ガヴリール「バイトやるより仕送り増やした方が早くね?」 (21)

ガヴリール「でもどうやったら仕送り増えるんだ……良い事すればいいのか?」

ガヴリール「ラフィにでも聞いてみるか……」ポチポチ

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prrrr……prrrr……

ガチャ

ラフィエル『はいもしもし…ガヴちゃんですか?珍しいですね』

ガヴリール「ちょっとな…あの、ラフィって仕送りどのくらいもらってる?」

ラフィエル『えーと……おそらくガヴちゃんよりは多いと思いますけど…』

ガヴリール「嫌味か? まあそれはいいんだけどさ…その、仕送り上げるためにはどうしたらいいと思う?」

ラフィエル『なるほど、そういう話でしたか』

ラフィエル『でしたら……そうですね、やはり仕送りが少ないのはガヴちゃんが駄天してしまっているからだと思うので』

ガヴリール「まあそうだな」

ラフィエル『ヴィーネさんの手をできるだけ借りずに生活してみるとか』

ガヴリール「別に私ヴィーネに介護されてるわけじゃないんだけど」

ラフィエル『宿題とか掃除を自らすすんでやってみてはどうでしょう』

ガヴリール「えー…」

ラフィエル『物は試しですよ』

ガヴリール「んー……とりあえずちょっと挑戦してみるよ」

ラフィエル『挑戦という程のことではないと思うんですが…』

ガヴリール「そうか?なかなか面倒だろ…ま、ありがとな」

ラフィエル『いえいえ、では失礼しますね~』

ガヴリール「ん」ポチ

ガヴリール「……掃除か…」

ガヴリール「え、これ掃除すんの…?」

ガヴリール「軽くゴミ屋敷だぞこれ……」

ガヴリール「………仕送りのため、仕送りのため…」ガサガサ

ガヴリール「よいしょっと…なんだこれ、何のDVDだよ…」

ガヴリール「これは……アルバム?写真だから、こっち…?」

ガヴリール「とりあえず端っこに寄せて…」

ガヴリール「……分からん………」

ガヴリール「ふぅ、疲れたー…」

ガヴリール「あいついつもこんな面倒なことやってたのか……」

ガヴリール「…………なんだかなあ…」

ガヴリール「感謝より、なんでそんなことするんだよって気持ちの方が先に…」

ガヴリール「まあいい、しかしここまで来たらやり切らなきゃ気が済まなくなってきた」

ガヴリール「やるぞー!ぴっかぴかにするぞー!!」

~10分後~

ガヴリール「………飽きた」グデー

ガヴリール「だが力尽きたとはいえちょっと片付けたぞ…」

ガヴリール「これできっと仕送りも増えるな……」

ガヴリール「くふっ……まだ笑うな、こらえるんだ……し、しかし…」クフフ

ガヴリール「………ふふ…」ウトウト

ガヴリール「…すぅ……すぅ……」

ガヴリール「……っあ…?」

ガヴリール「………」

ガヴリール「あぁ、寝てたのか…変な時間に寝ちゃったなあ…今何時だ?」

ヴィーネ「夜の8時よ」トントン

ガヴリール「そうか8時か…じゃあそろそろ新しいイベントが……」

ガヴリール「…………イベントが……」

ガヴリール「ヴィっ!?」

ヴィーネ「おはよう、今ご飯作ってるから」

ガヴリール「……デザートある?」

ヴィーネ「三連プリンでよければ」

ガヴリール「あんのかよ…」

ガヴリール「ってそんなことが聞きたいんじゃないんだよ!」

ヴィーネ「あんたが聞いたんでしょ……じゃあ何よ」

ガヴリール「いや、なんでいるの?」

ヴィーネ「なんかラフィから行った方がいいって連絡来たのよ」

ガヴリール「あいつ……」

ヴィーネ「それで来てみたら掃除した跡があったから、ご褒美です!」

ガヴリール「ご褒美って何くれんの?」

ヴィーネ「……あんた、私にご飯作ってもらうのが当たり前になってないわよね?」

ガヴリール「え!?あ、ああ、当たり前だろ!?そんなわけないだろ、はは…」

ヴィーネ「はぁ………まあ私はいいとしてもさ、感覚としてはどうかしてると思うからちゃんとしなさい」

ガヴリール「へい…」

