森久保乃々「地下世界に迷い込んでしまったんですけど…」 (44)

*遠い昔、地球は人間と
 モンスターが治めていました。

*ある日、人間とモンスターの間で
 争いが起きました。

*長い戦いの末、人間たちは
 戦いに勝ち…

*モンスターたちは魔法で
 地下に封印されました。

*そして長い年月が流れ…


*エボット山 201X


――――――――――――――――――――

*アイドルマスターシンデレラガールズ×undertaleのSSです

*一部、非公式日本語化パッチ(http://bmr20915.wix.com/emblog)の訳文を引用、参考にしています

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498314507

乃々「…」

乃々「…うう…あ、あれ…?」

乃々「ここは…一体…」

乃々「私…事務所にいたんじゃ…」チラッ

*あなたは上を見上げた。
ポッカリと空いた穴から空が覗いている。
途方もない高さに目がくらみそうだ。

乃々「…そ、空があんなに遠いんですけど…」

乃々(ど、どうしてこんなことになったんだろう…)

乃々(…落ち着いて…冷静に…冷静に考えなきゃ…)

乃々(ここは…どう考えたって事務所じゃない)

乃々(すぐ上には出口(?)があるけど、いくら手を伸ばしたって届かないほど遠い…)

乃々(どうやって私はここに迷い込んだんだろう…)

乃々(確か…朝からトレーナーさんにイジメ…じゃなくてレッスンを受けてて…)

乃々(うまく出来たからってレッスンを見にきてくれたプロデューサーさんに激しく褒められそうになって…)

乃々(だから、机の下に逃げ込んで…)

乃々(それで…)

乃々(…それ…で…)

乃々「…や…」

乃々「やっぱり冷静になるなんてむーりぃー!」

乃々「プ、プロデューサーさぁん!凛さぁん!」

乃々「誰か…助けて!」



*…

*しかし誰も来なかった。



乃々「…あ…ああ…」ヘタリ

乃々(…どうしよう、どうしてこんなことに?)

乃々(私…これからどうしたら…)

乃々(…)

乃々(…)

乃々(プロデューサーさん…)

乃々(…そうだ、プロデューサーさん。)

乃々(きっと今頃、私のことを探してる…)

乃々(どこにいても見つけるって言ってくれた、プロデューサーさんが…)

乃々(…)

乃々(…帰らなきゃ)スクッ

乃々(ここが何処かはわからないし…暗いし、怖いけど…)

乃々(プロデューサーさんを悲しませる訳にもいかないから

乃々(…だから…)



?「やぁ!」にゅっ


乃々「ヒィイイィイィイイイィイイィイイイィーッ!?」ズデン

?「おやおや、黄色いお花はちょっと刺激的だったかな?」

乃々「喋る花であることの方が…よっぽど刺激的すぎるんですけど…!」ドキドキドキドキ

?「この地下世界では珍しいことでもないよ!」

乃々「人間界では珍しいどころの話じゃないんですけど…」

乃々「と、いうか…”ちかせかい”?それって…」

?「そうだよ!いま君が落ちてきたここは地下世界っていうんだ!」

flowey「そして僕はflowey!お花のfloweyさ!」

乃々「ご、ご丁寧にどうも…森久保乃々です…」

flowey「オーケー、乃々!君のその困りっぷりから察するに、ここに来たのは初めてだね?」

乃々「初めてどころか…来るつもりなんてなかったんですけど…」

flowey「ふむふむ。この地下世界に来たからには…」

flowey「ここでの過ごし方ってものを古株の僕が教えてあげなきゃね!」

乃々「お花なのに古"株"なんですね…ふふっ…」

flowey「準備はいい?いくよ!」

乃々「は、はい…(無視された…)

flowey「まずは…君は自分の中に『ソウル』を感じることが出来るかい?」

乃々「『ソウル』?」

flowey「そう、君の心や体の表れさ!」

flowey「君のソウルはまだ弱いけど、LVを上げればどんどん強くなっていくよ!」

乃々「LVって…?」

flowey「それはもちろん、LOVEのことさ!君もLOVEが欲しいよね?」

乃々「お気持ちだけで…」

flowey「んー?」

乃々「すみません…やっぱりお願いします…」

flowey「うんうん、心配しなくていいよ!僕が少し分けてあげるだけだから!」

乃々「そんな…もりくぼなんかの為に…LOVEなんて…」

flowey「なぁに、問題ないよ!僕に任せて!」

乃々「は、はい、お任せします…」


flowey「さて、今から君にLOVEを届けるね。」

flowey「この小さくて白い…『友情の欠片』でね」ニヤッ

乃々「ゆ、ゆーじょーのかけらですか…(今…なんだかニヤついてたような…?)」

flowey「さあ、なるべくたくさん集めて!」バッ

乃々(ちゃ、ちゃんと受け止めないと…で、でも…)

乃々「むーりぃー…」スカッ

flowey「…ねえねえ?全部避けちゃったら意味ないよ?」

乃々「うぅ…もりくぼにとって…LOVEはちょっと重いかなって…」


flowey「そんなことないよ、さあ!もう一回いくよ!」バッ

乃々「ムリです…」サッ

flowey「もう一回!」バッ

乃々「ムリ…」スッ

flowey「…ほら!」バッ

乃々「まだダメェ…」ダメェ…

flowey「ねえ、ふざけてんの?」

乃々「ふ、ふざけてないです…」

乃々「全力のもりくぼ…ぜんりょくぼです」ドヤッ

flowey「あ?」

乃々「すみません」


flowey「御託はいいから」

flowey「さっさと弾に」

flowey「突っ込めよ(友情の欠片を取ろうよ)!」バッ

乃々「は、はい…」

乃々(floweyさん、明らかに怒ってる…)

乃々(失礼なことだって分かってる…)

乃々(…けど…)

乃々「やっぱりむーりぃー…」miss

flowey「…」

乃々「ああ…すみません、次はちゃんと受け取り…」オドオド




flowey「さてはお前」



flowey「当たるとどうなるか初めから知ってたな?」



乃々「…えっ?」

flowey「僕を横目で見ながら怯えたフリして」

flowey「心の中では嘲り笑ってたワケだ」

乃々「ちょ、ちょっと持って下さ」


*一瞬にしてあなたは無数の弾幕に囲まれた。


乃々「…え?」

flowey「死ね」バッ


乃々(…嘘…)


*floweyが顔を大きく歪め、憎たらしく嗤っている


乃々(私、殺されるの?)


*弾幕はあなたに少しずつ


乃々(誰もいない、こんなところで…)


*しかし確実にあなたを殺すために近づいてくる


乃々(事務所に帰れないまま…)


*あなたがfloweyの攻撃から逃げ出すことは不可能のようだ


乃々(プロデューサーさんとも会えないまま…?)

乃々(…)


*そんなの、お断りだ。


乃々(私…まだ死ねない…死にたくない…)

乃々(誰か…助けて!)ギュッ


flowey(…ふぅん、あんなに驚いてた割には随分と大人しいんだな?)

flowey(諦めたのか、それとも…)

flowey(ま、関係ないや)

flowey(…第一、そんなこと”一番あり得ない”はずだし?)

flowey(ソウルさえ頂いちゃえばあとは…)


*floweyの弾幕は掻き消えた。


flowey「…は?」


*なんと、炎の魔法がfloweyを遠くまで吹き飛ばした!


flowey「」アーウ


乃々「…え?」パチッ


*あなたはそっと瞼を開いた…


 あなたの目の前に、慈愛に満ちた表情をした


 …角の生えたウサギのモンスターが佇んでいる。


?「なんて恐ろしい魔物なんでしょう。」

乃々「人(?)のこと…言えないと思うんですけど…!?」ヒイッ


?「あぁ、怖がらなくていいのよ。」

toriel「私はtoriel、このRUINSの管理をしているの。」

乃々「もりくぼは…森久保乃々です…」

toriel「そう、あなたは乃々っていうのね!」

乃々「は、はい…そ、その…」

toriel「あら、何かしら?」

乃々「助けて下さって…ありがとうございます…それで…」

乃々「どうして…もりくぼのことを助けてくれたんですか…?」

toriel「まぁ、どうしてって?それは、そうね…」

toriel「私がお節介焼きのおばさん、だからかしら」

toriel「そんなおばさんの耳にRUINS中に響き渡る程の大声が届いたら…」

toriel「いてもたってもいられなくなるものよ!」


乃々「き、聞こえてたんですか…」

toriel「ええ、「ヒエエエエ!」ってとってもおかしな大声で。」

乃々「ああ…穴があったら入りたいんですけど…あ、もう入ってる…?」ボッ

toriel「まぁ! 乃々!あなたったらジョークも出来るのね!」

乃々「あ、あの…そんな大袈裟に褒めないでほしいんですけど…恥ずかしい…」カァァ

toriel「大袈裟なんかじゃないわ!ドはまりするジョークだったわよ、穴だけに!」

乃々(な…なんでだろう…何故か楓さんの面影を感じる…)

乃々(大人の女性って、こういうものなのかな…?)

toriel「…今のジョーク、私は悪くはないと思ったんだけど…」ションボリ

乃々「あ、えっと、ち、違います!反応しづらいとかじゃなくてぇ…」アタフタ

toriel「そ、そうだわ! 乃々はRUINSのことをまだ何も知らないのよね!」

toriel「付いて来て!私が案内するわ。」

乃々「は、はい…ありがとうございます…(はぐらかされた…)」


toriel「エヘヘ…」

乃々「…? どうしたんですか?」

toriel「いいえ、久しぶりに人間とお話が出来たから嬉しいの!」

乃々「お、お役に立てたなら…私も嬉しい…ですけど…」

toriel「まぁ、乃々。あなたったら…本当に可愛らしいわ!」

乃々「エ、エヘヘ…」


乃々(…torielさん、今「久しぶりに人間と」って言ってたけど…)

乃々(私以外にも、ここに来た人がいるのかな…?)

乃々(もしかして…この人は…)

乃々(元の場所…)

乃々(プロデューサーさんのいる場所に戻る方法を知ってるの…?)


*(エクステをつけた少女がfroggitに哲学的な話を得意げに話している…)

*(froggitには意味が理解らないようだ…)

*(あなたは胸に決意を抱いた。)




*今日はここまでで、おやすみなさい。

よもやGルートにはなるまいな…


toriel「乃々、このRUINSでの歩き方を教えてあげるわね」

toriel「目の前に扉が見えるでしょう?」

乃々「は、はい…非力なもりくぼには…開けられそうにないですけど…」

toriel「エヘヘ、今のままでは私でも開けることはできないわ」

乃々「どうして…?」

toriel「ほら、扉のそばにスイッチが見えるでしょう?」


*あなたはtorielの指さす方向に視線を移した。
 地面には3列にスイッチが2つずつ設置されていて
 その先の壁には黄色いスイッチを確認することが出来る。

乃々「はい…あ、もしかして…」

toriel「そう、正しくスイッチを押さないと扉が開かないようになってるの」

乃々「はぁ…なるほど…?」


toriel「…? あら、何か?」

乃々「…はい、何故そのような仕掛けが施されているのか…さっぱりぃ…」

toriel「…そうね、いずれ分かることだわ」

toriel「…でも、今のあなたが知るべきことじゃないの」ボソッ

乃々「え?」

toriel「ああ、なんでもないのよ。乃々!」

toriel「そうだわ、パズルをどう解くのかっていう話だったわね!」

乃々(今、なんて言ったんだろう…それにさっきの暗い顔…)

乃々(「気晴らし」だとか「鍵の代わり」だとか)

乃々(ただ、そういうことだけじゃないっていうこと…?)

乃々(その理由を教えてくれないのは…どうして…?)

乃々(私は…torielさんを信じてもいいの…?)


toriel「どうしたの、乃々?」

乃々「ふべっ!」ビクッ

toriel「ふ、ふべ?」

乃々「な、なんでもないんですけど!もりくぼは元気なんですけど!」アセアセ

toriel「そ、そう?ならいいんだけど…」

乃々「そ、それよりもパズルの話ですよね!もりくぼ、解いてみせますけど!」

toriel「ま、待って!まずは私の話を…」

乃々「もりくぼ、やるくぼモードなんですけど!」ダッ

toriel「ああ、ちょっと!」


乃々「やってやるんですけどぉ…!」ペタペタペタペタ

toriel「…えっと、なんで壁沿いに歩いては壁に這いつくばってるのかしら…?」

乃々「謎解きの基本はまず壁をすみずみ調べ尽くすこと…!」ペタペタペタペタ

乃々「この前のおしごとで一緒になった紗南さんが教えてくれました…!」ペタペタペタ…

乃々「もりくぼは地味で弱気ですけど…やるくぼは一味も二味も違うんです…!」ペタ…ゼェゼェ…

乃々「ち、ちなみに…壁を調べ尽くしたら…今度は床を一マスずつ調べるらしい…です…」ゼェ…ゼェ…

toriel(まぁ…この子ったら…)

