男「柔らかい穴、柔らかい穴」 (20)

男「もうオナホにも飽きちった。射精はできるけど初めて入れた時の興奮はもう無いなあ」

男「うーん…そうは言っても射精させるためだけに生まれたオナホを超える素材なんてあるのかな」

男「とりあえず柔らかい穴ならなんでもいいや。色々試してみよう」

男「要はオナホよりも優れた点を持った素材を探せばいいんだな」

男「部屋に転がってないかな?柔らかい穴」

がさごそがさごそ

男「うーん無いなあ柔らかい穴。鞄の中も机の中も探したけれど見つからない」

男「ああもう朝じゃん。5時間探して収穫無しかあ」

男「お腹空いたからなんか食べよう。鶏でピカタとローストチキンと唐翌揚げ作ろう」

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男「えーっと…」

男(………あれ?)

男「鶏肉……」

男「そうか、そうか!」

男「オナホに無いもの、肉感だ!」

竿全体を包める丸鶏なのが幸いだった。脇腹からずぶずぶと肉を割り進んで行き、アドレナリンで枷が外れた握力で肉を圧迫する。オナホのような圧迫感は無かったものの、冷蔵庫で冷やされた鶏肉はしっとりと竿を包み吸い付くようだ。空気抜きしたオナホのような人工的なものではない。まるで違う。絶対的な生肉の快感。かくかくと猿のように必死に鶏肉で竿をしごくと10往復も保たずに男は果て、肉の中に大量の精子を注ぎこんだ。

男「あーえがった。ハマりそうだなあ」

男「うわ…チンコ油でベタベタするよ…洗ってこよ」

男「ていうかこの鶏肉どうしよう、きったねえなあ。食べるわけにもいかないし…」

男「もうすぐゴミ出さなきゃいけないけど、ご近所の人に精液垂れた鶏見られたらヤバいよな」

男「…まあいいか、道路にぶん投げとけば猫かカラスが食べるだろ」

男「そんなことより、色々試してみよう!豚や牛、羊に猪馬に熊。そうだ、部位によってきっと感触も違うはずだ!そうだ、魚も試そう!」

男「うーん…思ってたより肉の種類で大した違いは出なかったなあ」

男「柔らかい、固いの差はあったし、初めのころは楽しかったけど。人肌に温めたり糸で縛って圧迫感出したり工夫したけど、最初に鶏に突っ込んだ時ほどの衝撃は無かったなあ」

プルルルルル

男「ん?あ、女からだ。」

男「もしもし、男だよ」

女『男れすかー?今何してるー?』

男「今?特に何もしてないよ。ヒマしてる」

女『今わたひの部屋で女友と男友と飲んでっからよー、男も来いよー』

男「あ、ホント?行く行く、すぐ行くよ」

女『早く来いよー、寂しっからよー』

男「あんまり飲みすぎないようにね。呂律回ってないよ」

女『うるせえ!』ブツッ

男「相変わらず酒癖悪いなあ」

ガチャ

女「お、男が来ましたよん」

男友「おいすー」

女友「おいすー」

男「おいっす。この部屋酒くっさいよ、どれだけ飲んでんの?」

女友「叔母さんからお酒貰ってさ、96度の。男も飲んでみ、きもちいよお」

男友「結構おいしいよ。アルコールって感じ。お前強いからさ、ヤバくなったら止めてほしいの」

女「うおい男!飲んでっかあ!」ガシッ

男「来たばっかだろ、飲んでねえよ。勃ちそうだから抱きつかないで」

男「あーあ、みんな潰れちった。ゲロ掃除面倒だし、放置でいいや」

男(確かにこれ強いなあ、くらくらしてきた)チビチビ

女「ううぅ…男よお…」

男「………」

男(女って肌白いなあ、足も細くて長くて、綺麗だ。柔らかそうだし)

