モバP「ゲームですか?」 (24)

・アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。ちょっとクロスっぽいかも?
・設定だけSAOの世界を使っています。SAOのキャラは出さないつもりです。
・ある程度書き溜めしてから投降します。(編集しまくることが多いので)

くらい……ですかね?
初投降、しかも処女作です……暖かい目で見ていただけると幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420692563

モバP(以下P)「ゲームですか?」

ちひろ「そうです!このアミュスフィアを使ったゲームを開発したんです!」

P「あ、それ知ってますよ。死者が何人も出たっていう危ないやつじゃないですか。」

ちひろ「ちっちっち。それはナーヴギアといって、一世代昔の機械です。アミュスフィアは安全面が強化されているので大丈夫なんですよ!」

P「そうなんですか?たしかフルダイブとか言う技術を使ったものですよね?本当に電脳世界に入れるんですか?」

ちひろ「正確には人間の脳から発せられている命令をインターセプトして云々……(適当)」

P「よくわからないけどそのゲームがどうしたんですか?」

ちひろ「これをネットゲームとして配信したいのですが、アイドルのみんなにも宣伝としてプレイして欲しいんです!そこでまずPさんに試してもらってから許可を貰おうという次第です。」

P「なるほど。分かりました。安全面は一応あとで確認しておきます。そのゲーム自体は今試してみましょうか。まだ配信してないってことは僕一人ってことですか?」

ちひろ「もちろん私もやりますよ!説明もしないといけませんし!」

??「はいは~い!私もやりたい!!」

P「お?紗南じゃないか。今日はオフのはずじゃなかったか?」

紗南「なんかおもしろそうな予感がしたから遊びにきたんだー。ナイスな判断だったみたいだね!」

ちひろ「アミュスフィアの数はあるので大丈夫ですが……Pさんどうします?」

P「うーん……安全性についてまだ調べれていないんだが……」

紗南「大丈夫!私もずっとそれ使ってるし!」

P「何、そうなのか?なら大丈夫か……一緒にやろうか。」

紗南「うん!やったー!!」

ちひろ「じゃあアミュスフィア渡しますね。紗南ちゃんは今日は自分のは持ってきてないのよね?」

紗南「持ってきてるんだな~それが。何か使いそうな予感がしたから~」

ちひろ「じゃあインターネットに繋いでっと……よし。じゃあ始めましょうか。こんな感じで装着してください。そしたら電源を入れて『リンクスタート』って言えばダイブできますので。楽な姿勢で初めてくださいね~」

P「部屋の鍵は大丈夫ですかね?」

ちひろ「最新のセキュリティなので大丈夫ですよ。」エッヘン

P「じゃあ始めましょうか。『リンクスタート』」

――仮想世界――

P「うおー。すごいなこれは。酔いそうだけど。……ゲストアカウントってやつでいいんだよな?」

P「キャラメイク?名前はPでいいか……性別♂で身長体重も実際のでいいんだよな。見た目は……これがあるってことはこれを選べってことなんだろうなぁ……」

――始まりのの街――

ちひろ「あ。Pさん早かったですね。プッwwwwwwww」

紗南「Pさんその顔wwwwwwww」

P「いやだってこれ僕のためにわざわざ用意したんだろうし選ばないとダメかなーって……」(Pヘッド)

ちひろ「えぇ。用意した甲斐がありました。よく似合ってますよ。」

P「ちっとも嬉しくねぇ……まぁそんなことより説明をお願いします。ずいぶんとファンタジーな世界ですね?」

ちひろ「まぁ基本的には普通のネットゲームですからね。他のゲームとの違いはズバリ『個別の特技があること』です!」

P「特技ですか?」

ちひろ「えぇ。超能力みたいなものだと思ってください!」

紗南「超能力!?すごっ!それってアレだよね!サイキックってことだよね!」

P「それは某アイドルの持ち芸だ。」

ちひろ「ま、まぁサイキックみたいな物です。でもかなりの種類の特技を用意したので楽しめると思いますよ!」

紗南「特技って決まってるの?一個だけしか使えないとか。」

ちひろ「その辺りを詳しく説明しましょうか……コホン。まず最初にチュートリアルで特技がもらえます。数百個ある内の三つがランダムで最初に選ばれるので、その三つ選択肢の中から一つだけ選べます、三つの特技はチュートリアル中だけ試したりできますが、一度決定してしまうとその特技を変えることはできません。一部、最初の選択肢には出現しないレアなスキルもあります。」

