【モバマス】ちひろ「ソファでうたた寝のドッキリですか?」 (22)

おかしいとこあったら言ってください

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モバP(以下P)「はい。俺がソファで狸寝入りしてるところにアイドルを呼んで、反応をウォッチングするんです」

ちひろ「はぁ……それだけじゃ協力できないですね。もっと何かないんですか?」

P「ええ、さらにこれを使います」

ちひろ「これは……イヤホン!つまり、寝ているプロデューサーさんが聞いている音楽がなんなのか、気になってしまうアイドルたちのかわいい顔を撮影するんですね!」

P「ふっふっふ、まだまだこれだけじゃないですよ」

ちひろ「まだ何か仕込むっていうんですか……!?」

P「スマホに表示されるタイトルは落語の音声にカモフラージュさせて」

ちひろ「」ゴクッ

P「俺が秘蔵のビデオから厳選した喘ぎ声が流れるわけです!」

ちひろ「な、なんだってー!」

P「まず寝ている俺に何をするか、イヤホンに気付けばそれをどうするか、そして音声を聞いた時の反応、三重のドッキリを仕掛けられるんですよ!」

ちひろ「あんた天才ですか!やりましょうやりましょう!!」

P「ふはははは!自分の才能がこわい!」

ちひろ「今だけはそのドヤ顔も許しましょう!」

P「それじゃ早速準備してきますんでそちらも」

ちひろ「マッハで仕上げます」バタバタ

P「お願いしますねー、って……もういねえし」


P「あ、そうだ」

クルッスタスタ

P「今日事務所にくる予定なのは、このドッキリを笑ってすませてくれそうなアイドルだけだからな。変なことは期待すんなよ」


バターン
ちひろ「カメラ完了しました!」ゼーハー

P「さすがに必死過ぎでは?」

ちひろ「面白そうなんで!!」

P「まあともかく、迅速な対応ありがとうございました。それじゃ」

Pちひ「「うたた寝ドッキリ開始!」」

case1

本田未央「おっはようございまーす!」

シーン

未央「おろ?誰もいない」

未央「プロデューサー?いないのー?」キョロキョロ

未央「プロデュ……っとと、お休み中でしたか」

P(一番手はPaの急先鋒、本田未央。好奇心が強く普段はおちゃらけた奴だが果たして……)

未央「こーんな朝から寝てるなんて、まさか昨夜事務所に泊まったのかー?」

未央「それならそれで、仮眠室いけばいいのに……」

未央「しょーがない、この未央ちゃんが毛布かけてやろうじゃないか。たしかこの辺にあったよねー」ゴソゴソ

未央「はい。いつもお疲れ様、プロデューサー」ファサ

未央「いつも私らの前では元気なふりしてるの、知ってんだぞ」

未央「その頑張りに免じて、未央ちゃんに挨拶してないのは許してやろう。起きてるときは絶対ダメだかんね」

未央「それじゃ……っと、あれ、イヤホンしてるじゃん」

未央「あれかな、プロデューサー静かだと逆に寝付けない人かな?もう寝てるし、外していいよね」スポ

未央「それじゃ、レッスンいってくるね。しっかり休みなよ、って聞こえてないだろうけど」

P「うぅ……未央ぉ…………グスッ」

ちひろ「これは、ドッキリは失敗ですかね?」

P「今そんなことは、どうでもいいです」

ちひろ「普段の未央ちゃんからは想像できない結果でしたね。兄弟がいますから、実は世話焼きなんでしょうか」

P「未央の弟になりたい……」

ちひろ「どうします?のっけから失敗しちゃいましたけど、続けるんですか?」

P「それはそれ、これはこれです」

ちひろ「まあまだ収穫ないですしね!」

P「こんなとこじゃ終われませんよ!」

case2

荒木比奈「……おはようございまス、ふあぁ」

比奈「またゲームで夜更かししちゃったっス」

比奈「一日が30時間ぐらいあればよかったっスねえ。そしたら今よりやることやれたんスけど」

比奈「……あれ、プロデューサーもお休みじゃないでスか」

P(二番手にはCoのオタクシンデレラ、荒木比奈。今日来る予定のアイドルの中では一番理解がありそうだが……)

