モバP「今の仮面ライダーって知ってます? (30)

千川ちひろ「いえ知りませんが」

P「え、知らないんですか?平成仮面ライダー20作目にして9月17日に第3話が放送されたあの仮面ライダービルドを!?」

ちひろ「知りません」イラッ

P「いやー、まさか知らないなんてな~…」

ちひろ「…」イライライラ

P「結構面白いのにな~」

ちひろ「………」イライライライライライラ

P「展開も今のところ中だるみすることなく…」

ちひろ「うるせえ!お前はガチャだけ回してろ!!」

P「もう白封筒はこりごりですっっ!!」

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―数分後―
安部菜々「あのう…私はなぜこんなところに呼ばれたんでしょう…」

P「決まってます、仮面ライダーの歴史を見てきたものとしての証人です」

菜々「は、はあ…?」

P「とりあえず、菜々さんは仮面ライダーいつから見ました?」

菜々「私ですか?えーっと………ナナは子供の頃はクウガとか見てましたよ!」

ちひろ(絶対えーっと、ってやってる間に時代考慮してましたね)

P(やってもズレてるんですけどね)

ちひろ「ってそれよりPさん!仕事してくださいよ仕事!!」

P「お願いします!この話が終わったらちゃんとやるんで!」

ちひろ「はぁ…とりあえず手短にお願いします」

P「まず仮面ライダーは46年続いてきています!」

ちひろ「思ったより長いんですね」

P「そうですね、菜々さんがようやく成人した辺りかな?」

菜々「ちょっと!そこまで昔じゃありません!ていうかナナは永遠の17歳ですー!!」

ちひろ(そこまで…?)

