曜「もうダメ……最後に善子ちゃんがちゅーしてくれないと」善子「…」 (28)


曜「うぅ……」


善子「……」


曜「……チラッ」


善子「いや……しないけど…?」


曜「えー…なんで……」


善子「ここ部室よ」

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曜「朝だし誰もいないじゃん…」

善子「……部で使うから部室なのよ」

曜「ケチー……」

善子「はぁ……」







千歌「おはよ~おー!曜ちゃん達早いねー!」


梨子「おはよう曜ちゃん、善子ちゃん」


曜「2人ともおはようー!善子ちゃんとランニングしてその後出て来たからね、ちょっと早く着いちゃった」


千歌「うひゃー…チカなんか朝練の時間に起きるのも大変なのにランニングまで……」


梨子「朝だとまだまだ寒いよね…すごいなぁ…」


曜「えへへ…でも、朝川沿いを走るのはとーっても気持ちいいよ!」

授業中




善子「(……………眠い…)」


善子「(中途半端に夜更かしして寝過ごしそうだからそのまま徹夜……完全に判断間違えた…)」


善子「(そもそも曜さんは何…?9時寝5時起きって…今時小学生でもそんな生活してないわよ…)」


善子「(もうダメ……寝るか……)」


善子「……zzz」


花丸「……」

キーンコーンカーンコーン




善子「ふわぁ……昼か……」


花丸「善子ちゃん授業中ずっと寝てたね」


善子「まあね……」


ルビィ「寝不足?」


善子「ちょっと夜更かししたのよ……」


花丸「またゲーム…?あんまり寝てると授業ついていけないよ?」


善子「テスト前にノート見せてもらうから良いのよ」


花丸「自業自得だから見せないずら」


善子「ルビィに頼むわ」


ルビィ「え~……」




千歌「曜ちゃんは毎日善子ちゃんとランニングしてるの?」


曜「うーん……2日に一回くらいかな…起きてこないことも多いし…」


梨子「あ、そうなんだ…」


曜「何~?その意外そうな顔」


梨子「いや…引っ張り出して毎日ランニングしてるのかなって…思ってたから」


曜「いやー…流石に朝ピンポン鳴らす訳にはいかないし…来なかったら行っちゃうよ」


千歌「来なかったらって……待ち合わせとかしてるの?」


曜「普通に善子ちゃんちの前で待ってるけど…」


梨子「(来るか分からない相手を朝から待ってるの……?)」


千歌「(曜ちゃん…け、健気…)」


曜「さ、食べよ食べよ!お昼休み終わっちゃう」


梨子「そ、そうね…」


千歌「あ!曜ちゃんのお弁当今日みかん入ってる!」


曜「いいでしょ~」


千歌「一房、一房だけでも頂戴…」


曜「うーん……ハンバーグと交換ね」


梨子「みかんのレートが高すぎるわよ…」



ダイヤ「ワン、ツー!ワン、ツー!曜さん!大振りになってますわよ!」


曜「は、はい!」


ダイヤ「果南さん!手が逆!」


果南「え、ホント?」










善子「……」


千歌「お~釘付けですな、善子ちゃん」


善子「べっばっ、べっ別に?な、何も見てないけど?」


梨子「動揺しすぎよ…」


千歌「朝曜ちゃんとランニングしてるんだって?」


善子「……朝起きた時タイミングが合えばね」


千歌「曜ちゃんはね、毎日善子ちゃんを待ってるの」

善子「え”…」


梨子「むしろ今まででどうだと思ってたの…」


善子「たまたま日課のジョギングの途中で通りかかった……って言ってた」


千歌「(曜ちゃんも曜ちゃんで誘えばいいのに…)」


千歌「とにかくもうちょっと…こう、うまいこと…して!」


梨子「雑!」


善子「……分かったわ」







曜「な~に話してるの?」


善子「ひゃッ!」








千歌「あ、曜ちゃん」


曜「次ダンスチェック、3人の番だよ」


梨子「分かったわ」


千歌「ほら、善子ちゃん行くよ」


善子「…え、えぇ」


ダイヤ「はい、じゃあ今日はここまでにしましょう」


曜「あ~…疲れた…」


ルビィ「今日は一段とハードでした…」


梨子「もうすぐ本番も近いし…気を引き締めていかないとね」


曜「むむ…ヨーソロー!頑張らないとね!」


曜「またね~!」

千歌「バイバイ曜ちゃん、善子ちゃん!」



バタン







曜「いや~今日も疲れたねー…」


善子「……」


善子「……」


曜「善子ちゃん…?」


善子「千歌さんから聞いたわ…」


善子「……毎朝待っててくれたんでしょう…?」


曜「あ~~……うん…」


曜「私が勝手に待ってただけだし……全然気にすることないよ」


善子「これからは…」


曜「ん?」


善子「これからは…して欲しいこととかあったら言って……」


善子「その…出来るだけ……するから…」


曜「………」

.









曜「じゃあ、さ……今日うちに来ない?」


曜「まあ、適当な所に荷物置いてよ」



善子「分かったわ…」


善子「(部屋って…初めてだったっけ…)」


曜「善子ちゃん家みたいにあんまゲーム機とかないけど…」



善子「あ……少女漫画とか読むのね……」


曜「……」


善子「…曜さん…?」


曜「……善子ちゃん、ちょっと立ってみて?」


善子「え…? ……えぇ…」

立ち上がるよう私に促した曜さんは

そのまま、私のことを抱きしめた





曜「善子ちゃん……かわいい……」


善子「え……ちょ、ちょっと……!」









曜「善子ちゃん……好き……ちゅ……」


善子「…首……ゃぁ……」


曜「ねぇ……善子ちゃん、私のこと…好き?」


善子「え……」




曜「ちょっと不安だったの…私だけが善子ちゃんの事好きなんじゃないかって…」


曜「でもね、……して欲しいことがあったら言って、って…帰りのバスで聞いた時嬉しかった…」


善子「……」




善子「私も……」


曜「…」


善子「私も……その…大好き…よ…」








曜「ねぇ……ちゅーしてもいい…?」


善子「…………うん」



曜「んっ……ちゅ……」


善子「……んっ………ぷはぁ……はぁ……」


曜「はぁ……はぁ……」


善子「はぁ……ぁ……」








曜「はぁ…はぁ……善子ちゃん……体育座りしてみて…」


善子「はあ…はぁ…へ?」



善子「だって今スカートだから見えちゃう…」


曜「…抑えてていいから」


善子「え、ええ…」



部屋の中でスカートを抑え、体育座り…なんて、珍妙な格好をした私



善子「ちょ…それ…スカートの中見える…」




曜さんは腰を下ろすといきなり這いつくばる様な格好になると……私の太ももに口づけした





善子「バ…バカッ!何やってるの…!」



曜の頭を少し強く掴んで離す



曜「お願い……善子ちゃん…」


善子「な、何やってるの…!?…こんなこと…」


曜「ね…?善子ちゃん…」



結論から言うと、『お願い』の一点張りに、私は折れた







曜「……ちゅ……ぇろ……」


善子「……ぅ………ぇ……」


曜「……善子ちゃん……かわいい……」








顔が真っ赤になって、目の端に涙が浮かんで来て。

今にも泣き出しそうなくらい恥ずかしくて

これから自分がどうなってしまうのか

たまらなく興奮した

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