希「素直になってもらうため」絵里「縛っていじめる」 (65)

エロありキャラ崩壊ありのラブライブSSです。特に海未ことりのキャラ崩壊は激しいです。
本編はのぞまきえり、うみまき、終盤の謎展開(賢者タイム時に書いたもの)です。
おまけでにこまきりんぱな、ことまきがあります。
みんな真姫のことが好きでみんな過激です。一線は越えません。
あえぎは単調です。

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真姫「んーんー!」

絵里「というわけで用意はできたわね」

真姫「んー!」

希「にしても、こんなことして本当にいいの?」

絵里「今さらね。希だって楽しみにしていたくせに」

希「あ、ばれてた?」

真姫「んー!!」

絵里「もう少し待ってて。すぐ喋れるようにしてあげるから」

希「涙目の真姫ちゃん、かわいいよ」

真姫「……」

絵里「それじゃあきちんと両手両足が縛られているか確認してっと」

希「椅子に固定してあるから大丈夫やよ」

絵里「そうみたいね。はい、どうぞ」

真姫「くっ。どういうつもり? 意味わかんないわよっ!」

希「真姫ちゃんがね、どうしたらもっと素直になってくれるんかなーって考えてたの」

真姫「その結果がこれ? ふざけるのもいい加減にして」

絵里「この前の合宿でね、ありがとうって言われたとき、今までにない感覚に襲われて」

絵里「ずっと考えてたの。そうしたらわかった。私は真姫が好きなんだって」

真姫「はあ!?」

絵里「上に座ってもいい?」

真姫「希、あなたからも何か言って!」

希「ウチも真姫ちゃんに惚れちゃった」

真姫「もう嫌」

絵里「よいしょっと」

真姫「いいなんて誰も言ってないわよ!」

絵里「大丈夫? 痛かったり重かったりしない?」

真姫「別に、そんなこと……ないけど」

絵里「ふふっ。こんな状況なのに優しいのね」

真姫「そのまま開放してくれると嬉しいんだけど?」

希「それはだめ」

真姫「じゃあせめてこっち向かないで」

絵里「寂しいこと言わないの。……こうして見ると、真姫って本当にかわいいのね」

真姫「っ!」

絵里「強気そうな顔しているのに、やさしい表情が似合うの。とてもまっすぐな目をしているわ」

真姫「や、やめて……」

絵里「頬もやわらかいわね。ねえ、ちょっと膨らませてみて?」

真姫「触らないでっ」

希「耳もかわいいね。真姫ちゃんは耳、触られるとどう?」

真姫「んっ、やめ、希!」

希「お、弱点はっけーん。ねえ、ささやいてあげよっか」

真姫「いやよ……」

希「……ウチね、真姫ちゃんのこと、ほんとに好きなんよ」

真姫「んくっ……。あっ」

絵里「ほんとに耳弱いのね。私にもさせて?」

希「だーめ。ここはウチのもの」

絵里「ずるいわよ」

真姫「こんなことはもうやめ、てっ!」

絵里「まあいいわ。こうして感じている真姫の顔が見られるから」

真姫「夢なのよねこれ……早く覚めて」

絵里「縛られているから無理よ。顔を隠そうとしたって、そんなことできない」

真姫「もうやめて……」

絵里「ねえ、そんな悩ましげな顔で唇を動かしたって、誘われているようにしか見えないわよ?」

真姫「ちがっ」

希「ウチにも見せてよ」

真姫「い、いきなり耳元で喋らないで!」

絵里「だってさ」

希「残念。じゃあウチは黙って髪と耳で遊ぶね?」

真姫「希……」

絵里「真姫はこれからどうされたい? たとえば——」

真姫「離し、んっ」

絵里「んふ……ふふっ」

真姫「んやっ!」

絵里「ぷはっ。キス、はじめてだった?」

真姫「うう……」

希「あーあ泣かせちゃった」

絵里「だって真姫がかわいすぎるんですもの」

真姫「どうして、こんな」

希「涙ってしょっぱいんやね」

絵里「変態みたいよ」

希「みたいじゃなくて変態なんよ。ウチもエリちも」

真姫「誰か助けて……」

絵里「残念ね、ここは誰も近づかないような空き教室なの。もちろん大声を出せば気づく人はいるでしょうけれど」

希「ウチらのこと全部ばれちゃうね」