P「そして今年の9月から始まったのがご存知『仮面ライダービルド』ですね」

ちひろ「さっき言ってましたね」

P「はい、この作品の主人公は記憶を失った天才物理学者が変身して人体実験を行う悪の組織『ファウスト』を倒すんです!」

ちひろ(天才物理学者…)
ホワンホワンホワーン


池袋晶葉『私には記憶がないが人体実験がニュルンベルク綱領で禁止されているのは知っているぞ!変身!』



ちひろ「なるほど」

菜々「1号に変身する本郷猛もIQ600でしたね……ハッ!」

P「突っ込みませんよ」

P「それで仮面ライダービルドは倒した怪人の成分を抽出できるんです!例えばラビット×タンクとか!」

ちひろ(兎×戦車……?)
ホワンホワンホワーン








晶葉『ふははははは!!お前たちの成分は頂くぞー!』

緒方智絵里『うわー』

大和亜季『無念…』








ちひろ「なるほど、悪いですね」

P「えっ?」

P「いやいや!人体実験で化け物にされてしまった人たちの成分を抜き取って元の人間に戻してあげてるんです!」

ちひろ「あ、そうなんですか……」
ホワンホワンホワーン









亜季『ううぅ…戦車になってしまったであります…キュラキュラ』タンクー

智絵里『わ、私は兎に…あ、でもこのままでもいいかも…ぴょん』ラビットー

晶葉『元に戻してやろう!はーっ!』

智絵里『あぁ、力が抜けていく~』

亜季『私もです、智絵里殿~』

晶葉『一件落着だな!』











ちひろ「なるほど」

P「ビルドは生き物×機械の組み合わせで変身できますからね」

菜々「そうなんですか、例えばどんな?」

P「ベストマッチ、いわゆる最高の組み合わせがラビット×タンク、ゴリラ×ダイヤモンド、タカ×ガトリングですね」

ちひろ(ダイヤモンドのゴリラ…いくらなんだろう…じゃなくて!ダイヤはのあさんかなあ…ゴリラは…)
ホワンホワンホワーン









晶葉『お前らの成分を抜き取らせてもらうぞ!』

高峯のあ『うわー』ダイヤー

片桐早苗『うわー』ゴリラー












ちひろ「ふふっ」

P「?」

P「人体実験された人はスマッシュっていう怪人になるんですよ!」

ちひろ(スマッシュ……スマッシュ……はっ!)
ホワンホワンホワーン









喜多見柚『スマーッシュ!ほらほら!人体実験してやるぞー!』












ちひろ「となると黒幕はぴにゃこら太…」

菜々「え?」

ちひろ「なるほど、大体わかりました」

P「いやいや!まだ大事なアレがまだですよ!」

ちひろ「大事なアレ?」

P「『10年前の惨劇』ですよ!」

菜々「10年前…?ってことは2007年?え!?もうそんなに経ってるんですか!?」

P「もう突っ込みませんからね」

ちひろ「10年前っていうとアレですか?ウチの親会社の星の球団の暗黒期!」

P「ちげえよ!確かにアレも惨劇だけどさ!」

菜々「そうですよ!その時はまだ横浜ベイスターズですから!」

ちひろ「よく知ってますね?」

菜々「えっ…そ、そりゃ親会社ですから!」

P「うまく逃げましたね…じゃあ菜々さんの好きな球団は?」

菜々「ロッテオリ…ロッテです!!」

P「今ちょっとオリ…って聞こえたんですけど」

ちひろ(調べてみよう…ロッテオリオンズ、1969-1991…あっ)

菜々「ろ、ロッテオンリー!!ロッテだけってことです!」

P「オンリー…そうだと思ってましたよ」

菜々「で、ですよね!」

P「毎日オリオンズなわけないですもんね」

菜々「ナナを何歳だと思ってるんですかー!」

ちひろ(なんで知ってるんだろう)

ちひろ「じゃなくて!10年前の惨劇の話でしょう!?」

P「あーそうでした」

菜々「ほっ」

P「火星から持ち帰った謎の箱、パンドラボックス……」

ちひろ「パンドラの箱、ですか…開けてはならない神話上の箱ですね」

蘭子「!」ひょこっ

菜々「この世の闇と恐怖が全部詰まってるんでしたっけ?」

P「そうですね、それを開けてしまったから今人間界には恐怖が満ち溢れているんだっていう話です」

蘭子「…」ガクブル

P「とにかくそのパンドラボックスを地球に持ち帰り、有人火星探査機が帰還したセレモニーを行ったとき!」

菜々「とき?」

P「謎の人物がセレモニーに乱入!」

ちひろ(ふむふむ…)
ホワンホワンホワーン









小梅『パンドラの箱を開けたら…できている世界が恐怖で包まれる…ふふっ…なんとしても開けなきゃ…』











ちひろ「それで?」

P「謎の人物がパンドラボックスに触れた瞬間!まばゆい光が!」

菜々「そ、それでどうなったんです!?」

P「スカイウォールと名付けられたスゴい壁が日本を3つに分断しました」

ちひろ「は?」
ホワンホワンホワーン










小梅『あ、あれ?恐怖、出ないよ…?なにこの壁…地球が壊れちゃう…!!私のせい……?うあああ……ッ!』











ちひろ「あ、でもアリですね」

P「何がですか?」

ちひろ「こっちの話です」

P「と、まあこれが大体の説明です」

ちひろ「なるほど、わかりました」

菜々「なかなかユニークな設定ですね!」

P「まだ3話なので全体の評価はなんとも言えませんが、将来有望ですね!」

ちひろ「ふむふむ…ところで他におすすめの仮面ライダーとかあります?」

P「え!?ちひろさんが興味を!?」

ちひろ「は、はぁ、まあ…」

ちひろ(妄想が思いの外楽しかっただけだけど)

P「そうですね…『仮面ライダーオーズ』とかどうですか?」

菜々「あ!それなら菜々知ってますよ!3つのメダルで変身するんですよね!」

P「ようやく17歳らしいところ出ましたね」

菜々「ちょっと!今までだって17歳ですよー!」

ちひろ(それはどうかな…)

P「オーズの変身者は『少しの小銭と明日のパンツがあればいい』をモットーに世界を旅する流浪の旅人です」

ちひろ「あー、プロデューサーさんみたいな?」

P「え?」

菜々「ちょっとちひろさん!」

P「おっいいぞ、言ってやれー」

菜々「Pさんはそんなにかっこよくないですよぅ」

P「え?」






P「えっ?」

P「『仮面ライダーオーズ』は欲望の怪人グリードという全身がメダルでできている相手と戦ってコアメダルを奪っていくんです」

ちひろ(欲望の怪人?体がメダル……それって…)
ホワンホワンホワーン












ちひろグリード『ちーっひっひっひ!レアメダルを渡してくださいよ!早く!』











ちひろ(私だ…)ズーン

菜々「あれ?どうしたんですか?」

P「自覚あったんですね」

ちひろ「うるさいです、宝くじ7等にしますよ?」

P「ちひろさんのアマゾンズ!王蛇!ゴルゴム!」

完!

余談ですが、オーズを見るまではアンクが土屋アンナだと思ってました

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