ヴィーネ「ほら、お皿運ぶから手伝って」

ガヴリール「へーい」

ガヴリール「んでご褒美って何?」

ヴィーネ「話の流れで理解しなさいよ!ご飯作ってあげるのがご褒美!」

ガヴリール「え、お前そんなに自分の料理に価値があると思ってんの?」

ヴィーネ「ん?」ジャキッ

ガヴリール「あーなんでもない!なんでもないから!」

ヴィーネ「まあ強いて言うなら、普段カップ麺ばっかり食べてる人には手料理ってだけで価値があるんじゃないの」

ガヴリール「まあ…一理なくもない」

ヴィーネ「あるわよ」

ヴィーネ「ほら、突っ立ってないで座って」

ガヴリール「へーい」


~~~~~~~~~

ガヴリール「美味かった、合格」

ヴィーネ「何様なのよあんたは…」

ガヴリール「んじゃ私ネトゲするからー」ゴロン

ヴィーネ「ってちょっと!手伝うから掃除の続きしなさいって!」

ガヴリール「やだよ掃除なん……か!?」

ヴィーネ「どうしたの?」

ガヴリール(…そういえばヴィーネの手を借りないつもりなんだった……)

ガヴリリール(普通に料理作ってもらってるし…)

ガヴリール「……なんでもない、掃除はまた気が向いた時やるからさ」

ヴィーネ「あんたの気が向くのを待ってたら元号が変わるわよ」

ヴィーネ「…って言いたいところだけど、今日は行動で示してるから見逃してあげるわ」

ガヴリール「おっさすがヴィーネ!わかってるう♪」

ヴィーネ「ひとまず見逃すだけで全く期待してないけどね」

ガヴリール「もう、酷いなぁ…」カチカチ

ヴィーネ「ヒールかけながら言われてもね…」

ガヴリール「まあ掃除してたのは仕送りのためなんだけどね」

ヴィーネ「仕送りのために動けるならなんで今までそうしてこなかったのよ」

ガヴリール「今日はラフィに言われてちょっとな…これでも頑張ったんだよ」

ヴィーネ「今日みたいなのが続けば嬉しいんだけどね」

ガヴリール「何言ってんの?今日やったら明日しないのは当たり前でしょ」

ヴィーネ「もう本当に駄目な天使ね…」

ガヴリール「それよりヴィーネ、今日泊まってくの?」

ヴィーネ「ええ♪」バサッ

ガヴリール「なんでパジャマ持ってんだよ」

ガヴリール「ヴィーネもう寝んの?」

ヴィーネ「今日は疲れたからね…主に誰かさんのせいで」

ガヴリール「何もしてないじゃん私」

ヴィーネ「冗談よ、でも今日はもう寝るわ」

ガヴリール「じゃあベッド使っていいよ、私まだネトゲやってるから」

ヴィーネ「あんたね…」

ガヴリール「だって私さっき寝たし…寝れるわけないじゃん」

ヴィーネ「うーん…まあガヴがいいならいいけど…」バサッ

ガヴリール「ってなんでこっちに毛布投げてくんだ」

ヴィーネ「一枚もなかったら寒いでしょ?」

ガヴリール「夏だぞ今」

ガヴリール(今日はヴィーネの手を借りないことが目標だった)

ガヴリール(でも結局ヴィーネは自分から……いや、来たのはラフィに言われてだけど)

ガヴリール(自分から私の世話をしてくれた)

ガヴリール(計画は失敗したけど、まあ……こんな結果も悪くない)

ヴィーネ「…結果?」

ガヴリール「ん?あぁいや…結界って言ったんだよ」

ヴィーネ「なんで結界って言ったの!?」

ガヴリール(それに、ヴィーネに世話してもらうのは嫌いじゃないからな…)

~翌朝~

ガヴリール(さて…まあほとんど何もできなかったけど、100円か200円は増えてると嬉しいんだが…)

ガヴリール(ほら、今後の期待も込めて……ね?)

ガヴリール(では、いざ通帳を…)


ガヴリール(………)パサッ


ガヴリール(……………)


ガヴリール(むしろ減ってる…)


おわり

見てくれた方いるか分かりませんがいたらありがとうございました。

減ったのは単純に、ちょっと掃除したり考えを改めたくらいじゃ堕落した生活での仕送りの減りは止まらないというだけです。

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