有限会社 基地GUY工作所 (24)
工場長「はいでは、朝礼を始めます。えー今日から新しい人が来ました。じゃ、メガネくん軽く自己紹介をひとつ」
メガネ「はい!はじめまして、メガネといいます。前職は営業職でしてこの業界は未経験ですが一日でも早く仕事を覚え、会社に貢献できるように頑張っていきたいと思います」
工場長「うん・・・あー、特に報告はないので朝礼はこれで終わります。ご安全に!」
工場長「えーとメガネくんはハゲ社員さんに仕事教えてもらってね」
メガネ「わかりました!」
ハゲ社員「よろしく!」
メガネ「こちらこそよろしくお願いします!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1508640764
ハゲ社員「まずはこのサンダーっていう道具で面取りをしてくれるかな」
メガネ「はい!」
ハゲ社員「スイッチはこれね。手本をやって見せるから見ててね」
メガネ「はい!」
ギュイイイーン・・・チュイン・・チュイイイン・・・
ハゲ社員「こんな感じでバリを取って滑らかにするんだよ。わかった?」
メガネ「わかりました!」
ハゲ社員「じゃあ、最初だから怪我しないようにやってて。ここにある部品全部やっていいから」
メガネ「わかりました!」
ギュイイイイイン・・・チュイン・・チュイイイイイイン・・・
メガネ「結構手が疲れるなあ」
※二時間後
メガネ「意外と慣れたら早くできるようになったな!えーと?あ、ここまでだったかな?この部品もやっていいのかな?一応聞いてみよう」
メガネ「すみません、朝言ってた部品の面取りですが、この部品もやってよかったんでしょうか?」
ハゲ社員「あぁ?朝一回言っただろ?二回も言わねえよ!」
メガネ「・・・え?あ、あの・・・・(こ、これはまた別の話じゃないの???)」
※驚愕したまま先輩の後ろで立ち尽くしたまま昼休憩になった
ハゲ社員「・・・お前ずっと後ろに立ってたのかよ?何してんだよ!」
メガネ「い、いえ・・??その・・わからなかったから・・気付いていただけると思って・・待っていたんですが・・・??(声かけてもずっとシカトしてたじゃねーかよ!)
ハゲ社員「はあ・・また使えない奴俺によこしやがって・・・・」
メガネ「すみません・・・(あ・・・もう辞めたい)
ハゲ社員「何黙って突っ立ってんだよ!?休憩だ!!行け!」
メガネ「は・・はい!」
メガネ(行けってどこに?休憩室どこよ?食事はどうしたらいいの?)
メガネ「工場長に聞いてみよう・・・」
※事務所
メガネ「失礼します・・・あの工場長・・・食堂はどこにありますか?あと、休憩はどこでみなさん休んでいますか?」
工場長「ん?ハゲ社員さんから聞いてないのかね?」
メガネ「はい・・ちょっと教えてもらってなくて・・・」
工場長「ふーむ。じゃあこれ書いて・・・」
メガネ「??これは?」
工場長「始末書だよ」
メガネ「ええーー!!?な、何でですか?!」
工場長「だって話聞けてないんでしょ?自己責任じゃないか。うちはそういう細かいとこも厳しくてね・・・」
メガネ「そ、そんな・・・」
※始末書A4三枚書かされ 昼休み終わる
メガネ「ひでえ・・・何なのこの会社・・・給料やボーナス、福利厚生も連休も他社より圧倒的に多いから、まだまだくじけないけど・・・」
ハゲ社員「おい・・」
メガネ「はい!?」
ハゲ社員「なんでまだこれの面取りしてねーんだよ?」
メガネ「いえ、だからそれは別の製品なのでやっていいかわからないから午前中にハゲ社員さんに聞いていたんです・・・」
ハゲ社員「別の製品て誰が言ったんだ?!」
メガネ「え?・・・いえ、形が違うので別かなと・・・」
ハゲ社員「勝手に判断すんじゃねえよ!!これも一緒に組み立てるやつだ!!!形で判断するな!!!!」
メガネ「!?・・すみません・・・(はあああ?わかるかんなもん!今朝入った素人だぞ?勝手に判断して実行するよりいいだろうが!)