男「ん…?柔らかい?」

男「色んな肉試したけど、そういえば人の肉には突っ込んでなかった」

男(猟奇的な趣味は無いからそれは論外にしても。犯すのもマズいよな…多分犯罪だし。でも、あの足…あの膝に挟んで抜くくらいはいいよね、いいだろ)

男「膝曲げてハンガー通して固定してっと…」

男(…流石にマズいかな?女がこんな無防備な姿を見せるのは僕を信頼してくれているからだろうし、それに乗じて好きな女の子にチンコ擦り付けるのは良くないんじゃあ…そもそもこれは[田島「チ○コ破裂するっ!」]って呼べるのか?人間を相手にしている以上もはや[田島「チ○コ破裂するっ!」]では無いんじゃあ?[田島「チ○コ破裂するっ!」]を裏切ることにならないか?)

男「まあいいや、抜こう」

 女の膝の間にチンコを挿入する。滑らかな女の肌は簡単に竿を吸い込んだ。女の足はこれまで試したどんなオナホ、肉よりも遥かに柔らかく感じられた。挿入した瞬間にみっともない喘ぎ声を漏らしてしまう。男はゆっくりと抽送を始める。少しでも速く動かせば、あまりの快感に一瞬で果ててしまうことを知っていたからだ。何よりも、女の膝の感触を少しでも長く感じていたかった。酔った女の体は火照っており、竿にじんわりと熱を伝える。ふと女の顔を見る。何も知らない、安らかに眠っている。背徳感が背を押したか、三擦り半であっさりと果ててしまう。しかし、男は未だ萎えることなく、精液で汚れた膝に腰を振り続ける。男はその後、女の膝に11発射精した。気が付けば窓からは日が差していた。

男「拭いとかなきゃ…」

男「酒とゲロと精液で地獄みたいな臭いだな。早く掃除しよう。女の子の部屋が発していい臭いじゃないよ」

男「よし、次はおじや作って食べよう。みんなの分も、二日酔い酷いだろうし。」

女「ううぅ…男?頭いだい…」

男「あ、起きた?おじや食べる?」

女「食べる…」

男「おいしい?」

女「うん…」モグモグ

男「………」

男(なんか、酔いが覚めると急に罪悪感が湧いてきた。いくらなんでも、やっていいことのラインを越えている気がする。[田島「チ○コ破裂するっ!」]を裏切っても女を裏切るのは違うんじゃ…)

男「女、ごめん」

女「んん?何急に土下座して」

男「女の膝にチンコ擦り付けて12回も射精しちった、ごめんなさい」

女「…んん?えっと…意味が、分かんない」

男「女の膝にチンコ擦り付けて12回も射精しちった、ごめんなさい」

女「は、はあ!?何言ってんの!?」

男「女の膝にチンコ擦り付けて12回も射精しちった、ごめんなさい」

女「何回も言わなくていいよ!」

女「……はあ…なんでそんなことしたの?」

男「好きな女の子の足を見ていたらたまらなく興奮してしまい、辛抱出来なかったんです」

男「好きな女の子の足を見ていたらたまらなく興奮してしまい、辛抱出来なかったんです」

女「好きって………もういいや、なんか想像を越えてキモ過ぎて怒る気も湧いて来ない。いいよもう」

男「マジすか、やったあ。ありがとうございます」

女「それはそれとしてあとで殴らせて。あと、寿司奢れ。回らないの」

男「ええ、ええ。それくらいで許していただけるのなら」

男友「ううん…ぎもぢわる……」

女「あ、起きた?なんか男が寿司奢ってくれるってよ。あとでみんなで行こう」

 アイフルで借りた金で寿司を食べながら僕は思った。[田島「チ○コ破裂するっ!」]を、僕の人生そのものが女一人の膝に敗北してしまったことに悔しさを感じていた。
 いや、[田島「チ○コ破裂するっ!」]は[田島「チ○コ破裂するっ!」]としてその価値は変わらないはずだ。それでも女に対する気持ちは全く別物だ。快感において女の方が優っているとしても、なぜか僕はとてもいい気分だった。

おしまい

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