真姫「……」

絵里「優しい真姫にはそんなことできない。そうよね? ごめんね、私たち、卑怯者で」

真姫「最低よ」

絵里「……そろそろいいかしら?」

真姫「えっ?」

希「本気のワシワシタイム」

真姫「うそ……うそよね!?」

絵里「冗談に見える?」

真姫「やめてお願い。それ以上は!」

希「まずはウチがするね。エリちはファーストキス奪ったからあとで。大丈夫、制服の上からやから」

絵里「……しかたないわね」

真姫「ほどいて! んんっ……!」

絵里「口はふさいじゃうわね。んっ」

希「ねえ真姫ちゃん。前のこと覚えてる? 一度こうしたことがあって」

真姫「んく、ううっ……」

希「あのころとあんまり大きさ変わってないね。でも大丈夫。大きくしてあげるから」

絵里「ん……私たちでね」

真姫「ふ、あ……」

希「だいぶ緊張もほぐれてきたみたいやね」

絵里「とろんとした顔して。自分の顔見てみる? すっごくやらしい顔してる」

真姫「おね、がい……もう」

希「そういう声出されたら、もう止められなくなるのに」

絵里「もっと聞きたくなるわね」

真姫「やだぁ!」

絵里「次は私の番よ」

希「どうぞ。じゃあウチもキスしちゃおっかな」

真姫「ん、あ……ふっ」

絵里「ねえ、体が熱いわよ、真姫」

真姫「だれの……せい、よ……!」

絵里「これから私の手がどこに向かうと思う?」

真姫「っ!」

絵里「今、どこを想像した? 言ってみて?」

希「スイッチ入っとるね」

絵里「どうしたの、体をもじもじさせて。どこかうずくの? 私がしずめてあげようか?」

真姫「ふー。ふー」

希「それで睨んでるつもりなん? ウチには喜んでるようにしか見えないけど」

真姫「ちが、ちがう……」

希「本当にかわいいんやね。耳、噛んでもいい?」

真姫「……あんっ!」

希「……声我慢しなくていいよ?」

絵里「だめよ。周りに聞こえちゃうじゃない」

希「それもそうやね。じゃあ真姫ちゃんの好きなように出せばいいよ」

真姫「っふ、くぅっ……」

絵里「でもそうね。ここまで我慢されると、はじけたときにどうなるのか気になるわ……」

絵里「じゃあじかにお腹を触るわね。ふむ、さすがに毎日練習しているだけあってなかなかのものね」

希「真姫ちゃん、キスもすっごく好きみたい。顔がふやふややよ?」

真姫「のぞみぃ……」

絵里「ここで問題。私の手は上と下、どちらに向かうでしょうか」

真姫「っだめよ!」

絵里「どっちがだめ? どっちがいい? 真姫の口から聞きたいわ」

真姫「下はだめ、せめて上のほうが」

絵里「上ってどこのこと?」

真姫「胸、胸よ!」

希「真姫ちゃんはそっちのほうが好きなんだって」

絵里「それならいじってあげなくちゃね」

真姫「そういうわけじゃ……ひっ」

絵里「すごく敏感になってるわね。ひょっとしてずっと触ってほしかったのかしら」

真姫「ちがうのよっ!!」

希「だめだよ、静かにしなくちゃ」

真姫「くっ……」

希「いつまで耐えられるか楽しみやね」

真姫「んっ……だめ、もう」

絵里「そろそろ限界なんじゃない?」

真姫「もう、やらぁっ!」

希「おかしくなりそう? 気持ちよすぎて泣いてるの?」

真姫「うん。らからもう……あっ!」

絵里「やっぱり直接触ると違うわね。とってもやわらかい。どう、気持ちいい?」

真姫「んっ、ああっ!」

絵里「どうされると感じる? 優しいのと激しいのと痛いの、どれがいい?」

真姫「いや、やあっ……。んあっ……!」

希「もう聞こえてないみたいやね。ほんとかわいい。好きだよ、真姫ちゃん」

絵里「私もあなたが好き。大好きよ。真姫も私たちのこと、好きになったわよね?」

真姫「んっ、んんー!」

希「いっちゃったみたい」

真姫「はあ……はあ……」

絵里「縛り外してあげようか」

希「そうやね」

真姫「うぅ……」

希「あっ、大丈夫?」

真姫「のぞみ、えりぃ……」

絵里「急に甘えんぼになったわね。もっと強く抱きしめたほうがいい?」

真姫「……うん」

希「お疲れ様。いきなりこんなことしてごめんね? でも気持ちよかったやろ?」

