ダイヤ「ダイ・ハード サン4ャイン」 善子「code;10.0」 (1000)

Die Hard

意味:しぶといやつ、頑固者、中々死なない、保守主義、石頭野郎

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499078201


†YOHANE†さんが入室しました


†YOHANE†:ごきげんようリトルデーモン


†YOHANE†:さて 今宵の精霊会議を始めましょう


nico252さんが退室しました


†YOHANE†:ちょ


†YOHANE†:挨拶しただけじゃない!


nico252さんが入室しました


†YOHANE†:相談したいことがあるんだけど


nico252:なに?


†YOHANE†:前話した割のいいバイトの件で








 カタカタカタカタ…


「そう…しんっ」


「もしもし近江で~す。今コードを送りました…ふわぁ」


「あの…それで報酬のことなんですけど」


「……はい、はい……確認しました」


「1000万を即金で……ありがとうございまふ……眠いのでもう切ります…」


「ふぁぁ。今回は中々割のいい仕事だったかも……これで遥ちゃんに美味しいもの食べさせてあげ」


<ピンポーン



「……誰? こんな時間に……もうおやすみたいのに」



「はぁい…どちらさまで」





 パシュッパシュッ  チリンチリン




 ドサッ…



『もしもし私です』



『ターゲットはオフライン化しました。よく眠ってるよ』



~~~~~


善子「ねえ、これって本当に合法なのよね?」


『勿論です。最初に説明した通り、私たちの会社のセキュリティシステムをテストしてるだけですから』


善子「…今送ったわ」


『――はい、確認しました。報酬の方は送金が完了しています。この度はご協力ありがとうございました』


善子「あなたちょっと鼻声ね。風邪でもひいてる?」


『へ…? いえ、これは生まれつきですけど』


善子「そうなの。変なこと言ってごめんなさい」


善子「これからの時期ますます冷え込むから。温かくしといたほうがいいわよ」


『…お気遣いどうも』








「進捗は?」



「上々よ。プログラムとコードはすべて回収済み」


「依頼したハッカー共もあらかた始末して残すはあと一人」


「そっちも一時間以内には片付くわ」



「よろしい。じゃあ始めましょうか」


「まずは軽く挨拶から」




【トーキョー サイバー犯罪総合対策センター】


梨子「ハッキングされた?」

ことり「うん。間違いないと思うよ」


希「十秒間だけ、ここにあるモニタが全部フリーズした後再起動」

希「解析したところ目立ったダメージは無し。でも中に入られたのは確実やね」

梨子「そう…」

ことり「どうしますか?」


梨子「ブラックリストに載ってるハッカーの中でこんな真似が出来そうな人全員を取り調べましょう。ここまで引っ張ってきて」

ことり「でも…ハッカーの人たちは全国に散らばってるし。深夜で人手も全然足りません」


梨子「地元警察に協力を要請します」

梨子「こんなことを未然に防ぐための私たちがやられたんです。対応は早いのに越したことはありません」



【Love Live Free or Die Hard Sunshine!】


#1「マルダイの女」

【同時刻 ヌマヅ】


 ブロロロロロロ…


運転手「本日のご予定ですが」

運転手「九時までにトーキョー入り。現地で全漁連の研究集会に参加後、十七時からは交流会を兼ねた会食の――」


ルビィ「ふあぁ」


運転手「お疲れですか」

ルビィ「…はい、少し」


運転手「お屋敷まで間もなくですが」

運転手「後ろの車、さっきからずっとついてきてますね」


ルビィ「え?」クルッ


ルビィ「…気のせいじゃないかな」



運転手「間違いありません」キキィ


運転手「ルビィ様は黒澤家の現当主。不遜な輩に狙われてもおかしくはない」


運転手「そこで待っていてください。後ろのやつを追い払ってきます」


運転手「おい、降りてこい! さっきからずっと付け回して、何が目的だ」


「お待ちを。決して怪しいものでは」


運転手「問答無用!」


――シュッ


運転手「あへっ」


 ドサリ


「…あら情けない。もうお終い?」



ルビィ「やめて!」


ルビィ「その人は昔のことを何も知らないの」


ルビィ「だからもうやめて、お姉ちゃん――!」



ダイヤ「……」


ダイヤ「久しぶりね、ルビィ」


ダイヤ「貴女随分と雰囲気が変わったわ」


ダイヤ「髪も昔のように伸ばして…顔つきも逞しくなった気が」



ルビィ「…嫌でもそうなるよ」



ルビィ「お姉ちゃんが家を出ていってから…大変だったんだよ」


ルビィ「私なんかがお姉ちゃんの代わりになるなんて……無理なのに」


ルビィ「でも、やるしかなかった。皆がそれを望んでたから」


ダイヤ「ルビィ…私は」


ルビィ「分かってる」


ルビィ「仕方なかったんだよね。お姉ちゃんは誰よりお家のことを考えて」


ルビィ「今でもこうして私のことを心配して、こっそり様子を見にきてるの知ってるよ」


ルビィ「でもね。ルビィは大丈夫」


ルビィ「今日まで何度逃げ出したいと思ったか分からないけど」


ルビィ「それでも昔よりはちょっぴり、強くなれた気がするんだ」


ルビィ「もうお姉ちゃんに頼らないと何もできなかったルビィじゃないよ」


ルビィ「ちゃんと…一人で歩けるようになったんだから」


ダイヤ「ルビィ…」


ルビィ「だからね」


ルビィ「もし…もしまた、ルビィがお姉ちゃんの助けを借りたくなったら」


ルビィ「その時はこっちから連絡するから」


ルビィ「そしたら、会いに来てくれますか?」




ダイヤ「…ええ、必ず」


ダイヤ「どこにいても、飛んでいきますわよ」




ルビィ「ありがと。お姉ちゃん」


ルビィ「久しぶりに話せて良かった…またね」



 ブロォォォォォォン




ダイヤ(ルビィ…)


ダイヤ「……」


 
 ピーピーピー


ダイヤ「……はい、こちら7号車ですわ。どうぞ」


『そんな所でなにしてるずら』


『さては、またルビィちゃんのことつけてたでしょ』

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」


ダイヤ「マルさん…貴女どうして」


『車両追跡システムを使ったのです。この前から公用車に搭載が義務付けられたでしょ、忘れちゃった?』


ダイヤ「私が驚いたのは、貴女がそれをちゃんと使えたことにです」


ダイヤ「それと、別に文句を言われる筋合いはありませんわ」

ダイヤ「妹のことが気になるには姉として当然でしょう。陰から見守っているだけです」


『例の接近禁止命令は解除されたの?』


ダイヤ「ついこの間また更新されたところですけど。五十センチ以内でなければセーフですわ」


『メートルじゃなかったっけ。むぐむぐ』


ダイヤ「人のことはいいでしょう。そういう貴女は音からしてまたのっぽパン?」


『トゥインキーずら』

『パンの方はドクターストップかけられちゃったから。代わりにこれで我慢してるわけなのです』


ダイヤ「…本当に病気になりますわよ」

ダイヤ「それで、こんな夜更けになんです。もう帰って寝ようと思っていましたのに」


『広域捜査の協力要請がきたの』

『ヌマヅ駅の近くに住んでるハッカーの人を護送してほしいんだって。トーキョーまで』


ダイヤ「…はい?」


『一刻を争う非常事態らしいずら。地元の腕利きデカをご指名とのことなので、ダイヤさんを推薦しちゃいました』


ダイヤ「私に何の断りもなく勝手に…」


『とにかく相手は重要参考人らしくて。向こうは今夜ハッキング攻撃を受けてテンテコ舞いなんだって』


ダイヤ「……はぁ。分かりました行きますわよ、行けばいいのでしょう」


ダイヤ「それで、その方のお名前は?」


 ブロロロロロ キキィ…


むつ「津島善子のマンションに到着。これより排除します」


千歌「ふぁ~もう四時半だぁ」

よしみ「かったるー…」

いつき「思ったんだけどさ。別に大勢で行く必要もないよね」

むつ「ちょっと大げさだよね。無防備なオタク一人にこの人数って」


むつ「というわけで、誰か行ってきてくれる親切な人―」

千歌「私運転で疲れてるからパスしたいなぁ」


凛「はいはーい!ここは凛に任せてよ」




†YOHANE†:確認したらホントに振り込まれてた


†YOHANE†:1000万


†YOHANE†:どうしよう


†YOHANE†:今更だけどヤバげな気がするのよね…


†YOHANE†:なんとか言ってよ


nico252:にっこにっこにー♡


†YOHANE†:ふざけないで


†YOHANE†:あなたならどうする?


nico252:今すぐ逃げるにこ


nico252さんが退室しました


善子「あ、もう…! もっと具体的に」カタカタカタ



<ピンポーン



善子「」ドキッ


善子(来客? こんな時間に?)



<ピンポンピンポン ドンドンドン



善子(ちっ、ママが起きちゃうじゃない)


善子「わかった今出るわよ。出るから叩くのをやめて!」




善子(誰よ一体!)ドアスコープノゾキ




ダイヤ「もし、津島さんのお宅で間違いないですわよね」


善子「あの、宗教の勧誘ならお断りですよ。既に天界を追放された身なので」


ダイヤ「私はお坊さんでもお遍路さんでもありません。お巡りさんです」


善子(警察ぅ? 私服ってことは刑事? まさかこれが噂に聞く早朝ノック…)


ダイヤ「ここを開けてくださいます?」


善子「……」


善子(一応ドアロックはかけたままにしとこ)


 ガチャッ


ダイヤ「どうも。朝早くに申し訳ありませんね」


ダイヤ「私がここを訪れたのは」


善子「待って。本当に警察なの? 手帳見せてもらえますか?」


ダイヤ「これで満足かしら」スッ



善子「警部補……野沢、ダダ?」



ダイヤ「どこの三面怪人ですか。ダ、イ、ヤです。野沢(のざわ)ダイヤ」


ダイヤ「ふざけるのもいい加減になさい。仏の顔も三度までですわよ」


善子「ふざけてんのはそっちでしょ。何よダイヤって。宗教家かAV女優の変名だわ」


ダイヤ「貴女今全国のダイヤさんに喧嘩を売りましたわよ?」


善子「はっ、ないない。あなたはオンリーワンよ。キラキラネーム界に燦然と照り輝く恥星のマスターピースってとこかしら」


善子「その手帳だってどうせレプリカなんでしょ。最近のは作りが細かいしね」


ダイヤ「確かに、これなんかも本物そっくりですわね」サッ


善子「うわー…モデルガンまで携帯してるんだ本格的―」


善子「気合入ってるのは分かったからもう戻って寝ていい?」


善子「これ以上失礼なこと言っちゃう前に。わかる? 頭ぼーっとしてんの寝不足で」


ダイヤ「単刀直入に伺います、貴女が津島善子さんよね?」


善子「悪いけど人違いね。私の名はヨハネよ」


ダイヤ「日本人の子にそんな名前をつける親がいるわけないでしょう」


善子「あなたがそれを言うわけ?」


~~~~~


千歌「あれ、凛さんどうしてライフルケースなんか持って…」

凛「どうしてって、狙撃するからに決まってるでしょ」

凛「チャイム押して出てきたところをズドンじゃ芸がないし」


凛「最近ね、こっちの練習もしてるんだ。丁度いい機会だと思って」

千歌「ちゃんと当てられるんですかぁ?」ニヤニヤ

凛「大丈夫にゃ。標的はノロマだしらくしょーらくしょー」

凛「じゃ、行ってきまーす」











善子「分かった言うわ。善子は…双子の姉よ」


善子「あの子は…ついこの間この世を去ったの」


善子「とても…不運な事故で「善子~? 誰なのこんな時間に」 


「善子? お友達なの? 返事しなさい」


善子「な、何でもないのママ! 今帰ってもらうところだから」


ダイヤ「ふむ」


善子「全く、神がかり的なバッドタイミングね……いっつもそう。私の運の悪さときたら」ブツブツ


ダイヤ「頭を抱えるのは後にしてもらえますか」


ダイヤ「続きは貴女のお部屋でゆっくりお聞きしますから」


ダイヤ「三度目は言いません。今すぐここを、開けなさい」ズィ


善子「は…はいっ」


【マンション向かいのビル】


凛「~♪」カチャカチャ


凛「組み立てかんりょー」ガチャリ


凛(距離40メートル、北西の風、風速5ノットくらい? 気温、すっごく寒い、湿度、お肌はカサカサ)


