シアター交換日記【ミリマス】 (85)


プロデューサーに言われて交換日記をやることになった


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496318029

6月1日 七尾百合子


「……あ」


日付と名前を書いて本格的に書くモードに入りかけたところで、そういえばと気付く。

私がさきほど日付と名前を書いたページは、見返しの横。
つまり、最初のページだ。
交換日記……というか、そもそも文章を書き慣れていないメンバーもいるなか、一番槍の私がどんなものを書くかというのは重要な気がする。

一度パタンとノートを閉じて、じっくりと背表紙を眺めた。
選ばれし語り部によって紡がれていく、でもきっと中身はなんてことない文字でいっぱいになるであろう、まだ真っ白な一冊。
そっと、少しもへこんでいない角を親指でなぞってみる。

この、交換日記というシステムは好きだ。

手紙では複数人で見るのは難しいし、何より自分が書いた文章が手元に残らない。個人的には、ファンレターのお返事を書く時にちょっと困ったり。
けれど交換日記にすれば複数人で回すことが出来るし、未来から見返したときに私たちがどんな交流の跡を辿っていったのかがよく分かるはずだ。
その頃には最初の頃の文章はやや堅苦しく思えるのだろう。
だがそれも、私たちにとって懐かしく忘れがたい、かけがえのない思い出に……なれば、いいなぁ。

他の皆はどんな文章を書いてくれるだろう。
日常について表現したいと思うこと、表現の方法は一人一人違うから。
次に自分のもとに日記が回ってきたときの楽しみにしよう。

さあ、改めて、ペンを手に取ろう。
話したいことがあるのだ。

こんにちは、七尾百合子です。

昨日、事務所に来る途中にとってもキレイな紫陽花を見かけたんです!
プロデューサーさんにオススメされた本を読みながら歩いているときに、通りかかったお寺に咲いているのを見つけて。

あ、オススメされた本、読み終わったらいつでもお貸しするので、言ってくださいね!
まだ途中なんですけど、病気になった主人公の心の動きや、人間が誰しも潜在的に持っているであろう欲望、それから、人生を見つめたときの人間という存在のちっぽけなことや、そばに生きていてくれる動物の暖かさ……ひいては、この世界で生きることのがよく描かれていて、ちょっとだけ涙ぐんでしまいました。
ストーリーが一日毎に進むのでお借りしたその日に全部読み切らずに作中の時間経過に合わせて読んでいるのですが、三日目あたりから形容しがたい胸騒ぎがし始めて、いつも通り朝日が昇り、部屋に在るものすべてが何一つ変わらない姿で未だ在ることに毎朝安堵を覚えています。
クライマックスがどうなるのか、今から本当に楽しみ……!

私が一人で図書館に行っていたらおそらく借りていないであろう部類の本だったから、オススメしてもらってよかったなぁ……。
映画やマンガにもなっているそうなので、小説で読むよりも、という場合はそちらもいいと思います。
元々がLINEで連載されてた小説だからそんなに堅苦しくもないし、ぜひ小説でも読んで欲しいな。

すみません、うっかり話が脱線してしまいました。
事務所でのおしゃべりなら誰かいるんですけど……物理的に止めてくれる人がいないと、つい。

ええっと、紫陽花の話です。

普段使わない道を歩いていたら、不意に石の階段と、色鮮やかな生け垣が目に入ったんです。
見上げればなんと階段の上の方まで、目の覚めるような青い紫陽花がぎっしり。
それはもう、マヤ文明において祭事を司り蛇を祀るピラミッドの如く、天までそびえるような……はい、少しためらいました。
でも、私の中の風の戦士が見えない何かに手を引かれたような気がして、膝のことも考えずに階段を上れば、白や薄いピンクから、曖昧で雲のような印象を受ける紫、赤、水色、群青……色とりどりの紫陽花。
花の大きさはそんなに大きくないし、輪郭も淡いのになぜか存在感があって……疲れもあったんだけど、ぼうっと魅入っていたら、住職さんがいらっしゃってお話を聞かせてくださったんです。
要約して紹介しますね!

昔は梅雨の気温の変化が激しいときに、死者や病人が多く出たそうです。
その際、死者に手向ける花としてお寺に紫陽花を多く植えたのだとか。
もちろん、そういった理由で紫陽花を植えているわけではないお寺もありますけど、簡単に栽培出来ることや、書画としても美しいことなどからも植えられるようになったそうです。

私がお邪魔したお寺のように、たくさんの紫陽花を植えているお寺は『あじさい寺』と呼ぶそうで、見頃に合わせてお祭りをしたり、お点前を奉納するところもあるんですって。
かつて違う目的で植えられた紫陽花が今もなお人々の心を癒すために手入れされているって、ステキですね。

花言葉は、移り気。

移り気、という花言葉の由来は、……ええと、有名だし、知ってるかな。
土がアルカリ性か酸性かで、花の色が青や赤になるお花だから、です。
ちなみに、同じ株のものでも、根から吸収される量によって花の色が違ったりするんだって!

でも、移り気という花言葉ってアイドルとしては積極的に受け入れられるものではないというか、ファンの皆さんにはあまりそうであってほしくないもの……ですね。
いえ、それでもファンの皆さんの心を魅了し続けようと努力するのが、アイドル、ですよね!
たった一瞬のきらめきを、映像にもインタビューにも活字にも残らない肉眼に焼き付いた光景を、忘れようとしても忘れられないような、そんな!

