(号泣)

アキ「うわぁ…なんだか、かわいそう…」

ミッコ「代わりとはいってはなんだが、以前、拾った空気人形でよければ…」

常夫「うぅ…しほぉ…」

ダージリン「この空気人形にカツラかぶせて、マジックで しほ と書いてみては?」

常夫「しほ(空気人形)!!しほ(空気人形)!!もう離さないぞ!!」フーフー

アキ「やった!!元気になったよ!!」

ダージリン「素晴らしいですわ、『愛はすべてを乗り越える』御主人の愛が空気人形に命を吹き込もうとしているわ」

ミッコ「吹き込んでいるのは空気だぞ」


しほ「……」


ミカ「♪~」ジャカジャカ!

百合「シホンコ☆ペッチャンコ!!」

久子・好子「「イェイ!!」」

沙織「い、いぇい…」



しほ「あの、本人の前なんですけど…貴女達…ぶっ飛ばしますよ」



今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

よろしくお願いします


合いの手、レスとありがとうございます

続きを投下させてもらいます



……

……

『そんなこんなで、練習試合までの訓練が始まり…』


― 作戦立案


ダージリン「…こうすれば、相手を平野におびき寄せ、野戦に引きずり込めます」

ミカ「なるほど素晴らしいね…でも継続の皆なら、平地でなくとも走りながら砲撃と言う名の音楽を奏でられるよ」ポロン

ダージリン「聖グロでは考えつかないですわね…参考にさせて頂きます」


沙織「しぽりん、作戦に口を出さないんだね」

しほ「ええ、違う学校同士がお互いに意見を出し合うんです」

しほ「今回の私達は彼女達の駒として動くつもりでいます」

沙織「そっかぁ」

しほ「若者がぶつかり合って成長する姿を見るのは年長者としてうれしいですよね、沙織さん」

沙織「あ、あの…私、年下なんだけど…」




『継続の戦車の運転には驚くばかりでね…』


― 走行訓練

 
ダージリン「これは、すさまじいですわね」チャプチャプ

沙織「ちょ、ちょっと、凄い揺れてるんだけど!!」

久子「大丈夫だ、これは運転のしがいのある戦車だな」

ダージリン「クリスティ式…ローズヒップのクルセイダーと同じとみれば紅茶もこぼしませんわ」

久子「…そうか」ニヤリ


久子「よっと」グイッ

 片輪走行

ダージリン「ちょ、い、いきなり…あら」バシャ!

沙織「紅茶がぁぁぁ!!やだもー!!」ビシャ!





