池袋晶葉「できたぞ!こどもの日ロボだ!」 (8)

晶葉「…って助手はいないのか?」

飛鳥「ああ、彼なら営業へ行ったよ。事務仕事ばかりだと気が詰まるってさ」

光「お疲れ!博士!また何か発明品を作ったのか?」

晶葉「ふむ、いないのなら仕方ない。じゃあ光、飛鳥!今日はお前たちに私の発明品を見せてやろう!」

光「おお!やった!どんな発明なんだろ?」

飛鳥「やれやれ、少しは人の予定を気にしてもらいたいな。まあ次のレッスンまではまだ時間があるから別にいいんだが」

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晶葉「さて、今日が何の日か知っているか?」

飛鳥「端午の節句、つまりこどもの日だろう?」

晶葉「その通り。ではこどもの日といえば?」

光「えっと、柏餅とか、ちまきとか、こいのぼりとか、あと鎧かな?」

晶葉「そんなところだな。特にこどもの日といえば、こいのぼりという印象も強いだろう。というわけで、今回はこいのぼりロボだ!」

晶葉「要するにドローンだな。こいのぼりの吹き流しの先にドローンをくっつけて、このリモコンで操作して飛ばすわけだ」

飛鳥「へえ、すごいな。晶葉、キミはいつもこんなものを作っているのかい?」

晶葉「まあな。この天才にかかれば、これくらい朝飯前だ」

光「なあ博士!早くこれ飛ばしてみよう!」

晶葉「よし、じゃあ早速飛ばしてみるか!」

晶葉「…いくぞ、3、2、1、起動!」ポチ

スウ――――

光「おおー、飛んでる!流石博士!」

飛鳥「確かにこれは、天才的、と云うほか無いね」

晶葉「当然だ、天才だからな!」

光「なあなあ、アタシにもやらせて!」

飛鳥「ボクにもあとで貸してもらえると嬉しいんだが、どうかな」

晶葉「ふっ、こんなこともあろうかと、あと二つ用意してある。二人にも貸そう」

飛鳥「『こんなこともあろうかと』なんて台詞、現実のセカイで聴く事になるとはね」

光「アタシもテレビ以外で聞いたことないや」

光「すげー!飛んでる!面白いなあ!」

晶葉「光、さっきからそれしか言ってないぞ」

光「だってホントにすごいもん!やっぱ博士は天才だな!」

飛鳥「二人とも、ちょっとレースをしてみないか?あそこの机を一周して、先にここまで戻ってきたら勝ちだ」

晶葉「ほう、面白い。受けて立ってやる」

光「よーし、負けないぞ!」

晶葉「よーい、スタート!」

光「いっけええええええええええ!!」

飛鳥「くっ、少し出遅れたか。だが、まだだ!」

晶葉「製作者のプライドに懸けて負けん!」

モバP「おっす、お疲れー」ガチャ

光「あっ、プロデューサー、危ない!」

モバP「えっ?」

―――それ以降、事務所内でのドローンは禁止になった。

終わりです。

総選挙は晶葉、光、飛鳥をよろしくお願いします。

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