ふっと息を吐いたあとにペンを置いて、生き生きとした緑のなかに点在する青を思い出す。


「……綺麗だったなぁ」


何十年も、もしかしたら百年以上前から人々に愛され慈しまれてきた梅雨の花。
時代の移り変わりで注がれる人々の感情が変わっても、ずっと美しく咲き続ける姿。
たかだか15年しか生きていない私の記憶に強く刻まれたのは、確かだ。


「うーん」


掌でペンを弄ぶ。
筆先が下がっては、透明な壁に弾かれたように上を向く。


「…………」

よかったら、来週辺りにでも見に行かない? 私達6人だけの秘密……にするにはもったいないし、どうせ誰かに知られるだろうから、事務所のみんなで! もちろん、小鳥さんも、社長も一緒に!

プロデューサーさん、皆のスケジュール調整、よろしくお願いしますね!

明日もまた、みんなにとって素晴らしい一頁になりますように……。

あじさい寺調べてみたら前にいったとこもそうだったよ、知らんかった……
あと5人は誰かな、一旦乙です

七尾百合子(15)Vi
http://i.imgur.com/zdoxXRJ.jpg
http://i.imgur.com/X6C3jqq.jpg

百合子が文学少女っぽい!

15歳組だったら俺得

はいっ!二番、春日未来です!
交換日記ってやった事全然ないんで、すっごくすっごーく楽しみでした!
何書こうかなーって色々考えて、なかなか寝れなくて。
それでも決まらなかったので、今日あった事を書こうと思います。

今日、学校でテストがあったんです。
数学のテストだったんですけど、静香ちゃんと一緒に勉強したおかげで八割くらい解けました!
そしたら、先生に「よく解けたな!」って褒められちゃって!
久しぶりに0じゃない点数が取れそうなんです!

静香ちゃんありがとう!
忙しいのにいろいろ教えてくれて!
それで、静香ちゃんに何かお返ししたいなーって。
明日、スペシャルドリンク作って持って行こうと思います!

それと、今日帰る時プロデューサーさんに会ったんです!
何かの仕事で私の学校の近くに来てたみたいで。
私が上きげんだったから、「何かあったのか?未来。随分ときげんが良さそうじゃないか」って!
これはもう、自慢するしかないですよね!

静香ちゃんに勉強教えて貰ったから、いっぱい解けたんだーってお話しました。
プロデューサーさんもニコニコして、まるで自分の事みたいに喜んでくれて。
それで、私もっと嬉しくなっちゃって。
こんな時可奈ちゃんみたいに自分の気持ちを歌に出来たらなーって思いました。

そう言えば、今日学校の友達が可奈ちゃんの話をしてるのが聞こえてきたんです。
この子の歌いいよねーって。
あんまり話した事のない友達だったんですけど、なんだか嬉しくなっちゃって!
つい私もその話に混ざっちゃいました!

嬉しいですね、仲の良い仲間が褒められてるのって。
私、とってもとっても嬉しくて。
ついつい話し過ぎちゃいました!
可奈ちゃんのみ力がもっと伝わってたらいいなー。

あ、話は戻るんですけど静香ちゃんです!
今日、本当は直ぐにお礼が言いたくて静香ちゃんに会いに行ったんですけど、会えなかったんです。
クラスメイトに聞いてみたら、やるべき事があるの…って行って帰りのホームルームが終わると同時に走って出て行ったみたいなんです。
凄く真剣な表情をしてて、何があるのか聞けなかったみたいで。

だから多分、明日静香ちゃんがうどん作って持ってきてくれるんじゃないかなー。
私、凄く楽しみです。
静香ちゃんのうどん、美味しくて大好きです!
きっとみんなにもご馳走してくれると思います!

あ、そうだ。
ならみんなで静香ちゃんのうどん食べるとき、私のスペシャルドリンクをごちそうしちゃいます!
私も、みんなにもっと元気になって欲しいですから!
この交換日記書き終わったらいろいろ混ぜるもの考えよっと!

まず元気になれる飲み物って言ったら…ニンニクですよね!
それとオロナミンと…スポーツドリンクの粉と…
あ、最近暑くなってきたから薄着でいる事多いですけど、朝や夜はまだ寒いですよね!
汗をかいてあったまるためにタバスコとかも!

みんなの感想が楽しみだなー。
プロデューサーさんにもプレゼントしちゃって!
褒めてもらえるかなー。
「未来、毎日お前が作ったスペシャルドリンクが飲みたい」なんって言われちゃったら…でへへ〜。

あ、最近どんどん暑くなってきましたよね。
つい先日までの寒さがウソみたいです。
季節の変わり目って体調くずしやすいみたいですから、みんなも気をつけて下さい!
私は、静香ちゃんが言うにはカゼをひかないから大丈夫よ、らしいです!

えーっと、それと…
あ、そうだ!
今日の夕ご飯はカレーでした!
カレー!美味しいですよね!

私、ついつい二回もお代わりしちゃって…
静香ちゃんにあなたはアイドルなんだから体型に気を付けなさい、って怒られちゃうかも…
でも、カレーって美味しいからカレーが悪いと思うんです。
カレー無き人生に意味は無し!多分えらい人が言ってました!

…カレーって、食べると元気になれますよね?
いろんな調味料が混ざってて栄養をとれて。
しかも辛いから汗もかける…
これはスペシャルドリンクに混ぜるしかありませんね!

えーっと…あとは…
他に…えっと…
あ、そうだ!
そうです!そうでした!

ケーキ食べました!
駅前で売ってる高くてなかなか買えなくてすっごく美味しいケーキです!
こないだ美也ちゃんとまつりちゃんと三人で出したCDのお祝いだ、って!
イチゴが沢山乗ったショートケーキ!