凛「星空サーティーン、これより標的を……くしゅん!」


凛「さぶ…」ブルッ



~~~~~

ダイヤ「貴女、自室に消火器置いてますの? 防災意識が高くて何よりね」


善子「前に生配信中火事になりかけたことがあって――って、勝手に部屋のものに触らないでよ!」


善子「大体警察が何の用? 私何もしてないんですけど」


ダイヤ「私も詳しいことは知りませんの。ハッキング絡みのことでトーキョーのお偉方が貴女に話があるから連れてこいと」


善子「トーキョー? まさかこれから行くとか言わないわよね」


ダイヤ「残念ながらその通りですわ。ですから早く出発したいのです」



善子「そんな…」



善子「分かったわよ。まずPCの電源落とさせて。それから荷物まとめないと」



ダイヤ「そんなもの、コートだけで十分です。ほら」


善子「やだっ!持っていきたいのが沢山あるの!」


ダイヤ「はぁ…いいでしょう。一分だけ待ちますから急ぎなさい」


ダイヤ(それにしても…)


ダイヤ(この部屋、得体のしれない物品で埋め尽くされていますわね。オカルトマニア…?)


ダイヤ「これ、本物の水晶玉かしら」ツルッ


 ゴトッ


ダイヤ「あ」


ダイヤ「ご、ごめんなさい…! 落とすつもりはなかったのです、少し触っただけで……津島さん?」



善子「くのっ、なんで開かないのよっ」ガタガタッ


ダイヤ「…何をやってますの?」


善子「はっ、バレた!」


ダイヤ「そこの窓から逃げるおつもり? 往生際が悪いですわよ…」    


――パリンッ!



ダイヤ「!?」


善子「ちょっとぉいきなり何すんのよ!? ガラスが割れ」


ダイヤ「伏せなさい!」



 パシュッ! バリィィン!


善子「きゃあっ? な、なに? 今の何!?」











凛「あーあ、外しちゃった。それに誰か他の人もいるみたいだし」


凛「メンドーだからばら撒くにゃ。下手なテッポー数撃ちゃ当たるよね?」カチッ



 チキチキチキチキチキチキチキチキチキッ!!!!! 


 バリィィン! スガガガ!   ――チュインチュインチュイン!



善子「きゃあああああああっ! 何なのよこれえええ!」


ダイヤ「伏せてなさい!それと机から身体を出さない!顔をあげない!」



 チキチキチキチキチキッ!!!!…………



善子(――静かになった…)



ダイヤ「…」ソーッ




――チキチキチキチキチキチキチキチキチキチキッ!!!! ガシャァアアアン!
 


善子「ああああああああ! わあああああああっ」



ダイヤ(一瞬だけ相手の姿が。向かいの建物の屋上に陣取ってますわね)


ダイヤ(音からしてサプレッサー付きのライフルでの狙撃――暗殺? 私かこの子を??)



 チキチキチキッ――――――シーン……



ダイヤ「そして今度こそ弾切れのはず…!」BANG!BANG!




 チュイン! キィィン!


凛「わわっ?」ササッ


凛(なに今の? 撃ち返してきた? しかも凛のいる所へ正確に…!)


凛「ひょっとして凛の他にもスナイパーが?」



――パァン パァン パァン パァン



いつき「!」


よしみ「この音、凛さんじゃない!」


むつ「プランBに変更。よしみ、いつきと私で突入するよ。千歌は万一に備えて裏口で待機」


千歌「分かった!」


ダイヤ「今のうちに!身を低くしたまま、玄関まで逃げますわよ!」

善子「私の部屋がぁ…めちゃくちゃじゃない…」

ダイヤ「そこガラスに気を付けて!踏ん付けると後で辛いですわ」




凛「リロードおーわりっ!」


凛(ありゃりゃ、部屋の中に姿が見えないや)


凛「むつちゃん達聞こえる? 狙撃に失敗した、このままだと標的が逃げちゃう!」


『大丈夫、今部屋の前に到着した!』


よしみ「下がってて! 鍵を壊すから」


 ガツンガタンッ! バキッ!


ダイヤ(もう敵が玄関の前まで…)

善子「何よあれ、どーすんの!?」



ダイヤ(敵は複数、恐らく重武装。対してこちらは拳銃だけ)


ダイヤ(考えなさい、この状況を切り抜けるには…)



ダイヤ「善子さん。消火器を貸してください」

善子「ヨハネ! こんなもの何に使うっていうのよ?」


――バキン!


よしみ「よし開いた!突にゅ」


   
 カランコロン…


よしみ(ん…? これ消か)


 
ダイヤ「」BANG!BANG!

 
――ブシュアアアアアアアアアン!!!! 


   
銃撃で破裂した消火器が、中身と一緒に内包されていた圧力をまき散らす。


その凄まじい勢いは、今しがたエントリーしてきた襲撃者の一人を熱烈に歓迎。

玄関の外へ吹き飛ばされた彼女は、そのまま共用廊下の手すりを乗り越え、地上八階の高さから下のアスファルトまで一気にダイブ。

けたたましい破裂音とそれに続く長い悲鳴が、夜明けの鶏鳴代わりに響き渡り――唐突に静かになった。


ダイヤ「ご近所迷惑だったかしら」



いつき「よしみが…!」

むつき「構うな、ハッカー女を殺せ!」



ダイヤ「戻りなさい! リビングへ!」

善子「わわわっ」


――DoDoDoDoDoDoDo!!!!


ダイヤ「くっ…!」バタンッ


間一髪、銃弾の嵐を避けリビングへ滑り込むと、そのドアを足で蹴り閉める。



いつき「ターゲットは室内に戻った!そっちから見える? 姿が見えたら撃って!」



凛「りょーかい!」


善子「何なのよ、何なのよあいつら!」ガチャガチャ

ダイヤ「貴女こそ何をしているの!?」

善子「見てわかんない? 鍵かけてるの! 入ってこれないように」


ダイヤ「ならこちらを手伝いなさい…!」ズズズ


善子「どうして冷蔵庫なんか引きずって――ウソ、ちょっとマジで!?」


ダイヤ「そぉれっ」


ドアの前に横倒しされた勢いで、冷蔵庫の扉が開いて中身が散乱する。

簡易的なバリケードだ。

その陰にしゃがみ込んで重し代わりに背を預けると、手早く32口径のシグから空の弾倉を引き抜きにかかった。


むつ「おらっ!」ドガッ


ダイヤ「っ――」


その時、襲撃者の力任せのタックルでドアが一瞬半開きになり――
連動して動いた冷蔵庫に背中をド突かれ、思わず手からすっぽ抜けた拳銃が室内の床を滑っていく。


――DoDoDoDoDoDoDoDo!!!!


頭上で銃弾が次々ドアを食い破り、破片がバラバラと顔に降り注いで痛い。

息をつく間も与えず、敵はドアに穿った大穴から銃身だけを突っ込んで室内に弾の雨を降らせてくる。


善子「きゃあああああ!」


ダイヤ「隠れてなさい!」




ダイヤ(っ、この体勢では)


野菜やらジャム瓶やら棒アイスやら、床に散らばった食料品のさらに向こう。
ストッパー代わりの冷蔵庫を押さえながら、飛んでいった銃に手を伸ばすも届かない。


いつき「捕まえたぁ!」ギュッ


弱り目に祟り目、ドアの開通口からにゅっと伸びてきた腕が、ダイヤの黒髪を乱暴に引っ掴んだ。


ダイヤ「は…放しなっ、さい…!」


いつき「アドバイスしてあげる、次からは髪を短くまとめといた方がいいよ!次があればね…!」


ダイヤ「後悔しますわよ…!」


いつき「するわけないでしょ? あなたはここで終わりなんだか…らっ!?」スポッ


いつき「あ…あれ」ファサ


いつき(なにこの黒い塊)


いつき「…これ、ウィッグ」



「見ましたわね…」



不意に猛烈な握力が骨を砕かん勢いで手首を掴み、女は長髪のカツラを取り落とした。
先程とは逆に、力任せに引き寄せられた彼女はドアに叩き付けられる。


いつき「あっ…!」


ダイヤ「ご忠告どうも!これはほんのお礼です!」


ドアに空いた弾痕の穴から最後に見えたのは、青筋だって何かを振りかぶる尼入道の眩しい姿だった。


いつみ「エ゛ン゛ッ!!!」

むつ「はっ…? いつみ? いつみってば」


いつき「」ドロォ…


むつ(し、死んでる……目に何か刺さって…アイスの棒!?)


 

善子「また一人倒したの!?」

ダイヤ「カチカチに凍った棒アイスは凶器。アイス好きには常識ですわ」

善子「なにそれ…って、ぎゃー!海坊主!?」


ダイヤ「落ち着きなさいダイヤ坊主です」ピカピカ


善子「ど、どどどどうしちゃったのよその頭。髪は…どっかに落としてきちゃったの???」


ダイヤ「あんなもの、あっても無くても私は私です。そんなことよりプリンが落ちていたので頂きますわね」プッチン


善子「もう勝手にしてよ…」


むつ「くそぉ、よくも…!」DoDoDoDoDoDo!!!!


最後に残った敵の乱射でとうとうドアの上半分が丸ごと崩れ去り、そこから侵入した彼女は冷蔵庫を跨ぎ室内へと。


――BANG!BANG!BANG!


その瞬間を、リビングのソファに隠れていたダイヤが狙い撃った。


むつ「ぐあ…!」


善子「やった!?」


敵の姿はキッチンの陰に倒れこんで見えなくなり――


むつ「ぐぅう…よくも撃ったなチクショウ…」


ダイヤ(…やはりこの銃では威力不足ね)


むつ「ハァ、ハァ…」ソロリ


ダイヤ「そこ!」BANG!BANG!BANG!


戸棚の陰から銃身がはみ出した途端、そこへ連射を浴びせ敵の動きを牽制するも、シグの弾はすぐ尽きた。


ダイヤ「もうっ」ガチャッ


お返しとばかりに十倍の連射速度と弾数で飛来する反撃をやり過ごしながら、
貧弱な小口径弾がたった8発しか入らないマガジンを交換する。


むつ「ぅあああああああ!!」DoDoDoDoDoDo!!!


ダイヤ「くっ…!」BNAG!BANG!BANG!


サブマシンガンの掃射がリビングの家具を片端から易々ぶち抜いていく。
苦し紛れに撃ち返したこちらの弾は、敵の隠れたシステムキッチンの分厚いステンレス板に阻まれた。


ダイヤ「火力が違い過ぎ!このままじゃジリ貧ですわ…!」

善子「警察なんでしょ? 何とかしてよ!」

ダイヤ「貴女も何か考えなさい!」



――DoDoDoDoDoDo!!!!


               BANG!BANG!BANG!BANG!――




善子母「ぅ~ん……騒々しいわねぇ」



善子母「また降臨の儀式ってやつをやってるのかしら…」


  BANG!BANG!BANG!…


むつ(ああウザったい!撃たれた足痛い!このままじゃ埒が明かない!だったら)

むつ(マシンガンの連射で釘付けにして、その隙にこの手榴弾を投げ込んでやる…!)


――ZDoDoDoDoDoDo!!!! ギャギャギャギャギャギャッ


大鎌を薙ぐが如く、ダイヤたちの隠れたソファの右半分を弾の濁流が引き裂いていく。
本当に敵の武器が大鎌だとすれば、こちらはカッターナイフのようなものだ。
リーチも威力も差があり過ぎて勝負にならない。


ダイヤ(まるで大人と子供の喧嘩…いえ、それより酷い)


ダイヤ(窓の方に近付けばまた狙撃手に狙われるから、この障子紙同然の遮蔽物から動けない)


ダイヤ「おまけに弾切れですわ…」


善子「ど、どうすんの!?」



ダイヤ「……」



ダイヤ「合図をしたら走りなさい。私が囮になります」


むつ「全部ブッ飛ばす…!」



ダイヤ「いきますわよ…今っ!」



むつ「逃がすかっ」DoDoDoDoDo!!!



 ガガガガガガガッ!!! バリィィン!


ダイヤ「っ、駄目です隠れて!」

善子「ひぃぃ」



むつ(そのまま縮こまってろ!そして[ピーーー]…!)ピンッ


むつ「全部ブッ飛ばす…!」



ダイヤ「いきますわよ…今っ!」



むつ「逃がすかっ」DoDoDoDoDo!!!



 ガガガガガガガッ!!! バリィィン!


ダイヤ「っ、駄目です隠れて!」

善子「ひぃぃ」



むつ(そのまま縮こまってろ!そして死ね…!)ピンッ



善子母「うるさい善子! 今何時だと思ってんの!?」


むつ「はっ…? へぶっ!」


突如リビングに投げ込まれた黒の剛速球。


死角から襲い来るそれにこめかみを直撃され、襲撃者は白目をむいて人事不省に。


ばたりと倒れ伏した彼女のすぐ脇、AM4:44と表示された目覚まし時計が派手な音を立てて落下した。


善子母「全くもう…こんな子に育てた覚えはないわよ…」ブツブツ


それだけ言って寝室へ戻っていく寝ぼけ寝巻の背中を、「ママ…?」と呟く善子があっけにとられたまま見送る。


隣ではほっと一息ついたダイヤが、ふと時計と一緒に床を転がる球体に目をやり――


ダイヤ「ば、爆弾ですわっ」


善子「へ…」


ダイヤ「伏せなさぁい!」



――BOOOOOOOOOOOOOOOMMM!!!!!

 

                      パラパラパラ…





凛「うーーーーすっごい爆発……耳がキーンって」


凛「むつちゃん? 誰か生きてますかー?」


凛「おーい…」



凛(応答なし――てことは)


凛(あそこにいた人はみんな死んじゃったんだね…)



凛「ぐすっ、皆のことは忘れないにゃ」



凛「よーし任務完了っ、片付けて帰ろーっと」








善子「ゲホゲホ…!もういやぁ、次から次へと」


ダイヤ「…」ガチャガチャ


涙目で咳き込む善子とは対照的に黙々と。

爆発の盾にした敵の骸から、サブマシンガンとピストルにその弾倉類を回収し
てきぱきと状態をチェックしていく。


善子「…随分と手馴れてるのね」


ダイヤ(H&Kのサブマシンガン。拳銃の方はベレッタの92ですか)


ダイヤ(ダメね、この二挺を見ると嫌でも……忘れられるはずもない、オハラ・プラザのことを)



善子「どうしたの?」


ダイヤ「いえ何でも。とりあえずマシンガンは頂きです」ジャキン


ダイヤ「さあ行きますわよ。私のあとに続いて」


善子「ママは? 無事かしら」


ダイヤ「寝室に戻って寝たようね」


ダイヤ「敵の狙いは貴女らしいですからおいていっても平気でしょう。むしろ一緒にいる方が危険です」


ダイヤ「非常階段を使って外へ。あとは裏に停めてある車まで全力で走りなさい」



凛「ん…? あれれ?」



凛(階段を標的の子が下りてる!)



凛「どうしよ…またライフル組み立て直す暇はないし」



凛「よーしこうなったら、アレやるしかないにゃ」








ダイヤ「いい?周りに誰もいませんわね」


善子「お、オッケーだと思うわ」


ダイヤ「よし乗りなさい、早く!」




善子「はぁっ、はぁ」ガチャ バタン


ダイヤ「シートベルトを。飛ばしますわよ」カチッ…キュルルォォン



ダイヤ「至急至急、機捜117よりシズオカ本部」


ダイヤ「マルタイの護送中PMに向けて発砲あり、現在――」


善子「!…ねえ窓にっ」


警告と運転席側の窓ガラスが粉砕されたのは同時。

割れたガラスの向こうから伸びてきた両腕が、無線に話しかけていたダイヤの首に巻き付く。


千歌「逃がさないんだから!」




凛「すぅ…はぁー」


凛「いっくにゃー!」バッ


軽く助走をつけ、屋上の縁を蹴って跳躍する。

人間離れした大ジャンプは、そのまま隣の建物の屋上へと彼女を導いた。


   
凛「はぁ、よっと!」


さらに続けざま、今度は一階分低くなっている隣のビルの屋上へ受け身を取って何なく着地。


そこでようやく、斜め前方に掴まれそうな縁を擁した非常階段付きの建物を発見すると、
女は嬉々とした表情で数メートル離れた足場へ飛び移った。



ダイヤ「こ……の……放しなさいっ」

千歌「放すもんか!」


ダイヤ「これでも…?」ブォォォォォォン

千歌「うわっ!?」


両腕でダイヤの首をホールドしたままの女を引きずりながら、覆面パトカーが急発進した。
女の履いた鉄板入りブーツの踵が地面との摩擦で激しく火花の尾を引く。

それでも彼女は巻き付けた腕を放さず、むしろより必死にしがみ付いてくる始末。


ダイヤ「しっぶといですわねぇ諦めなさい!」

千歌「やだっ!これ放したら落ちちゃうじゃん!」


ダイヤ「あ…前方注意」

千歌「前!? この体勢じゃ見えな」ゴンッ


善子(うわ、あれ死んだわよね?)


サイドミラーごと、路地に突き出した鳥居のような設置物に激突して脱落した女を尻目に、
咳き込むダイヤが「神罰ね」と吐き捨てる。



善子「げっ、また変なのが」


安堵する間もなく助手席から見えたのは、前方のマンションの非常階段を
非常に特殊なやり方で下りてくるオラウータンじみた敵の姿。



凛「よっ」ガシッ
    /   
  /
凛「ほっ」ガシッ
    /
  /
凛「はっ」ガシッ
    /
  /
 「   」


段差を下りる手間ももどかしく、五階、四階、三階と縁から縁に掴まりながら瞬く間に垂直降下。

言うなればロープなしのオーバーハング・ラペリング。まるでサーカス小屋の見世物だ。


ダイヤ「大丈夫、このスピードなら…!」


相手が下りきる前に――こちらの予想は、敵が三階の高さから手を放したことであっさり裏切られた。

覆面パトが丁度真下を通るタイミングに合わせ、そのボンネットめがけ降下してきた女が
猫のようにしなやかな着地を決めたのだ。


善子「うわあああああ!? 空から女の子が!」


凛「着地せいこー!どう、驚いた?」


ダイヤ「何処のパルクールですの!?」


凛「じゃさよなら」


疾走する車の上で平然と仁王立ちしながら、女の腕に拳銃が光る。


ダイヤ「くっ…!」グィ


凛「わっと…!」


右に急ハンドルを切った車体の動きに、女は僅かにバランスを崩すも
すぐに持ち直してフロントガラスに銃口を突き付け薄ら笑う。


凛「この距離なら外さないよ」


善子「ひっ…!」

ダイヤ「掴まってなさい」キキィィィィィィ――!


急ブレーキの悲鳴をあげながら、それでも車は慣性で前進し続け――


凛「え…?」フワッ


勢いを殺しきれないままの車体が何かに激突した直後、猫女の身体は後方に投げ出され、宙を舞っていた。


ダイヤ「そこまで動けるなら水泳も得意でしょう」


長い長い自由落下の後、身体の芯まで凍るような水中に女は消えた。

マンション近くの橋の欄干からヘコんだフロントをバックさせると、
明けの明星が輝きだした空の下を、傷だらけの車は再び走り出した。








 チャパ チャパ…


凛「うー、さぶっ」


千歌「凛さぁん…」フラフラ


凛「あ、千歌ちゃん。生きてたんだ」

千歌「こっちの台詞だよぉ」


 ブーッ ブーッ


凛「電話、本部からだ」

千歌「確実に大目玉だよこれ…」


凛「じゃあ千歌ちゃんよろしくね」ポイッ

千歌「ええー?そんな殺生な」


『失敗? 何やってるの!?』


千歌「うぅ…すみません」


――――

――




理亞「待って。今姉さまと代わるから」


理亞「姉さまトラブルよ。ヌマヅのハッカーが生きてる」


聖良「…電話を」



聖良「もしもし。逃げられたってことでしょうか」


『はい。一緒にいたやつに邪魔されて。多分警官だと思うんですけど』


聖良「念のため確認しますが、万全を期して五人で行きましたよね?」


『…今は二人です』



聖良「いいでしょう、ヘリを向かわせます。それで今度こそ仕留めてください」


聖良「標的には何としても消えてもらう必要があるのは分かりますね?」


聖良「生きていられると私たちの狙いが露見する恐れがありますから。では」ピッ


理亞「……」


聖良「そんな顔しなくても大丈夫。ちょっとしたバグじゃない」


聖良「計画には何の支障もない。予定通り、二時間後には最初のステージの幕をあげるから」

月曜ロードショー


Next:#2「クリスマステロルが止まらない」   ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0

【現在の状況】


【警察・一般人】                          【謎の武装集団】


【桜内梨子】                            【鹿角聖良】
警視庁サイバー犯罪総合対策センター長。         津島善子の殺害を命令。
全国のハッカーたちの取り調べを敢行する。        
                                   【むつ】
【国木田花丸】                           善子暗殺チームの班長。
ダイヤの同僚。                          手榴弾の爆発の盾にされ死亡
広域捜査の協力要請を受け、
地元の被疑者の護送をダイヤに依頼。           【いつき】
                                   ダイヤのウィッグと引き換えに棒アイスを目に突き立てられ死亡。

【野沢ダイヤ】                                                  
シズオカ県警の刑事。善子の護送を任される。      【よしみ】           
                                   消火器の爆発で吹き飛ばされ、マンション8階から転落死。 
【津島善子】                          
ヌマヅ在住のハッカー。                    【星空凛】                     
得体のしれないバイトで1000万の報酬を得た直後    アクロバットな身体能力に優れる半面射撃は不得手。

命を狙われるハメに。                     追跡の途中で川に突き落とされるも生還。                   
                                
【黒澤ルビィ】                           【高海千歌】                    
ダイヤの妹。黒澤家の現当主。                車に引きずられマンション近くの鳥居に激突するも生還。                               








 ブオオオオオオオオオ


ダイヤ「流石にもう追ってきてないようね。この上カーチェイスはご免ですわ」


善子「はっ、はっ…はぁ」


ダイヤ「深呼吸なさい。落ち着けという方が無理でしょうけど、何か喋るだけも大分マシになりますわよ」


善子「あっ、あい…」パクパク


善子「あいつら何なのよぉ!突然押し掛けてきたと思ったらいきなり銃ぶっ放して!私の部屋めちゃめちゃにして!」


善子「あげく人ん家を爆破!?と思ったら段差使わず階段下りるターザンが落ちてきたから川に落っことしちゃった!」


善子「ああ、思い返したら大変なことになっちゃってる! なにこれ漫画かアニメの世界!? 私今すっごく怖いし興奮してるし訳わかんない!」


ダイヤ「堰を切ったようにペラペラよく回る舌ですこと。やっぱりさっきのままで結構ですわ」


善子「これが落ち着いてられるかっつーの!あなたもあなたよ!こんな状況だってのにどこか飄々としてるし対応も冷静だったし!」


善子「一体どーなってるワケ? 分かった、あなた出家した尼さんなのね?」


善子「ダイヤじゃなくて大仏!涅槃の境地に達してんでしょ!徳の高そーな仏頂面しちゃってこの!仏(ぶ)ってやる!」ポクポク


ダイヤ「ちょ、おやめなさい!私の頭は木魚じゃありませんわ!」


善子「はっ…ごめんなさい」


ダイヤ「全く…私だって内心はビビリまくってます」


善子「ビビリって…ホントに?」


ダイヤ「ええ。そちらと同じですわ」


善子「…そう、なんだ」


ダイヤ「それにしても…」


ダイヤ「この国で、人ひとりをこんな贅沢な装備で殺しに来るなんて尋常じゃない。貴女一体何をしましたの?」


善子「だから何もしてないって!……たぶん」



ダイヤ「思い当たることがあるなら話してみなさい。トーキョーに着くまで時間はたっぷりあります」


善子「え?どっか近くの警察に行くんじゃなくて?」


ダイヤ「こういう時警察はあまりアテに出来ませんわ。少なくともこんな田舎のでは」


善子「あなた警官なのにそんなこと言うわけ?」


ダイヤ「こちらにも色々と苦い思い出がありますのよ」


【何処かの倉庫跡 駐機してあるセミトレーラー内】


雪穂「みんなおつかれー」ガチャ


「うーっす」
「レッドブル買ってきてくれた?」
「私も外の空気吸おっかな…」


雪穂(うわ、見事に徹夜明けの冴えない顔ばっか。それは私も一緒なんだけど)


雪穂(でもまあ、凄い時代になったもんだよ)


雪穂(ここにいる十数人のハッカーと、外で待機してる傭兵チーム合わせても三十人足らず)


雪穂(たったこれだけのグループで、国盗りを始めようってんだからさ)


雪穂(いや…理論上はこのトラックコンテナのオペレーションルームだけで、ここから動かず国をひっくり返すには十分なはずなんだけど)


雪穂「ま、私は私の仕事をするだけだね」


雪穂「チーフ、聖良さんから指令だよ。津島善子って人を探せって」


花陽「うん了解。こっちも準備が整ったところなの」


雪穂「いよいよかー。最初は国交省だよね?」


――――

――


 プァァァン ブブー


ダイヤ(無事トーキョーに入れたのはいいですけど…)


ダイヤ(通勤時とはいえ酷い渋滞。これでは高速じゃなく拘束ね。やっと抜けられましたわ)



善子「むにゃむにゃ…ふ、へへ…」


ダイヤ「ふぁぁ…私も眠気が」


ダイヤ「いけませんね。何か音楽でも」カチッ


~♪


ダイヤ(ベートーヴェン…)


善子「第九…それは歓喜の歌。それを耳にして、あまねく魂は震え上がらずにはいられない」


善子「この重厚な演奏にバリトン。堕天使ヨハネの目覚めに相応しい旋律です…」


ダイヤ「…」カチカチ


善子「あ、何で変えるのよ。戻しなさい!」


ダイヤ「変わってるのは貴女のキャラでしょうが。こんなのよりニュースを」


善子「ニュースぅ? はん、愚かな大衆を操作するための洗脳装置じゃない」


善子「少なくともこのヨハネ、そんなものに流されたりはしないわ。たとえ世界を敵に回しても!」カチカチ


ダイヤ「だから回してるのはチャンネル…もういいですわ」


~♪~♪

善子「フフ、高ぶる高ぶるわ。荘厳よね…なんかこう、使徒とか降臨しそうな感じ」


善子「そういえばもうすぐクリスマスか。あなたもリア充爆発しろとか思ってる?」


ダイヤ「よくわかりませんが爆発は勘弁ね」


善子「ククッ、浮かれ気分の俗人たちは気付いていないのです。魔翌力満ちるこの日が聖夜と呼ばれる真の意味を…」


ダイヤ「さっきからそのミョーな喋り方はなんですの? シリアスな声色が間の抜けた顔と絶望的に合ってませんわ」


善子「なっ…なによそっちこそ!」


善子「今時お嬢様言葉とか流行らないわよ、気取るならまずはヘアースタイルから見直したら?」



ダイヤ「……」



善子「あっ…その、今のは言葉の綾よ」


善子「でも私だって……ねえ聞いてる?」



ダイヤ「危ないッ!!」



善子「え」


――プァァァァァァァァン


 バラバラバラバラバラバラバラ…


凛「うにゃーん、いい気分!」

凛「千歌ちゃんもおいでよ。風を思いっきり感じるのは気持ちいーよ?」


千歌「あはは、私は遠慮しよっかな。そんなに身を乗り出すと落ちちゃいそうだし」

凛「その時はうまく着地するからだいじょーぶ!」

千歌「えぇ…」


凛「それよりここが空の上で良かったね。下は大渋滞大事故の一大地獄絵図って感じ」

千歌「そこら中で接触衝突玉突きのオンパレードだ。クラッシュアワー…なんちって」


凛「でも流石に人の数が多すぎて、この中からあの二人を見つけるのはちょっと難しいかも」

千歌「いやいや、探すのは本部がやってくれますってば」

千歌「私たちはただ待ってればいいのだ。この特等席で、首都機能がマヒしてくのを見物しながら」


千歌「あ、みかん食べる?」モグモグ




 シュウウウウウウウ…


ダイヤ「大丈夫? 怪我は」


善子「ひたをはんちゃった…」


ダイヤ「丁度いいですわ。そこで待ってなさいな」



ダイヤ「そこの貴女! 下手に動かないで。救急車を呼びなさい」

ダイヤ「皆さん落ち着いて! 車を無理に動かそうとはしないように!」



善子「何よ車の上に乗って。交通整理でも始めようっての…」




ダイヤ(これは…)



ダイヤ「善子さん降りなさい。先程からの渋滞と今の事故の原因が分かりました」


ダイヤ「信号が全部青になっています。フリーパスというわけね」


善子「へ…?」



ダイヤ「ほら荷物を持って。有酸素運動の時間です」


ダイヤ「幸い目的地は目と鼻の先ですわ」


【サイバー犯罪総合対策センター】


『JRから鉄道局を通して、列車運行管理システムに深刻な障害が発生しているとの報告が』

『各地の私鉄も同様の状況です』

『航空局から、全国の空港で管制支援システムが次々ダウンしていると…』


梨子(誰なの? ここまで大規模なサイバー攻撃を一斉に…)











聖良「向こうは息が詰まってるでしょうね。外の空気を吸わせてあげますか」


雪穂「ラジャー」


 Bi―BiBi BiBiBiBi!


希「この警報って…」

ことり「火事?」


梨子「レズ疽菌警報です!」


梨子「全職員は外へ避難して!急いで!」











聖良「某カルト教団が開発しばら撒こうとした同性愛者撲滅ウィルス」


聖良「その騒動以来、主要な官公庁施設にはあらゆる細菌への汚染警報装置が導入された」


聖良「危機対策のそれが逆に仇となりましたね。一斉に誤作動させてしまえばほら、この国の中枢はもぬけの空」


聖良「しばらくは外で指を咥えて見ていなさい。自分たちの積み上げたものが崩壊していく様を」


聖良「さあ、ステージ2へ進みましょう。次は紙と電子の中にしかない不確かな数字の群れを根こそぎ洗い流してやります」



 ザワザワザワ…


希「これは中に戻れるまで時間がかかりそうやね…」

梨子「仕方がありません。安全が確認されるまでは、この指揮車を仮設の対策本部とします」


梨子「国交省と金融庁それと東証のトップに連絡を。手の空いてる人はクラッシュしたデータをしらみつぶしに調べてください」

梨子「何か痕跡があるかも。被疑者の方はどうなってます?」

希「これまでに九名の死亡を確認。ちょっとこの資料見て」


希「近江彼方、未明に家族が射殺体を発見」

希「ハッカーとしては大人しいタイプだったみたいで目立った前歴はなし」

希「他も似たり寄ったりやん。いずれもブラックリストの上位じゃない」


希「まあ言っちゃえば雑魚ばかりよ“犯罪者としては”。これ誉め言葉ね」

梨子「“高度な犯罪技術を持つ善人”はいくらでもいます。ホトケのハードディスクを押収して調べるよう言ってください」


ことり「やーん、忙しぃ忙しぃ」


ダイヤ「もし。ここの責任者と話がしたいのですが」


ことり「あ、今ちょっと手が回らないので…」


ダイヤ「シズオカ県警の野沢ダイヤです。そちらの要請で重要参考人の津島善「ヨハネ!」を連れて来ましたのよ」


梨子「!」




梨子「はい、私です。センター長の桜内梨子と申します」


善子「げっ、リリー」


梨子「よっちゃん無事で何より。今日一番ほっとしたよ」


ダイヤ「お知り合い?」


梨子「学生時代の後輩です」


善子「私のリトルデーモンよ。元だけど」


梨子「あの、野沢さん」チラッ


ダイヤ「ダイヤで構いませんわ」

ダイヤ「ちなみにこの頭は剃っているだけなのでお気遣いないよう」


梨子「はぁ」


善子(やっぱ気にしてるんだ…)



梨子「ダイヤさん。私の友人を助けて頂いたことには感謝を」

梨子「ですがちょっと状況が変わりまして。もうよっちゃん一人に構ってる場合じゃなくなったんです」


善子(お腹すいたな…)グウウ


梨子「チョコレート食べる?」


善子「食べるっ! さっすがリリー気が利くわ」


ダイヤ「しっかり構ってるじゃないですの。随分仲がよろしいのね」


善子「何を隠そう、リリーをこの世界へ誘(いざな)ったのはヨハネなの。音楽やめて色んな意味で腐りかけてたのを見かねてね」


善子「元々ピアノをやってただけあって、手先のしなやかさと処理能力には光るものがあったし」


善子「まあ一番の幸運はこの私という師に巡り合えたことだけど。いえ、これも運命ね」


梨子「えーっと、昔のことはあんまり話さないで…その、恥ずかしいし…あとリリー連呼するのも」


善子「どうしてよ? 血の盟約を結び、失楽の園で寵愛を受けさせてあげたあの日々を忘れたとは言わせないわよ」


梨子「その言い方絶対誤解されるからやめて。あぅぅ、向こうで東條さんと南さんがにやにやしてる…」


善子「恥ずかしがらずにもっと胸を張りなさいよ。堕天使ヨハネとその眷属リリーと言えばその筋じゃ知らぬ者はなかったんだから」


ダイヤ「ああ成程。ヨハネとかリリーとか、要はハンドルネームのことでしたのね」


善子「コードネームよ!裏世界での!……このチョコ何が入ってるの?」


梨子「ハンバーグ味だよ」


ダイヤ(過激派がここにも…)


理亞「今ヒフミ班から連絡があった」

理亞「騒動に乗じて例の施設に入れたと」


聖良「拍子抜けするほどあっさりね。まあ予測できたことだけど」

聖良「では宣戦布告といきましょうか。例のPVの用意を」











『大変な一日です。全国的な交通マヒとレズ疽菌騒動に加え、取引開始直後の東証でも大混乱が』

『さらに各地の金融機関で取り付け騒ぎが発生しており――』


善子「ヘヴィね。ここまでのサイバーテロは世界でも初なんじゃない?」


梨子「そうだね。交通システムが駄目になったと思ったら次は金融」

梨子「こっちも手当たり次第に攻撃を受けて、口座情報や株なんかの取引情報がどんどん消されていってるの」


善子「中々のやり手じゃない、これを仕掛けたやつらは」


ダイヤ「お待ちを。これら全てが同一犯の計画的な犯行だとでも?」


善子「いい質問ね。理論的には十分可能よ」

善子「ただ実行するためのプログラムを書くにはもの凄い数のリトルデーモンを使役しないと」


梨子「よっちゃんひょっとして何か知ってる?」

善子「あ、いや別に。ただふと思ったことを」チラッ


善子(ん? あそこの壁に貼ってある写真って…)



ことり「あのー」


ことり「お腹空いてるんだよね? このサンドイッチあげるから」


ことり「昔の二人のお話、もう少し聞かせてくれませんか♡」


希「カロリーメイトと韓国海苔もつけるよ」


梨子「仕事してよ、ねえ」


『――ここで臨時ニュースをお伝えします』パッ



『~Oh, the weather outside is frightful♪』



『日本中が震撼する』



『世界に先駆け 国内独占初公開』



善子「?」



『来たるクリスマスに備え』



『テロルの初雪を降らせましょう』



『Let it snow, let it snow, let it snow♪』




『ステージワン 交通機関』


『ステージツー 金融・通信』


『ステージスリー インフラ』



矢継ぎ早に切り替わるテロップ。合わせて次々映し出されるのは混沌と狂乱。

脱線する快速列車。滑走路に激突するボーイング。証券場で殺し合いを始める人々。燃え盛る原発。



梨子「何、これ…」


ダイヤ「新作映画の予告…というわけではなさそうね」



『死傷者数150万人突破! 被害総額1000兆円越』



ことり「全部のチャンネルがこの映像です!」


希「どうやって侵入したんやろ…」



『五秒に一度のクラッシュシーン! 五分に一度の大爆発!』


『戦闘シーンは皆無! 役立たずの警察や自衛隊は出動不可!』


『SECURITY CONTROL』


『Destroy now! Destroy now!』


激しさを増す画面の明滅。

比例して煩雑になるテロップと事故映像のカット。

液晶の中が、爆発と悲鳴の洪水で飽和する。



ダイヤ「滅茶苦茶ですわ…」



『Produced by Sain†Snow』



『【FIRE SALE】』



『Now Playing Everywhere!』



――ブツッ












雪穂「ちょっと冗談臭かったかな。これだと」


花陽「あはは…出来は気に入ってるんだけどね」


雪穂「調子に乗ってありえない映像もガンガン入れちゃったしなー」


花陽「一応サブミナルも混ぜておいたし…どれだけ効くかは分からないけど」


雪穂「やっぱり電波ジャックはスタイリッシュさより不気味さだと思うんだ。マックス・ヘッドルームみたいな」


理亞「そこのオタク二人、仕事に戻って」



理亞「はぁ…これで信じたと思う?」


聖良「信じるようになる」


聖良「だって、これから現実に起こることだもの」



『た…ただ今の映像について詳しいことは何も分かっていませんが、当局とは一切関係ない無許可の――』


善子「これはマジでシャレにならなくなったわね」


ダイヤ「まさか今のを本気にした人はいないとは思いますが」


善子「あれは文字通りの予告編。これから実行していくつもりなのよ」


梨子「そんな…あり得ないよ」



善子「はぁーリリー…このヨハネと袂を分かってからすっかり鈍っちゃって。これは再教育が必要だわ」


善子「それともなに、相変わらず遠慮してて口に出せないっていうの? なら代わりに言ったげる」


善子「みんなも最後のテロップを見たでしょ。この騒ぎの仕掛け人はファイヤーセールを起こすつもりなのよ!」



希「……」


ことり「……」


梨子「よ、よっちゃん…」



ダイヤ「ファイヤー? 何が燃えてるんですの」


善子「不毛地帯は黙ってて!」




善子「ま、前が…光が見えない」ボロッ

ダイヤ「冗談はさておき、投げ売り(ファイヤーセール)とは何のことでしょうか」


希「スピリチュアル…というより誇大妄想のおとぎ話やね」

ことり「私も、流石にそれはちょっと…ないかな」


善子「えっろ」


ことり「え?」


善子「リリー、ここにいる人たちってどうせ顔とおっぱいだけで採用されたんでしょ。話になんない」


梨子「よっちゃんお願いだから色々と自重して」

梨子「恥ずかしいセリフも禁止。一応公式の場なんだから」


ダイヤ「口に出すのも憚られるようなことですの? ますます説明を求めますわ」


梨子「…分かりました」


梨子「ファイヤーセールというのは、公共機関に対する三段階攻撃のことです」



梨子「始めに交通」


梨子「次に金融と通信網」


梨子「仕上げに電気ガス水道原子力レズ等の生活インフラ」



ダイヤ「あのテロップの通りですか」


梨子「コンピュータ制御されているものはとにかく全部です」


梨子「初めに移動と通信を遮断されるので補修も出来なくなります」


善子(うぬぬ、私に説明させなさいよ!)


梨子「つまり私たちの生活すべてが投げ売りされるという意味で……あくまで理論上の話ですけど」


善子「まだ言うかこのっ」ガバッ


梨子「ひゃん!」


善子「あんな映像を割り込ませてきたってことは、相手は通信システムをいつでも乗っ取る準備が出来てるってことでしょーが!」



善子「すっかり俗世に染まってぬるくなっちゃって! 意識改革してまたリトルデーモンに戻してあげる!」ワチャワチャ


梨子「くはっ、きゃははァハ! へ、変な声出ちゃ…やめてぇ~!こんなところで、みんな見てるからぁ…」


善子「やめない!アングラに還るのよ!堕天の感覚を思い出しなさいこいつめっ」


梨子「ごめんなさい!許して~><」




美渡「あのー」

志満「お取込み中失礼しまーす」


梨子「はっ…!」


ダイヤ「こちらの方々は?」


美渡「公安だよ。そこの子の身柄を引き取りに来た」



梨子「コホン…ハッカーの取り調べは彼女たちに任せてあるので」

梨子「この騒ぎでここら一帯の庁舎には入れないから、二人が別の場所まで移送してくれます」


善子「えーまたぁ? もう移動は疲れたんだけど。この場でちゃちゃっとやってくれない?」


梨子「上からの命令なの。ごめんね」



志満「じゃあ行きましょうか」

美渡「ほら、さっさと歩きな」


善子「あ…」



ダイヤ「……」



善子(ここでさよなら、か)



――――

――


理亞「津島善子はまだ見つからないの?」

花陽「は、はい…」


雪穂「トーキョー入りしてるのは間違いないと思うので」

雪穂「片付けやすい場所へ誘導するための偽の指令を出しておきました」


花陽「あとは警察無線を中心に都内の通話を自動音声認識ソフトで監視させています」

花陽「彼女の氏名が話された通信があればソフトが識別して、こちらにすぐ分かるようになってるんですけど」


雪穂(逆に言えば、その人を見つけるまでは通信の遮断が出来ないってことだけどねー)


理亞「ちっ、早く網にかかりなさいよ…」


梨子「ダイヤさん、ちょっと」


梨子「よっちゃんはああ言ってたけど。多分何か知ってると思うんです」


ダイヤ「奇遇ですね。私も同じ考えです」


梨子「それで、管轄外なのは承知なんですが」


梨子「よっちゃんに着いててもらえないでしょうか」


ダイヤ「言われなくてもそのつもりですわ」


ダイヤ「善子さんを襲撃した輩はただのチンピラではなく」


ダイヤ「特殊部隊か自衛隊か、さもなくばテロリストでないと持っていないような装備で完全武装していました」


ダイヤ「そんな連中が簡単に諦めるとは思えませんし。私、一度引き受けた仕事には最後まで責任を持ちたいの」


梨子「ありがとうございます。よっちゃんのことよろしくお願いします」


ダイヤ「ところで…」


ダイヤ「そこに貼ってある顔写真は被疑者のもの?」



梨子「ええ。ですがもう誰もこの世にいません」


ダイヤ「はい?」



梨子「この人たちはみなブラックリスト入りしたことのあるハッカーで、今回の事件の重要参考人でした」


梨子「今朝までに全員の死亡が確認されています。生きてここまで辿り着いたのは、よっちゃんだけなんです」



ダイヤ「というわけで、私も同行させてもらいます」


善子「…!」



美渡「おーい、こっからはうちらの管轄なんですけど。そんな勝手が通るとでも」


ダイヤ「テコでも動きませんわ」


志満「まあまあ。建物の前までならいいんじゃないかしら」




美渡「はぁ…ったく」


美渡「公安部サイバー攻撃特別捜査隊警部補の高海です。こっちは姉の高海」


ダイヤ「高海…警部補?」


志満「はい。二人とも高海で警部補です」


ダイヤ「そう…私も警部補です。シズオカ県警の野沢ダイヤです、よろしく」


志満「助手席へどうぞ。私はこの子と後ろに乗りますね」


美渡「本部へ。これよりシズオカ県警の野沢ダイヤ警部補より引き渡しのあった津島善子の移送を開始します」


『ザザッ――これよりシズオカ県警の野沢ダイヤ警部補より引き渡しのあった津島善子の移送を開始します』


花陽「彼女を発見しました!」

聖良「よし。そのまま情報を集めてください」


理亞「ヘリに車両の現在位置を!」



聖良「それと…」


聖良「一緒にいる珍しい名前の刑事の資料を呼び出してもらえますか」


――――

――


 ププー ブロロロロロ…


美渡「混んでるなぁ」


志満「あちこち通行止めになってるね。みんな混乱してる…」



善子「ね?この風景が何よりの証拠。ファイヤーセールは現在進行形で起きてるってこと」


善子「全部のシステムを一度にダメにされるとこの通り。なんにも出来なくなっちゃう」


ダイヤ「だとしても、貴女のお友達の梨子さんはじめ各省庁が回復に尽力しているはずよ」


善子「災害救助ならいざしらず、うちの政府はこの手の攻撃には慣れてないわ。ノウハウも少ないし」


善子「のろのろやってるうちに、取り返しのつかないところまで逝っちゃうわよこれ」


美渡「こっちもノロノロノロノロ…さっさと動きなって」


志満「無線で本部に協力を要請しましょう」


美渡「そっか…あーこちらトチマンです」


美渡「渋滞で身動きが取れません。至急この地区の交通課へ連絡して――」


ダイヤ「さて、そちらの話は聞きましたから次は私の質問に答えなさい」


ダイヤ「さっき何故嘘をついたのです」


善子「へ? な、何のこと?」



『―――ガガッ――トチマンへ。次の角を右折してください』


美渡「…りょーかい」ブロロ



ダイヤ「指揮車の中で、壁に貼ってあった被疑者の写真をちらちら見てましたわね」


善子「見てな」


ダイヤ「彼女たちは全員亡くなったそうです」


善子「嘘っ!?」


ダイヤ「貴女方ハッカーにはこの事件に関して狙われる確かな理由がある。そして貴女はそれに気付いた」


ダイヤ「事の深刻さは分かっているのでしょう、正直に話しなさい。デカに嘘は通じませんのよ」


美渡「ぷっ」


ダイヤ「何か可笑しかったですか?」


美渡「くっく…いやごめんごめん、その喋り方で急にデカとか言い出すから面白くてつい」


志満「こら、失礼でしょ」



善子「……分かった」


善子「あれは同じ<罪(Sin)>を背負わされた「人間の言葉でお願いします」


善子「ライバルよっライバルたち!」


善子「ハッカーってのは何もみんなが警察に追われてるわけじゃないの」


善子「私も一度火遊びが過ぎて逮捕されかけて」


善子「それからは公認のホワイトハットになったわ。首輪付きみたいで癪だったけど」


善子「写真の人たちもそう」


善子「私たちは自分とこのセキュリティをテストしたい企業に雇われて、クラッキングのバイトをすることがあるの」


善子「んで、あの時も依頼が来てたのよ」


善子「ある会社が開発した、新型の暗号アルゴリズムを採用したセキュリティ・システムをクラックできるかやってほしいって」


善子「私はそれを数学的に解析して侵入または新たな暗号を設定できる、もう一段階上のプログラム」


善子「名付けて<ガブリエル>を組んで送ってやったってわけ」



ダイヤ「だから普通に話しなさいと言ってるでしょうこの口は」ムニー


善子「は、はにゃひてるって!そっちの頭には不通みたいだけど!」


ダイヤ「技術的なことはさっぱりですが、とにかくその依頼主は実はテロリストたちだったと」


善子「多分ね。他のみんなも似たようなことをやらされてたんじゃないかしら」


ダイヤ「例の、ファイヤーセールの準備のために?」


善子「ええ、各々の得意分野で」


善子「全国のハッカー一丸となっての共同作業よ。知らずのうちにだけど」


善子「そうやってこつこつ国家転覆のプログラムと侵入コードを集めた後は、製作者たちをまとめてゴミ箱へポイ」


善子「数十人が作り上げたプログラムも、実行するのはほんの一握りのハッカーがいれば事足りるからね」


善子「お願い信じて。騙されてたのよ私たち」


善子「まさかハルマゲドンの尖兵として利用されてたなんて、考えてもなかった」


善子「こんなことだって分かってれば私、絶対に…」


ダイヤ「堕天使という割にモラルはちゃんとしてるのね」


善子「こっ…このヨハネを使い魔扱いしたのが許せないの!不当な契約は無効よ無効!」



善子「あー喋ったら喉乾いた!誰か飲み物ちょーだい」


善子「リリーの部下たちときたらパサパサしたものばかり寄越してホントなってないんだから」ブツブツ



ダイヤ(ふふ、この子のことが少し分かってきたかも)


『そのまま直進してください。五十メートル先の封鎖を解除するよう要請しました』


善子「」ピクッ


美渡「おー快適快適」スイスイ


善子「待って、今の声」


善子「聞き覚えがある…」


ダイヤ「何ですって?」


善子「こいつ私にセキュリティのテストを依頼してきたオペレーターだ!」


志満「本当なの…?」


善子「こんな鼻にかかった声、間違えないわ」


善子「やっぱりやつら通信も掌握してるんだ…警察のフリして、現場に指示を出して操ってる」


ダイヤ「無線を貸りますわね」


美渡「ちょっと何する気?」


ダイヤ「お静かに。カマをかけてやります」


『本部どうぞ。そちらはどんな調子でしょうか』


花陽「!」ドキッ


『大変な日ですわね。渋滞に加えてメノノリの通報が相次いでいると聞いています』


花陽(メノノリ…何かの隠語?)


花陽(当たり障りのない答えで濁さなきゃ)


花陽「はい、全車に通達してます」


『気を付けたほうがいいですわ。やつら裸だから身軽で動きが素早いのです』


『丁度発情期のシーズンじゃないかしら。襲われたって報告はどのくらい入ってます?』


花陽「えっと、それは、ごめんなさい…情報が錯綜してて、こちらでも把握しきれなくて」


『目撃情報は?』


花陽「か、各所から…」



『ふむ。今日は随分と猫の捜索届けが多いんですのね』


『そういえばそちらにもぴょんぴょん身軽な猫女がいましたっけ…ねえ?』



『っ…―――――』


ダイヤ「ラジオドラマごっこは終わりです。そちらのCEOを出しなさい」


美渡「志満ねえ、どうする?」

志満「…ルートを変えましょう」











花陽「ど、どうしますか」


理亞「姉さま…」



聖良「…」ハァ


聖良「いいでしょう。代わってください」



『お待たせしました野沢警部補。いや、ダイヤさんとお呼びしても?』


ダイヤ「いきなり馴れ馴れしいですわね何処かのアホタレさん。こちらは貴女なんて知りませんわ」


ダイヤ「まあ今度面会に行きますからその時ゆっくりとお知り合いになりましょう。檻の中で」


『ご親切にどうも――でもその必要はありません』


『野沢ダイヤさん。それとも黒澤の方がよかったですか?』


『あなたのことは何でも分かります』


『随分前のことですがあのオハラ・プラザ占拠事件を解決した英雄だとは』


『へえ、この時はまだ警官じゃなかったんですか。大したものです』



『その後も…ナリタ国際空港占拠事件にヌマヅ市連続爆破事件』


『凄いですね、面白いようにテロ事件に巻き込まれてるじゃないですか』



ダイヤ「…嫌なことを思い出させないでもらえますか」



『その全てを生き残り、現在は刑事部機捜隊で署内トップの検挙率。この前の拳銃射撃大会では準優勝ですか』


『一刑事としては中々に刺激的な経歴ですね。素直に感心しましたよ』


聖良「さて、仕事の話はここまでにして次はプライベートのことでも」


花陽「…」カタカタカタカタ


聖良「御実家は旧網元…名家のご出身ですか。それがどうして警察なんかに?」


聖良「なになに、御実家から勘当――それは大変でしたね。現在はアパートで一人暮らしと」


聖良「実妹、黒澤ルビィへの接近禁止命令。当の妹さんはどう思ってるんでしょうか」


聖良「アマゾンの履歴は中々に興味深いですね」


聖良「ヒストリーチャンネルとB級映画と姉妹モノの作品がお好きなんですか? 心中、お察しします」クスッ



『失礼ですが意外と貯蓄少ないんですね――ああ借金ですか』



『市から破壊した器物の賠償を命じられて。必死に駆けずり回って街を救ったご褒美がこれでは、やり切れませんね』



『あれ…?』



『しまった、大変申し訳ありません。キーを押し間違えて…』



『そちらの預金と保険料の納付記録、全部消えちゃいました』



善子「ちょ…!」


ダイヤ「……」


理亞「次の交差点で仕掛けさせて」


花陽「了解です」カタカタカタ



聖良「ダイヤさん聞いてますか? 埋め合わせをさせてください」











『今すぐ津島善子の頭を撃ち抜いてくれれば』


善子「!」


『次の交差点に着くまでに、あなたは人生を取り戻せます』



ダイヤ「……」



『借金は帳消しになって、今後一切お金の心配をする必要もなくなります。どうでしょう?』




善子「ち、ちょっと…」





ダイヤ「それはそれは」




ダイヤ「とても魅力的な提案ね」




言うが早いか、隣の運転席めがけ引き抜かれたベレッタが咆哮した――


美渡「うぐぅ!?」


そこからはあっという間だった。

身体を折った高海(リトル)の膝上に馬乗りになると、鳩尾に押し付けた銃口が何度も火を吹く。



ダイヤ「死にさらしなさいこのっ!」BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!


美渡「げふっ…!」



貫通力に優れたパラベラム弾が肉の壁ごと座席をぶち抜き、真後ろにいた高海(ビッグ)をも穴だらけに。



志満「く、は…っ」



僅か二秒足らずで二人は血反吐を吐いて崩れ落ち、飛び散った鮮血と漏れ出したはらわたの臭気が車内を満たしていく。




善子「き…きゃあああああ!」


善子「やっややめてぇ撃たないで!お願いまだ死にたくないわよぉ!」



ダイヤ「落ち着きなさい!貴女を撃つつもりは毛頭ありません」


善子「へ…?」


ダイヤ「よく見なさい」


運転手の死骸を弄ってキーを奪いながら言う。

血の池地獄となったシートに沈んだ高海(リトル)の手にはピストルが。

突如として無抵抗のまま撃ち殺さたはずの彼女には、似つかわしくない品である。


ダイヤ「この二人は一味の仲間です。私が断ったらすぐさま片付ける気だったのね」


善子「ニセ刑事ってこと…? でもどうして分かったの」


ダイヤ「デカに嘘は通じないと言ったでしょう」



ダイヤ「仲間内では階級でなく役職で名乗りあうのが普通です。高海“警部補”のお二人は古い刑事ドラマの観過ぎね」


ダイヤ「他にも小さな違和感はいくつかありましたが、一番の決め手は……前にも似たようなことがあって」


ダイヤ「その時と同じ空気を感じ取りましたの。あの嫌な感じを」


善子「何それ、それこそ刑事の勘ってやつ?」



善子(ダイヤがいなかったら今頃私…ぞっとしないわね)


ダイヤ「聞こえていたでしょう。これが答えです」


『…そうですか。こちらの誠意が通じず残念です』



『ダイヤさん。あなたはまるでデジタル時代の柱時計だ。古いお屋敷の隅で埃を被っているような』


『赤の他人のためにそこまでする必要が? 今時流行りませんよ、そういうの』


『時代錯誤も甚だしい。これまでさぞ生き苦しかったでしょうね』



ダイヤ「余計なお世話です」


『そんな石頭の分からず屋には……消えてもらうしかありませんね』


ダイヤ「やれるものならやってみなさい」


『ええ、やりますよ。では忙しいので失礼します』




善子「…よくそんな啖呵切れるわね。あっちは遠隔で何でも出来るのに」


ダイヤ「なら向こうまで乗り込んでいって、夢の国から引きずり出してやるまでです」



 ファンファンファン


善子「パトカーが集まってきたけど…」


ダイヤ「まあ、街中でこれだけ派手に発砲すれば当然の結果でしょう」


善子「どーすんのよこのスプラッタ。今からダスキン呼んでも間に合わないわよ」


ダイヤ「面倒なことになりましたわ。なんと説明したものか」




 バラバラバラバラバラ…



善子「ヘリ?」


ダイヤ「ッ――!」




千歌「奇襲だよ!」DoDoDoDoDo!!!


 ガシャン! バリィィン!


ダイヤ「頭を下げて!」


善子「どわぁああっ!?」




千歌「みと姉としま姉の仇!くらえー!」


――DoDoDoDoDoDo!!!! ブスブスブスブス!!!!


上空より襲い来るフルメタルジャケット弾のミシンが車体の右半分を一文字に突き抜け、
真下にいたニセ刑事らの死体をさらに損壊させるのを見て善子が呻く。



ダイヤ「お退きなさい!」ドガッ



一方こちらはドライバーの残骸を車外へ蹴り出すと、大わらわで運転席に座りハンドルを握る。


千歌「逃がすか…!」



警官「そこのヘリ、発砲をやめなさい! やめないとこちらも撃つ!」



千歌「やめない!」DoDoDoDoDoDo!!!!



警官「撃ってきた!応戦、応戦しろォ!」




ダイヤ「今のうちに…!」




凛「千歌ちゃん逃げられるよ!」


千歌「分かってる…! パイロットさん旋回して後を追って!」



――バラバラバラ…キュイイイイイイン




警官「本部聞こえますか!? 所属不明のヘリから銃撃を受け負傷者多数です、至急救助と応援願う!」











理亞「本部了解。そのまま現在位置で待機せよ」

月曜ロードショー


Next:#3「キセキのファイヤーセール」     ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0



ダイヤ「飛ばしますわよ!」


善子「これ以上に!?」


踏みっ放しのアクセルに加え、ハンドルを右へ左へ。

ダイヤはともかく、スペースの広い後部席の善子は度重なる遠心力の暴君に弄ばれながら
舌を噛むまいと必死に堪えている。


   
 バラバラバラバラ――!


ダイヤ(来た…!)


再び、ローターと銃撃の迫る音が。

流れ弾の一発が後部席に残された死体の顎から上を吹き飛ばし、
首ふり人形めいてがくがくと震えるそれが善子の方に倒れこむ。


善子「ギャー!いやぁこんなのっ! もっと速く飛ばして!」


ダイヤ(なるべく人のいない方へ…!)


ハンドルを切り、バリケードを吹き飛ばした車は通行止めで封鎖された通りへと。


聖良「理亞、パトカーの進路を予想して今のうちに布石を打っておきましょう」

理亞「わかってる」カタカタカタ











 ブオオオオオオン!  キュイイインン――バラバラバラ…


ダイヤ(しつこく食らいついてくる…!まるで羽の生えた猟犬ですわ)


善子「ねえあれ見て!」


進行方向右手側に佇む街頭ビジョン。

そこに映し出されていたのは敵のヘリと、必死に逃げ惑う自分たちの姿。
今まさに繰り広げられている命がけのチェイスの生中継。


善子「ライブカメラの映像をモニターに…」


善子「この街はもうやつらの箱庭よ。逃げ場なんてないんだわ!」


ダイヤ「私たちは掌で踊っているだけと?」



ダイヤ「小癪な演出を…逆に肝を潰してあげますわ!」




凛「ここからは見通しのいい直線だよ! 千歌ちゃん今度こそやっちゃえー!」

千歌「わかってる!」




善子「武器はないの?あれを撃ち落とせそうなやつ!そうだ、マシンガンはどうしたのよ!?」

ダイヤ「最初に乗り捨てた車の中です。物騒すぎてとても持ち歩けなかったので」

善子「じゃあ打つ手なしってこと!?」

ダイヤ「いえ…」



――DoDoDoDoDoDoDo!!!!


善子「わっ、こんな近くまで肉薄して…きゃあ!」ガシャアアン


ダイヤ「頭を低く!そして何かに掴まりなさい!」



ダイヤ(これは賭けです――)




千歌「捉えた…!」


ヘリの射手が眼下の標的をロックオンするのと同瞬、
猛スピードで歩道に乗り上げたパトカーはそのまま正面の設置物に体当たりをかました。


――SPLAAAAAAAAAAASH!!!!


千歌「へ…」


予想だにしなかった攻撃が、ヘリとそのスキッド(足)に身を乗り出していた傭兵を襲う。


パトカーが激突してへし折ったのは消火栓。

その下から一挙に噴き出した高圧水流の直撃を喰らい、ヘリはともかく人間の方はバランスを保てなかった。



千歌「うわああああああああ!!?」


善子「…あ」


転落してきた傭兵と車内の善子の目がかち合う。昨晩鳥居にキスしたあの女だと分かった。


千歌「ぎゃ!」


今度は車のトランク部に思いっきりキスしてバウンドした女の身体は、そのまま車道に吹き飛んで――


 プアアアアアアアアアン


千歌「へ…?」


 キキィーーーーーーーーーーーーー





善子「轢かれちゃった…この道封鎖されてるんじゃ」


ダイヤ「ツキのない人」


凛(そんな…千歌ちゃんがやられるなんて)

凛「こうなったら凛がやるしかないにゃ!」ジャキ




ダイヤ「またあの猫女…!」

善子「この先右折して! ほらあそこ!トンネルがある!」

ダイヤ「ナイスナビ!」


再び車線を縦横無尽。
封鎖コーンとバリケードを跳ね飛ばしパトカーは緊急避難先へ一目散。

トンネル南側入口の標識下、ゲートのバーが下りているのを確認すると、
踏み込んだアクセルに一層力を込めて突破する。




『トンネル内に逃げ込まれちゃった。追跡できないよ!』



聖良「そのまま入口で待機して」


理亞「流石は姉さま。ここまで読み通りね」


聖良「さて、あとはチェックをかけるだけ」


理亞「トンネル内全システム掌握完了。いつでもいける」


聖良「高坂さん、車の誘導は?」


雪穂「オールオッケー。さっきからずっとやってましたから」


雪穂「現在渋滞に痺れを切らした車が列を成して、北側入口でゲートバーが上がるのを鼻息荒く待機中」


雪穂「同じく混雑中のトオヤマICの電光掲示に迂回路の表示を出しておいたので、あと二分ほどで南側にもお急ぎ便が殺到予定です」


聖良「ではまず南側ゲートを全車線開放。標的がトンネルの中ほどまで進んだところで今度は北側も全開放します」


聖良「完全に挟み込んだところで間髪入れず照明システムの電源を落としてください。それで詰みです」



花陽「あ、あの…」


花陽「本当に、そこまでやっちゃうんですか…?」



雪穂「…」チラッ


理亞「は?今更?バカなのあなた?」



花陽「う…」



聖良「小泉さん」


聖良「席を変わってもらえますか。私がやりますから」


――――――――――――

 プアアアアアアン  パパーン


善子「この音聞こえてる? 何か変よ!」

ダイヤ「ええ…!このトンネルは無人のはずじゃ」


ないことに気付いた時は半分手遅れだった。

進行方向よりバッファローの大移動めいて、全車線を埋め尽くす車の波が押し寄せてきたのだ。



ダイヤ「く…!」


ハンドブレーキをもぎ取る勢いで、強引にサイドターンで方向転換。
何度目かわからない後部席からの悲鳴。


ダイヤ(一度どこかに停めて…)


善子「ああ前よっ、前見て!」


ダイヤ「なっ」


またもや正面、今度は自分たちが来た方向から車車また車――


善子「あぁー!?ほぇあ~!ぶつかるぅうう」


鳴り響くクラクションに急ブレーキ音の大洪水。


善子「ヤバいヤバいヤバい!こんなの無理よ神様!ほわぁー?!?」


ダイヤ「口を閉じてなさいっ舌を噛みますわよ!?」


衝突スレスレでその合間を縫いながら、クラッシュゾーンよりの脱出を図る。


善子「ぁうあダメぇ!わぁおうっ」


周囲で何台もの車が激突し、飛散した破片がパトカーを打ち叩く。



ダイヤ「ッ――!!」ガリッ


限界を超えて持続するストレスに噛み締め過ぎた奥歯が砕け、痺れ切った鼻孔が生温かい。

肥大した生存本能が無理やり研ぎ澄ませた反射神経と幾ばくかの幸運で、
ダイヤの運転する車は何とか包囲網を突破したところで横滑り気味に急停車した。


ダイヤ「はぁ、はぁ…平気ですか」

善子「…魂抜けそう」


ダイヤ(敵の昼食はサンドイッチ、具材は私たち…)


ふと見上げたバックミラーの中では、自分たちが逃れた地獄絵図の続きが現在進行形。


――突如、その光景が暗黒に塗りつぶされ見えなくなった。


ダイヤ(照明を切られた?)


トンネル内が完璧な闇に閉ざされる直前。
視界に飛び込んできたのは、前方より襲来する車両軍団の第二陣。


善子「嘘でしょ…こんなのって」


無辜の市民を利用したメイティング・ネット。
テクノロジーに乗せられた強烈な悪意が二人を挟み込み、盤上の全てを無責任になぎ倒そうとしていた。


善子「ここにいたら死んじゃう…!」バタン


最もな意見だが、錯乱気味に車外へ飛び出すのは賢明とは言えなかった。


ダイヤ「お持ちなさい…!」    プァァアアアアアアン――


慌てて後を追おうとした矢先、先陣切って突っ込んできた車両がパトカーの左側面を掠め、
スピンした車体から投げ出される形で路面へと。


――キキィィィィ!


ダイヤ「危な…っ!」


後続車に轢き殺される寸前で身を捻り、ゴロゴロとコンクリ舗装の上を回避移動。

まだまだ続く凶器の疾走パレード、その到来を告げる前照灯に睨まれた善子が
道のど真ん中で立ち竦んでしまっているのが見える。


ダイヤ「逃げ、いえ動かないで! 私が行くまでじっとしていなさい!」




善子「あ…」


自身目掛けて走り込んでくるダイヤと車を交互に見比べ、もう一度彼女の方を。

抱き寄せるようにその身体を引っ張って、先頭車をやり過ごす。


ダイヤ「死にたくなければ側を離れないこと!さあ一緒に」


叫んで振り返った先には、目を疑うような光景が。

スピンした直後の横腹に激突されたミニバンが勢いそのまま跳ね飛ばされ、
回転しながら宙を舞って二人目掛けて飛来していた。


善子「ひっ」

ダイヤ(間に合わない――!)


咄嗟に、全身で覆い被さるように善子を押し倒すことしかできなかった。




――グシャアアアアアアアアアン!!!!



ダイヤ「ぅ……っ…?」


善子「……あれ?」



何が起きたのか、伏せていた二人にはさっぱりだ。とにかく生きている。


ミニバンがダイヤたちを押し潰す寸前、丁度二人の両サイドに走り込んできた二台の車のフロントが
斜め上からの落下物を受け止める形になり、飛んできた方向へそれを弾き返したのだが、
それは新たな惨劇の引き金となる。


ミニバンは度重なる衝突で持て余した回転エネルギーを大型キャリアカーの運転席にぶつけることで発散した。

中身ごとひしゃげる運転席。

主のコントロールを失ったキャリアカーは減速どころか忽ち暴走、行く手を遮るもの全てを弾き飛ばす破城槌と化す。



ダイヤ「立って! こちらに突っ込んできますわ!」

善子「なんなのよもう~~~!!」


何故まだ生きているのか、この先も生き残れるのか。

考えている暇など一時たりとも在りはしない。