ちひろ「最初は基本的にそのスキルだけで遊んでもらいます。ある程度ストーリーを進めると新たな特技を目覚めさせることができますが、これはチュートリアルとは違い、基本的にランダムで決まります。」

ちひろ「中には決まった特技を目覚めさせることのできる珍しいアイテムもあります。あと複合特技などの要素もあります!」

紗南「すっごいなぁ。どんな特技があるの?」

ちひろ「そうですね、代表的なものだと念力、瞬間移動、肉体強化、召喚術などでしょうか。あ、いい忘れてましたけど、特技がある代わりに専用の職業スキルとかがないですけどね。」

紗南「それが数百個もあるの!?すごーい!」

ちひろ「えぇ。基本的に全部の特技は同じくらいの強さにしてるけど、中には補助的な特技もあるの。例えば透視とかね。これは直接的な攻撃翌力とかはないけど、普通のネットゲームみたいに武器別のスキルとかはあるから、二つ目のスキルとかにはいいかもしれないわね。」

P「透視……だと……」

ちひろ「ちなみに透視って言っても相手のステータスとかが視えるだけで服とかが透けて見えるわけじゃないです。」

P「そんなのを透視って言うな!男だったら誰だって名前でその特技選んじゃうだろ!!」

紗南「Pさんのエッチ!」

ちひろ「変態Pさんは置いといて話を進めましょうか、んー……でも他は基本的に普通のネットゲームと同じだから、そんなに説明することもないですねー」

ちひろ「じゃあ実際にやってみましょうか♪質問があったらその都度してください。」

紗南「了解!まずはチュートリアルで特技を選ぶんだよね!」

ちひろ「はい♪じゃあチュートリアル画面に進みますね。チュートリアルは別々なので、終わるまでここで待ってますね。」

――チュートリアル専用ステージ――

P「さっきの所ほどじゃないけどファンタジーな場所だな。ここは森かな?」

??「ようこそ『シンデレラストーリー』の世界へ!」

P「うお?聞き覚えのある声っていうかさっきまで聞いてた声が……ちひろさん?」

ちひろ?「違います!私はこのゲームのサポートキャラクター兼マスコットキャラクターの……」

ぷちちひろ(以下ちっひ)「ぷちちひろです!ちっひって呼んでくださいね!」キャハッ♪

P「うわキツ……くないな小さいしかわいいし。」

ちっひ「ではチュートリアルを始める前に課金しますか?今なら特定の特技を覚えることのできるアイテムがなんと1000CM(シンデレラマニー)ですよ!」

P「あ、そういうのいいんで先に進めてもらえますか?」

ちっひ「はい♪ショップはメニュー画面からいつでもいけますので、機会があればお願いしますね♪」

P(絶対舌打ちすると思ったけどさすがにしないか……)

ちっひ「じゃあチュートリアルを始めます。まずは普通の動作です。最初に武器を渡します。武器は剣、槍、斧、弓、杖の五種類を一つずつあげちゃいます!色々試して自分好みの武器を使ってくださいね。武器の種類は他にもたくさんありますが、それはストーリーを進めてからのお楽しみです♪」

ちっひ「ではこれらのアイテムを分かりやすいところに置きますので拾ってみてください。」

P「手渡ししてくれればいいのに……って取ったら消えたぞ!?」

ちっひ「このゲームではドロップしたアイテムは一旦アイテムストレージに格納されます。頭の中でメニューを開こうと思いながら手を上から下におろしてください。どちらの手でもOKです!」