toriel(お友達がいたのね、とってもいいことだわ!)エヘヘ


乃々「…t、torielさん…見つけました…けど…」ハァハァ

toriel「あら、何を見つけたのかしら?」

乃々「…文字が書いてありますね、えっとぉ…」


*恐れを知らない者だけが進める。
*賢い者も、愚かなものも。
*どちらも中道は歩かない。


乃々「…かしこいもの、おろかなもの、ちゅうどう…?」

toriel「ふむ、どういう意味なのかしら」

乃々「どちらも、ちゅうどうを…」ブツブツ

toriel「エヘヘ、やっぱりあなたにはまだこのパズルは…」

乃々「…もしかしたらですけど…」スッ

toriel「え?」



*あなたは迷いなく真ん中の列以外のスイッチを押し…

*黄色いスイッチを起動した。

*………。

*扉は重い音を立てて開いた。


乃々「…よ、よかった…開きました…」ホッ

toriel「乃々、あなた…答えがわかったの?」

乃々「…えっと、”恐れを知らない人だけが進める”んですよね?」

乃々「それで…恐れを知らない”賢い人”と”愚かな人”は中道…」

乃々「つまり、”真ん中のスイッチ”を押すことはないってことだと思って…その…」

toriel「…」

乃々「…あ、あn」

toriel「ああ、乃々!」ダキッ

乃々「ヒ、ヒィ!?」ビクゥ


toriel「なんて賢いの!あなたは私の誇りよ!」ギュウウウ

乃々「t、trielさぁん…!く…苦しいんですけどぉ…!?」ジタバタ

toriel「まぁ!ごめんなさい…愛おしくて、つい…」パッ

乃々「か、川の向こう側で叔父さんが手を振ってました…」ゼェゼェ

toriel「あなたは普段、パズルをやっていたのかしら?」

乃々「あ、いえ…もりくぼ、よくポエm…」ハッ

toriel「?」

乃々「な、なんでもないんですけど!」アタフタ

乃々(ここでポエムづくりの話題を出してはいけない…)

乃々(もりくぼの本能がそう告げているんですけど…!)

toriel「??」

乃々「と、扉も開いたことですし…先に進みましょう…!」テクテク

toriel「??? …まぁ、いいけど…」


*(眼光の鋭い少女がwhimsunの寸法を測っている…)

*(whimsunは今にも泣き出しそうだ)

*(あなたは胸に決意を抱いた。)


*今回は短めですがここまで、おやすみなさい。

>>25
少なくともGルートでのストーリー進行ではありません、ですが…


乃々(あれからどれ位時間が経ったんだろう)

乃々(私が最初のパズルを解いてからは)

乃々(Torielさんは私にパズルを解いてみるよう勧めてきた)

乃々(正直、私はこういう謎解きゲームだとかは得意、という訳ではないけれど)

乃々(Torielさんが傍で喜んでいる姿を見ていると…やらない訳にもいかなかった)

乃々(それはとっても嬉しい…)

乃々(嬉しいけど…)

Toriel「ねぇ、乃々。」

Toriel「私、やっぱりさっきの「ぽえ」の続きが気になって仕方がないの!」

乃々「そろそろ忘れて欲しいんですけど!?」

乃々(…こんな感じでポエムのことについて聞き出そうとしてくるから油断ならない)


Toriel「ああ、今なら教えてくれると思ったのに!」

乃々「もりくぼ、そう簡単にはTorielさんの口車には乗る気はないんですけど…」

Toriel「もう、イジワルだわ。乃々!私はあなたのことをもっと知りたいのよ。」フフッ

乃々「そ、そうやってただ、もりくぼいじめしたいだけなんじゃ…!」

Toriel「そんなことはないわ!それに…」

Toriel「こうして乃々とお話しているのはRUINSでは大切なことだからなの」チラッ

乃々「…?」


*あなたはTorielの視線の先を追った。

*一本足の何かの影がひとつポツンと寂しげに佇んでいる。


乃々「ひっ…」ビクッ

Toriel「あぁ、心配しなくていいのよ、乃々。あれはDummyよ。」

乃々「Dummy? ああ、よく見たら、これ…人形…」

Toriel「丁度いいわ!早速練習してみましょうか!」

乃々「えっと…何をするつもりで?」

Toriel「いい? モンスターの中には人間を見たらさっきみたいに襲い掛かってくるかもしれないわ。」

乃々「襲い掛かってるんですか…!?」

Toriel「モンスターと遭遇したら戦闘が始まるの」

乃々「もりくぼ、戦いなんて…」

Toriel「むーりぃー…なあなたでも出来ることがあるわ!」

乃々「その方法とは…?」

Toriel「その方法はね…ジャカジャカジャカ…」


*(気の利いたドラムロールが聴こえてくる)


Toriel「ジャン!仲良くお話するだけよ!」

乃々「殺す気ですか…!」

Toriel「そんなまさか!?」


乃々「目を合わせることも出来ないのに…」

乃々「しかもモンスターさんとお話だなんて…それこそ本当にむーりぃー…!」

Toriel「あら、私だってモンスターよ?」

乃々「あ…その、Torielさんは背が高いから…目線が合いませんし…」

乃々「それに…その…」チラッ

Toriel「?」

乃々「優しい、ので…」カァァ

Toriel「カワイイわ(エヘヘ)」ポッ

Toriel「大丈夫よ、乃々。これから出会うモンスター達とも今みたいにお話出来るわ!」

乃々「ほ、本当に?」

Toriel「ええ! その為にもまずはあのDummyに放し掛けましょう?」

乃々「…分かりました、やってみます。」

Toriel「ええ、頑張って!」ニコニコ


*(あなたはDummyの前に立ちはだかった。)

*(不思議な焦燥感があなたを満たす。)

*(Torielが生温かい視線を向こうから投げかけている。)

*(あなたの二の足踏み踏みもついに終わらせなければいけないようだ。)

*(あなたは胸に
    決意を抱いた。)


乃々「」プシュー


*(…抱いた?)


Toriel(…乃々ったら、Dummyを前に硬直してるわ。)


Toriel「えっと、乃々。大丈夫?」

乃々「…その、話題が思い浮かばなくて…」

Toriel「あら、そういうことだったのね!」

Toriel「うーん、そうね。私ならまずは「ごきげんいかが?」って訊くわ。」

Toriel「それから軽く自己紹介をしてみたらどうかしら?」

乃々「な、なるほど…とても参考になります…」

Toriel「それからジョークを言ってみるのは」

乃々「それはいらない…」

Toriel「そ、そう…」シュン

乃々「…あ、いえ…その…」

Toriel「さ、さあ!物は試しよ!やってみましょう!」アセアセ

乃々「は、はい…(Torielさん、よっぽどジョークが好きなんだな…)」


乃々(…あれ、よく考えてみたら相手は人形…)

乃々(そこまで緊張する必要はなかったんじゃ…)

乃々(…)ジ…

Dummy「…」

乃々(…)チラッ

Toriel「」ワクワク

乃々(…)

乃々(…もう、やけぇ…)


乃々(…)

乃々「…は」

Dummy「…?」

Toriel「?」


乃々「はぁい、らぶりーののだよー!」ペカー!


乃々「Dummyさんに、らぶりーはーとびーむ!」キャピキャピ


乃々「あなたも、キュンキュンしていって下さい! すうぃーてぃー☆」キャハッ


Dummy「」

Toriel「」


*…。


*…。


*Dummyはいたたまれない空気を察したが、どうしようもできなかった。


Toriel「」

乃々(…)

乃々(机があったら入りたいんですけど…)


*(Looxはイタズラ好きな少女にトラップを引っ掛けられた。)

*(…どうやら少女も一緒にトラップの餌食になっているようだ。)

*(あなたは胸に決意を抱いた。)



*しばらく更新できなくて申し訳ございませんでした。

*今日はここまで、おやすみなさい。


あ、>>37でミスしてしまいました。
正しくは

×Toriel「ええ! その為にもまずはあのDummyに放し掛けましょう?」

○Toriel「ええ! その為にもまずはあのDummyに話し掛けましょう?」


です。

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