~~~~~


聖良「ふぅ」


目の前のスクリーンには、乗っ取ったトンネル内システムの表示。
全車線開放に照明ダウン、そして車両の位置を示す光点の数々がぐしゃぐしゃと。



聖良「これで生きてたら奇跡ですよ」


無機質にトンネル内の状況を伝える情報を眺め率直なコメント。
平面上のデータから読み取れること以上の感慨は、特に持ち合わせていないようだった。



理亞「姉さま、ヒデコから連絡」


理亞「目的のサーバーに接続。ダウンロードが開始されたそうよ」


聖良「聞きましたか皆さん朗報です」


聖良「進行状況を常にチェックして20パーセント毎に報告してください」


聖良「理亞、あなたも出発の用意を。こちらも何名か失った分、班を編成し直さないと」



聖良「…ああ、それと」


聖良「小泉さん」



花陽「は…はいっ」



聖良「次は躊躇しないでくださいね」ニコッ



雪穂(…ドンマイ、チーフ)


――

―――


ダイヤ「無事ですか」

善子「…心臓吐きそ」



頑強なコンクリ柱の陰に隠れている間も生きた心地などしなかった。
地獄のクラッシュアワーを耐え凌ぎ、玉突きのコーラスが鳴り止んだのを見計らって、恐る恐る顔を出す。



善子「あいつら何考えてんのよ…普通ここまでやる?」


ダイヤ「……そうね。犯人たちはやり過ぎました」


「助けて誰かぁ! 閉じ込められたのぉ」


「背中が痛ぇ…」


「折れちゃってる……これ、どうやったら元に戻るの」


「アヤちゃんしっかりして! 誰か来てください!子供が」


「燃えてるぞ! 早く消防車呼んで!」


「ぬっ抜いて…これ、誰か…足、挟まって」


「ひっ、なんだこれ…ひでえ」


「いやあああああああああああああぁぁぁ」


「おかあさん…」




ダイヤ「……」



善子「ダイヤ…」



ダイヤ「ここにいなさい。すぐ戻ります」



ダイヤ「――ダイヤ、貴女何をしようというの……皆さん壁際に寄ってください!」


ダイヤ「怪我してる人は無理に動かさないよう!――馬鹿げてる? 承知の上よ」


ダイヤ「大体朝の四時に広域捜査の協力要請って」


ダイヤ「堕天使な小生意気をトーキョーまで連れてこい? 地元の腕利きをご指名ですって?」


ダイヤ「たった数時間我慢すれば終わる簡単なお仕事。それがこのザマじゃない」



ごちゃごちゃと絡み合うようにクラッシュした事故車両の間を、
肩をいからせ練り歩いてパトカーに辿り着くと、半開きになったドアの隙間に身体を潜り込ませる。



ダイヤ「クリスマスが近付く度、こうして狭い場所に閉じ込めて。もう――ドタマに来たわよ」



怒りにまかせてドアを閉めた拍子、割れたパトランプに再び赤が灯り、正義の灯火がゆっくりと回転を始めた。




『星空さん。ドローンを中に入れて遺体の確認を』


凛「…いや、その必要はないみたい」


   
――ブオオオオオオオオオオオオン!!!!


ダイヤ「来週の三途川は大渋滞。あと一人か二人送り付けても気にしないわよね?」


 
凛「っ…!」DoDoDoDoDoDoDoDoDo!!!!!


   
ダイヤ「渋滞も銃弾も、車が飛んできたって今の私は止められないんだから」



銃撃と事故車の群れを掻い潜り、今にも飛び上がらん勢いでパトカーは疾走する。


振り切れた速度計の向こう側――出口上空に待ち構えるヘリと、
その手前でゲートバーの装置に頭から突っ込んで停止したキャリアカーが見える。


斜め上を向いた空の荷台は、おあつらえ向きの射出台だった。



ダイヤ「良い子は真似しないように――って誰に言ってるのかしらね」ガチャ


出口を目前にして降り注ぐ弾の雨がボンネットを吹き飛ばし、フロントガラスを割り砕いて運転席へ飛び込む。

その直前にダイヤは身を横倒して、開いたドアから飛び出していた。


ダイヤ「うあああああああっ!!!」ゴロゴロゴロゴロ


顔に食い込む砂利やガラス片の鋭さに歯を食いしばりながら転がり続ける彼女と同様、
十分すぎる加速を得たパトカーはトンネルの残りを爆走。

そのままキャリアカーの背を登板し、一発の弾丸めいてヘリ目掛け飛翔した。


凛(ウソ――)


パイロットが何か叫んでいた。叫ぶ前に凛は動いた。


凛「うにゃあああああああああああ」


スキッドを蹴り、宙に飛び出した凛の背後でパトカー弾頭の直撃を受けたヘリが爆破炎上。

爆風に煽られて落下し、その身体は路肩に停車していたステーションワゴンの屋根へ。

同じ頃、トンネル内のダイヤも壁面にぶち当たってようやく動きを止め、二人は揃って苦痛に呻いた。



 B O O O O O O O M … … ! ! 



善子「ジーザス…」


ダイヤ「うっ………あ゛ぁ」


善子「あッ、大丈夫!?」ダッ



ダイヤ「待って、ストップ…!お触りは駄目…死ぬほど痛いんですの」


善子「見れば分かるわよそんな血達磨で…せめて血を拭くくらい」


ダイヤ「私のことよりヘリはどうなりました…?」



――ガシャァァァァァァン  キュウウウウウウウン…



ダイヤ「…一矢報いることは出来たようですわね」


善子「奇跡よこんなの…車に翼を授けてヘリを撃ち落とすなんて」


善子「思い付いてもやろうとするのが理解できない…」


ダイヤ「…私には二人の幼馴染がいましたの」


善子「?」


ダイヤ「昔から、一人はヘリで。もう一人はジェットスキーで登校してくることが多かった」


善子「!?…?」



ダイヤ「ある時、ヘリの彼女のスカした登場の仕方が気にくわないと憤ったもう一人が」


ダイヤ「飛行中のヘリにジェットスキーをぶつけたことがありまして」


ダイヤ「それをそっくり真似してみたまでです」


 
善子「…どっかの紛争地域育ちなの?」


ダイヤ「生まれも育ちもウチウラですけど」


善子「じゃあタイムトラベラーね。イルカサイボーグと戦争してる未来のヌマヅから来たんだ」


ダイヤ「――無論冗談に決まってるでしょうこんな話は。単に弾切れだっただけ…」


善子「弾切れですって…?」


善子「はっ…あなたには男だって持ってないような特大の肝っ玉がついてるじゃない」


ダイヤ「んまぁお下品ね……フフ」


善子「へ、えへへっ」


 エヘヘ…クスクス…ハハハ


―――



 ゴォォォォ… パチパチパチ…


凛「いてて…本当に墜落しちゃってるよ。危ないトコだった…」


『星空さん。報告を』


凛「ヘリがなくなっちゃった…凛以外は全滅にゃ」


『標的はどうなりました?』


凛「…死んだはずだよ。パトカーで神風アタックしてきたんだから」


凛(生きてるわけないよ。あの怖い顔した刑事さんは死んだんだ、うん。めでたしめでたし…だよね?)



「凛さぁぁん…」



凛「うわっ千歌ちゃん?なんで生きてるの?」



千歌「奇跡だよぉ」フラフラ


ダイヤ「それで、貴女の方は怪我してませんの?」


善子「耳たぶをちょっと切っちゃった。あと動悸も少し」


善子「ドキドキしてるっていうか…不謹慎かもしれないけど興奮しちゃってる」


善子「あなた凄いわよ…本当に」


ダイヤ「そんなに目を輝かせられても困ります。そう感じるのはアドレナリンが出ているせいよ」


ダイヤ「切れた時が辛いですわよ…お互いに。ダイヤモンドは傷付かないなんて嘘っぱちね」


善子「あっ、肩貸すわ。病院に行くのよね?」


ダイヤ「行くのは病院ではなく警察ですわ。まだ事件は終わってませんもの」


ダイヤ「反対側から出ましょう。その方が敵に見つかりにくいでしょうし」


聖良「なんです星空さん。またトラブルですか?」


聖良「高海さんが生きていた? はぁ、トラックと地面の隙間に」


聖良「分かりましたから速やかにこちらへ合流を。計画は第三段階に突入しました」




雪穂「はい、理亞さんの偽造ID。この顔写真中々可愛く撮れてるじゃん」


理亞「…さっさと寄越しなさい」


雪穂(ちぇー不愛想な人)



聖良「理亞、あなたのサポートにはアライズの三人を」


聖良「百戦錬磨の彼女たちと一緒なら何も心配はないはずだから」


理亞「ありがたい話だけど姉さまは過保護よ。非武装のレズしかいない施設の制圧くらい私一人でだって」


聖良「万が一ということもあるから。じゃあ…気を付けて」


理亞「ええ。行ってくるわ、姉さま」



 キュイイイン――バラバラバラバラバラ…



聖良「トレーラーを温めておいて。ダウンロードが20パーセントを超え次第私たちも出ます」











ことり「航空局があらゆるフライトを全面禁止にしました。飛んでいた旅客機も皆無事着陸できたって。良かったぁ」


梨子「通信とインフラ関連の保護はどうなってます?」


希「全部緊急回線に切り替えてるよ。最高レベルのファイアウォールと暗号化で完璧に守られてるはずやん」


梨子「そのまま監視を続行して」



「失礼。ここが今回の事件の対策本部ってことでいいのかしら」


梨子「どちら様…?」


親鳥「内閣官房国家安全保障局の者です」


親鳥「あなた達に手を貸せと言われて来ました。何か手伝えることはある?」


梨子「手伝い? (連絡役兼監視係って感じかな…) あーそうですね」


梨子「じゃあ、その、そこの隅に立っててもらえますか。何かあれば声をかけるので」



親鳥「…」ポツーン


ことり「お母さん」


親鳥「ことり…!」


ことり「皆にお茶をいれてくれる? はいこれポット」



――

――――


善子「カオスだったわね、警察署の中」


ダイヤ「詰め掛けた市民の方々と一緒に警官までパニックを起こしているなんて」

ダイヤ「これじゃあ益々混乱が広がってしまいます…」


善子「…まるでこの世の終末が来たみたい」

ダイヤ「滅多なことを言うんじゃありません」



ダイヤ「それより携帯貸してくださいます? 私のは気付いたら粉々になってて」

善子「自分のは捨てちゃった」

善子「私たちの携帯はとっくにハッキングされてるはずだから使ったらソッコーで居場所がバレちゃうし」


善子「はいこれ、トンネルで拾った誰かのやつ」

善子「何も言わないでよ非常時なんだから。どこにかけるの?」


ダイヤ「貴女のお友達のところです。名刺を貰っておいて正解でした」

善子(何これカッコいい…リリーの癖に生意気だわ。後で私も貰っとこ)



『テロリストたちに襲われた!? よっちゃんは』


ダイヤ「無事です。今二人で一緒にいるところですわ」


『よかった……え、なに?』


ダイヤ「梨子さん?」


『少し待ってください。今テレビに変な映像が』




善子「ねえ、また街頭ビジョンが乗っ取られたみたいよ。いや…これ全国放送ね」


ダイヤ「生中継…国会前から?」


【皆さんは考えたことがありますか?】


【もし家が火事になって119番しても 電話が通じなかったら?】


【事故に遭って怪我をしても 警察も救急車も 誰も助けに来てくれなかったら?】


【今日これまでの騒ぎが 始まりに過ぎなかったとしたら】


【もっと悪くなるとしたら…?――ザザッ】



 ドォォォォォォォォォォォン  ガラガラガラガラ…




善子「議事堂が…」


ダイヤ「爆破された…?」


【ザザーーーーー……しばらくお待ちください】


ダイヤ「そんなまさか…有り得ませんわ」


『ダイヤさん!今の映像見ましたか?』


ダイヤ「梨子さん…!今のは」


『フェイク映像です!模型とCGを使った特撮ですよ!』


『私たちは実際に近くにいるので分かります!本物の議事堂は爆破されてません』



善子「でもよく出来てたわ。信じちゃう人もいるんじゃない? 誰かさんみたいに」

ダイヤ「私は別に…もしもし梨子さん? もしもし」



『ダイ――ザザザ――聞―え――ギュルルルルル――ツー』



ダイヤ「どうしたというの…」ポチポチ


ダイヤ(ネットワークに接続されていません…ですって?)


希「やられたよ…乗っ取られた!」


梨子「どこをです!?」


希「全部よ全部…テレビは衛星放送まで。携帯にネット、目立った通信関係は全部やられちゃった」


希「無線はもう使い物にならない。固定回線の方も時間の問題やん」


梨子「…何でもいいから通信を回復する手段を模索してください」



梨子「全国であんな映像が流れた後に通信が寸断されたとなれば混乱は必至です」


梨子「一刻も早く事態を収拾しないと。南さん!」


親鳥「はい」


梨子「あなたじゃないです。本部の安全確認の方は」


ことり「異常は何も見つからなかったって」



梨子(やっぱり…私たちはいいように踊らされてるんだ)


梨子「皆さん急いで中に戻りましょう!」



親鳥「このお茶美味しいわね…」ズズ





 ザワザワザワザワ… 


       ウウウウー  ピーポーピーポー


善子「私たちの書いたコードで国が崩壊していく…」

善子「そう…これこそが新世紀のバーチャル・テロリズムなのです」

ダイヤ「こんな時にまた面倒臭いの始めないでもらえますか」



善子「マジな話ね、ファイヤーセールの概念を初めて知った時……私すっごくクールだと思った」


善子「指先一つで世界を燃え上がらせて、文明をリセットするのも気分次第」


善子「よくウィザード級のハッカーとか言うけどまさに魔法よ。私がこの世界に飛び込んだのもそういうのに憧れがあったからで」



ダイヤ「周りをよく見なさい。何がウィザードですか、こんなのはハザードって言いますのよ」


善子「それ、多分意味違うと思うけど」


ダイヤ「屁理屈をこねない! 魔法ならおとぎ話で済みますけどこれは現実に起きているの。実際に人々が苦しみ泣いてるのです」


善子「分かってる…分かってるわよ」


ダイヤ「その逞しい妄想力を総動員して考えなさい。貴女が犯人だったら次はどうします?」


善子「そうね、えっと……やつらは通信を掌握したから次はインフラに手を付けるはずでしょ」


ダイヤ「それは知っています。貴女自分で言ったじゃありませんか、遠隔で全てを乗っ取る算段だと」


善子「いえ違うのよ。確かにそれはファイヤーセールの強みだけど、ハッキングは万能の手段じゃない」


善子「こんな時代でも何もかもがオンラインで繋がってるわけじゃないの。特に重要なものはね」


善子「外部から侵入してある程度セキュリティを破壊することは出来ても、肝心のスイッチを切るのは現地でしか出来ないものがある」


ダイヤ「話が少し見えてきましたわね。で、それは一体なんですの?」


善子「見せてあげる。携帯を返して」


ダイヤ「機能が死んでるガラクタですけど」

善子「死んでるのはネットワーク。これ自体はまだ全然使える、別の手段を用いれば」ゴソゴソ


善子「持ってきて良かったマイハードディスク!こいつに繋ぎまして」

善子「古い衛星通信にリンクするようリプログラム!」ピコーン

善子「ハッカーがサーフする時よく使う手なんだけど。多分犯人たちもこれで通信してるはず」


ダイヤ「よくまあそんなこと知ってますわね」

善子「えへへ、実は私も細かいことは分かんないんだけど。使えそうなものは取り合えず頭に詰め込んどく主義なの」




善子「ビンゴ…! 繋がった。犯人の次の狙いは恐らくこれのはずよ」



ダイヤ「トーホクレズ力発電所…!」


【トーホクレズ力発電所】



 バラバラバラバラ――ビュウウウウウウウウウウ



警備員A「なにかしらあのヘリ。聞いてないわよ」



理亞「…」スタッ


警備員B「どちら様で? ここは非常警戒中です。身分証を」


理亞「身分証? これよ」パシュッパシュッ


警備員A「なっ」


英玲奈「おい、こっちだ」パシュッ


あんじゅ「…♡」パシュパシュッ



 ドサッ…



ツバサ「三人とも、私の分も残しておいてよ」モグモグ


英玲奈「来るのが遅い。さっきからチョコバー何本食う気だ? 腹下すぞ」


理亞「無駄話はそこまで。的ならこの中に沢山あるから。一人残らず撃ち漏らさぬよう」


あんじゅ「鴨(レズ)撃ちね。楽しみ♡」


理亞「ここからは時間との勝負。手早く落としましょう」

月曜ロードショー


Next:#4「悪運☆ヒーローズ」         ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0

※レズ力発電

レズの自由化により可能となった新時代の発電方式。
発電原理を考えれば低コストかつ半永久的なエネルギーの供給を約束するが、
ダーティーエネルギーなため全ての方式を完全に置換するには至らなかった。
世界に先駆けこれを採用した日本では電力供給の大部分をこの仕組みに頼っているのが現状。
電力のほかガスエネルギーへの変換も可能で、施設の多くは供給用のパイプライン設備を併設している。

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」


【悪運コンビ】                 【Sain†Snow】

【野沢ダイヤ】【津島善子】         ・コマンドセンター
                         【鹿角聖良】【小泉花陽】ほか
→トーホクレズ力発電所を目指す    
                         →セミトレーラーで移動中

                         ・発電所強襲班
                         【鹿角理亞】【綺羅ツバサ】ほか

                         →トーホクレズ力発電所に到着

                         ・ヒフミ班
                         【ヒデコ】【フミコ】【ミカ】

                         →何処かの施設で何らかのデータを違法ダウンロード中

                         ・善子暗殺班
                         【星空凛】【高海千歌】

                         →道草を食いつつトレーラーへ合流目指す


――

――――


海未「いいですか。お母さんはこれから警察の方と大切なお話をしてきますので」

海未「あなたは車の中で大人しくお留守番しているのですよ」


ほのか「やだやだっほのかもうみちゃんママといっしょにけいさついく!」


海未「駄目です。今あそこはプチ世紀末状態」

海未「あなたを連れていっても碌なことにならないのは目に見えていますから」


ほのか「ぶー、そういうのネグレクトっていうんだよ。いくったらいくんだもんっ」

海未「いい子にしてないと、今年もサンタさんが来てくれませんよ?」


ほのか「サンタさんならさっきみたよ」


ほのか「いはんきっぷきられておくるまをレッカーされてた」


海未「…あれは偽物です。クリスマスが近付くとああいう輩が出てくるのです」


海未「本物が車に乗ってこんな所にいるわけないじゃないですか」


ほのか「はぁ、もういいや」


ほのか「じゃあせめてキーちょうだい。くるまにいるあいだは、ほのかがあずかるんだもん」



海未「…仕方ありませんね」


海未「いつも通り絶対に車を動かすことのないよう。鍵を口に含むのもダメです」


ほのか「わかってる。はやくいってきてよ」


海未「お行儀よくしてるのですよ? 買ったばかりのアクアを汚さないでくださいね」



 ドルルォォォォンン


ほのか「まーどのあけしめ、たのしーるんるん♪」ヴィヴィーン


ほのか「よーし、うみちゃんママがかえってくるまでにしんきろくをつくるぞー」ヴィーン


善子「そこのあなた!」


善子「ちょっとお姉さんたちを助けてほしいのよ。話を聞いてあ゛あ゛あ゛!??」


善子「いっ痛い痛い!挟まってる!窓閉めないでっておい!」バンバン


善子「ギャー!ライター近付けんな!目が、網膜が焼けちゃう!」


善子「やりすぎでしょ!? ヨハネはそこまで怪しくないわよぉ!」


善子「お願い助けて、あなただけが頼りなの! 死にそうな人がいるのよっ」


ダイヤ「うっうぅ…痛いですわ痛いですわ」


善子「ほらこの人!大怪我してるでしょ?ダンプに轢かれて重傷なの」


ほのか「うそだっ、どうせクルマをぬすもうとしてかえりうちにあったんだ!」


善子「ちっ違いますぅー!あなた名前はなんていうの?」


ほのか「あやしいひとにはなまえをおしえちゃダメって、ほのかうみちゃんママにいわれてるの」



善子「ほのか…ほのかちゃんにもうみちゃんママがいるのよね」


善子「早く病院に連れて行かないとこの人…私のお母さんが死んじゃうのよ!」


善子「お願いだから車を貸して、後で必ず返すから! まだお母さんとお別れするのは嫌なの、お願い…!」



ほのか「…わかった」



善子「ありがと…!」パァ


ほのか「」スッ


善子「…?なによこの手は」



善子「貸してあげるんだからレンタル代…なんですって?このガキンチョ」


ほのか「」ヴィ…


善子「オホン…で、幾らほしいの」


ほのか「」パー


善子「五百円…大金ね」



善子「ほら大事に使いなさいよ。これとキーを交換しましょ」



善子「…ちょっと。五百円あげたんだからキーを頂戴よ」


善子「は? 五十万んん!? 」


善子「ふっざけんな!ミョーに現実的な数字出しちゃって生意」


ほのか「」ヴィーン


善子「わわわわかったわよあるだけ払うから!」



善子「ダイ…じゃなくてお母さん、今どのくらい持ってる?」


ダイヤ「そんな急に言われましても持ち合わせなんて…」


善子「きぃー情けないわね、そんなんだからいい歳して馬小屋暮らしなのよ」


ダイヤ「実家暮らしのニートに言われたくありませんわ! さらに言えばこちとらつい先ほど全財産を失った身でして!」


善子「ファッキューファイヤーセール!」



ほのか「ふたりともテンションたかいね」


ダイよし「徹夜明けですから!!」



 ブオオオオオオオオ


善子「あのチビッ子きっちり借用書まで書かせて。一体どんな教育を受けてるのかしら」


ダイヤ「ある意味ではしっかりした子だと思いますけど」



ダイヤ「…それにしてもお母さんですか」


善子「なによ。咄嗟にしては悪くないアイディアだったでしょ」


ダイヤ「確かに。さっきはいい演技でした。意外な才能ね」


 
善子「……」


善子「――ありがとお母さ…あ、違っ!」


ダイヤ「なにテンパってるんですの」


善子「…面と向かって褒められるのに慣れてないの」



善子「生配信とかやってたし、ああいうのは割と得意」


善子「賞賛してくれる人もいたけど、全部ネットの中の出来事だったから」



ダイヤ「さっきので分かったでしょう。結局最後にものを言うのはアナログなやり方だと」


ダイヤ「敵がそれをやろうとしているなら、私たちも同じ土俵に上がって止めませんと」


【トーホクレズ力発電所 女子トイレ】











ツバサ「だーれか入ってますかぁ?」コンコン




ツバサ「ねえ、必死に息を殺してるとこ悪いんだけど」




ツバサ「下から足が丸見えなのよね」チャキッ




「ひっ…!やめてっ、殺さな」




ツバサ「♪」



 プスプスプスプスプスプス!!!!―――チリンチリンチン…





あんじゅ「撃ち過ぎじゃなぁい? 弾足りなくなるわよ」


ツバサ「そう思うんならあんじゅがやれば?」


あんじゅ「今手が離せないの」キュッキュッ


ツバサ「さっきから化粧直してばっかりじゃない。最初はノリノリだったくせに」


あんじゅ「返り血が顔にかかっちゃって…テンションさがちゃった」



ツバサ「それにしてもこの施設なんか変よね」


ツバサ「トイレだってほら、こんなに足元大きく開いてる。外国みたい」


あんじゅ「こういうスタイルが採用されるのは性犯罪防止のためだって、知ってた?」


ツバサ「おお怖。原発とレズの深い闇ってやつね」


†YOHANE†:というわけで 今その発電所にむかってるんだけど


nico252:(-人-)ナムナム


†YOHANE†:やめてよ


†YOHANE†:マジで不安になるんですけど


nico252:ま 死なない程度に踏ん張んなさい


†YOHANE†:それだけ?


†YOHANE†:私も遠隔でサポートするよとか


†YOHANE†:そういう展開になるのがフツーじゃない?


†YOHANE†:サマ魚のメガネ君みたいに


nico252:リアルにあんな都合のいいお人好しがいてたまるかっつーの


nico252:人のこと便利な道具かなんかだと思ってない?


nico252:お金貰ってるわけでもないのに


nico252:あまり舐めないでほしいにこ


†YOHANE†:しんらつ


†YOHANE†:世知辛いのねあなたって


†YOHANE†:スマイルゼロ円って言うじゃない


†YOHANE†:ヨハネのことも笑顔にしてよ


nico252:ったく


nico252:しょーがないわね


nico252:着いたら連絡しなさい


nico252:軽くアドバイスくらいならしてあげるわ


nico252:うちもそこから電気もらってるわけだし


†YOHANE†:サンキュー


善子「…」フゥ


ダイヤ「さっきから静かですね。退屈なドライブに眠気を催しましたか」


善子「緊張してるの」


善子「だって自分を殺そうとしてるやつらの所へ殴り込みに行くのよ?プレッシャーでおかしくなりそう」


ダイヤ「そのうち慣れますわよ」


善子「…そりゃあなたはね」


善子「敵が無線で言ってたけど、これまで何度もこういうの経験してきたんでしょ」


善子「その度に生き残って、事件を解決して。とんでもない英雄様じゃないの」


ダイヤ「やめて」


ダイヤ「そんな言葉、聞きたくありません。私はヒーローでも何でもないのです」


善子「どうしてよ。あなたもリリーみたく謙遜してる…ってわけじゃなさそうだけど」


ダイヤ「そうね…」


ダイヤ「ではそのヒーローとか呼ばれた女の昔話でもしましょうか。時間潰しに」







全ての始まりは私がまだこの仕事に就く前…

幼馴染のお嬢様が所有する超高層ビルで開かれたクリスマス・パーティに招待された夜でした。



エリー「今から三つ数えるわ」


エリー「その間に大金庫の扉を開ける解除コードを言いなさい。さもなくば」



鞠莉「人質を解放しないのなら教えられまセーン」


鞠莉「その手の脅しには屈しないわ。小原を舐めないで頂戴」



エリー「そう…」



エリー「ダスビダーニャ」



――BANG!



「ッ――!」


大会議室の窓ガラスに、飛び散った親友の金髪と後頭部の欠片がへばり付く様を見た瞬間、
私の中でも何かが弾けた気がしましたの。


~~~~~


(どうして、どうして助けなかったの――冷静になって…あそこで飛び出しても一緒に殺されてました!)


(犯人は恐ろしく頭が切れる…警察よりもずっと。しかも人質の命を屁とも思ってない)


(下の階にいる人質の中にはルビィも……私が何とかしなくては)


~~~~~


テロリストA「げぁあっ!」ゴキンッ


「ハァハァ…わ、私この手で人を……うっ、おええええっ」


~~~~~


テロリストB「教えてあげるわお嬢さん。殺れるチャンスがあったら逃さないこと」


テロリストB「引き金を引くときは躊躇っちゃいけな」


――BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!


テロリストB「ぎゃああっ!!」


 ドサッ…


「…ご忠告感謝します」シュウウウウウ


~~~~~

「皆さんお逃げになって!これは罠です!屋上には爆弾が…きゃああっ!?」


「あれは警察のヘリ? 何故こちらへ向けて撃ってくるの…私はテロリストじゃありません!」


「はぁ…はぁ…ぐすっ、どうしてこんな目に遭わなければなりませんの…今日はクリスマス・イヴなのに」


「ひぃぃ…ここから飛ぶなんて……もうこれっきりにしてください…」


「ピギャアアアあああああ!!!!」


~~~~~


地上四十階の密室と化したオハラ・プラザで、テロリストを装ったカネ目当ての武装窃盗団と
命懸けの駆け引きを繰り返すうち、敵は一人また一人と倒れ、遂に妹を人質に取った
リーダーとの一騎打ちと相成りました。


エリー「動かないで」


ルビィ「ぉねえちゃ…」



「…降参しますわ」




エリー「素人の分際でよくもここまで引っ掻き回してくれたものよ。でも、それももう終わり」


エリー「ロシアでは別れの時こう挨拶するの。ダスビダっっ、にゃ…」



エリー「……」



ルビィ(噛んだ…)



「……ふふ」



エリー「フ、フフフ…」



「「うふふあははははは!!」」



ルビィ(おねぇちゃん?)



「あーっはははははははは!!!」サッ



ルビィ「!」



「ルビィ伏せなさい!」スチャッ



――BANG!BANG!










それからきっかり一年。

オハラを救った英雄だのなんだの言って私を祭り上げる声も聞こえなくなった頃。

妹を迎えに訪れたナリタ国際空港で、またしてもテロという名のクリスマスプレゼントを押し付けられました。


犯人はミモアート大佐率いる元某国陸軍特殊部隊の精鋭たち。
目的は護送されてくる上官で麻薬王エミツランザ将軍の奪還。


そのための手段として、犯人らは空港の管制機能を乗っ取り、
着陸できずに上空を旋回する妹含め多数の乗客を乗せた航空機たちを丸ごと人質としたのです。


見せしめとして墜落させられた旅客機の炎上する姿にテロリストらの本気を見た私は、
周りの助けを借りつつ事態の解決に奔走しました。



そこからです。何かが狂い始めたのは。


二年続けてクリスマスの夜にテロ事件に遭遇するなんてあり得ない偶然。

テロリストの一人に言わせれば“常に間の悪い時に間の悪い場所にいる”のが私の運命だそうで。



犯人たちの乗った逃走用のジェット機を、私は航空燃料への引火で木端微塵に吹き飛ばしました。


燃え盛るその残骸が燃料切れ寸前の人質航空機たちへの着陸誘導灯代わりとなることを期待した起死回生の一手。


その時はそれしか思い浮かばなかったのです。


しかし、世間はそう受け取らなかったようで。


黒澤ダイヤはテロリスト二十名余を空中爆破して皆殺した勘違いヒーロー気取り。

不死身のやりすぎ女、籍を入れたいテロリストランキング1位とかなんとか。

翌朝の見出しが散々だったことは記憶しています。



私は何も否定できませんでした。

しかしその矛先が私の生家にまで及ぶのは許容できません。


家に仇なす悪性腫瘍は直ちに切除すべし、たとえそれが身内であっても。

それが、古来より家の存続を第一としてきた黒澤家の方針。



自分自身を切り捨てる――次期当主だったこの私の最初で最後の決断でした。

結果として妹には重荷を背負わせることとなってしまいましたが…



苗字を変え、生活の基盤を失った私に残されていたのは、悪党を引き寄せる自らの才。

呪いとしか言いようのないこの悪運を何とか活かせる職にありつくという選択肢くらい。




『ゲームをしましょう。名付けて“アリサセッズ”です』



二度あることは三度ある。もはやここまでくると笑えませんけど。


刑事となって暫くした頃、二日酔い気味の私にかかってきた電話は
昔オハラ・プラザの窓から突き落としたエセテロリスト、エリーの妹を名乗るサイコ女からの挑戦状。


不思議の国に迷い込んだアリスでも気取っているのか、マザーグースかぶれの謎々テロゲームで
私とたまたまその場に居合わせたもう一人の幼馴染を翻弄し、これは互いに親しい者を殺された復讐者同士
宿命の対決などと宣いました。



アリサと私は似ているですって? 片腹大激痛ですわ。











――ブロロロォォォン!


果南「どいてどいてぇー!」


「ぴぎゃっ」



果南「うっし、着地成功!」



通行人A「な、なに? 空からジェットスキーが」

通行人B「どこから来たんだろ…映画の撮影とか?」



「マリンパークから駅まで十五分で行けなんて指令もムチャクチャでしたが…」


「まさかジェットスキー一本で川から街を突っ切るなんて」


「ハァハァ…貴女って人は何時も荒っぽ過ぎです…」



果南「でもこれで大分ショートカットできたでしょ。ダイヤのやり方じゃ絶対間に合わなかっただろうし」


「…そうでした! 通信機は何処です?」


果南「あの噴水前にあるやつじゃない? げっ、あのケース…また爆弾?」



「もしもしアリサさん? 着きましたわよ、まだ時間はオーバーしてませんよね?」


『ギリギリセーフです。驚きました、どんな手を使ったんです?』


「とても一口では説明できませんわ…色々あり過ぎて」


『まあいいでしょう。次のアリサセッズ』


『そこに3ガロンと5ガロンの容器があります。この二つを使って正確に4ガロンの水を測ってくさだい』


『目の前にある爆弾はぴったり4ガロン入った容器を載せることで解除されます。ではご健闘をお祈りします』




「爆発まであと四分と十二秒しかありませんわ…」


果南「分かったこんなの簡単だよ! 容器を貸して」


果南「まず5ガロンの容器いっぱいに汲んだ水を3ガロンの方に移すよ」ジャバジャバ…


「果南さんこぼれてます。もっと丁寧に」


果南「うるさいな分かってるよ。これで5ガロンの方には今2ガロン入ってることになるよね?」


「そこからあと2ガロンどうやって測るというの」


果南「分かんない? この2ガロンの方と同じになるくらいまで3ガロンから水を捨てて、それを」


「ぶー!ですわっ」


「犯人はきっちり4ガロンでないと爆発すると言いました。大体同じ、では駄目に決まってるでしょう」


果南「任せなって。私水には慣れてるから目分量でも正確に測れるよ、重さで分かるんだ」


「貴女1ガロンが何リットルか理解してますの? 大体どうしてガロンなのかしら。ここは日本なのに」


果南「問題はそこじゃないでしょ。もーダイヤはいちいち細かいんだから」


「今はその細かさが重要ですの! 下手したら私たちごと駅前が爆弾で吹き飛ばされますのよ!?」


果南「百も承知だよ!じゃあどうするの?今から爆弾を人のいない所に運ぶ?」


「言い争ってるうちにあと二分!もう無理ですわ!大体果南さんは昔から」



果南「なに? 昔から何?」


果南「今馬鹿って言おうとしたでしょ」


果南「スポーツしか取り柄のない脳筋だってそう言おうとしたんだ!」


「っ…違います、大雑把で繊細さに欠けるところがあると言いかけたんです」


「普段己に対して少なからず思うところがあるからそのような発想に至るのでしょう」


「果南さんは今自分で自分のことを貶めたのです」


果南「なにおう…」



「とにかく!今は爆弾を何とかしないと。あと一分しかないじゃないですか!」


果南「もう思いっきり遠くへブン投げちゃおう」


「おやめなさい!そんなことすれば即爆発ですわ」


果南「やってみなきゃ分かんないでしょ?」



「少し待ってください。これは意味不明なマザーグースの謎々でなく単純な和算の問題です。落ち着いて考えれば」


果南「へーならさっさと頭のいいところを見せてよ。ダイヤは私と違って勉強できたもんね」


「せかさないで。私二日酔いで頭がガンガンしてますのよ…」


果南「やばいあと三十秒!」


「大声も出さないっ」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」


「…分かりました」


「その2ガロンの水を、空にした3ガロンの容器に注いで。そっとですわよ」


「これで3ガロンの容器に2ガロンの水。あと1ガロン注げるわけです」


果南「そうか、ここで5ガロンいっぱいにした容器から1ガロン分移せば!」


「4ガロン容器の完成ですわ。さ、早くそれを載せて!」



【タイマー解除】



果南「やったね!」ハイタッチ



 PLLLLLLLL…ピッ


『またしてもギリギリ、またもや正解です。このスリル、クセになってませんか? さて次の目的地ですけど』


「ちょっといい加減になさい。いつまでこんなジャリの使いを続けさせる気?」


『言ったでしょう。これは復しゅ――ドドドドドドドガガガガッ――リサとまだまだ遊んでもらいますよ』


(――今の、重機の音?)


『工事現場にでもいらっしゃるの? 声がよく聞こえませんわよ』


アリサ「おっと…失礼しました」


部下A「アリサ隊長!」


アリサ「しーっ、今は電話中です」


部下A「すみません…金塊の積み込みは間もなく完了するということを報告しようと」


アリサ「…そうですか」ニヤッ



~~~~~


ヌマヅの街全域を舞台に繰り広げられた知恵比べ。警察も一般市民も巻き込んだ一大復讐劇。


ですが何のことはありません。


アリサの真の狙いは小原家の保有する大量の金塊。要は姉と同じくカネ目当ての武装強盗。


復讐は警察の目をそらすカモフラージュ目的のついで。しかしそれなりに真剣な様子でもありました。


彼女が姉をどう思っていたかなんて知る由もないですけど。



とどのつまり、姉妹揃って小原にたかるハイエナの露助だったことに違いはありません。



結局、キレる頭脳と偏頭痛の持ち主であるアリサに私たちは惜敗。


ウチウラの海に爆弾と共に沈められかけ、その隙に彼女は戦利品を手に優々と行方をくらませたのです。











 カランコロン



「お待たせしました。レミーマルタン・ルイ13世です」



アリサ「――!」




「昼間から一杯二万はするお酒? いいご身分だこと」チャキ




アリサ「…お久しぶりですダイヤさん。少しやつれました?」




「………」


アリサ「よくこの場所が分かりましたね。警察は…」


「警察は関係ありません。今私は無期限停職中の身なの」


「そっちがあまりに鮮やかに姿を消してくれたおかげで、残された方々に出来たのは私のことを共犯と疑うくらい」


「マルさんが庇ってくれたけど、何度も嘘発見器にかけられる羽目になったのよ」


アリサ「泣ける友情ですね。そういえばもう一人のお友達はどうしました?」


「………」


「果南さんは――来てないわ」


「あの日からずっと、彼女は昏睡状態よ」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」



「――海の底で、相当な無茶を」



「私を助けようとしたばかりに…」



アリサ「それはお気の毒に」




「ええ全く。船の中で貴女にもらったこの頭痛薬がなければ今頃どうなっていたか」



「容器の底に書かれた製造情報から、この薬はこの先の店でしか売られていない特殊なものだと突き止めたの」



「まさか堂々と祖国へ凱旋していたなんて…ね。アリスじゃなくてジョニーだったというわけ」




アリサ「ハラショ…これは迂闊でした。あなたのしぶとさを見誤ったアリサの失点です」


アリサ「それで、逮捕でないなら何が目的なんですか」



「貴女にプレゼントを持ってきたのよ。折角のクリスマス・イヴですしね――」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」



「中国製の小型ロケットランチャーです。これを使ってゲームをしましょう」


「貴女と私、テーブルを挟んで向き合う二人の間にこれを置いて」


「今から私の出す問題――外国かぶれでちょっぴり意地悪なマリーさんの謎々に答えられなかった時」


「貴女の手で発射スイッチを押すの。名付けて“マリーセッズ”よ」



アリサ「ちょ…ちょっと待って。これどっちから弾が出るんですか」



「さあ? そんなことはどうでもいいじゃない」


「頭の固い私は昔これに随分と苦しめられたの。今度は貴女がそれを味わう番」


「始めるわよ。マリーセッズ…」


「アキバとカンダとジンボウ町。三つの街の狭間にある学校の校舎で飛び降りがありました」


「この場合、生徒が命を落としたのはどの街ということに?」



アリサ(――?)