真姫「……聞かないで」

希「よしよし、いい子いい子」

真姫「んっ……」

絵里「私たちのこと許してくれる? 好き?」

真姫「……好き」

希「ずいぶん素直になっとるねえ」

絵里「私たちもあなたのことがとっても好き。ねえ、みんなの前ではちゃんといつもどおりできる?」

真姫「できるわよ。こんなこと、言えるわけない」

絵里「そうよね。じゃあまた今度、しましょうね?」

真姫「……わかった」

のぞまきえり終了です。
次は明日。

    ●

希「真姫ちゃん、今日あいてる?」

真姫「な、こんなとこで言わないでよ!」

絵里「まあまあ」

凛「何怒ってるのかにゃー?」

穂乃果「顔真っ赤にしてまで怒ることかなあ」

真姫「ち、ちがっ。あなたたちには関係ないでしょ!」

絵里「とにかく今日はここまで。それじゃ希に真姫、帰りましょう」

希「みんな帰りは気をつけてね?」

花陽「はい!」

にこ「ほら行くわよ、凛も」

凛「はーい。最近真姫ちゃんいないからかよちんとにこちゃんの三人ってことが多いね」

ことり「真姫ちゃん、絵里ちゃんと希ちゃんといることが多いからねえ」

穂乃果「……いったいどうしたんだろ」

海未「……」

海未(私は知ってしまったのです。あの三人が『何』をしていたかを……!)

海未(あれはある日のことでした。新曲の歌詞ができたので真姫に見てもらおうと、私は音楽室へと足を運ばせます)

海未(できあがった歌詞をはじめて見せるというのは恥ずかしいものです。扉の前に立ち深呼吸をしました)

海未(そのとき、中のほうからくぐもった声が聞こえたのです。私は慌てて飛びのき、すっと中の様子をうかがいました)

海未(するとそこには、椅子に座る真姫のうなじに顔を押し当て、卑猥な音を立てる絵里と)

海未(のしかかって舌と舌を絡める希、そして)

海未(手足を震えさせ、気持ちよさそうに声を上げる真姫がいたのです)

海未(なんてうらやま……ではなくなんとフケツなことでしょうか)

海未(しかし私はその場を動くことができませんでした。その光景に見惚れていたのです)

海未(私はずっと真姫のことを好いていました。だからあの乱れる真姫を見て、私も同じことをしてみたいと思わずにはいられませんでした)

海未(いけないことでしょうか。いいえ、それが普通の反応なのです)



海未(今日、部活は休みです。ですが真姫は音楽室にいます。絵里や希は……いないようですね)

海未(つまりチャンスというわけです)

海未「練習ですか、熱心ですね」

真姫「海未じゃない。どうしたの?」

海未「真姫に会いにきました」

真姫「ふうん。別にいいことなんてないと思うけど。……何か話すことでもあるわけ?」

海未(こちらに向き直って足を組む真姫。なんという太もも、ふくらはぎ)

海未(まったく、彼女は自分がいかに魅力的なのか気づいていないのでしょうか。そんなものだから絵里や希につけこまれるというのに)

海未「次の曲の歌詞を書きました。見てください」

真姫「わかった。……ふうん、いいと思うわ」

海未(ふっと笑うその表情が、乱れるとあんな風に……いけません! なんてことを考えているのですか私は)

真姫「どうかした?」

海未「い、いえなんでもありません。気にしないでください」

真姫「じゃあこれは預かっておくわね」

海未「あの。もう少しここにいてもいいですか?」

真姫「なんでいちいちそんなこと聞くのよ。別に好きにすればいいじゃない」

海未「えっ!?」

海未(真姫のこと、好きにしていいんですか!?)

真姫「何をそんなに驚いてるのよ……。私はてきとうにピアノ弾いてるから帰りたくなったら帰っていいわよ」

海未「そうですよね……」

海未(そうして演奏を始めました。ときどき歌を歌いながら)

海未(ああ、なんと美しい歌声なのでしょうか。目を瞑りながらも手の指で優しく正確に鍵盤をたたき、自由に声を上げる)

海未(すらりと伸びた足……ああ踏まれたい! 指の先を一本一本ていねいに舐め回したいと言ったら困るでしょうか?)

