モバP「あーそういうもんかなー。橘は知ってた？」

ありす「勿論知ってます。象の牙ですよね」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

モバP「結構常識なんだなぁ」

周子(ありすちゃんガッツリ調べてるけどね)

周子「……で、象牙がどうしたん？」

モバP「あ、それそれ。あのさぁ、象牙ってさぁ、牙だろ？ 牙をげって読むのって不思議じゃない？」

周子「うーん、まぁわからなくもないけど」

モバP「で、さぁ。思ったわけだよ。ナンタラの牙をげって読むんならさぁ、例えばサーベルタイガーがいるとするじゃん？」

周子「うん」

ありす「……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

モバP「したらさぁ、サーベルタイガーの牙って『サーベルタイガー牙(げ)』っていうんかな」

周子「サーベルタイガー牙……」

モバP「そう、サーベルタイガー牙」

周子「それは早計じゃない？」

モバP「え、じゃあなんて言うの？」

周子「サーベルタイガーの牙」

モバP「橘は？」

ありす「サーベルタイガーの牙と言います」

モバP「え、なんでなんで？」

周子「サーベルタイガー牙って、なんか恥ずかしいやん？」

ありす「周子さんに同意します」

モバP「え、じゃあサーベルタイガー牙って言葉はあると思うの？」

周子「え、そりゃ……どうだろ。そもそも、象牙だから象牙って言うんかな」

モバP「象牙って、なんなんだろな……」

ありす「……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

モバP「もし、ロケでタイに行くとすんじゃん？」

周子「うん」

モバP「で、象を取材するわけよ。したらさ、周子は『わーこの象、立派な象牙を持ってますね～』とか言うの？」

ありす「ふっ、ふふ……」

周子「……牙って言うかな。立派な牙ですね～って」

モバP「言うよな？　橘も笑ったみたいに、『げ』って強いワードだもんな。なんか面白いよな」

ありす「……あ！　Pさん、河馬牙(かばげ)っていうのもあるらしいですよ」

モバP「か、かばげ！？」

ありす「カバの牙らしいです」

モバP「え、じゃあマジでサーベルタイガー牙じゃん」

周子「ありすちゃん、それ本当？ あたし象牙は象牙だけ象牙だと思ってたよ」

モバP「支離滅裂だが、言わんとすることはわかる」

ありす「Wikipediaですが見てください。ほら、マンモス牙、河馬牙、セイウチ牙……」

周子「マジやん……」

モバP「サーベルタイガー牙は？」

ありす「載ってるわけないじゃないですか」

モバP「あっ、そっかぁ……」

周子「なんか不思議だね」

モバP「……犬歯ってさぁ、牙じゃん？」

周子「……」

モバP「てことはだよ？ 例えば周子の犬歯ってさぁ……」

周子「……周子牙？」

モバP「周子毛……………………もっかい言って？」

周子「え、なんで？」

モバP「いいじゃんいいじゃん」

周子「セクハラ」

モバP「セクハラ！？」

周子「セクハラだから、それ」

モバP(顔に出てたかな……)

ありす「……Pさん」

モバP「ん？」

ありす「サーベルタイガーなんですけど……」

モバP「うん」

ありす「絶滅してます。数万年前に」


モバP「……」

周子「……」

ありす「……」

モバP「………………」ｶﾀｶﾀ



周子「ふぅ～……」



ありす「じゃあ、私レッスン行ってきます」



おわり