P「メニュー?よくわからんが開け!おー。これがメニューか。このアイテムってところを見ればいいのか?」

ちっひ「そうです。装備欄からでも装備変更なら出来ますので試してみてくださいね。では一通りアイテムを拾って武器を試しながら進んでください。」

P「ほうほう。弓なんかも簡単に扱えるようになってるんだな。杖は……弱そうだな。剣も槍も少し小さいし、この中なら斧かな。」

ちっひ「ここからは敵が出ます!チュートリアル中はHPが減らないのでダメージは気にせず戦ってください!あ。攻撃自体はしてきますよ~。」

P「ふっ!くっ……この!よーし倒した。ん。アイテムがドロップしたな。これは本かな?」

ちっひ「おっと珍しい!それはスキルの書です!使うことで本ごとに決まったスキルを覚えることができるという優れものです!」

P「なんだって!?さすが俺だな……初っ端からこんなレアアイテムをドロップするなんて……」

ちっひ「あ、それチュートリアルでは絶対にドロップするようになってますので勘違いしないようにお願いします。普通にプレイしてたら本当に滅多にでませんから。」

P「……」

ちっひ「ではそのスキルの書を使ってみてください!最初の五種類の武器全部の基本スキルが覚えられます!」

P「えーと、メニュー出してアイテムから『チュートリアル専用スキルの書』だな。使用するのはどうすればいいんだ?」

ちっひ「回復アイテムなどは食べたり飲んだりしたら効果を発揮しますが、書の場合は読まなくても大丈夫です。表紙の手形に手を合わせると効果が発揮されます。所有者じゃないと効果は発揮されませんのでご注意を。」

P「こうか?お、おー!わかる……わかるぞ!強くなってるのがわかる!!」

ちっひ「ぷっwwwwwwww コホンッ。今回の書には五個のスキルが入っていて、その中から五個全部選べます。選択肢が出てると思うので選んでください。選び終わるとスキルを覚えることが出来ます。まだ覚えてないと思うので(笑)ちゃんと全部選んでくださいね(笑)」

P「……」

ちっひ「今回はチュートリアルなので五個全部覚えることができましたが、普通はランダムです。最低一個は覚えられますが、二個中一個だったり、五個中一個だったりもしますので気をつけてくださいね。」

ちっひ「ではスキルを使って敵を倒しながら進んでください。MPも今は減りませんのでガンガン使って大丈夫です。」

P「おりゃー!あ、スキルを含めると剣が使いやすいな。でも普通はMPが減るんだったな。じゃあ斧のままでいこう。」

ちっひ「ここでドロップするアイテムは素材といって、武器や防具を作るのに使います。余裕があれば拾っておいてください。この敵はスライムポジションの雑魚ですが、素材はあって困りませんから。」

P「よーし。……ん?ここは敵が無限に出てくるのか?」

ちっひ「えぇ。満足するまで練習できるようになっています。ですが経験値はないですしアイテムドロップも少ないのでMPが減らないといっても効率は悪いと思いますよ?」

P「なるほどな。よしじゃあ進もうか。」

ちっひ「お疲れ様でした!以上で基本的なチュートリアルは終わりになります!」

ちっひ「次にこのゲームのシステムについて簡単に説明しますね。このゲームにはキャラクターのレベルというものが無いという変わった仕様になっています。ですが熟練度などはあるので、敵を倒せば倒すほどスキルなどの経験値は貯まります。」