海未(そもそもなぜ我慢しなければならないのでしょうか!)

海未「……困らせてみたくなりました」

真姫「え、何か言った?」

海未「はい。実は最近、ほんの数日前なのですが、部活が休みの日にたまたまここの近くを通りかかったんです」

真姫「えっ……それで」

海未「驚きましたよ。まさか真姫たちがあんなことをしているとは……」

海未(立ち上がり近づくと、おびえた目でこちらを見上げます)

真姫「なによ……近づかないで!」

海未「ひどいことを言うのですね。あんな、いやらしいことをしていたというのに」

真姫「な、何言ってるのよ!」

海未「見たのですよ! あなたの上に希がこうして乗って」

真姫「離して!」

海未「静かにしてください。……そうして胸を揉んで、ねっとりキスをして、んっ」

真姫「ん、ひ、ひょっほ……」

海未(とうとうキスしてしまいました! ああ、しかし、なんてだらしのない顔をしているのですか……)

真姫「られか来たらどうするのよ」

海未「絵里と希はもう帰りました。それにここへやってくる生徒なんてそういませんよ」

真姫「無責任なこと言わないでっ!」

海未「でも、もし誰かが来たらと思いながら『する』のが好きなのでしょう?」

真姫「ふざ、ふざけないで……」

海未「お願いします。誰にも言いませんから、ね?」

真姫「……」

海未「あなたのことが好きなんですよ。ずっと前から。この思いは封印するつもりでした。なのにあなたは、あの二人とあんなはしたないことを!」

真姫「今から自分のしようとしてることもはしたないことなんだけど」

海未「あなたが私のことを私と同じような意味で好きではないということぐらいわかっています。絵里や希に対してもそうなのでしょう」

海未「ですが、ならばなぜ拒まないのです?」

真姫「それは……」

海未「答えは簡単です。真姫、あなたもまた、女性のことが好きなのでしょう。そしておそらくその対象はμ'sにいる」

真姫「なな何を根拠に!」

海未「その慌てようが何よりの証拠です。そうして優しいあなたは、自分と同じ『同性愛者』を否定できないでいる……違いますか」

真姫「……」

海未「違うのであれば今から私がすることを止めてください。それでは唇に失礼します。ちゅ」

真姫「……ん、ふあ」

海未(やはり真姫はだいぶ開発されている! つたない私のキスや愛撫でもこんなに感じてくれるのです)

海未「好きです。好きなんですよ、私は、真姫のことが」

真姫「や……」

海未(私が指を、あるいは口を動かすたびに細やかに反応してくれます。それがとても嬉しい。これが尽くすことの喜びなのでしょう!)

海未「今まであの二人にどんなことをされたのですか?」

真姫「言いたく、ないわよ!」

海未「そうですか。それならこの体に聞いていくしかありませんね」

真姫「あ、ああっ……!」

海未(唇から離れゆっくりと下へ向かっていきます。脱がすのは面倒なので鎖骨までですが)

真姫「うみ……」

海未「キス、好きだったんですね。口が寂しいですか? とっても甘い声が出ていますよ」

海未(ここから下は手の番です。ああ、この胸を揉みしだいてしまいたい! しかし今は我慢しなくては)

真姫「ふ、んんっ……あ、それより下はだめよ!」

海未「なぜですか? そんなにせつなそうな顔をして。本当はしてほしいのですよね」

真姫「だめなの、お願い」

海未(やはり『ここ』はまだなのですね。おそらく絵里と希も遠慮していたのでしょう。真姫は他に好きな人がいるのだから)

海未(ですが!)

真姫「ちょ、やめてって言ってるじゃない!」

海未「安心してください。そこではありませんよ」

真姫「え、え……足!?」

海未「予想通り、あの二人はこちらのほうは触っていないようですね。まったく見る目がありません。真姫の足はとてもきれいだというのに」

真姫「え、あの。海未?」

海未「足の指を舐めてもいいですか?」

真姫「嫌よ変態!」

海未「じゃああの、私の顔を太ももで挟んでください」

真姫「え……」

海未(そう、まずは変態度の高いお願いからしていく。そうすれば今どこまで許してくれているかがわかるわけです)

海未(ああっ……なんてすばらしい感覚!)