…なんですけど。
私、間違えてカレー食べたスプーンで食べちゃって…
ううう…一口無駄にしちゃった気分です。
カレーと生クリームって合わないですね。

でもその後は新しいフォークで食べたので美味しかったです!
お母さんもおめでとう、遅くなっちゃってごめんね?って。
やっぱり家族にお祝いされるって嬉しいですね。
私、すっごく幸せでした。

美味しいものを食べて、家族にお祝いされて。
今私は、とっても幸せな気分です。
この幸せを誰かにおすそ分けしたいなー。
明日、誰かに抱き付いて私の幸せをプレゼントしちゃいます!

私の次は桃子ちゃんの番だし、桃子ちゃんにしよ!
そしたら桃子ちゃんも喜びを感じてくれるかなー。
そのまま交換日記に書いてくれたりして!
でへへ〜、期せずして私の出番を増やしてしまった…なーんて。

だんだん、今日あった事が少なくなってきました。
あとは朝ごはん食べて、お昼ごはん食べて、お風呂に入って…
あ、お風呂!
幸せでした!

お風呂って良いですね!
私だけの空間で、何をしてもよくって。
ついつい歌いながら長風呂しちゃって。
…シャンプーって、ジュースみたいだし飲んだら美味しいのかな…

さて、そろそろ私の番は終わりにしようと思います!
次は〜デレデレデレデレ、ドン!!
わが765プロの若き先鋭、桃子ちゃん!
張り切って、どーぞ!!

カレー+ヨーグルトならやったことあるけどこれもあわなかったな……
乙です

春日未来(14)Vo
http://i.imgur.com/bTFxAAD.jpg
http://i.imgur.com/8fxZI95.jpg

みらかわ

かわいい

翌日の地獄が目に浮かびますね……
未来ちゃはかわいい



6月3日


未来さんへ
くっついてきた意味はよく分からなかったけど、
スペシャルドリンクはもう桃子はいらない。
なんか臭かったし。


みんなとの交流のために日記のメンバーに桃子もなったけど、
お兄ちゃんに聞いたら
「自分の書きたいこと書いていいけど、前の2人のはあんまりまねしないよーに」って言うの。

みんなもう少しまじめに書いてもよくない?


桃子にはまだ分からないことが多くてみんなの書いてることも
何の話なのか分からないこともあるからもっと桃子にも分かる話を書いてほしいな。

でも、大人な恋の話とか書いてくれれば少しは気になるかも。



そうは言っても桃子も何書いていいか分からないってところもあるし、
今日あったことをてきとーに書くね。


この前、体育の時間で逆上がりのテストがあったの。
桃子、いっぱい練習したんだけど、結局できなくって。


そしたら男子が!「アイドルって踊ったりするのに逆上がりはできねーのか」とか
ムカつくこと言ってきたの。
すっごいくやしかった。

桃子クラスの男子って子どもっぽくて大っキライだけど、
なんでか分からないけどその時は「こんなこと言われるのは逆上がりできない桃子が悪い」
って思っちゃって、それがすごいくやしかった。

桃子、次の時間が再テストになるしその時には出来るようになりたい、って思って。
桃子とあんまり身長変わらないけど、このみさんはできるのかなぁ?




前にお兄ちゃんに練習に付き合ってもらった時は、
なんかお兄ちゃん桃子の背中持ち上げたりするのに
うだうだぐだぐだ言っててちっとも男らしくなかったし。

PTAがー、とかなんとか言って。
桃子のお母さんになんて言い訳したらいいか、とか言ってた。
別にお母さんだって気にしないよ。

って桃子が言うとお兄ちゃんは
桃子は気にしないだろうけれど、大人は気にするんだよ……
って悲しそうだった。




もしつかまっても桃子は俺のこと忘れないでくれよ、
いややっぱり早く忘れたほうがいいのかもしれないな。
ってぶつぶつ言ってた。きもかった。

でもそういう時に付き合ってくれるお兄ちゃんは好きだよ。面白いし。
まあ、こういう時に自分も出来ないくせに練習を手伝ってくれる
瑞希さんの方が桃子は好きだけどね。

↑みずきさんの漢字あってる?


手伝ってくれたらお礼を言わなくちゃいけないのに、
ちゃんと言えなかった……。

そのことお兄ちゃんにも相談できなかったけど、
なんか悔しくてしたくなかった。
お兄ちゃんはこういう時、デリカシーとかない人だから。



でも、ちづるさんに相談したら、すごくちゃんと聞いてくれたの。
ちづるさん、マジメに相談するとちゃんと聞いてくれるし、本当に優しいの。

お母さんみたいで優しいから好きって言ったら、
そこはお姉さんが良かったってちょっとしょんぼりしてた。
確かにお姉さんでもいいかもしれない。


話がずれちゃったけど、ちづるさんに瑞希さんにちゃんとお礼が言いたいって
相談したらこういう時は中々言い出しづらいからわたくしが付き添ってあげますって
言ってくれて……

桃子は恥ずかしくてちづるさんの背中に隠れたままだったけど、一応は言えた!
ちゃんと言った。
それからちづるさんにもちゃんとお礼を言った。



あと、千鶴さんの漢字も教えてもらった!難しいけどこれであってる?