P「なるほどなー。使ってる武器とかスキルだけがレベルアップするのか。」

ちっひ「そうです!武器の熟練度やスキルの熟練度には色々と隠し要素もあるので頑張って見つけてくださいね♪」

ちっひ「以上でシステムの説明も終わりです。最後にこのゲーム最大の魅力である特技について説明します!」

ちっひ「特技はここで最初に一つだけ覚えることができますが、その後に覚えるには特技の書をショップで購入していただくか、スキルの書と同じくレアドロップであるレアメダルを集め、特殊なお店で特技と交換して覚えることもできます。このレアメダルで覚える場合は完全にランダムですので気をつけてください。あ、すでに同じ特技を覚えていた場合は特技の書となってアイテム化しますのでお友達にあげたり、オークションで売ったりしてくださいね♪」

ちっひ「では最初の特技をこの中からお選びください!全部試すことができますので一通り試すことをオススメします。一度決定したら他の特技に変えることはできませんのでご注意を!レアなスキルには横に『レア!』と出ますので。滅多に出ませんけど。」

Pの特技
脚力強化:文字通り。肉体強化よりも部位が集中してる分、脚力だけみるとかなり強い。
シューティングアーツ:MPをそのまま弾にして打つことができる。
ゴム●ムの実:身体がゴムになる。これで危ない日も安心!

P「ちひろさん!?ちょっと、(ゴ●ゴムの実は)まずいですよ!」

ちひろ「大丈夫です。許可取ってますから。」

P「マジか……とりあえず一通り試そう。ていうかゴムのやつレアじゃないんだな……」

P「使い勝手がいいのはシューティングアーツだな。けど理想の(?)使い方がわかってる分ゴムも強いな。脚力は今はちょっとしょぼいなぁ……熟練度次第で変わるんだろうか?ていうかゴム溺れないんだな。普通に泳げたわ。」

ちっひ「さぁどうしますか?」

P「決めた!シューティングアーツにします!」

ちっひ「はい。ではシューティングアーツの特技の書をお渡しします。使用方法はスキルの書と同じです。」

P「よし特技習得だ!これで終わりだな?」

ちっひ「はい!以上でチュートリアル全て終了です。またお会いしましょう♪」バイバイー

――始まりの街――

ちひろ「あ。Pさんおかえりなさい。どうでしたか?」

P「マスコットも含めてかなり凝ってますね。ハマっちゃいそうですよ!」アハハ

紗南「Pさんおかえりー!ねね、特技何にしたのー?私はなんとレアスキルだよ!」

P「なんだと!?俺だってレアっぽいスキル(ゴム)はあったんだけどな……まぁ俺はシューティングアーツっていうのにしたよ。MPを弾にして自由に打ったりできるんだ。」

紗南「おぉ!すっごい便利そうだね。ワールド●リガーのシューターみたい!」

P「例えはよくわからんがかっこいいだろー。んで紗南は何だったんだ?

                 ゲームinゲーム
紗南「えへへー私はこれ!固有結界『箱の中の世界』だよ!」ババーン

P「なんじゃこりゃあ!?」

ちひろ「これは固有結界と言って、一定時間だけ所有者に絶対有利な世界を作り出すものです。かなりのレアスキルですよ。」

紗南「内容はランダムだけど、簡単に言うとマリオ●ーティの3対1のときの一人側みたいな感じかな?私攻撃側で有利。みたいな!」

P「ランダムなのか。今回のは……えっ紗南が消えた!?」

紗南「こっちこっちー」

P「なんだそりゃ!?グラディウスか!?」

紗南「打て打て~!」

P「うわ~!!って食らわないな。」

ちひろ「ここはダメージ無しの設定してますからね~」

紗南「あー楽しかった!これ強いでしょー!今は時間も短いし、範囲も狭いし、乱発できないけどね。」

P「十分すごいだろ……レアスキルってマジで強いんだな。」

ちひろ「レアスキルはショップでも売ってないですからねー。でも最大火力が高いというだけでバランス的にはそこまで強いというわけでもないですよ。ゴム●ムの実でも戦えるんですから、要は使い方ですよ!」

P「悪意を感じる……とりあえず動作的にはOKってことで。もう製品化できるんですか?」

ちひろ「そうですね。もうちょっとバグチェックとかするので、その間にアイドル達にお試しプレイしてもらおうかと思ってます。」

P(お試しプレイってなんかエロいな……)