比奈「だめっス、プロデューサーみてたらアタシも眠くなってきたっス」

比奈「プロデューサー、肩借りまスね。おやすみなさーい」

比奈「……………………なんか痛いっス」

比奈「イヤホン、音楽でも聞いてたんスかねえ」

比奈「……ちょっとだけ」ソウチャク

比奈「………………」

比奈「……………………」

比奈「ああーそういうアレっスか///」

比奈「まあその、プロデューサーもオトコのひとでスから……///」

比奈「…………それにしても激しいっスねえ///」

比奈「何されたらこんな声出るんスか……」

比奈「……ってなに聞きいってんスかアタシは!」バシーン

比奈「あーもうやめやめ!まだ時間ありますけど行ってきまス!それじゃ!」

ちひろ「聞きましたねえ」

P「ええ。そこまで動じないのは予想通りでしたが、あそこまで興味津々だとは思いませんでした」

ちひろ「普段自分ではそういうの見ないんでしょうか」

P「あの様子だと恐らくそうなりますね。趣味が趣味なだけに避けられなさそうですが」

ちひろ「漫画でもそういうシーンのとき悶々としてるんでしょうね」

P「かわいい」

ちひろ「まだお仕事まで時間ありますからカフェかどこかで悶々とするんでしょうね」

P「かわいい」

case3

五十嵐響子「おはようございまーす」

響子「……あれ、プロデューサーさん寝てます?」

響子「今日日差しがあったかいですもんねっ。ふふっ、気持ちよさそう」

P(三人目は我が事務所の誇るお嫁さんアイドル、五十嵐響子。個人的にめってされたい)

響子「でもさすがに風邪ひいちゃうかもしれないですし、毛布かけてあげますね」

響子「プロデューサーさんいつもここに……あ、ありました」

響子「ゆっくり休んでください」ファサ

響子「…………あれ?プロデューサーさんイヤホンしてます?」

響子「寝てるときに音楽なんか聞いたら疲れとれないんじゃないですか?」ハズシ

響子「プロデューサーさん寝てる時まで何聞いてるんでしょう……」

響子「気になる……でもプロデューサーさんに悪いですし」

響子「うぅ…………」

響子「やっぱりやめましょう。勝手に見るのはよくないですよね。後でプロデューサーさんにきけばいいんです」

響子「それじゃプロデューサーさん、私お仕事いってきますね」

P「ええ子や……」

ちひろ「人には誰しも知られたくない秘密のひとつやふたつありますもんね」

P「それにしても、気になっても携帯見ないタイプですか響子は」

ちひろ「なにか気になるんですか?」

P「浮気の証拠つかまれないからやりたい放題だなって」

ちひろ「最低ですねアンタ」

case4

森久保乃々「………………おはようございます」シャカシャカシャカ

乃々「やっぱり机の下が落ち着くんですけど……というか机の下以外、むーりぃー」

乃々「あれ……プロデューサーさんがいないですね。挨拶の返事もしてくれなかったんですけど」モゾモゾ

乃々「……ソファで寝てますね」

P(ちゃんと挨拶できてえらいぞ森久保ォ!心の中でだけどおはよう森久保ォ!来たる四人目はアンダーザデスクのポエム担当、森久保乃々。最近の少女漫画はけっこう激しい描写があるらしいがどうなる森久保ォ!)

乃々「一人だと机の下も広いんで、はやく椅子に座ってほしいんですけど……」

乃々「お、起きてくださいぃ……」ユサユサポロッ

乃々「ん?これ、イヤホン?」

乃々「ちょっとだけ、気になります。ちょっとだけ……」ソウチャク

乃々「…………ひうっ///」

乃々「あわわわわわわ///」ツクエコモリー

乃々「なんですかいまのは……幻聴であってほしいんですけど」

乃々「プロデューサーさんなんてもの聞いてるんですか……」

乃々「そういう、あれ、ですよね……?」

乃々(盗み聞きしたのがばれたら、それこそあんな風にされてしまうのでは……?)