「回答は五秒以内に。五…四」



アリサ(落ち着いてアリサ。この手の問題の解き方は正攻法じゃないよ。回答時間を考えてもそれは明らか)


アリサ(あくまで謎々なんだから。屁理屈が大事。問いにそのまま答える必要もない)


アリサ(発想の逆転。答えが出せないのなら)



アリサ「……未遂よ。飛び降りた生徒は生きている、ですよね?」



「流石ね。正解したからロケット砲を半回転させる権利を得たわ」



アリサ「…なるほど」クルッ


アリサ(やっと把握できたかも。このゲームの仕組みが)


アリサ(これは確率二分の一のロシアンルーレット。回転させるのは弾倉じゃなく銃口の向きだけど)


アリサ(自分と相手、今どちらに銃口が向いているのか。引き金を引くまでに、それを把握しなきゃいけない)


アリサ(ロケット砲は…多分この人が改造して見た目は全くの左右対称。当然本人は正解の向きを知ってるはず)



「次のマリーセッズ。マリーさんは乗馬が趣味なの。勿論馬のことも大好き超愛しています」

「もっともっと馬の数を増やしたい。マリーが馬の赤ちゃんを産むにはどうすれば?」



アリサ(ロケットの向きを変えた時の相手の反応、出題される謎々の難易度の推移)


アリサ(それら諸々の要素から出題者の心理を読み切って弾の発射される方向を暴く。これはそういうゲーム…!)




アリサ「マリーをマリーさせます」


「は?」


アリサ「飼い馬の名前もマリーなんでしょ。種馬と結婚(マリー)させれば万事解決です」


「ウマいこと言うのね、正解よ。また向きを変える?」


アリサ「…ええ」クルッ



アリサ(これでロケット砲は再び元の位置に。目の前の相手は眉一つ動かさない)


アリサ(まだ足りない、どちらが“当たり”の方向か確信するには)


アリサ(十分な判断材料が揃うまで、私は問題に正解し続けなきゃいけない)



アリサ(ニエットプロブレム! 謎々はアリサの得意分野なんだから)



「マリーセッズは続くわ。親と子ぐらい歳の離れた泥棒コンビが逮捕されました」


「二人のうち若い方が供述で『自分は相棒の成人した息子の父親』だと。はて?」



アリサ「二人は夫婦です」


アリサ(それにしても…狂ってる)



「お見事。さらなるマリーセッズ」



アリサ(こんなゲームを仕掛けてくるのはアリサへの意趣返しのつもりなんだろうけど)


アリサ(わざわざ自分の方が死ぬかもしれないリスクを背負って――普通そこまでする?)



「レズビアンのマリーさんは人をどこまで好きになれますか?」



アリサ「半分まで。それ以上はバイセクシャルの領域ですから」



アリサ(さっきから問題が易しい…もしやこの向きが)


「今のはサービス問題。次のが本番でしてよ」


「酒場で善人と悪人が向かい合って座っています」


「善人の手にはピストル。悪人の手にはブランデーのボトルが」



アリサ「…」ゴクッ



「さあこの状況で、悪人が平穏無事にお酒を飲むため必要なものは?」



アリサ「…………っ」



アリサ(なに、それ…)



アリサ(それが出来ないから、こんなゲームをやってるんでしょーが!)




「答えなさい――さもなくば、引き金を引くだけ」チャキ





アリサ「…………」




アリサ「……コップ」




アリサ「コップ(警官)が必要よ…」




「ぶっぶー!よっ。あいにく警官は私なので」


「お楽しみの時ね。スイッチを押しなさい」



アリサ「……」



「今なら特別に向きの変更を許可してあげる。決めた?」



アリサ「…」コクッ



「そう…」




「では発射なさい。お姉様によろしく」



アリサ「ッ…!」クルッ




 カチッ



――BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!!!!!






 パラパラパラ…



「……ゲホッ………ぅぐぇ」ビチャッ




「こう、いう時…ロシア…語でなん……て…言うんだったかしら…」




「思い出した――ダス…ビ、ダーニャ…で…しょ?」



―――――――――

―――――

――











「――はっ」



花丸「無理に動かないほうがいいずら」



「マルさん…? ここは」



花丸「西木野病院。ちゃんと昨日までの記憶はある?」


花丸「寝たり起きたり、もうひと月もそんな感じなの」



「…アリサは」


花丸「今度こそ跡形もなく消えちゃった。ロケット砲の後方爆風(バックブラスト)でダイヤさんも大火傷ずら」



「………鏡を」



「――ふ、どうやらベイダー卿にはならなくて済みそうね」



「雪ダルマみたいな…この時期にぴったりじゃありませんの」ツルツル



花丸「最初からどっちに転んでも自分ごと相手を吹き飛ばすつもりだったんだね。どうしてそんな…」



「さあ…ヤケになっていたのかもしれません。また死に損ねてしまいましたけど」



花丸「これからどうするの?」


「休みます…停職が解かれるまでは」


「もし――まだこれからも仕事を続けていいというなら、私は…」







ダイヤ「それから、今日までなんとなくやってきた…そんな感じです」


善子「……」


ダイヤ「貴女がヒーローというものにどんな幻想を抱いてるか知りませんが」


ダイヤ「現実はこの通り。貰えるのは敵からの鉛玉と全てが終わった後にちょっと褒めらるくらい」


ダイヤ「あの日から人生が段々おかしくなって生活は滅茶苦茶。妹や周囲にも多大な迷惑をかけてしまいました」


ダイヤ「最近は専ら人付き合いを避け、安アパートに帰って一人でご飯を食べる日々…」


ダイヤ「私はヒーローになりたかったわけじゃありません。ただ皆を助けたくてがむしゃらだった…それだけです」



ダイヤ「もう二度とごめんですわ…ヒーローなんて呼ばれるのは」


善子「じゃあ…なんでまだやってるの?」

善子「警察の仕事続けてなきゃ…私のこと何度も助けなきゃこんなことにならなかったのに、なんで」


   
ダイヤ「他にやる人がいませんもの」


ダイヤ「誰か代わりにやってくれると言うなら喜んで代わります。けどいないなら」


ダイヤ「私がやる他ないでしょう。丁度今こうしているように」



善子「……」


善子「そっか、納得」ボソッ


善子(だからあなたはヒーローなのよ。そういうとこも含めてね)

火曜
ロードショー



Next:#5「大停電だけど大丈夫?」       ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」




 ブオオオオオオオオ ガタガタガタ…



雪穂「うおっし、ダウンロードが50パーセントを突破」


聖良「ヒフミ班に連絡。間もなくそちらへ到着すると」



――サイコウダト イワレタイヨ! ピッ


『こちら理亞。遅くなった、今から作業開始する』


聖良「了解。焦らなくていいので確実に」


聖良「これが決まれば勝利したも同然ですから」


――

――――


善子「あーあ、本当に来ちゃった…来ちゃったのね」


ダイヤ「入口近くのヘリポートにあった機体。あれは私たちを追い回したのと同型でした」


ダイヤ「そして守衛室には警備員の死体。貴女の読み通り、やつらはここに来ているようです」


善子「カントー圏に電力を供給する最大の施設だからね」


善子「ここを堕とせば他の発電所の負荷が一気にデカくなってあぼん。ドミノ倒しに他の送電もストップして大停電よ」


ダイヤ「しかしそんなことをして犯人たちに何の得があるというのでしょう。敵の最終目標は?」


善子「さあね。カルトな終末思想でも持ってるんじゃない? お約束だと核ミサイル発射とか」


ダイヤ「そんなことさせません。さあこのマップを見て。犯人たちの居場所はどこです?」


善子「システムをストップさせるには…中央制御室、四階よ!」


ダイヤ「すぐに向かいましょう」


善子「あ…ま、待って!」


善子「実は…その前に行っておきたいところが」モジモジ


【中央制御室】


理亞「…」カタカタカタカタ


理亞「待たせたわね姉さま。システムに侵入出来た」


『よし。順に送電停止して』



英玲奈「…! おい」


あんじゅ「どうかした?」


英玲奈「カメラを見ろ。お客さんだ」



理亞「またあのゆで玉女……本ッ当にゴキブリ並みね」


理亞「駆除は任せる。ここに一人残して――綺羅さんは?」


英玲奈「今席を外してる。あいつは…」


~~~~~


ダイヤ「こんな時にトイレなんて…!」


ダイヤ「貴女分かってますの!? ここはもう敵陣ですのよ?」


善子「生理現象なんだからしゃーないでしょ? いや本当は緊張のせいだと思うけど」


善子「このままだと戦いが始まったら直ぐまき散らす自信あるわ」


ダイヤ「…分かりましたから早く済ませなさい」



左右にずらりと並んだ個室の扉へ奇妙な足取りで向かっていく善子をため息混じりに見送ると、
化粧台の鏡へ視線を移した。

鏡の中では切り傷と疲労がたっぷり刻まれた顔がこちらを見返している。



ダイヤ「……?」


ふと、さっきからある違和感が。近くで誰かが話しているような気がする。
それも肉声ではなくラジオがついているような…




『――――ザザ……バサ……シロ』



音の発信源を辿り、化粧台の隅に小さな黒い塊が置かれているのを発見した――これは超小型のインカムだ。



ダイヤ(いけない――!)


ほとんどタックルを仕掛ける勢いで善子の腰に絡み付くダイヤ。

両者が縺れ合ったまま倒れ込むのと、左側の個室の内より銃弾が飛び出したのは同時だった。


――バタン!


初弾が外れるや否や個室の扉が勢いよく開け放たれ、サイレンサー付きの拳銃を手にした女が鼻息も荒く飛び出す。


ツバサ「クソッ!クソクソクソ…落ち着いてクソも出来やしない」


ダイヤ「逃げて…!」


善子の身体を押して逃亡を促し、自分は敵に掴みかかっていく。

銃の狙いをつけさせる余裕など与えない。



ツバサ「」ヒュッ


ダイヤ「かぐっ!?」


瞬時に、冷静に繰り出された前蹴りはダイヤを反対側の角まで吹き飛ばした。

そのまま頭部に狙いをつけ、引き金が引かれる寸前――今一度身を屈める。



――パシュッ!  バリィィン!



二発目も外れた。

この隙にもう一度掴みかかるか(距離がありすぎる)、それとも銃を抜くか(その前に撃ち殺される)。

そのどちらでもなく、ダイヤは眼前――ツバサから見て反対側の個室の列めがけて飛んだ。



ダイヤ「ッ――!」ツルツルツル


足元の大きく空いたアメリカンなスタイルの個室だったのが幸いした。

床を滑り、その隙間から個室の中へ。

勢いそのままカーリングの石めいて、個室から個室の床を滑りながら一直線に通過していく。



――プスプスプスプスプスプス!!!!!



その後を、フルオートに切り替えたツバサのマシンピストルの銃火が追尾する。

一秒で弾倉の全弾を撃ち尽くすその猛火力はしかし悪手だった。



ツバサ「…!」カチカチッ


――BANG!BANG!


ツバサの銃撃が止むのと同時、今度は最後尾の個室からダイヤが撃ち返す。

攻守交替。

仰天して弾切れの銃を取り落としたツバサは、泡を食って元いた個室に飛び込み鍵をかけた。



ダイヤ「こちらの番ですわ!」バタンッ



起き上がって扉を開き、発砲しながら敵の隠れた個室へずんずんと。

鍵ごと穴だらけにした扉の前で立ち止まる。



ダイヤ「…」チラッ


床に倒れた敵の姿は見えない。便座の上で死んでいるのだろうか。

油断なく銃を構えたまま扉を開く。




ダイヤ(――いない?)




善子「ダイヤ後ろっ」




ツバサ「うおらああッ!」


ダイヤ「くっ…」


善子の声で背後よりの奇襲に辛うじて応対できた。

敵もさるもので、こちらが外へ出てくるまでの僅かな間に、飛び込んだ個室から隣へ床伝いに移動し潜んでいたのだ。



ツバサ「ああああっ!!」


二人はがっちりと組み合ったまま、個室内に雪崩れ込む。



――ボチャン!


揉み合いとなった拍子に、ベレッタ拳銃が便器の汚水へ落下した。



ツバサ「私がこの世で一番我慢ならないのは――静かなトイレタイムを邪魔されることよッ!!」ブンッ


狭い個室の中で、持ち上げた水洗タンクの重い蓋を放るようにスイング。

それがダイヤの側頭部を捉え、あやうく意識が飛びかけ――


ダイヤ「がッ――」


ツバサ「倒れるのはまだ早いわ」


ふらついた彼女を壁際に追い詰めると、内開きの扉を利用した容赦のない追撃を加える。



ツバサ「用を足すときはちゃんと扉を閉めないとね、ほらほら!!」ガッ!ガツン!ガツン!ドガッ!


乱暴なノックが続けざまに全身を打ちのめす。

何とか逃れようと身体の向きを変えたその顔面を扉がしたたかに打ちのめし、
鼻血を噴き出したダイヤはずるずると崩れ落ちてしまう。



ツバサ「はッ、ザマないわね」


床に這いつくばって肩で息をする様を冷たく見下すその瞳は嗜虐の翠。

一方で、滴る血液が床を汚し、それが砕けたタンク蓋の方へ流れるのを見た瞬間、
ダイヤのグリーンアイズに逆襲の炎が燃え上がった。



ダイヤ「ふんッ」ザクッ!


割れた陶器は勝機の欠片。

打製石器を振り回す原始人よろしく、その塊で目の前の向こう脛を痛烈に打ち据えた。



ツバサ「ぐっ…!?」


バランスを崩したその足首をすかさず力任せに引っ掴んで転倒させる。

まだだ。まな板の鯉に思いきり包丁を振り下ろすイメージで、両手で保持したタンク蓋の断面を床上の足首に叩き付ける――!



ツバサ「ぎゃっ…!」


陶器と足首が共に嫌な音を立てた。

そのままもう一度、蓋によるギロチン攻撃を敢行しようとするも。



ツバサ「調子に乗んじゃないわよッ!」ドガッ


ダイヤ「ぶほ…っ!」


もう一方の足蹴りを鼻面に叩き込まれ、手から離れた蓋は便座の上に。

身じろぎすらままならぬ閉鎖空間で、二人は背後の壁を支えによろよろと立ち上がる。



ツバサ「ブッ殺…!」ダッ


ダイヤ「されるのは貴女!」


向かってきたその両腕を掴んで取っ組み合うと、自由な足で狙うは敵の負傷箇所。



ダイヤ「お、か、え、し、ですわ!!」ガッ!ガツン!ガツン!ドガッ!


何度も何度も何度も執拗に、ウィークポイントとなった足首に攻撃を加え続ける。

そして遂に――


 バキリッ


ツバサ「がっ…!あっ足が折れ」


ダイヤ「人体には二百十五本の骨があるそうです。さあ、もう一本いきますわよ!」ブンッ


――ゴリンッ


ツバサ「っあビ」


首元を狙って力任せに振るわれたタンク蓋が、絶対に折れてはいけない骨と絶対に傷付けてはならない神経を損傷せしめ、
一瞬で便座の上に倒れ込んだ敵の姿は糸の切れた操り人形という表現が相応しい。



ダイヤ「一体私たちは何をしてるんでしょうねっ!大の大人が二人!こんな場所で鼻を突き合わせて!あらぬ誤解を受けますわ!」



なおもその頭部を便座に打ち据え、やがて相手がこと切れているのに気付くと、我に返ったように掴んだ頭髪を手放す。

便器の中に浸かった後ろ頭を尻目に、洗浄レバーを引いた。



ダイヤ「興奮しすぎましたわ…お互い頭を冷やしましょう」ジャー



ダイヤ「さて…善子さん怪我はしてない?」


善子「…ちょっと漏れた」


ダイヤ「全く言わんこっちゃない…」ザバァ



善子「げーばっちぃ、その汚物まみれのピストル使えるの?」


ダイヤ「使わなきゃいけません。どうやら相手の方は弾切れのようですし」


ダイヤ「一度分解して水洗いした後乾かさないと…」




あんじゅ「……」


トイレ脇に立ち、その出入口にぴったりと銃口をポイントしながら、傭兵は中の様子に聞き耳を立てていた。



「で、なんでその作業を私がやんないといけないのよ!」



あんじゅ(ツバサ…やられちゃったの?)



たった今この場に到着したばかりの彼女には、中の状況が把握出来ていない。

分かっているのは、どうやら中にいるのは侵入者の二人らしいこと。



「なによその目…黙ってないで何とか言ったら?」


「あ分かった。さっき私があなたを助けもせずに震えてたのを怒ってるんでしょ?」



あんじゅ(考えたくないけど…ツバサを倒した相手なら)


あんじゅ(正面切ってやり合うのは得策じゃないわ。出てきた瞬間を不意撃ちで仕留める)




「無理に決まってるじゃない。あんな野獣同士の争いの輪に入っていくなんて」



トイレの中からは、相変わらず標的のハッカー女が一人でまくしたてる声が。



「戦ってる時の顔、鏡で見せてやりたかったわよ。とても同じ人類とは思えなかったわ」



あんじゅ(中々出てこないわね…何してるの? 化粧直してるわけじゃあるまいし)



「画太郎とか押切漫画に出てくるババアみたいな顔してた。近代美術の醜さだわ」



あんじゅ(会話に集中しているならいっその事乗り込んでいって……いえ、万全を期すわ)



あんじゅ(――会話?)




「大体あなたはね…!……えっと…だ、大体そのダイヤって名前は何よ!?」



「宗教家かAV女優の変名だわ。キラキラネーム界に燦然と照り輝く恥星のマスターピースよ!」



あんじゅ(何かおかしい…? さっきから女が一人で一方的に罵倒を繰り返してるだけ)




あんじゅ(――まさか)       ガコンッ  






 



ダイヤ「ああああああっ」バッ


あんじゅ「!」


あんじゅの頭上、トイレ内と繋がる換気ダクトの蓋がいきなり外れ、ダイヤが姿を現す。


相手の死角をとった時点で、普通ならこの勝負は終わっていたはずだった。

しかし今の彼女の手に武器はない。よって――



あんじゅ「くっ――」


敵は即座に身を捻り落下してきた蓋を打ち払う。

素晴らしい反応だが、ダイヤが地面に飛び降りる隙を与えてしまう。



あんじゅ「こいつ!」


ダイヤ「はッ」クルッ


素早く銃を向けようとするあんじゅに半歩先んじて、その手首をとりねじった。

同時に半回転させた身体を使って、やや強引に背中と壁の間に彼女を挟み込む。



あんじゅ「放――せっ」プシュップシュップシュップシュッ


腰の辺りに絞めこんだ腕に握られた拳銃があさっての方向に唸っている。

そこで相手がもう一挺、バックアップ用の拳銃を脚のホルスターに携行しているのに気付いた。



ダイヤ(これを使って…!)


あんじゅ「ッ~~~~!!」


ダイヤ「大人しくなさい!」ゴツッ



真横から殴りつけるように頬を頭突き、拘束から抜け出そうともがく敵を全身を使って押さえ込んで、
さらには腕の自由も奪いながら、何とか片手でまさぐったホルスターの銃がなかなか引き抜けない――その間黙っている敵ではない。



あんじゅ(死っ、ねっ!)シャキン


袖の内に隠したナイフが今取り出され、目指すはすぐ目の前にある侵入者の脇腹へ――




――BANG!


あんじゅ「あぐっ?!?」


半ばホルスターに差さった状態で、拳銃の引き金が引かれた。

垂直に発射された弾があんじゅの右のつま先を吹き飛ばし、苦悶という名の稲妻が一気に脳天まで突き抜ける。


ダイヤ「っ――!」ガチャッ


発射の反動も利用して銃を引き抜くと即座に反転。

驚いたことに、敵も痛苦を無視して銃口を振り上げていた。


二つの銃口が同時に標的を捉え、激発――






――BANG!BANG!BANG!BANG!



あんじゅ「ぐふっ…」


胴体に連続して銃弾を受けた敵が膝をつく。

その胸部と頭部にさらに数発ずつ撃ち込んで確実に息の根を止めた。



ダイヤ「はぁ、はぁ…」ツー


一発だけ発射された相手の弾が掠めた頬から血が垂れている。

目の前では頬の大半を鮮血の死に化粧で染め上げた女が、虚ろな眼差しでこちらを見つめ返す。



ダイヤ(――また一人)



ダイヤ(この醜いやり取りを、あと何度繰り返せばいいんでしょうか)



ダイヤ「…出てきていいですわ」


善子「終わった…?」


ダイヤ「これで洗い物をする手間が省けました」ガチャガチャ


善子「…驚いた。こんなに上手くいくなんて」


ダイヤ「中々際どいところでしたけど」チャキン


ダイヤ「一人で喋るのが得意な善子さんのスキルがまた役に立ちましたわ」



善子(なんか素直に喜べない)


善子「私だっていざとなったら戦えるわよ。だからヨハネにも革命の力を」



ダイヤ「銃を寄越せと? 扱えますの?」


善子「詳しいわよ。それグロックでしょ」


善子「プラスチックで出来てるからX線に映らないのよね。テロリストご用達ってわけ。どう?」フフン



ダイヤ「やっぱり駄目ですわこのトンチンカン。ゲームしかやったことないのがバレバレよ」


善子「なっ…これでもプロ級の腕前なんだから!」


善子「しっかしさあ、あなた全然生かして逮捕する気ないわよね…」



ダイヤ「彼女たちは人殺しに特化した訓練を受けたプロです。こちらも加減している余裕など」


ダイヤ「力量差があっても命の儚さは一緒。単純ですが効果的な一手で相手の裏をかければ、その一瞬でほとんど勝負は決まります」


ダイヤ「ゲームと違って経験値とレベルの差は絶対じゃありませんの。私が何とか戦えているのもそのお陰でしてよ」



善子「そーなの? なんか色々ツッコみたいけど」


善子「とりあえずフツーにえげつないと思うわよ。仮にも警官でしょ?」


善子「死体に尋問しても意味ないし。生かしておけば情報を聞き出せるかもしれないじゃない?」


善子「っていうかその、すぐ人を殺しちゃうのはよくないと思う、やっぱり」



ダイヤ「……」


ダイヤ「分かりました、次は努力してみます」




 タッタッタッタッタッ…


英玲奈(クソッ、まさかあんじゅがやられるとは)


英玲奈(お陰で私まで出張る羽目に…ツバサは何をしている?)


英玲奈(人数が足りない、いや本来ならこのミッションは四人で十分だったはず)


英玲奈(無秩序をもたらすための秩序だった計画があの女一人のせいで狂っていく)


英玲奈(生かしてはおけない。ここで確実に始末せねば…!)




理亞「…」カタカタカタカタ


「お遊びはここまでです」チャキ


理亞「!」



ダイヤ「おっと、動かぬよう。この銃は没収します」


ダイヤ「手をあげて立ちなさい。ゆっくりとキーボードから離れるの」


理亞「……」


ダイヤ「さあ善子さん、貴女の出番ですわ」


善子「よしきた…!」ササッ



ダイヤ「元に戻せます?」


善子「もう八割方停止されちゃってる…ええ、やれるわ」


ダイヤ「なるべく急いで。貴女はこっちよ」グイッ


理亞「……」


ダイヤ「さて、この機に色々聞いておきましょうか、貴女の組織のこと」


理亞「…断る」ヒュッ


一閃。目にも止まらぬ手刀が首筋に打ち込まれた。

ひるんだダイヤの手を取り、銃を握った拳をその鼻面に叩き付ける。



ダイヤ「痛ッ」


理亞「…!」ガチャッ


流れるような動作でマグリリースボタンが押され、拳銃から弾倉が外れ落ちる。

タンゴでも踊るように、ねじり上げたその腕を密着させた身体ごと回転させ、
同時にトリガーにかかったままのダイヤの指に圧をかけた。銃口が向いたその先にいたのは――



ダイヤ「っ、避けて!」


善子「んぁ?」      



――BANG!



間抜けな顔で振り向いた善子の鼻先スレスレを、薬室に残っていた銃弾が飛んでいった。

かなり無茶な発射の仕方だったせいで、照準が安定しなかったのだ。


理亞「ちっ」


舌打ちして弾切れの銃をはたき落とし、右左右と矢継ぎ早のコンビネーションでダイヤの胸部に打撃の嵐。


ダイヤ「…くっ」


苦し紛れに理亞から取り上げた銃を抜いた瞬間には、下からつま先にそれを蹴り上げられていた。


理亞「いやぁ!」


サマーソルトキック。

それも銃を蹴り飛ばした後、さらにもう片方の足でダイヤの顎を打ち上げるというオマケつき。

見事な連撃に成すすべなく吹き飛ばされ、背後にあったディスプレイに後頭部を激突させる。


ダイヤ「ぐはっ…!」


敵は全く容赦がなかった。

よろめくその腕をとり、自分より体重のある相手をそのまま投げ飛ばす。

ダイヤは宙で半回転して頭からモニター機器の並ぶデスクに突っ込み、そのまま機材と一緒に床へ滑り落ちた。


理亞「フン…」


そこまでしてやっと、倒れ伏した彼女に一瞥をくれると、作業中の善子の方へ足早に向かっていく。


一つ抜けていたとすれば、相手の頑強さを見誤っていたことくらいか。



ダイヤ「………やっ、やってくれますわね。ワイヤーでも付いてるの…?」


ダイヤ「やっぱり善子さんの言うことに耳を貸すんじゃなかった。あれをどう生け捕れと…!」


ダイヤ「泣いて頼まれたってもう二度と悪党相手に手心なんて加えません!」


ダイヤ「どっせいあああっ!」


理亞「!」


今度は向こうが床に叩き付けられる番だった。

強烈なタックルをかましてその身体を押し倒すと、髪を掴んで持ち上げた顔面を殴打殴打殴打――



ダイヤ「貴女方のような人種はっ、死んだ方が世のため人のためですわっ」


理亞「がっ…!ぐっ…!」


善子「うわあ…」


目の前で、ダイヤに何度も殴りつけられた相手の頭部が人形のように揺れている。



善子「……えっと、なんか手伝った方がいい…?」


ダイヤ「お構いなくっ!貴女は貴女の仕事をなさいっこちらは一人で十分です!」


理亞「くっ…舐めるな」


ダイヤ「舐めてません、全力で滅ぼします!」バッ


さっきのお返しとばかりに理亞をスチールラックの方へブン投げる。

勢いよくぶつかった拍子に棚の小物とさらにはラックそのものが倒れ込み、
彼女はその下敷きとなって動かなくなった。


ダイヤ「ふぅ…私だって武道は修めていますのよ」


もはや武道というより力技で相手を叩きのめしたその手には、引き抜いた理亞の頭髪がごっそりと。


ダイヤ「沢山生えてて羨ましいこと」パラパラ


善子「……」


ダイヤ「で、そちらは終わりました?」


善子「……へ?」


ダイヤ「復旧作業は終わりましたかと聞いてるんです。まさか何もしてなかったの?」


善子「いや、違っ、ちょっと友達に連絡取ってて…」


ダイヤ「こんな時に何を」


善子「まあ待ちなさいよ、発電機繋ぐのとはわけが違うんだから。もうちょっと時間を頂戴」





理亞「………ぅう」




善子「なんか外からでもここのシステムにアクセス出来るようにされちゃったみたい。これを何とかしないと」


ダイヤ「どれくらいかかりますの」


善子「分かんない…出来ないことはないと思うけど」



理亞「よくも…!」ガタッ


ダイヤ「!」


起き上がった理亞はそのまま側転からのバク転を繰り返し、一気に距離を詰めてきた。


ダイヤ「しぶとい子…!」


手近にあった液晶モニタを手に取り、迎撃の体制を整えるが――


理亞「!」タンッ


ダイヤ「なっ――」


敵は華麗なムーンサルトでこちらの頭上を大きく跳び越え、背後に着地すると同時に鋭い後ろ蹴りを放つ。

モニタで辛うじてこれを防御すると、ダイヤはお返しのストレートを。

体重の乗ったパンチで理亞はすっ飛ぶも、すぐにヘッドスプリングで跳ね起きると倍々返しの蹴りと突き。



ダイヤ「っぐ、かっ…っ…!」


攻撃を受けるたび、ダイヤの身体が窓際に後退していく。

喉、胸部、顎と的確に急所に打撃を叩き込まれ、すっかりグロッキーになったところで、相手はトドメの大技を放つ。


理亞「せいあっ!!」


飛び後ろ回し蹴り、またの名をヘリコプターキック。

たっぷりと勢いの乗ったそれをまともに喰らったダイヤは、そのまま窓ガラスの方へ――



ガシャアアアアアアン!



「ああぁぁあああああぁ――」



 ドツン ドツン ドツン  ドン



理亞「…」クルッ


善子「ウッソ、やば」


地上四階、割れたガラスの外へダイヤが消えたのを確認すると、
額から血を流した恐ろしい形相のテロリストが善子の方へ向き直った。



善子「た…ただじゃやられないわよ。こう見えても空手(通信講座)初段なんだから」


善子「来なさい、混沌と漆黒の力を見せてあげる。神剣フラガぁいだだだだっ!!」


理亞「座ってなさい」ギリギリ


理亞「そして全部元通りにするの、今すぐ!」


――

――――


ダイヤ「…………くっ、はっ、こ、腰が…っ」


寒空の下、夜風が無数の傷口に染みる。首と耳から血が流れていた。

背中を強く打ったせいで、しばらくの間ままならなかった呼吸がやっと出来るようになったかと思えば、
息をするたび関節のあちこちに激痛が走る。



ダイヤ(痛い痛い痛過ぎよ――けど、まだ生きてる)



今しがた自分が落ちてきた建物を見上げる。

各階に張り出した極太のパイプのような設備にぶつかってはゆっくりと滑り落ちることを
繰り返したお陰で勢いが死に、自分が死ぬことは免れたようだ。



ダイヤ「足癖の悪い女。しつけがなってないのね」



ダイヤ(すぐ中に戻らないと――でもこの体たらくじゃ)



這いずって進みながら考える。

立ち上がることは出来るが、この身体を引きずりながら建物を駆け上がるのはしんどいし、何より間に合わないだろう。


そこで視界に入ってきたのは、自分たちが乗ってきたトヨタ・アクア――入口近くに停めたそれと
発電所のすぐ隣にそびえ立つ四階建ての立体駐車場。



ダイヤ「…足には足を、使おうかしら」




――ガシャッ ジャキン


善子「っ…」


テロリストが拾った銃に弾倉を差しスライドを引く音が、わざとらしいくらいに大きく響いた。



善子「あなた達、こんなことしてどうなるか分かってんの? 停電したら病院とか、命に関わる人だって大勢…」


理亞「ええよく分かってる。そんなの知ったことじゃない」


善子「…あっそ。言うと思った」


理亞「そのコマンドで最後ね。実行して」



善子「分かったやるわよ…やるから」


理亞「…」スッ


観念したようにキーを叩く善子の背後で、トリガーに指のかかった拳銃がゆっくりと持ち上がっていく――




――ブオオオオオオオオオォォ キュイイイ


ダイヤ「待ってなさい。すぐに目にもの見せてあげる」



既に一度やったことだ。もう一回出来るはず。

アクアのハンドルを握り立体駐車場を駆け上っていく過程で、打ちのめされた気分も段々と高翌揚していく。


(飛べるよ――いつだって、あの頃のように)


ダイヤ「誰よ貴女」


幻聴のようなものまで聞こえ始めた。



ダイヤ(そういえば)


こんな時に何故か、昔観た映画の一場面が思い出された。いや、あながち場違いではないのかも。

戦いを目前にして、極限まで士気の高まったカウボーイが愛馬をいななかせると同時に何か叫ぶのだ。



ダイヤ(確か――)


そうこうしているうちに屋上まで到達した。

が、目一杯踏み込んだアクセルを緩めることはしない。


性能の限界まで加速した車が屋上の柵に達した瞬間、彼女はその言葉を思い出した。



――プァァァァァァァン


理亞「!?」


善子「え…?」


制御室の割れたガラス窓からヘッドライトの眩い光が差し込む。

そちらを向いた二人の目に飛び込んできたのは、文字通りこちら目掛けてダイブしてくる乗用車のボディ。



ダイヤ「“Yippee-ki-yay(ダイヤッホー)!”」



 ドガァァァァァァァァン!!!


理亞「あぁ゛あ゛っ!!??!?」


善子「ほぇあ!?」


善子の目と鼻の先で、突っ込んできた車体に理亞が跳ね飛ばされ、そのまま一回転してボンネットへ。


体術で勝るプロの軍人は轢くべし――

警察学校のマニュアルには載ってない、己の経験から編み出したアプローチだ。



理亞「ぐああぁ……!!!」ダンッ


ダイヤ「やっぱり、今一合わないわね――こういうノリって」


理亞「ぐっ…」


ダイヤ「あらごきげんよう」



――キィィィィィ ガシャァァン ドガァァァ


英玲奈(一体なんだこの音は? 何が起きている!?)


制御室へ通じる扉を開けた英玲奈の目の前を、室内だというのに爆走する車が全てを蹴散らしつつ通り過ぎて行った。

しかも何故かそのフロントには自分たちの副官が乗っかっているのだ。



 ドガシャァァァン! バリィィィィン!


ダイヤ「ホント、交通事故が多くて嫌になる日ね」


理亞「ぐうううぅぅ……!!」


ダイヤ「さあ、いくわよ!」


理亞「――!」


二つの部屋に廊下を突っ切りゴールは近い。

全くスピードを緩めることなく、二人を乗せたアクアは貨物用エレベーターの扉に頭から――



――グシャァァァァァァァァン!


理亞「うぐあああっ!!!」


もろに衝突して突き破り、シャフトの壁に激突したところでようやく停止する。

ボンネットに跳ね返ってきた理亞が思い出したように激しく吐血し、ボウル一杯分ほどの血反吐がフロントガラスにぶちまけられた。


ダイヤ「ひぇっ、やっぱり少しやりすぎでしたわ…!」



 グググ… オォォォォン


ダイヤ(車体が傾いて…)


理亞(このままじゃ落ちるっ)



この階にエレベーターの昇降機が停止していなかったのは幸か不幸か。

車体のほとんどをシャフト内に突っ込んでしまったアクアは、徐々に前傾しながら
ぽっかり空いたシャフトの縦穴に落ち込んでいく。



理亞「ぐっ…!」


激痛を堪え死に物狂いでワイパーにしがみ付き、何とかフロントをよじ登ろうとする理亞。

その動きが車体のバランスを悪化させ、傾斜はより急に。


――バキャッ


理亞「!」


さらには一連の衝撃で脆くなっていたフロントガラスが丸ごと外れて重力の方向へ導かれる。

当然その先には彼女が――




理亞「くっ…!」


即座にワイパーに見切りをつけてボンネットを斜め下に滑り落ち、
フロントバンパー部に掴まり直すことでガラスを回避した。

そしてこの動作が、危ういバランスを保っていた車体には致命的な一押しとなったのだ。


 バキャン!


ダイヤ「いけませんわ…」


――ギュラギュラギュラギュラギュラ!!!


今度こそ完全に、垂直に傾いた車体がワイヤーロープに絡み付きながら落下を開始した。

遥か頭上で、ワイヤーの巻上機が凄まじい勢いで火花を散らしながら猛回転している。

車体の屋根が壁をこすり、耳をつんざく金属の絶叫がシャフト内に反響する。



ダイヤ「ぐううぅ!!」


理亞「ああああっ!」



運転席で、バンパー部で、身動きのとれぬ二人は成すすべなく歯を食いしばり――


――ガッ!


ダイヤ「ぎゃん!」


唐突にフリーフォールは中断され、乱暴にハンドルへ打ち付けられたダイヤの額が抗議のクラクションを鳴らす。

落下途中で後輪とリアバンパーの一部がシャフトの鉄骨に引っ掛かった結果だった。



 ギギギギ――グググ…


すぐにも落下を再開しそうな危なっかしい音を立てる車体と一緒に、今や搭乗者たちの命運はシャフト内に宙吊りとなった状態だ。



ダイヤ「早くここから出ませんと…!」



ダイヤ(――なるたけそっと、刺激しないように)



ダイヤ(こんなシチュエーション、恐竜の映画で観た覚えが…)



そんなことを考えつつ苦労して体勢を変えた直後、割れたサイドウィンドウの向こうから一陣の突風が。



――ビュオン!


ダイヤ「ぐっ…!?」


風切り音と共に突入してきたのは、何度も味わった合成ゴムのブーツ底。こんなのは映画になかった。



ダイヤ「くっ…貴女もいい加減絶滅なさい、この冷血女!」


窓の外、天より垂れるワイヤーにぶら下がる女忍者は、スクランブルエッグ状態の臓腑から今も血潮を逆流させつつ
その鋭い眼光に宿る憤怒混じりの闘志を一片たりとも失ってはいなかった。


理亞(たとえ私は助からなくても……計画のため姉さまのため、こいつはここで殺す!)



ダイヤ(やばいですわやばいですわ)


ビビっている場合ではない。

恐怖心を生存への活力に転じ、近くに垂れていた二本のワイヤーをザイル代わりにして
一心不乱にドアをよじ登る――ゴール地点でダイヤを出迎えたのは容赦のないストレートパンチだった。


ダイヤ「がぁっ!」


前歯の欠片が宙を舞う。

ワイヤーを握っていたお陰で転落はせず、後ろに押し戻されたダイヤは、ターザン映画よろしく反動をつけ元の位置へ。

そのまま両手のワイヤーをクロスさせ、車体から頭を出していた理亞の首を挟み込んで締め上げる。


理亞「うぐっ!?」


ダイヤ「残念、エレベーターは私の庭みたいなものですの! 家元に挑戦するとはいい度胸ですわ!」




理亞「か、ぐっ…」


ダイヤ「降参しますか? それとも絞殺されます!?」


理亞「ぅぐぐぐぐうう゛う゛…!」


宙吊りになった車内、床に足が着いた状態での絞首刑という何とも奇妙な状態から逃れようと、
頸部に巻き付いた極太のワイヤーに両手をかけて理亞はもがく。

知恵の輪を力づくで引き千切ろうとでもするかのように、ありったけの筋力を動員し身体を反らせて踏ん張り…



理亞「―――――――ッぁは!」ドガッ


解放の時は唐突だった。

絞縛よりすっぽ抜けた反動で勢い余ってその身体は運転席まで後退。

その機を逃さず、ダイヤは一息に車内に滑り込むと、彼女の前を素通りして後部席へよじ登ろうとした。


理亞「げほッ、待て…」


ダイヤ「何するの!放しなさいこのタコッ」


理亞「タコはあんたでしょ…!」


言いながらも、軟体動物のように全身でダイヤに組み付いているのは理亞の方だった。


その目的は明らか――身動きを封じて地獄の道連れにするつもりだ。


ダイヤ「このッ…ッッ」


理亞(こいつ、オタルの坂みたくツルツル滑るっ)


狭苦しい車内の中、いつ弾みで鉄骨からバンパーが外れるかも分からぬ状況で。

二人はもがき、暴れ、手足の動きを制限されて、苦し紛れに顔に爪を立て、
咄嗟に相手の髪を引っ掴み、負けじとこちらもやり返そうとしたところで
向こうに髪が無いことに気付き、代わりに目を潰そうと眼窩の下を圧迫した。


理亞「ぬ゛う゛う゛…」


カッと目を見開いた凄まじい形相がキスできそうな至近距離に。

これは自分の顔を写す鏡でもある。決死の戦いの最中に形振りを気にする者などいない。


ダイヤ「はぁァァ…!!!」


外連味の効いた台詞の代わりに、その口から漏れるのは言葉にならない呻きと喘ぎ。

全くもってスマートさとは無縁な、動物的な殺し合い。

閉所恐怖症とPTAの良識派が見たら発狂しそうなこの局面で、
当事者たちはタコめいて顔を真っ赤にしながらも、その思考は冷え冷えと冴え――



ダイヤ(タコ、タコ、そうです!)


全身雁字搦めで最小限の動きすら許されぬこの状態で拘束から逃れるにはどうすればいいか。

戦闘中に予期せぬ手段で相手の意表を突くことはシンプルかつ効果的だ。



ダイヤ(失礼――)


理亞「――――んむぅ!!?」


一も二もなく目の前の唇に吸い付いていた。



理亞「……!!!」


 ブチブチブチブチ…!


理亞「んぁあ゛あ゛あ゛っ!!!」


ダイヤ「ぺっ!」


真っ赤な唾液の糸を引きながら、理亞から“奪い取った”下唇の一部を吐き捨てる。

先程彼女の拳を受けて欠け、ドラキュラの牙そっくりに尖った前歯が血を吸ってぬらぬらと光った。



ダイヤ「はしたなくてごめんあそばせ!」


間髪入れずカチコチのヘッドバット。勢いづいて拘束から逃れると下腹に蹴りを叩き入れ。

これは流石に効いた様で、敵は目をむき血の泡を吹いて悶絶する。



ダイヤ(今のうちに…!)


座席をよじ登ってようやっと後部席まで到達し顔をあげたところで、
破られたエレベーターの入口から身を乗り出して銃を構える誰かと目が合った。



英玲奈「そこは駐禁だぞ、無作法者め」プシュップシュップシュッ



最初の一発でリアウィンドウが粉々になり、細かいガラス片と一緒に
千切れたワイヤーの先端が車内へ。



英玲奈「停めるならもっと奥にしてくれないか」プシュップシュップシュップシュッ


降り注ぐガラスと銃弾から身を守るためにシートの陰に避難したダイヤを
上方からの銃撃は容赦なく狙い撃ち続ける。



ダイヤ(動けない…!)


顔のすぐ脇を貫通した銃弾が通り過ぎていく。

ビンゴゲームのカードのように穴だらけになっていくリアシート。

ダイヤの生命という景品にリーチがかかる寸前――



英玲奈(あともう少し、上の方を狙えれば)



ギリギリまで乗り出した身体をさらに前屈みにし、夢中になって射撃を続ける傭兵は
そんな状況でもプロらしく、背中にも気を配ることを忘れていなかった。


が、そんな彼女もまさか頭上と足元からいきなり挟撃を受けるとは予期していなかっただろう。


突然、入口の内側つまりシャフトの縁に設置されたアップスライド式の非常用ドアが作動し、
上下から英玲奈をハンバーガーにしようとした。


英玲奈「なっ――」


あまりに不意のことに、前傾姿勢をとりすぎていた彼女はバランスを崩して、悲鳴の一つもなくシャフト内に落下。



――ガァァァァァン!


ダイヤ(!?…今のは)


見上げれば、落ちてきた傭兵が頭から後部ドアに叩きつけられたところだった。


意識を失った彼女はそのままずるずると車体から滑り落ち、シャフトのさらに奥底へ。

その手から離れた拳銃だけが、割れたリアウィンドウから車内に転がり落ちる。



「ごめんなさい、やっちゃった!」



緊急閉鎖した非常用ドアが再びスライドし、その向こうから姿を見せた善子がノートPC片手に叫ぶ。



善子「加減してる余裕なかったの!」



ダイヤ「助かりました!しかし状況はさらに悪化したようですわっ」



――ギギギギ…



善子「やっば、車が…そこから早く逃げて!」



ダイヤ「言われなくてもやってます…!」



理亞「……………ぁ」




善子「ダイヤ早くぅ!」



ダイヤ「ふぬぬっ」




理亞(銃……近くに…)




ダイヤ(あと少し…あのワイヤーに掴まれれば)




理亞(これで……あいつを…)




善子「もうちょいよ、頑張って!」




理亞(逃が…さない……)




ダイヤ「はぁ、はぁ……あっくッ」




理亞(殺す……私は)




善子「ダイヤああああ!」




リアウィンドウ近くに垂れているワイヤーを掴もうとダイヤが手を伸ばし、


虫の息の理亞が狙いを付けようと腕を伸ばし、


そして伸びきっていたように思われた破滅の瞬間がとうとう訪れる。



バンッ、という恐ろしい音がシャフト内に鳴り響く。


リアバンパーが硬質な悲鳴をあげて外れ飛び、最後の支えを失ったアクアは
シャフトの底で待ち構えていた昇降機の屋根まで一気に墜落。



ダイヤ「っ…」



間一髪、命綱となったワイヤーロープにぶら下がったダイヤの遥か足下で、
駐車に失敗したアクアは大爆発を起こして紅蓮の炎に包まれた。





善子「ワオ…」


一連の大脱出劇の見届け人となった善子は興奮も露わに呼び掛ける。



善子「ダイヤ無事!?……なのは分かるけど。大丈夫なのー?」



ダイヤ「……」



自然と、深いため息が漏れ出していた。


それまであった覇気が、一気に溶け出していくような。



十数秒前、死線を超えたあの瞬間。

ワイヤーを掴み、ほぼ同時にアクアが地獄へ向けて発進した刹那。



思わず後ろを振り返った彼女は確かに聞いた。


車内に取り残され、墜ちゆくテロリストが残した最期の言葉。



昔の誰かを彷彿とさせるツインテールの彼女が発した
「姉さま…」という、かすれた呟きを。




善子「ダイヤ…?」




ダイヤ「………私は平気です……が」




ダイヤ「少し……ほんの少し、疲れてしまいました…」



――――

――


【同時刻 トーキョー某所 エレベーター内】


ルビィ「ふぁぁ」


ルビィ(疲れたなぁ。こっちに辿り着くだけでもクタクタだったのに)


ルビィ(開始が遅れた分だけ伸びに伸びてこんな時間)


ルビィ(こんな大変な日に強行しなくてもいいのに)



ルビィ(って思うのは、私が甘ったれだからだよね)



ルビィ「はぁ、やっぱり向いてないよ…」



ルビィ(明日も早いし、ホテルに戻ってすぐ寝なきゃ)



 チカ…チカ…


         ――バツン!



ルビィ「ぴっ」



 ガコン…



ルビィ「と、止まっちゃった……停電、なの?」

火曜
ロードショー



Next:#6「魔法使いの輝夜城」         ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0


Yippee-ki-yay(イピカイエー) (>>311

ダイ・ハードシリーズの決め台詞。

元はアメリカのカウボーイがロデオの時に叫ぶ掛け声で、
専ら「イヤッホー」的な感じで使われるが、
本来はウルドゥー語で「これでも食らいやがれ」的な意味らしいので
マクレーンの使い方が実は正しい?



Live Free or Die Hard

ダイ・ハード4.0の北米公開タイトル。
公式訳は「自由に生きるか、死ぬまで闘うか?」
ニューハンプシャー州の標語「Live Free or Die(自由を与えよ、さもなくば死を)」のもじり。

【Love Live Free or Die Hard Sunshine!】 (>>8) ←訳は各自の裁量で。


余談だが原作映画では本日7月4日(アメリカ独立記念日)が舞台となっている。

規制でスレ建てを断念した先週6月27日は、北米での映画公開日(2007年6月27日)から10周年の節目だった。


原作映画豆知識 ~原作の原作~


【ダイ・ハード】

脚本の秀逸さが褒められることの多い一作目には原作となった小説が存在する。
かなりの部分で映画と同じ流れだが、よりダークでハードな展開がちらほら。


・主人公の娘(映画だと妻)が勤める会社が侵略的な開発を繰り返すブラック企業

・テロリストが本当にテロリスト(男女比半々)で、ブラック会社の不正を正すために立ち上がった

・人殺しのベテランである主人公が若く未熟なテロリストらをやるせない気持ちで血祭りにあげていくのが大筋の展開

・映画では一晩の出来事だが小説は三日くらい

・ラストで人質にされた娘が撃たれたボスと一緒にビルから転落死

・転落の原因となった腕時計は娘が関わった悪徳取引の記念品

・色々絶望した主人公がテロリストに代わって会社の金を屋上からばら撒く

・アルが無能の警察本部長をラストで蘇ったカールの銃撃の盾に使う


【ダイ・ハード2】

二作目にも原作が存在する(1とは別作者の単発もの)。

テロリストが空港の管制機能を乗っ取るという骨子、
目的は同士の釈放と見せかけて実は…という点以外あまり共通項は見受けられない。
綿密な取材によって書かれたテンポのいい娯楽小説な反面、
映像化すると地味になりそうな内容だからかも。



【ダイ・ハード3】

3の脚本は豪華客船を舞台にした海洋閉鎖空間ものだったが、セガールの映画と被ったためボツに。
そこで「サイモンセッズ」という全く別作品の脚本をマクレーン主人公にリライトして使用。

復讐がテーマだった元々のエンディングはブラックユーモア溢れる鬱屈としたもので、
一旦そのまま撮影したもののダイ・ハードらしくないと言われ撮り直すハメに。

ノベライズ版とこのSSではそちらのボツエンドを採用。



【ダイ・ハード4.0】

4.0の脚本もウィリス主演の「ティアーズ・オブ・ザ・サン」に化けたり
「ワールドウォー3ドッコトム」という別企画の脚本を転用したり色々あった。

当初あった、タンカーの爆発によって起きた津波がニューオーリンズを襲うというシーンも
同時期に起きたハリケーンカトリーナの被害を考慮してカットされた。

企画の初めには、相棒はハッカーとなったマクレーンの息子という案もあったとか。

4のノベライズ版は日本人の作者が英文のオリジナル脚本だけを頼りに書き下ろした内容のため、
完成版との微妙な変更点を垣間見れて興味深い。



【ダイ・ハード/ラスト・デイ】

五作目について、ノベライズ版は発売されていない(はず)。

撮影中のセット焼失事故で製作が遅れに遅れただけでなく、終盤の展開を大幅に省略・再構成した
(ダンサー志望の敵とのタイマンバトルもカットされた模様)影響かもしれない。

ノベライズ版が発売されていれば、オリジナル脚本に沿った展開が見れたかも。



【ダイ・ハード:イヤー・ワン(仮題)】

六作目となる次回作は若き日のマクレーンを描いた同名のアメコミをベースとするのかは不明。

監督は再び4.0のレン・ワイズマンに戻って現在企画進行中。

1以前の過去と現在が密接にリンクするハイブリッドストーリーになるとのこと。










花陽「カントーおよび中部の施設は押さえました。あとは理亞さん待ちです」


雪穂「……ねえ待って、おかしいよチーフ」

雪穂「トーホク発電所のセキュリティが生き返ってるじゃん。締め出されてるよ私たち」


花陽「え…?」


雪穂「早くなんとかしなきゃ…って何だこれ」

雪穂「誰かが次々スパムメール送り付けてきてる。ウィンドウが勝手に開いて…もうっ、邪魔しないで!」


花陽「今時こんな古典的なやり方…」


聖良「……」



善子「ふふん、私って意外とクラシックな手口が好みなの。古の叡智を思い知りなさいっ」カタカタカタ


善子(ってのは建前で)

善子(悪の親玉に大量のメール送り付けて邪魔してやる、これ一度やってみたかったのよね~)


善子「映画にドラマが永久無料、秘密のお誘いに精力剤、風水アイテムに邪教への入信あれやこれや」カタカタカタ

善子「全部ひっくるめてよろしくお願いしまぁぁぁす、なんてね。あっちより断然ウォーゲーム派だけど」ッターン!


ダイヤ「それって、〇×ゲームで核戦争を止めるあの映画のこと?」

善子「違う、アニメの方。ダイヤって結構そーいうの詳しいのね。映画好きなの?」


ダイヤ「趣味の一つです」

ダイヤ「と言っても昔は観る作品に少々偏りがありました。『シンドラーのリスト』のような」

ダイヤ「悲惨な映像体験を通して平和な日常のありがたみを噛み締めていたのですわ」


善子(この人にもそういうスイーツ臭い時代があったのね。それが今じゃ)


ダイヤ「つまらないしがらみを気にせず悪を叩きのめす!これぞ映画の醍醐味とようやく気付けたのです」

ダイヤ「あとは動物映画やミュージカルなど…」


――ダンスナウ!ダンスナウ!


ダイヤ「!」


善子「この携帯あいつのよね…? ボスからかしら。しかもテレビ電話…」


ダイヤ「貸して、私が出ます」




聖良「もしもし理亞? どうなっているの」



ダイヤ『理亞さん? ああ、あのワイヤーアクションがお上手な』



聖良「…!?」



ダイヤ『彼女、ついさっきトヨタのアクアでエレベーターシャフトの底へドライブに出かけましたの』


ダイヤ『魅惑の深海パーティってやつです。時速88マイルまで加速したデロリアンはいつも片道切符しか持ってませんの、おわかり?』



聖良「……っ、…」



ダイヤ『運転中もシートベルトとワイヤーはしっかり締めるべきでしたね……どうしました? 声が出せませんの?』


ダイヤ『ひょっとして貴女も溺れているとか。熱いお茶でもいかがです?』




ダイヤ『……いいですかよく聞きなさい。貴女のファイヤーセールは店仕舞いよ』


ダイヤ『さっさとこの人騒がせなサーカス小屋を畳んで家へお帰りなさい。さもなきゃこちらから調教しに行きますが』







聖良『……どうやら分かっていないようですね』



聖良『私がどんなことを出来るか、その気になればあなた達を捻り潰すことなど造作もないということを』



ダイヤ「そう。ならさっさと本気を出したら?」



聖良『確約します。今やってる作業が片付き次第そちらの消去に全神経を集中させると』



聖良『ここから先はもう仕事じゃない、あなたと私の私闘です』



聖良『互いのやり方で、使えるものは全部使って本気の戦いをしましょう』



聖良『……楽しみですよ』プツッ



 ツーーーツーー…


善子「精一杯取り繕ってたけど、ありゃ内心激おこね」


ダイヤ「顔写真、撮れました?」


善子「ばっちりいいのが」


ダイヤ「早速梨子さんのところへ送りましょう」



ダイヤ(この顔、見覚えがあるように感じるのは気のせい?)





花陽「……」


雪穂「…」チラッ



聖良「――……――、、」



雪穂(バグってフリーズしたPCみたい…って何考えてるんだ私は)


雪穂(でも、熱暴走を起こしてるとかそんな感じじゃない…むしろ)


雪穂(さっきより冷たく…白くなっているような気すら)



聖良「――…」キッ



聖良「小泉さん」


花陽「ひ、ひゃいっ」


聖良「こちらからコントロール出来る限りの天然ガスをトーホク発電所に送り込んでください。今すぐに」


~~~~~


梨子「いきなり電話がかかってきた時はびっくりしたよ。こんな手があるなんて流石はよっちゃんだね」


『ふふん、もっと崇め』


『るのは後にして、こちらから送った画像見ました?』


梨子「……ええ」



梨子「彼女は…鹿角聖良です」


親鳥「…!」ブフォ


ことり「お母さん汚い」



『……有名人のようね。そちらの世界では』


梨子「はい。一緒に仕事をしたこともあります」


梨子「彼女はNISC(内閣サイバーセキュリティセンター)の元分析官です」



『聖良さんは常日頃からこの国のサイバーテロ対策の不完全さを指摘し、人材育成や命令系統の合理化など様々な強化案を提言していましたが』


ダイヤ「尽く聞き入れられなかった。よくあるパターンというわけ」


『あの人はその…妥協知らずで、誰に対してもはっきりものを言うタイプだったので』


ダイヤ「組織じゃ鼻つまみ者でしょうねああいうのは……私も少し覚えがあります」


『それだけなら良かったんですけど。詳細は省きますが、ある日聖良さんはかなり強引なやり方で持論を証明して我を通そうとしたんです』


ダイヤ「今回みたく、ですか」


『聖良さんは秘密裏に罰せられました。クビはもちろん、信用情報の引き下げに資産の凍結まで』


『散々袋叩きにされて、あの人は私たちの前から去りました。その後は故郷のホッカイドーに戻ったと聞いてたんですが』


ダイヤ「一つ付かぬ事を伺いますけど、鹿角聖良には兄弟がいたりということは」


『待ってください――妹が一人いますね。鹿角理亞、元陸自北部方面隊第1電子隊1尉』


『彼女も数年前から足取りが不明です。それが何か』



善子「ねえ!」


ダイヤ「何です?」


善子「ちょっとヤバいかも…」


善子「あいつらガスラインでレズを送ってきてる」


ダイヤ「はあ? パイプを使った殺し屋の宅配サービスでも始めましたの?」


善子「そーいう意味じゃないって! ガスよガス!」


善子「不安定なレズ力由来のガスをこんな一度に…!ああ駄目よ、ここからじゃルートを変えられない」



ダイヤ「どうなりますの……っ!?」



善子「聞こえるでしょ…この音」




善子「あぁぁ…窓の外見て」


ダイヤ「大変…」


これが目前の出来事で無ければ善子も「まるでゲヘナの炎ね…」と黄昏れていたかもしれない。

地面が次々火を噴いている。それも爆発的な勢いで。

整然と立ち並んだ送電鉄塔よりも高く火柱が噴き上がって、夜空を目に痛いくらいの紅に染め上げている。


発電所まで通じる地下のガスパイプは導火線。

その導火線自体が爆発を起こして多量の土埃を巻き上げながらこちらに到達する寸前なのだ。



ダイヤ「逃げますわよ!」


善子「どこへ!?」


ダイヤ「荷物を持って! 梨子さん、もう切りますね!?」


ダイヤ「鹿角聖良を探し出してください。そうすればこの事件は終わります。では!」


『あ、ダイヤさ』ブツッ



 ガタガタガタガタガタ…!!!!


善子「どーしてこの状況で外出るわけ!?」


ダイヤ「中にいる方が危険です!」



ダイヤ「ありました!あのバンに乗って!」


善子「あわわわわ…」


さっきから続く大地震にも近い大揺れに足元が覚束なくなってしまっている善子の尻に
ダイヤモンドヘッドの頭突きを食らわせて電力会社の白バンに押し込む。


自分も乗り込んで扉を閉める寸前、遂にゴールインしたレズの炎がパイプから溢れ出して建物を舐めつくそうとするのが見えた。



ダイヤ「屈んで! 対ショック姿勢を!」


善子「何よそれぇ!?」


ろくな覚悟も出来ていないまま、衝撃波が襲い来る。


常識外れの大爆発の前には2トン乗用車など玩具のミニカーも同然。

容易く吹き飛ばされて敷地内をごろごろ横転していく。



ダイよし「ごああああぁぁぁぁ――――!!!!」



内装がひしゃげ、二人は握り潰されたアルミ缶に閉じ込められたビー玉のように車内を転げまわった。



【回線切断】【送信エラー】【接続不能】



聖良(さようなら…理亞)



花陽「これで終わり…です、よね?」



聖良「…いえ」



聖良「野沢ダイヤには妹がいたはずです」


聖良「彼女が今どこにいるか、見つけてください」


花陽「……」


聖良「…保険ですよ。あくまでね」


―――

――



 プスプス… ガラガラガシャン!



ダイヤ「…生きてますか?」


善子「死んだわ…今度こそ……うっ」



善子「ぅぷ、おげぇぇ…!」



ダイヤ「しっかり…!」サスサス


ダイヤ(…普通の嘔吐のようね。血も混じってないし)



善子「ぅはぁ、はぁー…」


ダイヤ「…落ち着きました?」



善子「…」グスッ


ダイヤ「心配しなくても、このことは誰にも言いません」



ダイヤ「さ、外に出て。次はどこへ行けばいいのかしら」



善子「どこって…まだ戦う気?」


ダイヤ「まだ負けてません。私、やると決めたらとことんまでいかないと気が済まない質なので」


善子「し…信じらんない、ここまでボコボコにされて」


善子「結局発電所も吹っ飛ばされちゃったのに。私たちの苦労も水の泡!」



ダイヤ「ここまで滅茶苦茶やってくるとは想定外でしたが、それだけ向こうに余裕が無くなってきたとも言えます」


善子「あなたが無駄に煽るからでしょ…」


ダイヤ「挑発は劣勢の時にこそ有用な攻撃手段!それで相手が冷静さを失ってくれればしめたものですわ。これまでもこのやり方で」



善子「今回ばかりは状況が違うわよぉ…」


善子「敵はテロリストだけじゃない、ネットワークシステムをフル活用して私たちを殺しに来てるの」


善子「この社会が丸ごと敵になったようなものよ。そしてあなたはあいつらを怒らせちゃった」




善子「ああ…やっぱアニメみたいに一個人がサイバーテロに立ち向かうなんて不可能なのよ」


善子「部屋に居ながら世界を救うなんて、あんなの全部嘘っぱち…」


ダイヤ「確かにそんな所に籠っていたのでは無理ね。さあ立って歩いて行動して、ここから勝ちに行きますわよ」


善子「嫌っ、考えてみたら外は爆発で汚染されてるじゃない。レズって人体に悪影響なんでしょ」


ダイヤ「さあ? 髪の毛が抜けるくらいじゃないですか」


善子「こ、こいつ…」



ダイヤ「…ねえ善子さん」


ダイヤ「そちら風に言えば私がハードでソフトウェアが貴女。私には貴女が必要なのです」


善子「……」


ダイヤ「一人では無理でも、私たち二人なら勝てますわ」



善子「……仕方ないわね」


善子「もう少しだけ付き合ったげるわよ。ふん…」




善子「とはいえここからはノーヒント、そろそろヨハネ一人じゃ限界よ。ここは一つ魔法でも使わないと」

ダイヤ「魔法って貴女…」


善子「ああもうっこの肝心な時に携帯は電池切れだし。決めた、こうなったら直接会いに行ってやる」

ダイヤ「どこの、誰に?」


善子「オトノキザカのにこにー。私のハッカー仲間。この事件が始まった時からちょくちょくアドバイスもらってたの」

善子「あの人なら何か知ってるはず……いえ、性格的に絶対首突っ込んでるに決まってる。使えそうな車を探しましょ」


ダイヤ「なら、それよりもっといいものがあそこに」


善子「やつらのヘリ……操縦できるの?」


ダイヤ「貴女の心配することじゃありません。それよりその方は本当に使い物になりますの?」

善子「それこそ安心して。彼女は本物の魔法使い(ウィザード)よっ」



 バラバラバラバラバラバラ…


善子「わぁお…下見て。明かりがガンガン消えてってる」


ダイヤ「この調子だとオトノキザカに着く頃には一面石器時代に逆戻りね。その中からお目当ての家を見つけられますの?」


善子「それは心配ないわ。一軒だけ電気がついてる家がにこにーの自宅だから」










ことり「停電の地域が加速的に増加中…このままじゃカントー地方全域がまっくらに」


梨子「…非常用発電への切り替え急いで」



希「技術班よりほーこく。こっちの位置探査を避けるために、敵さんは常に移動してるのは間違いないみたいやね」


希「作戦に使用しているであろうハードの量から考えて、最低でもセミトレーラークラスの大型車両で」


梨子(移動中のセミトレーラー…ヒントとしては十分とは言えないけど)



梨子「各省庁へ協力を要請しましょう。空いてる人員と衛星、使えるネットワークを総動員して犯人たちを捜します」


ことり(…できるかな。今はどこもそんな余裕ないと思うけど)


梨子「無茶でもやれるだけのことはやるんですっ、犯人を見つけることが事態収拾への一番の近道なんですから!」


ことり「ぴいっ! は、はい!」










雪穂「停電はいい感じに広がってます。ダウンロードの方も80パーに」



聖良「電気以外も切れるものは全部切ってください」


聖良「それで時間は十分稼げるでしょう。私たちの仕事が終わるまでね」



花陽「聖良さん…例の人、見つけました」


~~~~~


ルビィ「あっつぃ…」



ルビィ(閉じ込められてどのくらい? 分かんなくなっちゃった。頭がぼーっとする…)


ルビィ(ルビィのも、備え付けのも、どっちの電話も通じないし)


ルビィ(今日は一人で来てるから、誰も探しには――)



ルビィ「…!」フルフルフル


ルビィ(やだな…すぐ人のこと頼ろうとしてる。昔と一緒じゃ駄目なのに)



ルビィ「……」



ルビィ(そういえば小さい頃ウチウラが大停電して、こんな感じにお屋敷が真っ暗になった時)


ルビィ(怖くて震えてたルビィを、お姉ちゃんがずっと抱き締めてたんだっけ)



ルビィ「お姉ちゃん…」


――――――

―――


 プァァンプァァンプァァンプァァン ガクガクガクガク


善子「この音なにっ?凄く揺れてるけど大丈夫なのこれ!?」


ダイヤ「平気ですこれが正常よ。ダイヤさんに任せて」



善子「ちっっっとも信頼できないんだけど。本当に免許持ってるわけ?」


ダイヤ「おだまらっしゃい!着陸が一番神経を使うのです」


善子「離陸の時も同じこと言ってたわよね!?だぁーもうっだから飛びたくなかったのよ!」


ダイヤ「私もです」


善子「じゃあなんで操縦習ったのよ!?」


ダイヤ「負けるのはもっと嫌いだからに決まってるでしょう」



善子「ぎゃー後ろっ!フェンス!!お尻がぶつかりそうよ~!」


ダイヤ「ブレーキに丁度いいですわっ」



――バリバリバリバリバリ!!! キュウウウウウウン…



善子「はぁ、はぁ。ダイヤって…何時も荒っぽ過ぎ…」


善子「もー二度とそっちの操縦するヘリには乗んない。一回の飛行でオシャカにするとかどういうことなの…」



ダイヤ「辛気臭い顔はそこまで。これから友達に会うのでしょう」


善子「そこで注意点なんだけど、あの人のことはプリチーにこにーと…」


善子「最低でもにこにー♡ってハートマーク付けて呼んで。じゃないと怒り出すから」


ダイヤ「…ハッカーってこんな方ばかりなのかしら」



ダイヤ(それににこにーって。同世代?)



ダイヤ「それとももしかして……まさかね、そんなはずありませんわ」


善子「なにぶつぶつ言ってんの? ほら行くわよ」



善子「それと刑事だってことは黙ってた方がいいわね。警察嫌ってるし」


ダイヤ「何か恨みでも?」


善子「ハッカーってのは無条件で公権力を憎んでるもんなの。そういうキャラ付けよ」ピンポーン


善子「こんばんわー」



「どなたですか?」ガチャ


善子「あ、夜分遅くにすみません。私」

ダイヤ「にこにー? 本物の矢澤にこさん!?」ガバッ



「あ、え、いや、その」オロオロ



ダイヤ「間違いありません…スクールアイドルだった頃とちっとも変ってない」


ダイヤ「プロデビューしてこれらからという時に突然失踪した時は驚きました。一体何がありましたの…」



「あの、私はにこ…お姉ちゃんではなく妹のここあですが」



ダイヤ「妹?」




「なになに? アネキの友達来てんの?」ドタドタ



ダイヤ「にこにーが二人…?」



「フンだ、何がにこにーだっつーの。今のアネキはニートニー、アンタらも同類?」



善子「ち、違うわよ!断じて!」




ここあ「こらこころ! 失礼だよお客さんに向かって」


ここあ「それにお姉ちゃんは働かないんじゃなくて働く必要がなくなったの。この家だって私たちの為に買ってくれたものだし」



こころ「ここあ、私らは昔からアネキにいい様に洗脳されてきたんだよ」


こころ「アタシは目覚めた、そっちの魔法はいつ解けんだ?」


 ギャーギャーギャー


ダイヤ「あわわ、何かマズかったかしら」

善子「私たちが拒まれてるわけじゃないみたいだし、勝手にお邪魔しちゃいましょ」スタスタスタ



「ばっくだんさー…」プカー


ダイヤ「……」



こころ「虎太郎ァ!テメーまたラリって! その状態で引っかけたケツ穴の話聞かされんのはもうウンザリなんだよ!」


こころ「キェー決めたっ来年こそ猟銃の免許取ってやる!ロクデナシ共のケツを片っ端から穴だらけにしてやんよ!」


ここあ「駄目だよこころ早まらないで。冷静に話し合えば分かるから」



ダイヤ「…この家庭大丈夫ですの?」

善子「あれはあれでそこそこ上手くやってるんだって」


善子「まあ兄弟姉妹ってあんなもんじゃないの? 私は一人っ子だから分かんないけど」


ダイヤ「…かもしれませんわね」



 カタカタカタカタ… ボリボリボリ


「わっかんないわねー。聖良のやつ、ここまでして何がやりたいのかしら」ブツブツ


ここあ「お姉ちゃん忙しいところごめんねー」


「んー? なによ」


ここあ「お姉ちゃんの友達が来たから案内を」


「友達ですって…?」



「ちょっとここあ、言いつけを忘れたの!?ここに人を連れてくるなってあれほど…」


善子「やっと会えた! 久しぶりね我が盟友、リトルデーモンのにこにー!」




「善子…? はん、こっちは会いたくなかったわよ。それにあんたの言うリトルデーモンは意味違う、響きも可愛くないし」



「正しくは電子の小悪魔、プリチーウィッチーにこにー♡よ」



ダイヤ「こ…あく…ま?」






         ,.,.::;:::;:;:::;::;.,.、
        /;::;::;:;:::;:;::;:;:;::;)._
      ,...;::;:" ´ ` ー" ヽ:;:ヽ
      ,:;::;           ヽ:;ヽ
     {:ミ            ミ;:.,
     ;:;:;:            i:;:ノ
     i;:;i ;;iiiiillllllll)  (llllllllliii;; l:;::;}
    r^ミ  /_(;;)ゝヽ / <(;;)_ゝ ミ

    i ^ヽ.    ̄ l l   ̄   /^i
    ヾ i: .   , i j 、    .:./^ i
     ヽi: : :   ^`-'^   . :./-'/
     _| i:. :.: .:_.:_.:_:._:. :. :. .:.lー'"

    /ヽ .: .:...´ニニニ`. :i..:/
  /   ヽ :.ヽ.: .: :. : .:. .:.i/
       ヽ . :.ヽ、: .:_:ノ/

         \.: .: .,'  /|_
          \_//  ヽ、
           /\ i    \


「さあご一緒に、にっこにっこに~♪」




ダイヤ「誰ですのこのオッサン!?」



ニコラス・ケイジ似のおっさん「…誰よこのハゲ」


ダイヤ「貴女だって禿げてますわ!」


善子「にこにー聞いて。確かに見た目は山賊の頭みたいだけど、ダイヤはね」


ニコラス(以下略)「そこから先は言わなくて結構、興味ないから」


ニコラス「それよりさっさと帰んなさい。あんた殺し屋に追われてるんでしょ」


善子「それよ。今回の事件、黒幕は鹿角聖良ってやつらしいんだけど」


ニコラス「ええ知ってる。そいつらのお陰でこっちは発電機九台フル稼働させる羽目になったし」


ニコラス「あんたがここにいるだけで私たちも危険なの。はっきり言って大迷惑よ、今すぐ消えて」


ダイヤ「はーっ、期待して損しましたわ。一瞬本物のにこさんに会えると思いましたのに」


ダイヤ「出てきたのは頭のおかしいしょぼくれたサンタクロースとは」 (※別名聖ニコラス)



ダイヤ「…それにしてもこの部屋珍しいものが沢山ありますのね」


ニコラス「ちょっと、何勝手に触ってんのよ!」


善子(このやり取りデジャブ…)



ダイヤ「これ本で見たことありますわ。CB無線っていうんでしたっけ」


ニコラス「それはこの世の終わりまで使えるラジオシステムよ」


ニコラス「たとえ地上にゾンビとイカとゴキブリしかいなくなってもにこは発信し続けたいの、DJにこにーの週刊アイドル通信をね」



ニコラス「で、善子。なんであんたはここに自分の母親連れてきたわけ?」


善子「そう見える?」


ニコラス「髪型以外はね」


善子「まいったわ、あなたのこと警戒してるみたい」


善子「何とかしてリラックスさせなきゃ。共通の話題を見つけるのよ」


ダイヤ「と言われましても」キョロキョロ



ダイヤ(至る所にアイドルグッズが所狭しと。やはりこの方は年季の入ったアイドルファン)


ダイヤ「ふむ、この等身大パネル…μ’s時代の矢澤にこ」


ダイヤ「スクールアイドル。懐かしいですわ」



ニコラス「へえ、あんたそっちの話出来るの?」


ダイヤ「当時妹が熱中していまして、私も影響されて少々」


ダイヤ「というか私たちの世代なら知らない方が珍しいですわよ」


ニコラス「常識よねー」


ニコラス「だのに最近のドルオタときたらミューズって石鹸でしょとか古いボケを大マジメにかますニワカばっかりで…」


善子「に、にこにーはこう見えて元スクールアイドルなのよね。かなり有名だったんでしょ?」


ニコラス「そうよ」



ニコラス「なにせこの私こそが伝説と呼ばれたμ’sのセンター」


ニコラス「ロードオブザアイドルこと矢澤にこなんだから!」


ダイヤ「何をほざきますの貴女方は」


【???】


――ブロロロロロロロロ



ヒデコ「オーライ、オーライ」



 プシュウウウン…



聖良「ご苦労様です。やっと合流できましたね」


ヒデコ「作業は快調だよ。そっちでもモニターしてたと思うけどさ」


聖良「ええ、あと二時間ってところでしょうか」




~~~~~


ニコ「――それがデビューしてみて分かったこと。でもにこは後悔してないわ」


ニコ「あの頃の自分がやれるだけのことは精一杯やり切ったつもりだから」


ニコ「そこからどうしてこうなったかを話すとまた長くなるのよね。ま、人生生きてりゃ色々あるってことなんだけど」


ニコ「なんせユニット組んでた子は一人は医者、一人はテロリストになっちゃうし…」



善子(いつまで続くのこの話。早送りしたい)


ダイヤ(これはアレですわね。自分を特定の偉人と同一視してしまうという今流行りの。こんなのにいつまでも付き合ってられませんわ)



ダイヤ「あの、お話の続きは病院で聞きますので。その前に鹿角聖良のことを」


ニコ「聖良? ああ、第十一回ラブライブでホッカイドー代表だったのよあの子。妹と一緒にね」



ダイヤ「知っています、昔雑誌で見かけたのを思い出しましたから…」ワナワナ


善子「スクールアイドルって未来の犯罪者養成キャンプなの?」



ダイヤ「全くどいつもこいつも…これ以上私の青春、スクールアイドルの名を汚さないでほしいですわ!」



善子「落ち着いてダイヤ。今はそんな話をしに来たんじゃないでしょ」


善子「鹿角聖良の目的や居場所、とにかく知ってることを教えてほしいのよ」



ニコ「にこも色々調べてはいるけど。今んとこそっちのご期待に沿える様な成果はないわ。悪かったわね」



ダイヤ「…色々と失望しました。善子さんもう帰りましょう」


善子「ウェイト!短気は損気ってね」


善子「ねえにこにー、昨日チャットで話したバイトのこと覚えてる?」

ニコ「新型の暗号アルゴリズム使ったセキュリティを破れるプログラムをあんたがコーディングした話でしょ。それが?」

善子「実は今持ってるハードディスクの中にそのコピーが入ってるんだけど」

ニコ「ちょ、それ早く言いなさいよ! 見せて」


ニコ「ふーん、確かに見たことないわこんなの」カタカタカタカタ…


善子「ほら、あいつら一度暗殺に失敗した後も執拗にこっちのこと狙ってきたじゃない」

善子「ファイヤーセールが始まっちゃえば、プログラム製作者の一人くらい生きててもほっといて問題ないと思うんだけど」

善子「もしかすると…このヨハネ特性の解析プログラム<ガブリエル>が計画の鍵を握る重要なファクターなのかも」


ダイヤ「こちらはあながち妄言とは言い切れませんね。どうしても貴女のことを消したがっていたようですし」

善子「このアルゴリズムがどこの何を守っているのかが分かればねー。それで向こうの出方も分かるかもなのに」


ニコ「分かったわ」

善子「はやっ!」


ダイヤ「MOMENT RING…?」

善子「なにそのメメント・モリ的な」


ニコ「郊外にある歯車みたいなヘンテコな形した建物よ。とある法人の所有物らしいけど」

ニコ「国内でこの特殊なアルゴリズムをセキュリティに使ってんのはここだけ」


善子「うへぇ凄い電力消費量…」

ニコ「でしょ? 建物の地下にでっかいチリングタワーまであんの」

善子「ここまでしないと冷却が追っつかないって、一体中に何が…」


ニコ「思ったんだけどここ、例のマイナンバー管理してるサーバーがあるデータセンターじゃないかしら」

ニコ「都内の何処かにあるって言われてるやつ。国民の個人情報の集積場よ」


ダイヤ「鹿角聖良は、それも丸ごと削除しようというの?」


善子「かもね…」











花陽「あ、警報です! 誰かがこの建物にアクセスしてます」


聖良「逆探知して」



花陽「……ぴゃあ!ハッキングをかけてきたのはにこにーです!」


花陽「あの伝伝伝級の大銀河宇宙No.1スーパーハッカー…どうしよ、私ファンなんです」



雪穂「にこにーって…あのおなべで有名な?」



聖良「矢澤にこ…困った人だ。向こうの様子を見れますか?」


花陽「あ、はい。えっと、にこにーの自宅のウェブカメラをハッキングしますね」



花陽「出ました……あれ?この人たちって」



聖良「……」



聖良(野沢ダイヤに津島善子…やはり生きてましたね)



聖良「黒澤ルビィの様子を主モニターに。エレベーターの明かりを回復させてください」



ニコ「ん? モニターの調子がおかしいわね。急にどうしたっての…」


 パッ


聖良『矢澤さん』


ニコ「げっ、鹿角聖良!?」



聖良『覗き見とは感心しませんね。ケチなコソ泥のくせに、手を出す相手を間違えると痛い目を見ますよ』


聖良『そして…ダイヤさん。よもや生きていたとは』


ダイヤ「よく言われます」



ダイヤ(このカメラで映していますのよね)サッ


ダイヤ(居場所を突き止められます?)


ニコ(もうやってる!)カタカタカタカタ


ダイヤ(時間稼ぎは任せて)


聖良『ダイヤさん? カメラを手で覆ったところでマイクを通して丸聞こえですよ』


ダイヤ「これは迂闊でした」

ダイヤ「ふふ、私古風な家で育ったものですから、昔からこういった機器の扱いには疎くて」


善子(今のは単に抜けてただけよね…?)


ダイヤ「で、貴女方はこんなアナログ人間一人に手こずっていますのよね」

ダイヤ「もう随分お仲間が少なくなったのではなくて?」


聖良『……』


ダイヤ「はっきり申し上げますと、今までお相手してきた中でここまで手応えのない方々は初めてです」


ダイヤ「クリスマスの度、倒しても倒しても湧いてくる害虫共にうんざりしてましたが、いい加減悪党の在庫も品薄のようね」


ダイヤ「ファイヤーセールなんて仰るけど、貴女の部下たちこそ投げ売りで手に入れたのでしょう。個性も練度も今一つなモブの集団ですわ」


ニコ(あんたのママ、毒舌キツイわね)

善子(普段はそうでもないんだけど、相手を挑発する時だけ何かが乗り移ってるのよ。あとママ違う)



聖良『随分とご自分に酔われていませんか?』


ダイヤ「ええ、とてもいい気分です。エンドルフィンが今にも耳から垂れそうなくらい」


聖良『そうですか…』


聖良『これでも?』



 パッ


ルビィ『はぁ……はぁ……ぅゅ』



ダイヤ「!?」


ダイヤ「…ルビィ?」



 PLLLL! PLLLL!


ルビィ『も…もしもしっ?』


聖良『こちら緊急救援サービス、担当の鹿角と申します』


ルビィ『はぁぁ、よかったぁ……もう何時間も閉じ込められちゃってて』


ルビィ『あの私…黒澤ルビィっていいます…これからどうしたら』



ダイヤ「ルビィ駄目です、今すぐ電話を切って…!」


聖良『機械音痴のダイヤさん。いくら叫んでもそちらの声は届きませんよ』


聖良『会話の邪魔をしないでもらえますか。すぐ救助しないと』


聖良『エレベーターが誤作動でも起こして“妹さんごとシャフトの底に落ちていったら”大変です』


ダイヤ「っ…」


聖良『ルビィさん。そちらの居場所は正確に把握しています。既に救援を向かわせましたのでご安心を』


ルビィ『ぅゅ…ありがとうございます』


聖良『よろしければこちらで誰かに連絡を取りましょうか』




ルビィ『……』




ルビィ『お姉ちゃんに』




ルビィ『名前は、野沢ダイヤ。苗字は違うけど…私のお姉ちゃんなんです』




ダイヤ「……」




ルビィ『もしかしたら心配してるかもしれないから。安心させてあげたいな…って』



ルビィ『……私も、声が聞きたいんです』



聖良『分かりました。ではひとまずこれで。頑張ってください』


聖良『聞いてましたか? 野沢ダイヤさん』


聖良『いい妹さんじゃないですか。会うのが楽しみです』



ダイヤ「……」



聖良『どうしました。舌を火傷でもしましたか? いつもみたいに面白い返しを期待してたんですけど』



ダイヤ「――わ」



聖良『?…よく聞こえませんね。もう一度』



ダイヤ「野沢じゃない…」



ダイヤ「今日だけは、黒澤ダイヤよ」




善子(ダイヤ!)チョイチョイ


ニコ(聖良の居場所が分かった。やっぱりモメリンの敷地内にいるわ。住所はこの紙に)


ダイヤ「…感謝します」



ダイヤ「それと、迷惑ついでに表にある車を貸してください」


善子「あ…待ってよ!」


――

――――


ルビィ「はひぃ…助かりました」


千歌「いえいえーこれが仕事ですから」



ルビィ「あの、あなた達は」


凛「警察だよ。ほらこれ手帳」


ルビィ「ちょっと…見せてもらってもいいですか」


千歌「どーぞどーぞ」スッ



ルビィ「ごめんなさい。お姉ちゃんも警官で」


ルビィ「こーいうの、たまに嘘つく人がいるから気を付けなさいって言われてて」


千歌「あはは、お姉さんは用心深いんだねーウチとは大違い」



ルビィ「だから偽物の見分け方とか……簡単なコツを教えてくれて……」



ルビィ「……」



千歌「…どうしたの? 黒さ」



――電光石火、千歌の喉に手刀が叩き込まれた。



千歌「は――」



今しがた起きたことに理解が追い付かず、凛ですら一瞬硬直したその空間で。


要救助者の女性だけが迷いなく目の前の胸に肘、顎に掌底を続けざまに打ち込んでいた。


レスキューに対する黒澤家流の謝意を込めて。




 ブロロロロロロロロロ…


善子「駄目ね。やつらとうとう衛星通信まで切ったみたい。リリーに連絡するのは無理よ」


ダイヤ「……」


善子「運転代わろっか? 疲れてるでしょ」


ダイヤ「結構よ。気にしないで」



善子「……」


ダイヤ「……」



善子(あーもうこの空気)



善子(お嬢様言葉じゃないダイヤってのも調子狂うし)



善子(どうしたらいいんだろ…)




ダイヤ「善子さん」


ダイヤ「貴女がついてくる必要はなかったのよ」


善子「な、何よ。藪から棒に」


善子「ちょっと前までは私の助けが必要とか言ってたくせに」



ダイヤ「ここから先は私と鹿角聖良の個人的な問題」


ダイヤ「そこに妹――ルビィを巻き込んでしまったのは私の手落ち」


ダイヤ「この上、貴女まで巻き添えにするのは」


善子「それなら私にだって今回のテロの責任の一端はあるし」



善子「……」



善子「私ね、昔からついてないのよ」


善子「いっつも運が無くて」


善子「不幸属性の持ち主だって思ってた。自分のこと、かわいそうな子だってね」


善子「そして昨日、初めて私と同じ……もしかしたらそれ以上の不運の持ち主に出会ったわ」


善子「マイナスと、よりおっきなマイナス」



善子「高校入ってすぐだったかな。数学の授業で宿題が出たの。マイナス同士の足し算に掛け算の問題」


善子「私、全部プラスの答えで出したら皆から馬鹿にされた」


善子「マイナスとマイナスは足してもプラスにならない。頭の中身は中二以下かよって」



善子「私は間違ったんじゃない、わざと間違えたのよ」



善子「…いえ、間違えたつもりはないわ。今でもね」




ダイヤ「…善子さん」




ダイヤ「やはりお馬鹿なのね、貴女って人は」



善子「何ですと!そこは感動することでしょー!?」



ダイヤ「フ…」



善子「さあとっとと車を走らせなさい。いざ、ラグナロクへ!」

火曜
ロードショー



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執拗にこっち乙

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

>>375
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
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真姫「ふむふむ」

>>375
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
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ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

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真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

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アニメ本編とは別時空です
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梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

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曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

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ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

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真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
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曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
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アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

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曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

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1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
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曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

>>375
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

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>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

>>375
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
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ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
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1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

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9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
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真姫「ふむふむ」

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1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

>>375
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

>>375
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

>>375
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

>>375
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>375
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>375
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net



 これからのラブライブ洋画劇場は












――あなたのお名前を教えてください


「南、ことりです」



――御身分は?


「警視庁組織犯罪対策部捜査9課。通称マルキュー所属の刑事」



――お仕事について聞かせてもらえますか


「私には極秘の任務が課せられていました。長年追いかけている犯罪組織、女流マフィア『A-RISE』への潜入捜査です」



――出来れば詳しくお願いします


「特殊捜査班の協力を得て、私は個人的に因縁のある『A-RISE』幹部の一人、優木あんじゅに成りすますことになりました」



――そんなことが可能なのですか?


「最先端の皮膚移植手術で。先日死闘の末に逮捕、その際昏睡状態に陥った優木の顔面とことりのを取り換えたんです。ほらこの通り」



――俄かには信じ難いお話ですが


「でも恐ろしいことが起きたの」



――あれ?


「手術のショックで、一生植物状態だろうと言われていた優木が覚醒してしまった。そして彼女は……彼女?」



――あなたの本名を教えてもらえますか


「クスクス、あんじゅよ。優木あんじゅ。でも今は私が“南ことり”なの」



ラブライブ洋画劇場【フェイス/オフ】 〇月×日放送未定(放送予定は変更になる場合がございます)


【MOMENT RINGビル コントロールルーム】


 ガーッ


ミカ「暴れんなって!」

ルビィ「放してぇーっ!!!」

フミコ「ちゃんと押さえて!」


凛「往生際の悪いお嬢さんだにゃー」



聖良「どうしたんですか」


お目当ての人質を連れてきた部下たちの様子を見て理亞は訝しむ。

確保に向かわせた凛と千歌だけでなく、施設内の警備を担当しているはずのフミコとミカまで。
凛を除き、三人とも顔に無数の痣や引っかき傷を作っている。



千歌「聖良さんっ!!! この子、とんでもないじゃじゃ馬なんですっ!!!」


聖良「そんなに大きな声を出さなくても聞こえてますよ」


千歌「え?!? すみませんっ、もう一度言ってくださいっっ」


ミカ「一時的な難聴みたいだね。千歌ちゃんが一番近くにいたから」


凛「この子、ここに来るまで散々暴れて、とんでもない大声で喚き続けてたの」


聖良「…なるほど。確かにあの人の妹だ」





千歌「――あっ? こいつ!」

ルビィ「っ~~~~!!!」ガチャガチャ


聖良たちの注意が逸れた一瞬――ルビィは手近にいた千歌のレッグホルスターから拳銃を奪おうと手を伸ばしていた。

しかし脱落防止のために銃本体をロックする機構がそれを阻む。

ロックの解除法を知らないルビィはそれでも必死に銃を引き抜こうして――



――BANG!


千歌「いぎっ…!?」


暴発。解き放たれた圧倒的な運動エネルギーに右足の小指をもぎとられ、千歌は前のめりになって悶絶する。



ミカ「この…!」ドガッ

ルビィ「ぴぎゃっ!」


サブマシンガンの台尻を顔面に受け、床を転がるルビィ。


聖良「おっと、勢い余って殺さぬよう。もう少し痛めつける必要はあるかもしれませんが」


そう言って冷ややかな笑みを浮かべ、相手の反応を窺う。

彼女が俯いていたのは僅かな時間だった。



ルビィ「ぁぅぅ……ぺっ」



顔を上げると同時、血の垂れた唇から返礼代わりに吐き出されたのは折れた前歯。

この部屋に来てから終始おどおどしたままの表情と行動がまるで噛み合っていない。



ルビィ「はぁ、はぁぁ…」



正面から聖良を見つめ返すその瞳には、怯えの色と揺るぎのない何かが奇妙な同居を果たしていた。



聖良(本当に…よく似ている)



聖良「しっかり縛っておいてください。誰か高海さんの手当てを」



聖良「それと小泉さんをここへ。そろそろ出発の時間です」


【セミトレーラー内】



雪穂「あと2パーセント、か」



ハッカーA「やっぱ投資かなー」
ハッカーB「のんびりビーチで、夢の利息生活」
ハッカーC「とりあえず世界一周」
ハッカーD「それ無理。多分途中で捕まる」



雪穂「チーフは、これ終わったら報酬何に使おうと思ってる?」



花陽「………え?」



花陽「あ…ごめんなさい、聞いてなかったよ…」


 ガチャッ


ヒデコ「おーいたいた。花陽ちゃん、聖良さんが呼んでるよ」



花陽「あ、もう時間ですか…」



花陽「そ、それじゃあ皆さん。お疲れさまでしたっ」ソソクサ




雪穂(チーフ?)




ヒデコ「さてと」





ヒデコ「」BANG!BANG!BANG!




ハッカーA「ぎゃっ」
ハッカーB「うあっ!?」
ハッカーC「ちょ、なんで…」




雪穂「え…」



ヒデコ「」スッ



雪穂「ま――待っ」



ヒデコ「悪いね」BANG!




ヒデコ「……私です。ディスククリーンアップ完了」




【MOMENT RINGビル B2F】










善子「せっま」


善子「このヨハネともあろうものが、何が悲しくてこんな汚いダクトの中を這いずってるのかしら」ズリズリ


ダイヤ「…」ズリズリ


善子「入口のトレーラーからバンバン銃声が聞こえた時はもう終わりかと思ったわよ。いきなり見つかったのかと」


ダイヤ「貴女もぼやくのが様になってきたわね。でも今はエスコートに集中して」


善子「ところで何か作戦みたいなのはあるの?」


ダイヤ「ルビィ以外は皆殺しよ」


善子「えー…」


ダイヤ「どこかで武器を手に入れないと。銃は全部発電所で失くしたから」


善子「今見つかったら即お陀仏ってことね。よし、ここよ」ガチャ


善子「やーっと出られた。この建物の地下に冷却棟があるって話は覚えてるわよね」


善子「ここはそのシステムのメインフレーム。ここのコンソールにハッキングかけて」


善子「警報を鳴らせばビルの所有者たち――恐らく政府にも異常が伝わるはず」


善子「ただしテロリストに私たちが来たことを宣伝するようなもんだけど」


ダイヤ「構わないわ。やって」


善子「…オッケー」カタカタカタ


 Bi-! Bi-! Bi-!


花陽「け、警報が鳴ってます! B-2エリアで」


聖良「スポーツの実況じゃないんですよ。言ってる暇に切ったらどうですか」


聖良「ヒデコさんを見に行かせてください。フミコさんはダウンロードを終えたハードディスクの回収へ」



聖良「ルビィさん。あなたの救世主がご到着のようだ」


ルビィ(やっぱりこの人たち、お姉ちゃんのことを)



千歌「あははは、いー気分ら!もっとみかんとモルヒネもっへこーい!」


ミカ「やっべ、打ちすぎたかな」


凛「左にも打ってバランスをとったら?」


~~~~~


親鳥「――はい、はい。モメリンで警報が…」


親鳥「はい、分かりました。それでは」


親鳥「ふーっ…どうしろっていうのよ」



梨子「こそこそ隠れて一体何のお話ですか?」



親鳥「桜内さん!?」


親鳥「いえ何でもないのよこれは…」


――ドンッ


梨子「何の話かと聞いてるんです」


親鳥「ぴいいいっ」



希(決まったみたいやね)


ことり(お母さん…)


親鳥「MOMENT RINGは、国民の住基ネットのデータを管理する施設」


親鳥「というのは表の顔で、一部の関係者にしか知らされていないもう一つの役目があります」


親鳥「対サイバーテロ用に設置されたフェイルセーフ施設としての役割です」


親鳥「ネットが今回のような大規模攻撃を受けると自動で、我が国の金融データのバックアップが全てここに流れ込む仕組みなの」


親鳥「銀行、株式、法人記録、政府財源…」



梨子「この国の富を全てを一か所に? そんな無茶苦茶なもの…」


親鳥「分析官だった頃の鹿角さんはその脆弱性を指摘していたわ。でも、これまで改修されることはなかった」


梨子「聖良さんでなくても呆れますよ…」



親鳥「彼女は自分のハードディスクにバックアップデータを全て移すでしょう」


親鳥「そうすれば一夜にして世界一の資産家です。好きな時に追跡の心配なく巨万の富を手に出来る」



親鳥「…その逆に、全消去でもされたら」


梨子「ヘヴィだわ…」






ヒデコ「――動くなッ」チャキ



善子(っ…もう見つかっちゃった!)



ヒデコ「手をあげて、コンソールから離れろ!」



ダイヤ「……」



背後から慎重な足運びで、こちらに近付いてくる傭兵。
生け捕りにするつもりなのか、それとも――


ヒデコ「やっと会えて嬉しいよ。あんたのせいでどれだけ仲間が死んだと」


ダイヤ「次は貴女ね――」



死刑宣告は開戦の合図。


振り向きざま銃を構えた腕を掴むと気管に突き。

まさに息をつく間も与えず、胸部に肘鉄からの掌底で顎を打ち上げ。


黒澤家流の挨拶で、相手の手からすっ飛んだ拳銃が宙を舞う。



ヒデコ「がああ…!ぐっ、げほげほッ」


ダイヤ「べらべら喋って殺れる機会を逃すな、引き金を引く時は躊躇うなって習わなかったの?」


ダイヤ「来なさい、私が再教育してあげるから」



~~~~~


梨子「…」ゴソゴソ


希「梨子ちゃん…? ボディアーマーなんて着こんじゃってどうしたん?」



ことり「梨子ちゃん!さっきお母さんから聞いたんだけど」


ことり「今政府が、哨戒中の戦闘機をモメリンビルに向かわせるかどうかで揉めてるんだって」


ことり「制圧じゃなくて、威圧と監視のためらしいけど…」



梨子「アテに出来ないかな…そんなのじゃ」


梨子「やっぱり私たちで何とかするしかないみたい」


希「梨子ちゃんまさか…」



梨子「強襲チームとヘリの用意を。可及的速やかにモメリンビルへ向けて出発します」





ダイヤ「ぬっ…ぐぐぐぎぎぎぎ…!」



ヒデコ「なんだこのババア特殊部隊あがりか…?」グググ



ダイヤ「失敬なっ、婦警のお姉さんでしょ!?」



ヒデコ「お、お前みたいな婦警がいるかあああああ!」



善子(ひいいいい、この人たち絶対おかしい! どうしてそんな怖い顔できるのよぉ)




掴み、離れ、また取っ組み合い。

怒れる猛獣の如く激しくぶつかり合う二人から、善子は転がるように逃げ回っていた。




ヒデコ「畜生殺してやる!仲間たちの仇だ!子宮を抉り出して食ってやるぅ!」



ダイヤ「そんなもの、とっくの昔に犬の餌にくれてあげたわ!」ダッ



善子「わわっ、こっち来ないでよ二人とも…ひゃあ!?」ズルッ



コンソールの足場から、文字通り動転した善子が滑り落ちるのと同時、
勢いづいてヒデコの奥襟を掴んだダイヤは、そのまま相手を近くにあったPCチェアの方へ放り出した。


ダイヤ「おすわり!」


ヒデコ「う゛ぁああ!?」ドサッ


間抜けな姿勢で椅子に乗った彼女の首を押さえたまま、
遊び半分の子供がショッピングカートを走らせるように、その身体を椅子ごと向こうへ押しやる。



ダイヤ「身重の方は段差にご注意を!」ガーーーーーーッ



勢いよく足場を滑る椅子が下のフロアへ通じる階段に達するのと同じ頃、
善子は冷却装置に直結する金網の真上に落下していた。



善子「いったぁ、へぅあっ!?」バキャン!



衝撃で金網のロックが外れ、不運な自称堕天使は冷却システムのさらに底へ落ちていく。




ヒデコ「がっ…!ぐぁ…!げあ…っ!」


椅子から投げ出され、何度も宙返りを繰り返して段差に全身を強打しながら。



善子「あだっ、なにこれ滑っ…きゃあ!」


幾本も突き出し交差した、霜で覆われたパイプ群に弄ばれるように。



転落を続ける二人はダイヤの視界から消え去ってしまった。





ダイヤ「くっ…善子さん返事をして!」


ダイヤ(暗くて底が見えない。どこまで落ちてしまったの)



















善子「あぅぅ…っ」


善子「痛いし寒いしなんなのよもぅ」



善子「ダイヤ聞こえる? 何とか生きてるわぁ!」




「善子さん!? 良かった…」




善子「ここをよじ登るのはちょっと無理! またダクトがあるからそこから抜け出してみる!」




「気を付けて!」




善子「まったくなんて不運…いや逆にこれはツイてる方?」



善子「ダイヤと一緒にいると感覚マヒしちゃうのよね…」




ヒデコ「ヒュー…コヒュー…」


ダイヤ(善子さん…私がもっと注意していれば)



階段の下で、血まみれになって不規則不気味な呼吸を繰り返す敵を見下ろしながら、乾いた唇を噛む。

一歩間違えれば善子もこうなっていたかもしれない――



ダイヤ(悔やむのは後。今は情報を引き出さないと)チャキン



ここまで下りる途中で拾ったハンドガンの装填状態を確かめる。

自分の知っているのとは大分形が違ったが、刻印からベレッタ社の、恐らくは新型モデルのようだ。




ダイヤ(何か縁があるのかしらね)



思えば初めて人を殺した時も階段で、一緒に転がり落ちて相手の首をへし折った。

その時手に入れたのがベレッタ・ピストルだった。


ルビィを人質に取られているのも同じ。こうして傷だらけになりながら、あの時と同じことをまた…



因果めいたものを感じつつも、決定的な違いに至る。


旧型の、どこか気品と優雅さを感じさせたフォルムから、無駄を削ぎ落された攻撃的な形状に。


拳銃も自分も、あの日から随分と姿形を変えてしまっている。



ダイヤ(もう戻れないのかしら。あの頃には…)



ヒデコ「コヒュー…ヒッ、ヒッ、フーッ…」


ダイヤ「妹は何処です。答えなさい…!」チャキッ


ヒデコ「……だ……だりぇ、が…こたぇ」



 ピーッ ピーッ



『ヒデコさん? 状況の報告を』



ダイヤ「無線機持ってたの…」カチッ



『あーテステス。聖良さんよね? ヒデコさんはラマーズ法の講習に出かけたので私が代わります』


聖良「!」


ルビィ(お姉ちゃん…!)



『さて、これで鹿角サーカス団は残り何人かしら。あ、答えたくなければ構わないわ』




『――ちょいとお待ちを。今ヒデコさんが帰ってきたから。代わるわね』












ダイヤ「ほら、何か喋りなさい」



ヒデコ「……っ」



ヒデコ「い…いっ、いまちかしゃんがいにいるっ!っは、は、はやふおうへんを」



――BNAG!BANG!







『い…いっ、いまちかしゃんがいにいるっ!っは、は、はやふおうへんを――タァン!タァン!』


ルビィ「ピギッ」


聖良「っ…」




『――ザザッ…お聞きになった通りです。いっいっ今いる三階からそちらへ乱暴し、し、しに行きますわ』


花陽「ひゃっ」



『…それではごきげんよう』ブツッ



凛「どっちが悪役か分かんねえにゃ…」


千歌「え? なになに? どったの?」





ダイヤ「…」ゴソゴソ




ヒデコ「っ……ハッ…ハッ…ハッ」




顔の数センチ脇の床に空いた二発の弾痕を見て、冷や汗を垂らしながら浅い呼吸を続けるヒデコ。

そんな彼女から予備マガジンを収納したショルダーホルスターを剥ぎ取ると、手早く止血と簡単な応急手当を施し始めた。



ダイヤ「貴女運がいいですわ。数分前なら首をへし折っていたところです」



ヒデコ「……なんへ」



ダイヤ「もうこれっきりにしたいのです。こんなことは」





ダイヤ「………これでよし。そこでじっとしていなさい」



ダイヤ「後でお医者様を呼んであげます。代わりにこの無線機は貰っていきますわよ」



 ズリズリズリ…



善子「迷った…ここどこ?」


善子「とりあえず外に出ましょっか……あれ、このカバー外れないわね」ガコガコッ


善子「フフ…またしても堕天空手の真髄を披露する時が来たようね」


善子「受けてみよ、ルシファーズハンマー!」バァン



 Bi-! Bi-!



善子「げっ…」


 ダッダッダッダッ…


善子(誰か来る!隠れなきゃ…!)




フミコ「あっち行けこっち行けって。余計な手間増やしてくれちゃってもう」ブツブツ


 カツカツカツ…



善子(……行ったかな)


善子「今のうちに、あいつが行ったのとは逆の方向に…」ソソクサ





善子「って行き止まりじゃない!」



善子(いや、ここ何かの入口ね。分厚い扉…)



善子(あの人こんな所で何してたのかな)



【セキュリティコードの入力が必要です】



善子「このタッチパネルで開けるのね。うわ、何この数列…暗号化されてる」


善子「……」


善子(目まぐるしく変化し続ける5桁×7列の数字…これ見覚えある)


善子「もしかして…!」ゴソゴソ

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」




 ウィーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



善子「ホントに開いちゃった…」


善子(例のバイトで組んだ<ガブリエル>に解読させたら一発で)


善子「あのアルゴリズムはこの扉を守るためのものだったのね…」



善子「ひゅっ、この部屋さむっ。空調効かせ過ぎじゃない?」


善子「…まあこれだけデカいサーバーがあれば当然か」


善子(それで敵さんはここから何を盗もうとしてたの?)



善子「なにこれ、アタッシュケース型のハードディスク…? かっくいぃ…」ガチャ



【ダウンロード:100パーセント】



善子(この表示は金融データの――なるほどこういうことだったのね)



善子(確かに今の時代、現金や金塊盗むよか遥かにスマートだけど)




善子「……さて、どうしようかしらこれ」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」




 ウィーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



フミコ「――? そこにいるのは誰!?」


善子「!」ビクッ



フミコ「動かないで!そこで何してるの!?」チャキッ


善子「わ、私を撃つと後悔するわよっ!?」



フミコ「何ですって…」


善子「私をこっ殺したらあなた達の計画もパーよ!? そそそっそれでもいいっての??」



フミコ「あなた何をしたの…」


善子「へっ、へへへ…何したと思う?」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」



『ザザッ――さて、そろそろ死神の足音が聞こえてきましたか』



聖良「…ゴキブリの間違いでは? この街には多いですからね」


聖良「本当に参りますよ。自分が罠にかかってるのも分からずもがく耳障りな足音には」



『気を付けた方がいいですわよ。そちらがゴキブリホイホイだと思っているそれは、実は猛獣の檻ですから』


『そして貴女の墓標でもある。何か刻んでほしい言葉があれば、リクエストは今のうちに』


聖良「クス…」


聖良「ダイヤさん。あなたが何を考えているか分かりますよ」


聖良「こうやって会話に集中させることで、妹さんより自分に注意を引こうって算段ですよね」


聖良「威勢の良さは変わらずですが内心穏やかではないでしょう。そちらの焦りが私には手に取るように分かります」


ルビィ(お姉ちゃん…)



聖良「ですがこうは思いませんか?」


聖良「そちらの挑発にいい加減痺れを切らした私が、今すぐ目の前にある頭を撃ち抜くかもとは」


ルビィ「…!」




ダイヤ「…それはあり得ませんわ」



『どうしてです?』



ダイヤ「だって貴女はそんな方じゃありませんもの」


ダイヤ「常に冷静なリーダーたろうと努め、確実な勝利のために用意した手段を一時の感情に流され台無しにしたりはしない」


ダイヤ「そしてこの私のことを恐れている」


ダイヤ「妹はそのための切り札です。手放すはずがありません」




『………』




ダイヤ「…」ドックンドックン




『確かにその通りです。むやみに人質を傷付けるのも本意ではありません』




ダイヤ「」フゥ




凛「今度はどっちが勝つかな」


千歌「えーっと…聖良さんの方から無線を切るに一万だ!」


花陽(千歌ちゃん声大きいよぉ)




聖良「ダイヤさん。考えてみたんですが、私たちは少しお互いのことを誤解しているようです」


聖良「出会い方が良くなかった。本当はもっと仲良くできるはずですよ」



『お休みの時間にはまだ早くてよ。私が行くまでちゃんと起きててください』



聖良「まあ聞いてください。私はあなた方の敵である悪党やテロリストの類とは違います」


聖良「これは全て国のためなんです。私の前歴は知ってるんですよね?」


聖良「昔からずっと不満でした」



聖良「何故真面目に努力する者ほど足を引っ張られるのか。ストイックに上を目指すことの何がいけないのか」



聖良「私は警告してきました。こうなってからでは遅いと。その為の準備は怠るべきでないと」



聖良「その言葉は聞き入れられず、卑劣なやり口で排斥されましたけど」



聖良「しかし気持ちは今でもあの頃のままです。私は、この国を想っているんです」



『だから自分で破壊すると? 矛盾してないかしら』


聖良「他国のテロリストにされる前で良かったですよ。少数でも確かな技術を持った精鋭たちの手にかかればこの通り」


聖良「これが、この国の現状です」


聖良「しかもまだこの程度、アポカリプスの体験版といったところでしょうか。本気になればいくらでも酷く出来ますから」



『貴女は今さぞかしいい気分でしょうね。世界が燃え上がる様を見るのは楽しかった?』



聖良「私は混乱と殺戮を望む愉快犯じゃない。それ見たことかと思う気持ちが多少あったのは否定しませんが」


聖良「それだけです。ファイヤーセールはあくまで手段でしかない。遊びでやってるんじゃないんですよ」



『……そう』



『だから貴女は最低だと言うのです。私が昔葬った悪党たちは、まだ分別された方のゴミだったと気付きましたわ』


聖良「いいですか。世界が燃え上がることなんて誰も望んじゃいません」


聖良「私が壊したものは全て元通りに出来るんです。この国が誠意を示してくれれば」



『誠意ですって? 貴女も結局はお金が目的?』



聖良「金銭には興味ありませんよ。その気になれば不自由はしませんしね」


聖良「この施設に保存されているのは日本という国の富を数値化したデータです。これらを丸ごと頂いた暁には」


聖良「協力して頂いた皆さんへの報酬、そして残りは政府との交渉材料に使わせてもらうつもりです」



聖良「この国のサイバーセキュリティを根本から見直すための…ね。この事件で彼らは金の正しい使い道を学ぶんです」



『……ああ成程』



『やっと分かりました。要するにお金でプライドを買おうというわけ…』



聖良「…相変わらず口の悪い」



『事実でしょう。憂国だのなんだの御大層に。結局は自分のことを認めさせるための壮大な自作自演じゃないですか』



聖良「あなたなら分かるはずです。国のために尽くす人間の努力は正しく報われるべきだ。違いますか?」



『報いが欲しいのなら、私が命の小切手を切って差し上げます。額面の安さを見て卒倒しないことね』



『いいこと。ぼやくのは主役の特権です。時間稼ぎのためとはいえ、これ以上悪党のメソメソした身の上話を聞くのはたくさん』



『トンネルの惨状を貴女たちにも見せたかった……それだけじゃありません』



『ここに来るまで、明かり一つなく静まり返った街を見てどう思いました? 何の罪もない人々が今、家の中で肩を寄せ合い震えているの』



『ここまででもう貴女を処断するには十分な理由ですわ。覚悟なさいこのジャガイモ女、揚げた後で畑に蒔いてあげましょう』



『誰にも認めらずぼろきれのように死ぬのが貴女の運命です。ちっぽけな自尊心を満たすためだけに、無関心に踏みつけられた多くの命のように』



『そちらにも命の軽さを教えてあげます。座して死を待ちなさい』





千歌「……」


凛「……」


花陽「……」



聖良「…呆れた」



聖良「まるで話にならない…ここまでとは」



ルビィ「……」



聖良「…あなたとなら」



聖良「真面目に話すかもしれませんね。ルビィさん」スッ




ルビィ「……」



ルビィ「お姉ちゃん…聞こえる?」




『…ルビィ』




ルビィ「お姉ちゃん」




ルビィ「敵はあと六人だよ」


――パァンッ


ルビィ「っ…」ヒリヒリ



聖良「……」



ミカ(うわっ、あの人が手をあげるなんて。自分でも信じられないって顔してるし…)



『ルビィもう少し頑張りなさい。すぐに会えま』ブツッ




千歌「やった、チカの勝ち♪」サッ


凛「ちぇ…」っ諭吉




聖良(…いけない。深呼吸を)




聖良「フーッ…」



 ガーッ



フミコ「聖良さん! トラブルが…」



聖良「……すみません。何ですって?」



善子(げっ…マズい時に来ちゃったみたい)





フミコ「これ、見てください」ガチャ


【ww%7d@f9YhB2pT0?】



花陽「あわわわわ…ハードディスクのデータに新しい暗号をかけられちゃってます」



千歌「え? チカたちのお金はどーなっちゃったの?」


花陽「このままだとデータが使えないから引き出せません」


凛「それは困るよ!」




善子「ちなみに、どこかにバックアップ用のデータ転送してたみたいだけど。そっちの方にはウィルス送っといたから」


善子「つまり、このヨハネの<ガブリエル>が再設定した暗号を解かない限り!あなた達の計画はご破算ってワケよ!」


善子「どう?折角前々から準備して前日に現地入りして何時間も並んでやっとお目当ての品を前にして財布をすられたことに気付いた感想は!?」


善子「さあ解けるものなら解いてみなさい、普通にやったら人間の寿命じゃ無理でしょうけどね!ククク…アッハハハハハ!!!」



善子(決ぃまった気持ちいい~!今のあなたメチャクチャ主人公してるわよ、ヨハネ!)


善子(嗚呼、テロリスト達から向けられる殺気立った視線が心地よくすら――)



善子(感じるわけないでしょ!? 今にもチビりそうよぉ…)


聖良「小泉さん。解読できますか?」


花陽「………多分、時間があれば」


聖良「はぁ…頼もしい返事をどうも」



善子「そ、それにしてもこれだけ大掛かりなことしといて、結局目的はお金なんてちょっとがっかりよ」


善子「スケールの割にみみっちいっていうか、安っぽい動機」


聖良「そうですね。もう黙っててもらえますか」



善子「…ウシチチ女」ボソッ


善子(おっと口が滑った、聞こえてたらやばいわね)


善子(やさぐれお嬢様の口の悪さが感染っちゃったかな…)


善子「…ん?」



ルビィ「……」



善子「……」



ルビィ「…」ジーッ



善子「えっと…」



善子「血が垂れてる」


ルビィ「へ?」


善子「口のところよ。動かないで」



善子「拭いてあげる…手ぇ縛られてるからちょっとキツいけど」


ルビィ「ん……ありがと」


善子「歯を折られたの? 非道いことするのねあいつら」


ルビィ「私が抵抗したせいなんですけど…」


善子「黒澤ルビィさん…よね?」


ルビィ「えっ、どうして私の名前…」


善子「ダイヤから聞いてるわ。私は」


ルビィ「あ、あの…!」



ルビィ「さっきから見てて思ったんですけど、ひょっとしてYOHANEさんだったりしますか?」


ルビィ「精霊降ろしてみた動画とかで有名な! あ、間違ってたらごめんなさぃ…」



善子「それを知ってるなんて……あなたひょっとして私のリトルデーモン!?」


ルビィ「は、はい! 先週の【月夜に悪魔と踊ってみた】とっても良かったです!」



凛「踊ってみた…かぁ」


凛「千歌ちゃん。凛ね、本当はダンサーになりたかったんだ」


凛「でもそれだけで食べていくのはキツくて。世の中結局悪いことやった方がずっと楽にお金稼げるんだよね」


凛「だからさ、こんな凛を哀れに思ってくれるならさっきの一万円返して――って千歌ちゃん聞いてる?」



聖良「星空さんちょっといいですか」


聖良「黒澤ダイヤを始末すれば、理亞の取り分はあなたにあげましょう」


凛「…!」


聖良「やってくれますか?」


凛「」コクッ


花陽「っ…聖良さん、大変です!」


花陽「海自のF-35B……戦闘機がここに向かってきます。あと数分で…」



聖良「別に問題ありません。私たちはこの二人を連れてすぐにここを出発します」


聖良「ただし監視だけは怠らないでください。出撃コードの解析も忘れずに」



花陽「は、はい…!」カタカタカタカタ



凛「かよちん後で合流しよ! 凛はここで邪魔者をやっつけるにゃ」



ルビィ「……」


ルビィ「お姉ちゃんは負けません」


ルビィ「私たちのこと、どこまでも追いかけてくるもん。やっつけられるのはあなた達のほうです…!」



聖良「……」



善子「そ、そーよ! 今のダイヤは背ビレが溶け出したゴジラみたいなもんなんだから!メルトダウン一歩手前の暴走核弾頭よ!」


千歌「アハハ、それって死ぬ寸前じゃんかー」



善子「ちょっとちょっと…!」ヒソヒソ


善子「気持ちは分かるけど、今は下手に相手のこと刺激しない方がいいわよ? 逆上させたらヤバいじゃない」


ルビィ「ヨハネちゃん…さっきはカッコよかったのに」


善子「悪かったわねビビリで。あなた達姉妹が勇敢過ぎなの。流石あの人の妹ね」



ルビィ「…ルビィは」



ルビィ「本当言うと、すっごく怖いよ…」



ルビィ「悪い人たちの人質になるのはこれで三度目だけど…何回やっても慣れないよ、こんなの」


ルビィ「ルビィね、生まれた時からグズでノロマで…いつもお姉ちゃんに迷惑かけてた」



ルビィ「お姉ちゃんが家を出ていかなきゃいけなくなった時、ルビィがその代わりにならないといけなくなった時」



ルビィ「変わらなきゃ…強くならなきゃって、思ったの」



ルビィ「お姉ちゃんも…昔からそれを望んでたみたいだったし」



ルビィ「だってそうだよね? 黒澤家の当主が…いい歳した大人がいつまでもおどおどしてお姉ちゃんお姉ちゃんって」



ルビィ「こんなんじゃ示しがつかないって、私だって分かってたもん…ずっと前から」


ルビィ「ここ最近、ルビィの方からお姉ちゃんのこと避けるようになってた」



ルビィ「お姉ちゃんに甘えなくてもやってけてるんだって証明したかったのかも…」



ルビィ「でも…そんなルビィの態度はお姉ちゃんを傷付けてただけみたいで…」



ルビィ「ルビィはどうしたら良かったんだろう…? バカだから分かんないよ…やっぱり私ってダメダメで…」



ルビィ「全部…こんな風にルビィが弱いのがいけなかったのかな?……きっとそうだよね…」



善子「あの姉にしてこの妹ありってトコかしらね…」


ルビィ「え…?」


善子「あなたもちょっと頭が固い感じ?」



善子「どーして物事をゼロかイチかでしか考えられないのかな。デジタルの世界じゃどちらも必要不可欠なのよ?」


ルビィ「ど、どういうこと…?」



善子「あー…つまりさ」



善子「自分のやれることはしっかりやって、それでもどーしようもなかったり甘えたくなった時には」



善子「フツーに頼っちゃえばいいんじゃない? 何の捻りもないド直球な回答で悪いけど」



善子「それの何がいけないの? 姉妹じゃない、あなた達。いくつになってもね」



ルビィ「……」


善子「もちろんその…兄弟いる人たちって、あなたが言ったみたいに複雑な事情やら感情やら色々あるんでしょうけど」


善子「私一人っ子だからそういうのは分かんなくて…」


善子「だからそんな単純な話じゃないって言われたらそれまでなんだけど」



善子「でもね、そんな私だからこそ単純に思ったの」


善子「姉妹っていいなって……昨日からダイヤのこと見てたらさ」


善子「ちょっとあなたのことが、羨ましくなっちゃった」


善子「そういう関係を…変なプライドとか気負いで拗れさせちゃうのはやっぱり勿体ないっていうか…」


ルビィ「ヨハネちゃん…」



善子「だーっ今のナシナシ!」



善子「堕天使ヨハネは孤高の存在、こんな女々しい戯言は言わないの」




善子「…だから今のは人間、津島善子の言葉よ。間違えないでね」




ルビィ「……うんっ、善子ちゃん」


善子「善子じゃないヨハネ!」


ルビィ「え…でも今善子って」


善子「もうヨハネに戻ったの!」


ルビィ「そうなんだ…えへへ」




花陽(この人たち人質の自覚あるんでしょうか…)





 キィィ…


ダイヤ「…寒っ」ブルッ


彼女が足を踏み入れたのは、四方から吹き出す冷気と青白い照明に彩られた氷の世界だった。



ダイヤ(ここは何の部屋なのかしら…)


傍目には円形、その実十八角形にデザインされたその空間は、MOMENT RINGの建物内を垂直に貫くシャフト。

この施設全体が巨大な円柱型の冷蔵庫のようなものであり、ここはその冷却システムの中心部。

シャフトの中央にかけられた細いキャットウォークが、扉と扉を繋ぐ唯一の移動手段らしかった。



ダイヤ(扉を抜けるとそこは雪国でした――なんて浸ってる場合じゃありませんわ)


キャットウォークに一歩踏み出した途端、ジャリッとした感触と共にその縁から氷の塊が剥がれ落ちる。


見下ろせば、すぐ真下にも同じように伸びた足場やパイプ類が十字状に交差しており、
頭上や壁面を見やれば冷却水を循環させるホースが無数に這っている。


ダイヤ(まるで氷漬けのジャングルジムですわ)






――BANG! チュイン!


ダイヤ「!」


そんな零下の世界、ダイヤの眼前で小さな火花が飛び散った。



凛「あぁんもーっ、また外しちゃった…」


シャフトの底より悔しげな呻き。

眼下よりの銃撃で千切れたホースから、アクアブルーの液体が吹き出している。



ダイヤ「ッ」BANG!BANG!BANG!



すぐさまベレッタで応射。

下層の狙撃手は弾かれた様に動き出し、近くにあった制御盤を踏み台にして頭上のキャットウォークへ駆け上がった。


――BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!



凛「うわわわわわっ」


途切れることなく降り注ぐ銃弾に追い立てられるように、足場からパイプ、
そこからさらに別の足場へ飛び移って、あっという間に射界の外へ。

薄氷で覆われたアスレチックの上だということをまるで感じさせない身のこなし。



ダイヤ「っ…」ガチャッ


見覚えのある軽業に舌打ちしながら、弾切れの銃から空のマガジンを振り落とす。

落下した空弾倉は、梁の下に隠れた凛の目の前を通過してシャフトの最下層――
高速回転を続ける大型冷却ファンの隙間に吸い込まれていった。



凛(チャンス!)


相手の弾切れを悟った凛が、遮蔽物から顔を出して上層に銃撃を叩き込むも。

既にダイヤは一度扉まで後退しており、銃弾は空を切って再び火花を散らすだけに終わる。



ダイヤ「あの時の猫女、あなた生きてましたの!?」


凛「それはこっちの台詞だよっ」



軽口を叩きながら、銃に新しいマガジンを装填してスライドを閉鎖。

全く同じ金属音が、頭上からも聞こえてきた。



凛(撃ち合いじゃ敵わない。やっぱり近付くしかないか…)


決心して、得物を懐にしまい込む。



ダイヤ「いきますわよ…」


再び、ベレッタを構えたダイヤがキャットウォークに姿を現すと――



凛「ねえ、一つ教えてあげる!」


凛「みんなはもうすぐここを出る頃だと思うよ。あなたの妹を連れて!」



ダイヤ「なっ…」


凛(今にゃ!)


一瞬の空白を突いた見事なスタートダッシュ。

何かのメーターを足場に、壁を蹴って三角飛び、瞬く間にシャフトをひょいひょいと駆け上って
抹殺対象との距離を詰めていく。



ダイヤ「くっ…」BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!


眼下四時方向、かと思えば次の瞬間には二時、そして十時方向へ。

ほとんど壁を走ってシャフト内を縦横無尽に跳ね回る敵の動きに、ベレッタの照準は標的を捉え切れない。



ダイヤ「チョロチョロしないっ、弾が当たらないでしょう!?」BANG!BANG!BANG!BANG!


十八角形の中心で、ダイヤという銃座が下層の標的に翻弄される様は、さながら文字盤の上を狂い踊る時計の針のよう。



凛(あともうちょいっ)


ダイヤ(あと四発…!)



舞い散る火花と氷片を潜り抜け、遂に凛はダイヤの立つキャットウォークの真下に到達した。


ダイヤ「っ…」


瞬時に足元に銃口を向けるも、金網下に沿ってまとめて伸びる冷却ホースの束が邪魔で狙えない。

その隙に凛はホースに手をかけるや否や体操選手めいて身体を捻り、足場とホースの間のスペースに潜り込んでしまう。



ダイヤ「蜘蛛男のお次はハムスターですの? 節操のない…!」


「凛はどっちでもないやい!」


その挑発に応えるように踵の方からにゅっと顔を出した銃口を、ターンした余勢を駆ったつま先が蹴り飛ばす。



ダイヤ「お利口さんッ」


「ちえっ…」


武器を失った相手は即座にホースの上を滑って、シャフトの外へ通じるダクトの中に姿を消した。




ダイヤ「今度はモグラ叩きですか…」



ダイヤ(どうしましょう、今のうちに弾倉の交換を…?)



逡巡――その僅かな間に、ダイヤの頭上に口を開いた換気口から黒い影が躍り出た。


凛「頭上注意ってね!」バッ


ダイヤ「あッ…!」


裸の頭皮で全体重を乗せた足裏をモロに受けてバランスを崩した彼女はキャットウォークから転落。

反射的にホースの一本を把持してぶら下がる。



凛「へへっ♪」クルッ


楽し気に、凛はその場で側宙して身を投げ出したかと思うと反対側のホースを鉄棒代わりに。

そのままメダリストの鉄棒運動よろしく両足揃えのキックをダイヤに見舞う。



ダイヤ「ぁあうっ!!」


痛烈な一撃を受けてさらに落下、二階分下の足場の縁に何とか掴まる。

顔の前に、さっき自分が蹴り飛ばした凛の銃が落ちている。


ダイヤ「これでも喰らいなさい…!」


すぐさま手にしたそれで頭上に反撃――その銃口が自分へ向く刹那、
驚異的な反射神経でホースから手を放した凛は射線から逃れ、下の足場に着地。



ダイヤ「ッ…」


凛「!」


素早く狙いをつけ直た銃の引き金に圧が加わる一瞬間前、再び足場より身を投げ出して
先程と同じ手順で潜り込んだホースの上からダクトに退却するまで三秒足らず。


ダイヤ(――速い、速すぎますっ)


弾丸より疾く――正確には照準から撃発までの数瞬で危機を察知し神速の回避行動をとる様が、
常人の目には銃弾を躱しているように映った。



ダイヤ(またダクトに…今度はどこから来るというの?)


キャットウォークによじ登って、思考する。



ダイヤ(狭く足場の不安定なこの空間は彼女の独壇場)



ダイヤ(接近を許せば体術では勝ち目はなし。しかも相手は銃弾より速く動く。どうすれば…)



ダイヤ(考えなさい、考えるのです…周りに何か使えそうなものは)



ダイヤ「……」


ダイヤ「そこです!」BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!



凛「アハハ!どこ狙ってるのー?」バッ



突如、頭上目掛けて残りの弾を乱射し始めたダイヤを嘲笑うように、足元から飛び出してきた凛が次の瞬間には眼前に。



ダイヤ「くっ」


凛「遅いにゃ!」


銃口を向け直す暇もなく足刀がそれを弾き飛ばし、さらに連打でダイヤを再び足場から叩き落そうとする――その前に。



ダイヤ(ネズミ捕りにかかりましたね――!)


凛「えっ」  ヒュンヒュンヒュン――



凛の真横から、鞭のようにしなった黒い塊が襲い掛かった。

さながら毒液を吐いて突進してくる大蛇の群れのような――その正体は断面から冷却液を垂れ流す千切れたホースの集団。

頭上のキャットウォーク下に束ねられていたものをダイヤが銃撃で断裂させ、時差攻撃に利用したのだ。



凛「ばっ…!」


この距離じゃ自分ごと――横殴りの勢いに抗えず、至近距離にいたダイヤを巻き込んで。

二人はまとめてキャットウォークから弾き飛ばされ――











凛「は、放してよ! 重いじゃん!」


ダイヤ「……くっ」



まるでサーカスの空中ブランコのように。


天より垂れ下がったホースの束に両脚をがっちり絡めて逆さ吊りになった凛。


その左手首に巻き付いたミリタリーウォッチのバンド部と肌の隙間に指を引っかけ、片腕で全身全霊ぶら下がるはダイヤ。


彼女のすぐ真下では、冷却ファンの巨大な回転刃が唸りをあげていた。



ダイヤ(何とかしてよじ登らないと…!)


凛「いい加減諦めて落ちてぇ…!」


ダイヤ「お断りです…っ」


ハードな使用環境を想定した軍仕様なのが幸いし、腕時計のバンド部は彼女の体重に耐え切っている――今のところは。



凛「フーッ、シャーッ!」


腕を振り爪を立て、それでもダイヤの指は離れない。

凛自身この体勢では派手な動きは出来ず、一刻も早く振り落とさねば共倒れになることは必至な進退窮まった状態。



凛(そうだっ)


起死回生の閃きは至極単純。


凛(時計を外しちゃえば!)


引き攣った笑みを浮かべ手首を弄り始めた凛の様子でダイヤも察する。



ダイヤ(マズい、このままでは――何か、何かありませんの!?)


ダイヤ「――!」



丁度顔の高さ、数十センチ先の壁に凍り付いたバルブハンドル。その上には冷却液という表示が。



ダイヤ(冷却水のバルブ?)



そこで気付かされる。凛が両脚でしがみ付いているホースの断面。



ダイヤ(さっきまで吹き出していた冷却水が止まって…)



恐らく破断等の異常を感知すると自動で弁が閉鎖する仕組みなのだろう。


これをもう一度開ければ…!



凛「うう、外れない…このっ」ガチャガチャ



ダイヤ(やるしかありません)



幸い相手は腕時計に夢中でこちらに関心を払っていない。



ダイヤ「ふ……っっっ」


目いっぱい手を伸ばす。それでも二十センチほど足りない、届かない。




凛「悪く思わないでねっ、凛にはお金が必要なの――!」



ダイヤ(もう少し――もっと、限界を超えて――)



凛(外れろぉ…!)



ダイヤ(届いて…!)


届きそうで届かない――ハンドルに、妹の姿が重なる。



ダイヤ「ん…ああああっ!」



一気呵成、掴んだハンドルに掌の皮膚が張り付いた。



ダイヤ(好都合ですわ…!)



凍傷の痛みをものともせず、渾身の力でバルブを解放――



凛「これで終わわわっ!!??」SPLAAAAAAAAASH!



吹き出した大量の冷却水が股下から凛を直撃し、波打つホースは猛り狂う。



バルブハンドルを新たな拠り所としたダイヤと対照的に、今度こそ寄る辺を失い頭から落下する凛は
自ら最後の命綱――自分とダイヤを繋ぐ腕時計を外してしまっていた。



凛「―――っあ」



 ブォンブォンブォンブォン―――ザシュン!


ダイヤ「…くっ」


パッと血煙、一緒に弾け飛んだ人体のポップコーンを浴びて顔を背ける。

巨大サーバーを冷却し続ける使命を帯びた大型ファンは、小さな異物を巻き込んだことなどまるで頓着せずに回転を続けた。



ダイヤ(ご愁傷様ですけど…これも人生の皮肉というやつです)



さっきまでぶら下がっていた方、今は痺れ切ってだらんと垂れ下がった片腕の指先には、
凛の腕から外れた時計が辛うじて引っかかっていた。


文字盤のガラスに付着した冷却水が早くも凍り付いて判読を困難にしていたが、
タフな設計の内部機構はこの寒冷下でも回転を止めず、指針は確実に時を刻み続けている――ぐずぐずしている時間はない。



ダイヤ(こんな所で立ち止まってる場合じゃありません。まずはハンドルから手を剥がさないと)



ダイヤ「ふぅ…はぁー……んんん゛ん゛っ!!!」ベリベリベリ



【MOMENT RINGビル 正門前】


そろそろと明るさを取り戻し始めた冬空の下、
ビル前にヒフミ班が乗り付けた緊急車両のハイエースに慌ただしく資材の数々が運び込まれていく。



フミコ「これで荷物は全部ですね。この二人を除けばですけど…」


よしルビ「……」


ミカ「本当に追いかけてくると思う? あのハゲモグラ」


花陽「り、凛ちゃんが何とかしてくれるはずです…きっと」



聖良「星空さんを待ってる余裕はありません。出発します」


聖良「私たちはこの車で。フミコさんはトレーラーで少し後から着いてきてください」



千歌「さあ乗って乗って!」


善子「痛っ、押さないでよ…」



 ブロロロロロロロロ…


フミコ(うーん、貧乏くじ引かされちゃったかな)


フミコ(盗んだ公用車に乗ってる皆はいいけど、もし警察とかに見つかったら真っ先に攻撃されるのトレーラーの私だよね?)


フミコ(これじゃ体のいい囮役じゃない…まあしばらくは大丈夫だと思うけど)



 ドンッ


フミコ「!?」


フミコ「なに今の、屋根が」 



「失礼します」ガチャッ



いきなり運転席のドアが開いたかと思えば、血の滲むダクトテープが巻きつけられた手がフミコの首根っこを捕まえた。

そのままのろのろと走行を始めたばかりのトラック部から、空き缶をポイ捨てるように彼女を放り出してしまう。



ダイヤ(何とか間に合いました…!)





聖良「さて、ハードディスクのデータを元に戻してもらえますか」


善子「…いやよ」


聖良「どうしても?」


善子「ええ」



聖良「…仕方ありませんね。高海さん、彼女を撃ってください」


善子「のわぁ!?ちょ、タンマタンマ!」


聖良「高海さん…? 聞こえてますか」



千歌「ねえ…あれおかしくない?」


昨日から無数の事故車両が放置されたままの幹線道路をひた走る聖良たちの車は、
間もなく高架にある多層構造のハイウェイと合流するインターチェンジに差し掛かろうとしていた。


その後ろから猛烈な追撃をかけるセミトレーラーは、事前の取り決めを無視して
フルスロットルで封鎖バリケードと放置車両を蹴散らしながら進撃してくるのだ。



『ザザッ――フミコさん聞こえますか? フミコさん?』


ダイヤ「残念私です。フミコさんはトイレ休憩とのことでさっき飛び出していきました」


『………』


ダイヤ「ビルに残してきたお友達も、今頃は回し車の中を走り回るのに夢中でしょうね」


ダイヤ「というわけで残り四人。今から貴女方のお尻へこのトラックで乗り込みますからお楽しみに」



ダイヤ(さて、挨拶はこのくらいにして…)


ダイヤ(この車CB無線機がついてますのね)



花陽「そんな…凛ちゃんが…」


聖良「小泉さん、F-35の出撃コードの解析は済みましたか?」



花陽「……へ」



聖良「出撃コードを用意してくださいと言ったんです」



花陽「あ……あああぁは、はい!今すぐに」カタカタカタカタ



聖良「折角ご足労いただいたのですから、ちゃんと仕事をさせてあげましょう」


聖良「後ろにいるテロリストの撃退任務をね」



――ドガァ! ガシャァァァン!


ダイヤ「ちぃ、放置車両が多すぎますわ」


ダイヤ(この図体じゃ避けきれませんし。ぶつかる度に減速して中々追いつけません)


彼女の乗っ取ったセミトレーラーは、電子機材を満載したコンテナ部とそれを牽引するトラック部で構成されている。

この状況では前者の質量が足を引っ張っていることは明らかだ。



ダイヤ(――ですがここからでも車のナンバーくらいは読めます)


ダイヤ「確か周波数の方は…」カチカチッ



ダイヤ「こちら黒澤ダイヤですわ。にこにーさん聞こえますか?」


ダイヤ「貴女のお部屋にお邪魔した時見たCB無線の周波数は25.2」


ダイヤ「これは貴女のチャンネルのはずです、にこにーさん聞こえているのでしょう?」



『ザザー……そんな人いないにこ』


『あんたが言うには私は本物のにこじゃないんでしょ?』



ダイヤ「認めます!貴女こそ唯一にして無二の偶像、大銀河宇宙ナンバーワンアイドル矢澤にこさんですわ!」


ダイヤ「今頼れるのは貴女しかいませんの。この無線をサイバー犯罪対策センターの桜内さんに繋いでください」



『…冗談でしょ?』


『ブラックハットリストの頂点に君臨するにこに、サイバー警察の回線をこじ開けさせて』


『あまつさえそのトップに繋げって? 正気の沙汰じゃない』



ダイヤ「無茶は承知です。でもお願いします、私の妹が敵の人質になっているの」



『………』



ダイヤ「貴女にも大切な人たちがいるでしょう…? お願い、同じ姉のよしみで…」



『……わかった。ちょっと待ってなさい』



ダイヤ「恩に着ます…ありがとう」




 ガタガタガタガタガタ…


聖良「まだ繋げませんか」


花陽「待ってください。今パイロットの無線を隔離しました」


花陽「出撃コードを送ります。コールサインはヨーソロー2」


聖良「ヘッドセットを」スチャ



聖良「コントロールよりヨーソロー2応答せよ」



『こちらヨーソロー2、感度良好であります。何でしょうか』



聖良「MOMENT RINGよりテロリストの車両が出発しました。大型トレーラーです」



『はっ、こちらでも確認しました』



聖良「前を走る緊急車両に近付けさせぬよう直ちに攻撃を。あらゆる兵装の使用を許可します」



『攻撃…でありますか? しかし自分は監視任務と』



聖良「ヨーソロー2これは命令です。余計なことは考えず速やかに任務を遂行せよ」



『りょ、了解――ヨーソロー2…エンゲージ!』




聖良「―――これでよしと」



聖良「ミカさん、高速には入らずこのまま直進を。怪獣同士の戦いに巻き込まれては敵いません」


ルビィ「……」


聖良「ご自慢のお姉さんが戦闘機相手にどこまでやり合えるか、見物ですね」



【サイバー犯罪総合対策センター】


梨子「強襲チームが用意できてない? どうして…」


希「無茶言わんといてよ…災害派遣で大変な時にヘリ確保するのだってやっとだったのに」



希「政府も対応を決めあぐねてるのに、ウチらの一存でどこからそんな人員を引っ張ってこいって言うのよ」


梨子「そこを何とかするのがあなたと南さんの仕事です」


希「いくらウチでも無理なもんは無理だって」


梨子「去年の忘年会の写真ネットにバラまきますよ?」


希「別にいいよそれくらい」



ことり「梨子ちゃん!」


梨子「あの後南さんと…へべれけのお二人がどこ行ったか私知ってるんですからね?」


ことり「ぴえっ、何でそれを…じゃなくて」



ことり「たった今無線連絡があったんだけどその相手が…!」



『ダイヤさん!? 今どこにいるんですか?』



ダイヤ「コミヤICのあたりです。聞いてください、テロリストたちはビルを発ちました」


ダイヤ「現在追跡の真っ最中です。それでお願いしたいことが」



その時だった。世界中の掃除機をかき集めて一斉にスイッチを入れたような、破滅的な大騒音が舞い下りてきたのは。



『―――……!……!?―――…』



忽ち無線の声はかき消されて何を言ってるか聞こえない。自分の声も、トラックのエンジン音すらも。

音の暴力は痛いほどに鼓膜を揺さぶり続けて圧を強め、その発生源がこちらに接近して来ることだけが知覚できる全て。

視界の端でサイドウィンドウに亀裂が走っている。



ダイヤ「何事っ!?」



雷鳴にも似たプレッシャーがびりびりと空気を震わせ、地鳴りが起きているのではという錯覚すら抱く。

いや、実際に前方に見える軽乗用車が小刻みに振動し、地面を滑り始めていた。


数百キロはある車体を震わすものの正体――

高架下のレーンを走るハイエースとトラックの間に滑り込んできたのは、
鉄の隼とか怪鳥などといった月並みな表現ではとても形容していい物体ではない。



ダイヤ「んまぁ…」



F-35BライトニングⅡ。

テロリストたちと自分の間に立ち塞がったそれは、何もかもがあまりに強大で規格外。


低速でホバリングしつつ高架下に脇からするりと入り込むという大凡常識外れのマニューバは、
パイロットがとんでもない凄腕なのか、F-35という機体の秘めたるポテンシャルが異常なのか、
或いはその両方か。


揚陸艦の甲板をはじめとする滑走距離を稼げない環境での運用を想定したこの機体は、
垂直離着陸機能を搭載する。


端的に言えばヘリコプターのような離着陸とホバリングが可能なのだ。


そのSVTOL機能をフルに生かしたF-35は今、ガンシップめいた挙動でトレーラーに牙をむいている。


通常の戦闘機ではあり得ない機動。

新幹線が路面電車の軌道に侵入して難なく走ってしまうような異質さ。


地表スレスレで空中静止した機体の周囲で事故車がじりじりと横滑りしていき、
垂直に傾いたノズルから吐き出される排気熱が道路の舗装を溶かし始めている。


こんなものは人間にしか生み出せない。

歪な進化を遂げたテクノロジーの集合体、グロテスクな浮翌遊要塞。



――GGGGGGGGGGGGG!!!!


何の前触れもなく、トラックの右隣にあったランドクルーザーが爆発を起こした。


近年増加している対テロ戦――地上車両掃討を意識してF-35の機体下部にマウントされたガンポッド。

そこから発射された25mm口径の徹甲弾が数発でSUVを引き裂くだけでは飽き足らず、斜め後ろの高架柱を粉々に打ち砕いていた。



ダイヤ「なんてこと…!」


トラックの牽引するトレーラーの背後で、支えを失った高架が崩落を起こして瓦礫と放置車両の雨が降り注ぐ。

兵装の中でも最弱の機関砲で、威嚇には十分すぎる圧倒的な破壊力を見せつけられるも。



ダイヤ「ちょっとそこ邪魔ですわよ、お退きになって!」


あくまでダイヤは、F-35が覆い隠してしまったテロリストの車両以外眼中に入れようとしなかった。

頑強さだけが取り柄の柱時計と揶揄された女と、最新鋭のハイテクステルス戦闘機。

新旧フェイストゥフェイス。一直線上に対峙した両者が今、交錯の時を迎える。

火曜
ロードショー



Next:#8「ダイ海自you空中決戦」        ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0


~♪~♪

善子「フフ、高ぶる高ぶるわ。荘厳よね…なんかこう、使徒とか降臨しそうな感じ」


善子「そういえばもうすぐクリスマスか。あなたもリア充爆発しろとか思ってる?」


ダイヤ「よくわかりませんが爆発は勘弁ね」


善子「ククッ、浮かれ気分の俗人たちは気付いていないのです。魔力満ちるこの日が聖夜と呼ばれる真の意味を…」


ダイヤ「さっきからそのミョーな喋り方はなんですの? シリアスな声色が間の抜けた顔と絶望的に合ってませんわ」


善子「なっ…なによそっちこそ!」


善子「今時お嬢様言葉とか流行らないわよ、気取るならまずはヘアースタイルから見直したら?」



ダイヤ「……」



善子「あっ…その、今のは言葉の綾よ」


善子「でも私だって……ねえ聞いてる?」



ダイヤ「危ないッ!!」



善子「え」


――プァァァァァァァァン



――ブオオオオオオオオオォォ キュイイイ


ダイヤ「待ってなさい。すぐに目にもの見せてあげる」



既に一度やったことだ。もう一回出来るはず。

アクアのハンドルを握り立体駐車場を駆け上っていく過程で、打ちのめされた気分も段々と高揚していく。


(飛べるよ――いつだって、あの頃のように)


ダイヤ「誰よ貴女」


幻聴のようなものまで聞こえ始めた。



ダイヤ(そういえば)


こんな時に何故か、昔観た映画の一場面が思い出された。いや、あながち場違いではないのかも。

戦いを目前にして、極限まで士気の高まったカウボーイが愛馬をいななかせると同時に何か叫ぶのだ。



ダイヤ(確か――)


そうこうしているうちに屋上まで到達した。

が、目一杯踏み込んだアクセルを緩めることはしない。


性能の限界まで加速した車が屋上の柵に達した瞬間、彼女はその言葉を思い出した。


揚陸艦の甲板をはじめとする滑走距離を稼げない環境での運用を想定したこの機体は、
垂直離着陸機能を搭載する。


端的に言えばヘリコプターのような離着陸とホバリングが可能なのだ。


そのSVTOL機能をフルに生かしたF-35は今、ガンシップめいた挙動でトレーラーに牙をむいている。


通常の戦闘機ではあり得ない機動。

新幹線が路面電車の軌道に侵入して難なく走ってしまうような異質さ。


地表スレスレで空中静止した機体の周囲で事故車がじりじりと横滑りしていき、
垂直に傾いたノズルから吐き出される排気熱が道路の舗装を溶かし始めている。


こんなものは人間にしか生み出せない。

歪な進化を遂げたテクノロジーの集合体、グロテスクな浮遊要塞。




ダイヤ「退いて!退きなさあああい!!」ブーッ!ブッブー!



戦闘機との距離が加速度的に縮まっていく。

トラックの周囲では無数の爆発が道路をえぐり耕し破片をまき散らす。


ダイヤはクラクションを、F-35は威嚇射撃の機関砲を撃ち鳴らして警告を促すも、両者一向に譲る気配はなし。



ダイヤ(元より曲げる気など…!)


今にもハンドルにかぶりつきそうな決死の形相で、互いの顔が見えそうなくらいにまで近接した戦闘機の操縦席に死線を飛ばす。




―――イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ ン゛



ダイヤ「!」


左上方に急上昇し始めたF-35の動きに合わせ、反射的に逆方向へハンドルを切った。

次の瞬間、それまでトラックの居た地点に機関砲の火線が。


故意か、それとも焦って失念していたのか、パイロットが機関砲のトリガーを引いたまま上昇した分だけ照準がズレたのだ。



ダイヤ「くっ…」


今の動きでトラックは、多層構造のハイウェイへ通じるインターチェンジに侵入してしまった。



ダイヤ「ええい、しゃらくさい…!」



左下、妹たちを乗せたテロリストの車が悠々一般道を逃げていく姿が映る。



ダイヤ(ルビィ…)




――B O O O O O O O O O O O O O O O M ! ! ! ! ! ! !



意識が逸れたのは一瞬。

前方の料金所が、上空より投下された誘導爆弾の直撃を受けて粉々に吹き飛ばされた。

凄まじい衝撃波がトラックの運転席にも伝播してこっちを忘れるなと言わんばかり。



ダイヤ「ッ、ッッッ――どうもっ! 無一文なので助かりましたわ!!」



立ち上る爆炎の中、穿たれた大穴が徐々に広がって道路が寸断されようとしているのが見える。



ダイヤ(ここで止まるわけには…!)