ちひろ「紗南ちゃんはまだやるかしら?今は練習用のエミュサバみたいなものだから、ちゃんとしたサーバーに移動してもいいけど、一人だと寂しいかしら?」

紗南「あ!ちょっと進めておきたいなー。これすっごいハマっちゃいそうだよ~!」

ちひろ「じゃあ移動しますね。一回ログアウトしてからだけど。クエストとかは普通にできますから、いろいろ試してみてね。あと何かバグっぽいものとかあったら教えてちょうだい。」

紗南「は~い!」

P「あんまりハマりすぎて仕事に支障のないようにな~。じゃあログアウト……はどうやすんですか?」

ちひろ「メニューにありますよ。これですね。」

P「お。あったあったじゃあまた事務所で。」ノシ

予想通りズレた……今度からルビはカッコ内に書こう。ふふっ。

――事務所――

P「いやぁ。すごいですねこの機械。全然酔わないし本当に身体を動かしてるみたいでしたよ!」

ちひろ「でしょう?Pさんもハマりすぎてお仕事をおろそかにしちゃダメですよ♪」

P「わかってますよ。」

??「やっと帰ってきましたね。全く、みんなして勤務中にゲームですか。」

紗南「あ、ありすちゃん!やっほー。」

P「お。ありすはレッスン終わったのか?」

ありす「さっき終わりました。みなさん何のゲームをしてたんですか?あとありすではなくPです。」

P「おかしいな?俺とお前は結婚してないぞ~?」

ありす「もう結婚したようなものです。あと四年……いえ実際は登場から二年経ってるので私の実年齢は「メタ発言はやめなさい」なのですから」

紗南「私たちはちひろさんが作ったバーチャルMMOをやってたんだよー!」

ちひろ(スルースキルすごいわね……)

>>11 P「あんまりハマりすぎて仕事に支障のないようにな~。じゃあログアウト……はどうやすんですか?」 ×
どうやるんですか。です。誤字多くてスミマセン。

ありす「ちひろさんが作ったゲームですか?私もやってみたいです。」

ちひろ「あ、じゃあこのアミュスフィアを「これを貸してもらいます」……」

P「俺が使ってたやつか?まぁ今から俺は仕事にもどるからいいぞ。元はちひろさんのだから一応ちひろさんに聞かないとだけど……」

ありす「いいですよね?」

ちひろ「え、えぇ。どうぞ。じゃあゲームの説明は紗南ちゃんにお願いしてもいいかしら?」

紗南「おっけー!もうバッチリだよ~。普通のサーバーでもチュートリアルはあるんだよね?」

ちひろ「ありますよ。ヘルプを選べばちっひも出てくるので分からないことがあればちっひに聞いてくださいね。」

ありす「(ちっひ?)わかりました。では仮眠室でやりましょうか。」

紗南「さんせー!じゃあ行こう!これすっごいおもしろいよ~!!」

P「ふぅ。そういえばありすもゲームが好きでしたね。」

ちひろ「えぇ、ゲームが得意そうなアイドルには一通り声をかけようと思ってましたので手間が省けました。あ、あとPさん。杏ちゃんのスケジュールなんですが……」

P「あー。少し空けてくれって言ってましたね。これのためでしたか。」

ちひろ「はい♪杏ちゃんには持ってこいのお仕事ですからね♪」

P「まぁ実際には寝てるようなものですからね……」

??「いひろさん、きたよ~せっかくのお休みに事務所にくるなんておーぼーだよ……」

P「お、噂をすれば、だな。奈緒も一緒か。」

奈緒「あたしもちひろさんに呼ばれたんだ。杏と一緒に呼ばれるなんて嫌な予感しかしないよ……」

杏「奈緒一人でできることだと思うから任せるよ。あ、お給料はちゃんと半分ずつね。」

奈緒「なんでだよ!」

ちひろ「あ、今日呼んだのはお仕事じゃないのよ。もちろんお給料は出すつもりだけどね。」

杏「お仕事せずにお給料がもらえるの!?よし、杏アイドル引退しま~す。」

P「アイドルをやめたら結果的に金はもらえなくなると思うけどな。」

杏「なん……だと!?」

ちひろ「そうですね、アイドルの杏ちゃんに私の作ったゲームをしてもらうことで宣伝になればな~って感じです。このゲームの売り上げ次第にはあるけどお給料は出しますよ~?」