きれいな名前でうらやましい!
桃子なんて桃の子どもだよ? なんかそれこそ子どもっぽくてイヤ。

お兄ちゃんには桃子は桃子なんだから仕方ないって言われた。意味分かんない。
でもイヤなんだもん。お兄ちゃんは分かってないよー。

まあお兄ちゃんは桃子のこと分かってないけど、
桃子はお兄ちゃんの言ってることはちょっとは分かってるつもり。
自分の名前くらい大事にしないとだめだよね。
せっかく付けてもらった名前だもん。





そうそう!
逆上がりの話にもどるけど、
それから手伝ってもらったらちゃんとお礼を言う!って目標を立てて
逆上がりの練習をはじめたの。


千鶴さんにこのこと話したら、
目標は逆上がりができるようになることじゃないんですの?って。たしかに。
でもいいの。桃子の弱点から逆上がりはもうなくなるんだから。

ちゃんとお礼を言えることだって別に弱点じゃないけど、
すぐに弱点からなくすって決めた!




それから色んな人に手伝ってもらいながら練習したんだよー。
いつもだいたい瑞希さんがいてくれたかな。
でも千鶴さんも多かったかな。


あ、でもやっぱりこのみさんはできないのかもしれないけど、
手伝ってはくれなかったなぁー。
「出来るけど、うーん、ごめんねー」ってどこか行っちゃって。
ほんとうはできないんじゃなくて、ホントにいそがしかったんだよね?


静香さんと志保さんが手伝ってくれた時は
なんかいつの間にか二人がどれだけ逆上がりとかできるかのバトルになってて……
ふつうの前回りかどれだけできるかってずっとやってた。

まあ、あとで千鶴さんに
2人ともなにしにきたのって怒られてたみたいだけど。



千鶴さんはちゃんと逆上がり出来るみたいだったよ。
意外って言ったら、失礼ですわよーってぷりぷり怒ってた。

瑞希さんも意外って言ってたもん。
そんなこと瑞希さんも言うもんだから、
千鶴さんが瑞希さんの逆上がりも教えてることになって
二人で教えてもらった。結局瑞希さんはできるようになったのかなぁ?


環は元々できるみたいだったからぐるぐる回って目まわしてたけど
やっぱり環みたいに自慢されると桃子もがんばらなくちゃってこの時思った。



再テストの日も近くなってきたから
さらに練習してたんだけど、でもとうとう出来なくって……
ずっと落ち込んでたんだよね。


そしたら今更になってお兄ちゃんが公園に来て

お兄ちゃんは桃子に出来たのかー?って聞いてきて。
桃子のこの落ち込んだ感じ見てちょっとは空気読んでよって感じじゃない?


そしたら桃子のこと鉄棒まで連れてって目の前に立つの。
お兄ちゃんが前に立つと出来ないよって言ったんだけど、
全然どいてくれないの。



そしたら!なんかいきなり桃子のことをすっごいバカにしてきて!!
もう!すんごいやんばいムカついたの!!


くやしかったらけってみなー?とか言うの。


しかもそのあともなんか変な顔してあご出しながら桃子のモノマネしてくるし。
桃子そんなに変な顔してない!って思って

思いっきりあごをキックしてやったの!




そしたらその時に桃子の背中ぐって押してくれて
はじめてくるん!って逆上がりできたの。


お兄ちゃんはあご痛いって言ってたけど、でも
これでやっとテスト合格に近づいたなって。


そのあとはお兄ちゃんはあごキックされるのイヤだから
手をだしてくれてそのお兄ちゃんの手をキックするように
ぴょんって飛んだらくるんって回れるようになったの。



で!!


今日再テストがあって、お兄ちゃんのこと思い出しながらやったら
すぐにできたの!!

ムカつくこと言ってきた男子たちは何も言ってこなくなったよ!


逆上がりって案外楽だったかも。なんてね。


明日はエミリーだったね。
スペシャルドリンク飲んでないといいけど……
なんか事務所まだ変なニオイする。



いっぱい手伝ってくれた千鶴さんと瑞希さんほんとうにありがとう。
あと一応お兄ちゃんも。

こういうの恥ずかしいからみんな読んだらこのページは破って捨ててね!!

逆上がりちゃんと出来たご褒美は遊園地とかがいいかな。
千鶴さんと瑞希さんとお兄ちゃんの4人でね!

じゃ、エミリー次よろしくね!

乙、いいねー交換日記
パイセンかわいい

あれ最近までできんかったわ、ちゃんと練習した先輩尊敬する
乙です

周防桃子(11)Vi
http://i.imgur.com/PJz1M2r.jpg
http://i.imgur.com/UST4RPI.jpg

千鶴と桃子がいい関係してたわ
このみさんはDa属性だし逆上がり位出来るでしょ(投げやり)
次のエミリーも楽しみだ

6月4日 エミリー スチュアート


交換日記、いよいよわたしの番ですね 少しどきどきします

日記と言えば古より伝わる和の心、昔の大和撫子は自らの心情を雅に書き記した日記を『文学』として大成させています

つまり風流な日記を書くということは大和撫子への道なのです

わたしが気持ちをしたためたこの文章がいつか時を越えて誰かの元へと届くのかもしれません

そう考えるとこの筆にも気持ちがこもると言うものです!