ハゲ社員「もういい・・・整理しとけ!そこにホウキあるだろ?削りカスやゴミとかあるから掃いといてくれ」
メガネ「はい・・」
※三時間後
ハゲ社員「おい!?何してるんだ?!」
メガネ「え?整理しといてくれって・・ハゲ社員さん言いましたよね・・?」
ハゲ社員「いつまでやってるんだよ!!さっさと片付けて戻ってこいよ!!やる気あるのか?!!」
メガネ「・・え?!(こんな広い場所でめちゃくちゃ鉄板やらゴミやらが散乱してるのにさっさと片付けるなんて不可能だよ!)
メガネ「いえ、これ全部整理するのは大きい鉄板重なってますし、量も多いですし・・・さっさと片付けるのには限界が・・・」
ハゲ社員「誰が全部片付けろといった?!!お前の仕事の段取りがあるからその間だけやっとけって意味だ!普通に考えてここを一日で終わらせるのも不可能だろ!?あんな畳よりでかい鉄板何十枚も重なってるのとかクレーン必要だろ?!考えたらわかるだろうがあ!!!!」
メガネ「は・・はい・・(わかるかあ!次の段取りあるなら言えよ!それまでやっててくれとか・・ある程度したら来てくれとか・・・言えよ!!)
ハゲ社員「遅すぎるから他の若いやつらが全部やってしまったから今日はお前ができる仕事はなくなった!」
スタスタ・・・
メガネ(え?なくなった?ってそれだけ言って立ち去っているけど・・どうしたらいいの?何か指示しろよ!!俺から聞けばいいのか?)
タタタタ・・・(追いかけるメガネ
メガネ「す、すいません・・・」
ハゲ社員「あ?なんだ?」
メガネ「ぼ、僕は何をしたらいいのでしょうか?」
ハゲ社員「何を言ってんだ?!仕事しに来てるんだろ?!仕事しろ!!!!」
メガネ「え?だから指示をいただかないと素人なのでわからないから聞いてるんです」
ハゲ社員「はあーホントお前はしょうがねえ奴だよなあ・・どうしようもねえわ・・・ちょっと待ってろ・・・」
メガネ「は・・はい(何だって?しょうがねえ奴??なんで?何でそんな風に言われなきゃいけないんだ・・?)
※五分後 工場長が一人で現れる
メガネ(!?工場長がなんで?ハゲ社員さんは??)
工場長「うーん・・君はまたやらかしちゃったかね・・・」
メガネ「はい?!何がです・・・?」
工場長「・・・ハゲ社員さんの指示を聞けなかったらしいじゃないか・・」
メガネ「ご、誤解です!ちゃんと聞いてましたが、あの人肝心な事を言わないので・・・」
工場長「疑問に思ったならなぜその場で聞かない?」
メガネ「・・そ・・・そうですが、そこだけ聞くとそうですが、その時のニュアンスもありますし、そう捉えられる言い方しかしないんです!」
工場長「・・・まあいい。事務所に来なさい」
メガネ「・・・はい」
※事務所
工場長「はい・・これ」
パサッ
工場長「一日で二回も始末書書いたのは君が始めてだよ・・・」
メガネ「え?ま、また始末書書くのですか!??」
工場長「仕方ないじゃないか・・・君が書くような事をしてるんだから・・」
メガネ「・・・おかしくないですか?納得いかないんですが・・」
工場長「では、書かなくていいが・・・この私の時間やハゲ社員さんひいては、会社が君に割いてる時間や労力を全て弁済するかね?!!」
メガネ「!!?」
工場長「無理だろ?なら書かないと・・・まだ今回のケースは二枚でいいから。終わったら呼んでくれたまえ」
メガネ「・・・。(な、何て会社だ・・・)
※30分後
メガネ「書けました・・・」
工場長「・・・ふむ。あ、昼書いたのとこれと明日でいいから実印持ってきてね。実印で押さないといけないから」
メガネ「じ、実印?認め印ではいけないのですか・・・?」
工場長「大事な書類なんだから実印なのだよ。うちの規定でね・・さて、またハゲ社員さんの所にもどって教えてもらって・・・」
メガネ「お言葉ですが、別の方に変えてくれませんか?あの人では覚えられません・・・」
工場長「いや・・あの人が一番仕事できるからねえ・・・うーん。なら、ブタ社員くんに教えてもらうようにするか・・・」
