西住みほ(29歳)「それじゃあハローワーク行ってきます」 (22)

しほ「ええ、気をつけて行ってきてね。私もそろそろパートに出ないとだから」

まほ「お前も早く仕事が見つかると良いな…どうだ?私と一緒に介護職でも…慣れればとても」

みほ「あはは!じゃ、じゃあ行ってきます!」<スタスタスタ



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須賀京太郎28歳「蕾NEETが就活してるぜ」

弘世菫30歳「シッ三十路が近いからすこやんアタックされるから半径5億光年以内に入らない」

蕾ちゃん10歳「ブーブーアンチョビパスタくれたもん」

時代の流れとは時に残酷なものです。
高校を卒業してからでしょうか…女性のたしなみとまで言われた戦車道は徐々に下火となりどんどん人気が低迷していきました
気づけば西住流の道場も人の入りが少なくなり、閉門…そして学園艦の殆どは陸地の学校へ移動となったそうです。

現在の西住家は以前の面影は無く、お父さんは戦車専門の整備士だったのですが自動車関連の会社に就職しなおし
西住流の家元と言う立場を失ったお母さんは近くのスーパーでパート
お姉ちゃんは数年前に介護職と言う仕事についてしまいました。

中の下の家庭になってしまい菊代さんに払う給料の余裕などなく退職して貰うことになり

土地の殆どは売る事にしました。

維持する余裕が私達の家庭ではもうないからです。

ハローワークにて

みほ「はぁ…私以外のみんなはもう結婚してるんだよなぁ…」

沙織さんは保母さんになって一昨年素敵な男性と結婚しました。
華さんは華道の先生になって、お見合いで素敵な男性と結ばれました。
優花里さんは山にキャンプに行ったきり行方不名に
麻子さんはなんと、御婆ちゃんの手術に成功して今でも二人元気に暮らしてるそうです
たしかお姉ちゃんと同じ介護の仕事だったっけ

みほ「さて…お仕事探さなきゃ、先週派遣の契約期間が終了しちゃったから今度はずっと働ける場所を見つけなきゃ」<PCぽちぽち

みほ「中途採用枠…あ、飲食店の募集だ…」

会社名 有限会社 安西

祭用人数2名

業種

商品となる花の手入れ 車にて市内へ配達をする場合もあり まかない(パスタ等)あり

やる気と根性さえあればきっと出来る!入りたければ即紹介状を発行して家に面接にこいっ!

アットホームな職場だぞ!?

みほ「あっはっは…すごい紹介文…一応これの求人票をプリントしておこっと」

みほ「続いては…えぇと…リサイクルショップ逸見…」<カチカチ

訂正

会社名 有限会社 安西 ×

会社名 有限会社 安斎〇

みほ「えぇと…フィギュアやら玩具…電化製品の買いとりかぁ…資本金150万円かぁ…なんか不安だなぁ…パスしよっと」<ポチポチ

みほ「株式会社インキュベーター…これは何か怪しそう…」

みほ「有限会社鉄華団…近所じゃあまりいい話は聞かないなぁ…」

みほ「うーん今日はここまでかなぁ」<トボトボ


帰り道にて


みほ「あ、ボコミュージアムが閉店してる…そっか…島田流も今は火の車だもんね…家元がたしか外で交通誘導のお仕事してるんだったっけ」

みほ「またリニューアル前みたいにボロボロになってる…はぁ…」

喪黒「ばぁ!」

みほ「きゃぁ!?!?!?!?」<パタン

喪黒「おやおや、いきなり廃墟から出てきて驚かすのは不味かったですかね…」

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