と、ここまで考えたところでわたしの筆は止まってしまいました

何も…… 思い浮かばないのです

劇場の皆さまと交換日記、そしてこの内容は仕掛け人さまも見るとのこと

中途半端なものは書けない、歴史的名文とは言わずともせめて大和撫子として恥ずかしくないものを

そう、思えば思うほど筆は進まないのです

最近、劇場の皆さまと経験した面白い話を書きましょうか

いいえ、それでは電子日記とあまり変わりません 日記というものはもっと特別なものであるべきなのです

それならば初夏の美しさ、青々とした翠を想起させるような名文を書きましょうか

いいえ、今のわたしに読む人の心を打つような名文を書く力はありません

どうしたものでしょうか、これは交換日記 わたし一人だけのものではないのです、ここでわたしが流れを止める訳にはいきません

うぅん……

日記とは自らの内面を露にするもの、それが書けないのは、わたしの中には何も存在していないからなのでしょうか

前に出るのではなく常に控えめであること、それが大和撫子だと思っていました

しかし、真の大和撫子は自己主張し過ぎず、それでも確固たる『自分らしさ』を持ち合わせているものでしょう

『わたしらしさ』とは、一体なんなのでしょうか?

「エミリーちゃん どうしたんですか?」

「星梨花さん……」

「机の前でずっと固まっていて…… 学校の勉強ですか?」

「いいえ…… そうではないのですが……」

「?」

「星梨花さん、『わたしらしさ』とは一体なんなのでしょうか?」

「エミリーちゃんらしさ、ですか?」

「『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』です、自己同一性を他の方に訪ねるのは如何なものかと思いますが、教えていただけませんか?」

「うーん…… わたしの思うエミリーちゃんらしいところは……」

「難しい言葉を使いながら話していることだと思います」

「難しい言葉?」

「はい、今言った『じこどういつせい』? って言葉もそうですし、普段からとっても難しい言葉を使って」

「しかも英語まで話せるなんてとっても凄いです! わたしはまだ知らないことばっかりだから、エミリーちゃんの言うことがたまにわからなくて もっと沢山勉強しなくちゃって思います」