海未「いいにおいがします。とてもすてきな……。すーはー」

真姫「いやあの」

海未「ほどよく引き締まっていて、すべすべしていて。先ほど舐めるのはだめと言いましたけど、触るのはいいですよね?」

真姫「……まあ、そのくらいなら」

海未(これは、舐めることを許されるのも時間の問題ですね……)

真姫「嫌だったらやめてよね、その、においとか」

海未「それがいいんですよっ!!」

真姫「そ、そう……」

海未「なんてかわいらしい足なのでしょうか。そんなに力まないでください。力を抜いて……」

真姫「くすぐったいわよもう。……くっ」

海未(未開発な部分でもこの感度……将来が楽しみです)

真姫「顔、近いわよっ。ふぅっ」

海未「大丈夫です。私は約束は破りません」

真姫「息かけないでよぉっ。ん、あっ……」

海未「指の動きがかわいいですね。それに、ここから見るもじもじした太ももは絶景です」

真姫「……あの二人よりよっぽど変態ね」

海未「褒め言葉として受け取っておきます。さてそろそろ私も唇が寂しくなってきました。座っても、いいですよね」

真姫「好きにすれば」

海未「わかりました。好きにさせてもらいます。よっ」

真姫「む、んふぅっ」

海未「ずいぶんと、待たせてしまっていたようですね。少し口同士が触れ合っただけでそんな顔になるなんて」

真姫「だってうみが、あっ……!」

海未「あなたとこうできたらいいなとずっと思っていました。んっ」

真姫「うんっ、わかった、からぁっ」

海未「ん、じゅるっ」

真姫「やめ、ふぇ。おとぉっ……」

海未「うくっ、真姫、今だけは私だけをみふぇふはさい」

真姫「んっんあっ……ああっ!」

海未「ううっ……くぅうっ……!」

海未(私はなんて幸せなのでしょう!)

海未(もっと真姫を感じたい。もっと真姫に、私を感じてほしい!)

真姫「うみ……もうっ!!」

海未「私もだめです!」

真姫「ほ……ほ……く。ん、ああっ……だめっ!!」

海未(えっ?)

真姫「……はあ、あ……」

海未「はあ……ふう……。……そういうこと、だったんですね」

真姫「うみ……いわないで」

海未「わかっています。でもひどいじゃないですか。私だけを見ていてほしかったのに」

真姫「ごめんなさい。もう少しだけ、抱きついていていい?」

海未「かまいませんよ」

海未(甘えられているこの幸せ。しかし、そうだったのですね。あなたの想い人は……)

次はなぜかやってくる謎展開。
賢者タイムで投稿するときがやばいです。

    ●

海未(ことりの留学が決まり穂乃果は離脱しμ'sは休止、私達はバラバラになりました)

海未(あれから一週間。私は毎日のように音楽室へやってきています。中には入らず、扉のこちら側にもたれかかって真姫のピアノや歌を聞いているのです)

海未(私が励ましてあげることができれば……。いえ、ことりに行かないでほしいとすら言えなかった私が、なんと声をかければよいのか)

海未(絵里と希が来る気配はありません。もしかするとあの人たちは、真姫が穂乃果に特別な好意を向けていることに、気づいているのかもしれません)

海未(私達はこのままなのでしょうか。嫌な考えばかりが渦巻く中音楽室へ向かうと、なんと穂乃果が扉の前にいるではありませんか!)

海未(彼女はそのまま中へと入ってゆきます)