メガネ「ありがとうございます・・・(さすがにハゲみたいな事はなかろう・・・)
工場長「すぐ内線で伝えておくからブタ社員くんの所に行ってくれるか?第二工場にいけば居るから」
メガネ「わかりました!」
※第二工場
メガネ「メガネです!よろしくお願いします」
ブタ社員「・・・うん」
メガネ社員「あの・・何をすればいいですか?」
ブタ社員「みりゃわかるじゃん・・・溶接だよ・・・」
メガネ社員「いえ、僕やったことないんですが・・・」
ブタ社員「やったことないの!?ちょっと待ってよ・・・!」
ズカズカ・・・
ブタ社員内線の前に行く
ブタ社員「・・あ、もしもし。工場長ですか?あの子溶接やったことないって言ってますよ!?・・え?・・・はあ・・いや!こっちは即戦力じゃないと教えてる暇ないのわかってるでしょ?!さんざん昨日も言いましたよね??!・・・はい!・・そう!・・・頼みますよ!!」
ガチャッ・・・
ズカズカ・・・
ブタ社員「・・・事務所行ってきて・・後は工場長に聞いて・・」
メガネ「え?!」
※事務所内
工場長「うーん・・・やはりダメか・・・はいこれ」
パサッ
メガネ「はあ!?・・・ちょっ・・・さすがにこれは意味がわかりません・・・」
工場長「厳しいんだよ・・・何かあると始末書なんだよ・・・」
メガネ「いやいや!今回のはって今までもおかしいけど。今回の始末書はもう完全に意味がわからないです!書きません!」
工場長「・・・困るんだよなあ・・・じゃあ弁済してくれる?」
メガネ「おかしいでしょ?!弁済する必要も意味も理解できません!」
工場長「時間がないんだよなあ・・・まあ明日書いてもらうとして・・・第三工場のワキガ社員くんに連絡しといたから行ってきて」
メガネ「始末書は明日も書きませんけど。では行ってきます」
※第三工場
メガネ「メガネです!よろしくお願いします!」
ワキガ社員「あ。こちらこそよろしく」
メガネ(臭いけど優しそうな人だ・・やっとまともに働けるかな)
ワキガ社員「じゃあこれを磨いてくれるかな?こうやってこの特殊なタオルで磨けば汚れがとれるんだ」
メガネ「はい!ここにある部品全てやるのですか?」
ワキガ社員「うん。こっちから半分はまだ終わってないからやってくれていいからね」
メガネ「す、すごい量ありますねえ!今日中には無理ですよね!」
ワキガ社員「ははは。無理だよ、大体三泊四日くらいかなあ?」
メガネ「ファッ!?(・・・三・・泊?はくって言ったのか・・?)
ワキガ社員「あ、もう17時だ・・・タイムカード押さないと・・」
メガネ「あ、もう終わりでしたか・・・・・・?あれ?居ない・・ワキガ社員さん早いな・・・もう帰ったのかな?」
タッタッタ・・・・
ワキガ社員「ごめんごめんータイムカード押してきていいよ」
メガネ「え?!あ、はい・・・ワキガ社員さんまだ帰らないのですか?」
ワキガ社員「ははは。まだまだ残業しないと間に合わないからねー」
メガネ社員「そうですか!じゃお先に失礼しますー!」
ワキガ社員「はははwおもしろい冗談だねw あ、初日だし、工場長のとこに行くのかな?また後ほど」
メガネ「・・・・?」
メガネ(タイムカードは事務所前だったな。押したら初日だし工場長に一言言って帰るかな)
タイムカード打刻
ピピッ
※事務所内
メガネ「工場長、お疲れ様です・・・」
工場長「あ、ああ・・・ん?どうした?」
メガネ「え?あの、帰宅前に挨拶をと思いまして・・・」
工場長「帰宅??まだ17時だぞ?定時じゃないか・・・」
メガネ「え?残業ですか?・」
工場長「まあ当然だけどね・・・」
メガネ「しかし、タイムカード押しちゃいましたし・・・」
工場長「ああ。それでいいんだよ。定時でタイムカード押して作業に戻る仕組みなんだよ。一番大事な所言い忘れてたよ。ははは」
メガネ「!!!??そ、それって・・・まさかの・・」
工場長「うん・・・サービス残業だよ」
メガネ(は・・・はっきりと言いやがった!!)
メガネ「あの・・もう無理です・・・・辞めます」
工場長「うん・・・なら今日の賠償金を出してくるからちょっと待っててね」
メガネ「ええ?!」
カタカタ・・・・
工場長「・・・うむ。はいこれね。今月中でいいから書いている振込み先に振り込んでね」
工場長「はい。お疲れさん」
メガネ「はっ!!?」
※渡された用紙の内訳
ハゲ社員への教育時間賠償
ワキガ社員への教育時間賠償
工場長への教育時間賠償
会社全体の稼働時間に対する一部停止時間賠償
制服代
安全靴代
セキュリティーカード製作代
タイムカード製作代
以上 計 ¥467,500 ー
メガネ「ちょ・・・意味がわかりません!細かい内訳の金額ないし・・・全然納得いきません!!」
工場長「そういうことだからお疲れさん・・。」
メガネ「払いませんから!」
工場長「・・・。払わないなら、後に裁判所から通達があると思うから対応してね」
プチッ・・
メガネ「・・・いい加減にしろ・・・・キサマら・・・」
工場長「!!??」
メガネ「この・・・キチガイ会社がぁぁぁぁぁ!!!!」
ガシャーン!バサバサ!!
工場長「ちょっと!やめなさい!大事な書類をめちゃくちゃに・・!こ、コピー機を倒すな!!ああパソコンまで・・!!」
メガネ「リーヒヒリーヒヒギーリヒ!!ギャニヒィー!!キュニィヒー!!」
ガチャーンバタンバキッ・・・バサバサバリーン・・!!
工場長「め、めちゃくちゃだ!うわー逃げろ!!下半身脱ぎだしたぞ!!」
事務員女「きゃーーーー!ちんちん出してこっち向いてるー!!ぎゃーーーーー」
ズボッ
事務員女、逃げようと慌てて倒れたロッカーや机の隙間に足がはまり動けなくなる
メガネは事務員女に向かって放尿
ジョロロロローーーーーー
メガネ「くひひひひーーーーー!女はしょんべんまみれだ わっほい♪女はしょんべんまみれだ うっほい♪キヒィーーーー!!」
事務員女「うわっ!ぺっ!くさっ!キモッ!おえっ!!」
メガネ「うぐぐ・・・うーん・・・!!」
事務員女「ぺっぺっ!キモ過ぎる!え?ちょっ・・・何きばってんの?まさか・・・!?」
メガネ「あはっ・・ウンチ出るううううううううう!!」
メガネは事務員女に向かって排泄も同時に行った
プヒッ・・ブリリリリビチャビチャーーーー
事務員女「ぎゃああああああああああああああ!!!おえええ・・・く、口に・・・おええ・・ゲボろろろ・・」
事務員女 気絶
メガネはそのままジャンプして真ん中で回転しながら放尿と排泄
ジョロロローブリリリリリー
メガネ「きゃひひ!回転ウンチだー!みゃにににに!ぶりぶりっヒ!ヒヒッヒリヒーーーーー」
バリーンガチャーン!
メガネ「窓もー♪全部割りましょう~♪ギヒヒ」
バリンガシャーン!!
メガネ「アヒッ・・!あと半年でひな祭りじゃないかキヒッ・・・明かりをつけましょ♪ キチガイ会社に~♪」
シュボッ(ライター
メガネ「ぼっくたんは!!えいえんにぃ!ふめちゅでつーーーー!」
書類に点火
メガネ「ぎゃひひひーもーえろよもえろーよー♪ほのおよもーえーろーーーーー♪リヒー」
ゴオオオオオオ!
あっという間に火は燃え広がり
各工場に引火
危険薬剤も取り扱っている為
次々と大爆発 燃え広がり全焼
※この事件をきっかけに世の企業は人材の選考をさらに入念に行うようになった
社内規定の基準、従業員のマナーなど改められていった
《回転しながら排泄は迷惑だからダメ!絶対!!》
fin
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません