提督「バンドがしたぁい!」 (604)

提督「……………」カリカリカリカリ

提督「ふうっ………これでよしっ、と」ポンッ

提督「よし、次の仕事は……」チラッ

書類の山「」ドッサリ

提督「…」

提督「もうやだー!!!」ガビーン!

提督「…提督になって早4年、毎日真面目に仕事をこなしてきた」

提督「多くの大規模作戦を経験し、堅実な艦隊運用で海軍の中でも目立った戦績を上げてきた」

提督「その結果、海軍随一の甲提督とか呼ばれるようになったが、そんなことはどうでもいい!!」

提督「俺はバンドがしたぁい!!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498803398

提督「あぁ…学生時代は良かったな…俺たちが寮に勝手に作った防音室で毎日のように練習してた…」

提督「ドラムの渡辺、ベースの斎藤、リードギターの田中、キーボードの中曽根…あいつらも今や立派な提督だ」

提督「また一緒にバンドをする…なんて事は俺達の立場が許してくれないだろうが、できるならまたやりたいなぁ…ん?」シミジミ

「提督?戦果の報告に参りました」コンコン

提督「おっと…報告か。入れ」キリッ

………次の日

提督「ふふふ、ふふふ…買ってしまったぞ………GibsonのJ-45!!!」ジャジャーン!

提督「音楽のない生活なんてもううんざりだ!これからは誰もいない時に心ゆくまで弾き語りしてやる!!」

「提督?戻ったわよ」

提督「あっやべっ隠さなきゃ。す、少し待て!」イソイソ

………とある日

霞「………最近なーんか変なのよねー」

電「どうしたのです?」

霞「最近執務室の近くで変な音が聞こえるのよ」

暁「あ、暁も聞いたわ!!すごい小さい音だけど…誰かが歌ってるみたいな……」

雷「ええっ…!?な、何よそれ………」ガクブル

響「…ハラショー」ガクブル

不知火「…執務室には提督がいるのではないですか?」

霞「だとするとあの音の出処は提督なんだけど…あの堅物が仕事以外のことすると思えないのよねー」

暁「うーん、たしかにそうね……何なのかしら……」





提督「どうして~♪君が~泣くの~♪」チャラーン



提督「何?執務室から妙な音が聞こえるだと……?」

霞「ええ。いろんな子が不安と恐怖を訴えてるわ。何か心当たりない?」

提督「いや、特に無いな。君たちがそう言うなら調査しておこう」

霞「助かるわ。それじゃ」ガチャリ

提督「……………」

提督(やべぇ…………やっぱ執務室で弾き語りはまずかったか………)ダラダラダラ

提督「はぁ………やっぱり駄目だったか………」

提督「執務室でギターなんか弾いてサボってると思われたら真面目で通ってきた俺のイメージは台無しだ。もう控えるか…ん?」コンコン

「提督、失礼します」

提督「どうした。入れ」

赤城「明日の演習の確認に参りました」ビシッ

提督「ふむ、赤城には今回の演習でも主力として戦ってもらうからな。殊勝な心掛けだ」

提督「演習は明日のヒトヒトマルマルより、呉の田中提督の第一空母機動部隊と行うぞ。田中提督の艦隊には失礼の内容に頼む」

赤城「はい、ありがとうございます。では失礼いたします」

提督「ああ」

ガチャリ

提督「………学生時代にバンドを組んでた田中か、会うのは卒業以来だな。少し楽しみだ」ウキウキ

………次の日、演習終了後。某居酒屋

提督「いやぁ~久しぶりだな田中!頑張ってるみたいじゃないか!」

田中「お前に言われたかねえよ!まさか俺の虎の子の空母機動部隊があんなにあっさりやられるとは思ってなかったぜ………」

提督「ははは!まあウチの艦隊は強いからな!」

田中「全く…ウチの艦娘もお前のとこの艦娘みたいにしっかりとしてくれればいいんだが…」

提督「ん?お前のところは違うのか?」

田中「んー、まあお前の鎮守府とは雰囲気は違うな。もうちょいウチはゆるゆるな感じだぜ。お前のところみてえに最前線じゃねえから仕方ねえのかもしれねえけどよ」

提督「ゆるゆるな感じって…どういうことだ?」

田中「どうしたもこうしたもねえよ。あいつら、俺のことをお兄ちゃんか何かだと勘違いしてやがる。まあ、俺も楽しいから良いんだけどな」ハハハ

提督「楽しむのは結構だが、ちゃんと仕事はしろよ?」

田中「学生時代散々馬鹿やってたオメェには言われたかねえよ!!」

提督「ははは!違いないな!!」

田中「あの頃は楽しかったな。毎日お前が率先してみんな集めてセッションしてたっけか」

提督「そうだな…あれ以来もうバンドはしてないけど…たまにやりたくなるよ」

田中「あれ、お前音楽辞めちまったのか?あんなに好きだったのに」

提督「提督やりながらなんてできるわけ無えだろ!!第一メンバー集まらないし…」

田中「艦娘とやればいいじゃねえか。俺はそうしてるぜ」

提督「……!?!?!?」ビクッ

提督「艦娘と…バンドを組むのか?」

田中「ああ。今日の演習で戦陣切って艦載機飛ばしてた蒼龍いるだろ」

提督「ああ、あの勇敢な子か」

田中「あいつはボーカルだ」

提督「!?」

田中「後ろの方からチマチマ援護を送ってた瑞鶴。アイツはドラム」

田中「最後まで大破せずに艦載機を飛ばし続けてたグラーフはベースだ」

田中「そんで、ギターの俺を加えて4人でバンドをやってるぜ」

提督「何だと…!?」

田中「はじめはやっぱり上手くできないんだけどな、あいつら練習頑張るから今は結構レベル高いこともできるようになってるんだぜ」

田中「その成長の過程を見守ってくのも楽しいぞ」ハハハ

提督「………」

田中「そうそう、今度ウチの近くのハコでライブやるんだよ。お前見に来るか?」

提督「あ、ああ。暇があったら行くよ」

田中「おう。お前んとこの艦娘も連れてこいよ。ほいチケット」

提督「お前…チケット売りたいだけだろ」

田中「ははは!毎度あり!」

とりあえず以上。
もしよろしければ登場させてほしい艦娘を好きに書いてくれると助かります。その子が提督とバンドを組むかもしれません。
あんまりレスつかなかったら適当に自分が出したい艦娘出します。

キャラ紹介

・提督
海軍随一の敏腕提督としての呼び声が高いが、実は音楽が大好き。戦争がなければたぶんバンドマンをしていた。
興味を持って様々な楽器に手を出しているため、ギター以外の楽器も色々弾ける。絶対音感持ち。

ここの提督でもバンジョーはできないと思う

皆さんレスありがとうございます。レスをいただいた艦娘の中から適当に選んでいきます。
今回選ばれなくてもまた今後出すかもしれないんで、そこはご勘弁。

>>15
提督「海軍学校のブライアン・ジョーンズと呼ばれた俺をなめるなよ…?」

吹雪「はぁ…音楽に興味がある子ですか…」

提督「ああ。田中提督からライブのチケットをもらってな。私だけでは彼らも寂しいだろう」

吹雪「そうなんですか!私それいきたいです!実は私も結構音楽聞くんですよ?」

提督「何?そうなのか?」

吹雪「はい。ロシアの音楽をよく聞いています」

提督「なぜロシアなんだ…」

吹雪「昔からロシアが好きなんですよね。実はロシア語も勉強しているので多少喋れますよ」

提督「お前とは4年の付き合いになるが…知らないことばかりだな」

吹雪「ふふふ、それはお互い様じゃないですか?」

提督「まぁ、そうだな…それじゃあライブの件、頼んだぞ吹雪」

吹雪「はい。何人か心当たりがあるので声かけてみますよ。それでは失礼します」ガチャリ

提督「ああ…ふぅ…」

提督「これで音楽に興味を持ってくれる子が出てきてくれるといいんだが…」

……ライブ当日、とあるライブハウス

ワイワイニギニギ…

提督「それにしても…結構来てくれたな」

吹雪「ええ。長月ちゃんが音楽好きなのは知ってましたからまずは長月ちゃんに声をかけて…」

長月「あとは私が誘ったという寸法だ」

雲龍「…」ボー

早霜「…」ボー

武蔵「ふふふ、楽しみだ」ワクワク

舞風「よーっし!!今日は盛り上がるぞー!」ピョンピョン

提督「長月と舞風が音楽が好きなのは知っていたが…武蔵と雲龍は意外だったな」

武蔵「そうだったのか?私は君が音楽好きだということのほうが意外だったぜ?」

雲龍「ええ。提督は仕事の鬼っていうイメージがあったので…」

提督「う…俺の同期に聞かれたらひっくり返りそうなセリフだな」

渡辺「ははは、そうそう。君はいっつもバカ騒ぎしてた。それで一緒に教官に怒られたりしたっけか。ね」バシッ

提督「うおっ!?…お前、渡辺か!!久しぶりだな!!!」ビクッ

渡辺「うん、久しぶりー。今日はどしたの?田中くんのバンドを聞きに?」

提督「ああ。この前演習したときに誘われてな。お前は?」

渡辺「私は今日田中くんの艦隊と演習だったの。あ、こっちは私の艦隊の龍田と天龍ね。ほら、挨拶しなさい」

龍田「かねがね噂はお聞きしております~。龍田です~」ペコリ

天龍「渡辺第一艦隊旗艦の天龍だ。よろしく頼むぜ」ペコリ

提督「そうだったのか…おい、お前らも渡辺提督に挨拶しろ」

吹雪「あ、失礼しました。吹雪です。…提督、こちらの綺麗な方は?」

提督「俺の同期の渡辺だ。今は確かラバウルの司令官だったな」

渡辺「うん、横須賀の君たちとは今までなかなか一緒する機会がなかったからね。よろしくね~」

長月「長月だ」

武蔵「武蔵だ。よろしく頼むぞ」

雲龍「雲龍です」

舞風「舞風でーっす!!よっろしくー!!!」

提督「それで、田中の出番はいつ頃なんだ?」

渡辺「田中くんたちはトリのはずだから…3つ後かな」

提督「なるほどな」

武蔵「…すまん、よくわからないんだが」

渡辺「ああ、ごめんね。このイベントはワンマンじゃないから、いろんなバンドが出演してるの」

長月「じゃあ出演するバンドが3つで、最後に田中提督たちのバンドが出てくるというわけだな」

渡辺「うん」

早霜「いろんなバンドが聞けますね」

雲龍「そうね、楽しみ…」ボー

フッ…

舞風「あ、照明が落ちましたね」

提督「ああ、そろそろ始まるぞ」

………

ジャァァァァァン!アリガトウゴザイマシター!ワァァァァァァ!!!!

提督「これで二つ目が終了…次が田中達か」

渡辺「そうだね…それにしても君のところの艦娘、すごいノリの良さだね…」

長月「ライブを見るのは楽しいな、なあ舞風!!!」ピョンピョン

舞風「うん!すっごい頭振っちゃったよ!!!」

早霜「ふふふ、明日筋肉痛になるわよ?」

ワーワー!!

提督「おう…俺もちょっと驚いてる…」

武蔵「まあ基本的に鎮守府にいてはこういう体験はできないからな」

雲龍「うん。たまにはこういうのも良いわね」

吹雪「しかし次で最後ですか…時間が流れるのは早いですね」

渡辺「それがライブの醍醐味だよ」

吹雪「そういうもんなんですか…あ、照明落ちましたね」

雲龍「田中さんたちの出番ね。暗幕が上がるわよ」

スルスルスル……

蒼龍「皆さんこんにちはー!!「The ruler of sky」です!!今日は最後までいてくれてありがとうございまーす!!」

イェェェェェェ!!!ソウリュウチャーン!!!!!ドヤドヤドヤ

武蔵「あいつ…蒼龍か!和服以外は初めて見たな」

吹雪「そうですね。いつもと全然イメージ違うなー…」

蒼龍「あはは、ありがとうございます。それじゃあさっそく一曲目行きたいと思います。最後まで盛り上がっていってくださいねー!!」

イェェェェェェェェェ!!!!!!!!

田中「…」ジッ

グラーフ「…」コクッ

瑞鶴「…」タン、タン、タン、タン

ギュィィィーン!!ギャギャギャギャッ!!

ワーワー!!………

………

ジャァァァァァン!!!キュルララララギイイイイン!!キュルルル…

蒼龍「ありがとうございました!!!」

ウオオオオオオオオオ!!!!!イェエエエエエェェェェェ!!!!!フゥゥゥゥゥ!!!!

渡辺「いやー、田中くん相変わらずギター上手かったね」

提督「そうだな。それにしても…あの瑞鶴、お前よりかドラム上手いんじゃないか?」

渡辺「最近叩いてないからなー…もしかしたらそうかも…」

提督「ははは、お前もか…ん、どうした長月。そんな間抜けな顔をして」

長月「すごかった…もう終わってしまったのか…」ポー

舞風「いやー、汗が気持ちいいねえ…」

武蔵「そうだな。いやぁ、今日は来てよかったよ」

雲龍「そうね、いいストレス発散になったわ。提督、ありがとうございます」

提督「そうか、そりゃ良かったよ」

田中「おうお前ら!!!来てくれてありがとな!!どうだった!!!」

提督「相変わらずむちゃくちゃに暴れてたなお前は…なんなんだよあのソロ」

渡辺「あのソロに合わせられるドラムの子はすごいね…」

田中「おっ!だってよ瑞鶴!!ほめられてんぞ!!」

瑞鶴「あ、ありがとうございます…みんなと練習したからね!」テレテレ

吹雪「提督?この後はどうするんですか?」

提督「ん、そうだな…田中、このイベントって打ち上げとかあるのか?」

田中「おう!軽く片付けたらすぐ始めるぜ」

提督「この後に打ち上げがあるみたいだぞ。お前らも参加していくか?」

舞風「もちろん!!蒼龍さんたちとも話してみたいですし!!」

武蔵「そうだな。私も少しあいつらと話してみたい」

早霜「ご一緒いたします」

雲龍「…」ポー

提督「…よし、じゃあ俺たちは打ち上げに参加してくぞ」

吹雪「了解しました」

渡辺「私たちも残ってこっか」

天龍「ん、そーだな」

龍田「楽しかった~」

………打ち上げ、宴もたけなわ

ワイワイザワザワ

舞風「すっごい歌上手でしたね!!感動しちゃいました」

蒼龍「えへへ…そんなことないよ…」テレテレ

天龍「いやいや、めっちゃかっこよかったぜ!!」


グラーフ「…んくっ…ぷはぁっ…」グイッ

武蔵「…おっ、なかなかやるな」ゴクゴク

提督「おいお前ら、飲むのは良いがほどほどにしろよ…」


田中「はぁー、みんな楽しんでくれたみてえでよかったぜ」

渡辺「そうだね、田中くんもかっこよかったよ」

田中「ははは!そりゃ当たり前だ!!なあ瑞鶴!!」

瑞鶴「ちょっと…そんな話私に振らないでよ」

雲龍「ふふっ」クスクス


ザワザワザワ…

提督「なあ田中、せっかく渡辺もいるんだし、ちょっとやらねえか」クイッ

田中「お!お前ならそういうと思ったぜ!!やろうぜやろうぜ!」

渡辺「えー?でも私しばらく叩いてないよ?」

提督「いいからいいから。グラーフちゃん、ベース借りるよ」ヒョィ

グラーフ「別に構わないが…あなたが弾くのか?」

田中「お、こいつを舐めちゃあいけねえぜ。こいつは音が出るもんなら何でも弾きこなすって海軍学校じゃ話題だったからな」

長月「え、提督、ベース弾けるのか?」

提督「ああ。昔少し齧っててな…WarwickのPJか。いい趣味してるぜ」ジー

武蔵「へえ…そりゃまた意外だな」

雲龍「これは楽しみね」

田中「よし、あーあーあー。皆さん、楽しんでますか~?」

イェエエエイ!!

田中「いぇ~い、元気があるようでよろしい。実はね、今日は僕が学生時代にバンドを組んでた友人が見にきてくれたんですよ」

田中「そいでね、せっかくだしこれから彼らとジャムセッションをします。酒の肴にでも聞いといて」

イェェェェェイ!!

提督「…」ブゥゥゥゥン…

渡辺「…」ドンドンドンタン…タタタン

武蔵「」ワクワク

長月「」ワクワク

提督「準備できたか?」

田中「いつでも行けるぜ」

渡辺「こっちも大丈夫だよ!」

提督「よし、それじゃ行くか」

渡辺「1,2,3…」タタドド

提督「…」ブゥゥゥン

田中「…」チャラララッ

ベベベベボボッベーチャラララララー

瑞鶴「わぁ…すごい洒落てるわね。ためた感じのリズムが良い感じ…」

グラーフ「ああ。提督のギターが若干前に出てるのをベースがうまく支えている。彼、相当できるぞ」

提督「…」ベベベベボボッ

長月「…そうなのか?」

蒼龍「まあ、即興であそこまでできる人ってなかなかいないよね」

グラーフ「そうだな。…それにしても良いベースラインを引くな、彼…」

タタドドタタドドタタドドドドタン…

瑞鶴「ん、そろそろ提督さんのソロかな」

グラーフ「雰囲気的にそうだな」

吹雪「そんなのわかるんですか?」

グラーフ「まあ、なんとなくだが…ほら来た」

田中「」キュィィィィン!!ギュルルゥゥゥ…

キロリロキロリロキロリロ

雲龍「すごいソロ…」

早霜「すごい速弾きですね…」

田中「よし来い!!」ギャァァァン!!

提督「おうよ!!」ブゥゥン!

ティリーンテレリレレリレテレリロ

瑞鶴「ギターソロをベースソロで返した…!?」

舞風「提督…すごい…」

ベベッボベベッペジャラララッ

グラーフ「すごいな彼…スラップからコード弾きまで…まるでビクター・ウッテンだ…」アゼン

吹雪「それにしても提督…楽しそうな顔してますね…。あんな顔初めて見ました」

武蔵「初期艦の吹雪でもそうなのか」

吹雪「はい…いつも眉間にしわを寄せてましたから…。本当に楽しそう」

提督「…」ニコニコ

ジャァァン…

ゥォォォオオオオオオオ!!!!スゲエゾベースノアンチャン!!!ドラムノコモマジパネエ!!!ワァァァァァァァ!!!

提督「いやー、楽しかった。やっぱ最高だなお前ら」ニコニコ

田中「ああ。斉藤と中曽根がいないのが悔やまれるな」

提督「あいつらは北方戦線だからな…仕方ないよ」

渡辺「そうだね…それにしても楽しかった…またバンドやりたいなぁ」

田中「渡辺も艦娘とやったらどうだ?」

渡辺「そーだね…おーいてんりゅー!!!」

テンリュー、バンドクモー!!ウワッ!!テイトク!!!ダキツクナヨ!!!

田中「今日のコレでお前のところの艦娘も多少興味を持ってくれたんじゃないか?」

提督「そうか…!このタイミングで誘えば…俺が音楽好きってこともアピールできたし!!」

田中「おう、行って来い行ってこい」

提督「よし、おーいふぶ…」

長月「なあ提督…」

提督「あ、ああ長月。どうした?」

長月「提督とか蒼龍さんたちを見てたら私もバンドをやりたくなったんだ」

提督「(おっしゃ、来た!)うん、それで?」

長月「それでな…私と吹雪と武蔵と雲龍と舞風でバンドを組もうって話をしてたんだ。提督にいろいろ教えてもらえると助かるんだが…」

提督「ああ、構わないぞ。楽器はそれぞれ何をやるんだ?」

長月「私がギターで吹雪がボーカル、武蔵がベース、雲龍がキーボード、舞風がドラムだ」

提督「ああ、その辺の楽器なら全部弾けるから俺が面倒見てやれるぞ」

長月「本当か!助かる!!おーいみんな!!!」タッタッタ

エ、ホントニ!ヤッター!!

提督「よし、やったぞ…これで俺の鎮守府ライフにようやく音の波が…ってあれ?」

提督「これじゃあ俺がバンドをできなくないか?」

提督「…」

提督「まいっか!」

今日のところは以上!早霜はバンドスタッフ的なアレをやるそうです。
次回からは本格的な練習パートを書きたいと思っています。更新はおそらくかなり不定期になるかと。それではまた。

音楽ってなんかいろいろ難しい言葉が出てくるよね
それをよくわかんないなーと思いながら見ているのも楽しいんだけど

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>>42
あ、申し訳ないです…。次回からわからなさそうな用語は解説を書いておきます。それでもわかんない場合はググると吉。
とりあえず前回の用語解説を置いておきますね。リンクの音楽は長いのもあるのでBGMにでもして聞いてやってください。

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昨日書くの忘れてたすんません…というわけで日曜のアドを最大限に利用して更新してこうと思います。それでは初めて行きます

………次の日、横須賀鎮守府

提督「さてと、あいつらのために鎮守府内にスタジオを用意してやらないとな」

吹雪「スタジオですか?」

提督「ああ。練習するにはまずスタジオが必要だからな。別に使ってない倉庫とかでやらせてもいいが…俺も使いたいし気合入れて整備をしようと思う」

提督「それにしてもどうするかな…マトモに業者に頼むと上から怒られるし…」

吹雪「妖精さんたちに頼んでなんとかできないんですかね」

提督「吹雪、それだ!ちょっと工廠に行ってくるぞ」

吹雪「はい、お気をつけて」

………工廠

提督「失礼する」

妖精「オッ、テイトクジャネエカ!メズラシイナ!」

提督「まあ、私自らここに顔を出すことは中々しないからな。…それはさておき、作ってもらいたいものがあるんだが」

妖精「ナンダ?ナンデモイッテミロ?」

提督「高い遮音性を持った多目的室だ」

妖精「ハァ?ナンデエソリャア?」

提督「急にちょっと必要になってね…人間の業者に頼むわけにも行かないしここに来たんだが…行けないか?」

妖精「ンナワケネーダロヤッテヤル!オレタチニフカノウハネー!」

妖精「タダ…」

妖精「シゲンガコンダケヒツヨウダナ」ピッ

提督「鋼材50000に燃料、弾薬8000、ボーキサイトが20000、開発資材が2000か。分かった、用意しよう」

妖精「オウヨ!」

提督「ところで…」

妖精「ン?」

提督「鋼材が必要なのはわかるが、ボーキサイトと燃料弾薬は何に使うんだ…?」

妖精「シルカ!ダマッテモッテキナ!」

提督「まあそれでできるなら文句は言うまい…時間はどの程度かかる?」

妖精「ホラヨ」

タイマー「02:59:47」

提督「三時間か…戦艦より早く作れるんだな…」

ワイワイガヤガヤ

提督「よし、これでスタジオは確保…と。ん?執務室が騒がしいな…」ガチャリ

吹雪「あ、返ってしましたね。お帰りなさい」

武蔵「ああ、やっと戻って来たな」

長月「待ちわびたぞ」

提督「騒がしいと思ったらお前らか…どうした」

長月「今から各自の楽器を買おうとしていたのだが…何を選べばよいのかわからなくてな」

武蔵「まずは君の意見を皆で聞いてからにしようという話をしていたんだ」

提督「なるほどな…舞風と雲龍は…出撃を命じていたか。お前らの今後の予定は?」

武蔵「君…資材消費を気にして私をあまり運用しないだろう。今日は基本的には何もないよ」

長月「私も今日は遠征がなかったから暇しているぞ。だからいつものようにCDを聴き漁る予定だった」

吹雪「私は秘書官としての仕事が多少ありますが…まあだからと言って別に何かがあるわけではないですね」

提督「つまりお前ら暇しているということか。よし、なら舞風と雲龍には悪いが、今から楽器を買いに行くぞ」

長月「お、そいつはいいな。だが、提督の仕事は大丈夫なのか?」

提督「あの程度一日遅らせても平気さ。夜までに戻ってくれば何とかなる」

武蔵「流石の頼もしさだな。ちなみにどこへ行くんだ?」

提督「そうだな、少し遠いがまずは御茶ノ水だ」

………電車に揺られること約一時間半。JR御茶ノ水駅、御茶ノ水橋口

提督「着いたぞ」

吹雪「横須賀から結構かかりましたね。でも司令官、どうして御茶ノ水なんですか?」

提督「御茶ノ水は恐らく日本で一番楽器屋が集中している場所だからな」

武蔵「そうなのか?」

提督「ああ。イシ○シ楽器や○倉楽器の本店や、BIG○OSSのようなESP系列の店もある。そこまで広くない場所に大量のギターが集中しているから、自分好みのギターを探しやすい」

提督「それと、御茶ノ水の楽器屋は価格競争をしているのか知らないが、何故か他の地域に比べて値段が若干安いし、値切りにも気軽に応じてくれる傾向にあるから敷居が低いんだ。俺も学生時代、散々お世話になったよ」

長月「ほー…あ、前の方に看板が見えるぞ。あれが提督が今言ってた「ビッグボス」か」

提督「ああ。あそこで買ったギターはメンテナンスが永年無料で受けられるサービスがついている。また、若干割高にはなるが、ギターのオーダーとかもしてくれる所だ。まあ今日はまずあそこには行かない」

長月「何故だ?」

提督「あそこにはGrassrootsやEdwardsと言ったESP系列のブランドしか置いていないからな。その辺は別に他の楽器屋でも見れるし…お前らももっといろんな楽器を見て回りたいだろう」

………楽器街

バンドマンA「へっへっへ………ついにローンで買っちまったぜ………」

バンドマンB「お前…前のギターのローン完済してんのか…?」

ワイワイガヤガヤ……

吹雪「うわーすごいですね。ギター背負ってる人がたくさん…」

武蔵「まさにバンドマンの街、と言った感じだな」

提督「まあ楽器街だからな。そういやお前ら、好きなミュージシャンとかいるのか?」

長月「カート・コバーン!」

武蔵「私はフリーだな」

吹雪「私は断然ヴィクトル・ツォイです」

提督「カートとフリーは分かるが…誰だそいつは?聞いたことないぞ」

吹雪「あれ、提督知らないんですか?ツォイはソ連の伝説的なロックバンド「Кино」のボーカルとして知られていて、ロシアでは絶大な知名度を誇っているんですよ。中でも彼の代表作、「Группа крови」は今でも世界中の人に聞かれていて、モスクワにある…」ペラペラ

提督「あーすまない、あとで調べておこう」シレッ

吹雪「あ、ここからが本番なのに…」

武蔵「急に話し始めたな…」

長月「私も吹雪とは長い付き合いだが…こんな一面があるとは知らなかったぞ」

提督「そうだな…こいつとは4年の付き合いになるが私もよく分からん…よし着いたぞ、まずはここだ」

イシバ○楽器「」デデン

………店内

ッシャセー!イシバシガッキデハ…カイサイチュウ!

吹雪「うわぁ…すごい数の楽器ですね…」キョロキョロ

長月「そうだな…どれがどれだか分からんぞ…」

提督「俺が片っ端から説明しよう。…まずはギターだな。すまないが武蔵はその辺を適当に見ていてくれ。案外広いから見ているだけでも楽しいぞ」

武蔵「ああ、そうするよ」

・吹雪と長月、ギターを買う

提督「まあギターと一口に言っても多くの種類があるわけだが、エレキギターだけに限ってざっくり言えば、実は殆どの場合二種類に分けれるんだ」

吹雪「そうなんですか?」

提督「ああ。一番の違いはピックアップの違いだな。まあまずはコレを見てみろ」ヒョイ

Fender stratocaster「」ジャジャン

長月「よく見かけるタイプのギターだな」

提督「フェンダーのストラトキャスターは現在のロックシーンでも最もスタンダードなエレキギターの一つだ。代表的な使用ミュージシャンはクラプトンやジミヘンとかだな」

長月「ああ、確かにこんなのを弾いていたな」

提督「ボディをよく見てくれ」

吹雪長月「…?」ジロジロ

提督「ボディの中心くらいに3つついてる楕円形の変なスイッチみたいなのがあるだろう。それが「ピックアップ」だ。そこでギターの音を集めてアンプから出力する」

長月「これか。ということは、こいつはギターの音を集めるマイクみたいなものか?」ツンツン

提督「ああ。その認識で間違ってないぞ。…で、次はこっちだな」ヒョイ

Gibson Les Paul studio「」デデン

吹雪「こっちのギターは…ピックアップは4つ…ですか?」

提督「残念、2つだ。コイツに載ってるピックアップは「ハムバッカー」と言ってな、向こうのストラトについてる「シングルコイルピックアップ」を2つ合わせて1つのピックアップにしているんだ。だからこっちについてるピックアップは計2つだな」

長月「へぇ…具体的に何か変わるのか?」ツンツン

提督「マイクを変えればもちろんその音は大きく変わる。シングルコイルは歯切れがよくきらびやかな音がするな。ハムバッカーは重厚な音で暖かみがあり、かなり歪ませても使える…まあ百聞は一見に敷かずだ。まずは俺が弾くから音をよく聞いてくれ」スイマセーン!

店員「試奏ですねー!チューニングしますんで少々お待ちを!」

長月「」ワクワク

吹雪「」ワクワク

………

店員「はいっ、どうぞ!」

提督「ありがとうございます。さて、まずはシングルコイルのギターだな」チャララーン

吹雪「わあ…キレイな音…」

提督「まずはクリーントーンで行くぞ」チャキチャキ

チャラッチャラッチャキチャキチャキッ

長月「うーん…なんかバリバリしていると言うか…」

吹雪「電気的な音ですね。すごいキラキラした感じ」

提督「歪ませてみるぞ」カチッ

ギューン!ギャッギャッギャッギョーン!

吹雪「すごい…!一気に変わった!!」

長月「これはまんまジミヘンの音だな」

提督「個人的な感触だが、シングルコイルのギターはあまり歪ませすぎないくらいが一番気持ち良いな。次、ハムバッカーのギター行くぞ」スイマセン

………

店員「はいっ、どうぞ!」

提督「ありがとうございます…うん、いい感じだな」テレレレーン

テレリロリリーン…チャラーン

吹雪「こっちは何だかおしゃれな音ですね」

長月「さっきのに比べて…何というか…暖かい感じだな」

提督「そうだな、クリーントーンの暖かい音色もこのギターの特徴の一つだ。だが、最大の特徴は歪ませたときに現れる…!スイッチオン!」カチッ

ギューン!ギャギャッギャギャッジヤァァァァァン…

長月「図太い音だな」

吹雪「すごい「ロック」って感じの音ですね…」

提督「そう、この図太い音がハムバッカー最大の特徴だ。ハムが載ってるギターはどれも歪みのノリがいいな。カートのジャガーなんかもそうだぞ。まあ個体差はあるけどな」ギャギャッギャギャッギャギャッ

長月「カートのギターとはまた違った音色だな」

提督「ああ。ジャガーはハムのギターの中でも少し特殊だからな。だが歪みのノリが良いという点では変わらん」ア、アリガトウゴザイマシタ

提督「…とまあいろいろ講釈を垂れてみたが、ギター選びでは見た目も重要だからな。最終的には自分が気に入ったデザインのギターを選ぶといい」

提督「それじゃあ俺は武蔵のところに行くから。お前らは適当にギターを見て回ってくれ。気に入ったのがあったら弾いてやるから声を掛けろよ」

吹雪「はい、ありがとうございます!」

長月「よし、それじゃあ見に行くか」ワクワク


・武蔵、ベースを買う

提督「待たせたな。何か気になるものはあったか?」

武蔵「うーん…いろいろありすぎてよくわからないぞ」

提督「ははは、まあそうだよな。実はベースもざっくり分けると大体三種類なんだ」

武蔵「なに?そうなのか?」

提督「ああ。一つ目は「プレシジョン・ベース」だ。このテトリスミノみたいなピックアップが乗っかってる奴だな。図太くロック向きの音が出るベースで、指弾きはもちろんピック弾きとの相性も良い。ロックでよく使われている印象だな」ヒョイ

Fender Precision bass「」ジャジャン

武蔵「うーん…The ベースって感じだな…」

提督「武蔵はロックを聴くんだったな。だったら確かにプレべは見慣れているし聞きなれているかもしれないな。で、次はこっちだ」ヒョイ

Fender Jazz bass「」デデン

武蔵「…違いがよくわからないぞ」

提督「ははは、見た目は確かに似ているな。だが音は全く違うぞ」

提督「この「ジャズベース」はおそらく現在のベーシストの中で一番使ってる人が多いタイプなんじゃないかな。とにかくどんなジャンルにも使える万能なベースだ。特に、スラップをした時の音がイイな」

提督「あと、さっきのプレシジョンベースに比べてボディが軽くてネックが細いから弾きやすいのも特徴だな。女性のベーシストはジャズベを使ってる人が多い印象だ」

提督「三つめは「その他」だな」

武蔵「…ずいぶん乱暴なカテゴライズだな」

提督「そうなってしまうほど、プレべとジャズべを使っているミュージシャンは多いんだ。実際その二つ以外を使っているベーシストは少ないからな」

武蔵「ふぅん…で、どんなのがあるんだ?」

提督「例えばコレだな」ヒョィ

MUSICMAN StingRay「」ドドン

武蔵「あ、これは知っているぞ。フリーが使ってたやつだな」

提督「そうだな。レッチリのフリーが使用したことによって世界的に有名になったベースだ。…だがこいつは少々特殊でな、正直初心者が使いこなせるシロモノではないと俺は思う」

武蔵「そうなのか?」

提督「ああ。このベースの最大の特徴はベースの内部に音の成分を調整できる「イコライザー」を内蔵していて、弾いている最中に自分の好きな音に変えられることなんだが…何のことかさっぱりだろう」

武蔵「…ああ、すまない」

提督「ははは、まあ仕方ない。こういうことは練習してく内に分かっていくからよほどコレがいいとかじゃなければ分かるようになってから手を出すのがいいと思う」

武蔵「そうだな」

提督「よし、それじゃあ順番に弾いて行くぞ」スイマセーン!

……

店員「はい、どうぞ!」

提督「ありがとうございます。それじゃあまずはプレベからだな」ベンベンベンベン

ベベベベッボボボッベベベベベッベッベ

武蔵「…重厚な感じだな」

提督「そうだな。ピック弾きにするとさらに重たくなるぞ」

ベンベンベンベンボンボンボンボン

武蔵「なるほどな。ちょっと固い感じになったな」

提督「ああ。指で弾くかピックで弾くかというだけで音はだいぶ変わるからな。よし、次はジャズべ行くぞ」

提督「…」ビンビンビンベンベンベンベベベテレレッ

武蔵「あー本当だ、思ったより全然違う」

提督「だろ?こっちのほうがより軽くてグルーヴィな感じがあるな。よく聞くベースの音はこっちかもしれん。ジャズべはスラップもいいぞ」

ボペッペボペッペボボペペボボペペ

武蔵「おお…かっこいいなこれは」

提督「ベースはバンドの中でもギターやボーカルに埋もれがちだが、こうやってスラップ奏法を使ったりするとバンドの中でも存在感を発揮できるんだ」ベベペペベベペペ

武蔵「そうだな。こいつは目立ちそうだ」

提督「よし、最後にスティングレイを弾いてみるか」スイマセン

店員「はい、少々お待ちください」

店員「…」ベーン…ベーン…

店員「はい、どうぞ!」

提督「ありがとうございます。よし、じゃあ行ってみるぞ」ベーンベベベベッ

武蔵「おお…更に存在感が増したな」

提督「そうだな。スティングレイはアクティブのベースだし、やはりベースが前に出てくる感じがするな」ベッベッベッベ

武蔵「アクティブ…?」

提督「ベースの本体に電池を入れて動かすベースをアクティブベースというんだ。さっきの二つはパッシブと言って、電池を入れる必要がない」ボペッボペッ

提督「アクティブのベースはパッシブに比べて音圧のある大きい音が鳴るからな。音の立ち上がりも早いし、好んで使うベーシストもちらほらいるぞ」

武蔵「ほう…」

………

提督「とまあ、大体こんな感じだな」

武蔵「ありがとう、よく分かったよ」

長月「司令官ー!気になるやつがあるんだ!!弾いてみてくれー!!」

提督「ん、分かった。今行くから待ってろ。武蔵も何か気になったのがあったら弾いてやるから言えよ」

武蔵「ああ」

………約二時間後

提督「皆決まったみたいだな」

吹雪「はい!私はこれにしました!!」

PRS SEcustom24(青)「」ジャジャン

提督「PRSのSEか。値段の割にはとても良いギターだぞ。少しネックの形が特殊だから弾きづらいが、練習次第でどうにでもなる」

吹雪「はい!!実は見た目で選んだんですけど…」

長月「私はコレだ!」

FenderMEX Duo-Sonic HS(緑)「」デデン

提督「うん、カートが好きならこのギターも良く鳴らせるだろう。見た目に反して荒々しいサウンドを持っているギターだからな」

長月「ふふふ、そうだろうそうだろう!これで私もカートみたいに…」ニヤニヤ

武蔵「あいつは置いておいて…私はこれにしたぞ」

FenderUSA Precision bass(サンバースト)「」デデン

提督「ずいぶんイイのにしたな。高かったんじゃないか?」

武蔵「戦艦の給料を舐めるなよ。この程度屁でもないわ」

長月「月給も超弩級か?」ツンツン

吹雪「長月…テンションが上がりすぎてちょっとうざい…」ボソッ

長月「おい」

提督「ははは、まあお前らが楽しかったみたいで何よりだ。それじゃあちょっと帰りがてらにアンプとドラムセットを買っていくか」

長月「アンプ?デカいやつか?」

提督「おう」

武蔵「…鎮守府で鳴らしたら流石に他の艦娘に迷惑じゃないか?」

提督「いや、実は今日の朝に妖精さんに頼んで防音室を作ってもらったんだ。これから毎日ギターが弾けるぞ~♪」ルンルン

長月「そんなことをしていたのか…」

武蔵「それにしても楽しそうだなこの男は…」

提督「ふっふっふ~♪楽器が~♪弾ける~♪」ルンルン

今日のところは以上。皆で楽器を買った話でした。
後はは今回も専門用語っぽいの大量に出たんでその都度注を書いて投下します。

用語解説

・スタジオ
バンドマンたちが練習に使うリハスタ(リハーサルスタジオ)のこと。
マイクを接続したり録音ができたりするミキサーと、ベースアンプ&ギターアンプ×2とドラムセットというのが基本形。
キーボードを置いてくれたりしてるところもある。案外レンタル料金が高いので、基本無職なバンドマンたちの財政事情を揺さぶる主な要因の一つ。

・御茶ノ水の楽器街
本当に楽器屋が多い。
値段が手ごろ(2万から4万くらい)な中古楽器を中心に揃えている楽器屋もあり、本当に敷居が低めな場所なので、音楽に興味があるけど今一歩踏み出せない人は是非とも一度行ってみてほしい。

・ESP
日本の世界的な楽器メーカー。V系の人が良く使っている印象。
値段がべらぼうに高い(15万~200万とか)割に質が悪いと結構日本国内では散々に叩かれている、気がする。
>>1は見ていないのでわからないが、バンドリに出てくるギターはESP製らしい。
バンドマンでも好きな人はあまり見たことはないが、Snapperとかは普通に出来が良いギターだから>>1は好きだ。

・Edwards
ESPの傘下の楽器メーカー。ESPよりも質を落として、中価格帯(4万~15万くらい)のギターやベースを作成している。
こっちは値段の割に質が良いと、比較的使っている人が多い印象。実際、悪くない。

・GrassRoots
ESPの傘下のEdwardsのさらに下のメーカー。安い楽器(2.5万~7万くらい)を売ってくれている。
正直学生以外で使っている人は見たことない。音もそんなに良くない。

用語解説

・楽器のローン購入
ギターやベースは高いものは高いが、それを主に買うバンドマンは基本貧乏である。
そこで、36回までの分割払いなら無利子で行うという楽器店も増えている。
実際使ってる人はかなり多いが、どいつもこいつも大抵完済する前に別のに買い替えている。

・カート・コバーン
一枚のアルバムで世界のミュージックシーンを激変させた伝説のバンド「Nirvana」のギターボーカル。
人気の絶頂期に自殺をして27歳でこの世を去った。今でもファンは多く、多くのミュージシャンに影響を与え続けている正真正銘のギター・ヒーロー。
代表曲「Smells Like Teen Sprit」https://www.youtube.com/watch?v=hTWKbfoikeg

・フリー
たぶん世界で一番有名なベーシスト。Red Hot Chili Peppersは、彼がいなければたぶんレッドもホットもチリも残らない。
All Music Guideにおいて「史上最も才能豊かなロックベーシストの一人」と評されていたりする、生ける伝説の一人。
技術もさることながら、表現力が非常に高い人だなあと聞いてて思う。
代表曲「By The Way」https://www.youtube.com/watch?v=JnfyjwChuNU

・ヴィクトル・ツォイ
ロシアでは非常に著名なロックバンド「Кино」のボーカル。
ロシアではプレスリー張りに非常に著名なロックヒーロー…らしいが正直>>1は昨日初めて知った。
曲調はポストパンク。心に染み入る非常に良い音楽を作る文句なしの名シンガー。
代表曲「Группа крови」https://www.youtube.com/watch?v=WaZ09j8TeQQ

・Fender
Gibsonと並ぶ世界中のギターキッズたちが憧れるド定番の楽器メーカーの一つ。
ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター、ジャガー、ムスタング、プレシジョンベース、ジャズベースなどなど、エレキギターやベースの定番と言える形を作った会社。
値段帯は結構高め(15万弱~100万くらい)で、買えない人向けにメキシコ製(5万~12万くらい)や、下位ブランドのSquire(3万~8万くらい)などもある。
最近までFender Japanというのもあった。たぶんバンドマンの6割はココの楽器を使っている
フェンダーのストラトhttp://livearth-music.com/school/dictionary/753/

・Gibson
Federと並ぶギターメーカーのド定番その2。レスポールやES-335などが人気。
値段帯はめっちゃ高い(20万弱~100万)。一応買えない人向けにEpiphoneという下位ブランドを設置しているらしいが、正直よく知らない。
Les paul studio http://guitar-hakase.com/8849/

・ギターの音の違い
リンク参照。まあ大抵こんな感じ。https://www.youtube.com/watch?v=do8r2saP4zI

・ベースの音の違い
リンク参照。http://crelab.jp/blog/2015/01/01/kensho-1621/

・PRS SECustom24
値段の割に(新品で6万~8万くらい)とても良いギター。
見た目がかっこいいし、何より音がいい。
ちなみにこのPRSというメーカーもド定番の一つだが、高すぎて(30万くらい~100万くらい)なかなか手を出す人はいない。
このSEシリーズは廉価版なので10万を切った値段で買うことができるのである。
青のSEcustom リンクの一番初めに出てくる画像 http://guitar-hakase.com/10651/

・FenderMEX Duo sonic HS
見た目がかわいいギター。(6,7万円くらい)
実は>>1はコレを弾いたことがないので、音の性格がよくわからない。
長月に似合いそうという理由だけでコレにしてしまったので、今度ちょっと買ってみようと思う。
http://guitar-selection-annex.com/items/57d36535a458c0e88c005554

・FenderUSA Precision bass
正真正銘の良ベース。武蔵が買ったのはたぶん18万くらい。
正直個体差がかなり激しいので何とも言えないが、武蔵のプレベはかなり鳴りそうな気がする。
プレベのサンバースト→一番上に出てくる画像 http://bass-hakase.com/maker/fender/precision-bass/

注は以上です。他にもわからないことがあったら質問してくれればなるべく答えます。
これで艦娘が楽器を持っているイメージがわけば幸いです。それではまた次回に…!

おっ待てい、ジャコパストリアスを差し置いて世界一有名とは聞き捨てならねえぞ

更新更新ン!それでは始めていきます
>>87
ジャコパスいいですねぇ。真面目にコレ決めるとしたらマーカスミュラーとかポール・マッカートニーとかシドヴィシャスとか入ってくるし割と難しいのではないでしょうか

~朝、執務室~

配達員「あざっしたー!!」

提督「どうもー。よし…アンプにドラムセットがようやく届いたぞ!!」テッテレー!

提督「まあ、ようやくと言っても一日しか経ってないけど。日本の運送業者は優秀だよなぁ」ウンウン

提督「さて、早速妖精さんが作ってくれたスタジオに運び込むか…」

提督「こっちがツインリバーブで…こっちがレクチだな。この2つの箱はドラムセットか。メーカーで分けて買ったのに綺麗にまとめて送ってくれるもんだな」

提督「…」

でかいダンボール達「「「…」」」ドドドン

提督「…うん、一人じゃ無理だなこれ。助けを呼ぼう」

提督「この時間帯に艦娘がいそうな場所は…あ、そうだ」

~甘味処「間宮」~

提督「おう」

間宮「いらっしゃいま…提督!?どうなさいましたか!?」

提督「いや、ちょっとな…あ、アイツらちょうどいいな」

舞風「ん~!朝から甘いものを食べるこの至福!休みの日の贅沢だよねぇ~」モグモグ

早霜「いくら休みとは言え…ほどほどにするのよ…あ、提督。おはようございます」ペコリ

提督「おう、おはよう二人とも」

舞風「な、なんで提督がこんなところに…?」

提督「俺がここにいちゃ悪いのかよ…なに、お前らにちょっと手伝ってもらいたいことがあってな」

早霜「私たちにできる事なら良いのですが…」

舞風「なになに?」

提督「まあ、力仕事だな。届いたアンプとドラムをスタジオに運び込んでセッティングを手伝ってほしいんだが…これが一人だと大変でな。駆逐艦とは言え艦娘だからお前らでも問題ないと思うんだが…もしやってくれるならこの場の代金は全て私が持つぞ」

舞風「えっ、本当!?それならやるやる~!!」

早霜「それなら私達でも大丈夫でしょう。そういうことなら私も適当に食べさせていただきますね」スイマセーン

間宮「はい、ただいま!」

提督「構わないが…程々に頼むぞ」

~執務室~

提督「こいつらだ」

でかいダンボールたち「「「」」」ドスン

舞風「どれどれ~…よっと。あー、確かにこれは人間には厳しいかもね…」ズシッ

早霜「そうね。…それにしても数が多いけど…。提督、台車とかありますか?」ズシッ

提督「ああ、こっちにあるぞ。…それにしても頼もしいなお前ら」

舞風「あはは、我らが精鋭艦隊を舐めちゃダメだよ~?それじゃあ持ってこうか!」

提督「おう、こっちだ」

~鎮守府のはずれ~

大きめのプレハブ小屋「」デデン

舞風「えーっと、ここ?」

提督「ああ」

早霜「想像してた感じとは違いますが…大丈夫なんですか」

提督「たしかに見た目はアレだが中身は頑丈そうだぞ。…よっ!」ガラガラ

舞風「あ、扉が二重にあるね!」

提督「まあ防音室だしな。よいしょっと」ギィィィ

舞風「おじゃましまーすっと…靴は脱いだほうがいい?」

提督「別にそのままでいいぞ」

早霜「おじゃまします…殺風景な部屋ね」

提督「窓がない上にまだ何も置いてないからな…まあ、これから彩られていくだろう」

舞風「提督ー?コレどの辺に置けばいい?」

提督「コンセントは…あそこか。あのへんに頼む」

早霜「こちらはどうしましょう」

提督「ソイツは向こうのコンセントの方に頼む。置いたらもう開けていいからな」

舞風「はーい」バリバリ

早霜「よいしょ」バリバリ

Fender '65 TwinReverb「」デデン

MesaBoogie Roadstar&4×12キャビネット「」ドドン

Fender Rumble100「」ババン

舞風「おー…これどうしましょ」

提督「その辺をつなげるのは俺がやっとくからお前らはこのドラムセットを開封しといてくれ」

早霜「了解しました」

提督「フンフーン~♪」ガチャガチャ

………三十分ほど後

提督「よし、できたぞー!!!」

早霜「スタジオっぽくなってきましたね」

舞風「これが本物のドラムかぁ…」サワサワ

提督「ちょっと叩いてみるか?」

舞風「え、いいの?」

提督「良いも何も…お前のために買ったようなものだからな。叩き方を少し教えてやろう」

舞風「やった!」

提督「チューニングは…とりあえず標準くらいでいいか」トントントン

早霜「打楽器にもチューニングとかあるんですか?」

提督「ああ。ヘッドをキツく締めれば締めるほど高い音になり、緩めると低い感じの音になるな。とは言ってももはや好みの領域だから好きにするといい」ドタタタン

舞風「へー…」

提督「よし、それじゃあまずはスティックの握り方からだな」

舞風「握り方って…適当じゃだめなの?」

提督「ああ。適当な握り方をしていると余計な力が入ったりして音が雑になったりしてしまうからな」

舞風「はぇー…」

提督「まずはスティックのこの辺(上から1/3くらい)を、親指と人差し指で握ってみろ」

舞風「この辺?」ニギッ

提督「もうちょい上だな。この辺だ」

舞風「こうか…なるほど…他の指はどうするの?」

提督「他の指は特に気にしなくて良い、適当に添えておけ。親指と人差し指以外に力が入ると音のツブが揃わなくなるんだ」

舞風「適当に添える…こんな感じか」

提督「よし、じゃあ早速叩いてみるか。まずは一定のテンポでスネアを叩いてみろ。こんな感じだ」タンタンタンタン

舞風「こう?」タンタンタン

提督「そうそう。その時に手の甲が横を向いてしまうと手首が柔軟に使えないから必ず上に向くようにするんだぞ」

舞風「手の甲を上…はーい…」タンタンタンタン

提督「うん、基本的な叩き方はそんな感じだな。よし、じゃあ次は「8ビート」を教えてやろう」

舞風「えいとびーと?」

提督「ああ。現在のロックシーンでは最も多く使われてるリズムだな。こんなやつだ」ドッタンドドタン

舞風「おー、聞き覚えあるリズムだ」

提督「基本は右手でハイハットを8拍刻み、2拍目と4拍目に左手でスネア、間に足でバスドラって感じだな」ドッタンドドタン

提督「よし、じゃあやってみろ」シャァァン!

舞風「うん」

舞風「えーっと…ハイハットを8拍だっけ…こんな感じ?」チチチチチチチチ

提督「そんな感じだな。そこにバスドラとスネアをうまく入れ込むイメージだ」

舞風「えーっと…ここ踏めばバスドラだから…」チチチチドンッ

舞風「あ、右手でこの間ハイハット入れないといけないのか…難しいな…」

提督「ははは、まずはそれを一定のリズムで叩けるようになるのが目標だな。細かい練習はそれからだ」

舞風「はーい…手足の連動がむずいな…」チチチチチチチチ

………数時間後、鎮守府某所の廊下

雲龍「うーん、キーボードを買わないといけないんだけど…出撃で昨日参加できなかったし…どうしようかしら」

武蔵「提督に相談したらどうだ?」

吹雪「それが良いと思いますよ。多分暇してると思うので」

雲龍「そうね、ちょっと執務室に行ってみようかしら」

吹雪「それが…何処かに行っていていないんですよ」

2人「?」

吹雪「まあ鎮守府からは出てないと思うので、散歩がてらぶらぶら探してみますか」

雲龍「そうね」

………一時間後、鎮守府の外れ

体育倉庫的な建物「」ポツリ

吹雪「鎮守府中を探してみて…見ていないのはここだけですが…」

武蔵「何だこの建物は…初めて見たぞ」

雲龍「何なのかしら…鍵はかかってないみたいね」ガラガラ

引き戸「」

武蔵「…二重で扉がある?」

雲龍「開けてみましょうか…うわっ!」ガチャッ

ドッタンドドタン!!ドッタンドドタン!!

舞風「…」ドッタンドドタン!!ドッタンドドタン!!

提督「そうそう、いい感じだぞ!」

早霜「だんだん一定のテンポで叩けるようになってきたわね」

シャァァァァン!!

舞風「…あー疲れた!!くったくたなんだけど!!」

提督「この短時間でなかなか良い上達っぷりだぞ。次はメトロノームを使って…ん?何だお前ら。いたのか」

武蔵「いたのかって…随分探したんだぞ…」

吹雪「ここが提督がこないだ妖精さんに頼んで作ってもらったスタジオですか?」

提督「ああ。アンプとドラムが今朝届いたから運んだり設置したりと色々やってたんだ。結構思いっきり叩いてたが…音漏れとかどうだった?」

雲龍「全く聞こえませんでしたよ」

提督「おお、さすが妖精の設計だな…」

舞風「これなら安心して練習できるね」

提督「ああ」

早霜「ところで…あなたたちはどうして提督を探していたんですか…?」

雲龍「私がキーボードを買おうと思ったんだけど…何を選べばいいかわからないからとりあえず提督に話を聞こうと思って」

武蔵「それで鎮守府を探し回って…最後にここにたどり着いたってわけだ」

提督「そうだったのか、それはすまなかったな。よし、じゃあまずは雲龍も楽器屋に連れてくか」

雲龍「通販とかではダメなんですか?」

提督「別にダメってことはないが…初めの一台だし、実際に見て触ったほうがいいだろう」

雲龍「わかりました」

舞風「あ、それ私もついて行っていい?」

提督「ああ。舞風は確かこの後も何も遠征とか入れてなかったよな」

舞風「うん」

吹雪「私も暇なんでついていきますね」

提督「そうか。武蔵はどうする?来るか?」

武蔵「いや、私はベースをアンプにつなげて弾いてみたいからここにいるよ。使い方を教えてくれるか?」

提督「ああ。ここがスイッチでココのツマミが…」

………

………電車に揺られること1時間半。JR渋谷駅西口

提督「よし、ついたな」

吹雪「この間は御茶ノ水でしたが…今日は渋谷なんですね」

提督「ああ。なぜだかは知らんが渋谷には鍵盤楽器やマイクやPAなどの機械系の店が集まっているからな。とりあえず探すならこの辺が一番だ」

舞風「へー…なんかテンション上がってきた!!!」

早霜「こんなところで急に踊らないでよ…?」

雲龍「…」ワクワク

~池辺楽器店、鍵盤堂~

提督「よし、とりあえずはここだな」カランカラン

吹雪「うわー…鍵盤楽器がいっぱい…」

早霜「シンセサイザーとかもあるけど…アコーディオンとかもあるわね」

提督「ああ。鍵盤楽器は割と楽器店によってメーカーに偏りがあったり高価格帯の商品しか置いてなかったりするんだが、ココは比較的広範囲なジャンルの商品を置いてくれてる印象だな」

雲龍「でもどれがどれかわからないわね…」

提督「よし、じゃあせっかくだし試奏しながら説明していくか」

提督「まず、バンドの中で使うことを考えるとこの辺のキーボードだな。向こうのアナログシンセとかは相当マニアックだから考えなくていい」

雲龍「ええ」

提督「基本的にバンドのキーボーディストが使うキーボードは三種類ある。まず一つ目はこの「ステージピアノ」だ」

Korg SV-1「」ジャジャン

提督「基本的にコイツはピアノの音色をメインで使う人が使うもんだな。本格的なピアノタッチに多い鍵盤数と持ち運びができる重さを持ち合わせている」ポロロン

提督「基本的に使い勝手はいいが、音源の幅は他の種類に比べて限られるな。ロック系のバンドならよほどのこだわりがない限りほかの種類を選んだほうが無難だろう」ジャーン

雲龍「へえ…あ、ホントね。かなりタッチと音が生のピアノに近いわ」ポロポロロン

提督「ん?雲龍はピアノ弾いたことあるのか?」

雲龍「はい。大広間に昔からひっそり置いてあるピアノを前から遊びで弾いていました」

提督(それ俺が楽器弾きたすぎて昔にこっそり置いたやつだ)

吹雪「早霜さんも確かピアノ弾けましたよね」

早霜「ええ。雲龍さんとよく楽譜を持ってきて弾いてたわ」

提督「そうだったのか…それならタッチが軽い鍵盤よりもこういう鍵盤のほうがうまく使えると思うからステージピアノも視野に入れてもいいかもな」

雲龍「他の種類になると鍵盤の重さも変わるんですか?」

提督「ああ。とりあえずコイツを弾いてみろ」

Roland JUNO-DS「」デデン

雲龍「…あ、かなり鍵盤が軽いわね」ピロピロピロ

提督「ああ。コイツは「ワークステーションキーボード」と呼ばれるものだ」

提督「こんな感じにかなり鍵盤が軽いから音に強弱もつけづらいし、鍵盤数も少ないから弾き心地は正直そんなに良くない」

提督「だが、内蔵されている音の種類はピカイチだ。様々な音を出せるから作曲や編曲、バンドアンサンブルに向いてるといえるな」

提督「かなり汎用性が高いからおそらくバンドマンの間でもっとも使われてるのはこのタイプだ」

雲龍「へぇ…あ、ギターの音に…これはシンセね」ピャー

吹雪「本当にいろんな種類の音が出るんですね」

提督「ああ、音の種類を変えるだけで曲の雰囲気はガラリと変わるからな。音源の多さというのもバンドにとっては重要だ」

提督「まああとはオルガンやストリングスの音色を中心にイコライザーを内蔵したコンボキーボードとかがあるんだが…基本的に使うのが難しい上に高価だからコイツは気にしなくていいだろう」

雲龍「はい、ありがとうございます」ピロピロ

早霜「提督、これは?」

Roland AX-Synth「」ドン

提督「あー…コレはショルダーキーボードと言ってギターやベースみたいに肩から掛けれるキーボードなんだが…まあこれはやめとけ」

吹雪「どうしてですか?」

提督「鍵盤数が少ない上に音源もそんなに数が無いからな。一台サブとして持っとくのはいいかもしれないが初めの一台に買うもんじゃない」

提督「よし、それじゃあ下の階を見てくるから適当に試奏してみてよさげなのを見繕ってくれ」

雲龍「わかりました。ありがとうございます」ピロピロ

早霜「楽しそうね…私も一台どれか買おうかしら…」ピロピロ

提督「それじゃあ行くぞ吹雪」

吹雪「へっ?私ですか?」

提督「ココの下の階はマイクとかを置いていてな。お前ボーカルだろ、これから一緒にマイク見に行くぞ」

吹雪「はぁ…わかりました」

舞風「舞風もそっち行く!!」

~池辺楽器店、パワーレック6F~

提督「ここだな」

舞風「なんかまた雰囲気違うねー」

吹雪「わー…またよくわからない機材がいっぱい…」

提督「こっちだ」

ショーケース「」ドンッ

舞風「いろいろマイクがあるよー!金ピカのもある…」

吹雪「本当だ…こんなの恥ずかしくてステージじゃあ使えませんよね…」

提督「そうだな…。正直俺もコレは死んでも使いたくないぞ」

吹雪「マイクも種類とかで別れてるんですか?」

提督「ああ。所謂「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」で別れているぞ」

吹雪「どんな違いがあるんですか?」

提督「ダイナミックマイクはいわゆる普通のマイクだな。壊れづらく頑丈だというのが一番の強みだ」

提督「コンデンサーマイクはレコーディングの時なんかに使う音質が良いマイクなんだが…正直壊れやすいからこっちは今日は買わない」

吹雪「じゃあダイナミックマイクのほうを買うってことですね」

提督「ああ、このショーケースの中に入ってるマイクは全部そうだぞ。音質も一つ一つタイプが違うからいろいろ試してみるといい」

吹雪「うーん…でも正直違いが分かる気しないし…提督が適当に選んでいいですよ」

提督「まあ確かに…かなり微々たる差だからな…じゃあもうコレとかでいいんじゃないか」

SENNHEISER E935「」

吹雪「コレですか…どんなマイクなんですか?」

提督「コイツはとにかくクリアでヌケの良い音をしているんだ」

提督「バンドマンが使ってるマイクは基本的に世界共通でこの「SM58」というマイクなんだが、正直このマイクはパワーはあるが音がこもるのが気に入らなくてな」

Shure SM58「」

提督「俺はもっとバンドの中で声を目立たせたかったからこのE935をずっと使っていたんだ。ちょっと聞き比べしてみるか?」

吹雪「はい」ワクワク

提督「よし、それじゃあ防音室を使わせてもらうか」スイマセーン!

店員「はい、ただいまー!」

………

提督「よし、それじゃあまずはSM58行くぞ」

吹雪「はい」

提督「ラーラララーラーラー♪」


舞風「うわぁ…提督っていい声してるね…」

吹雪「そうだね…聞き心地良いな…」

提督「おい、お前らちゃんと聞いてたのか」

提督「まあいいや…次、E935行くぞ」

吹雪「はい」ワクワク

提督「ん、ん゛っ…ラーララーラララーラー♪」


吹雪「あ、本当だ!こっちのほうが声が目立ちますね!」

舞風「そんな変わるかなぁ…?あんまり変わらないと思うけど…」

提督「ははは、まあ所詮その程度の差ってことだ。だが、バンドを入れるとこれが結構な差になるんだ」

吹雪「あー、さっき舞風ちゃんが叩いてたドラムも相当音量が大きかったですからね」

提督「ああ。アレにギターにベースが加わるとその音に負けないように歌うのは結構大変なんだぞ」

吹雪「なるほど…その練習も大変そうですね」

提督「まあ、そっちもしっかり俺が教えてやるから安心しろ」

………

吹雪「よし、じゃあ私はコッチの良く音が通る方のマイクにします」

提督「そうか、俺も同じのを一本買っていこう。あ、ついでにミキサーとかも買っていくか」

舞風「ん?何それ」

提督「いろんな楽器を繋げて音量を調整できたりするやつなんだが…何よりもこれがないとマイクの音をスピーカーから出力できないからな。まあコレは正直適当なヤツでいい」ヒョイ

舞風「へー…それにしてもやっぱりこういうところって色んな物があってみてるだけで楽しいねえ」キョロキョロ

提督「そうだろう。見てるだけで時間が無断に解けていくぞ、気をつけろよ」

~場所が戻り、池部楽器店鍵盤堂~

提督「あいつらは…いたいた。何か良さそうなのは見つかったか?」

雲龍「あ、提督。おかえりなさい。いろいろ弾いてみたんですが…コレとか良さそうだなって」

MX-88「」デデン

提督「YAMAHAのMXシリーズか。…でも88鍵は初めて見たぞ?」

店員「あ、それですね、五月に発売になったばっかりなんですよ」

提督「あ、ありがとうございます。なるほど、新機種か。知らなかったな」

雲龍「鍵盤数も音の種類も多いし…何よりも鍵盤がイイ感じに弾きやすいんです」

提督「どれどれ…うおっすげえなんだこれ!!」ピロピロピロ

提督「めっちゃ弾きやすいな…操作もしやすいし値段も高すぎるわけじゃない…うん、いいんじゃないか」ピロピロピロ

雲龍「やっぱりそうですよね…じゃあコレにします」

店員「ありがとうございます!」

提督「早霜はどこに行ったんだ?」

雲龍「えーっと…」キョロキョロ

舞風「あ、いたよ」

早霜「…」ポロロロロン

吹雪「完全に自分の世界に入ってますね…」

……二時間ほど後、鎮守府内スタジオ

提督「よし、帰ってきたぞ」ギイイ…

武蔵「ああ、帰ってきたのか。おかえり」ベンベンベン

吹雪「これで全員の楽器が揃いましたしやっと練習できますね」

舞風「そうだねー。また今度全員集まれるときに集まって何かしら一緒に練習する曲を決めよ!」

雲龍「そうね」

提督「武蔵、ベースはどうだ?」

武蔵「弾き方とかはネットで調べて適当に弾いてたんだが…なかなか楽しいな。だが、指が痛くなってきたぞ…」ベンベンベン

提督「ふふふ、そうだろうそうだろう。初めはその痛みに慣れるのも練習だぞ。…さぁーて俺もギターを弾くか」ウキウキ

早霜「あ、提督、昨日今日とサボった分の仕事が溜まっているのでは?」

提督「………執務室に戻る」ガックシ

吹雪「…なんだかかわいそうなので私も手伝いますよ」

提督「おう…」

とりあえず以上です。全員分の機材がようやくそろいました。次回からは練習パートを書いてけるかなぁという感じです。
あとは今回も大量に登場した用語解説を書いて終わります。
ちなみに提督が買ってきたドラムセットはSONOR、シンバルは全部ジルジャンです。アンプと合わせたら提督の出費がすごいことになってそうです。

用語解説

・楽器の配送
驚くほど丁寧に、迅速に、纏まりよく配送してくれる。
個体差の激しいギター系はあまりお勧めしないが、マイクとかキーボードとかの普通の機材なんかはどう考えても店で買うよりも通販のほうがお得。
送料も負担してくれるお店が結構あるので積極的に活用して行こう。

・ツインリバーブ
Fenderの超有名ギターアンプ、'65 TWINREVERBのこと。歪ませないクリーンの音が気持ち良く、エフェクターとの相性も良い正真正銘の名器。
全国どこのスタジオに行っても大体コレかRolandのJC-120というアンプが置いてある。最高に音はいいがお値段は相当高め。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/35834/

・レクチ
イギリスの世界的アンプメーカー、メサブギー(Mesa boogie)の代表的なギターアンプ、Rectifierの総称。
クリーンの美しさもさることながら、チャンネルを変えたときの歪みが素晴らしく、コレがあれば本当にエフェクターがいらない。
最高に良いアンプなのだが値段が高すぎるためか基本置いてあるスタジオは少ない
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/53659/

・Fender Rumble100
世界的楽器メーカーのFenderからリリースされている>>1が個人的に好きなベースアンプ。音圧も悪くなく幅広い音が作れる。
やはりFender製ベースとの相性が相当良く、武蔵のプレシジョンベースとも合いそうなので提督はこれを選んだ。
あんまり置いてあるスタジオは見ない。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/192640/

・ドラムのチューニング
正直かなり重要。チューニングの精度が良い人は得てしてすごいうまい。
叩きやすさも変わるが何よりも自分の出したい音を出せるようになるのがデカい。
腕の良いドラマーが叩いた後のドラムはたいてい素晴らしいチューニングになっている。

・8ビート
誰しもが必ず聞いたことがあるであろうリズム。現在のロック、ポップスの楽曲の6割くらいはほとんどこれで作曲されていると思う。
ドラムの基礎となるリズムであり誰もが一番初めに習得するビートだが、人によって出す味がとても変わってくるため8ビートのうまさがそのままドラマーの上手さに直結しているといっても過言ではないほど奥が深い。
https://www.youtube.com/watch?v=4LCicwPOOI8 ←0:48あたりから
https://www.youtube.com/watch?v=b4hCjxNvHfE&feature=youtube_gdata_player ←めちゃくちゃうまい人の例


・渋谷の楽器街
そこそこ楽器屋が多い。鍵盤楽器やPAなどのデジタル機材を探しやすい印象だがギターを探すなおとなしく御茶ノ水に行こう。

・Korg
日本の世界的な楽器・機材メーカー。
ステージピアノやキーボードの品質が良く、使っている人も多い。個人的に鍵盤が重いのであまり>>1は好きではないが…
Korg SV-1 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/171381/

・Roland
日本の世界的な楽器・機材メーカー。
Korgと同じ業界でシェアを争っている。キーボードやステージピアノの質は本当に良い。
革新的な機材を世に多く送り出しており、中には売れなさ過ぎてすぐに廃盤になったモデルも。
Roland Juno-DS https://www.roland.com/jp/products/juno-ds88/
Roland AX-Synth http://www.ishibashi.co.jp/store/axsynth/

・SENNHEISER
とてもクリアな音質のマイクやイヤホンなどを生産しているドイツのメーカー。アフターサービスもしっかりしている。
提督の選んでいたE935はハイ抜けが良いため女性向けだがかなり声が通る。
E935 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68380/

・Shure SM58
所謂「マイク」。世界のどの地域に行っても使われているShure社の金字塔。
音圧もあり中音域を中心にパワフルな音が鳴り、メンテナンスもしやすいので使っている人はかなり多い。
が、正直声がこもった感じがするため、そういう症状で悩んでいるボーカリストは素直にマイクを変えることをお勧めする。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69782/

・マイクの音の違い
実際、結構変わるぞ。リンク参照
https://www.youtube.com/watch?v=YEvyY0Lvg7s&feature=youtube_gdata_player

・YAMAHA
いわずと知れた世界的な楽器メーカー。
正直何を作らせてもいい製品を作って来るので、これから楽器を始めようという人はギターでもベースでもキーボードでもドラムでもなんでもYAMAHAを選んでおけば間違いない。
YAMAHA MX-88 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/236274/

今回の注は以上です。
他にわからないところあったらレスしてくれれば>>1が答えますし>>1以外の人が答えてくれるかもしれません。それではまた次回に

おつ
それにしても>>1はバンドマンなら何をしてる人なんだ…?

出かけて二時間で戻ってきてのか?

初心者だと皆音量出したがる上にボーカルも声量出ないから大変なんだよな……
頑張れ吹雪

平日の真ッ昼間ですが、仕事がひと段落しそうにないので現実逃避で更新開始します

>>126
>>1は元バンドマンでボーカルをしていましたが、音楽的なスペックは殆ど提督と同じ感じなのでいろいろ楽器は弾けます。
詳しくは言えませんが現在も音楽関係の仕事をしているので楽器はほとんど毎日触ってる感じです

>>129
楽器買った二時間後くらいに鎮守府に戻ってきた感じで…。単純に横須賀から渋谷まででも1時間以上かかりますし

>>130,132
その辺の対策もいずれ提督の口から語られるかと思います

………鎮守府某所のベンチ

吹雪「えーっと…Cのコードが…」

長月「…こうか?くそっ、手が開かないな」

吹雪「こうか…慣れるのに時間がかかりそうだね」ジャーン

長月「そうだな。このコード表とスケール?を覚えるだけで一苦労だ…。さて次は…」

提督「おい、何をしてる」

二人「!?!?」ビクッ

吹雪「何って…ギターを練習するにはまずはコードとスケールを覚えろってネットで検索したら出てきたので」

長月「それを覚えるために教本を買ってきて二人で練習してたんだ」

提督「コードとスケールねぇ…お前らはそれを覚えようとしてて楽しかったか?」

吹雪「えーっと…」

長月「正直難しいしうまく鳴らないしあまり楽しくなかったぞ」

提督「そうだろうな。コレを楽しく練習できるならいいだろうが、そうじゃないならこんな練習はやめたほうがいいぞ」

長月「そうなのか?でも覚えないといけないんだろう…?」

提督「…正直に言ってしまうとな、コレを一切覚えてなくても曲を弾いていくうちにスケールの種類は身につくし、コードの種類もこんなに必要ないんだ」

長月「そうなのか?」

提督「ああ。俺も10年以上ギターをやってるが…こんな風に頭で完全に覚えてるスケールなんてないし、コードも5個くらいしか使わん」

提督「それよりか、お前ら初心者がするべきことは上手い下手にかかわらずまず「音楽を楽しむ」ことだ。こんな指の体操と暗記をしても楽しくないだろう?」

吹雪「はぁ…でも、基本的な知識がなければ楽しむも何もないんじゃないですか?」

提督「そんなことはないぞ。世の中にはギター初心者でも一日で弾けてしまうような曲もゴマンとある。まずはそういう曲を弾いていって音楽の楽しさに触れるのが先決だ」

提督「そういう曲を弾くためにも…そうだな、お前らはまず「パワーコード」を習得したほうがいいだろう」

二人「「パワーコード???」」

提督「ああ。押さえるのが初心者でも簡単なたった二音のコードだが、ストレートにロックな響きをする万能なコードだ」

提督「押さえ方はまずルートを押さえて、その一つ下の弦の二フレット先を押さえる。これだけだ」ジャーン

吹雪「あの提督…ルートって何ですか?」

提督「ああすまない。ルートは「根音」とも呼ばれるものでな、そのコード(和音)の中心となる、最も低い音のことだ」

提督「例えばお前らがさっき練習していたCのコードなんかはC,E,Cの響きで、最も低い音がCだからルートはCだな」ジャーン

提督「これを二フレット横にずらせばそれだけでルートはDになるからDのコードになるぞ。まあこんな感じだ」ジャーン

長月「なるほど…ルートがコードの中心的な音を決めていくんだな」

提督「ああ。このコード表に載ってるコードはいかにも全部この場合でないと弾けなさそうだが、本当はずらしていけばどのコードでもCもEもFもBも全部鳴らせるんだ」

提督「だから、コードを弾く際にはまずはルートから決めろ。間違っても「伴奏がFだからFのコードしか使ってはいけない」とか思うんじゃないぞ」

提督「…それじゃあパワーコードの話に戻るぞ。今回はルートを6弦3フレットの「G」にしてみるか。押さえてみろ」

長月「ああ」スッ

吹雪「はい」スッ

提督「あ、ちなみに弦を押さえるときはなるべく垂直に力を入れるようにしろよ。斜めに力を入れてしまうと弦が引っ張られて音程もずれてしまうからな」

長月「おっと…こうか」

提督「よし、じゃあ次は一つ下の弦の2フレット先を押さえるぞ。この場合は6弦5フレットの「D」だな」

長月「えーっと…こうか」プルプル

吹雪「よっと…お、押さえられた…」プルプル

提督「ははは、なかなか手が開かなさそうだな。だが一日も練習していれば慣れるぞ」

長月「ああ…」プルプル

吹雪「は、はい…」プルプル

提督「よし、それじゃあ押さえた6弦と5弦だけを鳴らしてみろ」

長月「よっと」ジャーン

吹雪「あ、鳴りましたね!」ジャーン

提督「これが「パワーコード」だ。簡単だがこのコードさえ使えれば曲は楽しく弾ける。例えば…そうだな、せっかくだしアンプに繋げて説明するか。お前ら、スタジオに行くぞ」

………プレハブ小屋のスタジオ

提督「よっと…ん?誰かいるな」ギィィィ

ベベンボベベンボ

武蔵「なんだ、君たちか」ベベベベ

長月「武蔵か。朝からココにいたのか?」

武蔵「ああ、どうせ出撃もないし暇だからな。朝からコイツを弾いていた」ベーン

提督「ずいぶんハマったみたいだな」

武蔵「単純に指で弾くだけで楽しいからな。出撃の少ない私にはいい暇つぶしだ」ベベベベッ

提督「楽しんでくれてるみたいで何よりだな。…よし、じゃあお前ら、ギターを出してアンプに繋げろ」E:Vanzandt TLV

吹雪「はい」ゴソゴソ

長月「ああ…だが提督、私たちはアンプにどうやってつなげるか知らないぞ」ゴソゴソ

提督「あー、お前らには教えてなかったな。まずはギターとアンプのボリュームが0になってることを確認しろ」

長月「ああ」

吹雪「両方ゼロです」

提督「じゃあ長月はそっちのレクチに、吹雪はツインリバーブの俺が既に挿してる右側のジャックに挿してみろ」

吹雪「はい」ズコッ

長月「挿したぞ」ズコッ

提督「よし、次はパワーをオンにして2、3分待つぞ」

長月「待つのか?」

提督「ああ、こういう大型のアンプは中の真空管が温まるのに少し時間がかかるからな。待たずに急に鳴らすと故障の原因にもなる。この間にチューニングなんかを済ましておけ」

吹雪「はい」ピーン

長月「…」ピーン…ピーン

提督「よし、もう大丈夫だな。スタンバイスイッチを入れるぞ」カチッ

長月「これか」カチッ

提督「最後にアンプとギターのボリュームを上げる。これでアンプを使う際の手順は以上だ。ギターのツマミは全開で構わないからな」ブゥゥゥン…

長月「アンプにいろいろツマミがあってよくわからないんだが…」

提督「コレはチャンネルが多いからな…。長月が今使ってるのはチャンネル1だからここのつまみをいじくればいい。マスターがいわゆる音量、ゲインがいわゆる歪みだ。あとのベースとかミドルなんかは音の成分をいじくるためのものだな。とりあえず全部10時の方向くらいにしておけ」

長月「ああ。…おお、すごいなこれ」ブゥゥゥン…

提督「とりあえずあんまりゲインを上げるなよ。まずはクリーントーンだ」チャラララーン

提督「よし、じゃあさっき教えたパワーコードをクリーンで弾いてみるぞ。クリーンだとこんな感じだ」

チャラーンチャキチャキチャキチャラッチャラッ

吹雪「あ、ちゃんと曲っぽくなってますね」

提督「ああ。簡単だがこれさえ使えれば曲は弾けるようになるんだ」

武蔵「だが…なんか物足りなくないか?」

長月「そうだな…。ちょっと薄っぺらい感じがするな」

提督「まあ所詮二音のコードだからな…だが歪ませるとな」カチッ

ギャーギャギャーギョギョギョーギャギャッギャギャッ

長月「めちゃめちゃかっこいい!!」キラキラ

吹雪「おー!なんか深みがある感じに聞こえますね」

提督「パワーコードは歪ませることで真価を発揮するコードだからな。…だからと言って歪ませまくるのも音の輪郭がぼやけてよくないが」

提督「これなんかも聞いたことがあるんじゃないか?」

ギャーギャギャチャキチャキギャーギャギャッギャー

武蔵「ん、これは」

長月「スメルズのイントロだな」

提督「ニルヴァーナの曲はパワーコードが多めで初心者にも弾きやすかったりするぞ。長月もそこから練習してくといいかもな」

長月「なるほど…ありがとう提督、やってみる!!スメルズのやつ教えてくれ!!」ウキウキ

吹雪「あ、私にも教えてください!!」ウキウキ

提督「ああ。まずは6弦1フレットで…」

武蔵「ベースも同じような感じで弾けるのか?」

提督「ああ。基本的にギターのルートに合わせて同じ音を弾けばそれで合わせられる」

武蔵「なるほど…じゃあこんな感じか」ベーンベッボーボボボッ

提督「お、やるな。この調子なら早速合わせられそうだな」

長月「うーん…私はなんかあんまりかっこよく鳴らないぞ」ビャーン

提督「あー、それはほかの弦のミュートをちゃんとしたほうがいいな」

吹雪「ミュートですか?」ビャーン

提督「ああ。パワーコードで鳴らすのは押さえてる二弦だけだからほかの弦を鳴らないようにミュートする必要があるんだ」

提督「この場合は6弦を押さえてる人差し指か5弦を押さえてる薬指を寝かせてほかの弦に軽く触れさせるとミュートができるぞ。あんまり強く抑えると音が鳴っちゃうから気をつけろよ」

長月「こうか…ほっ」ジャァァァン

長月「おお!!なんかそれっぽい感じになってきたぞ!!」

吹雪「あ、私もうまく鳴らせるようになりました!!」ジャァァァン

提督「いい感じだな…よし、じゃあ軽く練習したらスメルズのイントロの部分だけ合わせてみるか」ウキウキ

吹雪「えっ…いきなりですか…?」

提督「一時間くらい弾いてれば弾けるようになる。俺がドラムを叩いてやるから早く弾けるようになれよ」ウキウキ

長月「…」ジャーンジャジャッチャキチャキジャーンジャジャジャッジャー

提督「お、長月はもう弾けるようになったみたいだな」

吹雪「嘘っ!?」

………数時間後

舞風「よし、遠征も終わったしちょっとドラムの練習しに行きますかー」

早霜「遠征の間もそればっかりだったわね」

舞風「だって早くうまくなりたいんだもん!!誰か来てるかなー」ガラガラ

ドタタタタタタタ!!!

提督「With the lights out!it's less dangerous!!」ドンドタンドタドタドタタン!!

長月「…」ギャーギャギャッ

吹雪「…」ギャーギャギャッギャー

武蔵「…」ベンベベンボボ

アムラートー!アンアルビーノー!

舞風「な、なにこれ…」

提督「Yeah!」タタドド

ジャァァァン

長月「おお…一番だけでも完全に弾けるようになったぞ!!」ウキウキ

吹雪「まさかこんなに弾けるようになるとは思いませんでしたね」ニコニコ

武蔵「やはり他人と合わせると楽しいものだな」ニコニコ

提督「どうだお前ら、音楽は楽しいだろう」ニヤニヤ

吹雪「はい!」

長月「ああ!」

武蔵「おう!」

舞風「ちょっと、舞風を無視しないでよー!!」プンスコ

というわけで以上。ギターの初心者向け講座編でした。
実際パワーコードだけ弾ければ半年は遊べます。一時間もあれば弾けるようになるので昔挫折した方なんかは練習してみてはいかがでしょうか、これだけでも作中の通りニルヴァーナなんかは弾けますしかなり楽しいですよ。
それではあとは注を加えていきます

用語解説

・コード表
ギターの一般的なコード(和音)の押さえ方が大量に載っている表。大半のギター初心者がまず初めにブチ当たる壁。たいていFとBで泣く。
殆どの初心者がまずはここから練習を始めるのだが、提督の言ってる通り基本的につまんない練習のためこの段階で挫折する人がとても多い。
なので、簡単でもカッコイイフレーズがいくらでも弾けるようになるパワーコードをまずは弾けるようになり、ピッキングやミュートなんかを習得してから、必要性を感じたら手を出すのが最良だと>>1は思う。どのみち音楽に触れていれば必ず理解する

・スケール
自然に聞こえる音階のこと。いくつか種類がある。
大半のギター初心者が初めにブチ当たる壁その2。正直覚えたほうが便利だが、多くの曲を弾いていれば自ずと身につく。
楽しく自分の好きな曲を弾きつつ理解するのが一番いいのではないでしょうか。

・パワーコード
ルート+七度上の音の二音だけで構成された単純かつパワフルなコード。
ピアノなどのアコースティックな響きの楽器で弾くと薄っぺらく感じるが、歪んだエレキギターに乗せると最強にカッチョイイ。
クッソ簡単なのでまず初心者はコレの習得から勧める。

・スメルズ
Nirvanaの代表的な楽曲、「Smells Like Teen Spirit」のこと。曲の大半がパワーコードで構成されている。
エレキギター初心者に最適な曲だが、バンドでやるにはボーカルが男性の場合は少し厳しいか。
https://www.youtube.com/watch?v=hTWKbfoikeg

本日の注は以上です。それではまた次回に


パワーコードってルートとその完全5度上の音の組み合わせじゃなかったっけ?

てか、この機材にドラムがSONORの組み合わせだと全体ボリュームがエグいことになるな
ダイナミクスコントロールは重要だけどSONORは元々かなり音デカイし

>>158
仰る通りでございます。7度なら不協和音じゃねーか………

>>159
そうですね。一応スタジオにしては内部は広め(10-12畳程度)な設定なんですが、それにしてもボーカルには過酷なセッティングになっていると思います

乙。簡単といえば3つのコードだけで演奏できるパンクロックもあるぞ!実際甲本ヒロトがほんとにCGFだけで作った

それこそニルヴァーナが2つのコードしかないヴァセリンズの曲カバーしてるからね
当然>>1は承知の上じゃないの?業界人らしいし
いや、この話では長月ちゃんか
パワーコードと弾きながら歌う練習にぴったりだね

出番が少ないので早霜に用語解説やってもらいたい

お久しぶりです。それでは更新開始していきます

>>173
実際ヒロトの曲は簡単な曲が多いのでいくつか出そうとは思っています。

>>174
ヴァセリンズ!いいですね。ヴァセリンズを歌ってるカートは普段と全然雰囲気が違うのでかなり好きですよ

>>176
早霜の出番はまた別で考えていますので…悪しからず

……数日後の夜、執務室

提督「…」カリカリカリカリ…パンッ!

提督「…」フー

提督「よし、溜まってた仕事がようやく終わったぞ!!」テッテレー!

提督「ったく…真面目に仕事して戦果上げてりゃ更に仕事増やされるんだから世話ねえよ…」ブツブツ

提督「まあいいや、あとはもう寝るだけだしちょっくらスタジオに顔出すか」

………プレハブ小屋のスタジオ

提督「よっと…誰かいるかな」ギイィ…

吹雪「…」ジャーンチャキチャキチャキ…

吹雪「あ、司令官!お疲れ様です」ブゥゥゥン…ウン

提督「おう吹雪。ギター弾いてたのか」

吹雪「はい。カッティングっていうのやってみようかなと思いまして」チャキチャキチャキ

吹雪「長月ちゃんは何故かもう出来るようになってるから私も早く弾けるようにならないと…」ジャーン!

提督「長月はよほど気に入ったのかここ最近は四六時中ギター触ってるしな…ところで、今は吹雪だけなのか?」

吹雪「はい。さっきまで武蔵さんと雲龍さんがいたんですけど、もう寝るからって言って帰っちゃいました」

提督「そうか、長月たちは今頃遠征だったな」

吹雪「はい。明日の夜明け辺りまでは帰ってきませんね」

提督「よし、それならちょうどいい。折角だし今から歌を教えてやろう」

吹雪「歌ですか?」

提督「ああ」

吹雪「歌ってそんなに教わることなんかあるんですか…?」

提督「ああ、ボーカルはかなり理論がモノを言うんだぞ」

提督「楽器を弾いてるわけじゃないから一見簡単そうに見えるが、実は他のどの楽器よりも練習が必要だし、なによりも自分が納得できるレベルまで到達するのが難しい」

提督「俺もいろんな楽器をやっているが、正直壁を感じた回数はボーカルが断トツで多いからな…まあ、そのくらい難しい楽器だってことを念頭に入れてくれ」

吹雪「は、はい」ゴクッ

提督「よし、じゃあ早速始めるが…まずは何か適当に歌ってもらおうかな」

吹雪「えっ、いきなりですか!?」

提督「おう。まずはどんな感じなのか見たいからな。伴奏は俺が弾くから何の曲でもいいぞ」E:Vanzandt TLV

吹雪「えー…何にしよう…あ、じゃあユニゾンの「シュガーソングとビターステップ」にします」

提督「随分意外な選曲だな…」

吹雪「何となくですよ…」

………

提督「それじゃあ1,2,3,4で歌いだしてくれ。イントロは面倒だから弾かないぞ」

吹雪「はい」

提督「よしいくぞ、1.2.3.4!」ジャーン

吹雪「超天変地異みたいな狂騒に塗れて♪」

吹雪「こんな日常を〜平和と〜見間〜違う♪」

吹雪「ランブリン♪コースター、♪ゆーさーぶられながらーら♪」

吹雪「見失えないものはなんだ〜♪」

ジャッジャッジャージャッ!

…………

吹雪「I♪Feel上々!連鎖になってリーフレクトー♪」

ジャァァァァン

提督「よし、ありがとう吹雪。もういいぞ」

吹雪「は、はい。あの…どうでしたか?」ドキドキ

提督「んー…普通の女の子って感じだな。音痴じゃなくて安心したよ」

吹雪「そ、そうですか」ホッ

提督「まあでも練習は必要だな。まだバンドのボーカルをできるレベルではなさそうだからな」

吹雪「はい」

提督「さてと、本題に入るか…じゃあまずは吹雪、「歌のうまさ」ってなんだと思う?」

吹雪「えーっと…感情の入れ方とかですか?」

提督「まあそれも大事だが…相当レベルが高くならないとその話はできない。俺がまず大事だと思うのは「声量」「ピッチの正確さ」「安定感」の三つだ」

吹雪「はぁ…」

提督「この3つがちゃんとできるようになればまあボーカリストとしては文句なしだ」

提督「まずは声量だが…声量は単純な声の大きさだけじゃなくて、適切なタイミングで適切な声量を出すことが大事だ。あまり大きい声を出しすぎたりすると喉が壊れるしな」

提督「だが、もちろん最低限の声量は必要になる。そのために、まずは「腹式呼吸」をマスターしてもらう」

吹雪「腹式呼吸ですか」

提督「ああ。まあ理由は後にしてまずはやり方を簡単に説明するぞ」

提督「普段、立って息を吸うときは吸う時にお腹がへこんで吐くときに膨らむと思うんだが」

吹雪「あ、本当ですね」スーハースーハー

提督「腹式呼吸では逆に息を吸う時にお腹を膨らませて、吐くときにしぼませるんだ。やってみろ」

吹雪「えーっと…こんな感じか」スーハースーハー

提督「そうだな。息を吸う時に肩が上がらないように気をつけろよ」

吹雪「はい」スーハースーハー

提督「で、なんでこれをまずやってもらったかなんだが…単純にこっちの方が多く息を吸えるからなんだ」

吹雪「そうなんですか」

>>186
ミスです申し訳ない

~~~

提督「で、なんでこれをまずやってもらったかなんだが…単純にこっちの方が多く息を吸えるからなんだ」

吹雪「そうなんですか」

提督「ああ。まず息を吸ったら肺が膨らんで息を溜め込むだろ」

吹雪「はい」

提督「その時、普段は肺は上方向に膨らんでるんだ。だから息を吸う時に肩が上がったりするんだな」

吹雪「なるほど…運動した後とか肩上がりますもんね」

提督「まあそういうことだ。でも肺ってやつは下のほうがよく膨らむみたいでな、まあつまり上よりか下に膨らませたほうがたくさん息をため込める」

提督「それで、下方向に肺を膨らませて、たくさん息をため込むことができるのが腹式呼吸なんだ」

提督「お腹を膨らませることで内臓を前の方に出して肺をその分下に伸ばすって話らしいんだが…まあ詳しくは医者じゃないしよくわからん。まあでも大体イメージつかめただろ」

吹雪「なるほど…大体わかりました。で、これはどのくらいやればいいんですか?」スーハスーハー

提督「歌うとき以外は一日10分程度、意識してやってみるだけでいいぞ。慣れたらいつの間にか日常の呼吸も腹式になるしな」

吹雪「はい」スーハースーハー

提督「で、次は声を出すときの話だ。声を出すときにまず大事なのは「喉を開く」ことだな」

吹雪「の、喉を開く…ですか?」

提督「ああ。気道を開くといったほうがわかりやすいかもしれないな。まあ息の流れを極力妨げないようにしようってことだ。声って息を吐くのと同時に出すだろ?」

吹雪「あーなるほど、息の流れが妨げられたら満足に声が出せないってことですか」

提督「そうだ、だからまずは息をする時に喉を開くように意識するぞ。やり方は簡単だ」

提督「自分の首の横に手を当てて呼吸をしてみろ」

吹雪「はい」スッ

提督「そのとき、なるべく首の周りが固くならないようにするんだ。呼吸するときに首の周りが固くなるのはその辺りの筋肉に力が入って固まってしまっているということだからな、喉も当然閉まってしまう」

吹雪「はい…おっと、息を吐くときに固くなっちゃうな…」

提督「それを意識して直すようにして、まずは喉を開く感覚を身に着けてくれ。案外すぐできるようになるはずだぞ」

吹雪「はい…こうか…」スーハースーハー

提督「よし、じゃあ次はついに声を出す段階だ…とはいっても今日はそこまで難しいことは言わないけどな」

提督「まず喉を開くことを意識して息を吸ってみろ」

吹雪「はい」スーッ

提督「次はため息をするような感じで息を吐く、こんな感じだな。あ、当然喉の開きは意識しろよ」ハァーッ

吹雪「こうですか?」ハァーッ

提督「そうだな、そんな感じだ。で、このため息にそのまま声を載せるイメージで発声する。こんな感じだ」アー

吹雪「あー…あっ!声量が明らかに増えた感じがします!!!」

提督「だろ?これを歌うときは常にやる癖をつけるのが当面の目標だ。これをできるようにするだけで相当歌はうまくなるぞ」

吹雪「はい」アー

提督「よし、次はピッチの正確さだが…正直これに関してはかなり地道な練習がモノを言う」

提督「ピアノやギターで特定の音階を鳴らしてその音をひたすら発声して身に着ける。こんな感じだな」ピーン!アー

吹雪「はい」ピーン…アー

提督「ちなみにギターでもできないことはないが、知らず知らずのうちにチューニングがずれてしまっていることがあるから、できるだけピアノで練習することをお勧めするぞ」

吹雪「はい。雲龍さんとか早霜ちゃんに手伝ってもらおう…」

提督「まああとはチューナーを使った練習方法もあるな」

吹雪「チューナーって…ギターのチューニングに使うアレですか?」

提督「ああ」

提督「やり方は単純だぞ。チューナーの電源を入れてロングトーンを発声する。そのときにチューナーの針がなるべく真ん中に来るようにするんだ」

提督「ギターのチューニングと同じで真ん中に来れば音程は完璧ということだからな」

吹雪「なるほど…わかりました」

提督「まぁただ…」

吹雪「?」

提督「人の声はかなり複雑だからチューナーの針に完全に合わせられるほどの音程の良さは正直必要ない。そんなに神経質にならずにこれは大体でいいからな」

吹雪「はい」

提督「で、最後に安定感についてなんだが…これについては息のブレを少なくして声量を安定させることが大事だ。そのために「リップロール」という練習がある」

吹雪「りっぷろーる…?」

提督「ああ。こんな風に唇を閉じた状態で息を吐いて唇を振動させる練習だ」プルルルルル

吹雪「こうですか?」プルルルルル

提督「そうだな。この練習の効果は吐く息の適切な量を知れることにある。多すぎてもいけないし、少なすぎてもいけない。これをいろいろな音程で合わせられるようになることがぶれの少なさに繋がり、安定感になるんだ」

吹雪「なるほど…」プルルルル…

提督「まあ今日教えられる内容はこのあたりだけだな。このあたりの練習をキッチリやれば確実に歌は上達する。また何か分からないことが出てきたら言ってくれよ」

吹雪「はい、ありがとうございます!これからやってみますね」

提督「おう」

吹雪「あ、そういえば司令官」

提督「どうした」

吹雪「ほかのメンバー全員と集まりたいんですが…出撃とか遠征でなかなか予定が合わなくて集まれないんですよ。どうにかなりませんか?」

提督「あーそうだったか…なんかすまないな。よし、じゃあ今度適当に全員が空きになる日を作っておこう」

吹雪「はい、ありがとうございます」

提督「ところで集まって何をする予定なんだ?」

吹雪「みんなで練習する曲を決めようかなと…バンド名すらまだ決まってませんし」

提督「あー…そういえばそうだったな…吹雪、一つ忠告しておくとバンド名を決めるのは大変だぞ…」

吹雪「そうなんですか…?」

提督「ああ…俺も田中や渡辺たちと散々揉めてな…一つのバンド名に決まるのに結局半年かかったよ…」

吹雪「ええ…半年って……」

本日の投稿は以上。吹雪のボイトレ入門編でした。
このあたりの知識はそこまで難しくなく、素人のカラオケレベルでも使えると劇的に変わるので、ちょっと歌がうまくなりたい人なんかは是非試してみてください。正直何かを参考にして書いたわけでもなく>>1の主観での意見なので反論などあるかもしれませんが…

それではあとは用語解説を投下して終わりにします

用語解説

・カッティング
ギターの奏法の一つ。ピッキングはそのままに、左手で弦をミュートして特定の音程を鳴らさずチャキチャキとグルーブ感を出すカッコいい奏法。
https://www.youtube.com/watch?v=DrcXgyjR5qU ←この動画の一番初めのチャキチャキしている感じのやつ

・Vanzandt TLV
せっかく鎮守府内にスタジオができたからと自宅から引っ張り出してきた、当SSにおける提督の愛機。
Vsnzandtとは日本のギターメーカーで、かなり値段は高め(20万から30万程度)だが非常に質が高く、ヴィンテージライクかつパワフルな音が出るとギタリストの間で評判のメーカー。
ただ、塗装が薄くすぐに剥げるため嫌いな人もちらほら見かける。
TLVはVanzandtのテレキャスタータイプのギターで、ヴィンテージサウンドを見事に再現しつつパワフルな音圧を持ち、かつ個体差も少ない現代の名器の一つである。
http://bug.up.seesaa.net/image/VanZandt_TLV_saddleConv_Top.jpg

・シュガーソングとビターステップ
現在の邦ロック界を牽引するバンドの一つ、UNISON SQUARE GARDEN の代表曲の一つ。実は歌おうとすると相当難しい。
アニメのOPにもなったとか。
https://www.youtube.com/watch?v=3exsRhw3xt8


・ピッチ
音程のこと。音程が外れている→ピッチがずれている
のように使う。
なんで素直に音程と言わないのかは知らないがなぜか使っちゃう。

・リップロール
提督の言っている通り息の量を確認できる練習だが、喉を温めるためのアップとしても使える。
喉の開き方も覚えられる一石何鳥にでもなる良い練習。
https://www.youtube.com/watch?v=jVjsdHaNz-U ←1:00あたりから

用語解説は以上です。次回、順調にいけばようやく全員で集合する予定です…それではまた次回に

いちおつ。
ヴァンザントとは良いセンスをしてるなwww

>>1がボーカルやってたからかさすがの詳しさだな

Queenの故フレディ氏を参考に練習をって思ったけどあの声は楽器の域だし心粉砕しに行くようなもんか


キラークイーン聞いたときは心底たまけだもんだ…
あれは色気がありすぎる

大きな声出せないから参考になる

全然眠くないので眠くなるまで更新しようかなと思います。それでは始めて行きます

>>197
ヴァンザントのテレキャスは私も愛用しています!
ちなみにSSに登場してくる機材の殆どは書くイメージがつきやすいので今のところ>>1の愛用しているorしていた機材で書いています。

>>198
>>1が元々歌で業界入りした人間だからここだけ詳しくなるのは仕方ないかもしれない…

>>199
確かにフレディは難しい技術を多用してはいますが、根本的にはかなり基本に忠実な歌い方をしているので参考にするには良いボーカリストだと思いますよ。
何よりも歌を練習するときは自分の好きなボーカリストの真似をするのが一番上達すると思います

>>200
日本人であの温かみのある色気を再現できるボーカリストはあまりいないでしょうね…正真正銘の天才です

>>201
ありがとうございます。
実は声量を増やすという面においては前回書いたことだけでなく顔の響きをうまく利用することも大事だったりします。
ただ、これに関しては若干応用になってきますので前回は詳しい解説は入れませんでした。こっちはまた今度、機会があれば書こうと思います

………とある日、呉鎮守府近くの某リハスタ

ギャギャッギョッギョッ…

蒼龍「~!」

瑞鶴「…」ドドタンドドタン

田中「…」E:ESP Snapper

グラーフ「…」E:Warwick Streamer stage Ⅰ

ギュィィン!!!ジャァァァァァン!!!

田中「…よし」

瑞鶴「またいい感じに決まったわね」

蒼龍「そうだね!これでまたできる曲が増えたよ」

グラーフ「…私はちょっとトイレに行ってくるぞ」スタスタ

田中「おう」

瑞鶴「あ、そういえば提督さん」

田中「ん?どうした?」

瑞鶴「横須賀鎮守府の長月ちゃんたち、バンド始めたみたいよ」

田中「お、そうなのか。あいつもこれで楽しくやってけそうだな…」

蒼龍「私のところにもこの間連絡がきたよ。何か鎮守府の中にスタジオ建てたみたいでね」

田中「はぁ!?鎮守府の中にスタジオって…どういうことだよ!?」

蒼龍「本当みたいだよ?ほらこれ写真」ピッ

プレハブ小屋のスタジオ内部の画像「」デデン

田中「何だよこの立派さは…このアンプ…メサブギーか!?こっちはどう見てもツインリバーブ…」アゼン

瑞鶴「全部横須賀の提督さんが揃えてくれたみたいよ」

田中「マジかよ…あいついくら出したんだ…」

蒼龍「ねえ、ウチの鎮守府にもスタジオ作んないの?毎回リハスタまで行くの面倒くさくない?」

田中「そんな金無えよ!!

瑞鶴「なんだー。まあ横須賀の提督さんはウチの提督さんと違ってあの年齢で海軍大将まで登りつめた海軍イチの出世頭だもんね」ケラケラ

田中「やかましわ!!俺もそれなりに頑張ってんだよ!!あいつと比べたら大したことないが大佐だぞ大佐!!同期の中ではあいつの次なんだぞ!!」ムキー!

蒼龍「あはは、提督をいじめるのはそのくらいにしたげなよ瑞鶴ちゃん。…あ、長月ちゃんから連絡来た」ピコン

瑞鶴「お!何だって?」

蒼龍「今日やっとバンドのメンバーと集まれたからこれから会議だって。練習する曲とかバンド名とか決めるみたいよ」

田中「…そうか。そいつは大変そうだな…」シミジミ

瑞鶴「そうだね…私たちも散々もめてたよね…」シミジミ

蒼龍「懐かしいなぁ…バンド組んだばっかの時の事…」シミジミ

グラーフ「戻ったぞ…君たち、どうしたんど?」ガチャリ

瑞鶴「あ、いや、何でもない!それじゃあ再開しようか」

田中「そうだな。次は何にする?」

蒼龍「久しぶりにオリジナルでもやろうよ!この間私が作ったやつ!!」

田中「お、あれか。いいな、それでいくか」

瑞鶴「オッケー!それじゃあ行くわよ!!1…2…3…4…」チッチッチッチッ

グラーフ「…」ブゥゥゥン

ギャーギャギャギャッ!テレレレー!

………

………大体同じ頃、プレハブ小屋のスタジオ

長月「…よしっと」ニヤニヤ

舞風「長月ー?どうしたのー?」

長月「呉の蒼龍さんに今日みんなで集まる話をしてたんだ」

吹雪「あー、あの時の蒼龍さんか」

武蔵「良い奴だったな」

雲龍「歌もすっごい上手だったわよね。蒼龍さんは何て?」

長月「…大変だと思うけど頑張れ!だそうだ」

早霜「バンド名と曲を決めるだけのにそんなに大変なのかしら…?」

武蔵「さぁ…?」

長月「まあ、そろそろ始めるとするか」

早霜「そうね。あ、ホワイトボードあるじゃない。これ使いましょうか」ガラガラ

雲龍「なんでこんなものがここに…?」

吹雪「あると便利だからとわざわざ執務室から司令官が持ってきてましたね」

舞風「実際使えるんだし使っちゃおうよ。そういえば提督はどうしてんの?」

吹雪「今日は仕事の消化に追われてと夜まで執務室のはずです」

長月「そうか。提督が来るまでには何とか終わらせたいな」

武蔵「そうだな。あんまり彼の手を煩わせずに終わらせたい」

吹雪「そうと決まれば早速始めましょう。じゃあまずはみんなで練習する曲について決めましょうか」

………ザワザワザワ…ニルヴァーナダロ!ブルーハーツトカドウダ??エックスヤロウヨ!ムリ!ワイワイワイ…

………半日ほど後

提督「ふぃーやっと片付いた。さーてあいつらはっと…」ガラガラ

早霜「…」グデーン

長月「…」ダラーン

吹雪「…」ボーッ

雲龍「…」ダルーン

提督「…死屍累々と言った感じだな」

武蔵「…やぁ。ようやく来たか」

提督「何なんだこの惨状は…」

長月「皆で一緒に練習する曲を決めようとしていたんだが…」

吹雪「いろいろな意見が出てきてなかなか決まらなくて…」

舞風「あんまり進まないからじゃあまずバンド名を決めよっかって話になって…」

早霜「初めのほうはいろいろ意見が出てきたんですが…どんどん泥沼化してきまして…」

雲龍「結局どっちもどれにすれば決まらなかった…」

武蔵「まあ、そういうわけだ」

提督「なるほどな…まあ話し合いが長引いて泥沼化することはよくあることだしな…」

吹雪「そうなんですよぉ…司令官、どうしましょう…」

提督「うーんそうだな…このホワイトボードが今日話した内容か?」

早霜「はい。表はバンド名で、裏が曲についてです」

提督「そうか。まあとりあえず今日はバンド名については保留しておこう」バタン

提督「あんまり多くのことを一度に決めようとするとさらに話がややこしくなって進まなくなるからな。こっちはまた今度話せばいい」

提督「…で、これが出た候補か」

Nirvana:Smells like teen spirit

X JAPAN:Forever Love

The Blue Hearts:人にやさしく

Queen:Don't stop me now

フジファブリック:若者のすべて

The Derek and Dominos:Layla

Кино:Группа крови

164:天ノ弱

Etc,etc...

提督「多種多様だが…ものの見事にロックばっかだな」

長月「まあ皆ロックしか聞かないからな」

提督「うーん…まあまずこの辺はナシだな」シャッシャッシャッ

X JAPAN:Forever Love ×

The Derek and Dominos:Layla ×

164:天ノ弱 ×

…×

…×

武蔵「何故だ?」

提督「フォーエバーラブやレイラは普通に難しい上に一曲が長い。もう少し上達してから手を出したほうがいいな」

提督「天ノ弱は普通に難しいからなしだ。ベースのスラップも多用されてるしアレンジでどうにかなるレベルじゃない。他のやつについても同じ理由だな」

提督「…で、何を決めるかについてだが、まずは2曲ノリがいいものを、1曲は静かな曲を入れるのが妥当だろう」

提督「あんまり同時に多くの曲を練習しようとしてもうまくはいかないからな。大体3曲くらいがベストだ」

長月「どうして静かな曲を一曲入れるんだ?」

提督「どういう曲が得意なバンドかは、実際に合わせてみるまで分からない。吹雪のボーカルが実は内省的な曲に向いているという可能性もある」

提督「そういう意味で、雰囲気の違う曲をまず初めに練習するのは案外重要だぞ」

舞風「なるほどねー」

早霜「じゃあ残った曲の中から明るい曲と内省的な曲の二つのグループに分けてみましょうか」

提督「そうだな、それから議論を再開したほうがいいだろう」

雲龍「えーっと…大体こんな感じ?」シャッシャッ

ノリがいい

Nirvana:Smells like teen spirit

The Blue Hearts:人にやさしく

Queen:Don't stop me now

………

内省的

フジファブリック:若者のすべて

Кино:Группа крови

Nirvana:Come as you are

………

長月「そうだな…この中から決めるのか…」

吹雪「議論再開ですね」

ザワザワ…ワイワイ…

舞風「提督はどう思う?」

提督「うーん…正直この中からだったらどれでもいいと思うぞ?」

吹雪「でもコレとかは他に比べるとマイナーな曲ですよね。私が上げたやつなんですけど」

「Кино:Группа крови 」

提督「別にお前らが楽しめるならマイナーな曲でも全然いいと思うぞ。この曲は全員知ってるんだろ?」

雲龍「ええ」

武蔵「さっき聞いたぞ」

舞風「私は割と好きな感じだったなー」

提督「なら良いんじゃないか。別に人に向けて発表する機会があるわけでもないし、自分たちで楽しむだけならどんなにマイナーでも楽しめればそれでいい」

長月「あ、そっか。別にライブをするわけでもないしな」

提督「そういうことだ」

雲龍「そういえば、このあたりの曲はキーボードが入ってないから私の出番がないんじゃないの?」

Nirvana:Smells like teen spirit

The Blue Hearts:人にやさしく

提督「いや、キーボードは多彩な音を出して曲の雰囲気を整えるのが役目だからな。ないなら無理やり好きな音色をねじ込めばいい」

提督「何も忠実に原曲を再現すればいいってもんじゃないんだ。そういう試みが積み重なってお前らのバンドの「音」になっていくんだぞ」

長月「なるほどな…完璧にコピーしてもNirvanaになれるわけじゃないしな」

吹雪「それならいっそ私たちの好きなようにアレンジしたほうがいいのかもね」

………数十分後

長月「よし、決まったぞー!!」ペカー!

早霜「みなさん、これで異存はない?」

舞風「うん!」

武蔵「おう」

吹雪「うん」

雲龍「ええ」


Nirvana:Smells like teen spirit ○

The Blue Hearts:人にやさしく  ○

Кино:Группа крови ○


提督「よし、いいんじゃないか」

長月「これで明日からまた気合い入れて練習できるな!」ワクワク

雲龍「あ、でも楽譜とかどうするの」

吹雪「あー…どうしましょうか」

舞風「スコアとか買うのにもお金かかっちゃうよね」

提督「その辺の心配は無用だ」

みんな「「「???」」」

提督「俺が全部気合を入れて採譜をしてやろう」

吹雪「えっ…悪いですよ。結構大変なんじゃないですか?」

提督「そんなことはないぞ?俺は絶対音感持ちだしそこまで難しい作業にはならない。バンドの音を分析して譜に起こす作業は案外楽しいんだ」ウキウキ

舞風「うわ…なんかウキウキしてる」

武蔵「まあ楽しそうだしいいんじゃないか…」

雲龍「ここはお言葉に甘えましょうか…」

長月「そうだな…頼んだぞ司令官」

提督「おう任せとけ!どれからやるかな~♪」ルンルン

吹雪「あんまり急がなくてもいいので、仕事に支障が出ない程度にしてくださいよ…?」

提督「分かってるよ」

長月「そういえばお前らはこの後どうするんだ?」

雲龍「私はもう眠いし…あっ、ご飯も食べてなかったわね」

武蔵「言われてみれば…まずは食堂に行ったほうがよさそうだな」

吹雪「そうですね。私もご一緒しますよ」

長月「そうか。私は少しギターを弾きたいからスタジオに残るぞ」

舞風「舞風もちょっとドラム叩きたいから残るよー」

吹雪「分かりました。司令官はどうしますか?」

提督「俺はこのままここで作業をするからまだ戻らないぞ」

吹雪「あ、それならまた教えてもらいたいことがあるのでご飯食べた後にまた来てもいいですか?」

提督「おう。日が回るあたりまではここにいるつもりだからそれまでなら付き合えるぞ」

吹雪「やった!それじゃあお願いしますね!」

武蔵「あっ、私も教えてもらいたいことがあったのだが…」

提督「まあそれもまとめて聞いてやるからまずは飯を食って来い」

早霜「そういうことよ皆さん。まずは食堂に行くわよ」

ハーイ!!

ドンドンドン!!タタタッ…ギュゥゥン!!ギャッギャッギョーン!ナガツキオンリョウサゲロー!

提督(…)

提督(こういう音楽との付き合い方も、まあ悪くないな)

というわけで今回は以上です。後は用語解説を投下します

用語解説

・ESP Snapper
当SSにおける田中提督の愛機。田中のは青色。だいたい新品で2、30万くらい
日本の楽器メーカーESPが出すストラトタイプのギター。
作りも音も素直でいい感じ。ギターの音自体は若干没個性ではあるので、エフェクターを多用する人にもってこいのギター。
http://www.espguitars.co.jp/original/snapper/snapper_ctm.html

・Warwick Streamer stage Ⅰ
当SSにおけるグラーフの愛機。青色。大体新品で2~50万くらい。グラーフのはドイツ本社のカスタムショップ製なのでお値段は相当張ると思われる。
トーンとボリュームを調整するだけで多彩な音作りができる。ディストーション系のエフェクターの乗りもよく、ベースを前面に押し出すバンドに向いている。
http://www.warwick.de/en/Warwick---Products--Instruments--Customshop---Masterbuilt--Basic-Bass-Models--Streamer--Streamer-Stage-I--Streamer-Stage-I-4-String--Streamer-Stage-I--4-string--Pictures.html

・オリジナル
自作曲のこと。
初めのうちは結構力を入れて作っても、ライブではオリジナルよりコピーのほうが盛り上がることが多いからちょっぴり悲しい。
これを作る人はパートに関わらずバンド内でも頭一つ抜けた権力を持つことができる

・スタジオにあるホワイトボード
本当にあると便利。長月たちみたいに会議にも使えるし作曲の時のコードの記録なんかにも使える。
おいてないスタジオも多いので初めて行くところなんかは事前チェックはしておいたほうがいい。


・Nirvana:Smells like teen spirit
当SSでも度々登場しているロック界の伝説に残る曲の一つ。
知名度の割にはめちゃめちゃ簡単。また、曲の構成が単純ゆえに、実はアレンジもかなり入れやすくなっている。
ちょっと音域が高いから男の人には厳しいかも
https://www.youtube.com/watch?v=hTWKbfoikeg

・The Blue Hearts:人にやさしく
甲本ヒロト率いる言わずと知れた日本のパンクロックバンド、ブルーハーツの代表曲の一つ。
Train Trainやリンダリンダと共に今も世代を超えて聞かれ続けている。
曲自体は単純だがとてもかっこ良い。また、実は女性が歌ってもよく映える曲である。
https://www.youtube.com/watch?v=hhOMoTkYh9I

・Кино:Группа крови
吹雪が好きなソ連のロックバンド、Киноの代表曲。ポップだが内省的な雰囲気が漂う不思議な曲。
日本ではマイナーだがロシア国内ではかなり有名な曲らしく、何かのアンケートでロシア国内での人気曲ランキング一位をとったこともあるとか
めちゃめちゃ曲自体は簡単だが、アレンジが多彩にできると思われる。
https://www.youtube.com/watch?v=k9p4B6s0j4U

解説は以上です。
こういう曲を艦娘が演奏している姿はなかなか想像し辛いかもしれませんが…まあその辺は諸賢の想像力にお任せいたします。それではまた次回に

ロックバンドと聞くとビートルズしか浮かばない
視野が狭いのかもしれんが…

TOKIOはロックバンドに入るんだろうか
一応サマソニとかに呼ばれてたけど・・・

中級アマチュアプレイヤーの心をへし折りにくるDream Theater
大体誰もがぶつかってるんじゃないかな
ええ、ファンですとも

THE ALFEEよろしくエンジェルギターを持ち出すのは出たりして?

オールして明日の三越コラボに参加するため気付けに更新します。

>>223
自分がロック畑の出身なので、むしろそういう人はどういう音楽を聴いて育ったのか興味がありますね…

>>224
彼らは結構ストレートなロックしてますね。長瀬君の声は本当にロック向きの素晴らしい声だと思いますよ

>>229
自分はやったことないですけど一昔前はコピバン多かったですねwwwwww

>>231
那珂ちゃんは普通に嬉々として使いそう

朝、武蔵と大和の部屋

武蔵「~♪」ベーンベンベン

大和「ふわぁ…あ、武蔵。起きてたのね」

武蔵「おう大和。おはよう」ベンベンベン

大和「うんおはよう…朝からベース弾いてるの?」

武蔵「早く起きてしまったから手持無沙汰でな」ベンベン

武蔵「…」ベンベンベンベン…

大和「楽しいのそれ…?」

武蔵「暇つぶしとしてはいい感じだぜ」ベンベン

大和「ふーん…ま、そろそろ朝ご飯食べに行きましょ?」

武蔵「…」ベンベンベーン

大和「ちょっと、聞いてる!?」ドガッ

武蔵「あいてっ!」

~食堂~

長月「…休みなのに何でこんなに早く起きなきゃいけないんだ」グデーン

望月「それー…もうちょっと寝てたかったんだけど…」グデーン

如月「もう二人とも…ちゃんと生活リズムは整えないとだめよ?」

睦月「そうだよ!!吹雪ちゃんなんか出撃がなかったとしてもちゃんと毎日起きてるし!!」

吹雪「ま、まぁ私は秘書官としての仕事もたまーにあるし…」

吹雪(やべぇ、昨日夜遅くまでギター弾いてたから超ねみい…)ドヨーン

夕立「大丈夫?元気ないっぽい?」

吹雪「い、いや!大丈夫だよ!…あ、大和さんに武蔵さん!おはようございます」

武蔵「おう」

大和「おはようございます…やっぱり駆逐艦の子は朝から元気ね」

雲龍「あの子たちは私たちと違って早朝からの遠征があったりもするからね」モグモグ

吹雪「うわわっ雲龍さん!!いたんですか!?!?」ビクッ

夕立「全然気づかなかったっぽい…」

雲龍「…ごちそうさま」パン

武蔵「相変わらずマイペースだな…」

大和「そうね…」

雲龍「ところで、あなたたちは今日はオフなの?」

吹雪「私ですか?そうですね、今のところは何もないです」

長月「私も今日は特に予定はないな」

武蔵「私もだ」

雲龍「舞風に早霜はどうなのかしら…」

吹雪「あ、あの二人なら今は遠征ですよ。あと二時間ほどしたら帰ってくる予定ですね」

雲龍「あら、丁度良いじゃない。じゃあ今日も集まりましょうよ」

武蔵「まあ構わないが…別に集まって何をするわけでもないだろう?まだ提督から譜面も届いてないしな」

長月「うーん…あ、それならみんなでCDショップへ行かないか?」

吹雪「へ?CDショップ?」

長月「みんなでCDショップに行って音楽の好みを確認しあうんだよ」

雲龍「いいわねそれ」ピコン!

武蔵「確かにバンドを組んだはいいが、互いの好みを把握してるわけでもないしな」

吹雪「なるほど…あまりに音楽性が違えばバンド内での衝突も生まれやすいって司令官も言ってましたしね」

武蔵「よし、それじゃあ今日はみんなでCDショップに行ってみるか」

雲龍「それって横浜まで出るに?それならついでにいろいろ遊んでいきましょうよ」

吹雪「まあせっかくのオフですし、鎮守府から出てパーッと遊ぶのも悪くないかもしれないですね」

長月「そうだな」

夕立「何それ楽しそう…夕立も行きたいっぽい!!」

睦月「夕立ちゃんはこの後出撃だよね?」

夕立「っぽいいいい…」ガックシ

武蔵「よし…じゃあ飯を食ったらスタジオに行って二人が帰投するのを待つか」

吹雪「そうですね。あそこ何気に広いし楽器弾かないときにも待合室としても使えるんだよね…」

長月「いっそマンガとかプレステとか持ち込んでやろうか」

雲龍「スタジオというより遊び部屋よねそれ」

………プレハブ小屋のスタジオ

雲龍「よいしょっと…」ギィィ

ドドタンタンタン…

吹雪「あれ?誰かいます?」

提督「おう、おはよう」ドンドンドン

長月「なんだ提督、来てたのか」

武蔵「こんな早くからどうしたんだ?」

提督「昨日のうちに仕事が片付いたからお前らに渡す譜面起こしをしてたんだ。ここはこう…か」カタカタッ

吹雪「はぁ…私たち邪魔でした?」

提督「いや、そんなことはないぞ。俺のことは気にせず適当にくつろいでくれて構わん」ドドタンドタンタ

提督「ところでお前らこんな早くに揃ってどうしたんだ?」

長月「皆で横浜のCDショップに行こうって話になってな」

武蔵「舞風たちが遠征から戻ってくるまで少し時間があるから、ここで軽く暇をつぶすつもりだったんだ」

提督「あーなるほどな、いいんじゃないか。互いの音楽の好みを知っておくことは案外重要だぞ」

雲龍「やっぱりそうなんですね」

提督「おう。編曲のときなんかで意見が割れた時も相手の音楽の趣味を理解していればなんで反対してるのかもわかるしな」

提督「俺も田中とはさんざん意見が分かれてな…俺は普通のロッカーだが、あいつはメタラーだからな…」

吹雪「あー…あの人確かに相当テクいフレーズ弾いてましたね」

提督「ああ…俺は正直どこが良いのかわからな…おっと口が滑った」

長月「おい」

提督「とまあこんなことが起こり得るからな。バンドを組むときに互いの音楽の好みは知っておくに越したことはないぞ」

雲龍「…まあ適当に時間をつぶしましょうか」

長月「そうだな。私はギターでも弾くか…」

吹雪「私飲み物持ってきますね」

ザワザワワイワイ…ギュィィン!!ウルセエ!ナガツキオンリョウサゲロー!

…………

………ワイワイガヤガヤ

ガチャ

舞風「ふぃー疲れた。ただいまー」

早霜「あら、皆揃ってるわね」

雲龍「やっと来たわね」

長月「よしお前ら!!今から横浜に行くぞ!!」ガシッ

舞風「えっ!?何いきなり!?」

………少し後、タワーレコード横浜店

長月「ついたー!!」

雲龍「すごいCDの数ね…」

武蔵「こいつはすごいな」

舞風「急に連れ出されたから何かと思えば…タワレコ?」

吹雪「皆で音楽の趣味を共有しておこうかなと思ってね」

長月「まああとは単純に面白そうだったからだ!!さあさっそく見に行くぞお前ら!!」ウキウキ

早霜「まあ要は遊びたかったのね」

武蔵「…そうとも言うな」

長月「そういえば武蔵は普段はVやメタルを聴くんだったか」

武蔵「まあその辺が中心だな。さっき聞いてたのは…コレだな」ヒョイ

X JAPAN:BLUE BLOOD

長月「おーエックスか…Xと言えばすっごい長い一曲だけが収録されたアルバムあったよな。なんて言ったっけか」

武蔵「ART OF LIFEか?アレも好きだぞ」

長月「あーそれだそれ」

吹雪「すっごい長い一曲って…どのくらいなんですか?」

武蔵「えーっと確か…まあ30分弱だな」

吹雪「」

舞風「」

早霜「」

雲龍「」

長月「それをライヴでやるからあのバンドは恐ろしいよな…」

武蔵「普通に疲れそうなもんだけどな…まああとはコレとかもよく聞いてるぞ」ヒョイ

Led Zeppelin:レッド・ツェッペリン I

舞風「あ、ツェッペリンは私も聞いたことあるよ!」

雲龍「私も結構好きなバンドね」

長月「ツェッペリンは知名度も高いしどこかで耳にしたことがあるって人も多いだろうな」

早霜「どんな感じなの?」

武蔵「聞いてみるか?」つイヤホン

早霜「どれどれ…」

………

NOW PLAYING:Good Times And Bad Times

………

早霜「…かっこいい!!」キラキラ

武蔵「だろ?」ニヤニヤ

舞風「そういえば雲龍さんがどんな音楽聞いてるのかも気になるわね」

雲龍「私…?そうね…私はフュージョンとかをよく聞くけど…お気に入りと言えばこれかしら」ヒョィ

ジャコ・パストリアス:ワード・オブ・マウス

長月「おお…いい趣味してるな」

雲龍「まああとは普通に流行りの邦ロックとかも聞くわよ」

長月「逆に私は邦楽はほっとんど聞かないんだよな」

吹雪「私も結構邦楽は聞くよ?何か試しに聞いてみたら?」

長月「…考えてみる」

吹雪(聞く気ねえなコイツ)

雲龍「舞風はどんな音楽を聴くのかしら」

舞風「舞風は大体長月と似たような感じだよ?ここにもよく長月と来るし」

長月「そうだな」

舞風「あ、でもこういうのは長月聞くのかな?私は好きなんだけど」

Yellow Magic Orchestra:SOLID STATE SURVIVOR

長月「YMOか。私も普通に好きだぞ」

早霜「私も結構好きよ」

吹雪「へー…聞いたことないや」

舞風「コレとか聞いたことあるんじゃないの?」つイヤホン

吹雪「えーどうかな…」

………

NOW PLAYING:RYDEEN

………

吹雪「あ、すっごい聴いたことあるコレ。こういうの作ってるバンドなんだ」

舞風「でしょ?なんか踊りたくなっちゃう感じしない??」

吹雪「いや…それはわかんないかな…」

舞風「えー」

長月「何を聞かせたんだ?」

舞風「ライディーン」

長月「なるほどな…」

武蔵「吹雪はどうなんだ?」

吹雪「私はロシアのロックが好きなんですけど…まあここにCDは置いてないですね」

長月「この間ロシアからCDを取り寄せてたよな」

吹雪「そうでもしないと手に入らないんだもん」

雲龍「それ以外ではどういうのを聞くの?」

吹雪「うーん…広く浅くって感じですかね。あ、でもパンクは好きですよ。これとか」ヒョイ

THE BLUE HEARTS:THE BLUE HEARTS

長月「名盤だな」ウンウン

早霜「…さっきからなんかチョイスが古くない?」

吹雪「最近のも聞くよ?コレとか」

米津玄師:Bremen

早霜「米津玄師は私もよく聞くわよ」

舞風「舞風もたまーに聞くかなー」

長月「私も米津玄師は聞いたことあるぞ。普通に好みだったな」

吹雪「なんかすっごい独特な感じだよね」

長月「それでいておしゃれな感じがするな」

雲龍「…っていうか、おしゃれな感じの音楽が最近の流行りなんじゃない?」

舞風「あー、それ言えてるかも。あんまりドストレートなロックバンドってあんまり最近見ないもんね」

吹雪「たしかにブルーハーツとか今出てきても多分あんなに人気出なかったかも」

武蔵「まあ、着実に音楽は変化しているということだな」

舞風「…そういえば長月は最近どんなの聞くの?」

長月「私か?私に話させると長いぞ??そうだなぁ…まずは…」

舞風(あ、話振らなきゃよかった…)

長月「よし、じゃあまずはあっちのコーナーだな!!ついて来いお前ら!!」キラキラ

吹雪「う、うん」

武蔵「おとなしくついて行ったほうがよさそうだな」

雲龍「楽しそうだしね」

………

………約二時間後、中華街、某中華料理店

長月「いやー、楽しかったな!」キラキラ

武蔵「まさかあの後あんなに喋り出すとは思わなかったぞ」

舞風「長月は本当に音楽が好きだからね…」

雲龍「まあおかげで詳しくなれたわ。あ、皆何頼むか決めたかしら?」

吹雪「私ホイコーローで」

早霜「サンマーメン」

舞風「酢豚!」

長月「青椒肉絲だ」

雲龍「み、皆決めるの早くない…?どれにしようかしら…どれもおいしそうで…」オロオロ

舞風「いや、ゆっくり決めても良いんだよ…?」

長月「それにしてもこの後どうするかな。結構まだ時間はあるぞ」

吹雪「そうだなー…と言っても横浜は結構色々あるからその辺歩いてるだけで時間潰れそうだけどね」

武蔵「服とか見るのも楽しそうじゃないか?」

舞風「そういえば武蔵さんっておしゃれだよね。いろいろ服持ってるイメージなんだけど」

吹雪「制服は着ないんですか?」

武蔵「あんな恥ずかしいの着て外に出れるか」

早霜「まあ武蔵さんの場合はそれもごもっともね…」

舞風「まあそうは言っても私たち大抵制服で過ごしてるからねー。服増やしてもなー」

武蔵「むぅ…そうか」

雲龍「あ、じゃあ皆でカラオケに行かない?」

武蔵「お、アリだな」

舞風「舞風も賛成!!」

吹雪「良いですね。私の練習の成果を披露する時がついに来た…!」

長月「そういえば吹雪は提督の指導でボイトレもしてるんだったな」

吹雪「うん。とはいってもまだ初歩の初歩なんだけど…」

早霜「これは期待できるわね…」ニヤニヤ

吹雪「あんまりハードルあげないでよ…?」

長月「よし、じゃあ飯を食ったらカラオケに直行だ!!吹雪の歌を聴くぞ!!」

「「「いぇ~い!」」」

吹雪「…長月ちゃん明日から一か月休みなしね。秘書官権限で司令官に口添えしておくから」ニコニコ

長月「すいませんでした」

………

「「「ごちそうさまでした~!」」」

アイヨー!マタキテネー!

武蔵「安いしうまいし…いい店だったな」

雲龍「そうね…また来ようかしら」

長月「二人ともどう考えても食べすぎだと思うんだが…どこにそんな入ってるんだ?」

武蔵「さぁ…?」

雲龍「…?」

早霜「まあ駆逐艦と比べちゃだめよね」

舞風「そういや長月、カラオケってどこー?」

長月「知らん。適当に歩いてれば見当たるんじゃないか?」

吹雪「なんて適当な…あ、本当にあった」

長月「よし、入るか」

ラッシャセー!ナンメーサマデスカー!

吹雪「えーっと6人で…時間はとりあえずフリーでいいよね」

長月「ああ」

吹雪「りょうかーい。はい…ええ…えっ、学生証…?」ビクッ

舞風「私たち見た目だけは学生だからねー」ケラケラ

吹雪「はぁ…びっくりした。まあ一般料金でいいよね」

早霜「っていうかそれしかないじゃない」

吹雪「うん…じゃあそれでお願いします…はい…」

………

長月「よし、それじゃあ初めにだれが歌う?」

舞風「最初って重要だよねー」

早霜「そうね、その後の雰囲気を大いに左右するわ」

武蔵「あんまり歌いづらくするなよ…緊張するだろ」ソワソワ

雲龍「グダグダしててもらちが明かないしもうじゃんけんで決めましょうか」

吹雪「そうですね」

長月「よし、最初はグー…」

………

吹雪「で、結局私ですか」

長月「期待してるぞ」ニヤニヤ

吹雪「あんまりハードルあげないでって…んー、何にしよ」ピッピッ

吹雪「あ、じゃあ東京事変とか歌おっかな」

舞風「おー、こりゃまた以外」

吹雪「事変結構好きなんだよねー。ほっと」ピピピピッ

「東京事変:群青日和」ピピピッ

吹雪「あー緊張する…あーあーあー…」

長月「おい、始まるぞ」

吹雪「わかってるよ~…」

………

~♪

吹雪「新宿は~♪豪雨~♪」

吹雪「あなた~何処へやら~♪今日が~♪」

吹雪「青く冷えていく東京~!」

長月「なんだ、普通にうまいな」

舞風「ね、安心してきいてられる感じ」

吹雪「戦略は~皆無~♪…」

………

ギャーン!ジャッ♪ジャッ♪

吹雪「ふぅ…緊張したぁ…」コトッ

雲龍「上手だったわ」パチパチパチ

武蔵「そうだな。正直想像以上だった」パチパチ

長月「声もちゃんと出てたしな」パチパチ

吹雪「えへへ…ありがとうございます」テレテレ

長月「これで私のボーカルも安心して任せられるというわけだ!」

早霜「あんた何様よ」

舞風「よーし、舞風も歌うぞ~!!」

武蔵「お、何にするんだ?」

舞風「そうだな~…まずは…」

ワイワイガヤガヤ…

………およそ半日ほど後、横須賀鎮守府

長月「やっと帰ってきたぞ~!」

舞風「今日は遊んだねー」

武蔵「そうだな。結構楽しかったぞ」

提督「…あ!お前ら、今帰ってきたのか」

雲龍「はい」

提督「丁度良かった…さっき採譜が終わったところでな。楽譜が出来上がったから渡せるぞ」

吹雪「あ、ということはついにバンドの本格的な練習が始められるんですね」

長月「本当か!!」

舞風「今すぐにでもスタジオに行きたい気分だけど…今日はもう疲れちゃったな」

武蔵「まあ…確かにそうだな…」

雲龍「また練習をするのは今度にしましょうか」

吹雪「はい…」

提督「ははは、まあたくさん遊べたみたいでよかったな。譜はスタジオに置いておいたから後で取りに行けよ」

武蔵「ああ」

長月「しかし…やっと本格的な練習が始められるんだな」

雲龍「短いようで長かったわね…」

というわけで今日は以上。ちなみに>>1は横浜のタワレコには行ったことがないから本当に驚くほどCDがあるかどうかは知らない。
後は用語解説を投下していきます

用語解説

・譜面起こし
曲を聴いてTAB譜や五線譜に起こすこと。難易度は高そうだが慣れればどうってことない。
名曲をパートごとに耳を澄ませて聞いてみると新たな発見があったりもするのでとても楽しい作業。

・タワーレコード
日本全国に展開する大手CDショップ。若手の発掘にも力を入れていて、有望な新人なんかはデビュー前にタワレコにCDを置いてもらえることもある。
色々なジャンルのCDをそろえてくれてるが、あんまりマイナーなのになると普通においていないのでそういうのを探すときは専門店にGO。

・V
メタルの系譜を引き、日本独自の進化を遂げてきたビジュアル系ロックの略称。武蔵がよく聞く。音楽性としてはメロディ重視。
代表的なバンドはX JAPAN、アンティック珈琲店など

・X JAPAN:BLUE BLOOD
90年代初期の日本にセンセーショナルな旋風を巻き起こし、さまざまな困難がありながらも瞬く間に誰もが知る国民的バンドの座に上り詰めたヴィジュアル系ロックバンド、X JAPANの代表的なアルバム。
収録曲は「X」「紅」など
https://www.youtube.com/watch?v=iuTHk2teBAI ←紅


・ART OF LIFE
X JAPANの代表的なアルバムの一つ。本当に一曲しか入ってない。けど30分ある。
Xの代表的な楽曲の一つでもありとてもカッコいいが、カラオケで歌うとおそらく顰蹙を買うので注意。
https://www.youtube.com/watch?v=0eqmkgSeYjI&t=1197s

・Led Zeppelin:レッド・ツェッペリン I
世界にハードロックの波を作り出した伝説的なロックバンド、ツェッペリンのデビューアルバム。
それ以前のブルースを基盤としたロックとは一線を画す楽曲で、世界に衝撃を与えた一枚。
代表曲「Good Times Bad Times」「Dazed and Confused」

・Good Times Bad Times
上記アルバムの一曲目に収められている。複雑なギターリフとロバートの歌声のかけ合わせが最高に気持ち良い一曲
https://www.youtube.com/watch?v=TFj0rxyNCtc


・フュージョン
ジャズを土台にして、ロックやR&Bなどの要素を取り入れた音楽ジャンル。70年代後半あたりに大流行した。
大抵の楽曲がボーカルを省いたインストロメンタル作品であり、BGMとしても優秀なので喫茶店のBGMとかでもよく耳にする。
代表的なミュージシャンはジャコ・パストリアスやマーカス・ミラーなど

・ジャコ・パストリアス:ワード・オブ・マウス
フュージョン界を牽引した天才ミュージシャン、ジャコ・パストリアスの代表的なアルバム。