真姫「……穂乃果」

穂乃果「ねえ何か弾いてよ」

真姫「わかったわ」

穂乃果「……ごめんね、あんなこと言って。みんな怒ってたよね」

真姫「そんなことないわよ。私達はちゃんと、穂乃果が辛い思いをしてたって知ってるから」

穂乃果「優しいね」

真姫「別にそうでもないでしょ」

穂乃果「私さ、もうどうすればいいのかわかんないよ」

真姫「どうしたいの?」

穂乃果「……わからない」

真姫「あの、ね、穂乃果。こんなときにこんなこと、おかしいと思う。けどよかったら私をことりのかわ——」

穂乃果「……何、言ってるの」

真姫「だってほの——」

穂乃果「それ以上何も言わないで。怒るよ」

真姫「……」

穂乃果「ことりちゃんはことりちゃんだよ。真姫ちゃんじゃない」

真姫「……私は」

穂乃果「こんなときにそんなことしてる場合じゃないよ! どうしちゃったの!」

海未「穂乃果!」

穂乃果「……海未ちゃん、いつからいたの?」

海未「そんなことはどうでもいいです。真姫に八つ当たりをするのはやめてください!」

穂乃果「真姫ちゃんにいやらしいこと、してたくせに」

海未「えっ……」

穂乃果「絵里ちゃんも希ちゃんも。私知ってたんだからね。三人が真姫ちゃんに何をしてたか」

真姫「うそ……」

穂乃果「弱みにつけこんで、あんなことして。だから真姫ちゃんがこんなこと言うようになったんじゃないの!?」

真姫「ち、ちがっ」

穂乃果「真姫ちゃんは真姫ちゃんだよ! どうしてことりちゃんになろうとするの! 私は……」

穂乃果「……いい。帰るね」

海未「待ってください!」

穂乃果「ばいばい」

海未「穂乃果っ!!」

真姫「うそ……全部、知られてた」

真姫「私、嫌われた……。いやあっ!」

海未「落ち着いてください! 真姫!」

真姫「どうしてこんなことになったのよぉっ。あれじゃあ最低じゃない! 嫌われたって当然——」

海未「ごめんなさい、ふさがせてもらいます」

真姫「んーっ! んんーっ!!」

真姫「……」

海未「……はあ。落ち着きましたか?」

真姫「私、は……」

海未「穂乃果はあなたを嫌ったりなんかしません。私や絵里や希を軽蔑することはあっても」

真姫「それだって私のせいじゃない!」

海未「違います。私達三人の責任です」

真姫「どうすればいいのよ、私何もできないわよっ!」

海未「真姫は一人じゃありません。μ'sのメンバーが、私がいます。どうか頼ってください」

真姫「でも私は、海未のこと」

海未「それでかまいません。私は、真姫のお願いであればどんなことだってやってみせます」

真姫「なんで……なんでよっ」

海未「私が真姫のことを好きだからです。それ以上に理由が必要ですか?」

海未「私を信じてください」

真姫「……お願い。穂乃果の笑顔が、もう一度見たいのっ!」

海未「わかりました。それがあなたの頼みであるなら」

    ●

海未(穂乃果はただ、背中を押してほしかっただけなのです。あの子は自分がどうしたいのかをはっきり理解していました)

海未(そうして背中を押すことができたのは私だけ。あのあとどうやって穂乃果が立ち直りことりが留学を取り消したかは、語るまでもありません)

海未(しかし何よりも重要なことは、真姫が笑顔でいてくれることです。私への好感度も急上昇でしょうしチャンスはまだあります)

海未(たとえあの二人が結ばれようと。……今、μ'sの九人は屋上にいるのです)



真姫「穂乃果……。この前は変なこと言ってごめんなさい。あの言葉は忘れて」

穂乃果「うん、わかった。でも私も謝らなくちゃいけないの。ひどいこと言ってごめん」

真姫「そんなことない。私は最低の人間よ」

穂乃果「違うの。あのね、あのとき怒ったのは、私が真姫ちゃんには真姫ちゃんのままでいてほしかったから」

真姫「え?」

穂乃果「ことりちゃんのことも好きだよ? でもね、真姫ちゃんへの好きは、恋人になりたいって好きなの。だから他の誰かになりたいなんて言ってほしくなかった」

真姫「……穂乃果、私。あなたのことがっ」

穂乃果「待って。その先は私から言わせてほしいな」

穂乃果「真姫ちゃん、好きだよ。女の子同士でいろいろ大変だけど、私とお付き合いしてほしい」

真姫「……はい」

花陽「わーおめでとう!」

凛「真姫ちゃん照れてるーかわいいにゃ」

にこ「まったくしょうがないわねえ」

海未「ちょっと待ってください!」

穂乃果「海未ちゃん!?」

海未「私も真姫のことが好きなんです。穂乃果には負けてません」

真姫「え……いや」

海未(心が揺れている! やはりあの一連の流れで私のことを意識してしまっていますね!)