奈緒「ゲームするだけでいいの?杏には天職だな。」

ちひろ「もちろん奈緒ちゃんにもしてもらいますよ~。」

奈緒「あたしも!?あたしゲームはそこまで得意じゃないんだけどな……」

P「大丈夫だ。俺でもできたからな。」

奈緒「え、Pさんもやってるの?」

P「おう。さっき試しにやってみたんだ。結構おもしろかったからこれからもやるかもしれないな。」

奈緒「そ、そうか……まぁPさんでもできるんならあたしもやってもいいかな。」

杏「見事に釣られてるな……」

奈緒「何がだ!別に得意じゃないだけでゲームはそこそこ好きなんだよ!」

杏「はいはい。そういうことにしとこうね。んで今からやればいいの?何てゲーム?

ちひろ「まだ正規に配信はしてないんだけど、基本料無料のバーチャルMMO『シンデレラストーリー』ってゲームよ。」

P(基本料無料……か。その言葉には騙されないぞ……)

杏「ふーん。バーチャルMMOって分かってればアミュスフィア持ってきたんだけどな。」

ちひろ「あ、それはこちらで用意してるので大丈夫ですよ。今、紗南ちゃんとありすちゃんがやってるので一緒にやってみてください♪」

杏「ありすまでやってるのか。まぁ楽そうだしいいかなー。仮眠室でやればいいの?」

ちひろ「はい。じゃあこれでお願いしますね。プレイヤーはまだみんなだけだから、すぐに分かると思うわ。紗南ちゃんが少しやってるから教えてもらってね。」

杏「は~い。んじゃ寝てきま~す。」

奈緒「まぁ間違ってないけどよ……」

P「うん。まぁこれで杏にも他のゲームの宣伝とかの仕事がくるかもですね。」

ちひろ「私のほうは最初だけでも大丈夫ですからね~。紗南ちゃんに褒められたので少し自信ついちゃいましたし♪」

P「確かにおもしろかったですね。ちひろさんにゲーム作る技術とかあったのは驚きました。」

ちひろ「まぁ泉ちゃんや晶葉ちゃんにも手伝ってもらいましたから。」

P「あ~。確かにあいつらがいたら何でも作れそうなイメージありますね。」

P「まぁゲームの方はあいつらに任せてこっちは仕事終わらせましょうか。」

ちひろ「ですね♪あ、そういえば仮眠室には……まぁいいか。」


杏「ちひろさんの作ったゲームか……課金要素すごいんだろうな。」

奈緒「杏すら課金しちゃうくらいの出来に仕上がってると見た。」

杏「広告塔なんだからある程度は課金アイテムもらえるでしょ。」

奈緒「ちひろさんが?課金アイテムを?くれる??」

杏 奈緒(もっと課金させるために撒き餌にしか思えないな……)