乃々(必死に抵抗するもりくぼ。しかし大人の男性の力には逆らえず、むりやりあんなことやこんなことを……はっ)

乃々(よく考えたら机の下のこのポジション、そういうことするのに最適なんじゃ……)プルプル

乃々「むりむりむりむりくぼですけどーー!!!」バタンキュー

ちひろ「乃々ちゃん医務室に運んできましたよ」

P「ありがとうございます。しかし森久保のやつ、突然叫んで気絶しちゃいましたね」

ちひろ「そりゃそうですよ、乃々ちゃんまだ14歳ですからね?ちょっと刺激が強かったんですよ」

P「その割には若干タイムラグがあったような……」

ちひろ「いやいやあんなもんですよ」

ちひろ(どうせこの男とのナニを想像したんでしょうけど。机の下でしたし)

case5

三船美優「おはようございます……ってもう夜ですけど。ふふっ、まだ慣れませんね」

美優「あら、Pさんお疲れかしら」

P(トリを飾るのはイタズラおてんば娘、喜多見柚……じゃない!なんで美優さんが!?そして柚は!?)ピロン

美優「あら、Pさんのスマホ……急用でしたら困りますし、ちょっとすいません」ポチポチ

美優「柚ちゃんから、えーっと、『相談したいことがあったけど、考えてるうちにどうでもよくなったから帰るネ。おやすみ!』よかった、Pさんは起こさなくていいですね」

P(なんでこの人俺のスマホのパスワード知ってんの?って、それよりドッキリは中止だ!今すぐ起きて寝ぼけたふりで……)

美優「それなら……えい」ポスッ

P(ソファで座ってるとこを倒された……しかし後頭部から伝わる柔らかさ、鼻孔をくすぐる甘い香り、これはもしや)

美優「お休みするなら、横にならないとだめですよ?」

P(ひ、ひ、膝枕だぁーーー!!)

美優「休めるときに休んで、また元気な顔を見せてください。あなたには感謝してもしきれないんですから、そのためなら私はなんだってできます」ポンポン

P(あっこれダメだ、俺をダメにする美優だ。あったかい。さからえない)

美優「ほら、こんな物外して私の声に集中してください。って、寝てるんですけどね」

美優「……Pさんが普段何を聞いてるのか気になりますね」スッスッ

美優「…………落語?」

美優「Pさん落語好きなのかしら?」ソウチャク

美優「………………そういうことですか」

美優「ふふっ、だめですよPさん」


美優「私でよければ、いつでも聞かせてあげますから」ボソッ

ちひろ「えーっと、いくつか言いたいことがあるんですけど、とりあえずドッキリは失敗ということですかね」

P「まあ、驚いたりはしませんでしたね」

ちひろ「ところで、予定とは違っちゃいましたけど、なんで中止しなかったんですか?」

P「あのふとももからはなにか魔力のような何かを感じます。取り込んで逃げられないようにする何かを」

ちひろ「眠かっただけじゃないですか?」

P「直前まで寝たふりしてて目瞑ってんですよ?絶対そんなんじゃないです」

ちひろ「まあそのおかげでおいしい思いできてよかったじゃないですか」

P「違う……もう既にもう一度膝枕してほしいと脳が欲している!麻薬ですあれは……」

ちひろ「さっきから魔力だの麻薬だの物騒ですね。あ、そうだ。最後美優さんなんて言ったんですか?声が小さくてマイク拾えなかったんですけど」

P「あー、えっと、まあアレです。事務所には小学生もいるんだから気を付けろ的な」

ちひろ「そうですね、たまたま美優さん以外は予定通りにいきましたけど……いろいろ問題になりそうですね」

P「このドッキリはこれでおしまいにしましょうか」

P(別の意味で問題発生してるけどな!)

予定は未定であって決定じゃないんで許して下さい
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