『時には意見がぶつかり合って喧嘩になることもあったりしたんだ…』


ダージリン「あんな油のかかったゴムみたいなお菓子を食べる方に言われたくないわ!!」

ミカ「食べ物の事で英国かぶれに文句を言われたくないね」

沙織「もう!二人とも喧嘩しないの!!ご飯食べよ!!それで落ち着いて話し合う!!」

ミカ「仕方ないね…」グ~

ダージリン「解りましたわ、それで今日のお食事は?」グ~

沙織「石川港で捕れた海産物を丼にしてみたよ、能登丼っていうんだって」

ダージリン「まぁ素敵ですね」

百合「こんな諺を御存じ?“災い転じて福となる”遭難しましたが、結果として美味しい魚に出会えましたわ」

ダージリン「私の災いは、進行形なのですが…」




『あと、継続のサウナがとっても凄くてね!!』


 もわ… もわ…


沙織「すっごい、サウナだね…」

アキ「ウチはこれにだけは妥協しないんだよ」

ダージリン「この霧…イギリスを彷彿させるようですわ…」コウチャズズズ

沙織「サウナで紅茶って…」

ミカ「まったく、風情が無いね」ポロロン

沙織「いやいや、サウナで楽器ってもっと悪いでしょ」


しほ「ぐおおおお!!これを耐えて!!」

好子「ふぐぐぐぐ!!風呂上がりの!!」

百合「んんんんん!!一杯の為に!!」

沙織「オッサンみたいだよ…三人とも…」

久子「アタシが汗を出しきったら干物になっちまうのかねぇ」

沙織「おばあ!!そういう事言わないの!!」




『それと、整備を任されたしぽりんの旦那さんは…』


継続生「すいませ~ん…被弾してやられちゃいました…」

常夫「わかった!そこに並べておいてくれ!!」トンカントンカン

常夫「あと、直した車輌はそっちにあるから持って行ってくれ!!」ガチャガチャ

沙織「す、凄い早い…それに、しゃべりながらなのに手の動きが止まってないよ…」

しほ「当然です、私の夫ですよ、テクニックも一流な上に、あのくらいの早さ訳がないです」

しほ「よ、夜のテクニックの方も凄いんですよ」テレテレ

しほ「でも、最初に手が早かったのは私の方なんですけどね」フフン

沙織「これなら、万全の状態で試合に臨めるね!!」シカトー

しほ「沙織さんが突っ込んでくれない…」ホロリ

好子「武部殿も慣れたんですよ」


『そしてあっという間に時間は流れて、練習試合当日を迎えたんだ』




………


???「継続高校なんて、簡単にやっつけてあげるわよ!!」




カチューシャ「まったく、いつもいつもウチの物を勝手に盗んで!!」

カチューシャ「ギッタンギッタンにしてピロシキのお総菜にしてやるんだから!!」

ニーナ「とはいっでも、なんだかんだで継続さんの相手してあげてるじゃ」

アリーナ「ほんどにイヤでっだら、歯牙にもかけんべ」

クラーラ「こういうのをツンデレというのですか?」

ノンナ「フフッ、そうかもしれませんね」

カチューシャ「アンタ達!!うるさいわよ!!」




ミカ「やぁ、カチューシャ」ポロロン

カチューシャ「ふん!その澄まし顔を泣き顔に変えてやるから覚悟しなさい!!」

ミカ「今回はね、いつもと違う風が吹いているから先に伝えておくよ」

カチューシャ「ゆさぶりのつもり?何が来ようと驚かないわよ!」


ダージリン(継続ジャージ)「あら、対戦相手はカチューシャなのね」

カチューシャ「だ、ダージリン?」

ダージリン「驚いたかしら?今回は私も参戦します」

カチューシャ「へぇ~、どういう風の吹き回しかしら?」

ダージリン「そうね…継続風に言うと“風に吹かれてここへ来たのさ”ってところね」

カチューシャ「ふ~ん」


しほ(継続ジャージ・チューリップハット)「カチューシャさん、よろしくお願いします」ペコリ


カチューシャ「ゲェェ!!し、シホーシャ!?」

しほ「はい、今回は継続高校助っ人のシッホさんです」


カチューシャ「ダージリン、また巻き込まれたのね…」

ダージリン「ええ!そうよ!!この暴風みたいな連中のせいでこの有様よ!!」




カチューシャ「ふん、まぁいいわよ!ダージリンにシホーシャ、それくらいのハンデが無いとつまらないわ!!」

ノンナ「では、全兵力を投入で?」

カチューシャ「モチロンよ!ミカだけでなくダージリンもシホーシャも泣き顔に変えてやるんだから!!」




……

………


『プラウダ高校、フラッグ車走行不能!よって継続高校の勝利!!』


カチューシャ「ちょっと!!どういうことよぉぉー!!」




カチューシャ「いつもは7、8台があれば良いとこなのにいつの間に戦車が増えてるのよ!!」

アリーナ「10台以上はあっただ…」

ニーナ「戦車の動きもよぐなっでだべ…」


ミカ「皆で大きく風を吹かせるのも気持ちのいいもんだね」

百合「ミカさんとダージリンさん、お二人のおかげで非常に濃い練習が出来ました」

アキ「戦車の方は西住さんの旦那さんが修理だけでなくレストアまでしてくれたんだよ」

ミッコ「整備の傍らでこれだけの仕事をこなすとは…凄いな」

しほ「当然です、私の最愛の人ですよ」ドヤァ

沙織「当の本人は燃え尽きて戦車倉庫でぶっ倒れていたけどね…」

好子「抱き枕と空気人形を抱えてうわ言のように西住殿の名前を発していましたね」

久子「欲ぼ…愛のなせる業だな」




カチューシャ「カチューシャの作戦が悉く潰されるし!!」

ダージリン「貴女と私の付き合いよ、カチューシャの戦術から好きな紅茶まで把握して当然でしょ」フフン

カチューシャ「きぃ~っ!!それにそれに!!あのシホーシャ達はなんなのよ!!」


……




― 試合中、ノンナさんの足止めを全力でするママさんチーム(八九式)


しほ「もくもくアタック!!もくもくアタック!!ホアァー!!ホアァーー!!」

ノンナ「え、煙幕が邪魔になって砲撃できない…」




………


しほ「これぞ、西住流です」キリッ

沙織「そ、そうなんだ…」

ノンナ「申し訳ありません、カチューシャ私のせいで…」

カチューシャ「仕方ないわよ…こんな展開に対処できなかった指揮官の私の責任でもあるわ」

カチューシャ「とにかく、負けは負けよ…それでシホーシャ、どうするの?」

しほ「ええ、もちろん、いつもの“あんこう踊り…」


???「まったぁーっ!!」(まほ真似)




ダージリン「お待ちになってください」

沙織「どうしたの?ダージリンさん」

ダージリン「しほさん、今回は私とミカさんが中心となって掴んだ勝利と言ってもよろしいと思うのです」

しほ「ええ、お二人が力を合わせての戦果です」

ダージリン「ですから、その後の選択は私達に委ねられるのではなくて?」

好子「なるほど…一理ありますね」

ダージリン(なんとしても、あの踊りだけは避けなくては!!)



ミカ「あんこう踊りってのはなんだい?」ポロン

ダージリン「!?」



ダージリン「み、ミカさん…それは知る必要の無いことですわよ…」

カチューシャ「あんこう踊りってのはシホーシャ達が試合の後にするパーティみたいなものよ」

ダージリン(カチューシャ、余計な事を…)

ミカ「へぇ」

沙織「パーティ…そういう風にみているの?」

ノンナ「前回は私達との試合中にしていましたけど」

クラーラ「陽気な歌と素晴らしい踊り…なにより、あんこう鍋の美味しさです!!」


アキ「鍋?そんなに美味しいの?」ピクッ

クラーラ「ええ、あの脂の乗ったあんこうと芳醇な味噌の濃厚な味同士が合わさって格別なものになり…」

ミッコ「おお…」ゴクリ

クラーラ「その出汁を吸った野菜の甘みが織り成す協奏曲は筆舌に尽くしがたい物があります」

カチューシャ「クラーラ!!普段もそれぐらい日本語使いなさいよ!!」


ダージリン「い、いけません!!こ、これは巧妙な罠よ!!」ビクビク




好子「あんこう鍋、できたぞ」グツグツ

ミカ「うん、継続の隊長としては歌と踊りと食事があるなら断る理由はないね」キリッ

ダージリン「いやぁぁぁ!!」


しほ「さぁ!!あんこうスーツに着替えるわよ!!」

ノンナ(好機ですね…)ニヤリ



今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

よろしくお願いします


合いの手、レスとありがとうございます

続きを投下させてもらいます



― プラウダ 陣営


ノンナ「カチューシャ」

カチューシャ「なによ、とっと着替えるわよ」

ノンナ「実は、今回カチューシャ専用の“あんこうスーツ”を用意したんです」

カチューシャ「はぁ?」

ノンナ「是非似合うと思うので着てみて下さい」

カチューシャ「まぁ、とりあえず見させてちょうだい」

ノンナ「はい」スッ…


カチューシャ「…なによこれ」

ノンナ「どうです?」


カチューシャ「どうですって…これ“金太郎の腹掛け”じゃないの!!」




ノンナ「いいえ、“カチューシャ専用のあんこうスーツ”です」キリッ

カチューシャ「スーツじゃなくてただの布よ!!こんなの着たらおしりまるだしじゃないの!!」

ノンナ「ええ、カチューシャの可愛らしいおしりを強調した作りです」ハァハァ

カチューシャ「ふ、ふざけるんじゃないわよ…それに赤の布に金の字ってなんなのよ!!」

ノンナ「プラウダの赤に一目でカチューシャとわかる金の字、視覚的にも聴覚的にも死角はありません」キリッ

カチューシャ「わ、わけがわからないわ…こんなの赤ちゃんしか着ないわよ!!」

ノンナ「…るんです…」

カチューシャ「の、ノンナ?」

ノンナ「カチューシャが赤ちゃんになるんです!!」ガバッ!