海未「私の真姫をただであげるわけにはいきません」

絵里「ちょっと待った。聞き捨てならないわね。私の真姫ですって?」

希「真姫ちゃんはウチらのものなんやけど?」

ことり「絵里ちゃん希ちゃん!?」

海未「そもそもあたながたは真姫が落ち込んでいるときに来なかったじゃないですか!」

絵里「穂乃果に止められていたのよ」

希「これ以上変なことしないでって。ばれちゃったから少しの間おとなしくしておこうって思ったんやけど、失策だったみたいやね」

絵里「さあ、久しぶりに三人でしましょうか」

真姫「えっと」

希「大丈夫、穂乃果ちゃんのことなんて忘れさせてあげるよ?」

真姫「助けて」

穂乃果「私の真姫ちゃんが他の人のこと好きになるなんてありえないもん。ね?」

真姫「そうだけど」

穂乃果「取れるものなら取ってみなよ!」

海未「言いましたね?」

真姫「ちょっと!」

絵里「そこまで言われたら本気を出すしかないみたいね」

希「今すぐエリちの家に行こうか、真姫ちゃん」

真姫「いやよ! ことりからも何か言って!」

ことり「あのね……前から気になってたんだけど」

真姫「なに?」

ことり「文化祭でのライブ衣装、ちょっとだけサイズ合ってなかったよね」

ことり「それってやっぱり海未ちゃんたちと、その、そういうことしたからなのかな」

真姫「今ごろ何言い出すのよ」

ことり「だとしたらね、私はμ'sの衣装担当として、今のスリーサイズを完璧に把握しなくちゃいけないの」

ことり「真姫ちゃんのおっぱいを揉みたいから身体測定しようよ!」

真姫「せめて本音は隠して。ていうかことりまでどうしたのよ!」

ことり「今までこっそり裸の写真撮ってたんだけど怒らないでね?」

真姫「怒るわよ! 捨てないさい! 凛、花陽、助けて……」

凛「真姫ちゃんおいしそう」

真姫「ひぃっ」

にこ「わし……わし……まき、まき……」

真姫「にこちゃんまでぇっ!」

花陽「大丈夫だよ、真姫ちゃんのにおいだけでご飯三杯いけるから」

真姫「何が大丈夫だって言うのよ!」

真姫「どういうことよこれ! みんな変態じゃない!!」

海未「真姫!」

希「真姫ちゃん」

絵里「真姫」

真姫「逃げなきゃ……」

穂乃果「こっちだよ真姫ちゃん!」

真姫「穂乃果!」

にこ「逃げたわよ、追いなさいっ!」

ことり「きっと部室だよ!」

凛「待つにゃー!!」

花陽「ちょっと待っててー」



真姫「はあ……」

穂乃果「鍵は閉めたから大丈夫。場所はばれちゃってるみたいだけど、とうぶん入れないよ」

真姫「助かったわ」

穂乃果「まだ動ける?」

真姫「ごめんなさい。急に走ったから疲れちゃってもう無理よ」

穂乃果「そっか、よかった」

真姫「よかった……? 聞き間違いかしら」

穂乃果「ううん。あのね、どうせもう、私達逃げることなんてできないよ」

真姫「……ほの、か?」

穂乃果「いつかここを開けないといけない。そしたら真姫ちゃんどうなると思う?」

真姫「考えたくないわね」

穂乃果「私ね、ああは言ったけど、真姫ちゃんのこと誰にも渡したくないの。だから、ね。いいよね」

真姫「何がよ……なんのことよ!」

穂乃果「はじめては恋人の私がもらうよ!」

真姫「いや……」

真姫「いやあああああああ!」


まあ予想されたオチってところです。
以下おまけ。

    ●

凛「ねえ真姫ちゃん、凛は勉強に目覚めたよ」

真姫「はあ?」

凛「これから先もしも赤点取っちゃったら、せっかくμ'sの活動が再開したのにまただめになっちゃう」

真姫「……たしかにその可能性はあるわね」

凛「つまり勉強しなくちゃいけないんだよ! だから教えて?」

真姫「いいけど、どこで?」

花陽「私の家なんてどう?」

真姫「どうして花陽が出てくるのよ」

にこ「にこもいるわよ」

真姫「にこちゃんは三年生でしょ!」

にこ「細かいことはいいのよ」