――仮眠室――

紗南「あ、杏さんと奈緒さんだ。どうしたのー?」

杏「まだ始めてなかったんだね。私たちもちひろさんに言われてゲームすることになったんだよー。」

紗南「え!そうなの!?やったー。人数多いほうが楽しいもんね!」

奈緒「んじゃ始めるかー……って先客いるじゃん。」

ありす「そうなんです。まぁ起こさないと思うので大丈夫でしょうけど……」

杏「泉と博士か……これは多分ちひろさんと一緒にゲーム作ってたんだろうな……」

紗南「やっぱりそうなのかな?まぁちょっと離れてやろうか!」

杏「そだねーんじゃ向こう行ったら紗南説明よろしく~。」

紗南「りょーかい!」

『リンクスタート』

~なんだかんだでチュートリアル終了後~

――始まりの街――

杏「ファッキューチッヒ」

奈緒「なんかあったのか……?」

杏「いや言っておかないとダメかなって。ていうかキャラメイク無いと思ったら私たちの見た目は現実のまんまなんだね。」

ありす「ですね。専用アバターという感じでしょうか。」

紗南「んでみんなはどんな特技にしたのー!?」

杏「杏は『瞬間移動』にした。」

奈緒「うわピッタリだな。ちなみにあたしは『召喚術[金色のガッシュベル]』だ。レアスキルらしい。」

杏「えっなにそれ。ガッシュだけ?作品に出てくるヤツ全部?」

奈緒「キャラはガッシュだけらしい。でも作品名ってことは追加キャラとかあるのかもしれないな。」

杏「瞬間移動も含まれてるじゃんそれ……チートだぁ!!」

紗南「特技はバランスよくしてるってちひろさんが言ってたから大丈夫だよ!きっと!」

杏「ファッキューチッヒ」

ありす「私は『召喚術[ポケットモンスター]』です。」

杏「最強コマンド避けろが使える。」

奈緒「こういうゲームの場合は敵のモンスターを仲間にできる魔物使いみたいなのでいいじゃねえかもう。初期ポケモンはピカチュウか?」

ありす「いえ、ピチューです。」

奈緒「確かによく考えたらピチューから育てるべきだ。」

紗南「あたしのは(以下略)」

杏「えーなにこれ杏だけ弱いしレアスキルじゃないとか……リセマラしてやろうか。」

紗南「とりあえず進めてみようよ!燃費とかの面もあるだろうしさ。」

杏「茄子さんにパワー分けて貰ってから始めるべきだったか……」

奈緒「なんだそのパワー……こえーよ。」

ありす「ピチューかわいい……」

紗南「ここでクエストを受けれるみたいだね!とりあえずこの周辺のモンスターを10匹狩れっていうのでいいかな。」

杏「いいんじゃない。ていうかそれ多分四人だと楽勝だね。もう受けれるやつ全部受けようよ。」

紗南「んじゃクエスト受けたし進もうー!どこから出るのかな?」

ありす「あっちの看板に最初の森と書いてます。あっちでいいんじゃないでしょうか。」

杏「クエストも最初の森だったねー。んじゃ行こうか……あ、パーティ組まなきゃ。」

紗南「そうだね!とりあえず全員誘って……均等配布でオッケー!行こうか。」

――仮眠室――

泉「ん……寝ちゃってたわね……晶葉、起きて起きて。最終調整しなきゃ。」

晶葉「うーん……」

泉「困ったわね……敵の強さを調整しないといけないのに……あら?あっちで誰か寝て、いやアミュスフィアでゲームしてるのか。……ゲーム?」

泉「嫌な予感がするけど、ちひろさんには最終調整が残ってるって言ってあるし大丈夫でしょう。とりあえず晶葉が起きるまで私も少し寝よう……」

――最初の森――

杏「えっ、なんかめっちゃでかいのいるんだけど。チュートリアルに出てきたやつがいるとばかり思ってたよ。」

奈緒「まぁ初期だしちょっと強い程度の、ノンアクティブモンスターだろ。」

ありす「その割には魔王みたいな見た目ですけど……」

紗南「大丈夫大丈夫!突撃だ~!」

モンスター「GYAOOOOOOOOOO!!!!!」

杏「えっ。紗南の特技でもほとんどHP削れてない上にみんな一瞬でやられちゃったんだけど?ていうかアレが雑魚敵みたいにそこらじゅうにポップしてるんだけど?」

ちっひ「課金をすれば強くなれますよ!!」

杏「クソゲーだこれ!!」

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