「そ、そうでしょうか……」

「後は、エミリーちゃんは着物がとっても似合います」

「わたしは普段着物なんて着ないし、しっかり着こなせてるエミリーちゃんはとっても綺麗ですよ」

「わたしは何をしても『可愛い』しか言われなくて…… だからたまにエミリーちゃんのことが羨ましいって思います!」

「え、えっと…… その……」

「どうしたんですか?」

「せ、星梨花さんがあんまり誉めてくれるから…… 少し恥ずかしくて……」

「星梨花さんは凄いです、人の良いところを沢山見つけられて…… 」

「清楚で、淑やかで、星梨花さんはとても大和撫子らしいです……」

少し…… 嫉妬してしまいます…… そんなもの大和撫子らしくないのに……

「そう言えば、結局エミリーちゃんはどうして悩んでいたんですか?」

「えっと……」

交換日記のことを話してしまうのは行儀違反だと思いますが、ここまで話を聞いてくれた星梨花さんに何も教えないのも悪いですし……

「他の方には内緒にしていただきたいのですが……」

「交換日記、ですか……」

「はい、それで書くことに悩んで…… 書けないのはわたしが魅力の無い人間だからだと思って……」

「うーん…… 確かに、交換日記っていざ書くとなると、書くことに悩んじゃいますよね」

「…… そうだ、未来さんの作ったこの特製飲料を飲めば何か思い付くかもしれません!」

「えっ! そ、それは飲んじゃダメだって静香さんが!」

「えいっ……」

「え、エミリーちゃん……?」

「うぅ……」

「き、きっとこの味は大和撫子になるための試練で……」

「う~ん…… エミリーちゃんの言う『大和撫子』ってよくわからないです……」

「そうだ、エミリーちゃんの目指している理想の『大和撫子』を書いたらどうですか?」

「理想の?」

「はい、エミリーちゃんがどうなりたいか それを知ってもらえたらきっと皆さんともっと仲良くなれるって思いますよ!」

「確かに…… わたしの理想とする『大和撫子』を今一度見つめなおす というのもいいかもしれません……」

「ありがとうございます星梨花さん、星梨花さんのお陰で書くことが決まりました」

「大丈夫です、書き終わったら エミリーちゃんの思う『大和撫子』 わたしにも教えてくださいね」

「はい!」

6月4日 エミリー スチュアート


皆さまこんばんは、エミリー スチュアートです

今日は皆さまにわたしがここ日本で学んだ、わたしの思う『大和撫子』について伝えたいと思います

わたしと『大和撫子』の出会いは2歳の頃、映像媒体で見たとある大和撫子の舞踊でした

幼いわたしはその舞に見せられ、お父様とお母様に日本舞踊を習わせてもらうようお願いしたのです

初めたばかりの頃は楽しくて、あの素敵な舞を思い浮かべながらとにかく修練を続けていました

しかし、すぐに気付いてしまったのです、わたしは『大和撫子』にはなれないということを

舞いながら揺れる金色の髪、鏡に映る灰色の瞳、どちらもわたしの思う『大和撫子』からかけ離れたものでした

わたしがどれだけ美しい舞をしたところで、わたしが日本人ではないという事実は変えられません

それに気付いた時、わたしは大和撫子を諦めてしまいました 大和撫子はわたしには遠い、眺めるだけのものとなったのです

それから少しして、お父様のお仕事の都合で日本へ移り住むことになりました

当時の、いえ今でもですが わたしにとって日本は憧れの国でした

わたしが思い描いていた日本とは、皆が黒髪で和装を好み四季の営みを大切にする人々の暮らす国

しかし、実際にわたしが見た日本は想像と違って、勝手な話ですが少しだけ裏切られた気持ちになりました

日本にすら本物の大和撫子が居ないのなら、本物の大和撫子とは一体どこに居るのか、そう思った時

わたしは見つけたのです、映像板の中で舞う大和撫子の姿を

その方は黒髪ではありませんでしたし、派手な衣装を纏っていましたが、その方の佇まいは正しく『大和撫子』と言う他ありませんでした

そうしてわたしは気付いたのです 大和撫子とは姿形、外見ではなく『心』こそが本質なのだと

それに気付いたわたしは、再び大和撫子を目指すために、あの日見た大和撫子を追いかけこの事務所の扉を叩いたのです

日本生まれでないわたしが日本の美しさの象徴である大和撫子になるなんて無理だと、そう思う方も居るかもしれません

ですがわたしが憧れたあの大和撫子のように、外身ではなく中身で大和撫子を表現できたなら、金髪灰眼の大和撫子だって成り立つはずです

そうなるために、わたしは日々舞の修練を重ねています


「『舞は心の移ろいを表すもの、わたしが和の心を真に』…… てあれっ」

そこまで書いたところで気付きました…… 交換日記を1頁間違えて書いていたことに……

ここは本来明日の海美さんが書く予定の場所です……

本物の筆ではありませんが、雰囲気を出すために筆筆で書いてしまったから消せませんし……

「あわわ…… ど、どうしましょう~……」

おっつん

ズレるか、5日目6日目どうなるんだろ
一旦乙です

エミリー(13) Da
http://i.imgur.com/J79yJ2G.jpg
http://i.imgur.com/MsbuzJq.jpg

>>45
箱崎星梨花(13) Vo
http://i.imgur.com/v3I5f0C.jpg
http://i.imgur.com/69rv1uS.jpg

6月5日 こうさかうみ

今日は私の番だっ!

だからさっそく書くぞー!って思って私のページを開いてみたら、エミリーの字が書かれてあって驚いちゃった~

それでエミリーの書いた分を読んだら、ページを間違えちゃったって言ってたから私がエミリーのページに書くことにするよ!

まだ始めたばっかだし大丈夫だよね?

だからそうすることにしたよ!

あ、あと桃子は私の書く内容は必見かも!楽しみにしててねっ!

今日ね!っていってももうみんな知ってるよね!

うんっ!プロデューサーから私の次の曲、新曲を聞かせてもらったんだ~!

それでね!最初メロディだけ聞いたときはね、なんか疾走感があってカッコいい!!!って感じの曲だな~って思ったの!

けど歌そのあとに歌詞をもらって驚いちゃった!だって歌詞を見たら恋愛ソングだったんだもん!

私はみんなと違って可愛くもないし、精神年齢も低いから今まで恋愛もしたことないし……

それでどうやって歌えばいいのかわからなくなっちゃて……

私の中だと、最初聞いたときのココロ☆エクササイズみたいな曲なのかな~、っていうイメージが頭から離れなくなっちゃてたから

だからまずはプロデューサーにどんな感じで歌えばいいの?って聞いてみたんだ~

そしたらプロデューサーはなんて言ったと思う?

「いつも通りの元気な海美をぶつけてくれればいい」だって~!

あんまり参考にならなかったんだよね~

あっ、こんなことをここに書いたらプロデューサーに後で怒られちゃうかも……許してねプロデューサー!

いつも通りの私っていってもねぇ~私は恋愛なんて知らないし……

だからそのあとにね、事務所のみんなに恋ってどんなものなのかな?って聞いみることにしたんだ!

えっとね、莉緒ねぇとこのみちゃんと琴葉と─────

一度に書こうとしたんだけど、頭の中がごっちゃごっちゃになりそうだから聞いたことを一人ずつ書いていくことにするねっ!

まず最初は莉緒ねぇに聞いたんだっ!
 
莉緒ねぇは大人だし、莉緒ねぇのソロ曲ってどちらもラブソングだから頼りになりそうかな~って

えっとね、莉緒ねぇに恋ってどんなものかな?って聞いたら確かこう言ってたな~

「ふふん、このお姉さんに任せなさい♪……うーーんそうねぇ……相手のことしか考えられなくなる。そういう感じかしらね。私はそういうものだと思ってるかな」

相手のことしか考えられなくなる……?それっていったいどんなこと……?

例えばどんな感じになるんだろ?

うーん……?それで私はうんうんって言ってたんだ~~

そしたらね、莉緒ねぇはこんな感じ説明してくれたの

「そうね。もし、好きな人ができたら海美ちゃんはどうしたい?私なら、ね──」

「その人にもっと近づきたいし、だからもっと好きな人に私のことを気にかけてもらいたいかな」

それなら自分から会いに行けばいいんじゃないのかな~~、ならなんで会いに行かないんだろ?

「ふふふっ、恋した乙女はね。いつもの乙女とは違う生き物なのよ。今までなら普通に話かけられてたのにどうしてかメッセージを送るだけでもドキドキしたり、その返信を待つだけでとっても切なくなったりね」

「だから気にかけもらうために自分を磨くのよ♪」

それもエクササイズだねっ!!

「そうよ~、けど海美ちゃんはちゃんと頑張ってるから大丈夫よ♪そうねぇ……私も頑張らないとなぁ……」

よくわからないけど莉緒ねぇに褒めてもらっちゃった!

そしたらね、このみさんが通りかかって私達に話かけてきてくれたから今度はこのみさんにも聞いてたのっ

「あら莉緒に海美ちゃんなに話してるのかしら?」

「おはようこのみ姉さん。いま海美ちゃんとね─────」

改めてこのみちゃんにも莉緒ねえと同じことを聞いてみたんだ~

ねえ、このみちゃんは恋ってどんなものだと思う?

「莉緒ちゃんがさっき海美ちゃんと恋について話してるのよ、って言ってきたときもどうしてそんなこと話してるのかしら……って思ったけど海美ちゃんからの質もんだったのね」

「そうよ、海美ちゃんの新曲が恋についてだからそれについて話してたのよ」

「それでついさっきまでは何について話してたの?」

どうやって好きな人に気をかけてもらえばいいのかなってことだったよ!

「あら、それなら答えは決まってるじゃない」

なんなんだろ?いろいろ考えてた見たけど思い浮かばなかったな~

それってどんなことなのこのみちゃん!

「そりゃもうあれよ、このセクシーボディに決まってるじゃない!」

「はいはいセクシーセクシーね」

「むきー!雑に扱うな~!!」

「あっ、私はそろそろ時間だからこのあとは姉さん任せるけどいいかしら?」

「あぁ、はいはいお姉さんに任せなさい。行ってらっしゃいな莉緒ちゃん」

「ありがとう姉さん。あと海美ちゃんも頑張ってね」

そんな感じで莉緒ねえとは別れたんだ~

それで改めて恋ってどんなものなんだろうってこのみちゃんにも聞いてみたの!

「そうねぇ……莉緒ちゃんはどんなことを言ってたのかしら──────」

「ふぅん……莉緒ちゃんは恋焦れることもあるってことを言ったのね、ならそれについて私の思ってることをいうわね」

「私はね、恋焦れてる時っていうのはすごく素敵なんだと思うのよね」

今まで莉緒ねえが恋焦れてる時はつらいって言ってたのに、このみちゃんはそれが素敵なことっていったからますますわからなくなっちゃた

「好きな人のことを思って胸がチクチク痛むなんて素敵じゃない?」

だってそれってつらいんじゃないの?

う~~ん……私にはちょっとわからなかったな~……

「そうね、たしかにつらいけど変な言い方になっちゃうけどラブソングのような恋は恋をしてる時にしかできないからね」

「だから恋してるときのそういう、恋の痛みも大切なものだと思うのよ」

なんだかわかるような、わかるような気がしたけどう~~ん……

「海美ちゃんも恋をしたらいいずれわかるようになると思うわ。その時になったらその気持ちを大切にしてちょうだい♪」

そうなのかなぁ……そんな気持ちになるのは怖いような気もしたけど……

それでそのあとにね!莉緒ねえとこのみちゃんから話を聞いてたうちに気になったことがあったからこのみちゃんに聞いてみたんだ!

「ふふっ、それはどうかしらね。レディーっはいくつもの秘密を抱えてるものなのよ♪」

う~~~ん…………う~~ん……

「────みちゃん?」

「海美ちゃん危ないっ!!」

え?

どごんっ!!

痛いっ!!考えながら歩いてたら壁に頭ぶつけちゃったんだ~~……やっぱり私は頭使うのは苦手だから……パンクしちゃったんだよね~

「……海美ちゃん大丈夫?」

えへへ~心配されちゃった~~!

「大丈夫ならよかったわ。ちゃんと前を見て気を付けながら歩かないとだめよ。考え事でもしてたのかしら?」

琴葉にも聞いてみることにしたんだっ

「え?……恋について……?」

「ごめんなさい……私にもよくわからないの……」

琴葉は可愛いし、経験もあると思ったんだけど意外だったな~

「そうね……ありのままの私、そう、ホントウノワタシを受け入れてくれ人に会えたらいいなって思うかな」

「それまでに立派なワタシに────」

「ごめんなさい海美ちゃん、こんなことしか言えないけど参考になったかしら?」

私もそういう人になりたいかも!ってその時そう思ったんだ!

それでね、このみちゃんと莉緒ねえと琴葉に聞いたことで、恋についてはまだ詳しくはよくわからないけどなんとなくどういうものかつかめた気がしたの!

この曲、なんとなく恋愛ロードランナーをどうやって歌えばいいのか分かった気がするっ!

今のありのままの私のこの気持ちを大切にして歌に込めて歌ってみようと思ったんだ!

アイドルロードランナー高坂海美頑張りますっ!!!!



私の日記はここまでっ!よしバトンは預けたよっ!!

それぞれの歌にそってるかんじ好き
一旦乙です

高坂海美(16) Da
http://i.imgur.com/ijPWeFt.jpg
http://i.imgur.com/dxOaZ2R.jpg

>>59
百瀬莉緒(23) Da
http://i.imgur.com/lA2hT5h.jpg
http://i.imgur.com/m5rlZUJ.jpg

>>61
馬場このみ(24) Da
http://i.imgur.com/KYx0vEp.jpg
http://i.imgur.com/MYMlnKS.jpg

>>67
田中琴葉(18) Vo
http://i.imgur.com/BwZOzJW.jpg
http://i.imgur.com/gYRWgFk.jpg

>>58
ココロ☆エクササイズ
http://www.youtube.com/watch?v=quOVhisZtbQ

>>68
恋愛ロードランナー
http://youtu.be/6XsfV2JHp2w?t=103

Be My Boy,dear……,ホントウノワタシから見た感じだね
でも莉緒姉多分想像で話してそう

『6月6日 横山奈緒

「あかん!書かれへん!」

とと、あかんあかん。みんな振り向いてしもた。事務所ではお静かに。

「何でもないから気にせんといてー。それにしても交換日記なあ……」

ちょびっとは書いた、ちょびっとはな!日記なんか普段書かへんし……。

書くことがなんもないわけじゃないんやで?ダンスレッスンして、ご飯食べに行って……、』

P「よし、ちょっと待て」

奈緒「なんで!?」

P「いきなり「書かれへん」って!さっき叫んでたのはそれか!」

奈緒「いや、思ったとおりに書けばいいってプロデューサーさんも言うてましたやん?それに書かれへん、って思ったから相談したわけで……」

P「言った。確かに言ったけど!」

奈緒「せやろ?それにこういうのってインパクトが大切やと思うんです。」

P「インパクト……」

奈緒「こう、頭からガツーンと」

P「それにしては幸先が不安すぎるぞ」

奈緒「あーそれなあ……でもちゃんと続きもあるからな!読んで読んで!」

『せや、東京の人ってなんでお好み焼きと白ごはん一緒に食べへんのやろ?