非常に自由な雰囲気に仕上がっていて、彼の世界観がよく表れている
https://www.youtube.com/watch?v=9WVQAjfkQxA

・Yellow Magic Orchestra:SOLID STATE SURVIVOR
80年代に大流行した日本が世界に誇るテクノポップバンド、YMOの代表的なアルバム。
全体的にポップな雰囲気だが実験的な音楽も数多く収録されており、それでいて大量のセールスを記録したという文句なしの名盤。
代表曲「Rydeen」「SOLID STATE SURVIVOR」

・Rydeen
多分誰もが聞いたことあるインストロメンタル曲。
「音が歌っている」曲の典型例で、ボーカルが無くともいつまでも耳に残る非常に完成度の高い一曲
https://www.youtube.com/watch?v=WH1tVdv7jlw

・THE BLUE HEARTS:THE BLUE HEARTS
日本のパンクロック界を牽引した伝説のバンド、ブルーハーツの1枚目のアルバム。
勢いあふれる名曲揃いで、落ち込んだ時に聞くと元気になれる。
代表曲「未来は僕等の手の中」「リンダリンダ」など
https://www.youtube.com/watch?v=s07bqXuXF9U ←リンダリンダ

・米津玄師:Bremen
ボカロ界出身の新進気鋭の天才ミュージシャン、米津玄師によるサードアルバム。
一度聴いたら離さない強烈な印象を植え付けてくる曲が中心に収録されている。
メロディーもさることながら歌詞のメッセージ性なども含め、賛否は分かれるかもしれないがかなり完成度の高い一枚だと>>1は思う。
代表曲「アンビリーバーズ」「Flowerwall」
https://www.youtube.com/watch?v=naJcqMBbAn4 ←アンビリーバーズ

・東京事変
それまではソロを中心に活動していた椎名林檎を中心に結成されたロックバンド。
ベースの亀田誠治をはじめとした各メンバーの技量の高さや椎名林檎の力強いボーカルが話題になり、人気が爆発的に上昇した。
独特な世界観は世代を超えて愛され、解散後もなお若者の間で聞かれ続けている。
代表曲「能動的三分間」「群青日和」など
https://www.youtube.com/watch?v=gD2mhJ3ByGQ ←群青日和

用語解説は以上。
そういえば先日ようやく長月のギター(フェンダーのデュオソニック)を手に入れたのですが、想像以上にイイですね。
値段の割には音も良いですし、ネックも小さくて弾きやすいので初心者や女性の方にも自信を持って勧められます。

乙です。
リクエストしといて何だが、ここまで長月がはっちゃけるとは思わなかった……いやこんなもんなのか?一般的な長月って。


なんとなく>>1米津玄師説が俺の中で浮上している

>>255
吹雪「…長月ちゃん明日から一か月休みなしね。秘書官権限で司令官に口添えしておくから」ニコニコ

の意味がわからないんだが
後なぜベンチャーズがないんだ!
雨の御堂筋いいじゃないか

結構書き溜めたので更新。V系・メタル好き提督多くね?

>>270
長月は趣味持たせたらハマりそうだなぁって前から思ってました。まあ>>1の主観ですね

>>271
残念ですが違います…会ったこともないですよ

>>273
調子乗って吹雪にダル絡みしてる長月への制裁的な感じです。ベンチャーズは>>1も好きですよ。
インストロメンタルバンドなんで書くときに出てこなかっただけかもしれないです…。

…とある日、プレハブ小屋のスタジオ

舞風「…」タタタンタタタン

武蔵「…」ベベンベベンベン

雲龍「…」ピロリロ…

ジャァァン…

武蔵「ふぅ…」

舞風「よし、ここもいけるね!」

雲龍「そうね。案外弾けるようになってたみたい」

武蔵「まあ、提督からこのスコアをもらう前に一人で練習する時間が多くとれたからな」

舞風「基本的なことは結構できるようになってたからね」

武蔵「ああ。この分なら吹雪や長月も心配ないだろう」

雲龍「全員で合わせるのが楽しみだわ」

舞風「次集まれるのっていつだっけー?」

武蔵「予定が合ってるのは…来週の水曜とかだったか」

舞風「よし、じゃあその時にちゃんと三曲とも合わせられるように頑張ろう!」

雲龍「ええ」

武蔵「そうだな…っと、私は用事があるからそろそろ行くぞ」

舞風「んー出撃?珍しいじゃん」

武蔵「いや、どうも次の大規模作戦の作戦会議とやらがあるらしくてな…」

雲龍「そっか、武蔵は主力艦隊に配属されるはずだもんね」

武蔵「ああ、最近は大規模作戦もなくて長い事出撃してなかったからな…戦いが楽しみではあるよ」

舞風「さっすがー!頼もしいね〜」

ガチャ

武蔵「…失礼する。第二水上打撃部隊の武蔵だ」

提督「ああ、来たか。これで全員揃ったな」

吹雪「そうですね。時間も惜しいので早速会議を始めましょうか」

提督「ああ。…それでは次期大規模作戦についての作戦会議を始める。総員礼!」

みなさん「「「」」」ペコリ

提督「まずは今作戦で我が艦隊と協力をする斉藤中佐、中曽根中佐、来島少将に自己紹介をして頂こうと思う。…皆さん、それではよろしくお願いします」

中曽根「単冠の中曽根よ。よろしく」

斉藤「…幌筵の斉藤だ」

来島「大湊の来島だ。よろしく頼むぞ」

提督「次作戦ではこの三方の艦隊と連携し、北方に対して大規模な反攻作戦を実施する予定だ」

大和「なるほど、北方ですか」

赤城「それで、そっち方面の方々にお越しいただいたんですね」

提督「ああ。作戦の基幹は我々横須賀艦隊になるが、物資の補給や支援艦隊などの面で世話になる予定だ。お前らも顔をしっかり覚えておけよ」

ハイッ!!

提督「…良い返事だ、それでは本題に移る。まずは前哨戦であるAL作戦について…」

ザワザワガヤガヤ…

………

提督「ふー、終わったか…」

来島「神津君、ご苦労だった。この後の私の艦隊との演習は問題ないな?」

提督「はい、問題ありません」

来島「そうか。海軍随一の甲提督との呼び声高い君の艦隊だ。当然私の艦隊に引けを取るはずはないが…まあ、よろしく頼むぞ」ニヤニヤ

提督「はいはい…せいぜい負けないように気を付けます」イライラ

来島「それでは失礼する…」バタン

提督「…」チッ

武蔵「…彼、さっきの会議でも感じが悪かったが…君、彼と仲が悪いのか…?」

提督「…武蔵は知らなかったか」

吹雪「あの人は何というか…提督の出世の踏み台になった人ですから…」

武蔵「?」

提督「来島提督は…俺の学生時代の教官だった人なんだ」

武蔵「なるほどな…確かに軍歴の長い自分を差し置いて教え子に活躍されるというのが悔しいのはわかる…が、踏み台というのは?」

提督「…あれは俺が提督になってから始めて参加した南方での大規模作戦での出来事だ」

吹雪「だから…4年前ですね。司令官がまだ新米少佐だったころです」

提督「ああ、そうだな。その作戦では当初はアイツが総指揮を取っていたんだ」

武蔵「ほう」

提督「だが、来島は自分の指揮する艦隊で鉄底海峡と呼ばれる戦場をなかなか攻略できず、それに苛立った俺が戦術会議であいつに少し噛み付いたんだ…まあその結果俺は昇進し、奴は降格することになったんだが」

武蔵「それは…常に冷静な君らしくもないな」

提督「ああ…あの頃は若かったからな…」

元帥『のう来島よ…此度の作戦、なかなか戦況は振るわず泥沼化しておるな』

来島『はっ、申し訳ありません…鉄底海峡に配備されている敵艦隊は予想を上回る精鋭で、突破しあぐねております』

中将『何か打開策はあるのか?』

来島『はい。少数の艦娘を囮にして本命の艦隊を守る戦術により、突破をする見込みです』

元帥『ふむ…「捨て艦」か…』

提督『…私がこの前進言した、重巡艦隊の採用については?』

来島『…この前も言ったはずだが、重巡洋艦は火力も雷装も中途半端で活躍の幅が無い。育てる労力に対して効果が見合わないことはする必要はない』

提督『チッ…司令官の無能で沈まされる艦娘が不憫でたまらないな…』ボソッ

来島『…何だと貴様!今、何と言った!』ドンッ

提督『いえ、来島少将の指摘はご尤もだと思います…と』シレッ

来島『…生意気な』イライラ

元帥『まあまあ来島よ、ワシは彼の言う事も尤もだと思うぞ』

来島『元帥、お言葉ですが…正気ですか!?まだこいつは提督になりたての、戦場のことを少しもわかっていないガキですよ!?そんな奴の発言を信用するなど…』

元帥『…ふむ、こやつはガキかの』

来島『はい!!まだ戦場の厳しさを理解していないからこのような現実的ではないことが言えるのです!!』

提督(何言ってんだコイツ…)

元帥『来島…お主、立場を勘違いしとらんかの?ワシは苛立っておるのだ。いつまでもお前のような無能な男に指揮棒を握らせるつもりはないぞ』

来島『…!』ビクッ

元帥『そうじゃな、試してみても良かろう。よし、神津ヒロシ少佐!』

提督『は、はいっ!』ビシッ

元帥『お主を来島の代理として、今日付で当作戦の最高司令に任命する!』

提督『はぁ…!?』ビクッ

来島『そうだ…お前…そこまで自信があるなら私の代わりに指揮をしてみろ。貴様の戯言が妄想だと自明に晒されるだろう』

提督『お言葉ですが、私にはまだ早いと思いますので…』

元帥『いや、有無は言わせぬ。来島の艦隊をそのままそっくりお前の指揮下に入れてやる。ワシからの司令は一つだ。持てる力をすべて使い、暁の水平線に、勝利を刻め!』

提督『!?』

来島『私の代わりに指揮をするのだ…失敗は許されんぞ?』ニヤニヤ

提督(チッ…この野郎…)イライラ

………

吹雪「それで、元々順調に重巡を育成していた司令官は来島艦隊との協力と堅実な運用で着実に鉄底海峡を攻略し、南方海域の制海権を奪取しました」

提督「そのまま俺は大佐に昇進、来島の艦隊も「指揮の適正」やらなんやらでそのまま貰い受けた。金剛や加賀なんかがそうだな」

武蔵「そうか、あの男は見事に恥をかかされたわけだな!」ハッハッハ!

提督「不本意ながらだが…な。あそこで戦果を挙げなければ俺の身も危なかったし、妥協してなんかいられなかった」

吹雪「ここから司令官の快進撃が始まるんですよ!」

武蔵「なるほどな…私が建造されたときには君は既に少将だったからね」

提督「ああ。武蔵が建造された頃に来島と俺の立場が入れ替わった感じだ。まああれ以来、あの男には目の敵にされてるんだが…」

吹雪「ま、しかたないですよね…」

武蔵「はっはっは、そいつは傑作だ!」ハッハッハ!

提督「ところで吹雪、今日の演習のデータは?」

吹雪「こちらですね。低速戦艦3に正規空母3…やる気満々です」

提督「精鋭を出してきたな、そっちがその気ならこっちも本気で相手をしてやろう。龍譲、鳳翔、吹雪、長月、球磨、多摩で行くぞ」

武蔵「その編成は…軽いが精鋭揃いだな。」

吹雪「司令官…相手の編成に対してそれは…さすがにそれは失礼では?」

提督「知ったことか。練度の差を見せつけてやれ」

吹雪「…了解しました」

………後日、プレハブ小屋のスタジオ

武蔵「ということがあってな」E:Fender Precision Bass

雲龍「あら、そんなことがあったのね」E:Yamaha MX88

舞風「提督にも敵って感じの人いるんだねー」E:ヒッコリーのスティック(Pearl)

長月「提督は若い割に戦功を上げまくって異例の昇進をしているからな…やはりそれをよく思わない輩も多いだろう」E:Fender Duo Sonic

舞風「で、演習はどうだったの?」

吹雪「当然勝ちましたよ。私たちの完全勝利です」E:PRS SEcustom24

雲龍「…さすがね」

武蔵「まああの龍驤と鳳翔の艦載機群を敵にしては生きて帰れないだろうな」

舞風「錬度すごいことになってるもんね」

長月「私たちも頑張ったんだぞ?」

吹雪「低速な大型艦なんて魚雷当ててくれって言ってるようなもんだよねぇ」ウンウン

長月「その通りだ。すべて避けてすべて当てれば良いだけだからな」

舞風「そ、そうは言うけどさぁ…そんなん簡単にできるわけないじゃん…」ヒクヒク

武蔵「あんまり古参の変態共の言うことを真に受けるなよ…」

長月「誰が変態だ」

吹雪「右に同じくです」

吹雪「…ま、お話もそこそこにして…そろそろ合わせてみよっか」チャララーン

長月「だな。何から始める?」

雲龍「音の確認をちょっとしたいからまずは「人にやさしく」にしない?」

舞風「了解!確かに肩慣らしにちょうどいいかもね」タンタンタン

武蔵「こっちはいつでもOKだぞ」ベンベンベン

舞風「よし、それじゃあやろっか!」

吹雪「あ、ちょっと待って。入りのところなんだけど」

舞風「?」

吹雪「ボーカルで始める前にちょっとギター入れていい?こんな感じで」ギャーッギャッギャッギャー

長月「あー、いきなり歌いだしから入るの難しそうだもんな」

吹雪「そうなんだよ」

舞風「ま、大丈夫っしょ!それじゃあ始めよっか!!」

………

~曲名:人にやさしく 作詞作曲:甲本ヒロト~

ギャーギャッギャッギャー!

吹雪「気―がーくーるいそう~♪」

ドッタッタ!ジャーン

吹雪「あっストップ!!」

長月「おいおい…いきなりなんだ」キュルル

吹雪「コーラスどうするか完全に忘れてた…」

舞風「あー確かに…」

長月「私がやろうか?」

吹雪「とりあえずそうしてくれる?なんかはじめっからごめんね…」

武蔵「まあ気にするな…気長に行こう」

吹雪「それじゃあ仕切り直して…」

………

~曲名:人にやさしく 作詞作曲:甲本ヒロト~

ギャーギャッギャッギャー!

吹雪「気―がーくーるいそう~♪」

ドッタッタ!ジャーン

長月「Na-na-na-na-na-na-na♪」ギャーギャッギャッギャー!

吹雪「優しい歌が好―きーで♪」

吹雪「ああ~♪あなたにも♪聞かせたい♪」

長月「…」ギャギャギョッギャッギャギャギャギョッギャッギャ

ジャァァン!

吹雪「このまま僕は~♪」

長月「Na-na-na-na-na-na-na♪」ギャーンギャーンギョーン♪

吹雪「汗をかいて生~き~よ~う♪」

吹雪「あああああ~いつまでも~このままさ♪」

ギャギャギョーッギャッギャギャギャギョーッギャッギャ♪

吹雪「…僕はいつでも~♪」ギャッギャッ

武蔵「…」ベベベベーベベベ

吹雪「歌を歌うときは~♪」

雲龍「…」ピロリローラララ

吹雪「マイクロフォンの中から!」ギャッ!ギャッ!ギョッ!ギョッ!

舞風「…」ドドタン!ドドタン!

吹雪「ガンバレって言っている!」

吹雪「聞こえてほしい!!…あなたにも!ガンバレー!」

ジャカジャカジャァァン…

………

舞風「ふぅ…まずはこんな感じか」タタドド

長月「あんまり違和感なく合わせられたな」

吹雪「うん。でも自分の声がそんなに聞こえなかったな…」

長月「もうちょい音量は上げられないのか?」

吹雪「ムリムリ。これ以上上げたらハウっちゃう」ッキーン!

舞風「そっかぁ…あとで提督に対策聞いてみたら?」

吹雪「そうだね、そうする」

雲龍「私の音も結構埋もれちゃってたわね」

武蔵「確かにあまり聞こえてこなかったな。別の音に変えてみたらどうだ?」

雲龍「今はエレピでやってたけど…いろいろ試してみましょうか。コレとか」ピャー

吹雪「うーん?」

長月「あんまりしっくりこないな」

武蔵「そうだな」

舞風「なんかちょっと…足りない?」

雲龍「じゃあコレ」ギャー

吹雪「これは…まあ」

長月「無しではないな」

舞風「えーでもこれならさっきのほうがよくない?」

武蔵「私は両方あんまり好みじゃないな…」

雲龍「じゃあコレ」ファー

吹雪「コレですね」

長月「コレだな」

武蔵「お、良いじゃないか」

舞風「コレならイケそうだね!」

雲龍「一気に意見が一致したわね…じゃあ次はこのオルガンでやってみるわ」

武蔵「ああ」

ジャジャギャーン!キーガークルイソウー!………

………

………一方その頃、横須賀鎮守府内、居酒屋「鳳翔」

ザワザワザワ…アッハッハッハ!!

中曽根「それにしても一昨日の演習、ヒロシの艦隊が一方的にボコってたわね」クイッ

斉藤「…あれは凄まじかった」クイッ

提督「ははは、いくら高火力でも一発も当てられなければ脅威にはならないからな」クイッ

中曽根「よく言うわねー、そんな芸当普通の艦隊には不可能よ」

斉藤「そうだな…。少なくとも俺の艦隊には無理だ」

提督「まあウチの艦隊は多くの激戦を潜り抜けてきてるからな…。鳳翔もよく頑張ってくれたな」

鳳翔「私なんてそんな…もう鍛え切っちゃって一線を退いた身ですから。赤城ちゃんたちの方が搭載数も多いですし…」

提督「とはいってもまだ赤城達よりか鳳翔と龍驤の方が総合的に強いからな、次作戦でも頼りにしているぞ」

鳳翔「は、はい…///」テレテレ

中曽根「私もこんだけ高錬度な軽空母が自分の艦隊に欲しいわー…おまけにこんな料理上手…」モグモグ

斉藤「そうだな…」ウンウン

鳳翔「も、もう!あんまりからかわないでください!!」テレテレ

提督「…だ、そうだ。ウチの軽空母をいじめるのも程々にしてやってくれよ」ハッハッハ

中曽根「そういえばアンタ最近鎮守府の中にスタジオ作ったらしいじゃない。渡辺から聞いたわよ」

提督「ん?ああ、そうだな」クイッ

斉藤「…鎮守府内にスタジオか。お前らしいな」クイッ

中曽根「さすが海軍大将ともなるとやることが違うわね」クイッ

提督「それは関係ねえよ!!」

中曽根「で、田中みたいに艦娘とバンドを組んでるの?」

提督「いや…それがな…カクカクシカジカで…」

………

斉藤「ふっ、艦娘だけでバンドを組まれて、自分は結局何もしていない、か」クスクス

中曽根「なによそれ!!面白すぎるでしょ!!」ゲラゲラゲラ

提督「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ…」

鳳翔「…」クスクス

提督「ほ、鳳翔さんにまで笑われた…」ガーン

中曽根「…まあでも興味あるわね…。アンタが音楽教えるなら期待できそうじゃない?」

斉藤「そうだな…興味はある」

提督「お、じゃあ見ていくか?多分あいつら今頃セッションしてるぜ」

斉藤「…行くか」

中曽根「そうね」

提督「よし、そんじゃあちょっくら覗いていくか。ごちそうさん!鳳翔さん、勘定よろしく!」

鳳翔「はい、ありがとうございます」ニコニコ

………

提督「ここだ」

斉藤「…プレハブ小屋だな」

中曽根「これがスタジオなの…?」

提督「まあ確かに見た目はアレだが…中はちゃんとしてるぞ。よっと」ガチャッ

ギャーギャギャッ!ギャーギャギャッギャー!

提督「うおっ!?音量でかっ!?」

吹雪「…あ!みんな一回ストップ!!」キュルル

吹雪「お疲れ様です司令官!それと…中曽根提督と斉藤提督…でしたか?」

斉藤「…ああ」ペコリ

中曽根「よろしくね」ペコリ

提督「二人は俺の同期でな、一緒にバンドを組んでいた仲なんだ。お前らに興味があるっつってたから連れてきた」

武蔵「む、そうだったのか」

提督「それよりもお前ら…音量デカすぎだぞ!!あんなん耳がイかれるわ!!」プンスコ

吹雪「あ、やっぱりですか?イマイチ自分の声が通ってない感じがしたんですよねー」

長月「じゃあどう調整したらいいんだ?」

提督「まあ基本はドラムの音量に合わせて調整することだな。舞風、ちょっと叩いてみてくれ」

舞風「りょうかーい!」ドンドンタン

提督「よし長月、ギターを貸せ」

長月「ああ」スッ

提督「うーん…ギターはこんなもんかな」ギャッギャッ

提督「ドラムはほかの楽器と違って100%生音だからな。これに合わせて音量を調整する必要があるぞ。ホレ」

長月「ありがとう…ん~?なんか小さくないか??」ギャッギャッ

提督「文句を言うな、慣れろ。こんなモンだ」

提督「一つのパートが音量を大きくしてしまうと周りのパートも大きくしたがるからな。結果的に音量をそこまでいじれないボーカルやドラムの音が埋もれてしまうことが初心者にはありがちなんだ」

斉藤「…そうだな」ウンウン

中曽根「ワタシたちも昔はひどかったわねー」

武蔵「そうか…こんなモンかな」ベンベンベン

斉藤「…ん?この音、USのプレべか。良いのを使ってるな」

武蔵「ご明察だ。給料はそこそこ多くもらってるからな」ベベンボン

斉藤「…後で触らせてくれ」

武蔵「ああ、お安い御用だぜ」グッ

提督「よし、それじゃあお前ら、音量の調整が済んだらもう一度合わせてみろ」

吹雪「は、はい。なんか緊張するなぁ…」

………

ジャァァン!

吹雪「…」フゥ

長月「…ん、今までで一番よかったんじゃないか?」

雲龍「そうね、自分以外の音もちゃんと聞こえたし」

吹雪「私はさっきより自分の声がよく聞こえました…音量を調整するだけでこんなに変わるなんて…」

舞風「ねえねえ提督ー、どうだった??」

提督「ん、そうだな。セッション初日にしては上出来だと思うぞ」

舞風「だってよ!やったー!」

中曽根「えっウッソ!この子達これで合わせるの初めてなの!?」

提督「ん、ああ。そのはずだな。そうだよなお前ら?」

みんな「「「」」」ウンウン

斉藤「そうか…。なかなかやるな。リズムキープもしっかりできているしミスも少ない…」

中曽根「キーボードの音選びとメロディーもいい感じね。原曲とは良い意味で別の雰囲気になっているわ」

雲龍「音選びは私たちでやりましたが…メロディーは提督に書いてもらいました」

中曽根「あ、なるほどね…まあそれにしても上出来だわ。私も音楽、久しぶりにやってみようかしら」

提督「良いんじゃないか。教えるだけってのも初めはちょっと不満だったが…まあ普通に楽しいぞ」

斉藤「…俺はもうすでに艦娘と音楽をやっている」

提督「お、そうだったのか。初めて聞いたぞ」

斉藤「ああ。…ジャズフュージョン系のインストロメンタルバンドだ」

長月「そうか…対バンしてみたいな」ワクワク

吹雪「まだそんなこと言える身分じゃないでしょ…」

斉藤「ははは、機会があったら…一緒にやろうか」ニコッ

長月「おう!」ニコニコ

中曽根「そういえばライブの予定とかはないの?」

吹雪「今のところはないですね…」

舞風「せっかく組んだんだしやってみたいよねー」

武蔵「そうだな」

斉藤「…ライブは入れた方がいい。モチベーションにもなるからな」

提督「まあそうなんだが…あんまり機会がないだろう?」

斉藤「確かにそうだな…」

提督「なんか丁度良いイベントでもあればいいんだが…」

雲龍「田中提督なんかは初めどうしてたのかしらね」

長月「うーんそうだな…蒼龍さんに聞いてみるか」

というわけで、本日の投下は以上になります。
今回は解説するほどの用語もないのでオマケを書いておいておきます

〜おまけ、提督の一人遊び〜

………長月たちがバンドを組む少し前、執務室

提督「………ふう」カリカリカリ…パンッ!

提督「ようやく仕事が終わったな…」ノビー

提督「さーて、この間買ってきたギターでも弾くか…」ゴソゴソ

提督「何弾くかな〜っと…」E:Gibson J-45

提督「うーん…まあ折角なら一人でベンチャーズくらい弾けた方がいいよな」チャラララーン

提督「ちょっと練習してみるか…」チャカチャカチャカチャカ

デンデデデンデデデンデデデンデデ…

提督「難しいが…意外と楽しいな!」ジャンジャラジャンジャラ…テレッレッレンレーレ♪

………デッレーレーチャララララージャンジャカジャカ…

長月「…ん?この曲、ベンチャーズのキャラバンか?」ピクッ

舞風「うわ、また執務室から音楽が聞こえる…」ビクッ

長月「提督が音楽プレイヤーでも買ったんだろうよ…別に怖がるほどのことじゃない」

舞風「でもさぁ、提督って音楽なんか興味あるのかぁ…?」

長月「まあそれは確かに…」

舞風「でしょ!?」

長月「それにしてもベンチャーズってアコースティックバージョンのCD出してたんだな…今度買おう」ブツブツ

舞風「話聞いてないでしょ……」

オマケ以上。
元ネタはこの動画の村下孝蔵。https://www.youtube.com/watch?v=QXBHrCTwtS0
ちなみに当然>>1にはこんな芸当はできない。


わりと今更なんだけど歌詞書いて大丈夫かね・・・?ちょっと心配なんだけど

お久しぶりです。夏イベと仕事が重なってなかなか書けませんでしたがひと段落ついたので更新再開します

>>319
一応全文を載せたりはしてないし、長くなりそうなときは作詞者とかも明記しておいてるんですが…
注意される可能性も無きにしも非ずなので少し消極的にはします

〜呉鎮守府、空母寮の談話室的な所〜

グラーフ「…」ジャカジャカジャカ…ピーン

蒼龍「…」ウーム

瑞鶴「…」ウーム

グラーフ「…どうした二人とも?浮かない顔して」ベベンボベーン

蒼龍「長月ちゃんから「初ライブってどうだった?」って聞かれてねー」

瑞鶴「正直昔のこと過ぎてあんまり覚えてないから…ちょっと二人で思い出そうとしてたのよ」

グラーフ「それって…まだベースが私じゃなくて飛龍だった時代だよな?」キュルル

瑞鶴「そうそう」

飛龍「んー呼んだー?」クルッ

蒼龍「別に呼んだわけじゃないんけど…まあおいでよ飛龍」チョイチョイ

飛龍「はーい。で、何の話?」トテトテ

瑞鶴「初ライブのときの話よ」

飛龍「あー…もう三年前だっけアレ。懐かしいなぁ」シミジミ

瑞鶴「ん?飛龍さんは覚えてるの?」

飛龍「そりゃもちろん!蒼龍さぁ、確かあの時緊張して声が裏返ってたよね」

蒼龍「ああっ!?もう言わないでよぉ…忘れてたのに」カアア…///

瑞鶴「あー、あったあった。そうだったわねー」ニヤニヤ

飛龍「瑞鶴も思いっきり滑ってスティック飛ばしてたよね?」

瑞鶴「あ、あれはパフォーマンスよ!!」

グラーフ「君たちにそんな時代があったのか…」ベッベッベ

蒼龍「やっぱりゼロからのスタートだったからね」

瑞鶴「グラーフさんが着任する頃にはそれなりに場数踏んでたから結構普通にできてたけどね、初めのころはひどかったわよ」

飛龍「そうだね…それでグラーフさんが来てからは私は裏方に…」シミジミ

蒼龍「あのさぁ…話戻そうよぉ」

瑞鶴「そうだったわね、ごめんごめん」

飛龍「で、初ライブってどうしてたんだっけ」

蒼龍「昔のこと過ぎて詳しくは覚えてないけど…確か江田島の海軍兵学校を借りてやってたよね」

瑞鶴「あーそうそう。そこに鎮守府のみんな集めてさ、賑やかで楽しかったなー」

グラーフ「エダシマ…?行ったことないな」

蒼龍「提督の母校よ。提督は学生時代にあそこで軽音やってたから当時は機材がまだ残っててね」

瑞鶴「大規模作戦の後とかに祝勝会としてアソコの体育館借りてパーティとかよくしてたのよ」

飛龍「あの頃は鎮守府もまだ小さかったからね。今はもうウチでやってるけど…」

グラーフ「ふぅん…」ベベンボベベンボ

蒼龍「自分で聞いといて興味なさそうだよこの子…」

瑞鶴「そういう子よ、放っときなさい」

〜横須賀鎮守府〜

長月「…」ジャカジャカジャーン

雲龍「…」ピロリロリロ

早霜「…」ウトウト

長月のスマホ「」ヴーッ、ヴーッ!

早霜「…あら?長月ちゃん、スマホ鳴ってるわよ」ヒョイ

長月「…ん?ああ、ありがとう。…何だ?」キュルル

スマホ『蒼龍:初ライブは大規模作戦の祝勝会…みたいなときだったかな。提督の母校が近所だったからそこ借りてやってたよ!』

長月「あ、蒼龍さんか。ふむふむなるほどな…あ、り、が、と、う…と」

雲龍「どうしたの?」

長月「蒼龍さんに初ライブについてちょっと聞いててな」

雲龍「ああなるほど…蒼龍さんはなんて?」

長月「初ライブは大規模作戦の祝勝会でやったらしいぞ。海軍兵学校が近所だから、そこを借りてやってたらしい」 

早霜「なるほど、大規模作戦の祝勝会ね」

雲龍「私達もそのタイミングでやるのがちょうどいいんじゃない?近いうちに作戦もあるみたいだし」

早霜「そううまく行くかはわからないけど…とりあえず司令官には話してみるわね」

長月「ああ、頼んだぞ」

〜執務室〜

早霜「失礼します」ガチャリ

吹雪「はいはーい…あ、早霜ちゃん。どうしたの?」カリカリカリ

早霜「…あら?吹雪ちゃん。司令官に用があったんだけど…何処に?」

吹雪「司令官なら昨日から作戦の会議で幌筵に出張中だよー。明日には帰ってくると思うけど…」カリカリ

早霜「あら、そうだったのね」

吹雪「何の用事だったの?」

早霜「司令官に初ライブの事について相談しようと思って…」

吹雪「なるほど…ちなみにどんな感じ?」

早霜「蒼龍さんたちは大規模作戦の後の祝勝会でやったみたいだから、私達もそうできないかな…って思って。大規模作戦が近いうちにあるでしょう?」

吹雪「祝勝会でねぇ…うーん、大丈夫かなぁ?」

早霜「何か問題があるの?」

吹雪「いや…問題っていう程のモンでもないかもしれないけど…ウチの司令官と大湊の提督さんってすっごい仲悪くてね」

吹雪「たぶん祝勝会は作戦に参加した各鎮守府が合同で開催することになるから、その時にコッチの提案を向こうが良しと言ってくれるか…」

早霜「なるほどねー…勝つ前に祝勝会の相談をするのも「真剣さが足りない」やら何やら文句言われそうね」

吹雪「うん…その辺を突っ込まれたらどうしようもないから…とりあえず今は何とも言えないかな。ごめんね」

吹雪「司令官が帰ってきたらまた聞いてみなよ」

早霜「そうするわ」

………一方その頃、幌筵泊地

提督「…では、そのように」

斎藤「…」コクン

中曽根「ええ」コクン

来島「ああ」コクン

提督「ありがとうございます、それでは解散とします」

………

中曽根「うう…緊張するわね…次の作戦、「乙作戦」なんでしょ?私丙しか参加したことないわよ…」

斎藤「…俺もだ」

提督「おいおい…作戦はすぐに始まるんだぞ?司令官がそんなんで大丈夫なのか?」

中曽根「そうは言っても…私達はアンタに比べて実戦経験がそんなに無いからね」

斎藤「…」コクコク

提督「はぁ…でも今回は俺がついてるだろ?大丈夫だって」

中曽根「そうよね…ヒロシならやってくれるわよね…」

斎藤「俺達を守らなかったら…呪って殺してやるからな」

提督「ったく物騒だなオイ…ん?誰か来るぞ」

長門「…」テクテク

斎藤「…あれはウチの長門だな」

中曽根「あら、カワイイじゃない」

長門「やあ提督、会議とやらは終わったのか?」

斎藤「…ああ。この後に詳細を発表する予定だ」

長門「そうか…待ちに待った艦隊決戦だ。今からでも胸が熱くなるぞ!」ワクワク

斎藤「…まあ、多分お前はそこまで戦わないけどな」

長門「へっ?」ポカン

斎藤「…今回の作戦の主力は、こっちの神津大将の横須賀艦隊になる。俺達はサポートがメインだ」

提督「…」ペコリ

長門「そ、そうだったのか…」ガーン

中曽根「確かにこのヒョロガリの艦隊をサポートするのは癪かもしれないけど…それでも重要な任務よ?そう肩を落とさないで…」ポンポン

長門「あ、ああ…」

提督(なんか居づれー!!)

提督(な、なんか話題…あ、そうだ!)

提督「そ、そういえば…君が背負ってるソレは何だ?ベースみたいだが…」

長門「ん?これか?お察しの通りベースだぞ」ポンポン

中曽根「あら、この子も音楽やってるのね」

長門「ああ。提督やココの艦娘たちと時々セッションをしていてな」

提督「こないだお前が言っていたやつか」

斎藤「ああ。長門は基本的に何でもできるが…ドラムとベースをやっていることが多いな。…ところで長門、広場には誰かいるのか?」

長門「いや、誰もいなかったからウロウロしてたんだ」

斎藤「そうか…ならちょうど良いな。お前ら、ちょっとついてこい。長門も来い」グイッ

長門「ああ」

提督「…は!?お、おい!」

中曽根「ち、ちょっと!どこ連れてくのよ!」

………屋根のついた中庭

ぼろいドラムセット「」デデン

ぼろいアンプ「」ババン

ぼろいピアノ「」ダダン

Etc...Etc...

斎藤「ここだ」

提督「おー、ボロっちい機材がたくさん…」

中曽根「なんか学生時代を思い出すわねー」

斎藤「…俺はここでよく艦娘とセッションをしているんだ。ウチの艦娘は色々な楽器をできるやつが多いからな」

長門「ココは鎮守府のどこからでも見えるような作りになってる。だからここで演奏していれば誰かが楽器を持って必ず来るんだ。ソイツらと即興でセッションを楽しむ…って感じかな」

提督「へー、そりゃあ楽しそうだな」

斎藤「今は遠征やらなんやらで出払ってるヤツが多いが…いつもはここで遊んでれば結構な人数が集まるぞ」

中曽根「艦娘が音楽好きっていいわね…」

提督「そうだな…」

長門「提督、折角だしちょっと遊んでいかないか?暇してたんだ」

斉藤「…ああ。こいつらを呼んだのもそのためだ」

提督「?」

中曽根「?」

長門「ああ、そうだったのか?」

斉藤「…こいつらはこう見えて楽器がプロ並みにできるからな。長門、ベース借りるぞ」

長門「ああ。じゃあ私はドラム叩くかな」

提督「お?セッションすんのか?」

中曽根「私たちも何かやればいいのかしら?」

斉藤「ああ。…楽器は好きなヤツを選べ。ここにないモノは向こうの倉庫に大体置いてるぞ」E:Moon JJ-4

提督「ギターあるか?」

長門「ん、私のを貸そう。部屋から持ってくるからちょっと待っていてくれ」スタスタ

提督「おう」

中曽根「私は折角だしピアノ弾こうかしら。生のピアノなんて気が利くじゃない」ポロロロン

斉藤「…物好きの艦娘がいてな。調律もちゃんとされているはずだぞ」

中曽根「…ん、ほんとね。ちょっと気になる箇所はあるけど、よく調律されてるわ」

長門「これでいいか?」ヒョイ

提督「お、いいな。完璧だよ」E:FenderJPN Stratocaster

提督「…しっかしぼろいなこのアンプ」ズコッ

斉藤「…まあここにある機材の大抵が貰い物か拾い物だからな」ベベベボッ

中曽根「お金がかからなくていいじゃない」

長門「よし…それじゃあそろそろ適当に始めるぞ。うまく乗っかってくれよ」ギィィ

提督「ああ」

長門「…」チッチッチチッ…チチッ…

提督「ん、ラテンか」チャラーン

斉藤「…」ベーンボボーン

中曽根「スケールはそういう感じね…了解!」ポロロロン

ジャーン…チャラララッラー…ベベボデレレッ

提督「…」ジャーンチャラララッ

中曽根「…」ジャーン…ジャジャッ

斉藤「…」ベーン…ベベボボバッ

長門(…お?できるなこの人たち)チッタッチチッタッタッ

長門(ピアノのバッキングにギターのメロディーとベースラインがうまく合わさっている…ふふっ、良いグルーブだな)チッタッタタッタ

長門(よし、ならこれはどうだ!!)チッチッチッタタドタドタ

提督(…!何かくる!)チャラーン

長門「…」タタドタタドタタド…

ドッドタンドドドタン…

中曽根(リズムをシャッフルに変えてきた!!)ジャーン

提督(ひょえー…この子、なんてリズム感だ…)チャラリラッ

斉藤(…)ベーベベボバッペッベベベベ

長門(乗ってこい!!このグルーヴに!!)ドドドタンドドッタン

提督(そっちがその気なら…)カチッ

ギャーン…

中曽根(あら…こういうことかしら?)ポロロラン

ギャーン…ポロラララ…

提督「…」ニヤッ

中曽根「…」フッ

長門(リズムの変化に即座に対応するだけでなく…ピアノとギターの役割を交代してきただと!?)ドッタンタタンタ

長門(クランチを入れて若干ひずませたギターをバッキングに…ピアノをメロディーに…これもまたさっきとは違って…良いグルーヴだ…!)ドッタンドドドタン

斉藤(…)ボッボペペッボベベボベベ…

提督(…いい感じになってきたな…ん?なんだあの子)ギャギャッ

夕雲「…」スッ

ピィー…ピロロロー…

提督(フルートで入ってきた…!あ、ほかの艦娘も!!)

斉藤「集まってきたな…」ベベンボベベンボ


ゾロゾロゾロ…


長波「何々?良い音じゃん!!長波サマが彩ってあげるよ!!」スッ

鈴谷「おーやってるやってる!!私も混ぜろー!!」スッ

秋津洲「こんなかっこいい曲流されてじっとしてらんないかも!!」スッ


ジャーン!ギャギャッ!ピロララリラッ!


………

ジャァァン…

長門「…」ハァハァ…

提督「…」フゥッ

斉藤「…」

中曽根「…」ニコッ

ウワァァァァ!!!スゴオオオオオイ!!!イイセッションダッタヨー!!ワァァァ!!

中曽根「あら…いつの間にこんなにギャラリーが…」

提督「すごい人数だな…」

秋津洲「幌筵の艦娘は音に敏感かも!」

鈴谷「音楽以外に娯楽もないからねー」ニシシ

夕雲「微妙な演奏なら見向きもされませんが…良い演奏ならみんな部屋を飛び出してここに来ますよ」

長波「その通り!良いグルーヴだったぞ!」ニコッ

提督「いや、こちらこそだ。あんな音圧でセッションしたのは久しぶりだからな…楽しかったぞ」ニコニコ

鈴谷「ねーねーもっかいやろうよ!!」グイグイ

提督「ん?おう…そうしたいのは山々だが…俺横須賀に帰らないと…」

中曽根「私もそろそろ帰ったほうが良いんだけど…」

艦娘たち「「「アンコール!アンコール!」」」

提督「…しゃーねー、あとちょっとだけやるか!!」

中曽根「…そうね!」

ワァァァァ!!ヤッタァァァ!!ツギワタシモハイルー!!

………

………次の日、横須賀鎮守府

早霜「えっ、司令官、まだ帰ってきてないの??」

吹雪「うん…今日中には戻る予定だったんだけどねえ…なにやってんだか…」カリカリ

以上。艦娘がみんな楽器できる鎮守府があっても良いと思うの。
それでは後は久々に単語の解説でも置いておきます

用語解説

・Moon JJ-4
日本の老舗楽器メーカー、Moonのジャズベースモデル。当SSにおける長門の愛機。
正面から見るとフロントのピックアップが斜めに配置されていて、音の立ち上がりはそこまで早くないが粘りのあるグルーヴィなサウンドが特徴。
弦を張り替えると素直に音が変化するタイプのベースなので、ラベラを張ってみたりダダリオを張ってみたりみたいな遊びが楽しめるベース。基本的にはジャズやファンク向きだがオールジャンルで使える。
http://www.moon-guitar.co.jp/jj4.html

・FenderJPN Stratocaster
フェンダージャパンのストラトキャスター。
安くてストラトの音が出せる定番。大抵どこのスタジオに行っても貸し出しで借りれるストラトはコレ。
安物のバスウッドを使ってるモデルが多く音はそこまでよいとは言えないが、一応ストラトっぽい音は出る。

・ラテン
ジャズなんかで使われるリズムの一つ。セッションで用いると一気におしゃれな雰囲気に。
こう見えてかなり正確なリズム感が要求されるため、実はセッションで使おうとするとそこそこ難しい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZD6FlIwBBO0

・シャッフル
ジャズなんかで使われるリズム。ロックでも使ってる人たまにいるね。
人によってかなり個性が出るリズムなので、いろんな人に叩かせると面白い。ジャムセッションとの相性もいい。
https://www.youtube.com/watch?v=4ytPSgMl_g8

解説は以上です。
イベントに結構苦戦中なので次回更新は9月行くかも…それでは

どうしてもE-4突破できないんで息抜きに書きました。それでは投下します

………数日後、とある海上

舞風「それっ!!」ドンッ!

リ級「ギ…グ…」轟沈

ドォォン!!

舞風「よし、殲滅完了!!やっと終わったー!!」MVP!

早霜「これで初めの海域は突破ね。前線泊地に帰投しましょう」

舞風「そだねー。ぱらむしる…?だっけ。疲れたから今日はゆっくり休もっか」

早霜「ええ…」グッタリ

幌筵の駆逐艦「こっちです!私達が先導しますのでついてきてください!!」

舞風「はいはい〜っと…」スィィィー

………幌筵泊地

舞風「ここが前線泊地だね」

早霜「なんかこじんまりしてて良い雰囲気ね」

舞風「うん、よく休めそう!」

早霜「そうね…あ、そう言えば結局司令官にお話する前に作戦が始まっちゃったわ」

舞風「んー?なんの話?」

早霜「ライブについてよ」

舞風「あー…そう言えばそうだったね。どうしよっか」

早霜「司令官も忙しくてなかなかお話しできる機会がないし…もう私達でどうにかするしかないんだけど…ちょっとどうするか悩みどころね」

舞風「うーん…ま、どうにかなるっしょー」

早霜「軽いわねぇ………あら?何この音?」



ジャンジャンギャー!ジャンジャンギャー!


舞風「んー?ギターの音…なんか聞いたことあるなーこの曲」

早霜「こっちから聞こえるわね」

舞風「ちょっと行ってみよっか」

早霜「ええ」

………屋根のついた中庭

舞風「ここかな?」

早霜「そうね…誰かしらあの人たち。海外艦の方?…あの人たちが弾いてたみたいだけど」

アイオワ「だから違うって!!Jimiの弾くFoxey Ladyはこうよ!!」E:FenderUSA Stratocaster

ビスマルク「原曲通りに弾いたって何の意味もないわよ!!その時の情熱に身を委ねないとロックじゃないわ!!」E: Duesenberg Double Cat

アイオワ「情熱以前にアンタ下手くそなのよ!!いつになったら初心者卒業するわけ!?大体そのギター趣味悪すぎでしょ!!フェンダー使いなさいよフェンダー!!」

ビスマルク「は、はァー!?かわいいでしょこれ!!あんたデューセンバーグを知らないって…我が国が誇る世界最高峰のメーカーよ!!それを趣味が悪いですって!?」

ギャーギャー!

ガングート「…またか」ハァ…

舞風「えーっと、取り込み中…?」

ガングート「いや、そういう訳ではないのだが…さっきからこの二人、言い合いばっかりでな…仲が良いのか悪いのか…」E:FenderUSA Jazz Bass

早霜「あー…確かにいるわねそういう人たち…」

ガングート「話してみたら二人とも良いギタリストみたいだから良いセッションができると思ったんだが…」


アイオワ「大体あんた運指がなってないのよ!!いつになれば初心者卒業するわけ!?」

ビスマルク「うるさいわね!!アンタだって人のギターを悪趣味って言うその視野の狭さを…」

ギャーギャー!

ガング―ト「さっきからずっとこの調子でな…」ハァ…

舞風「こ、こりゃ大変そうだね…あ、誰かギター持ってきたよ」

早霜「ホントね…何あのギター…」

ガングート「ん、ギタリストか。ちょうどいいな」

ウォースパイト「Hello!! 失礼します。お二人とも、穏やかではないようですが…ギタリストなら口では無くギターで語り合うべきでは?」E:ZEMAITIS PEARL FRONT

ガングート「やあ、君もギターを弾くのか。よかったら一緒に私と…」

アイオワ&ビスマルク「「うわ…もっと趣味悪いの来た…」」

ガングート「…」

ウォースパイト「しゅっ…」カチン

ウォースパイト「あんたらねぇ、このギター幾らしたと思ってるのよ!!上品でかっこいいでしょ!!」ギャーギャー!

ガング―ト「無視された…」ズーン

舞風「まあまあ…」

早霜「また似たような人が増えたわね…」

アイオワ「いや…ゼマイティスはちょっと流石に…」チラッ

ビスマルク「なぁ…?」チラッ

ウォースパイト「何よ初対面の相手に向かって散々………こうなったら私が本場のUKロックってのを叩き込んで何も言えなくしてやるわ!覚悟しなさい!!」ジャラーン

アイオワ「何言ってるの!?ロックの本場はアメリカでしょ!!こっちこそ返り討ちにしてやるわ!!ビスマルク、シールド借りるわよ!!」ヒョイッ

ビスマルク「あっおい!私のシールド返せ!!」ギャーギャー!

キュイィィィン!!ギャッギョッギャァァァン!!マダマダヨ!!グヌヌ…

ガングート「…」ハァ…

舞風「に、賑やかだね…」アハハ

ガングート「あの人たちはウチの艦では無いんだが…自分の鎮守府の外でこんなに騒げる根性は見上げたものだな」

舞風「ん?ここの人じゃないんだあの人たち。お姉さんは?」

ガングート「私は正真正銘ココの戦艦だよ。さっきから居た二人は大湊の所属みたいだ。…いま来たゼマイティスの人は知らんが」

早霜「どうも初対面みたいだし…あの人は単冠かしらね」

舞風「ウチでは見たことないし多分そうだね」

ジャカジャァァン!!

ウォースパイト「な…なかなかやるじゃない」

アイオワ「あんたこそ…思ってたよりごくごくちょっぴりできるようね」

ウォースパイト「ねえ、あんた達がさっき弾いてたの…Jimi HendrixのFoxey Ladyよね?」

ビスマルク「ん、そうだけど…」

ウォースパイト「あの曲は私も覚えてるからちょっと一緒にやってみましょう?アンタならうまいこと私の引き立て役になってくれる気がするわ」

アイオワ「奇遇ね…私も同じこと思ってたのよ。アンタならハンバーガーについてくるポテトくらいにはなれるかもしれないし?」

ウォースパイト「はっ、下品な啖呵ね!!さっさとやるわよ!!」

ビスマルク「じゃあ手が空いたところで私が歌ってやろう。歌には自信があるんだ」フフン

ガングート「…ようやくマトモなセッションができそうだな」ホッ

ウォースパイト「Guitar Guitar Bass Vocal...Drumsが欲しいわね」

舞風「あ、じゃあ私ドラム叩こうか?さっきの曲なら知ってるし多分いけるよ!!」

早霜「えっ、大丈夫なの?ほとんど即興みたいなもんなのに」

舞風「多分あの曲は普通の8ビートをちょっとギターに合わせていじくればそれっぽくなるから…いけるいける!!」

ビスマルク「あら、あなたドラム叩けるのね」

舞風「最近始めたばっかだから期待はあんまりしないでね…よっと」ドムドムドム

ガングート「ん、そうだったのか。今ちょうどドラムを叩ける奴が出払っててな、助かるよ」ブゥゥゥン…

舞風「あんま期待しないでってば…それじゃあ行くよ!!ワン、ツー、スリー、フォー!!」チッチッチッチッ


-Foxey Lady-
Songs&lyrics:Jimi Hendrix
Play:Bismarck Гангут Iowa Warspite 舞風


タタドド!

ウォースパイト「…」ジャンジャンギャァァン!ジャンジャンギャァァン!!

アイオワ「…」ディィンテロリロ~

舞風(なんか足りない?ちょっと激しめにしてみよっと)ドンドンタドドタ

ガングート(シンバルとスネアがちょっと物足りないな。スラップでアクセントをつけるか)ベンベペベンペッ


早霜「あら、良い感じね」

夕雲「そうね…でもこの曲にはフルートでは入れる余地がないわ」

早霜「夕雲姉さん…?いつからそこに…」

夕雲「そんなことどうでもいいじゃない」

ビスマルク「You know…you are a cute little heartbreaker♪」E:Shure SM58

舞風(…!なんて力強いボーカル!!)ビリビリ!

ウォースパイト(存在感のある声ね…!でもこっちも負けないわよ!!)ギャィィンキロリロ

ガングート(おっと…ちょっと崩れたな。まあこういうのを支えるのも楽しいんだけどな)ベベボパッ

ビスマルク「And you know you’re… a sweet love maker♪」

ギュイィィン…キャラララ

早霜「すごいボーカル…」

夕雲「これは…すごい存在感ね。でもギターも頑張ってるわ」

ビスマルク「I wanna take you home!!」

舞風(ここで確か…ハイハットを開く!!)チンチンダンタン!

ガングート(ん、上げてきたな。ちょっと抑えるか)ベンベンボボ

キュィィン!!ギャギャギャッ!

ビスマルク「You’ve got to be all mine!!…all mine」

ガッ!!

ビスマルク「Ohhh…shit!! Foxey Lady…」

舞風「…」チッチッチッチッ

ギュゥィィン!!キロリラァ!!

夕雲「ん、集まってきたわね」

早霜「え…あ、ほんとだ。いろんな人たちが来たわね」


ザワザワザワ…

「お、ロック?イカしてんじゃん!!」

「ガングートさんやっぱベースうまいなぁ…」

「っていうかあのボーカルの人めっちゃかっこよくない!?」

ザワザワワイワイ…


舞風(うわー!…ちょっとだけやるつもりだったのになんかすごいギャラリーが…!)ドタタタ

ビスマルク(多くの人に見られて歌うのもなかなか気分が良いわね!!)

アイオワ(いい感じじゃない!!)ジャンジャン

ウォースパイト(盛り上がってきたわ!!)ギャァァン

………

………後日、横須賀鎮守府、プレハブ小屋のスタジオ

舞風「ってなことがあってねー」

雲龍「あら、じゃあ舞風ちゃんはもうライブデビューしたのね」

舞風「別にライブって程大規模じゃないけど…ほとんど即興だったから緊張したなぁ…」

長月「なんだそれ羨ましいぞ!!私も前段作戦に参加すればよかった…」

吹雪「その辺は司令官が決めるからまあ仕方ないよ…」

武蔵「でも、その分ならいけそうだな」

舞風「へ?何がー?」

武蔵「ライブについてだよ。向こうの艦隊にも音楽をやる艦娘がいるなら案外何とかなるんじゃないか?」

雲龍「…どういうこと?」

武蔵「そいつらにライブを一緒にやろうって誘うんだよ。向こうの提督も流石に自分の艦娘がやりたいって言ってることを無視はできないだろうさ」

早霜「あ、確かにそれいけるかもしれないわね」

武蔵「だろ?ちょっとそいつらと連絡とってみたらどうだ?」

舞風「あー…そういやあの人たちと連絡先交換するの忘れてたわ…」

武蔵「…そいつはやらかしたな」

舞風「ゴメンゴメン…またどうせ会うかなって思ってたから…」

武蔵「なら…私たちが今度幌筵に行ったときにどうにか探してみるか」

吹雪「そうですね。話を聞く限りでは目立つ人たちみたいですし…」

長月「なーなー、そろそろ合わせないか?」キュルル

雲龍「ん、そうね。話の続きはその後にしましょうか」

武蔵「そうだな。こっちはもう準備できたぞ」ブゥゥン

吹雪「こっちもオーケーです!!」ブゥゥン

舞風「りょうかーい。それじゃあ行くよ?ワン、ツー、スリー…」

ジャーンジャカッ…

………

というわけで若干短いですが以上。ちなみに>>1はUSロックよりUKロック派。
それではあとは用語解説を投下します。

用語解説

・FenderUSA Stratocaster
当SSにおけるアイオワの愛機。
アメリカ製のフェンダー・ストラトキャスター。ストラトといえば基本はコレを指す。
古今東西様々なギタリストが使用していて、ロックギターと言えば、Gibsonのレスポールと並んでコレ。
実はちょっと作りが雑なので>>1は国産のほうが好き。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/231222/

・Duesenberg Double Cat
ドイツの老舗メーカー、デューセンバーグのギター。当SSにおけるビスマルクの愛機。
かわいい見た目と実用的な音や機能が特徴。日本で使ってる人はほとんど見たことがないが、ストラトに良い感じに温かみを足した普通に「使える」音をしている。正直かなり良いギターだが高い(20万以上)。
http://shop.miyaji.co.jp/SHOP/ka-g-78348.html

・FenderUSA Jazz Bass
アメリカ製のフェンダー・ジャズベース。当SSにおけるガングートの愛機。
エレキベースといえば武蔵のプレシジョンベースと並んでコレ。ジャズベースとは言うが別にジャズ以外にも使える。
プレべに比べて繊細な音でスラップがよく乗り、ネックが細くて引きやすいのが特徴。プレべよりこっちのほうが使ってる人は多い。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/231254/

・ZEMAITIS PEARL FRONT
当SSにおけるウォースパイトの愛機。イギリス製。
最高クラスの厳選された木材と、過剰なまでの装飾が特徴な「ゼマティス・ギター」の白いほう。
コレと並ぶゼマティスの定番としてMETAL FRONTというのもある。
芸術品のような美しい装飾に目が行きがちだが、かなり良い木材を使っているので音もかなり良い。
レスポールシェイプだがレスポールとはまた違った音がする。
ちなみにだがギター界のロールス・ロイスとも称されるほど高価(普通に定価で100万行ったりする)なので、使ってる人はかなり少ない。その装飾は人によっては悪趣味だともいわれる。
http://rebel-guitars.com/1987-zemaitis-pearl-front/

・ロックの本場
基本的にはアメリカかイギリスを差す。メタルなんかは北欧も本場に入る。
しかし、どっちが本場という話については多人種文化という特殊な国民性を土台にしてロックを生み出し、ジミヘンやニルヴァーナなどの伝説的なミュージシャンを数多く輩出してきたアメリカか、ビートルズやエリック・クラプトンなどのロックを世界に広めたミュージシャンを輩出し、グラストンベリーのような大規模なフェスを開催しているイギリスかは人によって意見が分かれる。

・Jimi
言わずと知れたギターの神、Jimi Hendrixのこと。日本ではジミヘンって呼ばれることが多い。
ブルースを基調にしたエキセントリックな楽曲と、ギターを燃やしたりするなどの過激なステージパフォーマンスで数多くの伝説を生み出しており、今日まで全てのギタリストに敬愛される正真正銘のギターの神様。
エレキギター草創期のミュージシャンながらエレキギターの可能性を限界まで追求し続け、エレキギターを用いた数多くの奏法を生み出している。おそらく彼の影響を全く受けていないロックギタリストは一人もいないだろう。
代表曲「Purple Haze」「Foxey Lady」

・Foxey Lady
ジミヘンの曲の中でも特に人気が高い曲で、現在までロックの伝説として語り継がれている曲の一つである。
若い人の事情は知らないが、たぶん聞いたことない人いないんじゃないかな。
CD音源も確かに良いがライブでの奇想天外なギタープレイこそ見どころの曲である。
というかジミヘンの曲って全部そう。ちなみにセッションはしようとすると相当難しい曲なのでリアルでビスマルクたちの真似をすると痛い目に合う。
https://www.youtube.com/watch?v=_PVjcIO4MT4

以上です。ジミヘンは神。
余談ですがウォースパイトさんに持たせるギターをメタルフロントかパールフロントのどっちにするかは相当悩んだ。でもたぶん両方似合う。

………数週間後、横須賀鎮守府

提督「悪いな。吹雪がいない分仕事を押し付けてしまった」カリカリ

早霜「いえ…この程度ならいくらでも申し付けください」カリカリ

提督「助かるよ。はぁ、作戦中ってのになんて書類の多さだ…ん、電話か」RRRRR!!

早霜「私が取りますね」

提督「おう、頼んだ」

早霜「はい、こちら横須賀鎮守府執務室です…はい…はい…」ガチャ

早霜「…」

提督「…」カリカリ

早霜「はい、承りました。確認してから折り返しまたご連絡させていただきますので…」

早霜「はい、失礼します」ガチャ

提督「誰からだ?」

早霜「海軍兵学校からです。なんでも講演の依頼とかで…」

提督「はぁ?」

提督「海軍兵学校からの講演の依頼だと?」

早霜「はい。なんでも生徒からの熱烈な希望により、ぜひとも提督に、艦隊指揮と実戦についての講演を…とのことです」

提督「日時は?」

早霜「三日後だそうです」

提督「急だなオイ…一応大規模作戦中なんだけどな…まあ、吹雪たち本隊はもう前線に派遣したから良いか」

早霜「それでは…出席を?」

提督「そうだな、五年ぶりに母校の姿ってやつを拝んでやるとするよ。早霜もついてこい、護衛の代わりだ」

早霜「はい、かしこまりました」

………三日後、海軍兵学校

提督「以上をもって、私の講演とさせていただく!横須賀鎮守府提督、神津ヒロシ海軍大将!!」

パチパチパチパチ…ザワザワザワ…

提督「ふぅ…こんなもんか」

早霜「ふふふ、良い講演でしたよ」

提督「良いものか、1時間で考えたんだぞアレ」

早霜「…そんなに適当だったんですか」

提督「なに、バレなければ良い」

担任「へーそうだったんだー…聞いちゃったぜー」ニヤニヤ

提督「うわっ!!この声は…新島教官!?」ビクッ

担任「ようヒロシ!久しぶりだな!!」

提督「お、お久しぶりです…」

早霜「…提督?この方は?」

提督「…学生だった頃、俺の担任をしていた新島教官だ」

担任「おう、よろしくな…まあヒロシ、ここじゃあ何だ、ちょっと場所変えるぞ」

提督「は、はい」

………応接室

担任「ぶはっはっはっは!!お前本当にアレ一時間しかかけてねえのかよ!!」ゲラゲラ

提督「ええ…考えてみればそんなに話す内容もなかったですし…」

担任「それ聞いたら生徒が泣くぞ?結構生徒が楽しみにしてたんだからな?」

提督「そうなんですか?」

担任「おう。お前やたらと生徒から人気だからな。「横須賀の軍神」やら「東郷平八郎以来の天才」やら…仰々しい渾名で神のごとく崇められてるんだぜ?笑っちまうよなぁ」

提督「ふっ、冗談でしょう?ちょっと面白いですね」クスクス

担任「だろ?お前学生時代はギターばっか弾いてたのにな」

早霜「あ、やっぱりそうなんですね」

担任「やっぱりって…お前、今でも音楽やってんのか?」

提督「はい…まあ少しは」

担任「お前らしいというかなんというか…ま、機会があったらまた聞かせてくれよ?俺、お前の歌は結構好きだったんだ」

提督「そうだったんですか?学生時代は、そんなこと一言も…」

担任「ったりめーだ。甘やかしてたらお前今頃バンドマンになってただろうが」

提督「ははは、そりゃそうかもしれませんね」

担任「で、お前この後どうすんの?すぐ帰るわけでもねえだろ?学校回ってくか?」

提督「良いんですか?」

担任「卒業生だっつーのに断る理由もねえだろ。立派な護衛もいるみてえだしな」

早霜「…」ペコリ

提督「ははは、それではお言葉に甘えさせていただきます」

担任「あ、待った」

提督「どうしました?」

担任「女子寮だけには行くなよ?」

提督「行きませんよ!!」

………廊下

提督「…」テクテク

早霜「あの…さっきから歩いてばかりですが、どちらに行かれるのですか?」

提督「んー、とりあえずは寮かな」

早霜「寮…校舎は回られないのですか?」

提督「うーん…俺がここで青春の大部分を過ごしたのはあの寮の防音室だからな。別にそれ以外はこれと言って…」

早霜「寮に防音室がついているのですね。昔の兵学校では考えられませんが…」

提督「あー、違うんだ」

早霜「?」

提督「使われてない地下室を改造して自分たちで作ったんだよ。材料とかいろんなところからくすねてきてな。取り壊されたりしてねえかなあそこ…」

早霜「はぁ…楽しそうですが…それ大丈夫だったんですか?」

提督「まーこっぴどく叱られたな。それでもなぜか取り壊されはしなかったよ…ん、何だこの音」…ドドンタドドタン

早霜「バンドの音ですかね…?」

提督「校内ではこの類の演奏は固く禁じられていたはずだが…ちょっと行ってみるか」

………端の教室

ギャーギャッギャッ…ジャカジャーン!

提督「ここみたいだな」ガラガラ

早霜「と、戸惑いなく入りますね。…失礼します」

ドラム「…」ドドタンドドタン

ギター「…」ギュギャギョーン

ベース「…」ベベベンボ

ボーカル「~!」

早霜「気づいてない…」

提督「あんだけでかい音で演奏してりゃあな。後輩共め、粗削りだが良い演奏をするじゃないか」

ジャァァァン!!!

ボーカル「うし、良い感じじゃん!!あとはこのまま完成度を高めていって…」

ドラム「うーん…ギターはもうちょっとベース上げたほうがいいんじゃないか」

ギター「そうね、ちょっと軽い感じが…ってウワワワー!!」ビクッ

ベース「どうした?ってうわっ!!こ、神津大将!!」ビクッ

ボーカル「…は?ってうわっ、マジだ!!し、失礼しました」ビシッ

提督「うむ、苦しゅうない」ビシッ

早霜「何やってんですか…」

提督「一回言ってみたかったんだよコレ」

ボーカル「あの…どうしてここに?」

提督「ん?バンドの音が聞こえたからな。俺がいた頃はこういう類の演奏は校内では禁止だったから…ちょっと気になったんだ」

ボーカル「あーなるほど。自分が入学した頃にはもうこういう活動は認められてましたよ」

提督「何…?そうなのか?」

ギター「はい、今五回生の三上サンって先輩が頑張ってくれたんすよ」

ベース「そうそう。なんでも三上サンの4つ上にデビュー寸前まで行ったすげえ先輩がいたとかで、その先輩に触発されて学校相手に色々やったらしーっすね。俺たちが入学する前の話なんで詳しくは知りませんが」

提督「三上!?あの小僧か!!そうか、あいつが…」

ボーカル「あ、三上さんと知り合いなんですか?まあ、それでこの教室を活動場所として使わしてもらえるようになったんですよ。ココ、昔は吹奏楽とかやってた教室みたいですね」

早霜「ほんとね。古い賞状とかが飾ってあるわ」



賞状「全日本サクソフォンコンクール 最優秀賞」



提督「本当だ…こんな場所があったのか。知らなかったぞ」

ベース「ここ、三上サンが使用許可とるまでは開かずの教室で、何があるか分からなかったらしいっすね。あ、そういや大将、三上サンと知り合いなんすか?」

提督「ああ。俺が五回生の時にあいつが一回生だったか。すぐ卒業しちまったから一年しか一緒じゃなかったけどな」

ベース「え?じゃあもしかして例の先輩と同期っすか?あのデビュー寸前までいったっていう…」

ボーカル「そういや寮の地下の防音室作ったのその先輩なんだろ?ヤバいよな」

提督「さぁ…いったい誰だろうな」シレッ

早霜「そうですね…」

提督「そういや寮の地下防音室ってまだあるのか」

ギター「あ、はい。まだ男子寮の地下にありますよ。三上サンもそこにいるんじゃないかな」

提督「そうか、それじゃあちょっと行ってみるかな」

ボーカル「自分たちもついていきましょうか?」

提督「いや、よく場所も覚えてるし、護衛の艦娘もついてるから大丈夫だよ。練習を邪魔して済まなかったな」

ベース「あ、いや、とんでもねえっす。お気をつけてください」

………男子寮、地下防音室

提督「ここだ」

重厚な扉「」デデン

早霜「鉄扉ですか…?ずいぶん威圧的ですね」

提督「防音といえば鉄扉っていう安易な考えで設置したんだが…これが重くてな。もう少し軽い素材にしておけばよかったよ。よっと」ギィィ

キャラリロリィン…キャキャッギャッ

三回生「…あ、三上サン、誰か来ましたよ」ベベボボッ

後輩「…ん?誰だ?」ギャギャッキャラッ…キュルル

提督「よう」ヌッ

早霜「…お邪魔します」

後輩「えっ…うわっ!!ヒ、ヒロシ先輩!!」

………

後輩「いやぁ…久しぶりっすねえ!!まさか本当に来てくれるとは思いませんでしたよ!!」

三回生「よ…横須賀の軍神…本物だ…」プルプル

提督「俺本当にそんなあだ名で呼ばれてたのかよ…」

後輩「勿論っすよ!!俺が広めてやりましたから!!」グッ

提督「何やってんだ!」ポカリ

後輩「あいて!」

三回生「でも神津大将といえば、戦争の形勢を一人で逆転させた英雄として尊敬されていますよ?少なくとも名前を知らない生徒は一人もいません」

提督「大袈裟だなオイ…俺は何もしてねえのによ。頑張ったのは俺じゃなくて艦隊の皆のはずだぞ?」

早霜「提督、それはご謙遜ですよ」クスクス

後輩「ほら!艦娘にもこう言われてるじゃないっすか!!」

早霜「提督は本当に真面目に頑張ってくれていますから。ちょっと前までは仕事以外のことには興味の無い堅物だと思われてたんですよ?」

後輩「え?マジすか?あの縦横無尽なヒロシさんが?」

提督「俺も大人になったんだよ…そういうことにしといてくれ」

提督「そういや三上も頑張ったみたいじゃないか。校内でのバンド練習が許可されるなんてな、思ってもいなかったよ」

後輩「そりゃあ…新歓で先輩のギンッギンなライブ聞いてからもう俺はロックの虜っすからね。自分の後に入学する後輩たちにもこういう音楽に触れれる場を作ってやりたいって思って…そっからは結構頑張ったんすよ?いろんなコンテスト出て実績作ったりして」

提督「ほー、コンテストとかにも出てたのか。俺は単純にハコ回るだけでそういうのには興味がなかったからな」

三回生「えーっと先輩、水を差すようで悪いんですけど、神津大将も音楽をされていたんですか…?」

後輩「おまっ…ヒロシさんがこの防音室も作ったんだぞ!?いくつか大手のレーベルから声も掛かってたんだからな!!」

提督「…」シレッ

三回生「え、じゃあ神津大将が例の…」

後輩「そういうことだよ!!確かここらへんに…あったあった!!」ゴソゴソ…

早霜「何かしら?」

後輩「これ!センパイが受けたインタビューが載ってる号のロッキンっすよ!!「次世代アーティスト特集!」とかで!!」バッ



雑誌「実力は若手ナンバーワン!インディーズロックバンド、「Groove Barrett」Vo.Hiro 衝撃の二万字インタビュー!!」



提督「うわ懐かしいなぁコレ…よく取っといてたなコレ」

三回生「マジだ…マジでロキノンに載ってる…すげえ…」

早霜「提督…この写真と比べると若干老けましたか?」

提督「言うな。少し気にしてるんだ」

三回生「でも…こんなに売れてんならどうしてデビューしなかったんです?」

後輩「その理由がまたかっこいいんだよ!!このインタビューの後ろのほう見てみろよ!!」



――――ワンマンもSOLD OUTになるほど人気も絶頂の「Groove Barrett」ですが、デビューはしないんですか?

Hiro「いや、デビューは全く考えてないですね。ほら、自分って海兵(海軍兵学校)の生徒じゃないですか。やっぱ国を守りたくて海兵に入ったみたいなところあるんで、それを投げてまでミュージシャンやろうとは思わないんです。自分の仕事はあくまで国を守ることですから。あ、でも別にプロのミュージシャンにまったく興味がないわけじゃないですよ?もし戦争を終わらせることができたなら、そん時はプロを目指すかもしれないっすね(笑)」



三回生「か…かっけえ」プルプル

後輩「だろ!?だろ!?」

早霜「提督…感動しました…」

提督「帰りてえ…中学時代の黒歴史ノート見せられてる気分だ…」

三回生「俺…実はこのまま海兵やめて音楽でプロ目指そうと思ってたんですけど…この記事見ると揺れるなぁ…」

提督「うーん…まあ別に止めはしねえけどな。軍学校やめてプロになったやつも知り合いにいるし…」

後輩「え!?田中さんたち誰かプロになったんっすか!?」」

提督「あ、いや、あいつらじゃなくてな、陸軍士官学校のほうだ。俺とタメの横澤リョウってヤツで…昔よく対バンしたんだが…」

三回生「えっ…まさかあの「OLEN」の横澤リョウ…!?大人気バンドじゃないですか!!」

後輩「マジで!?あのOLENのボーカルと知り合いだったんすか先輩!?」

提督「ん、ああそいつだそいつ。あいつ今人気出たのか?最近は音楽情報チェックして無くてな」

後輩「今の若手の中では一番勢いあるバンドっすよ!!この間のシングルがオリコンで週間6位とかでしたよ!!」

三回生「俺ワンマンのチケット取れなかった…」

提督「マジか。すげえなあいつ」

三回生「それにしても…横澤リョウって陸士の出身だったんですね」

提督「おう。元々俺とは違ってあんまり国を守るって意思はなかったみたいでな、単純に学費がかからなくて安定してるから軍人を目指したらしい。でも卒業の直前に大手レーベルから声がかかって、それで退学してそのままデビューしてるはずだ」

後輩「へー…」

提督「まあ、だから別にそこまで強く軍人になりたいって思いがなければプロを目指してみるのもアリだと思うぜ。腕に自信があればだけどな」

三回生「そうか…もうちょっと悩んでみます」

提督「おう、時間はあるんだしたっぷり悩めよ」

早霜「あ、そういえば三上さん…これ借りていいですか?うちの鎮守府の子たちにも提督のインタビューを見せたくて」スッ

提督が載ってる号のロッキン「」デデン

提督「ダメだ。絶対ダメ。」

後輩「勿論良いっすよ!!見せてやってください!!」

早霜「ありがとうございます!」パァァ

提督「おい」

………一方その頃、某海域

吹雪「当たってくださぁい!!」バシュン!!

長月「食らえぇぇぇぇ!!」バシュン!!

ドォォン!!!

中間棲姫「ソンナ……」撃沈

長月「よし、ついにやったか!!」

吹雪「ふぅ…しぶとかったね」

武蔵「そうだな…まさか夜戦までもつれ込むとは思わなかったぞ」

ガングート「君たち、よくやったな。母港までは私が先導するからついてきてくれ」スッ

吹雪「あ、はい。ありがとうございます。…えーっと、あなたは?」

ガングート「幌筵所属、決戦支援艦隊旗艦のガングートだ。行くぞ」

長月「…ん?日本の軍艦じゃないのか。おい武蔵、こいつ」

武蔵「ああ。もしかしたら舞風が言っていた奴かもしれんな」

………幌筵泊地

ガングート「じゃあ、君たちが舞風の言っていた一緒にバンドを組んでいた人たちなのか」

武蔵「ああ。うちのが世話になったみたいだな」

ガングート「いやいや、少し粗いが良いドラマーだったよ」

吹雪「それで…一緒にギターを弾いてたって人たちは?」

ガングート「ビスマルク達か。あいつらなら今はここにはいないが…どうした、何か用でもあるのか」

長月「用というか…かくかくしかじかでな…」

………

ガングート「なるほどな、奴らと一緒にライブをやれば大湊の提督も納得してくれるのではないかということか」

長月「ああ」

ガングート「そういうことならあいつらに言っておこう。あいつらの連絡先、いるか?」

武蔵「貰えると助かる。うちの舞風のも渡そう」

ガングート「…面倒くさいからlineでグループを作るぞ。後で舞風たちも招待してくれ」

長月「了解だ」

本日の更新は以上。何か寂しいと思ったら今回はセッションの描写がなかったのね。次回は入れたい。
ちなみに今回の投下で出たバンド名と人物はすべて架空です。

用語解説

・自作の防音室
たまに作っている強者がいる。
自宅に防音室がほしいときは、よほどDIYに自信がない限りは普通にYAMAHAの簡易防音室的なのを買うといいだろう。ちょっと頑張れば手が届く程度の値段。
地下室を業者さんに頼んで防音室に改装している人もいるが、ここまでしようとするとまとまった貯金がないとしんどい。

すまんミスって途中で投下してた

用語解説

・自作の防音室
たまに作っている強者がいる。
自宅に防音室がほしいときは、よほどDIYに自信がない限りは普通にYAMAHAの簡易防音室的なのを買うといいだろう。ちょっと頑張れば手が届く程度の値段。
地下室を業者さんに頼んで防音室に改装している人もいるが、ここまでしようとするとまとまった貯金がないとしんどい。

・ロッキン、ロキノン
貴重な邦楽雑誌、ROCKIN'ON JAPANのこと。若者がよく読んでいる印象。
ロックだけじゃなく割と幅広いジャンルのミュージシャンを扱っている。
現在の音楽業界を支える重要な一端で、ブームを自ら創出したりしている。
また、大規模野外フェス、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」を開催したりもしている。

・ワンマン
一つのバンドがライブハウスを貸し切って行うワンマンライブのこと。
かなり人気がないと開催できないし、人気がないうちにやろうとしてもまずハコから許可が出ない。
これをできるかどうかが人気かどうかの判断の一つの基準になる。プロ以外でワンマンをソールドアウトできるバンドはかなり人気。

・インディーズ
日本レコード協会に所属しているレーベル以外からCDを出しているバンドのこと。つまり、言うところのメジャーデビュー前。
メジャーデビューしていないからと言って売れてないバンドだけなわけではない。
メジャーの方向性を嫌って自分の個性を出すためにインディーズで頑張っているミュージシャンも大勢いる。
アメリカではまた意味が違うが、このSSでは基本的にこの意味で扱う。

・オリコン
Mステとかで毎週発表しているアレ。たいていのバンドはまずは圏内(200位以内)に入るのが目標となる。
ちなみにV系とかのバンドはメンバーごとに固定ファンがついており、ライブでファンがそれぞれのメンバーのグッズを買う、という商売をしている。
そういう稼ぎ方をしているバンドはコレの順位が高くなくても普通に食えているバンドもある。

以上。
ちなみに自分のインタビューとかの類は後で見返すとめちゃくちゃ恥ずかしい。音楽雑誌ってなんであんな恥ずかしい書き方するんだろうね

乙です。
ん?てことは>>1もインタビュー経験者?色々出来ると言ってたからそれなりなのかとは思ってたが。
しかし全て避けて全て当てるを地で行くこの古参の変態達の夜戦……想像したくもないな……。

書き溜めできたんで投下します。本編+提督たちの人物紹介の投下となります。それでは開始

>>400
詳しくは言えませんがコアな記事とかでちょこちょこあります

………幌筵泊地、食堂

吹雪「次の海域で遂に最終海域ですね」モグモグ

長月「そうだな。何とかして一発で終わらせたいものだ」モグモグ

武蔵「長引けば資源の消費も無視できるレベルではなくなるからな」ガツガツ

提督「その通りだ。油断せずに頼むぞ」モグモグ

吹雪長月武蔵「「「提督(司令官)!?」」」ビクッ

吹雪「なぜここに…」

提督「折角の最終海域だからな、久しぶりに前線で指揮がしたくなったんだ」E:丈夫そうなギグバッグ

長月「背中のギターを隠してから言え」

提督「遊びに来たわけじゃないんだぞ?断じてな?」モグモグ

武蔵「給料分の仕事はしてくれよ…」

提督「心配するな…ん?」

長門「やぁ、横須賀の提督じゃないか。今日も良いセッションを頼むぞ」E:ぼろいギグバッグ

提督「おう、この前の長門か。任せとけ」グッ

長月「おい」

………すこし後、某海域

アイオワ「へー、提督が前線まで来てるのね…」

ガングート「それはそれで頼もしいんじゃないか?」

長月「まあ…直接指揮を受けることができるから頼もしいといえば頼もしいが…」

吹雪「あの量の書類をブン投げられた早霜ちゃんたちがちょっとかわいそうだよね」

武蔵「あの男、遊ぶ気マンマンだったからな」

長月「…そう言えば、例の件はどうなったんだ?」

ガングート「例の件というと、ライブの件か?」

ビスマルク「ん、まあ一応話はしたんだけど…」


………

来島『ライブだと…?下らんな、許可できん』

ビスマルク『何でよ!!ほかの鎮守府ではやってることじゃない』

来島『他所は他所だ。そんな理由でいちいち許していたら秩序なんてあってないものになってしまうだろう』

来島『第一…私は音楽が嫌いなんだ!!横須賀のアイツがいようといまいとな!!』

アイオワ『…』

………


アイオワ「って感じで、頑として聞いてくれなかったのよ。だから一緒にやるのは難しそうね…ごめんなさい」

武蔵「音楽が嫌いだと?来島提督はバンドマンに借金を持ち逃げでもされたのか?」

吹雪「ま、帰ったら司令官に相談してみましょう。丁度幌筵まで出張ってきていることですし…っと、司令官からの通信ですね」ガガガッ

提督『第一艦隊から第四艦隊へ、作戦海域へと到達した。手筈通り第一、第二艦隊は進路を北へ。第三、第四艦隊は南へと転換せよ。幸運を祈る。通信終わり』ピッ

吹雪「…だそうです。それではビスマルクさんたちとはここまでですね」

ビスマルク「ええ。暴れてきなさいよ」

武蔵「勿論だ。そっちも支援艦隊とは言え、油断するなよ」

………

………次の日の明け方、幌筵泊地

吹雪「作戦終了です!!第一から第四艦隊、ただ今帰投しました!!」ビシッ

大和「敵艦隊は完全に壊滅!作戦海域を突破しました。文句なしの我々の勝利です!!」ビシッ

提督「そうか、よくやったな。損害は?」

武蔵「私と大和が被弾した。中破といったところか」

提督「よし、ならドッグにすぐさま入渠だ。後の艦はもう休んでくれ…お前ら、本当によくやったな」

吹雪「ありがとうございます。それでは失礼します」

長月「あ、そうそう。提督、少し話があるんだが良いか?」

提督「ん?どうした」

………

提督「なるほど、大湊の艦娘に来島を説得させたが失敗したんだな。それにしてもお前ら…俺の知らない所でそんな事やってたのか」

長月「…これでどうにかなると思ったんだがな。思っていたより頑固なようだな、来島という男は」

提督「ははは、それは俺の折り紙付きだ。しかし…音楽が嫌い、か」

長月「どうしたんだ?」

提督「そう言われると少し妙でな…この間、俺が兵学校に行った話はしただろう」

長月「ああ」

提督「その時、あるサックスの古いコンクールの賞状を見たんだが…その賞状な、来島のモノだったんだよ」

長月「は?賞状だと?」

提督「ああ。それも超難関のコンクールの最優秀賞だ。それを見てあいつも優れた音楽家だったのか…と思ったんだが」

長月「…それで音楽を毛嫌いするというのはよく分からんな」

提督「…まあ、作戦も終わったことだしあいつと話をしてみるよ。長月も今日は休んでくれ」

長月「ああ」

………一方その頃、大湊鎮守府

来島(…作戦も終わったか)カリカリ…

来島(次に用意する必要があるのは祝勝会の件だが…あいつら…)


ビスマルク『今回の作戦の祝勝会でライブがしたいのよ!!』

アイオワ『きっと盛り上がるわよ!提督も見てみたいでしょ?』


来島(…あいつらにはすまないが、俺はもう他人が楽しげに演奏している姿を見たくもなければ聞きたくもないんだ)

来島(それだけ…音楽の虚しさを思い出してしまうから…)カリカリ…

大淀「提督、お電話です」スッ

来島「誰だ」

提督『私です、来島少将』ガチャ

来島「…何の用だ?」

提督『そうですね…作戦の健闘を称えあおうかと思いまして』

来島「別に今でなくてもよかろうに…まあ良いか」

提督「ありがとうございます」

………

提督『そういえば…ビスマルクたちの提案を断ったそうですね』

来島「…だから何だ。横須賀のお前にウチの事情は関係ないだろう」

提督『まあそうなんですけど…音楽、お嫌いなんですか?』

来島「ああ。音楽に興じるのはただの時間の無駄遣いだ。…音楽は無意味な希望だけ与えて、結局最後には何も与えくれない。無責任な産物だよ」

提督『そうですか…実は私、この前海軍兵学校に行ってきまして』

来島「だからどうした…話に脈絡がないぞ」

提督『まあ聞いていてください。実は、兵学校であなたの学生時代の賞状を見つけたんですよ』

来島「は?賞状だと?」

提督『全日本サックスコンクールで最優秀賞…すごいじゃないですか』

来島「…何が言いたい」

提督『いや…それほどまでに優秀な音楽家であったあなたがなぜそこまで音楽を嫌うのか、少し不思議でしてね』

来島「…お前に言う義理はないぞ」

提督『そうですか…残念だな』

来島「ただの世間話なら切るぞ?私も執務があるんでね」

提督『あ、少し待ってください!ええと…』

大淀「提督!!緊急打電です!!」

来島「どうした!!」

大淀「本鎮守府沖の海域から強大な敵の艦隊が確認されました!!」

来島「何だと!?具体的な規模は!?」

大淀「少なくとも…今回の作戦での最終海域での敵よりも強大なのは間違いありません」

提督『…深海棲艦はこれが狙いだったのか?』

来島「すまんが神津大将、君と世間話をしている余裕はなくなった。また今度話そう」

提督『待ってください!!私の艦隊も…』ガチャ

来島「クソっ、気の緩みで哨戒を疎かにしていたのか…?すぐに迎撃艦隊を出すぞ!!」

大淀「ですが…ビスマルクさんたち主力は幌筵で休養および修復中です。当鎮守府の残存勢力だけでこの艦隊を迎え撃てるのでしょうか…」

来島「くっ…それでもやるのだ!!やらなければ大変なことになるぞ!!」

大淀「り、了解しました!」

………幌筵泊地、執務室

提督「あっ!?…畜生、切りやがった」

斉藤「…終わったか?」

提督「ああ。結局何で音楽が嫌いなのかは聞けなかったな…」ガチャン

斉藤「そうか。それはまたの機会だな」

提督「…それよりも、大湊の沖に敵艦隊だ。偵察出せるか?」

斉藤「何だと…?偵察は出せるが…」

提督「そうか、なら南東方向にできるだけ広範囲に頼む。それと…横須賀鎮守府に繋いでくれ」

斉藤「それはいいが…どうするんだ?」

提督「なぁに…ちょっと気の利いたプレゼントをしてやろうと思ってね」

………数時間後、大湊鎮守府

来島「状況を報告しろ!!」

大淀「第一艦隊……大破三、小破一…戦闘続行不可です。帰投させます」

大淀「第二艦隊…大破ニ、中破三…同じく戦闘続行不可。帰投させます」

大淀「第三艦隊は」

来島「……もういい」

大淀「は、はい」

来島(クソっ、どうすれば良い!?幌筵や単冠、横須賀に応援を送ってもらうにも向こうも応援に避ける戦力は無いはず……)

来島(それに、仮に戦力があったとして、今から要請してもとてもじゃないが間に合わない…)

来島「……大淀、敵艦隊の進路は?」

大淀「…真っ直ぐに当鎮守府を目指しているようです」

来島「……そうか」

来島(…敵は本拠地をここだと判断したのか。このままだと大湊は陥落…)

来島(よし、やむを得ん)

来島「…今出撃している各艦隊の退避先を当鎮守府ではなく単冠、幌筵へと変更させろ」

来島「大淀、これを各艦隊に伝え終わったらお前も残った艦娘を連れてここから退避だ、その後の連絡は私が引き継ぐ。いいな」

大淀「て、提督はどうなさるのですか」

来島「…俺とて軍人だ、死は覚悟している」

大淀「そんな…!提督もお逃げください!」

来島「俺が逃げたら誰があいつ等に指示を出すんだ」

大淀「ですが…」

来島「……頼む、言うとおりにしてくれ」

大淀「…分かりました。提督、ご武運を」

来島「…ああ、ありがとう」

大淀「それでは誘導を開始…えっ?」

来島「どうした」

大淀「この信号は…救援…?」

来島「何だと…?このタイミングでか!?どこの艦隊だ!!」

大淀「よ、横須賀です!横須賀の艦隊です!」

………大湊沖

ドンッシュンッ……ドォォォン!!

戦艦棲姫「フグッ!?」ドォンッ!

大湊の空母「うぇっ!?へっ!?」大破

大湊の戦艦「な、何が!?」大破

「アンタら…よう頑張ったな」

龍驤「あとはウチらに任せとき!」デデン

鳳翔「横須賀鎮守府からの救援艦隊です。雲龍!直淹隊出して!」パシュン

雲龍「はい」スススッ

長良「この敵の量…腕が鳴るね!!」ジャキッ

球磨「所詮クマたちの敵じゃないクマ!!」

多摩「突撃するにゃぁぁ!!」

空母「え、援軍よ!!」

戦艦「た、助かった…」

………

提督「よし、なんとか間に合ったか」フゥ

ビスマルク「お、大湊の皆は無事なの?提督は無事なの?」

アイオワ「焦りすぎよビスマルク…私たちにできるのは続報を待つことくらいよ」ブルブル

ウォースパイト「そういうあなたも震えてるじゃない」

アイオワ「ふ、震えてないわよ!不安になんかなってないんだから!!」プルプル

提督「落ち着け…救援に出した艦隊正規空母以外は正真正銘、ウチの一軍だ。あの敵なら多少時間は掛かるが大丈夫だろう」

ビスマルク「ほ、本当?」

ウォースパイト「それにしても…あの艦隊を超える一軍がいるのね。そっちのほうが驚きだわ」

提督「今回の作戦では軽空母と軽巡を運用する必要が薄かったからな、万が一の時のために温存しておいたんだ…っと、話をしてれば続報だな」

龍驤『敵艦隊、ボコボコにしたったで!!ウチ達の完全勝利や!!』

鳳翔『引き続いて、友軍の大湊への撤退を支援します』

提督「よくやった。急な命令、済まなかったな。終わったらゆっくり休んでくれ」

鳳翔『はい…それでは』プツッ

提督「…だそうだ。君たちの鎮守府は守られた。良かったな」ナデナデ

アイオワ「よ、良かったぁ」ヘナァ

ビスマルク「ほんと…自分達のいない所で鎮守府が壊滅しちゃあやりきれないわよ…」ヘナァ

………数日後、大湊鎮守府

来島「…先日は助かった。君が援軍を送らなければどうなっていたことか……」

提督「いえいえ。自分の恩師ですし、助けるのは当然ですよ」

来島「…祝勝会の件は全て、お前に任せるぞ。お前も望んでいたことだろう」

提督「あれ、良いんですか?」

来島「お前に借りを作ったままにしてしまうと返すタイミングに困りそうだからな。ここで返させてもらう」

提督「そうですか…それじゃあ借りを返してもらうついでに一つ聞いても良いですか?」

来島「何だ」

提督「何で音楽が嫌い、なんて言ったんですか?」

来島「…少し長くなるぞ」

提督「ええ、構いません」

来島「俺は音楽一家の生まれなんだ。父はジャズミュージシャン、母は歌手でな、幼い頃から音楽を叩き込まれた」

来島「当然、自分もミュージシャンになるものだと思っていたし、そのつもりでずっと生きてきたんだ」

提督「はぁ…なかなか羨ましい境遇ですね。ところで、何の楽器をやっていたんです?」

来島「アルトサックスだ。触った瞬間に自分に合っていると直感してな」

来島「そこからは…楽しかったな。色んな曲を覚えて、色んなコンクールに出て、色んな賞を取った」

来島「軍属の楽団に入るために海軍兵学校に入った後もそれは変わらなかった。色んな賞を取っては表彰されて、誇らしかった」

提督「…凄いじゃないですか。それがどう、音楽を嫌いになる話に変わるんです?」

来島「…三回生の途中の話だ」

来島「遠洋航海の途中でな、事故で酷い怪我を負ったんだ。俺はその怪我で肺を切除した」

提督「…!」

来島「全治半年の大怪我だったが…手術は何とか成功し、しばらく経って日常生活も問題なく送れるようになった。だがな、サックスだけは以前のようにはならなかった」

提督「…」

来島「肺活量が露骨に落ちてたんだ。完全に吹けないわけではなかったが、以前のように力強い演奏はできなくなった。…吹くたびに悲しくなったよ。もう自分の思っている音を出せないんだからな」

来島「悲しみが積もり積もっていつしか俺は音楽を嫌いになり…サックスをやめた。そこから俺は普通の将校になる道を歩んだんだ」

提督「…」

来島「楽しげな音楽を耳にするとな、なんというか…つらいんだ。自分は音楽の楽しさを知ってる。でも楽しむことはもう二度とできない」

来島「そんな虚しいものを聞かされて良い気分になるわけがないだろう?」

提督「…」

提督「来島少将…あの、大人数の前でライブをした経験は?…いや、ライブの観客として人ごみに紛れた経験でも構いません。とにかく、そういう経験はありますか?」

来島「何だ藪から棒に…そうだな、自分が覚えている範囲では無いな。音楽をやっていた頃はずっとコンクールなどを目標にやってきていたからな」

提督「そうですか…」

来島「だからどうした?」

提督「…いえ、何でもありません。祝勝会には出席してくださいよ?」

来島「ああ、お前の言うこととあらば、今回は従おう」

提督「それでは僕はこれで失礼します。…話してくれてありがとうございました」

来島「俺は借りを返しただけだ、礼を言われるほどのことでもない。礼を言う立場は本来こっちなのだからな」

提督「ははは、それもそうですね。それでは」ガチャ


………

吹雪「あ、お疲れ様です司令官。どうでしたか?」

提督「…吹雪、戻って祝勝会の準備だ。機材を横須賀から大湊に運ぶぞ」

吹雪「了解しました!皆さんにも伝えてきますね」

提督「ああ」

人物紹介「Groove Barret」

・Groove Barret
提督が学生時代に組んでいたロックバンド。
各メンバーの技量の高さと楽曲の独創性、提督のボーカルのカリスマ性が話題となりインディーズの中でも抜き出た知名度と人気を誇っていたが、メンバーの海軍への入隊とともに無期限活動停止となった。
方向性はパンクを基調としたオルタナティブでかなり幅広い曲作りをしていたため、ファン層は厚い。

・提督
本名は神津ヒロシ。ロックをこよなく愛するナイスガイ。着任5年で大将に昇進したり学生時代にデビューしかけたりと何かとすごい人。学生時代に組んでいたバンド、「Groove Barret」の担当パートはギターボーカル。
声質は独特なハスキーボイスで、中音域から高音域を得意とする。その声は独特な世界観をつくりだしていたとかなんとか。
お気に入りの一枚はQueen「Jazz」

・田中
提督の同期。ギター。メタルやハードロックをこよなく愛するナイスガイ。
音感は並だがそのギターの実力は相当なものであり、どんなにテクいフレーズでも弾きこなして見せる。
エフェクターを多用して音を作ることに達成感を感じるギタリストのため、ギター本体への執着はそこまで無いようで、愛機のスナッパー以外のギターはめったに使わない。
お気に入りの一枚はLED ZEPPELIN「LED ZEPPELIN IV」

・渡辺
提督の同期。ドラム。電子音楽をこよなく愛するナイスレディー。
天性のリズム感を生かして刻まれる8ビートの正確さは誰しも敬意を払っていた。
音感やメロディメイクのセンスもあるようで作曲も得意。以前からボカロPとしてオリジナル曲を某動画サイトに多数投稿しており、いずれも好評を博しているとか。
お気に入りの一枚は冨田勲「月の光」

・斉藤
提督の同期。ベース。音楽ならなんでも愛するナイスガイ。
田中と同じく音感は並だが凄まじい練習量をこなしてきたため、ベースの技量はすごいことになっている。
提督たちの中では一番音楽に詳しく、クラッシックからEDMまで様々なジャンルの音楽を聴きあさっている。また、ベースの収集癖があり、給料が機材に溶けていくのでいつまでたっても金がたまらない。
ちなみにお気に入りの一枚は多すぎて決められないとか。

・中曽根
提督の同期。基本はキーボードの何でも屋。クラッシックやシンフォニックロックをこよなく愛するナイスレディー。ちなみにガチレズ。
クラッシック畑出身だが、学生時代に提督にロックの洗礼を受けた。音感自体は提督よりも遥かに正確な絶対音感を持っており、弦楽器のチューナーが全くいらないレベル。
作曲も得意で独特な感性から生み出される楽曲は「Groove Barret」の躍進に一役買った。
お気に入りの一枚はX JAPAN「Art of Life」

以上です。今回はめちゃくそ地味でしたが次回はライブパート書く予定。それでは

乙です。
提督に負けず劣らずの超人共だなバンドメンバー、てか中曽根さんガチレズかい!艦娘が心配ですな。

ちょっとライブパートが長くなるんで二回に分けて投下します。それでは前半投下開始

>>427
売れてるバンドってそれぞれが超人的なメンバーたちをさらに超人的なカリスマが纏め上げるって言うイメージがあるんで、そういうイメージでキャラは作りました。必ずしもそうというわけでもないですが…

………プレハブ小屋のスタジオ

長月「作戦も終わったし、初ライブも無事に決まったし…」ジャラジャラッ

舞風「一安心って感じだよねえ」ドタンタドドタン

野分「すごい…舞風ほんとにドラム叩けるのね」

舞風「えへへー、まあね!」

長月「舞風は結構叩けるようになるの早かったよな」

舞風「それ提督にも言われたー」

ガチャ

提督「お、お前らここにいたか。良かった良かった」

舞風「ん?どしたの提督」

提督「今日の夜には機材運んじゃうから練習はそれまでにしてくれよ」

舞風「はーい」

長月「了解だ」

提督「それと…」

提督「それと、バンド名決まったか?初ライブなんだしもう必要になるぞ」

舞風「あっ…」ピシッ

長月「忘れてた…」ピシッ

提督「なんだまだ決めてなかったのか…それじゃあ今日中に決めちゃってくれよー」

提督「俺はまだ執務が残ってるからもう行くからな。それじゃあ頼んだぞー」

バタン

舞風「…」

長月「…」

野分「…?」

舞風「やばいやばいどうしよう長月まだ決まってないよ…」オロオロ

長月「おおお落ち着けまずは吹雪たちに連絡をだな…」アセアセ

野分「…落ち着きなさいあなたたち。吹雪さんたちは事後処理でまだ北方よ」

舞風「そ、そうだったねのわっち…とりあえずラインのグループで報告しておくか…」

長月「そそそうだな。誰かいるといいが…」ポチポチ

グループ:プレハブ小屋の住人(5)

まいまい『バンド名どうしよう!!』既読1

長月『今日中に決めないとやばいぞ!!』

舞風「誰か見てるといいけど…」

長月「そうだな…というか見ていてくれないと困るぞ」

舞風「あっ、既読ついたよ!!」

グループ:プレハブ小屋の住人(5)

まいまい『バンド名どうしよう!!』既読2

長月『今日中に決めないとやばいぞ!!』

うんりゅう『適当に決めておいてください』


長月「…」イラッ

舞風「…」イラッ

野分「…もう勝手にここで決めちゃえばいいんじゃないの?」

舞風「そうだね…他に誰も見てないみたいだし」

長月「とは言ってもなぁ…」

野分「このホワイトボードに書かれたやつから決めれば?」ガラガラ

バンド名案が書かれたホワイトボード「」デデン

舞風「あー、この前話し合って結局決まらなかったやつか」

長月「うーん…どれもバンド名にするには今一つなんだよな」

第一回、バンド名案会議!

候補

吹雪とゆかいな仲間たち

The Destroyers

第ROCK艦隊

砲火後ティータイム

ラッド・ガールズ

横須賀ミュージックワークス

Etc…Etc…

野分「そ、そうねえ…でもThe Destroyers とかいいんじゃないの?勢いある感じで」

舞風「武蔵さんと雲龍さん駆逐艦じゃないしねー。なんかメタルバンドみたいだし」

長月「かっこいいと思ったんだが…」

舞風「うーん…あ!」

長月「どうした」

舞風「もうラインのグループ名そのままでよくない?」

長月「ラインのグループ…?あ、プレハブ小屋の住人か。確かにずっとここで練習してきたし、私達らしいといえばそうだが…なんかインパクト足りなくないか?」

舞風「英語にしたらPrefab hut inhabitantsか…ちょっと長い…」

野分「思い入れがあるならプレハブって部分だけバンド名に入れれば?」

舞風「のわっちそれだ!!それで考え直そう!!」

長月「ここスタジオだし…そのままプレハブスタジオなんてどうだ?たぶんプレハブ小屋のスタジオなんて他にないぞ」

舞風「プレハブスタジオ…そのままだと微妙だな。なんか間に入れない?」

長月「じゃあ…プレハブロックスタジオ…とか?」

舞風「あはは、いいじゃんそれ。なんかわけわかんない感じでそれっぽいね」

長月「だろ?最近の邦ロックバンドみたいな」

舞風「英語表記にするとPrefab Rock Studioか。…うーん、英語にするかカタカナにするか…のわっちどっちが良いと思う―?」

野分「どっちでもいいんじゃない?」ペラペラ…

舞風「んんんのわっち適当だなぁ~…ん?ラインが来てる」ピコン

グループ:プレハブ小屋の住人(5)

まいまい『バンド名どうしよう!!』既読4

長月『今日中に決めないとやばいぞ!!』

うんりゅう『適当に決めておいてください』

たけぞう『もし決めるなら英語のやつで頼む』

ブリザード『なんでですか』

たけぞう『なんかかっこいいだろ』



長月「…英語にするか」

舞風「そうだね…時間もないしもうこれでいこう」

………次の日の朝、大湊鎮守府

浜風「よいしょっと…」ドスン

ガングート「そっちの設置は終わったか?」

舞風「んー、オッケーだよ!」

早霜「これでリハが始められるわね」

吹雪「そうだね」

長門「しかし…すごいドラムセットだな」

横須賀のドラムセット「」デデン

舞風「そうなの?いつもコレ叩いてるからわかんないや」

浜風「ちょっと叩いてみていい?」

舞風「え?うん」

浜風「ありがとう!よいしょっと」ギシッ

浜風「…」ドムドムドム

浜風「…!」ドドタタン…パンッ

浜風「…」シャァァァン…

浜風「…」バッ

舞風「ど、どうだった?」

浜風「長門さん…これすごい…」ウルウル

舞風「ええっ!?そんなにすごいかなぁ…?」

長門「浜風、スティック借りるぞ」ヒョイ

浜風「あ、はい」

長門「…」ドムドムドム…

長門「…」ドドドタンドタンパァンッ

長門「…」シャァァァン

長門「…」

長門「浜風…すごいなこれ…」ウッウッ

浜風「ですよね…」ウルウル

舞風「えっ、泣くほどすごいの!?」

浜風「うん…今まで私がいかにしょぼい機材を叩いてたのか…」ショボン

長門「なんだこの安定感と音は…」ショボン

浜風「提督!ウチにもこれ置いてください!」

斉藤「無茶を言うな…これ一セットでいくらすると思ってる…」

舞風「コレそんなに良いヤツだったのか…」ビクッ

提督「…〜♪」シランプリ

早霜「そろそろリハ始めるわよ」

ハーイ!

………

………およそ半日後、とあるライブハウスの楽屋

ギャラギャラッ!!

日向「~!!」E:Gibson SG Standard

山城「…」E:MUSICMAN StingRay4

摩耶「…」ドドドタン

ワイワイワイ…ズイウン!!ズイウン!!


蒼龍「日向さんたち相変わらず上手いなぁー」

グラーフ「バランスのとれた3ピースだな。曲の完成度も高いし」

瑞鶴「でもバンド名「The 瑞雲ズ」ってどうなのよ!」

蒼龍「あははは、それ言えてる!」ゲラゲラゲラ

田中「あいつらなぜか知らねえけどめっちゃうめえから文句言えねえんだけどなー」

瑞鶴「練習量がすごいのよねーきっと。…あ、舞風ちゃんからラインだわ」

蒼龍「おっ、何だって?」

瑞鶴「ふーん、向こうも今日ライブなのね。初ライブだって」

蒼龍「おー!そりゃめでたい!!がんばれの一言くらい送っておくか…」



アリガトウゴザイマシター!ワァァァ!!


グラーフ「ん、日向たち終わったみたいだぞ」

日向「…ふぅ」ゴクゴク

山城「今日はベースの電池切れなくてよかったわ…」ハァ…

摩耶「よかったじゃねえか。山城さん電池切れなくても弦切れるとかたまにあっからなー」ハハハ

日向「終わったぞ君たち。次頼む」

蒼龍「連絡するのは後にしとくか…お疲れ様です!!じゃあ次いくねー!!」

日向「ああ」ドカッ

………一方その頃、祝勝会会場

ワイワイガヤガヤ

斉藤「…盛り上がってるな」

提督「ああ。今回の作戦も轟沈ゼロで祝勝会を迎えられたからなー…ほっとするよ」

斉藤「…大湊が急襲されたときは肝が冷えたけどな」

提督「アレは完全に予測できてなかったから…索敵の穴を見直さないとダメだな。あ、そういや中曽根さっきから見てねえけどどうしてんだ?」

斉藤「…秘書官の磯風の手料理を食って昏倒しているらしい」

提督「うへぇ…ご愁傷様…艦娘って料理できないやつ本当にできないからな…」

斉藤「ああ…俺もこの前痛い目にあった…」

長門「おーい提督、そろそろ出番だぞ」

斉藤「…ん、もうそんな時間か。それじゃあ行ってくる」E:立派なギグバッグ

提督「お、もうステージの時間か。いい感じに場もあったまってるしぶちかまして来いよー」

斉藤「ああ」スタスタ

提督「…さて、あいつらが終わって、海外艦たちの演奏が終わったらついに吹雪たちの出番だな」

提督「あいつらどこいっかなー…あ、いたいた」

長月「そろそろ本番…そろそろ本番…」ドキドキ

吹雪「長月ちゃん緊張しすぎでしょー。まだ時間あるよ?」

武蔵「そうだぞ。緊張するのは長門たちとビスマルクたちの演奏を聴いてからでも良いだろう」

長月「でも緊張するもんはしちゃうしぃぃぃ!!」ブルブル

舞風「長月って緊張体質だったんだね…」

雲龍「そうね。ちょっと意外だわ」

ビスマルク「どどどどうしようアイオワ今になって緊張してきたわ」ブルブル

アイオワ「この間は大丈夫だったじゃない…」

早霜「ビスマルクさんもなのね…」

提督「…そっとしておいたほうがよさそうだな」

大淀『お待たせいたしました!それでは間も無く、各鎮守府所属の艦娘、提督たちによるスペシャルステージを開催いたします!!どうぞ正面のステージにお集まりください!!』

「いぇ~い!!」

「待ってました~!!」

ワイワイガヤガヤ…

提督「ん、もう始まるか。俺もそろそろ移動するとしよう」イソイソ

大淀『スペシャルステージ一組目は、幌筵所属の艦娘及び斉藤提督によるインストロメンタルバンド、「Buggy Jam」です!それではよろしくお願いします』

ワーワー!!ザワザワザワ…ギュウギュウ…

斉藤「…」E:Gibson EB-0

長門「…」E:Moon JJ-4

鈴谷「…」E:年季の入ったバイオリン

浜風「…」E:メイプルのスティック

巻雲「…」E:ぼろいグランドピアノ

夕雲「…」E:銀色のフルート

秋津洲「…」E:手入れのされたトランペット

矢矧「…」E:ピカピカのトロンボーン

長波「…」E:くすんだサックス

吹雪「す、すごい人口密度…」ギュウギュウ

舞風「へー、長門さんドラムじゃないんだー」

武蔵「というか…ベースが二人?」

提督「ギターを抜いてベースを一本追加したんだな。それをどういう使い方をするのかが見ものだ」スッ

武蔵「ん、やぁ提督。この人ごみの中で良く私のところまでこれたな」

提督「気づいたらここにいたんだよ…ん、始まるみたいだぞ」

とりあえず前半はここまで。後半はライブパートが中心になります。夕方から夜に投稿するかも。
後は今回の用語解説を置いていきます

用語解説

・○○とゆかいな仲間たち
必ずどのバンドでもバンド名を決めるときに出てくる案。だが、実際に採用しているところを見たことがない。

・バンド名を英語にするかカタカナにするか
インパクトを決めるにあたっては案外重要。
基本的には英語にすると硬派なイメージ(例:Nothing's Carved In Stone)が、カタカナにするとなんだか一風変わったイメージ(例:サカナクション)。
実際の音楽性とのギャップがないか(それを逆手に取った命名ももちろんアリ)などを確認し、イベントに参加したときに悪い意味で浮くようなことのないように命名しよう。

・ライブハウスの楽屋
基本タバコ臭くて狭い。
小さい鏡にぼろいソファーが何席かと灰皿というのが全国どこに行っても基本系。酒瓶が転がっていることも。
鏡にはステージパスやステッカーなどが大量に貼ってありもはや鏡としての役割を果たしていないものもよくある。
ちなみにここでライブ前の練習をしていると強者たちのセッションに巻き込まれることがよくあるので楽屋で楽器を弾く際は心の準備はしておこう。

・アクティブベースの電池切れ
アクティブベースは基本的に一回電池を入れたら半年はもつのだが、ライブの最中に電池が切れるということがたまにある。
ライブ前に楽屋でキチンと新品に入れ替えよう。備えあれば憂いなし。

・Gibson SG standard
当SSにおける日向の愛機。
非常に使い勝手の良いギターで多彩な音づくりが可能。何よりも軽いしネック細いし弾きやすい。
ギブソンのギターの中ではレスポールの次に使用者も多く、ロックのスタンダードの一つとして受け入れられている感じもある。
おもな使用者はAC/DCのアンガス・ヤングやフランク・ザッパなど。
http://www.gibson.com/Products/Electric-Guitars/SG.aspx

・MUSICMAN StingRay4
当SSにおける山城の愛機。
音の成分をいじくるイコライザーをベース本体に内蔵していて、おかげでロックから何でもかんでも幅広いジャンル、奏法に使える万能ベース。
レッチリのフリーが使用していることでも有名になった。あのゴリゴリのベースサウンドはスティングレイじゃないと出せない。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/55446/

・Gibson EB-0
当SSにおける斉藤のベースコレクションその1。
エレキベースのシェアでフェンダーに大きく差をつけられてしまったギブソンが開発したベースで、SGギターを基にしたシェイプが特徴。
とても太いロック向きの音をしていて、アンサンブルの中で使うとものすごい存在感を放つことができる。その反面、強すぎる個性のせいでかなり使い勝手の限られるベースとも言える。
フェンダーのベースに比べて60年代のビンテージ品がそこまで値上がりしていないので、使っている人は大体ビンテージを使っている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Gibson_EB-0

・ライブの時の人口密度
ものすごい(こなみ)
先頭まで行こうとすると数多の人の波を押し分けて行く必要がある。絶対にヒールやサンダルでは行かないこと。熱中症とけがには気をつけよう。

とりあえず以上。
あとはライブの場面を夕方にでも書けたら投降します。少々お待ちを

ライブ書けたんで後半投下します。結構長くなりましたがお付き合いください。それでは開始

………

長門『あーあー…みんな、集まってくれてありがとう。「Buggy Jam」だ』

ワァァァァ!!

長門『えーっと…本来ならば作戦成功の辞やら云々を垂れるべきなんだろうが、人前でしゃべるのは苦手なんでな、さっそく始めさせてもらうぞ。オリジナルの一曲だけだが、聞いてくれ。「旭光」』

シィィン…

武蔵「…硬派なMCだな」ヒソヒソ

雲龍「…一曲だけなの?」ヒソヒソ

提督「おそらく長い一曲をやるんだろう。この手のバンドにはよくあることだ」ヒソヒソ

舞風「オリジナルかー、楽しみだな」ワクワク

「旭光」
作曲:斉藤 長門
演奏:Buggy Jam


デレレレン…

長門「…」デレレレンレレレ…

デレリロリロリロ…


武蔵「長門のソロから始まるのか。…にしてもうまいなあいつ」


長門「…」ジャラリロベベッボパッ

ペンッベンベンベン…ジャラァン


提督「タッピングを応用してるな。このフレーズは相当テクいぞ、俺でも弾けん」

吹雪「あ、斉藤提督が入ってきましたね」


デレレリロリロレレッ

斉藤「…」ベベボパッベベベッ…

長門「…」ジャラリロリラ…

デレレリロリロリロジャラララッ


舞風「すごい二重奏…」

提督「長門がハイフレットでメロディックなフレーズを弾き、斉藤が低音でそれを支えてるな。完成度が高いベースラインだ」

早霜「これだけでいつまでも聞いていられる感じね」

斉藤「…」ベベベボボボ…

長門「…」デレリロレレレッ

ジャァァァァン!!!

長門「…」チラッ

浜風「…」コクッ

浜風「…」タタタドドドッ


ブワッ!!バババボボッ!!


鈴谷「…」ギィー…ディロリラァ

巻雲「…」ジャンジャッ…ポロロロロン

夕雲「…」ピーヒャラロッ

秋津洲「…」ドパパパッ

矢矧「…」ファファフォーン

長波「…」ファーファファファッ


雲龍「すごい音圧…!!」ビクッ

提督「これは…すごい音楽を作ったな!イントロのベースソロとのギャップがまたイイ」

舞風「なんか踊りたくなっちゃうようなリズムだね!!」

浜風「…」ドッタッドッタッ

鈴谷「…」テーテロリロラロー

鈴谷「…」テロリロリッギィィッ!


吹雪「鈴谷さんバイオリンがサマになってるなー」

提督「まずはバイオリンのソロか。どうやらこのままソロ回しをしていく曲調みたいだな」

舞風「ソロ回し?」

提督「違うパートがかわるがわる交代でソロを弾いていくことだ。次はサックスみたいだな」

舞風「へー…いろいろ聞けて面白いなー」

………

長門「…」デレリロリロリロ

斉藤「…」デレリロリロリロ

ギャララララッ!ジャッ!

長門『…以上だ。ありがとう』

ウワァァァァァ!!!スゲエエエ!!!ナガトサンカッケー!!!スズヤー!!…ドヤドヤドヤ

提督「ベースソロで始めて最後はベースソロで締める、か。すごい構成の曲だな」

舞風「め、めちゃめちゃかっこよかった…」

吹雪「そうですね…ジャンルは違いますが、また別の可能性が見えた感じです」

武蔵「盛り上がりもすごいしな。…長月?そろそろ復活したか?」

長月「あ、ああ。良い音楽だったな」プルプル

吹雪「あ、長月ちゃんが音楽を誉めてるのに具体的な解説を入れないってことはこれ聞いてないな」

大淀『「Buggy Jam」のみなさん、ありがとうございました!次のステージは10分間の転換の後、大湊、単冠、幌筵所属の艦娘によるロックバンド「The Spirits」です!』

ワイワイガヤガヤガヤ…

舞風「はー、ついに次の次かー。ちょっと緊張してきたかも」

ガングート「…」スタスタ

ウォースパイト「…」スタスタ

アイオワ「先失礼するわよ」スタスタ

ビスマルク「…」スタスタ

吹雪「あれ?ビスマルクさんもう大丈夫なんですか?」

アイオワ「あ、まだ緊張してるみたいだからあんまり話しかけないであげて」

吹雪「は、はぁ…」

ビスマルク「人がいっぱい…人がいっぱい…」ブツブツ

舞風「そういえばドラムはどうしたのー?」

アイオワ「今回は長門が叩いてくれることになったけど、本格的にやるならだれか探さないと駄目ね」

舞風「あ、ほんとだ。長門さんステージから降りてない」

長門「…よし」ドムドムドムパァンッ

大淀『それでは「The Spirits」の皆さん、お願いします!』

ワーワー!!ビスマルクネーサマー!!ザワザワザワ…

中曽根「はぁはぁはぁ…間に合ったわね…」フラフラ

提督「おう中曽根。もう平気なのか」

中曽根「平気なわけないでしょ…ウチのウォースパイトが出るっていうから這ってでてきたのよ…うっぷ」

吹雪「む、無理はしないでくださいね…」

ビスマルク『あーあーあー…』ポンポン

ビスマルク『えーっと…Guten Tag!「The Spirits」よ。正直こんな大勢の前で演奏するのは初めてだからすごい緊張してるんだけど…』

カワイイー!!ビスコチャーン!ワイワイワイ

ビスマルク『う、うっさいわね!!もう何しゃべっていいか分からないからさっそくやるわよ!!聞きなさい!!』カァァ///


早霜「さっきとは打って変わって微笑ましいMCね」

吹雪「そ、そうだね。ビスマルクさんたち何やるんだろー…」

武蔵「本人たちはコピーと言っていたな」

………

長門「…」チッチッチッ

ビスマルク「She keeps Moet et Chandon…In her pretty cabinet♪」

ウォースパイト「…」ギャッ…ギャッ…

アイオワ「…」ギャギャギャッ

ビスマルク「'Let them eat cake' she says…Just like Marie Antoinette!」

ガングート「…」ベベボボバッ

ビスマルク「A built-in remedy For Khrushchev and Kennedy♪」

ウォースパイト「…」ティッ、ティーン…テローン…

ビスマルク「At anytime an invitation♪」

ガングート「ウー♪ウー♪」

ビスマルク「You can't decline…」

ウォースパイト「…」チャラランラ

舞風「この曲知ってる!!キラークイーンだ!!」

雲龍「原曲よりロックな感じするわね」

中曽根「ピアノの部分をギターで弾いてるからね」

吹雪「それにしてもビスマルクさんいい声だなぁ…」

-Killer Queen-
Songs&Lyrics:Freddie Mercury
Play:The Spirits

「「She's a Killer Queen!」」

「「Gunpowder, gelatin…」」

「「Dynamite with a laser beam!」」

ビスマルク「Guaranteed to blow your mind♪」

長門「…」ダン!ダン!ダン!ダダタタッ!

ガングート「Anytime―…」ベンベンベン

アイオワ「…」チャララララ

ビスマルク「Uh―…Recommended at the price!」

ビスマルク「Insatiable an appetite…」

ジャッジャァァン!!

「「Wanna try―?」」

ウォースパイト「…」ギャッギャギャッギャ

アイオワ「…」ギュンギョーン…キロリロー!!

雲龍「かっこいい…」

中曽根「演奏も上手だけど…このバンドは何よりビスマルクのボーカルが立ってるわね」

吹雪「っていうか歌ってる人二人とも英語しゃべれないよね?」

舞風「そのはずだけど…なんであの二人にしたんだろうね」

長月「しーずきらーくいーん…」

………

ギャァァァン…!!

ビスマルク『Danke!!ありがとう!!』

ワァァァァァァ!!!フゥゥゥ!!!ワイワイワイ…

舞風「すっごい盛り上がり…」

武蔵「一曲で完全に持っていったな」

ビスマルク『あなたたち最っ高に盛り上がってるじゃない!!後の曲も踊れるやつ用意してきたから最後までついてきなさいよ!!』

イェェェェェェイ!!!!

吹雪「ビスマルクさんノリッノリだね」

武蔵「さっきまであんなにガッチガチだったのにな」

雲龍「これは次の曲も期待できるわね」

………

ギャッ!ギョッ!ギャッ!ギョッ!ギャッ!ギョッ!ギャッ!ギョッ!

アイオワ「…」ギャギャギャギョォォォン…ギャララジャァァァン

長門「…」タンドンタンドンタンドンタンドン

ギャラギャッギャッギャッギャァァン!!ギャララジャァァン!

キュルルギャァァンギャララッギャギャギャギャァァァン!!

長門「…」タン…ドタタド

ガングート「…」ブ…ブゥゥン


長月「ぱーぷるへいずだ!!」バッ!

武蔵「うぉっ!長月が復活した!!」

-Purple Haze-
Song&Lyrics:Jimi Hendrix
Play:The Spirits

ビスマルク「Purple haze!! all in my brain!!」

ビスマルク「Lately things!! just don't seem the same…」

ビスマルク「Acting funny!! but I don't know why」

ジャンジャカジャカジャカ…ギャッ!!

ビスマルク「Excuse me!!while I kiss the sky」

長門「…」タン…ドタタドン

アイオワ「…」ギャララーン…ギャギャギョォォン!!ギャギャギョォォン!!

ガングート「…」ベベボーンベベボーン

吹雪「ビスマルクさんの声と相性ばっちりだなーこの曲」

長月「アイオワのストラトとも良い感じだな」

提督「ジミヘンはもともとストラト使いだからな」

武蔵「長月はもう大丈夫なのか??」

長月「出番が近づいてくると思うとなんか吹っ切れた」

武蔵「はぁ…心配損だったか」

ウォースパイト「…」キロリロキロリロ…ジャカジャカジャカジャカ

アイオワ「…」キュィィンキュインキュィン…


中曽根「おー、二人で代わる代わるソロ弾いてるのね。うちの子上手いじゃない」

斉藤「…自前でゼマイティスを用意するくらいだしな」スッ

提督「お前、何であいつがギターできるの気付かなかったんだ?」

中曽根「普通艦娘が自分で楽器やってるなんて思わないでしょ…」

提督「まあそれもそうか」



………

ジャァァァン!!キュルルル…

ビスマルク『ありがとう!!』

ウワァァァァ!!カッケエエエ!!ガングートサーン!!!ザワザワザワ

ビスマルク『名残惜しいけど…次が最後の曲だわ』

エエエエエエ!?

ビスマルク『ふふふ、ありがとう。一回やってみたかったのよこれ』

ドッ…ワッハッハッハ

ビスマルク『じゃあ最後の一曲行くわよ!!これも思いっきり暴れられる曲だから存分に暴れなさい!!』

イェェェェイ!!ザワザワザワ…

舞風「フロアの盛り上がりは最高潮!!って感じ?」

武蔵「そうだな。最後は何をやってくれるんだろうな」

ウォースパイト「…」デレレン…

ウォースパイト「…」デレレン…デレレレンレン…

ウォースパイト「…」デレレン…ジャァァン…

雲龍「ウォースパイトさん…ずいぶん焦らすわね…」

ウォースパイト「…」チラッ

アイオワ「…」コクッ

ウォースパイト「…」デレレレデレレーン!

アイオワ「…」ギャンギャララー…ギャララー…


舞風「あ、この曲…!!」

長月「レイラだ!!」

吹雪「いいセンスしてるなー…」


長門「…!」タン!タン!タン!

-Layla-
Songs&Lylics:Eric Clapton Jim Gordon
Play:The Spirits

ウォースパイト「…」デレレレレレレーン!キュィィン…イン…キャーラーラー!!

アイオワ「…」ギャンギャッラーラー…ギャララー…

チャラリラリララー!キュィィンィンキャーラーラッ

ビスマルク「What'll you do when you get lonely!」

ビスマルク「And nobody's waiting by your side?」

ガングート「…」ベーーベベッベンベンベー

ビスマルク「You've been running…and hiding much too long」

ビスマルク「You know it's just your foolish pride…」

ウォースパイト「…」ギャッ!デレレデレレー

ガングート「Lay-la♪」

ビスマルク「You've got me on my knees!!」

ガングート「Lay-la」

ビスマルク「I'm begging…darling please」

ガングート「Lay-la」

「「 darling won't you ease my worried…mind」」

舞風「うわーかっこいい…」

雲龍「ギターとビスマルクさんの声が最高にマッチしてるわねー…」

提督「そうだな…本当にロック向きの良い声をしているよ…」

キャラリロリララァァン!!レイーラァ!!

………

ウォースパイト「…」キュィィィィン…

長門「…」タタドン!!

ビスマルク『Danke!!最高の時間をありがとう!!また会いましょう』

ウワァァァァァ!!パチパチパチ!!ザワザワザワ…

長月「か、かっこよかった…」ポー…

舞風「何ぼーっとしてんの長月!!次わたしたちだよ!!」

長月「そ、そうだったな。急がないと…」イソイソ

大淀『「The Spirits」の皆さん、ありがとうございました!!最後のステージは10分間の転換の後、横須賀所属の艦娘によるロックバンド、「Prefab Rock Studio」です!』

武蔵「よしっ、行くか!!」スッ

提督「ブチかましてこいよ!!」

「「「おうっ!!」」」

………ステージの袖

吹雪「あ、ビスマルクさんたちお疲れ様です」

ビスマルク「はー、最高だったわ…」ウットリ

アイオワ「始めるまでガッチガチだったのにねこの子」クスクス

ガングート「ライブって良いモノだな…君たちも楽しんでこいよ」

武蔵「ああ」

ウォースパイト「そういえばあなたたち、ライブ前の円陣とか組まないの?」

長門「私たちは別にやってないけどな」

雲龍「あ、面白そうねそれ。やりましょやりましょ」グイッ

長月「構わないが…掛け声とかどうするんだ?」

雲龍「適当でいいじゃない。ほらほら組むわよ」


ギュッ


武蔵「…誰が掛け声をするんだ?」

吹雪「長月ちゃんで良くないですか?」

長月「うぇぇっ、私!?」

舞風「ほらほらさっさとやろ!時間ないよ!!」

長月「あ、ああ…えーっと…盛り上げて行くぞー!!」


オオーッ!!!


舞風「あはは、面白いねこれ。毎回やろうか」

吹雪「あ、いいねそれ。じゃあ長月ちゃんは掛け声係ね」

長月「お前らなぁ…」

雲龍「ほら、時間もないしステージ行くわよ」

大淀『それでは「Prefab Rock Studio」の皆さん、お願いします!』

………ステージの上

武蔵「ライブでもいつも使ってる機材が使えるのはありがたいな」ズコッ

吹雪「そうですね。ミスも減りそうですし」ズコッ

長月「…」クルッ

ワーワーワー!!ザワザワ…ナガツキー!!フブキチャァァン!!

長月「…すごい景色だな、これ」

舞風「ね。こんなたくさんの人が私たちの前にいるって…」

雲龍「初ライブにはちょっと贅沢すぎるかもしれないわね」クスクス

武蔵「まぁ、感傷に浸るのは演奏が終わってからでいいんじゃないか?こっちは準備出来たぞ」ベベボッ

長月「私もイケるぞ」

吹雪「そっか…よし」ポンポン

吹雪『あーあーあー…皆さんこんにちは。「Prefab Rock Studio」です』

ウワァァァァァ!!イェェェェェイ!!マッテタッポイイイイイ!!ザワザワザワ…

吹雪(うわっ、すごい圧!!これがステージの景色なんだ…)

吹雪『あはは、ありがとうございます。私たちも「The Spirits」と同じように三曲盛り上がれるやつ用意してきたんで、最後まで盛り上がってってください!』チャラーン

イェェェェェイ!!ニャッシィィィィィィ!!

吹雪(こんなもんかな…よし)チラッ

舞風「…」コクッ

ジャカジャァァン!!キーガークルーイソーオー!!

………

ビスマルク「あの子…初ライブなのに何であんなに緊張してないの…?」

提督「まあ…うちの吹雪はそういう奴だ」

早霜「それよりか長月が普通にギター弾けてるみたいで良かったわ」

提督「さっきまでガッチガチだったもんなー」

中曽根「それにしても良いアレンジねー。あれもあなたが指示したの?」

提督「いや?特には言ってないぜ」

中曽根「ふーん、なかなかやるわね」

提督「ギター二本にキーボードって相当重たい構成だからなー。アレンジのしようはいくらでもあったんだろ。…ん、そろそろ長月のソロだな」

………

吹雪(よし…!この次で長月ちゃんのソロだ!!)ジャカジャァァン

武蔵(ブチかませ!!長月!!)

舞風「…」タタドドド

長月(よしっ、行くぞ!!)カチッ

キュィィンインキュィィンイン…ギラリラリラギラリラリラギャァァン…

長月(…)ジャージャカッ…ジャカジャッ…ギャギャギャギャッ



提督「…ん?この曲こんなソロあったか…?」

中曽根「きっとあの子達で工夫して入れたのね」

アイオワ「っていうか…あの子普通にギター上手いわね。始めたばっかりって言ってたのに」

皐月「ながつきかっこいー!!」ワーワー!!



長月(…よしっ!!これで完璧だ!!)ジャカジャァァン!!

吹雪「優しさだけじゃ~♪」

ジャーンジャラララーン……

………

ジャァァァン!!

吹雪(よし!!一曲完璧に演奏出来た!!)

吹雪『ありがとうございます!!』

ウワァァァァ!!ブッキーカワイイー!!ムサシサマー!!!ザワザワザワ

吹雪『あはは…実は私たちこれが初ライブなんですけど、皆さんが盛り上がってくれて安心しました!!次の曲もよろしくお願いします!!』

イェェェェェイ!!

吹雪『よし、それじゃあ早速行かせていただきます…』チラッ

長月「…」コクッ

舞風「ワンツースリ…」チッチッチッチッ

-Группа крови-
Songs&Lyrics:Виктор Цой
Play:Prefab Rock Studio

長月「…」ジャカジャカジャカジャカジャカ…

雲龍「…」ファァァァァ…

舞風「…」タンドッドッ

ジャジャッ!ジャジャッ!

長月「…」テレレレレ…

ジャジャッ!ジャジャッ!

舞風「…」タンドンタンドンタンドン…

武蔵「…」ブ…ブゥゥゥン

ジャジャッ!ジャジャッ!

武蔵「…」ベベッボベベッボ

雲龍「…」ジャーン…ジャーン

ガングート「…!この曲は…」

響「はらしょー!!キノーだね!!」

雷「初めて聞いたけど…有名な曲なの?」

響「ロシアでは並び立つ者がいないほどのロックバンドさ」

ガングート「まさかこの国で聴けるとはな」

吹雪「Тёплое место но улицы ждут!!Отпе…чатков наших ног…」

吹雪「Звёздная пыль」ギャギャギャッギャージャラッ

吹雪「…на сапогах」ギャギャギャッジャラララ



鈴谷「なんかポップだけど…暗い曲だね」

斉藤「…この雰囲気の一番の要素はドラムだろう。だが、ボーカルの効果もあるな」

提督「ああ。吹雪の歌声は情熱的に聞こえてどこか物悲しい…そんな雰囲気を含んだ声だからな。こういう曲との相性は良い」

ビスマルク「私とはまた雰囲気が違うわねー」

舞風「…」ドタンドタンタタンッタン

吹雪「Группа крови…на рукаве!!」

長月「…」ジャカジャカジャカ

雲龍「…」ファァァン

吹雪「Мой порядковый номер…на рукаве!!」


夕立「吹雪ちゃん…すごいっぽい」

睦月「激しいわけではないけど心を揺り動かされるような…そんな歌声にゃしい」


吹雪「Пожелай мне…мне!!」

………

長月「…」ギャラララジャァァァン!!!

吹雪『ありがとうございます!!』

ウェェェェェェイ!!ウンリュウネエサマー!!ザワザワザワ…

吹雪『ふぅ…次の曲で最後ですが、最後まで盛り上がってってくれると嬉しいです!!』

エエエエエエエ!?

吹雪『あはは、ありがとうございます。まあ…長ったらしい話をするのも好きじゃないんで、早速行きますね』ジャァァ…ン

シィィィン…

吹雪「…」チラッ

舞風「…」チッチッチッチッ

-Smells Like Teen Spirit-
Songs&Lyrics:Kurt Cobain Dave Grohl Krist Novoselic
Play:Prefab Rock Studio

長月「…」ジャーンジャカツキチキジャーンジャジャカジャー

長月「…」ジャーンジャカチキチキジャーンジャジャッジャ

舞風「…」タドンドタドンドタドンドタドンド!!

ギャーンギャギャッ!!ギャーギャギャギャッギャー!

舞風「…」ドンドタン!!ドタドタドンタン!!

雲龍「…」ファーンテロリロ

ウワァァァ!!!

吹雪(あれ…すごい!!落ち着いて観客のほうを見てみたら、みんな体を動かしてる!!)ティリーン…

吹雪(みんなが私たちの演奏と一体になってるんだ!!)ティリーン…

吹雪(こんなに期待されてるんじゃ…失望なんてさせられないよね!!)

吹雪「…Load up on guns」ティリーン…

………

長門「…良い演奏だ」

アイオワ「そうね。ロックしてるわ」

提督「吹雪のボーカルが雰囲気を作ってはいるが…それ以上に編曲のセンスも良いな」

来島「…そうだな。オルガンを入れることで原曲には無い雰囲気を作り上げている」

提督「…来島少将!!来てくださったんですね」

来島「わざわざ君に頼まれたんだ。来ちゃあ悪いか」

提督「いえ…そういうわけでは…」

来島「…神津君、いい場所じゃないかここは」

提督「…そうですか」

来島「ああ…所属している鎮守府に関係なく、音楽で一つに繋がっている」

来島「全員が全員、同じ表情をして手を振り、体を振っている」

来島「音楽とは技術や立場にかかわらず、演奏している者と聴いている者とつなぐモノ…そんな単純なことを忘れて音楽を嫌っていたんだな…私は」

提督「…私は何も言いませんよ」フッ

来島「神津君」

提督「なんです?」

来島「改めて礼を言うよ…ありがとう」ニコッ

提督「その気持ちは受け取っておきます」フッ

………

吹雪「With the lights out!! it's less dangerous!!」

吹雪「Here we are now!!entertain us!!」

舞風(すごい…私のドラムがみんなの演奏に溶けてく!!)ドンドタンドタ

雲龍(みんなの演奏が一つになって…今度は観客と一体化していく…)ファーン

武蔵(こっちが演奏で仕掛ければ、観客も返してきてくれる…)ベーンベベッベ

長月(もうミスなんて関係ないな、これは。この波に乗ればそれで良いんだ)ニヤッ

吹雪(ああ、もう終わりか。名残惜しいな…)


吹雪「A denial!! A denial!! A denial!! A denial!!」


ギャーギャギャッ!!ギャーギャギャッギャー!!


吹雪「A denial!! A denial!! A denial!! A denial…」ギャァァン…


吹雪「ふぅ…」

吹雪『ありがとうございました!!』ニコッ

ウワァァァァ!!!フゥゥゥゥ!!!フブキチャァァァン!!イェェェェェ!!ザワザワザワ…

………

………祝勝会終了後、大湊鎮守府のはずれ

吹雪「ビスマルクさんたちに打ち上げやってるから外れにあるテントに来いって言われたけど…」

長月「お?あれじゃないか?」

屋外用のテント「」ワーワー!!ギャッハッハッハ!!

武蔵「…間違いなくアレだな」

雲龍「行きましょ行きましょ」ワクワク

舞風「おじゃましまーす!!」バッ


鈴谷「おー吹雪ちゃんたちじゃん!!おーい皆ー!!吹雪ちゃんたち来たよー!!」

ビスマルク「おーよく来たわねーヒック!」ガシッ

長門「まあまあ、まず飲んで行けヒック!!」ガシッ

長月「うわっ酒臭っ!?何で私普通武蔵だろっうわやめろうわぁぁぁぁ!!」ズルズル…

舞風「長月ちゃん…R.I.P…」ナムナム

提督「おうお前ら」ポンッ

吹雪「あ、司令官!!お疲れ様です」

提督「初ライブはどうだった?」

吹雪「へ?どうって…?」

舞風「あはは、それ聞いちゃいますか」ニコニコ

武蔵「そりゃぁなぁ…」ニヤッ

雲龍「ええ…」





「「「「最高でした!!!」」」」



以上。長月は犠牲となったのだ。
ちょっとリアルに時間がないんで用語解説はまたあと今度書きます。わかんないところは自分でググってみたりしてください。
ライブの場面は原曲を聴きながら見ること推奨。それでは

遅れましたが用語解説を投下いたします。スメルズとかの解説はこの前投下したんでサボらせていただきます…。

・タッピング
ギター、ベースの奏法の一つ。指板を直接叩いて音を出す。
ミュートが難しいが、両手を使ってできるようになるとギターやベースをピアノみたいな使い方で弾くことができるようになる。メタル系ギタリストの変態的な速弾きはこういう技術を用いて演奏している。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30322433 ←この動画の前半の15秒くらいのとこ。長門はこんな感じでソロを弾いていた

・ハイフレット
ギターやベースのフレットの、位置が低い(ピックアップ寄り)部分を指す。
基本的には12フレットから先。

・メロディック
ベースは基本的にメロディーに絡まずリズミカルなフレーズで演奏されることが多いが、ギターのようにメロディー重視で弾かれるとこう言われることもある。
メロディアスとも言う。

・あがり症の人
有名な人にもよくいる。そういう人たちは何年やってても慣れないらしい。
目が悪い人はコンタクトやメガネを外すことで観客を見えなくするというテクを使っている人も実際いる。人前でしゃべるのは苦手だがライブの時だけはなぜか平気という人も。

・円陣
よくライブの前にいろんなバンドがするアレ。
いろんな掛け声が存在するが、どこに行っても「気持ちいいS○Xしようぜええ!!!」「ウェエエエエイ!!!」という掛け声は耳にする気がする。

The Spirits がコピーした曲たち

・キラークイーン
ロック史にその名を残す伝説のバンド、「QUEEN」の代表曲の一つ。
ボーカルのフレディの艶かしさに溢れる声と、底無しにきらびやかなバックサウンドが重なり合い、最高のケミストリーを生み出している一曲。
QUEENの他の有名な曲と言えば、「We will rock you」「ボヘミアン・ラプソディー」とか。どれも必ず一回は耳にしたことがあるはず。
https://www.youtube.com/watch?v=2ZBtPf7FOoM

・Purple Haze
ギターの神様、ジミ・ヘンドリックスの楽曲の中でおそらくもっとも有名な一曲。
どちらかというとボーカルよりもジミの奇想天外なギタープレイが聴き所。圧倒的なグルーブ感やジミのギター・プレイのセンスの高さに驚かされる一曲。
リリースから50年近く過ぎても世界中の人々に聞かれ続ける、ロックの伝説的楽曲の一つ。リンクはせっかくだしあの有名なライブのものを。
https://www.youtube.com/watch?v=cJunCsrhJjg

・Layla
世界三大ギタリストの一人、エリック・クラプトンの代表的な楽曲。日本では「いとしのレイラ」という題名のほうが有名かもしれない。
シンプルかつストレートなロック過ぎるギターリフは現在も伝説として聞かれ続けている。
ちなみにクラプトンはこの曲を親友の妻へのラブソングとして作曲したらしい。その後、その親友の妻を寝取るのには成功している。最高にロックだぜ。
https://www.youtube.com/watch?v=C74sjfGUQXo

以上。ちなみにクラプトンの親友というのは有名なあの人。興味がある方は面白いので調べてみてください。
話は一段落したんでここからは音楽的な小ネタを書きつつ話を進めていきたいと思いますが、書いてほしい音楽関係の話なんかがあったらレスしてくれればその話を書くかもしれないです。別に音楽関係なくても構いませんが。
特に無いようだったらこれからも>>1の思い付きで話を進めていこうと思います。それでは


ビートルズの話とか見たいかも

スウィープにかなり手こずった記憶がある

乙です。
長月の音楽これくしょんとか?あと早霜の持ち帰ったインタビュー記事の反応とか見たいかも。

あ、もし>>1が出来るならボカロの話とか聞きたい。連投スマヌ

ちょっとした小ネタというか短い話ができたので投下します。

>>510,513
ビートルズは>>1も好きですよ。親の影響で一番初めに聞いたロックはビートルズだったと思います。
賛否両論ですが個人的には「マジカル・ミステリー・ツアー」が一番好きですね。学生時代にスコア買ってコピーとかしてました。

>>511
あー、確かに練習しかないですからね。その辺もいずれ書ける機会があったら書いてみます

>>514
了解です。元々書こうと思っていた内容なのでどこかで書くと思います

>>516
すまんがボカロの知識は無いんだ…ミクちゃん買ってみるかな…

………プレハブ小屋のスタジオ

長月「はー…ライブ楽しかったなー…」

武蔵「長月…お前死ぬほど緊張してたじゃないか…」

長月「ステージに立ったら全部吹っ飛んだんだよ」

武蔵「まあ…それは少しわかるな。あの空気はなかなか特殊だ」

長月「だろ?あーまたやりたい…ん、誰か来たな」ガチャ


舞風「みんなー!遊びに来たよー!!」

武蔵「舞風か。今は私と長月しかいないぞ」

舞風「あ、そーなんだ。まあいいや、ちょっとドラム叩こっと」ギシッ

長月「そういえば舞風、この前借りたCD返すぞ」スッ

舞風「ん、ありがとー。どうだったコレ?」

長月「たまにはこういうのも悪くないな。嫌いじゃないぞ」

武蔵「…」ジロジロ

長月「…どうしたんだ武蔵、そんなにジロジロ見て」

武蔵「いや…そういえば長月と舞風って昔から仲良かったよなと思ってな」

長月「不思議なのか?」

武蔵「ああ。元々二人ともそんなに接点はなかったはずだろ?どうしてそんなに仲良くなったんだ?」

長月「まぁ…何故かと言われると…」

舞風「ビートルズだよね?」

長月「ビートルズだな」ウンウン

武蔵「…?」

長月「そうだな…確かあれは二年前だったな」

舞風「そだねー。ちょうどそんくらいだったかな」

………二年ほど前、駆逐艦寮の廊下

舞風「ふぅ…遠征も終わったし…のわっち誘って間宮にでも行くかー」E:ビートルズのバンT

長月「…」E:ヘッドホン

舞風(ん?あの人…長月さんだっけ?またヘッドフォンつけてる…いっつもヘッドホンつけてるけど何聞いてるんだろ…)

舞風(ま、どうでもいいか。新参の私がどうせ関わることなんてないし)テクテク

長月「…!」スッ

長月「…おい、お前!」

舞風「は、はい!!」ビクッ

舞風(な、何!?私、何かしたかな…)

舞風「な、何でしょう…?」

長月「そのTシャツはどこで買ったんだ…?」キラキラ

舞風「えっ…?」

舞風「どこって…横浜にある古着屋ですけど…」

長月「古着屋か、なるほどな…いやぁ、ビートルズのバンTは私も欲しかったんだ。ビートルズ好きなんだろ?どのアルバムが一番好きなんだ?やっぱりそのTシャツのアビイロードか?そうだなぁ…私はやっぱり…」ペラペラ

舞風(い、いきなりペラペラ話し出した…!この人出撃のときとかもあんまり喋ってるイメージなかったのに…)

舞風「実は私、ビートルズは聞いたことないんですけど…」

長月「何だと!?お前それなのにバンTを着ていたのか…?」

舞風「デザインがかっこよかったから…」

長月「はぁー…ビートルズも知らないとはな。ちょっとそこで待ってろ!!」ダッ

舞風「あ、はい」

舞風(い、行っちゃった…何だったんだろ…)

長月「待たせたな!!ほら、これ貸してやる!!」スッ

舞風「うわっもう戻ってきた!?えーっと…CD…ですか?」

Abbey Road「」

舞風「あ、私のTシャツの写真と同じデザインのジャケットだ」

長月「そのTシャツはせめて内容を聴いてから着ろ。あとで感想聞かせろよー!!」

舞風「は、はい」

………舞風と野分の部屋

野分「あら舞風、音楽を聴いてるの?」

舞風「うん。長月さんからCD借りたんだー。…よくわかんないけどかっこいいなーコレ。普通に好きかも」

NOW PLAYING:Come Together

………後日

舞風「長月さんいますかー?」

長月「ん…ああ、この間のビートルマニアか。どうした」

舞風「コレ返しに来ました。ありがとうございます」スッ

長月「お、聴いたか。どうだった?」

舞風「細かいことはよくわかんなかったけど…かっこよかったです!」

長月「だろだろ?ビートルズはほかにはないカッコよさがあるからなぁ…。他にも色々CDは出ているが、個人的にはやっぱりこれが一番好きだな」

舞風「あ、このバンド他にもCD出てるんですか」

長月「ああ。興味があるなら私が持ってるから貸してやろうか」

舞風「本当ですかー!?ぜひお願いします!!」

長月「よし…じゃあまずはこのアルバムとこのアルバムをだな…」

………

………現在

長月「…で、そこからCDを借り合ったり一緒にタワレコに行ったりして仲良くなったんだ」

武蔵「そんなことがあったのか…舞風はよくバンTを着ているもんな」

舞風「うん。今もやっぱりビートルズが一番多いかなー」

長月「バンTはそのミュージシャンを聴いてからの方が着てて愛着が沸くからな」

武蔵「言われてみると私も聴いたことがないバンドのバンTは結局あまり着てない気がするな」

舞風「武蔵さんもけっこうバンT着てるよねー。この間着てたの何だっけ」

武蔵「この前は…Slipknotとか着てたかな。あとはメタリカとかもよく着てるな」

長月「趣味がよく分かるな…」

舞風「そういや長月ちゃんそんなバンT着てないよね?なんで?」

長月「…サイズが無いんだ」

舞風「…」

武蔵「…」

用語解説

・ビートルズ
確実にロックの世界では最も有名なバンド。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において不動の第1位であり、「最も成功したグループアーティスト」としてギネス認定されている。
音楽に与えたその影響は計り知れず、音楽産業、特にロックのグローバル化に多大な貢献をし、サウンドの面についても前衛的なサウンドでポピュラー音楽の世界を捻じ曲げた。最近は音楽の教科書にも載っている。
代表曲
「HEY JUDE」 https://www.youtube.com/watch?v=A_MjCqQoLLA
「Yesterday」 https://www.youtube.com/watch?v=2uneYz201p0
などなど

・バンT
いわゆる「バンドTシャツ」。古着屋によく置いてある。
ストーンズのTシャツは昔から着てる人が多かったが、最近はそれ以外のバンドのバンTも街中でもよく目にするようになった。特にメタリカとニルヴァーナをよく見る気が…
別にそのバンドが好きでもないのに着ていると熱狂的なファンから理不尽にキレられることもあるので注意。バンTを着るときはそのバンドの話題を振られたら少しは答えられる程度にしておこう。

・ビートルマニア
ビートルズのファンの総称。
かつてはビートルズのライブをを見るために未成年のビートルマニアが保護者に無断でライブを見に行き大量に補導されたりで社会問題にもなっていたらしい。

・アビイロード Abbey Road
ジャケットの写真が超有名なビートルズのアルバム。有名になりすぎてあの横断歩道は文化遺産に指定されているらしい。
ビートルズの実質最後のスタジオアルバムで、これが最高傑作という人も多い。
当時としては最新機材であるシンセサイザーを曲中に用いているのも特徴だが、それをあえて前面に出さずむしろ自然に曲の中に溶け込ませていたりするところにビートルズの音楽性の高さを伺える一枚。
このアルバムの代表曲…というよりアルバムとしての出来が非常に良いためぜひ一枚通して聴いていただきたい。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA/dp/B00005GL0U

・Come together
上記アルバムの一曲目。ビートルズの中でも屈指の有名曲。
ジョンの粘り強いボーカルやベースライン、バスドラの掛け合いが最高に気持ち良い一曲。
喫茶店のBGMとかでも耳にする機会も多いのでたぶん誰もが聞いたことあるはず。
https://www.youtube.com/watch?v=_HONxwhwmgU

・Slipknot
2000年代から世界的に大人気になったへヴィメタルバンド。メンバーが全員マスクをかぶっていることで有名。
メタルとはいえ音楽的に広い範囲のジャンルを融合させた曲作りをしており、メタル初心者にも聞きやすい。
スリップノットからメタルを聴き始める人もよく見る。
日本にもちょくちょく来てくれるので直接見る機会もあるかと。
代表曲「Psychosocial」https://www.youtube.com/watch?v=5abamRO41fE

・メタリカ
メタルの世界においてBIG4と呼ばれる一角のバンド、Metallicaのこと。ロゴが超有名。ちなみにほかの三つはスレイヤー、メガデス、アンラックスである。
世界にスラッシュメタルを広めたバンドであり、メタルの世界では文句なしのトップバンド。メロディー重視の作曲が多くなされているメタル界の中でグルーヴ重視の音作りをするバンドでもあり、ファンの層はかなり厚い。メタルは聞かないがメタリカだけは聞く、という人も少なからず存在する。
代表曲「Creeping Death」 https://www.youtube.com/watch?v=KkOf-y2lbm0

以上。短くてすまんな。皆さんもバンTを着る際には長月に怒られないようにしましょう。それでは

ビートルズだったらand your bird can singが好きだな
ギターがかっけえんじゃ

乙です。
まぁ睦月型はしゃーない……あーいうのってサイズ少ないもんな、物によってはワンサイズとかもあるのか?

長月と舞風という他ではまず見ない組み合わせがビートルズによるものだったとは。

思えば提督の弾き語り遭遇したときも二人だったしな……長月は果たして見つけられたのかなベンチャーズのアコースティックバージョンのCD。

こんばんわ。それでは更新開始します

>>529
ああ~なるほど、良いですね~。ビートルズらしさが最高にあふれてる曲ですよねえ

>>531
基本的にはたぶんどのバンTもS,M,L,XLで用意してると思います。でもロンTとかでフリーサイズとかはありそうですね

………プレハブ小屋のスタジオ

吹雪「〜♪〜♪」ジャカジャカ

武蔵「〜♪」ベベベボッ

雲龍「…」ペラペラ

早霜「…」ペラペラ

雲龍「あ、早霜ちゃん3巻取って」

早霜「はい」スッ

雲龍「ありがとう」ペラペラ

吹雪「…」

吹雪「二人ともさっきから何を読んでるんですか…?」

雲龍「け○おんよ」ペラペラ

早霜「なんかゆるーい感じでいくらでも読めちゃうのよねー……」ペラペラ

雲龍「そうねー…私達もゆるーい感じでやった方がいいのかしら」

早霜「じゃあティーセットでも置きましょうよ。そうしたら桜ヶ○高校軽音部みたいになるわよ」

雲龍「良いわねそれ。家具職人さんに頼めば…」

吹雪「別に文句は言いませんが…家具職人さん使うならちゃんと司令官に一声入れてくださいね?」

武蔵「それにしても二人とも、よくこんなうるさいのに漫画なんか読めるな」

雲龍「もう慣れたわ」ペラペラ

早霜「普通にBGMとして聞いてますよ」ペラペラ

雲龍「本棚とソファー持ってきて正解だったわね」

早霜「そうですね。ここ無駄に広いですし」

吹雪「私達のスタジオの秘密基地化がどんどん進んでる気がする……」

武蔵「長月も自分の部屋に入りきらない雑誌やらCDやらを大量に置いて行ってるしな」


音楽雑誌とCDの山「」ドッサリ


吹雪「あ、あれ長月ちゃんのやつだったんだ。司令官のだと思ってた…」

武蔵「あの男の自室はアホみたいに広いからな。どんなに多くても自分の部屋に置けるだろう」

吹雪「ま、それもそうですね」

早霜「あ、そういえば司令官で思い出したんだけど」

吹雪「ん、どしたの?」

早霜「この前兵学校に行ったときに面白いモノを貰ったのよ…確かこの辺に…」ガサゴソ

雲龍「?」

早霜「あ、あったあった。コレよ」バッ

提督が載ってる号のロッキン「」デデン

武蔵「ん?ロッキンか?…少し古いな」

吹雪「これがどうかしたの?」

早霜「ふふふ…実はこの号にはバンドをやっていた時代の司令官のインタビューが載っているのよ…」

吹雪「えっ…!?司令官ってウチの司令官だよね?」

早霜「ええ、このページよ」バッ

吹雪「うわー…本当に司令官だ…」

武蔵「すごいな、ロッキンでインタビューが載るほど人気だったのか」

雲龍「でもなんかちょっと今と違うわね」

吹雪「ちょっと若い感じはしますねー。髪も長いし」

武蔵「だな。…それにしても、提督はどんな音楽をやっていたんだろうな?」

早霜「確かに聞いたことないわね…。ユーチューブで調べたら出てこないかしら」スッ

武蔵「こんだけ人気だったら何か出てくるかもしれないな…ん、誰か来たみたいだぞ」ガラガラ


ガチャ


長月「待たせたなお前ら!!」デデン

舞風「みんな何してんのー?」ババン

吹雪「あ、長月ちゃんに舞風ちゃん」

雲龍「ちょうど良かったわね、提督が昔やってたバンドの曲を皆で聞こうとしてたのよ」

長月「提督がやってたバンドか。そういえば詳しく知らないな」

早霜「あ、見つかったわよ。これじゃないかしら」スッ


[オリジナルMV]Groove Barrett「イミテーション」

視聴回数 302,408回

Groove Barrett official channel
……年 5/12に公開

………

吹雪「どれどれ…うわーすごい、30万回も再生されてる」

舞風「ほんとだ…デビューもしてないのにすごいね」

早霜「いくつかあったけど一番再生回数が多いのを選んだわ。折角だしミキサーにつないで聴きましょうか」ズコッ

長月「日付は…だいたい5年前か。オリジナルMVってことは自分たちでPVを作ったんだな」

舞風「PVかー。私達もいつか撮ってみたいなー」

吹雪「青葉さんあたりに言えばやってもらえそうじゃない?」

雲龍「それもそうね。曲を作るようになったら言ってみましょうか」

早霜「再生するわよ」ピッ

………

ギャァァァン!!ギャンギュンギョン…タタドド

デレレレデッ…デレレッ…デレギャラララッ!!

舞風「…すごいキャッチーなイントロだね」

吹雪「音が厚いなー…」

長月「提督と中曽根さんがバッキングで田中さんがメロディーを弾いてるんだな。中高音が厚いが…その分ベースとドラムで補っているのか?」

武蔵「そういえばこの構成なのにベースが埋もれずにちゃんと聴こえるな」

斉藤『…』ベーベッボボーバッ

雲龍「音作りに気を遣ってるのかしらね」

提督『〜!』ジャカジャカ

早霜「すごい…提督って歌うとこんなに声の雰囲気が変わるのね」ビリビリ!

武蔵「ロックな声だな…若干しゃがれてる感じが良い」

田中『…』キュラキュラキュラキュイィン!

長月「このフレーズテクいな〜」

中曽根『…』ジャラリロギロリロ

渡辺『…』チチドドタンドド

吹雪「キーボードとドラムの掛け合いもすごいよ」

舞風「全部の楽器がまんべんなく目立ってる感じだね」

吹雪「でもやっぱり…」

提督『〜♪』

吹雪「司令官のボーカルが一番印象に残るなぁ…」

武蔵「そうだな…すごい上手いってわけではないが、印象に残る感じだ」

長月「完全に歌手じゃなくてロッカーの歌い方だな」

………

ジャァァァァン………タタドン

長月「…終わったか」

吹雪「すごいかっこよかったね」

舞風「うん!こりゃあ人気出るのもわかるなー」

早霜「ら〜らら…耳に残るメロディーだわ」

武蔵「これだけすごい曲を自分で作って演奏できたら楽しいだろうな」

雲龍「そうね。私達も早くこのレベルのことができるようになりたいわ」

吹雪「それなら練習あるのみ、ですよね」

武蔵「そうだな」

舞風「よし!そんじゃ気合入れて練習しよっか!!」フンス

長月「だな。やる気も十分だぞ!!」グッ!

吹雪「じゃあ新しい曲に挑戦してみましょうか」

長月「ああ、今までのより少し難しいやつをやってみるか」

ジャアコノキョクトカ…

オ、ソイツハイイナ!

ハイハイ!ワタシコレガ…

ワイワイワイ……

………数時間後

ギャギャギャッ!!ベベボボッ…

舞風(これで…ここを繋いだら長月ちゃんのソロだ!)ドドタンドトタン

長月(よし、行くぞ!!)キュィイン!

バツン!!

長月「…ん?」プラーン

ドドタン……ジャカジャカ…

長月「あ、待ってくれみんなストップ!!」

武蔵「何だ…気持ちよく出来てたのに…」ブゥゥン

舞風「そうだぞ長月ー!変な所でストップ入れんなー!」プンスコ

吹雪「…どうしたの長月ちゃん」ジトー

長月「いや、その…一弦が切れた……」プラーン

みんな「「「…」」」

雲龍「じゃあ仕方ないわね…今日の練習はこれで終わりにしましょうか」

舞風「うー…不完全燃焼って感じー!」

吹雪「ま、仕方ないよ。なんだかんだ言って時間も結構遅くなっちゃってるしね」チラッ

時計「23:45」

武蔵「うわっ本当だ…!今日は調子が良くて夢中になってたからな…大和に叱られなければ良いが…」ビクビク

早霜(武蔵さんが…叱られる?想像できないわね)キョトン

長月「なんかすまんな…明日は休みだし、さっそく弦を買いに行くか」

吹雪「あ、明日買いに行くの?ならついてこっかな、私も明日休みだし」

長月「お、いいな。それじゃあそうするか」

舞風「じゃあ今日は解散ってことで!」

雲龍「そうね、お疲れさま」

武蔵「ああ、お疲れ。私は先に戻るぞ」ガチャ

吹雪「あ、お疲れさまでーす」

………次の日、街中

ワイワイガヤガヤ………

長月「それにしても新しい弦って…何を買えば良いんだ?」

吹雪「実は私も良くわかんなくて…司令官に聞いてから来れば良かったかな」

長月「あー、そうだったな。あの男なら替えの弦くらい持ってそうだしな」

吹雪「まー仕方ないか。取りあえずラインでビスマルクさんたちに聞いてみよう」スッ

長月「確かにあいつらに聞けばわかるかもな」



グループ:ブリザード、Iowa、ビス子、魚酢杯吐(4)

ブリザード『これからギターの弦を買いに行くんですけど、どれが良いとかありますか?』



吹雪「ま、一人くらいは見てくれるでしょ」

長月「だな。取り敢えず楽器屋に直行するか」

吹雪「うん」

………楽器屋

ラッシャセー!!

吹雪「えーっとギターとかは…どこだろ…」キョロキョロ

長月「ここの楽器屋は広くてどこに何があるかいまいちよくわかんないな」

吹雪「そうだね。管楽器とかも置いてるしねここ」

長月「これ…いくらくらいするんだろうな」チラッ

トランペット「衝撃大特価!¥266,000」

長月「高っ!?」ビクッ

吹雪「すげー…特価なのに私達のギターの4倍もする……」

………ギター売り場

吹雪「ん、ここみたいだね」

長月「おー、色々ギターが置いてあるな」キョロキョロ

吹雪「そうだね。レスポールにストラトにテレキャスに…」

長月「すいませーん、コレ試奏させてください」スイマセーン!

店員「かしこまりましたー!少々お待ち下さーぃ!」

吹雪「…」ジトッ

吹雪「…長月ちゃん?今日は弦買いに来ただけだよ?」

長月「ちょっとだけ、ちょっとだけだからな、な!」

吹雪「はあ…まあいいけど…」

店員「どうぞー!」サッ

長月「ありがとうございます。よし…おお…」E:Gibson Les Paul Standard

長月「中音域がふくよかだな…」チャラリラーン

吹雪「そうだね。前御茶ノ水で司令官に弾いてもらった時よりか違いがわかるようになったなー…」

長月「ああ、思ったよりも違うものなんだな」チャキチャキチャカ

長月「…ん?カッティングのノリが微妙だなこのギターは…こんなモンなのか?」チャカッチャカッ

吹雪「レスポールは音が太くてカッティングに向いてないってこないだ司令官が言ってたよ」

長月「なんだそうなのか…レスポールはやっぱり私には向いてないかもな…歪ませてみるか」カチッ

ギャーン!!ギャッギョッギューン!!!

長月「あ、前言撤回。やっぱこれ欲しい」キャリローン!!キロリロリィーン!!

吹雪「すごいなー…同じハムなのに私のPRSより全然太いよこれ」

長月「いいなーこれ…来月の給料でこれ買おうかな」ギャラッキャラッ

吹雪「あはは…ん?」チラッ

吹雪「…!」

吹雪「長月ちゃんちょっと値札見てみ?」チョイチョイ

長月「ん?」キュルッ

値札「\265,000」

長月「」

長月「…何だかさっき見たような値段だな」キラリロリロギャァァン

吹雪「そうだね…楽器の価値ってよくわかんないな…」

長月「まあ人それぞれみたいな所もあるだろうしな。これは26万なら…別にいいや」アリガトウゴザイマシタ

吹雪「あ、結局いいんだ」

長月「ああ。なんだかんだ言って今のデュオソニックで十分満足だ」

吹雪「あれすっごい音抜け良いしね」

長月「そうなんだよ。おかげでソロなんかはすっごい目立ってるだろ?」

吹雪「うん、なんかソロの時急に音量上がる感じするよね。アレってアンプのチャンネルいじってたりするの?」

長月「アレはピックアップの音量差を利用してるんだよ。ほら、私のギターってフロントがシングルでリアがハムだろ?」

吹雪「あーなるほど」

店員(あの子たち…小さいのに濃い話してるなぁ…)

長月「さてと、肝心の弦を見に行くか」

吹雪「そうだね。…この辺がそうかな?」

長月「…色々置いてあって本当に分からんな。ビスマルクさんたちから返事は?」

吹雪「あー忘れてた。どれどれ…うわ、めっちゃ来てる」

グループ:ブリザード、Iowa、ビス子、魚酢杯吐(4)

ブリザード『これからギターの弦を買いに行くんですけど、どれが良いとかありますか?』既読3

ビス子『ダダリオかアーニーボールで良いんじゃない?ゲージは9-42か10-46で良いと思うわ』

魚酢杯吐『エリクサーね。ゲージはそれで文句ないけど、エリクサー以外ありえないわよ』

Iowa『アレ高いじゃない、切れたときに結構財布に来るのよ。私はアーニーボールをいつも張ってるわ』

魚酢杯吐『弦が切れるようなセンスの無い弾き方してるのがいけないんじゃない?大体アーニーだって音が死ぬのが早いじゃないの』

Iowa『うるさいわね、ラインの名前をそんな名前にするようなセンスの奴に言われたくないわ』

魚酢杯吐『えっ…ダサいのこれ…?かっこいいわよね…どうなの吹雪…?』



吹雪「…」



ブリザード『ダサいと思います』既読2

吹雪「これで良し、と」

長月「ん、どうだった?」

吹雪「んーとね、ビスマルクさんはアーニーボールとダダリオがおすすめだって。アイオワさんも同じ感じかな。ウォースパイトさんはエリクサーって言うの張ってるらしいよ」

長月「あーにーぼーる…だだりお…えりくさー…これとこれとこれか」

吹雪「エリクサーってやつが高いのかな…?あ、ほんとだ値段が違う」

長月「ダダリオやアーニーボールと比べて倍近くするな。とりあえず今回はやめとくか」

吹雪「そうだね。また切るともったいないし」

長月「じゃあ私はこのアーニーボールってやつにしてみるかな、なんかワシの絵がかっこいいし。…でもその中でも種類が色々あって分かんないんだが」

吹雪「あ、ゲージは9-42ってやつか10-46ってやつが良いらしいよ」

長月「ん…?ああ、ここに書いてある数字か。弦の太さを表してたんだな」

吹雪「みたいだね。あとは弦の素材とかで種類が色々あるけど…まあ一番安いやつでいいでしょ」

長月「そうだな。じゃあ…細いほうが弾きやすそうだから9-42にするか」E:ERNIE BALL Super Slinky

吹雪「よし、じゃあ私はダダリオってやつにしてみるよ」E:EXL120

長月「決まりだな!しかし…ギター弦って案外安いんだな」

吹雪「そうだね。これなら別にしょっちゅう張り替えててもそんな気になんないかも」

長月「ベース弦はどうなんだろうな」

吹雪「同じくらいじゃない?」

長月「んーと…これがそうか。って高っ!?」ビクッ


LA BELLA 760FL「\4500」


吹雪「うわほんとだ…一番安いやつでも2000円はするよ…」

長月「ベースにしなくて良かったな」

吹雪「そうだね……」

………執務室

提督「~♪」カリカリ

提督「そろそろひと段落つくかな…ん?」コンコン

提督「誰だ?入っていいぞ」

ガチャ

長月「おう、私だ」

吹雪「失礼します」

提督「なんだお前らか。どうしたんだ?」

長月「実はギターの弦を張替えようと思って弦を買ってきたんだが」

吹雪「張り替え方がわからないんですよね」

提督「それで俺に教えてもらおうとしたってわけか」

長月吹雪「「」」コクコク

提督「俺もそろそろ弦を変えようと思っていたから教えるのにも丁度良いな。よし、仕事が片付いたら教えられるから先にスタジオ行っといてくれ」

吹雪「分かりました」

………数十分後、プレハブ小屋のスタジオ

提督「待たせたな」ガチャ

吹雪「あ、お疲れ様です」

長月「早速教えてほしいんだが…」

提督「そうだな。俺も重要なことなのに教えるのを忘れていたよ…じゃあまずはお前らのギターを出してくれ」

長月「ああ」スッ

吹雪「はい」スッ

提督「あー、確かに弦錆びちゃってるから二人とももう変えたほうがいいなこれ。長月は一弦が切れたのか」

長月「ああ。それで張り替えようと思ったんだ」

吹雪「実際にはどのタイミングで張り替えればいいんですか?」

提督「うーんそうだな…実はギターやベースの弦には寿命があるんだが」

長月「寿命?聞いたことないぞそんなの」

吹雪「あ、ウォースパイトさんが言ってた「音が死ぬ」ってやつかな」

提督「そうそうそれだそれ。張りたての頃はギラギラしててブライトな音が鳴ってくれるんだ。お前らも張り替えればわかると思うぞ」

提督「…で、それが徐々に無くなって行って、大体張ってから2,3週間もしたらブライトな感じは完全に無くなる。これがいわゆる「弦の寿命」だな、このタイミングで変える奴が一番多い」

提督「まあ俺は面倒だから切れるか錆びるかするまでは変えないけどな。どのタイミングで変えるかは人それぞれだ」

長月「ほー…そんなの意識したことなかったな」

提督「実際音も弾きやすさもかなり変わるからな。自分の財布と相談しつつこまめに張り替えることが必要だ」

提督「…で、肝心の張り替え方なんだが、二人ともまずは張ってある弦をだるんだるんに緩めてからこのニッパーで全部切っちゃってくれ」スッ

吹雪「はい。緩めるのには何か意味があるんですか?」キリキリ

提督「単純な話だ。弦を強く張ったまま切ると弦が勢いよく飛んできて危ないからな」パチン!

長月「なるほどな…刺さったら危ないしな…」パチン!

提督「よし、全部切ったな。じゃあ六弦から順番に張っていくぞ」

長月「ああ…だが、どこから弦を張るんだ?」

提督「ボディの裏にブリッジとつながってる穴があるだろ。コレだコレ。ここから弦を通すんだ」

吹雪「あ、コレか。えーっと6弦だから…まずはここだな」スススツ

長月「…」スススッ

提督「んで、ペグの穴にそのまま弦を通すんだ。こんな感じだ」スススッ

長月「ほっと…あとはペグを巻けばいいのか?」

提督「いや、そのまま巻く前にちょっと前に引き戻すぞ。こんなもんだな。目安としてよく言われるのはペグ2個分とかだな」スルスル

提督「で、引き戻した分で一周、左巻きに巻く。こんな感じだ」クルッ

吹雪「これで…よっと!できた!」グググ…ピンッ!

長月「ほっ…!こうか!」ググッ

提督「そうそう。あとは軽く巻いて締めるだけだな。チューニングは後でまとめてやればいいからそんな気にしなくて良いぞ」

吹雪「はい」クルクル

提督「で、最後に余って飛び出てる弦を切る、と。これで完了だ」パチン

長月「これを一弦まで繰り返せば良いんだな?」パチン

提督「そうだ。巻く方向とかが逆にならないように気をつけろよ」

吹雪「あっ、そういえば私のギターは三弦からペグを回す向きが反対になってた気がするんですけど…弦張るときはどうするんですか?」

提督「あーすまん、言い忘れてたな。そん時は巻く向きも逆にすればいいぞ」

吹雪「はーい」クルクル

………

長月「できたー!!」

吹雪「チューニングも…これでよしと。早速弾いてみよっか」

長月「だな。アンプに繋げて…っと」ズコッ

ギャラリラーン♪

長月「す、すごい!全然違うぞ!!」ジャカッギャラッ

吹雪「ほんとだ!!私のギターってこんな音出たんだ…」ギャラリローン♪

提督「あ、弦は張ったばかりだとチューニングが全然安定しないからちょっと気をつけろよ」

長月「ん、ほんとだ。少ししか弾いてないのにすんごい下がったな」キリキリ

提督「安定するまでは4、5回はチューニングし直す必要があるからな、新品の弦を張ってすぐ練習する時とかは気をつけろよ」

吹雪「はーい」ピーン…ピーン

長月「そういや提督はどんな弦を張ったんだ?」

提督「ん、俺か?俺は最近はコレだな」スッ

D’Addario NYXL1046「」

吹雪「あ、ダダリオのちょっと高いやつ」

提督「音がエリクサーみたいに長持ちするんだよなーこれ。全然錆びないし」

吹雪「へー…次はそれにしてみようかな」

以上。あとは軽く用語解説を投下します。
ちなみに提督の声はイーグルスのドン・ヘンリーみたいな歌声を想像して書いていますが、細部は読者の皆さんの想像にお任せいたします

用語解説

・Youtubeでオリジナル曲が30万回再生
アマチュア、インディーズなら相当すごい。若手バンドでの人気は筆頭だろう。
再生回数だけでそこそこ大きいレーベルから声がかかることもあり得るレベル。

・オリジナルMV
バンドで作ったオリジナルのミュージック・ビデオのこと。古今東西、どんなバンドもやたらと可愛い女の子をMVには出したがる。そして出す。
ちなみに提督たちのMVは、某動画投稿サイトで活動している流田Project氏やRe:ply氏のようにスタジオで撮影しているような形式なのでかわいい女の子は中曽根と渡辺しか出てこない。

・スタジオ練習中に弦が切れる
よくある。特にギターの一弦。
盛り上がりが最高潮のときにこれが原因で練習がストップしてしまうと最高に場がシラける。
替えの弦がないからとかで練習がそれでお開きになると更にシラける。
最低でも1セットは予備の弦を用意しておくのはギタリストとベーシストのエチケット。

・Gibson Les Paul Standard
いわゆる「レスポール」。
Fender社のストラトキャスターと並ぶエレキギターのド定番。
めちゃくちゃ太い音が鳴る。
バランスの整った良いギターであるのは確かなのだが個体差がかなーり激し目なので買うときはしっかり試奏しておこう。
ちなみにけいおんの唯ちゃんが使ってるギターでもある。

・ダダリオ
アメリカに本社を構える世界トップの弦メーカー、D’Addarioのこと。
現在のエレキギター弦のスタンダードであるラウンドワウンド弦を開発したりと、弦の世界のFender的存在。
張った時のテンションが高めで生音でも結構な音量が鳴るのが特徴。一部製品を除いて基本的に寿命は短い。

・アーニーボール
ワシのマークが特徴的な、ダダリオと同じくアメリカに本社を構える世界トップの弦メーカー、Ernieballのこと。
ダダリオに比べると基本的にテンションが弱く、ブライトな音色が特徴。シングル系のピックアップと最高に相性が良い。
ダダリオよりも寿命は短めで、一気に音が死んでいくのでこまめな張替えが必要となる。

・エリクサー
コーティング弦で有名な弦ブランド。とにかく寿命が長くて錆びない。そんなに弾かないなら3か月から半年は持つ。だが高い。
ダダリオやアーニーボールと比べるとやや丸まった音で、レスポールやES-335などハム系のギターとの相性も良い。ただ、あまりとがった感じはしないので嫌いな人は嫌い。

・ゲージ
弦の太さのこと。基本的にゲージが太いほど弦の張力が増し、低音がよく出る。
基本的にはスーパーライトと呼ばれる一弦09~六弦42の組み合わせと、ライトと呼ばれる一弦10~六弦46の組み合わせが主流。
メタルなんかではチューニングを下げたりするのでテンションを稼ぐためにやけに太いゲージの弦を張ったりする。

・ERNIE BALL Super Slinky
ギター弦の定番中の定番。アーニーボールのスーパーライトの弦である。安い(800円しないくらい)。

・EXL120
ギター弦の定番その2。ダダリオのスーパーライト。安い(これも800円しないくらい)。
ちなみに通販で買うともっと安くなる。

・LA BELLA 760FL
弦がすべすべしているフラットワウンドのベース弦の定番。
ファンクやソウル、ジャズ系のベーシストに好まれる。プレべとの相性が最高。
ちなみに>>1は自分のベースにはほとんどこれを張ってる。ラウンドワウンドに飽き飽きしてきたベーシストはぜひともお試しあれ。

・NYXL1046
ダダリオが数年前に発表した新作の弦。>>1のお気に入り弦。
ダダリオの音っぽい音がちゃんと鳴るのにめっちゃ長持ちする。さらに、チューニングのずれも少ないのでチョーキングを多用しても安定感があって安心できる。
値段はエリクサーと同じくらいするが、それだけの価値はあるので張ったことがない人はぜひ一度試してみてほしい。

今回は弦の話が中心でした。マニアックですいません。
次回はもうちょいとっつきやすい話を書こうと思っています。それでは

乙です。
確かに弦の張り替えは大事な事だな、しかしそんなに色々と細かい事があるとは……そう思うと本体と弦とアンプと、音に拘りだすと本当に際限無いんだな。

ウォースパイト……どこでそんなのを……。


ドン・ヘンリーっぽい感じ…Hotel California聴き直してみたけどシブいなー


張り替えがめんどくさいので長持ちなエリクサーばっかり使ってるなあ
>>1おすすめのやつは使ったことないから今度試してみよう



そういやこのSSのロックバンドって海外のがよく出てくるけど
いわゆる日本のロックバンドについてはどう思ってるんだろう

あー今更だけど何か長月に違和感あって気になってたけど、あれか司令官じゃなくて提督呼びだからか。
まぁこの長月なら提督呼びでも気にならないからいいか、今まで気付かなかったし。

それでは更新開始します。ちなみに今回の話時点での季節は夏ということでよろしくお願いします

>>567
実はそれだけじゃないです。
このSSでは特に触れていませんが、ギターに関してはシールドやエフェクター、ピックなんかにも好みでこだわっている方は多いです。
音楽は本当に拘りだすと手間も金もかかってしまいます…

>>568
めっちゃ好きやねん

>>569
NYXLはヨイゾ。でもちょっとテンションきつめな感じがするんで緩いのが好きならあんまり気に入らないかもです

>>570
世界的に有名なバンドを題材にした話は書きやすいのですが、邦バンドの話はちょっと書きづらいというただの>>1のわがままです。
邦楽も普通に聞きますし好きですよ。特にスピッツは最高のバンドの一つだと思っています。

>>571
やらかした。ほんまや。
今更変えるのも不自然なんでこのSSではこのまま提督呼びで行かせていただきます…申し訳ない

………とある日

雲龍「フェスに行きましょう」デデン

長月「何だ藪から棒に」

雲龍「放課後ティータイムの皆が楽しそうだったから。私もあずにゃんみたいに日焼けしてみたいわ」

早霜「私達は海に出ても日焼けしないんだし…それは難しいんじゃないですか?」

雲龍「えっ…?」ガーン!

舞風「まーでもフェスに行くってのは面白いかもねー。みんなで行ったら楽しそうだし!」

吹雪「そうだね、季節も丁度夏だし」

長月「でもフェスって言っても色々準備が必要だろう?誰か情報を知っている奴は居るのか?」

武蔵「私は毎年ラウドパークに行ってるからある程度なら分かるぞ」

舞風「あ、そうなんだ。じゃあ安心かな」

吹雪「じゃああとはどのフェスに行くかだね」

雲龍「武蔵さんが言ってるラウドパークって言うのは?」

長月「あれはメタル系のフェスだからなー、メタル聞かないなら行ってもそこまで楽しめないと思うぞ」

武蔵「まあそうだな。開催も10月だしな」

舞風「うーん…長月ちゃんはフェスについて何か知らないの?」

長月「私もほとんど知らないな。サマソニやらイナズマやらフジロックやら…名前だけは知っているが」

雲龍「じゃあその中のどれかで良いんじゃないかしら」

早霜「軽く情報を集めてみましょうか」

吹雪「そうですね…ん?誰か来た…司令官かな?」ガラガラ

ガチャ

提督「おうお前ら!フェス行こうぜ!」バンッ!

みんな「「「…!?!?」」」ビクゥ!

吹雪「は、はぁ…」

武蔵「…これはまた」

長月「タイムリーだな」

提督「ん?お前らどうした鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔して」

雲龍「実は今、皆でフェスに行こうかって話を丁度してたところなんですよ」

吹雪「それで急に司令官が入ってきてフェスに行こうって言ってくるから…びっくりしちゃいました」

提督「なるほど、驚かせてすまなかったな」ハハハ

長月「でもなんで今になってフェスなんかに行く気になったんだ?今までは毎年行ってなかったよな?」

吹雪「あ、そう言えばそうだね。司令官っていっつも休みも取らずにずっと鎮守府に篭ってたし」

提督「あー、それはなー…俺が昔よく一緒に対バンしてた友達で、今はデビューしてそこそこ人気になった奴がいるんだけどな」

早霜「横澤さんでしたっけ」

提督「そう、そいつだ。で、この間そいつに連絡を取ってみたんだよ」

提督「そしたら…」

………

プルルルル…

横澤『もしもし…どなたですか?』

提督『おうヨッ君久しぶりだな!!俺だ、海兵のヒロシだ!!』

横澤『は…?海兵のヒロシって…Groove Barrettのか!?』

提督『そうだっつってんだろ!!最近頑張ってるみてえだから久々に電話したんだよ。今や大人気らしいじゃねえか』

横澤『ははは、おかげさまでなー。それで、お前は今まで何してたんだよ。どこのハコ行っても見かけねえから失踪したのかと思ったぜ?』

提督『俺は真面目に軍人やってるよ。今や海軍大将だぜ?すげえだろ』

横澤『はっはっは、そいつは偉くなったなオイ』ハハハ

提督(こいつ絶対信じてねえな)

横澤『そうだ、俺今度デカいフェスに出るんだよ。良かったら見に来ないか?』

提督『お、マジでか?ヒマ取れたら行ってみるわ』

横澤『お前がバンドから離れてる間にいろんな奴がデビューしたんだぜ。そいつらもこぞって同じフェスに参加する予定だから…まあ久々に皆で酒でも飲もうや』

提督『いろんな奴って…西沢とか高田のバンドとかもか?』

横澤『おう。あいつらもおととしにとっくにデビューしてるぜ。今度アニメの主題歌やるの決まったらしいな』

提督『マジでか!?鈴木とかはどうなんだ?』

横澤『ああ、あいつは去年失踪した』

提督『失踪!?!?』

………

提督「てな感じでな、昔なじみのツラがこぞって同じフェスに出るみたいだからちょっと見に行ってやろうかなと思ったんだ」

吹雪「へー…司令官ってやっぱりバンドマンの友人が多かったんですね」

提督「いろんなハコ回ってるうちになー。まあバンドマン同士の付き合いは重要だぞ。一緒にイベントやったりして新しいファンを獲得することもできるしな」

早霜「なるほど…」

雲龍「で、結局なんていうフェスに行くんですか?」

提督「おう。「ロック・オン・ジャパン・フェスティバル」だ」

長月「なんだと!?」バッ

舞風「ん?長月ちゃん知ってるのー?」

長月「知ってるも何も…国内最大規模の邦楽フェスじゃないか!!毎年茨城でやってるっていうアレだろ!?」

提督「お、なんだ知ってるのか。それだそれ」

吹雪「じゃあ司令官はそのフェスに連れてってくれるんですか?」

提督「そうだな。一人だとやっぱり感想とかを語るやつがいなくて寂しいしなー」

長月「やったー!!」キラキラ

吹雪「ところで…司令官は一人でフェスに行ったことがあるんですか…?」

提督「まあ学生時代に…ちょくちょく…」

舞風「うわぁ寂しい…」

武蔵(フェスってふつう一人で行くモンじゃないのか…?)モンモン

………フェス当日の早朝

提督「よしお前ら!!持ち物の確認だ!!」

みんな「「「はい!!」」」ビシッ

提督「帽子とグラサン!!」

みんな「「「あります!!」」」

提督「レインコート!!」

みんな「「「あります!!」」」

提督「虫よけスプレー!!」

みんな「「「あります!!」」」

提督「ウエストポーチ!!」

みんな「「「あります!!」」」

提督「防寒用の上着!!」

みんな「「「あります!!!」」」

提督「よし、全艦車に乗り込めェ!!」

みんな「「「はいっ!!」」」ゾロゾロゾロ

………車内

ブロロロロ…

吹雪「それにしても出演バンドが豪華だね」E:フェスのフライヤー

長月「そうだな。普段邦楽を聞かない私でも知ってるバンドがちらほらある」

舞風「しかも4日間開催なんでしょ?私たちが見れるのは2日だけだけど、本当に大規模だよね」

早霜「ステージの数も多いし…すごい盛り上がりそうね」

武蔵「今のうちにどうやって回るか計画を立てておくか…」キュッキュッ

雲龍「武蔵さん何してるの?」

武蔵「これだけステージが多いと計画的に回らないと目当てのバンドが見れないだろうからな…。ある程度周るルートの目星を立てておいてるんだ」

長月「はーなるほどな。私たちもやっとくか」

舞風「うわっ!!私見たいバンドの時間が重なってる!!」

吹雪「あはは、それは残念だったね」

舞風「そういえば提督のバンドって男女混合だけどさー、バンド内恋愛とかやっぱりあったのかなー」

武蔵「…どうしたんだ急に」

舞風「この間ネットでそういうコラム見たんだよ。バンド内恋愛は解散の原因になるからやめましょう!!って」

吹雪「そうなの?楽しそうだけどね」

提督「バンド内恋愛か…まああるにはあったぞ」

舞風「あっ提督聞いてた!?」

提督「運転してるとはいえ話は聞いてるぞ」

長月「へー…あったんだな。誰と誰だ?提督と…渡辺さんあたりか?」ウキウキ

早霜「長月ちゃんはなんでこんなにウキウキしてるのかしら…」

提督「うーん、そうじゃなくてな」

長月「そうじゃなくて?」

提督「中曽根と…渡辺がな…」

みんな「「「…!?!?」」」

吹雪「えっ…どういうこと…?二人とも女性ですよね…?」

提督「あっ、お前ら気づかなかったか?中曽根はガチのレズだぞ」

雲龍「えっ…」ビクッ

提督「それで渡辺はバイだ。男と女両方いけるんだよなあいつ」

舞風「えええ…なにそれ…」

提督「…これは俺が3回生だったころの話なんだが」

………提督の学生時代、防音室の前

田中『よーし補習も終わったぜー。練習練習!!』

提督『…お前に付き合わされる俺の身にもなれよな』

田中『ははは!そう言いつついっつも付き合ってくれるじゃねえか!!愛してるぜ!!』バシバシ

提督『やめろよ男同士で気色悪い…よっと』ギィィ


渡辺『んむっ…ちゅっ…ふふふっ…ね、良いでしょ?』ガサゴソ

中曽根『あっ…ダメよこんなところで!ヒロシ君たち来るかもしれないじゃない…』ガサゴソ

渡辺『えへへへ…大丈夫だよ。ヒロシ達は今頃補習だから来るはずないって…ん?』チラッ

提督『…』ジトッ

渡辺『』

中曽根『』

提督『…邪魔したな』スッ

中曽根『えっいやちょっと待っ…』ガチャリ


田中『…ヒロシ、青い顔してどうしたんだ?』

提督『…なんでもない、俺は自分の部屋に戻るぞ。お前も絶対に入るなよ!!絶対だぞ!!』スタスタ

田中『あっおい待て!!何があったか俺にも教えろぉ!!』ダッ

………

提督「…っていうことがあってな。後日、あいつらは正式にお付き合いをしていることが判明した。今でもまだ付き合ってるらしいが…あれは肝が冷えたぞ」

舞風「そ、そうなんだ…」ピクピク

長月「それは…何というか…」

雲龍「私たちの求めてた話とはちょっと違うわね…」

提督「…そんなイカれた女どもに恋心を抱くほど俺も田中も斉藤も心が太くなかったからな、よくある男女の仲のもつれが原因で解散の危機とかはなかったよ」

早霜「まぁ…それは平和で良いというか…」

舞風「な、なにも起きないに越したことはないしね…」

………フェス会場

ワイワイワイ…

でかいゲート「ROCK ON JAPAN FESTIVAL」デデン

長月「ついたぞー!!」

早霜「良い天気ねー」

提督「そうだな。こんだけ天気が良いと日射病とかには気を付けたほうがいいかもしれないな」

吹雪「そうですねー。水分補給とかはこまめにしないとね」

提督「あ、7人で」スッ

スタッフ「はーいどうぞー」

提督「あ、ありがとうございます。ほらお前ら、コレつけろ」

リストバンド「」デデン

早霜「なんですかコレ」スルスル…カチッ!

提督「リストバンドだよ。これが入場券の代わりになるからな、ここにいる間は絶対に外すなよ」パチン!

舞風「へー…なんかフェスっぽくていいねコレ」パチン

武蔵「開門には間に合わなかったが結構早く着いたし…今から並べば物販とかも間に合うかもな」

雲龍「いいわね、並びましょう」

舞風「私は個人的にグッズがほしいバンドがあるからそっちのブース並んでくるね」

長月「じゃあ私たちはオフィシャルの方行くか。さっきネットで情報を調べててな、かわいいTシャツがいくつかあったんだ」ウキウキ

提督「俺はその間にテント張ってくるから…終わったらあの辺で適当にたむろしててくれ。クロークにでかい荷物を預けるのはそのあとにするか」

吹雪「了解です!!」

「OFFICIAL GOODS SHOP」

ザワザワザワ…

早霜「なんだかんだ言ってめちゃくちゃ並んでるわねー」

武蔵「でもまだかわいい方じゃないか?これなら3,40分で済みそうだな」

長月「嘘だろ…?これでか?」

武蔵「…舞風が行ったアーティストの方はもっとやばいと思う」

吹雪「ええ…あの子一人で大丈夫かなぁ…」

雲龍「ま、死にはしないわよ。それよりあの4番のシャツかわいいわね。私アレ着るわ」

武蔵「あ、それ私が狙ってたのに…じゃあ私は12番のやつにするかな」

早霜「タオルとか帽子も結構かわいいわよね」

吹雪「そうだね。…鎮守府じゃあ正直使いづらいけど」

長月「でも…こういうの見てると全部欲しくなるな」

吹雪「あはは、わかるわかる」

………約一時間後

舞風「し…死ぬかと思った…」ゼーハー

吹雪「お、お疲れ舞風ちゃん…大丈夫だった…?」

舞風「な、なんとか…目当ての奴は買えたよ…」グッ

武蔵「やるな」

提督「ははは、まあここで根を上げてたらステージの熱気には到底ついてこれないぞ」

舞風「そうだ!これで終わりじゃないんだ…!」

早霜「っていうか始まってすらないわよね」

提督「あ、テントはもう張ってきたから着替えたかったらそこで着替えちゃってくれよ」

吹雪「はい…あれ?司令官は物販とか行かなくて良いんですか」

提督「実はな…俺は事前予約をしてるんだよ」

舞風「えっなにそれ!?」

提督「事前予約をしていればいつでも好きな時に取りに行けるんだ。まあ経験からくる知恵だな」ハハハ

舞風「そんなぁー…もっと早く教えてよぉ…」グデン

提督「…ちなみにアーティストのブースでは使えないぞ?」

舞風「あ、そうなの?ならいいやー」ケロッ

雲龍「この切り替えの早さ…見習いたいわね」

早霜「私は雲龍さんのマイペースさの方が不思議だと思うんですが…」

………数十分後、テントの中

吹雪「装備完了!!」E:夏フェス完全装備

舞風「おーいいじゃん!!それっぽいね」E:夏フェス完全装備

武蔵「まずい…Tシャツのサイズをちょっと間違えたな…」ピチッ

雲龍「私のと交換する?」ダボン

武蔵「いや、せっかくだしこのままでいくよ」

早霜「それにしても長月ちゃんダッボダボねー…」

長月「う、うるさい!!XSを用意しないのが悪い!!」ダボーン

提督「お前ら着替え終わったかー?」

吹雪「あ、はい。今出ますねー」ジー

提督「よし、じゃあここからは各自周るルートも違うだろうから別行動だな」

長月「だな。私は大体舞風についていく感じだが」

舞風「あ、そうなの?」

長月「ああ。正直邦楽はよく分からんからな」

吹雪「わたしはバンドとかと別にDJとかもちょっと見てみたいからねー」

武蔵「なんだかんだ言って結構ばらけそうだな」

早霜「まあこれだけステージがあればばらけるわよねー」

提督「全艦静聴!!」ビリッ

みんな「「「」」」ビシッ

提督「本日はこれより自由行動とし、再集合は日没の後とする!!各員水分補給を怠るなよ!!」

提督「それでは全艦!!全力で楽しんで来い!!」

みんな「「「はいっ!!」」」ビシッ

周りの客(なにやってんだアレ)

とりあえず以上。あとは用語解説を投下します。
ちなみにフェス完全装備は>>1の想像的には帽子+Tシャツ+タオル+リストバンドって感じです。

用語解説

・フェス
大勢のミュージシャンが一堂に会しパフォーマンスを行う、いわゆる音楽フェスティバル。
夏がシーズンで八月は毎週どこかででかいフェスが行われている。
泊りがけになることもあるのでキャンプ気分で楽しめる。が、死ぬほど疲れる。
また、基本的に屋外での開催になるので虫刺されと日焼け対策はバッチリしていかないと痛い目に合う。

・ラウドパーク
毎年10月に首都近郊で行われる日本最大のメタルフェス。世界中からメタルの大物バンドを集める。年によってはめちゃくちゃ豪華。
>>1の体感では物販がほかのフェスよりかなりシビアで売り切れも続出するイメージ。
出演アーティストによるサイン会もある、他にはない面白いフェス。メタル聞かない人でも行ってみたら案外普通に楽しめると思う。

・サマソニ、イナズマ、フジロック
どれも日本最大級のロックフェス。特にフジロックには外人さんもよくいらっしゃる。
ちなみに今年のイナズマは台風の影響で残念ながら中止になってしまった。

・バンドマンの失踪
ごく稀に聞く。ちなみに理由は借金で首が回らなくなったり養っている女性に家を追い出されたり自分探しの旅に出たりと以外に様々である。

・フェスの持ち物
フェスに行く場合はちゃんと事前に情報収集をして、何が必要なのかを絶対に確認しておこう。
ちなみに帽子とサングラスは熱中症対策、レインコートは雨具、虫よけスプレーは蚊対策、ウエストポーチは財布やスマホを入れる用、防寒対策の上着は夜の冷え対策である。
他にも必要となるであろう物は色々あるので行く前には一回ググるか詳しい人に話を聞いてね…

・バンド内恋愛
禁物。これが原因でメンバーの誰かが辞めた後のバンドの空気は最悪なものとなる。
アマで活動しているバンドの解散の原因の4割はこれなんじゃないかというくらいよく見る。
ちなみにそのほかの主な原因は金か音楽の方向性の違い(ガチ)である。

・フェスのゲートとリストバンド
フェスの入場券の代わりとなるリストバンドは、多くのフェスでは入口にあるでかいゲートで交換してもらえる。
開門時間の直前には物販やテントの場所取り目当てで多くの人でごった返す。
ちなみにリストバンドは相当うまくはめないと一度つけたら外れないのでフェスが終わったら名残惜しくても切るしかない。

・フェスの物販
大きく分けてそのフェス自体のグッズとを販売するオフィシャルショップと、アーティストごとのグッズを販売するアーティストショップの二つに分かれる。定番はシャツ・帽子・タオル・リストバンドあたり。
どちらもゲートの開門直後には多くの人でごった返すが、特に人気バンドのアーティストショップには狭いスペースにものすごい人数が並ぶので熱気がやばいことになる。売り切れもすぐに出てしまうので目当てのバンド次第では相当シビアな勝負に。

以上です。
ちなみに今回みんなで行ってるフェスはモデルにしているフェスはありますが架空のフェスです。
いろいろと現実と違うところがあるかもしれませんがそこはご容赦ください。

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