真姫「いやに決まってるわ。どうせ変なことするんでしょ」

にこ「ギクッ!」

凛「そそそそそんなことないにゃー?」

真姫「見るからにあやしいわよ」

花陽「……私のこと信じてくれないんだ」

真姫「えっ。別にそういうのじゃ……」

花陽「みんな一緒だったら楽しく勉強できるって思ったのになあ」

真姫「もう……わかったわよ」

にこ「わーい」

真姫「にこちゃんまで来てどうすんのよ」

凛「数は多いほうが楽しいにゃー!」

にこ「そういうことよ」

花陽「大丈夫、私が真姫ちゃんを守るから」

真姫「はあ。しょうがないわねぇ」



真姫「で、この状況を説明してもらえないかしら」

凛「この状況っていうのは手を縛られてること? 足を縛られてること? 制服を半分脱がされてること?」

真姫「全部よ! 花陽、信じてたのに」

花陽「ち、違うんだよこれは。凛ちゃんにこちゃん、離してあげて?」

真姫「そうよ」

にこ「よく考えなさい花陽。今なら真姫ちゃんに何してもいいのよ?」

凛「オカズにしてご飯も食べられるよ?」

花陽「ごめんね真姫ちゃん」

真姫「私がばかだった」

にこ「じゃあそれぞれどこを担当する? にこはお腹ね」

凛「凛はー、首!」

花陽「私はにおいで」

真姫「……んっ」

にこ「くーっ、一年のくせにこんないい体しちゃって」

凛「らっへー。えりはんはひと、いろんなことしてたんだよね。あれ、ここ舐められるのがいいの?」

真姫「……くっくすぐったいだけよ」

花陽「真姫ちゃん、あとで抱きしめてもらっていい?」

真姫「こう変態が多いと花陽が天使に見えるわよ」

花陽「くんくん。谷間の辺りからすごくいいにおいがするよ」

真姫「この子も大概だけど……っく」

凛「鎖骨きれいだねー。あ、かよちんのにおいがしてきた」

花陽「凛ちゃん!」

凛「ねえ、なんだかエッチな気分になっちゃったよ」

花陽「そうだね……ちゅ」

凛「はよひん……んっ」

真姫「ちょっ何してるのよ!」

凛「なにってーちゅうだけど?」

真姫「なななんで私の目の前で」

花陽「りんひゃんがきもひよはほーだから」

凛「ちゅっんっ。どう? 真姫ちゃんまで変な気持ちにならない?」

真姫「私は別に……」

にこ「なんならにこがいるわよ?」

真姫「けっこうよ!」

にこ「そんな暴れたって外れないわよ。それよりほら、よく二人を見て」

花陽「まきひゃんもひよーよ」

凛「とおーってもきもちいよ?」

真姫「ふ……はぁっ……」

にこ「ほしいのよね。ちゃんと言わなきゃわからないわよ」

真姫「だから別に——ひゃっ」

にこ「うそばっか……ぷはっ。ちょっとキスしただけでもうとろけてるじゃない」

真姫「……」

凛「じゃあ凛左耳ね」

花陽「私は右耳で。ちゅ」

真姫「っ!! なぁっ……んっ……」

にこ「ほらどうなのよ。んむっ、はんにんのへめは」

真姫「ひあっ……ああっ……!」

凛「れろ……」

花陽「ちゅっちゅ」

にこ「全部私達に任せなさい。もっと力抜いて」

真姫「……んっむ、ね……んんー!」

にこ「気持ちいいならそう言いなさいよっ」

真姫「ふっあっ……やっ……ああっ!」

真姫「……あっ」

にこ「ふふん」

真姫「ほどいて」

にこ「え?」

真姫「ほどきなさい」

凛「……はい」



花陽「ごめんね」

真姫「花陽はいいのよ。一応止めようとしてくれたし」

花陽「真姫ちゃんいいにおいするね。私の好きなにおい」

真姫「……ありがと」

にこ「何この敗北感」

凛「かよちんばっかりずるいにゃー!」

真姫「あなたたちは騙したからだめよ」

凛「かよちんだって楽しんでたのにー!」

花陽「すーはーすーはー」

真姫「ふふっ……」

にこ「いやこれはおかしいにこ」

今日はここまで。
次が最後です。

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