『ガギャギャギャギャ!!!――ギイイイイイインン――ザザザザッ』



希「さっきから一体何なんこの音…」


梨子「ダイヤさん聞こえますか? そっちで何が起きてるんですか!?」



『―――こ――――梨子さ――!』



梨子「ダイヤさ…」



『時間がありません、聞いて!』


『テロリストたちは妹と善子さんを人質にとって緊急車両で逃走中です!――ザザザ』



梨子「なっ…」



『―――ストが乗っている恐らくは盗難した公用ザザッには車両追跡システムが付いてるはずです』


『今から車のナンバーを言いまドガガガガッ!!!ゃあっ!?』



梨子「だっ、大丈夫ですか!?」



『っ―――私は今…撃を受けています……』


『ドッシャンガラン――んもぅ!悪党はあっちだと言ってるでし――』



ことり「どうなって…」


希「しーっ」



『……私に万一のことが――――後を頼みたいのです』



梨子「ダイヤさん…」



『ガガッ――必ず、二人を助け出してください』



梨子「……ええ、約束します」


梨子「車のナンバーを……はい、分かりました。すぐに照会を」



『感謝します。幸運を祈っててもらえると有難いですわ。それでは――ブツッ』



ことり「……」


梨子「ここで私たちが手をこまねいてる間、あの人は一人で戦っている…」


希「…」ポリポリ



梨子「行きますよ、私たちも。ダイヤさんを一人で死なせはしません」





――ギ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛ ィ゛



パイロット「……」



眼下の多層高架で、至近距離の着弾の衝撃に煽られみっともなくフラつきながらも
けなげに走行を続けるトラックの姿は見ていて哀れなくらいだった。


力関係で言えば芋虫と猛禽類、その数百兆倍くらいの開きがある。

今も戯れに放った銃撃がトレーラーのすぐ真横に炸裂し、路面をボロ雑巾に加工した。



パイロット(何やってんだろ、私)


パイロット(どうしてこんな場所でこんなこと……私は)


パイロット(分かってる、自分の気持ちに正直に生きれなかったせいだって)


パイロット(素直に…それが出来たらどれだけ簡単か)


パイロット(だから私は逃げ出したんだ。陸から、誰も自分のことを知らない場所へ)


パイロット(嫌なこと考えてる暇もない、自分のこと嫌いになってる余裕もない環境)


パイロット(海の上に。昔からの憧れを言い訳に利用して。そしたら)


パイロット(渡辺、お前は船乗りよりこっちの資質がある。艦載機のパイロットをやれ)


パイロット(はい、光栄であります! なんて心にもないことを)


パイロット(逃げ込んだ先でも、結局私は前と同じだった)


パイロット(今もこうして得体のしれない命令に……私は、私は)


パイロット「――はっ」


パイロット「っ…ダメダメ!何してるんだ、任務に集中しろ…!」



パイロット(――ん?トレーラー相手に何だこの脅威判定…コンピュータの調子が悪いのかな)



パイロット「それにしてもあの車…全然停まる気配がない」


パイロット(脇目も振らずこっちに突っ込んできた時も驚いたけど)


パイロット(道路を寸断して停めようとしたのに、そのままギリギリで突破しちゃうし)


パイロット「それだけ向こうも必死ってことだよね…当然か」



『コントロールよりヨーソロー2。状況を報告せよ』



パイロット「……」


パイロット「こちらヨーソロー2…現在目標と交戦中」


パイロット「目標は一向に停止せず。無人とはいえ周囲に多大な二次被害が。このままだと…」



『ヨーソロー2、貴女の任務は目標の停止ではなく破壊です』



パイロット「は……破壊………市街地の近くで、そこまでやる必要が」



『目標はこの国を大混乱に陥れたテロリストの一味。しかもコンテナには危険物が積載されている疑いが』


『このまま取り逃がして市民にさらなる被害が出た場合、貴女は責任を取れるとでも?』



パイロット「ううっ」



『繰り返します。ヨーソロー2、目標を完膚なきまでに破壊せよ』


『任務を完了するまで帰投は許可しません、オーバー』



パイロット「………そんな」



パイロット(嫌だ……また居場所を失うなんて)



パイロット「そんなのごめんだっ…!」




ダイヤ「っ…!?」


遥か前方に居並ぶ高層ビル群を望む急カーブ手前で、背筋に得体のしれぬ怖気が走った。

この感覚は何度も味わってきた――再び正面の視界にF-35の巨体が飛び込んできたのを見るや否や、
ハンドルを切りつつ身体を横倒す。


――GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG!!!!!!!!


先程までの威嚇とは違う、直接トラック部を狙った機関砲の掃射。

一発一発がコーラ瓶ほどある機関砲弾が一秒間に五十発という
悪い冗談のような勢いで撒き散らされ、車両の上部に襲い掛かる。



ダイヤ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛―――っ!!!」


ワイパーより上を木端微塵に粉砕され、無残な顔付きに整形されたトラックはそれでも
カーブを曲がり続け、F-35も旋回しながら攻撃を続行。


コンテナ部までもがずたぼろにされ、なおも逃げようとするそれへの追撃が
上層の道路を支える柱をも巻き込んで粉微塵にしたところでようやく停止する。


まさに銃撃ならぬ術撃。


空飛ぶ大怪獣の無免許医が吐き散らしたレーザーメスが、セミトレーラーの上半分を乱雑に切開してしまった。


パイロット「はぁ、はぁ…」


パイロット(やっちゃった…この指で人を)


パイロット「クソ、なんでこんな…」




ダイヤ「っはぁぁ!危なかった…!上の方が随分と涼しくなってしまいましたわ!」




パイロット「!?」




ダイヤ「もっとよく狙いなさいこのヘボパイロット! そんなので何かを護れますの!?」




パイロット(ピンピンしてる…何叫んでるのか分からないけど)



パイロット「うわあ顔怖っ……いかにもテロリストって感じだぁ」


今や長大なオープンカーと化したセミトレーラーは、
すぐ後ろで連鎖的に崩壊を始めた上層部の礫片から逃れるように加速を続ける。



パイロット(機関砲の弾は尽きた。あとはミサイルとスマートボムしか)


パイロット(このどれか一発でも撃ったら…今度こそ一撃で、確実に)



ダイヤ「まだやりますかっ!? いいでしょう、受けて立ちます!」



パイロット(……やらなきゃ。相手は凶悪なテロリストなんだ)



バイザー越しの視界に、上層からの落石を懸命に潜り抜ける運転手の姿が映っている。

技術の粋を極めたクリアな赤外線画像からは、その生存本能が剥き出しとなった表情までもが読み取れるようだった。



パイロット(あんなに生き延びようと…必死で)


パイロット「っ……」


パイロット(やらなくちゃ、私だって…!)



僅かな逡巡の後――対地ミサイル発射。



爆炎とそれに付随する黒煙がトレーラーの足元から巻き上がる。

コンクリ舗装の路面が波打ち膨れ、破片の間欠泉が噴き出してトレーラーを下から突き上げた。



パイロット「ッッ……くぅ」



結局直撃させられなかった。しかしどうだ。


爆発の余波に揺さぶられながら、トレーラーは後部から金属のねじれる異音を発して傾き始めている。

その流れはコンテナ部からトラック部の運転席へ伝播し、このままいけば横転は時間の問題で…



ダイヤ「ふあああぁぁぁ…!!!」ギギギ



ダイヤ(まだっ、ですわ…!)



ドライバーは物理法則に抗うことを止めていなかった。

何とか姿勢を回復しようと歯を食いしばってステアリングを切り、セミトレーラーは曲芸めいた片輪走行で踏み止まっている。



ダイヤ「負けません――こんな、ところで…!」



そのしぶとさ、諦めの悪さが、故障中と張り紙のされた運命のラダーを強引に傾け直そうとしている。



――ド ツ ッ


ダイヤ「わぉうっ!」


無理を通して道路に引っ付く。

ドライバーの意地に根負けして再びタイヤを接地させたセミトレーラーは、一度大きく跳ね上がると安定を取り戻す。



パイロット「な、なんて往生際の悪い…」


パイロット「…生え際はない癖に」ボソッ



その間、ヨーソロー2は追撃を加えるでもなく、ただ唖然としてこの奇天烈な光景を傍観していた。



パイロット(何なんだ…何なんだあの人は)



知らず知らずのうちに、F-35は高度を下げ、セミトレーラーに近付いていた。

他にいくらでも手段はあるのに、ヘルメットのバイザー越しやセンサー類を通してでない、
この目で直接、もっとよく見たいという原始的な衝動に突き動かされて。


機関砲の流れ弾とミサイルの直撃に破片を受け、崩落がさらなる崩落を誘発するハイウェイはもう限界だった。

多層式のそれが次々崩壊していく様は、ゆっくりと崩れゆくトランプタワーのよう。


ダイヤ「まだまだぁ…!」


トラックの進路上に、突如として新しいスロープが出現した。

崩れた上層の道路がへの字に折れ曲がって下層に突き刺さり、急勾配の坂となって立ち塞がったのだ。


一気に過大な重量物が突き刺さった衝撃でセミトレーラーの足元に亀裂が広がり、瞬く間に崩壊を始める。

立ち止まるという選択肢はなかった。




ダイヤ「登りなさぁぁい…!」ガコガコン


ギアをローに。しかしこの勾配を登り切るにはパワーが足りないのか。

坂の中ほどまで行ったところで徐々に滑り落ち始める。


エンジンのある足元から煙が立ち上っていることに今気付いた。

自分もこの車ももうボロボロだ。



ダイヤ「頑張って!」キキィィィィィ



ブレーキ、ブレーキ。白煙を吹き上げるタイヤがコンクリートにへばりつこうと悪あがく。


ついにトレーラーの後退が止まった。


しかし道路の崩壊は待ってはくれない。



――ガ コ ン ッ



ダイヤ「!」


またしても上層より落し物の気配。しかも今回は頭上から。



ダイヤ(危な――)


最後まで考える前に、背部のコンテナに飛び込んでいた。

直後、落下してきた元道路の一部がトラックの運転席を丸ごと押し潰す。




パイロット(何が起きてるんだ…?)



街灯に引き寄せられた羽虫のように、トレーラーの左側、少し離れた位置でホバリング中の
ヨーソロー2は、目の前で繰り広げられている一大スケールのピタゴラ装置に目を瞬かせた。


重量物にトラック部を潰されたことで結果的にその場に釘付けにされたトレーラー。

その連結部を軸として、コンテナごと徐々に左へ回転していく。


丁度九時を指し示す時計の短針のような動き。

コンテナが道路の縁を乗り越え宙にはみ出していく。



パイロット「ウソ…」


ある意味では高みの見物を決め込んでいたF-35に向けて、傾いたトレーラーの橋が架かった。

機体に向けて口を開いたコンテナの内部は、当然ながらえらいことに。



               ガ
             ラ
           ガ
         ラ 
       ズ
     ザ
   ザ
 ザ



ダイヤ(どうしてこう同じ日に何度も高い所から落ちそうになるの――!)


比較的緩やかな傾斜とはいえ満載していた電子機材の数々が滑り落ち、
それに巻き込まれる形でダイヤも一緒に空の旅へ。



パイロット「やば…!」


自身目掛けて垂れ下がるコンテナより吐き出された大量の落下物を、すんでの所で機体をバックさせ回避。

そのことに胸を撫で下ろす暇もなく、最後に飛び出してきたものはヨーソロー2の度肝を抜いた。



ダイヤ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ!!!!」



パイロット(人ぉ!!?)



ダイヤストライク――とはならない。


開きっぱなしのコンテナ後部、観音扉に辛うじて掴まりぶら下がっている。



ダイヤ「っく…ふぎぎぎ」



―――イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ イ゛ ン゛



ダイヤ「う――うるさあああああああいいいいっ!それマナーモードに出来ませんの!!!???」


ダイヤ「公共の場ではお静かになさい!!!」BANG!BANG!



――チュインチュイン!



パイロット「ひっ…」


コクピットの風防に弾かれた豆鉄砲に、ヨーソロー2は心底怯えていた。

自機のコンピュータが生身の人間を最高レベルの脅威と判定していることに最早何の疑問も抱かない。



パイロット(もう全部が信じらんないよ…信じられないけど)



パイロット(あの人は、自分の信じる何かのために戦ってるのかな)



パイロット(少なくとも、私と違って逃げずに戦ってる)



パイロット(自分と向き合うことから逃げて)



パイロット(あげく自分じゃない誰かからの命令に右往左往してる私に比べたら、よっぽど――)



【Alert! Alert!】


コクピット内に反響するミサイル警報のアラームに、ヨーソロー2は我に返る。



パイロット「い、いない…? どこ行った!?」


コンテナドアにぶら下がっていたはずのテロリスト(?)の姿が消えている。

慌てて機体全周――足元から真後ろまでをくまなく透過して視認できるIRセンサーを頼りにステルス女を探すも、
そんなことをする前に機体を離脱させるべきだったのだ。



ダイヤ「落ちろというなら落ちてやりますわああああああ!!!!」



コンテナ内で助走をつけ、何かを押しながら勢いよく飛び出してきた女が虚空に舞う。

その大ジャンプはコクピットのある機首を飛び越え、その真後ろで便座の蓋そっくりに開いた
リフトファン・カバーにまで到達、その縁に取り付いた。


ダイヤと一緒に投射されたのは、彼女が一度コンテナによじ登って中にあった機材で急造した即席爆弾。

椅子の上にデスクトップとモニターを電源コードで縛り付けたそれがカバーにぶち当たって落下、
真下にあるリフトファンに吸い込まれる。



ダイヤ「もうパソコンはうんざり!」



パイロット「うお――ぅわおおおああああ!!???」



リフトファンから火の手が上がった途端、コクピットのキャノピーが吹き飛んで、
ヨーソロー2は何が起きたかも分からないまま座席ごと宙に射出された。


リフトファンの故障――これはヘリで言えば片方のローターを失ったのに等しい。

機体のホバリングが不可能になったことを検知した自動脱出機構が働いたのだ。



ダイヤ「おいていくなんて酷いじゃありませんの! 一人で逃げ出すなんて!」


パイロットを失い墜落するに任せる機体に取り残されたダイヤはそれでも諦めない。


完全に制御不能となって、くるくると舞い落ちる20トンの木の葉と化したF-35から振り落とされぬよう、
両手両足両顎、全身を使って機体にかじりつきながら全霊で生還の道を探す。


眼下に、砕けたウェハースのようになって斜めに地面に突き立ったハイウェイの残骸が見える。


機体がそれに激突する直前に飛び降りればあるいは――



ダイヤ(こうなれば一度も二度も変わりませんわ)



意を決すると、尾翼をマストに見立てて立ち上がる。

初めてのサーフィンでステルス戦闘機をボードに使った女など前代未聞だろう。

合コンや婚活パーティでも生涯アピールできる殊勲だ。生きて帰れれば。



ダイヤ「やあああああああああああああ!!!!!!」





再び、ダイヤは決死のダイブを敢行した。

墜落スレスレで機体を蹴り、コンクリート製のスライダーへ飛び込んでいく。



ダイヤ「ッ゛ッ゛ッ゛~~~~ぐぅ゛ッ゛ッ゛――――――!!!!」



硬質な路面のおろし金に背中をすり下ろされながら滑り続けるダイヤの後を
墜落の衝撃で機首がくの字に折れ曲がったF-35が追いすがる。


スライダーは途中から二層構造に――下層の道路に崩れた上層が折り重なったのだ。


コイン投入口にも似たその隙間は人が通るには十分でも、F-35の巨体には狭すぎた。


衝突誘爆引火炎上。


大怪獣の断末魔が噴き上がる火の玉に溶けて、天に吸い込まれていく。





パイロット「うわわわわ…」



破壊の喧騒より遠く離れた安全地帯の上空を漂うパイロットは、パラシュートが開いたことによって緩やかな降下速度でじっくりと
自らのキャリアと一緒に崩れ落ちていくハイウェイの様子を特等席で観賞することとなった。



パイロット(怪獣映画って結構リアルだったんだなあ)



パイロット(怪獣と言えばあの人はどうなったんだろう)



パイロット(…普通に考えて生きてるはずないけど)



パイロット「死んだとも思えないんだよね…」



パイロット(脱出の時、凄い騒音の中だったけど)



パイロット(逃げるな、みたいな声が聞こえた気がする)



パイロット「私も……あの人みたいにしぶとく生き――ぁげぇ!??」グギィ


パイロット「いっ―――たぁあああ足が……着地失敗したよぅ」



パイロット「ああもうパラシュート鬱陶しい!ヘルメットも邪魔だよこんなものっ」ポイッ




曜「ふぅ…」



曜「………う゛わ゛ぁ゛!これザギンに土地が買えるくらいの値段するんだった!」




曜「――って今更か」




曜(百五十億のステルス血税機を首都高ごとオシャカにして)




曜「私、これからどうなっちゃうんだろ……」






曜「…知らないっ」



曜(決めたんだ。もう自分に嘘はつかないって)



曜(もう逃げない。これからは自分の本心と正面から向き合って生きてやる)



曜「だからこんなことしてる場合じゃないんだ。パイロットも辞める、自衛官も辞める!」



曜「早速辞表を出しに――いやいやそんなことしてる時間が勿体ない」



曜「このまま走ってウチウラまで帰る! 一度走り出したら止まらないよ私はっ」



曜「待ってて千歌ちゃん! 今会いに行くであります! 全速前進ヨーソロー!」




千歌「残念でした!もう会いに来れないと思うよ?お姉さんは」


ルビィ「っ…」



千歌「聞いたでしょあの音。高速ごと粉みかん」


千歌「じゃなくて粉微塵にされちゃったんだよかわいそーに……花陽さん顔色悪いけどどうかしました?」



花陽「あえ!? イ…イヤ、ナンデモナイヨー」ユビイジイジ


花陽(F-35との無線リンクが切れた…なんで機体反応までロストしちゃってるのぉ?)



ミカ「まーあの爆発じゃ生きてないだろうね。完っ璧に崩壊しちゃってるもん」


ルビィ「うっ…ぅぅぅ」



善子「ククク…愚かな」



善子「ここにいる誰一人として、最新版の彼女を知らないからそんな戯言が出るのです」


善子「昨夜よりこのヨハネは全てを見届けてきました。彼の者が潜り抜けてきた修羅場の数々」


善子「数多のゲヘナを生き残り彼女は進化し続けているの」


善子「ソフトウェアで言えばバージョン10.0くらいに……だから」



善子「だから…っ、必ず来るに決まってるじゃないっ。ダイヤは不死身なんだから…!」


ルビィ「よしこちゃぁん…」




聖良「フ、フフフ…」


聖良「くくくっ…フフフははっ」



花陽「聖良、さん…?」



聖良「フ……フフ…くっくっ…」













 ゴォォォォ パチパチパチ…



「ッ……ぅうあ」



瓦礫の中から、人の形をしたものがよろよろと起き上がって歩き始める。



「ぅっく、ぜぇはぁ…」



視界が揺らぐ。火災の熱のせいかと思ったがそうではないらしい。

記憶より火の手は大分弱まっていた。意識が飛んで――どのくらい?



「ふーっ……はーっ…」



四肢は繋がっている。が、背中の感覚がない。


それでも身体を動かせるならむしろ好都合だ。


それよりも、ハイエースの行方の見当が付かないことの方が困る。


何処へ行った? そもそも目的地は?




「ウチウラから……トーキョー」



呟いて、それは自分の護送ルートだったと思い直す。


知りたいのは出発点に残してきた彼女の行方だ。


同じウチウラにいながら手の届かなかった彼女。


あと少しで手が届きそうな彼女。



「ルビィ…」



意思とは無関係に身体が前のめりに。


何とか踏み止まろうとするも、両手と膝をついてしまう。


全身が声なき悲鳴を上げている。一度倒れてしまうと、もう動ける気がしなかった。



「ルビィ……善子さん………誰か二人を」



助けてくれるだろうか? 任せておけるだろうか?


しかし自分は最早、手詰まりで――






ダイヤ「いや…っ」



萎えかけの足腰に力を込め、挫けかけていた気持ちに喝を。


両足を奮い立たせてそのまま、一気に最初の一歩を踏み出す。



ダイヤ「私がやらないで……誰がやるというの…!」



一歩を二歩に。二歩を三歩に。前進以外の選択肢など無いのだから。




―――ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ ン



突如吹き荒れ始めた強風が、消耗し切った肉体を再びに地に押しつけようとする。


それでも歯を食いしばって歩を進めることはやめない。


機械の騒音を伴った下降気流。


上空で何かがホバリングしている。


代わりの戦闘機がやってきたのか。




ダイヤ「望むところです……何機でも…落として…」




それが実は天使の羽音だと気付くまでにさほど時間は要しなかった。



突風を巻き起こして地表ギリギリまで降下してきたヘリコプターの“POLICE”と書かれたドアが開いて、
メギドの丘への水先案内人が顔を出した。




梨子「迎えに来ました!さあ乗ってください!」


火曜
ロードショー



Final:#9「Die Another Day」         ラブライブ!× ダイ・ハード 4.0

頑丈やなぁ

>>237
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

>>669
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

>>669
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

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ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

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(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
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曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
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梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

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ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

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果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

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(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
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真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

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ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」









千歌「さあ降りて降りて!目的地にご到着だよ!」


善子「だから押さないでって言ってるでしょ?」



ルビィ(飛行機がある……格納庫…?)



善子(窓から見えたけどここやっぱり空港なのね…)




――キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン



ミカ「お客様ーこれより当機は離陸の準備に入ります。シートベルトをお締めください、なーんてね」



善子(こいつらプライベートジェットまで用意してたなんて…)



聖良「これから数時間は空の旅です。その間小泉さんはハードディスクの解読をよろしく」



聖良「……まあ、誰かさんの気が変わればそれに越したことはないですが」



聖良「その件については高飛びした後でもいいいでしょう」



聖良「時間さえあれば、聞きだす方法はいくらでもありますから」



善子「っ…」ゾクッ




千歌「大変だ、みんな窓の方見て!」



千歌「ヘリが追いかけてきてる!」



 バラバラバラバラバラ…


梨子「格納庫に緊急車両の反応が。今出てきたあの機で間違いありません!」


ダイヤ「ぜーっ…もっと速く飛ばして…」


希「よっしゃ」



ダイヤ「はーっ…はぁー」


ことり「酷いケガ…すぐ病院で治療しないと駄目だよ」クルクル


ダイヤ「お構いなく…そのまま包帯だけ巻いてください」


千歌「警察のヘリっぽいよ…対応速くない!?」


花陽「でも一機だけ…」



聖良「……彼女かもしれませんね」



ルビィ「!」



千歌「まっさかー…あり得ない」



聖良「何のために妹をまだ生かしてると思ってるんです」



聖良「ミカさん離陸を急いでください。何やってるんですか高海さん、さっさと迎撃の用意を」



善子(ダイヤ…)



 キ ィ ィ ィ ィ ィ ン―――――バラバラバラバラバラ…!


離陸のための最終加速に突入した小型ジェット機にフルパワーで追いすがるヘリは、
今まさに自由の空へ向けて飛び立たんとする機体の尻尾、水平尾翼に辛うじて喰らいつく。


希「こっからどうするの? もう向こうさんは離陸寸前よ?」


ダイヤ「そのまま尾翼に乗ってください」


希「んな無茶な…パワーが違いすぎるって。こっちがバランス崩して墜落しちゃう」



その真下で、ギィィと鈍い音を立てて上向いた尾翼の後縁が、機体の離陸準備が最終段階に入ったことを示していた。



ダイヤ「このままじゃ逃げられます!やって!」


希「っ…どうなってもしらんよ!?」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」



花陽「どうして離陸しないのォ!?」


ミカ「やってる!何かが邪魔して機首があがらないの!」



聖良「…!」



急ぎ窓に顔を寄せれば、上空のヘリがジェット機の尾翼で
持ち上がった昇降舵の働きを妨げるようにその質量を圧し掛けているのが見えた。


その内部より、怒りとか使命感だとかいったあれこれを一度に閉じ込めすぎて、
ある種超然的なものにまで昇華された翡翠色の眼差しが、聖良のそれと交錯する。



聖良「……F-35は足止めにしかなりませんでしたか」



言いながら、自然と口角がつり上がっていることに気付いて内心驚く。


何度も叩き潰したゴキブリがまだ生きてることを喜ぶやつがいるか?


その疑問に答えを出す代わりに、聖良はヘリに向け微か、妖しげな笑みを返した。


聖良「…高海さん」


千歌「合点承知!」


言うが早いか開いた乗降口から半身を乗り出し、邪魔者のヘリ目掛けてサブマシンガンの掃射を浴びせかける千歌。



梨子「わわっ」


希「アカン撃ってきたぁ!」


ダイヤ「ッ――!」BANG!BANG!



負けじとこちらも撃ち返す、が当たらない。

そうしているうちにも敵の銃弾が操縦席のガラスやその上で回転するローターを掠め飛んでいく。


飛ぶものと地を這うものの安定性の違い、拳銃とサブマシンガンの射程エトセトラエトセトラ。

射撃の腕だけでは覆しきれない条件差が立ち塞がって、状況はこちらに不利な方へと転じていく。



千歌「くっのぉぉ!!」DoDoDoDoDoDo!!!



――チュイン!  シュウウウウウ…



千歌「やたっ!」


とうとう千歌の銃撃がローターの根元を捉え、被弾箇所からは白い煙が。

ヘリ内に危機感を煽る警報音が鳴り響き、機体が尾翼から離れて浮かび上がる。



希「ぐうぅ、コントロールが…!」ガクガクガク




千歌「今だよっ飛んで!」




ダイヤ「絶対に飛ばせてはなりません!!」


希「ええい、ままよ!」


もうどうにでもなっちまえ――ヤケクソ気味の体当たり降下がスキッドをもろに尾翼にぶち当て、
火花を散らしてその後端を切断、破損せしめた。



ことり「きゃあ!」



千歌「うわっとぉ!?」



機体を揺さぶる凄まじい衝撃に、中にいる人間たちは外に放り出されまいと耐え――
一人がそれに失敗した。



千歌「またああああぁぁぁぁ―――ぐぇぶっ!!」



大型旅客機の離陸に耐えうる舗装を施された硬質な路面に叩き付けられた千歌は、
衝撃で今一度数十センチはバウンドすると、あとはその上をごろごろ転がっていくに任せた。



ダイヤ「今です! 機体の正面に回り込めますか?」


希「駄目…パワーが上がらない」



希「バランスを保つのも一杯一杯やん……どこかに不時着しないと、このままじゃ」



ダイヤ「……」



ダイヤ「――大変申し訳ありませんが、ここで降りさせて頂きます」







ミカ「上がれっ、上がれええええ!」




聖良「…高海さんが落ちてしまいましたね」



花陽「は、はい…」



聖良「次はあなたが行ってくれますか」



花陽「へぇあ!? わっわっわっ私がぁ…? えぇっと…そ、そんなぁ」




聖良「クスクス…冗談ですよ」




聖良「どうやら切り札を使う時が来たようです」



ダイヤ「もう少し近付けませんか」



希「これがギリギリ…」



ダイヤ「結構です…!」



破損した機構にさらなる負荷をかけ、いつ墜落しても不思議でない状態の機体を希の操縦で必死に制御しながら。

ジェット機の速度に合わせて横移動するヘリは、主翼の丁度真上でのホバリングを維持する。



ことり「ちょ…ここから飛ぶ気なの!?」


ダイヤ「もう慣れました」



停車中のバスから降りるようなごく当たり前の調子で。

ヘリのスキッドに淀みなく足をかけたダイヤは、眼下の主翼を見やって目を細める。



ダイヤ「感謝します、梨子さん」



ダイヤ「たった三人でここまで来てくれたこと」



梨子「あなたを放っておけなかったんです。本当はもっと大部隊を連れてきたかったけど…」



梨子「よっちゃんのこと…頼みます!」



頷き「貴女達も幸運を」と。


それ以上の言葉を発することなく、ダイヤはヘリから飛び降りた。


叫び声をあげる気力すら今は惜しかった。



聖良「ルビィさん、立ってください」


ルビィ「っぁ!」



善子「ちょっと!ルビィに何する気よっ!?」



聖良「よくあるシチュエーションでしょう。逃げる犯人と追う警察」


聖良「犯人は警察の前で人質に銃を突きつけ撃つぞと脅す。定番すぎて在り来たりですよね」



善子「……やめなさいよ」


善子「あなたが脅しで済ますような人間じゃないことは分かってる」



聖良「その通り。背中を撃たれて滑走路に落下する妹を見れば着陸せずにはいられないでしょう」



聖良「分かるんですよ。同じ姉ですから」



善子「やめ…」



――ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !





ダイヤ「ふぅ」


着陸ではないが着地は終えた――加速を続けるジェット機の主翼上に仁王立ちしたダイヤは背後を振り返る。


真正面――水平尾翼のすぐ下で二基ある小型のジェットエンジンが咆哮している。

この条件なら外さない。

その片割れに狙いをつけ構えられたベレッタから立て続けに銃弾が発射される。



――B O O O O O O O M ! ! ! ! !



善子「きゃあっ!」


ルビィ「ぴぎゃっ」



 Bi―! Bi―!



聖良「何事です!?」


ミカ「二番エンジンに異常が!」



吸気口に飛び込んだ弾頭が重要部品を傷付け、連鎖反応的に破壊された内部から断末魔の悲鳴が上がる。

火柱と一緒に噴き出したオレンジ色の間欠泉が、背部の滑走路へ向けて雨あられと降り注いだ。



 Bi―! Bi―! Bi―!


ミカ(もう飛ぶのは無理…! 機体を停めなきゃ)



ミカ(――――駄目だ、残りの滑走路の長さじゃ)



停止しきれないと悟ったパイロットは、操縦桿を大きく右に切った。



 ゴ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ――――



ダイヤ「う゛ ぅ゛ ぅ゛ ぅ゛ ――――!!!!」



急旋回する機体から振り落とされぬよう主翼にへばり付いて遠心力に抗いながら、
猛烈な空気抵抗にも負けず顔を上げる。


前方の視界は、既に自由を予感させる先の開けた大地の出口から、
航空機の檻である格納庫の閉ざされた入口へと変わっていた。



ミカ(減速――とにかく減速を――!)


がくがくと暴れる操縦桿は半ば言うことを聞かなくなっている。

あらゆる手段を講じつつ、それでも建物との衝突は免れないことを理解すると客室に向かって叫ぶ。



ミカ「みんな、シートに座って対ショック姿勢を!」



善子「だから何よそれっ!?」


ルビィ「善子ちゃんこうだよ、こう」



ミカ「ぶ、ぶつかる―――ッッッ!!!」



スイッチを切られた直後の掃除機を連想させる吸気音の残響の尾を引きながら、
プライベートジェットは大型格納庫に頭から突入した。


頑強な扉をばりばりと引き千切って進みながら減速しつつ、そのままハンガー内に駐機されていたボーイング787旅客機
その桃色にラッピングされた鼻先に強烈な口付けをかましたのだ。


さしもの質量差に、ジェット機は一度大きく身震いしたかと思うとそのまま押し返され。


二度三度、物理法則の許すがまま1トン超の機体がシーソーの如く上下し、
パンクした前輪に重量を預ける形で前のめりに傾いたところでようやく停止する。

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」


――

――――


動力を失い、力無く頭を垂れるだけとなった機体の乗降口が開き、
乗員たちは千鳥足でふらつきながらもタラップを降りた。

破損した尾翼が歪な角度に持ち上がった無様な後姿を晒すジェット機のボディはボロボロで、
今も故障したエンジンから火花の流星弾雨を垂れ流している。

ここにいる“五人”が目立った怪我を負っていないことが奇跡だった。



花陽「どうしてこんなことに…」


ミカ「こ、これからどうすんの…!?」


聖良「急ぎ機体から荷物を降ろしてください」


聖良「それから代わりの足を探すんです。小型機でも車でも荷物が積めれば構いませんから」


ミカ「そ…」


聖良「早く!」


ミカ「……わかったよ」



聖良「じきに空港警察が来ます。猶予は五分…」


聖良「いや、もっと短いでしょうね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」



聖良「さて…」カチャリ


善子「…なに? 手錠を外すなんて、逃がしてくれる気になった?」



聖良「一分、あなたにあげましょう」ガチャ



【w%7d@f9YhB2pT0?】



聖良「元に戻す時間をです」



右手にアタッシュケース、左手にはステンレス製のジェリコ・ピストル。

マットな仕上げで銀というより雪の白に近いそれの銃口が、無言でこちらにハードディスクの復号を促している。


ゲーマーであってもガンマニアでない善子がFPSで見かけたその銃のことを強く記憶していたのは、
その名称が旧約聖書のとあるエピソードに由来するから、単にそれだけのこと。


白一色のボディで一箇所だけ、持ち手の部分が仄かに青く発光しているのが一際目立っていた。


善子「ねえ、あなたヤケ起こしてるんじゃなくて?」


善子「どうせ捕まるなら、その前にデータを消去してやろうって」



聖良「そんなつもりは毛頭ありませんよ。ただ、状況と順序が変わっただけです」



聖良「ここから先の荷物は少しでも減らした方がいい。でしょう?」



善子「……そんなこと言われて、はいそうですかってやるやつが」



聖良「…」BANG!




善子「……え?」



突然のことに、その場にいる誰もが狐につままれたような顔で立ちすくみ。


そんな中で事態を一番に飲み込んだのは善子の右足だった。



じわりとニーソックスの下より血が染み出し…


ボギャリと、ポッキーを数本まとめて噛み砕いたような破断の音が響く。



銃弾が貫通して脆くなった骨が体重を支え切れず、悲鳴と共に根をあげたばかりか
皮膚を突き破って外へ――



善子「あっ…あ あ あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~~~~っっっ!?!!???」



聖良「私が脅しで済ます人間ではないと分かってたんですよね?」



ルビィ「や、やめてぇ!」



聖良「動かないでください」


聖良「津島さん」



善子「ひぐっ、うぅ…ぐすっ」



聖良「津島善子!」



善子「……っ、ぐぅ゛ぅ゛」



聖良「これ以上痛い思いをしたいですか?」




善子「…………い、やだっ」



聖良「フ…」




善子「いやだけど……っ、あなたの言いなりになるのも、嫌っ」




善子「……やらないわ…私……このヨハネは」




善子「人間風情になんか、屈しないんだから…!」





――BANG!



善子「あ゛ぎゃぁっ! ぁ゛ぁ゛ぅ゛う゛う゛~~~」



聖良「これだけお願いしても駄目ですかね」



ルビィ「やめてっ…もうやめてよぅ…」




善子「~~~~~っっ、っ」



善子「……い゛や゛っ、死んでもやらない!」



聖良「やれやれ…この時間のない時に」



聖良「誰に感化されたか知りませんが、面倒臭いんですよそういうの」



聖良「……ではこれならどうでしょう」



ルビィ「あぅっ」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net




聖良「十秒で彼女を撃ちます」



善子「……待っ」



聖良「九」



ルビィ「善子ちゃんダメだよ…」



聖良「八」



善子「ちくしょう、待ってってば…!」



聖良「七」



ルビィ「……私のことはいいから」ジワッ



聖良「…六」



善子「っ………っぐ、ぐ…駄目、できないっ」




聖良「」BANG!BANG!


1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」




善子「っぁ―――」



――BANG!BANG!



さらに二発。



聖良は躊躇なく銃弾を発射した。



天井に向けて。




ルビィ「ぁ…ぁぁあ」



耳元での発砲のショックに戦慄くルビィに、気だるげな表情の聖良が銃口を向け直す。



聖良「半分まで来ました…そろそろ我慢も限界ですね」



善子「わかった、わかったから…! やればいいんでしょ、やれば…」



聖良「四」



善子「やるってばぁ!ほらっ」カタカタカタカタ



聖良「…それでいいんです」

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう?学校には慣れた?」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの?そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net


(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net


穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」




花陽「急がなきゃ…」


引き裂かれた格納庫の入口付近。

両手に抱えた大量の荷物をせこせこ運び出す作業に没頭する花陽とミカ。

その奥で、人質相手にもはや交換条件になっていない強引な取引を成立させた聖良。


――全ては金のために。

そんな人間たちの姿を、どこからか迷い込んできた一羽の白鳩が無感動な瞳で見つめている。


何事にも無関心に思えるその鳩が突然に、ぱっと飛び上がって白い羽根を散らした。

まるで閉店間際のスーパーに大股で乗り込んでくるような図々しいつま先に蹴飛ばされそうになったからだ。

至極当然といった顔つきでずけずけと踏み込んできたその闖入者に、丁度荷物を置いたところだった花陽は反応が遅れた。



花陽「ぁ…」


ダイヤ「お邪魔」



自宅のチャイムを鳴らすような気安さで放たれた右ストレートを鼻柱に受けて、叫ぶ間もなく鼻血を吹き出しその場に昏倒する。



善子「!?」


ルビィ「おねぇちゃ…!」



聖良(一分半…思ったより早い)



ダイヤ(ルビィ、今助けるから)



コミックキャラのトゥーフェイスそっくりに顔の半分を赤黒く染め上げたダイヤは、
最後に残ったモブが銃を構える前に素早く三連射を叩き込む。



ミカ「ぐ…っ!」



着弾の衝撃にのけぞりたたらを踏む敵は、それでも悪態を吐いて遮蔽物の陰に逃げ込んだ。



ダイヤ(防弾ベスト…!)



相手の装備を認識するとすぐさま狙いをつけ直し撃ち続ける。

敵がバリケードにしているのは、調整のために取り外され床に固定された大型のターボファンエンジン――