こっち来てからみんな変やって言うし、あの美奈子ですら「それはないと思う」とか言うんやで?あんだけ食べさせたがりな美奈子が白ごはん食べることを否定するんやで?

はい!と言うわけ今度お好み焼きパーティー開催しまーす!私が大阪のお好み焼きを食べさせたるさかいな♪』

P「え、奈緒お前お好み焼きでご飯食うの?」

奈緒「プロデューサーさんもそれ言います!?いや、ほんまに美味しいんですって」

P「炭水化物に炭水化物はちょっと……太るぞ?」

奈緒「な!乙女にそんなこと言います!?」

P「怒るな怒るな」

奈緒「もーいいですー美奈子にプロデューサーさんがお好み焼きと白ごはん一緒に食べたいって言ってたって伝えときますー」

P「マジですか」

奈緒「マジです。私らのお好み焼きも付きます」

P「スミマセン」

奈緒「……冗談やって冗談!はい次、次!ちゃんと交換日記っぽい使い方もしてるんですよ?」

『そうそう、実家からタコ焼きプレート持ってきてん。せっかくやしタコパもしたい!なんといっても関西人のソウルフードやからな!ちなみに実家にはあと2枚あるから心配無用!へ?心配してへん?ひどいなー、とそんなことはどうでもええな。

日は来週の休みとかでええかな?またこれに書いてまわしてなー!

別に直接言ってもええんやけど、せっかく交換日記ってやってるからこういう使い方もいいかなーって。』

P「回覧板か……?」

奈緒「交換日記やで?」

P「ほら、回ってくるじゃん隣から。何月何日の朝から溝掃除します、みたいな」

奈緒「あー、参加にしか丸付けられへんあれな」

P「回覧板じゃん」

奈緒「……プロデューサーさん、たこ焼きも追加な」

P「いや、ほんとスミマセン……」

奈緒「わかったらええんですよー」

P「っと交換日記の話だったな」

奈緒「そうそう交換日記!もー、プロデューサーさんがいらんツッコミ入れてくるからですよ!?」

P「ツッコミどころ満載なのがいけないだろ……で、この続きは?」

奈緒「それがな、止まってしもてん」

P「ん?そのまま書けばいいんじゃないのか?」

奈緒「百合子はあじさいの見に行きませんか、なんて可愛い話書いてるし、未来は未来やなーって感じで。あ、プロデューサーさんは未来のスペシャルドリンク毎日飲みたいですか?」

P「いや……それは……とと、茶化すな茶化すな」

奈緒「う……それで、桃子はよっぽど頑張ったんやなって。後半はビックリマークいっぱいで。プロデューサーさんも体張ってたんやなあ」

P「桃子は負けず嫌いだからな。誰かを蹴っ飛ばすくらいがいいと思ってな」

奈緒「負けず嫌いといえばエミリーも。4つも年下とは思えへんくらいしっかりしてるし……この交換日記もほんまにいいこと書いてあるです!それから海美は乙女やなあって。海美らしいって感じで……それで」

P「それで?」

奈緒「私ももっとちゃんとしたこと書かなあかんのかなって。最初は勢いでばーって書いてたんですけど、……ほら、私この6人の中やと一番上やから」

P「それで頭抱えてたのか。似合わないことするもんじゃないぞ?」

奈緒「似合わないとか言わんといてくださいよー」

P「勢いでいいと思うぞ?奈緒が思うように書けば他の子達も書きやすくなるだろうしな。それに相談して書くようなものでもないさ。気軽に書け。ほら、次のやつが早く読ませて欲しそうにこっち見てるから書いてやれ」

奈緒「気軽……よっしゃ!プロデューサーさん消しゴム貸して!」

P「ほい」

奈緒「えーっと……」

『今度の休みはあじさい見に行ってたこ焼きとお好み焼き食べて、エミリーには大阪の華「新喜劇」見せたげるからな♪勉強になるでー!スペシャルドリンクは……また今度で!逆上がりは案外百合子とか出来ひんかもな、ちょっと試してみよ!最後はガールズトーク♪となるとお泊まり会やな!プロデューサーさんにもお願いしとくから!次の休みがあう日で』

P「お、回覧板か?」

奈緒「違いますー!」

P「わかってるよ。休みも調整してみるから待っててくれ。ほら、渡してこい」

奈緒「はーい!これで一周やな。はい、百合子!やりたいこといっぱい書いたから楽しみにしとってやー!」

終わりです
ありがとうございました

依頼出てるってことはこれで終わりか、おっつー
それぞれ日記に書くこと結構違ってていいね

おつおつ!

最後は奈緒だったか、奈緒らしいシメ方いいな
乙です

横山奈緒(17) Da
http://i.imgur.com/tojq7WL.jpg
http://i.imgur.com/43dnkaI.jpg

メンバーは単なる作者セレクトなだけだったか

>>4訂正
空白行抜きで5行目くらいのところ

【誤】(略)ひいては、この世界で生きることのがよく描かれていて、

【正】(略)ひいては、この世界で生きることの残酷さがよく描かれていて、

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom