【デレマス】とある秋の朝の光景 (8)

 カーテンの隙間から差す朝日を感じながら目を覚ます。
カーテンと窓を開けると、少し薄暗いが雲1つ無い空が広がっている。
今日は休日なので、いつもよりゆったりと朝のルーチンワークを行う。

「たまにはこんな朝もいいものですね」

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洗い物をしながらテレビの天気予報に耳を傾ける。どうやら今日は洗濯日和らしい。布団と洗濯物を干し、ふと思い立った。

「散歩にでも行こうかな」

 外に出ると、流石に風が冷たいが中々に心地好い。暫く歩いているとポニーテールをリズミカルに揺らしながら走る少女がいた。

「水野さーん! ランニングですかー?」

水野さんに声をかけると、彼女もこちらに気付き駆け寄ってきた。


「おはようございます」

ジャージ姿でも凛としているのは見事としか言いようがない。

「プロデューサーさんは散歩ですか?」

「はい。水野さんにも会えましたし、早起きは三文の得とは正にこの事ですね」

「規則正しい生活は健康の源ですからね」

我ながらクサイ台詞を言ったと思ったが、どうやら気付かれなかったようだ。水野さんらしい。天然、という言葉が頭をよぎったが、口には出さずにおいた。

「プロデューサーが、宜しければ一緒に歩きませんか?」

「ランニングはいいんですか?」

「はい、クールダウンも必要ですから」

「ではこちらこそよろしくお願いしますね」

 そんな言葉を交わし、2人で歩き始める。暫く歩いていると、銀杏並木に差し掛かった。
 落ち葉の絨毯が地面を覆っている。木漏れ日とのコントラストが実に美しい。

「江上さんや高森さんがいたら、迷わずシャッターを切るんでしょうね」

「はい、その光景が目に浮かびますね」

落ち葉の上を歩くと、ザクッザクッと秋の音が聞こえる。

「この感触も中々に心地好いですね」

「四季の楽しみ、ですね。スゥーーーッ、っ!? えふっ、こふっ!」

「だ、大丈夫ですか?」

銀杏のあの独特の臭いに思わずむせたのだろう。

「水野さんは天然ですねぇ」

「わ、私天然じゃありませんっ!」

説得力は皆無である。朝の澄んだ空気を目一杯吸い込みたくなる気持ちはわかるが、時と場所は選ぶべきだろう。

「銀杏って、食べるととても美味しいのにどうしてこんなに臭いんでしょうね?」

「動物に食べられないようにするため、なんて説があるそうですよ。人間だって加工しないと食べないでしょう?」

涙目の水野さんに苦笑しつつ、散歩を再開する。銀杏並木から離れたところで改めて深呼吸を数回してみた。

「うーん、身体中に酸素が染み渡っていくのが分かりますね」

「本当ですね。先ほどの銀杏並木、あれだけ落ち葉があったら焼き芋をするのもいいかもしれませんね」

なるほど、それもまた秋の醍醐味といえる。いや、焼き芋は冬かな?

「栗林だったら栗を採って栗ご飯なんかも素敵ですね。あ、モンブランなんかも良いかも……」

どうやら花より団子らしい。

「水野さんは食いしん坊ですね」

「そ、そんなことは! これはきっと美食公演をの時の役が残っていて!」

「では、そういう事にしておきましょうか」

「し、信じてませんね!?」

他愛ないやり取りを続けていると、分かれ道にきた。

「では、僕はこちらなので」

「はい、それでは失礼しますね」

 水野さんと別れ、帰路につく。少しずつ気温も上がりより過ごしやすくなってきた。帰宅したら掃除もしよう。

今日は良い1日になりそうだ。

大変短いですが、以上です。
翠さん、綺麗だけど可愛いですよね。
それでは失礼します。

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