カチューシャ「きゃあぁぁっ!!」

ノンナ「フハハ!!今日から私が貴女のママになるのよぉー!!」スリスリ

カチューシャ「いやぁぁっ!!誰か!!誰か助けてぇ!!あやされるぅぅうっ!!」ジタバタ


???「まてぇーい!!」

ノンナ「え?」




 バカッ!(砲弾収納木箱の中から)

しほ「シホレンジャイ!!」


 カポッ!(戦車キューポラから)

百合「ユリレンジャイ!!」


 ゴロゴロ~!!(戦車下から)

好子「ヨシコレンジャイ!!」


 ガラッ…(普通に入口から)

沙織「さ、サオリレンジャイです…////」


 ガバァ!!(カチューシャお昼寝ベットから)

久子「おばあ!!」


しほ「五人揃って!!」

ママさん「「「 キコンジャイ!! 」」」

沙織「/////」


ノンナ「……」

カチューシャ「カチューシャのベッドで何してんのよ!!」




しほ「さぁ!!早く逃げるんだ!!」

カチューシャ「…だから、なにやってんのよ」

沙織「ご、ごめんなさい…カチューシャさん…」

ノンナ「な、なんなんですか!?貴女方は?」


しほ「五人揃って!!」

しほ・好子・百合・久子「「「 キコンジャイ!! 」」」


好子「さぁ!!かかってこい!!ドクロ女!!」

ノンナ「ドクロ女?」


百合「独身のロシア戦車の女 を略してドクロ女です」

ノンナ「……」

カチューシャ「プフッwww」

久子「あんた、沙織とは違うベクトルで結婚と縁が無さそうだからな」

沙織「……」

ノンナ「…あの、ちょっといいですか」




ノンナ「み、皆さんは既婚者だから、キコンジャイ なんですか?」

百合「ええ、そうよ」

ノンナ「え、えーと、西住さんご主人は?」

しほ「常夫ンジャイ!!」

ノンナ「ジャイって…それでは秋山さんは?」

好子「淳五郎ジャイ!!」

ノンナ「…た、武部さんは?」

沙織「…い…ャイ…」

ノンナ「?」

沙織「いないんジャイ!!」


しほ「五人揃って!!」

カチューシャ「もういいわよ!!それは!!」


ノンナ「独身の武部さんだから、ドクタケ女じゃないですか…」

沙織「やだもー!!」




カチューシャ「てかなんで、シホーシャ達がここにいるのよ!?」

しほ「実は用意した、あんこうスーツが少々足りなくて…」

百合「どこかにないかと探していましたらミカさんが…」



……

ミカ『本当に欲しい物ってのは案外、他人のところに置いてあるものかもしれないんだよ』ポロロン

……



好子「…と言っておられたので」

カチューシャ「盗人の理論じゃないのぉぉ!!」

沙織「ですよね…私は止めたんだけど…」

カチューシャ「それにカチューシャのベッドにまで勝手に入って!!」

久子「ふかふかで気持ちよかったぞ、このまま一生目が覚めないかと思った」

沙織「だから、そういう洒落にならない事言わないの!!」

カチューシャ「んもー!!出て行きなさーい!!」

しほ・好子・百合・久子「「「 は~い 」」」」

沙織「お騒がせしました…」


カチューシャ「まったく…」

ノンナ「それでは、カチューシャ…」

カチューシャ「着ないわよ」

ノンナ「カ…」

カチューシャ「普通のあんこうスーツよ」

ノンナ「…はい」




――アアアン アン♪ アアアン アン♪ アアアン アアアン アン アン アン♪


クラーラ(あんこうスーツ)「ハラショー!!この瞬間を待っていましたぁぁっ!!」

ニーナ(あんこうスーツ)「クラーラさんテンション高すぎじゃ」

アリーナ(あんこうスーツ)「でも、気持ぢさわがる、あんこう鍋も美味いし」



しほ「結局スーツがないのが私達五人と…」


ダージリン「静まりなさい…私の身体…ダメよ踊っては…」プルプル…


好子「そこで中二病のように自分を抑えているダージリン殿ですね」

ミッコ(あんこうスーツ)「おーい」

アキ(あんこうスーツ)「一着だけどスーツあったよー」

百合「まぁ」

久子「でも一着か…誰が着る?」

沙織「どうしよっか…」

しほ「五人で一着は…流石に無理ね…」

ダージリン「!!、残念ですが、私より踊りに長けたしほさん達の中で使ってください」

ダージリン(スーツ不足!!これで何とか踊らずに済みそうですわ!!)

しほ「う~ん…うん!?」

しほ「あれは…」




しほ「アキさん、あれはピンクのペンキですか?」

アキ「う、うん、そうだけど…」

しほ「でしたら」ヌギヌギ

沙織「し、しぽりん!?なんで脱ぐの?」

しほ「フン!!」

 ザパー

百合「し、しほさん、ペンキを被るなんて!?」

好子「そ、そうか!!」

好子「あんこうスーツはボデーラインに密着したデザイン!」

百合「なるほど!!つまり、ペンキをあんこうスーツの代わりにするのですね!!」

久子「さすが西住さん…この状況下でこんな発想が出来るとは…」


好子・百合・久子「「「 なんという冷静で的確な判断力なんだ!! 」」」


好子「さぁ!皆さん!!それにダージリンさんも西住殿に続きましょう!!」


ダージリン「その最後のあんこうスーツは私におよこしなさぁぁい!!」




ミカ「自分をあんこう色に染める…というのはありえるかもね」ポロロン

ミッコ「いやいや、ないって」

アキ「あの…私達と出会った時に着ていたスーツ使えばいいんじゃないかな?」


好子「あ」ザバー

百合「そういえば」ザバー

久子「そこに気づくとは…!」オバー

沙織「もー遅いよ!!やだもー!!」ザバー


ダージリン(あんこうスーツ)「アキさんのほうが冷静で的確じゃないのよ…」(ああ…結局着てしまったわ…)



???「う、う~ん…」




常夫「流石に連日の徹夜は堪えたなぁ…」

アキ(あんこうスーツ)「あ、西住さんの旦那さん!!」

ミッコ(あんこうスーツ)「戦車の整備からレストアありがとうございました!!」ペコリ

ミカ(あんこうスーツ)「おかげでしばらくは戦えそうだよ」ポヨヨン

常夫「う、うわっ!!き、君達なんて恰好しているんだい!///」

カチューシャ(あんこうスーツ)「シホーシャとの試合が終わったから、この格好になったのよ」

常夫「また、しほの仕業か…こんな幼い子まで巻き込んで…」

カチューシャ「ちょっと!!レディに対して失礼でしょ!!」

常夫「しほ!!どこだい!!」

ダージリン(あんこうスーツ)「貴方の最愛の妻でしたら…」




しほ(全身ピンク)「ま、前が…視界が…」

好子(全身ピンク)「見えないです…」

百合(全身ピンク)「無理があったんですね…やっぱり…」

久子(全身ピンク)「目が見えない…アタシはもうおしまいなのかい…?」

沙織(全身ピンク)「もぉーやだぁ!!」


ダージリン「…あちらになります」

常夫「あ、あれが…しほ?」

アキ「うん…頭からペンキ被って…ああなっちゃったの…」

常夫「し、しほ…」

ミッコ「ところで、どれが奥さんか見分けがつくか?」

常夫「え」




常夫「あ、当たり前じゃないか!!ぼ、僕はしほ愛しているからね」

ダージリン「では旦那様の真実の愛を見せていただきましょう」

カチューシャ「なんだかんだでノリノリね、ダージリン」

ミカ「御主人の見当を祈ります」ポロン


しほ(全身ピンク)「づねおさぁん…」

常夫「し、しほ?」

好子(全身ピンク)「あなだぁ…」

常夫「この脚線美…これかも…」

百合(全身ピンク)「だんなさまぁ…」

常夫「あのうなじのライン、これもいいなぁ…」

久子(全身ピンク)「だぁぁりぃん…」

常夫「くっ、これも、しほっぽい!!」


ダージリン「いやいや、最後はどうみても違うでしょ」



ダージリン「しかし全身ピンクが右往左往してるのは、なんだかゾンビ映画みたいですわね」

ミカ「おや?一人だけ違った方向に動いているね」ポロン

ミッコ「おい、そっちは段差だぞ」


???(全身ピンク)フラフラ…


常夫「あぶない!!」


 ガシッ!


アキ「ナイスキャッチ!転ばずに済んだね!」



常夫「!!」

常夫「こ…この受け止めた時のはじけるような脂肪の感触…ぬくもり…間違いない、こいつがしほだ!!」


???(全身ピンク)「…だ…も…」


常夫「さぁ、しほ、君の素敵な顔を見せておくれ…」フキフキ


沙織「やだもぉ…///」(お、男の人に抱かれちゃった!!)

常夫「ゲェーッ!!しほじゃない!!」




しほ「つねおさん」ゴゴゴゴ…

常夫「あわわわ…」ガクガクブルブル


好子「あーあ、やってしまいましたね」フキフキ

百合「最愛の妻を間違えるなんて、これは大変な事だと思いますわ」フキフキ

久子「西住さんもお怒りだな、こりゃ教育が必要だろうな」フキフキ


しほ「どうやら…しばらく会わないせいで私の事を忘れてしまったようですね…」

常夫「ち、違うんだ!!徹夜明けの疲れと…その、あの娘の弛んだ肉感がしほと似…ハッ!!」

しほ「つねおさん」ビキビキ

常夫「ひいいいいっ!!」

しほ「皆さんすいません、常夫さんが疲れたそうなので、これが終わったら休憩をしてきます4時間程…」

百合「まぁ、夫婦水入らずで話し合いをしてきてください」

好子「帰りの時間までには戻ってきてくださいよー」

久子「泊まるんじゃねぇぞ…さて、あとは」


沙織「どうしよう…私、友達のお父さんに抱かれちゃった!!」

好子「おーい、武部殿ー」

沙織「こんなのが初体験なんて!!」

百合「いやいや、普通に受け止めただけですから」

沙織「やったもー!!」

久子「沙織、いつまで頭ん中までピンクにしてんだい」ペシン

沙織「あうっ」




カチューシャ「…まったく、やりたい放題ねシホーシャ達は」

ミカ「でも、彼女達は戦車道にとって一番重要な事をわかっているんじゃないかな」

カチューシャ「それってなによ」

ミカ「さぁ?答えはその人の中にあるんじゃないかな」

カチューシャ「アンタも、わかんないじゃないの!!…ったく」

カチューシャ「ミカ…、今度はアタシ達と組みなさい」

ミカ「おや、どういうつもりなんだい」

カチューシャ「そうね…私達も新しい事を始めなければと思っただけよ」

カチューシャ「シホーシャ達はいつも思いつかないような事をしているわ、それも楽しそうに…」

ミカ「うん、そうだね…それはよくわかるよ」ポロン

カチューシャ「私の戦法がダージリンにも通じない…だったら新しいものを取り入れるくらいしてみなくちゃって」

ミカ「ふふっ、面白いね、地吹雪は相手を痛めつけるだけの風かと思ったけど、時には優しく迎い入れて吹く事もあるんだね」ポロロン

カチューシャ「う、うるさいわよ!!///」

カチューシャ「というわけで、ダージリン!!次はアンタ達、聖グロをぶっつぶして…あれ?ダージリンは?」




――アアアン アン♪ アアアン アン♪ アアアン アアアン アン アン アン♪


ダージリン「いやぁぁっ!!体が!!体がとまらないのぉぉ!!」バッバッ

百合「すばらしい動きですわ!!ダージリンさん!」パチパチ

好子「さすが、ダージリン殿!!あんこう踊りレベルがまた上がっていますよ!!」

ダージリン「褒められてもうれしくありませんっ!」クルクル

久子「口ではそういうが体は正直だぞ」

ダージリン「ち、違うのぉ!なんなのこの曲…私だけを踊らせる音楽なの!?」シュッシュッ


カチューシャ「また、シホーシャに捕まって躍らされてる…迂闊よダージリン…」

ミカ「そうか…あの“あんこう踊り”…あれにしほさん達の戦車道の総てがあるんじゃないかな」

ミカ「そして、それを彼女達は多くの人に気づかせようとしているんだよ」ポロロン

カチューシャ「なるほど、それもそうかも」


ダージリン「そんな訳ないでしょ!!」フーリフリ

しほ「もっと動いて!!」

ダージリン「くぅ~っ!!もういやぁぁっ!!」ビシッ!!



 END



以上です

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